JPH10315373A - 離型フィルム - Google Patents

離型フィルム

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JPH10315373A
JPH10315373A JP9132291A JP13229197A JPH10315373A JP H10315373 A JPH10315373 A JP H10315373A JP 9132291 A JP9132291 A JP 9132291A JP 13229197 A JP13229197 A JP 13229197A JP H10315373 A JPH10315373 A JP H10315373A
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release film
film
antistatic layer
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release
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JP9132291A
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Sachiro Morimoto
幸朗 森本
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Teijin Ltd
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Teijin Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 繰り出しや走行の際に帯電が少なく、粘着剤
フィルムや樹脂シート等の成形用キャリヤーフィルムに
用いた際に離型層上に形成された粘着剤フィルムや樹脂
シートに帯電障害を生じさせることなく、さらに優れた
剥離挙動を有する離型フィルムを提供する。 【解決手段】 ポリエステルフィルムの片面にシリコー
ン樹脂を硬化させて得られる離型層を設け、もう一方の
面に帯電防止層が設けられてなる離型フィルムにおい
て、該帯電防止層が第4級アンモニウム塩型カチオン性
高分子化合物を含有する混合物からなり、該帯電防止層
の表面固有抵抗値が1×107〜1×1013Ω/□であ
り、かつ剥離帯電量が−5〜+5KVであることを特徴
とする離型フィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は離型フィルムに関す
る。さらに詳しくはポリエステルフィルムをベースフィ
ルムとし、繰り出しや走行の際に帯電が少なく、粘着剤
フィルムや樹脂シート等の成形用キャリヤーフィルムに
用いた際に離型層上に形成された粘着剤フィルムや樹脂
シートに帯電障害を生じさせることなく、優れた剥離挙
動を有する離型フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】離型フィルムは、粘着剤被膜、樹脂シー
ト、樹脂被膜あるいはセラミックシート等の成形用キャ
リヤーフィルムとして用いられ、例えば、塩化ビニル樹
脂シートは塩化ビニル樹脂と溶媒からなる塗液を離型フ
ィルム(キャリヤーフィルム)上に塗工した後、溶媒を
加熱除去することにより塩化ビニルシート(例えばマー
キングシート用)として成形される。これらの粘着剤被
膜、樹脂シート、樹脂被膜あるいはセラミックシート
は、キャリヤーフィルム上に形成された積層フィルムの
まま搬送され、適当な大きさに裁断され、印刷等に供さ
れる。
【0003】これらの搬送や裁断、印刷等の工程では上
記の積層フィルムは種々のロール、ベルトコンベヤーと
接触する。ところが、ポリエステルフィルムをベースフ
ィルムとした離型フィルムをキャリヤーフィルムに用い
た場合、ポリエステルフィルムが帯電しやすく、さらに
帯電電圧がある値以上になると、製品となる樹脂シート
等をキャリヤーフィルムから剥離した際に樹脂シート等
の表面に放電が起こり、特に放電が著しい場合には樹脂
シート等の表面に重大な物理的損傷を与える等の問題が
あった。
【0004】また、樹脂シート等をキャリヤーフィルム
と積層したまま、あるいは樹脂シート等をキャリヤーフ
ィルムから離型分離した後に所望の一定形状に裁断し、
この裁断された一定形状のシートをケース等に積み重ね
る場合、電気的反発により整然と積み重ねることができ
なかったり、逆に電気的引き合いによりシート同士が貼
り付いてしまい、その結果シートの角を揃えようとして
も整然と揃えられなかったり、またシートを一枚づつ拾
い上げる際に数枚のシートが貼り付いた状態で拾い上げ
られてしまったりする等の不具合が生じていた。
【0005】さらに、磁気記録媒体や、回路の基板に用
いた場合には、塵や埃を吸着してしまうという問題もあ
った。
【0006】これらの問題を解決するため、離型フィル
ムに種々の帯電防止処理を施す方法が提案されており、
その1つの方法として、ポリエステルフィルムに帯電防
止剤を含有した塗布液を塗布する方法が知られている。
また他の方法として、シリコーン樹脂層に直接帯電防止
性のある化合物を添加する方法が提案されている。
【0007】しかし、シリコーン樹脂層に帯電防止性の
ある化合物を添加した場合、シリコーン樹脂層の架橋反
応が阻害され、剥離特性、滑り性などの特性が悪化する
だけでなく、ロールに巻取った際にその背面とブロッキ
ング(貼り付き現象)を起したり、さらには工程のロー
ルに転写し、工程汚染を引き起こす問題があった。さら
に、樹脂シートなどのキャスティングに使用した場合、
シリコーン樹脂や帯電防止化合物の転写によりその樹脂
シートを汚染するという問題も生じていた。
【0008】これらの場合、帯電防止性化合物の添加量
を少なくする方法もあるが、それによって所望の帯電防
止性能が得られなくなるという問題があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】それ故、本発明の目的
は、繰り出しや走行の際に帯電が少なく、粘着剤フィル
ムや樹脂シート等の成形用キャリヤーフィルムに用いた
際に離型層に形成された粘着剤フィルムや樹脂シートに
帯電障害を生じることなく、また適度の力で剥離が可能
な(離型性がよい)離型層表面を有する離型フィルムを
提供することである。本発明の他の目的は、上記利点を
有し、かつ滑り性の優れた離型フィルムを提供すること
である。本発明のさらに他の目的及び利点は、以下の説
明から明らかとなろう。
【0010】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の上記
目的及び利点は、ポリエステルフィルムの片面にシリコ
ン樹脂を硬化させて得られる離型層を設け、もう一方の
面に帯電防止層が設けられてなる離型フィルムにおい
て、該帯電防止層が第4級アンモニウム塩型カチオン性
高分子化合物を含有する混合物からなり、該帯電防止層
の表面固有抵抗値が107〜1013Ω/□であり、かつ
剥離帯電量が−5〜+5KVであることを特徴とする離
型フィルムによって達成される。本発明の他の目的は、
前記帯電防止層中および/またはポリエステルフィルム
中に滑剤を含有してなる上記離型フィルムによって達成
される。
【0011】本発明における上記帯電防止層は、該帯電
防止層の表面固有抵抗値が107〜1013Ω/□、好ま
しくは107〜1012Ω/□であり、かつ剥離帯電量が
−5〜+5KVであることを特徴とし、それを構成する
第4級アンモニウム塩型カチオン性高分子化合物は、下
記の一般式
【0012】
【化5】
【0013】(ここで、式中、R1は好ましくは炭素数
が1〜5のアルキル基、X1はCl-又はBr-、nは繰
り返し数で分子量が1000〜50万となる整数を示
す。)で示される化合物で例えばポリジメチルアミノエ
チル(メタ)アクリレート4級化物や、下記の一般式
【0014】
【化6】
【0015】(ここで、式中、R2及びR3はそれぞれ同
一もしくは異なる好ましくは炭素数が1〜5のアルキル
基、X2はCl-又はBr-、nは繰り返し数で分子量が
1000〜50万となる整数を示す。)
【0016】
【化7】
【0017】(ここで、式中、R4及びR5はそれぞれ同
一もしくは異なる好ましくは炭素数が1〜5のアルキル
基、X3はCl-又はBr-、nは繰り返し数で分子量が
1000〜50万となる整数を示す。)で示される化合
物で例えば、ポリジメチルジアリルアンモニウムクロラ
イド、下記の一般式
【0018】
【化8】
【0019】(ここで、式中、R6は好ましくは炭素数
が1〜5のアルキル基、X4はCl-又はBr-、nは繰
り返し数で分子量が1000〜50万となる整数を示
す。)で示される化合物で例えばポリビニルベンジルト
リメチルアンモニウムクロライドなどが挙げられる。
【0020】本発明における第4級アンモニウム塩型カ
チオン性高分子化合物の分子量は、好ましくは、100
0〜50万、さらに好ましくは5000〜10万であ
る。本化合物の分子量が1000未満の場合には、帯電
防止層の塗膜の強度が不足し帯電防止層中より脱落した
り、またブロッキングによりポリエステルフィルムの背
面へ転写することにより背面へシリコーン樹脂離型層を
設けた際にシリコーン樹脂の架橋反応が阻害されたりす
る。また、本化合物の分子量が50万より高い場合に
は、他の樹脂との相溶性が悪かったり、塗工液の粘度が
高くなり、取り扱いや塗工性が悪くなったりする。
【0021】上記第4級アンモニウム塩型カチオン性高
分子化合物は、綜研化学(株)、コニシ(株)、旭電化
工業(株)、第一工業製薬(株)、日東紡績(株)など
の市販品を使用できるがこれらに限定されるものではな
い。
【0022】帯電防止層中には、上記第4級アンモニウ
ム塩型カチオン性高分子化合物の他に、帯電防止層の塗
膜の強度、ポリエステルフィルムへの密着性、耐水性、
耐溶剤性、ブロッキング性などの向上のためにバインダ
ーとして熱可塑性ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、ポ
リビニル系樹脂などの熱可塑性樹脂および/または熱硬
化性アクリル樹脂、ウレタン樹脂、メラミン樹脂、エポ
キシ樹脂などの熱硬化性樹脂などの高分子化合物を含有
させることが好ましく、さらに架橋剤として、メチロー
ル化あるいはアルキロール化したメラミン系、尿素系、
グリオキザール系、アクリルアミド系などの化合物、エ
ポキシ化合物、ポリイソシアネートの少なくとも1種類
を含有することが特に好ましい。
【0023】本発明において、滑り性を向上させるため
に、帯電防止層中に含有する滑り性向上剤(=滑剤)と
しては各種無機微粒子、有機系微粒子、各種ワックス、
オイルなどが好ましく、特にシリコーン系化合物、ふっ
素系化合物、カルナバワックス、パラフィンワックスの
少なくとも1種類を含有することが特に好ましい。かか
る帯電防止層の厚みは帯電防止層の表面固有抵抗値が1
7〜1013Ω/□となるならば特に限定はされない。
【0024】かかる帯電防止剤混合溶液のポリエステル
フィルムへの塗布は、例えばスピンナーコート法、スプ
レーコート法、バーコート法、グラビアコート法、リバ
ースコート法等の公知の各種塗布方法を用いて行うこと
ができる。
【0025】かかる帯電防止層の乾燥温度は60〜15
0℃の範囲であれば良く、80〜130℃の範囲が好ま
しい。乾燥温度が60℃未満であると、硬化時間が長く
なり生産性が低下するので好ましくない。
【0026】本発明におけるベースフィルムには、ポリ
エステルフィルムを用いるが、透明性が要求される用途
には透明性の良好なポリエステルフィルムを用いること
が好ましく、二軸延伸ポリエステルフィルムが特に好ま
しい。また、遮光性が要求される用途には顔料を配合し
たポリエステルフィルムを用いることが好ましく、Ti
2、SiO2の如き顔料を配合した白色二軸延伸ポリエ
ステルフィルムが特に好ましい。
【0027】本発明において、滑り性を向上させるため
に、ポリエステルフィルム中に含有する滑剤としては、
無機微粒子、有機微粒子などが好ましく、酸化けい素系
微粒子が特に好ましい。
【0028】かかるポリエステルフィルムを構成するポ
リエステルは、芳香族二塩基酸成分とジオール成分とか
らなる結晶性の線状飽和ポリエステルであることが好ま
しく、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロ
ピレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、
ポリエチレン−2,6−ナフタレート等が好ましく挙げ
られる。更に好ましくは、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリエチレン−2,6−ナフタレートが加工性の面
からも特に好ましい。
【0029】また、上記のポリエステルには前述の添加
剤以外の改良剤を配合することもできる。例えば、帯電
防止剤としてドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム等
を含有させることができる。
【0030】本発明におけるポリエステルフィルムは、
従来から知られている製造方法で製造することができ
る。例えば、二軸延伸ポリエステルフィルムは、ポリエ
ステルを乾燥後、押出機にて溶融し、ダイ(例えばT−
ダイ、I−ダイ等)から回転冷却ドラム上に押出し、急
冷して未延伸フィルムを製造し、ついで該未延伸フィル
ムを縦方向及び横方向に延伸し、必要に応じて熱固定す
ることにより製造することができる。ポリエステルフィ
ルムの厚みは、5〜250μmが好ましい。
【0031】本発明においては、ポリエステルベースフ
ィルムの帯電防止層面とは反対の面にシリコーン樹脂を
硬化させて得られる離型層を設ける。かかる離型層は、
硬化型シリコーン樹脂を含む塗液をポリエステルフィル
ム面に塗布し、乾燥、硬化させることにより形成でき
る。
【0032】この硬化型シリコーン樹脂としては、熱硬
化型としては例えば縮合反応型及び付加反応型のもの、
電離放射線硬化型としては紫外線もしくは電子線硬化型
のもの等いずれの反応型のものも用いることができる。
これらの硬化型シリコーン樹脂は一種を単独で用いても
よいし、二種以上併用してもよい。
【0033】各種シリコーン樹脂の硬化反応は、次のよ
うに示すことができる。
【0034】
【化9】
【0035】上記縮合反応型のシリコーン樹脂として
は、例えば末端−OH基を持つポリジメチルシロキサン
と末端に−H基を持つポリジメチルシロキサン(ハイド
ロジェンシラン)を有機錫触媒(例えば有機錫アシレー
ト触媒)を用いて縮合反応させ、三次元架橋構造をつく
るものが挙げられる。
【0036】付加反応型のシリコーン樹脂としては、例
えば末端にビニル基を導入したポリジメチルシロキサン
とハイドロジェンシランを白金触媒を用いて反応させ、
三次元架橋構造をつくるものが挙げられる。
【0037】紫外線硬化型のシリコーン樹脂としては、
例えば最も基本的なタイプとして通常のシリコーンゴム
架橋と同じラジカル反応を利用するもの、アクリル基を
導入して光硬化させるもの、紫外線でオニウム塩を分解
して強酸を発生させ、これによりエポキシ環を開裂させ
て架橋させるもの、ビニルシロキサンへのチオールの付
加反応で架橋するもの等が挙げられる。電子線は紫外線
よりもエネルギーが強く、紫外線硬化の場合のように開
始剤を用いずともラジカルによる架橋反応が起こる。
【0038】上記の硬化型シリコーン樹脂は、その重合
度が50〜20万程度、好ましくは千〜10万程度のも
のが好ましく、これらの具体例としては信越化学工業
(株)製のKS−718、−774、−775、−77
8、−779H、−830、−835、−837、−8
38、−839、−841、−843、−847、−8
47H、X−62−2418、−2422、−212
5、−2492、−2494、−470、−2366、
−630、X−92−140、−128、KS−723
A・B、−705F、−708A、−883、−70
9、−719、東芝シリコン(株)のTPR−670
1、−6702、−6703、−3704、−670
5、−6722、−6721、−6700、XSR−7
029、YSR−3022、YR−3286、ダウコー
ニング(株)製のDK−Q3−202、−203、−2
04、−210、−240、−3003、−205、−
3057、SFXF−2560、東レ・ダウコーニング
・シリコーン(株)製のSD−7226、−7320、
−7229、BY24−900、−171、−312、
−374、SRX−375、SYL−OFF23、SR
X−244、SEX−290、アイ・シー・アイ・ジャ
パン(株)製のSILCOLEASE425等を挙げる
ことができる。また、特開昭47−34447号公報、
特公昭52−40918号公報等に記載のシリコーン樹
脂も用いることができる。
【0039】前記硬化型シリコーン樹脂塗膜をフィルム
表面に形成させる場合のコーティング方法としてはバー
コート法、ドクターブレード法、リバースロールコート
法またはグラビアロールコート法等の従来から知られて
いる方法が利用できる。
【0040】塗膜の乾燥及び硬化(熱硬化、電離放射線
硬化等)は、それぞれ個別又は同時に行なうことができ
る。同時に行なうときには80℃以上で行なうことが好
ましい。乾燥及び硬化の条件としては80℃以上で10
秒以上が好ましい。乾燥温度が80℃未満及び硬化時間
が10秒未満では塗膜の硬化が不完全であり、塗膜が脱
落しやすくなるため好ましくない。
【0041】硬化型シリコーン樹脂塗膜の厚みは特に限
定されないが、0.05〜0.5μmの範囲が好ましい。
塗膜の厚みがこの範囲より薄くなると離型性能が低下し
満足すべき性能が得られない。逆に塗膜の厚みがこの範
囲より厚くなるとキュアリングに時間がかかり生産上不
都合を生じる。
【0042】なお、本発明における離型層と帯電防止層
は塗工上問題のない限り、どちらを先に設けてもよい
し、同時に設けてもよい。また、帯電防止層は帯電防止
剤混合液をポリエステル未延伸フィルムに塗布し、逐次
あるいは同時に2軸延伸する方法、1軸延伸されたポリ
エステルフィルムに塗布し、さらに先の1軸延伸方向と
直角の方向に延伸する方法、あるいは2軸延伸フィルム
に塗布し、さらに横および/または縦方向に延伸する方
法によって設けられてもよい。ポリエステル延伸工程中
で帯電防止剤を塗工する場合は、塗工液の溶剤は水のみ
であるのが好ましい。
【0043】
【実施例】以下、本発明を実施例により詳述する。な
お、本発明における物性値及び特性値は、下記の方法に
て測定した。
【0044】(1)剥離強度 フィルムの離型層面にポリエステル粘着テープ(ニット
ー31B)を貼り合わせ、5kgの圧着ローラーで圧着
し70℃、20時間の条件で維持した後、離型層と粘着
テープとの剥離力(Rf0)を引張り試験機にて測定し
た。
【0045】(2)残留接着率 ポリエステル粘着テープ(ニットー31B)をJIS
G4305に規定する冷間圧延ステンレス板(SUS3
04)に貼り付けた後の剥離力を測定し、基礎接着力
(f0)とした。次に新しい前記ポリエステル粘着テー
プをサンプルフィルムの離型層面に5kgの圧着ローラ
ーで圧着し30秒間維持した後粘着テープを剥がした。
そして、この剥がしたポリエステル粘着テープを前記ス
テンレス板に貼り、該貼合部の剥離力を測定し残留接着
力(f)とした。得られた基礎接着力(f0)と残留接
着力(f)とから下記式を用いて残留接着率を求めた。 残留接着率(%)=(f/f0)×100 (3)帯電性(剥離帯電評価法) フィルムの離型層面にポリエステル粘着テープ(ニット
ー31B)を貼り合わせ、5kgの圧着ローラーで圧着
し70℃、20時間の条件で維持した後、図1のように
離型フィルム側を下にして固定し、ポリエステル粘着テ
ープを500mm/分のスピードで剥離し、剥離された
ポリエステル粘着テープの粘着剤面の電位を粘着剤面か
ら3cmの距離から測定し、剥離帯電量とした。
【0046】(4)表面固有抵抗値 タケダ理研社製固有抵抗測定器を使用し、測定温度23
℃、測定湿度65%RH及び45%RHの条件で印可電
圧100Vで1分後の表面固有抵抗値を測定した。表面
固有抵抗値としては、1×1013Ω未満が好ましい。
【0047】実施例1 付加反応型のシリコーン樹脂(信越化学工業(株)製;
KS−778、固形分30%トルエン溶解液)100重
量部と、白金触媒(信越化学工業(株)製;PL−50
T)1重量部とをトルエンに溶解して、全体の固形分が
3重量%のトルエン溶液(離型層塗設用)を調製した。
また、下記式
【0048】
【化10】
【0049】を主成分とする第4級アンモニウム塩型カ
チオン性高分子化合物(日東紡績(株)製;PAS−1
0L)35部(固形分比、以下同様)、共重合ポリエス
テル樹脂50部、メチロール化メラミン樹脂(住友化学
工業(株)製;SUMIMALMー40W)10部、エ
ポキシ変性シリコーン(信越化学工業(株)製;Pol
n MF-18)5部を混合し、2重量%水溶液の帯電防
止層用の塗工液を作成した。
【0050】次いで、0.2μmの酸化けい素0.1%を
含む厚さ50μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレー
トフィルムに帯電防止層用の塗液を4g/m2(塗液量
ベース)の塗布量で塗布し、120℃、1分間加熱乾燥
及び硬化反応を行なわせ帯電防止層を形成させた。
【0051】さらに、引き続いて、このフィルムの帯電
防止層とは反対面に離型層塗設用塗液を6g/m2(塗
液量ベース)の塗布量で塗布し、140℃、30秒間加
熱乾燥及び付加重合反応を行なわせ離型フィルムを作成
した。この離型フィルムの性能を表1に示す。
【0052】実施例2 実施例1で用いた第4級アンモニウム塩型カチオン性高
分子化合物のかわりに下記式
【0053】
【化11】
【0054】を主成分とする第4級アンモニウム塩型カ
チオン性高分子化合物(第一工業製薬(株)製;シャロ
ールDM−283P)を用いたほかは、実施例1と同じ
方法で離型フィルムを作成した。この離型フィルムの性
能を表1に示す。
【0055】実施例3 第4級アンモニウム塩型カチオン性高分子化合物(コニ
シ(株)製;ボンディップ−P主剤 固形分:30%)
50部、エポキシ樹脂硬化剤(コニシ(株)製;ボンデ
ィップ−P:固形分:7%)50部を混合し、水/IP
A=1/1の溶剤で5重量%に稀釈した後、ポリエーテ
ル変性シリコーンオイル(信越化学工業(株)製;KF
ー353)を固形分比が3部になるように添加し、帯電
防止層用の塗液を作成したほかは実施例1と同じ方法で
離型フィルムを作成した。この離型フィルムの性能を表
1に示す。
【0056】実施例4 ポリエチレンテレフタレートの変わりにポリエチレン−
2,6−ナフタレートを用いたほかは、実施例1と同じ
方法で離型フィルムを作成した。この離型フィルムの性
能を表1に示す。
【0057】実施例5 塗液の塗設を、離型層塗設用塗液、帯電防止層塗設用塗
液の順に変更した他は実施例3と同じ方法で離型フィル
ムを作成した。この離型フィルムの性能を表1に示す。
【0058】実施例6 0.2μmの酸化けい素0.1%を含むポリエチレンテレ
フタレートを縦方向に3.6倍で延伸し一軸延伸フィル
ムとした。実施例1で用いた帯電防止層用の塗工液を5
重量%で作成し、この一軸延伸フィルムの片面に6g/
2(塗液量ベース)の塗布量で塗布した。次いで10
0℃で乾燥後、105℃で横方向に3.8倍延伸し、熱
処理して帯電防止層を形成させた二軸延伸ポリエチレン
テレフタレートフィルムを作成した。
【0059】さらに、引き続いて、このフィルムの帯電
防止層とは反対面に実施例1と同じ離型層用の塗工液を
用い、同じ方法で離型フィルムを作成した。この離型フ
ィルムの特性を表1に示す。
【0060】比較例1 帯電防止層を設けないこと以外は実施例1と同様にして
離型フィルムを作成した。この離型フィルムの特性を表
1に示す。
【0061】比較例2 実施例1で用いた第4級アンモニウム塩型カチオン性高
分子化合物と同じ構造で分子量が900の化合物を用い
たほかは、実施例1と同じ方法で離型フィルムを作成し
た。この離型フィルムの特性を表1に示す。
【0062】比較例3 実施例1で用いた第4級アンモニウム塩型カチオン性高
分子化合物と同じ構造で分子量が60万の化合物を用い
たが、帯電防止層用の塗工液の粘度が高く均一に塗工す
ることができなかった。よって、離型フィルムは作成で
きなかった。
【0063】比較例4 実施例1で用いた第4級アンモニウム塩型カチオン性高
分子化合物のみを水で2重量%の帯電防止層用の塗工液
を作成し、実施例1と同じ方法で帯電防止層を形成させ
た。このフィルムの帯電防止層と反対面に離型層形成用
塗工液を塗工しようとしたところ、ブロッキングにより
離型フィルムを作成できなかった。
【0064】
【表1】
【0065】
【発明の効果】本発明によれば、繰り出しや走行の際に
帯電が少なく、粘着剤フィルムや樹脂シート等の成形用
キャリヤーフィルムに用いた際に離型層上に形成された
粘着剤フィルムや樹脂シート等に帯電障害を生じさせる
ことなく、粘着剤フィルムや樹脂シート等を適度の力で
剥離でき、また滑り性にも優れた離型フィルムを提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】帯電性を評価する設備の構成を示す説明図であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C09D 183/04 C09D 183/04 // C08J 7/04 CFD C08J 7/04 CFDD C09D 7/00 C09D 7/00

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリエステルフィルムの片面にシリコー
    ン樹脂を硬化させて得られる離型層を設け、もう一方の
    面に帯電防止層が設けられてなる離型フィルムにおい
    て、該帯電防止層が第4級アンモニウム塩型カチオン性
    高分子化合物を含有する混合物からなり、該帯電防止層
    の表面固有抵抗値が1×107〜1×1013Ω/□であ
    り、かつ剥離帯電量が−5〜+5KVであることを特徴
    とする離型フィルム。
  2. 【請求項2】 上記帯電防止層の表面固有抵抗値が1×
    107〜1×1012Ω/□である、請求項1に記載の離
    型フィルム。
  3. 【請求項3】 上記帯電防止層がバインダーとして熱可
    塑性樹脂を含有してなる、請求項1または請求項2に記
    載の離型フィルム。
  4. 【請求項4】 上記帯電防止層がバインダーとして熱硬
    化樹脂を含有してなる、請求項1または請求項2に記載
    の離型フィルム。
  5. 【請求項5】 上記熱硬化樹脂が架橋剤で架橋されてな
    る、請求項4に記載の離型フィルム。
  6. 【請求項6】 上記架橋剤がメチロール化あるいはアル
    キロール化したメラミン系、尿素系、グリオキザール
    系、アクリルアミド系の化合物、エポキシ化合物及びポ
    リイソシアネートよりなる群から選ばれる少なくとも1
    種類からなる、請求項5に記載の離型フィルム。
  7. 【請求項7】 上記帯電防止層が滑剤を含有してなる、
    請求項1から請求項6のいずれかに記載の離型フィル
    ム。
  8. 【請求項8】 上記滑剤がシリコーン系化合物、ふっ素
    系化合物、カルナバワックス及びパラフィンワックスよ
    りなる群から選ばれる少なくとも1種類からなる、請求
    項7に記載の離型フィルム。
  9. 【請求項9】 上記ポリエステルフィルムがポリエチレ
    ンテレフタレートまたは、ポリエチレン−2,6−ナフ
    タレートからなる、請求項1から請求項8のいずれかに
    記載の離型フィルム。
  10. 【請求項10】 上記ポリエステルフィルムが滑剤とし
    て酸化けい素微粒子を含有してなる、請求項1から請求
    項9のいずれかに記載の離型フィルム。
  11. 【請求項11】 上記第4級アンモニウム塩型カチオン
    性高分子化合物が下記一般式 【化1】 【化2】 【化3】 【化4】 (ここで、式中、R1からR6はそれぞれ同一もしくは異
    なるアルキル基、X1からX4はCl-又はBr-、nは繰
    り返し数でそれぞれ該化合物の分子量が1000〜50
    万となる整数を示す。)で示される化合物よりなる群か
    ら選ばれる少なくとも1種類からなる、請求項1から請
    求項10のいずれかに記載の離型フィルム。
  12. 【請求項12】 上記シリコーン樹脂が、熱硬化型また
    は電離放射線硬化型のシリコーン樹脂である、請求項1
    から請求項11のいずれかに記載の離型フィルム。
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