JPH0617198A - 高温強度に優れた排気バルブ用鋼 - Google Patents
高温強度に優れた排気バルブ用鋼Info
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- JPH0617198A JPH0617198A JP17348692A JP17348692A JPH0617198A JP H0617198 A JPH0617198 A JP H0617198A JP 17348692 A JP17348692 A JP 17348692A JP 17348692 A JP17348692 A JP 17348692A JP H0617198 A JPH0617198 A JP H0617198A
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Landscapes
- Heat Treatment Of Steel (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 重量比でC;0.40〜0.55%、Si;
0.10〜0.50%、Mn;8.00〜12.00
%、Ni;7.0〜15.0%、Cr;20.0〜2
4.0%、Mo;1.0〜4.0%、Cu;1.5〜
2.5%、N;0.35〜0.50%を含有し、残部が
Feおよび不純物元素からなることを特徴とする高温強
度に優れた排気バルブ用鋼。 【効果】 Ni、Moと併せて適量のCuを含有させた
ので、Cuの析出強化と炭窒化物の微細化により高温強
度を向上することができた。
0.10〜0.50%、Mn;8.00〜12.00
%、Ni;7.0〜15.0%、Cr;20.0〜2
4.0%、Mo;1.0〜4.0%、Cu;1.5〜
2.5%、N;0.35〜0.50%を含有し、残部が
Feおよび不純物元素からなることを特徴とする高温強
度に優れた排気バルブ用鋼。 【効果】 Ni、Moと併せて適量のCuを含有させた
ので、Cuの析出強化と炭窒化物の微細化により高温強
度を向上することができた。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は内燃機関の排気バルブ材
料として用いられる高温特性の優れた排気バルブ用鋼に
関する。
料として用いられる高温特性の優れた排気バルブ用鋼に
関する。
【0002】
【従来の技術】ガソリンエンジンおよびディーゼルエン
ジン用の排気バルブ材料としては、21−4N (SUH
35 0. 5C−9Mn −21Cr −4Ni −0. 4
N) が広く使用されていた。しかし近年になってガソリ
ンエンジンの高出力化に伴い、従来よりバルブ作動温度
が上昇し、850℃を越すものもあり、排気バルブ材料
としては高温における強度が要求されるようになってき
た。
ジン用の排気バルブ材料としては、21−4N (SUH
35 0. 5C−9Mn −21Cr −4Ni −0. 4
N) が広く使用されていた。しかし近年になってガソリ
ンエンジンの高出力化に伴い、従来よりバルブ作動温度
が上昇し、850℃を越すものもあり、排気バルブ材料
としては高温における強度が要求されるようになってき
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】然るに、近年は排気バ
ルブ用鋼の常用使用温度の上昇と相まって、軽量化の要
請が強くなり、材料を細い状態で使用したいという要求
が高まり、高温強度を今までより一層向上させる必要が
生じている。
ルブ用鋼の常用使用温度の上昇と相まって、軽量化の要
請が強くなり、材料を細い状態で使用したいという要求
が高まり、高温強度を今までより一層向上させる必要が
生じている。
【0004】かかる事情に鑑み、排気バルブ用鋼として
は、SUH35よりも高温疲労強度の優れたNi基合
金、例えばJIS NCF751等を用いて対処してい
る。したしながら、これらNi基合金はNiを50%以
上含有するためSUH35に比較してコスト高である。
は、SUH35よりも高温疲労強度の優れたNi基合
金、例えばJIS NCF751等を用いて対処してい
る。したしながら、これらNi基合金はNiを50%以
上含有するためSUH35に比較してコスト高である。
【0005】本発明は従来の排気バルブ用鋼が高温強度
に劣るという前記のごとき問題点を解決すべくなされた
ものであって、近年の排気バルブ用鋼の常用使用温度の
上昇と軽量化の要請に対応してFe基合金として高温強
度に優れると共に併せて熱間加工性にも優れた排気バル
ブ用鋼を提供することを目的とする。
に劣るという前記のごとき問題点を解決すべくなされた
ものであって、近年の排気バルブ用鋼の常用使用温度の
上昇と軽量化の要請に対応してFe基合金として高温強
度に優れると共に併せて熱間加工性にも優れた排気バル
ブ用鋼を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】発明者等は排気バルブ用
鋼の高温強度を向上させることについて鋭意研究を重ね
た結果、Cuを適量添加し、Cuの析出強化と炭窒化物
の微細化により、高温強度が向上することを見出した。
また、強化元素のみを添加すると熱間加工性が劣化する
ので、熱間加工性にも重点をおいて、他の添加元素との
バランスについてもさらに研究を重ね、高温強度と共に
熱間加工性も従来の21−4N並の加工性が確保される
最適含有量を見出して本発明を完成した。
鋼の高温強度を向上させることについて鋭意研究を重ね
た結果、Cuを適量添加し、Cuの析出強化と炭窒化物
の微細化により、高温強度が向上することを見出した。
また、強化元素のみを添加すると熱間加工性が劣化する
ので、熱間加工性にも重点をおいて、他の添加元素との
バランスについてもさらに研究を重ね、高温強度と共に
熱間加工性も従来の21−4N並の加工性が確保される
最適含有量を見出して本発明を完成した。
【0007】本発明の高温強度に優れた排気バルブ用鋼
は、その第1発明として、重量比でC;0.40〜0.
55%、Si;0.10〜0.50%、Mn;8.00
〜12.00%、Ni;7.0〜15.0%、Cr;2
0.0〜24.0%、Mo;1.0〜4.0%、Cu;
1.5〜2.5%、N;0.35〜0.50%を含有
し、残部がFeおよび不純物元素からなることを要旨と
する。
は、その第1発明として、重量比でC;0.40〜0.
55%、Si;0.10〜0.50%、Mn;8.00
〜12.00%、Ni;7.0〜15.0%、Cr;2
0.0〜24.0%、Mo;1.0〜4.0%、Cu;
1.5〜2.5%、N;0.35〜0.50%を含有
し、残部がFeおよび不純物元素からなることを要旨と
する。
【0008】また、第2発明はさらに強度を向上させる
ために、第1発明にさらにNb;0.05〜1.00
%、V;0.05〜1.00%のうち1種または2種を
含有させたものであり、第3発明はさらに熱間加工性を
改善させるために、第1発明にMg;0.0005〜
0.0200%、Ca;0.0005〜0.0200
%、REM;0.0050〜0.0500%、B;0.
0005〜0.0200%のうち1種または2種以上を
含有させたものであり、第4発明は強度と熱間加工性を
改善するため、第1発明にさらにNb;0.05〜1.
00%、V;0.05〜1.00%のうち1種または2
種と、Mg;0.0005〜0.0200%、Ca;
0.0005〜0.0200%、REM;0.0050
〜0.0500%、B;0.0005〜0.0200%
のうち1種または2種以上を含有させたものである。
ために、第1発明にさらにNb;0.05〜1.00
%、V;0.05〜1.00%のうち1種または2種を
含有させたものであり、第3発明はさらに熱間加工性を
改善させるために、第1発明にMg;0.0005〜
0.0200%、Ca;0.0005〜0.0200
%、REM;0.0050〜0.0500%、B;0.
0005〜0.0200%のうち1種または2種以上を
含有させたものであり、第4発明は強度と熱間加工性を
改善するため、第1発明にさらにNb;0.05〜1.
00%、V;0.05〜1.00%のうち1種または2
種と、Mg;0.0005〜0.0200%、Ca;
0.0005〜0.0200%、REM;0.0050
〜0.0500%、B;0.0005〜0.0200%
のうち1種または2種以上を含有させたものである。
【0009】
【作用】本発明の排気バルブ用鋼では、NiおよびCr
含有量を増加したので、耐酸化性が改善され、Moと併
せて適量のCuを含有させたので、Cuの析出強化と炭
窒化物の微細化により高温強度と熱間加工性を向上する
ことができた。さらにVおよびNbのうち1種または2
種を含有することにより、さらに高温強度が改善され、
Mg、Ca、REM、Bのうち1種または2種以上を含
有することにより熱間加工性を改善することができた。
含有量を増加したので、耐酸化性が改善され、Moと併
せて適量のCuを含有させたので、Cuの析出強化と炭
窒化物の微細化により高温強度と熱間加工性を向上する
ことができた。さらにVおよびNbのうち1種または2
種を含有することにより、さらに高温強度が改善され、
Mg、Ca、REM、Bのうち1種または2種以上を含
有することにより熱間加工性を改善することができた。
【0010】次に本発明の高温強度に優れた排気バルブ
用鋼の化学成分の組成限定理由について説明する。 C;0.40〜0.55% CはCr等と炭化物を形成し鋼の高温強度を確保するた
めに必要な元素であり、この効果を得るためには少なく
とも0.40%以上含有する必要がある。しかし、0.
55%を越えて含有すると製造性が劣化し、耐食性およ
び溶接性が低下するので、上限を0.55%とした。
用鋼の化学成分の組成限定理由について説明する。 C;0.40〜0.55% CはCr等と炭化物を形成し鋼の高温強度を確保するた
めに必要な元素であり、この効果を得るためには少なく
とも0.40%以上含有する必要がある。しかし、0.
55%を越えて含有すると製造性が劣化し、耐食性およ
び溶接性が低下するので、上限を0.55%とした。
【0011】Si;0.10〜0.50% Siは溶解時に必要な脱酸をするために添加される元素
であり、前記効果を得るためには少なくとも0.10%
以上含有させる必要がある。しかし、0.50%を越え
て含有させると靱性が低下しクリープ破断強度が低下す
るので、上限を0.50%とした。
であり、前記効果を得るためには少なくとも0.10%
以上含有させる必要がある。しかし、0.50%を越え
て含有させると靱性が低下しクリープ破断強度が低下す
るので、上限を0.50%とした。
【0012】Mn;8.0〜12.0% Mnはオーステナイト組織を安定化し、MnSとしてS
を固定し熱間脆性防止に役立つ元素である。前記効果を
得るためには8.0%以上含有させる必要がある。しか
し12.0%を越えて含有させると、靱性および延性が
低下し、耐酸化性が劣化するので、上限を12.0%と
した。
を固定し熱間脆性防止に役立つ元素である。前記効果を
得るためには8.0%以上含有させる必要がある。しか
し12.0%を越えて含有させると、靱性および延性が
低下し、耐酸化性が劣化するので、上限を12.0%と
した。
【0013】Ni;7.0〜15.0% Niはオーステナイト相を安定化するために必須の成分
であり、また耐熱性および耐酸化性を確保するために必
要な元素である。前記効果を確保するためには少なくと
も7.0%以上含有させる必要がある。しかし、15.
0%を越えて含有させても前記効果が飽和すると共に、
原価が高くなるので、上限を15.0%とした。
であり、また耐熱性および耐酸化性を確保するために必
要な元素である。前記効果を確保するためには少なくと
も7.0%以上含有させる必要がある。しかし、15.
0%を越えて含有させても前記効果が飽和すると共に、
原価が高くなるので、上限を15.0%とした。
【0014】Cr:20.0〜24.0% Crは炭窒化物を形成し耐食性を確保するために必要な
元素であり、この効果を得るためには20.0%以上含
有させる必要がある。しかし、24.0%を越えて含有
させると、σ相を生成し靱性および延性を低下し、クリ
ープ破断強度を劣化するので、上限を24.0%とし
た。
元素であり、この効果を得るためには20.0%以上含
有させる必要がある。しかし、24.0%を越えて含有
させると、σ相を生成し靱性および延性を低下し、クリ
ープ破断強度を劣化するので、上限を24.0%とし
た。
【0015】Mo;1.0〜4.0% Moは生地に固溶して固溶強化するので、クリープ破断
強度を向上するために必要な元素である。前記効果を得
るためには、1.0%以上の含有が必要である。しか
し、4.0%を越えて含有させても前記効果が飽和する
と共に、耐酸化性を損ない、また熱間加工性が劣化する
ので、上限を4.0%とした。
強度を向上するために必要な元素である。前記効果を得
るためには、1.0%以上の含有が必要である。しか
し、4.0%を越えて含有させても前記効果が飽和する
と共に、耐酸化性を損ない、また熱間加工性が劣化する
ので、上限を4.0%とした。
【0016】Cu;1.5〜2.5% Cuは高温引張強度およびクリープ破断強度を向上させ
るために必要な元素であり、この効果を得るためには少
なくとも1.5%以上含有させることが必要である。し
かし、2.5%を越えて含有させると、熱間加工性を劣
化し、高温強度を低下させるので、上限を2.5%とし
た。
るために必要な元素であり、この効果を得るためには少
なくとも1.5%以上含有させることが必要である。し
かし、2.5%を越えて含有させると、熱間加工性を劣
化し、高温強度を低下させるので、上限を2.5%とし
た。
【0017】N;0.35〜0.50% NはCrと窒化物を形成しクリープ強度を向上させる元
素であり、この効果を得るためには少なくとも0.35
%以上を含有する必要がある。しかし、0.50%を越
えて含有させると、製造性が劣化すると共に耐食性およ
び溶接性が低下するので、上限を0.50%とした。
素であり、この効果を得るためには少なくとも0.35
%以上を含有する必要がある。しかし、0.50%を越
えて含有させると、製造性が劣化すると共に耐食性およ
び溶接性が低下するので、上限を0.50%とした。
【0018】Nb;0.05〜1.00%、V;0.0
5〜1.00%のうち1種または2種VおよびNbは炭
窒化物を形成して高温強度を改善するため、0.05%
以上の含有が必要である。しかし、1.00%以上含有
させても、前記効果が飽和すると共に原価高となるの
で、上限を1.00%とした。
5〜1.00%のうち1種または2種VおよびNbは炭
窒化物を形成して高温強度を改善するため、0.05%
以上の含有が必要である。しかし、1.00%以上含有
させても、前記効果が飽和すると共に原価高となるの
で、上限を1.00%とした。
【0019】Mg;0.0005〜0.0200%、C
a;0.0005〜0.0200%、REM;0.00
50〜0.0500%、B;0.0005〜0.020
0%のうち1種または2種以上B、Ca、MgおよびR
EMは熱間加工性を改善するために必要な元素で、この
効果を得るためには、B、Ca、Mgについては0.0
005%以上、REMについては0.0050%以上の
含有が必要である。しかし、多量に含有させると却って
熱間加工性を劣化させるので、B、Ca、Mgについて
は0.0200%、REMについては0.0500%を
上限とした。
a;0.0005〜0.0200%、REM;0.00
50〜0.0500%、B;0.0005〜0.020
0%のうち1種または2種以上B、Ca、MgおよびR
EMは熱間加工性を改善するために必要な元素で、この
効果を得るためには、B、Ca、Mgについては0.0
005%以上、REMについては0.0050%以上の
含有が必要である。しかし、多量に含有させると却って
熱間加工性を劣化させるので、B、Ca、Mgについて
は0.0200%、REMについては0.0500%を
上限とした。
【0020】
【実施例】本発明の実施例を比較例および従来例と比較
しつつ説明し、本発明の特徴を明らかにする。表1に示
す化学成分からなる本発明鋼、比較鋼および従来鋼を電
気炉にて溶製した。表1において、1〜12鋼は本発明
例であって、1〜3鋼は第1発明、4〜6鋼は第2発
明、7〜9鋼は第3発明、10〜12鋼は第4発明であ
る。13〜17鋼は比較鋼であって、13鋼はCu含有
量が本発明の組成範囲より高い比較鋼、14鋼はCu含
有量が本発明の組成範囲より低い比較鋼、15鋼はMo
含有量が本発明の組成範囲より多い比較鋼、16鋼はM
o含有量が本発明の組成範囲より低い比較鋼、17鋼は
C含有量が本発明の組成範囲より高い比較鋼である。ま
た、18鋼はSUH35に相当する成分の従来鋼であ
る。
しつつ説明し、本発明の特徴を明らかにする。表1に示
す化学成分からなる本発明鋼、比較鋼および従来鋼を電
気炉にて溶製した。表1において、1〜12鋼は本発明
例であって、1〜3鋼は第1発明、4〜6鋼は第2発
明、7〜9鋼は第3発明、10〜12鋼は第4発明であ
る。13〜17鋼は比較鋼であって、13鋼はCu含有
量が本発明の組成範囲より高い比較鋼、14鋼はCu含
有量が本発明の組成範囲より低い比較鋼、15鋼はMo
含有量が本発明の組成範囲より多い比較鋼、16鋼はM
o含有量が本発明の組成範囲より低い比較鋼、17鋼は
C含有量が本発明の組成範囲より高い比較鋼である。ま
た、18鋼はSUH35に相当する成分の従来鋼であ
る。
【0021】
【表1】
【0022】表1に示す各鋼について鍛造後1100℃
で45分間固溶化熱処理を施したのち水冷し、ついで7
50℃で4時間時効処理を施した。続いて、各鋼につい
て、高温引張強さ、クリープ強度および熱間加工性につ
いて測定した。
で45分間固溶化熱処理を施したのち水冷し、ついで7
50℃で4時間時効処理を施した。続いて、各鋼につい
て、高温引張強さ、クリープ強度および熱間加工性につ
いて測定した。
【0023】高温引張強さについては、平行部直径5m
m、平行部長さ25mmの試験片を用いて900℃におい
て引張強さを測定した。クリープ試験は直径6mmの試験
片を用い試験温度850℃、100時間のクリープ破断
強度を測定した。熱間加工性については、900℃、1
000℃および1100℃でグリーブルによって引張試
験を行い、その絞り値を測定した。得られた結果は表2
に併せて示した。
m、平行部長さ25mmの試験片を用いて900℃におい
て引張強さを測定した。クリープ試験は直径6mmの試験
片を用い試験温度850℃、100時間のクリープ破断
強度を測定した。熱間加工性については、900℃、1
000℃および1100℃でグリーブルによって引張試
験を行い、その絞り値を測定した。得られた結果は表2
に併せて示した。
【0024】
【表2】
【0025】表2に示したように、13鋼のCu含有量
が本発明の組成範囲より高い比較鋼は、クリープ強度が
5.9kgf/mm2と低い上に、グリーブル絞り値が
低く熱間加工性に劣り、14鋼のCu含有量が本発明の
組成範囲より低い比較鋼は、高温引張強度が22.3k
gf/mm2と低い上にグリーブル絞り値が低く熱間加
工性に劣った。また、15鋼のMo含有量が本発明の組
成範囲より多い比較鋼は、グリーブル絞り値が低く熱間
加工性に劣り、16鋼のMo含有量が本発明の組成範囲
より低い比較鋼はクリープ強度および高温強度等の高温
特性において劣った。17鋼のC含有量が本発明の組成
範囲より高い比較鋼は、グリーブル絞り値が低く熱間加
工性に劣った。なお、18鋼の従来鋼のクリープ強度は
4.2kgf/mm2、高温強度は18.9kgf/m
m2であった。
が本発明の組成範囲より高い比較鋼は、クリープ強度が
5.9kgf/mm2と低い上に、グリーブル絞り値が
低く熱間加工性に劣り、14鋼のCu含有量が本発明の
組成範囲より低い比較鋼は、高温引張強度が22.3k
gf/mm2と低い上にグリーブル絞り値が低く熱間加
工性に劣った。また、15鋼のMo含有量が本発明の組
成範囲より多い比較鋼は、グリーブル絞り値が低く熱間
加工性に劣り、16鋼のMo含有量が本発明の組成範囲
より低い比較鋼はクリープ強度および高温強度等の高温
特性において劣った。17鋼のC含有量が本発明の組成
範囲より高い比較鋼は、グリーブル絞り値が低く熱間加
工性に劣った。なお、18鋼の従来鋼のクリープ強度は
4.2kgf/mm2、高温強度は18.9kgf/m
m2であった。
【0026】これに対して、本発明鋼である1〜12鋼
はクリープ強度が6. 2〜7.6kgf/mm2、高温
引張強さが23.2〜26.0kgf/mm2であって
高温特性に優れ、またグリーブル絞りは900℃で63
〜72%、1000℃で80〜86%、1100℃で9
0〜95%であって熱間加工性も従来鋼と同等かそれ以
上であり、本発明の効果が確認された。
はクリープ強度が6. 2〜7.6kgf/mm2、高温
引張強さが23.2〜26.0kgf/mm2であって
高温特性に優れ、またグリーブル絞りは900℃で63
〜72%、1000℃で80〜86%、1100℃で9
0〜95%であって熱間加工性も従来鋼と同等かそれ以
上であり、本発明の効果が確認された。
【0027】
【発明の効果】本発明の排気バルブ用鋼は、以上説明し
たように、Ni、Moと併せて適量のCuを含有させた
ので、Cuの析出強化と炭窒化物の微細化により高温強
度と熱間加工性を向上することができ、850℃100
時間クリープ破断強度が6.2kgf/mm2以上、9
00℃引張強さが23.2kgf/mm2以上と高温特
性に優れ、グリーブル絞り値も1000℃で80%以上
で従来鋼と同等の熱間加工性が確保され、内燃機関の排
気バルブ用材料として極めて有用である。
たように、Ni、Moと併せて適量のCuを含有させた
ので、Cuの析出強化と炭窒化物の微細化により高温強
度と熱間加工性を向上することができ、850℃100
時間クリープ破断強度が6.2kgf/mm2以上、9
00℃引張強さが23.2kgf/mm2以上と高温特
性に優れ、グリーブル絞り値も1000℃で80%以上
で従来鋼と同等の熱間加工性が確保され、内燃機関の排
気バルブ用材料として極めて有用である。
Claims (4)
- 【請求項1】 重量比でC;0.40〜0.55%、S
i;0.10〜0.50%、Mn;8.00〜12.0
0%、Ni;7.0〜15.0%、Cr;20.0〜2
4.0%、Mo;1.0〜4.0%、Cu;1.5〜
2.5%、N;0.35〜0.50%を含有し、残部が
Feおよび不純物元素からなることを特徴とする高温強
度に優れた排気バルブ用鋼。 - 【請求項2】 重量比でC;0.40〜0.55%、S
i;0.10〜0.50%、Mn;8.00〜12.0
0%、Ni;7.0〜15.0%、Cr;20.0〜2
4.0%、Mo;1.0〜4.0%、Cu;1.5〜
2.5%、N;0.35〜0.50%を含有し、さらに
Nb;0.05〜1.00%、V;0.05〜1.00
%のうち1種または2種を含有し、残部がFeおよび不
純物元素からなることを特徴とする高温強度に優れた排
気バルブ用鋼。 - 【請求項3】 重量比でC;0.40〜0.55%、S
i;0.10〜0.50%、Mn;8.00〜12.0
0%、Ni;7.0〜15.0%、Cr;20.0〜2
4.0%、Mo;1.0〜4.0%、Cu;1.5〜
2.5%、N;0.35〜0.50%を含有し、さらに
Mg;0.0005〜0.0200%、Ca;0.00
05〜0.0200%、REM;0.0050〜0.0
500%、B;0.0005〜0.0200%のうち1
種または2種以上を含有し、残部がFeおよび不純物元
素からなることを特徴とする高温強度に優れた排気バル
ブ用鋼。 - 【請求項4】 重量比でC;0.40〜0.55%、S
i;0.10〜0.50%、Mn;8.00〜12.0
0%、Ni;7.0〜15.0%、Cr;20.0〜2
4.0%、Mo;1.0〜4.0%、Cu;1.5〜
2.5%、N;0.35〜0.50%を含有し、さらに
Nb;0.05〜1.00%、V;0.05〜1.00
%のうち1種または2種と、Mg;0.0005〜0.
0200%、Ca;0.0005〜0.0200%、R
EM;0.0050〜0.0500%、B;0.000
5〜0.0200%のうち1種または2種以上を含有
し、残部がFeおよび不純物元素からなることを特徴と
する高温強度に優れた排気バルブ用鋼。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17348692A JPH0617198A (ja) | 1992-06-30 | 1992-06-30 | 高温強度に優れた排気バルブ用鋼 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17348692A JPH0617198A (ja) | 1992-06-30 | 1992-06-30 | 高温強度に優れた排気バルブ用鋼 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0617198A true JPH0617198A (ja) | 1994-01-25 |
Family
ID=15961401
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17348692A Pending JPH0617198A (ja) | 1992-06-30 | 1992-06-30 | 高温強度に優れた排気バルブ用鋼 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0617198A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5753179A (en) * | 1996-05-20 | 1998-05-19 | Tohoku Steel Co., Ltd. | Steels for exhaust valves having improved fatigue strength at high temperature, corrosion resistance at room and higher temperatures and oxidation resistance |
| JP2002294411A (ja) * | 2001-03-29 | 2002-10-09 | Tohoku Tokushuko Kk | 高温強度が大きく、かつ耐食性および耐磨耗性に優れた排気弁用鋼 |
| CN100450651C (zh) * | 2007-04-04 | 2009-01-14 | 江苏申源特钢有限公司 | 气阀钢轧制开坯的生产方法 |
| WO2013027841A1 (ja) * | 2011-08-24 | 2013-02-28 | 大同特殊鋼株式会社 | 排気バルブ用耐熱鋼 |
| CN110616380A (zh) * | 2018-06-20 | 2019-12-27 | 无锡市东明冠特种金属制造有限公司 | 一种无磁马氏体及其制备方法 |
| WO2023067317A1 (en) * | 2021-10-18 | 2023-04-27 | Alloyed Limited | A heat-resistant austenitic stainless steel |
-
1992
- 1992-06-30 JP JP17348692A patent/JPH0617198A/ja active Pending
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| EP2749663A4 (en) * | 2011-08-24 | 2016-02-24 | Daido Steel Co Ltd | HEAT-RESISTANT STEEL FOR EXHAUST VALVES |
| US9745649B2 (en) | 2011-08-24 | 2017-08-29 | Daido Steel Co., Ltd. | Heat-resisting steel for exhaust valves |
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