JPH06169985A - 血液採取装置および血漿採取装置 - Google Patents

血液採取装置および血漿採取装置

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JPH06169985A
JPH06169985A JP4351978A JP35197892A JPH06169985A JP H06169985 A JPH06169985 A JP H06169985A JP 4351978 A JP4351978 A JP 4351978A JP 35197892 A JP35197892 A JP 35197892A JP H06169985 A JPH06169985 A JP H06169985A
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plasma
decompression
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博是 慶野
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 採血効率が高く短時間で採血を行うことがで
き、かつ安全性の高い血液採取装置または血漿採取装置
を提供する。 【構成】 採血針21と採血用容器5と採血針21およ
び採血用容器5を連通する送血管2とを有し採血者から
血液を採取するための採血回路を制御するための血液採
取装置1であって、血液採取装置1は、採血回路の採血
用容器5を収納する採血用容器収納室41と、収納室4
1内部を減圧するための減圧手段58と、採血用容器5
に採取される血液の量を検知するための血液量検知手段
57と、減圧手段58および血液量検知手段57を制御
する制御部59とを有し、制御部59は、採血中、血液
量検知手段57からの出力信号に基づき、一定時間毎の
血液変化量を算出し、さらに、減圧手段58の減圧度に
応じて設定された設定変化量と血液変化量とを比較し、
血液変化量が設定変化量より多いかほぼ等しい場合は、
減圧手段58の減圧度を上げ、血液変化量が設定変化量
より少ない場合は、減圧手段58の減圧度を下げるよう
制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、血液、または血液中よ
り血漿を採取するために用いられる血液採取装置および
血漿採取装置に関する。特に、減圧・加圧式の血液採取
装置および血漿採取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、減圧機能を有する採血装置に
より全血採血を行うことは一般化している。そのような
装置は比較的簡単な構造ですみ、かつコンパクトなもの
となっている。さらに、最近では、減圧機能だけではな
く加圧機能を設けることにより、採血した血液を加圧
し、膜型血漿分離器を通して分離し、血漿を採取する血
漿採取装置も提案されている。これらの装置は、小型化
され操作が簡易化されており、移動施設(例えば、採血
車)で使用でき、かつ血漿採取も容易であるなどのメリ
ットがある。このような装置の普及により、成分献血が
より増加することが望まれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そして、このような血
液採取装置または血漿採取装置における血液採取は、採
血用容器を収納した採血用容器収納室内を減圧すること
により行なっている。しかし、その減圧は、すべての採
血者に対して、一律に、設定された減圧度で減圧するも
のであった。そして、採血者の血管が細いなどの理由に
より採血が順調に進まない場合にのみ、採血不良として
減圧度を下げ採血を行っていた。 しかし、順調な採血
を行なうことができる減圧度は、採血者の血管の太さ、
全血液量、血圧などにより各々相違するため、一律に設
定された減圧度で採血することは、採血効率上問題があ
り、設定された減圧度より高い減圧度で採血可能な採血
者に対しても低い設定減圧度で採血が行われ、採血に長
時間を要する原因となっていた。また、逆に、設定減圧
度では順調な採血が行えない採血者に対しても、設定減
圧度で採血が行われ、かつ、採血不良にならないと減圧
度が下がらないため、血管が細い採血者などに、精神
的、肉体的苦痛を与えることがしばしばあった。そこ
で、本発明の目的は、採血者に適した減圧度を自動的に
調整し、短時間で採血を行うことができ、採血効率が高
く、かつ安全な血液採取装置または血漿採取装置を提供
することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するもの
は、採血針と採血用容器と該採血針および該採血用容器
を連通する送血管とを有し採血者から血液を採取するた
めの採血回路を制御するための血液採取装置であって、
該血液採取装置は、前記採血回路の前記採血用容器を収
納する採血用容器収納室と、該収納室内部を減圧するた
めの減圧手段と、前記採血用容器に採取される血液の量
を検知するための血液量検知手段と、前記減圧手段およ
び前記血液量検知手段を制御する制御部とを有し、該制
御部は、採血中、前記血液量検知手段からの出力信号に
基づき、一定時間毎の血液変化量を算出し、さらに、前
記減圧手段の減圧度に応じて設定された設定変化量と前
記血液変化量とを比較し、前記血液変化量が前記設定変
化量より多いかほぼ等しい場合は、前記減圧手段の減圧
度を上げ、前記血液変化量が前記設定変化量より少ない
場合は、前記減圧手段の減圧度を下げるよう制御する血
液採取装置である。
【0005】また、上記目的を達成するものは、採血用
容器を有し採血者から全血を採取するための採血回路
と、採取される全血に血液抗凝固剤を添加するための抗
凝固剤添加回路と、抗凝固剤が添加された全血を血漿成
分と血液成分に分離する血漿分離回路と、分離された血
漿成分を収納する血漿収納回路と、分離された血球成分
を採血者に返還するための血球成分返還回路とを少なく
とも有する血漿採取回路を制御するための血漿採取装置
であって、該血漿採取装置は、前記採血回路の前記採血
用容器を収納する採血用容器収納室と、該収納室内部を
減圧または加圧するための減圧・加圧手段と、前記採血
用容器に採取される血液の量を検知するための血液量検
知手段と、前記減圧・加圧手段および前記血液量検知手
段を制御する制御部とを有し、該制御部は、採血中、前
記血液量検知手段からの出力信号に基づき、一定時間毎
の血液変化量を算出し、さらに、前記減圧手段の減圧度
に応じて設定された設定変化量と前記血液変化量とを比
較し、前記血液変化量が前記設定変化量より多いかほぼ
等しい場合は、前記減圧・加圧手段の減圧度を上げ、前
記血液変化量が前記設定変化量より少ない場合は、前記
減圧・加圧手段の減圧度を下げるよう制御する血漿採取
装置である。
【0006】そして、前記制御部は、前記血液量検知手
段からの信号に基づき、一定時間毎の血液変化量を算出
する血液変化量算出機能と、前記減圧手段の減圧度に応
じて設定された設定変化量記憶機能と、前記血液変化量
と前記設定変化量とを比較し判定する比較・判定機能
と、該比較・判定機能により、前記血液変化量が前記設
定変化量より多いかほぼ等しいと判定した場合は、前記
減圧手段の減圧度を上げるように、また、前記血液変化
量が前記設定変化量より少ないと判定した場合は、前記
減圧手段の減圧度を下げるように、前記減圧手段を制御
する制御機能を有していることが好ましい。そして、前
記血液量検知手段は、前記採血回路の前記採血用容器の
重量を検知する採血用容器重量検知部であることが好ま
しい。また、前記血液量検知手段は、前記採血回路中の
血液流量を計測する流量計であることが好ましい。そし
て、前記制御部は、設定最低減圧度ないし設定最高減圧
度内で、前記減圧手段の減圧度を制御するものであるこ
とが好ましい。また、前記制御部は、採血開始時には、
前記減圧手段の減圧度を前記設定最低減圧度より高い所
定の減圧度とするよう制御するものであることが好まし
い。そして、前記制御部は、前記血液変化量が前記設定
変化量より多い場合は、前記減圧手段の減圧度を所定の
設定値だけ上げ、前記血液変化量が前記設定変化量より
少ない場合は、前記減圧手段の減圧度を所定の設定値だ
け下げるよう制御することが好ましい。また、前記制御
部は、前記血液変化量が前記設定変化量より多い場合
は、前記減圧手段の減圧度を第1の設定値だけ上げ、前
記減圧手段の減圧度を第1の設定値だけ上げたことによ
り、前記血液変化量が前記設定変化量より少なくなった
場合は、前記減圧手段の減圧度を第1の設定値だけ下げ
るよう制御するものであることが好ましい。また、前記
制御部は、前記血液変化量が前記設定変化量より少ない
場合は、前記減圧手段の減圧度を第1の設定値だけ下
げ、その後の判断により、前記血液変化量が前記設定変
化量より多くなった場合は、前記減圧手段の減圧度を第
1の設定値より小さい第2の設定値だけ上げるよう制御
するものであることが好ましい。そして、前記制御部
は、前回の採血で前記血液変化量が前記設定変化量とな
る減圧度を記憶し、次回の採血開始時には、前記減圧・
加圧手段が記憶した減圧度で採血を開始するよう制御す
るものであることが好ましい。また、前記制御部は、前
回採血作業終了時またはその付近における減圧度を記憶
する減圧度記憶機能を有し、さらに、次回の採血開始時
には、記憶した減圧度で開始するように、前記減圧・加
圧手段を制御するものであることが好ましい。また、前
記制御部は、最高減圧度、最低減圧度、最低減圧度と最
高減圧度の間に設定された複数のレベルの減圧度を記憶
していることが好ましい。そして、前記制御部は、前記
血液変化量が前記設定変化量より多い場合は、前記減圧
手段の減圧度をひとつ上のレベルに上げ、前記血液変化
量が前記設定変化量より少ない場合は、前記減圧手段の
減圧度をひとつ下のレベルに下げるよう制御することが
好ましい。また、前記制御部は、前記血液変化量が前記
設定変化量より少ない場合は、前記減圧手段の減圧度を
ひとつ下のレベルに下げ、その後の判断により、前記血
液変化量が前記設定変化量より多かった場合は、前記減
圧手段の減圧度を2つのレベルの差より小さい第2の設
定値だけ上げるよう制御するものであることが好まし
い。
【0007】また、上記目的を達成するものは、採血針
と、採血用容器と、採血針と採血用容器と有する採血回
路と、採取される全血に血液抗凝固剤を添加するための
抗凝固剤添加回路と、抗凝固剤が添加された全血を血漿
成分と血球成分に分離する血漿分離手段と、分離された
血漿成分を採取する血漿採取容器と、分離された血球成
分を採血者に返還するための血球成分返還回路とを少な
くとも有する血漿分離回路を制御するための血漿採取装
置であって、該血漿採取装置は、採血回路の採血用容器
を収納する採血用容器収納室と、収納室内部を減圧また
は加圧するための減圧・加圧手段と、採血用容器に採取
される血液の量を検知するための血液量検知手段と、減
圧・加圧手段を制御する制御部とを有し、制御部は、採
血中、前記血液量検知手段からの出力信号に基づき、一
定時間毎の血液変化量を算出し、さらに、前記減圧・加
圧手段の減圧度に応じて設定された設定変化量と前記血
液変化量とを比較し、前記血液変化量が前記設定変化量
より多いかほぼ等しい場合は、前記減圧・加圧手段の減
圧度を上げ、前記血液変化量が前記設定変化量より少な
い場合は、前記減圧・加圧手段の減圧度を下げるよう制
御する血漿採取装置であり、減圧・加圧手段を作動させ
て採血用容器収納室内部を減圧状態とし、採血用容器内
部に抗凝固剤収納容器より所定量の抗凝固剤を注入させ
た後、採血用容器の内部の空気とともに第1送血管に抗
凝固剤を流入させるエアー抜きおよび抗凝固剤流入ステ
ップと、該エアー抜き・抗凝固剤流入ステップが終了し
た後に、減圧・加圧手段を作動させて採血用容器収納室
内部を減圧状態とし、採血用容器内部に、抗凝固剤収納
容器より所定量の抗凝固剤を注入させる抗凝固剤注入ス
テップと、抗凝固剤注入ステップが終了した後、減圧・
加圧手段を作動させて採血用容器収納室内部を減圧状態
とし、採血用容器内部に、供血者より所定量の血液を、
前記の通り減圧度を制御しながら採血する採血ステップ
と、採血ステップが終了した後、減圧・加圧手段を作動
させて採血用容器収納室内部を加圧状態とし、採血用容
器内部に採血された血液を血漿分離器に流入させ、血漿
分離器の血漿流出口より流出する血漿成分を血漿採取用
容器に採取するとともに、血漿分離器の血球流出口より
流出する血球成分を供血者に返血する分離・返血ステッ
プを行う血漿採取装置である。
【0008】そこで、本発明の血液採取装置または血漿
採取装置を、図面に示した実施例を用いて説明する。な
お、実施例の装置は、採血者から全血を採取する血液採
取装置であるとともに、採取した全血から血漿成分を採
取することができる血漿採取装置である。そして、この
実施例の血液採取装置1の基本構成の概略図を図1に示
す。図1は、単針式血漿分離回路を取り付けた状態の血
液採取装置1を示している。また、図2は、血漿分離回
路を取り付けない状態の本発明の血液採取装置の実施例
の斜視図である。
【0009】この実施例の血液採取装置1は、図1に示
すように、採血針21と採血用容器5と採血針21およ
び採血用容器5を連通する送血管2とを有し、採血者か
ら血液を採取するための採血回路を制御するための血液
採取装置1である。血液採取装置1は、採血回路の採血
用容器5を収納する採血用容器収納室41と、収納室4
1内部を減圧するための減圧手段58と、採血用容器5
に採取される血液の量を検知するための血液量検知手段
である採血用容器重量検知部57と、減圧手段58を制
御する制御部59とを有している。
【0010】また、実施例の血漿採取装置1は、血漿採
取装置でもあり、採血用容器5を有し採血者から全血を
採取するための採血回路と、採取される全血に血液抗凝
固剤を添加するための抗凝固剤添加回路と、抗凝固剤が
添加された全血を血漿成分と血液成分に分離する血漿分
離回路と、分離された血漿成分を収納する血漿収納回路
と、分離された血球成分を採血者に返還するための血球
成分返還回路とを少なくとも有する血漿採取回路を制御
することもできる。血漿採取装置1は、採血回路の採血
用容器5を収納する採血用容器収納室41と、収納室4
1内部を減圧または加圧するための減圧・加圧手段58
と、採血用容器5に採取される血液の量を検知するため
の血液量検知手段である採血用容器重量検知部57と、
減圧・加圧手段58を制御する制御部59を有してい
る。
【0011】そして、この実施例の血液採取装置1が制
御する血漿分離回路の採血回路は、図1に示すように、
採血針21と、採血用容器5と、採血針21と採血用容
器5とを連通する第1送血管2と、採血用容器5と血漿
分離器7の血液流入口とを連通する第2送血管6により
構成されている。そして、抗凝固剤添加回路は、図1に
示すように、抗凝固剤収納容器45と、この抗凝固剤収
納容器45と採血用容器5とを連通する抗凝固剤輸送管
48とにより構成されている。さらに、血漿分離手段
は、血漿分離器7と、血漿分離器7の血漿流出口に接続
された血漿輸送管9とにより構成されている。さらに、
血漿輸送管9には、血漿採取用容器10が取り付けられ
ている。そして、血球成分返還回路は、血漿分離器7の
血液流出口(血球成分流出口)と第1送血管2とを連通
する第3送血管8により構成されている。
【0012】さらに、この実施例の血液採取装置1は、
図1に示すように、採取される全血と抗凝固剤とを撹拌
する揺動手段42と、血漿分離器7を着脱自在に取り付
ける血漿分離器取付部と、血漿分離回路の第1送血管2
を開閉するための第1の回路開閉手段12と、第2送血
管6または第3送血管8を開閉するための第2の回路開
閉手段13と、血漿輸送管9を開閉するための第3の回
路開閉手段14と、抗凝固剤輸送管48を開閉するため
の第4の回路開閉手段46と、採血用容器収納室41内
部の圧力を検知するための圧力検知部55と、採血者の
腕に被着されるカフ49を加圧するための加圧手段44
と、このカフ49の圧力を検知するための圧力検知部5
6と、血漿採取容器10の重量を検知する血漿重量検知
部99とを有している。また、減圧・加圧手段58、圧
力検知部56、採血用容器5の採血用容器重量検知部5
7、血漿採取用容器10の血漿重量検知部99、カフ4
9の加圧手段44、カフ49の圧力検知部56、リーク
バルブ54、回路開閉手段12,13,14,46は、
図1に示すように、すべてCPUなどの演算回路部を有
する制御部59に電気的に接続されている。そして、制
御部59は、後述する図3ないし図18に示すように各
構成を制御する。
【0013】そこで、本発明の一実施例の血液採取装置
1を、図1ないし図17を参照して、より具体的に説明
する。血液採取装置1は、図1に示すように、第1送血
管2、第2送血管6、抗凝固剤輸送管48が、採血用容
器5に接続されたチューブおよび分岐管95を介して、
採血用容器5と連通している。そして、血液採取装置1
は、図2に示すように、上面に斜傾して設けられた蓋8
3を有しており、さらに、この蓋83には、蓋開閉検出
部が設けられている。この蓋開閉検出部は、例えば、蓋
83に磁石とホールIC(図示せず)を設置し、両者を
用いて開閉を検出するように構成されている。蓋83の
内部には、蓋83を閉じた状態において閉鎖空間となる
採血用容器収納室41が形成されており、この採血用容
器収納室41内部には、採血用容器収納台98が斜傾し
て設けられている。
【0014】そして、採血用容器収納室41には、減圧
・加圧手段58が接続されており、収納室41内部は、
この減圧・加圧手段58により加圧および減圧可能とな
っている。減圧・加圧手段58は、図1に示すように、
送排気回路53、真空ポンプ43、2つの3ポートバル
ブ(減圧・加圧切替バルブ)51,52、リークバルブ
50により構成されている。減圧・加圧手段58は、減
圧状態として、−100〜−200mmHgを10mm
Hgごとに設定でき、さらに加圧状態として、+50〜
+200mmHgを10mmHgごとに設定できるよう
構成されている。この減圧度または加圧度は、後述する
制御部59が真空ポンプ43を制御することにより調整
できる。また、図2に示すフロントパネル86により調
整することもできる。そして、減圧および加圧状態の切
替は、制御部59による3ポートバルブ51,52のO
N/OFF制御より行っている。具体的に説明すると、
3ポートバルブ51,52は、オン状態では、通気状態
となり、オフ状態では、大気開放状態となる。よって、
3ポートバルブ51のみをオン(3ポートバルブ52を
オフ)にすれば、真空ポンプ43の作動により、排気が
行われ、図1に示す採血用容器収納室41内部が減圧状
態となる。逆に、3ポートバルブ52のみをオン(3ポ
ートバルブ51をオフ)にすれば、真空ポンプ43の作
動により、吸気が行われ、採血用容器収納室41内部が
加圧状態となる。
【0015】そして、採血用容器5は、採血用容器収納
室41内の収納台98に、チューブ接続側が低くなるよ
うに(手前側となるように)設置される。また、収納台
98の下方には、採血用容器重量検知部57、例えば、
重量センサが設けられている。この採血用容器重量検知
部57は、採血用容器5内部の血液重量を検知するもの
であり、血液量検知手段を構成する。この採血用容器重
量検知部57としては、ロードセルが好適に使用でき
る。なお、血液量検知手段は、採血用容器5に採取され
る血液の量を検知できるものであればよく、上記採血用
容器重量検知部57に限られない。例えば、血液量検知
手段として、採血回路の送血管2に流量計を設置しても
よい。
【0016】さらに、採血用容器収納台98の下部に
は、揺動モータとクランク機構により構成された揺動部
と、揺動モータの軸に取り付けられ、揺動モータの回転
に伴い回転する円盤と、円盤に設けられた第1のスリッ
トと、第1のスリットより180゜離間した位置に設け
られた第2のスリットと、第2のスリットが設けられて
いる位置付近に設けられた第3のスリットとを有し、採
血容器5内の全血と抗凝固剤とを撹拌する揺動手段42
が設けられている。第1のスリット、第2のスリット
は、それぞれ、揺動モータの回転をクランク機構の上死
点付近または下死点付近で停止させるために設けられる
ものである。そして、第1のスリット、第2のスリット
は、後述するスリット検出手段67がスリットを検出
し、制御部59が揺動モータを停止させるまでの揺動モ
ータの回転量を考慮した位置に設けられている。また、
第3のスリットは、スリット検出手段67から制御部5
9に入力信号が送られた際、その信号が第1のスリット
をよるものか、または第2のスリットによるものかを、
制御部59が判別できるようにするために設けられるも
のである。そして、第3のスリットは、1つのスリット
が設けられている位置を0゜とし、揺動モータの回転方
向をプラス方向とすると、+80゜ないし+10゜の位
置に設けられることが好ましい。この実施例では、第3
のスリットは、第2のスリットが設けられている位置
(この位置を0゜とする)より、+30゜の位置に設け
られている。これにより、制御部59は、スリット検出
手段67が1つのスリットを検出した後、揺動モータが
30゜回転した時に、再度、スリットを検出した場合
は、そのスリットは第2のスリットであると判別するこ
とができる。
【0017】そして、血液採取装置1は、揺動手段42
の円盤に設けられたスリットを検出するスリット検出手
段67を有している。スリット検出手段67は、制御部
59に電気的に接続されており、揺動手段42の円盤に
設けられた第1のスリットないし第3のスリットを検出
すると、制御部59に出力信号を送る。このスリット検
出手段67としては、光センサ、超音波センサなどが好
適に使用できる。この実施例では、発光素子およびその
受光素子を有する光センサが揺動モータのハウジングの
外面に取り付けられている。また、上述の説明では、ス
リットを用いた場合について説明したが、スリットに限
らず、例えば、円盤の表面に磁気インデックスを設け、
検出手段67として、この磁気インデックスを検出する
磁気センサを用いてもよい。
【0018】なお、この実施例では、採血用容器収納台
98は、初期状態の傾斜角が水平状態に対して、+20
゜に設定されており、揺動手段42により、上記の水平
状態に対して±20゜の振幅にて揺動されるように構成
されている。そして、初期状態、すなわち、採血用容器
収納台98が+20゜の位置にある時は、揺動手段42
のクランク機構は、ほぼ上死点にあり、収納台98が−
20゜の位置にある時は、揺動手段のクランク機構は、
ほぼ下死点にあるように設定されている。
【0019】さらに、採血用容器収納室41の下面に
は、漏血センサ(図示せず)が取り付けられていること
が好ましい。この漏血センサは、採血用容器収納台98
の上面にそのセンサ部が露出するように、収納台98に
取り付けられている。漏血センサは、例えば、重量セン
サを構成するロードセルの上にスペーサを固定し、その
上に漏血センサを構成するプリント基板を固定すること
により構成される。
【0020】そして、血液採取装置1は、CPUなどの
演算回路部を有する制御部59を有している。制御部5
9は、図3のフローチャートに示すように、採血中、前
記血液量検知手段からの信号により、一定時間毎の血液
変化量を算出し、さらに、血液変化量と減圧・加圧手段
58の減圧度に応じて設定された設定変化量とを比較
し、血液変化量が設定変化量より多いかまたはほぼ等し
い場合は、減圧・加圧手段58の減圧度を上げるよう制
御する。これにより、さらに大きな減圧度で採血可能な
採血者に対しては、採血速度を上げることができ、採血
時間を短縮することができる。また、制御部59は、血
液変化量が設定変化量より少ない場合は、減圧・加圧手
段58の減圧度を下げるよう制御する。これにより、血
管が細い採血者などに負荷を与えることなく、安全な採
血を行うことができ、また、採血中における血流の低下
などにも対応することができ、安全な採血を行うことが
できる。
【0021】具体的には、制御部59は、重量検知部5
7からの信号に基づき、一定時間毎(例えば、30秒)
の血液変化量を算出する血液変化量算出機能と、減圧・
加圧・手段58の減圧度に応じて設定された設定変化量
を記憶する設定変化量記憶機能と、血液変化量と設定変
化量とを比較、判定する比較・判定機能と、この比較・
判定機能により血液変化量が設定変化量より多いかまた
はほぼ等しいと判定した場合は、減圧・加圧手段58の
減圧度を上げるように、また、血液変化量が設定変化量
より少ないと判定した場合は、減圧・加圧手段58の減
圧度を下げるように、減圧・加圧手段58を制御する制
御機能を有している。 さらに、制御部59は、減圧・
加圧手段58の設定最低減圧度および設定最高減圧度を
記憶しており、この設定最低減圧度ないし設定最高減圧
度の範囲内で、減圧・加圧手段58の減圧度を制御する
ものであることが好ましい。さらに、制御部59は、少
なくとも採血終了時点における減圧・加圧手段58の減
圧度を記憶する減圧度記憶機能を有していることが好ま
しい。そして、引き続き、同じ採血者より採血する場合
は、制御部59は、減圧・加圧手段58の初期減圧度
を、前回の採血終了時に記憶した減圧度とするように、
制御するものであることが好ましい。
【0022】より具体的には、制御部59はクロック機
能を有しており、一定時間(例えば、30秒)の血液変
化量を、採血用容器重量検知部57からの出力される信
号に基づいて算出する。具体的には、制御部59は採血
開始前の採血用容器5の重量を予め記憶しており、順
次、採血用容器重量検知部57から出力される信号に基
づき、一定時間毎の採血用容器5の重量を算出する。そ
して、制御部59は、前回の採血用容器5の重量と、今
回の採血用容器5の重量とを比較し、血液変化量(今回
の採血用容器5の重量−前回の採血用容器5の重量)を
算出する。つまり、一定時間(この実施例では30秒)
における採血用容器5内の血液増加重量(血液変化量)
を算出する。さらに、この血液変化量と設定変化量とを
比較し、 血液変化量(D0)≧設定変化量(D1) 血液変化量(D0)<設定変化量(D1) と判定した場合は、減圧・加圧手段58の減圧度を所
定値分上げるように制御する。また、と判定した場合
は、減圧度を所定値分下げるように制御する。そして、
この判定作業は、所定時間毎に行われる。これは、言い
換えれば、一度判定し、減圧度を変更または維持した
後、その減圧度にて一定時間(例えば、30秒)維持さ
れることとなる。
【0023】なお、設定変化量は、第1送血管2の管腔
の内径、長さ、血液の粘性などを考慮し、減圧度に応じ
て設定され、制御部59に記憶されている。そして、こ
の設定変化量は、送血管の長さ、太さ、血液の粘度(温
度、ヘマトクリット値により変化する)に依存する。同
じ装置、同じ血液性状(血液粘度)の場合は、変化量は
減圧度に比例する。装置(採血管を含む)は一定である
とし、血液性状もある範囲内にあるとすると、変化量=
減圧度×kという式で表されることになる。そこで、こ
の実施例では、k=0.4とした。これにより、この実
施例では、設定変化量は、減圧度が100mmHgであ
る場合は、40ml/分に、減圧度が50mmHgであ
る場合は20ml/分に、減圧度が150mmHgであ
る場合は60ml/分に、減圧度が200mmHgであ
る場合は、80ml/分に設定した。しかし、上記のk
は一定なものではなく、使用する送血管の長さ、太さに
より変化し、また、血液性状によっても変化する。ま
た、制御部59により変更される減圧度の設定値として
は、減圧度を上げる場合で、10mmHg〜100mm
Hgであることが好ましく、より好ましくは、10mm
Hg〜50mmHgであり、減圧度を下げる場合で、1
0mmHg〜100mmHgであることが好ましく、よ
り好ましくは、10mmHg〜50mmHgである。そ
して、図5に示すように、この実施例の装置では、減圧
度は、設定最低減圧度、レベル1、レベル2、レベル
3、設定最高減圧度の4つが設定されている。レベル
1、レベル2、レベル3の間隔は、10mmHg〜10
0mmHg、好ましくは、30〜70mmHgであり、
この実施例では、50mmHgとした。よって、この実
施例では、変更される減圧度の設定値(第1の設定値)
は、レベル間の減圧度の差でもある。
【0024】そして、血液量検知手段としては、採血用
容器重量検知部57のかわりに、流量計を用いてもよ
く、この場合は、流量計の出力信号に基づき、制御部5
9は、一定時間毎(例えば、30秒)の流速を直接算出
する。
【0025】さらに、制御部59は、設定最低減圧度な
いし設定最高減圧度内で、減圧・加圧手段58の減圧度
を制御することが好ましい。これにより、採血不能な低
い減圧度に制御されることがなく、また、採血者にとっ
て危険な高い減圧度になることを防止できる。設定最低
減圧度としては、10mmHg〜100mmHgに設定
されることが好ましく、より好ましくは、30mmHg
〜70mmHgである。また、設定最高減圧度として
は、100mmHg〜250mmHgに設定されること
が好ましく、より好ましくは、150mmHg〜230
mmHgである。また、制御部59は、採血開始時に
は、減圧・加圧手段58の減圧度を、前記設定最低減圧
度より高くかつ設定最高減圧度より十分に低い所定の減
圧度(図5におけるレベル1)とするよう制御するもの
であることが好ましい。これにより、採血開始当初から
過度な減圧度で採血されることがなく、血管が細い採血
者などに対しても安全な採血を行うことができる。ま
た、採血開始時には、減圧・加圧手段58の減圧度を、
設定最低減圧度とするよう制御するものであってもよ
い。
【0026】そして、採血中における減圧・加圧手段5
8の減圧度は、制御部59により、例えば、図3のフロ
ーチャートに示すように制御されている。すなわち、制
御部59は、まず、制御部59内のタイマが0であるか
否かを判断し、0であれば採血モードにおける最初の減
圧であるかを判断する。そして、最初の減圧であれば、
減圧・加圧手段58の真空ポンプ43を作動させ、前述
したレベル1(ここでは100mmHg)に減圧する。
他方、最初の減圧でない場合は、採血用容器重量検知部
57からの入力信号により、採血用容器5に採取された
血液の変化量(血液変化量)を算出し、その血液変化量
と、減圧度に応じて設定され制御部59に記憶されてい
る設定変化量(具体的には、現在行っている減圧度にお
ける設定血液変化量)とを比較する。そして、血液変化
量が設定変化量より多い場合は、減圧度を設定値(ここ
では30mmHg)だけ上げ、レベル2に減圧度を上昇
させる。他方、血液変化量が設定変化量より少ない場合
は減圧度を設定値(30mmHg)だけ下げ、例えば、
レベル2であった場合レベル1に下降させる。制御部5
9は、このような制御を、一定時間(ここでは30秒)
毎に行い、採血者に適した減圧度に自動調整する。ま
た、設定値だけ減圧度を上げることにより、最大設定減
圧度を越える場合は、最大設定減圧度(ここでは180
mmHg)となるように制御する。さらに、設定値だけ
減圧度を下げることにより、最小設定減圧度より少なく
なる場合は、最小設定減圧度となるように制御する。そ
して、タイマに30秒が入力され、このタイマが再び0
になるまで制御した減圧度に維持される。さらに、採血
中はこの制御が繰り返し行われる。
【0027】さらに、制御部59は、図4のフローチャ
ートに示すように、制御されていることがより好まし
い。具体的に説明すると、タイマが0であることを、判
断すると、最初の減圧であるかどうかを判断し、最初の
減圧である場合は、図5に示すレベル1まで減圧し、タ
イマに30秒を入力する。また、最初の減圧でない場合
は、血液変化量と設定血液変化量とを比較し、血液変化
量が設定血液変化量未満か、以上であるかを判断する。
そして、血液変化量が設定血液変化量以上である場合
は、前回の減圧度変更が上昇であったかどうかを判断す
る。そして、前回が減圧度上昇であった場合は、さら
に、現在の減圧度がレベル1,2,3のいずれかに該当
するかどうかを判断する。そして、現在の減圧度が、レ
ベル1,2,3のいずれかであった場合は、ひとつ上の
レベルに減圧度を上昇させる(言い換えれば、第1の設
定値分減圧度を上昇させる)。また、前回が減圧度上昇
でなかった場合(言い換えれば、前回が減圧度下降であ
った場合は)および現在の減圧度がレベル1,2,3の
いずれにも該当しない場合は、第2の設定値分だけ減圧
度を上昇させる。この第2の設定値は、第1の設定値よ
り小さい値に設定されている。そして、減圧度と設定最
高減圧度とを比較し、減圧度が設定最高減圧度以上の場
合は、減圧度を最高減圧度にセットし、また、減圧度が
設定最高減圧度未満の場合は、その状態のまま、タイマ
に30秒を入力する。また、血液変化量と設定血液変化
量とを比較した結果、血液変化量が設定血液変化量未満
である場合、最も近いレベルまで、減圧度を低下させ
る。具体的に述べると、例えば、現在の減圧度がレベル
3の状態であったとすると、レベル2まで、減圧度を低
下させる。また、減圧度が、レベル1とレベル2の間で
あったとすると、レベル1まで、減圧度を低下させる。
よって、減圧度の低下する値は、減圧度を下降させよう
とするときの減圧度により相違し、一定のものではな
い。そして、減圧度が設定最低減圧度より大きいか、以
下であるかを判断し、減圧度が設定最低減圧度以下の場
合は、その状態を維持し、タイマに30秒を入力する。
また、減圧度が設定最低減圧度より大きい場合は、第2
の設定値分減圧度を下降させる。
【0028】そして、上記フローにより減圧度が下降さ
れると、減圧度と設定最低減圧度とを比較し、減圧度が
設定最低減圧度以下の場合は、減圧度を設定最低減圧度
にセットし、また、減圧度が設定最高減圧度より大きい
場合は、その状態のまま、タイマに30秒を入力する。
このような制御を行うことにより、より正確な減圧度の
コントロールを行うことができる。そして、この制御で
は、図5に示すように、減圧度をレベル3に上昇させた
ときに、血液変化量が設定血液変化量未満となったの
で、レベル2とレベル3との間に適正流量が存在するも
のと想定する。そして、一度減圧度をレベル2まで、低
下させたのち、第2の設定値分(第1の設定値より小さ
い)徐々に減圧度を上昇させていく。そして、もし、レ
ベル2とレベル3との間に適正流量が存在するならば、
また、血液変化量が設定血液変化量未満となり、レベル
2まで、減圧度が低下し、その繰り返しを行うことにな
る。また、減圧度を一度下げた後、第2の設定値分徐々
に上昇させたことにより、血管が回復することもあり、
この場合は、レベル3さらには、設定最高減圧度にて採
血を行うことも可能となる。なお、減圧度を上昇させる
ときの第1の設定値としては、上述した設定値が好まし
く、また第2の設定値としては、5mmHg〜50mm
Hgであることが好ましく、より好ましくは、10mm
Hg〜30mmHgである。
【0029】さらに、制御部59は、血液変化量と設定
変化量とがほぼ等しくなる減圧度(具体的には、採血終
了時付近の減圧度)を記憶し、次回の採血開始時には、
その記憶した減圧度で、減圧・加圧手段58が採血を開
始するよう制御するものであることが好ましい。これに
より、血漿採取に際して複数回の採血作業を行う血漿採
取装置においては、採血開始時から、適切な減圧度で採
血することができる。そして、減圧度を下降させる場合
は、例えば、レベル3よりレベル2に下降する時には、
カフ加圧をを停止し、大気圧に解放することが好まし
い。よって、制御部59は、減圧度を下降させて場合
は、それを判断し、カフ加圧を大気圧に解放するように
制御する機能を有していることが好ましい。
【0030】また、制御部59は、スリット検出手段6
7が揺動手段42の第1のスリットを検出すると、揺動
モータの電気回路をOFF状態とすることにより、揺動
手段42の揺動モータの回転を、クランク機構の上死点
付近(ほぼ、上死点)で停止させるように制御する。さ
らに、制御部59は、揺動モータの回転を停止させた
後、採血用容器重量検知部57により全血重量が検知さ
れるよう制御する。これにより、血液採取装置1は、一
定の位置で採血用容器収納台98を停止させて、全血重
量を検知でき、より正確な重量測定を行うことができ
る。なお、収納台98を停止させて検知するのは、揺動
中では計量物の重力による惰性の影響で正確な検知が困
難なためであり、一定位置で検知するのは、停止位置に
より採血用容器重量検知部57にかかる荷重が変化する
ためである。
【0031】さらに、制御部59は、スリット検出手段
67が第2のスリットを検出すると、揺動モータの電気
回路部をOFF状態とすることにより、揺動モータの回
転をクランク機構の下死点付近(ほぼ下死点)で停止さ
せるように制御する。これにより、採血用容器収納台9
8を、採血用容器5のチューブ接続側を水平に対して上
方に+20゜の位置に停止させることができ、採血用容
器5内の空気をチューブ接続側に移動させ、容器5内に
混入した空気を十分に抜くことができる。また、制御部
59は、スリット検出手段67が第1のスリットを検出
すると、揺動モータを停止させることなく、採血用容器
重量検知部57を作動させ、全血重量を検知するよう制
御できるものであることが好ましい。これにより、収納
台98を停止させて重量を検知する場合に比して精度は
劣るが、揺動しながら、逐次変化する全血重量を検知す
ることができる。
【0032】さらに、採血用容器収納室41には、図1
に示すように、収納室41の内部の圧力を検知するため
の圧力検知手段55、例えば圧力センサが取り付けられ
ている。具体的には、圧力検知手段55は、採血用容器
収納室41とチューブで連通するように取り付けられて
いる。圧力検知手段55としては、拡散型半導体圧力検
知手段が好適に使用される。
【0033】そして、回路開閉手段12,13,14,
46は、通常状態において閉塞しているソレノイド・ピ
ンチバルブが好適に使用される。さらに、図2に示すよ
うに、この血液採取装置1の左側面には、ACDバッグ
用ハンガ85が設けられている。また、血液採取装置1
の前面には、血漿分離器取付部を形成する血漿分離器ホ
ルダー84が設けられている。この血漿分離器ホルダー
84は、中央より約30mm下を支点として前面に約2
0゜傾斜して、血漿分離器を装着できるようになってお
り、装着状態は、ラッチ型マグネットキャッチにより保
持および解除できるように構成されている。さらに、こ
の血液採取装置1の全面には、カフ加圧用ポート93が
設けられており、図1に示すように、カフ49に接続さ
れたチューブが取り付け可能となっている。そして、こ
のカフ加圧用ポート93は、血液採取装置1内に設けら
れたカフ圧力用ポンプ44と接続され、さらに、ポート
93内部の圧力を検知する圧力センサ56およびリーク
バルブ54が取り付けられている。カフ加圧用ポンプ4
4としては、血圧計用小型ポンプが好適に使用でき、圧
力センサ56としては、拡散型半導体圧力センサが好適
に使用できる。そして、カフ加圧用ポート93よりカフ
49に与えられる圧力は、+10〜+100mmHgを
10mmHgごとに設定できるように構成されている。
この設定圧力は、図2に示すフロントパネル86より入
力できるようになっている。さらに、血液採取装置1
は、図1に示すように第3送血管内の気泡を検知するた
めの、気泡検知手段97を備えている。気泡検知手段と
しては、超音波気泡センサが好適に使用できる。
【0034】そして、図2に示すように、血液採取装置
1には、血漿採取用容器10の重量を検出するための血
漿重量検知部99が設けられており、この血漿重量検知
部99としては、外部出力付電子天秤が好適に使用さ
れ、この血漿重量検知部99より、血漿採取用容器10
の重量が一定の周期で測定され、その測定データーは、
制御部59に入力される。
【0035】
【作用】次に、本発明の血液採取装置1の作用を、図
1、図3ないし図17を参照して説明する。特に、血漿
採取回路として、採血針21と、採血用容器5と、採血
針21と採血用容器5とを連通する第1送血管2とを有
する採血回路と、採取される全血に血液抗凝固剤を添加
するための抗凝固剤添加回路と、抗凝固剤が添加された
全血を血漿成分と血球成分に分離する血漿分離手段と、
分離された血漿成分を採取する血漿採取容器と、分離さ
れた血球成分を採血者に返還するための血球成分返還回
路とを少なくとも有する血漿分離回路を制御するための
血液採取装置であって、血液採取装置1は、採血用容器
収納室41と、採血用容器収納室41内部を加圧および
減圧するための減圧・加圧手段58と、採血用容器収納
室41の採血用容器収納台98を揺動するための揺動手
段42と、採血用容器の重量を検知するための採血用容
器重量検知部57と、揺動手段42の揺動部の円盤に設
けられた第1ないし第3のスリットを検出するためのス
リット検出手段67と、血漿分離器7を着脱自在に取り
付ける血漿分離器取付部と、制御部59とを有し、採血
用容器5内部に抗凝固剤収納容器45より所定量の抗凝
固剤を注入させた後、採血用容器5の内部の空気ととも
に第1送血管2に抗凝固剤を流入させるエアー抜き・抗
凝固剤流入ステップと、該エアー抜きおよび抗凝固剤流
入ステップが終了した後に、減圧・加圧手段58を作動
させて採血用容器収納室41内部を減圧状態とし、採血
用容器5内部に、抗凝固剤収納容器45より所定量の抗
凝固剤を注入させる抗凝固剤注入ステップと、抗凝固剤
注入ステップが終了した後、減圧・加圧手段58を作動
させて採血用容器収納室41内部を減圧状態とし、採血
用容器5内部に、供血者より所定量の血液を採取する採
血ステップと、採血ステップが終了した後、減圧・加圧
手段58を作動させて採血用容器収納室41内部を加圧
状態とし、第1送血管2中の血液を供血者に返血すると
ともに、第1送血管2中に、採血用容器5内部に採血さ
れた血液を流入させる少量返血ステップと、少量返血ス
テップが終了した後、減圧・加圧手段58を作動させて
採血用容器収納室41内部を加圧状態とし、採血用容器
5内部に採血された血液を血漿分離器7に流入させ、血
漿分離器7の血漿流出口より流出する血漿成分を血漿採
取用容器10に採取するとともに、血漿分離器7の血球
流出口より流出する血球成分を供血者に返血する分離・
返血ステップを行うものである。
【0036】そして、血漿採取回路としては、採血針2
1と、採血用容器5と、採血針21と採血用容器5とを
連通する第1送血管2と、血漿分離器7と、採血用容器
5と血漿分離器7の血液流入口とを連通する第2送血管
6と、血漿分離器7の血液流出口と第1送血管2とを連
通する第3送血管8と、血漿採取用容器10と、血漿分
離器7の血漿流出口と血漿採取用容器10とを連通する
血漿輸送管9と、抗凝固剤収納容器45と、抗凝固剤収
納容器45と採血用容器5とを連通する抗凝固剤輸送管
48とを有する単針式血漿分離回路が好適に使用され
る。 また、血液採取装置1は、血漿分離回路の第1送
血管2を開閉するための第1の回路開閉手段12と、第
2送血管6または第3送血管8を開閉するための第2の
回路開閉手段13と、血漿輸送管9を開閉するための第
3の回路開閉手段14と、抗凝固剤輸送管48を開閉す
るための第4の回路開閉手段46と、血漿採取用容器の
重量検知部99を有している。
【0037】そして、血液採取装置1は、前記抗凝固剤
注入ステップ、前記採血ステップ、前記少量返血ステッ
プ、前記分離・返血ステップをこの順序で、設定回数繰
り返して行うものであり、さらに、それらのステップお
よびステップの進行は、制御部59により、ほぼ自動化
されている。また、前記エアー抜き・抗凝固剤流入ステ
ップは、初回のみ行われるものである。
【0038】特に、ここでは図3ないし図17を参照し
て、200ml用の採血用容器5を用いて、5回の血漿
採取を行う場合を例に取り説明する。最初に、図6に示
すように、血液採取装置1の電源スイッチをオンにする
と、イニシャライズとして、制御部59のCPUの初期
設定を行った後、自動的に各部の電気的異常がチェック
される。続いて、採血量(200mlまたは400m
l、今回の説明では、200ml)の設定、処理モード
[採血のみまたはアフェレーシス(血漿採取)、今回の
説明ではアフェレーシス]の設定、採血回数(今回の説
明では、5回)の設定および各設定パラメータのデフォ
ルトデータがRAMに転送される。さらに、必要な場合
は、血液採取装置1の前面に設けられているパラメータ
ー設定スイッチを用いて、採血圧力、返血圧力などのパ
ラメーターの変更を行う。なお、この状態では、採血用
容器収納台98は、採血用容器5のチューブ接続側が低
くなるように、水平に対して+20゜の位置で停止して
いる。
【0039】そして、蓋83を開くと、回路開閉手段1
2(CL12),13(CL13),14(CL1
4),46(CL46)は開放状態となる。また、減圧
・加圧手段58のリークバルブ50(LV50)は開放
状態であり、減圧・加圧手段58の減圧・加圧切替バル
ブ51(V51),52(V52)ともに大気開放状態
となっている。そして、採血用容器収納台98の重量が
検知され、TWOとして記憶される。続いて、採血用容
器5のセットにエラーがない場合は、初期値セットとし
て、採血量200ml、採血回数(Ns)=5、処理モ
ード(アフェレーシス)が入力される。そして、カフ加
圧用ポート93にカフ49に接続されたチューブを取り
付け、さらに、カフ49を供血者に被着する。
【0040】以上のセットが完了した後、フロントパネ
ルの開始スイッチをオンにすると、図7のフローチャー
トの[3]に移行する。そして、採血用容器5の重量を
検知(TW5)し、TW5がTW0(収納台98の重
量)よりわずか(△TW0)に大きい値TW0+△TW
0以下(TW0+△TW0≧TW5)の場合には、採血
用容器5が採血用容器収納室41に収納されていないこ
とを検知し、アラームが作動し装着処理ルーチンに移行
する。また、漏血、蓋が開いているとアラームが作動す
る。
【0041】これらの作業が終了すると、開始ランプが
点灯し、エア抜き・抗凝固剤注入モードに移行し、N=
Ns(今回の場合は、N=5)が入力され、採血用容器
収納室41の圧力(BP)の検知が開始される。そし
て、図8のフローチャートの[5]、さらに、図9のフ
ローチャート[10]に移行する。そして、減圧・加圧
手段58を作動させて採血用容器収納室41内部を減圧
状態とし、採血用容器5内部に、抗凝固剤収納容器45
より所定量の抗凝固剤を注入させた後、採血用容器5の
内部の空気を除去し、さらに、第1送血管2に抗凝固剤
を流入させるエアー抜き・抗凝固剤流入ステップが行わ
れる。揺動手段42が作動し、スリット検出手段67が
第2のスリットを検出すると、揺動モータがクランク機
構の下死点で停止し、揺動手段42がOFF状態とな
る。これにより、採血用容器収納台98が、採血用容器
5のチューブ接続側が上となる位置(この実施例では、
水平に対して、−20゜となる位置)で停止する。より
具体的に説明すると、この動作は、揺動手段42の作動
に伴い、揺動モータおよび揺動モータの軸に取り付けら
れた円盤が回転し、スリット検出手段67が円盤の第2
のスリットを検出して、制御部59が、揺動モータの回
転をクランク機構の下死点で停止させるよう制御するこ
とによるものであり、これにより、採血用容器5内の空
気は、チューブ接続側に移動する。そして、採血用容器
収納台98が、上記位置で停止すると、リークバルブ5
0が閉塞状態、バルブ51が大気開放状態、バルブ52
が通気状態となり、真空ポンプ43が作動し、採血用容
器収納室41内部を加圧状態とし、回路開閉手段12が
開き、採血用容器5のチューブ接続側に移動した空気
は、第1送血管2を介して採血針21より外部に排出さ
れる。さらに、リークバルブ50が大気開放状態とな
り、ポンプ43がOFF状態となり、回路開閉手段12
が閉じて、一回目の空気抜きが終了する。
【0042】さらに、抗凝固剤ランプ(ACDランプ)
が点灯し、揺動手段42が作動し、スリット検出手段6
7が第1のスリットを検出すると、揺動モータがクラン
ク機構の上死点で停止し、揺動手段42がOFF状態と
なる。これにより、採血用容器収納台98が、初期状態
の位置(採血用容器5のチューブ接続側が低くなる位
置、この実施例では水平に対して+20゜となる位置)
に戻る。より具体的に説明すると、この動作は、揺動手
段42の作動に伴い、揺動モータおよび揺動モータの軸
に取り付けられた円盤が回転し、スリット検出手段67
が円盤の第1のスリットを検出して、制御部59が揺動
モータの回転をクランク機構の上死点で停止させるよう
制御することによるものである。
【0043】そして、採血用容器収納台98が初期状態
の位置で停止すると、リークバルブ50が閉塞状態、バ
ルブ51が通気状態、バルブ52が大気開放状態とな
り、真空ポンプ43が作動し、採血用容器収納室41内
部が減圧状態となる。さらに、回路開閉手段46が開放
状態となり、抗凝固剤容器45より採血用容器5内に少
量(ここでは、10ml)の抗凝固剤(例えば、ACD
液)が注入される。この抗凝固剤の注入は、採血用容器
重量検知部57により、採血用容器5の重量(NWn)
より、抗凝固剤充填前の重量(NW0)を引いた重量
が、抗凝固剤設定重量(W5、ここでは10ml)以上
(NWn−NW0≧W5)に達することが検知されるま
で行われ、上記の状態に達すると、リークバルブ50が
大気開放状態、真空ポンプ43(VP43)がOFF状
態となるとともに、回路開閉手段46が閉塞状態とな
り、抗凝固剤の注入作業が終了する。なお、NWn−N
W0≧W5に達しないうちは、常に異常が発生している
か判断し、異常が発生した場合は、異常処理を行う。
【0044】そして、抗凝固剤の注入が終了すると、再
度、揺動手段42が作動し、スリット検出手段67が第
2のスリットを検出すると、揺動モータ60がクランク
機構の下死点で停止し、揺動手段42がOFF状態とな
る。これにより、採血用容器収納台98が、採血用容器
5のチューブ接続側が上となる位置(この実施例では、
水平に対して、−20゜となる位置)で停止する。そし
て、収納台98が停止すると、リークバルブ50が閉塞
状態、バルブ51が開放状態、バルブ52が通気状態と
なり、真空ポンプ43が作動し、採血用容器収納室41
内部が加圧状態となる。さらに、回路開閉手段12が開
くことにより、採血容器5内の残留空気が第1送血管2
を介して採血針21から完全に抜かれるとともに、第1
送血管内が抗凝固剤で満たされる。その間、採血用容器
重量検知部57は、採血用容器5の重量(NWn)を逐
次検知しており、NWnが抗凝固剤充填前の重量(NW
0)よりわずか(△NW0)に大きい値NW0+△NW
0以下(NWn≦NW0+△NW0)になると、リーク
バルブ50が大気開放状態、真空ポンプ43(VP4
3)がOFF状態となるとともに、回路開閉手段46が
閉塞状態となり、2回目の空気抜き作業が終了する。な
お、NWn>NW0であるうちは、常に異常が発生して
いるか判断し、異常が発生した場合は、異常処理を行
う。さらに、2度の空気抜き作業を行ない、エアー抜
き、さらに、第1送血管2への抗凝固剤の流入ステップ
(モード)が終了し、抗凝固剤注入ステップ(モード)
に移行する。
【0045】そして、採血容器5内の空気抜き作業が終
了すると、処理モード、今回の場合は、アフェレーシス
を判断し、図10に示すフローチャートの[6]に移行
し、リークバルブ50が閉塞状態となり、減圧・加圧切
替バルブ51が通気状態となり、回路開閉手段46が開
放状態となり、さらに真空ポンプ43が作動し、採血用
容器収納室41内部が減圧状態となり、抗凝固剤収納容
器45より採血用容器5内に抗凝固剤(ここでは、20
ml)が注入される。この抗凝固剤の注入は、採血用容
器重量検知部57および制御部59により、採血用容器
5の重量(NWn)より、抗凝固剤充填前の重量(NW
0)を引いた重量が、抗凝固剤設定重量(W0)以上
(NWn−NW0≧W0)に達したことが検知されるま
で行われ、上記の状態に達すると、真空ポンプ43(V
P43)の作動が停止するとともに、回路開閉手段46
が閉塞状態となり、リークバルブ50が開放状態とな
り、抗凝固剤の注入作業が終了する。また、所定時間内
に、NWn−NW0≧W0に達しない間は、常に異常が
発生しているか判断し、異常が発生した場合は、異常処
理を行う。続いて、カフ圧力(CPR)が検知され、リ
ークバルブ54が閉塞、カフ加圧ポンプ44(CP4
4)が作動する。そして、カフ圧力が設定値(P2)よ
り高くなると(CPR≧P2)、スタンバイアラームが
作動し、ACDランプが消灯し、開始ランプが点滅す
る。また、所定時間内に、CPR≧P2に達しないうち
は、常にカフ圧異常であるか判断し、異常が発生した場
合は、異常処理を行い、フローチャートの[7]に移行
する。そして、採血モードに移行する。
【0046】そして、採血針21を供血者の静脈に穿刺
し、供血者の静脈圧によって血液が採血針より送血管に
流入したことを確認した後、フロントパネル86に設け
られている開始スイッチをオンにする。これにより、図
11に示すフローチャート[8]に移行し、カフ加圧用
ポンプ44は、作動状態を維持し、所定圧力範囲内に維
持される。上記真空ポンプ43の作動により、採血用容
器5内には、血液が流入し、揺動手段42が作動する。
さらに、採血ランプ、スタートランプが点灯する。揺動
手段42は、一定の周期(この実施例では、約1秒周
期)で収納台98を揺動し、揺動中は、採血用容器重量
検知部57により、初期状態の位置(収納台が水平に対
して+20゜となる位置)で、全血重量が逐次検知され
る。これは、制御部59が、スリット検出手段67が第
1のスリットを検出すると、揺動モータの回転を停止さ
せることなく、採血用容器重量検知部57を作動させ、
揺動しながら全血重量を検知するよう制御することによ
る。
【0047】さらに、制御部59は、図4のフローチャ
ートに示すように、制御されている。タイマが0である
ことを、判断すると、最初の減圧であるかどうかを判断
し、最初の減圧である場合は、図5に示すレベル1まで
減圧し、タイマに30秒を入力する。また、最初の減圧
でない場合は、血液変化量と設定血液変化量とを比較
し、血液変化量が設定血液変化量未満か、以上であるか
を判断する。そして、血液変化量が設定血液変化量以上
である場合は、前回が減圧度上昇であったかどうかを判
断する。そして、前回が減圧度上昇であった場合は、さ
らに、現在の減圧度がレベル1,2,3のいずれかに該
当するかどうかを判断する。そして、現在の減圧度が、
レベル1,2,3のいずれかであった場合は、ひとつ上
のレベルに減圧度を上昇させる(言い換えれば、第1の
設定値分減圧度を上昇させる)。また、前回が減圧度上
昇でなかった場合(言い換えれば、前回が減圧度下降で
あった場合は)および現在の減圧度がレベル1,2,3
のいずれにも該当しない場合は、第2の設定値分だけ減
圧度を上昇させる。この第2の設定値は、第1の設定値
より小さい値に設定されている。そして、減圧度と設定
最高減圧度とを比較し、減圧度が設定最高減圧度以上の
場合は、減圧度を最高減圧度にセットし、また、減圧度
が設定最高減圧度未満の場合は、その状態のまま、タイ
マに30秒を入力する。また、血液変化量と設定血液変
化量とを比較した結果、血液変化量が設定血液変化量未
満である場合、最も近いレベルまで、減圧度を低下させ
る。具体的に述べると、例えば、現在の減圧度がレベル
3の状態であったとすると、レベル2まで、減圧度を低
下させる。また、減圧度が、レベル1とレベル2の間で
あったとすると、レベル1まで、減圧度を低下させる。
また、減圧度がレベル1より低く、かつ設定最低減圧度
より大きい場合は、設定最低減圧度まで下降させる。
【0048】そして、上記フローにより減圧度の下降が
行われるが、下降される結果の減圧度が設定最低減圧度
以下となる場合(現在の減圧度が設定最低減圧度である
場合に該当する)は、減圧度を設定最低減圧度とし、そ
の状態のまま、タイマに30秒を入力する。このような
制御を行うことにより、より正確な減圧度のコントロー
ルを行うことができる。さらに、制御部59は、血液変
化量と設定変化量とがほぼ等しくなる減圧度(具体的に
は、採血終了時付近の減圧度)を記憶し、次回の採血開
始時には、その記憶した減圧度で、減圧・加圧手段58
が採血を開始する。そして、減圧度を下降させる場合
は、例えば、レベル3よりレベル2に下降する時には、
カフ加圧をを停止し、大気圧に解放する。
【0049】以上の制御手段59による減圧度の制御
を、図5のタイムチャートを用いてより具体的に説明す
る。図5は、減圧度の制御例を示すタイムチャートであ
る。図5の制御例では、まず、制御部59は、減圧・加
圧手段58の減圧度が、レベル1となるよう制御してい
る。そして、一定時間後(30秒後)の判断1では、血
液変化量と設定変化量を比較し、血液変化量が設定変化
量より多いことから、減圧度を第1の設定値(50mm
Hg)だけ上げ、レベル2とする。さらに、その一定時
間後の判断2においても、血液変化量が設定変化量より
多いことから、減圧度を第1の設定値(50mmHg)
だけ減圧度を上げ、レベル3とする。そして、その一定
時間後の判断3では、血液変化量が設定変化量より少な
くなったため、レベル2とレベル3との間に適正流量が
存在するものと想定し、一度減圧度をレベル2まで下降
させる。そして、判断4では、判断3で減圧度を第1の
設定値だけ下げたため、減圧度がレベル2となってお
り、この状態において、血液変化量が設定変化量より多
いため、第1の設定値より小さい第2の設定値(10m
mHg)だけ減圧度を上げている。さらに、判断5、判
断6でも、血液変化量が設定変化量より多いため、第2
の設定値だけ減圧度を上げている。そして、この減圧度
の上昇が続き、減圧度がレベル3に到達してもなお血液
変化量が設定変化量より多い場合は、減圧度をひとつ上
のレベル(この場合では、設定最高減圧度)まで、上昇
させる。また、もし、レベル2とレベル3との間に適正
流量が存在するならば、判断7に示すように、血液変化
量が設定血液変化量未満となり、この場合、ひとつ下の
レベル(この場合では、レベル2)まで、減圧度が低下
し、その繰り返しを行うことになる。 このように、本
発明の血液採取装置は、採血中、一定時間毎に、減圧・
加圧手段58の減圧度をより適切な減圧度に自動調整す
るものである。
【0050】そして、上記のように採血作業を行ない、
全血重量が設定採血量の−50ml(ここでは、150
ml)になると、初期状態の位置で揺動が停止(約1秒
間)され、より正確な重量検知が行なわれる。さらに、
採血用容器5の重量(NWn)が、設定重量[W1=採
血設定重量+抗凝固剤重量(W0)]以上(NWn≧W
1)に達すると、回路開閉手段12を閉塞し、リークバ
ルブ50が開放状態となり、真空ポンプ43、カフ加圧
用ポンプ44の作動が停止し、バルブ51も大気開放状
態となり、採血作業が終了する。さらに、その後、採血
と抗凝固剤の十分な撹拌を行うために、揺動手段42が
作動し続け、継続して数回の撹拌を行った後、採血ラン
プが消灯し、揺動手段42はOFF状態となる。また、
所定時間内に、NWn≧W1に達しないうちは、常に異
常が発生しているか判断し、異常が発生した場合は、異
常処理を行う。そして、処理モード(採血のみまたはア
フェレーシス、今回の場合は、アフェレーシス)を判断
し、図12に示すフローチャートの[9]に移行する。
【0051】ここから少量返血モードに移行し、分離返
血ランプが点灯する。この少量返血モードは、採血終了
後、第1送血管2内の血液は、抗凝固剤が添加されてい
ない状態となっており、このまま放置すると、第1送血
管2の血液が凝固するので、少量返血を行うことによ
り、この第1送血管2内の血液を供血者に返血し、第1
送血管2内に採血用容器5中の抗凝固剤が添加された血
液を流入させ、送血管2内での血液の凝固を防止するた
めに行うものである。この少量返血モードでは、リーク
バルブ50が閉塞状態、バルブ51が大気開放状態、バ
ルブ52が通気状態となり、真空ポンプ43が作動し、
採血用容器収納室41内部を加圧状態とし、このときの
採血用容器5の重量をTW3として記憶し、回路開閉手
段12を開放状態とする。この少量返血は、返血前の採
血用容器5の重量(TW3)より採血用容器5の重量
(NWn)を引いた重量が、[抗凝固剤添加血液の設定
返血重量(W2)]以上(TW3−NWn≧W2)とな
るまで行われ、上記の設定重量に達すると、少量返血作
業が終了し、分離・返血モードに移行し、回路開閉手段
12が閉塞状態となり、回路開閉手段13が開放状態と
なる。また、所定時間内に、TW3−NWn≧W2に達
しないうちは、常に異常が発生しているか判断し、異常
が発生した場合は、異常処理を行う。そして、採血回数
残数(N)を判断し、N=Ns(今回の場合では、N=
5)つまり、1回目であることを判断した場合は、回路
開閉手段14を少し遅らせて開放状態とする。これは、
1回目のみ血漿分離器7内に充填されているプライミン
グ液(生理食塩水)により、血漿が希釈されないように
するため、回路開閉手段14の開放タイミングを10〜
20秒遅らせてプライミング液(生理食塩水)だけを流
出させるためである。分離・返血モードでは、回路開閉
手段13,14が開放状態であり、真空ポンプ43の作
動が維持されている。このため、採血用容器5内部の血
液が血漿分離器7に流入し、血漿分離器7により分離さ
れた血漿成分は、血漿輸送管9を通り血漿採取容器10
に流入する。また、血漿分離器7より流出する血球成分
は、第3送血管8を通り供血者に返血される。
【0052】そして、血漿採取用容器10の重量は、一
定の周期で血漿重量検知部99により計量されている。
そして、この作業は、血漿採取用容器10の重量が、設
定血漿採取量に達しない状態にて、採血用容器5が設定
されたしきい値、言い換えれば、採血用容器5の重量
(NWn)より採血前の採血用容器5の重量(TW5)
を引いた重量が、設定重量(Wth)以下(NWn−T
W5≦Wth)となるまで行われ、採血血漿採取重量と
採血量から次回採血量を演算して、下記のとおり次回採
血量を算出する。 血漿採取効率(η)=今回血漿採取量/設定採血量・・・・・・(1) 残り血漿採取量=設定血漿採取量−血漿採取量積算値・・・・・・(2) 次回予想血漿採取量=設定採血量×η・・・・・・(3) 残り血漿採取量≧次回予想血漿採取量の場合 次回採血量=設定採血量・・・・・・(4) 残り血漿採取量<次回予想血漿採取量の場合 次回採血量=残り血漿採取量/η+α・・・・・・(5) (ただし、αは、供血者の血液ヘマトクリット値の上昇
および血漿分離器7の性能低下による血漿採取効率の低
下を見込んで、設定される量であり、通常は10〜30
g程度の値である。)
【0053】そして、血漿採取用容器10の重量が、設
定血漿採取量に達すると、回路開閉手段13,14は閉
塞状態、バルブ51,52も大気開放状態となり、真空
ポンプ43の作動も停止し、分離・返血作業が終了し、
図13のフローチャート[11]に移行する。また、所
定時間内に、血漿採取用容器10の重量が、設定血漿採
取量に達しないうちは、異常が発生しているか判断し、
異常が発生した場合は、異常処理を行う。そして、採血
回数残量が1回であるか(N:1)を判断し、1回でな
ければ、図14に示すフローチャートの[12]に移行
し、N=N−1を入力し、回数のカウントダウンを行
い、採血用容器5の重量をTW1として記憶する。 ま
た、この説明では、回数を入力する実施例を用いている
が、上記の血漿採取量を基準に考え、回数の入力を行わ
ないものとしてもよい。再び、ACDランプが点灯し、
リークバルブ50が閉塞状態、バルブ51が通気状態、
バルブ52が大気開放状態となり、真空ポンプ43が作
動し、また、回路開閉手段46が開放状態、リークバル
ブ54が閉塞状態となり、カフ加圧ポンプ44が作動
し、抗凝固剤収納容器45より採血用容器5内に抗凝固
剤(例えば、ACD液)が、採血用容器5の重量(NW
n)よりTW1を引いた重量が、抗凝固剤設定重量(W
o)以上(NWn−TW1≧Wo)となるまで注入さ
れ、上記の設定重量に達すると、回路開閉手段46が閉
塞状態となり、真空ポンプ43の作動が停止し、ACD
ランプが消灯する。また、所定時間内に、NWn−TW
1≧Woに達しないうちは、常に異常が発生しているか
判断し、異常が発生した場合は、異常処理を行う。そし
て、カフ圧力が設定値より高くなったとき(CPRn≧
P2)、図11に示すフローチャートの[13]に移行
し、再び、採血が開始される。また、所定時間内に、C
PRn≧P2に達しないうちは、常に異常が発生してい
るか判断し、異常が発生した場合は、異常処理を行う。
【0054】また、採血回数残量が1回であることを
(N=1)判断したとき、終了アラームが鳴り、開始ラ
ンプおよび分離返血ランプが消灯し、続いて終了ランプ
が点灯し、供血者より採血針21を抜去する。そして、
血液採取装置1の蓋を開けることにより、回路開閉手段
12,13,14,46のすべてが開放状態となり、終
了ランプが消灯し、採血用容器収納室41より採血用容
器5を取り出し、また血漿分離器取付部より血漿分離器
7を取り外し、血漿採取作業を完了する。また、必要に
応じて、蓋を開けず、回数キーより回数(N)を入力
し、再び、開始キーを押すことにより、図7のフローチ
ャートの[14]に移行し、再び、ACD注入モードに
移行する。
【0055】また、この実施例の血液採取装置1は、採
血用容器5の重量およびカフ圧力の検知において、異常
が発生した場合、それを検知し、異常処理を行うように
なっている。次に、図15ないし図17を用いて、本発
明の血液採取装置1の異常処理フローについて説明す
る。この異常処理フローでは、常時図15の左側のルー
トに示すように、血液採取装置1の作動中、停止スイッ
チが押されたか否か、採血流量が低下しているか否か、
蓋が開放しているか否か、漏血があるか否か、血漿分離
および返血モード中において気泡が検知されるか否かを
順次判断し、それぞれYESと判断したときに、異常処
理フロー[20]に移行するように構成されている。ま
ず、採血流量の低下が検知された場合は、採血時である
か判断し、そうであれば、A=1であるか(A=1であ
れば、再度の採血流量低下を意味する)を判断し、A=
1でなければ、図16に示すサブルーチンAに移行す
る。尚、この血液採取装置1では、採血用容器収納室4
1内部の圧力が設定圧力を上限とし、所定の下限値(例
えば設定圧力の0.9倍)を下限とするように真空ポン
プのON/OFFを繰り返すことにより、上記範囲内に
圧力が維持されるように制御されている。
【0056】また、採血用容器収納室41に設けられて
いる採血用容器重量検知部57による重量の検知は、採
血用容器収納室41の揺動手段42の揺動周期ごとに検
知し、そして、前に検知した重量と比較することによ
り、採血流量の低下を検知するように構成されている。
そして、この採血流量低下が検知されると、上記のよう
に、図16に示すサブルーチンAに移行する。そして、
リークバルブ50を開放状態とし、この状態を1秒間
(T4)維持する。そして、採血圧力(P)を設定圧力
(P1)の1/2、すなわちP1/2に自動設定し、リ
ークバルブ50を閉塞状態とし、A=1を自動入力し、
再度採血を開始する。そして、再度採血流量が低下する
と、図15のフローチャートに示すように、A=1を判
断し、YESであれば(NOの場合は、図10の条件に
該当する)、流量低下警報ランプが点滅し、A=0を自
動入力し、アラームが作動し、図17のフローチャート
の[20]に移行し、そして、図17に示すように、真
空ポンプ43および揺動手段42を停止させ、リークバ
ルブ50およびリークバルブ54を開放状態とし、続い
て、回路開閉手段のすべてを閉塞状態とし、開始スイッ
チが点滅し、中断スイッチが点滅する。
【0057】続いて、開始スイッチのON/OFF、中
断スイッチのON/OFFを判断する。そして、開始ス
イッチON、蓋83の閉が検知された場合は、中断ラン
プが消灯し、開始ランプが点灯し、警報ランプが消灯
し、図17のフローチャート[21]に移行する。また
中断スイッチのONを確認することにより、警報ラン
プ、開始ランプ、中断ランプが消灯し、図6のフローチ
ャートの[2]に移行して、血漿採取作業を中止する。
【0058】
【発明の効果】本発明の血液採取装置は、採血針と採血
用容器と該採血針および該採血用容器を連通する送血管
とを有し採血者から血液を採取するための採血回路を制
御するための血液採取装置であって、該血液採取装置
は、前記採血回路の前記採血用容器を収納する採血用容
器収納室と、該収納室内部を減圧するための減圧手段
と、前記採血用容器に採取される血液の量を検知するた
めの血液量検知手段と、前記減圧手段および前記血液量
検知手段を制御する制御部とを有し、該制御部は、採血
中、前記血液量検知手段からの出力信号に基づき、一定
時間毎の血液変化量を算出し、さらに、前記減圧手段の
減圧度に応じて設定された設定変化量と前記血液変化量
とを比較し、前記血液変化量が前記設定変化量より多い
かほぼ等しい場合は、前記減圧手段の減圧度を上げ、前
記血液変化量が前記設定変化量より少ない場合は、前記
減圧手段の減圧度を下げるよう制御するものであり、採
血者に適した減圧度を自動的に調整するものであるの
で、採血効率が高く短時間で採血を行うことができると
ともに、安全に採血を行うことができる。
【0059】また、本発明の血漿採取装置は、採血用容
器を有し採血者から全血を採取するための採血回路と、
採取される全血に血液抗凝固剤を添加するための抗凝固
剤添加回路と、抗凝固剤が添加された全血を血漿成分と
血液成分に分離する血漿分離回路と、分離された血漿成
分を収納する血漿収納回路と、分離された血球成分を採
血者に返還するための血球成分返還回路とを少なくとも
有する血漿採取回路を制御するための血漿採取装置であ
って、該血漿採取装置は、前記採血回路の前記採血用容
器を収納する採血用容器収納室と、該収納室内部を減圧
または加圧するための減圧・加圧手段と、前記採血用容
器に採取される血液の量を検知するための血液量検知手
段と、前記減圧・加圧手段および前記血液量検知手段を
制御する制御部とを有し、該制御部は、採血中、前記血
液量検知手段からの出力信号に基づき、一定時間毎の血
液変化量を算出し、さらに、前記減圧・加圧手段の減圧
度に応じて設定された設定変化量と前記血液変化量とを
比較し、前記血液変化量が前記設定変化量より多いかほ
ぼ等しい場合は、前記減圧・加圧手段の減圧度を上げ、
前記血液変化量が前記設定変化量より少ない場合は、前
記減圧・加圧手段の減圧度を下げるよう制御するもので
あるので、採血者に適した減圧度を自動的に調整するも
のであり、採血効率が高く短時間で採血を行うことがで
きるとともに、安全に採血を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、血漿分離回路を取り付けた状態の本発
明の血液採取装置の実施例の概略図である。
【図2】図2は、血漿分離回路を取り付けない状態の本
発明の血液採取装置の実施例の斜視図である。
【図3】図3は、本発明の実施例の血液採取装置におけ
る減圧度の制御内容を説明するためのフローチャートで
ある。
【図4】図4は、本発明の実施例の血液採取装置におけ
る減圧度の制御内容を説明するためのフローチャートで
ある。
【図5】図5は、本発明の実施例の血液採取装置におけ
る減圧度の制御例を示すタイムチャートである。
【図6】図6は、本発明の実施例の血液採取装置の作用
を説明するためのフローチャートである。
【図7】図7は、本発明の実施例の血液採取装置の作用
を説明するためのフローチャートである。
【図8】図8は、本発明の実施例の血液採取装置の作用
を説明するためのフローチャートである。
【図9】図9は、本発明の実施例の血液採取装置の作用
を説明するためのフローチャートである。
【図10】図10は、本発明の実施例の血液採取装置の
作用を説明するためのフローチャートである。
【図11】図11は、本発明の実施例の血液採取装置の
作用を説明するためのフローチャートである。
【図12】図12は、本発明の実施例の血液採取装置の
作用を説明するためのフローチャートである。
【図13】図13は、本発明の実施例の血液採取装置の
作用を説明するためのフローチャートである。
【図14】図14は、本発明の実施例の血液採取装置の
作用を説明するためのフローチャートである。
【図15】図15は、本発明の実施例の血液採取装置の
作用を説明するためのフローチャートである。
【図16】図16は、本発明の実施例の血液採取装置の
作用を説明するためのフローチャートである。
【図17】図17は、本発明の実施例の血液採取装置の
作用を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1 血液採取装置 2 第1送血管 5 採血用容器 6 第2送血管 7 血漿分離器 8 第3送血管 9 血漿輸送管 10 血漿採取用容器 12 第1の回路開閉手段 13 第2の回路開閉手段 14 第3の回路開閉手段 41 採血用容器収納室 42 揺動手段 57 採血用容器重量検知部 58 減圧・加圧手段 59 制御部 67 スリット検出手段 98 採血用容器収納台 99 血漿重量検知部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 採血針と採血用容器と該採血針および該
    採血用容器を連通する送血管とを有し採血者から血液を
    採取するための採血回路を制御するための血液採取装置
    であって、該血液採取装置は、前記採血回路の前記採血
    用容器を収納する採血用容器収納室と、該収納室内部を
    減圧するための減圧手段と、前記採血用容器に採取され
    る血液の量を検知するための血液量検知手段と、前記減
    圧手段および前記血液量検知手段を制御する制御部とを
    有し、該制御部は、採血中、前記血液量検知手段からの
    出力信号に基づき、一定時間毎の血液変化量を算出し、
    さらに、前記減圧手段の減圧度に応じて設定された設定
    変化量と前記血液変化量とを比較し、前記血液変化量が
    前記設定変化量より多いかほぼ等しい場合は、前記減圧
    手段の減圧度を上げ、前記血液変化量が前記設定変化量
    より少ない場合は、前記減圧手段の減圧度を下げるよう
    制御することを特徴とする血液採取装置。
  2. 【請求項2】 採血用容器を有し採血者から全血を採取
    するための採血回路と、採取される全血に血液抗凝固剤
    を添加するための抗凝固剤添加回路と、抗凝固剤が添加
    された全血を血漿成分と血液成分に分離する血漿分離回
    路と、分離された血漿成分を収納する血漿収納回路と、
    分離された血球成分を採血者に返還するための血球成分
    返還回路とを少なくとも有する血漿採取回路を制御する
    ための血漿採取装置であって、該血漿採取装置は、前記
    採血回路の前記採血用容器を収納する採血用容器収納室
    と、該収納室内部を減圧または加圧するための減圧・加
    圧手段と、前記採血用容器に採取される血液の量を検知
    するための血液量検知手段と、前記減圧・加圧手段およ
    び前記血液量検知手段を制御する制御部とを有し、該制
    御部は、採血中、前記血液量検知手段からの出力信号に
    基づき、一定時間毎の血液変化量を算出し、さらに、前
    記減圧・加圧手段の減圧度に応じて設定された設定変化
    量と前記血液変化量とを比較し、前記血液変化量が前記
    設定変化量より多いかほぼ等しい場合は、前記減圧・加
    圧手段の減圧度を上げ、前記血液変化量が前記設定変化
    量より少ない場合は、前記減圧・加圧手段の減圧度を下
    げるよう制御することを特徴とする血漿採取装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2022126466A (ja) * 2021-02-18 2022-08-30 テルモ株式会社 採血装置及び採血装置の誤動作防止方法

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