JPH06166872A - クラウン化フォトクロミック化合物および光記録媒体 - Google Patents

クラウン化フォトクロミック化合物および光記録媒体

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JPH06166872A
JPH06166872A JP4320972A JP32097292A JPH06166872A JP H06166872 A JPH06166872 A JP H06166872A JP 4320972 A JP4320972 A JP 4320972A JP 32097292 A JP32097292 A JP 32097292A JP H06166872 A JPH06166872 A JP H06166872A
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JP
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compound
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group
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Application number
JP4320972A
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English (en)
Inventor
Hirobumi Kawaguchi
博文 川口
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Kyocera Mita Industrial Co Ltd
Original Assignee
Mita Industrial Co Ltd
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Publication date
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  • Non-Silver Salt Photosensitive Materials And Non-Silver Salt Photography (AREA)
  • Nitrogen And Oxygen Or Sulfur-Condensed Heterocyclic Ring Systems (AREA)
  • Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)
  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 一般式(1) : 【化1】 〔式中、XはOまたはSを示し、R1 は水素原子または
ハロゲン原子を示し、R 2 は基: 【化2】 または 【化3】 (各式中、nは1〜5の整数である。)を示し、R3 は
水素原子、アルコキシ基、ニトロ基またはハロゲン原子
を示し、R5 およびR6 は同一または異なってアルキル
基を示し、mは0または1〜5の整数を示す。〕で表さ
れるクラウン化フォトクロミック化合物である。この化
合物を含有する記録層を基板上に設けて光記録媒体が構
成される。 【効果】 本発明の化合物は、可逆的に発色および消
色を繰り返すことができ、とくに熱安定性に優れてお
り、発色状態を長期間維持できる。従って、本発明の光
記録媒体は、記録寿命が長く、書き込みおよび消去が可
能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、書き込みおよび消去が
可能な光ディスク、カード、ディスプレイなどに適用可
能な光記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従来
より、紫外線と可視光線のように波長の異なる2種類の
光照射により、可逆的に発色と消色とを行うフォトクロ
ミック化合物が知られている。その代表例としてスピロ
ピラン化合物がある。この化合物は下記反応式に示され
るように、紫外線照射による発色と、可視光線照射によ
る消色とを可逆的に行う。
【0003】
【化4】
【0004】従って、かかるスピロピラン化合物を利用
して、いわゆるフォトンモードによる書き込みと消去が
可能な光記録媒体の開発が行われているが、可視光照射
のほか、常温での保存中の雰囲気温度によっても消色反
応が進行するという欠点があった。従来のスピロピラン
化合物が有する上記のような熱安定性の問題を解決し、
記録寿命を延ばすために、特開平1−259356号公
報では、スピロピラン化合物にカルボキシル基を導入
し、下記反応式に示されるよう発色状態でフェノキシイ
オンとカルボキシル基との間で水素結合を形成させて、
発色体の安定化を図ることが提案されている。
【0005】
【化5】
【0006】しかしながら、このような水素結合による
分子内の部分的な固定だけでは充分に熱安定性を高め、
記録寿命を長くすることが困難であった。本発明の主た
る目的は、発色状態での熱的安定性を高めたクラウン化
フォトクロミック化合物を提供することである。本発明
の他の目的は、上記クラウン化フォトクロミック化合物
を用いて、記録寿命の長い、書き込みおよび消去が可能
な光記録媒体を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段および作用】上記課題を解
決すべく、本発明者は鋭意研究を重ねた結果、一般式
(1) :
【0008】
【化6】
【0009】〔式中、XはOまたはSを示し、R1 は水
素原子またはハロゲン原子を示し、R 2 は基:
【0010】
【化7】
【0011】または
【0012】
【化8】
【0013】(各式中、nは1〜5の整数である。)を
示し、R3 は水素原子、アルコキシ基、ニトロ基または
ハロゲン原子を示し、R5 およびR6 は同一または異な
ってアルキル基を示し、mは0または1〜5の整数を示
す。〕で表されるクラウン化フォトクロミック化合物
が、その発色状態での安定性にすぐれ、充分な熱安定性
を有するという新たな事実を見出し、本発明を完成する
に至った。
【0014】かかる本発明のクラウン化フォトクロミッ
ク化合物(1) は、Xが酸素原子か硫黄原子であるかによ
って、クラウン化スピロナフトキサジン系化合物とクラ
ウン化スピロナフトチアジン系化合物とに大別される。
本発明のクラウン化フォトクロミック化合物(1) の作用
を、下記に示す反応式で具体的に説明する。
【0015】
【化9】
【0016】一般式(1a)の化合物は無色体であって、前
記XがOで、R1 およびR3 が水素原子、R2 がメチル
基、mが1、nが4であるクラウン化スピロナフトキサ
ジン系化合物に相当する。この化合物(1a)に紫外線を照
射すると、式(1b)に示すように開環して発色するが、そ
れと同時にナフトキサジン部分に導入したアンモニウム
基(カチオン)がインドール部分に導入したクラウン内
に入り、強く結合される。従って、発色状態では、従来
のような部分的な固定化ではなく、スピロナフトキサジ
ン系化合物の骨格全体が固定化されるため、熱などによ
って容易に消色することがない。基Xが硫黄原子の場合
も同様の作用を有する。
【0017】すなわち、本発明は、クラウンが有するカ
チオン捕捉性能を巧みに利用して、開環発色時にナフト
キサジン部分に導入したアンモニウム基とインドール部
分に導入したクラウン部分とが相互作用する位置にくる
ように分子設計し、熱的安定性を図ったものである。一
方、式(1b)の状態から式(1a)の化合物に戻す場合は、従
来と同様に可視光線を照射すればよく、その光エネルギ
ーによってアンモニウム基がクラウン部分から離脱し
て、閉環することによって消色される。
【0018】従って、本発明のクラウン化フォトクロミ
ック化合物は、熱的に安定であるため、これを記録層内
に含有させた本発明の光記録媒体は、書き込みおよび消
去が可能で、記録寿命の長いものとなる。本発明におけ
るハロゲン原子としては、塩素、臭素、ヨウ素、フッ素
の各原子があげられる。
【0019】また、R2 で表される炭素数が1〜8のア
ルキル基としては、例えばメチル基、エチル基、プロピ
ル基、ブチル基、t−ブチル基、2−メチルブチル基、
ペンチル基、3−エチルペンチル基、ヘキシル基、ヘプ
チル基、オクチル基などの直鎖のまたは分枝したアルキ
ル基があげられる。R3 におけるアルコキシ基として
は、例えばメトキシ基、エトキシ基、ブトキシ基、t−
ブトキシ基、ペンチルオキシ基、ヘキシルオキシ基など
があげられる。
【0020】本発明のクラウン化フォトクロミック化合
物(1)におけるnは3であり、かつmは1であるのが
好ましい。また、アンモニウム塩を形成するアニオンと
しては、無機または有機のアニオンがいずれも使用可能
である。つぎに、本発明のクラウン化フォトクロミック
化合物(1)の具体例を次表に示す。なお、R1 および
R3 における数字(例えば3−Clの3)は置換基位置
を示す。R2 の基は下記のようにAまたはBで示す。
【0021】
【化10】
【0022】
【表1】
【0023】つぎに、本発明のクラウン化フォトクロミ
ック化合物の製造方法を説明する。 (A) クラウン化スピロナフトキサジン系化合物(1-O) の
合成
【0024】
【化11】
【0025】(式中、R1 、R2 、R3 、R5 およびR
6 は前記と同じである。) 所定のクラウン化インドリン誘導体(22)にアルキン誘導
体(31)を反応させて、クラウン化スピロナフトキサジン
系化合物(1-O) を得る。反応は、溶媒中にて、両化合物
(9) および(31)を等モル量にて、温度70〜80℃で2
〜3時間加熱して行う。
【0026】クラウン化インドリン誘導体(22)は、例え
ばJ. Am. Chem. Soc., 112, 8977 (1990) またはJ. Or
g. Chem., 57, 8353 (1992)に記載の方法によって合成
することができる。 (B) アルキン誘導体(31)の合成
【0027】
【化12】
【0028】(式中、R3 は前記と同じである。R7 は
水酸基の保護基を示す。) 7−アミノ−2−ナフトール誘導体に、氷冷下、濃塩酸
を作用させ、ついで亜硝酸またはその塩(ナトリウム
塩、カリウム塩等)を反応させて、ジアゾ化し、これに
ヨウ化カリウムを反応させて、アゾ基をヨウ素原子で置
換して、式(26)で表される化合物を得る。なお、ヨウ素
原子に代えて、例えばサンドマイヤー反応やガッターマ
ン反応を利用して塩素原子または臭素原子を導入しても
よい。
【0029】得られたナフトールのヨウ化物(26)に塩基
の存在下、亜硝酸塩( ナトリウム塩等) をほぼ等モル量
で反応させて8 位にニトロソ基を導入し、式(27)の化合
物を得る。反応は0〜5℃で1〜2時間程度行う。つい
で、得られた化合物(27)の水酸基を保護基で保護して式
(28)の化合物を得る。保護基R7 としては、例えばアル
コキシ基が置換してもよいアルキル基などがあげられ
る。化合物(28)は、脱水溶媒中にて、脱水剤(五酸化リ
ンなど) の存在下、保護基を形成するアルコール、アセ
タールなどの化合物の過剰量を化合物(27)に反応させて
得られる。反応は室温ないし30℃程度で行うことがで
きる。
【0030】得られた化合物(28)から化合物(29)を得る
反応は、次式で示される。
【0031】
【化13】
【0032】(式中、R3 およびR7 は前記と同じであ
る。Buはn−ブチル基を示す。) 反応は、触媒の存在下、溶媒中にて約70〜80℃で2
〜3時間程度行われる。触媒としては、例えばジクロロ
ビストリフェニルホスフィンパラジウム錯体、テトラキ
ストリフェニルホスフィンパラジウム錯体などがあげら
れる。生成した化合物(29)は、適当な溶媒中で酸性物質
により加水分解され、遊離の水酸基を有する化合物(30)
を得る。酸性物質としては、例えば塩酸、臭化水素水な
どの無機酸、蓚酸、酢酸、プロピオン酸などの有機酸が
あげられる。
【0033】ついで、化合物(30)を、水またはエタノー
ル等の低級アルコール中、ヒドラジンを加え70〜80
℃で4時間加熱して、前記(A) の出発原料であるアルキ
ン誘導体(31)を得る。 (C) 有機スズ化合物(13)の合成
【0034】
【化14】
【0035】(式中、Aはハロゲン原子を示し、Buは
前記と同じである。) ハロゲン化プロピン(11)にフタルイミドまたはその塩を
等モル量で反応させて、化合物(12)を得る。反応は、溶
媒中にて60〜70℃で10〜12時間加熱して行う。
得られた化合物(12)の溶液にn-ブチルリチウム溶液を滴
下し、ついでハロゲン化トリ-n- ブチルすずを加え、0
〜5℃で10〜12時間反応させて、前記アルキン誘導
体(31)の合成で使用された有機スズ化合物(13)を得る。 (D) クラウン化スピロナフトチアジン系化合物(1-S) の
合成
【0036】
【化15】
【0037】(式中、R1 、R2 、R3 、R5 およびR
6 は前記と同じである。) 前記と同じ式(30)で表される化合物に、塩基の存在下、
塩化ジメチルチオカルバモイルを反応させ、再結晶後、
結晶を窒素ガスなどの不活性雰囲気中にて270〜27
5℃で45分ないし1時間熱処理して熱転位させ、その
後加水分解して、メルカプト基を有する化合物(32)を得
る。
【0038】ついで、この化合物(32)を前記式(31)の化
合物を合成する場合と同様にして処理して、式(33)で表
される化合物を得る。しかるのち、得られた式(33)の化
合物を、前記式(22)の化合物と反応させて、式(1-S) で
表されるクラウン化スピロナフトチアジン系化合物を得
る。反応は、前記クラウン化スピロナフトキサジン系化
合物(1-O)を得る反応と同様にして行うことができる。
【0039】本発明のクラウン化フォトクロミック化合
物(1) は、熱安定性にすぐれると共に、紫外線により発
色し、可視光線にて消色する性能を有するために、光モ
ードのみによる書き込み、消去が可能な光記録媒体に好
適に適用されるものである。かかる光記録媒体は、基材
上に、クラウン化フォトクロミック化合物(1) を含有す
る記録層を設けることによって構成される。基板として
は、例えばプラスチックシートやフィルム、あるいはガ
ラス、紙、金属などの厚さ1×102 〜5×103 μm
の基板があげられる。
【0040】前記記録層は、クラウン化フォトクロミッ
ク化合物(1) その他の添加剤を混合した結着樹脂を基材
上に塗布、乾燥することにより形成される。上記結着樹
脂としては、例えば従来公知の種々のビニル系単量体、
例えばスチレン、クロルスチレン、α−メチルスチレン
などのスチレン類;メタクリル酸メチル、メタクリル酸
エチル、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリ
ルn−ブチル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸2−ク
ロルエチルなどのモノカルボン酸エステル類;塩化ビニ
ル、臭化ビニル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、酪
酸ビニル、安息香酸ビニルなどのビニルエステル類;ア
クリロニトリル、メタクリロニトリル、アクリルアミド
などのアクリル酸もしくはメタクリル酸誘導体;ビニル
メチルエーテル、ビニルエチルエーテル、ビニルイソブ
チルエーテルなどのビニルエーテル類;ビニルナフタリ
ン類;ビニルメチルケトン、ビニルヘキシルケトンなど
のビニルケトン類;N−ビニルピロール、N−ビニルカ
ルバゾール、N−ビニルインドール、N−ビニルピロリ
デンなどのN−ビニル化合物などの単独重合体または共
重合体、例えばスチレン−アクリル共重合体などがあげ
られる。
【0041】クラウン化フォトクロミック化合物(1) の
添加量は、通常結着樹脂100重量部に対して5〜20
重量部であるのが適当である。結着樹脂やクラウン化フ
ォトクロミック化合物(1) はそれぞれの所定量を溶媒に
溶解または分散し、これを基板上に塗布乾燥する。溶媒
としては、これらの成分を均一に溶解または分散しうる
ものであれば使用可能であり、例えばトルエン、ベンゼ
ン、テトラヒドロフラン、メチルエチルケトン、四塩化
炭素、アセトン、メタノール、エタノール、ヘキサン、
シクロヘキサンなどがあげられる。
【0042】塗布手段としては、バーコート法、スピン
コート法、ローラコート法、スプレーコート法などがあ
げられ、とくに限定されるものではない。記録層2の厚
さは、とくに限定されるものではないが、10〜100
μmであるのが適当である。本発明の光記録媒体は、例
えば波長が300〜440nmの紫外線光で発色させ、
波長が450〜700nmの可視光線で消色させること
ができるので、発色と消色を繰り返す光ディスクなどの
光記録や表示に好適に使用することができる。
【0043】
〔アルキン誘導体の合成〕
(1) 3−フタルイミドプロピンの合成 プロパルギルブロマイド10g(0.084モル)とフ
タルイミドカリウム15g(0.081モル)を脱水テ
トラヒドロフラン60mlに溶解し、還流下で12時間反
応させた。反応後、析出物をろ去し、溶媒を留去し、シ
リカゲルカラムで精製して、前記式(12)で表される標記
化合物11.7g(収率78%)を得た。
【0044】元素分析値 C11H7 NO2 として 理論値 C:71.35% H:3.81% N:7.
56% 実測値 C:71.32% H:3.78% N:7.
57% (2) トリn−ブチル−(3−フタルイミド)プロピニル
チンの合成 前記(1) の生成物10g(0.054モル)を脱水テト
ラヒドロフラン100mlに溶解し、これにn−ブチルリ
チウムヘキサン溶液34ml(0.054モル)を滴下し
た。これに塩化トリ−n−ブチルすず19.5g(0.
060モル)を加え、12時間反応させた。反応後、飽
和食塩水とエーテルで分液し、エーテル層を抽出、乾燥
し、溶媒を留去して、式(13)で表される標記化合物2
1.8g(収率85%)を得た。
【0045】元素分析値 C23H33NO2 Snとして 理論値 C:58.26% H:7.01% N:2.
95% 実測値 C:58.21% H:6.99% N:2.
94% (3) 7−ヨード−2−ナフトールの合成 7−アミノ−2−ナフトール40g(0.25モル)を
氷水300mlに分散させ、濃塩酸60mlを加えた。5℃
以下に保ちながら、水に溶解させた亜硝酸ナトリウム1
7.3g(0.25モル)を加え、ジアゾ化した。これ
にヨウ化カリウム200g(1.20モル)を加えた。
反応後、中性とした後、塩化メチレンで抽出し、シリカ
ゲルカラムで精製して、式(26)の化合物に相当する標記
化合物23.6g( 収率35%) を得た。
【0046】元素分析値 C10H7 OIとして 理論値 C:44.47% H:2.61% 実測値 C:44.39% H:2.65% (4) 7−ヨード−1−ニトロソ−2−ナフトールの合成 前記(3) で得た7−ヨード−2−ナフトール20g
(0.074モル)と水酸化ナトリウム3g(0.07
4モル)とを水250mlに溶解して0℃に保った。これ
に、亜硝酸ナトリウム5.1g(0.074モル)を加
え、硫酸10g(0.1モル)を加えて反応させた。反
応後、析出した結晶をろ過、洗浄し、乾燥後、リグロイ
ンで再結晶して、前記式(27)の化合物に相当する標記化
合物16.6g(収率75%)を得た。
【0047】元素分析値 C10H6 NO2 Iとして 理論値 C:40.16% H:2.02% N:4.
68% 実測値 C:40.21% H:2.03% N:4.
67% (5) 7−ヨード−1−ニトロソ−2−メトキシメトキシ
ナフタレンの合成 前記(4) の生成物10g(0.033モル)とメチラー
ル120g(2モル)と五酸化リン350g(2.46
モル)とを脱水クロロホルム500ml中に入れ、室温で
4時間反応させた。反応後、炭酸ナトリウム水溶液で中
和し、有機相を抽出し、シリカゲルカラムで精製して、
式(28)の化合物に相当する標記化合物10.1g( 収率
88%) を得た。
【0048】元素分析値 C12H10NO3 Iとして 理論値 C:42.00% H:2.94% N:4.
08% 実測値 C:41.99% H:2.99% N:4.
04% (6) 1−ニトロソ−2−メトキシメトキシ−7−(2−
フタルイミド−1−プロピニル)ナフタレンの合成 前記(2) の生成物であるトリn−ブチル−(3−フタル
イミド)プロピニルチン12g(0.025モル)と、
前記(5) の生成物8g(0.023モル)と、ジクロロ
ビストリフェニルホスフィンパラジウム錯体0.32g
(0.00046モル)とを脱水トルエン100mlに溶
解し、80℃で約2時間反応させた。
【0049】反応後、溶媒を留去し、シリカゲルカラム
で精製して、前記式(29)の化合物に相当する標記化合物
7.6g(収率81%)を得た。 元素分析値 C28H16N2 O5 として 理論値 C:69.00% H:4.03% N:7.
00% 実測値 C:68.97% H:4.06% N:6.
99% (7) 1−ニトロソ−7−(2−フタルイミド−1−プロ
ピニル)−2−ナフトールの合成 前記(6) の生成物5g(0.012モル)をテトラヒド
ロフラン30mlに溶解し、これに水10mlと6N塩酸1
0mlとを加え、室温で3時間攪拌した。反応後、塩化メ
チレンで抽出し、乾燥後、溶媒を留去し、シリカゲルカ
ラムで精製して、前記式(30)の化合物に相当する標記化
合物4.0g(収率90%)を得た。
【0050】元素分析値 C21H12N2 O4 として 理論値 C:70.78% H:3.39% N:7.
86% 実測値 C:70.72% H:3.43% N:7.
87% (8) 1−ニトロソ−7−(2−アミノ−1−プロピニ
ル)−2−ナフトールの合成 前記(7) の生成物2g(0.0056モル)をエタノー
ル40mlに溶解し、飽水ヒドラジン0.6ml(0.01
2モル)を加え、還流下4時間反応させた。反応後、塩
酸を加えて酸性とし、析出物をろ過し、ろ液の溶媒を留
去した。残渣を水に溶解し、1N水酸化ナトリウム水溶
液で弱アルカリ性とし、塩化メチレンで抽出した。これ
を乾燥、減圧留去してシリカゲルカラムにより精製し
て、下記式で示される標記化合物0.7g(収率55
%)を得た。
【0051】
【化16】
【0052】元素分析値 C13H10N2 O2 として 理論値 C:69.02% H:4.56% N:1
2.38% 実測値 C:69.97% H:4.54% N:1
2.35%実施例1 (クラウン化スピロナフトキサジン系化合物の
合成) 式(22a) :
【0053】
【化17】
【0054】で表される化合物1g(0.002モル)
と、参考例1で得た式(31a) で表される化合物0.45
g(0.002モル)をエタノール10mlに溶解し、還
流下3時間反応させた。反応後、溶媒を留去し、シリカ
ゲルカラムにより精製し、テトラヒドロフランに溶解し
た。これに塩酸エーテル溶液を加えて、減圧乾固して、
下記式で表されるクラウン化スピロナフトキサジン系化
合物0.69g(収率47%)を得た。
【0055】
【化18】
【0056】元素分析値 C40H45N4 O8 Clとし
て 理論値 C:64.46% H:6.09% N:7.
52% 実測値 C:64.40% H:6.15% N:7.
48%参考例2 〔アルキン誘導体の合成〕 (1) 1−ニトロソ−2−メルカプト−7−(3−フタル
イミド−1−プロピニル)ナフタレンの合成 前記参考例1の(7) で得た1−ニトロソ−7−(2−フ
タルイミド−1−プロピニル)−2−ナフトール2g
(0.0056モル)と水酸化カリウム0.6g(0.
011モル)を脱水テトラヒドロフラン20mlに溶解
し、これを約12℃に保ちながら、塩化ジメチルチオカ
ルバモイル1.1g(0.0089モル)をゆっくり滴
下し、約2時間反応させた。反応混合物に水30mlを加
え、塩化メチレンで抽出した。塩化メチレンを乾燥後、
溶媒を留去し、メタノールで再結晶した。その結晶をそ
のまま窒素雰囲気下、275℃で45分間熱処理して熱
転位させた。これをメタノール30mlと10%水酸化ナ
トリウム水溶液15mlとの混合液に溶解し、窒素雰囲気
中で還流下4時間反応させた。反応後、塩酸で中和し、
ついで塩化メチレンで抽出して、乾燥後、シリカゲルカ
ラムにより精製して、前記式(32)の化合物に相当する標
記化合物1.4g(収率67%)を得た。
【0057】元素分析値 C21H12N2 O3 Sとして 理論値 C:67.73 % H:3.25% N:7.52% S:
8.61% 実測値 C:67.68 % H:3.30% N:7.47% S:
8.59% (2) 7−(3−アミノ−1−プロペニル)−1−ニトロ
ソ−2−メルカプトナフタレンの合成 前記(2) の生成物1.4g(0.0038モル)と飽水
ヒドラジン0.5ml(0.009モル)とから、参考例
2の(8) と同様にして、下記式で表される標記化合物
0.64g(収率70%)を得た。
【0058】
【化19】
【0059】元素分析値 C12H10N2 OSとして 理論値 C:64.44 % H:4.16% N:11.56 %
S:13.23 % 実測値 C:64.37 % H:4.20% N:11.50 %
S:13.18 %実施例2 (クラウン化スピロナフトチアジン系化合物の
合成) 前記式(22a) で表される化合物1g(0.002モル)
と、参考例2で得た式(33a) で表される化合物0.47
g(0.002モル)とを実施例1と同様にして反応さ
せ、下記式で表されるクラウン化スピロナフトチアジン
系化合物0.74g(収率49%)を得た。
【0060】
【化20】
【0061】元素分析値 C40H45N4 O7 SClと
して 理論値 C:63.10 % H:5.96% N:7.36% S:
4.21% 実測値 C:62.99 % H:6.01% N:7.29% S:
4.20%実施例3 所定のクラウン化インドリン誘導体1.01g(0.0
02モル)と、7−(3−アミノ−1−プロピニル)−
1−ニトロソ−2−ナフトール0.45g(0.002
モル)とを用いて、実施例1と同様にして、前記表1の
化合物番号1で表されるクラウン化スピロナフトキサジ
ン系化合物0.51g(収率34%)を得た。
【0062】元素分析値 C40H52N4 O8 Clとし
て 理論値 C:63.86% H:6.97% N:7.
45% 実測値 C:63.81% H:6.98% N:7.
40%実施例4 所定のクラウン化インドリン誘導体1.01g(0.0
02モル)と、7−(4−アミノ−1−ブチニル)−6
−ニトロ−1−ニトロソ−2−ナフトール0.57g
(0.002モル)とを用いて、実施例1と同様にし
て、前記表1の化合物番号2で表されるクラウン化スピ
ロナフトキサジン系化合物0.59g(収率40%)を
得た。
【0063】元素分析値 C31H53N5 O10Brとし
て 理論値 C:50.61% H:7.26% N:9.
52% 実測値 C:50.55% H:7.28% N:9.
50%実施例5 所定のクラウン化インドリン誘導体1.08g(0.0
02モル)と、7−(3−アミノ−1−プロピニル)−
4−メトキシ−1−ニトロソ−2−ナフトール0.51
g(0.002モル)とを用いて、実施例1と同様にし
て、前記表1の化合物番号3で表されるクラウン化スピ
ロナフトキサジン系化合物0.52g(収率32%)を
得た。
【0064】元素分析値 C41H53N4 O9 Cl2 と
して 理論値 C:60.29% H:6.54% N:6.
86% 実測値 C:60.25% H:6.58% N:6.
84%実施例6 所定のクラウン化インドリン誘導体1.33g(0.0
02モル)と、7−(3−アミノ−1−プロピニル)−
1−ニトロソ−2−ナフトール0.45g(0.002
モル)とを用いて、実施例1と同様にして、前記表1の
化合物番号4で表されるクラウン化スピロナフトキサジ
ン系化合物0.67g(収率36%)を得た。
【0065】元素分析値 C44H59N3 O11Iとして 理論値 C:56.65% H:6.37% N:4.
50% 実測値 C:56.59% H:6.34% N:4.
46%実施例7 所定のクラウン化インドリン誘導体1.02g(0.0
02モル)と、7−(4−アミノ−1−ブチニル)−1
−ニトロソ−2−ナフトール0.48g(0.002モ
ル)とを用いて、実施例1と同様にして、前記表1の化
合物番号5で表されるクラウン化スピロナフトキサジン
系化合物0.65g(収率38%)を得た。
【0066】元素分析値 C42H57N3 O8 Iとして 理論値 C:58.74% H:6.69% N:4.
89% 実測値 C:58.70% H:6.72% N:4.
88%実施例8 所定のクラウン化インドリン誘導体0.93g(0.0
02モル)と、7−(3−アミノ−1−プロペニル)−
2−メルカプト−1−ニトロソナフタレン0.49g
(0.002モル)とを用いて、実施例1と同様にし
て、前記表1の化合物番号6で表されるクラウン化スピ
ロナフトチアジン系化合物0.42g(収率29%)を
得た。
【0067】元素分析値 C38H48N4 O6 SClと
して 理論値 C:63.01 % H:6.68% N:7.73% S:
4.43% 実測値 C:62.98 % H:6.70% N:7.70% S:
4.39%実施例9 所定のクラウン化インドリン誘導体1.26g(0.0
02モル)と、7−(3−アミノ−1−プロペニル)−
6−クロロ−2−メルカプト−1−ニトロソナフタレン
0.56g(0.002モル)とを用いて、実施例1と
同様にして、前記表1の化合物番号7で表されるクラウ
ン化スピロナフトチアジン系化合物0.67g(収率3
6%)を得た。
【0068】元素分析値 C43H56N4 O7 SBr2
Clとして 理論値 C:53.34 % H:5.83% N:5.79% S:
3.31% 実測値 C:53.31 % H:5.85% N:5.77% S:
3.29%実施例10 所定のクラウン化インドリン誘導体0.96g(0.0
02モル)と、7−(4−アミノ−1−ブチニル)−2
−メルカプト−1−ニトロソナフタレン0.51g
(0.002モル)とを用いて、実施例1と同様にし
て、前記表1の化合物番号8で表されるクラウン化スピ
ロナフトチアジン系化合物0.68g(収率40%)を
得た。
【0069】元素分析値 C40H53N3 O7 SIとし
て 理論値 C:56.73 % H:6.31% N:4.96% S:
3.79% 実測値 C:56.75 % H:6.33% N:4.98% S:
3.77%実施例11 所定のクラウン化インドリン誘導体1.12g(0.0
02モル)と、7−(4−アミノ−1−ブチニル)−6
−ニトロ−2−メルカプト−1−ニトロソナフタレン
0.60g(0.002モル)とを用いて、実施例1と
同様にして、前記表1の化合物番号9で表されるクラウ
ン化スピロナフトチアジン系化合物0.76g(収率4
3%)を得た。
【0070】元素分析値 C42H55N4 O10SCl2
として 理論値 C:57.40 % H:6.31% N:6.37% S:
3.65% 実測値 C:57.38 % H:6.33% N:6.34% S:
3.64%評価試験1 実施例1で得た化合物(1a-O)の22mg(3×10-5モ
ル)と、下記式で表されるスピロナフトキサジン系化合
物(以下、比較化合物という)10mg(3×10-5モ
ル)とをそれぞれアセトニトリル(和光純薬社製)5ml
に溶解し、これらの溶液に365nmの水銀ランプの光
を照射したところ、いずれも600nm付近に極大吸収
をもつ発色体へ変化した。
【0071】これらを暗所に室温で約6時間放置したと
ころ、比較化合物は殆ど無色体に戻ったのに対して、実
施例1の化合物では吸光度の減少は5%程度しか認めら
れなかった。また、実施例1の化合物の溶液に可視光線
を照射すると、無色体に変化した。実施例1の化合物で
は、発色体と無色体との変換を可逆的に行うことができ
た。
【0072】
【化21】
【0073】評価試験2 実施例1で得た化合物(1a-O)の0.1g(1.3×10
-4モル)とポリメチルメタクリレート(東京化成社製)
1gとをテトラヒドロフラン(和光純薬社製)10mlに
溶解してガラス基板上に塗布し、膜厚1μmの記録層を
作製した。この記録層に365μmの水銀ランプを照射
したところ、600nmに極大吸収を持つ発色体へ変化
した。この発色体は、溶液状態とほぼ同等の熱安定性を
有していた。
【0074】また、この記録層に可視光線を照射する
と、無色体に戻った。かかる発色体と無色体との相互変
換は可逆的に行うことができた。評価試験3 実施例2で得た化合物(1a-S)23mg(3×10-5モ
ル)をアセトニトリル(和光純薬社製)5mlに溶解し、
この溶液に365nmの水銀ランプの光を照射したとこ
ろ、690nm付近に極大吸収をもつ発色体へ変化し
た。
【0075】これを暗所に室温で約6時間放置したとこ
ろ、実施例1の化合物とほぼ同等の熱安定性を示した。
また、実施例2の化合物の溶液に可視光線を照射する
と、無色体に変化した。実施例2の化合物では、発色体
と無色体との変換を可逆的に行うことができた。評価試験4 実施例2で得た化合物(1a-S)0.1g(1.3×10-4
モル)とポリメチルメタクリレート(東京化成社製)1
gとをテトラヒドロフラン(和光純薬社製)10mlに溶
解してガラス基板上に塗布し、膜厚1μmの記録層を作
製した。
【0076】この記録層に365μmの水銀ランプを照
射したところ、690nmに極大吸収を持つ発色体へ変
化した。この発色体は、溶液状態とほぼ同等の熱安定性
を有していた。また、この記録層に可視光線を照射する
と、無色体に戻った。かかる発色体と無色体との相互変
換は可逆的に行うことができた。
【0077】実施例3〜11についても評価試験1〜4
の同様の試験を行ったところ、いずれも発色体と消色体
の間で可逆的な変化が認められ、かつ発色体は熱安定性
に優れていた。
【0078】
【発明の効果】本発明のクラウン化フォトクロミック化
合物は、可逆的に発色および消色を繰り返すことがで
き、かつ熱安定性に優れており、発色状態を長期間維持
できるという効果がある。かかるクラウン化フォトクロ
ミック化合物を含有する記録層を有する本発明の光記録
媒体は、記録寿命が長く、書き込みおよび消去が可能で
あるという効果がある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G11B 7/24 516 7215−5D

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(1) : 【化1】 〔式中、XはOまたはSを示し、R1 は水素原子または
    ハロゲン原子を示し、R 2 は基: 【化2】 または 【化3】 (各式中、nは1〜5の整数である。)を示し、R3 は
    水素原子、アルコキシ基、ニトロ基またはハロゲン原子
    を示し、R5 およびR6 は同一または異なってアルキル
    基を示し、mは0または1〜5の整数を示す。〕で表さ
    れるクラウン化フォトクロミック化合物。
  2. 【請求項2】請求項1記載のクラウン化フォトクロミッ
    ク化合物を含有する記録層を基板上に設けたことを特徴
    とする光記録媒体。
JP4320972A 1992-11-30 1992-11-30 クラウン化フォトクロミック化合物および光記録媒体 Pending JPH06166872A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102584860A (zh) * 2011-01-17 2012-07-18 苏州大学 含吲哚结构的螺杂环化合物及其制备方法

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