JPH0616564A - 神経成長因子産生促進用ペプチド - Google Patents

神経成長因子産生促進用ペプチド

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JPH0616564A
JPH0616564A JP5105965A JP10596593A JPH0616564A JP H0616564 A JPH0616564 A JP H0616564A JP 5105965 A JP5105965 A JP 5105965A JP 10596593 A JP10596593 A JP 10596593A JP H0616564 A JPH0616564 A JP H0616564A
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JP
Japan
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peptide
group
acid
boc
growth factor
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Application number
JP5105965A
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English (en)
Inventor
Osanori Numao
長徳 沼尾
Heiritsu Ri
炳律 李
Daiei Tsunemoto
大英 常本
Tomoko Tsuji
智子 辻
Koji Yamaguchi
宏二 山口
Akenori Sasano
朱里 笹野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sagami Chemical Research Institute
Original Assignee
Sagami Chemical Research Institute
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 安価かつ大量生産が可能な神経成長因子産生
促進剤を提供する。 【構成】 配列番号1〜3で表されるペプチド(各配列
番号で表されるペプチドのN末端のアミノ基は、アセチ
ル基、t-ブトキシカルボニル基又はベンジルオキシカル
ボニル基で修飾されてもよく、C末端のカルボキシル基
はアミド基であってもよい)を有効成分とする神経成長
因子産生促進剤。配列番号1のペプチドの配列は、Thr
Val Asp Arg Asp Thr Val Ala Gly Ala Arg Lys Asn Gl
n Tyr Arg His Tyr Trp Ser Glu Asn Leu Phe Gln Gly
である。 【効果】 上記ペプチドは化学合成により容易に得るこ
とができ、また、NGFの大量生産が可能である。した
がって、痴呆症等の脳神経系疾患、および末梢神経損傷
による末梢神経性機能疾患の治療薬としての使用が期待
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は神経成長因子(以下、N
GFと称する)産生促進剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】NGFは試験管内で神経細胞を分化さ
せ、神経突起の伸長を促すと共に神経細胞の生存を維持
する。動物実験において、NGFを脳内に投与すること
により、記憶や学習能力が亢進し、また脳虚血によるニ
ューロンの死滅を防ぐ効果がある[J. Neurosci., 6, 21
55 (1986), Brain Res., 293, 305 (1985), Science, 2
35, 214 (1986), Proc. Natl. Acad. Sci. USA., 83, 9
231 (1986), Annals of Neurology, 120, 275 (198
6)]。
【0003】NGFがこの神経細胞の生存や分化に必須
であると報告されている[ ファルマシア, 147 (1986),
老年精神医学, 3, 751 (1986) ]ことから、NGFは記
憶や思考を司る殆どの神経細胞(マイネルト核のコリン
作動性ニューロン)の死滅、消失が認められるアルツハ
イマー型老年性痴呆症の治療薬としての可能性が示唆さ
れている。実際、ランス-オルソンらの報告(1991年ア
ルツハイマー病治療シンポジウム)では、アルツハイマ
ー病による痴呆症状を示す患者の脳に、ネズミから取っ
たNGFを3ヶ月間、計6.6mgを投与することで症状の
改善が認められた。
【0004】ハンチントン舞踏症患者の脳の線条体で
は、GABA作動性神経細胞の脱落とともにコリン作動
性神経細胞の脱落が著しく、NGFが線条体の内因性コ
リン作動性神経細胞にも作用することが知られている
[Science, 234, 1341 (1986)]ことから、NGFは脳
神経疾患治療薬として注目されている。
【0005】末梢神経においては、神経の損傷にともな
いシュワン細胞と繊維芽様細胞のNGF分泌が亢進する
ことから[Proc. Natl. Acad. Sci. USA., 84, 8735 (1
987), J. Cell. Biol., 104, 1623 (1987), Nature, 3
30,658 (1987)]、末梢神経修復、再生とNGFの関係
が詳細に研究され、脊髄損傷、末梢神経損傷等の末梢神
経機能障害の治療薬としても期待されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このNGFを臨床にお
いて用いるには大量のNGFが必要とされるが、現在、
その大量生産技術手段が確立されてないことから、NG
F産生細胞を活性化し、NGFの分泌を促す物質が望ま
れている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記の課題
を解決するために鋭意検討した結果、配列番号1、配列
番号2、または配列番号3で表されるペプチド(各配列
番号で表されるペプチドのN末端のアミノ基はアセチル
基、t-ブトキシカルボニル基又はベンジルオキシカルボ
ニル基で修飾されてもよく、C末端のカルボキシル基は
アミド基であってもよい)がNGF産生促進活性を有す
ることを見い出し、本発明を完成するに至った。
【0008】本発明のペプチドは、一般的なペプチド合
成法を適用して容易に得ることができる。ペプチド合成
法としては活性化エステル法、混合酸無水物法、アジド
法などのC末端活性化法、カルボジイミド等のカップリ
ング法、N-カルボキシ無水物(NCA)法、酸化還元法、
酵素法あるいはMerrifieldが開発した固相法[Angew. C
hem. Int. Ed. Engl., 24, 799 (1985)]などがある。
【0009】本発明に用いられるペプチドは、生理学的
に許容される塩の形で用いても良い。その生理学的に許
容される塩としては、アルカリ金属塩またはアルカリ土
類金属塩、アミンとの塩および有機酸、例えば塩酸、硫
酸、燐酸、蟻酸、酢酸、メタンスルホン酸、クエン酸、
酒石酸、乳酸、オレイン酸、フマール酸、リンゴ酸、ケ
イ皮酸、マロン酸、グルタミン酸、アスパラギン酸、粘
液酸、安息香酸、グルコン酸、シュウ酸、アスコルビン
酸、アセチルグリシンとの塩などをあげることができ
る。
【0010】本発明におけるこれらのペプチドは治療の
ために経口的あるいは非経口的に投与することができ
る。経口投与剤としては散剤、顆粒剤、カプセル剤、錠
剤などの固形製剤あるいはシロップ剤、エリキシル剤な
どの液状製剤とすることができる。また、非経口投与剤
として注射剤、直腸投与剤、皮膚外用剤、吸入剤とする
ことができる。これらの製剤は活性成分に薬学的に認容
である製造助剤を加えることにより常法に従って製造さ
れる。更に公知の技術により持続性製剤とすることも可
能である。
【0011】経口投与用の固形製剤を製造するには活性
成分と賦形剤例えば乳糖やマンニトールなどの糖、デン
プン、結晶セルロース、乳酸カルシウム、クエン酸カル
シウム、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、無水ケイ
酸などとを混合して散剤とするか、更に必要に応じて白
糖、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルピロリ
ドンなどの結合剤、カルボキシメチルセルロース、カル
ボキシメチルセルロースカルシウムなどの崩壊剤などを
加えて湿式又は乾式造粒して顆粒剤とする。錠剤を製造
するにはこれらの散剤及び顆粒剤をそのままあるいはス
テアリン酸マグネシウム、タルクなどの滑沢剤を加えて
打錠すればよい。これらの顆粒または錠剤はヒドロキシ
プロピルメチルセルロースフタレート、メタアクリル
酸、メタアクリル酸メチルコポリマーなどの腸溶性基剤
で被覆して腸溶性製剤、あるいはエチルセルロース、カ
ルナウバロウ、硬化油などで被覆して持続性製剤とする
こともできる。また、カプセル剤を製造するには散剤又
は顆粒剤をなどの硬カプセルに充填するか、活性成分を
グリセリン、ポリエチレングリコール、ゴマ油、オリー
ブ油などに溶解したのちゼラチン膜で被覆し軟カプセル
とすることができる。
【0012】経口投与用の液状製剤を製造するには活性
成分と 白糖、ソルビトール、グリセリンなどの甘味剤
とを水に溶解して透明なシロップ剤、更に精油、エタノ
ールなどを加えてエリキシル剤とするか、アラビアゴ
ム、トラガント、ポリソルベート80、カルボキシメチ
ルセルロースナトリウムなどを加えて乳剤又は懸濁剤と
してもよい。これらの液状製剤には所望により矯味剤、
着色剤、保存剤などを加えてもよい。
【0013】注射剤を製造するには活性成分を必要に応
じ塩酸、水酸化ナトリウム、乳剤、乳酸ナトリウム、リ
ン酸一水素ナトリウム、リン酸二水素ナトリウムなどの
pH調製剤、塩化ナトリウム、ブドウ糖などの等張化剤
とともに注射用蒸留水に溶解し、無菌ろ過してアンプル
に充填するか、更にマンニトール、デキストリン、シク
ロデキストリン、ゼラチンなどを加えて真空下凍結乾燥
し、用時溶解型の注射剤としてもよいし、活性成分にレ
シチン、ポリソルベート80、ポリオキシエチレン硬化
ヒマシ油などを加えて水中で乳化せしめ注射用乳剤とす
ることもできる。
【0014】直腸投与剤を製造するには活性成分及びカ
カオ脂、脂肪酸のトリ、ジ及びモノグリセリド、ポリエ
チレングリコールなどの坐剤用基剤とを加湿して溶融し
型に流しこんで冷却するか、活性成分をポリエチレング
リコール、大豆油などに溶解したのちゼラチン膜で被覆
すればよい。
【0015】皮膚外用剤を製造するには活性成分を白色
ワセリン、ミツロウ、流動パラフィン、ポリエチレング
リコールなどにくわえて必要ならば加湿して練合し軟膏
剤とするか、ロジン、アクリル酸アルキルエステル重合
体などの粘着剤と練合ししたのちポリエチレンなどの不
織布に展延してテープ剤とする。
【0016】吸入剤を製造するには活性成分をフロンガ
スなどの噴射剤に溶解又は分散して耐圧容器に充填しエ
アゾール剤とする。
【0017】本発明のペプチドの投与量は患者の年齢、
体重および病態によって異なるが、通常1日約1mg〜5
00mgであり、1乃至数回に分けて投与することが望ま
しい。
【0018】このペプチドの生物学的評価は、ペプチド
のLM細胞に対するNGF産生促進活性を測定すること
により行った(実施例参照)。
【0019】以下、本発明を実施例により、更に、具体
的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものでは
ない。
【0020】
【実施例】
【0021】実施例1 配列番号1で表されるペプチド合成 ペプチドの合成は、固相法を採用し、ペプチド自動合成
機(Applied Biosystems社製の430Aまたは431A型)を使
用し、同社のプログラムにより実施した。合成機に使用
した試薬は430Aの場合、1.ジイソプロピルエチルアミン
2.トリフルオロ酢酸 3.ニュ-トライザ-(エタノ-ル
アミン) 4.メタノ-ル 5.ヒドロキシベンゾトリアゾ-
ル 6.ジシクロヘキシルカルボジイミド 7.ジクロロメ
タン 8.ジメチルホルムアミドである。431Aの場合はジ
メチルホルムアミドの代りに、N-メチルピロリドンを
用いた。合成にあたって用いたアミノ酸は、Boc-Ala、
Boc-Arg(Mts)、 Boc-Asn、 Boc-Asp(OBzl)、Boc-Glu(OB
zl)、Boc-Gln、Boc-Gly、Boc-His(Dnp)、Boc-Leu、Boc-
Lys(Cl-Z)、 Boc-Phe、 Boc-Ser(Bzl)、Boc-Thr(Bzl)、
Boc-Trp(CHO)、 Boc-Tyr(Br-Z)、 Boc-Val である。C末
端カルボン型のペプチド合成にはPAMレジンを用い、C末
端アミド型のペプチド合成にはP-メチルBHAレジンを用
いた。保護基の脱離、樹脂からの切り出しはApplied Bi
osystems 社のマニュアルに従った。Boc-Trp(CHO)を使
用して合成したペプチド樹脂 の切り出しに使用した試
薬 ( ペプチド樹脂 1g スケール ) は次ぎの通りであ
る。1.低温条件、m-クレゾール 1ml、ジメチルスルフィ
ド 3ml、トリフルオロ酢酸 5ml、トリフルオロメタン
スルホン酸 1 mlであり、 次いで、2.高温条件、チオア
ニソール : 1, 2- エタンジチオール ( 2 : 1 ) 1.5 m
l、トリフルオロ酢酸 10ml、トリフルオロメタンスル
ホン酸 1 ml である。
【0022】本実施例のペプチドの合成に当っては、Bo
c法を採用し、0.5mmol Boc-Gly-PAMレジン を使用し
た。合成を終了し、2.7 gのペプチド樹脂を得た。ジメ
チルホルムアミド(65ml)に上記のペプチド樹脂を懸濁、
チオフェノール(2.7ml)を添加した後、1 時間、室温で
かくはんし, まず、ヒスチジンの保護基Dnpを除去し
た。ペプチド樹脂をろ別し、 ジクロロメタン で洗浄し
た。ペプチド樹脂から、以下、Applied Biosystems 社
のマニュアルに従い、切り出しを行った。即ち、m-クレ
ゾール (2.1ml)、ジメチルスルフィド (8.1 ml)を加
え、かくはんした混合物に、氷浴中で冷却しながらトリ
フルオロ酢酸 (13.5ml)、次いでトリフルオロメタンス
ルホン酸 (2.7ml)を加えた。その温度で3時間かくはん
した。エーテル (150ml)を加え、反応混合物をろ過し、
エーテルで3 回洗浄した。得られた混合物にチオアニソ
ール : 1,2-エタンジチオール (2:1) ( 3.0ml)を加え、
10分間かくはんした。次に、氷浴中で冷却しながらトリ
フルオロ酢酸 (30ml)を加えた。トリフルオロメタンス
ルホン酸 (2.0ml)をゆっくり加えて、室温で30分間かく
はんした。冷却したエーテルを加えて、反応混合物をろ
過し、エーテルで3 回洗浄した。
【0023】得られた粗ペプチドをトリフルオロ酢酸
(15ml ) で溶解し、冷却、かくはんしてあるエーテル中
に滴下した。析出物をろ過し、エーテルで3 回洗浄し
た。10%酢酸水溶液で溶解し、ろ過した。この粗ペプチ
ドを酢酸水溶液に溶解しオープンカラム[Bio-Gel P-2]
を用い、10% 酢酸水溶液で展開した。目的物を含む溶
出液を凍結乾燥 し、白色粉末 0.9 g を得た。HPLC [ O
DS-80TMカラム(東ソー、21.5mmID x30cm)、アセトニ
トリル直線勾配/0.1% トリフルオロ酢酸 ]で分取し、
凍結乾燥し白色粉末(104 mg)を得た。分析用カラム [
ODS-80TMカラム(東ソー、4.6mmID x15cm)アセトニト
リル直線勾配/0.1% トリフルオロ酢酸 ]を使用し、HPL
Cを行い、精製物が単一なことを確認した。一部を、App
lied Biosystems社製の477Aプロテインシーケンサー、
120A PTH アナライザーを使用し、アミノ酸配列分析を
行った。また、6N 塩酸で110℃、20 時間加水分解した
後、医理化工業のA-8700型アミノ酸分析装置を使用し、
分析した結果、配列番号1の配列を有していることを確
認した。
【0024】実施例2 配列番号2で表されるペプチドの合成 ペプチドの合成は、固相法を採用し、ペプチド自動合成
機 (Applied Biosystems社製の430A または 431A型) を
使用し、同社のプログラムにより実施した。合成機に使
用した試薬は430A の場合、1. ジイプロピルエチルア
ミン 2. トリフルオロ酢酸 3. ニュートライザー
(エタノールアミン) 4. メタノール 5. ヒドロキシ
ベンゾトリアゾール 6. ジシクロヘキシルカルボジイ
ミド 7.ジクロロメタン 8. ジメチルホルムアミドで
ある。431A の場合はジメチルホルムアミドの代りに、N
-メチルピロリドンを用いた。合成にあたって用いたア
ミノ酸は、Boc-Ala、 Boc-Arg(Mts)、 Boc-Asn、 Boc-A
sp(OBzl)、Boc-Cys(4-CH3OBzl)、Boc-Glu(OBzl)、Boc-G
ln、Boc-Gly、Boc-His(Dnp)、Boc-Leu、Boc-Lys(Cl-
Z)、Boc-Phe、Boc-Ser(Bzl)、Boc-Thr(Bzl)、Boc-Trp(C
HO)、Boc-Tyr(Br-Z)、Boc-Val である。C末端カルボキ
シル基型のペプチド合成にはPAMレジンを用い、C末端
アミド基型のペプチド合成にはP-メチルBHAレジンを用
いた。保護基の脱離、樹脂からの切り出しはApplied Bi
osystems 社のマニュアルに従った。
【0025】本実施例のペプチドの合成に当っては、Bo
c法を採用し、0.5mmol Boc-Gly-PAMResinを使用した。
合成を終了し、2.6 gのペプチド樹脂を得た。ジメチル
ホルムアミド(50 ml)に上記のペプチド樹脂を懸濁、チ
オフェノール(2.6 ml)を添加した後、1 時間、室温で攪
拌し, まず、ヒスチジンの保護基Dnpを除去した。ペプ
チド樹脂をろ別し、 ジクロロメタン で洗浄した。ペプ
チド樹脂から、以下、Applied Biosystems 社のマニュ
アルに従い、特別法で切り出しを行った。即ち、m-クレ
ゾール (2.1 ml)、ジメチルスルフィド (7.8 ml)を加
え、攪拌した混合物に、氷浴中で冷却しながらトリフル
オロ酢酸 (13.0 ml)、次いでトリフルオロメタンスルホ
ン酸 (2.6 ml)を加えた。その温度で3時間攪拌した。エ
ーテル (150ml)を加え、反応混合物をろ過し、エーテル
で3 回洗浄した。得られた混合物にチオアニソール :
1,2-エタンジチオール (2:1) ( 3.9 ml)を加 え、10分
間攪拌した。次に、氷浴中で冷却しながらトリフルオロ
酢酸 (26 ml)を加えた。トリフルオロメタンスルホン酸
(2.6 ml)をゆっくり加えて、室温で30分間攪拌した。
冷却したエーテルを加えて、反応混合物をろ過し、エー
テルで3 回洗浄した。
【0026】得られた粗ペプチドをトリフルオロ酢酸
(15 ml ) で溶解し、冷却、攪拌してあるエーテル中に
滴下した。析出物をろ過し、エーテルで3 回洗浄した。
10%酢酸水溶液で溶解し、ろ過した。この粗ペプチドを
酢酸水溶液に溶解しオープンカラム[Bio-Gel P-2]を用
い、10% 酢酸水溶液で展開した。目的物を含む溶出液
を凍結乾燥 し、白色粉末 1.68 g を得た。HPLC [ODS-
80TMカラム(東ソー、21.5mmID x30cm)、アセトニトリ
ル直線勾配/0.1% トリフルオロ酢酸]で分取し、凍結
乾燥し白色粉末(500 mg)を得た。分析用カラム[ODS-80
TMカラム(東ソー、4.6mmID x15cm)アセトニトリル直
線勾配/0.1% トリフルオロ酢酸]を使用し、HPLCを行
い、精製物が単一なことを確認した。一部を、Applied
Biosystems社製の477Aプロテインシーケンサー、120A
PTH アナライザーを使用し、アミノ酸配列分析を行っ
た。また、6N 塩酸で110℃、20 時間加水分解した後、
医理化工業のA-8700型アミノ酸分析装置を使用して分析
した。分析結果よりペプチドが配列Gln Phe Leu Asn Gl
u Ser Trp Tyr His Arg Tyr Gln Asn Lys Arg Ala Gly
AlaVal Thr Asp Arg Asp Val Thr Gly を有しているこ
とを確認した。
【0027】実施例3 実施例2と同様の反応操作を行い、配列番号3で表され
るペプチドを得た。
【0028】実施例3 LM細胞に対する本発明ペプチドのNGF産生促進活性 2×104 細胞/ml(0.5%ペプトン加199培地)のL
M細胞を96ウエルマルチプレ-トに1ウエル当り、0.2
mlづつ3日間培養後、0.5%BSA加199培地により希釈した
各ペプチド溶液と培地交換し、更に24時間培養した。培
養終了後、培養液に含まれるNGFを抗マウスNGFポ
リクロ-ナル抗体を用いるEIA法によって測定した。
その結果、図1および図2(各々、縦軸はNGF産生
量、横軸はペプチド濃度を表す)に示したようにペプチ
ドは用量依存的にNGF産生を促進した。
【0029】
【配列表】
【0030】配列番号:1 配列の長さ:26 配列の型:アミノ酸 トポロジ-:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列 Thr Val Asp Arg Asp Thr Val Ala Gly Ala Arg Lys Asn Gln Tyr 5 10 15 Arg His Tyr Trp Ser Glu Asn Leu Phe Gln Gly 20 25
【0031】配列番号:2 配列の長さ:26 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列 Gln Phe Leu Asn Glu Ser Trp Tyr His Arg Tyr Gln Asn Lys Arg 1 5 10 15 Ala Gly Ala Val Thr Asp Arg Asp Val Thr Gly 20 25
【0032】配列番号:3 配列の長さ:12 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列
【図面の簡単な説明】
【図1】LM細胞における配列番号1のペプチドのNG
F産生促進活性を示すグラフである。
【図2】LM細胞における配列番号2および3のペプチ
ドのNGF産生促進活性を示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 笹野 朱里 神奈川県相模原市相模大野5−4−7

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(1) 配列番号 1 (2) 配列番号 2 または (3) 配列番号 3 で表されるペプチド(各配列番号で表されるペプチドの
    N末端のアミノ基はアセチル基、t-ブトキシカルボニル
    基又はベンジルオキシカルボニル基で修飾されてもよ
    く、C末端のカルボキシル基はアミド基であってもよ
    い)を有効成分とする神経成長因子産生促進剤。
JP5105965A 1992-05-01 1993-04-09 神経成長因子産生促進用ペプチド Pending JPH0616564A (ja)

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JP4-137613 1992-05-01
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014185178A (ja) * 2004-11-22 2014-10-02 Royal College Of Surgeons In Ireland アンジオゲニンおよびその変異体による治療

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014185178A (ja) * 2004-11-22 2014-10-02 Royal College Of Surgeons In Ireland アンジオゲニンおよびその変異体による治療

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