JPH06158589A - キャスト塗工紙の製造方法 - Google Patents
キャスト塗工紙の製造方法Info
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- JPH06158589A JPH06158589A JP30190292A JP30190292A JPH06158589A JP H06158589 A JPH06158589 A JP H06158589A JP 30190292 A JP30190292 A JP 30190292A JP 30190292 A JP30190292 A JP 30190292A JP H06158589 A JPH06158589 A JP H06158589A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 カゼインを用いなくてもキャストドラムから
の離型性が良く、しかもキャストドラムの汚れの発生を
伴わないでキャスト面の光沢度の良いキャスト塗工紙の
製造方法を提供する。 【構成】 接着剤中に少なくとも水性ウレタン樹脂を塗
工液の固形分当り2.5〜30重量%及びポリビニルアルコ
ール又はその誘導体を0.1〜3重量%含有する塗工液を紙
基材の上に塗工して塗工層を形成させ、且つ再湿潤前に
該塗工層を乾燥するためのエアードライヤーの熱風温度
を55〜140℃及び風圧を10〜140mmAqに維持して乾燥後、
該塗工層を再湿潤して鏡面光沢を有する加熱仕上げ面に
圧接して強光沢仕上げを行う。
の離型性が良く、しかもキャストドラムの汚れの発生を
伴わないでキャスト面の光沢度の良いキャスト塗工紙の
製造方法を提供する。 【構成】 接着剤中に少なくとも水性ウレタン樹脂を塗
工液の固形分当り2.5〜30重量%及びポリビニルアルコ
ール又はその誘導体を0.1〜3重量%含有する塗工液を紙
基材の上に塗工して塗工層を形成させ、且つ再湿潤前に
該塗工層を乾燥するためのエアードライヤーの熱風温度
を55〜140℃及び風圧を10〜140mmAqに維持して乾燥後、
該塗工層を再湿潤して鏡面光沢を有する加熱仕上げ面に
圧接して強光沢仕上げを行う。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はキャスト塗工紙の製造方
法に関する。更に詳しく述べれば、本発明は、従来から
必須成分として使用されていたカゼインを含有させなく
ても、キャストドラムからの離型性が良く、しかもキャ
スト面の光沢度の良いキャスト紙を得ることができる製
造方法に関する。
法に関する。更に詳しく述べれば、本発明は、従来から
必須成分として使用されていたカゼインを含有させなく
ても、キャストドラムからの離型性が良く、しかもキャ
スト面の光沢度の良いキャスト紙を得ることができる製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】キャスト紙と呼ばれる強光沢塗工紙の製
造方法としては、主成分が顔料、水性接着剤及び助剤か
らなる塗工液を原紙表面に塗布後、直ちに加熱された鏡
面仕上げ表面に接触させながら乾燥する直接法(例えば
特公昭38-25160号公報参照)、主成分が顔料、水性接着
剤及び助剤からなる塗工液を原紙表面に塗布、乾燥後、
塗工層を湿潤剤溶液により再湿潤して可塑化し、加熱さ
れた鏡面仕上げ表面に接触させながら乾燥する再湿法
(例えば特公昭32-7604号公報参照)、主成分が顔料、
水性接着剤及び助剤からなる塗工液を原紙表面に塗布
後、凝固液溶液と接触させて塗工層をゲル化させた後、
加熱された鏡面仕上げ表面に接触させながら乾燥する凝
固法(例えば特公昭38-15751号公報、特公昭40-7207号
公報、特開昭47-7555号公報参照)等が知られている。
造方法としては、主成分が顔料、水性接着剤及び助剤か
らなる塗工液を原紙表面に塗布後、直ちに加熱された鏡
面仕上げ表面に接触させながら乾燥する直接法(例えば
特公昭38-25160号公報参照)、主成分が顔料、水性接着
剤及び助剤からなる塗工液を原紙表面に塗布、乾燥後、
塗工層を湿潤剤溶液により再湿潤して可塑化し、加熱さ
れた鏡面仕上げ表面に接触させながら乾燥する再湿法
(例えば特公昭32-7604号公報参照)、主成分が顔料、
水性接着剤及び助剤からなる塗工液を原紙表面に塗布
後、凝固液溶液と接触させて塗工層をゲル化させた後、
加熱された鏡面仕上げ表面に接触させながら乾燥する凝
固法(例えば特公昭38-15751号公報、特公昭40-7207号
公報、特開昭47-7555号公報参照)等が知られている。
【0003】これらのキャスト仕上げ方法はいずれも、
可塑状態にある塗工層を加熱鏡面ドラム面に圧接、乾燥
し、離型させる点で共通しているが、処理スピードが速
くでき、従って生産効率の良いことからとりわけ再湿法
が好まれ広く実施されている。
可塑状態にある塗工層を加熱鏡面ドラム面に圧接、乾燥
し、離型させる点で共通しているが、処理スピードが速
くでき、従って生産効率の良いことからとりわけ再湿法
が好まれ広く実施されている。
【0004】又キャスト紙用塗工液中の接着剤は、キャ
スト塗工が開発された初期においては殆ど例外なく各種
のデンプン類、カゼインその他の蛋白類等の天然接着剤
であったが、実際には何らかの形でのカゼインしか使用
されていなかった。近年スチレン−ブタジエンラテック
スが工業化されると、上記3つのキャスト仕上げ方法の
いずれにおいてもカゼインとラテックスの併用が行われ
るようになった。いずれのキャスト仕上げ方法にも共通
して使用されるカゼインは、蛋白質のうち特にリン蛋白
質に属するものであって、塩膠化や熱によって容易に可
変性のゲルとなるため、乾燥後キャストドラム面から離
型させる際の離型性を良好にするものである。このよう
な理由から今日までカゼインがキャスト紙用塗工液の必
須成分として使用されてきたものと考えられる。
スト塗工が開発された初期においては殆ど例外なく各種
のデンプン類、カゼインその他の蛋白類等の天然接着剤
であったが、実際には何らかの形でのカゼインしか使用
されていなかった。近年スチレン−ブタジエンラテック
スが工業化されると、上記3つのキャスト仕上げ方法の
いずれにおいてもカゼインとラテックスの併用が行われ
るようになった。いずれのキャスト仕上げ方法にも共通
して使用されるカゼインは、蛋白質のうち特にリン蛋白
質に属するものであって、塩膠化や熱によって容易に可
変性のゲルとなるため、乾燥後キャストドラム面から離
型させる際の離型性を良好にするものである。このよう
な理由から今日までカゼインがキャスト紙用塗工液の必
須成分として使用されてきたものと考えられる。
【0005】一方、ポリビニルアルコール(以下PVAと
いう)については紙塗工用素材として古くから広く知ら
れており、現在日本国内の製紙関係の用途として年間2
万t弱の需要があるとされている(高分子刊行会発行
「PVAの世界」128頁、1992)。PVAは酢酸ビニルモノマ
ーをメタノール中で重合・けん化して製造される水溶性
高分子である。重合度とけん化度を変えて多くの品種銘
柄が開発されてきたが、更に機能化するため(1)共重合
法、(2)末端基変性法、(3)グラフト反応法等による変性P
VAも製造されている(テックタイムス社発行、「紙と加
工の薬品事典」229頁、257頁、1991)。
いう)については紙塗工用素材として古くから広く知ら
れており、現在日本国内の製紙関係の用途として年間2
万t弱の需要があるとされている(高分子刊行会発行
「PVAの世界」128頁、1992)。PVAは酢酸ビニルモノマ
ーをメタノール中で重合・けん化して製造される水溶性
高分子である。重合度とけん化度を変えて多くの品種銘
柄が開発されてきたが、更に機能化するため(1)共重合
法、(2)末端基変性法、(3)グラフト反応法等による変性P
VAも製造されている(テックタイムス社発行、「紙と加
工の薬品事典」229頁、257頁、1991)。
【0006】PVA、又はその誘導体を塗工液組成物に配
合する方法は、特公平2-23639号公報にも示されている
が、この場合は水溶性蛍光増白剤と併用し、特定の蒸発
率で乾燥することによってPVAが増白剤を固定し、塗被
層表面にマイグレーションするため増白効果が増す、と
するものである。しかしながら前記公報はキャスト塗工
紙、とりわけカゼインを使用しないキャスト紙の離型
性、光沢度向上とは全く異なる技術を開示しているに過
ぎず、又前記キャスト塗工紙に関して何ら示唆をしてい
るものでもない。
合する方法は、特公平2-23639号公報にも示されている
が、この場合は水溶性蛍光増白剤と併用し、特定の蒸発
率で乾燥することによってPVAが増白剤を固定し、塗被
層表面にマイグレーションするため増白効果が増す、と
するものである。しかしながら前記公報はキャスト塗工
紙、とりわけカゼインを使用しないキャスト紙の離型
性、光沢度向上とは全く異なる技術を開示しているに過
ぎず、又前記キャスト塗工紙に関して何ら示唆をしてい
るものでもない。
【0007】更に前記特公平2-23639号公報には、PVA又
はその誘導体としてPVAのみならず、エステル化、エー
テル化、ウレタン化、アセタール化、架橋化、共重合化
等の変性処理を行った変性PVAの誘導体をも包含するこ
とが開示されている。又、特開平4-209889号公報には表
面サイズ剤として、カルボキシル基変性PVAが開示され
ている。
はその誘導体としてPVAのみならず、エステル化、エー
テル化、ウレタン化、アセタール化、架橋化、共重合化
等の変性処理を行った変性PVAの誘導体をも包含するこ
とが開示されている。又、特開平4-209889号公報には表
面サイズ剤として、カルボキシル基変性PVAが開示され
ている。
【0008】水性ウレタン樹脂をキャスト紙用塗工液に
用いることは特開平3-167386号公報に開示されている。
しかしながら、この公報ではその実施例に示されるとお
り水性ウレタン樹脂とカゼインを併用している。又、特
開平3-252473号公報には水性ウレタン樹脂を重合体ラテ
ックス及び/又はエマルジョンと一緒に使用し、カゼイ
ン、酸化澱粉等の水溶性高分子を使用しない塗料組成物
及びこの組成物を塗工して得られる強光沢紙が開示され
ているが、この公報には前記ラテックス及び/又はエマ
ルジョンと水性ウレタン樹脂との使用比率を特定してい
るに過ぎず、ラテックス、エマルジョンに対する水性ウ
レタン樹脂の使用比率が30重量%を超える場合の塗工液
組成物については記載されておらず、示唆もされていな
い。又、乾燥条件を示唆するような記載は全くなく、不
明である。
用いることは特開平3-167386号公報に開示されている。
しかしながら、この公報ではその実施例に示されるとお
り水性ウレタン樹脂とカゼインを併用している。又、特
開平3-252473号公報には水性ウレタン樹脂を重合体ラテ
ックス及び/又はエマルジョンと一緒に使用し、カゼイ
ン、酸化澱粉等の水溶性高分子を使用しない塗料組成物
及びこの組成物を塗工して得られる強光沢紙が開示され
ているが、この公報には前記ラテックス及び/又はエマ
ルジョンと水性ウレタン樹脂との使用比率を特定してい
るに過ぎず、ラテックス、エマルジョンに対する水性ウ
レタン樹脂の使用比率が30重量%を超える場合の塗工液
組成物については記載されておらず、示唆もされていな
い。又、乾燥条件を示唆するような記載は全くなく、不
明である。
【0009】現在、キャスト紙用塗工液の成分として使
用されているカゼインは天然接着剤であるため供給や価
格の面で不安定であるだけでなく、動物性蛋白質である
ため特有の悪臭が発生する。特に塗工液製造時の腐敗に
よる臭気や、オフセット輪転印刷の様な高速印刷の場合
にインキの乾燥を行うため200〜300℃のドライヤー内を
通過させ加熱処理をする時の臭気が公害となり問題とな
っている。このためオフセット輪転印刷の場合、ドライ
ヤー内の排気ガスをアフターバーナーによって燃焼し脱
臭処理を行っている。しかしながら燃焼による脱臭処理
に必要となる白金触媒は1g当り1500円前後と高価である
上、カゼイン中に含まれる燐成分により劣化し易いため
触媒の寿命が極めて短くなり経済的にも大きな負担にな
っている。
用されているカゼインは天然接着剤であるため供給や価
格の面で不安定であるだけでなく、動物性蛋白質である
ため特有の悪臭が発生する。特に塗工液製造時の腐敗に
よる臭気や、オフセット輪転印刷の様な高速印刷の場合
にインキの乾燥を行うため200〜300℃のドライヤー内を
通過させ加熱処理をする時の臭気が公害となり問題とな
っている。このためオフセット輪転印刷の場合、ドライ
ヤー内の排気ガスをアフターバーナーによって燃焼し脱
臭処理を行っている。しかしながら燃焼による脱臭処理
に必要となる白金触媒は1g当り1500円前後と高価である
上、カゼイン中に含まれる燐成分により劣化し易いため
触媒の寿命が極めて短くなり経済的にも大きな負担にな
っている。
【0010】このためカゼインを使用しないキャスト紙
用の塗工液の開発が緊急に解決しなければならない大き
な課題となっているが、カゼイン以外の接着剤をどの様
に組合わせても、カゼイン含有の光沢に匹敵する光沢度
の優れたキャスト面は、これまで得られていないのが現
状である。
用の塗工液の開発が緊急に解決しなければならない大き
な課題となっているが、カゼイン以外の接着剤をどの様
に組合わせても、カゼイン含有の光沢に匹敵する光沢度
の優れたキャスト面は、これまで得られていないのが現
状である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は、かかる
現状に鑑み、キャスト紙用塗工液のための接着剤の組合
せ及び該塗工液を塗工し、エアードライヤーにおける乾
燥条件について鋭意研究した結果、カゼインを用いなく
てもキャストドラムからの離型性が良好で、しかも光沢
度の優れたキャスト紙が得られることを見出し本発明を
完成させるに至った。
現状に鑑み、キャスト紙用塗工液のための接着剤の組合
せ及び該塗工液を塗工し、エアードライヤーにおける乾
燥条件について鋭意研究した結果、カゼインを用いなく
てもキャストドラムからの離型性が良好で、しかも光沢
度の優れたキャスト紙が得られることを見出し本発明を
完成させるに至った。
【0012】従って本発明の目的は、前記した如き従来
技術の欠点を解消し、カゼインに起因する臭気のような
有害成分の発生を無くし、しかもカゼインを使用しなく
てもキャストドラムからの離型性が良好で、且つ優れた
光沢度を有するキャスト塗工紙を得ることのできる製造
方法を提供することにある。
技術の欠点を解消し、カゼインに起因する臭気のような
有害成分の発生を無くし、しかもカゼインを使用しなく
てもキャストドラムからの離型性が良好で、且つ優れた
光沢度を有するキャスト塗工紙を得ることのできる製造
方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、顔料及び接着
剤を主成分とし、且つカゼインを含まない塗工液組成物
を紙基材の上に塗工し、形成された塗工層を乾燥後再湿
潤し鏡面光沢を有する加熱仕上げ面に圧接して強光沢仕
上げするキャスト塗工紙の製造方法において、(1)該接
着剤中に、水性ウレタン樹脂を塗工液の固形分当り2.5
〜30重量%及びポリビニルアルコール、又はその誘導体
を0.1〜3重量%含有し、且つ(2)再湿潤前に前記塗工層
を乾燥するためのエアードライヤーの熱風温度を55〜14
0℃及び風圧を10〜140 mmAqに維持することを特徴とす
るキャスト塗工紙の製造方法である。
剤を主成分とし、且つカゼインを含まない塗工液組成物
を紙基材の上に塗工し、形成された塗工層を乾燥後再湿
潤し鏡面光沢を有する加熱仕上げ面に圧接して強光沢仕
上げするキャスト塗工紙の製造方法において、(1)該接
着剤中に、水性ウレタン樹脂を塗工液の固形分当り2.5
〜30重量%及びポリビニルアルコール、又はその誘導体
を0.1〜3重量%含有し、且つ(2)再湿潤前に前記塗工層
を乾燥するためのエアードライヤーの熱風温度を55〜14
0℃及び風圧を10〜140 mmAqに維持することを特徴とす
るキャスト塗工紙の製造方法である。
【0014】本発明において塗工液組成物を用いてキャ
スト塗工紙を製造するには、原紙上、又はこの原紙上に
顔料や接着剤を主成分とする下塗り層を設けた基紙(本
明細書中ではこれらの原紙と基紙を紙基材と総称し、い
ずれもその上に更にキャスト塗工層を設けることを意味
する)上に本発明の塗工液組成物を塗工してキャスト塗
工層を形成した後、エアードライヤーの熱風温度と風圧
を本発明の条件に設定して乾燥し、従来良く知られてい
る直接法、再湿法、凝固法のうち再湿法によってキャス
ト仕上げをすれば良い。
スト塗工紙を製造するには、原紙上、又はこの原紙上に
顔料や接着剤を主成分とする下塗り層を設けた基紙(本
明細書中ではこれらの原紙と基紙を紙基材と総称し、い
ずれもその上に更にキャスト塗工層を設けることを意味
する)上に本発明の塗工液組成物を塗工してキャスト塗
工層を形成した後、エアードライヤーの熱風温度と風圧
を本発明の条件に設定して乾燥し、従来良く知られてい
る直接法、再湿法、凝固法のうち再湿法によってキャス
ト仕上げをすれば良い。
【0015】本発明においては、ウレタン樹脂のうち特
に水性ウレタン樹脂を使用する。ウレタン樹脂は、分子
中にウレタン結合(-OOCHN-)を持つポリマーであり、
一般に2個以上のOH基を持つ飽和ポリオール(HO-PE-O
H)とポリシアネート(OCN-Ar-NCO)の反応によって生
成される。特に水性ウレタン樹脂に使用されるポリオー
ルとしては、一般的にジオール或いはトリオールが使用
されている。
に水性ウレタン樹脂を使用する。ウレタン樹脂は、分子
中にウレタン結合(-OOCHN-)を持つポリマーであり、
一般に2個以上のOH基を持つ飽和ポリオール(HO-PE-O
H)とポリシアネート(OCN-Ar-NCO)の反応によって生
成される。特に水性ウレタン樹脂に使用されるポリオー
ルとしては、一般的にジオール或いはトリオールが使用
されている。
【0016】ジオールの例としてネオペンチルグリコー
ル、1,4-ブタンジオール、1,6-ヘキサジオール等の通常
のグリコールの他に、ポリエチレングリコール、ポリプ
ロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコールに
代表されるポリエーテルグリコール、更にポリエステル
ポリオール、アクリルポリオール、エポキシポリオー
ル、ポリカーボネートポリオール等が挙げられる。又、
N-メチルジエタノールアミン等の三級アミンを有するジ
オールや、ジメチロールプロピオニックアシッドのよう
なカルボキシル基を有するジオール等も挙げられる。
ル、1,4-ブタンジオール、1,6-ヘキサジオール等の通常
のグリコールの他に、ポリエチレングリコール、ポリプ
ロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコールに
代表されるポリエーテルグリコール、更にポリエステル
ポリオール、アクリルポリオール、エポキシポリオー
ル、ポリカーボネートポリオール等が挙げられる。又、
N-メチルジエタノールアミン等の三級アミンを有するジ
オールや、ジメチロールプロピオニックアシッドのよう
なカルボキシル基を有するジオール等も挙げられる。
【0017】一方、水性ウレタン樹脂に使用されるイソ
シアネートは、トルエンジイソシアネート、4,4'-ジフ
ェニルメタンジイソシアネート、キシレンジイソシアネ
ート、ヘキサメチレンジイソシアネート、リジンジイソ
シアネート、4,4'-シクロヘキシルイソシアネート、メ
チルシクロヘキサン-2,4(2,6)ジイソシアネート、1,3
-シクロヘキサン、イソホロンジイソシアネート、トリ
メチルヘキサメチレンジイソシアネート、ダイマー酸ジ
イソシアネート等が挙げられる。
シアネートは、トルエンジイソシアネート、4,4'-ジフ
ェニルメタンジイソシアネート、キシレンジイソシアネ
ート、ヘキサメチレンジイソシアネート、リジンジイソ
シアネート、4,4'-シクロヘキシルイソシアネート、メ
チルシクロヘキサン-2,4(2,6)ジイソシアネート、1,3
-シクロヘキサン、イソホロンジイソシアネート、トリ
メチルヘキサメチレンジイソシアネート、ダイマー酸ジ
イソシアネート等が挙げられる。
【0018】更に、特開平3-167386号公報に示されてい
るように、トリエチルアミン、ジメチルエタノールアミ
ン等の如きアミン類を用いて高分子化したり、或いはメ
チル化メラミン樹脂等の水溶性アミノ樹脂、アジリジ
ン、エポキシ樹脂、亜鉛錯体等を使用して架橋して得ら
れた公知の水性ポリウレタン樹脂を使用することもでき
る。このようにして得られた水性ウレタン樹脂は、水溶
性の状態或いはエマルジョン乃至コロイダルディスパー
ジョンの状態で本発明に使用される。
るように、トリエチルアミン、ジメチルエタノールアミ
ン等の如きアミン類を用いて高分子化したり、或いはメ
チル化メラミン樹脂等の水溶性アミノ樹脂、アジリジ
ン、エポキシ樹脂、亜鉛錯体等を使用して架橋して得ら
れた公知の水性ポリウレタン樹脂を使用することもでき
る。このようにして得られた水性ウレタン樹脂は、水溶
性の状態或いはエマルジョン乃至コロイダルディスパー
ジョンの状態で本発明に使用される。
【0019】本発明の塗工液組成物における水性ウレタ
ン樹脂の配合量は、塗工液の固形分量当り2.5〜30重量
%、好ましくは3〜20重量%である。水性ウレタン樹脂
の配合量が2.5%未満の時は得られたキャスト塗工紙に
おけるキャスト面の十分な光沢度が得られず、逆に30%
を超えるときはキャスト面の光沢度が或る程度以上に向
上せず、コスト高になるだけなので好ましくない。
ン樹脂の配合量は、塗工液の固形分量当り2.5〜30重量
%、好ましくは3〜20重量%である。水性ウレタン樹脂
の配合量が2.5%未満の時は得られたキャスト塗工紙に
おけるキャスト面の十分な光沢度が得られず、逆に30%
を超えるときはキャスト面の光沢度が或る程度以上に向
上せず、コスト高になるだけなので好ましくない。
【0020】本発明においては、前記したような公知の
PVAのうちから任意のものを使用することができるが、
本発明の目的に対しては工業的に容易に、安価に供給さ
れ、且つ汎用的に使用されている重合度300〜2000、け
ん化度85モル%以上のPVAであれば十分その効果を発現
するので好ましく用いられる。
PVAのうちから任意のものを使用することができるが、
本発明の目的に対しては工業的に容易に、安価に供給さ
れ、且つ汎用的に使用されている重合度300〜2000、け
ん化度85モル%以上のPVAであれば十分その効果を発現
するので好ましく用いられる。
【0021】本発明におけるPVAの配合量は、塗工液の
固形分量当り0.1〜3重量%の範囲、好ましくは0.5〜2重
量%の範囲である。PVAの配合量が0.1%未満の時は得ら
れたキャスト塗工紙におけるキャスト面の光沢度が劣
り、キャストドラムからの離型性も劣る。逆にPVAの量
が3%を超える時は塗工液の粘度が高くなり、塗工ムラ
のような欠陥が出易くなり、又エアナイフコーターでは
塗工し難くなる等の問題が発生するので不適である。
固形分量当り0.1〜3重量%の範囲、好ましくは0.5〜2重
量%の範囲である。PVAの配合量が0.1%未満の時は得ら
れたキャスト塗工紙におけるキャスト面の光沢度が劣
り、キャストドラムからの離型性も劣る。逆にPVAの量
が3%を超える時は塗工液の粘度が高くなり、塗工ムラ
のような欠陥が出易くなり、又エアナイフコーターでは
塗工し難くなる等の問題が発生するので不適である。
【0022】次に、本発明の塗工液は、エアーナイフコ
ーター、ブレードコーター、ロールコーター、バーコー
ター等の一般の塗工紙の製造に使用される塗工装置で、
紙基材の上に塗工される。紙基材の上に塗工された塗工
層は、エアードライヤーにおいて熱風温度55〜140℃、
好ましくは80〜110℃及び風圧10〜140mmAq、好ましくは
30〜110mmAqの範囲で適宜選択して塗工紙の水分含有量
が2〜9%、好ましくは4〜8%の範囲に調節される。
ーター、ブレードコーター、ロールコーター、バーコー
ター等の一般の塗工紙の製造に使用される塗工装置で、
紙基材の上に塗工される。紙基材の上に塗工された塗工
層は、エアードライヤーにおいて熱風温度55〜140℃、
好ましくは80〜110℃及び風圧10〜140mmAq、好ましくは
30〜110mmAqの範囲で適宜選択して塗工紙の水分含有量
が2〜9%、好ましくは4〜8%の範囲に調節される。
【0023】前記のエアードライヤーの熱風温度が55℃
未満の時及び140℃を超える時、更には風圧が10mmAq未
満の時及び140mmAqを超える時、いずれもキャスト塗工
紙のキャストドラムからの離型性とキャスト面の光沢度
が劣るという欠点が生じるので不適である。又、熱風温
度が55℃未満で、風圧が10mmAq未満の場合は乾燥が不十
分になってしまう危険がある。
未満の時及び140℃を超える時、更には風圧が10mmAq未
満の時及び140mmAqを超える時、いずれもキャスト塗工
紙のキャストドラムからの離型性とキャスト面の光沢度
が劣るという欠点が生じるので不適である。又、熱風温
度が55℃未満で、風圧が10mmAq未満の場合は乾燥が不十
分になってしまう危険がある。
【0024】本発明において得られる作用効果がどのよ
うにして発現するかについての機構は今までのところ明
確でないが、従来公知の方法では親水性のあるカゼイン
を使用するため塗工層中で適切な粘性や保水性が確保さ
れ、乾燥に際して均一な塗膜が得られ易く、キャスト表
面における各成分の分布が非常に均一となりキャストド
ラムからの離型性とキャスト塗工面の光沢度が良好とな
るものと考えられる。これに対して、カゼインを用いな
いで水性ウレタン樹脂を用いる場合には、前記の塗工層
中での適切な粘性、保水性が得られ難く、乾燥に際して
塗工層内部で水及び各成分の過剰な流動、水分の急激な
蒸発が起こり易くなる。このことはキャスト塗工表面に
おいて平滑性を悪くしたり、各成分の分布を不均一な状
態にすることにつながり、そのためキャストドラムから
の離型性が悪くなり、光沢度も悪くなると考えられる。
うにして発現するかについての機構は今までのところ明
確でないが、従来公知の方法では親水性のあるカゼイン
を使用するため塗工層中で適切な粘性や保水性が確保さ
れ、乾燥に際して均一な塗膜が得られ易く、キャスト表
面における各成分の分布が非常に均一となりキャストド
ラムからの離型性とキャスト塗工面の光沢度が良好とな
るものと考えられる。これに対して、カゼインを用いな
いで水性ウレタン樹脂を用いる場合には、前記の塗工層
中での適切な粘性、保水性が得られ難く、乾燥に際して
塗工層内部で水及び各成分の過剰な流動、水分の急激な
蒸発が起こり易くなる。このことはキャスト塗工表面に
おいて平滑性を悪くしたり、各成分の分布を不均一な状
態にすることにつながり、そのためキャストドラムから
の離型性が悪くなり、光沢度も悪くなると考えられる。
【0025】又、キャスト表面ばかりでなく、塗工層全
体として見た場合も各成分、とりわけ接着剤の分布がマ
イグレーションによって不均一になるため、局部的、且
つ微視的な領域において接着強度の弱い部分ができ、塗
工面を再湿潤してキャストドラムに圧接、離型すると
き、微細な塗膜片が剥離してキャストドラムの表面に付
着し、これが徐々に堆積することによって離型性は更に
一層悪くなり、光沢度を顕著に落とすことになると考え
られる。
体として見た場合も各成分、とりわけ接着剤の分布がマ
イグレーションによって不均一になるため、局部的、且
つ微視的な領域において接着強度の弱い部分ができ、塗
工面を再湿潤してキャストドラムに圧接、離型すると
き、微細な塗膜片が剥離してキャストドラムの表面に付
着し、これが徐々に堆積することによって離型性は更に
一層悪くなり、光沢度を顕著に落とすことになると考え
られる。
【0026】再湿法によるキャスト塗工紙の製造では、
塗工、乾燥、再湿潤、キャスティングを連続して1パス
で行うのが普通であり、この場合通常50〜150m/分の生
産速度となっている。これは一般のアート紙、コート紙
等の塗工紙の生産速度の場合より大幅に遅く、言いかえ
れば塗工後の塗膜が乾燥し終わるまでの時間が長く、そ
の間に塗膜中の水、接着剤成分が紙基材へ浸透しやすく
なり、その分塗膜の接着強度が落ち易い傾向があり、カ
ゼインを含まないキャスト用塗工液では尚更この傾向が
強い。本発明におけるPVAは、前記キャスト塗工層中に
おいて適切な粘性と保水性を付与すると共に、キャスト
塗工層内部の接着強度の向上にも貢献していると考えら
れる。
塗工、乾燥、再湿潤、キャスティングを連続して1パス
で行うのが普通であり、この場合通常50〜150m/分の生
産速度となっている。これは一般のアート紙、コート紙
等の塗工紙の生産速度の場合より大幅に遅く、言いかえ
れば塗工後の塗膜が乾燥し終わるまでの時間が長く、そ
の間に塗膜中の水、接着剤成分が紙基材へ浸透しやすく
なり、その分塗膜の接着強度が落ち易い傾向があり、カ
ゼインを含まないキャスト用塗工液では尚更この傾向が
強い。本発明におけるPVAは、前記キャスト塗工層中に
おいて適切な粘性と保水性を付与すると共に、キャスト
塗工層内部の接着強度の向上にも貢献していると考えら
れる。
【0027】本発明の塗工液組成物は、従来のキャスト
塗工液組成物と同様に顔料、接着剤及び助剤を主成分と
するもので、顔料としては、例えばクレー、カオリン、
水酸化アルミニウム、炭酸カルシウム、二酸化チタン、
硫酸バリウム、酸化亜鉛、サチンホワイト、プラスチッ
クピグメント等の如き公知の塗工紙用顔料の一種以上が
適宜選択して使用される。
塗工液組成物と同様に顔料、接着剤及び助剤を主成分と
するもので、顔料としては、例えばクレー、カオリン、
水酸化アルミニウム、炭酸カルシウム、二酸化チタン、
硫酸バリウム、酸化亜鉛、サチンホワイト、プラスチッ
クピグメント等の如き公知の塗工紙用顔料の一種以上が
適宜選択して使用される。
【0028】本発明の塗工液組成物においては、接着剤
成分として水性ウレタン樹脂とPVAを含有させることが
必須要件である。水性ウレタン樹脂とPVA以外の接着剤
としては、例えばスチレン−ブタジエン共重合体、メチ
ルメタクリレート−ブタジエン共重合体等の共役ジエン
系重合体ラテックス、アクリル酸エステル及び/又はメ
タクリル酸エステルの重合体又は共重合体等のアクリル
系重合体ラテックス(これらのうちジエン系単量体を含
有しないものは特にアクリルエマルジョンと称する)、
エチレン−酢酸ビニル共重合体等のビニル系重合体ラテ
ックス、或いはこれらの各種重合体ラテックスをカルボ
キシル基等の官能基含有単量体で変性したアルカリ溶解
性あるいはアルカリ非溶解性の重合体ラテックス、オレ
フィン無水マレイン酸樹脂、メラミン樹脂等の合成樹脂
系接着剤、酸化澱粉、酵素変性澱粉等の澱粉類、カルボ
キシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース等
のセルロース誘導体等の如き公知の塗工紙用接着剤を挙
げることができる。
成分として水性ウレタン樹脂とPVAを含有させることが
必須要件である。水性ウレタン樹脂とPVA以外の接着剤
としては、例えばスチレン−ブタジエン共重合体、メチ
ルメタクリレート−ブタジエン共重合体等の共役ジエン
系重合体ラテックス、アクリル酸エステル及び/又はメ
タクリル酸エステルの重合体又は共重合体等のアクリル
系重合体ラテックス(これらのうちジエン系単量体を含
有しないものは特にアクリルエマルジョンと称する)、
エチレン−酢酸ビニル共重合体等のビニル系重合体ラテ
ックス、或いはこれらの各種重合体ラテックスをカルボ
キシル基等の官能基含有単量体で変性したアルカリ溶解
性あるいはアルカリ非溶解性の重合体ラテックス、オレ
フィン無水マレイン酸樹脂、メラミン樹脂等の合成樹脂
系接着剤、酸化澱粉、酵素変性澱粉等の澱粉類、カルボ
キシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース等
のセルロース誘導体等の如き公知の塗工紙用接着剤を挙
げることができる。
【0029】本発明の塗工液組成物中の顔料と接着剤の
重量比は固形分で92:8〜60:40、好ましくは88:12〜65:3
5であり、前記ラテックス類と水性ウレタン樹脂の重量
比は固形分で70:30〜20:80、好ましくは65:35〜25:75で
あり、水性ウレタン樹脂とPVAの重量比は固形分で99:1
〜45:55、好ましくは95:5〜55:45である。
重量比は固形分で92:8〜60:40、好ましくは88:12〜65:3
5であり、前記ラテックス類と水性ウレタン樹脂の重量
比は固形分で70:30〜20:80、好ましくは65:35〜25:75で
あり、水性ウレタン樹脂とPVAの重量比は固形分で99:1
〜45:55、好ましくは95:5〜55:45である。
【0030】前記した接着剤及び顔料成分に加えて、本
発明の塗工液組成物中には必要に応じて消泡剤、着色
剤、耐水化剤、離型剤、流動変性剤、凝固剤等の各種助
剤を適宜配合することができる。例えば凝固剤として
は、ギ酸、クロトン酸、イタコン酸等の有機酸やギ酸カ
ルシウム、塩化カルシウム等の電解質等の如く、塗膜の
接着剤成分を凝固させる如何なる凝固剤でも使用でき
る。
発明の塗工液組成物中には必要に応じて消泡剤、着色
剤、耐水化剤、離型剤、流動変性剤、凝固剤等の各種助
剤を適宜配合することができる。例えば凝固剤として
は、ギ酸、クロトン酸、イタコン酸等の有機酸やギ酸カ
ルシウム、塩化カルシウム等の電解質等の如く、塗膜の
接着剤成分を凝固させる如何なる凝固剤でも使用でき
る。
【0031】塗工液組成物を紙基材の上へ塗工するに際
しては、公知の塗工紙の製造のために用いられているコ
ーター、例えばブレードコーター、エアーナイフコータ
ー、ロールコーター、リバースロールコーター、バーコ
ーター、カーテンコーター、ダイスロットコーター、グ
ラビアコーター、チャンプレックスコーター等の塗工装
置を設けたコーターが用いられ、一層或いは多層に分け
て塗工される。その際の塗工液の固形分濃度は、35〜70
重量%の範囲内でコーターの種類や塗工速度によって適
宜選択して用いられる。
しては、公知の塗工紙の製造のために用いられているコ
ーター、例えばブレードコーター、エアーナイフコータ
ー、ロールコーター、リバースロールコーター、バーコ
ーター、カーテンコーター、ダイスロットコーター、グ
ラビアコーター、チャンプレックスコーター等の塗工装
置を設けたコーターが用いられ、一層或いは多層に分け
て塗工される。その際の塗工液の固形分濃度は、35〜70
重量%の範囲内でコーターの種類や塗工速度によって適
宜選択して用いられる。
【0032】本発明のための紙基材としては、一般の印
刷用塗工紙やキャスト塗工紙に用いられる坪量30〜400g
/m2の範囲内の木材パルプからなる紙及び板紙が用いら
れるが、抄紙方法については特に限定されず、酸性抄
紙、アルカリ性抄紙、単層抄き、多層抄きのいずれであ
っても良く、高歩留パルプを10重量%以上含む中質原紙
も使用できる。又、下塗り塗工したものや、キャスト塗
工層の反対面に公知の顔料塗工を施したような塗工紙或
いは片面(裏面)をキャスト法によって光沢仕上げした
キャスト塗工紙等も紙基材として使用できる。
刷用塗工紙やキャスト塗工紙に用いられる坪量30〜400g
/m2の範囲内の木材パルプからなる紙及び板紙が用いら
れるが、抄紙方法については特に限定されず、酸性抄
紙、アルカリ性抄紙、単層抄き、多層抄きのいずれであ
っても良く、高歩留パルプを10重量%以上含む中質原紙
も使用できる。又、下塗り塗工したものや、キャスト塗
工層の反対面に公知の顔料塗工を施したような塗工紙或
いは片面(裏面)をキャスト法によって光沢仕上げした
キャスト塗工紙等も紙基材として使用できる。
【0033】紙基材への塗工液組成物の塗工量は、乾燥
重量で10〜50g/m2であるが、得られるキャスト塗工紙の
白紙品質及びキャスト塗工速度の向上効果の点で15〜35
g/m2の範囲で調節するのが望ましい。
重量で10〜50g/m2であるが、得られるキャスト塗工紙の
白紙品質及びキャスト塗工速度の向上効果の点で15〜35
g/m2の範囲で調節するのが望ましい。
【0034】乾燥後の塗工紙は、必要に応じてマシンカ
レンダー、スーパーカレンダー等により平滑化処理を行
っても良いが、キャスト塗工紙の特徴である嵩高さや剛
度を著しく損なうような過度の処理は当然避ける必要が
ある。本発明の如き再湿法においては前記のように平滑
化処理済みの塗工紙、或いは未処理の塗工紙の塗工層を
再湿潤した後、加熱された鏡面ドラムに圧接して強光沢
仕上げされる。その際、再湿潤液については特に限定さ
れるものではなく、例えば、清水、温水、熱水、離型剤
を含有した水溶液、クエン酸ソーダ、硫酸亜鉛或いはジ
シアンジアミド、尿素のようなアミン類を含有した水溶
液等公知の再湿潤液が用いられる。
レンダー、スーパーカレンダー等により平滑化処理を行
っても良いが、キャスト塗工紙の特徴である嵩高さや剛
度を著しく損なうような過度の処理は当然避ける必要が
ある。本発明の如き再湿法においては前記のように平滑
化処理済みの塗工紙、或いは未処理の塗工紙の塗工層を
再湿潤した後、加熱された鏡面ドラムに圧接して強光沢
仕上げされる。その際、再湿潤液については特に限定さ
れるものではなく、例えば、清水、温水、熱水、離型剤
を含有した水溶液、クエン酸ソーダ、硫酸亜鉛或いはジ
シアンジアミド、尿素のようなアミン類を含有した水溶
液等公知の再湿潤液が用いられる。
【0035】本発明では塗工液に水性ウレタン樹脂とPV
Aを配合することによって塗工層にカゼインに代わる粘
性、保水性を付与し、併せて接着強度の向上にも寄与さ
せており、さらに適正な乾燥を施すことによって初めて
各成分が均一に分布した塗膜が得られるものであって、
前記特公平2-23639号公報のように増白剤を固定したP
VAを塗膜表面へマイグレーションさせて増白効果を得
るものとは基本的に異なり、本発明によってカゼインを
使用しないキャスト紙でも容易に優れた品質を得ること
を可能にする。
Aを配合することによって塗工層にカゼインに代わる粘
性、保水性を付与し、併せて接着強度の向上にも寄与さ
せており、さらに適正な乾燥を施すことによって初めて
各成分が均一に分布した塗膜が得られるものであって、
前記特公平2-23639号公報のように増白剤を固定したP
VAを塗膜表面へマイグレーションさせて増白効果を得
るものとは基本的に異なり、本発明によってカゼインを
使用しないキャスト紙でも容易に優れた品質を得ること
を可能にする。
【0036】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に
説明するが、勿論本発明はこれらの実施例のみに限定さ
れるものではない。尚、特に断らない限り、実施例及び
比較例中の部及び%はそれぞれ重量部及び重量%を示
す。又、塗工量は全て絶乾重量で表示する。
説明するが、勿論本発明はこれらの実施例のみに限定さ
れるものではない。尚、特に断らない限り、実施例及び
比較例中の部及び%はそれぞれ重量部及び重量%を示
す。又、塗工量は全て絶乾重量で表示する。
【0037】実施例1 カオリン(UW-90、米国EMC製)80部、軽質炭酸カルシウ
ム(タマパール123-SF、奥多摩工業製)20部、ポリアク
リル酸ソーダ0.4部をデリッター(セリエ製)を用いて
水に分散させ、固形分濃度65%の顔料スラリーを調製し
た。次いで、この顔料スラリーを用いて次のような配合
で塗工液を調製した。
ム(タマパール123-SF、奥多摩工業製)20部、ポリアク
リル酸ソーダ0.4部をデリッター(セリエ製)を用いて
水に分散させ、固形分濃度65%の顔料スラリーを調製し
た。次いで、この顔料スラリーを用いて次のような配合
で塗工液を調製した。
【0038】 前記顔料 80% 水性ウレタン樹脂(オレスターUD100N、三井東圧製) 10% ラテックス(L-1537、旭化成製) 8% PVA(NH-17Q、日本合成化学工業製、重合度1700、けん化度99モル%) 1% 離型剤(ワックスエマルジョン、サンノプコ製) 1% この塗工液の100重量部当りギ酸カルシウム0.5部、蛍光
染料0.2部、非リン系消泡剤0.1部、水を順次添加し、良
く攪拌した後25%アンモニア水を用いてpHをアルカリ性
にし、固形分濃度40%の水性塗工液を得た。
染料0.2部、非リン系消泡剤0.1部、水を順次添加し、良
く攪拌した後25%アンモニア水を用いてpHをアルカリ性
にし、固形分濃度40%の水性塗工液を得た。
【0039】この塗工液を、広葉樹晒クラフトパルプ90
%、針葉樹晒クラフトパルプ10%からなる混合パルプを
用いて通常の抄紙機で抄造した坪量90g/m2の紙基材の片
面に、図1に示したキャストコーターで塗工してキャス
ト紙を製造した。即ち、紙基材1にエアーナイフコータ
ー2で乾燥重量が23g/m2になるように塗工し、乾燥機3
(三菱重工製、エアードライヤー、乾燥ゾーンの長さ25
m)で熱風温度80℃、風圧90mmAqの条件で乾燥した。その
後、硫酸亜鉛水溶液噴霧器4で塗工層へ0.3%硫酸亜鉛水
溶液を噴霧し、直ちに110℃の表面温度を有するキャス
トドラム6にプレスロール5で圧接し、乾燥後テークオフ
ロール7でキャストドラムより剥離し、キャスト紙8を得
た。この時の巻取り速度は100m/分であり、この方式は
一般に「再湿法」と称されるものである。得られたキャ
スト紙の品質評価は次のように行った。
%、針葉樹晒クラフトパルプ10%からなる混合パルプを
用いて通常の抄紙機で抄造した坪量90g/m2の紙基材の片
面に、図1に示したキャストコーターで塗工してキャス
ト紙を製造した。即ち、紙基材1にエアーナイフコータ
ー2で乾燥重量が23g/m2になるように塗工し、乾燥機3
(三菱重工製、エアードライヤー、乾燥ゾーンの長さ25
m)で熱風温度80℃、風圧90mmAqの条件で乾燥した。その
後、硫酸亜鉛水溶液噴霧器4で塗工層へ0.3%硫酸亜鉛水
溶液を噴霧し、直ちに110℃の表面温度を有するキャス
トドラム6にプレスロール5で圧接し、乾燥後テークオフ
ロール7でキャストドラムより剥離し、キャスト紙8を得
た。この時の巻取り速度は100m/分であり、この方式は
一般に「再湿法」と称されるものである。得られたキャ
スト紙の品質評価は次のように行った。
【0040】(1)離型性 キャストドラムからキャスト面が離れるときの状態を目
視して次のように評価した。 ○:キャスト面がドラムから全く抵抗なく離れる。 △:キャスト面がドラムにわずかに付着しており、やや
離れにくい。 □:キャスト面がドラムに付着しており、離れにくい。 ○△、△□はそれぞれの中間程度を示す。(2)キャストドラム面の汚れ 5000mの連続圧接処理後のキャストドラムを目視で観察
し、次のように評価した。 ○:清浄であり、さらに連続操業が可能。 △:白く薄い汚れが若干付着しているが、もう少し連続
操業は可能。 □:汚れが多く、操業を停止してドラム表面を拭き直す
必要がある。 ○△、△□は、それぞれの中間程度を示す。(3)キャスト面の光沢度 得られたキャスト紙のキャスト面をJIS P 8142(75度
法)によって測定した。
視して次のように評価した。 ○:キャスト面がドラムから全く抵抗なく離れる。 △:キャスト面がドラムにわずかに付着しており、やや
離れにくい。 □:キャスト面がドラムに付着しており、離れにくい。 ○△、△□はそれぞれの中間程度を示す。(2)キャストドラム面の汚れ 5000mの連続圧接処理後のキャストドラムを目視で観察
し、次のように評価した。 ○:清浄であり、さらに連続操業が可能。 △:白く薄い汚れが若干付着しているが、もう少し連続
操業は可能。 □:汚れが多く、操業を停止してドラム表面を拭き直す
必要がある。 ○△、△□は、それぞれの中間程度を示す。(3)キャスト面の光沢度 得られたキャスト紙のキャスト面をJIS P 8142(75度
法)によって測定した。
【0041】実施例2 前記顔料70%、水性ウレタン樹脂(オレスターUD100N、
三井東圧製)20%とした他は実施例1と同様にしてキャ
スト紙を製造し、品質評価を行った。
三井東圧製)20%とした他は実施例1と同様にしてキャ
スト紙を製造し、品質評価を行った。
【0042】実施例3 前記顔料63%、水性ウレタン樹脂をバリヤスターXUD219
3(三井東圧製)27%、エアードライヤーの熱風温度を6
0℃とした他は実施例1と同様にしてキャスト紙を製造
し、品質評価を行った。
3(三井東圧製)27%、エアードライヤーの熱風温度を6
0℃とした他は実施例1と同様にしてキャスト紙を製造
し、品質評価を行った。
【0043】実施例4 前記顔料88%、水性ウレタン樹脂をKA8066(住友バイエ
ルウレタン製)2.8%、ラテックスL-1537を6%、PVA(NH
-17Q)を2.2%とした他は実施例1と同様にしてキャス
ト紙を製造し、品質評価を行った。
ルウレタン製)2.8%、ラテックスL-1537を6%、PVA(NH
-17Q)を2.2%とした他は実施例1と同様にしてキャス
ト紙を製造し、品質評価を行った。
【0044】実施例5 前記顔料79%、PVAをPVA205(クラレ製、重合度500、け
ん化度88モル%)2%とした他は実施例1と同様にして
キャスト紙を製造し、品質評価を行った。
ん化度88モル%)2%とした他は実施例1と同様にして
キャスト紙を製造し、品質評価を行った。
【0045】実施例6 前記顔料78.3%、PVAをPVA205(重合度500、けん化度88
モル%)2.7%とした他は実施例1と同様にしてキャス
ト紙を製造し、品質評価を行った。
モル%)2.7%とした他は実施例1と同様にしてキャス
ト紙を製造し、品質評価を行った。
【0046】実施例7 前記顔料80.8%、PVAをゴーセファイマーZ-200(アセト
アセチル化PVA、日本合成製)0.2%とした他は実施例1
と同様にしてキャスト紙を製造し、品質評価を行った。
アセチル化PVA、日本合成製)0.2%とした他は実施例1
と同様にしてキャスト紙を製造し、品質評価を行った。
【0047】実施例8 アクリルエマルジョン(プライマルWL-81、ローム ア
ンド ハース ジャパン製)12%、水性ウレタン樹脂
(オレスターUD100N)6%、エアードライヤーの熱風温
度を130℃、風圧を15mmAqとした他は実施例1と同様に
してキャスト紙を製造し、品質評価を行った。
ンド ハース ジャパン製)12%、水性ウレタン樹脂
(オレスターUD100N)6%、エアードライヤーの熱風温
度を130℃、風圧を15mmAqとした他は実施例1と同様に
してキャスト紙を製造し、品質評価を行った。
【0048】実施例9 エアードライヤーの熱風温度を130℃、風圧を130mmAqと
した他は実施例1と同様にしてキャスト紙を製造し、品
質評価を行った。
した他は実施例1と同様にしてキャスト紙を製造し、品
質評価を行った。
【0049】実施例10 実施例1の紙基材(原紙)の両面に下記の水性塗工液を
片面当り8g/m2ずつ両面にブレードコーターで塗工した
後スーパーカレンダーにおいてニップ線圧200kg/cmで平
滑化処理を施して紙基材を製造した。紙基材用水性塗工液 カオリン(UW-90) 26% 重質炭酸カルシウム(自社製、粒子径0.5〜4μm) 60% 酸化デンプン(王子エースA、王子コーンスターチ製) 2% ラテックス(L-1537) 12% 上記成分に顔料100部当り分散剤としてポリアクリル酸
ソーダ0.3部、潤滑剤としてステアリン酸カルシウム0.5
部、蛍光染料0.2部を順次添加して十分混合分散した
後、25%アンモニウム水溶液を用いて、pHをアルカリ性
に調節した。固形分濃度は60%とした。
片面当り8g/m2ずつ両面にブレードコーターで塗工した
後スーパーカレンダーにおいてニップ線圧200kg/cmで平
滑化処理を施して紙基材を製造した。紙基材用水性塗工液 カオリン(UW-90) 26% 重質炭酸カルシウム(自社製、粒子径0.5〜4μm) 60% 酸化デンプン(王子エースA、王子コーンスターチ製) 2% ラテックス(L-1537) 12% 上記成分に顔料100部当り分散剤としてポリアクリル酸
ソーダ0.3部、潤滑剤としてステアリン酸カルシウム0.5
部、蛍光染料0.2部を順次添加して十分混合分散した
後、25%アンモニウム水溶液を用いて、pHをアルカリ性
に調節した。固形分濃度は60%とした。
【0050】この紙基材の片面に、実施例1と同様にし
て塗工液を塗工してキャスト紙を製造し、品質評価を行
った。
て塗工液を塗工してキャスト紙を製造し、品質評価を行
った。
【0051】実施例11 晒クラフトパルプ(広葉樹と針葉樹の混合比率は8:2)
を用いて公知の3層抄き用抄紙機で中層を坪量30g/m2、
この中層の両側に各々坪量110g/m2を抄き合わせ、合計
坪量250g/m2の紙基材を製造し、この紙基材を用いて実
施例1と同様にしてキャスト紙を製造し、品質評価を行
った。
を用いて公知の3層抄き用抄紙機で中層を坪量30g/m2、
この中層の両側に各々坪量110g/m2を抄き合わせ、合計
坪量250g/m2の紙基材を製造し、この紙基材を用いて実
施例1と同様にしてキャスト紙を製造し、品質評価を行
った。
【0052】比較例1 前記顔料88%、水性ウレタン樹脂(オレスターUD100N)
2%とした他は実施例1と同様にしてキャスト紙を製造
し、品質評価を行った。
2%とした他は実施例1と同様にしてキャスト紙を製造
し、品質評価を行った。
【0053】比較例2 ラテックス(L-1537)を9%、PVAを0%とした他は実施
例1と同様にしてキャスト紙を製造し、品質評価を行っ
た。
例1と同様にしてキャスト紙を製造し、品質評価を行っ
た。
【0054】比較例3 前記顔料77.5%、PVA(NHー17Q)3.5%とした他は実施例
1と同様にして塗工液を調製したが、粘性が高過ぎ塗工
ができなかった。
1と同様にして塗工液を調製したが、粘性が高過ぎ塗工
ができなかった。
【0055】比較例4 エアードライヤーの熱風温度を50℃、風圧を150mmAqに
した他は実施例1と同様にしてキャスト紙を製造し、品
質評価を行った。
した他は実施例1と同様にしてキャスト紙を製造し、品
質評価を行った。
【0056】比較例5 エアードライヤーの熱風温度を150℃、風圧を5mmAqにし
た他は実施例1と同様にしてキャスト紙を製造し、品質
評価を行った。
た他は実施例1と同様にしてキャスト紙を製造し、品質
評価を行った。
【0057】比較例6 PVA(NH-17Q)の代わりに酸化デンプン(エースA、王子
コーンスターチ製)1%を用いた他は実施例1と同様に
してキャスト紙を製造し、品質評価を行った。
コーンスターチ製)1%を用いた他は実施例1と同様に
してキャスト紙を製造し、品質評価を行った。
【0058】実施例1乃至実施例11で得られた結果を
表1に、比較例1乃至比較例6で得られた結果を表2に
示す。
表1に、比較例1乃至比較例6で得られた結果を表2に
示す。
【0059】
【表1】
【0060】
【表2】
【0061】表1から明らかな如く、本願発明法によれ
ばキャストドラムからの離型性が良く、キャストドラム
面の汚れを発生させないで、光沢度の優れたキャスト紙
を得ることができる(実施例1乃至11)が、水性ウレ
タン樹脂の使用量が少ないと(比較例1)光沢度が上が
らず、ポリビニルアルコールを使用しないと(比較例
2)キャストドラム面に汚れが発生し、光沢度が低くな
る。ポリビニルアルコールの代わりに酸化デンプンを用
いても(比較例6)ポリビニルアルコールを用いない場
合と殆ど同一の水準であった。しかしながら、ポリビニ
ルアルコールを多く用いると(比較例3)塗工液の粘性
が著しく高くなり、塗工不能になった。一方、再湿潤前
の塗工層を乾燥する際の熱風温度が低くても(比較例
4)、又風圧が低くても(比較例5)キャストドラムか
らの離型性とドラムの汚れはやや悪くなり、光沢度も低
いものとなる。
ばキャストドラムからの離型性が良く、キャストドラム
面の汚れを発生させないで、光沢度の優れたキャスト紙
を得ることができる(実施例1乃至11)が、水性ウレ
タン樹脂の使用量が少ないと(比較例1)光沢度が上が
らず、ポリビニルアルコールを使用しないと(比較例
2)キャストドラム面に汚れが発生し、光沢度が低くな
る。ポリビニルアルコールの代わりに酸化デンプンを用
いても(比較例6)ポリビニルアルコールを用いない場
合と殆ど同一の水準であった。しかしながら、ポリビニ
ルアルコールを多く用いると(比較例3)塗工液の粘性
が著しく高くなり、塗工不能になった。一方、再湿潤前
の塗工層を乾燥する際の熱風温度が低くても(比較例
4)、又風圧が低くても(比較例5)キャストドラムか
らの離型性とドラムの汚れはやや悪くなり、光沢度も低
いものとなる。
【0062】
【発明の効果】以上詳細に説明した如く、本発明は、水
性ウレタン樹脂とポリビニルアルコールを併用し、再湿
潤前に塗工層を乾燥するためのエアードライヤーの熱風
温度と風圧を組み合わせて特定の範囲内で用いることに
より、カゼインを用いなくともキャストドラムからの離
型性が良く、しかもキャストドラム面の汚れの発生を伴
わなくてキャスト面の光沢度の優れたキャスト塗工紙の
製造方法を提供するという効果を奏する。
性ウレタン樹脂とポリビニルアルコールを併用し、再湿
潤前に塗工層を乾燥するためのエアードライヤーの熱風
温度と風圧を組み合わせて特定の範囲内で用いることに
より、カゼインを用いなくともキャストドラムからの離
型性が良く、しかもキャストドラム面の汚れの発生を伴
わなくてキャスト面の光沢度の優れたキャスト塗工紙の
製造方法を提供するという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明法でキャスト紙を製造する際に使用す
るキャストコーターの1例を示す説明図である。
るキャストコーターの1例を示す説明図である。
1・・・紙基材 2・・・エアーナイフコーター 3・・・乾燥機(エアードライヤー) 4・・・再湿潤液噴霧器 5・・・プレスロール 6・・・キャストドラム 7・・・テークオフロール 8・・・キャスト紙。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 八田 英俊 鳥取県米子市吉岡373番地 王子製紙株式 会社米子工場内 (72)発明者 山根 延夫 鳥取県米子市吉岡373番地 王子製紙株式 会社米子工場内 (72)発明者 楠見 公史 鳥取県米子市吉岡373番地 王子製紙株式 会社米子工場内
Claims (1)
- 【請求項1】 顔料及び接着剤を主成分とし、且つカゼ
インを含まない塗工液組成物を紙基材の上に塗工し、形
成された塗工層を乾燥後再湿潤し鏡面光沢を有する加熱
仕上げ面に圧接して強光沢仕上げするキャスト塗工紙の
製造方法において、(1)該接着剤中に、水性ウレタン樹
脂を塗工液の固形分当り2.5〜30重量%及びポリビニル
アルコール、又はその誘導体を0.1〜3重量%含有し、且
つ(2)再湿潤前に前記塗工層を乾燥するためのエアード
ライヤーの熱風温度を55〜140℃及び風圧を10〜140 mmA
qに維持することを特徴とするキャスト塗工紙の製造方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30190292A JPH06158589A (ja) | 1992-11-12 | 1992-11-12 | キャスト塗工紙の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30190292A JPH06158589A (ja) | 1992-11-12 | 1992-11-12 | キャスト塗工紙の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06158589A true JPH06158589A (ja) | 1994-06-07 |
Family
ID=17902498
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP30190292A Pending JPH06158589A (ja) | 1992-11-12 | 1992-11-12 | キャスト塗工紙の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06158589A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2001032986A1 (en) * | 1999-10-29 | 2001-05-10 | S. D. Warren Services Company | Cast coated sheet and method of manufacture |
| JP2005089868A (ja) * | 2003-07-14 | 2005-04-07 | Nippon Paper Industries Co Ltd | オフセット印刷用塗工紙の製造方法及び塗工紙 |
-
1992
- 1992-11-12 JP JP30190292A patent/JPH06158589A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2001032986A1 (en) * | 1999-10-29 | 2001-05-10 | S. D. Warren Services Company | Cast coated sheet and method of manufacture |
| US6582821B1 (en) | 1999-10-29 | 2003-06-24 | S. D. Warren Services Company | Cast coated sheet and method of manufacture |
| US6783804B2 (en) | 1999-10-29 | 2004-08-31 | S.D. Warren Services Company | Cast coated sheet and method of manufacture |
| JP2005089868A (ja) * | 2003-07-14 | 2005-04-07 | Nippon Paper Industries Co Ltd | オフセット印刷用塗工紙の製造方法及び塗工紙 |
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