JPH0617876A - 動吸振器 - Google Patents
動吸振器Info
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- JPH0617876A JPH0617876A JP19644692A JP19644692A JPH0617876A JP H0617876 A JPH0617876 A JP H0617876A JP 19644692 A JP19644692 A JP 19644692A JP 19644692 A JP19644692 A JP 19644692A JP H0617876 A JPH0617876 A JP H0617876A
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- Vibration Prevention Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 起振力の周波数の変化にもかかわらず、比較
的広い周波数の範囲にわたって振巾を小さくすることが
できる構造簡単,価格低廉かつ高性能の動吸振器。 【構成】 台板上010に立設された支持治具011の
上端に、ばね部材014を介して重錘012を弾性的に
支持してなる動吸振器において、上記台板010又は上
記支持治具011に固着され、通常上記重錘012に小
間隙を存して対向する磁極を有し、励磁されたときは、
上記重錘012を吸着固定し、非励磁のときは上記重錘
012をフリーにすること。
的広い周波数の範囲にわたって振巾を小さくすることが
できる構造簡単,価格低廉かつ高性能の動吸振器。 【構成】 台板上010に立設された支持治具011の
上端に、ばね部材014を介して重錘012を弾性的に
支持してなる動吸振器において、上記台板010又は上
記支持治具011に固着され、通常上記重錘012に小
間隙を存して対向する磁極を有し、励磁されたときは、
上記重錘012を吸着固定し、非励磁のときは上記重錘
012をフリーにすること。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、船舶の上部構造、ディ
ーゼル主機関等の振動低減装置として好適な動吸振器に
関する。
ーゼル主機関等の振動低減装置として好適な動吸振器に
関する。
【0002】
【従来の技術】動吸振器、すなわちダイナミック バイ
ブレーション アブソーバーとしては、従来、図6縦断
面図に示すように、台板010の両側に立設された左右
1対の支持治具011を介して、水平方向のばね014
が取り付けてあり、そのばね014の上に重錘012と
付加重錘013が固定された構造のものが知られてい
る。この種の動吸振器によって、例えば、船体01の上
部構造02の振動防止を図ることができる。すなわち、
図7に示すように、船舶では励振力として、プロペラー
03の変動圧,ディーゼル主機04等の励振力があり、
これらの励振力の振動数と上部構造02の固有振動数が
共振すると大きな振動になることがある。そこで、この
ような振動トラブルを解決する手段として、動吸振器0
5を上部構造02の頂部に設置するのである。このよう
な手段によれば、図8に示すように、動吸振器がない場
合は、上部構造の振動応答X0 は、実線に示すように、
その固有振動数ω0 付近で大きくなるのであるが、動吸
振器05の固有振動数ωdを上部構造の固有振動数ω0
と近い周波数にチュンーニングし、これを上部構造頂部
に設置することで、上部構造の振動応答Xdは、鎖線で
示すように、その固有振動数ω0 付近で著しく減少す
る。ここで、台板010は上部構造頂部に溶接等で強固
に取付ける。この動吸振器の固有振動数ωdはばね01
4のばね定数Kdと重錘質量Mdより、次式で決まる。 ωd=√(Kd/Md)・・・(1) この振動数ωdを上部構造の固有振動数ω0 に近づける
ためのチューニングは、重錘012に付加重錘013を
ボルト締めすることによって行うのである。
ブレーション アブソーバーとしては、従来、図6縦断
面図に示すように、台板010の両側に立設された左右
1対の支持治具011を介して、水平方向のばね014
が取り付けてあり、そのばね014の上に重錘012と
付加重錘013が固定された構造のものが知られてい
る。この種の動吸振器によって、例えば、船体01の上
部構造02の振動防止を図ることができる。すなわち、
図7に示すように、船舶では励振力として、プロペラー
03の変動圧,ディーゼル主機04等の励振力があり、
これらの励振力の振動数と上部構造02の固有振動数が
共振すると大きな振動になることがある。そこで、この
ような振動トラブルを解決する手段として、動吸振器0
5を上部構造02の頂部に設置するのである。このよう
な手段によれば、図8に示すように、動吸振器がない場
合は、上部構造の振動応答X0 は、実線に示すように、
その固有振動数ω0 付近で大きくなるのであるが、動吸
振器05の固有振動数ωdを上部構造の固有振動数ω0
と近い周波数にチュンーニングし、これを上部構造頂部
に設置することで、上部構造の振動応答Xdは、鎖線で
示すように、その固有振動数ω0 付近で著しく減少す
る。ここで、台板010は上部構造頂部に溶接等で強固
に取付ける。この動吸振器の固有振動数ωdはばね01
4のばね定数Kdと重錘質量Mdより、次式で決まる。 ωd=√(Kd/Md)・・・(1) この振動数ωdを上部構造の固有振動数ω0 に近づける
ためのチューニングは、重錘012に付加重錘013を
ボルト締めすることによって行うのである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように、動吸振器
を船舶等の上部構造に設置した場合、上部構造の固有振
動数ω0 付近では、上部構造の振動応答は低減するので
あるが、図9に示すように、動吸振器を設置したことに
より、新たに2個の固有振動数ω1 ,ω2 が、鎖線で示
すように、上部構造の固有振動数ω0 の両側に現れ、主
機やプロペラーの回転に起因する励振力がこの固有振動
数ω1 ,ω2 を通過する際、大きな振動応答を発生す
る。
を船舶等の上部構造に設置した場合、上部構造の固有振
動数ω0 付近では、上部構造の振動応答は低減するので
あるが、図9に示すように、動吸振器を設置したことに
より、新たに2個の固有振動数ω1 ,ω2 が、鎖線で示
すように、上部構造の固有振動数ω0 の両側に現れ、主
機やプロペラーの回転に起因する励振力がこの固有振動
数ω1 ,ω2 を通過する際、大きな振動応答を発生す
る。
【0004】そこで、この2個の固有振動数ω1 ,ω2
での振動応答をできるだけ少量にするために、通常は動
吸振器の減衰(ダンピング)や可動部質量を調整して使
用しているが、この場合、次のような問題がある。 (1)動吸振器の減衰を小さくした場合は、図9の鎖線
で示すように、元の上部構造の固有振動数ω0 付近では
非常に小さくできるが、動吸振器を設置したことによ
り、新しく現れた2個の固有振動数ω1 ,ω2 付近で
は、点線で示すように、上部構造の振動応答が大きくな
る。 (2)動吸振器の減衰を大きくし、最適減衰に合わせた
場合は、図10に示すように、元の上部構造の固有振動
数ω0 付近の振動応答は小さくでき、更に新しく現れた
2個の固有振動数ω1 ,ω2 の振動応答もさほど大きく
ならないが、動吸振器を設置する前に小さな振動応答で
あった元の固有振動数ω0 付近以外の周波数域の振動
が、実線で示すように逆に大きくなる。ちなみに、実船
のドッジャーに従来の動吸振器を適用し、振動が小さい
回転数域であったのに、逆に大きくなったケースもあ
る。
での振動応答をできるだけ少量にするために、通常は動
吸振器の減衰(ダンピング)や可動部質量を調整して使
用しているが、この場合、次のような問題がある。 (1)動吸振器の減衰を小さくした場合は、図9の鎖線
で示すように、元の上部構造の固有振動数ω0 付近では
非常に小さくできるが、動吸振器を設置したことによ
り、新しく現れた2個の固有振動数ω1 ,ω2 付近で
は、点線で示すように、上部構造の振動応答が大きくな
る。 (2)動吸振器の減衰を大きくし、最適減衰に合わせた
場合は、図10に示すように、元の上部構造の固有振動
数ω0 付近の振動応答は小さくでき、更に新しく現れた
2個の固有振動数ω1 ,ω2 の振動応答もさほど大きく
ならないが、動吸振器を設置する前に小さな振動応答で
あった元の固有振動数ω0 付近以外の周波数域の振動
が、実線で示すように逆に大きくなる。ちなみに、実船
のドッジャーに従来の動吸振器を適用し、振動が小さい
回転数域であったのに、逆に大きくなったケースもあ
る。
【0005】本発明はこのような事情に鑑みて提案され
たもので、起振力の周波数の変化にもかかわらず、比較
的広い周波数の範囲にわたって振巾を小さくすることが
できる構造簡単,価格低廉かつ高性能の動吸振器を提供
することを目的とする。
たもので、起振力の周波数の変化にもかかわらず、比較
的広い周波数の範囲にわたって振巾を小さくすることが
できる構造簡単,価格低廉かつ高性能の動吸振器を提供
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】そのために、請求項1の
発明は、台板上に立設された支持治具の上端に、ばね部
材を介して重錘を弾性的に支持してなる動吸振器におい
て、上記台板又は上記支持治具に固着され、通常上記重
錘に小間隙を存して対向する磁極を有し、励磁されたと
きは、上記重錘を吸着固定し、非励磁のときは上記重錘
をフリーにする電磁石を具えたことを特徴とする。
発明は、台板上に立設された支持治具の上端に、ばね部
材を介して重錘を弾性的に支持してなる動吸振器におい
て、上記台板又は上記支持治具に固着され、通常上記重
錘に小間隙を存して対向する磁極を有し、励磁されたと
きは、上記重錘を吸着固定し、非励磁のときは上記重錘
をフリーにする電磁石を具えたことを特徴とする。
【0007】請求項2の発明は、請求項1において、電
磁石の代わりに、付勢されたときは上記重錘に当接して
これを固定し、非付勢時はこれをフリーにする流体圧シ
リンダーを具えたことを特徴とする。
磁石の代わりに、付勢されたときは上記重錘に当接して
これを固定し、非付勢時はこれをフリーにする流体圧シ
リンダーを具えたことを特徴とする。
【0008】
【作用】本発明を船体の上部構造物の振動防止に適用し
た場合、上部構造の振動の励振源となる主機,プロペラ
ー等の回転数を検出し、この回転数とあらかじめ設定し
た上部構造の固有振動数ω0 付近の励振力を発生する回
転数範囲を比較判断する。この設定範囲内に回転数があ
るときは、電磁石の電源をOFFにする。そうすると、
本発明に係る動吸振器は図6に示した公知の動吸振器と
同一の作用により、上部構造の固有振動数ω0 付近の振
動を減少する。回転数が設定範囲外にあるときは、電磁
石に電源を供給し、電磁石を励磁し、重錘を吸着するこ
とで、これを固定するので、動吸振器を設置しない場合
と同一状態にすることができる。そうすると、上部構造
の固有振動数ω0 付近の振動応答は小さくなり、動吸振
器を設置したことで元の固有振動数ω0 の両側に現れた
2つの固有振動数ω1 ,ω2 は消滅する。上記の設定回
転数は、通常図2のA〜B点の励振力を発生する回転数
範囲を用いている。なお、請求項2の発明では、電磁石
の代わりに油圧シリンダーを採用する。この場合、ピス
トンが油圧で伸びて重錘に接触し、重錘を固定する。
た場合、上部構造の振動の励振源となる主機,プロペラ
ー等の回転数を検出し、この回転数とあらかじめ設定し
た上部構造の固有振動数ω0 付近の励振力を発生する回
転数範囲を比較判断する。この設定範囲内に回転数があ
るときは、電磁石の電源をOFFにする。そうすると、
本発明に係る動吸振器は図6に示した公知の動吸振器と
同一の作用により、上部構造の固有振動数ω0 付近の振
動を減少する。回転数が設定範囲外にあるときは、電磁
石に電源を供給し、電磁石を励磁し、重錘を吸着するこ
とで、これを固定するので、動吸振器を設置しない場合
と同一状態にすることができる。そうすると、上部構造
の固有振動数ω0 付近の振動応答は小さくなり、動吸振
器を設置したことで元の固有振動数ω0 の両側に現れた
2つの固有振動数ω1 ,ω2 は消滅する。上記の設定回
転数は、通常図2のA〜B点の励振力を発生する回転数
範囲を用いている。なお、請求項2の発明では、電磁石
の代わりに油圧シリンダーを採用する。この場合、ピス
トンが油圧で伸びて重錘に接触し、重錘を固定する。
【0009】
【実施例】本発明を船舶に適用した実施例を図面につい
て説明すると、図1はその第1実施例を示す全体系統図
及びその動吸振器の縦断面図、図2は図1における主機
回転数と船体上部構造物の振巾との関係を示す線図、図
3は図1の動吸振器の変形例を示す同じく縦断面図、図
4は本発明の第2実施例を示す全体系統図及びその要部
を示す縦断面図、図5は図4における主機回転数と船体
上部構造物の振巾との関係を示す線図である。
て説明すると、図1はその第1実施例を示す全体系統図
及びその動吸振器の縦断面図、図2は図1における主機
回転数と船体上部構造物の振巾との関係を示す線図、図
3は図1の動吸振器の変形例を示す同じく縦断面図、図
4は本発明の第2実施例を示す全体系統図及びその要部
を示す縦断面図、図5は図4における主機回転数と船体
上部構造物の振巾との関係を示す線図である。
【0010】まず、図1に示す第1実施例において、図
6と同一の符号はそれぞれ同図と同一の部材を示し、本
発明の動吸振器の構造が同図の構造と大きく相異すると
ころは、重錘の振動に減衰力付与手段を付設したことに
ある。上図において、015は偏平長方形の電磁石であ
り、この電磁石015の下部及び周側部は非磁性体01
6で囲繞されており、動吸振器の上面には電磁石の鉄芯
が露出している。
6と同一の符号はそれぞれ同図と同一の部材を示し、本
発明の動吸振器の構造が同図の構造と大きく相異すると
ころは、重錘の振動に減衰力付与手段を付設したことに
ある。上図において、015は偏平長方形の電磁石であ
り、この電磁石015の下部及び周側部は非磁性体01
6で囲繞されており、動吸振器の上面には電磁石の鉄芯
が露出している。
【0011】また、この電磁石015は長方形外枠01
7の内部に装着され外枠017の内部で上下方向にのみ
若干動けるだけのすきまを持ち、必要に応じて外枠01
7内で上下方向にスライドして、その位置を調整するこ
とが可能であるが、一旦位置決めされたのちは、これら
の電磁石015,016及び外枠017は台板010に
ボルト締めされている。
7の内部に装着され外枠017の内部で上下方向にのみ
若干動けるだけのすきまを持ち、必要に応じて外枠01
7内で上下方向にスライドして、その位置を調整するこ
とが可能であるが、一旦位置決めされたのちは、これら
の電磁石015,016及び外枠017は台板010に
ボルト締めされている。
【0012】020は励振源である主機,プロペラー等
の回転数を検出する回転検出器、019はあらかじめ設
定した動吸振器を作動させる回転数範囲と回転検出器0
20で検出した回転数を比較し、電磁石015の電源を
供給するか否かを判断する判断器、018は判断器の判
断結果の指令により、電磁石015に実際に電源を供給
するリレー回路である。
の回転数を検出する回転検出器、019はあらかじめ設
定した動吸振器を作動させる回転数範囲と回転検出器0
20で検出した回転数を比較し、電磁石015の電源を
供給するか否かを判断する判断器、018は判断器の判
断結果の指令により、電磁石015に実際に電源を供給
するリレー回路である。
【0013】このような装置において、あらかじめ判断
器019に設定した回転数範囲内に主機,プロペラー等
の回転数が来たとき、電磁石015に供給する電源をO
FFにし、電磁石015を非励磁とする。逆に、設定し
た回転数範囲外に回転数が来たときは電磁石015を励
磁し、重錘012を台板010に固定し、振動しないよ
うにすることで動吸振器を不作動状態とする。
器019に設定した回転数範囲内に主機,プロペラー等
の回転数が来たとき、電磁石015に供給する電源をO
FFにし、電磁石015を非励磁とする。逆に、設定し
た回転数範囲外に回転数が来たときは電磁石015を励
磁し、重錘012を台板010に固定し、振動しないよ
うにすることで動吸振器を不作動状態とする。
【0014】すなわち、主機関の回転数が設定範囲内に
あるときには、電磁石の電源をOFFにして動吸振器の
可動部(重錘)が振動できるようにすることで、本発明
装置は図6に示した公知の動吸振器と同一作用を行い、
図2に示すように、固有振動数ω0 付近の上部構造の振
動を減少する。回転数が主機関の設定範囲外にあるとき
は、電磁石に電源を供給し、電磁石が重錘を吸着し、動
かないように台板に固定することで、動吸振器を設置し
ない場合と同一状態にする。
あるときには、電磁石の電源をOFFにして動吸振器の
可動部(重錘)が振動できるようにすることで、本発明
装置は図6に示した公知の動吸振器と同一作用を行い、
図2に示すように、固有振動数ω0 付近の上部構造の振
動を減少する。回転数が主機関の設定範囲外にあるとき
は、電磁石に電源を供給し、電磁石が重錘を吸着し、動
かないように台板に固定することで、動吸振器を設置し
ない場合と同一状態にする。
【0015】そうすると、同図点Cに示すように、上部
構造の固有振動数ω0 付近の振動応答は小さくなり、動
吸振器を設置したことで元の固有振動数ω0 の両側に現
れた2つの固有振動数ω1 ,ω2 は消滅し、その振巾は
点A,Bのように大きく減少する。上記の設定回転数
は、通常図2のA〜B点の励振力を発生する回転数範囲
を用いている。
構造の固有振動数ω0 付近の振動応答は小さくなり、動
吸振器を設置したことで元の固有振動数ω0 の両側に現
れた2つの固有振動数ω1 ,ω2 は消滅し、その振巾は
点A,Bのように大きく減少する。上記の設定回転数
は、通常図2のA〜B点の励振力を発生する回転数範囲
を用いている。
【0016】ここで、電磁石は図3に示すように、重錘
012の一側面又は両側面に若干のすきまを存して対向
するように装備し、外枠016は支持治具011にボル
ト締めすることもできる。その際、014は垂直方向専
用のばねを選定し、制御部の構成は図1と同一である。
012の一側面又は両側面に若干のすきまを存して対向
するように装備し、外枠016は支持治具011にボル
ト締めすることもできる。その際、014は垂直方向専
用のばねを選定し、制御部の構成は図1と同一である。
【0017】このように竪型電磁石015及び外枠01
6を装備することにより、重錘012が垂直方向に可動
となるので、構造物の垂直振動を低減することが可能と
なる。
6を装備することにより、重錘012が垂直方向に可動
となるので、構造物の垂直振動を低減することが可能と
なる。
【0018】上記のように、電磁石の電源を制御するこ
とにより、構造物の振動振巾は図2の実線及びハッチン
グで示すような振動振巾となり、従来の動吸振器の場合
に比較して大きく、振動低減効果を向上することができ
る。また、従来の動吸振器において困難であった、最適
調整(最大振動低減効果)のため固有振動数比(ωd/
ω1 ),減衰比(δd/δ1 )を定めてやることなく、
自動的に十分な振動低減効果を奏する。なお、動吸振器
の減衰δdを小さくすることにより、構造物の固有振動
数ω1 での振動振巾を極小にすることも可能である。こ
こで、ωd:動吸振器の固有振動数,ω1 :構造物の固
有振動数,δd:動吸振器の減衰率,δ1 :構造物の減
衰率である。
とにより、構造物の振動振巾は図2の実線及びハッチン
グで示すような振動振巾となり、従来の動吸振器の場合
に比較して大きく、振動低減効果を向上することができ
る。また、従来の動吸振器において困難であった、最適
調整(最大振動低減効果)のため固有振動数比(ωd/
ω1 ),減衰比(δd/δ1 )を定めてやることなく、
自動的に十分な振動低減効果を奏する。なお、動吸振器
の減衰δdを小さくすることにより、構造物の固有振動
数ω1 での振動振巾を極小にすることも可能である。こ
こで、ωd:動吸振器の固有振動数,ω1 :構造物の固
有振動数,δd:動吸振器の減衰率,δ1 :構造物の減
衰率である。
【0019】次に、図4に示す第2実施例は、重錘の減
衰力付与手段として油圧シリンダーを採用した例を示
す。すなわち、ピストン015′はラム016′の両側
に取り付けてあり、このピストン015′とラム01
6′及び電磁弁022′の詳細を図2に示す。すなわ
ち、ラム016′は台板010′に溶接等で固定されて
おり、このラム016′には、油圧源017′から油圧
を供給するための配管021a′と油戻し配管021
b′が電磁弁022′を介して接続されている。なお、
油圧シリンダーの採用に伴い、重錘の下面には倒立凹字
状に下方に開く偏平な凹溝が形成され、この凹溝の左右
側壁にピストン015′が対向するように配設されてい
る。
衰力付与手段として油圧シリンダーを採用した例を示
す。すなわち、ピストン015′はラム016′の両側
に取り付けてあり、このピストン015′とラム01
6′及び電磁弁022′の詳細を図2に示す。すなわ
ち、ラム016′は台板010′に溶接等で固定されて
おり、このラム016′には、油圧源017′から油圧
を供給するための配管021a′と油戻し配管021
b′が電磁弁022′を介して接続されている。なお、
油圧シリンダーの採用に伴い、重錘の下面には倒立凹字
状に下方に開く偏平な凹溝が形成され、この凹溝の左右
側壁にピストン015′が対向するように配設されてい
る。
【0020】このような構造において、図1の構造と同
一要領で、回転検出器018は励振源であるプロペラ
ー,主機等の回転数を検出する。判断器019はあらか
じめ設定した動吸振器を作動させる回転数範囲と回転検
出器018′で検出した回転数を比較し、ピストン01
5′を引き込み動吸振器を作動させるか、ピストン01
5′を押し出し動吸振器を固定するかを判断する。コン
トローラー020′は判断器019′の判断結果の命令
信号により、電磁弁022′をコントロールし、ピスト
ン015′を押し出す方向又は引き込む方向に油圧を加
えるようなコントロール作用を行う。
一要領で、回転検出器018は励振源であるプロペラ
ー,主機等の回転数を検出する。判断器019はあらか
じめ設定した動吸振器を作動させる回転数範囲と回転検
出器018′で検出した回転数を比較し、ピストン01
5′を引き込み動吸振器を作動させるか、ピストン01
5′を押し出し動吸振器を固定するかを判断する。コン
トローラー020′は判断器019′の判断結果の命令
信号により、電磁弁022′をコントロールし、ピスト
ン015′を押し出す方向又は引き込む方向に油圧を加
えるようなコントロール作用を行う。
【0021】この第2実施例では、あらかじめ判断器に
設定した回転数範囲内に主機やプロペラー等の回転数が
入ったとき、電磁弁022′をコントロールし、ピスト
ン015が引き込むように油圧を加えてピストン01
5′を引き込み、重錘が振動できるようにすることで動
吸振器を作動状態とする。これとは逆に設定した回転数
範囲外に回転数がきたときは、ピストン015′を押し
出すように、電磁弁022′をコントロールし、ピスト
ン015′で重錘012′を固定し、振動しないように
することで動吸振器を不作動状態とする。
設定した回転数範囲内に主機やプロペラー等の回転数が
入ったとき、電磁弁022′をコントロールし、ピスト
ン015が引き込むように油圧を加えてピストン01
5′を引き込み、重錘が振動できるようにすることで動
吸振器を作動状態とする。これとは逆に設定した回転数
範囲外に回転数がきたときは、ピストン015′を押し
出すように、電磁弁022′をコントロールし、ピスト
ン015′で重錘012′を固定し、振動しないように
することで動吸振器を不作動状態とする。
【0022】なお、判断器019′の判断結果が前回と
同一で、ピストン015′が押し出し、又は引き込み状
態の定位置にあるときは、電磁弁022′を中立位置に
し、油圧供給をコントロールしないようにコントローラ
ーが電磁弁022′をコントロールする。また、この油
圧供給をコントロールしないとき(電磁弁022′中立
位置)には、油圧源017′の電源も切るようにコント
ローラー020′で制御する。
同一で、ピストン015′が押し出し、又は引き込み状
態の定位置にあるときは、電磁弁022′を中立位置に
し、油圧供給をコントロールしないようにコントローラ
ーが電磁弁022′をコントロールする。また、この油
圧供給をコントロールしないとき(電磁弁022′中立
位置)には、油圧源017′の電源も切るようにコント
ローラー020′で制御する。
【0023】このような第2実施例によれば、ピストン
の油圧源を制御することにより、構造物の振動振巾は図
5の実線及びハッチングで示すような振動振巾となり、
従来の動吸振器と比較した場合、元の固有振動数での低
減効果は同じであるが、動吸振器を作動させた場合に新
たに現れる2個の固有振動数を無視することができる程
度に減少することが可能である。なお、従来は、動吸振
器の減衰を大きくすることに苦労していたが、本実施例
では、減衰が小さい方がより良い効果が得られるため、
動吸振器は簡単に製作できる。
の油圧源を制御することにより、構造物の振動振巾は図
5の実線及びハッチングで示すような振動振巾となり、
従来の動吸振器と比較した場合、元の固有振動数での低
減効果は同じであるが、動吸振器を作動させた場合に新
たに現れる2個の固有振動数を無視することができる程
度に減少することが可能である。なお、従来は、動吸振
器の減衰を大きくすることに苦労していたが、本実施例
では、減衰が小さい方がより良い効果が得られるため、
動吸振器は簡単に製作できる。
【0024】このような第2実施例においても、第1実
施例におけると同様に、重錘に鉛直方向の減衰力を付与
するために、油圧シリンダーを竪型として付設すること
も可能である。
施例におけると同様に、重錘に鉛直方向の減衰力を付与
するために、油圧シリンダーを竪型として付設すること
も可能である。
【0025】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、台板上に立設
された支持治具の上端に、ばね部材を介して重錘を弾性
的に支持してなる動吸振器において、上記台板又は上記
支持治具に固着され、通常上記重錘に小間隙を存して対
向する磁極を有し、励磁されたときは、上記重錘を吸着
固定し、非励磁のときは上記重錘をフリーにする電磁石
を具えたことにより、起振力の周波数の変化にもかかわ
らず、比較的広い周波数の範囲にわたって振巾を小さく
することができる構造簡単,価格低廉かつ高性能の動吸
振器を得るから、本発明は産業上極めて有益なものであ
る。
された支持治具の上端に、ばね部材を介して重錘を弾性
的に支持してなる動吸振器において、上記台板又は上記
支持治具に固着され、通常上記重錘に小間隙を存して対
向する磁極を有し、励磁されたときは、上記重錘を吸着
固定し、非励磁のときは上記重錘をフリーにする電磁石
を具えたことにより、起振力の周波数の変化にもかかわ
らず、比較的広い周波数の範囲にわたって振巾を小さく
することができる構造簡単,価格低廉かつ高性能の動吸
振器を得るから、本発明は産業上極めて有益なものであ
る。
【0026】請求項2の発明によれば、請求項1におい
て、電磁石の代わりに、付勢されたときは上記重錘に当
接してこれを固定し、非付勢時はこれをフリーにする流
体圧シリンダーを具えたことにより、請求項1の発明に
よる効果と実質的に同一の効果を得るので、本発明は産
業上極めて有益なものである。
て、電磁石の代わりに、付勢されたときは上記重錘に当
接してこれを固定し、非付勢時はこれをフリーにする流
体圧シリンダーを具えたことにより、請求項1の発明に
よる効果と実質的に同一の効果を得るので、本発明は産
業上極めて有益なものである。
【図1】本発明を船舶に適用した第1実施例を示す全体
系統図及びその動吸振器の縦断面図である。
系統図及びその動吸振器の縦断面図である。
【図2】図1における主機回転数と、船体上部構造物の
振巾との関係を示す線図である。
振巾との関係を示す線図である。
【図3】図1の動吸振器の変形例を示す同じく縦断面図
である。
である。
【図4】本発明の第2実施例を示す全体系統図及びその
要部を示す縦断面図である。
要部を示す縦断面図である。
【図5】図4における、主機回転数と船体上部構造物の
振巾との関係を示す線図である。
振巾との関係を示す線図である。
【図6】従来の動吸振器を示す縦断面図である。
【図7】図6の動吸振器を備えた船舶を示す後部側面図
である。
である。
【図8】図7における主機回転数と船体上部構造の振巾
との関係を示す線図である。
との関係を示す線図である。
【図9】図8において重錘に比較的小さい減衰力を作用
した場合の振動特性図である。
した場合の振動特性図である。
【図10】図9において、重錘に比較的大きい減衰力を
作用した場合の全体系統図である。
作用した場合の全体系統図である。
010 動吸振器の台板 011 支持治具 012 重錘 013 重錘の付加重錘 014 動吸振器のばね 015 電磁石 015′ ピストン 016 非磁性体 016′ ラム 017 電磁石用外枠 017′ 油圧源 018 リレー回路 019 判断器 020 回転検出器 020′ コントローラー 021 電磁石用押しばね 021a′ 油圧供給配管 021b′ 油戻し配管 022′ 電磁弁
Claims (2)
- 【請求項1】 台板上に立設された支持治具の上端に、
ばね部材を介して重錘を弾性的に支持してなる動吸振器
において、上記台板又は上記支持治具に固着され、通常
上記重錘に小間隙を存して対向する磁極を有し、励磁さ
れたときは、上記重錘を吸着固定し、非励磁のときは上
記重錘をフリーにする電磁石を具えたことを特徴とする
動吸振器。 - 【請求項2】 請求項1において、電磁石の代わりに、
付勢されたときは上記重錘に当接してこれを固定し、非
付勢時はこれをフリーにする流体圧シリンダーを具えた
ことを特徴とする動吸振器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19644692A JPH0617876A (ja) | 1992-06-30 | 1992-06-30 | 動吸振器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19644692A JPH0617876A (ja) | 1992-06-30 | 1992-06-30 | 動吸振器 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0617876A true JPH0617876A (ja) | 1994-01-25 |
Family
ID=16357960
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP19644692A Withdrawn JPH0617876A (ja) | 1992-06-30 | 1992-06-30 | 動吸振器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0617876A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102116357A (zh) * | 2011-03-10 | 2011-07-06 | 哈尔滨工程大学 | 一种悬臂式半主动吸振器 |
| CN104269246A (zh) * | 2014-10-29 | 2015-01-07 | 国网浙江慈溪市供电公司 | 变压器装置 |
| CN113565923A (zh) * | 2021-07-26 | 2021-10-29 | 长沙理工大学 | 一种宽频吸振器及其控制方法 |
| JP2024013609A (ja) * | 2022-07-20 | 2024-02-01 | 住友理工株式会社 | 建築構造物用の制振装置 |
-
1992
- 1992-06-30 JP JP19644692A patent/JPH0617876A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102116357A (zh) * | 2011-03-10 | 2011-07-06 | 哈尔滨工程大学 | 一种悬臂式半主动吸振器 |
| CN104269246A (zh) * | 2014-10-29 | 2015-01-07 | 国网浙江慈溪市供电公司 | 变压器装置 |
| CN113565923A (zh) * | 2021-07-26 | 2021-10-29 | 长沙理工大学 | 一种宽频吸振器及其控制方法 |
| JP2024013609A (ja) * | 2022-07-20 | 2024-02-01 | 住友理工株式会社 | 建築構造物用の制振装置 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19990831 |