JPH06168625A - シクロペンテン系重合体の用途 - Google Patents

シクロペンテン系重合体の用途

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Publication number
JPH06168625A
JPH06168625A JP34121992A JP34121992A JPH06168625A JP H06168625 A JPH06168625 A JP H06168625A JP 34121992 A JP34121992 A JP 34121992A JP 34121992 A JP34121992 A JP 34121992A JP H06168625 A JPH06168625 A JP H06168625A
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JP
Japan
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cyclopentene
weight
monomer
polymer
electronic component
Prior art date
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Pending
Application number
JP34121992A
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English (en)
Inventor
Toshihide Murakami
俊秀 村上
Teiji Obara
禎二 小原
Yoshio Natsuume
伊男 夏梅
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Zeon Corp
Original Assignee
Nippon Zeon Co Ltd
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Filing date
Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 長期間薬剤と接触していても、変質すること
がなく、また、薬剤を変質させない医療器材、処理液の
影響をうけにくく、また、高温処理などにも適した電子
部品処理用器材、さらに、誘電率や誘電正接が低く、高
周波回路基板などに適した性能を有する電気絶縁材料を
提供する。 【構成】 4,7−メタノ−3a,4,5,6,7,7
a−ヘキサヒドロ−1H−インデンなどのシクロペンテ
ン系モノマー35〜100重量%とエチレンなどのα−
オレフィン系モノマー65〜0重量%を(共)重合して
成り、25℃、トルエン中で測定した極限粘度〔η〕が
0.1〜10dl/gであるシクロペンテン系重合体を
医療器材、電子部品処理用器材、または電気絶縁材料と
して使用する。それぞれの用途において優れた性能を示
す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シクロペンテン系重合
体から成る医療用器材、電子部品処理用器材、または電
気絶縁材料に関する。
【0002】
【従来の技術】シクロペンテンの重合体は、融点が39
5℃と高い樹脂であるが、エチレンとシクロペンテンの
共重合体はシクロペンテンの共重合割合が10重量%程
度以上で非晶性の樹脂となり、ガラス転移温度が高く、
耐薬品性などに優れ、光学材料として用いることができ
ることが知られている(Bull. Soc. Chi
m. Belg. vol.99, No.2, 10
3−111, 1990; Makromol. Ch
em., Macromol. symp. 47,
83−93, 1991; など)。しかし、それ以外
のシクロペンテン環構造を有するモノマーを重合した重
合体や、それらの電気特性や低溶出性などの特性につい
ては知られていなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、耐熱
性、光学特性、電気特性、耐薬品性などに優れた樹脂の
開発を目的に鋭意研究の結果、シクロペンテン系モノマ
ーを重合して成る、またはシクロペンテン系モノマーと
α−オレフィン系モノマーを共重合して成るシクロペン
テン系重合体が、透明性、耐光劣化性、低複屈折性、耐
薬品性に優れた医療用器材、電子部品処理用器材、また
は電気絶縁材として用いることができることを見いだ
し、本発明を完成させるに到った。
【0004】
【課題を解決するための手段】かくして、本発明によれ
ば、シクロペンテン系モノマー35〜100重量%とα
−オレフィン系モノマー65〜0重量%を(共)重合し
て成り、25℃、トルエン中で測定した極限粘度〔η〕
が0.1〜10dl/gであるシクロペンテン系重合体
から成る医療用器材、電子部品処理用器材、及び電気絶
縁材料が提供される。
【0005】(シクロペンテン系モノマー)本発明で用
いるシクロペンテン系モノマーは、下記一般式1で示さ
れるシクロペンテン環を有している炭化水素、そのハロ
ゲン、水酸基、エステル基、アルコキシ基、シアノ基、
アミド基、イミド基、シリル基等の極性基置換体であ
る。
【0006】一般式1:
【化1】
【0007】なお、一般式1中のR1〜R8は、水素原
子、炭化水素基、あるいは、ハロゲン、水酸基、エステ
ル基、アルコキシ基、シアノ基、アミド基、イミド基、
シリル基等の極性基、またはこれらの極性基によって置
換された炭化水素基を表す。R3またはR4とR7または
8、R5またはR6とR7またはR8は他の環構造の一部
を形成していてもよい。シクロペンテン系重合体として
は架橋していないものが好ましいので、シクロペンテン
系モノマーとしては、シクロペンテン環構造の不飽和結
合ひとつ以外に付加重合に関与する不飽和結合を有さな
いものが好ましい。
【0008】このようなシクロペンテン系モノマーとし
ては、例えば、シクロペンテン、3−メチル−シクロペ
ンテン、4−エチル−シクロペンテン、3,4−ジメチ
ル−シクロペンテン、4−メトキシカルボニル−シクロ
ペンテン、4−フェニル−シクロペンテン等の単環モノ
マー; 4,7−メタノ−3a,5,6,7a−テトラ
ヒドロ−1H−インデン、4−メチル−4,7−メタノ
−3a,5,6,7a−テトラヒドロ−1H−インデ
ン、4,7−メタノ−3a,4,5,6,7,7a−ヘ
キサヒドロ−1H−インデン、4,9,5,8−ジメタ
ノ−3a,4a,6,7,8a,9a−ヘキサヒドロ−
1H−ベンゾインデン等の多環モノマー;等が例示され
る。耐熱性のよい樹脂を得る場合は、多環モノマーを多
く用いることが好ましい。
【0009】(コモノマー)本発明においては、シクロ
ペンテン系モノマーとα−オレフィン系モノマーを共重
合してもよい。共重合の割合は、シクロペンテン系モノ
マー35〜100重量%、好ましくは50〜100重量
%と、α−オレフィン系モノマー65〜0重量%、好ま
しくは50〜0重量%である。α−オレフィン系モノマ
ーが多すぎると、耐熱性が悪くなる。
【0010】本発明で用いるα−オレフィン系モノマー
としては、エチレン、プロピレン、1−ブテン、1−ペ
ンテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、3
−メチル−1−ブテンなどが例示される。
【0011】(第三成分コモノマー)また、本発明の目
的を損なわない限り、第三成分コモノマーを用いてもよ
い。第三成分コモノマーとしては、イソブテン、スチレ
ン、α−メチルスチレン、ノルボルネン、ジシクロペン
タジエン等が例示される。
【0012】(重合触媒)本発明で用いるモノマーの
(共)重合に用いる重合触媒は、特開昭61−2212
06号公報、特開平2−173112号公報、特開平3
−45612号公報、特公平3−234716号公報な
どで公知のものであり、遷移金属化合物及び有機アルミ
ニウムオキシ化合物から成る。
【0013】本発明で用いる遷移金属化合物は、例え
ば、少なくとも2個のシクロアルカジエニル基またはそ
の置換体が、炭化水素基またはシリレン基あるいは置換
シリレン基を介して結合した多座配位性化合物を配位子
とするものであり、シリレン基または置換シリレン基を
介して結合した二座配位性化合物を配位子とするものが
好ましい。遷移金属としては、ジルコニウム、チタン、
ハフニウム、クロム、バナジウムが好ましく、特にジル
コニウム、ハフニウムが好ましい。本発明で用いる遷移
金属化合物として遷移金属がジルコニウムの場合の具体
例を挙げれば、ジメチルシリレンビス(シウロペンタジ
エニル)ジルコニウムモノクロリドモノハイドライド、
ジメチルシリレンビス(シクロペンタジエニル)ジメチ
ルジルコニウム、シリレンビス(シクロペンタジエニ
ル)ジルコニウムジクロリド、ジメチルシリレンビス
(インデニル)エトキシジルコニウムクロリド、ジメチ
ルシリレンビス(4,5,6,7−テトラヒドロ−1−
インデニル)エチルジルコニウムエトキシド、ジメチル
シリレンビス(5−メチル−1−インデニル)ジルコニ
ウムジクロリド、ジメチルシリレンビス(フルオレニ
ル)ジルコニウムジクロリド等が挙げられる。
【0014】本発明で用いる有機アルミニウムオキシ化
合物としては、例えば、公知のアルミノアキサンが挙げ
られる。アルミノオキサンの製造方法は特に限定され
ず、例えば、吸着水を含有する化合物あるいは結晶水を
含有する塩類の炭化水素媒体懸濁液に有機アルミニウム
化合物を添加して反応させ、炭化水素の溶液として回収
する方法が挙げられる。吸着水を含有する化合物あるい
は結晶水を含有する塩類としては、塩化マグネシウム水
和物、硫酸銅水和物、硫酸アルミニウム水和物、硫酸ニ
ッケル水和物、塩化第一セリウム水和物などが挙げられ
る。炭化水素媒体としては、ブタン、イソブタン、ヘキ
サンなどの脂肪族系炭化水素; シクロペンタン、シク
ロヘキサンなどの脂環族系炭化水素; ベンゼン、トル
エン、キシレンなどの芳香族炭化水素; などが挙げら
れる。また、有機アルミニウム化合物としては、トリメ
チルアルミニウム、トリエチルアルミニウム、トリイソ
プロピルアルミニウム、トリシクロヘキシルアルミニウ
ムなどのトリアルキルアルミニウム; ジメチルアルミ
ニウムクロリド、ジエチルアルミニウムブロミドなどの
ジアルキルアルミニウムハライド; ジエチルアルミニ
ウムハイドライド、ジイソブチルアルミニウムハイドラ
イドなどのジアルキルアルミニウムハイドライド; ジ
メチルアルミニウムメトキシド、ジエチルアルミニウム
エトキシドなどのジアルキルアルミニウムアルコキシ
ド; ジエチルアルミニウムフェノキシドなどのジアル
キルアルミニウムアリーロキシド; などが挙げられ、
トリアルキルアルミニウムが好ましい。
【0015】(重合条件)本発明で用いるモノマーの
(共)重合条件は、重合する限りにおいて特に限定され
ず、例えば、前述公報で公知の方法でよい。例えば、炭
化水素溶媒中で、通常−50〜150℃、好ましくは−
30〜100℃で行われる。重合反応系内での触媒濃度
は、遷移金属化合物が、遷移金属原子の濃度として、通
常10-8〜10-2グラム原子/l、好ましくは10-7
10-3グラム原子/l、有機アルミニウムオキシ化合物
が、アルミニウム原子の濃度として、通常10-4〜10
-1グラム原子/l、好ましくは10-3〜5×10-2グラ
ム原子/lである。また、重合反応系内での遷移金属原
子に対するアルミニウム原子の量比は、通常4〜1
7、特に10〜106であることが好ましい。共重合体
の分子量は、重合反応系に水素を吹き込む、重合温度を
変化させる、重合反応系を溶媒で希釈するなどの方法に
より、制御することができる。
【0016】(重合体)本発明で用いるシクロペンテン
系重合体は、シクロペンテン系モノマー35〜100重
量%とα−オレフィン系モノマー65〜0重量%を
(共)重合して成る、25℃、トルエン中で測定した極
限粘度〔η〕が0.1〜10dl/gのものである。
【0017】シクロペンテン系モノマーがシクロペンテ
ン、コモノマーがエチレンのみの場合、シクロペンテン
50重量%でのガラス転移温度(以下、Tgという)が
110℃程度、35重量%でのTgが70℃程度であ
り、シクロペンテンの共重合割合が増加するに従って、
Tgが上昇する。
【0018】シクロペンテン系モノマーが4,7−メタ
ノ−3a,4,5,6,7,7a−ヘキサヒドロ−1H
−インデン、コモノマーがエチレンのみの場合も同様で
あり、シクロペンテン50重量%でのTg160℃程
度、35重量%でのTgが130℃程度である。
【0019】(添加剤)本発明の重合体には、所望によ
り、各種添加剤を添加してもよい。用いられる添加剤と
しては、例えば、フェノール系やリン系などの酸化防止
剤、帯電防止剤、紫外線吸収剤、ゴム質重合体、石油樹
脂、異種熱可塑性樹脂などがある。また、成形性、物性
などを改良する目的で、例えば、ガラスファイバー、カ
ーボンファイバーなどの繊維状充填剤; シリカ、アル
ミナ、タルク、水酸化アルミニウム、炭酸カルシウムな
どの微粒子状充填剤; テトラキス〔2−(3,5−ジ
−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)エチルプロピ
オネート〕メタン、2,6−ジ−t−ブチル−4−メチ
ルフエノールなどの酸化防止剤; などが添加できるほ
か、光安定剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、滑剤、難燃
剤、顔料、染料、アンチブロッキング剤などを添加して
も良い。一般に、重合体からの溶出をさけるため、これ
らの添加剤は、分子量の大きいものほど好ましく、ま
た、添加量が少ないほど好ましい。
【0020】溶液流涎法でシートを形成する場合には、
表面粗さを小さくするため、レベリング剤の添加しても
よい。レベリング剤は、例えば、フッ素系ノニオン界面
活性剤、特殊アクリル樹脂系レベリング剤、シリコーン
系レベリング剤など、塗料用レベリング剤を用いること
ができ、それらの中でも溶媒との相溶性の良いものが好
ましい。
【0021】また、本発明の重合体に添加剤を添加する
場合、目的に応じた範囲で添加する。例えば、添加剤を
添加すると、一般に透明性が低下するが、薬品容器に成
形する場合などには内容物の量や状態が確認できる程度
の透明性が必要であり、そのため必要とされる光線透過
率は、1.2mm厚さの成形板を用い、波長領域400
〜700nmの範囲で測定して、通常40%以上、好ま
しくは50%以上、より好ましくは60%以上である。
同様に、光学材料として使用する場合の光線透過率は、
波長400〜830nmで測定して、通常80%以上、
好ましくは85%以上、より好ましくは88%以上であ
る。
【0022】また、添加剤は電気特性にも影響する。電
気絶縁材料として使用する場合には、体積固有抵抗値は
1016Ωcm以上、好ましくは5×1016Ωcm以上、
誘電率は102Hz、106Hz、109Hzの周波数の
いずれにおいても3以下、好ましくは2.5以下、誘電
正接は102Hz、106Hz、109Hzの周波数のい
ずれにおいても10-3以下、好ましくは7×10ー4以下
である。
【0023】(成形)本発明の重合体、または添加剤を
加えた組成物の成形方法は、特に限定されない。重合体
の融点やTg、使用目的、使用形状などに応じて成形方
法を選択すればよい。例えば、射出成形法、プレス成形
法、溶液流延法、ブロー成形法、押し出し成形法などを
用いることができる。
【0024】(医療用器材)本発明の医療用器材は、上
記のようにして得たシクロエンテン系重合体から成る。
本発明で用いるシクロペンテン系重合体は、薬品、特
に、アルコール類、アミン類、エステル類、アミド類、
エーテル類、カルボン酸類、アミノ酸類などの極性基を
有する薬品の吸着が少なく、また、樹脂中に不純物とし
て含有している有機物などが染み出すことが少ないの
で、薬品と接触しても変質させることがない。さらに、
細孔容積0.5cm3/g以上、好ましくは0.7cm3
/g以上、また好ましくは比表面積250m2/g以上
のマグネシア、活性アルミナ、または合成ゼオライトな
どからなる吸着材で処理したり、樹脂溶液を酸性水と純
水で繰り返し洗浄することにより、重合触媒由来の遷移
金属原子などの残留量を下げ、これらの残留量を1pp
m以下にすることができるので、医療用器材として用い
ることができる。
【0025】本発明の医療用器材としては、例えば、注
射用の液体薬品容器、アンプル、プレフィルドシリン
ジ、輸液用バッグ、固体薬品容器、点眼薬容器、点滴薬
容器などの液体または粉体、固体の薬品容器; 食品容
器; 血液検査用のサンプリング用試験管、採血管、検
体容器などのサンプル容器; 注射器などの医療器具;
メスや鉗子、ガーゼ、コンタクトレンズなどの医療器具
などの滅菌容器; ビーカー、シャーレ、フラスコ、試
験管、遠心管などの実験・分析器具; 医療検査用プラ
スチックレンズなどの医療用光学部品; 医療用輸液チ
ューブ、配管、継ぎ手、バルブなどの配管材料; 義歯
床、人工心臓、人造歯根などの人工臓器やその部品;
などが例示される。特に、長期に渡り、薬品、特に液体
薬品を保存する薬ビン、プレフィルドシリンジ、密封さ
れた薬袋、アンプル、バイアル、点眼薬用容器などにお
いては、従来の樹脂製のものに比較して、透明性、物理
的性質などのほかに、樹脂から溶出する不純物等がな
く、耐薬品性に優れ、また、薬品を吸着しないので、薬
品の変質が少ないという好ましい性質を有する。
【0026】本発明の電子部品処理用器材は、上記のよ
うにして得たシクロペンテン系重合体から成るものであ
る。シクロペンテン系重合体、特に前述のような方法で
遷移金属残渣を1ppm以下にしたものは、樹脂から溶
出する不純物等が実質的になく、耐熱性などの物理的性
質に優れ、また、電子部品処理用に用いられる多くの薬
品、特に、硫酸を除くほとんどの強酸に対して耐性を有
することから、電子部品処理用器材として、好ましい性
質を有する。
【0027】電子部品処理用器材とは、(A)IC、L
SIなどの半導体やハイブリッドIC、液晶表示素子、
発光ダイオードなどの電子部品と接触する器材、(B)
ウェハ、液晶基板、これらに透明電極層や保護層などを
積層したものなどの製造中間体と接触する器材、及び
(C)電子部品の製造工程にいうて製造中間体の処理に
用いる薬液や超純水などの処理液と接触する器材をい
う。(A)電子部品と接触する器材、(B)電子部品の
製造中間体と接触する器材としては、例えば、タンク、
トレイ、キャリア、ケース等の処理用、および移送用容
器; キャリアテープ、セパレーション・フィルム等の
保護材; などが挙げられる。(C)処理液と接触する
器材としては、例えば、パイプ、チューブ、バルブ、シ
ッパー、流量計、フィルター、ポンプ等の配管類; サ
ンプリング容器、レジスト容器、現像液容器、剥離液容
器、洗浄液容器、ボトル、アンプル、バッグなどの液用
容器類; などが挙げられる。
【0028】(電気絶縁材料)本発明の電気絶縁材料
は、上記のようにして得たシクロペンテン系重合体から
成るものである。シクロペンテン系重合体は電気絶縁性
に優れており、例えば、電線・ケーブル用被覆材料や、
民生用・産業用電子機器、複写機・コンピューター・プ
リンター等のOA機器、計器類などの一般絶縁材料;
硬質プリント基板、フレキシブルプリント基板、多層プ
リント配線板などの回路基板、特に高周波特性が要求さ
れる、衛星通信機器用などの高周波回路基板; 液晶基
板・光メモリー・自動車や航空機のデフロスタなどの面
発熱体などの透明導電性フィルムの基材; トランジス
タ・IC・LSI・LEDなどの半導体封止材や部品;
モーター・コンクター・スイッチ・センサーなどの電
気・電子部品の封止材料;テレビやビデオカメラなどの
ボディ材料; パラボラアンテナ・フラットアンテナ・
レーダードームの構造部材; などに好適に用いること
ができる。
【0029】
【実施例】以下に、参考例、実施例、および比較例を挙
げて本発明をさらに具体的に説明する。なお、TgはD
SC法によって、光線透過率は、分光光度計により、波
長400〜700nm、及び830nmについて測定し
た。なお、波長400〜700nmの範囲では、波長4
00nmでの光線透過率が最も低く、その値のみを記し
た。
【0030】参考例1 吹き込み管を設けたガラス製反応容器を窒素置換した
後、ポリメチルアルミノキサンのトルエン溶液(東ソー
・アクゾ社製、アルミニウム濃度7.6%)を5.2重
量部と、ジルコノセンジクロリドの1%トルエン溶液を
4.3重量仕込み、攪拌しながら0℃に冷却した。3分
後、シクロペンテンの10%トルエン溶液100重量部
を加え、直ちに、窒素により濃度10%に希釈されたエ
チレンガスの反応溶液への吹き込みを開始し、毎分0.
3lの割合で流通させた。そのまま5時間反応させた
後、反応溶液にトルエン200重量部を加えて希釈した
後、直ちに、強く攪拌した1000重量部のメタノール
中に反応溶液を注ぎ入れ、沈澱したポリマーを濾取し
た。ポリマーを、塩酸5%を加えたメタノール100重
量部で2回洗浄した後、さらにメタノール100重量部
で3回洗浄した。さらに、1mmHgの減圧下で24時
間乾燥して8.7重量部の無色の樹脂を得た。25℃、
トルエン中で測定した極限粘度は0.43dl/gであ
った。また、Tgは128℃であった。
【0031】実施例1 参考例1で得た樹脂を180℃でプレス成形し、上部直
径80mm、底部直径60mm、高さ30mm、平均厚
み3mmの皿状の透明な容器と、40mm×30mm×
2.0mmの試験片、および、厚さ1.2mm、直径1
2.5cmの延板を作製した。
【0032】試験片の光線透過率を測定したところ、波
長400nmで88.0%、波長830nmで89.8
%であった。また、濁度を測定したところ0.08%で
あった。このこと、及びTgが高いことから、光学材料
として使用できる。
【0033】LB培地(バクトトリプトン1重量%、イ
ーストエクストラクト0.5重量%、NaCl1重量
%、グルコース0.1重量%の水溶液をpH7.5に調
整)に2重量%の寒天を加えて、121℃、30分のス
チーム滅菌をしてゲル化させ、固化する前にその80m
lを無菌的に成形した容器に入れ、室温で6時間放置し
た後、アルミ箔でキャップし、γ線を25kGy照射し
て滅菌した。処理後、37℃で3日間保温したが、菌類
の増殖は認められなかった。また、処理後の透明容器の
外観は良好であり、目視で白濁、割れ、変形は確認され
なかった。
【0034】また、試験片をpH9の炭酸ナトリウム水
溶液、pH4の塩酸、エタノールに48時間浸漬した
後、外観を観察したが変化はなく、濁度、光線透過率に
も変化はなかった。
【0035】この試験片を20gを蒸留水中で20分間
超音波洗浄した後、40℃で10時間乾燥した。この試
験片を硬質ガラスフラスコに入れ、蒸留水200gを加
えた。硬質ガラス製の蓋をして、50℃で24時間静置
して、蒸留水を回収した。また、対照として、硬質ガラ
スフラスコに蒸留水200gを入れ、硬質ガラス製の蓋
をして、同じく50℃で24時間静置した。
【0036】この2種類の蒸留水の原子吸光法やイオン
クロマトグラフィー、燃焼−非分散型赤外線ガス分析法
などによる分析結果の差から、試験片からの溶出量を求
めた結果、ジルコニウム原子溶出量は0.01ppm
(検出限界)以下、アルミニウム原子溶出量は0.01
ppm(検出限界)以下であった。
【0037】上記試験片を日本薬局方第12改正「輸液
用プラスチック試験法」に従い溶出物試験を行った。泡
立ちは3分以内に消失し、pH差は−0.03、紫外線
吸収は0.004、過マンガン酸カリウム還元性物質
0.18mlであった。これらのことから、医療用器
材、電子部品処理用器材として使用できることがわかっ
た。
【0038】また、作製した円板を用いて測定したこの
樹脂の体積固有抵抗値は5×1016Ωcm以上、誘電率
は102Hz、106Hz、109Hzのいずれの周波数
においても2.40、誘電正接は102Hz、106
z、109Hzのいずれの周波数においても5×10-4
であった。このことから、電気絶縁材料として使用でき
ることがわかった。
【0039】参考例2 シクロペンテンの10%トルエン溶液100重量部に代
えて、4,7−メタノ−3a,4,5,6,7,7a−
ヘキサヒドロ−1H−インデンの10%トルエン溶液1
00重量部を用い、窒素で希釈されたエチレンガスの流
通量を毎分0.21lとするほかは、参考例1と同様に
して、無色の樹脂6.3重量部を得た。25℃、トルエ
ン中で測定した極限粘度は0.52dl/gであり、T
gは145℃であった。
【0040】実施例2 参考例2で得られた樹脂を200℃でプレス成形し、実
施例1と同様の皿状の透明な容器と試験片、及び円板を
作製した。
【0041】試験片の光線透過率を測定したところ、波
長400nmで88.1%、波長830nmで90.4
%であった。また、濁度を測定したところ、0.10%
であった。
【0042】実施例1と同じLB培地80mlと、試験
片の一枚を成形した容器に入れ、アルミ箔でキャップし
て、120℃、30分のスチーム滅菌を行った。
【0043】処理後、37℃に3日間保温したが、菌類
の増殖は認められなかった。処理後の透明容器の外観は
良好であり、目視で、白濁、割れ、熱による変形は確認
されなかった。
【0044】容器から取り出した試験片から寒天により
固化したLB培地を除去した後に、測定した濁度は0.
15%、また、光線透過率は波長830nmで89.8
%であった。
【0045】また、試験片をpH9の炭酸ナトリウム水
溶液、pH4の塩酸、エタノールに48時間浸漬した
後、外観を観察したが変化はなく、濁度、光線透過率に
も変化は認められなかった。
【0046】実施例1と同様にして、蒸留水により金属
原子の溶出量を測定したところ、ジルコニウム原子溶出
量は0.01ppm以下、アルミニウム原子溶出量も
0.01ppm以下であった。
【0047】実施例1と同じ溶出物試験を行ったとこ
ろ、泡立ちは3分以内に消失し、pH差は−0.01、
紫外線吸収は0.003、過マンガン酸カリウム還元性
物質0.12mlであった。
【0048】また、作製した円板を用いて測定したこの
樹脂の体積固有抵抗値は5×1016Ωcm以上、誘電率
は102Hz、106Hz、109Hzのいずれの周波数
においても2.35、誘電正接は102Hz、106
z、109Hzのいずれの周波数においても5×10-4
であった。このことから、電気絶縁材料として使用でき
ることがわかった。
【0049】
【発明の効果】本発明の医療用器材は長時間薬剤と接触
していても、変質することがなく、また、薬剤を変質さ
せない。また、本発明の電子部品処理用器材は、処理駅
の影響を受け難く、また、高温処理などにも適してい
る。さらに本発明の電気絶縁材料は、誘電率や誘電正接
が低く、高周波回路基板などに適した性能を有する。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シクロペンテン系モノマー35〜100
    重量%とα−オレフィン系モノマー65〜0重量%を
    (共)重合して成り、25℃、トルエン中で測定した極
    限粘度〔η〕が0.1〜10dl/gであるシクロペン
    テン系重合体から成る医療用器材、電子部品処理用器
    材、または電気絶縁材料。
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