JPH06172926A - ガラス圧延用ロール - Google Patents
ガラス圧延用ロールInfo
- Publication number
- JPH06172926A JPH06172926A JP32903392A JP32903392A JPH06172926A JP H06172926 A JPH06172926 A JP H06172926A JP 32903392 A JP32903392 A JP 32903392A JP 32903392 A JP32903392 A JP 32903392A JP H06172926 A JPH06172926 A JP H06172926A
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- JP
- Japan
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- roll
- less
- glass
- rolling
- present
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 圧延中のロールの熱膨張による変形を防止し
て、被圧延ガラス板材の板厚変動を極少とするガラス圧
延用ロールの提供。 【構成】 母材材質が、重量%で、C 0.1%以下、Si
2.0%以下、Mn 2.0%以下、Ni 35.0〜50.0%、またはさ
らにCo 25%以下、ただしNi+Co 35〜60%、さらにAl
0.2〜1.0%、Ti 0.5〜2.0%、Nb 2.0〜6.0%の1種また
は2種以上、場合によっては、さらにB 0.02%以下とZ
r 0.20%以下の1種または2種、残部Feおよび不可避的
不純物からなり、作業面に表面処理層を有することを特
徴とするガラス圧延用ロール。
て、被圧延ガラス板材の板厚変動を極少とするガラス圧
延用ロールの提供。 【構成】 母材材質が、重量%で、C 0.1%以下、Si
2.0%以下、Mn 2.0%以下、Ni 35.0〜50.0%、またはさ
らにCo 25%以下、ただしNi+Co 35〜60%、さらにAl
0.2〜1.0%、Ti 0.5〜2.0%、Nb 2.0〜6.0%の1種また
は2種以上、場合によっては、さらにB 0.02%以下とZ
r 0.20%以下の1種または2種、残部Feおよび不可避的
不純物からなり、作業面に表面処理層を有することを特
徴とするガラス圧延用ロール。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液晶表示装置用等高い
板厚精度を必要とするガラス圧延用ロールに関するもの
である。
板厚精度を必要とするガラス圧延用ロールに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】ガラス圧延用ロールには、一般に13Cr
マルテンサイト系ステンレス鋼(JIS、SUS420
J2)等が使用され、また、これの改良鋼として、1.5%
以下程度のNi、同程度のW,Mo、またはさらに同程度
のVを添加した特公昭57-5871号、特公昭58-2584号で示
された鋼や、前記と同程度のW,Mo,Vに加え、少量
のNbを添加した特開平3-199346号で提案された鋼が、
高温に加熱された時の強度に優れ、ヒートクラックが生
じにくいロール材として使用されている。
マルテンサイト系ステンレス鋼(JIS、SUS420
J2)等が使用され、また、これの改良鋼として、1.5%
以下程度のNi、同程度のW,Mo、またはさらに同程度
のVを添加した特公昭57-5871号、特公昭58-2584号で示
された鋼や、前記と同程度のW,Mo,Vに加え、少量
のNbを添加した特開平3-199346号で提案された鋼が、
高温に加熱された時の強度に優れ、ヒートクラックが生
じにくいロール材として使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の従来の
ロールでガラス板を圧延した場合、製品であるガラス板
に板厚変動を生ずるので、高い板厚精度のガラス板を圧
延することが難しく、高い板厚精度を要する製品に対し
ては、後工程において、大工数の手入れ工程を必要とす
るという問題がある。この板厚変動が生ずる要因とし
て、圧延時、ロールの表層部は、作業条件によっても変
わるが、280〜400℃(ロール出口で実測された温度)まで
に加熱されるため、ロール各部の熱膨張量の差により、
ロールが外径のフレ等の歪みを生ずるためと考えられ
る。なお、被圧延ガラスとの接触局部の温度は、前記の
温度から推定して600℃程度に昇温することが考えられ
ている。本発明は、ガラス圧延ロールとして要求される
耐食性、耐酸化性や強度等の特性を具備するとともに、
高温でのロールの熱歪を防止して、板厚の変動を抑制し
たガラス圧延用ロールを提供することを目的とする。
ロールでガラス板を圧延した場合、製品であるガラス板
に板厚変動を生ずるので、高い板厚精度のガラス板を圧
延することが難しく、高い板厚精度を要する製品に対し
ては、後工程において、大工数の手入れ工程を必要とす
るという問題がある。この板厚変動が生ずる要因とし
て、圧延時、ロールの表層部は、作業条件によっても変
わるが、280〜400℃(ロール出口で実測された温度)まで
に加熱されるため、ロール各部の熱膨張量の差により、
ロールが外径のフレ等の歪みを生ずるためと考えられ
る。なお、被圧延ガラスとの接触局部の温度は、前記の
温度から推定して600℃程度に昇温することが考えられ
ている。本発明は、ガラス圧延ロールとして要求される
耐食性、耐酸化性や強度等の特性を具備するとともに、
高温でのロールの熱歪を防止して、板厚の変動を抑制し
たガラス圧延用ロールを提供することを目的とする。
【0004】本発明者等は、従来鋼をロール材として使
用した場合に生じた熱間フレの問題を克服し、圧延後の
手入れ工数を少なくすべく、ガラス圧延用ロールに対し
て、想定される温度範囲において、低熱膨張率を示し、
かつ想定される耐クラック性や耐食性、耐酸化性の改善
について、添加合金成分を定めた種々の候補鋼を定め、
これらをガラス圧延用ロール材として使用することを試
みた。しかし、耐食性、耐酸化性については、直接的に
は満足できず、表面処理層を施すことで、これを補うこ
とができることを見出した。これにより、圧延時ロール
は熱間フレが少なく、成形されたガラスは従来のロール
によるものに比し、極めて平坦であり、かつ耐食性、耐
酸化性、耐クラック性等実用性能を有するロールを実現
することができた。
用した場合に生じた熱間フレの問題を克服し、圧延後の
手入れ工数を少なくすべく、ガラス圧延用ロールに対し
て、想定される温度範囲において、低熱膨張率を示し、
かつ想定される耐クラック性や耐食性、耐酸化性の改善
について、添加合金成分を定めた種々の候補鋼を定め、
これらをガラス圧延用ロール材として使用することを試
みた。しかし、耐食性、耐酸化性については、直接的に
は満足できず、表面処理層を施すことで、これを補うこ
とができることを見出した。これにより、圧延時ロール
は熱間フレが少なく、成形されたガラスは従来のロール
によるものに比し、極めて平坦であり、かつ耐食性、耐
酸化性、耐クラック性等実用性能を有するロールを実現
することができた。
【0005】すなわち、本発明は母材材質が、重量%
で、C 0.1%以下、Si 2.0%以下、Mn2.0%以下、Ni 3
5.0〜50.0%、またはさらにCo 25%以下、ただしNi+C
o 35〜60%、さらにAl 0.2〜1.0%、Ti 0.5〜2.0%、Nb
2.0〜6.0%の1種または2種以上、残部Feおよび不可
避的不純物からなり、作業面に表面処理層を有すること
を特徴とするガラス圧延用ロール、ならびに母材材質
が、重量%で、C 0.1%以下、Si 2.0%以下、Mn 2.0%
以下、Ni 35.0〜50.0%、またはさらにCo 25%以下、た
だしNi+Co 35〜60%、さらにAl 0.2〜1.0%、Ti 0.5
〜2.0%、Nb 2.0〜6.0%の1種または2種以上、および
B 0.02%以下とZr 0.20%以下の1種または2種、残部
Feおよび不可避的不純物からなり、作業面に表面処理
層を有することを特徴とするガラス圧延用ロールであ
る。
で、C 0.1%以下、Si 2.0%以下、Mn2.0%以下、Ni 3
5.0〜50.0%、またはさらにCo 25%以下、ただしNi+C
o 35〜60%、さらにAl 0.2〜1.0%、Ti 0.5〜2.0%、Nb
2.0〜6.0%の1種または2種以上、残部Feおよび不可
避的不純物からなり、作業面に表面処理層を有すること
を特徴とするガラス圧延用ロール、ならびに母材材質
が、重量%で、C 0.1%以下、Si 2.0%以下、Mn 2.0%
以下、Ni 35.0〜50.0%、またはさらにCo 25%以下、た
だしNi+Co 35〜60%、さらにAl 0.2〜1.0%、Ti 0.5
〜2.0%、Nb 2.0〜6.0%の1種または2種以上、および
B 0.02%以下とZr 0.20%以下の1種または2種、残部
Feおよび不可避的不純物からなり、作業面に表面処理
層を有することを特徴とするガラス圧延用ロールであ
る。
【0006】
【作用】ガラス圧延用ロールは、通常、その軸心に沿っ
て、冷却水貫流用の穴を有し、これにより冷却されてい
る。前記の600℃および280〜400℃の温度は、ロール表
層部の被圧延材(ガラス)との接触局部およびその直後に
ついての温度であり、ロール内部は前述のように冷却さ
れているので、全体としてはさほど高温ではない。本発
明が規定した成分の合金は、高い温度範囲では前記の13
Cr鋼とほぼ同等の熱膨張係数を示す。例えば、後述の
本発明の実施例の材料の300℃から400℃までの平均熱膨
張係数は、11×10マイナス6乗/℃程度で、同温度範囲の
13Cr鋼である従来材(比較例X)の12×10マイナス6乗/
℃とほぼ同等である。しかし、前記のようにロール体の
大部分は、300℃よりはるかに低い温度範囲と考えられ
るから、この間で前記本発明が規定した成分範囲の鋼は
低熱膨張係数を持ち、かつ該熱膨張係数の変化の変動は
小さく、このため、被圧延材との接触部の高温にも拘ら
ず、ロール全体として熱歪は非常に小さくなる。
て、冷却水貫流用の穴を有し、これにより冷却されてい
る。前記の600℃および280〜400℃の温度は、ロール表
層部の被圧延材(ガラス)との接触局部およびその直後に
ついての温度であり、ロール内部は前述のように冷却さ
れているので、全体としてはさほど高温ではない。本発
明が規定した成分の合金は、高い温度範囲では前記の13
Cr鋼とほぼ同等の熱膨張係数を示す。例えば、後述の
本発明の実施例の材料の300℃から400℃までの平均熱膨
張係数は、11×10マイナス6乗/℃程度で、同温度範囲の
13Cr鋼である従来材(比較例X)の12×10マイナス6乗/
℃とほぼ同等である。しかし、前記のようにロール体の
大部分は、300℃よりはるかに低い温度範囲と考えられ
るから、この間で前記本発明が規定した成分範囲の鋼は
低熱膨張係数を持ち、かつ該熱膨張係数の変化の変動は
小さく、このため、被圧延材との接触部の高温にも拘ら
ず、ロール全体として熱歪は非常に小さくなる。
【0007】また、ロール材としてステンレス鋼が使用
される理由は、耐食性、耐酸化性に優れるからである。
この耐食性、耐酸化性に関して、本発明のガラス圧延用
ロール用材料は、ステンレス鋼に比較すると劣る。この
ため、耐食性、耐酸化性、またはさらに、耐摩耗性等の
改善のため、ロールの作業表面を10μmまたはそれ以上
の厚さの、例えば、Ni-B、硬質Cr等のめっき、窒化
等の表面処理層を設けることが必要である。
される理由は、耐食性、耐酸化性に優れるからである。
この耐食性、耐酸化性に関して、本発明のガラス圧延用
ロール用材料は、ステンレス鋼に比較すると劣る。この
ため、耐食性、耐酸化性、またはさらに、耐摩耗性等の
改善のため、ロールの作業表面を10μmまたはそれ以上
の厚さの、例えば、Ni-B、硬質Cr等のめっき、窒化
等の表面処理層を設けることが必要である。
【0008】以下に本発明のガラス圧延用ロール材の成
分の限定理由を示す。Cは、炭化物を形成して、本発明
ロールの結晶粒の成長を抑える働きがある。多すぎると
時効硬化性を減じ、また、熱膨張量を増大させるので0.
1%以下とする。 Siは、脱酸剤として添加され、ま
た、耐酸化性を良好にする働きがあるが、多量の添加は
必要なく、多すぎると熱間加工性を劣化させるので2.0%
以下とした。Mnは、Siと同様、脱酸剤として添加され
るが、多すぎると熱膨張率を大きくするので2.0%以下と
した。Niは、後述のCoとともに熱膨張量を下げるこ
とで知られている。本願でもこれと同目的で添加され、
また、NiはAl,Ti,Nbとともに金属間化合物を形成し
て本発明材の強度を増す働きがある重要な元素である。
35.0%より少なく、また50.0%より多くなると、熱膨張率
を上昇させてロールの熱歪の発生原因となるので、35.0
〜50.0%とした。
分の限定理由を示す。Cは、炭化物を形成して、本発明
ロールの結晶粒の成長を抑える働きがある。多すぎると
時効硬化性を減じ、また、熱膨張量を増大させるので0.
1%以下とする。 Siは、脱酸剤として添加され、ま
た、耐酸化性を良好にする働きがあるが、多量の添加は
必要なく、多すぎると熱間加工性を劣化させるので2.0%
以下とした。Mnは、Siと同様、脱酸剤として添加され
るが、多すぎると熱膨張率を大きくするので2.0%以下と
した。Niは、後述のCoとともに熱膨張量を下げるこ
とで知られている。本願でもこれと同目的で添加され、
また、NiはAl,Ti,Nbとともに金属間化合物を形成し
て本発明材の強度を増す働きがある重要な元素である。
35.0%より少なく、また50.0%より多くなると、熱膨張率
を上昇させてロールの熱歪の発生原因となるので、35.0
〜50.0%とした。
【0009】Coは、Niとともに熱膨張率を下げる働き
がある。ただし、多量の場合、NiとAl,Ti,Nbが形成
する金属間化合物を析出しにくくし、また、Ni+Coが
60%を越えると熱膨張率が上昇するので、Ni+Coで35
〜60.0%とした。Al,Ti,Nbは、上記のように、Niと
ともに、金属間化合物を形成、析出することにより、ガ
ラス圧延用ロール材としての強度を付与するものであ
り、1種または2種以上添加される。少なすぎると上記
添加の効果がなく、多すぎると熱膨張率を上昇させた
り、基地中に偏析したりするのでAl 0.2〜1.0%、Ti
0.5〜2.0%、Nb 2.0〜6.0%とした。BおよびZrは粒界
を強化し、合金の高温度における延性を高める作用があ
り、必要により、1種または2種添加される。しかし、
過度に添加すると、熱間加工性を劣化させるので、添加
する場合には、それぞれ0.02%、0.20%に限定した。
がある。ただし、多量の場合、NiとAl,Ti,Nbが形成
する金属間化合物を析出しにくくし、また、Ni+Coが
60%を越えると熱膨張率が上昇するので、Ni+Coで35
〜60.0%とした。Al,Ti,Nbは、上記のように、Niと
ともに、金属間化合物を形成、析出することにより、ガ
ラス圧延用ロール材としての強度を付与するものであ
り、1種または2種以上添加される。少なすぎると上記
添加の効果がなく、多すぎると熱膨張率を上昇させた
り、基地中に偏析したりするのでAl 0.2〜1.0%、Ti
0.5〜2.0%、Nb 2.0〜6.0%とした。BおよびZrは粒界
を強化し、合金の高温度における延性を高める作用があ
り、必要により、1種または2種添加される。しかし、
過度に添加すると、熱間加工性を劣化させるので、添加
する場合には、それぞれ0.02%、0.20%に限定した。
【0010】本発明のロール用材料は、ステンレス鋼に
比し、耐食性、耐酸化性に劣るので、これ等の特性の向
上のため、またはさらに耐摩耗性等の特性を向上するた
めに表面処理層を設ける。表面処理層としては、Ni,
Ni-B,硬質Crなどのめっき、窒化等が簡便で効果が
大きく、場合によっては肉盛り溶射、HIP等による表
面層の付与が有効である。
比し、耐食性、耐酸化性に劣るので、これ等の特性の向
上のため、またはさらに耐摩耗性等の特性を向上するた
めに表面処理層を設ける。表面処理層としては、Ni,
Ni-B,硬質Crなどのめっき、窒化等が簡便で効果が
大きく、場合によっては肉盛り溶射、HIP等による表
面層の付与が有効である。
【0011】
【実施例】表1に示す化学組成の合金材料を溶製した。
本発明材A〜Iは、鍛伸後、950℃の固溶化処理後、720
〜620℃の時効処理を行なった。また、従来材Xは、前
述の特公昭58-2584号に記載の合金で、1030℃の焼入
れ、720℃で焼もどしを施したものとした。表2に本発
明材A〜Iおよび従来材Xの常温から各温度までの平均
熱膨張係数の測定結果を示す。本発明材A〜Iは、常温
から少なくとも300℃までの平均熱膨張係数 α20-300が
従来材Xに比して小さく、かつその変化も小さい。それ
により、ガラス圧延時に発生する熱間フレが大幅に抑制
される。
本発明材A〜Iは、鍛伸後、950℃の固溶化処理後、720
〜620℃の時効処理を行なった。また、従来材Xは、前
述の特公昭58-2584号に記載の合金で、1030℃の焼入
れ、720℃で焼もどしを施したものとした。表2に本発
明材A〜Iおよび従来材Xの常温から各温度までの平均
熱膨張係数の測定結果を示す。本発明材A〜Iは、常温
から少なくとも300℃までの平均熱膨張係数 α20-300が
従来材Xに比して小さく、かつその変化も小さい。それ
により、ガラス圧延時に発生する熱間フレが大幅に抑制
される。
【0012】
【表1】
【0013】
【表2】
【0014】
【表3】
【0015】表3に本発明材A,B,Eおよび従来材X
の常温と600℃における引張試験の結果を示す。本発明
材A,B,Eは、常温においては従来材Xと比べ、同等
以上の0.2%耐力と優る引張強さを示しており、600℃に
おいては従来材Xに比し0.2%耐力、引張強さとも優って
いることがわかる。また、析出強化元素であるAl,Ti,
Nbを多く含有する本発明材Eは、本発明材Bに比較し
て、大幅に優れた強度を示している。表4ならびに表5
に、本発明材A,B,Eおよび従来材XのいずれもNi-
Bめっき(10μm厚さ)を施した160mmφ×1050Lのガラス
圧延用ロールを5RPMの速度で400時間使用した後の、製
品ガラス板の板厚変動の大きさの評価結果、ならびにロ
ール表面状態を調査した結果を示す。表4から、本発明
ロールは、従来材Xよりもロールの熱間フレの大きさは
小さく、なかでもCoを添加した本発明材Eはフレが小
さく0.05mm以下であることがわかる。また、表5から本
発明ロールA,B,Eおよび従来ロールXは、耐食性お
よび耐酸化性について、大差はなく共に良好な状態であ
ることがわかる。
の常温と600℃における引張試験の結果を示す。本発明
材A,B,Eは、常温においては従来材Xと比べ、同等
以上の0.2%耐力と優る引張強さを示しており、600℃に
おいては従来材Xに比し0.2%耐力、引張強さとも優って
いることがわかる。また、析出強化元素であるAl,Ti,
Nbを多く含有する本発明材Eは、本発明材Bに比較し
て、大幅に優れた強度を示している。表4ならびに表5
に、本発明材A,B,Eおよび従来材XのいずれもNi-
Bめっき(10μm厚さ)を施した160mmφ×1050Lのガラス
圧延用ロールを5RPMの速度で400時間使用した後の、製
品ガラス板の板厚変動の大きさの評価結果、ならびにロ
ール表面状態を調査した結果を示す。表4から、本発明
ロールは、従来材Xよりもロールの熱間フレの大きさは
小さく、なかでもCoを添加した本発明材Eはフレが小
さく0.05mm以下であることがわかる。また、表5から本
発明ロールA,B,Eおよび従来ロールXは、耐食性お
よび耐酸化性について、大差はなく共に良好な状態であ
ることがわかる。
【0016】
【表4】
【0017】
【表5】
【0018】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明のガラス圧
延用ロールは、Al,Ti,Nbの1種または2種以上、ま
たはさらにB,Zrの1種または2種を添加して、高強
度化した低熱膨張材と、その耐食性、耐酸化性を補うた
めに施された表面処理層を組合せることにより、精密な
ガラス圧延用ロールとしたものであり、従来のロールで
は、達し得なかった平坦な板ガラスの圧延を可能とした
ものである。これにより、従来大工数の手入れを必要と
した液晶表示装置等用の高板厚精度を要する板ガラス製
品が圧延ままで容易に得ることが可能となった。
延用ロールは、Al,Ti,Nbの1種または2種以上、ま
たはさらにB,Zrの1種または2種を添加して、高強
度化した低熱膨張材と、その耐食性、耐酸化性を補うた
めに施された表面処理層を組合せることにより、精密な
ガラス圧延用ロールとしたものであり、従来のロールで
は、達し得なかった平坦な板ガラスの圧延を可能とした
ものである。これにより、従来大工数の手入れを必要と
した液晶表示装置等用の高板厚精度を要する板ガラス製
品が圧延ままで容易に得ることが可能となった。
Claims (2)
- 【請求項1】 母材材質が、重量%で、C 0.1%以下、
Si 2.0%以下、Mn 2.0%以下、Ni 35.0〜50.0%、また
はさらにCo 25%以下、ただしNi+Co 35〜60%、さら
にAl 0.2〜1.0%、Ti 0.5〜2.0%、Nb 2.0〜6.0%の1
種または2種以上、残部Feおよび不可避的不純物から
なり、作業面に表面処理層を有することを特徴とするガ
ラス圧延用ロール。 - 【請求項2】 母材材質が、重量%で、C 0.1%以下、
Si 2.0%以下、Mn 2.0%以下、Ni 35.0〜50.0%、また
はさらにCo 25%以下、ただしNi+Co 35〜60%、さら
にAl 0.2〜1.0%、Ti 0.5〜2.0%、Nb 2.0〜6.0%の1
種または2種以上、およびB 0.02%以下とZr 0.20%以
下の1種または2種、残部Feおよび不可避的不純物か
らなり、作業面に表面処理層を有することを特徴とする
ガラス圧延用ロール。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32903392A JPH06172926A (ja) | 1992-12-09 | 1992-12-09 | ガラス圧延用ロール |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32903392A JPH06172926A (ja) | 1992-12-09 | 1992-12-09 | ガラス圧延用ロール |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06172926A true JPH06172926A (ja) | 1994-06-21 |
Family
ID=18216853
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP32903392A Pending JPH06172926A (ja) | 1992-12-09 | 1992-12-09 | ガラス圧延用ロール |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06172926A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2013080252A1 (ja) * | 2011-11-29 | 2013-06-06 | パナソニック株式会社 | 結晶性薄膜の形成方法及び薄膜トランジスタの製造方法 |
| CN107739998A (zh) * | 2017-10-16 | 2018-02-27 | 攀钢集团江油长城特殊钢有限公司 | 一种冷轧薄板的制备方法 |
-
1992
- 1992-12-09 JP JP32903392A patent/JPH06172926A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2013080252A1 (ja) * | 2011-11-29 | 2013-06-06 | パナソニック株式会社 | 結晶性薄膜の形成方法及び薄膜トランジスタの製造方法 |
| JPWO2013080252A1 (ja) * | 2011-11-29 | 2015-04-27 | パナソニック株式会社 | 結晶性薄膜の形成方法及び薄膜トランジスタの製造方法 |
| US9218968B2 (en) | 2011-11-29 | 2015-12-22 | Joled Inc | Method for forming crystalline thin-film and method for manufacturing thin film transistor |
| CN107739998A (zh) * | 2017-10-16 | 2018-02-27 | 攀钢集团江油长城特殊钢有限公司 | 一种冷轧薄板的制备方法 |
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