JPH06173144A - プリーツ編地の製造方法およびプリーツ編地 - Google Patents

プリーツ編地の製造方法およびプリーツ編地

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JPH06173144A
JPH06173144A JP4322098A JP32209892A JPH06173144A JP H06173144 A JPH06173144 A JP H06173144A JP 4322098 A JP4322098 A JP 4322098A JP 32209892 A JP32209892 A JP 32209892A JP H06173144 A JPH06173144 A JP H06173144A
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JP
Japan
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yarn
knitted fabric
pleat
knitting
course
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JP4322098A
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English (en)
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Shigeki Morimoto
茂樹 森本
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Du Pont Toray Co Ltd
Original Assignee
Du Pont Toray Co Ltd
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    • D—TEXTILES; PAPER
    • D04—BRAIDING; LACE-MAKING; KNITTING; TRIMMINGS; NON-WOVEN FABRICS
    • D04B—KNITTING
    • D04B1/00—Weft knitting processes for the production of fabrics or articles not dependent on the use of particular machines; Fabrics or articles defined by such processes
    • D04B1/14—Other fabrics or articles characterised primarily by the use of particular thread materials
    • D04B1/18—Other fabrics or articles characterised primarily by the use of particular thread materials elastic threads
    • D—TEXTILES; PAPER
    • D10—INDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBLASSES OF SECTION D, RELATING TO TEXTILES
    • D10B—INDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBLASSES OF SECTION D, RELATING TO TEXTILES
    • D10B2403/00—Details of fabric structure established in the fabric forming process
    • D10B2403/02—Cross-sectional features
    • D10B2403/023—Fabric with at least two, predominantly unlinked, knitted or woven plies interlaced with each other at spaced locations or linked to a common internal co-extensive yarn system
    • D10B2403/0231—Fabric with at least two, predominantly unlinked, knitted or woven plies interlaced with each other at spaced locations or linked to a common internal co-extensive yarn system including contracting yarn, e.g. blister fabrics

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  • Textile Engineering (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 明瞭なプリーツ形態が形成できるとともに、
このプリーツ形態が弾力的に変形することができ、プリ
ーツ編地の伸縮を繰り返しても、良好なプリーツ形態が
保持されるプリーツ編地の製造方法およびプリーツ編地
を提供する。 【構成】 編地の基本的組織を構成する基本給糸コース
I,III ,……に、編針を複数ウェル分連続してミスさ
せるプリーツ形成用給糸コースII,IV,……を組み合わ
せて、折目襞形成部Aと地編形成部Bからなるプリーツ
編地を編成する方法において、プリーツ形成用給糸コー
スを被覆弾性糸3で編成することにより、被覆弾性糸3
の優れた弾力的復元性および耐久性を生かして、繰り返
し伸縮させても、いつまでも良好なプリーツが保持でき
るプリーツ編地を提供できることになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、プリーツ編地の製造
方法およびプリーツ編地に関し、詳しくは、一定間隔毎
のひだすなわちプリーツが形成され、スカートなどの衣
料に利用されるプリーツ編地を製造する方法、および、
このような方法で製造されるプリーツ編地に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、織物にプリーツを形成することは
広く行われていたが、近年、ニットスカートやニットワ
ンピースの一部または全体に、畝状の折り目からなるプ
リーツ柄を形成することが行われるようになってきた。
具体的には、実公昭31−17245号公報には、2列
針で、一方の針床と他方の針床に一定間隔で複数本針抜
きすることによって、プリーツを形成する方法が開示さ
れている。特公昭62−15656号公報には、一列針
で、1コース毎に高収縮性糸を使い、この高収縮性糸を
連続ウェルにわたって針抜きして、プリーツを形成する
方法が開示されている。実公昭43−30139号公報
には、高収縮性糸でラッピングを行うことにより、プリ
ーツを形成する方法が開示されている。
【0003】さらに、ダブルニットジャカード選針装置
を用いて、浮柄として立体模様柄を形成したり、被覆弾
性糸を裏糸に交編することによって、波形のシャーリン
グニットを形成する技術も、プリーツ状の表現が可能で
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記した従
来におけるプリーツ編地の製造方法で得られるプリーツ
は、従来、織物において形成されていたプリーツに比べ
て、大きく劣るものであり、改善が要望されていた。そ
の理由のひとつは、編地の場合、織物に比べて、編地を
構成する糸が動き易く、ループが自由に伸縮できてルー
ズな状態であるため、使用時にプリーツ部分が伸びる
と、回復性が乏しく、プリーツの形態保持性に劣る。ま
た、編地は、比較的に厚みを有するものが多く、立体的
にシャープな線すなわちプリーツの折り目が出にくい。
【0005】特に、前記した高収縮糸を用いたプリーツ
編地の場合、編成時に、高収縮糸の収縮力によって良好
なプリーツが形成されたとしても、このプリーツ編地が
伸ばされると、再び元のプリーツ形状には戻り難いとい
う問題がある。このようなプリーツ編地で縫製された衣
料に対して、着用および洗濯を繰り返すと、へたりを生
じ、プリーツの形態が急速に崩れてしまう。したがっ
て、高級感に劣るものとなり、アンダーウェアなどで外
観性をそれほど要求されない用途には使用できても、ア
ウターウェアなどに使用することは難しかった。
【0006】被覆弾性糸を裏糸に交編しておく方法で
は、編地が伸びていない非着用の状態では、立体感のあ
るプリーツが形成されていても、これを着用すると、生
地が伸びてしまい、立体感が大きく損なわれるという欠
点があった。そこで、この発明の課題は、前記したよう
なプリーツ編地において、明瞭なプリーツ形態が形成で
きるとともに、このプリーツ形態が弾力的に変形するこ
とができ、プリーツ編地の伸縮を繰り返しても、良好な
プリーツ形態が保持されるプリーツ編地の製造方法と、
このような優れた性質を有するプリーツ編地を提供する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する、こ
の発明にかかるプリーツ編地の製造方法は、編地の基本
的組織を構成する基本給糸コースに、編針を複数ウェル
分連続してミスさせるプリーツ形成用給糸コースを組み
合わせてプリーツ編地を編成する方法において、プリー
ツ形成用給糸コースを被覆弾性糸で編成する。
【0008】編地の基本的組織を構成する基本給糸コー
スは、この基本給糸コースだけではプリーツが形成され
ないが、編地の全体的な質感や特性を決定する基本的組
織を構成するものである。具体的には、プリーツ編地の
用途や必要な特性に合わせて、従来の各種プリーツ編地
と同様に、任意の糸材料を用いて、任意の編成組織で編
成することができる。基本給糸コースは、通常、編針を
ミスさせず連続的に編目を形成させるが、後述するよう
に、プリーツの折目となる個所のみで、編針を1本針抜
きさせるなど、局部的に編針をミスさせる場合もある。
【0009】基本給糸コースは、非弾性糸のみで編成し
てもよいし、非弾性糸と弾性糸の添糸編で編成してもよ
いし、この添糸編と非弾性糸のみによる編成とを組み合
わせて構成することもできる。プリーツ形成用給糸コー
スは、上記基本給糸コースと組み合わせて編地を編成す
るときに、編針を複数ウェル分連続してミスさせること
によって、編地にプリーツを形成させるものであり、こ
の発明では、プリーツ形成用給糸コースを被覆弾性糸で
編成する。
【0010】非弾性糸には、天然繊維や人造繊維など任
意の糸が用いられるが、プリーツ形態の保持性を向上さ
せるには、熱可塑性合成繊維からなる糸条を用いるのが
好ましい。具体的には、ポリエステル、ナイロン、ビニ
ロン、ポリプロピレン、塩化ビニリデンなどの長繊維も
しくは紡績糸が好ましく、これらの糸と再生繊維との混
繊糸や、天然繊維との混紡糸などの複合糸も使用でき
る。特に、ポリエステルやナイロンの長繊維フィラメン
ト糸や嵩高加工糸が好ましいものとなる。
【0011】弾性糸にも、通常の編地に使用されている
各種糸が使用でき、具体的には、ポリウレタン弾性糸、
ポリエステル弾性糸、ポリアミド弾性糸などが挙げられ
る。このなかで、ポリウレタン弾性糸(スパンデック
ス)が好ましいものである。良好なプリーツセット性を
付与するには、ハードセグメントに対するソフトセグメ
ントの重量比率が小さいものが好ましく、また、鎖伸長
剤を適宜選択して2種以上混合して得られたものが好ま
しい。
【0012】弾性糸の太さは、20〜140デニール程
度の細物が好ましく、特に、30〜70デニールのもの
が好ましい。弾性糸の破断伸度は、400%以上あれば
よく、できれば500〜600%のものが好ましい。ま
た、初期における伸びは低応力で伸び易く、立ち上がり
勾配を示す伸度が350%以上付近からのものが好まし
い。破断強度は、0.8g/D 以上のものが良い。特に、
1.0〜1.7g/D のものが好ましい。
【0013】被覆弾性糸は、上記したような弾性糸に非
弾性糸を被覆して形成されたものなど、通常の各種糸材
料および被覆方法で形成されたものが使用できる。被覆
の際の糸設計としては、一般の丸編用途に使用される通
常のカバーリング撚糸のものでよいが、好ましくは、カ
バーリング条件が、ドラフト比3.5倍以下のものが用
いられ、特に、2.0〜3.0倍のものが好ましい。綿
紡およびアクリル紡績でのコアースパンヤーンを用いる
場合の設計も同様に行える。
【0014】この発明では、基本給糸コースに弾性糸
(ベア)を用いた場合、プリーツ柄をシャープに表現さ
せるには、プリーツ形成用給糸コースの被覆弾性糸の初
期低応力伸度限界を、基本給糸コースの弾性糸の初期低
応力伸度限界よりも小さくすることが好ましい。被覆弾
性糸としては、芯糸に用いる弾性糸は20デニール以上
が好ましく、特に、30〜70デニールが好ましい。カ
バードヤーンの場合、ウーリーナイロン糸およびウーリ
ーポリエステル糸のトータルデニールは、15デニール
以上、210デニール以下が望ましく、特に、30〜1
50デニールが好ましい。コアスパーンヤーンの場合、
紡糸番手は、20〜80s(メートル番手1/34〜1
/136)が好ましい。
【0015】つぎに、この発明のプリーツ編地を編成す
るには、通常の丸編機を用いて、通常の編成工程で編成
することができるが、編針の位置の選定として、ニット
の位置とミスの位置を適切に配置する必要がある。たと
えば、シングルニット丸編機の場合、カム配列は2〜4
トラックもあればよく、それに相対する編針も、2〜4
バット必要である。できれば、プリーツ柄の多様化を図
り、模様を表現させるには、選針機構が有効である。た
とえば、セミジャカードやコンピュータジャカード付丸
編機が望ましい。
【0016】基本給糸コースにおける、弾性糸と非弾性
糸からなる添糸編での編糸コースの針抜きは、プリーツ
形成用コースの折目襞形成部分、すなわち、編針を複数
ウェル分連続してミスさせる個所に対応する位置で、中
央の編針を1本針抜きすることができる。この1本の針
抜きにより、プリーツの折り目をシャープにすることが
できる。また、プリーツ形成用コースの上記折目襞形成
部分すなわち編針のミス個所の両端に対応する位置で
も、基本給糸コースの編針をそれぞれ1本針抜きしてお
けば、プリーツの折り目をさらに好ましいものにでき
る。
【0017】プリーツ形成用コースにおいて、連続でミ
スさせるウェル数の配置は、折目襞を形成しようとする
位置に合わせる。具体的なウェル数は、5ウェル以上、
20ウェル以下が望ましい。連続でミスさせるウェール
数が多いほど、大きなプリーツを形成できるが、20ウ
ェルを超えると、編成時に目飛びが発生し易い。プリー
ツ形成用コースと前記基本給糸コースの配列は、両者が
1コース毎に繰り返される、いわゆる1コース飛びであ
ってもよいし、基本給糸コースを複数コース連続させた
後、プリーツ形成用コースを配列するようにしてもよ
い。このプリーツ形成用コースの配置間隔を変えること
によって、プリーツの形態に変化を持たせることができ
る。但し、プリーツ形成用給糸コースの配列間隔が21
コース以上に拡がると、すなわち、隣接するプリーツ形
成用給糸コースの間に、20コース以上の基本給糸コー
スが挟まれる状態になると、プリーツの折り目が不明瞭
になったり、プリーツ形態の保持性に劣るものとなる。
【0018】丸編機には、プリーツ形成用給糸コースの
被覆弾性糸、あるいは、基本給糸コースの弾性糸を送り
出すための送り出し装置として、ポジティブフィーダ
(積極送り出し装置)を用いるのが好ましい。ポジティ
ブフィーダは、通常、2列に配置された回転ローラ、も
しくは、1列の回転ローラに、弾性糸あるいは被覆弾性
糸を載せてころがしながら、この糸を送りだす装置であ
る。
【0019】このポジティブフィーダの回転ローラの周
速度と、丸編機本体からの非弾性糸の給糸速度との比
が、いわゆる編込みドラフト比と呼ばれる。たとえば、
非弾性糸がIRO−テープ上の糸速度A(m/min) であ
り、弾性糸を送りだすポジティブフィーダの回転速度B
(m/min) であれば、編込みドラフト比=A/Bで表され
る。
【0020】そして、被覆弾性糸を用いるプリーツ形成
用コースの編込みドラフト比が、弾性糸と非弾性糸の添
糸編からなる基本給糸コースの編込みドラフト比より
も、小さいほうが、プリーツ柄をシャープに表現でき
る。これは、たとえば、基本給糸コースを弾性糸と非弾
性糸からなる添糸編で構成し、プリーツの折目襞形成個
所の中央で1本針抜きを行い、他の部分はニット位置で
編成するとともに、この基本給糸コースの前後のコース
を、被覆弾性糸で、連続した針抜き部分あるいはニット
位置で編成すると、編機から編下した生機以降で、基本
給糸コースの針抜き部分が縮まり、弾性糸と非弾性糸か
らなる添糸編コースをシャープな折り目状に屈曲させる
からである。この編込みドラフト比の設定条件は、前記
した、プリーツ形成用給糸コースの被覆弾性糸の初期低
応力伸度限界を、基本給糸コースの弾性糸の初期低応力
伸度限界よりも小さくすることと、実質的に同じ意味を
持つ。
【0021】好ましい編込みドラフト比は、弾性糸と非
弾性糸の添糸編からなる基本給糸コースでは、2.8〜
3.5倍である。被覆弾性糸からなるプリーツ形成用コ
ースは、前記した編込み比の好ましい設計条件も考慮し
て、3.5倍、好ましくは2.0倍から3.0倍の範囲
であり、基本給糸コースよりもプリーツ形成用コースの
ほうが、編込み比が小さくなるように設定するのが好ま
しい。
【0022】上記したような、各糸材料および編成条件
のほかは、通常の丸編機によるプリーツ編地の編成と同
様の工程および処理条件で、プリーツ編地を製造すれば
よい。丸編機で編成されたプリーツ編地は、通常の染色
仕上げ方法で仕上げることができる。具体的には、使用
されている非弾性糸が、紡績糸であるか、長繊維フィラ
メント糸を主体に構成されているかによって大別される
が、染色工程の基本プロセスは、大略同じでよい。すな
わち、プリーツ編地を用いて製造する衣料などの用途に
合わせて適切な方法を採用すればよい。
【0023】染色工程に先立って、リラックス処理を行
うことができる。具体的な処理装置としては、精練と兼
用のソフトリラクサーの機能を有し、編地が自由に動く
ことができ、流れ移動できる機種タイプが好ましい。染
色−乾燥−仕上げセット工程が順次行われるが、良好な
プリーツを保持させておくには、これらの各工程を、プ
リーツ形態を阻害しないような条件で行うことが望まし
い。たとえば、丸編地を筒状のままで流す方法、あるい
は、仕上げ工程で開反/セットする方法など、用途に応
じて、適切な方法を使い分けることが望ましい。仕上げ
セット工程では、有幅セット、あるいは、幅出セットの
何れでも適用できるが、無理な幅出しを行ったり、無理
な幅出しになり易い装置を用いたりすることは、避けな
ければならない。たとえば、長繊維フィラメント糸を用
いた場合には、筒状/金枠セットは避けて、開反/ピン
テンター仕上げが望ましい。
【0024】この発明で得られるプリーツ編地は、従来
のプリーツ編地が使用されていた各種の用途、あるい
は、シャープなプリーツやプリーツの弾力的な復元性が
要求される各種の用途などに利用することができる。好
ましい用途の具体例としては、婦人用スカート、ワンピ
ースなど、主としてレディースアウターのボトムや裾物
に用いることができる。また、弾力的な復元性を有する
ことから、水着やアンダーウェアの装飾部分に使用した
り、シャツ地としてタンクトップに使用したりでき、さ
らには変わったものとして、スカーフやストールなどの
アクセサリーにも好適である。
【0025】
【作用】給糸コースの一部で、編針を複数ウェル分連続
してミスさせると、編成された編地にプリーツが形成さ
れることは、従来も知られていた。しかし、従来のプリ
ーツ編地では、編針をミスさせる給糸コースの糸とし
て、非弾性糸あるいは高伸縮性糸を用いることしか、考
えられていなかった。高伸縮性糸を用いれば、その収縮
力で、明瞭なプリーツを形成させることはできるが、使
用時などに、プリーツ編地が引き伸ばされると、この引
き伸ばし力が取り去られても、最初のプリーツ形態が完
全には復元されない。これは、高伸縮性糸には、繰り返
し伸縮させられたときに、弾力的に元の状態に復元する
という復元性が乏しいためである。
【0026】そこで、この発明では、編針をミスさせる
給糸コースすなわちプリーツ形成用コースに、被覆弾性
糸を用いることにより、この被覆弾性糸の収縮力で、明
瞭なプリーツが形成されるとともに、プリーツが大きく
引き伸ばされても、引き伸ばした力が取り去られると、
被覆弾性糸の弾力的な復元力で、プリーツが元の状態に
良好に戻り、製造時と同じ良好なプリーツ形態を、いつ
までも維持することができるのである。
【0027】なお、弾力的な復元力を有する糸として
は、弾性糸もある。しかし、弾性糸を前記のようなプリ
ーツ形成用コースに用いると、編成過程で、弾力的な収
縮力で編地を変形させてプリーツを形成する際に、糸同
士が擦れたりして、弾性糸が糸切れを起こすという欠点
がある。弾性糸は、非弾性糸に比べると、耐摩擦性ある
いは耐久性に弱いので、プリーツ形成用コースには使用
できないのである。
【0028】しかし、この発明のように、弾性糸を非弾
性糸で被覆した被覆弾性糸を用いるのであれば、外周
に、耐久性に優れた非弾性糸が配置されるので、編成過
程でプリーツ形成に伴って糸同士が擦れ合っても、糸切
れを起こすことはない。また、プリーツ編地からなる衣
料は、プリーツの変形および被覆弾性糸の弾力的な変形
によって、プリーツと直交する方向へのストレッチ性が
非常に高くなり、各種衣料などとして、良好な特性を発
揮することができる。
【0029】この発明において、基本給糸コースを、弾
性糸と非弾性糸の添糸編で編成すれば、この弾性糸が編
み込まれたことで、隣接するコース同士の弾力的な変形
が良好に行われるようになる。その結果、前記したプリ
ーツ形成用コースの被覆弾性糸によるヨコ方向の弾力的
な変形に加えて、タテ方向へも良好な弾力変形性あるい
は弾力復元性を示すことになる。
【0030】すなわち、プリーツ形成用コースに被覆弾
性糸を用いるだけの場合に比べて、タテ・ヨコ両方向に
おけるストレッチ性のバランスが良くなり、各種衣料な
どにしたときに、着用感あるいはフィット性が向上す
る。しかも、プリーツ編地が、ヨコ方向に伸びるだけで
あると、着用時などに引き伸ばされたときに、ヨコ方向
に大きく引き伸ばされて、プリーツの立体感が無くなっ
てしまい易いが、プリーツ編地が、タテ・ヨコ両方向に
伸びれば、相対的にヨコ方向に引き伸ばされる割合が少
なくなり、同じように着用しても、プリーツの立体感を
良好に保持することができる。
【0031】
【実施例】ついで、この発明の実施例について、図面を
参照しながら以下に説明する。図1は、プリーツ編地の
編成組織を各コース毎に分解して表し、図2は、編成組
織の全体構造を模式的に表している。図1において、図
中左側に縦方向に並んだローマ数字(I〜VIII)は、給
糸口の番号すなわち給糸コースの番号を示している。各
給糸コースにおいて、編針のニット位置を、縦線(|)
で表し、ミス位置(針抜きを行う位置)を黒点(・)で
表している。縦線および黒点が、各ウェルを表すことに
なる。横方向に並んだ、各ウェルのうち、Aで示す範囲
が、折目襞を形成する部分であり、Bで示す部分は、通
常の平坦な編地を形成する部分である。プリーツ編地を
編成する糸1〜3は、弾性糸1、非弾性糸2および被覆
弾性糸3で構成されている。
【0032】まず、給糸口Iは、基本給糸コースであ
り、折目襞形成部分Aが、編針のニット位置4本(4ウ
ェル)と、編針のミス位置1本(1ウェル)、さらに、
編針のニット位置4本(4ウェル)の合計9ウェルで構
成されている。すなわち、折目襞形成部分Aの中央の1
本が針抜きXされている。残りの地編部分Bは、編針の
ニット位置6本(6ウェル)で構成されている。この給
糸コースの編糸は、非弾性糸2と弾性糸1が添糸編され
た平編組織となっている。給糸口III,V,VII も、同様の
組織からなる基本給糸コースである。
【0033】つぎに、給糸口IIは、プリーツ形成用コー
スであり、折目襞形成部Aが、編針のミス位置9本(9
ウェル)で構成されている。残りの地編部分Bは、編針
のニット位置6本(6ウェル)で構成されている。この
給糸コースの編糸は、被覆弾性糸3による平編組織であ
る。給糸口IV,VI,VIIIも、同様の組織からなるプリーツ
形成用コースである。
【0034】図2は、上記編成組織で編成された編地で
あり、折目襞形成部AのウェールW 7 〜W10およびW11
〜W14は、基本給糸コースの弾性糸1のヨコ方向への収
縮力と、地編形成部Bの被覆弾性糸3の収縮力が相乗的
に作用して、二つ折りになって、その中央部が浮き上が
った折目襞を形成することになる。地編形成部Bは、W
1 〜W6 およびW15〜W20ともに、隣接給糸コースが互
いに接触するまで、タテヨコ両方向に収縮して小さくな
る。編目を持たない部分を有する被覆弾性糸3は、折目
襞形成部Aを引き寄せるために、最大限に収縮する。こ
のような作用の結果、目的とする折目襞形成部Aと地編
形成部Bからなるプリーツ編地が形成される。
【0035】このプリーツ編地において、折目襞形成部
Aの編目は、地編形成部Bよりも大きな編目となる。具
体的には、地編形成部BにおけるコースC1 、C2 、ウ
ェルW1 、W2 の編目に比べ、折目襞形成部Aにおける
コースC1 、C2 、ウェルW 7 、W8 の編目は、ほぼ2
倍になる。各編目の構成から、地編形成部Bの編目は、
ウェル方向に弾性糸2と被覆弾性糸3が交互に連結され
た平編目となっているため、その伸縮性は、ヨコ方向に
伸縮するだけでなく、タテ方向にも同等に伸縮すること
ができる。
【0036】このプリーツ編地を引き伸ばした場合の挙
動について説明する。まず、ヨコ方向に引き伸ばすと、
このヨコ方向の伸びに追従しながら、編目に変形が始ま
り、折目襞形成部Aで縮んでいた被覆弾性糸3が伸びき
ると、立体的な襞すなわちプリーツは消失することにな
る。タテ方向に引き伸ばすと、地編形成部Bの各コース
の編目が変形した後、折目襞形成部Aを構成するコース
に伸び伝播したもののみが伝わって編目の変形とフラッ
ト化が進行する。これらの関係から、タテ・ヨコ両方向
に伸び変形を生じさせた場合には、第1にヨコ方向、つ
づいてタテ方向に編目変形が誘発されることになる。バ
イヤス方向に伸ばした場合も、略同様で、タテ・ヨコの
各成分の合力として作用する。但し、この場合は、どち
らかといえば、ヨコ方向の変形が大きくなるものと考え
られる。
【0037】つぎに、タテ・ヨコ両方向に伸ばした後、
外力を取り去れば、プリーツ編地は収縮する。このとき
の収縮過程は、前記した伸びの挙動と作用方向が全く逆
に働くだけで、力の大きさは同じであり、プリーツすな
わち立体的な襞の形状は、元の状態に完全に復帰する。
具体的には、この発明のプリーツ編地からなる生地を用
いた衣料を着用する場合、身体の大きさによって約3〜
5割程度、生地の各部位を伸長させて着用することにな
る。このとき、折目襞形成部Aは、当然ながら、立体的
なプリーツ形状が無くなる方向に変形が進行していく。
しかし、身体にフイットしてしまえば、前記した被覆弾
性糸3などの弾力的な復元力で、折目襞形成部Aは、着
用前とほぼ同等の大きさを有する立体的なプリーツ形状
に復元されることになる。したがって、水着のように、
伸縮量の大きな製品であっても、プリーツ柄を十分に保
持することができるのである。
【0038】図3は、図1および図2に示したプリーツ
編地の外観構造を示している。折目襞形成部Aは、鋭角
に二つ折りになったプリーツA0 ,A1 ,……を形成
し、地編形成部Bは最密に充填し合い、隣合う地編形成
部B0 とB1 、B1 とB 2 、……が、互いに引き寄せ合
うことになる結果、折目襞形成部Aを浮き立てている。
折目襞形成部Aの中央に存在する針抜き部X0 ,X1 ,
……が、折目襞形成部Aの頂点に配置され、山形状を鋭
角的に表現することができる。
【0039】なお、折目襞形成部Aの立体的な形状は、
中央で二つ折りに折り曲げられるが、編目が編成方向に
よる影響を受けるので、左右均等にはならず、左右の斜
辺が長短の違いを示す場合もある。このことは、編成方
向などの条件を適当に設定すれば、プリーツの形態を変
化に富んだものにできることになる。つぎに、図4は、
前記実施例とは、編成組織の異なる場合を示している。
【0040】この実施例では、基本給糸コース(I,II
I )を、折目襞形成部Aおよび地編形成部Bの何れにつ
いても、編針のニット位置で構成しており、針抜き部分
は設けていない。基本給糸コースの編糸は、非弾性糸2
のみからなる平編組織となっている。つぎに、プリーツ
形成用コース(II,IV)は、折目襞形成部Aが、編針の
ミス位置6本(6ウェル)で構成されている。地編形成
部Bは、編針のニット位置8本(8ウェル)で構成され
ている。この給糸コースの編糸は、被覆弾性糸3による
平編組織である。
【0041】このような編成組織によって編成されたプ
リーツ編地も、前記実施例と同様に、図3に示すよう
な、明瞭なプリーツ柄が表現されることになる。但し、
この実施例では、基本給糸コースに弾性糸1が存在しな
いので、前記実施例に比べて、タテ方向の弾力的な復元
作用は少なくなる。上記した各実施例において、プリー
ツ編地の折目襞形成部Aと地編形成部Bの間隔は、プリ
ーツ柄の設計条件によって適宜に変更することができ
る。表糸となる基本給糸コースの非弾性糸2で、美しい
プリーツを表現させるには、プリーツ形成用コースで被
覆弾性糸3を連続にミスさせるウェル数(すなわち、折
目襞形成部A)が、連続するニット位置のウェル数(す
なわち、地編形成部B)以上に設定しておくと良い。
【0042】また、プリーツ柄に糸の配色を交えた玉虫
色を表現させることができる。この場合には、上記条件
とは逆に、折目襞形成部Aのウェル数が地編形成部Bの
ウェル数よりも小さくなるように構成するとともに、編
糸に異色効果を発揮させるべく、表糸となる基本給糸コ
ースの非弾性糸2と、地編形成部Bで裏糸になるプリー
ツ形成用コースの被覆弾性糸3を、互いに補色関係にな
る色で染め分けておくと良い。
【0043】つぎに、図5および図6は、プリーツの配
置構造の具体例を示している。図5の実施例では、タテ
方向に連続した折目襞形成部A(図中、ハッチングで示
す部分)と地編形成部B(図中、白抜き部分)が、ヨコ
方向に交互に繰り返し並んでいる。たとえば、折目襞形
成部Aを5ウェル、地編形成部Bを4ウェルづつ設ける
ようにすれば、細いプリーツが縞状に表現される。
【0044】図6の実施例では、折目襞形成部Aと地編
形成部Bが、タテ・ヨコに市松模様に配置されており、
いわゆる矢絣パターンと呼ばれるような柄を構成してい
る。このようなパターンを構成するには、たとえば、ヨ
コ方向に、5ウェルの折目襞形成部Aと4ウェルの地編
形成部Bを配置するとともに、タテ方向に、200コー
ス毎に、両形成部A、Bを、5ウェルづつ、右あるいは
左にずらせるように配置すればよい。
【0045】上記した図5あるいは図6の実施例のほか
にも、折目襞形成部Aと地編形成部Bの配置パターンは
自由に構成して、様々な模様のバリエーションを表現す
ることができる。プリーツ編地の重要な特性として、プ
リーツの耐久性がある。このプリーツ耐久性を評価する
方法として、以下に説明する開角度法が適用できる。
【0046】すなわち、試験布のプリーツ付与個所か
ら、4×4cm程度の試験片を切り取り、予め0.1%非
イオン系浸透剤(または中性洗剤)を入れた時計皿に、
前記試験片を加えた後、25℃の水中に浸漬する。その
後、試験片のプリーツ部分の角度を徐々に開く。2分後
に、開角度θ(図3に示す部分の角度θ)を分度器で測
定する。10個の試験片について開角度θを測定し、そ
の平均開角度θm (θm=Σθ/10)を求めて、評価
する。
【0047】一般に、プリーツ編地の製造および利用技
術分野では、開角度90°以下が、プリーツ編地として
必要な特性であるとされている。つぎに、この発明のよ
り具体的な実施例と比較例について説明する。 −実施例1− 基本給糸コースを構成する非弾性糸として、ポリエステ
ルフィラメント糸150−48−E220(三菱レーヨ
ン株式会社製、改質ポリエステル長繊維、カチオン可染
「AHY」110〜115℃染色タイプ)を用いた。
【0048】プリーツ形成用コースを構成する被覆弾性
糸として、S430(これは、溶融紡糸によるポリウレ
タン弾性糸40dを芯糸にし、鞘糸として、ウーリーナ
イロン糸30d〔ナイロン糸30デニール/10フィラ
メントの仮より加工糸〕を用い、カバーリング撚糸条件
として、シングルカバーリング撚糸機で、ヨリ数750
T/M 、Sより、ドラフト率4.0倍で、カバーリングを
行ったもの)を用いた。
【0049】丸編機として、シングル丸編機24ゲー
ジ、34インチ径のFX−JS/3(福原精機製、37
ステップセミジャカード機)に、スパッデックス積極送
り出し装置MER(スウェーデンMemminger-IRO社
製)およびポリエステルフィラメント糸用積極送り出し
装置MPF(同上製)を装備し、編針の配列は、前記図
4のとおりに設定した。
【0050】このような条件で編成を行い、得られた生
機に、80℃×30分の精練処理を行った後、ロコ型液
流染色機(日本染色機械製)で、110℃×50分の染
色および乾燥、仕上げセットからなる染色工程を行っ
た。得られた編地に、前記プリーツ耐久性の評価試験を
行い、開角度を測定したところ、開角度45°であっ
た。編地には、明瞭なプリーツ柄が表されており、ヨコ
方向に優れた弾力復元性を有するプリーツ編地であっ
た。このプリーツ編地からレディスシャツを縫製したと
ころ、優れた製品が得られた。
【0051】−実施例2− 基本給糸コースを、非弾性糸と弾性糸の添糸編で構成し
た。非弾性糸には、ポリエステルフィランメント糸15
0−48−F915(東レ株式会社製、改質ポリエステ
ル長繊維、カチオン可染「LOC−II」120℃染色タ
イプ)を用いた。弾性糸には、スパンデックス糸40
d、T−127C(東レ・デュポン株式会社製、ポリウ
レタン弾性糸、「オペロン」登録商標)を用いた。
【0052】プリーツ形成用コースを構成する被覆弾性
糸は、S430(LOC)(「オペロン」40dタイプ
127Cを芯糸にして、鞘糸としてLOCII−30d−
12f−F900を用い、カバーリング撚糸条件が、ヨ
リ数800T/M 、Zより、ドラフト倍率3.5倍でシン
グリカバーリングしたもの)を用いた。丸編機は、シン
グル丸編機、24ゲージ、30インチ径XL−4R(福
原精機製)に、スパンデックス積極送り出し装置MER
(実施例1と同じ)およびポリエステルフィラメントの
積極送り出し装置IRO−TAPE(スイス製)2段を
装備したものである。
【0053】編針の配列は、図1のとおりであり、基本
給糸コースである奇数番目の給糸口(I,III ,……)
は、折目襞形成部Aの中央になる位置を針抜き1本に
し、プリーツ形成用給糸コースである偶数番目の給糸口
(II,IV,……)は、折目襞形成部Aで、連続に9本の
針抜きをすべく、上下バットを区別させて配列し、カム
選針で編成を行った。
【0054】丸編機で編成された生機は、85℃×30
分の精練処理、ロコ型液流染色機による120℃×45
分の染色、乾燥、仕上げセットを順次行った。その結
果、得られたプリーツ編地は、前記開角度が48°であ
り、前記実施例と同様に優れた弾力復元性を有するプリ
ーツを備えたものであった。特に、この実施例では、前
記実施例に比べて、タテ方向の弾力的な伸縮性が良好で
あった。すなわち、この実施例のプリーツ編地は、タテ
・ヨコ両方向にバランスの取れた弾力的伸縮性を備えて
いて、繰り返し伸長させた後でも、最初の良好なプリー
ツ形状を確実に保持していることが実証された。
【0055】−実施例3− 基本給糸コースを、非弾性糸と弾性糸の添糸編で構成し
た。非弾性糸には、ナイロン糸140−96−Y198
(東レ株式会社製、「ヨックス」:登録商標)を用い
た。弾性糸には、ポリウレタン弾性糸40d、T−14
9B(東レ・デュポン株式会社製、「オペロン」)を用
いた。
【0056】プリーツ形成用コースを構成する被覆弾性
糸は、S330(東レ・デュポン株式会社製「オペロ
ン」30dタイプ127Cを芯糸にして、鞘糸として東
レ株式会社製ウーリーナイロン糸30d−12F−50
00を用い、カバーリング撚糸条件が、ヨリ数800T/
M 、Zより、ドラフト倍率3.5倍でシングリカバーリ
ングしたもの)を用いた。
【0057】丸編機は、シングルコンピュータジャカー
ド丸編機、28ゲージ、34インチ径、SEC(福原精
機製)に、実施例2と同様の積極送り出し装置を装備し
たものを用いた。編針の配列も、実施例2と同じにし
た。上記のような条件で編成された生機は、65℃×2
0分の精練処理、ウインスエース染色機による96℃×
40分の染色、乾燥、仕上げセットを順次行った。
【0058】その結果、得られたプリーツ編地は、前記
開角度が56°であり、前記実施例2と同様に優れた品
質性能を備えたものであった。特に、この実施例のプリ
ーツ編地は、水着に好適に使用することができた。 −実施例4− 基本給糸コースを、非弾性糸と弾性糸の添糸編で構成し
た。非弾性糸には、ポリエステル綿混30s(東レ株式
会社製)を黒色に先染した紡績糸を用いた。弾性糸に
は、ポリウレタン弾性糸30d、T−154C(東レ・
デュポン株式会社製、「オペロン」)を用いた。
【0059】プリーツ形成用コースを構成する被覆弾性
糸は、綿コアースパンヤーン40d/30s(日東紡績
株式会社製、「オペロン」40d、T−127を芯糸に
して、鞘糸として綿繊維「米綿、カリフォルニア産」を
用い、精紡コアーヤーン条件が、ヨリ数750T/M 、Z
より、ドラフト倍率3.5倍でリング精紡したもの)を
黒色にチーズ染色して用いた。
【0060】丸編機は、ダブルニット丸編機、M−48
(大隅鉄工所製、30″φ×48口×22ゲージ)から
ダイヤル釜を外してシリンダーのみを使用し、積極送り
出し装置としては、ポリウレタン弾性糸(ベアー用)の
MER(前記各実施例と同じもの)、および、ポリエス
テル綿混紡糸と被覆弾性糸の綿コアースパンヤーン用に
はIRO−SF(前記実施例と同じもの)を用いた。編
針の配列は、基本給糸コースを、非弾性糸単独から前記
添糸編に変更した以外は、図4と同じであった。
【0061】上記のような条件で編成された生機は、8
0℃×30分の精練処理を行った後、乾燥、仕上げセッ
トを行った。その結果、得られたプリーツ編地は、前記
開角度が46°であり、前記実施例2と同様に優れた品
質性能を備えたものであった。特に、この実施例のプリ
ーツ編地は、スカートやシャツに好適に使用することが
できた。
【0062】−実施例5− 実施例3において、編針の配列を、図1の編柄におい
て、基本給糸コースの添糸編を19コース連続させ、次
の1コースをプリーツ形成用コースの被覆弾性糸で構成
することを繰り返した以外は、実施例3と同じ糸および
編機などの条件で実施した。染色仕上げ工程は、実施例
2と同じであった。
【0063】このようにして得られたプリーツ編地は、
前記開角度が68°であり、前記各実施例と同様に、優
れた品質性能を備えたものであった。特に、この実施例
のプリーツ編地は、水着に好適であった。 −実施例6− 実施例4において、非弾性糸のポリエステル綿混30s
を黒色に、被覆弾性糸40d/30sを赤色に先染し、
図1の編柄で、黒色の基本給糸コースと赤色のプリーツ
形成用コースを1コース毎に交互に配列した以外は、実
施例4と同じ工程で、プリーツ編地を製造した。
【0064】このようにして得られたプリーツ編地は、
前記開角度が46°であり、前記各実施例と同様に、優
れた品質性能を備えたものであった。特に、この実施例
のプリーツ編地は、スカートに好適で、歩行時にスカー
トが揺れたりしたときに、玉虫色に表面が変化するいう
独特の意匠効果が発揮された。 −実施例7− 実施例2において、基本給糸コースに、非弾性糸である
ポリエステルフィラメント糸150−48−F915
(前記したもの)のみを用いた以外は、実施例2と同様
にして、プリーツ編地を得た。
【0065】この実施例のプリーツ編地は、前記開放角
度が50°であった。実施例2に比べると、弾力的な復
元性に劣るが、実用上は、十分な品質性能を備えたもの
であった。 −実施例8− 実施例4において、編針配列を、図5のように、基本給
糸コースで針抜きを全く行わなかった以外は、実施例4
と同様にして、プリーツ編地を得た。
【0066】この実施例のプリーツ編地は、前記開角度
52°であり、前記各実施例と同様に、優れた品質性能
を備えたものであった。但し、プリーツ柄のシャープさ
の点では、実施例4に比べると劣るものであった。 −比較例− 実施例2において、プリーツ形成用コースの被覆弾性糸
S430(LOC)の代わりに、弾性糸であるスパンデ
ックス糸40d(実施例2で、添糸編の弾性糸に用いた
もの)を用いた以外は、実施例2と同様にして、プリー
ツ編地を得た。
【0067】この比較例のプリーツ編地は、生機状態で
は実施例2との違いは判らなかったが、反末をボイルオ
フしてプリーツ性およびストレッチ性を確認してとこ
ろ、スパンデックス切れが散見された。したがって、こ
の発明では、プリーツ形成用コースに、弾性糸が非弾性
糸で被覆された被覆弾性糸を用いる必要があることが確
認された。
【0068】さらに、前記した各実施例のプリーツ編地
を、プリーツ形成用コースに非弾性糸あるいは高収縮糸
を用いた場合と比べると、ヨコ方向のストレッチ性が大
きく、繰り返しプリーツ性が良好に発揮でき、かつ、耐
久性が良いことが確認された。
【0069】
【発明の効果】以上に述べた、この発明にかかるプリー
ツ編地の製造方法およびプリーツ編地は、給糸コースの
うち、連続してミスさせるプリーツ形成用コースに、優
れた弾力復元性を有する被覆弾性糸を用いることによ
り、明瞭な折目を有する立体的なプリーツが形成でき、
しかも、このプリーツは、編地を伸縮させても、直ぐに
元の良好なプリーツ形態を回復することができる。した
がって、この発明のプリーツ編地を、各種のアウターウ
ェアあるいはインナーウェアなどに用いれば、着用時
に、体型に合わせて弾力的に変形してフィットするとと
もに、長い間着用していたり、繰り返し着用したりして
も、プリーツが消えたり変形したままになったりするこ
とはなく、長期間にわたって、良好な外観意匠を表現す
ることができる。
【0070】しかも、プリーツ形成用コースに弾性糸を
用いたのでは、十分な耐久性がなく、編成時あるいは着
用時に糸切れを起こす心配があるが、この発明では、弾
性糸の外周を非弾性糸で被覆した被覆弾性糸を用いてい
るので、十分な耐久性を有し、編成時には強い弾力性で
シャープなプリーツが形成できるとともに、使用時の耐
久性にも優れたものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例をあらわす編成組織図
【図2】 編成組織を模式的にあらわす編地構造図
【図3】 編地の模式的斜視図
【図4】 別の実施例をあらわす編成組織図
【図5】 プリーツの配置例をあらわす模式的平面図
【図6】 別のプリーツ配置例をあらわす模式的平面図
【符号の説明】
1 弾性糸 2 非弾性糸 3 被覆弾性糸 A 折目襞形成部 B 地編形成部 X 針抜き部 I〜VIII、C1 〜C12 給糸コース W1 〜W20 ウェル

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 編地の基本的組織を構成する基本給糸コ
    ースに、編針を複数ウェル分連続してミスさせるプリー
    ツ形成用給糸コースを組み合わせてプリーツ編地を編成
    する方法において、プリーツ形成用給糸コースを被覆弾
    性糸で編成することを特徴とするプリーツ編地の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 請求項1の方法において、基本給糸コー
    スが、非弾性糸と弾性糸からなる添糸編で編成されてい
    るプリーツ編地の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2の方法において、プリ
    ーツ形成用給糸コースにおいて連続してミスさせるウェ
    ル数が20以下であり、このプリーツ形成用給糸コース
    を、基本給糸コースの1〜20コース毎に配列させるプ
    リーツ編地の製造方法。
  4. 【請求項4】 編地を構成する基本給糸コースと、編針
    を複数ウェル分連続してミスさせたプリーツ形成用給糸
    コースとが組み合わされて編成されてなるプリーツ編地
    において、プリーツ形成用給糸コースが被覆弾性糸で編
    成されていることを特徴とするプリーツ編地。
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