JPH06166829A - 無機酸化物コロイド粒子およびコーティング組成物 - Google Patents

無機酸化物コロイド粒子およびコーティング組成物

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JPH06166829A JP4345486A JP34548692A JPH06166829A JP H06166829 A JPH06166829 A JP H06166829A JP 4345486 A JP4345486 A JP 4345486A JP 34548692 A JP34548692 A JP 34548692A JP H06166829 A JPH06166829 A JP H06166829A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 コーティング組成物中に配合する場合には、
平均粒子径が1000nm以下で、粒子表面に−OH基
を有する無機酸化物コロイド粒子を使用する。ポリシロ
キサン化合物は、撥水性と親水性の特性を兼ね備えてい
ることが必要であり、特許請求の範囲に記載した一般式
中、鎖状部分は撥水性を有し、一方、末端のR1 、R2
は親水性を示す。従って、当該ポリシロキサン化合物
は、コロイド粒子表面の−OH基と容易に脱水縮合反応
を起こして結合する。本発明で使用する樹脂組成物とし
ては、塗膜形成可能な樹脂組成物であれば使用可能であ
り、例えば、メラミン樹脂、フッ素樹脂、ポリエステル
樹脂、ウレタン樹脂、アクリル樹脂、塩化ビニル樹脂、
酢酸ビニル樹脂等が例示される。 【効果】 この無機酸化物コロイド粒子は、有機溶媒、
樹脂組成物中に均質に分散可能であり、また、コーティ
ング組成物は特に基材への密着性及び防曇性に優れてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規な無機酸化物コロ
イド粒子、および、防曇効果に優れた塗膜を基材表面に
形成することのできるコーティング組成物に関する。
【0002】
【従来技術およびその問題点】従来より、種々の化学物
質で修飾された無機酸化物コロイド粒子、および各種の
用途に適したコーティング組成物が提案されている。例
えば、特公昭63−45432号公報および特公平2−
18357号公報等には、表面塗布型の防曇剤組成物と
して、コロイダルシリカと界面活性剤を含有する防曇剤
組成物が開示されている。
【0003】しかしながら、前記の防曇剤組成物は、塗
膜を形成する際の塗工性および形成された塗膜の透明
性、防曇性、防曇効果の持続性などの点で必ずしも満足
のいくものではなかった。
【0004】
【発明の目的】本発明は、有機溶媒、樹脂組成物などに
均質に分散可能な、無機酸化物コロイド粒子を提供する
ことを目的とするものである。
【0005】本発明のもう一つの目的は、合成樹脂フィ
ルム、シートなどの基材の表面に塗布して耐熱性、耐侯
性、耐久性に優れ、長期にわたって防曇効果を持続する
塗膜を形成することのできるコーティング組成物を提供
することにある。
【0006】
【発明の概要】本発明に係る無機酸化物コロイド粒子
は、下記一般式で表されるポリシロキサン化合物で修飾
されてなることを特徴とするものである。
【化2】
【0007】本発明に係るコーティング組成物は、前記
無機酸化物コロイド粒子が樹脂組成物中に分散されてな
ることを特徴とするものである。
【0008】
【発明の具体的な説明】以下に本発明を詳述するが、先
ず無機酸化物コロイド粒子について説明する。本発明に
おいて無機酸化物コロイド粒子としては、粒子表面に−
OH基を有するコロイド粒子であれば使用可能であり、
通常知られている無機酸化物コロイド粒子、例えば、S
iO2 、Al2 3 、TiO2 、ZrO2 、Fe2 3
などの酸化物コロイド粒子の他、SiO2 −Al
2 3 、SiO2 −B2 3 、TiO2−CeO2 、S
nO2 −Sb2 3 、SiO2 −Al2 3 −TiO2
などの複合無機酸化物コロイド粒子が例示される。
【0009】この無機酸化物コロイド粒子の平均粒子径
は、コーティング組成物中に配合する場合には、100
0nm以下、特に7〜800nmの範囲にあることが好
ましい。また、透明性を有する無機酸化物コロイド粒
子、例えば、SiO2 、SiO2 −Al2 3 などが特
に望ましい。
【0010】無機酸化物コロイド粒子を修飾するポリシ
ロキサン化合物は、撥水性と親水性の特性を兼ね備えて
いることが必要である。すなわち、前述の一般式におい
て、
【化3】 で表される鎖状部分は撥水性を有し、一方、末端の
1 、R2 は親水性を示す。従って、当該ポリシロキサ
ン化合物は、無機酸化物コロイド粒子表面の−OH基と
容易に脱水縮合反応を起こして結合する。
【0011】前記ポリシロキサン化合物の一般式におい
て、nの値が3より小さい場合は撥水性が小さくなり、
当該無機酸化物コロイド粒子をコーティング組成物中に
配合した場合、所望の防曇効果を発揮させることが難し
くなる。一方、nの値が100より大きい場合は、有機
溶媒、樹脂組成物などへの分散性が悪くなるので好まし
くない。好ましいnの値は、5〜70の範囲である。
【0012】前記一般式において、Rは水素または炭素
数1〜4のアルキル基、例えば、メチル基、エチル基、
プロピル基、ブチル基などを示す。また、R1 およびR
2 は親水性基であり、これらの基の添字 X、 Y、又は Z
に依存する分子量が大きい方が、塗膜の濡れ性は良くな
る傾向にある。しかしながら、前記範囲を越えて分子量
が大き過ぎると、このコロイド粒子の非極性樹脂中への
分散性が悪くなる。更に、得られるコーティング組成物
は、基材との密着性、耐水性等が劣る傾向となるので好
ましくない。他方、当該分子量が前記範囲より小さい場
合は、コーティング組成物に所望の防曇効果が得られな
い。
【0013】無機酸化物コロイド粒子をポリシロキサン
化合物で修飾するには種々の方法を採用することができ
る。例えば、先ずメチルアルコール、エチルアルコー
ル、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコー
ル、n−ブチルアルコール、酢酸アミルアルコール、エ
チレングリコール、モノエチルエーテル、アセトン、ジ
メチルホルムアミド、などの有機溶媒を分散媒とする無
機酸化物コロイド溶液を常法により調製する。次いで、
このコロイド溶液に、ポリシロキサン化合物を直接、あ
るいは同ポリシロキサン化合物を適当な有機溶媒に溶解
したものを加え、50〜200℃に加熱し、1〜24時
間反応させる。
【0014】然る後、このコロイド溶液の溶媒を蒸発、
除去すれば、ポリシロキサン化合物で修飾された無機酸
化物コロイド粒子の粉末とすることもできるし、また、
通常行われている方法で溶媒置換を行えば、所望の有機
溶媒を分散媒とするポリシロキサン化合物で修飾された
無機酸化物コロイド粒子を含むコロイド溶液を調製する
こともできる。
【0015】本発明において、無機酸化物コロイド粒子
を修飾するポリシロキサン化合物の量は、該コロイド粒
子100重量部に対して0.1〜50重量部の範囲にあ
ることが望ましい。ポリシロキサン化合物の量が0.1
重量部未満では、コーティング組成物を防曇剤として使
用した場合に所望の効果が得られない。また、50重量
部を越える場合は、樹脂への分散性が悪くなるので望ま
しくない。
【0016】続いて、本発明に係るコーティング組成物
について説明する。該コーティング組成物は、前述のポ
リシロキサン化合物で修飾された無機酸化物コロイド粒
子を樹脂組成物中に分散したことを特徴とする。
【0017】本発明で使用する樹脂組成物としては、塗
膜形成可能な樹脂組成物であれば使用可能であり、例え
ば、メラミン樹脂、フッ素樹脂、ポリエステル樹脂、ウ
レタン樹脂、アクリル樹脂、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニ
ル樹脂等が例示される。コーティング組成物はこれらの
樹脂原料を含有する反応系に、前記無機酸化物コロイド
粒子の粉末または、無機酸化物コロイド粒子を含むコロ
イド溶液を分散させることにより製造する。
【0018】前記コーティング組成物中における無機酸
化物コロイド粒子の含有量は、塗工性の観点から、固形
分基準で0.1〜60重量%の範囲内にあることが望ま
しい。なお、このコーティング組成物は、塗布する際に
適当な濃度に調製することもできるし、また、防曇剤と
して使用する際には、界面活性剤などを併用することも
任意である。
【0019】本発明のコーティング組成物は、熱交換機
フィン用、包装用、農業用その他各種鏡、窓などに使用
されるポリエチレン、ポリプロピレンなどのオレフィン
系樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリ
カーボネート樹脂、ポリメチルメタクリレート樹脂、四
フッ化エチレン系樹脂などの含フッ素樹脂などの合成樹
脂フィルム、シート、板およびガラスなどの透明基材の
表面に、ローラータッチ法、バーコーター法、スプレー
法、浸漬法、ハケ塗り法などの通常の塗布方法で塗布加
工することができる。
【0020】また、本発明のコーティング組成物は、特
に防曇剤としての用途に優れているが、帯電防止剤、ブ
ロッキング防止剤など種々の用途にも使用可能である。
【0021】
【実施例】実施例1 前述の一般式において、Rがメチル基で、nが25、x
が3、yが2であるポリシロキサン化合物(チッソ
(株)製;サイラプレーンFM4411)2gを、イソ
プロピルアルコールを分散媒とする30重量%のシリカ
ゾル(触媒化成工業(株);OSCAL1432、平均
粒子径12nm)100gと混合し、60℃で20時間
加熱撹拌して反応させ、ポリシロキサン化合物で修飾さ
れたシリカコロイド粒子を得た。次いで、このコロイド
粒子が分散したゾルを、有機溶剤で希釈した50重量%
のアクリル樹脂500gと均一に混合してコーティング
組成物を調製した。このコーティング組成物をバーコー
ターでアクリル板基材に厚さ1μmになるように塗布し
て塗膜を形成した。これを試料Aとする。
【0022】実施例2 実施例1で用いたものと同じポリシロキサン化合物5g
と、シリカゾル100gを混合し、オートクレーブにて
140℃で6時間加熱撹拌して反応させ、ポリシロキサ
ン化合物で修飾されたシリカコロイド粒子を得た。次い
で、このコロイド粒子が分散したゾルを、有機溶剤で希
釈した50重量%のアクリル・ウレタン樹脂150gと
均一に混合してコーティング組成物を調製した。このコ
ーティング組成物をバーコーターでアクリル板基材に厚
さ1μmになるように塗布して塗膜を形成した。これを
試料Bとする。
【0023】実施例3 前述の一般式において、Rがメチル基で、nが80、x
が3、yが2であるポリシロキサン化合物(チッソ
(株)製;サイラプレーンFM4425)10gをシリ
カゾル(触媒化成工業(株);OSCAL1432)1
00gと混合し、オートクレーブにて160℃で3時間
加熱撹拌して反応させ、ポリシロキサン化合物で修飾さ
れたシリカコロイド粒子を得た。次いで、このコロイド
粒子が分散したゾルを、アクリル系UV樹脂60gと均
一に混合してコーティング組成物を調製した。このコー
ティング組成物をバーコーターでポリカーボネート板基
材に厚さ2μmになるように塗布して塗膜を形成した。
これを試料Cとする。
【0024】実施例4 実施例1で用いたものと同じポリシロキサン化合物3g
を、20重量%のエチルセロソルブを分散媒とするチタ
ニアゾル(平均粒子径20nm)200gと混合し、9
0℃で12時間加熱撹拌して反応させ、ポリシロキサン
化合物で修飾されたチタニアコロイド粒子を得た。次い
で、このコロイド粒子が分散したゾルを、ノニオン系界
面活性剤0.5gと共にポリエステル樹脂1000gに
均一に分散させてコーティング組成物を調製した。この
コーティング組成物をバーコーターでPETフィルム基
材に厚さ0.5μmになるように塗布して塗膜を形成し
た。これを試料Dとする。
【0025】比較例1 ノニルフェノール系界面活性剤(三洋化成(株)製;ノ
ニポール100)3gを酢酸エチルで希釈して3重量%
の溶液とした後、有機溶剤で希釈した50重量%のアク
リル樹脂100gに混合してコーティング組成物を調製
した。このコーティング組成物をバーコーターでアクリ
ル板基材に厚さ1μmになるように塗布して塗膜を形成
した。これを試料Eとする。
【0026】実施例5 上記実施例および比較例の試料A〜E及び未処理のアク
リル板を用いて、次の方法で防曇効果の評価を行った。
即ち、45℃に保持した恒温槽内にそれぞれの試料を設
置して、水蒸気が試料の塗膜面に当たるようにし、水滴
形成による曇りが基材に生ずるか、否かを経時的に観察
した。観察結果を表1に示す。
【0027】
【表1】 1日後 3日後 1週間後 3週間後 6週間後 試料A ○ ○ ○ ○ ○試料B ○ ○ ○ ○ ○試料C ○ ○ ○ ○ ○試料D ○ ○ ○ ○ ○試料E ○ △ × × ×未処理板 × × × × × 注)○・・・曇りが生じない。 △・・・半分程度曇る。 ×・・・全面が曇る。
【0028】
【発明の効果】本発明に係る無機酸化物コロイド粒子
は、特定のポリシロキサン化合物で修飾されてなり、有
機溶媒、樹脂組成物など中に均質に分散可能である。
【0029】本発明のコーティング組成物は、合成樹脂
およびガラスなどの透明基材の表面に薄く均一に塗布す
ることができ、塗布加工が容易であり、形成される塗膜
は、基材への密着性に優れており、また、防曇性、透明
性、耐候性、耐久性にも優れ、長期にわたって防曇性を
持続することができる。従って、熱交換機フィン用、包
装用、農業用、鏡、窓(家庭、ビル建築物、車両、ショ
ーケース、計器)、ディスプレー画面、額縁などに使用
される透明な合成樹脂フィルム、シート、板およびガラ
スなどの基材の表面に、防曇特性などに優れた塗膜を形
成することができるという優れた効果を発揮する。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式で表されるポリシロキサン化
    合物で修飾された無機酸化物コロイド粒子。 【化1】
  2. 【請求項2】 請求項1記載の無機酸化物コロイド粒子
    を樹脂組成物中に分散してなるコーティング組成物。
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