JPH06172029A - 炭素・金属複合材およびその製造方法 - Google Patents
炭素・金属複合材およびその製造方法Info
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- JPH06172029A JPH06172029A JP4350286A JP35028692A JPH06172029A JP H06172029 A JPH06172029 A JP H06172029A JP 4350286 A JP4350286 A JP 4350286A JP 35028692 A JP35028692 A JP 35028692A JP H06172029 A JPH06172029 A JP H06172029A
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- carbon
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- metal composite
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- Refinement Of Pig-Iron, Manufacture Of Cast Iron, And Steel Manufacture Other Than In Revolving Furnaces (AREA)
- Manufacture Of Alloys Or Alloy Compounds (AREA)
- Ceramic Products (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】曲げ強度、耐摩耗性に優れたパンタグラフ用摺
板に好適な炭素・金属複合材を提供する。 【構成】炭素骨材、バインダーピッチ等からなる炭素材
原料に、樹枝形状の電解銅粉を10〜40体積%の配合
率で混合する。この混合物を500〜600℃の温度で
加圧加熱成型し、焼成する。
板に好適な炭素・金属複合材を提供する。 【構成】炭素骨材、バインダーピッチ等からなる炭素材
原料に、樹枝形状の電解銅粉を10〜40体積%の配合
率で混合する。この混合物を500〜600℃の温度で
加圧加熱成型し、焼成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、摺動集電材料、特に
鉄道用パンタグラフ摺板に好適な、曲げ強度と耐摩耗性
に優れた炭素・金属複合材とその製造方法に関する。
鉄道用パンタグラフ摺板に好適な、曲げ強度と耐摩耗性
に優れた炭素・金属複合材とその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】最近の鉄道用パンタグラフ摺板として
は、炭素の優れた摺動特性と金属の電気伝導性を生かし
た炭素・金属複合材が採用されつつある。そして、この
ような炭素・金属複合材は、カーボン摺板として(1)
サヤとボルト、(2)ロウ接、(3)有機系の接着剤に
よりパンタグラフ舟に取付けられる。
は、炭素の優れた摺動特性と金属の電気伝導性を生かし
た炭素・金属複合材が採用されつつある。そして、この
ような炭素・金属複合材は、カーボン摺板として(1)
サヤとボルト、(2)ロウ接、(3)有機系の接着剤に
よりパンタグラフ舟に取付けられる。
【0003】パンタグラフ用カーボン摺板として使用さ
れる炭素・金属複合材としては、炭素材の気孔に特定の
金属を加圧含浸させたもの(特公昭56−14732号
公報等参照)、コークス粉等の炭素骨材と、ピッチおよ
び金属繊維を混合し、500℃程度の温度で加圧加熱成
型し、焼成して得られた炭素・金属複合材(特開昭61
−245957号公報等参照)等が知られている。
れる炭素・金属複合材としては、炭素材の気孔に特定の
金属を加圧含浸させたもの(特公昭56−14732号
公報等参照)、コークス粉等の炭素骨材と、ピッチおよ
び金属繊維を混合し、500℃程度の温度で加圧加熱成
型し、焼成して得られた炭素・金属複合材(特開昭61
−245957号公報等参照)等が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
のパンタグラフ用摺板として使用される炭素・金属複合
材およびその製造方法には、以下に記載する問題点があ
った。金属含浸法により製造される炭素・金属複合材の
場合は、多孔質な炭素に金属を含浸させるのに高温高圧
を使用するため、設備や処理コストが高くつくこと、ま
た一般的に大きなポアを有しているため使用時にアーク
により受ける高熱で金属が流出すると、材料自体の強度
が著しく低下するといった問題がある。
のパンタグラフ用摺板として使用される炭素・金属複合
材およびその製造方法には、以下に記載する問題点があ
った。金属含浸法により製造される炭素・金属複合材の
場合は、多孔質な炭素に金属を含浸させるのに高温高圧
を使用するため、設備や処理コストが高くつくこと、ま
た一般的に大きなポアを有しているため使用時にアーク
により受ける高熱で金属が流出すると、材料自体の強度
が著しく低下するといった問題がある。
【0005】これに対し、コークス粉等の炭素骨材と、
ピッチおよび金属繊維を混合し、加圧加熱成型した後、
焼成する方法を本発明者らは先に提案した(特開昭61
−245957号)。この方法では、ポアが小さいため
アークによる強度低下は小さい。しかしながら、金属繊
維径が通常50μm以上と粗大であるため、摺板摩耗が
多い上、繊維と炭素界面にクラックが発生しやすく、曲
げ強度もまだ十分高いとは言えなかった。
ピッチおよび金属繊維を混合し、加圧加熱成型した後、
焼成する方法を本発明者らは先に提案した(特開昭61
−245957号)。この方法では、ポアが小さいため
アークによる強度低下は小さい。しかしながら、金属繊
維径が通常50μm以上と粗大であるため、摺板摩耗が
多い上、繊維と炭素界面にクラックが発生しやすく、曲
げ強度もまだ十分高いとは言えなかった。
【0006】この発明は、パンタグラフ用カーボン摺板
として使用される炭素・金属複合材の前記問題点に鑑
み、曲げ強度等の強度特性と耐摩耗性に優れた炭素・金
属複合材とその製造方法を提案しようとするものであ
る。
として使用される炭素・金属複合材の前記問題点に鑑
み、曲げ強度等の強度特性と耐摩耗性に優れた炭素・金
属複合材とその製造方法を提案しようとするものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は前記の、コー
クス粉等の炭素骨材と、ピッチおよび金属繊維を混合
し、500℃程度の温度で加圧加熱成型する方法をベー
スに、従来の金属繊維に替えて、添加金属に樹枝形状の
電解銅粉を用いることによって曲げ強度と耐摩耗性が著
しく改善されることを見い出したもので、その要旨は、
炭素質マトリックス中に金属粉を含む炭素・金属複合材
であって、該金属粉が樹枝形状の電解銅粉であることを
特徴とし、またその製造方法として、炭素骨材、バイン
ダーピッチからなる炭素材原料に、樹枝形状の電解銅粉
を10〜40体積%の配合率で混合し、500〜600
℃で加圧加熱成型した後、焼成することを特徴とするも
のである。
クス粉等の炭素骨材と、ピッチおよび金属繊維を混合
し、500℃程度の温度で加圧加熱成型する方法をベー
スに、従来の金属繊維に替えて、添加金属に樹枝形状の
電解銅粉を用いることによって曲げ強度と耐摩耗性が著
しく改善されることを見い出したもので、その要旨は、
炭素質マトリックス中に金属粉を含む炭素・金属複合材
であって、該金属粉が樹枝形状の電解銅粉であることを
特徴とし、またその製造方法として、炭素骨材、バイン
ダーピッチからなる炭素材原料に、樹枝形状の電解銅粉
を10〜40体積%の配合率で混合し、500〜600
℃で加圧加熱成型した後、焼成することを特徴とするも
のである。
【0008】
【作用】この発明における炭素骨材としては、石油コー
クスやピッチコークスを炭化して得られるコークス粉
や、樹脂を炭素化して得られる樹脂炭等の硬質炭素が、
耐摩耗性の面から好ましい。コークス粒径は特に限定さ
れるものではないが、粗大なものが多すぎると曲げ強度
が低下するため、通常平均粒径10〜20μmのものが
使用される。
クスやピッチコークスを炭化して得られるコークス粉
や、樹脂を炭素化して得られる樹脂炭等の硬質炭素が、
耐摩耗性の面から好ましい。コークス粒径は特に限定さ
れるものではないが、粗大なものが多すぎると曲げ強度
が低下するため、通常平均粒径10〜20μmのものが
使用される。
【0009】バインダーピッチとしては、コールタール
を減圧化で熱処理して得られる高軟化点ピッチや、ナフ
タレン等の芳香族化合物を酸触媒の存在下重合して得ら
れる高軟化点ピッチ等の、流動性に優れ、かつ揮発分の
低いものが、接着性と炭化集率の面から好ましい。この
バインダーピッチの配合率は、10〜40体積%が適当
で、10体積%未満では強度が低くなり、他方40体積
%を超えると成型時原料の漏れ出し等が発生しやすくな
り好ましくない。
を減圧化で熱処理して得られる高軟化点ピッチや、ナフ
タレン等の芳香族化合物を酸触媒の存在下重合して得ら
れる高軟化点ピッチ等の、流動性に優れ、かつ揮発分の
低いものが、接着性と炭化集率の面から好ましい。この
バインダーピッチの配合率は、10〜40体積%が適当
で、10体積%未満では強度が低くなり、他方40体積
%を超えると成型時原料の漏れ出し等が発生しやすくな
り好ましくない。
【0010】次に、上記炭素材原料と混合する添加金属
として、樹枝形状の電解銅粉を用いたのは、以下に示す
理由による。炭素・金属複合材の添加金属としては、各
種金属繊維、金属粉が考えられるが、耐摩耗性の点では
金属繊維よりも微細な金属粉の方が優れている。金属粉
の材質としては、電気伝導性や耐アーク性が良好な純銅
が最も好ましい。ここで、銅粉としては、アトマイズ法
で得られる球状の粉末、粉砕法で得られる偏平な粉末、
電解法で得られる樹枝形状の粉末があるが、この中では
樹枝形状の電解銅粉が複合材の耐摩耗性、曲げ強度の面
で最も好ましい。その理由は、電解銅粉の場合は、表面
が起伏に富むことからアンカー効果により炭素質マトリ
ックスと銅粉とが強固に結合するためである。かかる理
由により、この発明では炭素材原料と混合する添加金属
として樹枝形状の電解銅粉を用いたのである。
として、樹枝形状の電解銅粉を用いたのは、以下に示す
理由による。炭素・金属複合材の添加金属としては、各
種金属繊維、金属粉が考えられるが、耐摩耗性の点では
金属繊維よりも微細な金属粉の方が優れている。金属粉
の材質としては、電気伝導性や耐アーク性が良好な純銅
が最も好ましい。ここで、銅粉としては、アトマイズ法
で得られる球状の粉末、粉砕法で得られる偏平な粉末、
電解法で得られる樹枝形状の粉末があるが、この中では
樹枝形状の電解銅粉が複合材の耐摩耗性、曲げ強度の面
で最も好ましい。その理由は、電解銅粉の場合は、表面
が起伏に富むことからアンカー効果により炭素質マトリ
ックスと銅粉とが強固に結合するためである。かかる理
由により、この発明では炭素材原料と混合する添加金属
として樹枝形状の電解銅粉を用いたのである。
【0011】図1は樹枝形状の電解銅粉の顕微鏡写真、
図2は粉砕銅粉の顕微鏡写真である。すなわち、樹枝形
状の電解銅粉の場合は、太さ約10μm、長さ数十μm
の樹脂形状(ツリー形、ブドウの房形あるいはこれらが
連なった構造)となっており、その性能は前記したとお
り、曲げ強度、耐摩耗性の優れた複合材が得られる。一
方、図2に示す粉砕銅粉の場合は、銅繊維に比べると良
好であるが、曲げ強度、耐摩耗性は樹枝形状の電解銅粉
より劣る。
図2は粉砕銅粉の顕微鏡写真である。すなわち、樹枝形
状の電解銅粉の場合は、太さ約10μm、長さ数十μm
の樹脂形状(ツリー形、ブドウの房形あるいはこれらが
連なった構造)となっており、その性能は前記したとお
り、曲げ強度、耐摩耗性の優れた複合材が得られる。一
方、図2に示す粉砕銅粉の場合は、銅繊維に比べると良
好であるが、曲げ強度、耐摩耗性は樹枝形状の電解銅粉
より劣る。
【0012】上記電解銅粉の配合率は、耐摩耗性の面か
らは少ない方が良好であるが、曲げ強度と電気抵抗との
面では多い方が良好である。そこで、曲げ強度、耐摩耗
性を満足し得る配合率として、この発明では10〜40
体積%と限定した。すなわち、炭素材原料に対する電解
銅粉の配合率が10体積%未満では十分な曲げ強度が得
られず、他方40体積%を超えると耐摩耗性が悪化し、
また重量が増しパンタグラフの運動性能が悪化するため
である。
らは少ない方が良好であるが、曲げ強度と電気抵抗との
面では多い方が良好である。そこで、曲げ強度、耐摩耗
性を満足し得る配合率として、この発明では10〜40
体積%と限定した。すなわち、炭素材原料に対する電解
銅粉の配合率が10体積%未満では十分な曲げ強度が得
られず、他方40体積%を超えると耐摩耗性が悪化し、
また重量が増しパンタグラフの運動性能が悪化するため
である。
【0013】加圧加熱成型条件としては、バインダーピ
ッチが固化する温度域、すなわち500℃以上の温度域
で加圧下に加熱することが、強度および耐摩耗性の発現
のために好ましい。他方、バインダーピッチの固化が完
了する600℃を超える温度域でのプレス成型は、焼結
の面では無意味で、かえって急熱に伴う熱応力等で成型
体に割れが発生しやすくなるので、加圧加熱温度の上限
は600℃とする。
ッチが固化する温度域、すなわち500℃以上の温度域
で加圧下に加熱することが、強度および耐摩耗性の発現
のために好ましい。他方、バインダーピッチの固化が完
了する600℃を超える温度域でのプレス成型は、焼結
の面では無意味で、かえって急熱に伴う熱応力等で成型
体に割れが発生しやすくなるので、加圧加熱温度の上限
は600℃とする。
【0014】また、成型圧は少なくとも常温〜加圧加熱
最高温度の一部において、好ましくは50kg/cm2
以上とする。成型圧が50kg/cm2より低いと、バ
インダーと電解銅粉の結合力が低下し、耐摩耗性が劣化
する傾向がある。
最高温度の一部において、好ましくは50kg/cm2
以上とする。成型圧が50kg/cm2より低いと、バ
インダーと電解銅粉の結合力が低下し、耐摩耗性が劣化
する傾向がある。
【0015】成型体の焼成は、常圧下においてゆるやか
な昇温速度で昇温して行うのが好ましい。焼成温度とし
ては、炭素の強度を十分に発現させるという点から90
0℃以上が好ましく、他方、上限温度は銅の融点が10
83℃であるためこれを超えない温度とするのが好まし
く、通常は1000〜1050℃程度で焼成する。
な昇温速度で昇温して行うのが好ましい。焼成温度とし
ては、炭素の強度を十分に発現させるという点から90
0℃以上が好ましく、他方、上限温度は銅の融点が10
83℃であるためこれを超えない温度とするのが好まし
く、通常は1000〜1050℃程度で焼成する。
【0016】このようにして得られたこの発明の炭素・
金属(銅)複合材は、従来の金属繊維や金属粉を配合し
た場合と比べ、曲げ強度、耐摩耗性が格段に優れるだけ
でなく、高いロウ接強度を有し、パンタグラフ用摺板と
して優れた性能を発揮する。
金属(銅)複合材は、従来の金属繊維や金属粉を配合し
た場合と比べ、曲げ強度、耐摩耗性が格段に優れるだけ
でなく、高いロウ接強度を有し、パンタグラフ用摺板と
して優れた性能を発揮する。
【0017】この発明の炭素・金属(銅)複合材とロウ
接する金属板としては、通常パンタグラフの材料として
使用されるアルミニウムや鉄、銅等、種々の材質が使用
できる。
接する金属板としては、通常パンタグラフの材料として
使用されるアルミニウムや鉄、銅等、種々の材質が使用
できる。
【0018】また、接合に用いるロウ材としては、銀ロ
ウのような高融点の硬ロウ、アルミハンダのような低融
点の軟ロウのいずれでも使用できるが、接合温度の高い
硬ロウの場合にはロウ付け温度からの冷却時、炭素・金
属複合材と金属板間の熱膨張係数の違いにより発生する
炭素・金属複合材ー金属板間の応力が大きくなり、接合
面の剥離や、炭素・金属複合材、金属板の反り等のトラ
ブルが発生しやすい。このため、低温で接合可能な軟ロ
ウ付けの方が好ましい。
ウのような高融点の硬ロウ、アルミハンダのような低融
点の軟ロウのいずれでも使用できるが、接合温度の高い
硬ロウの場合にはロウ付け温度からの冷却時、炭素・金
属複合材と金属板間の熱膨張係数の違いにより発生する
炭素・金属複合材ー金属板間の応力が大きくなり、接合
面の剥離や、炭素・金属複合材、金属板の反り等のトラ
ブルが発生しやすい。このため、低温で接合可能な軟ロ
ウ付けの方が好ましい。
【0019】炭素・金属複合材とロウ接する金属板にア
ルミニウムを用いる場合、ロウ材としてはすずー亜鉛系
またはアルミニウムー亜鉛系が適当である。これらのロ
ウ材を用い、炭素・金属複合材とアルミニウム板を面接
合する場合は、炭素・金属複合材とアルミニウム板の各
々にロウ材を膜状に溶融メッキし、このロウ材溶着面ど
うしを押付けながらロウ材の融点以上に加熱後冷却する
方法でロウ付けできる。
ルミニウムを用いる場合、ロウ材としてはすずー亜鉛系
またはアルミニウムー亜鉛系が適当である。これらのロ
ウ材を用い、炭素・金属複合材とアルミニウム板を面接
合する場合は、炭素・金属複合材とアルミニウム板の各
々にロウ材を膜状に溶融メッキし、このロウ材溶着面ど
うしを押付けながらロウ材の融点以上に加熱後冷却する
方法でロウ付けできる。
【0020】ここで、接合面の酸化被膜除去および接合
性の改善のため、通常フラックスが用いられるが、アル
ミニウムについては前記のロウ材の場合、フラックス不
要の場合が多い。このような軟ロウ付けで接合されたカ
ーボン摺板と金属製舟体は、ロウ付け後の冷却時も反り
や剥離等のトラブルがなく、接合強度も良好である。
性の改善のため、通常フラックスが用いられるが、アル
ミニウムについては前記のロウ材の場合、フラックス不
要の場合が多い。このような軟ロウ付けで接合されたカ
ーボン摺板と金属製舟体は、ロウ付け後の冷却時も反り
や剥離等のトラブルがなく、接合強度も良好である。
【0021】また、金属板が銅や鉄等の場合は、ごく一
般的な電気配線用に用いられるスズー鉛系のハンダによ
る接合も可能である。
般的な電気配線用に用いられるスズー鉛系のハンダによ
る接合も可能である。
【0022】
実施例1 市販の焼成した石油コークスを、振動ボールミルで平均
粒径15μmに粉砕し、得られたコークス粉を成型用炭
素骨材として用いた。バインダーピッチとしては、コー
ルタールを60mmHgの減圧下440℃で1時間熱処
理して得られる、高化式フローテスターで測定した軟化
点が250℃のコールタールピッチを、60メッシュ以
下に粉砕して用いた。銅粉としては、樹枝形状の電解銅
粉を用い、また比較のため、粉砕銅粉、アトマイズ銅
粉、銅繊維、銅含浸炭素、鋼繊維、黒鉛材を用いた。こ
れらの組成をまとめて表1に示す。
粒径15μmに粉砕し、得られたコークス粉を成型用炭
素骨材として用いた。バインダーピッチとしては、コー
ルタールを60mmHgの減圧下440℃で1時間熱処
理して得られる、高化式フローテスターで測定した軟化
点が250℃のコールタールピッチを、60メッシュ以
下に粉砕して用いた。銅粉としては、樹枝形状の電解銅
粉を用い、また比較のため、粉砕銅粉、アトマイズ銅
粉、銅繊維、銅含浸炭素、鋼繊維、黒鉛材を用いた。こ
れらの組成をまとめて表1に示す。
【0023】次に、表1に示す成型原料を、添加金属:
コークス粉:バインダーピッチを(a)10:60:3
0、(b)20:50:30、(c)40:30:30
の3種類の配合割合(体積率)で混合し、それぞれ内径
100mmφのステンレス製金型に仕込み、加圧加熱成
型した。なお、配合の体積率は、原料の配合重量を真比
重で除して算出した配合体積より算出した。加圧加熱成
型は、昇温速度10℃/Hrで昇温し、室温から550
℃まで200kg/cm2でプレスし、550℃で1時
間保持後プレスしたままで室温まで冷却して行った。
コークス粉:バインダーピッチを(a)10:60:3
0、(b)20:50:30、(c)40:30:30
の3種類の配合割合(体積率)で混合し、それぞれ内径
100mmφのステンレス製金型に仕込み、加圧加熱成
型した。なお、配合の体積率は、原料の配合重量を真比
重で除して算出した配合体積より算出した。加圧加熱成
型は、昇温速度10℃/Hrで昇温し、室温から550
℃まで200kg/cm2でプレスし、550℃で1時
間保持後プレスしたままで室温まで冷却して行った。
【0024】ついで、得られた複合材を粉コークスにつ
め、窒素雰囲気中、昇温速度12℃/Hrで1040℃
まで昇温し、2時間保持後冷却した。得られた複合材に
ついて、(イ)曲げ強度測定(3点曲げ法、テストピー
スサイズ10mm×10mm×60mm、スパン40m
m)、(ロ)銅板との摩耗試験(摺動速度200km/
Hr、摺動面1×1cm、押付け力2kgf)を行った。
上記(イ)、(ロ)の測定結果を表2(添加金属配合率
10%)、表3(添加金属配合率20%)、表4(添加
金属配合率40%)に示す。
め、窒素雰囲気中、昇温速度12℃/Hrで1040℃
まで昇温し、2時間保持後冷却した。得られた複合材に
ついて、(イ)曲げ強度測定(3点曲げ法、テストピー
スサイズ10mm×10mm×60mm、スパン40m
m)、(ロ)銅板との摩耗試験(摺動速度200km/
Hr、摺動面1×1cm、押付け力2kgf)を行った。
上記(イ)、(ロ)の測定結果を表2(添加金属配合率
10%)、表3(添加金属配合率20%)、表4(添加
金属配合率40%)に示す。
【0025】表2、表3、表4の結果より、樹枝形状の
電解銅粉Aを配合した本発明は、配合比によらず同じ銅
の粉砕銅粉B、アトマイズ銅粉C、銅繊維Dを配合した
ものと比べても曲げ強度、耐摩耗性共に優れることがわ
かる。
電解銅粉Aを配合した本発明は、配合比によらず同じ銅
の粉砕銅粉B、アトマイズ銅粉C、銅繊維Dを配合した
ものと比べても曲げ強度、耐摩耗性共に優れることがわ
かる。
【0026】
【表1】
【0027】
【表2】
【0028】
【表3】
【0029】
【表4】
【0030】実施例2 実施例1の供試No.6の複合材よりロウ接試験片(2
5mm×25mm×2.5mm厚)を作成し、相手材と
して試験片と同寸法の鉄板と銅板を用い、ロウ接を行っ
た。
5mm×25mm×2.5mm厚)を作成し、相手材と
して試験片と同寸法の鉄板と銅板を用い、ロウ接を行っ
た。
【0031】本実施例では、ロウ材としてアルミ用ハン
ダ(日本アルミット(株)製SPー27)を、フラック
スとして日本アルミット(株)製のSDGフラックスを
用いた。その際、複合材と、金属板のロウ接しようとす
る面に、SDGフラックスを塗布し、350℃に保持し
た窒素雰囲気の横型電気炉に入れ、5分経過したところ
でフラックスを塗布した表面にSPー27ハンダ(直径
約2mmの棒状)をこすりつけて溶かし、表面全体をS
Pー27ハンダで被覆し、炉外へ取出した。次に、複合
材と金属板のハンダを塗布した面どうしを合せ、200
gの重りを載せて、350℃に保持した横型電気炉に入
れ、10分保持後重りを載せたまま炉外へ取出して冷却
した。このロウ接物を、面内で4分割して10mm×1
0mm×5mm厚の剪断強度測定用試験片を4個作成
し、この試験片を引張試験機にかけて剪断試験を行い、
ロウ接面の接合強度を測定した。
ダ(日本アルミット(株)製SPー27)を、フラック
スとして日本アルミット(株)製のSDGフラックスを
用いた。その際、複合材と、金属板のロウ接しようとす
る面に、SDGフラックスを塗布し、350℃に保持し
た窒素雰囲気の横型電気炉に入れ、5分経過したところ
でフラックスを塗布した表面にSPー27ハンダ(直径
約2mmの棒状)をこすりつけて溶かし、表面全体をS
Pー27ハンダで被覆し、炉外へ取出した。次に、複合
材と金属板のハンダを塗布した面どうしを合せ、200
gの重りを載せて、350℃に保持した横型電気炉に入
れ、10分保持後重りを載せたまま炉外へ取出して冷却
した。このロウ接物を、面内で4分割して10mm×1
0mm×5mm厚の剪断強度測定用試験片を4個作成
し、この試験片を引張試験機にかけて剪断試験を行い、
ロウ接面の接合強度を測定した。
【0032】また、銅板に対しては軟ロウ材を用いたも
のについてもロウ接を行った。軟ロウとしては、電気配
線用のヤニ入りスズー鉛ハンダ(直径1.5mm)を長
さ3cmに切断し、リング状に曲げて銅板と試験片の間
にはさみ、100gの重りを載せて300℃に加熱し、
窒素雰囲気にした横型電気炉に入れ10分間保持してハ
ンダを溶解した。その後、ロウ接試験片と銅板、重りを
そのままの形で炉外へ取出し、断熱材の上で冷却した。
このロウ接した材料を4個作成し、この試験片を引張試
験機にかけて剪断試験を行い、ロウ接面の接合強度を測
定した。
のについてもロウ接を行った。軟ロウとしては、電気配
線用のヤニ入りスズー鉛ハンダ(直径1.5mm)を長
さ3cmに切断し、リング状に曲げて銅板と試験片の間
にはさみ、100gの重りを載せて300℃に加熱し、
窒素雰囲気にした横型電気炉に入れ10分間保持してハ
ンダを溶解した。その後、ロウ接試験片と銅板、重りを
そのままの形で炉外へ取出し、断熱材の上で冷却した。
このロウ接した材料を4個作成し、この試験片を引張試
験機にかけて剪断試験を行い、ロウ接面の接合強度を測
定した。
【0033】表5より明らかなごとく、電気配線用ハン
ダ、アルミハンダでもロウ接が可能で高い接合強度が得
られることを確認した。
ダ、アルミハンダでもロウ接が可能で高い接合強度が得
られることを確認した。
【0034】
【表5】
【0035】
【発明の効果】以上説明したごとく、この発明の炭素・
金属複合材は、優れた曲げ強度と耐摩耗性を有するとと
もに、銅板や鉄板との接合手段にロウ接方式を採用する
ことができるので、パンタグラフ用カーボン摺板として
極めて好適である。また、その製造方法としても、炭素
材原料と添加金属の混合物を500℃程度の温度で加圧
加熱成型する方法をベースとして製造することができる
ので、製造コストが高くつくことはなく、比較的安価に
高品質の炭素・金属複合材を提供できる。
金属複合材は、優れた曲げ強度と耐摩耗性を有するとと
もに、銅板や鉄板との接合手段にロウ接方式を採用する
ことができるので、パンタグラフ用カーボン摺板として
極めて好適である。また、その製造方法としても、炭素
材原料と添加金属の混合物を500℃程度の温度で加圧
加熱成型する方法をベースとして製造することができる
ので、製造コストが高くつくことはなく、比較的安価に
高品質の炭素・金属複合材を提供できる。
【図1】この発明における樹枝形状の電解銅粉の顕微鏡
による粒子構造を示す写真である。
による粒子構造を示す写真である。
【図2】一般に使用されている粉砕銅粉の顕微鏡による
粒子構造を示す写真である。
粒子構造を示す写真である。
Claims (2)
- 【請求項1】 炭素質マトリックス中に金属粉を含む炭
素・金属複合材において、該金属粉が樹枝形状の電解銅
粉であることを特徴とする炭素・金属複合材。 - 【請求項2】 炭素質マトリックス中に金属粉を含む炭
素・金属複合材の製造方法において、炭素骨材、バイン
ダーピッチ等からなる炭素材原料に、樹枝形状の電解銅
粉を10〜40体積%の配合率で混合し、500〜60
0℃で加圧加熱成型した後、焼成することを特徴とする
炭素・金属複合材の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4350286A JPH06172029A (ja) | 1992-12-03 | 1992-12-03 | 炭素・金属複合材およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4350286A JPH06172029A (ja) | 1992-12-03 | 1992-12-03 | 炭素・金属複合材およびその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06172029A true JPH06172029A (ja) | 1994-06-21 |
Family
ID=18409471
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4350286A Pending JPH06172029A (ja) | 1992-12-03 | 1992-12-03 | 炭素・金属複合材およびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06172029A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0906890A1 (de) * | 1997-10-02 | 1999-04-07 | dbb fuel cell engines GmbH | Vorrichtung zur Wasserstofferzeugung,Vorrichtung zur Kohlenmonoxid-Verringerung,Vorrichtung zur Kohlenmonoxid-Oxidation,Vorrichtung zum katalytischen Verbrennen und Verfahren zur Herstellung eines Katalysators |
| CN112646989A (zh) * | 2020-12-08 | 2021-04-13 | 昆明理工大学 | 一种原位生成碳质增强体制备铜基复合材料的方法 |
| CN115971485A (zh) * | 2022-12-02 | 2023-04-18 | 北京云铁高科科技有限公司 | 受电弓滑板及其制备方法、电气化交通工具 |
-
1992
- 1992-12-03 JP JP4350286A patent/JPH06172029A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0906890A1 (de) * | 1997-10-02 | 1999-04-07 | dbb fuel cell engines GmbH | Vorrichtung zur Wasserstofferzeugung,Vorrichtung zur Kohlenmonoxid-Verringerung,Vorrichtung zur Kohlenmonoxid-Oxidation,Vorrichtung zum katalytischen Verbrennen und Verfahren zur Herstellung eines Katalysators |
| WO1999017867A3 (de) * | 1997-10-02 | 1999-08-19 | Dbb Fuel Cell Engines Ges Mit | Vorrichtung zur durchführung einer heterogen katalysierten reaktion und verfahren zur herstellung eines katalysators |
| US6517805B1 (en) | 1997-10-02 | 2003-02-11 | Ballard Power Systems Ag | Method and apparatus for producing hydrogen |
| CN112646989A (zh) * | 2020-12-08 | 2021-04-13 | 昆明理工大学 | 一种原位生成碳质增强体制备铜基复合材料的方法 |
| CN112646989B (zh) * | 2020-12-08 | 2022-02-08 | 昆明理工大学 | 一种原位生成碳质增强体制备铜基复合材料的方法 |
| CN115971485A (zh) * | 2022-12-02 | 2023-04-18 | 北京云铁高科科技有限公司 | 受电弓滑板及其制备方法、电气化交通工具 |
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