JPH0617823A - 旋回座用軸受とその製造方法 - Google Patents
旋回座用軸受とその製造方法Info
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- JPH0617823A JPH0617823A JP4197646A JP19764692A JPH0617823A JP H0617823 A JPH0617823 A JP H0617823A JP 4197646 A JP4197646 A JP 4197646A JP 19764692 A JP19764692 A JP 19764692A JP H0617823 A JPH0617823 A JP H0617823A
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Classifications
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P10/00—Technologies related to metal processing
- Y02P10/25—Process efficiency
Landscapes
- Rolling Contact Bearings (AREA)
- Heat Treatment Of Articles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 大径の旋回座用軸受の内外輪転走面全周に、
高周波コイルの移動焼入れを行なって、表面硬化層を形
成するには、高周波加熱の始端と終端との間に未焼入れ
部を残して、焼割れを防止する。未焼入れ部は軟質で、
軸受荷重に制限を生ずるので、本発明は、転走面上の軟
質部を解消する。 【構成】 転走面の焼入れ始端と終端との間に転走面を
遮断して開口した栓孔を設け、当該栓孔を一端面に焼入
れ硬化した転走面を備えた栓体をもって封止し、転走面
全周に亘って均一な硬化面とする。また、当該栓孔を通
孔として、玉装入孔となす。
高周波コイルの移動焼入れを行なって、表面硬化層を形
成するには、高周波加熱の始端と終端との間に未焼入れ
部を残して、焼割れを防止する。未焼入れ部は軟質で、
軸受荷重に制限を生ずるので、本発明は、転走面上の軟
質部を解消する。 【構成】 転走面の焼入れ始端と終端との間に転走面を
遮断して開口した栓孔を設け、当該栓孔を一端面に焼入
れ硬化した転走面を備えた栓体をもって封止し、転走面
全周に亘って均一な硬化面とする。また、当該栓孔を通
孔として、玉装入孔となす。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建設機械や大型機械に
使用される旋回座用軸受とその製造方法に関する。
使用される旋回座用軸受とその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】旋回座用軸受、通称ターンテーブル軸受
は、1個の軸受で、アキシャル荷重、モーメント荷重及
びラジアル荷重を受ける構造とされ、軌道輪の内輪また
は外輪には旋回用歯車を備え、また軌道輪自体に固定用
取付穴が設けられている。用途によって、大荷重を支持
する軸受や、特に精度と剛性が要求される軸受がある。
は、1個の軸受で、アキシャル荷重、モーメント荷重及
びラジアル荷重を受ける構造とされ、軌道輪の内輪また
は外輪には旋回用歯車を備え、また軌道輪自体に固定用
取付穴が設けられている。用途によって、大荷重を支持
する軸受や、特に精度と剛性が要求される軸受がある。
【0003】旋回座用軸受の軌道輪は、大径のもので
は、構造用炭素鋼又は構造用合金鋼(SCM440、S
CM445など)が使用され、転走面は高周波焼入れ・
焼戻しにより表面硬化層を備えて、耐摩耗性が付与され
ている。
は、構造用炭素鋼又は構造用合金鋼(SCM440、S
CM445など)が使用され、転走面は高周波焼入れ・
焼戻しにより表面硬化層を備えて、耐摩耗性が付与され
ている。
【0004】高周波焼入れは、単一の高周波コイルを転
走面に全周に均等に近接させて、一回の高周波誘導によ
って加熱されることが、転走面硬化層の均質化のために
は望ましいが、他方、軌道輪の寸法形状が変わるごとに
専用の高周波コイルを準備しなければならず、また、高
周波発振器に高出力を必要とする。そこで、大径の軌道
輪では、小コイルを転走面に近接させて、通常は軌道輪
を一定速度で回転させた状態で誘導加熱を行い、転走面
上の連続移動する誘導加熱部位にコイル通過直後に注水
急冷する方法が採用されている。
走面に全周に均等に近接させて、一回の高周波誘導によ
って加熱されることが、転走面硬化層の均質化のために
は望ましいが、他方、軌道輪の寸法形状が変わるごとに
専用の高周波コイルを準備しなければならず、また、高
周波発振器に高出力を必要とする。そこで、大径の軌道
輪では、小コイルを転走面に近接させて、通常は軌道輪
を一定速度で回転させた状態で誘導加熱を行い、転走面
上の連続移動する誘導加熱部位にコイル通過直後に注水
急冷する方法が採用されている。
【0005】この移動焼入れにおいては、転走面上の既
に焼入れした部分を再度加熱焼入れして焼入れ部位が重
複すると、重複部位に焼割れを生じたり、再加熱による
軟質部が生じて耐摩耗性が低下する。そこで、従来は、
転走面に焼入れ始端部と終端部との間に未焼入れ部を残
して軟質のままとしていた。
に焼入れした部分を再度加熱焼入れして焼入れ部位が重
複すると、重複部位に焼割れを生じたり、再加熱による
軟質部が生じて耐摩耗性が低下する。そこで、従来は、
転走面に焼入れ始端部と終端部との間に未焼入れ部を残
して軟質のままとしていた。
【0006】旋回座用軸受には、図4に示すように、外
輪1及び内輪2の転走面12,22の断面形状が共に半
円状をなす単列玉軸受が、アキシャル荷重とともにラジ
アル荷重を受けることができ、構造が単純であることか
ら広く使用されている。この型式の玉軸受は、内輪2又
は外輪1に、転走面を含む周面に開口する通孔を設け、
軸受組立時には、内輪2と外輪1とを配置して、転走面
12,22が対向して形成される転走溝内に、上記通孔
より玉3を装入し、通孔に施栓をしていた。
輪1及び内輪2の転走面12,22の断面形状が共に半
円状をなす単列玉軸受が、アキシャル荷重とともにラジ
アル荷重を受けることができ、構造が単純であることか
ら広く使用されている。この型式の玉軸受は、内輪2又
は外輪1に、転走面を含む周面に開口する通孔を設け、
軸受組立時には、内輪2と外輪1とを配置して、転走面
12,22が対向して形成される転走溝内に、上記通孔
より玉3を装入し、通孔に施栓をしていた。
【0007】施栓は、一端面に転走面と同一形状の凹曲
面を設け、他端側にはピン止め孔を設けた鋼製の栓体を
当該通孔に嵌挿して、軌道輪の側面より当該止め孔にテ
ーパーピンを嵌入して、栓体の外れ・回転を防止してい
た。
面を設け、他端側にはピン止め孔を設けた鋼製の栓体を
当該通孔に嵌挿して、軌道輪の側面より当該止め孔にテ
ーパーピンを嵌入して、栓体の外れ・回転を防止してい
た。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】軌道輪の転走面の移動
焼入れに伴う未焼入れの軟質部は、耐摩耗性が低いた
め、旋回座用軸受として転走面上の負荷域に制限を生
じ、負荷が転走面全周にわたる様な軸受用途では、使用
中に摩耗し易い。
焼入れに伴う未焼入れの軟質部は、耐摩耗性が低いた
め、旋回座用軸受として転走面上の負荷域に制限を生
じ、負荷が転走面全周にわたる様な軸受用途では、使用
中に摩耗し易い。
【0009】また、上記の栓体は、玉転動体の装入後の
通孔施栓の際には、テーパーピンによる栓体の固定のた
めに機械加工を要するので、栓体端面がなす転走面は軟
質のままであり、上述同様の耐摩耗性の難点を有してい
た。
通孔施栓の際には、テーパーピンによる栓体の固定のた
めに機械加工を要するので、栓体端面がなす転走面は軟
質のままであり、上述同様の耐摩耗性の難点を有してい
た。
【0010】本発明は、高周波移動加熱による焼入れに
伴って生じる大径の旋回座用軸受固有の転走面軟質部を
解消して、転走面を均質な焼入れ硬化面とし、耐摩耗性
と旋回精度にすぐれた旋回座用軸受とその製造方法を提
供しようとするものである。
伴って生じる大径の旋回座用軸受固有の転走面軟質部を
解消して、転走面を均質な焼入れ硬化面とし、耐摩耗性
と旋回精度にすぐれた旋回座用軸受とその製造方法を提
供しようとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の旋回座用軸受
は、軌道輪の転走面に高周波加熱の移動焼入れによる表
面硬化層を備えた旋回座用軸受であるが、当該軌道輪
は、転走面を有する周面に転走面を切断した開口部を有
して軌道輪半径方向に穿孔された栓孔と、当該栓孔の開
口部を移動焼入れの始端及び終端とした当該表面硬化層
と、一端面に焼入れ硬化した凹曲面を備えて当該栓孔に
挿嵌固定された栓体と、を具備し、当該凹曲面をもって
転走面となして、転走面全周にわたって均一な表面硬化
層を備えたことを特徴とするものである。
は、軌道輪の転走面に高周波加熱の移動焼入れによる表
面硬化層を備えた旋回座用軸受であるが、当該軌道輪
は、転走面を有する周面に転走面を切断した開口部を有
して軌道輪半径方向に穿孔された栓孔と、当該栓孔の開
口部を移動焼入れの始端及び終端とした当該表面硬化層
と、一端面に焼入れ硬化した凹曲面を備えて当該栓孔に
挿嵌固定された栓体と、を具備し、当該凹曲面をもって
転走面となして、転走面全周にわたって均一な表面硬化
層を備えたことを特徴とするものである。
【0012】旋回座用軸受は、特に、当該栓孔を軌道輪
の半径方向に当該軌道輪を貫通して穿孔し、内輪転走面
と外輪転走面とが対向して形成する転走溝に玉を装入す
る装入用通孔としたものが採用される。
の半径方向に当該軌道輪を貫通して穿孔し、内輪転走面
と外輪転走面とが対向して形成する転走溝に玉を装入す
る装入用通孔としたものが採用される。
【0013】また、その製造方法について、当該軌道輪
に転走面を形成する工程と、当該転走面幅より大径の開
口部が当該転走面を切断するように軌道輪半径方向に栓
孔を穿孔する工程と、ついで当該開口部を始端として高
周波コイルによる加熱部を当該転走面に連続移動させて
当該開口部を終端とする移動焼入れ工程と、別途に栓体
の一端面に凹曲面を形成して焼入れ硬化層を形成する工
程と、当該栓体を当該穿孔に挿嵌して固定する工程と、
から成り、当該凹曲面をもって転走面となして、転走面
全周にわたって均一な表面硬化層を備えたことを特徴と
している。
に転走面を形成する工程と、当該転走面幅より大径の開
口部が当該転走面を切断するように軌道輪半径方向に栓
孔を穿孔する工程と、ついで当該開口部を始端として高
周波コイルによる加熱部を当該転走面に連続移動させて
当該開口部を終端とする移動焼入れ工程と、別途に栓体
の一端面に凹曲面を形成して焼入れ硬化層を形成する工
程と、当該栓体を当該穿孔に挿嵌して固定する工程と、
から成り、当該凹曲面をもって転走面となして、転走面
全周にわたって均一な表面硬化層を備えたことを特徴と
している。
【0014】
【実施例】本発明の旋回座用軸受の実施例を図面により
以下に説明する。
以下に説明する。
【0015】旋回座用軸受は、図4に示した単列玉軸受
で、内輪2の内側に歯車25を備えた形式のものであっ
て、構造用炭素鋼、例えばS55C材により、又は、構
造用低合金鋼、例えばSCM440材、SCM445材
などにより、リング状に鍛造して、内輪2及び外輪1を
成形する。
で、内輪2の内側に歯車25を備えた形式のものであっ
て、構造用炭素鋼、例えばS55C材により、又は、構
造用低合金鋼、例えばSCM440材、SCM445材
などにより、リング状に鍛造して、内輪2及び外輪1を
成形する。
【0016】図1は、外輪1の内周面11を見た部分斜
視図であるが、外輪1の内周面11には、外輪縦断面上
にほぼ半円形を成す転走面12が旋削形成され、また、
転走面12の幅より直径の大きい円形の開口部40を有
する通孔4が、内周面11から外周面15にわたって外
輪1本体を貫通して設けられて、当該開口部40が転走
面12を切断している。
視図であるが、外輪1の内周面11には、外輪縦断面上
にほぼ半円形を成す転走面12が旋削形成され、また、
転走面12の幅より直径の大きい円形の開口部40を有
する通孔4が、内周面11から外周面15にわたって外
輪1本体を貫通して設けられて、当該開口部40が転走
面12を切断している。
【0017】内周面11の転走面12の焼入れ処理にお
いては、小型の高周波コイル(不図示)と注水管(不図
示)とを内周面11に近接させて、外輪1を回転装置
(不図示)により回転させながら高周波誘導加熱と加熱
直後の注水により、転走面12に全周にわたって高周波
焼入れを行なう。
いては、小型の高周波コイル(不図示)と注水管(不図
示)とを内周面11に近接させて、外輪1を回転装置
(不図示)により回転させながら高周波誘導加熱と加熱
直後の注水により、転走面12に全周にわたって高周波
焼入れを行なう。
【0018】この高周波焼入れにおいて、転走面12の
焼入れ加熱開始の始端を上記通孔4の開口部40外縁9
1として、高周波誘導加熱部を内周面11の転走面12
上を周回させ、焼入れ加熱の終端を当該通孔4の開口部
40の他方の外縁92とする。
焼入れ加熱開始の始端を上記通孔4の開口部40外縁9
1として、高周波誘導加熱部を内周面11の転走面12
上を周回させ、焼入れ加熱の終端を当該通孔4の開口部
40の他方の外縁92とする。
【0019】このように、高周波加熱の始端91と終端
92を、外輪1に貫通する通孔4の開口部40の周縁9
1,92とするので、転走面12上には、高周波加熱の
始端と終端が重複する部分が存在せず、また始端と終端
との間の未焼入れ部も形成されない。残余の転走面12
は均質な焼入れ硬化面9となる。
92を、外輪1に貫通する通孔4の開口部40の周縁9
1,92とするので、転走面12上には、高周波加熱の
始端と終端が重複する部分が存在せず、また始端と終端
との間の未焼入れ部も形成されない。残余の転走面12
は均質な焼入れ硬化面9となる。
【0020】高周波焼入れ後は、焼戻しをおこなって、
焼入れ残留応力の一部を解放して靱性を高め、ロックウ
ェルC硬度HRC55〜60程度に調整し、転走面12の
精密研摩を行なう。
焼入れ残留応力の一部を解放して靱性を高め、ロックウ
ェルC硬度HRC55〜60程度に調整し、転走面12の
精密研摩を行なう。
【0021】内輪2についても、外周面21の転走面2
2に同様の高周波焼入れを行なうが、内輪には内周に歯
車25が刻設されているので、転走面22に開口する孔
は通孔とせず、内輪本体内部で閉止された閉塞孔とする
点が異なる。
2に同様の高周波焼入れを行なうが、内輪には内周に歯
車25が刻設されているので、転走面22に開口する孔
は通孔とせず、内輪本体内部で閉止された閉塞孔とする
点が異なる。
【0022】図2(A)は、内輪2の外周面21に開孔
する上記閉塞孔41に施栓した内輪部分断面図である。
施栓のための栓体5は構造用炭素鋼S55C又は構造用
合金鋼SCM440材等で形成され、図2(B,C)に
示すように外周が閉塞孔41の内周に嵌合する外径寸法
を有し、一端には内輪21の転走面22と同一断面形状
の半円筒状凹曲面52が形成され、他端側にはテーパー
状のピン孔61が設けられている。当該凹曲面52には
高周波焼入れによる硬化層9が設けられている。硬化層
9は、高周波焼入れ後に焼戻しを行い、転走面の表面硬
度と同程度のHRC55〜60の表面硬度に調製される。
この栓体5を内輪2の閉塞孔41に挿嵌して、テーパー
ピン6を内輪2の側面よりピン孔61、61に挿入し
て、栓体5を固定すれば、栓体5の凹曲面52が外周面
21の転走面22と連続面をなして、玉3の荷重を支持
する転走面22’となる。
する上記閉塞孔41に施栓した内輪部分断面図である。
施栓のための栓体5は構造用炭素鋼S55C又は構造用
合金鋼SCM440材等で形成され、図2(B,C)に
示すように外周が閉塞孔41の内周に嵌合する外径寸法
を有し、一端には内輪21の転走面22と同一断面形状
の半円筒状凹曲面52が形成され、他端側にはテーパー
状のピン孔61が設けられている。当該凹曲面52には
高周波焼入れによる硬化層9が設けられている。硬化層
9は、高周波焼入れ後に焼戻しを行い、転走面の表面硬
度と同程度のHRC55〜60の表面硬度に調製される。
この栓体5を内輪2の閉塞孔41に挿嵌して、テーパー
ピン6を内輪2の側面よりピン孔61、61に挿入し
て、栓体5を固定すれば、栓体5の凹曲面52が外周面
21の転走面22と連続面をなして、玉3の荷重を支持
する転走面22’となる。
【0023】図3は、図1に示した外輪1の上記通孔4
に施栓されて組み立てた軸受の断面図を示している。外
輪1の通孔4は、軸受組立の際の玉3及び可撓性の間座
(保持器)(不図示)の転走溝12、22への装入孔と
して利用され、玉3装入後は、図2と同様の要領で、栓
体5が通孔4の外周面側開口部から挿嵌され、テーパー
ピン6により外輪1に固定されて、栓体5の焼入れ硬化
された半円状凹曲面52が硬化した転走面12’として
利用される。
に施栓されて組み立てた軸受の断面図を示している。外
輪1の通孔4は、軸受組立の際の玉3及び可撓性の間座
(保持器)(不図示)の転走溝12、22への装入孔と
して利用され、玉3装入後は、図2と同様の要領で、栓
体5が通孔4の外周面側開口部から挿嵌され、テーパー
ピン6により外輪1に固定されて、栓体5の焼入れ硬化
された半円状凹曲面52が硬化した転走面12’として
利用される。
【0024】本実施例においては、内歯型旋回座用軸受
を例示したが、外歯型軸受にも同様に実施され、その場
合には歯車を有しない内輪に玉装入用通孔が設けられ
る。
を例示したが、外歯型軸受にも同様に実施され、その場
合には歯車を有しない内輪に玉装入用通孔が設けられ
る。
【0025】栓体5の焼入れ処理に関して、実施例は、
凹曲面52に高周波焼入れするものを示したが、他の方
法としては、栓体5全体を一体焼入れ(ずぶ焼入れ)し
たもの、又は全体加熱後の凹曲面52にのみ注水焼入れ
したものも適宜採用される。
凹曲面52に高周波焼入れするものを示したが、他の方
法としては、栓体5全体を一体焼入れ(ずぶ焼入れ)し
たもの、又は全体加熱後の凹曲面52にのみ注水焼入れ
したものも適宜採用される。
【0026】本実施例では、転走面12、22を含む軌
道輪周面に通孔・閉塞孔4を設けて後、当該孔を起点と
して、高周波焼入れの始端と終端を定めたが、本例に限
らず、先に高周波移動加熱焼入れを実施して後、その始
端と終端との間の僅かな未焼入れ部を切断開口する通孔
を設けてもよい。
道輪周面に通孔・閉塞孔4を設けて後、当該孔を起点と
して、高周波焼入れの始端と終端を定めたが、本例に限
らず、先に高周波移動加熱焼入れを実施して後、その始
端と終端との間の僅かな未焼入れ部を切断開口する通孔
を設けてもよい。
【0027】
【発明の効果】本発明の旋回座軸受は、高周波焼入れ法
が転走面固方向への移動焼入れでありながら、転走面は
全周に亘って、均質な表面硬化層を具えて、耐摩耗性に
優れているから、転走面全域を高負荷面とする用途に広
く使用でき、旋回精度の向上に有用である。
が転走面固方向への移動焼入れでありながら、転走面は
全周に亘って、均質な表面硬化層を具えて、耐摩耗性に
優れているから、転走面全域を高負荷面とする用途に広
く使用でき、旋回精度の向上に有用である。
【0028】また、高周波焼入れ時には、大径高周波コ
イルによる加熱法は必要でなく、小出力高周波発振器と
小径高周波コイルとによって、多種・多様の大径軸受の
焼入れ処理が可能で、誘導加熱装置の汎用化と製造コス
ト低減に有効である。
イルによる加熱法は必要でなく、小出力高周波発振器と
小径高周波コイルとによって、多種・多様の大径軸受の
焼入れ処理が可能で、誘導加熱装置の汎用化と製造コス
ト低減に有効である。
【図1】旋回座用軸受の外輪内周面側の部分斜視図。
【図2】内歯型軸受の内輪の栓体施栓部断面図(A)、
栓体の断面図(B)と同正面図(C)。
栓体の断面図(B)と同正面図(C)。
【図3】外輪に栓体施栓部を有する旋回座用軸受の断面
図(A)、栓体の断面図(B)と同正面図(C)。
図(A)、栓体の断面図(B)と同正面図(C)。
【図4】旋回座用玉軸受の部分断面図。
1 外輪 12 外輪転走面 2 内輪 22 内輪転走面 3 玉 4 栓孔 5 栓体 6 テーパーピン 9 焼入れ硬化層
Claims (4)
- 【請求項1】 軌道輪の転走面に高周波加熱の移動焼入
れによる表面硬化層を備えた旋回座用軸受において、 当該軌道輪は、転走面を有する周面に転走面を切断した
開口部を有して軌道輪半径方向に穿孔された栓孔と、当
該栓孔の開口部を移動焼入れの始端及び終端とした当該
表面硬化層と、一端面に焼入れ硬化した凹曲面を備えて
当該栓孔に挿嵌固定された栓体と、を具備し、当該凹曲
面をもって転走面となして、転走面全周にわたって表面
硬化層を備えたことを特徴とする旋回座用軸受。 - 【請求項2】 当該栓孔が、内輪転走面と外輪転走面と
が対向して形成する転走溝に玉を装入する装入用通孔で
ある請求項1記載の旋回座用軸受。 - 【請求項3】 軌道輪の転走面に高周波加熱の移動焼入
れによる表面硬化層を備えた旋回座用軸受の製造方法に
おいて、 当該軌道輪に転走面を形成する工程と、当該転走面幅よ
り大径の開口部が当該転走面を切断するように軌道輪半
径方向に栓孔を穿孔する工程と、ついで当該開口部を始
端として高周波コイルによる加熱部を当該転走面に連続
移動させて当該開口部を終端とする移動焼入れ工程と、
別途に栓体の一端面に凹曲面を形成して焼入れ硬化層を
形成する工程と、当該栓体を当該穿孔に挿嵌して固定す
る工程と、から成り、 当該凹曲面をもって転走面となして、転走面全周にわた
って表面硬化層を備えたことを特徴とする旋回座用軸受
の製造方法。 - 【請求項4】 当該栓孔を軌道輪の半径方向に当該軌道
輪を貫通して穿孔し、内輪転走面と外輪転走面とが対向
して形成する転走溝に玉を装入する装入用通孔とした請
求項3記載の旋回座用軸受の製造方法。
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|---|---|---|---|
| JP04197646A JP3084540B2 (ja) | 1992-06-30 | 1992-06-30 | 旋回座用軸受とその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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|---|---|---|---|
| JP04197646A JP3084540B2 (ja) | 1992-06-30 | 1992-06-30 | 旋回座用軸受とその製造方法 |
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| JPH0617823A true JPH0617823A (ja) | 1994-01-25 |
| JP3084540B2 JP3084540B2 (ja) | 2000-09-04 |
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Family Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP04197646A Expired - Fee Related JP3084540B2 (ja) | 1992-06-30 | 1992-06-30 | 旋回座用軸受とその製造方法 |
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|---|---|
| JP (1) | JP3084540B2 (ja) |
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-
1992
- 1992-06-30 JP JP04197646A patent/JP3084540B2/ja not_active Expired - Fee Related
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