JPH06158201A - 高力高導電性銅合金 - Google Patents
高力高導電性銅合金Info
- Publication number
- JPH06158201A JPH06158201A JP31194592A JP31194592A JPH06158201A JP H06158201 A JPH06158201 A JP H06158201A JP 31194592 A JP31194592 A JP 31194592A JP 31194592 A JP31194592 A JP 31194592A JP H06158201 A JPH06158201 A JP H06158201A
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- JP
- Japan
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- strength
- conductivity
- tensile strength
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 電子機器配線用電線の導体用又は産業ロボッ
ト用ケーブル導体用として、導電性の低下を招くことな
く、繰返し屈曲強度、引張強度及び耐熱性を向上させ
る。 【構成】 Zr:0.005〜0.5重量%、In:
0.01〜0.5重量%をそれぞれ含有し、残部が銅か
ら成って、酸素含有量を0.001重量%以下とする。
Zrの上記範囲内の含有により、繰返し屈曲強度、引張
強度、耐熱性が導電性の低下を招くことなく向上する。
Inの添加はそのZrによる諸特性の向上をより効率よ
くする。加工性、経済性の面から、Zr:0.01〜
0.03重量%、In:0.04〜0.1重量%とする
とよい。
ト用ケーブル導体用として、導電性の低下を招くことな
く、繰返し屈曲強度、引張強度及び耐熱性を向上させ
る。 【構成】 Zr:0.005〜0.5重量%、In:
0.01〜0.5重量%をそれぞれ含有し、残部が銅か
ら成って、酸素含有量を0.001重量%以下とする。
Zrの上記範囲内の含有により、繰返し屈曲強度、引張
強度、耐熱性が導電性の低下を招くことなく向上する。
Inの添加はそのZrによる諸特性の向上をより効率よ
くする。加工性、経済性の面から、Zr:0.01〜
0.03重量%、In:0.04〜0.1重量%とする
とよい。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、銅合金に関し、とく
に、電子機器内配線用電線の導体や産業ロボット用ケー
ブルの導体等に適した高力高導電性銅合金に関する。
に、電子機器内配線用電線の導体や産業ロボット用ケー
ブルの導体等に適した高力高導電性銅合金に関する。
【0002】
【従来の技術及びその課題】一般に、電子機器内配線用
電線の導体、例えばプリント基板間やプリント基板と電
子機器部品間の接続用導体は、電子機器製造工程中に繰
返して曲げや引張りを受ける。一方、電子機器は近年益
々小型化(軽薄短小化)の傾向にあり、これに伴って上
記電子機器内配線用電線の導体も細径化の傾向にある。
電線の導体、例えばプリント基板間やプリント基板と電
子機器部品間の接続用導体は、電子機器製造工程中に繰
返して曲げや引張りを受ける。一方、電子機器は近年益
々小型化(軽薄短小化)の傾向にあり、これに伴って上
記電子機器内配線用電線の導体も細径化の傾向にある。
【0003】該導体は細径化されるにつれて、電子機器
製造工程中に加わる繰返し曲げや熱に対する強度が相対
的に低下し、該導体の端子圧着接続箇所やろう付け時な
どに加熱を受けた箇所などの機械的弱点部で断線を生じ
易くなり、信頼性に乏しくなる。
製造工程中に加わる繰返し曲げや熱に対する強度が相対
的に低下し、該導体の端子圧着接続箇所やろう付け時な
どに加熱を受けた箇所などの機械的弱点部で断線を生じ
易くなり、信頼性に乏しくなる。
【0004】また、産業ロボットなどにおいても、その
ロボットは作業位置から教示位置まで繰返し往復動作す
るため、これに使用されるロボット用ケーブルの導体
は、繰返し曲げや引張りを常に受けることになり断線を
生じ易い条件に置かれることになる。更に、高温雰囲気
下で使用される産業ロボット用ケーブルの導体では、外
部からの加熱を受けて繰返し曲げ強度や引張強度が一層
低下する。
ロボットは作業位置から教示位置まで繰返し往復動作す
るため、これに使用されるロボット用ケーブルの導体
は、繰返し曲げや引張りを常に受けることになり断線を
生じ易い条件に置かれることになる。更に、高温雰囲気
下で使用される産業ロボット用ケーブルの導体では、外
部からの加熱を受けて繰返し曲げ強度や引張強度が一層
低下する。
【0005】上記の実情から、電子機器内配線用電線の
導体や産業ロボット用ケーブルの導体等においては主と
して次に掲げる特性を具備していることが要求される。 a 繰返し屈曲強度に優れていること b 引張強度に優れていること c 良好な導電性を有していること d 耐熱性に優れていること
。
導体や産業ロボット用ケーブルの導体等においては主と
して次に掲げる特性を具備していることが要求される。 a 繰返し屈曲強度に優れていること b 引張強度に優れていること c 良好な導電性を有していること d 耐熱性に優れていること
。
【0006】従来、この特性を満たし、安価な合金とし
て、Cu−Sn合金が利用されている。この合金は銅マ
トリックス中にSnを固溶させることにより、引張強
度、耐熱性の向上を図ったものであるが、導電性の低下
を招いている。すなわち、導電性を犠牲にしている。
て、Cu−Sn合金が利用されている。この合金は銅マ
トリックス中にSnを固溶させることにより、引張強
度、耐熱性の向上を図ったものであるが、導電性の低下
を招いている。すなわち、導電性を犠牲にしている。
【0007】しかしながら、近年の電子機器内配線用電
線の導体などには上述のごとく細径化の傾向に伴い導電
性を損なわずに上記合金以上に優れた繰返し屈曲強度、
引張り強度および耐熱性を有する導電性材料が求められ
ており、このため、従来の合金ではこのような要求に対
しては未だ性能不足である。
線の導体などには上述のごとく細径化の傾向に伴い導電
性を損なわずに上記合金以上に優れた繰返し屈曲強度、
引張り強度および耐熱性を有する導電性材料が求められ
ており、このため、従来の合金ではこのような要求に対
しては未だ性能不足である。
【0008】本発明は従来のかかる課題を解決し、良好
なる導電性を維持しつつ、繰返し屈曲強度、引張強度、
耐熱性に優れた銅合金を提供することを課題とする。
なる導電性を維持しつつ、繰返し屈曲強度、引張強度、
耐熱性に優れた銅合金を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明にあっては、Zr:0.005〜0.5重量
%、In:0.01〜0.5重量%をそれぞれ含有し、
残部が銅から成って、酸素含有量を0.001重量%以
下とした銅合金の構成としたのである。
に、本発明にあっては、Zr:0.005〜0.5重量
%、In:0.01〜0.5重量%をそれぞれ含有し、
残部が銅から成って、酸素含有量を0.001重量%以
下とした銅合金の構成としたのである。
【0010】上記Zr含有量を0.005〜0.5重量
%としたのは、0.005重量%未満では繰返し屈曲強
度、引張強度、耐熱性を改善する効果が少なく、一方
0.5重量%を越えると導電性の低下が大きくなるから
である。
%としたのは、0.005重量%未満では繰返し屈曲強
度、引張強度、耐熱性を改善する効果が少なく、一方
0.5重量%を越えると導電性の低下が大きくなるから
である。
【0011】上記Inの添加は、Zr含有による繰返し
屈曲強度、引張強度、耐熱性の向上および導電性の維
持、とくに前記繰返し屈曲強度、引張強度の向上をより
効率良くなすためであり、含有量が0.01重量%未満
の場合には、耐熱性の改善が十分に行なわれず、一方、
0.5重量%を上回る場合には、高導電性の維持ができ
ない。
屈曲強度、引張強度、耐熱性の向上および導電性の維
持、とくに前記繰返し屈曲強度、引張強度の向上をより
効率良くなすためであり、含有量が0.01重量%未満
の場合には、耐熱性の改善が十分に行なわれず、一方、
0.5重量%を上回る場合には、高導電性の維持ができ
ない。
【0012】上記酸素含有量を0.001重量%以下と
したのは、それ以上になると、金属組織の界面に酸素が
存在して金属組織間の結合が弱くなり、上記の繰返し屈
曲強度、引張強度の向上を望めないからである。酸素含
有量は少なければ少ない程好ましい。
したのは、それ以上になると、金属組織の界面に酸素が
存在して金属組織間の結合が弱くなり、上記の繰返し屈
曲強度、引張強度の向上を望めないからである。酸素含
有量は少なければ少ない程好ましい。
【0013】なお、Zrに0.01〜0.03重量%、
In:0.04〜0.1重量%とすれば、加工性、経済
性の面で好ましい。
In:0.04〜0.1重量%とすれば、加工性、経済
性の面で好ましい。
【0014】
【作用】上記構成から成る本発明は、Zr及びInを所
要量含有し、かつ酸素含有量が所要値以下の銅合金であ
るため、繰返し曲げ強度、引張強度等が従来のものに比
べ向上したものとなり、導電性の低下もない。
要量含有し、かつ酸素含有量が所要値以下の銅合金であ
るため、繰返し曲げ強度、引張強度等が従来のものに比
べ向上したものとなり、導電性の低下もない。
【0015】
【実施例】表1で示す組成の銅合金(実施例1〜4、比
較例1〜6)を用意した。すなわち、実施例1〜4はZ
r、Inの含有量が本発明の範囲内に入るものであり、
比較例1〜4はその含有量がその範囲外のものであり、
比較例5、6は、Cu−Sn合金及び一般的な純銅であ
る。
較例1〜6)を用意した。すなわち、実施例1〜4はZ
r、Inの含有量が本発明の範囲内に入るものであり、
比較例1〜4はその含有量がその範囲外のものであり、
比較例5、6は、Cu−Sn合金及び一般的な純銅であ
る。
【0016】
【表1】
【0017】その各供試材の調整は、まず高周波溶解炉
により木炭被覆の下で銅(Cu)を溶解した後、Zr及
びInをそれぞれ添加して均一な溶湯を得た。この溶湯
をカーボン製鋳型に鋳込んで130mm径×700mm長さ
のインゴットを作製した。このとき、鋳造時の合金の酸
化を防止するため、Arガスを出湯口および湯受けに吹
きつけながら作業を行ない、インゴットの酸素含有量を
0.001重量%以下に維持した。つぎに、その鋳造イ
ンゴットを切断し、表面仕上げの後、約900℃の温度
で熱間押出し、水冷して直径11mmの荒引線を得た。こ
の荒引線をさらに直径0.1mmまで冷間伸線した。
により木炭被覆の下で銅(Cu)を溶解した後、Zr及
びInをそれぞれ添加して均一な溶湯を得た。この溶湯
をカーボン製鋳型に鋳込んで130mm径×700mm長さ
のインゴットを作製した。このとき、鋳造時の合金の酸
化を防止するため、Arガスを出湯口および湯受けに吹
きつけながら作業を行ない、インゴットの酸素含有量を
0.001重量%以下に維持した。つぎに、その鋳造イ
ンゴットを切断し、表面仕上げの後、約900℃の温度
で熱間押出し、水冷して直径11mmの荒引線を得た。こ
の荒引線をさらに直径0.1mmまで冷間伸線した。
【0018】こうして得た直径0.1mmの銅合金線を3
時間焼鈍した後、繰返し屈曲強度、引張強度および導電
率を測定した。その結果を表2に示す。なお、繰返し屈
曲強度は、供試材を曲率半径r=1mmの治具に挟持し
て、100gの引張荷重を加えた状態でこれを左右に9
0度繰返して曲げ、破断するまでの回数を90度曲げを
1回としてその回数を求めて、繰返し屈曲強度とした。
時間焼鈍した後、繰返し屈曲強度、引張強度および導電
率を測定した。その結果を表2に示す。なお、繰返し屈
曲強度は、供試材を曲率半径r=1mmの治具に挟持し
て、100gの引張荷重を加えた状態でこれを左右に9
0度繰返して曲げ、破断するまでの回数を90度曲げを
1回としてその回数を求めて、繰返し屈曲強度とした。
【0019】
【表2】
【0020】この結果から、各実施例は、繰返し屈曲強
度、引張強度、耐熱性に優れ、しかも高導電性を維持し
ていることが理解できる。一方、各比較例は、前記特性
のいずれかにおいて劣っており、本発明の要求を満たし
ていない。
度、引張強度、耐熱性に優れ、しかも高導電性を維持し
ていることが理解できる。一方、各比較例は、前記特性
のいずれかにおいて劣っており、本発明の要求を満たし
ていない。
【0021】
【発明の効果】本発明は以上のように構成したので、良
好な導電性を有するとともに、繰返し屈曲強度、引張強
度、耐熱性等の性能に優れており、例えばVTRなどの
電子機器内配線用電線や産業ロボット用ケーブルの導体
に好ましく使用される。その他、半導体等の電子機器部
品、例えばパワートランジスタ、パワーIC用リードフ
レームなどにも好適に使用できる。
好な導電性を有するとともに、繰返し屈曲強度、引張強
度、耐熱性等の性能に優れており、例えばVTRなどの
電子機器内配線用電線や産業ロボット用ケーブルの導体
に好ましく使用される。その他、半導体等の電子機器部
品、例えばパワートランジスタ、パワーIC用リードフ
レームなどにも好適に使用できる。
【0022】なお、上記ロボット用ケーブルや電子機器
内配線用電線の導体が集合撚り線(例えば直径0.18
〜0.06mmの素線を一まとめとし、一様かつ緊密に撚
り合わせた線)である場合には、一層好ましく使用し得
る。
内配線用電線の導体が集合撚り線(例えば直径0.18
〜0.06mmの素線を一まとめとし、一様かつ緊密に撚
り合わせた線)である場合には、一層好ましく使用し得
る。
Claims (1)
- 【請求項1】 Zr:0.005〜0.5重量%、I
n:0.01〜0.5重量%をそれぞれ含有し、残部が
銅から成って、酸素含有量を0.001重量%以下とし
たことを特徴とする高力高導電性銅合金。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31194592A JPH06158201A (ja) | 1992-11-20 | 1992-11-20 | 高力高導電性銅合金 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31194592A JPH06158201A (ja) | 1992-11-20 | 1992-11-20 | 高力高導電性銅合金 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06158201A true JPH06158201A (ja) | 1994-06-07 |
Family
ID=18023332
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP31194592A Pending JPH06158201A (ja) | 1992-11-20 | 1992-11-20 | 高力高導電性銅合金 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06158201A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002025353A (ja) * | 2000-07-07 | 2002-01-25 | Hitachi Cable Ltd | 耐屈曲フラットケーブル |
| JP2011117055A (ja) * | 2009-12-07 | 2011-06-16 | Hitachi Cable Ltd | 銅合金材 |
| WO2024116240A1 (ja) * | 2022-11-28 | 2024-06-06 | Swcc株式会社 | 銅合金線、絶縁電線、端子付き絶縁電線および銅合金線の製造方法 |
-
1992
- 1992-11-20 JP JP31194592A patent/JPH06158201A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002025353A (ja) * | 2000-07-07 | 2002-01-25 | Hitachi Cable Ltd | 耐屈曲フラットケーブル |
| JP2011117055A (ja) * | 2009-12-07 | 2011-06-16 | Hitachi Cable Ltd | 銅合金材 |
| WO2024116240A1 (ja) * | 2022-11-28 | 2024-06-06 | Swcc株式会社 | 銅合金線、絶縁電線、端子付き絶縁電線および銅合金線の製造方法 |
| JPWO2024116240A1 (ja) * | 2022-11-28 | 2024-06-06 |
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