JPH0617191Y2 - 弦楽器 - Google Patents

弦楽器

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JPH0617191Y2
JPH0617191Y2 JP1986141470U JP14147086U JPH0617191Y2 JP H0617191 Y2 JPH0617191 Y2 JP H0617191Y2 JP 1986141470 U JP1986141470 U JP 1986141470U JP 14147086 U JP14147086 U JP 14147086U JP H0617191 Y2 JPH0617191 Y2 JP H0617191Y2
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デニス・ラツセル・ガン
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デニス・ラッセル・ガン
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    • G10MUSICAL INSTRUMENTS; ACOUSTICS
    • G10DSTRINGED MUSICAL INSTRUMENTS; WIND MUSICAL INSTRUMENTS; ACCORDIONS OR CONCERTINAS; PERCUSSION MUSICAL INSTRUMENTS; AEOLIAN HARPS; SINGING-FLAME MUSICAL INSTRUMENTS; MUSICAL INSTRUMENTS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G10D3/00Details of, or accessories for, stringed musical instruments, e.g. slide-bars
    • G10D3/14Tuning devices, e.g. pegs, pins, friction discs or worm gears
    • G10D3/147Devices for altering the string tension during playing

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Acoustics & Sound (AREA)
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は弦楽器、特に楽器の複数の弦端部が、楽器のボ
ディに揺動可能に支持され弦の張力に対抗する方向に付
勢されたテールピース上に保持され、このテールピース
をボディに対して変位させることによって調弦を変更す
るギターその他の弦楽器に関するものである。
[従来の技術] 電気ベースを含む電気ギターの分野では、いわゆるヘッ
ドレスギターが種々製造されている。
従来型のギターはネックおよびボディから成り、調弦の
ための糸巻はヘッドと呼ばれるネック端部に設けられて
いた。
従来型ギターの糸巻には、ウォームおよびピニオンギア
を用いた構造が主に用いられている。糸巻の操作部は通
常ヘッドの端部から突出しており、この部分を演奏中に
ぶつけたりするとチューニングが狂うという問題があっ
た。
また、電気ベースなど大型のギターでは、ヘッド部その
もの、あるいは糸巻が大型で重量もかなりあるので、ボ
ディ側との重量バランスが悪化したり、ギター全体が大
型化し、重くなるという問題があった。
ヘッドレスギターでは、ネックのヘッド部分が省略さ
れ、調弦システムはボディ側に取り付けられる。ネック
端部には弦端の保持部のみが設けられてる。調弦システ
ムは通常、ボディ後端の凹部内に設けられた弦端を保持
する金属ブロックと、これを引っ張るボルトから構成さ
れる。
このような構造では、奏者の体から突出するネック部分
に調弦システムが設けられていないので、調弦機構に不
用意に触れてチューニングが変化する可能性が低減され
る。また、ヘッドの省略によりネックの重量を低減し、
ボディ側との重量バランスをとるのが容易になるという
利点もある。
一方、電気ギターにおいては、トレモロアームつきのギ
ターが古くから知られている。初期のトレモロアームは
弦の張力を上下にわずかづつ変化させ、トレモロ効果を
得るよう考案されたものである。ところが、ロック音楽
の分野では1960年代後半頃からトレモロアームはト
レモロ効果のためだけではなく、ギターの音程を滑らか
に大きく変化させるいわゆる「アーミング」効果のため
にも用いられるようになってきた。
このような奏法では、1,2度あるいはそれ以上の大き
な音程変化が要求されるが、従来のトレモロそのものを
目的とするアームはこのような音程変化に伴う弦の移動
に耐えられず、ナット、あるいはブリッジ付近での弦の
当接位置が変化してアーミング後にチューニングが狂っ
てしまうという問題があった。
近年のトレモロアームつきのブリッジ、すなわちアーミ
ングブリッジでは、このアーミング後のチューニングの
問題を解決するためにローラーサドルなどを用いて弦の
張り方向の移動をスムーズにしたり、ナット部分で弦を
ロックしたりする構造が用いられており、アーミング後
のチューニングの問題はかなり改善されている。
また、旧来のトレモロアームでは、すべての弦を保持す
るアーミングブリッジ全体を移動させて弦の張りを変化
させているので、アーミング時の各弦に対する張力変化
はすべて同じである。このため、弦の太さによりアーミ
ング時の相対的な音程変化量は異なってくる。たとえば
同じ張力変化が生じた場合太い弦では音程変化が大き
く、細い弦では音程変化が小さくなる。
したがって電気ギターにおいてあるコードを押さえたま
まアーミングを行うと、各弦の音程変化量は一定ではな
いから当然コードの響きは破壊される。たとえばCのコ
ードを押さえたままアーミングを行ってGコードを得る
ことはできない。
ところが、このような問題を解決し、アーミング時にも
すべての弦の相対音程変化を等しくできるギターも現れ
ている。この種のギターではアーミング時の各弦の張力
変化を弦の太さに応じて調節する機構が設けられてお
り、また張力変化を弦ごとに調節する機構を利用して全
弦の調弦を同時に変化させることもできる。
[考案が解決しようとする問題点] 第17図は、前記のような種々の利点を有するヘッドレ
スギターにおいて、アーミング時、あるいは全弦同時調
弦時に各弦の等しい相対音程変化を得られる調弦機構を
有するギターの構造を示している。
図において符号1はギターのボディを示しており、図の
左端部に示されたボディ1終端部には金属製のベースプ
レート5が回転軸Oを介して揺動自在に支持されてい
る。このベースプレート5上にはチューニングブロック
7が設けられており、弦9終端のボールエンド9Bを調
整ビス8によって保持する。弦9はボディ1上のローラ
ーサドルを用いたブリッジ6とネック2端部のナット1
0間に張架される。
ナット10の反対側で、弦9はネック2の先端部の弦端
保持部11の切り欠き部にそのボールエンド9Aを係止
して支持されている。図示した例では、後述するような
理由から弦9は両端がボールエンドとなっている。
ベースプレート5は後述する調整用のチューニングノブ
3とベースプレート5下部の壁状部分5A間に弾性支持
されたスプリング4により付勢される。弦の張架状態に
おいてはスプリング4の付勢力と各弦の張力が均衡した
状態で所定の弦の張力を得ることができる。
また、弦9を所定音程にチューニングする場合にはチュ
ーニングブロック7をその後端部にねじこまれたチュー
ニングボルト12のノブ12Aを回転させ、図の左右方
向に移動させることにより行う。
アーミングはベースプレート5に固定された不図示のト
レモロアームを介してベースプレート5を回転軸Oを介
して揺動させることにより、弦9を緩めるか張る方向に
移動させることにより弦9の張力を変化させる。
チューニングブロック7の調整ビス8はアーミングない
し全弦同時調弦時の各弦の相対音程変化量を一定にする
目的で設けられている。調整ビス8はチューニングブロ
ック7のブリッジ6側にわずかに傾斜して設けられたネ
ジ孔7Aにねじこまれており、この調整ビス8により弦
9のボールエンド9Bの高さが調節される。弦9のボー
ルエンド9Bは弦9の張力により調整ビス8に下方から
当接して定位置に係止される。
アーミングないし全弦同時調弦時にベースプレート5を
揺動させると、弦9とボールエンド9Bに対する接続点
Pが符号Rで示す弧を描いて揺動することにより、弦9
がゆるめられたり、張られたりして弦を弾いたときの音
程が変化する。
このような構成では、ベースプレート5を揺動させた場
合、弦9とボールエンド9Bの接続点P、すなわち実質
的な弦端部がベースプレート5の回転軸Oを中心として
弧を描いて移動する際の移動量に応じて弦の張力が変化
する。したがって、ベースプレート5の揺動量が等しい
場合、調整ビス8が上方に移動され接続点Pが高くされ
た弦では張力変化が大きく、また調整ビス8が低く調節
され、接続点Pが低い場合には張力変化が小さくなる。
すなわち、同じ張力変化において音程変化量が大きい太
い弦では調整ビス8を低く、また音程変化が小さい細い
弦では調整ビス8を高く調節することにより全弦に対す
る相対的な音程変化量を等しくできる。これによってあ
るコードを押さえたまま、アーミングを行ってその響き
を崩さないまま上、または下方向にコード全体の響きを
平行移動できる。
また、上記構成によればチューニングノブ3をねじこん
だり、ゆるめたりしてスプリング4の張力を調節し、す
べての弦の音程を平行移動することができる。たとえ
ば、チューニングノブ3の調整により、各弦を独立して
調弦する必要なく、A=440ヘルツから442ヘルツ
の調弦に簡単にチューニングを変更できる。すなわち、
全弦のチューニングを同時に変更することができる。
ところが、上記構成においてはチューニングブロック7
は所定のチューニングを得るためにチューニングボルト
12によってベースプレート5上で移動される必要があ
る。ところがチューニングブロック7のベースプレート
5上の位置が変化すると、前記の点O〜P間の距離が変
化して、アーミング時の相対音程補償が行えなくなって
しまう。
したがって、この種の機構では図示したように両端がボ
ールエンドになった一定の長さを有する特別な弦を用い
ることによりチューニングブロック7の位置が変化しな
いようにしている。
しかし、両端がボールエンドの弦はかなり特殊であり、
現在のところ生産量、販売量が少なく、人手が困難で価
格もかなり高いという問題がある。さらにユーザの選択
できる銘柄、品種も限られている。また、スチール弦は
長時間使用すると延びるため、これを補償しチューニン
グを一定にするためにチューニングボルト12で調整を
行うと、点P〜Oの距離が変化して前記のアーミング時
ないし前弦同時調弦時の相対音程補償が不可能になって
しまう。したがって正確な相対音程変化を保ったままの
アーミングが必要であれば、弦の交換は頻繁に行う必要
があるが、上記のように弦のコストが高いので楽器のラ
ンニングコストが上昇する。
ただし、両端がボールエンドとなった弦は両端を弦端保
持部11ないしチューニングボルト12にひっかけるだ
けで装填できるという利点がある。しかし、片側のみが
ボールエンドとなった従来型の弦により、各弦の相対音
程変化を正確に保ったままアーミングが行え、しかも弦
の着脱が簡単に行えるギターが好ましいのはいうまでも
ないことである。
[問題点を解決するための手段] 以上の問題を解決するため、本考案においては、 楽器本体に揺動可能に支持され、かつ弦の張力に対向す
る方向に付勢されたテールピースにより楽器の複数弦の
弦端部が支持され、このテールピースを楽器本体の実質
部分に対して変位させることによって調弦を変更する弦
楽器において、 各弦の一部を支持して弦の主要振動部分の一端を規定す
るとともに、楽器本体の他の部分に設けられた所定の張
架部材との間で弦を楽器本体側から張架支持すべく楽器
本体上の所定位置に設けられたブリッジと、 このブリッジに対して前記弦の主要振動部分が配置され
るのと反対側の楽器本体上の所定位置において前記のよ
うに揺動支持され、かつ付勢されたその一部により弦端
を支持するテールピースと、 前記テールピース上に支持され、前記テールピースの弦
端保持部と前記ブリッジの中間の一点において、前記ブ
リッジとは反対に楽器本体に近づく方向に各弦の終端部
領域をそれぞれ支持する複数の調弦量調整部材と、 この調弦量調整部材の弦支持点と、前記テールピースの
楽器本体に対する揺動支点の距離を弦ごとに調節する調
節手段が設けられ、 所定の操作部材により前記テールピースを揺動させ、前
記調弦量調整部材の弦支持点を楽器本体に対して揺動さ
せて調弦を変更する際の各弦の張力変化量を前記調節手
段により弦ごとに設定し、テールピース揺動による各弦
の相対的な音程変化量を所望に設定する 構成を採用した。
[作用] 上記構成によれば、前記調弦量調整部材の変位位置を前
記調節手段により調節することにより、各弦ごとにテー
ルピース揺動時の弦の張力変化量を調整でき、同じテー
ルピースの揺動量により各弦の相対音程変化量を所望に
設定できる。
[実施例] 以下、図面に示す実施例に基づき、本考案を詳細に説明
する。以下の実施例では電気ギターの構造を例示する。
ギター全体の構造 第1図は本考案を採用した電気ギターの構造を示してい
る。図示したギターはヘッドレス方式のもので、ボディ
100およびネック200から成る。ボディおよびネッ
クは木材、樹脂、金属など所望の材質から構成できる。
ネック200は端部に調弦機構を持たない弦端保持部4
00を有する。スチールなどの材質からなる6本の弦9
は、この弦端保持部400とボディ100の端部に設け
られたテールピース300によって、ネック端部のナッ
ト405とボディ100上のブリッジ103間に張架さ
れる。
ボディ100上には弦およびボディの振動を拾い、電気
信号に変換するピックアップ101が設けられる。ピッ
クアップ101の出力信号はボリューム、トーン回路、
ピックアップセレクタなどから構成される電気回路を介
してギターアンプなどの処理回路に送られる。図におい
て符号102は上記電気回路の操作系を示している。
テールピースの構造および作用 テールピース300は、後述する調弦システムを有する
とともに、第2図に示すボディ100に設けられた凹部
105内に付勢状態で揺動自在に支持され、弦端を引っ
張ったり、緩めたりして調弦を変更できるようになって
いる。
テールピース300全体の揺動による全弦の調弦の変更
は、テールピース300に取り付けられたトレモロアー
ム302によって一時的に行える(アーミング)ととも
に、後述のボルトによって調弦を変更した位置で固定す
ることもできる。
第3図はテールピース300周りの構造を示した分解斜
視図である。テールピース300を構成する部材はいず
れも金属、ないし相当する部材により構成される。テー
ルピース300の主要部はベースプレート301上に取
り付けられる各部材により構成される。
ベースプレート301の後端部には矩形の切り欠き33
0が設けられており、この切り欠き330には符号35
0で統合された調弦部材が弦の本数分だけ揺動自在に支
持される。すなわち、切り欠き330を貫通する軸32
0に、調弦部材350の基材をなす6個のT字型の揺動
アーム303の一端が共通して支持される。
揺動アーム303の揺動位置はビス306により規制さ
れる。後述のように、揺動アーム303は上方に弦によ
って回転モーメントを受けるが、揺動アーム303の長
穴303Bを貫通してベースプレート301のタップ穴
309にねじ込まれたビス306によって係止される。
揺動アーム303の長腕上にはコの字型の足部分を有す
るチューニングブロック304が摺動自在に支持され
る。揺動アーム303の上方に延びる短腕には透孔30
3Aが設けられている。この透孔303Aにはチューニ
ングボルト305が貫通し、さらにチューニングボルト
305の先端はチューニングブロック304のタップ穴
304Bにねじ込まれる。したがってチューニングボル
ト305はチューニングブロック304の揺動アーム3
03上での位置を規制する。
チューニングブロック304は図の右側方向にアーム3
03の長腕から張り出した形状を有しており、このオフ
セットした張り出し部分には半円形状の切り欠き304
Aが形成される。また、この切り欠き304Aはチュー
ニングブロック304の前端に設けられたスリット30
4Cと連通している。
揺動アーム303の先端部側面にはビス308により周
面が凹部として形成されたローラサドル307が回転自
在に支持されている。
また、ベースプレート301の上面のタップ穴310に
はL字型のトレモロアーム302がねじ込まれる。
以上の各部材を組み付けられたベースプレート301は
ボディ100に揺動自在に支持される。揺動支点321
はベースプレート301の両側縁に設けられる。すなわ
ち、ベースプレート301の両側縁を切り起こした部分
322の先端部(321)を、後述の付勢系によりボデ
ィに取り付けられた2つの軸受け部材311に圧接する
ことにより揺動構造が形成される。
軸受け部材311はほぼL字型形状で、L字の内側部分
に軸受け凹部311Bを有し、第2図に示すようにボデ
ィ100の凹部105の両側にビス312によって固定
される。
ベースプレート301の2つの揺動支点のベースプレー
トの実質面からみた高さは、切り起こし部分322の曲
げ角度を調節することにより、次のように設定される。
すなわち、切り起こし部分322の折曲された先端は、
通常の弦の張り方の場合、低音(太い)弦側(第3図の
手前側)よりも高音(細い)弦側(向こう側)の揺動支
点321の方をわずかに高くする。これにより2つの支
点321を結ぶ揺動軸(を含む平面)はベースプレート
301の実質面に対して斜交するようになる。揺動軸
(ボディ)を基準に考えるとベースプレート301の高
さは低音弦(手前)側で高く、高音弦(向こう)側で低
く設定される。この理由については後述する。このよう
な設定は前記の軸受け部材311の高さを変えることで
も行なえる。
第3図下方に示した部材313から319により構成さ
れる付勢系は第6図に示すように組み付けられる。第6
図はテールピース300部分の組み込み時の断面図を示
している。ただし、第6図は説明を容易にするためベー
スプレート301の揺動軸がベースプレート301の実
質面に平行にとった場合を示している。
まず、ベースプレート301の下面の不図示のタップ穴
にはビス317によってL字型のステー313が固定さ
れる。一方、ボディ100の凹部105には中央に大径
のタップ穴319Aを有するプレート319がビス31
8により固定される。そしてボルト314にスプリング
押え用のカップ315、スプリング316を貫通させた
のち、ステー313の透孔313Aを貫通させてプレー
ト319のタップ穴319にねじ込むことにより付勢系
が完成される。ボルト314は従来例のチューニングノ
ブ4に相当するものである。
カップ315、ステー313間に弾装されたスプリング
316は第6図のT方向にテールピース300全体に回
転モーメントを与える。この回転モーメントは弦の張力
によりテールピース300に与えられるL方向の回転モ
ーメントと均衡する。
次に、第4図から第6図を参照して、上記のテールピー
ス300に対する弦の取付方法、調弦とその変更方法に
つき詳細に説明する。
第4図は完成されたテールピース300で、6本の揺動
アーム303をすべて同じ角度に調整した状態を示して
いる。揺動アーム303の揺動角度はビス306のねじ
込み状態を変更することにより、第5図のように各弦ご
とに設定することができる。この調整については後述す
る。
チューニングブロック304の切り欠き304Aは弦の
ボールエンドを支持する。弦はチューニングブロック3
04の前端のスリット304Cを通ってボディ100の
ブリッジ方向に張架される。
弦をテールピース300に取り付けるには、第4図にお
いて弦のボールエンドを図のX方向から切り欠き304
A内に差込み、回転させ、スリット304Cを通すだけ
でよい。またスリット304Cに弦を上方から通して切
り欠き304A内に引っかけてもよい。
続いて弦をローラサドル307下を通してローラサドル
方式のブリッジ103上を通し、ネック200端部の弦
端支持部400により固定する(第1図、第6図参
照)。弦端支持部400については後述する。
つぎにチューニングボルト305を締め込んで揺動アー
ム303上のチューニングブロック304を第6図の右
方に移動させることにより各弦を所定の音程に調弦す
る。この調(張)弦動作のため、チューニングブロック
304はあらかじめチューニングボルト305を緩めて
なるべく前方(ブリッジに近い側)に移動させておく。
トレモロアーム302によるアーミング動作、ないしボ
ルト314を用いた全弦同時調弦動作は次のように行わ
れる。
スプリング316と弦の張力が均衡した状態から、トレ
モロアーム302を揺動させる、あるいはボルト314
を締めるか、緩めるかして第6図のLないしT方向にテ
ールピース300を揺動させることにより全弦のチュー
ニングが変化する。L方向の揺動では弦9を緩めて弦の
音程を下げ、またT方向の揺動では弦9を張って音程を
上げることができる。
ボルト314により全弦の調弦を平行移動する、あるい
はアーミング時にコードの響きを壊さないようにするに
は、テールピース300を揺動させた際の各弦の相対音
程変化を等しくしなければならない。弦の音程変化は張
力に比例するが、張力変化が各弦について等しいとする
と、前述したように太い低音弦では音程変化が大きく、
細い高音弦では音程変化が小さい。
したがって、テールピース300揺動時の全弦の相対音
程変化量を等しくするには、低音弦では張力変化が小さ
く、高音弦では張力変化を大きくするような補償を行う
必要がある。この補償はビス306のねじ込み量を調節
し、揺動アーム303の揺動固定位置を第6図の実線お
よび破線で示すように変化させることにより行うことが
できる。
実線のように揺動アーム303の角度を小さくした場合
には、揺動支点O(321)とローラサドル307と弦
9の当接点P1を結ぶ直線OP1は短く、また破線のよ
うに揺動アーム303の角度を大きくした場合には揺動
支点Oとローラサドル307と弦9の当接点P2を結ぶ
直線OP2は長くなる。当接点P1,P2はそれぞれ実
質的な弦端である。
弦の張力変化は、テールピース300を揺動させた際の
実質的な弦端P1,P2が描く弧の長さにより規定され
る。同じ角度だけテールピース300を揺動させた場合
は、点P1よりも点P2の方が揺動半径が大きいので描
く弧の長さが大きくなり、したがって張力変化も大き
い。このことは弦を緩める場合でも、張る場合でも同じ
である。
したがって、低音弦では揺動アーム303を第6図の実
線のようにベースプレート301の上面に対して低く、
また高音弦では破線のように高く調整しておくことでテ
ールピース300揺動時の各弦の相対音程変化を等しく
することができる。この調整はチューニングメータなど
を用いて行うことができる。
以上のようにして、アーミング時の各弦の相対音程変化
量を等しくすることができる。したがって、Cのコード
を押さえたままアーミングを行って異なるコードに平行
移動することができる。
また、ボルト314のねじ込み量を変化させてスプリン
グ316のテンションを調整し、全弦の調弦を一斉に変
更することができる。たとえば、ピアノなどの楽器の調
弦に応じて調弦を440ヘルツから442ヘルツに変更
する作業を容易に行うことができる。
また、以上の構成によればローラサドル307の位置は
第11図の従来例のようにチューニングブロック304
の位置には無関係であるので、弦が伸びたり、弦を交換
した場合などにチューニングブロック304の位置が変
化しても再調整を行う必要がない。したがって、両端が
ボールエンドとなった特殊な弦を用いてチューニングブ
ロック304の位置を一定に制御する必要もないからユ
ーザは好みの弦を用いることができる。
以上では揺動アーム303上にチューニングロック30
4による調弦システムを設けたが、ネック端部のヘッド
部分に糸巻などの調弦システムを有するギターにも同様
の構造を実施することができる。その場合には揺動アー
ム303とチューニングブロック304を一体化し、ロ
ーラサドル307の位置で弦端のボールエンドを保持す
るようにすればよい。
また、以上の構成ではテールピース300がスプリング
316によって浮動支持されているので、弦の1本が切
れた場合、あるいはオープンチューニングなどのために
ある弦の張力を変更した場合には、他の弦までチューニ
ングが狂ってしまう問題がある。この問題を回避するに
はボルト、あるいはロック爪などの機構によりテールピ
ース300を所望の揺動角度で固定する手段を設けてお
けばよい。
ここで、ベースプレート301の揺動軸(を含む平面)
をベースプレート301の実質面に対して斜交させる構
造につき説明しておく。
ベースプレート301の揺動軸がベースプレート301
の実質面と平行な場合に、上述のように各弦の相対音程
変化を等しくするよう各々の揺動アーム303を調整す
ると、ローラサドル307の位置はベースプレート30
1の実質面に対して低音弦では低く、高音弦では高くな
りローラサドル307とブリッジ103の間の弦9がブ
リッジ103に対してなす角度αが弦ごとに異なってし
まう。
ブリッジ103と弦の当接点では、弦の張力とテールピ
ース300側の付勢力により、弦がブリッジに対してボ
ディ方向に押圧力を与えるが、上記の角度αが変化する
とこのブリッジ押圧力の方向ならびに大きさも弦ごとに
変化することになる。したがって、弦振動がボディに伝
達される際のエネルギー伝達特性、あるいは周波数特性
にバラつきが生じてしまう。
前記のように、切り起こし部322の調整により、ベー
スプレート301に対して低音弦側では揺動支点を低
く、高音弦側で揺動支点を高くするよう揺動軸を傾斜さ
せる、すなわち、ブリッジ103に対してベースプレー
ト301の高さを低音側で高く、高音側で低くすると、
揺動アーム303調整後においてすべてのローラサドル
307の高さをブリッジとほぼ平行に近付けることがで
きる。これにより弦のブリッジに対する角度αをほぼ等
しくし、弦振動の伝達特性を平均化することができる。
以上の構成では、揺動アーム303上にローラサドル3
07を取り付け、揺動アームを揺動させることによっ
て、ローラサドルにより形成される弦の実質的な終端部
(ローラサドルと弦の当接点P)とベースプレートの揺
動軸の距離を変更するようにしているが、実質的な弦の
終端部とベースプレートの揺動軸の高さを変更する構成
は上記に限定されることなく種々考えることができる。
第7図から第9図は弦の実質的な終端部とテールピース
揺動軸の距離を変更するための調整部350の構造を示
している。調整部350はベースプレートに植設される
スタッド351、ローラサドルを保持するブロック35
7、および調整用のフィンガースクリュー式のノブ35
8により構成される。
スタッド351は前述のベースプレート351のローラ
サドルの直下の位置に直立状態で植設される。スダッド
351は溝361を有し、ブロック357を貫通する。
ブロック357の側面にはローラサドル307がビス3
52によって回転自在に固定される。このためビス35
2にはローラサドル保持用螺子のネジ山のない部分35
6が設けられている。スタッド351はブロック357
の透孔360を摺動自在に貫通する。従って、ブロック
357がスタッド351上で回転しないよう、ビス35
2の頭にはスタッド351の溝361に第9図の断面図
に示すように係合する突起353が設けられている。も
ちろん、ビスに通常のものを用い、透孔360内に溝3
51と係合する突起を設けるようにしてもよい。
調整部350は、第8図に示すように、ベースプレート
301に植設されるべきスタッド351に、ローラサド
ル307が固定されたブロック357を貫通させ、その
上にフィンガースクリュー式のノブ358をねじ込むこ
とにより完成される。このような構造は各弦1本ごとに
設けられる。弦のボールエンドはベースプレート後端部
に固定的に設けられた前記実施例の摺動可能なチューニ
ングブロック304用の弦端支持部材により固定するも
のとする。
以上の構成において、弦はローラサドル307の下を通
ってブリッジ方向に導かれる。ローラサドル307は弦
によって下方から力を受け、ノブ358のねじ込み位置
に応じて定まる高さに保持される。したがって、ノブ3
58を調節することにより前記第6図においてビス30
6を調節した場合と同様にローラサドル307のベース
プレート上での高さを変更することにより前記と全く同
様の効果を得ることができる。
しかも、この構成によれば、工具を用いることなく、ユ
ーザが自分の指だけで調節作業を行うことができる。ま
た、この構成はヘッドレスタイプ構造を有していないマ
シンヘッドタイプのギターにも適用することができる。
その場合にはボールエンドはテールピース上に固定さ
れ、各弦の張力調整はマシンヘッドの糸巻などにより行
う。
上記構造をマシンヘッドタイプのギターに用いる場合に
は第10図のような構造により構成をより簡単にするこ
とができる。
第10図はマシンヘッドタイプのギターに用いることが
できる弦端の支持ブロックの構成を示している。このブ
ロックは第7図から第9図のブロック360の代わりに
調整部350に組み込まれる。その他の調整部350の
構造は前記と全く同様である。図において360はスタ
ッド351が貫通する透孔で、そのブリッジ側に対応す
る部分には横方向に鍵穴断面を有する溝371が、また
ブリッジ側の端面には溝371と連通下垂直に切られた
溝372が設けられている。溝371は前記のチューニ
ングブロック304のものと同様にX方向にボールエン
ドを差し込んで回転させることにより弦端部を固定する
ために用いられる。弦は溝372を通ってブリッジ側に
導かれる。
このような構造によれば、通常のマシンヘッドタイプの
ギターにおいて、簡略な構造によりボールエンドを固定
することができるとともに、第7図から第9図の場合と
同様に簡単な操作により各弦の相対音程を一定に制御す
ることができる。
ネック側の弦端支持部の構造および動作 次にネック支持側の弦端保持部400の構造および動作
を説明する。
第11図は弦端保持部400部分の分解斜視図を示して
いる。図示するように、弦端保持部400を構成する各
部材は基材410上に組み付けられる。図において符号
450は牛骨、プラスチック、金属などの材料から成る
ナットで、上面の湾曲部分に弦を定位置に保持するため
のストリングガイド451が切られている。このナット
450は2本のビス452によって基材410のネック
取付面に設けられた切り欠き部411に固定される。ビ
ス452はサークリップ453によりナット450から
抜けないように止められる。このような構造によればナ
ットを容易に交換できるとともに、ビス452の紛失を
防止できる。
なお、ナット450の上縁部およびストリングガイド4
51は第12図に示すようにネック側が高くなるように
傾斜させてある。
基材410は金属などの材料からほぼL字型の形状に形
成され、L字の水平面の下面に第12図に示すような台
形断面を有する切り欠き413を有する。この切り欠き
413の天井面には溝414が切られている。基材41
0の水平面には台形の切り欠き412に向かって符号4
16、417で示す透孔がナット450のストリングガ
イド451とほぼ同一のピッチで設けてある。
透孔417は第12図に示すように3角形の断面を有
し、上面の入口部分が長く、切り欠き412側の出口部
分が小さい長穴形状となっている。透孔416の方はロ
ックボルト420の軸部分が貫通できる丸穴である。
ロックボルト420は切り欠き412内に弦端保持ブロ
ック430を固定するためのもので、軸部分にネジ山部
分423、細軸部分422およびネジ山のない部分42
1を有する。ロックボルト420の軸部分は透孔416
に貫通され、サークリップ404を細軸部分422に固
定することにより、ロックボルト420が基材410に
回転自在に支持される。
ロックボルト420により固定される弦端保持ブロック
430は図示のような台形形状で基材410の切り欠き
412内にわずかな間隙をもってはめ込むことができる
ような寸法に形成される。また弦端保持ブロック430
の下部側縁は符号432のように面取りされている。
弦端保持ブロック430はその上面に設けられたタップ
穴433にロックボルト420のネジ山部分をねじ込む
ことで組み付けられる。
基材410の中央部、すなわちネックの中心部に相当す
る位置には第13図に示すように大径の丸穴461が設
けられる。また、基材の前端部の下縁中央部には円弧状
の切り欠き415が形成される。
以上のようにして各部材を組み付けられた弦端保持部4
00は透孔418に貫通されるビス419により第12
図〜第14図に示すようにネック200の端部に固定さ
れる。この固定状態では、第13図に示すように基材4
10の中央部の丸穴461からネック200内に内蔵さ
れたトラスロッド460の調整部が覗く。
トラスロッド460は周知のようにネックの反りを修正
するためのもので、6角レンチなどにより回転させて調
整を行う。本実施例では基材410の切り欠き412内
に整列して取り付けられる弦端保持ブロック430下部
の両側縁に面取り部分432が形成されているので、6
角レンチなどによりトラスロッド460を調整する作業
のための十分な空間を確保することができる。
次に弦端保持部400に弦端を取り付ける際の作業、お
よび各部の動作につき説明する。
弦を張るには、まず前述のようにしてテールピース30
0に弦9(本実施例では片側ボールエンドの一般的な弦
を用いる)のボールエンドを取り付けたのち、ボールエ
ンドのない弦端を弦端保持部400の基材410の透孔
417に第14図のD1方向に通す。このときロックボ
ルト420は緩めておき、弦端保持ブロック430を適
当な位置まで下降させておく。
これにより、弦9の先端部はまずD1方向に、次にD2
方向に曲がって基材410の斜面413と弦端保持ブロ
ック430の斜面431の間を通過する。
続いて弦9を適当に指で張った状態に保持し、ロックボ
ルト420締め込むと、弦端保持ブロック430が切り
欠き412内で上昇し、弦端は切り欠き412の斜面4
13と弦端保持ブロック430の斜面431の間に挟持
され、固定される。弦9はあらかじめ適切な長さに切断
しておくか上記の作業が終了してから余った部分を切断
する。
弦端部を弦端保持部400から取り外すには、ロックボ
ルト420緩める。ロックボルト420はサークリップ
404によって上下方向に規制されているので、ロック
ボルト420の位置は変化せず、弦端保持ブロック43
0が下降して斜面413、431の間に間隙ができる。
したがって、弦9を第14図のD1とは反対の方向に引
っ張ることで簡単に取り外すことができる。
上記のように弦端保持部400を構成すれば、通常のボ
ールエンドを持たない弦でも弦を通し、ロックボルトを
締め込むという極めて簡単な作業により弦端の取り付け
を行うことができる。また、弦端の取り外しもロックボ
ルトを緩めて弦を引っぱるだけで行える。
さらに、上記のような構成では、従来のマシンヘッドの
ようにナット以降で弦が移動する余裕を殆ど持たないの
で、チョーキング、アーミングなどを乱暴に行って弦の
張力を変化させてもチューニングが狂う心配がない。と
くに上記構造では切り欠き412の斜面413と透孔4
17の角部で弦が曲がり、しかも切り欠き412と弦端
保持ブロック430の2つの斜面により確実に弦端が保
持されるので、弦の遊びがほとんどなく、チューニング
の狂いはより少なくなる。
また、弦端を押さえる弦端保持ブロック430は台形、
すなわちくさび状となっており、おなじく台形状の切り
欠き412に締め込まれてロックボルト420の締め付
け力を増大させるようになっているので、図示のように
ロックボルト420の操作部の径を比較的小さくしても
弦の圧接力をかなり大きくでき、弦の着脱の際のロック
ボルト420の操作力は小さくて済み、着脱作業は非常
に容易である。
なお、上記のような弦端支持構造はネック端部に限定さ
れることなく、通常のマシンヘッド方式のテールピース
の弦端支持部としても用いることができる。
以上の構成では、ロックボルト420によりくさび状の
弦端保持ブロック430をネックの裏側から引き上げて
弦端部を固定するようにしているが、ブロック430の
固定方向は第15図、第16図に示すようにネックの表
側からでも構わない。第15図、第16図において前述
の実施例と同一の部材には同一符号を付してある。両図
において上記構成と異なっているのはロックボルト42
0が弦端保持ブロック430ではなく、弦端保持部の基
材にねじこまれること、および弦端保持ブロックがネッ
クの表側から取り付けられることだけで他の構造は前記
と同様である。
このような構造では弦の取り付け時には弦端を第16図
に示すように単に斜めにブロック430と斜面431の
間に挿入されるだけで済むので、弦の取り付けが前記実
施例よりも簡単になると考えられる。その他の効果は前
記実施例と同一である。
テールピース、弦端保持部材を組み合わせる利点 第1図に示したギターは上記のテールピース300と、
弦端保持部400を有しており、このような構造を採用
することにより、次のような利点がある。
テールピース300による相対音程変化量の制御、弦端
保持部400による弦端の着脱の容易性などの効果は以
上に述べた通りだが、両者を組み合わせる一番大きな利
点は片側ボールエンドの弦を用いて上記の各効果を得る
ことができるという点である。
前述のように、両端ボールエンドの弦はコスト、人手の
容易性の面で問題があるが、上記のテールピース30
0、弦端保持部400を採用することによってこの問題
を解決することができ、ユーザは全弦のチューニングの
変更の容易性、アーミング時の各弦の相対音程保持、高
いチューニング信頼性、弦の着脱の容易性など種々の利
点を享受できることになる。
以上の実施例では6弦の電気ギターを例示したが、弦の
数はこれに限定されることなく、4弦のベースギター、
あるいは異なる弦楽器においても同様の構造を実施する
ことが可能である。
[効果] 以上のように、本考案によれば、調弦量調整部材の弦支
持点とテールピースの楽器本体に対する揺動支点の距離
を弦ごとに調節する構成とし、テールピースを揺動さ
せ、調弦量調整部材の弦支持点を楽器本体に大して揺動
させて調弦を変更する際の各弦の張力変化量を調節手段
により弦ごとに設定し、テールピース揺動による各弦の
相対的な音程変化量を所望に設定する構成となっている
ので、たとえば、同じテールピースの揺動量において、
各弦の相対音程変化量を等しくし、アーミングなどによ
る和音の音程平行移動を行なうことができる、という奏
法上の利点を得られるとともに、テールピースの付勢力
を変更することにより全弦の調弦を同時に平行移動でき
る、つまり自由に移調が可能な弦楽器を提供することが
できる。
さらに、本考案によれば、テールピースの弦端支持部材
としてテールピース上に別の弦の基本的な調弦を設定す
る調弦部材(マスターチューナあるいはファインチュー
ナ)を設けるとしても、調弦量調整部材の偏位はこれら
の調弦部材には影響を与えることがなく、従来のように
調弦量調整部材の偏位によって楽器の基本的な調弦が狂
ってしまうことがない。
また、本考案では、ブリッジの弦支持方向と、調弦量調
整部材の弦支持方向をそれぞれ逆の方向に設定する構成
となっているので、ブリッジ〜テールピースの弦端保持
部の間に他の弦のガイド部材を設ける必要がなく、ま
た、ブリッジ〜テールピース間での弦長、および摩擦を
低減し、スムーズな動作による極めて信頼性の高いアー
ミングおよび調弦設定が可能となり、また、チューニン
グの狂いも少なくなる、などの優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図から第17図は本考案によるギターの構造を説明
するもので、第1図は電気ギターの全体斜視図、第2図
は第1図のギターからテールピースを取り外した状態を
示した分解斜視図、第3図はテールピースの分解斜視
図、第4図は完成したテールピースの斜視図、第5図は
テールピースの調整状態を示した斜視図、第6図はテー
ルピース周辺の構造を示した断面図、第7図はテールピ
ース側の調整部の異なる構造を示した分解斜視図、第8
図は第7図の調整部の斜視図、第9図は調整部の断面
図、第10図は第7図のブロックの異なる構成を示した
斜視図、第11図は1図のギターの弦端保持部の分解斜
視図、第12図は弦端保持部の一部破断側面図、第13
図は弦端保持部の取り付けた状態におけるネック端部側
からの正面図、第14図は弦端保持部の斜視図、第15
図は弦端保持部の他の構造を示した斜視図、第16図は
第15図の一部破断側面図、第17図は従来構造におけ
る問題を示した説明図である。 100…ボディ、103…ブリッジ 200…ネック、300…テールピース 301…ベースプレート 303…揺動アーム 304…チューニングブロック 305…チューニングボルト 307…ローラサドル 314…ボルト、316…スプリング 400…弦端保持部 410…基材、420…ロックボルト 430…下端保持ブロック 450…ナット

Claims (8)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】楽器本体に揺動可能に支持され、かつ弦の
    張力に対向する方向に付勢されたテールピースにより楽
    器の複数弦の弦端部が支持され、このテールピースを楽
    器本体の実質部分に対して変位させることによって調弦
    を変更する弦楽器において、 各弦の一部を支持して弦の主要振動部分の一端を規定す
    るとともに、楽器本体の他の部分に設けられた所定の張
    架部材との間で弦を楽器本体側から張架支持すべく楽器
    本体上の所定位置に設けられたブリッジと、 このブリッジに対して前記弦の主要振動部分が配置され
    るのと反対側の楽器本体上の所定位置において前記のよ
    うに揺動支持され、かつ付勢されたその一部により弦端
    を支持するテールピースと、 前記テールピース上に支持され、前記テールピースの弦
    端保持部と前記ブリッジの中間の一点において、前記ブ
    リッジとは反対に楽器本体に近づく方向に各弦の終端部
    領域をそれぞれ支持する複数の調弦量調整部材と、 この調弦量調整部材の弦支持点と、前記テールピースの
    楽器本体に対する揺動支点の距離を弦ごとに調節する調
    節手段が設けられ、 所定の操作部材により前記テールピースを揺動させ、前
    記調弦量調整部材の弦支持点を楽器本体に対して揺動さ
    せて調弦を変更する際の各弦の張力変化量を前記調節手
    段により弦ごとに設定し、テールピース揺動による各弦
    の相対的な音程変化量を所望に設定することを特徴とす
    る弦楽器。
  2. 【請求項2】前記調弦量調整部材を変位させる調節手段
    が揺動機構からなることを特徴とする実用新案登録請求
    の範囲第1項に記載の弦楽器。
  3. 【請求項3】前記揺動機構上に弦の張架方向に移動可能
    に支持され、所定の位置で固定可能な弦端支持部材が設
    けられ、この弦端支持部材の固定位置を所望に調節する
    ことにより各弦の調弦を行なうことを特徴とする実用新
    案登録請求の範囲第2項に記載の弦楽器。
  4. 【請求項4】前記調弦量調整部材を変位させる調節手段
    が調弦量調整部材の弦支持部を螺合する、テールピース
    上にリジッドに設けられたねじ棒からなることを特徴と
    する実用新案登録請求の範囲第1項に記載の弦楽器。
  5. 【請求項5】前記操作部材はテールピースに設けられた
    トレモロアームであることを特徴とする実用新案登録請
    求の範囲第1項から第4項までのいずれか第1項に記載
    の弦楽器。
  6. 【請求項6】前記操作部材として前記テールピースを弦
    の張力に対して付勢する付勢手段の付勢力を所望に調節
    する手段を設けたことを特徴とする実用新案登録請求の
    範囲第1項から第5項までのいずれか第1項に記載の弦
    楽器。
  7. 【請求項7】前記テールピースを所望の揺動位置で固定
    する手段を設けたことを特徴とする実用新案登録請求の
    範囲第1項から第6項までのいずれか第1項に記載の弦
    楽器。
  8. 【請求項8】前記調弦量調整部材および調節手段の配置
    されたテールピースの実質平面を含む第1の平面と、前
    記テールピースの揺動軸を含む第2の平面が一致しない
    ようテールピースの揺動支持機構を構成し、前記調節手
    段により調節される各弦の前記調弦量調節部材の所定の
    変位位置において、各弦が前記ブリッジを介して楽器本
    体に与える圧力を所望に設定する実用新案登録請求の範
    囲第1項から第7項までのいずれか第1項に記載の弦楽
    器。
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