JPH06156292A - 油圧制御弁 - Google Patents

油圧制御弁

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Publication number
JPH06156292A
JPH06156292A JP31751992A JP31751992A JPH06156292A JP H06156292 A JPH06156292 A JP H06156292A JP 31751992 A JP31751992 A JP 31751992A JP 31751992 A JP31751992 A JP 31751992A JP H06156292 A JPH06156292 A JP H06156292A
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JP
Japan
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oil
valve body
throttle
valve
valve spool
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Application number
JP31751992A
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English (en)
Inventor
Kazumasa Tabata
一雅 田端
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Koyo Seiko Co Ltd
Original Assignee
Koyo Seiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 回転式の油圧制御弁において、バルブボディ
ーとバルブスプールとの嵌合周上に並ぶ絞り部を作動油
が通流する際に生じるキャビテーションを抑制し、流動
音の低減を図る。 【構成】 バルブボディー1の油溝4と、バルブスプー
ル2の油溝5とを、両者の嵌合周上に千鳥配置し、バル
ブボディー1とバルブスプール2との相対角変位に応じ
て絞り面積を変える絞り部6,6…を夫々の油溝4,5
間に構成する。各絞り部6を臨むバルブボディー1側の
油溝4及びバルブボディー2側の油溝5の側縁の内、前
記絞り部6を通流する油の流れ込み側となる油溝4又は
油溝5の側縁に、面取り部7又は面取り部8を形成し、
バルブボディー1及びバルブスプール2の一方から他方
に各絞り部6,6…を経て生じる流れが、共に緩やかな
拡大流れとなるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、バルブボディーとバル
ブスプールとの同軸上での相対角変位により油圧の制御
動作をなす回転式の油圧制御弁に関し、特に、油圧式の
動力舵取装置において、操舵補助用のパワーシリンダへ
の送給油圧を舵輪操作に応じて制御すべく用いられる油
圧制御弁に関する。
【0002】
【従来の技術】油圧式の動力舵取装置は、舵取機構中に
配した複動式の油圧シリンダ(パワーシリンダ)が発生
する油圧力により舵取りを補助し、舵輪(ステアリング
ホィール)の操作に要する労力負担を軽減して、快適な
操舵感覚を得ようとするものであり、前記パワーシリン
ダの両シリンダ室(送油先)と、エンジンにて駆動され
る油圧ポンプ(油圧源)及び作動油を収納する油タンク
(排油先)との間に、舵輪に加わる操舵トルクの方向及
び大きさに応じて油圧の給排制御を行う油圧制御弁を介
装してなる。
【0003】前記油圧制御弁としては、一般的に、舵輪
の回転を直接的に利用する回転式の油圧制御弁が用いら
れている。これは、舵輪に連なる入力軸と舵取機構に連
なる出力軸とをトーションバーを介して同軸的に連結
し、一方の連結端に係合された筒形のバルブボディーの
内側に、他方の連結端に一体的に形成したバルブスプー
ルを、同軸上での相対回転自在に嵌め合わせてなり、舵
輪に操舵トルクが加えられたとき、前記トーションバー
の捩れに伴ってバルブボディーとバルブスプールとの間
に相対角変位を生ぜしめる構成となっている。
【0004】バルブボディーとバルブスプールとの嵌合
周上(前者の内周と後者の外周)には、軸長方向に適宜
の長さを有する各複数の油溝が周方向に等配をなして形
成してある。バルブボディーとバルブスプールとは、夫
々の油溝が周方向に千鳥配置され、両側に相隣するもの
同士が等面積の連通部を介して連通するように位置決め
されており、油圧源及び排油先に夫々接続された給油室
及び排油室と、給油室の両側にて排油室との間に夫々位
置し、送油先となるパワーシリンダの両シリンダ室に各
別に接続された一対の送油室とを形成している。
【0005】以上の構成により、各油溝間の連通部が前
記相対角変位に応じて面積を変える絞り部として機能
し、これらの絞り面積の変化により前記送油先への送給
油圧が制御される。即ち、前記相対角変位が生じていな
い場合、油圧源から給油室に供給される油圧は、該給油
室両側の等面積の絞り部を経て両側の送油室に均等に振
り分けられ、パワーシリンダに送給されることなく各送
油室の他側の絞り部を経て排油室に導入され、該排油室
に接続された油タンクに還流する。このとき前記パワー
シリンダは何らの力も発生しない。
【0006】これに対し、舵輪に操舵トルクが加わり、
バルブボディーとバルブスプールとの間に相対角変位が
生じた場合、給油室両側の絞り部の内、一方の絞り面積
が増加し他方の絞り面積が減少する結果、給油室への供
給油圧は、一側(絞り面積が増した側)の絞り部を経て
一方の送油室に主として導入されるようになり、該送油
室と他方の送油室との間、及びこれら夫々に接続された
パワーシリンダの両シリンダ室間に圧力差が生じ、該パ
ワーシリンダは、この圧力差に相当する油圧力(操舵補
助力)を発生する。
【0007】そして、このとき生じる圧力差は、他側
(絞り面積を減じた側)の絞り部での絞り面積の減少程
度に依存し、この減少程度は前記相対角変位の大きさ、
即ち、舵輪に加わる操舵トルクの大きさに対応する。従
って、前記パワーシリンダが発生する操舵補助力は、舵
輪に加わる操舵トルクに対応する向きと大きさとを有す
ることになり、舵取りを補助することができる。なお、
パワーシリンダの動作に伴って他方のシリンダ室から押
出される油は、油圧制御弁の他方の送油室に還流し、該
送油室の一側にて絞り面積を増した絞り部を経て相隣す
る排油室に導入され、該排油室に接続された油タンクに
排出される。
【0008】さて、以上の如く構成された動力舵取装置
においては、舵輪に加えられる操舵トルクの作用に伴う
トーションバーの捩れに応じて油圧制御弁のバルブボデ
ィーとバルブスプールとの間に相対角変位が生じ、この
相対角変位に応じて両者の嵌合周上に並ぶ絞り部の絞り
面積が変化して、この変化に応じてパワーシリンダへの
送給油圧が制御されることから、パワーシリンダが発生
する操舵補助力と舵輪に加えられる操舵トルクとの間に
は、本来比例的な関係が成立する。
【0009】ところが、動力舵取装置における操舵補助
力の望ましい増加特性は、操舵トルクが小さい範囲では
漸増状態にあり、所定の限界を超えると共に急増する特
性であり、このような特性を得るための一手段として、
従来から、前記絞り部を臨むバルブボディー側又はバル
ブスプール側の油溝の側縁に面取りを施し、前記相対角
変位に対して絞り面積が緩やかに変化する範囲を設けた
油圧制御弁が実用化されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】さて、以上の如き油圧
制御弁における作動油の流れは、主として絞り面積を増
した側の絞り部において生じるが、一部の流れは、絞り
面積を減じた側の絞り部においても生じる。この流れ
は、特に、舵輪が大きく操作された場合に耳障りな流動
音を伴い、この流動音の伝播により車室内部の静粛性を
阻害する難点を招来することから、動力舵取装置用の油
圧制御弁においては、前記流動音の低減が重要な課題と
なっている。
【0011】油圧制御弁における流動音の発生要因につ
いては、従来から種々の検討がなされ、小面積の絞り部
を通流する際の急激な減圧に伴って発生する作動油のキ
ャビテーションであることが知られており、「トヨタ技
術,41−1,P36(1991)」においては、絞り部近傍で
の流れの数値解析により、また「油圧と空気圧,23−
2,P42(1992)」においては、絞り部近傍のモデルを
用いた流れの可視化手法により、流動音の主因となるキ
ャビテーションの発生メカニズムを調べる試みがなされ
ている。
【0012】図4は、キャビテーションの発生メカニズ
ムの説明図である。図中4は、バルブボディー1に形成
された油溝、5は、バルブスプール2に形成された油溝
である。バルブボディー1及びバルブスプール2は、共
に円筒形をなし、同軸上での相対回転自在に嵌合されて
いるが、図4は、これらを直線上に展開した図となって
いる。
【0013】図4(a)に示す如く、前記油溝4,5
は、バルブボディー1とバルブスプール2との間に相対
角変位が生じていない場合、夫々の幅方向両側の等面積
の絞り部6,6を介して相互に連通しており、これらの
絞り部6,6を臨むバルブスプール2側の油溝5の両側
縁には、前述した操舵補助力の増加特性を得るべく、本
来の角部から所定の周方向幅Lを有する面取り部50,50
が形成されている。
【0014】図4(b)は、バルブボディー1とバルブ
スプール2との間の相対角変位により絞り部6,6に面
積変化が生じた状態を示している。このとき、絞り面積
を減じた側(図の左側)の絞り部6においては、バルブ
ボディー1側の油溝4からバルブスプール2側の油溝5
に向かう流れ(図中にAとして示す)と、逆に油溝5か
ら油溝4に向かう流れ(図中にBとして示す)とのいず
れか一方が生じるが、キャビテーションの発生が顕著で
あるのは後者、即ち、バルブスプール2側からバルブボ
ディー1側に向かう流れにおいてである。
【0015】これは、前述した2つの文献に開示されて
いる如く、絞り部6の最小面積を通過した後における拡
流態様の相違に起因する。即ち、前者の流れは、面取り
部50とバルブボディー1の内周面とがなす角度(=
α1 )により拡流するのに対し、後者の流れは、初期の
極めて狭い範囲において、面取り部50とバルブボディー
1側の油溝4の側壁とがなす角度(=α2 )により拡流
した後、バルブスプール2の外周面と油溝4の側壁とが
なす角度(≒90°)により拡流することになり、図から
明らかな如く、α1 <α2 <90°である一方、拡大流れ
においては、流れ方向の圧力勾配が拡大角の増加に伴っ
て大きくなり、キャビテーションを誘発するためであ
る。
【0016】なお、前述した「トヨタ技術,41−1,P
36(1991)」及び「油圧と空気圧,23−2,P42(199
2)」においては、面取り部50の傾斜角度α1 及び幅L
を種々に変え、これらがキャビテーションの発生に及ぼ
す影響を調べているが、これらの各値は、操舵補助力の
増加特性を適正化すべく決定されるものであり、むやみ
に変更することはできない。また、「トヨタ技術,41−
1,P36(1991)」においては、流入側となるバルブボ
ディー1の油溝4を深くすることが、キャビテーション
の抑制、及びこれに伴う流動音の低減対策として有効で
あることが開示されているが、この対策による効果は小
さく、また油溝4の深さの増大はバルブボディー1の大
型化を招来し、望ましい対策ではない。
【0017】本発明は斯かる事情に鑑みてなされたもの
であり、絞り部を臨む油溝の側縁における面取り部の本
来の目的である操舵補助力の増加特性を損なうことな
く、絞り部における両方向の作動油の通流に伴うキャビ
テーションの発生を有効に抑制でき、流動音の大幅な低
減を図れる油圧制御弁を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明に係る油圧制御弁
は、筒形をなすバルブボディーの内側に同軸上での相対
角変位可能にバルブスプールを嵌め合わせ、両者の嵌合
周上に形成された各複数の油溝を千鳥配置して、周方向
に相隣する油溝間に前記相対角変位に応じて絞り面積を
変える絞り部を構成してなる油圧制御弁において、前記
各絞り部を臨む両側の油溝の内、夫々における油の流れ
込み側となる油溝の側縁に面取り部を具備することを特
徴とする。
【0019】
【作用】本発明においては、油の流れ込み側となる油溝
の側縁に形成された面取り部の作用により、バルブボデ
ィー及びバルブスプールの一方から他方への拡大流れが
流れ方向の如何に拘わらず常に良好な条件下にて生じる
ようになり、拡流に伴うキャビテーションの発生を抑制
し、これに起因する流動音を低減する。
【0020】
【実施例】以下本発明をその実施例を示す図面に基づい
て詳述する。図1は、動力舵取装置の油圧回路と共に示
す本発明に係る油圧制御弁の横断面図である。
【0021】図中1はバルブボディー、2はバルブスプ
ールである。円筒形をなすバルブボディー1の内周面に
は、略等しい幅を有する8本の油溝4,4…が、周方向
に等配をなして形成されている。また、バルブボディー
1の内径と略等しい外径を有する厚肉の円筒形をなすバ
ルブスプール2の外周面には、同様に、略等しい幅を有
する8本の油溝5,5…が、周方向に等配をなして形成
されている。
【0022】バルブスプール2は、同軸上での相対回転
自在にバルブボディー1に内嵌してあり、両者は、バル
ブスプール2の内側に挿通されたトーションバー3によ
り相互に連結されている。バルブボディー1側の油溝
4,4…とバルブスプール2側の油溝5,5…とは、前
記トーションバー3に捩れが生じていない中立状態にお
いて、図示の如く周方向に千鳥配置され、夫々の両側の
等幅の間隙を介して相隣するものと連通するように位置
決めされている。
【0023】以上の構成により、バルブボディー1側の
油溝4,4…とバルブスプール2の外周面との間、及び
バルブスプール2側の油溝5,5…とバルブボディー1
の内周面との間に夫々形成された各8つの油室がバルブ
ボディー1とバルブスプール2との嵌合周上に交互に並
設されたことになり、これら各室を連通する前記間隙
は、トーションバー3の捩れに伴って生じるバルブボデ
ィー1とバルブスプール2との相対角変位に応じて、そ
の絞り面積を変化する絞り部6,6…として機能する。
【0024】前記油溝5,5…外側の8つの油室の内、
1つおきに位置する4つの油室は、バルブボディー1の
周壁を貫通する各別の導油孔を介して油圧源たる油圧ポ
ンプPの吐出側に接続され、該油圧ポンプPの発生油圧
が供給される給油室10,10…を構成している。また、残
りの4つの油室は、バルブスプール2を半径方向に貫通
する各別の排油孔及びバルブスプール2内側の中空部を
介して排油先となる油タンクTに接続され、該油タンク
Tへの排出油の通路となる排油室11,11…を構成してい
る。
【0025】一方、前記油溝4,4…内側の8つの油室
の内、周方向の同側から前記給油室10,10…に相隣する
4つは、バルブボディー1の周壁を貫通する各別の導油
孔を介して、油圧の送給先であるパワーシリンダSの一
方のシリンダ室SR に接続され、該シリンダ室SR への
送油室12,12…を構成しており、残りの4つは、同じく
パワーシリンダSの他方のシリンダ室SL に接続され、
該シリンダ室SL への送油室13,13…を構成している。
【0026】図2は、バルブボディー1とバルブスプー
ル2との嵌合周上に並ぶ各室を直線展開して示す動作説
明図である。前述した構成により給油室10の両側には、
送油室12又は送油室13を経て排油室11に至る油路が夫々
形成されている。図2(a)は、バルブボディー1とバ
ルブスプール2との間に相対角変位が生じていない状態
(中立状態)を示している。この場合、前記各室間の絞
り部6,6…は、相等しい絞り面積を有して開放された
状態にあり、油圧ポンプPから給油室10に供給される圧
油は両側の油路に均等に配分され、送油室12又は13を経
て排油室11に達し、これら夫々に開口する排油孔を経て
バルブスプール2内側の中空部に流れ込み、該中空部内
にて合流して油タンクTに還流する。
【0027】従ってこのとき、前記送油室12,13間、及
びこれら夫々に接続されたパワーシリンダSの両シリン
ダ室SR ,SL 間に圧力差は発生せず、該パワーシリン
ダSはなんらの力も発生しない。また、油圧ポンプPか
ら油タンクTに至る油路中に大なる通流抵抗を発する部
分が存在しないから、前記油圧ポンプPの駆動負荷は小
さく保たれる。
【0028】一方、図示しない舵輪に操舵トルクが加え
られ、バルブボディー1とバルブスプール2との間に相
対角変位が生じた場合、各室間の絞り部6,6…の絞り
面積が変化するが、この変化は、夫々の形成位置の関係
上、前記送油室12,13の両側において互いに逆向きに生
じる。例えば、バルブボディー1に対するバルブスプー
ル2の相対回転が図1における時計回りに生じた場合、
バルブスプール2が図2中に白抜矢符にて示す向きに相
対移動し、図2(b)に示す如く、一方の送油室12の両
側の絞り部6,6においては、給油室10側の絞り面積が
増大し、排油室11側の絞り面積が減少するのに対し、他
方の送油室13の両側の絞り部6,6においては、給油室
10側の絞り面積が減少し、排油室11側の絞り面積が増大
する。
【0029】このとき、給油室10への供給油の大部分
は、絞り面積を増した側の絞り部6を経て送油室12内に
流れ込み、この流入油は、送油室12の他側において絞り
面積を減じた絞り部6を経て排油室11に漏れ出す。ま
た、給油室10への供給油の残りの一部は、絞り面積を減
じた絞り部6を経て送油室13に漏れ出し、この漏れ出し
油は、送油室13の他側において絞り面積を増した絞り部
を経て排油室11に流れ込む。このとき、送油室12の内圧
は給油室10と略等圧に保たれるのに対し、送油室13の内
圧は、給油室10との間にて絞り面積を減じた絞り部6の
通流に伴う減圧分だけ低下することになり、送油室12,
13間、及びこれら夫々に連通されたシリンダ室SR ,S
L 間に圧力差が生じ、パワーシリンダSは、シリンダ室
R からSLに向かう油圧力(操舵補助力)を発生す
る。
【0030】なお、パワーシリンダSのこの動作に伴っ
て、シリンダ室SL 内の封入油が押し出されるが、この
油は、シリンダ室SL に接続された送油室13に還流し、
前記給油室10からの漏れ出し油と合流して、該送油室13
の他側において絞り面積を増した状態にある絞り部6を
経て排油室11に導入され、バルブスプール2の中空部を
経て油タンクTに排出される。
【0031】パワーシリンダSが発生する操舵補助力
は、給油室10と送油室13との間、及び排油室11と送油室
12との間の絞り部6,6…における絞り面積の減少程度
に依存し、この絞り面積の減少は、バルブボディー1と
バルブスプール2との間の相対角変位に応じて生じ、こ
の相対角変位は、バルブボディー1とバルブスプール2
とを連結するトーションバー3に捩れを生ぜしめるべく
舵輪に加わられた操舵トルクの大きさに対応する。一
方、バルブボディー1に対するバルブスプール2の相対
回転が図1における反時計回りに生じた場合、各室間の
絞り部6,6…に前述の場合と逆の面積変化が生じる結
果、パワーシリンダSは、シリンダ室SL からSR に向
かう操舵補助力を発生し、この大きさもまた舵輪に加わ
る操舵トルクの大きさに対応する。これにより、舵輪に
加わる操舵トルクの方向及び大きさに応じた操舵補助力
が得られる。
【0032】さて、以上の如き油圧制御弁の動作に際
し、給油室10を構成するバルブスプール2側の油溝5
と、送油室12,13を構成するバルブボディー1側の油溝
4との間の絞り部6,6…には、油溝5から油溝4に向
かう流れが常に生じ、また、排油室11を構成するバルブ
スプール2側の油溝5と、送油室12,13を構成するバル
ブボディー1側の油溝4との間の絞り部6,6…には、
逆に、油溝4から油溝5に向かう流れが常に生じる。前
述した如く、絞り面積を減じた絞り部6におけるこれら
の流れにキャビテーションが発生し、流動音の要因とな
る。
【0033】本発明に係る油圧制御弁においては、図2
に示す如く、油溝5から油溝4に向かう流れが生じる各
絞り部6には、これらを臨むバルブボディー1側の油溝
4の側縁に面取り部7が、逆に、油溝4から油溝5に向
かう流れが生じる各絞り部6には、これらを臨むバルブ
スプール2側の油溝5の側縁に面取り部8が夫々形成し
てある。即ち、各絞り部6を臨む油溝4,5の内、油の
流れ込み側となる油溝4又は5の側縁に面取り部7又は
面取り部8が夫々形成してあり、これらの作用によりキ
ャビテーションの発生を抑制し、流動音を低減する。図
3は、給油室10から一側の排油室11に至る油路の拡大図
であり、面取り部7,8の形成態様を示してある。なお
この図は、図2(b)に対応し、バルブボディー1とバ
ルブスプール2との間に相対角変位が生じ、各絞り部
6,6…の絞り面積が変化した状態を示している。
【0034】排油室11の両側の絞り部6,6において
は、両側の送油室12,13から排油室11に向かう流れが常
に生じることから、流れ込み側となる排油室11を構成す
るバルブスプール2側の油溝5の側縁に面取り部8が形
成してある。図3に示す如く、この面取り部8は、バル
ブボディー1とバルブスプール2との嵌合周面に対して
傾斜角度θ1 を有し、また周方向に幅L1 を有してい
る。
【0035】これに対し、給油室10の両側の面取り部
6,6においては、該給油室10から両側の送油室12,13
への流れが常に生じることから、流れ込み側となる送油
室12,13を構成するバルブボディー1側の油溝4の側縁
に面取り部7が形成してある。図3に示す如く、この面
取り部7は、バルブボディー1とバルブスプール2との
嵌合周面に対して傾斜角度θ2 を有し、また周方向に幅
2 を有している。
【0036】面取り部7及び8の幅L2 及びL1 は、バ
ルブボディー1とバルブスプール2との相対角変位によ
り各絞り部6,6…が締切り状態となる位置、所謂、締
切り位置を定めるためのものであり、L1 =L2 とする
のが望ましく、更に、図4に示す従来の油圧制御弁と同
一の締切り位置を得るには、L1 =L2 =Lとすればよ
い。また、面取り部7及び8の傾斜角度θ2 及びθ
1 は、図4に示す従来の油圧制御弁における面取り部50
と同様、バルブボディー1とバルブスプール2との相対
角変位に対する絞り面積の変化状態を調整し、所望の操
舵補助力の増加特性を得るべく決定され、一般的には、
θ1 ≒θ2 とするのが望ましい。
【0037】以上の如き面取り部7及び面取り部8を備
えた本発明に係る油圧制御弁において、面取り部8を備
えた絞り部6には、バルブボディー1側の油溝4からバ
ルブスプール2側の油溝5に向かう流れが生じ、この流
れは、図3中に矢符Aとして示す如く、バルブボディー
1側の油溝の側壁とバルブスプール2の外周面とがなす
角度(≒90°)により縮流して絞り部6を通過した後、
面取り部8とバルブボディー1の内周面とがなす角度
(=θ1 )により拡流して油溝5に流入する。
【0038】一方、面取り部7を備えた絞り部6には、
バルブスプール2側の油溝5からバルブボディー1側の
油溝4に向かう流れが生じ、この流れは、図3中に矢符
Bとして示す如く、バルブボディー5側の油溝5の側縁
とバルブボディー1の内周面とがなす角度(=90°)に
より縮流した後、面取り部7とバルブスプール2の外周
面とがなす角度(=θ2 )により拡流して油溝4に流入
する。
【0039】面取り部7,8の傾斜角度θ2 ,θ1 は十
分に小さく、またこれらは略等しく(θ1 ≒θ2 )設定
されるから、油溝4,5の一方から他方に向かう流れ
は、略同一の形態を有する緩やかな拡流となる。従っ
て、両方向の流れにおけるキャビテーションの発生を有
効に抑制でき、これに起因する流動音は大幅に低減され
ることになる。
【0040】なお本実施例においては、面取り部7の傾
斜角θ2 を面取り部8の傾斜角θ1と略等しくし、面取
り部7,8が略平行をなす構成としたが、これら両者が
非平行状態にある場合であってもキャビテーションの抑
制効果は得られ、このような面取り部7を備えた油圧制
御弁もまた本発明の範囲に含まれる。
【0041】また本実施例においては、バルブボディー
1の油溝4,4…により、送油先となるパワーシリンダ
Sの両シリンダ室SR ,SL に連通する送油室12,13を
構成し、バルブスプール2側の油溝5,5…により、油
圧ポンプPと油タンクTとに夫々連通する給油室10及び
排油室11を構成したが、逆に、油溝4,4…により給油
室10及び排油室11を構成し、油溝5,5…により送油室
12,13を構成してもよく、この場合、本実施例の場合と
は逆に、給油室10の両側の面取り部がバルブスプール2
側の油溝5の側縁に形成され、排油室11の両側の面取り
部がバルブボディー1側の油溝4の側縁に形成される。
【0042】更に本実施例においては、動力舵取装置の
パワーシリンダへの送給油圧を制御する油圧制御弁につ
いて述べたが、本発明に係る油圧制御弁は、バルブボデ
ィー1とバルブスプール2との嵌合周上に、両者の相対
角変位に応じて絞り面積を変化する複数の絞り部6,6
…を備えた回転式の油圧制御弁全般に適用し得ることは
言うまでもない。
【0043】
【発明の効果】以上詳述した如く本発明に係る油圧制御
弁においては、バルブボディーとバルブスプールとの嵌
合周上に並ぶ絞り部を臨む油溝の側縁の内、前記絞り部
を通流する油が流れ込む側の油溝の側縁に面取り部を備
えるから、バルブボディー及びバルブスプールの一方の
油溝から他方の油溝への流れが、共に緩やかな拡大角を
有して生じるようになり、拡流に伴うキャビテーション
の発生を抑制でき、これに起因する流動音を大幅に低減
し得る等、本発明は優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る油圧制御弁の模式的横断面図であ
る。
【図2】本発明に係る油圧制御弁内部の油路を直線展開
して示す動作説明図である。
【図3】本発明に係る油圧制御弁における面取り部の形
成態様を示す図である。
【図4】従来の油圧制御弁の絞り部におけるキャビテー
ションの発生メカニズムの説明図である。
【符号の説明】
1 バルブボディー 2 バルブスプール 4 油溝 5 油溝 6 絞り部 7 面取り部 8 面取り部 10 給油室 11 排油室 12 送油室 13 送油室 P 油圧ポンプ S パワーシリンダ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒形をなすバルブボディーの内側に同軸
    上での相対角変位可能にバルブスプールを嵌め合わせ、
    両者の嵌合周上に形成された各複数の油溝を千鳥配置し
    て、周方向に相隣する油溝間に前記相対角変位に応じて
    絞り面積を変える絞り部を構成してなる油圧制御弁にお
    いて、前記各絞り部を臨む両側の油溝の内、夫々におけ
    る油の流れ込み側となる油溝の側縁に面取り部を具備す
    ることを特徴とする油圧制御弁。
JP31751992A 1992-11-26 1992-11-26 油圧制御弁 Pending JPH06156292A (ja)

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