JPH0617308A - 水産用ポリアミドモノフィラメント - Google Patents

水産用ポリアミドモノフィラメント

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JPH0617308A
JPH0617308A JP16710592A JP16710592A JPH0617308A JP H0617308 A JPH0617308 A JP H0617308A JP 16710592 A JP16710592 A JP 16710592A JP 16710592 A JP16710592 A JP 16710592A JP H0617308 A JPH0617308 A JP H0617308A
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polyamide monofilament
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nylon
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清 天野
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信 岡野
Yasushi Tsubaki
康司 椿
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 ナイロン6/66共重合体85〜95重量部
に対し、スルホンアミド系可塑剤5〜15重量部および
ε−カプロラクタム0〜10重量部を合計100重量部
となるように添加した組成物を溶融紡糸後、10℃以下
の冷媒中で急冷し、延伸してなることを特徴とするJI
S K7121で測定したガラス転移温度が40℃以
下、直径が1.0mm以上の水産用ポリアミドモノフィラ
メント。 【効果】 直径が1.0mm以上と大径にもかかわらず、
すぐれた強度、透明性および柔軟性を維持し、しかも真
円性がきわめてすぐれたものであり、とくに延縄など各
種の水産用途への適用が期待される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、強度、透明性、柔軟性
および真円性がすぐれた直径が1.0mm以上の水産用ポ
リアミドモノフィラメントに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、水産用途、とくに延縄用途には、
直径が1.0mm以上のポリアミドモノフィラメントが次
第に多く使われてきているが、このポリアミドモノフィ
ラメントに要求される性能としては、強度、透明性およ
び柔軟性などの特性に加えて、真円性がきわめて重要で
あるとされている。
【0003】これらの要求特性のうちで、例えば直径が
2.0mmでかつ強度、透明性および柔軟性を満足させる
ための手段としては、ナイロン6/66共重合体に対
し、脂肪酸ジアミンとイソフタル酸および/またはテレ
フタル酸を主成分とするポリアミドを配合する方法(特
公平3−14923号公報)などが知られている。
【0004】しかしながら、上記特公平3−14923
号公報記載の方法では、上記要求性能をある程度満足す
るポリアミドモノフィラメントは得られるものの、真円
性については十分に満足するには至っていないのが実状
である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明者らは、
すぐれた強度、透明性および柔軟性を維持し、しかも真
円性が十分にすぐれた直径1.0mm以上の水産用ポリア
ミドモノフィラメントの提供を目的として鋭意検討した
結果、ナイロン6/66共重合体を溶融紡糸するに際
し、最終的に得られるポリアミドモノフィラメントのガ
ラス転移温度が40℃以下となるように、特定の可塑剤
を配合すると共に、溶融紡出直後の冷却条件を特定化す
ることによって、上記目的が効果的に達成できることを
見出だし、本発明に到達した。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、ナイ
ロン6/66共重合体85〜95重量部に対し、スルホ
ンアミド系可塑剤5〜15重量部およびε−カプロラク
タム0〜10重量部を合計100重量部となるように添
加した組成物を溶融紡糸後、10℃以下の冷媒中で急冷
し、延伸してなることを特徴とするガラス転移温度が4
0℃以下、直径が1.0mm以上の水産用ポリアミドモノ
フィラメントを提供するものである。
【0007】本発明で用いるナイロン6/66共重合体
とは、カプロアミド単位(ナイロン6単位)とヘキサメ
チレンアジパミド単位(ナイロン66単位)との共重合
体であり、ナイロン6/66の共重合比率(重量比)
が、95/5〜70/30、とくに90/10〜80/
20の範囲のものが好ましく用いられる。
【0008】本発明で用いるスルホンアミド系可塑剤と
しては、N−nブチルベンゼンスルホンアミド、N−n
ブチル・シクロヘキサンスルホンアミド、N−エチルo
・p−トルエンスルホンアミド、p−トルエンスルホン
アミド、N−シクロヘキシル−p−トルエンスルホンア
ミド、N−nブチル−p−トルエンスルホンアミド、N
−tert−ブチル−2−ベンゾチアゾリル・スルホン
アミドおよび酢酸−ブチルベンゼンスルホンアミドなど
が挙げられる。
【0009】本発明で用いるε−カプロラクタムとは、
ナイロン6の重合原料である。ε−カプロラクタムは重
合直後のナイロン6中に未反応モノマ−としてかなりの
量残存しており、通常はこれを0.5重量%以下の残存
量となるように抽出処理してから溶融紡糸に供している
が、本発明においてナイロン6/66共重合体を用いる
場合には、このような残存未反応モノマ−をそのまま添
加剤として利用することもでき、また別途用意したε−
カプロラクタムを必要量添加して用いることもできる。
【0010】しかして、本発明の目的を達成するために
は、ナイロン6/66共重合体85〜95重量部に対
し、スルホンアミド系可塑剤5〜15重量部、ε−カプ
ロラクタム0〜10重量部を添加する必要があり、とく
にスルホンアミド系可塑剤とε−カプロラクタムとの両
者の合計配合量が7〜12重量部となるのが望ましい。
【0011】ここで、スルホンアミド系可塑剤の配合量
が5重量部未満では、溶融紡糸・延伸して得られるポリ
アミドモノフィラメントのガラス転移温度が40℃以下
とならず、強度、透明性および柔軟性を維持しつつ、真
円性がすぐれた直径が1.0mm以上の水産用ポリアミド
モノフィラメントを得るという本発明の目的が達成でき
ない。
【0012】また、スルホンアミド系可塑剤およびε−
カプロラクタム配合量が上記の範囲を越えると、ポリア
ミドモノフィラメントの製糸性が不安定となるばかり
か、ポリアミドモノフィラメント自体の他の物性が阻害
される傾向を生じるため好ましくない。
【0013】ナイロン6/66共重合体に対するスルホ
ンアミド系可塑剤およびε−カプロラクタムの添加方法
としては、ドライブレンド法、添加剤を多量に添加した
マスタ−チップとナイロン6/66共重合チップを混合
する方法および押出紡糸機のベントから添加剤を添加す
る方法などが挙げられる。
【0014】上記ナイロン6/66共重合体と、スルホ
ンアミド系可塑剤またはさらにε−カプロラクタムとか
らなる組成物の溶融紡糸法としては、通常のポリアミド
モノフィラメントの紡糸手段、たとえば溶融紡出せしめ
た糸条を冷却浴に導いて冷却固化した後、引続き熱水や
加熱空気などの延伸雰囲気中に導き、所望の延伸倍率に
延伸する方法が採用できる。
【0015】ただし、本発明において、透明性のすぐれ
たポリアミドモノフィラメントを得るためには、結晶の
発生を極力抑制する目的で、紡糸冷却工程での急激な冷
却条件が必要となる。
【0016】そのためには、冷却浴の冷媒温度を10℃
以下に制御する必要があり、冷媒温度が10℃を越える
場合には、透明性と真円性の両者を具備したポリアミド
モノフィラメントを得ることができない。
【0017】冷却浴に使用する冷媒としては、通常水が
最も一般的であるが、ポリアミドに不活性な非極性有機
溶媒も使用することができる。
【0018】また、この冷媒の温度を制御する方法とし
ては、通常の熱交換型冷却器などが採用できる。
【0019】本発明において、ガラス転移温度が40℃
以下のポリアミドモノフィラメントが、1.0mm以上と
いう非常に太い直径にもかかわらず、強度、透明性およ
び柔軟性を維持しつつ、しかも真円性にすぐれる理由は
必ずしも明確ではないが、およそ次のように推論でき
る。
【0020】すなわち、直径1.0mm以上という非常に
太いポリアミドモノフィラメントであって、特に透明性
にすぐれたものを得るためには、結晶の発生を極力抑制
する目的で通常紡糸冷却工程で急激な冷却を行う必要が
ある。一方、通常直径1.0mm以上のポリアミドモノフ
ィラメントを溶融紡糸する場合、口金から垂直に流出す
る溶融ポリマ−は、冷水などの冷媒中をガイドを介して
水平方向に方向転換しなければならないが、その過程で
まだ十分軟らかいポリアミドモノフィラメントは、不均
一な直角方向からの外力を受け、一時的に変形(つぶ
れ)を引き起こす。その後、水平方向に方向転換し、外
力が除去されたポリアミドモノフィラメントの内部の分
子レベルで元の形状に復元しようとする作用が働くが、
その復元力はポリマ−のガラス転移温度によって大きく
左右される。つまり、ガラス転移温度が高いポリマ−
(40℃を上回るポリマ−)は、急激な冷却工程を通過
した状態(温度領域)では分子の動きが規制され、一旦
変形を受けるとその復元力が乏しく、変形を起こしたま
まの状態となることから、真円性が著しく劣るポリアミ
ドモノフィラメントしか得られない結果となる。それに
対して、ガラス転移温度が低いポリマ−(40℃以下の
ポリマ−)は、急激な冷却工程を通過した状態(温度領
域)でも、まだ分子の動きが活発であり、一旦変形を受
けても外力が取外されれば、また元の形状に復元しよう
とする作用が働く。つまり、元々有した円形形状を維持
する結果となり、すぐれた真円性を有するポリアミドモ
ノフィラメントを提供することになるものと考えられ
る。
【0021】ただし、透明性を無視した冷却工程、つま
り紡出後十分な除冷条件が採用される場合はその限りで
はなく、ガラス転移温度が高いポリマ−(40℃を上回
るポリマ−)でも真円性がすぐれたポリアミドモノフィ
ラメントが得られるケ−スもあるが、その場合は真円性
がすぐれていても、透明性が著しく損なわれたポリアミ
ドモノフィラメントしか得ることができない。
【0022】ようするに、本発明のポリアミドモノフィ
ラメントは、急激な冷却条件を採用して結晶の発生を極
力抑制することにより、強度、透明性および柔軟性がき
わめてすぐれ、しかも直径が1.0mm以上のポリアミド
モノフィラメントを得る際に、さらにそれに加えてきわ
めてすぐれた真円性をも付与されたものであり、かかる
すぐれた特性を利用することによって、とくに延縄用な
どの水産用途において、理想的な特性を発揮する。
【0023】
【実施例】次に、本発明を実施例に基づいて説明する
が、本発明に係わるポリアミドモノフィラメントの評価
方法は以下の通りである。
【0024】(A)引張破断強度:JISL1013の
規定に準じて測定。
【0025】(B)曲げ硬さ:間隔10mmを隔てて水平
方向に平行に置かれた直径2mmの2本のステンレス棒
に、約20mmの長さの被測体(ポリアミドモノフィラメ
ント)をセットし、その中央に直径2.0mmのフックを
掛けて、2本のステンレス棒の間を引抜く時の最大応力
(Kg)で表した。なお、フックを移動させる引抜き速
度は50mm/分であり、測定時の雰囲気条件は20℃、
65%RHに設定した。また、被測体のポリアミドモノ
フィラメントはあらかじめ20℃、65%RHの雰囲気
下に24時間以上放置した後、測定に供した(曲げ硬さ
の値が小さいほど、柔軟性がすぐれていることを示
す)。
【0026】(C)真円性:デジタルマイクロメ−タ−
(MITUTOYO製)でポリアミドモノフィラメント
の2か所の長径、短径の差を測定し、その平均値で表し
た(長径、短径の差が小さいほど、真円性がすぐれてい
ることを示す)。
【0027】(D)ガラス転移温度:PERKIN−E
LMER製DSC7を用い、JISK7121にしたが
って測定。
【0028】(E)透明性:肉眼判定(○…良好、×…
不良として判定)。
【0029】(実施例1〜9、比較例1〜6)98%濃
硫酸を溶剤として測定した相対粘度が4.3のナイロン
6/66=80/20の共重合体に対し、N−nブチル
ベンゼンスルフォンアミドおよびε−カプロラクタムの
添加量をそれぞれ表1に示したように種々変更した組成
物を、各々240℃の温度で溶融紡糸し、表1に示した
温度の冷却水浴で冷却固化した後、引続いて表1に示す
乾熱延伸条件で一段目延伸を行った。
【0030】なお、一段目延伸延伸に引き続く二段目延
伸条件は185℃(乾熱)、1.35倍、熱固定条件は
170℃(乾熱)、0.92倍と一定となし、夫々直径
1.8mmのポリアミドモノフィラメントを得た。
【0031】得られた各ポリアミドモノフィラメントに
ついて、ガラス転移温度、真円性、曲げ硬さ、透明性お
よび引張破断強度を測定した結果を表1に併せて示す。
【0032】
【表1】 表1の結果から明らかなように、本発明のポリアミドモ
ノフィラメント(実施例1〜9)は、ガラス転移温度が
40℃以下に低下することにより、強度、透明性、柔軟
性を満足しつつ真円性が飛躍的に向上している。
【0033】これに対し、N−nブチルベンゼンスルホ
ンアミドが添加されない場合(比較例1)、あるいはそ
の添加量が少ない場合(比較例2〜3)はガラス転移温
度が40℃を上回り、強度、透明性および柔軟性は満足
するものの真円性については全く不満足である。
【0034】また、N−nブチルベンゼンスルホンアミ
ドの添加量が規定を上回る場合(比較例4)は強度が低
く、冷却温度が10℃を越える場合(比較例5、6)は
透明性が阻害される。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の直径1.
0mm以上のポリアミドモノフィラメントは、従来技術で
は得られなかったすぐれた強度、透明性および柔軟性を
維持しつつ、真円性がきわめてすぐれたものであり、と
くに延縄など各種の水産用途への適用が期待される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D01F 6/80 311 B 7199−3B 6/90 301 7199−3B

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ナイロン6/66共重合体85〜95
    重量部に対し、スルホンアミド系可塑剤5〜15重量部
    およびε−カプロラクタム0〜10重量部を合計100
    重量部となるように添加した組成物を溶融紡糸後、10
    ℃以下の冷媒中で急冷し、延伸してなることを特徴とす
    るJIS K7121で測定したガラス転移温度が40
    ℃以下、直径が1.0mm以上の水産用ポリアミドモノフ
    ィラメント。
JP4167105A 1992-06-25 1992-06-25 水産用ポリアミドモノフィラメント Expired - Fee Related JP2981801B2 (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0802858A4 (en) * 1993-12-14 1999-02-17 Ferrari Importing Co CHARACTERISTICS OF STRINGS
KR100225609B1 (ko) * 1994-12-30 1999-10-15 전원중 고강력 폴리아미드 모노필라멘트의 제조방법
JP2002129431A (ja) * 2000-10-16 2002-05-09 Kureha Chem Ind Co Ltd ポリアミドモノフィラメント

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP0802858A4 (en) * 1993-12-14 1999-02-17 Ferrari Importing Co CHARACTERISTICS OF STRINGS
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