JPH06171088A - インクジェット記録ヘッド - Google Patents
インクジェット記録ヘッドInfo
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- JPH06171088A JPH06171088A JP35184392A JP35184392A JPH06171088A JP H06171088 A JPH06171088 A JP H06171088A JP 35184392 A JP35184392 A JP 35184392A JP 35184392 A JP35184392 A JP 35184392A JP H06171088 A JPH06171088 A JP H06171088A
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Landscapes
- Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 第2の凹部11にゴミが停滞しないようなイ
ンク流路を有するインクジェット記録ヘッドを提供す
る。 【構成】 チャネル基板1には、異方性エッチングによ
り、チャネル溝3とインクリザーバ4が形成されてい
る。ヒーター基板2には、絶縁層8、厚膜樹脂層9が形
成されている。厚膜樹脂層9には、ヒーター7が底部に
設けられた第1の凹部10と、チャネル基板1の未エッ
チング部6をバイパスしてチャネル溝3とインクリザー
バ4を連結する第2の凹部11が設けられる。厚膜樹脂
層9の厚みを厚くし、第2の凹部11の実効断面積がチ
ャネル溝の実効断面積よりも大きくなるように形成す
る。これにより、フィルタを通過したチャネル溝3の実
効断面積程度以下の小さいゴミが、この第2の凹部11
に停滞するのを防ぐことができる。
ンク流路を有するインクジェット記録ヘッドを提供す
る。 【構成】 チャネル基板1には、異方性エッチングによ
り、チャネル溝3とインクリザーバ4が形成されてい
る。ヒーター基板2には、絶縁層8、厚膜樹脂層9が形
成されている。厚膜樹脂層9には、ヒーター7が底部に
設けられた第1の凹部10と、チャネル基板1の未エッ
チング部6をバイパスしてチャネル溝3とインクリザー
バ4を連結する第2の凹部11が設けられる。厚膜樹脂
層9の厚みを厚くし、第2の凹部11の実効断面積がチ
ャネル溝の実効断面積よりも大きくなるように形成す
る。これにより、フィルタを通過したチャネル溝3の実
効断面積程度以下の小さいゴミが、この第2の凹部11
に停滞するのを防ぐことができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクジェット記録ヘ
ッドのインク流路に関するものである。
ッドのインク流路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より用いられているインクジェット
記録ヘッドとしては、例えば、特願平3−348525
号公報や、特願平4−118345号公報の従来例に記
載されているようなものがある。図4は、従来のインク
ジェット記録ヘッドにおいてインク噴射素子付近をチャ
ネル溝の軸方向に垂直に切った断面図である。図中、1
はチャネル基板、2はヒーター基板、3はチャネル溝、
4はインクリザーバ、5はノズル、6は未エッチング
部、7はヒーター、8は絶縁層、9は厚膜樹脂層、10
は第1の凹部、11は第2の凹部、L1はチャネル溝の
高さ、L2は厚膜樹脂層の厚みである。図4に示す記録
ヘッドにおいては、チャネル溝とインクリザーバとを連
結する流路を、厚膜樹脂層9に形成された第2の凹部1
1によって形成する。
記録ヘッドとしては、例えば、特願平3−348525
号公報や、特願平4−118345号公報の従来例に記
載されているようなものがある。図4は、従来のインク
ジェット記録ヘッドにおいてインク噴射素子付近をチャ
ネル溝の軸方向に垂直に切った断面図である。図中、1
はチャネル基板、2はヒーター基板、3はチャネル溝、
4はインクリザーバ、5はノズル、6は未エッチング
部、7はヒーター、8は絶縁層、9は厚膜樹脂層、10
は第1の凹部、11は第2の凹部、L1はチャネル溝の
高さ、L2は厚膜樹脂層の厚みである。図4に示す記録
ヘッドにおいては、チャネル溝とインクリザーバとを連
結する流路を、厚膜樹脂層9に形成された第2の凹部1
1によって形成する。
【0003】チャネル基板1には、異方性エッチングに
より、チャネル溝3とインクリザーバ4が形成され、チ
ャネル溝3の開口部がノズル5となっている。ヒーター
基板2には、ヒーター7が形成され、ヒーター7に駆動
電流を供給するための電極、保護膜等が形成されている
が、これらの詳細は図示を省略した。また、ヒーター基
板2には、絶縁層8、厚膜樹脂層9が形成されている。
厚膜樹脂層9には、熱硬化性樹脂などが用いられる。こ
れら2枚の基板が接合されて個々のヘッドチップに切断
分離され、記録ヘッドが作製される。
より、チャネル溝3とインクリザーバ4が形成され、チ
ャネル溝3の開口部がノズル5となっている。ヒーター
基板2には、ヒーター7が形成され、ヒーター7に駆動
電流を供給するための電極、保護膜等が形成されている
が、これらの詳細は図示を省略した。また、ヒーター基
板2には、絶縁層8、厚膜樹脂層9が形成されている。
厚膜樹脂層9には、熱硬化性樹脂などが用いられる。こ
れら2枚の基板が接合されて個々のヘッドチップに切断
分離され、記録ヘッドが作製される。
【0004】第1の凹部10は、ピットと呼ばれるもの
で、絶縁層8および厚膜樹脂層9をパターニングして形
成され、ヒーター7上で発生したバブルの横方向への成
長を抑制し、バブルのノズル5からの逸脱や、空気の吸
い込みの防止を図るものである。また、第2の凹部11
は、絶縁層8の下に配置されている配線や駆動回路(図
示せず)等をインクの侵入から守るために、絶縁層8を
底部に残し、チャネル基板1の未エッチング部6に対応
した位置に厚膜樹脂層9をパターニングして形成されて
いる。ここで、厚膜樹脂層9の厚みL2は、第2の凹部
の流路部の高さに相当する。
で、絶縁層8および厚膜樹脂層9をパターニングして形
成され、ヒーター7上で発生したバブルの横方向への成
長を抑制し、バブルのノズル5からの逸脱や、空気の吸
い込みの防止を図るものである。また、第2の凹部11
は、絶縁層8の下に配置されている配線や駆動回路(図
示せず)等をインクの侵入から守るために、絶縁層8を
底部に残し、チャネル基板1の未エッチング部6に対応
した位置に厚膜樹脂層9をパターニングして形成されて
いる。ここで、厚膜樹脂層9の厚みL2は、第2の凹部
の流路部の高さに相当する。
【0005】このようなインク流路を有する従来のイン
クジェット記録ヘッドにおいては、チャネル部とインク
リザーバを連結する第2の凹部11にゴミが停滞し続
け、インクの供給が妨げられるという現象が発生する。
インクの供給が妨げられると、この凹部に連通したノズ
ル5から噴射されるインク滴は非常に小さくなり、また
は、インク滴が吐出されなくなり、記録された画像が劣
化する。チャネル部3とインクリザーバ4を連結する第
2の凹部11にゴミが停滞し続ける原因は、インクリザ
ーバを形成する厚膜樹脂層9の厚みL2が薄く、ゴミが
第2の凹部11を通過できないためである。
クジェット記録ヘッドにおいては、チャネル部とインク
リザーバを連結する第2の凹部11にゴミが停滞し続
け、インクの供給が妨げられるという現象が発生する。
インクの供給が妨げられると、この凹部に連通したノズ
ル5から噴射されるインク滴は非常に小さくなり、また
は、インク滴が吐出されなくなり、記録された画像が劣
化する。チャネル部3とインクリザーバ4を連結する第
2の凹部11にゴミが停滞し続ける原因は、インクリザ
ーバを形成する厚膜樹脂層9の厚みL2が薄く、ゴミが
第2の凹部11を通過できないためである。
【0006】インクジェット記録ヘッドに供給されるイ
ンクは、インクジェット記録ヘッドの外部に設けられ
た、図示しないフィルタによりゴミが除去されている。
しかし、除去されるゴミの大きさは、ある程度以上の大
きさのものだけである。微小なゴミを除去するために
は、フィルタの開口径を小さくする必要があるが、フィ
ルタ開口径を小さくすると、フィルタ部の流体抵抗が大
きくなってインク流入に支障が生じたり、フィルタの作
成コストが増大する問題が発生する。そのため、フィル
タでは、必要以上に微小なゴミは除去しないようにして
いる。従来より用いられてきたフィルタは、チャネル溝
3に停滞しない程度のゴミを除去するものであり、通常
は30〜60μmの高さのチャネル溝に停滞しない程度
以上の大きさのゴミだけが除去されていた。
ンクは、インクジェット記録ヘッドの外部に設けられ
た、図示しないフィルタによりゴミが除去されている。
しかし、除去されるゴミの大きさは、ある程度以上の大
きさのものだけである。微小なゴミを除去するために
は、フィルタの開口径を小さくする必要があるが、フィ
ルタ開口径を小さくすると、フィルタ部の流体抵抗が大
きくなってインク流入に支障が生じたり、フィルタの作
成コストが増大する問題が発生する。そのため、フィル
タでは、必要以上に微小なゴミは除去しないようにして
いる。従来より用いられてきたフィルタは、チャネル溝
3に停滞しない程度のゴミを除去するものであり、通常
は30〜60μmの高さのチャネル溝に停滞しない程度
以上の大きさのゴミだけが除去されていた。
【0007】一方、厚膜樹脂層9の厚みL2は、従来最
も薄い場合には、約5μmであり、非常に薄い。そのた
め、第2の凹部11のインク流路が狭く、フィルタを通
過したゴミが第2の凹部11を通過できず、この部分に
滞留することとなる。そのため、ノズル5から噴射され
るインク滴は非常に小さくなり、または、インク滴が吐
出されなくなり、記録された画像が劣化するという問題
があった。
も薄い場合には、約5μmであり、非常に薄い。そのた
め、第2の凹部11のインク流路が狭く、フィルタを通
過したゴミが第2の凹部11を通過できず、この部分に
滞留することとなる。そのため、ノズル5から噴射され
るインク滴は非常に小さくなり、または、インク滴が吐
出されなくなり、記録された画像が劣化するという問題
があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した事
情に鑑みてなされたもので、第2の凹部11にゴミが停
滞しないようなインク流路を有するインクジェット記録
ヘッドを提供することを目的とするものである。
情に鑑みてなされたもので、第2の凹部11にゴミが停
滞しないようなインク流路を有するインクジェット記録
ヘッドを提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、インクリザー
バおよび複数のチャネル溝が形成されたチャネル基板
と、厚膜樹脂層を有し上記インクリザーバと各チャネル
溝を連結する複数の凹部が形成されたヒーター基板を接
着して、インク流路を形成するインクジェット記録ヘッ
ドにおいて、上記凹部の実効断面積が上記チャネル溝の
実効断面積よりも大きくなるように形成されていること
を特徴とするものである。
バおよび複数のチャネル溝が形成されたチャネル基板
と、厚膜樹脂層を有し上記インクリザーバと各チャネル
溝を連結する複数の凹部が形成されたヒーター基板を接
着して、インク流路を形成するインクジェット記録ヘッ
ドにおいて、上記凹部の実効断面積が上記チャネル溝の
実効断面積よりも大きくなるように形成されていること
を特徴とするものである。
【0010】
【作用】本発明によれば、ヒーター基板上に形成される
インクリザーバと各チャネル溝を連結する凹部の実効断
面積を、インク噴射を行なうチャネル溝の実効断面積よ
りも大きくしたことにより、フィルタを通過したチャネ
ル溝の実効断面積以下の大きさのゴミは、凹部に停滞し
なくなる。
インクリザーバと各チャネル溝を連結する凹部の実効断
面積を、インク噴射を行なうチャネル溝の実効断面積よ
りも大きくしたことにより、フィルタを通過したチャネ
ル溝の実効断面積以下の大きさのゴミは、凹部に停滞し
なくなる。
【0011】
【実施例】図1は、本発明のインクジェット記録ヘッド
の一実施例を示すインク噴射素子付近をチャネル溝の軸
方向に垂直に切った断面図である。図中、図4と同様な
部分には同じ符号を付して説明を省略する。L3は第2
の凹部11のヒーター基板側からの端部からチャネル基
板側の未エッチング部までの距離、L4は第2の凹部1
1のインクリザーバ側の距離である。図4とほぼ同様の
構成を有しているが、厚膜樹脂層9の厚みL2が厚く形
成してあり、そのため、第2の凹部11の高さが高くな
るように構成されている。そして、この第2の凹部11
の実効断面積をチャネル溝3の実効断面積よりも大きく
なるように構成している。このようなインクジェット記
録ヘッドによれば、図示しないフィルタの開口部を通過
してヘッド内に侵入した、チャネル溝3の実効断面積程
度以下の小さいゴミは、チャネル溝3の実効断面積より
も大きな実効断面積を有する第2の凹部11を通過でき
るので、この第2の凹部11にゴミが停滞しなくなる。
の一実施例を示すインク噴射素子付近をチャネル溝の軸
方向に垂直に切った断面図である。図中、図4と同様な
部分には同じ符号を付して説明を省略する。L3は第2
の凹部11のヒーター基板側からの端部からチャネル基
板側の未エッチング部までの距離、L4は第2の凹部1
1のインクリザーバ側の距離である。図4とほぼ同様の
構成を有しているが、厚膜樹脂層9の厚みL2が厚く形
成してあり、そのため、第2の凹部11の高さが高くな
るように構成されている。そして、この第2の凹部11
の実効断面積をチャネル溝3の実効断面積よりも大きく
なるように構成している。このようなインクジェット記
録ヘッドによれば、図示しないフィルタの開口部を通過
してヘッド内に侵入した、チャネル溝3の実効断面積程
度以下の小さいゴミは、チャネル溝3の実効断面積より
も大きな実効断面積を有する第2の凹部11を通過でき
るので、この第2の凹部11にゴミが停滞しなくなる。
【0012】本発明のインクジェット記録ヘッドの一実
施例の第1の具体例について説明する。ヘッド内に侵入
するゴミの形状は不定のため、かなり悪い状態では、図
2(A)に示すように、チャネル溝の断面方向に細長い
形状のゴミ12が通過する場合が考えられる。このよう
な場合を考慮し、第1の具体例では、チャネル溝3の三
角形の高さ、つまりチャネル溝3の深さに相当するゴミ
がフィルタを通過することを想定した場合でも、第2の
凹部にゴミが停滞しないように、第2の凹部のインク流
路を形成するヒーター基板2上の厚膜樹脂層9の膜厚L
2を、チャネル溝3の深さよりも厚くし、チャネル溝の
深さ程度以下の大きさのゴミは第2の凹部11に停滞し
ないように構成することができる。
施例の第1の具体例について説明する。ヘッド内に侵入
するゴミの形状は不定のため、かなり悪い状態では、図
2(A)に示すように、チャネル溝の断面方向に細長い
形状のゴミ12が通過する場合が考えられる。このよう
な場合を考慮し、第1の具体例では、チャネル溝3の三
角形の高さ、つまりチャネル溝3の深さに相当するゴミ
がフィルタを通過することを想定した場合でも、第2の
凹部にゴミが停滞しないように、第2の凹部のインク流
路を形成するヒーター基板2上の厚膜樹脂層9の膜厚L
2を、チャネル溝3の深さよりも厚くし、チャネル溝の
深さ程度以下の大きさのゴミは第2の凹部11に停滞し
ないように構成することができる。
【0013】第1の具体例では、チャネル溝3の深さL
1を34.6μm、ヒーター基板の厚膜樹脂層9の厚み
L2は、L1の34.6μmよりも厚い40μmとし
た。また、絶縁層の厚みを5μm、第2の凹部11のヒ
ーター基板側からの端部からチャネル基板側の未エッチ
ング部までの距離L3を80μm、未エッチング部6の
厚みdを20μm、第2の凹部11のインクリザーバ側
の距離L4を80μmとした。このようなインクジェッ
ト記録ヘッドは、特開平1−148560号公報に記載
されているような方法で作成することができる。
1を34.6μm、ヒーター基板の厚膜樹脂層9の厚み
L2は、L1の34.6μmよりも厚い40μmとし
た。また、絶縁層の厚みを5μm、第2の凹部11のヒ
ーター基板側からの端部からチャネル基板側の未エッチ
ング部までの距離L3を80μm、未エッチング部6の
厚みdを20μm、第2の凹部11のインクリザーバ側
の距離L4を80μmとした。このようなインクジェッ
ト記録ヘッドは、特開平1−148560号公報に記載
されているような方法で作成することができる。
【0014】上述のような寸法のインクジェット記録ヘ
ッドを、プリント基板やヒートシンク等とともに、実際
にプリンタ上で動作できるように組み立て、これをプリ
ンタに搭載し、繰り返し画像を印字して、画質、特に、
ドット抜けや線の細り等画質欠陥を評価した。評価方法
としては、通常の環境下で20枚のプリントを連続して
印字した後、ワイピング、プライミング等のメンテナン
ス操作を行なう。このような印字実験を20回繰り返
し、合計400枚のプリントを行なった後、インクカー
トリッジを10回交換し、合計4000枚のプリントの
画質欠陥を評価した。
ッドを、プリント基板やヒートシンク等とともに、実際
にプリンタ上で動作できるように組み立て、これをプリ
ンタに搭載し、繰り返し画像を印字して、画質、特に、
ドット抜けや線の細り等画質欠陥を評価した。評価方法
としては、通常の環境下で20枚のプリントを連続して
印字した後、ワイピング、プライミング等のメンテナン
ス操作を行なう。このような印字実験を20回繰り返
し、合計400枚のプリントを行なった後、インクカー
トリッジを10回交換し、合計4000枚のプリントの
画質欠陥を評価した。
【0015】第1の具体例のインクジェット記録ヘッド
を用いた場合の、ゴミの停滞による画質劣化を評価した
結果、いくつかのヘッドでは4000枚のプリント中、
特定の数ノズルに対応するドットが他のノズルよりやや
小さくなったが、問題となるほどの欠陥ではなかった。
これは、厚膜樹脂層の膜厚L2が40μmと、チャネル
溝の深さである34.6μmよりも厚いため、第2の凹
部の流路中のゴミが停滞しなくなったためである。
を用いた場合の、ゴミの停滞による画質劣化を評価した
結果、いくつかのヘッドでは4000枚のプリント中、
特定の数ノズルに対応するドットが他のノズルよりやや
小さくなったが、問題となるほどの欠陥ではなかった。
これは、厚膜樹脂層の膜厚L2が40μmと、チャネル
溝の深さである34.6μmよりも厚いため、第2の凹
部の流路中のゴミが停滞しなくなったためである。
【0016】本発明のインクジェット記録ヘッドの一実
施例の第2の具体例について説明する。第2の具体例で
は、ヘッド内に侵入するゴミの形状を、図2(B)に示
すように、チャネル溝の断面方向に円形と考えた場合で
あり、三角形の内接円直径に相当するゴミ13がフィル
タを通過する場合を想定している。第2の凹部のインク
流路を形成するヒーター基板の厚膜樹脂層の膜厚L2
を、インク噴射を行なうチャネル溝の断面方向の内接円
直径よりも厚く形成することにより、チャネル溝の内接
円直径程度以下の大きさのゴミは第2の凹部11に停滞
しなくなる。
施例の第2の具体例について説明する。第2の具体例で
は、ヘッド内に侵入するゴミの形状を、図2(B)に示
すように、チャネル溝の断面方向に円形と考えた場合で
あり、三角形の内接円直径に相当するゴミ13がフィル
タを通過する場合を想定している。第2の凹部のインク
流路を形成するヒーター基板の厚膜樹脂層の膜厚L2
を、インク噴射を行なうチャネル溝の断面方向の内接円
直径よりも厚く形成することにより、チャネル溝の内接
円直径程度以下の大きさのゴミは第2の凹部11に停滞
しなくなる。
【0017】第2の具体例では、チャネル溝深さL1の
34.6μmに対し、ヒーター基板2上の厚膜樹脂層9
の膜厚L2を、チャネル溝3の断面方向の内接円の直径
23μmよりも厚い25μmとした。このような寸法の
インクジェット記録ヘッドを作成し、上述の第1の具体
例と同様の方法で評価を行なった。この具体例のインク
ジェット記録ヘッドにおける、ゴミの停滞による画質劣
化を評価した結果は、第1の具体例と同様に、問題とな
るほどの欠陥はなかった。これは、厚膜樹脂層の膜厚L
2が25μmあり、チャネル溝の断面方向の内接円直径
23μmよりも厚いため、第2の凹部の流路中にゴミが
停滞しなくなったためである。
34.6μmに対し、ヒーター基板2上の厚膜樹脂層9
の膜厚L2を、チャネル溝3の断面方向の内接円の直径
23μmよりも厚い25μmとした。このような寸法の
インクジェット記録ヘッドを作成し、上述の第1の具体
例と同様の方法で評価を行なった。この具体例のインク
ジェット記録ヘッドにおける、ゴミの停滞による画質劣
化を評価した結果は、第1の具体例と同様に、問題とな
るほどの欠陥はなかった。これは、厚膜樹脂層の膜厚L
2が25μmあり、チャネル溝の断面方向の内接円直径
23μmよりも厚いため、第2の凹部の流路中にゴミが
停滞しなくなったためである。
【0018】本発明のインクジェット記録ヘッドの一実
施例の第3の具体例について説明する。第3の具体例
は、ゴミの形状が変形しやすいと考えた場合であり、図
2(C)に示すように、チャネル溝3の断面方向の三角
形の面積をSとした場合、図2(D)に示すように、厚
膜樹脂層のインク流路幅Wに対し、厚膜樹脂層の膜厚L
2を、S/Wよりも厚く形成する。これにより、厚膜樹
脂層のインク流路断面積Sbがチャネル溝の断面積Sよ
りも大きくなり、チャネル溝の断面積S程度以下の大き
さのゴミは、これより大きな断面積Sbを有する第2の
凹部11を変形して通過することができ、第2の凹部1
1に停滞しなくなる。
施例の第3の具体例について説明する。第3の具体例
は、ゴミの形状が変形しやすいと考えた場合であり、図
2(C)に示すように、チャネル溝3の断面方向の三角
形の面積をSとした場合、図2(D)に示すように、厚
膜樹脂層のインク流路幅Wに対し、厚膜樹脂層の膜厚L
2を、S/Wよりも厚く形成する。これにより、厚膜樹
脂層のインク流路断面積Sbがチャネル溝の断面積Sよ
りも大きくなり、チャネル溝の断面積S程度以下の大き
さのゴミは、これより大きな断面積Sbを有する第2の
凹部11を変形して通過することができ、第2の凹部1
1に停滞しなくなる。
【0019】第3の具体例では、チャネル溝の断面積S
は、図3(A)に示すように、チャネル溝が二等辺三角
形であることから、チャネル溝の深さL1と、底角αか
ら求めることができる。チャネル溝の深さL1は34.
6μmとする。チャネル溝3は異方性エッチングにより
作成されるので、底角αは一定であり、α=54.7゜
である。これらの値から三角形の幅は49μmとなり、
チャネル溝の断面積S=847.7μm2 と算出され
る。さらに、厚膜樹脂層のインク流路断面形状は、図3
(B)に示すように矩形であり、インク流路幅をW=5
4μm、厚膜樹脂層の膜厚L2を20μmとし、厚膜樹
脂層のインク流路断面積Sbを1080μm2 とし、厚
膜樹脂層のインク流路断面積Sbをチャネル溝の断面積
Sよりも大きくした。
は、図3(A)に示すように、チャネル溝が二等辺三角
形であることから、チャネル溝の深さL1と、底角αか
ら求めることができる。チャネル溝の深さL1は34.
6μmとする。チャネル溝3は異方性エッチングにより
作成されるので、底角αは一定であり、α=54.7゜
である。これらの値から三角形の幅は49μmとなり、
チャネル溝の断面積S=847.7μm2 と算出され
る。さらに、厚膜樹脂層のインク流路断面形状は、図3
(B)に示すように矩形であり、インク流路幅をW=5
4μm、厚膜樹脂層の膜厚L2を20μmとし、厚膜樹
脂層のインク流路断面積Sbを1080μm2 とし、厚
膜樹脂層のインク流路断面積Sbをチャネル溝の断面積
Sよりも大きくした。
【0020】このような寸法のインクジェット記録ヘッ
ドを作成し、第1の具体例と同様の方法で評価を行なっ
た。この第3の具体例のインクジェット記録ヘッドにお
ける、ゴミの停滞による画質劣化を評価した結果は、第
1、第2の具体例の場合と同様に、問題になるほどの欠
陥はなかった。これは、厚膜樹脂層の膜厚L2が20μ
mあり、チャネル溝の断面積Sを厚膜樹脂層のインク流
路幅Wで割ったS/W=15.7μmよりも厚いため、
第2の凹部の流路中にゴミが停滞しなくなったためであ
る。
ドを作成し、第1の具体例と同様の方法で評価を行なっ
た。この第3の具体例のインクジェット記録ヘッドにお
ける、ゴミの停滞による画質劣化を評価した結果は、第
1、第2の具体例の場合と同様に、問題になるほどの欠
陥はなかった。これは、厚膜樹脂層の膜厚L2が20μ
mあり、チャネル溝の断面積Sを厚膜樹脂層のインク流
路幅Wで割ったS/W=15.7μmよりも厚いため、
第2の凹部の流路中にゴミが停滞しなくなったためであ
る。
【0021】上述の第1乃至第3の具体例では、侵入す
るゴミが、それぞれ、チャネル溝の断面方向に細長い形
状の場合、チャネル溝の断面方向に円形と考えた場合、
ゴミの形状が変形しやすいと考えた場合について、厚膜
樹脂層9の膜厚L2を求め、試作して評価を行なった
が、厚膜樹脂層9の膜厚L2は、上述の具体例の寸法に
限られるものではない。すなわち、フィルタの開口部の
大きさや、インクに含まれるゴミの大きさ、ゴミの質等
に応じて、上述の具体例で用いた寸法の中間の値や、そ
れらよりも大きな、または、小さな寸法にすることも可
能である。
るゴミが、それぞれ、チャネル溝の断面方向に細長い形
状の場合、チャネル溝の断面方向に円形と考えた場合、
ゴミの形状が変形しやすいと考えた場合について、厚膜
樹脂層9の膜厚L2を求め、試作して評価を行なった
が、厚膜樹脂層9の膜厚L2は、上述の具体例の寸法に
限られるものではない。すなわち、フィルタの開口部の
大きさや、インクに含まれるゴミの大きさ、ゴミの質等
に応じて、上述の具体例で用いた寸法の中間の値や、そ
れらよりも大きな、または、小さな寸法にすることも可
能である。
【0022】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、チャネル溝とインクリザーバを連結する第2
の凹部の実効断面積を、インクの噴射を行なうチャネル
溝の実効断面積よりも大きくなるように形成したことに
より、フィルタを通過したチャネル溝の実効断面積程度
以下のゴミは、第2の凹部に停滞せず通過するため、ノ
ズルから噴射されるインク滴が小さくなったり、ンク滴
が吐出されなくなるという記録画像の劣化を減少させる
ことができるという効果がある。
によれば、チャネル溝とインクリザーバを連結する第2
の凹部の実効断面積を、インクの噴射を行なうチャネル
溝の実効断面積よりも大きくなるように形成したことに
より、フィルタを通過したチャネル溝の実効断面積程度
以下のゴミは、第2の凹部に停滞せず通過するため、ノ
ズルから噴射されるインク滴が小さくなったり、ンク滴
が吐出されなくなるという記録画像の劣化を減少させる
ことができるという効果がある。
【図1】 本発明のインクジェット記録ヘッドの一実施
例を示すインク噴射素子付近をチャネル溝の軸方向に垂
直に切った断面図である。
例を示すインク噴射素子付近をチャネル溝の軸方向に垂
直に切った断面図である。
【図2】 チャネル溝の断面とゴミの関係の説明図であ
る。
る。
【図3】 第3の具体例におけるチャネル溝と厚膜樹脂
層の厚膜の関係の説明図である。
層の厚膜の関係の説明図である。
【図4】 従来のインクジェット記録ヘッドにおいてイ
ンク噴射素子付近をチャネル溝の軸方向に垂直に切った
断面図である。
ンク噴射素子付近をチャネル溝の軸方向に垂直に切った
断面図である。
1 チャネル基板、2 ヒーター基板、3 チャネル
溝、4 インクリザーバ、5 ノズル、6 未エッチン
グ部、7 ヒーター、8 絶縁層、9 厚膜樹脂層、1
0 第1の凹部、11 第2の凹部、12,13,14
ゴミ、L1 チャネル溝の高さ、L2 厚膜樹脂層の
厚み、L3 第2の凹部のヒーター基板側からの端部か
らチャネル基板側の未エッチング部までの距離、L4
第2の凹部のインクリザーバ側の距離。
溝、4 インクリザーバ、5 ノズル、6 未エッチン
グ部、7 ヒーター、8 絶縁層、9 厚膜樹脂層、1
0 第1の凹部、11 第2の凹部、12,13,14
ゴミ、L1 チャネル溝の高さ、L2 厚膜樹脂層の
厚み、L3 第2の凹部のヒーター基板側からの端部か
らチャネル基板側の未エッチング部までの距離、L4
第2の凹部のインクリザーバ側の距離。
Claims (1)
- 【請求項1】 インクリザーバおよび複数のチャネル溝
が形成されたチャネル基板と、厚膜樹脂層を有し上記イ
ンクリザーバと各チャネル溝を連結する複数の凹部が形
成されたヒーター基板を接着して、インク流路を形成す
るインクジェット記録ヘッドにおいて、上記凹部の実効
断面積が上記チャネル溝の実効断面積よりも大きくなる
ように形成されていることを特徴とするインクジェット
記録ヘッド。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35184392A JPH06171088A (ja) | 1992-12-08 | 1992-12-08 | インクジェット記録ヘッド |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35184392A JPH06171088A (ja) | 1992-12-08 | 1992-12-08 | インクジェット記録ヘッド |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06171088A true JPH06171088A (ja) | 1994-06-21 |
Family
ID=18419987
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP35184392A Pending JPH06171088A (ja) | 1992-12-08 | 1992-12-08 | インクジェット記録ヘッド |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06171088A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US9061428B2 (en) | 2004-12-22 | 2015-06-23 | Koninklijke Philips N.V. | Shaving apparatus |
-
1992
- 1992-12-08 JP JP35184392A patent/JPH06171088A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US9061428B2 (en) | 2004-12-22 | 2015-06-23 | Koninklijke Philips N.V. | Shaving apparatus |
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