JPH06158563A - 刺しゅうの染色方法 - Google Patents

刺しゅうの染色方法

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JPH06158563A
JPH06158563A JP4303720A JP30372092A JPH06158563A JP H06158563 A JPH06158563 A JP H06158563A JP 4303720 A JP4303720 A JP 4303720A JP 30372092 A JP30372092 A JP 30372092A JP H06158563 A JPH06158563 A JP H06158563A
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masking
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俊彦 前塚
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TOYO SEIHAN INSATSU KK
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JIPANGU KK
TOYO SEIHAN INSATSU KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 刺しゅうだけを染色し、生地にシミが生じな
い刺しゅうの染色方法を提供することにある。 【構成】 生地2の表面にマスキングシート3を刺しゅ
う糸5で縫い付けながら刺しゅう部6を設ける。マスキ
ングシート3に昇華染料を担持する転写紙8を重ねて刺
しゅう部6を被覆する。転写紙8をプレス板9で加熱,
加圧することにより、昇華して前記転写紙8から遊離し
た昇華染料を刺しゅう6部に熱転写して染色する。不要
となった転写紙8,マスキングシート3を除去すること
により、作業が完了する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、布等の生地に設けた刺
しゅうに転写紙の昇華染料を熱転写して染色する方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、布等の生地に設けた刺しゅうに転
写紙の昇華染料を熱転写して染色する方法としては、例
えば、特開昭48−92673号公報に記載のものがあ
る。すなわち、白い刺しゅう糸のみを使用して織布等の
表面に白色の刺しゅう模様を現出させ、この刺しゅう模
様に昇華染料を多色印刷した転写紙を重ね合わせ、これ
を加熱,加圧して白色の前記刺しゅう模様に前記昇華染
料を昇華転写して染色することにより、多色刺しゅう模
様を表現する方法である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来例
にかかる染色方法では、昇華した染料が刺しゅう部だけ
でなく、生地の表面にも転写してシミになるという問題
があった。このようなことは、黒色等の明度の低い生地
の場合にはあまり問題とならないが、白色等の明度の高
い生地の場合には、そのままでは商品として販売不能で
あった。このため、従来の染色方法では、染色後にシミ
抜きや洗濯のみならず、アイロンがけを行う必要があ
り、後処理に手間がかかった。しかも、前述のシミは落
ちにくいので、歩留りも悪いという問題点があった。
【0004】本発明は、前記問題点に鑑み、生地にシミ
が生じない刺しゅうの染色方法を提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するため、布,皮革,合成樹脂材等からなる生地の表面
にマスキングシートを重ね、その上から刺しゅう糸で刺
しゅうして刺しゅう部を設け、少なくとも前記刺しゅう
部を覆うように前記マスキングシート上に昇華染料を担
持する転写紙を重ねた後、この転写紙上の昇華染料を前
記刺しゅう部に熱転写する工程からなるものである。
【0006】前記マスキングシートとしては、例えば、
トレーシングペーパーなどのグラシン紙や油紙等の薄葉
紙の他、シリコーン,ポリエステル,ポリプロピレン等
の高分子材料製フィルムなどを使用すればよい。
【0007】前記マスキングシートは、刺しゅう針の摩
耗等を防止し、作業性の向上を図るためには薄いものが
好ましいが、マスキングシートが薄すぎると、昇華染料
を十分に遮へいできず、シミの発生を完全に防止できな
い。このため、前記マスキングシートが薄い場合には、
少なくとも片面に耐熱性マスキング層を形成しておくの
が好適である。前記耐熱性マスキング層を形成する材料
としては、例えば、天然ゴム、合成ゴムの他、シリコー
ン(シリコーンオイル,シリコーンゴム,シリコーン樹
脂)等が挙げられる。
【0008】また、前記マスキングシートがポリエステ
ル,ポリプロピレン等の高分子材料製フィルムである場
合には、刺しゅう時におけるマスキングシートの位置ず
れを防止するため、生地との接触面に滑り止め手段を設
けておくことが好ましい。マスキングシートの滑り止め
手段としては、例えば、生地との接触面に薄葉紙等のシ
ート状滑り止め材を貼着一体化して設けたもの、あるい
は、生地との接触面に滑り止め加工を施し、微小な凹凸
を直接形成したものでもよい。微小な凹凸を形成する方
法としては、例えば、サンドブラスト等のような物理的
な方法の他、化学薬品による化学的な方法が挙げられ
る。なお、マスキングシートがポリエステルフィルムか
らなるものである場合には透けて生地が見えるので、位
置決めに手間がかからず、位置決め精度が高いという利
点がある。
【0009】さらに、前記マスキングシートは耐熱性マ
スキング材を混練したパルプを抄造して得たものであっ
てもよい。このものにも、前述の耐熱性マスキング層や
滑り止め手段を必要に応じて設けてもよいことは勿論で
ある。
【0010】
【作用】したがって、本発明によれば、加熱によって昇
華した昇華染料がマスキングシートに遮へいされて生地
の表面に熱転写することがないので、生地の表面にシミ
が生じないことになる。
【0011】
【実施例】次に、本発明にかかる一実施例を図1ないし
図7の添付図面に従って説明する。まず、図1および図
2に示すように、自動刺しゅう機の天板1に配置した生
地2の所定の位置にマスキングシート3を位置決めした
後、自動刺しゅう機の刺しゅう用ヘッド4で刺しゅうす
ることにより、マスキングシート3を生地2に刺しゅう
糸5で縫い付け(図4)、生地2とマスキングシート3
とを刺しゅう部6で一体化する。なお、本実施例にかか
る刺しゅう部6は英語で「SPORTS」と刺しゅうして
あるが(図3)、これに限られるものではない。
【0012】前記生地2は衣料品,袋物であってもよ
く、その材質としては各種織物,不織布,合成樹脂シー
ト,皮革等が挙げられる。
【0013】前記マスキングシート3は、前記刺しゅう
糸5で刺しゅうしても破れず、かつ、後述する転写紙8
の昇華染料を遮へいできるものであればよく、刺しゅう
針を痛めないものであれば、より好適である。
【0014】なお、本実施例では、ポリエステルフィル
ムの表面にシリコーン膜を形成し、生地との接触面にサ
ンドブラスト等により梨地加工を施して滑り止め手段を
設けたものを使用しているが、マスキングシート3はこ
れに限られるものではなく、例えば、グラシン紙の表面
にシリコーンを塗布または塗布,含浸させることによ
り、表面に耐熱性マスキング層を形成したものを使用で
きる。
【0015】また、前記マスキングシート3は高分子材
料製フィルム単体、例えば、ポリエステルフィルムのみ
からなるものであってもよい。この場合、フィルムの肉
厚はできるだけ薄い方が良いが、薄すぎると、昇華染料
を完全に遮へいできないので、10μm以上、好ましく
は数十μm以上の厚さを有するものを使用するのが好ま
しい。また、フィルムの材質によっては、厚さが数十μ
mであっても十分なマスキング効果が得られない場合も
あるので、その場合には、フィルムの片面に、例えば、
シリコーンを塗布して耐熱性マスキング層を形成してお
くのが好ましい。
【0016】さらに、マスキングシート3は、例えば、
耐熱性マスキング材を混練したパルプを抄造して得たも
のであってもよく、前述の条件を満たすものであれば、
特に限定するものではない。そして、必要に応じて前述
の耐熱性マスキング層や滑り止め手段を設けてもよい。
【0017】前記刺しゅう糸5は、後述する転写紙8の
昇華染料で染色され得るものであれば、特に限定するも
のでなく、例えば、ポリエステル,ナイロン等からなる
ものが挙げられ、また、刺しゅう糸5は白色のものが好
ましいが、例えば、蒸着ポリエステルフィルムからなる
金色糸,銀色糸であってもよい。
【0018】次に、図5および図6に示すように、刺し
ゅうした生地2をアイロン台7に載置し、前記マスキン
グシート3に昇華染料を担持する転写紙8を重ね合わせ
て前記刺しゅう部6を被覆する。そして、電気ヒータ又
は油熱板等からなるプレス板9で前記転写紙8を加熱,
加圧すると、昇華した昇華染料が前記転写紙8からマス
キングシート3および刺しゅう部6に熱転写して染色す
る。
【0019】このとき、前記昇華染料は前記マスキング
シート3に遮へいされ、生地2に熱転写することがない
ので、生地2にシミのない仕上がりの美麗な多色刺しゅ
う模様を表現できる。このため、従来、必要であったシ
ミ抜きや洗濯のみならず、アイロンがけが不要となるの
で、生産性が向上するとともに、歩留りも良くなる。
【0020】ついで、不要となった転写紙8およびマス
キングシート3を除去することにより、染色作業が完了
する(図7)。
【0021】なお、前記マスキングシート3がグラシン
紙等の薄葉紙の表面に耐熱性マスキング層を設けたもの
であれば、プレス板9による加熱,加圧によって前記薄
葉紙が劣化し、刺しゅうの際に生じた糸目の部分から容
易に切断されるので、不要となったマスキングシート3
を簡単に除去できるという利点がある。また、刺しゅう
部6内に縫い込まれたマスキングシート3は、刺しゅう
部6を揉むことによって細かく砕けるので、簡単に除去
できる。
【0022】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
にかかる刺しゅうの染色方法によれば、昇華して転写紙
から遊離した昇華染料がマスキングシートで遮へいされ
るので、生地に昇華染料が熱転写せず、生地にシミが生
じない。このため、マスキングシートの表面から露出す
る刺しゅう部だけが染色されることになり、生地にシミ
のない仕上がりの美麗な多色刺しゅう模様を表現でき
る。この結果、シミ抜きや洗濯だけでなく、アイロンが
けが不要となり、生産性が向上し、歩留りが良くなると
いう効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる一実施例の一工程を示す斜視
図である。
【図2】 本発明にかかる一実施例の刺しゅう前の状態
を示す部分断面図である。
【図3】 本発明にかかる一実施例の刺しゅう後の状態
を示す斜視図である。
【図4】 本発明にかかる一実施例の刺しゅう後の状態
を示す部分断面図である。
【図5】 本発明にかかる一実施例の一工程を示す斜視
図である。
【図6】 本発明にかかる一実施例の染色直前の状態を
示す部分断面図である。
【図7】 本発明にかかる一実施例の染色作業完了後の
状態を示す部分断面図である。
【符号の説明】
2…生地、 3…マスキングシート、 5…刺しゅう
糸、6…刺しゅう部、 8…転写紙。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 布,皮革,合成樹脂材等からなる生地の表
    面にマスキングシートを重ね、その上から刺しゅう糸で
    刺しゅうして刺しゅう部を設け、少なくとも前記刺しゅ
    う部を覆うように前記マスキングシート上に昇華染料を
    担持する転写紙を重ねた後、この転写紙上の昇華染料を
    前記刺しゅう部に熱転写することを特徴とする刺しゅう
    の染色方法。
  2. 【請求項2】 前記マスキングシートが、少なくとも片
    面に耐熱性マスキング層を設けたものであることを特徴
    とする請求項1記載の刺しゅうの染色方法。
  3. 【請求項3】 前記マスキングシートが、生地との接触
    面に滑り止め手段を設けたものであることを特徴とする
    請求項1又は2記載の刺しゅうの染色方法。
  4. 【請求項4】 前記マスキングシートが、耐熱性マスキ
    ング材を混練したパルプを抄造して得たものであること
    を特徴とする請求項1、2又は3記載の刺しゅうの染色
    方法。
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