JPH0617780A - 密閉形電動圧縮機 - Google Patents

密閉形電動圧縮機

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JPH0617780A
JPH0617780A JP19785892A JP19785892A JPH0617780A JP H0617780 A JPH0617780 A JP H0617780A JP 19785892 A JP19785892 A JP 19785892A JP 19785892 A JP19785892 A JP 19785892A JP H0617780 A JPH0617780 A JP H0617780A
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靖和 水谷
Shigeo Kimura
重夫 木村
Hideki Koseki
秀樹 小関
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Abstract

(57)【要約】 【目的】電動機のコイルや圧縮機や冷媒の温度変化をす
ばやく感知し且つ取り付けの容易な感熱スイッチを有し
た密閉形電動圧縮機を得る。 【構成】密閉形電動圧縮機1の密閉ハウジング2に穿た
れた貫通孔2Cには気密端子5が固着される。気密端子
5の導電端子ピン6は熱伝導率の小さい電気絶縁材料に
より固定されている。導電端子ピン6のハウジング内側
先端には接続端子8により感熱スイッチ7が電気的に接
続されるとともに位置決めされる。そのため感熱スイッ
チ7の取付けが容易になる。感熱スイッチ7は金属製の
密閉容器の内面に熱応動板がほぼ平行に設置され、また
容器内面に直接接触している。そのため、冷媒等の異常
な温度上昇に対してすばやい制御のできる密閉形電動圧
縮機が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感熱スイッチ等により
異常時の過熱状態から保護される密閉形電動圧縮機に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の密閉形電動圧縮機においては、電
動機や圧縮機等の異常による過熱状態から電動機等を保
護するために例えばバイメタル式の保護装置が設けられ
ている。この保護装置は周知の通り例えば密閉形電動圧
縮機の密閉ハウジングの外側に取り付けられたり、また
他の例においては密閉ハウジング内部の電動機のコイル
と一体に縛り紐等で巻き付けられている。
【0003】また実公昭52−6801号公報には密閉
ハウジングに螺合させて電動機のコイルエンドと当接さ
せた保護継電器が開示されており、実開昭63−107
63号公報には密閉ハウジングの電動機側に穿たれた孔
に挿入密着された過負荷保護装置が示されている。
【0004】また特開昭59−67853号公報におい
ては気密端子と電動機との間に設けられた保護装置が示
されており、特開昭62−296739号公報には気密
容器に取り付けられるソケットにインターナルプロテク
タが取り付けられたものが示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで前述の従来例
においては、以下の如き問題があった。即ち保護装置を
密閉ハウジング外側に取り付けたものや、過負荷保護装
置をハウジングに螺合させたり密着させたものにおいて
は、密閉ハウジングは金属製であり熱伝導率が大きい事
から、外界の空気の流通などにより密閉ハウジングの熱
が奪われるため、密閉ハウジング内部からの熱が保護装
置に達する前に密閉ハウジングに奪われたり、保護装置
の熱を密閉ハウジングが奪ったりするため、その反応が
遅れると言う問題がある。そのためこれらのものにおい
ては、内部の温度上昇が保護装置に伝わるまでに時間を
要するため急激な温度上昇に対しては充分な保護が行わ
れない。
【0006】また電動機のコイルと一体に取り付けられ
る保護装置はコイル上に縛り紐により縛り付けられてお
り、また電気絶縁の為の被覆を必要とするためその取り
付けには非常に手間がかかる。また電動機のコイルより
温度が高くなる圧縮機の異常発熱時にはコイルに熱を奪
われるために対応できず、冷媒の気化する様な高い温度
となった場合にも、その熱が感熱スイッチに到達する時
間の遅れを生ずる。
【0007】また気密端子と電動機の間に保護装置をお
くものは、保護装置により直接電動機を制御するために
保護装置内部の各部材間に絶縁距離を充分に取る必要が
あり、その小形化を困難なものにしていた。さらにソケ
ットにインターナルプロテクタを取り付ける場合には専
用のソケットを用意する必要があった。
【0008】また、前述の保護装置に於いて温度と過電
流に応動するものは、その構造が複雑になり小形化が難
しいという欠点があった。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の密閉形電動圧縮
機においては、電動機、圧縮機、冷媒等を内部に収納す
る密閉形電動圧縮機のハウジングに少なくとも1個の貫
通孔が穿たれ、この貫通孔には熱伝導率の小さい電気絶
縁材料により金属製の外環に複数の導電端子ピンを固定
した気密端子が前記貫通孔を気密に閉塞する状態で固着
され、ハウジング内部の前記導電端子ピンには接続端子
により感熱スイッチが取り付けられ、この感熱スイッチ
は前記ハウジング内で要求される耐圧力性能を有する金
属製の密閉容器内に該容器の一側内面に熱応動板が直接
接触し、且つその容器の一側内面と熱応動板の全面がほ
ぼ平行したきわめて熱伝導の良好で耐振性に優れた接点
機構を有し、前記接続端子は前記気密端子の導電端子ピ
ンと感熱スイッチとを電気的に接続するとともに感熱ス
イッチの位置決めを行い、密閉形電動圧縮機のハウジン
グ内部の電動機、圧縮機、冷媒等の異常発熱に応動して
スイッチング動作して電動機の制御をするように配設し
た事を特徴としている。
【0010】また他の特徴は、電動機、圧縮機、冷媒等
をハウジング内部に収納しそのハウジング内を吸入冷媒
の通路とした所謂低圧ハウジングタイプの密閉形電動圧
縮機であり、前記ハウジングの低圧部分に少なくとも1
個の貫通孔が穿たれ、この貫通孔には熱伝導率の小さい
電気絶縁材料により金属製の外環に複数の導電端子ピン
を固定した気密端子が前記貫通孔を気密に閉塞する状態
で固着され、ハウジング内部の前記導電端子ピンには接
続端子により感熱スイッチが取り付けられ、この感熱ス
イッチは前記ハウジング内で要求される耐圧力性能を有
する金属製の密閉容器内に該容器の一側内面に熱応動板
が直接接触し、且つその容器の一側内面と熱応動板の全
面がほぼ平行したきわめて熱伝導の良好で耐振性に優れ
た接点機構を有し、前記接続端子は弾性を有し前記気密
端子の導電端子ピンと感熱スイッチとを電気的に接続す
るとともに感熱スイッチの位置決めを行い、吐出冷媒通
路が圧縮機から前記ハウジングを貫通して設けられ、該
感熱スイッチは熱交換関係が良好になるように前記接続
端子によって発熱部分に密着され、密閉形電動圧縮機の
ハウジング内部の電動機、圧縮機、冷媒等の異常発熱に
応動してスイッチング動作して電動機の制御をするよう
に配設した事を特徴とする密閉形電動圧縮機としたこと
にある。
【0011】また他の特徴は、感熱スイッチの金属製容
器を非充電部としたことにより、密閉ハウジング内の導
電部分と感熱スイッチの密閉容器とを直接接触できるよ
うにした事にある。
【0012】またさらに本発明の密閉形電動圧縮機は、
その制御方法を制御装置を介して電動機の制御を行う所
謂パイロットデューティ方式とする事により、電動機の
電源電圧よりも低い電圧で制御信号を出力できるため、
感熱スイッチの各部材間の絶縁距離の問題が解決でき、
より小形で熱応答性の良い感熱スイッチを使用すること
を可能にしたことを特徴としている。
【0013】
【実施例】以下に、本発明の実施例について図面を参照
しながら説明する。図1は本発明の密閉形電動圧縮機の
部分断面図である。この密閉形電動圧縮機1は、下部容
器2Aと蓋体2Bによって構成される密閉ハウジング2
を有し、この内部に電動機3と図示しない圧縮機が設け
られている。この密閉形電動圧縮機1は前記圧縮機から
の吐出冷媒がハウジング2内を通路として通過する所謂
高圧ハウジングタイプのものである。冷媒の吐出管4は
蓋体2Bを貫通して気密に取り付けられ、図示しない熱
交換機へと冷媒が送られる。
【0014】蓋体2Bには貫通孔2Cが設けられ、ここ
に気密端子5が溶接等により気密に設けられている。気
密端子5にはその金属製の外環に貫通孔が設けられ、密
閉ハウジング2の内部と外部とを電気的に接続する導電
端子ピン6がガラスやセラミックの如き熱伝導率の小さ
い電気絶縁性材料6Aにより気密に固定されている。本
実施例では導電端子ピン6は5本設けられ、この内の3
本のハウジング2の内側の端部には周知の如く電動機の
コイルに図1にLで示す様に接続され、それに対応する
外側の端部は図2(A)の配線図に示す如く電源Eや後
述する感熱スイッチやコンデンサーC等に接続されてい
る。
【0015】残る導電端子ピン6の2本にはハウジング
2内側の端部に接続端子8によって金属製の耐圧力密閉
容器を有した感熱スイッチ7が、密閉ハウジング2内の
発熱要素、本実施例においては吐出冷媒及び電動機3と
熱交換関係が良好になるように電気的接続及び位置決め
されて取り付けられている。またこの感熱スイッチ7が
取り付けられた導電端子ピン6のハウジング2外側の端
部は、図2(A)に示す如くその一方の端子ピンは電源
に接続され他方の端子ピンは前述の端子ピンを介して電
動機のコイルへ接続される。
【0016】次に本実施例の動作について説明すると、
通常の動作においては感熱スイッチ7の周囲を流れる吐
出冷媒の温度はその動作温度以下であるため感熱スイッ
チ7は動作せず、よって電動機は通常運転される。
【0017】なんらかの原因により電動機3が過負荷状
態になったり異常電流が流れて電動機3や圧縮機等が異
常発熱すると、吐出冷媒を介してその熱が感熱スイッチ
7に伝達される。この時、感熱スイッチ7はハウジング
2とは気密端子5のガラスの如き電気絶縁材料で熱的に
絶縁されているため、ハウジング2の温度とは無関係に
吐出冷媒からの熱を有効に受ける事ができる。こうして
吐出冷媒の温度が感熱スイッチ7の動作温度を超えると
感熱スイッチ7が動作し、電源からの電路を遮断するこ
とにより電動機3への通電を停止する。
【0018】また、感熱スイッチ7が取り付けられた導
電端子ピン6のハウジング2外側の端部には周知の如く
電動機への通電を遮断したり供給電圧や周波数を変化さ
せたりする周知のインバータ等の制御装置や警報装置等
が接続されることが可能である。本実施例に於いては電
動機に接続された導電端子ピン6のハウジング2外側の
端部には図2(B)の配線図に示す如く電源Eやコンデ
ンサーC等に接続され、感熱スイッチ7が取り付けられ
た導電端子ピン6のハウジング2外側の端部には図2
(B)の如く電動機を付勢したり除勢したりする継電器
の制御コイル9に接続されている。尚、記号Tにて示す
のはステップダウントランスである。
【0019】次に本実施例の動作について説明すると、
通常の動作においては感熱スイッチ7の周囲を流れる吐
出冷媒の温度はその動作温度以下であるため感熱スイッ
チ7は動作せず、よって電動機は通常運転され、警報を
発するなど特別な制御はされない。
【0020】なんらかの原因により電動機3が過負荷状
態になったり異常電流が流れて電動機3や圧縮機等が異
常発熱すると、吐出冷媒を介してその熱が感熱スイッチ
7に伝達され、その温度が感熱スイッチ7の動作温度を
超えると感熱スイッチ7が動作し、この信号を受けた制
御装置により電動機3への通電を停止するなどの制御を
したり、警報を発したりすることができる。
【0021】この様な所謂パイロットデューティ方式に
於いては、説明は省略するが三相式の誘導電動機の制御
も特別な感熱スイッチを用いる事なく単相式と同様にで
きる事は容易に理解できる。
【0022】感熱スイッチ7について図3(A)を参照
して説明すると、感熱スイッチ7は金属製の容器11と
蓋板12とをリングプロジェクション溶接等によって気
密に固着し密閉形電動圧縮機のハウジング内で使用する
のに充分な耐圧力性を有した密閉容器を構成している。
蓋板12には貫通孔が設けられ、ガラスの如き電気絶縁
性材料13によって導電ピン14A,14Bが気密に固
定されている。一方のピン14Aの密閉容器内側端部に
は固定接点15が固着され、他方の導電ピン14Bの密
閉容器内側端部には導電性で弾性を有した可動接点支持
体16の一端が固着されその可動接点支持体16の他端
には可動接点17が前記固定接点15と開閉可能となる
ように固定されている。また気密端子への取り付けに於
いて電気的接続及び位置決めを行う一対の接続端子8が
各々のピン14A,14Bの密閉容器外側端部には溶接
等により固着されている。
【0023】容器11の底部には、通常時にはこの底部
側に凸となっており所定の第一の動作温度で急跳反転し
第二の動作温度で急跳復帰する皿状に成型されたバイメ
タル等の熱応動板18が容器の底部内面とほぼ平行に設
置され、そのほぼ中心が保持板19により容器底部と直
接接触するように設けられている。このため、熱応動板
が容器と接触していないものや、その一端部のみで接触
しているものに比較して、周囲の温度変化に対しての応
答性がよい。またセラミックスの如き電気絶縁性の材料
で作られた伝達片20が前記可動接点支持体16と保持
板19の間で両部材により支持されている。この時、保
持板19の復元力は可動接点支持体16のそれよりも弱
い適当な値になるようにバネ定数や位置関係を設定する
ことにより、接点間の接触圧力は適性値とされるととも
に、伝達片20の下端が熱応動板18と常には接触しな
いように設定される。また同時に熱応動板18の反転動
作に支障のないよう、常に熱応動板18を容器11の底
部と熱交換の良好な状態となるように保持している。
【0024】この感熱スイッチ7の動作を説明すると、
この感熱スイッチ7の動作温度以下の時には熱応動板1
8は図3(A)に示す如く容器11の底部側に凸となっ
ている。温度の変化により熱応動板18はその湾曲を徐
々に僅かに変えていくが、容器の底部側に凸となってい
る間は常に保持板19の保持力により容器の底部と熱応
動板とは熱交換が良好な状態とされる。またその間、熱
応動板18からの力が可動接点支持体16に加えられる
事はないから接点間の接触圧力は接点開放時まで変化す
る事はない。やがて温度が第一の動作温度を超えると熱
応動板18は急跳反転し図示上側に凸となり、この反転
した熱応動板18が伝達片20を介して可動接点支持体
16を押し上げ、可動接点17と固定接点15を開離し
てその電路を断つ。
【0025】その後、温度が下降すると熱応動板18は
その湾曲を浅くする方向に徐々に僅かに変形するが、第
二の動作温度にまで温度が降下し急跳復帰するまでは可
動接点17は固定接点15とは接触しないような位置関
係とされている。やがて温度が第二の動作温度にまで下
降すると熱応動板18は急跳復帰して、その湾曲方向を
図示下側に凸として図3(A)に示す如く伝達片20か
ら離れる。こうして伝達片20を介して熱応動板18に
押し上げられていた可動接点支持体16もその弾性によ
り元の位置に復帰し可動接点17を固定接点15に接触
させる。
【0026】上記の様な構造とされたこの感熱スイッチ
は接点間の圧力がその開放直前まで減少しない。また接
点の閉成時に予想される振動により接点間が開放されな
いような充分な接点圧を得られる様に可動接点17の質
量と保持板19の弾性に対して可動接点支持体16の偏
倚力を充分に大きくし、また同時に接点の開放時には予
想される振動により接点同士が接触する事がないととも
に熱応動板18の動作に影響が無い様に可動接点支持体
16の偏倚力が設定されている。そのためこの感熱スイ
ッチを使用する事により密閉形電動圧縮機の振動を原因
とするチャタリング等による誤作動を実質的になくすこ
とができる。
【0027】本実施例によれば、感熱スイッチを密閉ハ
ウジングに設けられた気密端子のハウジング内側の導電
端子ピンに取り付けたため、従来の感熱スイッチを密閉
形電動圧縮機の密閉ハウジング外部に取り付けたものと
比較して、外界の温度や通風条件に左右されずハウジン
グ内部の温度に対してレスポンスが良好であるから、急
激なハウジング内部温度の上昇に対しても充分追従す
る。また導電端子ピンはガラスの如き熱伝導率の小さい
電気絶縁材料により固定されているので、感熱スイッチ
がハウジングに熱を奪われてその反応が遅れる事もな
い。
【0028】また電動機のコイルと一体に取り付けられ
ているものと比較して電気絶縁の為の被覆を必要とせ
ず、取り付けが非常に容易になる。また感熱スイッチは
圧縮機から吐出され電動機の間を通って到達する吐出冷
媒と良好な熱交換関係となるようにおかれているため、
各発熱要素のどこに異常があった場合にもすばやく反応
する事ができる。
【0029】前述の例では常閉形の感熱スイッチを以て
説明したが、例えば図3(B)に示す様な常開形の感熱
スイッチを使用してもよい。なお図において前述の感熱
スイッチ7と同一の部品には同一の符号を記し詳しい説
明を省略する。この感熱スイッチ21においては、ピン
14Aに固定された固定接点22と、ピン14Bに固定
された可動接点支持板23の先端に固定された可動接点
17とは、動作温度以下の状態では開離するようにされ
ている。この感熱スイッチ21においても可動接点支持
体23の偏倚力と保持板19の弾性との関係は予想され
る振動を考慮して設定されている。
【0030】この感熱スイッチ21の動作について説明
すると、取り付けられた密閉形電動圧縮機の通常運転時
には感熱スイッチ21は動作温度以下であり、熱応動板
18は図示下方に凸であり、接点間は開離している。過
負荷運転等による異常発熱が感熱スイッチに達すると熱
応動板18は急跳反転し、図示上方に凸となり伝達片2
0を介して可動接点支持体23を押し上げ可動接点17
と固定接点22を接触させる。またその後、温度が下が
ると熱応動板18は急跳復帰し図3(B)の状態に戻り
両接点を開離する。
【0031】また、図3(C)に示す様に、一方の接続
端子を密閉容器に固定した感熱スイッチを使用してもよ
い。この例に於いてもまた前述の感熱スイッチ7と同一
の部品には同一の記号を記して詳細な説明を省略する。
この感熱スイッチ24においては密閉容器の蓋板25の
貫通孔に固定されているのはピン14Bのみであり、こ
のピン14Bには前述の感熱スイッチ7と同様に接続端
子8や可動接点支持体16が固定されている。可動接点
17と接触・開離する固定接点26は蓋板25の密閉容
器内側に直接固定され、また蓋板25の密閉容器外側に
は接続端子27が直接固定されている。この様な構造の
感熱スイッチ24は前述の感熱スイッチと違い、密閉容
器11は充電部となるが、その密閉容器が例えば図1の
如く密閉形電動圧縮機のハウジング内のどこにも接触し
ないよう冷媒温度に感応する如く取り付けられるか、ま
たは図2(B)に示すように電源からトランスTを介し
非常に低い電圧に変換されるのであれば何等問題はな
い。その動作については感熱スイッチ7と同様であるの
で説明を省略する。
【0032】また密閉形電動圧縮機の制御方法を所謂パ
イロットデューティ方式とすることにより、感熱スイッ
チには電動機の電源を直に遮断するものと比較して電圧
の低い制御信号を送る構造とすることができる。そのた
め感熱スイッチの各部材間の絶縁耐圧を低く設定できる
ようになるので、感熱スイッチをより小形化することが
でき、またそのため感熱スイッチの熱応答性がよくな
る。またもちろんスイッチの性能が電動機の容量に比し
て充分であれば電動機へ供給している電源を直に遮断す
るものでもよい。
【0033】次に別の実施例について図4及び図5を参
照して説明する。図4は本発明の一実施例としての吸込
み冷媒を電動機側の密閉容器内に流す所謂低圧ハウジン
グタイプのスクロール式密閉形電動圧縮機の部分断面図
であり、図5は図4の密閉形電動圧縮機のA−A断面図
である。この密閉形電動圧縮機31は容器32Aと蓋体
32Bによって構成された密閉ハウジング32の内部に
電動機33とスクロール式圧縮機34を有している。ハ
ウジング32の図示上部は圧縮機34からの冷媒の吐出
室35となっており、蓋板32Bを貫通固定された吐出
管36から冷媒は図示しない熱交換ユニットに送られ
る。
【0034】本実施例に於いては気密端子5は容器32
Aに設けられた貫通孔32Cに気密に固定されている。
気密端子5には貫通孔が設けられ5本の導電端子ピン6
がガラスの如き熱伝導率の小さい電気絶縁性材料6Aに
より気密に固定されている。導電端子ピン6の3本のハ
ウジング外側の端部には図2の如く電源等が接続され、
それと対応する導電端子ピンのハウジング内側の端部に
は図5に示す如く電動機のコイルのリード線37と接続
されている。前述の実施例と同様の感熱スイッチ7に
は、その導電ピン14A,14Bに接続端子38A,3
8Bが溶接等の方法によって固着されている。この接続
端子38A,38Bを前述の導電端子ピン6の残る2本
のハウジング32内側に差込む事により、感熱スイッチ
7は導電端子ピン6と電気的に接続され且つ位置決めさ
れている。またそれに対応する導電端子ピン6のハウジ
ング32外側の端部には例えば図2の様に継電器のコイ
ル9と制御用の電源が接続されている。また容器32A
にはこれを貫通して冷媒の吸入管39が気密に設けられ
ている。
【0035】本実施例に於いては感熱スイッチ7は、電
動機33からの熱を受けやすくするためにその取付位置
を偏らせて電動機のコイル上となるようにし、且つコイ
ルや他の部材との接触を避けているが、振動及び電気的
絶縁等に対して問題なければお互いに接触させた方が感
熱性は向上する。この熱応動スイッチ7の構造及び動作
は前述の通りである。
【0036】次にこの密閉形電動圧縮機31の動作につ
いて説明すると、吸入管39から吸入された冷媒は電動
機33の周囲を流れて圧縮機34に向かい、圧縮機34
で圧縮された冷媒は吐出室35に流れ込み、吐出管36
から図示しない冷却ユニットに送られる。このとき吸入
管39から吸入された冷媒は電動機33と密接にお互い
に熱交換して圧縮機34に向かう。こうして電動機33
からの熱を受けた冷媒は感熱スイッチ7の周囲を流れる
ため、感熱スイッチ7は電動機の過熱を確実に感知する
事ができる。また感熱スイッチ7の取付位置をより電動
機33に近づけたり、感熱スイッチ7の感熱部である底
面を電動機33のコイルエンド33Aに対向させる事に
よりその感度を上げる事ができる。
【0037】次に図6を参照してさらに他の例について
説明する。図6は低圧ハウジングタイプのスクロール式
密閉形電動圧縮機の部分断面図である。この密閉形電動
圧縮機41は、容器42Aと蓋体42Bから構成される
密閉ハウジング42の内部に電動機43及びスクロール
圧縮機44が設けられている。容器42Aの側面には冷
媒の吸入管45が気密に貫通固定され、蓋体42Bには
冷媒の吐出管46が気密に貫通固定されている。
【0038】圧縮機44の吐出口部分はカバー47で気
密に覆われ、吐出室48を形成している。この吐出室4
8には前記吐出管46が接続され、吐出冷媒を吐出室4
8から直接外部の図示しない熱交換装置へと送出する。
【0039】蓋体42Bには貫通孔が穿たれ、この貫通
孔には前述の例と同様の気密端子5が溶接等により気密
に固定されている。この気密端子5には貫通孔が設けら
れ5本の導電端子ピン6がガラスの如き電気絶縁材料で
気密に固定され、その導電端子ピン6の3本のハウジン
グ42内側の端部には電動機43からのリード線49が
接続され、対応する導電端子ピン6のハウジング42外
側の端部は図2に示す如く電源等に接続されている。残
る2本の導電端子ピン6のハウジング内側端部には感熱
スイッチ7が接続端子50A,50Bを介して接続され
ており、その導電端子ピンの外側端部は例えば図2の如
く、継電器のコイル9の様な電動機の制御装置等に接続
されている。
【0040】本実施例において感熱スイッチ7は弾性を
有した接続端子50A,50Bによって発熱部分である
冷媒吐出室48のカバー47に熱交換関係が良好になる
ように密着されている。そのため低圧ハウジングタイプ
の密閉形電動圧縮機で低圧側のハウジングに気密端子が
取り付けられたものであっても、吐出冷媒の温度の変化
をすばやく感知する事が可能になる。またカバー47に
感熱スイッチ7の底面との接触面積を増やすために、そ
の底面形状にあわせた接触部をカバーに設けてもよい。
【0041】感熱スイッチ7は図3(A)に示したよう
な構造の場合には、容器11は充電部ではないのでカバ
ー47等の金属部と接触しても特に問題はない。また前
述した如く絶縁物等を介して接触させたり、他の部分と
の導通が問題にならない場合は図3(C)に示した様な
密閉容器が充電部となったものを使用してもよい。
【0042】実施例の密閉形電動圧縮機では感熱スイッ
チに接続端子を溶接等により固着し気密端子の導電端子
ピンに差し込み固定したものを例に説明したが、気密端
子の導電端子ピンに接続端子を溶接等により固着し感熱
スイッチを差し込み固定する構造としたり、気密端子の
導電端子ピンと感熱スイッチの各々に接続端子を固着し
互いに差し込んで取り付ける構造としてもよい。またも
ちろん接続端子に気密端子の導電端子ピンと感熱スイッ
チのピンを差し込み固定する構造とする事もできる。
【0043】また実施例の密閉形電動圧縮機では、気密
端子に5端子のものを使用した例で説明したが、端子数
はこれに限るものではなく、たとえば電源用の気密端子
に3端子のものを使用し感熱スイッチ用に別に2端子の
気密端子を設けた構造としてもよい。
【0044】また実施例では感熱スイッチは電動機に電
源を通ずる継電器の制御コイルに接続され異常時には電
動機への通電を遮断する構造とされているが、その制御
はこれに限るものではなく、例えば供給電圧を下げた
り、インバータ方式に於いては電源周波数を変化させた
りしてもよく、異常を知らせる警報装置等を接続しても
よい。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば従来のものと比較して、
電動機のコイルや圧縮機や冷媒の温度変化をすばやく感
知し且つ取り付けの容易な感熱スイッチを有した密閉形
電動圧縮機を得る事ができる。
【0046】また弾性を有した接続端子により感熱スイ
ッチを発熱部分に密着させる構造とした事により、過熱
時にすばやく適切な制御をすることのできる密閉形電動
圧縮機を得る事ができる。
【0047】また動作温度に達するまで接点間の圧力が
減少しない構造とされた感熱スイッチを使用する事によ
り、振動を伴う部分に取り付けた時にも誤作動を実質的
になくす事ができる。
【0048】また密閉形電動圧縮機の制御方法を所謂パ
イロットデューティ方式とすることにより、感熱スイッ
チには電動機の電源を直に遮断するものと比較して電圧
の低い制御信号を送る構造とすることができる。そのた
め感熱スイッチの各部材間の絶縁耐圧を低く設定できる
ようになるので、感熱スイッチをより小形化することが
でき、またそのため熱応答性のよい感熱スイッチを有し
た密閉形電動圧縮機を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の密閉形電動圧縮機の一実施例の部分
断面図
【図2】 本発明の密閉形電動圧縮機の配線図
【図3】 本発明の密閉形電動圧縮機に取り付けられる
感熱スイッチの実施例の断面図
【図4】 本発明の密閉形電動圧縮機の他の実施例の部
分断面図
【図5】 図4の密閉形電動圧縮機A−A断面図
【図6】 本発明の密閉形電動圧縮機の他の実施例の部
分断面図
【符号の説明】 1,31,41:密閉形電動圧縮機 2,32,42:容器 3,33,43:電動機 4,36,46:吐出管 5:気密端子 6:導電端子ピン 7:感熱スイッチ 8,38A,38B,50A,50B:接続端子 34,44:圧縮機 35,48:吐出室 39,45:吸入管 47:カバー

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電動機、圧縮機、冷媒等を内部に収納す
    る密閉形電動圧縮機のハウジングに少なくとも1個の貫
    通孔が穿たれ、この貫通孔には熱伝導率の小さい電気絶
    縁材料により金属製の外環に複数の導電端子ピンを固定
    した気密端子が前記貫通孔を気密に閉塞する状態で固着
    され、ハウジング内部の前記導電端子ピンには接続端子
    により感熱スイッチが取り付けられ、この感熱スイッチ
    は前記ハウジング内で要求される耐圧力性能を有する金
    属製の密閉容器内に該容器の一側内面に熱応動板が直接
    接触し、且つその容器の一側内面と熱応動板の全面がほ
    ぼ平行したきわめて熱伝導の良好で耐振性に優れた接点
    機構を有し、前記接続端子は前記気密端子の導電端子ピ
    ンと感熱スイッチとを電気的に接続するとともに感熱ス
    イッチの位置決めを行い、密閉形電動圧縮機のハウジン
    グ内部の電動機、圧縮機、冷媒等の異常発熱に応動して
    スイッチング動作して電動機の制御をするように配設し
    た事を特徴とする密閉形電動圧縮機。
  2. 【請求項2】 電動機、圧縮機、冷媒等をハウジング内
    部に収納しそのハウジング内を吸入冷媒の通路とした所
    謂低圧ハウジングタイプの密閉形電動圧縮機であり、前
    記ハウジングの低圧部分に少なくとも1個の貫通孔が穿
    たれ、この貫通孔には熱伝導率の小さい電気絶縁材料に
    より金属製の外環に複数の導電端子ピンを固定した気密
    端子が前記貫通孔を気密に閉塞する状態で固着され、ハ
    ウジング内部の前記導電端子ピンには接続端子により感
    熱スイッチが取り付けられ、この感熱スイッチは前記ハ
    ウジング内で要求される耐圧力性能を有する金属製の密
    閉容器内に該容器の一側内面に熱応動板が直接接触し、
    且つその容器の一側内面と熱応動板の全面がほぼ平行し
    たきわめて熱伝導の良好で耐振性に優れた接点機構を有
    し、その端子は弾性を有し前記気密端子の導電端子ピン
    と感熱スイッチとを電気的に接続するとともに感熱スイ
    ッチの位置決めを行い、吐出冷媒通路が圧縮機から前記
    ハウジングを貫通して設けられ、該感熱スイッチは熱交
    換関係が良好になるように前記接続端子によって発熱部
    分に密着され、密閉形電動圧縮機のハウジング内部の電
    動機、圧縮機、冷媒等の異常発熱に応動してスイッチン
    グ動作して電動機の制御をするように配設した事を特徴
    とする密閉形電動圧縮機。
  3. 【請求項3】 感熱スイッチの金属製容器を非充電部と
    した事を特徴とする請求項1または請求項2に記載の密
    閉形電動圧縮機。
  4. 【請求項4】 感熱スイッチを介して電動機の電源電圧
    よりも低い電圧で電動機を制御する事を特徴とする請求
    項1乃至請求項3に記載の密閉形電動圧縮機。
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