JPH06173567A - 古井戸の再生方法、及びこの方法に使用するドーナッツドリルビットと既設ケーシングパイプの切断装置 - Google Patents

古井戸の再生方法、及びこの方法に使用するドーナッツドリルビットと既設ケーシングパイプの切断装置

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JPH06173567A
JPH06173567A JP34510592A JP34510592A JPH06173567A JP H06173567 A JPH06173567 A JP H06173567A JP 34510592 A JP34510592 A JP 34510592A JP 34510592 A JP34510592 A JP 34510592A JP H06173567 A JPH06173567 A JP H06173567A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 古井戸を簡単に再生する方法、及びこの再生
方法に使用するドーナッツドリルビットと既設ケーシン
グパイプの切断装置を提供すること。 【構成】 この方法は古井戸のケーシングパイプ(6)の
周りの充填砂利層及び地山の一部を循環式圧力泥水を噴
射して掘り崩し、掘り崩された砂利を浮上させて地上に
排出し、所定の深度まで掘削する第一の工程と、掘削し
た充填砂利層の上面の近傍で該ケーシングパイプを切断
装置(31)により切り取って地上に摘出する第二の工程
と、拡幅機(61)により孔壁(13)の帯水層の膠結した領域
を適当な厚さまで削り取って排出する第三の工程と、従
来の深井戸工法と同様の新たにケーシングパイプ及びウ
ェルスクリーンの設置から仕上げに至る第四の工程から
成り、ドーナッツドリルビット(1)はこの掘り崩しに使
用され、切断装置(31)は露出したケーシングパイプ(7)
の切断に使用される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は所期の揚水量が維持でき
なくなった古井戸を再生する方法、及びこの再生方法に
使用するドーナッツドリルビットと既設ケーシングパイ
プの切断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】国民生活にとって水道水は欠かせない極
めて重要な役割りを担っている。水道水源には、主に河
川が多く利用されているが、地下水を利用するケースも
少なくなく日本全域にわたっている。地下水の採取方法
は一般的に深井戸によるものが最も多く、井戸口径は1
50mmから500mm、深度は地層状況により全国まちま
ちであるが、市町村の水源井としては、60mから35
0m位である。また揚水量も同様、地域差があるが、日
産1,000m3の小規模のものから、大容量ものも
は、10,000m3/日におよぶ大規模なものもあ
る。平均的には、3,000m3/日と思われる。
【0003】井戸水をポンプで汲み上げると井戸の中の
水位は低下するが、その井戸の能力即ち適正揚水量の範
囲内であれば、帯水層からウェルスクリーン(水を取り
入れる集水管)を通じて地下水は井戸内に導かれ、一定
量の水を、一定の水位で、連続的に採水することが可能
である。
【0004】しかし、重炭酸塩の形で溶解していた地下
水中に含まれるカルシウム、マグネシウムや鉄が、温度
や圧力の変化によって析出して、時の経過とともに井戸
の水を取り入れるウェルスクリーン、ポンプのストレー
ナー部分、及び揚水管の内側などに炭酸塩などのスケー
ルとして付着し、いわゆる目づまり現象が生じてくる。
その結果、次第に水位が低下し、揚水量の減少が現れて
くる。また、地下水が腐食性の場合にはウェルスクリー
ンの水の取り入れ口が次第に広がり、周囲の帯水層から
砂礫が井内に流入し、砂礫の量が多いと、井戸が使用不
能になる。
【0005】井戸の状態をいつも良い状態に保つために
は、3年から5年に一回程度の井戸改修工事を行い、内
面に付着したスケールをブラッシングしたり、薬品処
理、攪拌、井内の浚渫などの方法での作業や腐食に対す
る対策が必要になる。
【0006】地下水の成分に金属を腐食する成分も少な
く、スケールを生成し易い成分も少ないために、50〜
60年間もメンテナンスを行わないで、掘ったときと変
わらない性能を維持しているものもなかにはあるが、こ
のような井戸は極めて稀にしか存在しない。
【0007】地下水の性質がスケールを生成しやすい場
合、井戸の改修も数を重ねるにつれて、ウェルスクリー
ンやケーシングパイプの老朽腐食の度合いも進み、ウェ
ルスクリーン外周充填砂利にもスケールの付着が及んで
くる。こうなると、メンテナンス作業で、元の状態に完
全に復旧させることが、次第に困難になる。そこで、2
年〜3年に一度は必ずメンテナンスを実施しないと、揚
水量の維持ができなくなり、その費用も馬鹿にできな
い。
【0008】給水人口が増加している地域は、市街地化
が進んでいるので、新規の水道水源井用地の取得は極め
て困難で、費用も莫大である。もし地下水取水権を保有
している廃井や性能の著しく低下した井戸を新しい井戸
に回生できるならば、一石二鳥を越える計り知れない経
費の節減になり、全国井戸ユーザーに喜ばれることはも
ちろん、社会に大きく貢献できることになる。
【0009】しかしながら、深度10m位の井戸ならと
もかく、100m〜350mの深井戸のパイプは抜けな
いものという常識がある。例えば、直径30cmで、深度
300mの井戸のパイプを引き抜くには、余程条件を良
く想定しても500〜600トン以上の荷重が必要で、
地盤の耐圧強度などを考えると不可能と考えるのが常識
であろう。
【0010】ケーシングの周囲を包囲している土砂を、
孔を崩壊させることなく除去できれば、井戸の構造体、
即ちケーシングパイプや、ウェルスクリーンの全てを新
しいものと交換ができることになるが、作業難度も極め
て高く、成功の可能性が期待できなかったため、過去に
試みたものがいない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は深井戸にあっ
てもケーシングーパイプの抜き取りを可能にし、新たに
掘鑿した井戸の場合のように、水を取り入れる帯水層部
を拡幅したうえで、新しいケーシングパイプ及びウェル
スクリーンを建て込んで砂利を充填することにより、廃
井や性能の低下した井戸等の古井戸を全く新しい井戸に
再生する方法、及びこの方法に使用するドーナッツドリ
ルビットとケーシングパイプの切断装置を提供すること
を意図する。本発明は、従来の技術(特公昭63−27
515号、特公昭59−31609号)を一部改良する
と共に新しい要素を加えて、完成されたものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる古井戸の
再生方法は第一、第二、第三及び第四の工程を包含して
いる。該第一の工程は、古井戸のケーシングパイプの周
りの充填砂利層及び地山の一部を該古井戸に吊下げたド
ーナッツビットの下端から噴射する十分な水量の循環式
圧力泥水で掘り崩し、掘り崩された砂利をこの泥水の上
昇流速を砂利の沈降速度よりも十分大きく保つことによ
り浮上させて地上に排出し、所定の深度まで充填砂利層
を掘削することである。該第二の工程は、該ケーシング
パイプを切断装置により順次切り取って摘出し、該第一
の工程との交互実行によって所定の深度まで該ケーシン
グパイプを摘出することである。また、該第三の工程
は、拡幅機により該古井戸の孔壁の帯水層の膠結した領
域を適当な厚さまで削り取って排出することである。そ
して、該第四の工程は、従来のケーシングパイプ及びウ
エルスクリーンの設置から仕上げに至る工程を行うこと
である。
【0013】また、本発明にかかる再生方法に使用する
ドーナツドリルビットは、筒体部と、接続部と、泥水受
けと、ノズルパイプを有している。該筒体部の内径は古
井戸のケーシングパイプの外径より大である。該接続部
はドリルパイプに該筒体部を接続するためのもので、筒
状で、その下端部が該筒体部に取付板を介し同心に取付
けられる。
【0014】また、該泥水受けは前記取付板と該筒体部
の内周面に取り付けた底板の間に形成されて該接続部に
連通している。該ノズルパイプは該筒体部の外面に放射
状にかつそのほぼ全長にわたってその軸線と平行に設け
られ、その上端部で通口により既記泥水受けと連通し、
下端部にノズルが配設されている。
【0015】既記ドーナツドリルビットは、互いに独立
した上端部と下端部を、連結手段により、筒体部の内部
同志及びノズルパイプ相互を導通させて、構成されてい
る。また、既記ドーナツドリルビットは、互いに独立し
た上端部、下端部及び一つ以上の中間部を、それぞれ連
結手段により、筒体部の内部同志及びノズルパイプ相互
を導通させて、構成されている。
【0016】既記ノズルには孔壁面へ向う流れを阻止す
るリング状のカバーが設けられている。既記ノズルは、
その軸線が該筒体部と同心の円筒面上で互いに角度をな
したものを、包含している。
【0017】本発明の古井戸再生方法に使用するケーシ
ングパイプの切断装置は、インサイドスリップと、電動
機と、切断ノズルを有している。該インサイドスリップ
はドリル索に吊される桿の下端に取り付けた楔体と、こ
の桿に遊嵌したスリーブと、このスリーブの外周面に放
射状に接着した揺腕と、この揺腕の遊端に連結され内面
で楔体の円錐面部と係脱自在で外面にケーシングパイプ
の内壁面と係合する歯部を設けたスリップを有する公知
の構成である。該電動機は該インサイドスリップから下
方に伸びた固定アームに支持され、その回転軸は下方へ
突出してノズル固定アームを支持している。そして、既
記切断ノズルはその噴射軸線を該ケーシングパイプの内
壁面に垂直に向けて平行移動自在に、このノズル固定ア
ームの端部に装着され、該回転軸と共に回転してケーシ
ングパイプを切断する。
【0018】既記切断ノズルは垂直軸線を有するガイド
ローラを一体状に有し、既記ノズル固定アームの進出時
にこのガイドローラがケーシングパイプの内壁面に当接
して既記切断ノズルとケーシングパイプの内壁面間の距
離を所定寸法に保つようになっている。
【0019】
【作用】先ず第一の工程に入る。ドーナッツドリルビッ
トはドリルパイプに接続されて古井戸上に吊り下げら
れ、その筒体部の下端部が古井戸のケーシングパイプの
外側に嵌め込まれる。ドリルパイプを流下した圧力泥水
はドーナッツドリルビットの泥水受けに入って各ノズル
パイプに配られ、ノズルから噴出して砂利を掘り起こ
す。泥水と共に昇流した砂利は地上部のマッドビットに
流入して堆積する。
【0020】次に第二の工程に移る。ケーシングパイプ
の切断装置を井内に吊り下げ、切断ノズル及びインサイ
ドスリップをケーシングパイプ内の所定位置に入れる。
ここでドリル索を上昇させ、楔体によりスリップを上方
に移動させてこのスリップをケーシングパイプ内面に係
合させる。このインサイドスリップの安定によりケーシ
ング切断装置全体がケーシング軸心と一致安定するの
で、地上から切断ノズルに圧力水を送り電動機を起動し
て回転軸を回転する。この回転軸の回転によりアームも
回転し、切断ノズルも水平面上で回転してケーシングパ
イプ内壁面にジェット水流を衝突させ、これを切断して
行く。切断を終えたらドリル索により切断装置を、切断
されたパイプ部分と一緒に、井外へ吊り出す。この作業
と段落番号[0019]の作業を反覆して、古井戸のケ
ーシングパイプの摘出すべき部分を全て抜き取る。
【0021】次は第三の工程である。従来から使用され
ているダイレクトロータリー鑿井機の先端に拡幅機(伸
縮式拡孔ウィングビット)を取付けて井内に吊り下げる
等の方法で、帯水層の孔壁面及びその後背部分を削り取
って泥水と共に外部に排出する。
【0022】最後は第四の工程である。新設の井戸に対
し従来から行われている工程で、新しいケーシングパイ
プを吊り下げて井内に設置し、ウェルスクリーン部分の
外周部分に適切な粒径の砂利を充填する。そして、一般
的に行われている仕上げ作業を施して、一連の工程を終
える。
【0023】既記ノズルに孔壁面へ向う流水を阻止する
リング状のカバーを設けると、孔壁を不要に掘り取るこ
とを防止する。また、既記ノズルが、その軸線が互いに
角度をなしたものを、包含していると、砂利の掘り取り
作業が効果的となる。
【0024】既記ドーナッツドリルビットが、互いに独
立した上端部と下端部を、連結手段により、筒体部の内
部同志及びノズルパイプ相互を導通させて、構成されて
いると、既記ドーナッツドリルビットをいたずらに長く
しないで済み、取扱が楽になる。
【0025】既記ドーナッツドリルビットが、互いに独
立した上端部、下端部及び一つ以上の中間部を、それぞ
れ連結手段により、筒体部の内部同志及びノズルパイプ
相互を導通させて、構成されていると、深井戸の場合、
中間部の数を適当に選んで対応でき、作業を容易に行え
る。
【0026】ケーシングパイプの切断装置はドリル索に
吊支され、ケーシングパイプ内に吊り下げられる。そし
て切断ノズルが所定位置に降下したらインサイドスリッ
プによりケーシングパイプに固定される。電動機を起動
すると、切断ノズルが水平面上を回転し、圧力泥水供給
管を通して泥水をこの切断ノズルに圧送してやれば、こ
の泥水がケーシングパイプを切断して行く。
【0027】既記切断ノズルは垂直軸線を有するガイド
ローラを一体状に有し、既記ノズル固定アームの進出時
にこのガイドローラがケーシングパイプの内壁面に当接
して既記切断ノズルとケーシングパイプの内壁面間の距
離を所定寸法に保つようになっている。こうすると、切
断ノズルとケーシングパイプ間の距離が一定になり、切
断作業が確実となる。
【0028】
【実施例】図1は、ドーナッツドリルビットを使用して
古井戸の充填砂利を掘り取る第一の工程を、ドーナッツ
ドリルビットの半分を切断して、示している。また、図
2は図1の2−2線拡大断面図、図3はドーナッツドリ
ルビットを構成する上端部と下端部、上端部と中間部、
中間部相互、中間部と下端部の各接続部分に共通の接続
部分の拡大半分断面図、図4は図3の4−4線断面図、
図5はドーナッツドリルビットの拡大底面図、図6はノ
ズル部分の詳細断面図、図7はノズルの噴射方向が傾い
ているものを併用した実施例の底面図である。
【0029】ドーナッツドリルビット1は、筒体部2
と、接続部3と、泥水受け4と、ノズルパイプ5を有し
ている。このドーナッツドリルビット1を、互いに独立
した上端部1T、中間部1M、及び下端部1Bに分け、そ
れら相互を連結手段1Cにより連結するようにもでき
る。連結手段1Cの例としては、図3及び図4のよう
に、各部の端部にノズルパイプ5を覆って内ねじ環R1と
外ねじ環R2を取付け、筒体部2にも水密的に嵌合する内
環Q1と外環Q2を取付け、内外ねじ環R1とR2の螺合により
連結するやり方がある。
【0030】この筒体部2の内径は古井戸のケーシング
パイプ6の外径より大きくなっている。また、接続部3
はドーナッツドリルジョイント7に筒体部2を接続する
ためのもので、円筒状となっており、その下端部が筒体
部2に取付板8を介し同心に取付けられる。
【0031】泥水受け4は、取付板8と筒体部2の内周
面に取り付けた底板9の間に、形成され、上端で接続部
3に連通している。ノズルパイプ5は筒体部2の外面
に、放射状に、かつ筒体部のほぼ全長にわたってその軸
線と平行に、設けられ、上端部で通口10により泥水受
け4と連通し、下端部にノズル11が配設される。
【0032】このノズル11にはリング状のカバー12
が設けられ、泥流が孔壁13に向うのを阻止する。この
カバー12の下端に刃先12’を設け、充填砂利層21
の突き崩しに役立てることもできる。また、このノズル
11は、互いに角度をなしたノズル11を包含してい
る。
【0033】このドーナッツドリルビット1をドーナッ
ツドリルジョイント7に取付けて古井戸内に吊り下げ
る。そして、その筒体部2の下端をケーシングパイプ6
の外側の環状間隙に嵌め込んで更に降下させ、充填砂利
層21に到達したらマッドポンプ22を運転し、マッド
タンク23の泥水をウォータースイベル24を通しドー
ナッツドリルジョイント7からドーナッツドリルビット
1に圧送する。泥水は一たん泥水受け4に入り、通口1
0を通って均等に各ノズルパイプ5に流れ、下端のノズ
ル11から噴出して砂利を掘り起こす。
【0034】掘り起こされた砂利は筒体部2と孔壁13
間を昇流する泥水の流速により搬送され、地上部のマッ
ドビット25に流れ込んでここに堆積する。充填砂利層
21の掘り取りが終ったら、ドーナッツドリルジョイン
ト7を引き上げ、ドーナッツドリルビット1を井外に取
り出す。
【0035】なお図面で、26はサンドポンプ、27は
ロータリーテーブル、28はドライブユニット、29は
コンダクターパイプである。
【0036】図8は切断装置31により古井戸のケーシ
ングパイプ6を切断する第二の工程を示し、図9はその
切断装置の詳細図である。切断装置31は、公知のイン
サイドスリップ32に電動機33と切断ノズル34を一
体に設けたものである。
【0037】インサイドスリップ32はドリル索35に
吊される桿36の下端に取付けた楔体37と、この桿3
6に遊嵌したスリーブ38を備えている。このスリーブ
38の外周面に放射状に揺腕39が枢着され、この揺腕
の遊端にスリップ40が連結される。このスリップは内
面で楔体37の円錐面部41と係脱自在で、外面にケー
シングパイプ7の内壁面と係合する歯部42を有してい
る。
【0038】電動機33はインサイドスリップ32から
下方に伸びた固定アーム43に吊支される。そして、そ
の回転軸44は下方に伸びて側面にノズル固定アーム4
5を支持している。この回転軸44の下端部に、高圧水
発生装置46に導通する切断ノズル34が、これと直角
方向に進退自在に配装され、この切断ノズル34と一体
状に垂直軸線を有するガイドローラ47が設けられる。
【0039】この切断ノズル34の両側のピン48がノ
ズル固定アーム45の長孔49に嵌合し、回転軸44に
設けた押出し機構51がこのノズル固定アーム45に連
結され、電動機33で駆動される。この押出し機構51
によりノズル固定アーム45を押しやると、ガイドロー
ラ47と切断ノズル34が平行移動し、ガイドローラ4
7がケーシングパイプ6の内壁面に当接し、切断ノズル
34の軸線はケーシングパイプ6の内壁面に垂直に向い
ている。この切断ノズル34は、放射状に複数個設ける
こともできる。なお図面で、52はサンドリール、53
はドリル索用リールである。
【0040】桿36にスリーブ38を遊嵌してこのスリ
ーブをサンドリール52に吊し、この桿36をドリル索
35に吊し、スリーブ38を浮かせた状態で切断装置を
井戸内へ降ろしてケーシングパイプ6内へ入れる。切断
ノズル34が所定位置に達したらスリーブ38を降ろ
し、桿36を引き上げると、スリップ40が放射方向へ
平行移動してケーシングパイプ6の内壁面に圧接する。
次いで電動機による押出し機構51によりノズル固定ア
ーム45を押出すと、ガイドローラ47がケーシングパ
イプ6の内壁面に当接し、切断ノズル34がケーシング
パイプ6の内壁面近くに至ってこれに垂直に向く。
【0041】ここで、高圧水発生装置46から高圧水を
送り、電動機33を起動すると、回転軸44が回転し、
切断ノズル34も共に回転してウォータージェットによ
りケーシングパイプ6を切断して行く。切断を終えたら
ドリル索35を巻き取る。するとインサイドスリップ3
2は切断されたケーシングパイプに喰いついたままなの
で、このケーシングパイプは切断装置31と共に引き抜
かれる。桿36とスリーブ38をシリンダを介して連繋
させ、油圧を地上から送って楔体37とスリップ40と
の係脱を行うようにもできる。
【0042】図10は第三の工程を説明するものであ
る。拡幅機61は従来公知のもので、固定アーム62の
下端に取付けられ、シリンダ63によりリンク64を介
して半径方向へ伸縮するビット65を有する型式であ
る。固定アーム62の中間にはスタビライザー66が設
けられる。このビット65を井内の帯水層67の面に降
下させ、ビット65を伸張させ、このビットを回転しな
がら降下させて孔壁部分を削り取り、泥水によって外部
へ搬出する。
【0043】第四の工程は通常の新設井戸のやり方と同
じなので、図による説明は省略する。即ち、ケーシング
パイプの建込み、砂利の充填、及び泥水による仕上げが
行われる。かくして、古井戸が再生される。
【0044】
【発明の効果】本発明によれば、従来不可能とされてい
た深井戸におけるケーシングパイプの除去を可能とした
ので、揚水権利を保有しながら、廃井戸や揚水能力の低
下した井戸等の古井戸を新設同様に再生させることがで
きる。
【0045】請求項2によれば、充填砂利の掘り起こ
し、及び掘り起こした砂利の浮上から排出を、泥水の流
速と砂利の自重との関係で自動的に効率よく行える。請
求項3や4によれば、井戸の深さに応じてドーナッツド
リルビットを接続構成でき、取扱が容易となる。
【0046】請求項5や6によれば、孔壁の不要な掘り
取りを防げ、また砂利の掘り起こし効果を大にできる。
請求項7によれば、ケーシングパイプ内に吊り降ろして
固定し、切断ノズルを回転するだけでケーシングパイプ
を切断できる切断装置を提供できる。請求項8によれ
ば、切断ノズル先端とケーシングパイプ内壁面との間隔
を一定に保つことができ、効果的な切断ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる古井戸の再生方法の第一の工程
の具体例を示す一部切断側面図である。
【図2】図1の2−2線断面図である。
【図3】ドーナッツドリルビットを接続構成とした場合
の接続部分の拡大半分切断面図である。
【図4】図3の4−4線断面図である。
【図5】ドーナッツドリルビットの拡大底面図である。
【図6】ノズル部分の詳細断面図である。
【図7】ノズルの噴射方向が傾いているものを併用した
例の底面図である。
【図8】第二の工程の説明図である。
【図9】第二の工程で使用するインサイドスリップとケ
ーシングパイプの切断装置の詳細図である。
【図10】第三の工程の説明図である。
【符号の説明】
1 ドーナッツドリルビット 2 筒体部 3 接続部 4 泥水受け 5 ノズルパイプ 1T 上端部 1M 中間部 1B 下端部 1C 連結手段 6 ケーシングパイプ 7 ドーナッツドリルジョイント 8 取付板 9 底板 10 通口 11 ノズル 12 カバー 13 孔壁 31 切断装置 32 インサイドスリップ 33 電動機 34 切断ノズル 35 ドリル索 36 桿 37 楔体 38 スリーブ 39 揺腕 40 スリップ 41 円錐面部 42 歯部 43 固定アーム 44 回転軸 45 ノズル固定アーム 47 ガイドローラ 48 ピン 49 長孔 51 押出し機構 61 拡幅機

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第一、第二、第三及び第四の工程を包含
    し、 該第一の工程は、古井戸のケーシングパイプ(6)の周り
    の充填砂利層(21)及び地山(ぢやま)の一部を該古井戸
    に吊下げたドーナッツドリルビット(1)の下端から噴射
    する十分な水量の循環式圧力泥水で掘り崩し、この泥水
    の上昇流速を砂利の沈降速度よりも十分大きく保つこと
    によって、掘り崩された砂利を浮上させて地上に排出
    し、所定の深度まで該充填砂利層(21)を掘削すること、 該第二の工程は、該第一の工程で掘削した充填砂利層(2
    1)の上面の近傍で、該ケーシングパイプ(6)を切断装置
    (31)により切り取って地上に摘出し、該第一の工程との
    交互実行によって所定の深度まで該ケーシングパイプ
    (6)を摘出すること、 該第三の工程は、拡幅機(61)により該古井戸の孔壁(13)
    の帯水層(66)の膠結した領域を適当な厚さまで削り取っ
    て排出すること、 該第四の工程は、従来一般的に施行されている深井戸工
    法と同様に、新たにケーシングパイプ及びウェルスクリ
    ーンの設置から仕上げに至る工程を行うことを特徴とす
    る古井戸の再生方法。
  2. 【請求項2】 筒体部(2)と、接続部(3)と、泥水受け
    (4)と、ノズルパイプ(5)を有し、 該筒体部(2)の内径は古井戸のケーシングパイプ(6)の外
    径より大で、 該接続部(3)はドーナッツドリルジョイント(7)に該筒体
    部(2)を接続するためのもので、筒状で、その下端部が
    該筒体部(2)に取付板(8)を介し同心に取付けられ、 該泥水受け(4)は前記取付板(8)と該筒体部(2)の内周面
    に取付けた底板(9)の間に形成されて該接続部(3)に連通
    しており、 該ノズルパイプ(5)は該筒体部(2)の外面に放射状にかつ
    そのほぼ全長にわたってその軸線と平行に設けられ、そ
    の上端部で通口(10)により既記泥水受け(4)と連通し、
    下端部にノズル(11)が配設されていることを特徴とする
    古井戸の再生方法に使用するドーナッツドリルビット
    (1)。
  3. 【請求項3】 自身が、互いに独立した上端部(1T)と下
    端部(1B)を、連結手段(1C)により、筒体部(2)の内部同
    志及びノズルパイプ(5)相互を導通させて、構成されて
    いる請求項2に記載の古井戸の再生方法に使用するドー
    ナッツドリルビット(1)。
  4. 【請求項4】 自身が、互いに独立した上端部(1T)、下
    端部(1B)及び一つ以上の中間部(1M)を、それぞれ連結手
    段(1C)により、筒体部(2)の内部同志及びノズルパイプ
    (5)相互を導通させて、構成されている請求項2に記載
    の古井戸の再生方法に使用するドーナッツドリルビット
    (1)。
  5. 【請求項5】 既記ノズル(11)には、孔壁面へ向う流れ
    を阻止するリング状のカバー(12)が設けられている請求
    項2に記載の古井戸の再生方法に使用するドーナッツド
    リルビット(1)。
  6. 【請求項6】 既記ノズル(11)は、その軸線が互いに角
    度をなしたものを包含している請求項2又は5に記載の
    古井戸の再生方法に使用するドーナッツドリルビット
    (1)。
  7. 【請求項7】 インサイドスリップ(32)と、電動機(33)
    と、切断ノズル(34)を有し、 該インサイドスリップ(32)はドリル索(35)に吊される桿
    (36)の下端に取付けた楔体(37)と、この桿(36)に遊嵌し
    たスリーブ(38)と、このスリーブの外周面に放射状に枢
    着した揺腕(39)と、この揺腕の遊端に連結され内面で楔
    体(37)の円錐面部(41)と係脱自在で外面にケーシングパ
    イプ(6)の内壁面と係合する歯部(42)を設けたスリップ
    (40)を有し、 該電動機(33)は該インサイドスリップ(32)から下方に伸
    びた固定アーム(43)に支持され、その回転軸(44)が下方
    へ突出し、この回転軸にノズル固定アーム(45)を支持し
    ており、 既記切断ノズル(34)は、その噴射軸線を該ケーシングパ
    イプ(6)の内壁面に垂直に向けて平行移動自在に、この
    ノズル固定アーム(45)の端部に装着され、該回転軸(44)
    と共に回転してケーシングパイプ(6)を切断することを
    特徴とする古井戸の再生方法に使用するケーシングパイ
    プの切断装置。
  8. 【請求項8】 既記切断ノズル(34)は垂直軸線を有する
    ガイドローラ(47)を一体状に有し、既記ノズル固定アー
    ム(45)の進出時にこのガイドローラ(47)がケーシングパ
    イプ(6)の内壁面に当接して既記切断ノズル(34)とケー
    シングパイプ(6)の内壁面間の距離を所定寸法に保つよ
    うになっている請求項7に記載の古井戸の再生方法に使
    用するケーシングパイプの切断装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5841395A (ja) * 1981-09-07 1983-03-10 株式会社東芝 放射性気体処理装置
JPH0313622A (ja) * 1989-06-13 1991-01-22 Sato Kogyo Co Ltd パイロット杭

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