JPH0617501B2 - 金属熱処理方法 - Google Patents

金属熱処理方法

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JPH0617501B2
JPH0617501B2 JP63173624A JP17362488A JPH0617501B2 JP H0617501 B2 JPH0617501 B2 JP H0617501B2 JP 63173624 A JP63173624 A JP 63173624A JP 17362488 A JP17362488 A JP 17362488A JP H0617501 B2 JPH0617501 B2 JP H0617501B2
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gas
heat treatment
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treatment zone
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は金属の熱処理方法に関する。
焼鈍、球状化、焼結、ブレージング、可鍛化、及び焼入
れのような金属の熱処理は普通、炉の中を還元性または
非酸化性雰囲気にして行うのが望ましい。熱処理はバツ
チまたは連続的に行うことができる。連続熱処理炉は通
常端部が開いている。それら炉は、熱処理すべき金属ま
たは加工物の入口、熱処理区域、冷却区域、及び加工物
の出口を備える。加工物は炉の中を或る速度で送られて
いき、熱処理区域において所要の処理温度まで加熱さ
れ、次いで冷却区域において、外気に触れたとき酸化さ
れない温度にまで冷却される。所要の雰囲気は通常、例
えば、発熱または吸熱ガス発生器、あるいはアンモニア
クラツカによつて作られる。その雰囲気は熱処理区域へ
供給され、そして膨張し、炉内のガススペース内に充満
する。雰囲気は特に発炎性であるから、普通、炉の入口
と出口の両方で燃焼させなければならない。従つて炉の
内部に2つの方向の流れができ、ガスは熱処理区域から
それら両方向へ発散するのが従来技術であった。
即ち熱処理区域に供給されるガスは水素等(一酸化炭素
の場合もある)の燃焼ガスを含み水素ガスの場合にこれ
を燃焼させずに放出すると状況によっては水素ガス等が
滞留して爆発を起こす等の危険が生じるので炉の出入口
から放出されるガスを燃焼させる。一方水素ガスの可燃
濃度の下限は4%であり4%より低い濃度の水素ガスを
含む放出ガスは燃焼できない。一方、4%より大幅に低
い濃度の水素ガスはこのまま放出しても安全であるが、
4%より若干低い程度の水素ガスをそのまま放出すると
放出ガス中の水素濃度が比較的に高いので上記したよう
に使用状況によっては水素ガスが滞留して爆発等を起こ
す危険が生じる。このため従来技術では炉内を作業条件
に保ちつつ放出ガスを燃焼させるため水素等の還元ガス
を還元または非酸化条件を作る理論的に必要な量よりも
過多な流率で熱処理炉に導入し入口及び出口での水素等
(一酸化炭素の場合もある)の還元ガスの濃度を高めて
確実に放出ガス中の還元性ガスを燃焼させることが実際
におこなわれていた。よって、従来技術では使用ガス量
が多くなるという欠点を有していた。
本発明の目的は、そのような従来実施されている方法の
欠点を改良する熱処理方法を提供することにある。
本発明によれば逐次的に設けられる入口、熱処理区域、
冷却区域、及び出口を備える連続炉内で非連続状の金属
加工物を熱処理する方法において、該入口及び出口を通
して空気が該炉内へ進入するのを実質的に防止するこ
と、還元性ガス及び非反応ガスを該熱処理区域に導入す
ること、該熱処理区域からガスが該冷却区域を通って流
出するのを防止するため該非反応ガスを該冷却区域の1
つまたはそれ以上の個所へ供給して、冷却区域から熱処
理区域を通って該入口へ向かうガス流を作り、該熱処理
区域における還元性ガスの濃度を冷却区域での還元性ガ
スの濃度よりも高くすること、及び該入口から出口まで
該炉内に該金属部品を通すことの諸段階を備える方法が
提供される。
ここでいう「非反応ガス」とは、雰囲気の他の成分及び
熱処理される加工物または金属に対して反応しないガス
をいう。非反応ガスとしては一般的に窒素が使われる
が、場合によつて、窒素が熱処理される金属に対し何等
かの有害な作用をもつときには、アルゴンを使用するの
がよい。
またここでいう「金属の熱処理」とは、焼鈍(球状化を
含む)、焼結(例えば、非金属粉末を含む粉末の)、プ
レージング、焼入れ、及び可鍛化を含む。本発明の方法
は特に焼鈍と焼結に適している。
本発明の方法は、水平連続炉(加工物が全体的に水平方
向に送られる炉)に適している。水平連続炉の実例とし
ては、連続ストリツプワイヤ炉、メツシユベルト炉、ロ
ーラ床炉、及びプツシヤ炉がある。
典型的には非反応ガスと還元ガスとは水平炉の熱処理区
域内へ直接導入される。あるいはまたそれらガスは熱処
理区域に近い冷却区域の1つまたはそれ以上の個所へ、
あるいは更に熱処理区域から離れた個所、またはその両
方の個所へ導入され、そこで還元ガスの実質的な部分が
熱処理区域内へ流れるようにされる。普通、非反応ガス
と還元ガスとは外気温度で炉内に導入されるが、熱処理
区域は実施される熱処理の種類に応じて1100℃もの
温度になるので、熱処理区域内ではガスの実質的な膨張
が生じる。従つてガスはその熱処理区域から炉の入口の
方向と冷却区域の方向との両方向へ流れるようになる。
水平炉の場合、熱処理区域から流出するガスの量は、そ
の区域の一方の端部においての方が他方の端部における
より実質的に多くなることが好適である。また炉の両端
部から離れるガスが非発炎性であるのが望ましいが、発
炎ガスは炉の一方の端部近くでのみ燃焼し尽される。普
通、そのガスが燃焼し尽される方の端部は炉の入口であ
り、熱処理区域から冷却区域へのガスの流れは阻止され
る。冷却区域から炉出口を通つて流出するガス流を阻止
するため、そのガス流を物理的に妨害する装置を炉の冷
却区域内に備えることができる。好適には、熱処理区域
から冷却区域へのガスの流れを一層阻止するため、熱処
理区域の方向の水平方向速度成分をもつた非反応ガス
が、冷却区域の1つまたはそれ以上の個所に供給され
る。これによつて、熱処理区域から、この区域の反対側
の冷却区域の部分へ流入するガスの量を相当に減らすこ
とができ、従つて熱処理区域への非反応ガスの全供給量
を少なくすることができる。
それら装置によつて、炉の出口に達する還元ガスの量を
実質的に少なくできるので、一般的に炉の出口でガスを
燃焼する必要がなくなる。従つて、空気が炉内へ流入す
るのを防ぐため、出口またはこれの近くに在る煙道等は
緘封するのが望まれる。
空気が水平炉の出口から炉内へ進入するのを防止または
実質的に制限するような、その出口を通るガスの正の流
れを作るため、非反応ガスをその出口の方向の速度成分
を以つて、出口またはこれの近傍の1つまたはそれ以上
の個所から水平炉内へ導入することが望ましい。典型的
には、そのような非反応ガスはまた、炉の出口から出て
いく雰囲気の非反応ガスの割合を少なくする既述のよう
な機能を果す。好適には、炉の出口からの空気の進入の
阻止を助けるため、処理される金属が炉から出ていくの
を妨げることなく炉内へのガスの流入を阻止する流れ規
制装置が備えられる。典型的には、冷却区域からのガス
の流出を物理的に妨害する該装置はまた、ガスが出口か
ら炉内へ流入するのを防ぐ働きをする。流れ規制装置の
適当なものは、複数個の全体的に垂直に垂下する繊維ま
たはフイラメントを備える1つまたはそれ以上のカーテ
ンで構成されるものである。それら繊維またはフイラメ
ントは、動かされないときには、出口またはこれらの近
傍の炉の実質的に全断面積を閉鎖するが、炉内を通つて
いく金属にはその下端部が側方へ動かされてその金属を
通過させる。このような流れ規制装置と、これの個所ま
たは近傍に設けられる炉内への非反応ガスの導入装置と
の組合せは一般的に、出口から炉内への空気の進入を実
質的に防止するのに特に効果的である。
本発明の方法の好適な実施例において、炉出口に近い冷
却区域の部分に、窒素その他の非反応ガスが導入される
少なくとも1つの室を画成する離間した仕切り及び/ま
たはカーテンないしは同様なものが備えられる。それら
仕切りは、処理される金属が該室を通過できるような構
成にされる。
そのような技術は熱処理炉においてガスの全消費量を少
なくするために一般的に応用されよう。例えば焼結にお
いて、焼結(または熱処理)区域と炉入口との間に予熱
区域を備えることは知られている。潤滑材等は予熱区域
で酸化される。従つて、その入口を通つて限られた量の
空気が入りこみ酸化雰囲気を作るのは許容される従つて
本発明はまた、逐次的に設けられる入口、熱処理区域、
冷却区域、及び出口を備え、また少なくとも一方の端部
またはこれに近傍に、処理される金属を通すことのでき
る少なくとも1つの室を画成する離間した仕切りとカー
テン(または同様なもの)の両方または一方を備える連
続炉内で金属を熱処理する方法において、熱処理のため
の適当な雰囲気を作るため該熱処理区域内に適当な1つ
または複数のガスを導入すること、該炉の外側から空気
が該室を通つて該室と該熱処理区域との間の炉部分の中
へ進入するのを実質的に防止するため該室に非反応ガス
を供給すること、及び該入口から出口まで該炉内に金属
を通すことの諸段階を備える方法を提供する。
非反応ガスは好適には該室内に直接導入される。
その室への非反応ガスの導入率及びガス流に対する仕切
りの物理的妨害は、好適には下記の条件が成立するよう
なものとされる。
Pc>Pu及びPu>Pa ここで、Pcは、該室内の圧力、 Puは、該室の近傍及び該室と熱処理区域との間の区域
の炉雰囲気の圧力、 Paは、大気圧、 である。
より好適には、水平炉には少なくとも2つの室が備えら
れ、そして下記のようにされる。
Pc>Pu>Pt>Pa ここで、Pcは、熱処理区域に最も近い室内の圧力、 PuとPaは前に同じ、そして、 Ptは熱処理区域内の圧力、 である。
室が炉の出口端部近くの冷却区域内にあり、そしてその
室内の圧力が雰囲気圧力より大きい場合には、炉出口か
ら炉の冷却区域へ進入する空気は少なくなる。室内の圧
力が冷却区域の残余部及び熱処理区域内の圧力より大き
い場合には、非発炎ガス混合物が炉出口を離れていくこ
とによる炉内の所要の流の形成は容易になり、それと同
時に非反応及び還元ガスの総需要量を少なくできる。
そのような室が2つ以上用いられる場合、それら室は通
常、実質的に同じ圧力で相互に連結されよう。
好適には少なくとも2つ、普通は3つまたはそれ以上の
室が備えられ、それぞれに直接非反応ガスが供給され
る。そのような室の構成では特に、必要であれば、熱処
理区域とそれら室との間の冷却区域の部分に比較的高い
水素(またはその他の反応ガス)濃度(例えば、体積で
50%またはそれ以上)を維持し、そして内側の室から
外側の室へ順次にその濃度を低くするようにできる(最
外側室の水素濃度は、そこの雰囲気が非発炎性になるよ
うなものになる)。水素の比熱は比較的高いので、冷却
区域内の水素濃度を高くすることは金属の冷却を助け
る。炉が時間当りに特に大量の金属を処理する場合には
そのような高い水素濃度が望まれる。しかし他の場合に
はそれは不必要なことであり、その代りに、熱処理区域
内に直接、あるいは熱処理区域に近い冷却区域の部分に
大部分の水素を導入することによつて、熱処理区域内の
水素濃度を最高にすることが望ましい。
仕切りは普通炉の天井またはこれの近傍の適当な支持に
ヒンジ留めまたは枢着される。処理される金属が長形の
ストリツプである場合、各仕切りは、その被処理金属と
炉の両側部とに対し実質的に流体密に緘封または係合す
るようなフラツプの形にされよう。被処理金属がよりか
さばつた物品(例えば歯車)である場合には、各仕切り
は、1列の、隣接するものどうし重ねられる「フイン
ガ」部材を炉頂部に枢架またはヒンジ留めし、炉の加工
物搬送面まで垂下させたもので構成されよう。このよう
な構成は、処理される金属は通過させるが、ガス流に対
しては物理的障壁を作る。仕切りの材料には様々なもの
が用いられよう。例えば鋼またはセラミツク材料、ある
いは適当な複合物またはラミネートとすることができ
る。
還元ガスは、典型的には商業純度水素の高圧容器から供
給される水素、アンモニアクラツカ、あるいはメタンま
たはプロパンのような炭化水素とすることができる。還
元ガスはまた、メタノールのような揮発性有機化合物の
熱分解によつて、その場で作られる水素と一酸化炭素の
混合物とすることができる。700℃以上の温度におい
て、1モルのメタノールが分解して1モルの一酸化炭素
と2モルの水素ができる。熱処理される加工物に油が着
いていれば、メタノールは水素の好適な発生源になる。
加工物上にグリースが着いていれば、処理区域または予
熱区域内に水を導入して加工物上のすすを除去するのが
よいだろう。これは非反応ガスを供湿器に通した後で、
加工物を処理区域に入れることによつて行われよう。金
属自体は酸化されず、従つて金属に関する限り非酸化及
び還元条件が実質的に炉全体に維持されることが重要で
ある。
空気が入口から炉内へ進入するのを防止または制限する
ため、入口の方向の水平方向速度成分をもつた非反応ガ
スを、熱処理区域と入口との間の1つまたはそれ以上の
個所において炉の中へ導入してもよい。1つまたは複数
個のバツフル、あるいは冷却区域で用いたような非反応
ガスを供給される室を炉の入口端部に備えることができ
よう。入口を通過するガス混合物中の還元ガスは、連続
熱処理炉の通常の操作におけるように、燃焼し尽され
る。
炉の熱処理区域内の雰囲気の組成は、熱処理作業で、実
施される処理の種類、処理される金属の組成、雰囲気を
形成する流体の露点、炉に入つてくる被処理金属の表面
に油が着いているかどうか、そして炉から空気を規制ま
たは排除する効率に従つて選択される。
炉内への空気の進入を実質的に制限することによつて、
必要であれば、熱処理区域内で得られる還元ガスの濃度
を実質的に低くすることなく、或る処理に対する炉雰囲
気中の還元剤の平均濃度を、従来の炉操作におけるより
も低いものにして作業を行うことができる。更に、例え
ば分解アンモニアではなく商業純度の水素と窒素を使う
ことによつて、炉内雰囲気の露点を低くすることがで
き、従つて、還元ガス源として分解アンモニアを使用す
る場合よりも低い還元ガスのレベルで作業を行うことが
できる。熱処理区域から冷却区域へガスが流れるのを阻
止することにより、熱処理区域へ供給しなければならな
い還元ガスの量を減らすことができる。即ち多くの場
合、通常の水平処理炉へのガス供給率を著しく小さくで
き、これによつてそれらの操作コストを低くすることが
できるのである。即ち先行技術では炉の入口及び出口の
両方から還元ガスを含む(水素,一酸化炭素等)非酸化
性ガスを放出しており、安全性確保の見地からこの還元
ガスを含む放出ガスを確実に燃焼させるため還元ガス濃
度を高くした状態(ガスの燃焼可能限界濃度は水素で約
4%、一酸化炭素で12%である)で炉出入口の両方に
混合ガスを放出し燃焼させていたが、本発明では炉の入
口のみから可燃性還元ガス含有の混合ガスを放出し燃焼
させればよく、炉の出口では安全性が確保される充分に
低い濃度の還元性ガスしか含まれないガス(即ち大部分
が非酸化性ガス)を放出するので還元性ガスは炉の入口
から放出される混合ガス中の還元性ガスが可燃性となる
以上の量で且つ熱処理区域に於いて熱処理中の金属加工
物が酸化しない量のみ炉に供給すればよく、先行技術に
比較して著しく還元性ガス使用量が低下するのである。
様々な材料のいろいろな熱処理に対して熱処理区域内に
作ることのできる典型的な雰囲気が後に載せる第1表と
第2表に示される(場合によつては高い水素濃度が使用
されよう)。
本発明の方法において、炉の熱処理区域と冷却区域内の
雰囲気は均等でない。普通、冷却区域の雰囲気に含まれ
る水素のような還元ガスの比率は、熱処理区域における
ものより実質的に低い。
本発明の方法は、添付図面を参照とする実例の説明から
更に明瞭になろう。
この実例は、標準型のバーレツク(Birlec)18″メツ
シユベルト炉はおける鉄金属部分の焼鈍に関するもので
ある。
第1図に示されるように、参照番号2で示されるメツシ
ユベルト炉は、焼鈍される加工物の入口4と出口6を有
する。炉2は、入口4の近傍に設けられる熱処理区域
8、及び、出口6と熱処理区域8との間に設けられる冷
却区域10を備える。熱処理区域8は、「グローバー」
加熱要素(図示せず)によつて加熱される。
焼鈍される加工物は無端メツシユベルト11上へ送られ
る。このベルト11は、入口4から出口6まで炉2内を
延びる無端行路周りに駆動される。ベルト11はローラ
12上に装架され、そしてこれらローラの少なくとも一
方がモータ(図示せず)によつて駆動される。操作にお
いて、焼鈍される加工物が入口4の少し手前でベルト1
1上で載せられ、所定の速度で炉内を送られ、出口6に
至つてベルト10から持上げられる。
熱処理区域8内のベルト11の下側に、熱処理区域8に
ガスを供給できる2つの入口14と16がある。
炉の頂部から下方向へ熱処理区域まで、2つの同軸の窒
素/メタノール射出器18と20が延びる。射出器18
は窒素用外パイプ22及びこれに同軸なメタノール用内
パイプ26を備える。パイプ26の先端は、パイプ22
の出口の少しく上方の内側に置かれる。射出器20は射
出器18と実質的に同じで、窒素用外パイプ24とメタ
ノール用内パイプ28とを備える。射出器18と20
は、メタノールの滴を窒素内に同伴させ、気化してから
被焼鈍加工物に対しぶつけるように操作する。
出口6の方向に垂直に対して45゜の角度で向けられた
パフオレーシヨンまたは孔を有するパイプを備える方向
性窒素射出器30が炉2の天井から冷却区域10内へ延
びる。冷却区域内の射出器30の位置は炉の出口6の方
に比較的近い。射出器30と出口6との間で4列のカー
テン34が炉2の天井から垂下し、その下端部はメツシ
ユベルト11の上方の加工物を通過させるに充分な距離
のところまで延びる。典型的にはそれらカーテンはそれ
ぞれ、複数個の相互にぴつたり合わせられる、全体的に
垂直に垂下するガラス繊維で構成され、カーテンが「閉
じ」られたときには、炉の出口を実質的に閉塞するが、
炉を通過していく金属には押し開けられて金属が炉から
出ていくのを許す。
熱処理区域8の方向に垂直に対し45゜の角度で向けら
れたパフオレーシヨンまたは孔を有する方向性窒素射出
器32が冷却区域10の上部分内へ下方向に延びる。射
出器32は射出器30と熱処理区域8との間に位置して
いる。
炉2の操作において、典型的には窒素が射出器30と3
2から冷却区域10内に導入されて炉から空気を追放す
る。それから熱処理区域8を加熱する装置が作動され
て、その中の温度を所要の処理温度まで上げる。次いで
窒素とメタノールが熱処理区域8内に導入されて、その
中に所要の雰囲気を作る。メタノールは液体の形で処理
区域8内に流入するが、そこで非常に膨張することによ
つて気化する。同様に、射出器18と20及び入口14
と16から処理区域8内に導入される窒素は、ほぼ外気
温度から処理温度にまで加熱されて、同じく膨張する。
射出器32から冷却区域10内に導入される窒素は熱処
理区域8の方向の速度成分をもち、そしてその流れは、
熱処理区域8内で膨張して流出し、冷却区域10へ入つ
ていくガスの流れを実質的に阻止するに充分なものとさ
れる。従つてそれらガスは殆んど入口4の方向に流れ
る。それらガスは煙道38に入り、そこで発炎性成分は
燃焼し尽される。煙道38に流入するガスを調節するた
め摺動プレート40が備えられる。
一般的に、プレート40の下を通るガス流は相当な量の
空気が入口4から炉内へ進入するのを阻止するに充分な
ものとされる。しかし必要であれば、入口4の方へ向け
られた1つまたはそれ以上の出口を有するノズルまた射
出器(図示せず)によつて、処理区域8と入口4との間
の炉内に窒素を導入するようにしてもよい。この追加の
窒素流は、入口4からの空気の進入阻止を助ける。
射出器30とカーテン34との構造は空気が出口6から
炉内に進入するのを実質的に規制する。非発炎ガスを燃
焼し尽すため煙道38のような何等かの煙道が出口6に
備られている場合、そこを通つて空気が炉内へ流入する
のを防止するため、それは緘封しなければならない。
第1図の炉と共に使用するに適した窒素メタノール供給
装置が第2図に示される。この装置は、商業純度窒素源
(図示せず)と接続した窒素供給パイプライン50を備
える。その窒素源は典型的には液体窒素を収容する真空
絶縁された槽であり、この槽には液体窒素を気化するた
めの気化器が取付けられている。供給装置はまた、液体
メタノールを収容する槽(図示せず)と接続するパイプ
ライン52を備える。このパイプライン52へのメタノ
ールの供給はポンプによつてか、あるいは、該メタノー
ル槽の目減りスペースに供給される窒素の圧力によつて
行われよう。
絶縁または遮断弁54が窒素パイプライン50内に設け
られ、入口14と16、射出器18,20,30,32
を窒素源から遮断するように操作する。パイプライン5
0の弁54の下流側に圧力調節器56が備えられ、これ
の下流側でパイプライン50に接続するパイプ58,6
0,62,64へ供給される窒素の圧力を調節する。パ
イプ58は2つの分岐パイプ72と74につながり、こ
れら分岐パイプ72,74はそれぞれに射出器30と3
2へ供給を行う。パイプ60は入口14と16につなが
る。パイプ62は射出器18の窒素パイプ22につなが
り、そしてパイプ64は射出器20の窒素パイプ24に
つながる。パイプ60,62,64にはそれぞれの流量
制御弁66が備えられている。これら弁66の下流側に
流量計68が備えられる。またパイプ58にも流量計6
8が備えられている。パイプ60,62,64の各流量
計68の下流側に圧力調節器70が備えられる。
パイプ58はパイプ72と74に接続し、そしてこれら
パイプ72と74のそれぞれに流量制御弁76と78が
備えられる。第2図に示される装置は、射出器20へ供
給される窒素に給湿する装置を備える。この給湿装置
は、水の下に沈められる入口80を有する水を容れたド
ラム82を備える。入口80は弁70の下流側でパイプ
ライン64に接続する。ドラム82は、射出器20の窒
素パイプ24につながるパイプ86と接続する出口を有
する。パイプライン64の、これと入口80との接続点
の下流側を流れる窒素を乾燥したものにする場合には弁
84が開かれ、パイプライン64の窒素は全て弁84を
通つてパイプ86に流れる。弁84が閉じられるとパイ
プライン64の窒素は全てドラム82を通る。この給湿
器の目的は後述されよう。
メタノールパイプライン52は第1絶縁または遮断弁8
8を備える。この弁88は下流側にフイルタ90があつ
てメタノール中に浮遊している固体を除去する。フイル
タ90の下流側でパイプライン96がパイプライン52
に接続する。パイプライン96は射出器18のメタノー
ルパイプ26につながる。パイプ96内に流量制御弁9
8が備えられ、この弁98の下流側に流量計100が設
置される。パイプライン52のパイプライン96との接
続点の下流側に流量制御弁92が、そしてこの弁の下流
側に流量計94が備えられる。流量計94の下流側でパ
イプライン52は射出器20のメタノールパイプ28に
接続する。
本発明と先行技術との差を実際に示すために、初めに従
来技術での熱処理を実際におこなった。即ち射出器1
8,20,30,32及びカーテン34を取付ける改造
を行おこなう前に、そして入口14と16を窒素源につ
なぐこと(また炉の出口端部の煙道があればこれを閉鎖
すること)を行うのに先立つて、炉2は、毎時2,00
0標準立方フイート(54m3)の濃縮発熱発生ガスを
入口14と16から熱処理区域8にすることによつて操
作された。この結果供給できた発炎ガス混合物は炉の両
端部で燃焼し尽された。次にこの炉に射出器18,2
0,30,32及びカーテン34を取付け炉を本発明に
おいて使用する炉即ち第1図と第2図に示す炉に改造し
て、本発明の方法を実施することによつて光輝のある加
工物が得られることが知られた。1つの典型的な実例に
おいて、自在継手鍛造品が熱処理区域8内で900℃で
焼鈍され、それから冷却区域10内でほぼ外気温度まで
冷却された。各流体入口及び射出器への窒素とメタノー
ルの供給は下記のように行われた。
入口14と16:毎時220標準立方フイート(5.9
4m3)の窒素。
射出器18と20:毎時400標準立方フイート(1
1.88m3)の窒素と毎時2リツトルのメタノール。
射出器30:毎時100標準立方フイート(2.7
m3)の窒素。
射出器32:毎時100標準立方フイート(2.7
m3)の窒素。
流れは射出器18と20の間で等しく分割された。毎時
1リツトルのメタノールは加工温度において分解して毎
時20標準立方フイート(0.54m3)の一酸化炭素
と毎時40標準立方フイート(1.08m3)の水素を
作る。従つて、炉内へのガスの全流量は毎時1,000
標準立方フイート(27m3)になり、これは前記した
従来技術としておこなった操作において(即ち炉の両端
で放出ガスを確実に燃焼させるようにした場合に)必要
とした毎時2,000標準立方フイートの発熱発生ガス
の流率の半分であることが分かる。
上記の率で窒素とメタノールを供給され、そして熱処理
区域の最高温度を720から1060℃の範囲内にとら
れた炉内で、大型の鋳物から小型のプレス物までの様々
な部品の処理が行われた。
第3図は、処理区域8が970℃で操作された場合の炉
内の各個所における炉雰囲気の組成の変化を示す。この
図面で分かるように、処理区域8内の雰囲気中の水素の
濃度は約7%であるが、ここから冷却区域10に沿つて
出口6の方向に次第に低下していき、そして出口6に達
する前に安全性確保に充分なレベルである1%以下にま
で落ちる。同様に一酸化炭素レベルは、熱処理区域8に
おける3.5%と4%の間の値から、熱処理区域8と反
対側の冷却区域10の端部における安全性確保に充分な
レベルである1%以下の値まで下がる。また二酸化炭素
濃度も同じように、熱処理区域8における約0.4%か
ら、熱処理区域8と反対側の冷却区域10の端部におけ
る0.1%以下まで下がる(パーセンテージは全て体積
についての%である)。即ち炉の出口6から離れていく
ガスは発炎性還元ガスを実質的に含まない。
この実施例において、処理される加工物の或るものは油
を着けているということから、還元ガス源としてはメタ
ノールが選ばれた。これは熱処理区域内の雰囲気の露点
を比較的高いものにし、窒素メタンまたは窒素水素雰囲
気を使用した場合に同伴された油が加熱要素上に溜まる
のを無くす。しかし冷却区域10には窒素が供給される
ので、そこには非反応雰囲気が支配的に作られ、従つて
光輝仕上げの加工物を得ることができる。
射出器18と20は、そのパイプ22と24が底部を閉
鎖され、しかしその側部にオリフイスが設けられる如く
設計された。そこで、パイプ26と28から出ていくメ
タノールはパイプ22と24のその閉鎖端部にぶつかり
壊れて滴となる。これら滴は窒素に運ばれてパイプ22
と24のオリフイスを通り、処理区域8に入る。このこ
とは、比較的高速で動くメタノールジエツトが、気化す
る前に炉の他の部分の加熱要素を打撃するのを防止し
た。もしそのような打撃が生じたとすれば、加工物上に
炭素が付着するようなことになろう。
また、熱処理区域8で使用される水素と一酸化炭素のレ
ベルにおいて、冷却区域10内の雰囲気の露点を、劣等
品質の加工物が作られるようなレベルまで落すほどに炉
内への空気の進入を大きくしないよう、射出器30から
窒素をカーテン34の方向へ向けることが一般的に望ま
しいことが知られた。
特に加工物に油またはグリースが着いている場合、雰囲
気に水蒸気を加えることによつて加工物と炉構造とにす
すが付着するのを防ぐため、給湿ドラム82が使用され
た。
大型プレス物を処理する場合、炉の入口端部のメツシユ
ベルト11の下に火炎カーテンが作られた。この目的
は、プレス物の下側に捕捉された空気の中の酸素を消費
することである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の方法を実施するためのメツシユベル
ト炉の概略図、 第2図は、第1図の炉に窒素とメタノールを供給するた
めの流れ回路を示す概略ダイアグラム、 第3図は、炉の長さに沿つた様々な個所における雰囲気
の組成の典型的な実例を示すグラフ、 2……メツシユベルト熱処理炉、4……加工物入口、6
……同出口、8……熱処理区域、10……冷却区域、1
1……メツシユベルト、12……ベルト送りローラ、1
4,16……ガス供給入口、18,20……窒素/メタ
ノール射出器、30,32……窒素射出器、34……カ
ーテン、38……煙道、40……摺動プレート、50…
…窒素供給パイプライン、52……メタノール供給パイ
プライン、82……給湿器、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ロバート デビツド チヤツプマン イギリス国ノース ヨークシヤー,ハロゲ イト,デクレ,ミスタル ハウス(番地な し) (56)参考文献 特開 昭53−125210(JP,A) 実開 昭52−38105(JP,U) 特公 昭49−44843(JP,B2)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】逐次的に設けられる入口、熱処理区域、冷
    却区域、及び出口を備える連続炉内で非連続状の金属加
    工物を熱処理する方法において、該入口及び出口を通し
    て空気が該炉内へ進入するのを実質的に防止すること、
    還元性ガス及び非反応ガスを該熱処理区域に導入するこ
    と、該熱処理区域からガスが該冷却区域を通って流出す
    るのを防止するため該非反応ガスを該冷却区域の1つま
    たはそれ以上の個所へ供給して、冷却区域から熱処理区
    域を通って該入口に向かうガス流を作ること、該熱処理
    区域における還元性ガスの濃度を冷却区域での還元性ガ
    スの濃度よりも高くすること、及び該入口から出口まで
    該炉内に該金属部品を通すことの諸段階を備える方法。
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