JPH06182201A - 高温で安定な触媒及びその調製法ならびにその触媒を用いて化学反応を実施する方法 - Google Patents

高温で安定な触媒及びその調製法ならびにその触媒を用いて化学反応を実施する方法

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JPH06182201A
JPH06182201A JP3211855A JP21185591A JPH06182201A JP H06182201 A JPH06182201 A JP H06182201A JP 3211855 A JP3211855 A JP 3211855A JP 21185591 A JP21185591 A JP 21185591A JP H06182201 A JPH06182201 A JP H06182201A
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carrier
alumina
earth element
catalyst
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JP3211855A
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Hisao Yamashita
寿生 山下
Akira Kato
加藤  明
Mamoru Mizumoto
守 水本
Shinpei Matsuda
臣平 松田
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Hitachi Ltd
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  • Exhaust Gas After Treatment (AREA)
  • Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)
  • Catalysts (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】高温で高い比表面積を有する触媒とその使用方
法を提供する。 【構成】ランタン,ネオジウム,プラセオジウムの少な
くとも1つ(但しランタン単独を除く)を含む希土類元
素βアルミナ担体に触媒活性成分を担持し、化学反応を
行う。 【効果】1000℃前後の高温で高い触媒活性が得られ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の利用分野】本発明は高温で安定な触媒及びその
調製方法と該触媒を用いる触媒反応プロセスに関する。
本発明で使用される触媒は広い温度範囲で用いられ、特
に800℃以上の温度において安定で高活性を維持する
ことができる。
【0002】
【発明の背景】触媒を用いた高温下で反応を行わせるも
のに、有機溶媒の酸化除去,悪臭処理,自動車排ガス浄
化,高温水蒸気改質,高温脱硝などがある。また最近、
大容量のボイラーやガスタービン,航空機用のガスター
ビンなどへ触媒燃焼技術を応用する動きが起っている。
【0003】これらの方法では、反応温度がおよそ60
0℃以上であり、条件によっては1400〜1500℃
にまで達する。従ってこの様な高温域においても触媒活
性の低下が少なく、且つ熱的安定性の高い触媒が要求さ
れる。
【0004】従来、高温用触媒として使用されてきた触
媒は、アルミナ,シリカ,シリカ−アルミナ等を担体と
してこれら貴金属、或は卑金属成分を担持したもの、或
はジルコニア,チタン酸アルミニウム,コージエライ
ト,窒化ケイ素などのセラミックス材料を担体としてそ
の表面に活性アルミナなどをコーティングし、貴金属成
分を担持させたものなどが使用されてきた。
【0005】しかし、これらの触媒は通常800℃以上
になると、担体の結晶構造の変化(例えばアルミナの場
合γ型からα型への相転位)や結晶成長に伴う比表面積
の減少が起こり、これに伴って活性成分の凝集による活
性点の減少が生じ、触媒活性が失われてしまう欠点があ
った。上記したセラミックス材料を用いた触媒は、セラ
ミックス自体の耐熱性は高いが、コーティング材の耐熱
性が低いために触媒活性成分が有効に活用されないとい
う欠点がある。
【0006】従来、アルミナと希土類からなる担体を用
いた触媒に関する特許としては次のものが知られてい
る。
【0007】(1)米国特許3,993,572“希土類と白金族
からなる触媒成分” (2)米国特許3,966,391“高温安定触媒を用いた燃焼方
法” (3)米国特許3,956,188“高温安定触媒の組成と調製方
法” (4)米国特許3,899,444“排ガス処理用触媒” (5)米国特許3,867,312“排ガス処理用触媒” (6)米国特許3,714,071“高温で高強度をもつ低密度ア
ルミナ粒子” (7)米国特許4,056,489“高温安定触媒組成物及びその
調製法” (8)米国特許4,021,185“高温で安定な触媒の組成と調
製法” (9)米国特許4,220,559“高温安定触媒” (10)米国特許4,061,594“高温で安定なアルミナベース
の担体” また他の先行技術として米国特許3,978,004 , 3,956,18
6 , 3,931,050 ,3,898,183 , 3,894,4140 , 3,883,445
, 3,880,775 , 3,867,309 , 3,819,536 ,4,374,819 ,
4,369,130 , 4,318,894 , 4,233,180 , 4,206,087 , 4,
177,163 ,4,153,580 , 4,170,573 , 4,054,642 などが
ある。
【0008】これらの中で米国特許3,966,391 , 4,170,
573 , 4,061,594 は本発明と関連していると思われる。
【0009】米国特許3,966,391 ではLa(NO2)3,C
rO3,Sr(NO2)3 を含む溶液にアルミナ粉末を加え
て含浸法でこれらの成分を担持し、110℃で乾燥後、
1200℃で2時間焼成している。この触媒は炭化油の燃焼
に用いられる。
【0010】米国特許4,170,573 ではLa(NO2)3をア
ルミナ粉末に含浸し、160℃,16時間乾燥後、12
50℃で1時間焼成した後、Ce(NO2)3溶液を含浸後
160℃で16時間乾燥する。その後PtCl4 溶液を
含浸し427〜649℃で焼成してPt−La−Ce−
Al2O3触媒を得ている。
【0011】米国特許4,061,594 では600℃でオート
クレープ処理したアルミナを500℃で焼成し、La
(NO2)3を含浸した後、La3O3−Al3O3をつくり、
これに白金族を含浸して1000〜1200℃で焼成し
ている。
【0012】他方、ジャーナル オブ ソリッド ステ
ート ケミストリー(Journal ofSolid State Chemistr
y)19,193−204(1976)ではランタン・β
−アルミナの結晶についての研究を行っているが、該結
晶の触媒に関する記述はない。
【0013】
【発明の目的】本発明の目的は、耐熱性の高い触媒及び
それを用いた触媒反応プロセスを提供することにある。
【0014】
【発明の概要】γ−或はη−などのアルミナは高比表面
積を有し、担体やコーティング剤として現在広く用いら
れているが、800℃以上特に900℃以上においては
α−アルミナへの相転移及び結晶粒子の成長により焼結
体となり比表面積が著しく低下し、これに伴って触媒活
性成分である貴金属,卑金属などの粒子が凝集し、触媒
活性が低下する。本発明者らは、この様なアルミナの熱
的不安定性を改良するため及び触媒活性成分の凝集を防
ぐため鋭意研究を行ってきた。その結果ランタンβ−ア
ルミナ(La2O3・11−14Al2O3),プラセオジ
ウムβ−アルミナ(Pr2O3・11−14Al2O3),
ネオジウムβ−アルミナ(Nd2O3・11−14Al2
O3)、(以後該担体をL−β−アルミナと記述する)
担体に触媒活性成分である貴金属,卑金属などを担持し
た触媒が非常に有効であることを見出した。
【0015】本発明はアルミニウムとランタンの複合酸
化物からなる担体に活性成分を担持した耐熱性触媒であ
る。
【0016】アルミニウムとランタンの複合酸化物はラ
ンタンβ−アルミナとその前駆体の混合物からなり、該
前駆体は1000℃で2時間加熱した時ランタンβ−ア
ルミナに変り得るものである。また上記複合酸化物は本
質的にランタンβ−アルミナの前駆体からなる場合でも
良い。
【0017】本発明からなる高温安定触媒は、アルミニ
ウムとランタン,ネオジウム,プラセオジウムから選ば
れた希土類元素の少なくとも一つを含む複合酸化物に触
媒活性成分を担持したものであり、該複合酸化物は比表
面積が少なくとも10m2/g以上を有し、かつクロ
ム,ストロンチウム,セリウムが1重量%以下で、L−
β−アルミナ及び1000℃で10時間以内に加熱した
時にL−β−アルミナに変り得る前駆体あるいは本質的
にL−β−アルミナの前駆体の混合物からなる。以下本
発明の詳細を述べる。本発明においてL−β−アルミナ
は前述したように、La2O3・11〜14Al2O3,P
r2O3・11−14Al2O3,Nd2O3・11〜14A
l2O3の化学式で示される複合酸化物である。これらの
複合酸化物はAlとLa,Nd,Prの水酸化物,酸化
物の混合物を800℃以上の温度で熱処理することによ
って得られる。この担体に触媒活性成分を担持した触媒
は1000℃以上の温度で使用しても、触媒活性成分は
熱により凝集しにくく、高活性を維持できる。これはア
ルミニウムとランタン、又はネオジウム、又はプラセオ
ジウムの複合酸化物と触媒活性成分との間における相互
作用が強く働らいているためである。
【0018】複合酸化物はL−β−アルミナとその前駆
体の混合物又は該前駆体からなる。該複合酸化物は優れ
た耐熱性を有し、高比表面積をもつ。X線回折及び電子
顕微鏡観察から、この複合酸化物はアルミナの相転移が
抑制され結晶成長を起こしにくいものであることがわか
った。また窒素吸着量から求めた本発明の相体の比表面
積は、高温にしてもその減少が非常に少ない。上記担体
に活性成分としてパラジウムあるいは白金を担持した場
合、これら活性成分の分散状態(結晶粒子径)を電子顕
微鏡及びCOの化学吸着量から調べた結果1200℃で
焼成した場合でも、粒子径は小さく高分散させているこ
とがわかった。
【0019】AlとLa,Nb又はPrの複合酸化物を
セラミックスの成形体にコーティング、あるいは両者の
粉末を混合して担体とすることもできる。例えば耐熱性
のあるα−アルミナ,チタニア,ジルコニア,マグネシ
ア,コージエライト,ムライト,チタン酸アルミニウム
などの酸化物と上記複合酸化物を混合して使用すること
ができる。またシリコンナイトライド,シリコンカーバ
イドなどの非酸化物系の耐熱性材料と混合して使用でき
る。また上記耐熱性の材料からなる成形体に本発明から
なる複合酸化物をコーティングして使用できる。この場
合、AlとLa又はNb,又はPrからなる複合酸化物
は全担体の少なくとも50%以上であることが望まし
い。
【0020】本発明者らは次の様な事実を明らかにした
(以後は説明を簡単にするため、Laに限って記述す
る)。
【0021】(1)Laは高温加熱するとアルミナ担体の
安定化に対し同じ様に効果をもたらすが、同じ希土類で
もCeは安定化に対する効果がない。さらにCr,Z
r,Sr,Ca,Naなどをアルミナに添加すると、1
200℃以上で焼成した場合結晶成長を促進する。この
現象が起こると担体の比表面積は著しく減少してしま
う。
【0022】(2)この複合酸化物は少なくとも10m2
/g の比表面積をもち、無定形あるいはこれに近い結
晶状態にあるL−β−アルミナまたは1400℃で2時
間加熱した時にL−β−アルミナに変り得るL−β−ア
ルミナの前駆体の状態で存在する。複合酸化物における
アルミナの化学形態はα−,γ−,θ−,η−,κ−,
χ−,ρ−,δ−以外であり、比表面積は望ましくは2
0〜100m2/g を有する。
【0023】(3)複合酸化物におけるL−β−アルミナ
の含有率は15〜95重量%である。出発原料(焼成
前)におけるAl2O3に対するLa2O3のモル比(La
2O3/Al2O3)は1/99でL−β−アルミナの含有
率は15重量%である。La2O3/Al2O3=20/8
0(モル比)の時、L−β−Al2O3の含有率は95重
量%である。同様にLa2O3/Al2O3=10/90で
は、L−β−アルミナは90重量%、La2O3/Al2
O3=5/95では64重量%、La2O3/Al2O3=
2/98では27重量%である。
【0024】複合酸化物における主成分はL−β−アル
ミナとその前駆体の混合物又は前駆体であり、少なくと
も50重量%以上を含む。
【0025】L−β−アルミナは粉末X線回折におい
て、Cu−Kα線を用いた場合、ブラッグ角2θが1
8.9゜(7),20.1゜(9),32.3゜(5),34.0
゜(2),36.2゜(1),39.4゜(8),40.9゜(1
0),42.8゜(4),45.1゜(6),58.0゜(1
1),67.4゜(3)(カッコで囲んだ番号は相対強度の
順序を示す)の位置にピークをもつ。1200℃で焼成
した複合酸化物の場合、図3b,図3cに示すように1
8.9゜,20.1゜,32.3゜,34.0゜,36.2
゜,42.8゜,45.1゜,58.0゜,67.4゜にピ
ークをもっている。このことは該複合酸化物が、L−β
−アルミナを含有していることを示している。図3b,
図3cに示すX線回折図は、図3a,図3bに比べてピ
ークが弱く、しかもブロードであることから、この複合
酸化物はL−β−アルミナとα−,γ−,θ−,η−,
κ−,δ−,χ−,ρ−以外の形態を有するL−β−ア
ルミナの前駆体を含み、この前駆体は無定形であること
がわかる。図3b,図3cにおいて、黒丸で示したピー
クは32.3゜,36.2゜,42.8゜,45.1゜,6
7.4゜である。
【0026】(4)α−,γ−,θ−,δ−,η−,κ
−,χ−,ρ−の様な形態をもつアルミナ担体にランタ
ン,プラセオジウム,ネオジウム塩の溶液を含浸し、1
000〜1200℃で2時間焼成した場合、L−β−ア
ルミナの量は充分生成しない。
【0027】本発明によると高温で安定な触媒は、担体
が複合酸化物からなっている。本発明の高温安定触媒は
ハニカム構造をとり得る。本発明の高温安定触媒は触媒
活性成分を担持する担体と担体を支持するための支持体
とから成ることもできる。この場合支持体として金属
板,金網,海綿状金属から選ぶことができる。また活性
成分が担持されている複合酸化物を担体の表面にコーテ
ィングして用いることもできる。
【0028】本発明の高温安定触媒を調製する望ましい
方法は、アルミニウム塩と、ランタン,プラセオジウム
あるいはネオジウム塩の混合溶液にアルカリを添加して
得られる共沈物を濾過して分離し、成形した後、100
0℃以上の温度で焼成する。この焼成でAlとLa,N
b,Prの希土類元素の少なくとも1つとの複合酸化物
が生成する。即ち、少なくとも10m2/g 以上の比表
面積をもつ複合酸化物となり、該複合酸酸化物は、α
−,γ−,θ−,η−,κ−,χ−,ρ−,δ−以外の
アルミナ構造をもつものであり、これは1000℃以
上,2時間以内で加熱した時にL−β−アルミナに変り
うる前駆体あるいはL−β−アルミナとこの前駆体の混
合物である。
【0029】更に本発明からなる触媒担体は、アルミニ
ウムとランタン,ネオジウム又はプラセオジウムの酸化
物あるいは塩の微粉末を乾式或は湿式法で均一に混合
し、800℃以上望ましくは1000℃以上で焼成し、
L−β−アルミナの前駆体又はL−β−アルミナを調製
することができる。
【0030】焼成温度が800℃以下であると、L−β
−アルミナの前駆体の生成が認められない。
【0031】本発明の担体は次の様な方法で調製され
る。
【0032】(イ) 複合酸化物の出発原料即ちAlとL
a,Nb,Pr塩の均一混合物を例えば800℃以下の
温度で焼成する。次いで900℃以上の温度で焼成し、
1000℃以上で10時間以内で加熱するとL−β−アルミ
ナ及びその前駆体の混合物をつくる。
【0033】(ロ) 複合酸化物の出発原料を予め800
℃以下の温度で焼成する。次いで、複合酸化物の前駆体
に活性成分を含む溶液を含浸するかあるいは担体上に該
複合酸化物と活性成分が含まれているものをコーティン
グする。これを900〜1500℃で一定時間焼成し
て、L−β−アルミナの前駆体及びこれらの混合物を形
成させる。
【0034】AlとLaの複合酸化物を形成させるため
の焼成温度は900℃以上望ましくは1000℃以上が
良い。もし焼成温度が900℃以下であると、望ましい
複合酸化物が形成されない。
【0035】本発明の複合酸化物の結晶は無定形に近
く、またはL−β−アルミナに近い構造をもつ。この構
造については、その焼成温度,焼成時間で決まる。温度
が高くなると、複合酸化物中のL−β−アルミナの割合
は多くなる。
【0036】複合酸化物の前駆体を1500℃で1時間
以上加熱すると、複合酸化物の結晶成長が著しくなり、
比表面積が減少してしまう。900℃で加熱した場合で
も望ましい複合酸化物を得るには100時間あるいはそ
れ以上加熱すれば良い。焼成条件は実用見地から選ぶと
良い。望ましい焼成条件は1000℃で少なくとも1時
間から1400℃で0.5h あるいはそれ以下が良い。
焼成するときの圧力はそれほど重要な要素ではない。最
も望ましい焼成条件は1100℃で10時間から130
0℃で0.5〜2時間で圧力が100Kg/cm2以下であ
る。
【0037】複合酸化物からなる粉末は種々の形状、例
えば球状,円柱状,円筒状,リング状,ハニカム状など
にして用いる。また複合酸化物を含む粉体を種々の形状
をもつ金属板,金網,海綿状金属、あるいは無機質の耐
熱性基材、例えばムライト,コージエライト,α−アル
ミナ,ジルコニア,アルミニウムチタネート,シリコン
カーバイト,シリコンナイトライドなどにコーティング
して使用することができる。この場合、複合酸化物のコ
ーティング量は全担体に対して少なくとも5重量%、望
ましくは5〜30重量%が良い。アルミニウムとランタ
ンの複合酸化物は通常の沈殿法,沈着法,混練法,含浸
法などで調製できる。これらの方法の中で、共沈法は均
密な複合酸化物が生成できることから最も適している。
更に共沈法はL−β−アルミナ及びその前駆体の生成に
対し最も有効な方法である。
【0038】複合酸化物は共沈法あるいはアルミナ又は
アルミナゾルと酸化ランタンあるいは水酸化ランタンの
均一な混合物を焼成することにより得られ、またアルミ
ナにランタンの水溶液を含浸し加熱することによって得
られる。アルミニウムとランタンの混合溶液にアルカリ
を添加し均一な共沈殿物を調製することが望ましく、こ
の方法によれば、比較的低い温度でも目的とするアルミ
ニウムとランタンの複合酸化物が得られる。
【0039】本発明において、アルミニウムの出発原料
としては硝酸塩,硫酸塩,塩化物,アルコキシドなどの
有機塩,水酸化物,酸化物などが用いられる。ランタ
ン,ネオジウム,プラセオジウムの出発原料としては、
硝酸塩,塩化物,臭酸塩などの水溶性塩,水酸化物,酸
化物などが用いられる。またランタン,ネオジウム,プ
ラセオジウムを含みセリウムを含まない混合希土でも良
い。
【0040】触媒活性成分は、金属あるいは金属酸化物
で担体に担持される。この場合、活性成分は通常の方法
例えば含浸法,混練法などによって担体に担持される。
活性成分の出発原料としては無機塩と錯塩などを含む。
【0041】本発明の触媒は、水素,一酸化炭素,炭化
水素,アルコールなどの燃料の燃焼反応,悪臭除去,脱
硝反応,自動車排ガス処理などに用いられる。本発明の
触媒を水素,一酸化炭素,アルコール,炭化水素類の少
なくとも1種を燃焼成分とするガスの反応に使用する場
合には、触媒活性成分として周期律表第VIII族,マンガ
ン,クロム,ジルコニウム,希土類,スズ,亜鉛,銅,
マグネシウム,バリウム,ストロンチウム、及びカルシ
ウムなどを用いることが望ましい。かかる燃焼反応に用
いられる燃料としては、メタン,エタン,プロパン,ブ
タン,ケロシン,ディーゼルオイル,軽油,液化天然ガ
ス,石油ガスなどがある。反応温度は、ガスの種類によ
っても異なるが、通常は室温から1500℃の広い範囲
を適用することができる。燃焼反応を行うときは、前記
ガスを酸素を含むガスの存在下で触媒に接触させる。燃
料がメタンの場合、反応温度は400〜1500℃が特
に望ましく、活性成分としては白金族元素が良い。
【0042】本発明の触媒を自動車排ガスなどのように
内燃機関の排ガス浄化に使用する時には、触媒活性成分
として、周期律表第VIII族,マンガン,クロム,ジルコ
ニウム,希土類元素,錫,亜鉛,銅,マグネシウム,バ
リウム,ストロンチウム,カルウシムから選ばれ少なく
とも1種以上を含み、排ガスと酸素を触媒の存在下で1
50〜1500℃の温度で接触させる。特に第VIII族元
素が活性成分として望ましい。この場合、一酸化炭素,
炭化水素は酸化され、窒素酸化物は無害な窒素と水に転
換される。
【0043】本発明の触媒をボイラー,ガスタービンな
どの排ガス中に含まれる窒素酸化物を還元するために使
う場合、還元剤としてアンモニアを用いて400〜15
00℃で行う。この場合、活性成分としては周期律表第
VIII族,アルカリ土類金属,チタン,ジルコニウム,パ
ナジウム,希土類,周期律表第VaVIa属,マンガン,
亜鉛,アルミニウム,錫から選ばれた少なくとも1種以
上の元素が望ましい。これらの元素は担体上に酸化物の
形態で担持されるが、最も望ましい元素として、タング
ステン,パナジウム,チタン,錫,セリウム,鉄,ニッ
ケル,コバルトの少なくとも1種以上を含むものであ
る。
【0044】本発明の触媒をメタン化触媒に用いる場
合、活性成分として周期律表第VIII族,亜鉛,クロム,
モリブデン,錫,パナジウム,セリウムが望ましく、一
酸化炭素あるいは二酸化炭素と水素を250〜800℃
で接触させる。最も望ましいのは、周期律表第VIII元
素,ニッケルである。
【0045】本発明の触媒を、炭化水素の脱水素反応に
使う場合、活性成分としてクロム,亜鉛,パナジウム,
銅,銀,鉄,ニッケル,コバルトから選ばれた少なくと
も1種以上を含み、炭化水素を室温から1500℃の範
囲で触媒と接触させる。この場合、活性成分として銅,
亜鉛の少なくとも1種以上を含み温度を300〜1000℃
にするのが望ましい。
【0046】La2O3−Al2O3担体の調製法 La2O3−Al2O3系担体の調製法を図1に示す。La(N
O2)3とAl(NO2)3の混合溶液にアンモニア水を滴下
し、沈殿物を水洗し乾燥する。500℃で予備焼成した
後、グラファイトを1重量%添加し直径3mm,長さ3mm
の円柱状に成型する。次いで700℃で2時間予備焼成
する。比較のためAl2O3のみ、あるいはLa2O3のみ
の場合も同様にして調製した。La2O3を5モル%,A
l2O3を95モル%含む場合をLa2O3・Al2O3(5
/95)で以後記述する。700℃焼成におけるLa2O
3・Al2O3(5/95)担体では、比表面積が130m2
/g,細孔容積(含水率から測定)は0.4ml/g で
あった。
【0047】Pd触媒の調製法 硝酸パラジウム溶液を上記担体に含浸法で担持した。P
d含有量は1重量%である。Pdを担持した後、500
℃で30分間予備焼成し、その後、1200℃で2時間
焼成した。
【0048】実験装置 触媒の活性は、内径18mmの石英管を用いて通常の流通
方式でメタンの酸化活性について調べた。メタン0.1
% を含む空気を触媒層に導入し、等温条件下でメタン
反応率を測定した。また触媒の耐久性を調べるため、メ
タン3%を含む空気を、500℃に予熱し、触媒層に導
入して約1150℃に保持した(断熱温度は1200℃
以上)。触媒量は8mlで、空間速度は30,000h
-1 とした。メタンの濃度はガスクロマトグラフにより
行った。担体の結晶構造はX線回折及び透過型電子顕微
鏡で調べた。担体に担持されたPdの分散状態は、CO
の化学吸着量で調べ、比表面積はN2 の吸着により求め
た。
【0049】La2O3−Al2O3系担体の比表面積と結
晶構造 Laを0,2,5,10,20,50,75,100モ
ル%含むLa2O3・Al2O3系担体を調製し、予め70
0℃で焼成した。これらを1000℃(曲線11),1
200℃(曲線12),1400℃(曲線13)で2時
間焼成した。図2に比表面積の測定結果を示す。比表面
積はLaを2〜5モル%含むときに最大値を示すことが
わかる。1200℃で焼成した場合、La2O3・Al2
O3(2/98)で33m2/g,(5/95)で37m
2/gであった。これに対して、Al2O3単独では5.6
m2/gであった。La含有量が10〜100モル%に
増えると、比表面積は次第に減少する。この結果から、
La2O3をAl2O3に少量添加すると熱的安定性が著し
く増加する。
【0050】La2O3−Al2O3系担体の結晶構造をX
線回折で調べた。図3a〜図3dは、1200℃で2時
間加熱した担体のX線回折図を示したものである。Al
2O3単独ではα−Al2O3に帰属するピークが認めら
れ、La2O3・Al2O3(5/95)ではランタンβ−
Al2O3(La2O3・11Al2O3)に帰属する4つのピ
ークが認められた。La2O3−Al2O3(50/50)で
はLaAlO3 が生成した。ランタンβ−Al2O3に帰属
するピークは弱く、ブロードであり結晶成長は僅かであ
ることがわかる。従って、得られた複合酸化物は、ラン
タンβ−Al2O3の前駆体あるいは、ランタンβ−Al2
O3に近い形態のものであることが考えられる。
【0051】1000℃で2時間加熱した場合、この複
合酸化物は明確なピークは認められず、無定形を示して
いるがこれはランタンβ−アルミナの前駆体と考えられ
る。この前駆体は1400℃で2時間焼成するとランタ
ンβ−Al2O3に転換する。ペロブスカイト構造をもつ
ランタンアルミネート(LaAlO3)は強いピークを示
している。La2O3/Al2O3(10/90)の場合、ラ
ンタンβ−Al2O3とLaAlO3 の混合物が生成して
いる。
【0052】図4に800〜1400℃で焼成したLa
2O3・Al2O3系酸化物の生成条件についてX線回折で
調べた結果を示した。ランタンβ−アルミナ及びその類
似物は1400℃焼成の場合Laが2〜30モル%で生
成していることがわかる。
【0053】LaAlO3 は低い温度で容易に生成す
る。
【0054】Al2O3単独では1200℃で焼成すると
α−Al2O3の非常に強いピークが認められるが、La
2O3・Al2O3(2/98)では、θ−,κ−Al2O3に
帰属する非常に弱いピークが認められる。これらの結果
から、Al2O3に少量のLa2O3を添加することによ
り、α−Al2O3の成長を抑制していることがわかる。
【0055】R.C.Ropp等は、ランタンβ−Al2O3に
ついて、La2O3・Al2O3(8.3/91.7)の混合
物を1400℃以上に加熱するとLaAlO3を経て生
成することを報告している(J.Am.Cer.Soc.,63,
416(1980))。
【0056】本発明において1000℃の様に低温で2
時間焼成した場合でも、ランタンβ−Al2O3の生成が
認められるのは、その調製法の相違即ち本発明では共沈
法であり、Roppらは酸化物同士の混合物から調製したた
めと思われる。共沈法は両酸化物の混合が充分行われて
いる。La2O3・Al2O3担体の粒子径を電子顕微鏡で
調べた。代表的なものとして、1200℃で焼成した
(A)Al2O3単独, (B)La2O3・Al2O3(5/95)を
調べた結果、α−Al2O3は500〜1500Åに達す
るのに対し、La2O3・Al2O3(5/95)では100
〜300Åであった。La2O3・Al2O3(50/50)
即ちLaAlO3 では約1000Åであった。Schaper
らはLa2O3はγ−Al2O3のシンタリングを防止する
が、これは担体の表面層にLaAlO3 が生成すると報
告している(H. Schaper. et. al,Applied Catalysis,
7,211(1983))。しかし本発明ではシンタリン
グの防止はランタン−β−Al2O3の生成によるもの
で、LaAlO3 の生成のためではない。この相違は、
調製法に起因するものと思われる。即ち、Schaper ら
は、成型したγ−Al2O3にLa(NO2)O3溶液を含浸
する方法を採用しているからである。含浸法では、担体
の表面層でLa2O3濃度が高くなるので、LaAlO3
が容易に生成するためである。
【0057】Pd−La2O3・Al2O3触媒の活性 Pd触媒のCH4 酸化活性を調べるため、CH4 を0.
1% 含む空気を用いて250〜700℃の温度で酸化
率を測定した。これらの測定は、等温条件で行った。図
5は種々のLa/Alの組成比をもつ担体にPdを担持
した触媒の活性を調べた結果を示したものである。Pd
−La2O3・Al2O3(5/95)の触媒が最高の活性を
示す(曲線24)。Pd−Al2O3触媒(曲線21)は
活性が最も低い。Pd−La2O3・Al2O3(2/98)
は曲線25で示したように、(10/90)(曲線2
3)の場合とほぼ同様であることがわかる。Pd−La
2O3・Al2O3(50/50)は図2で示したように比表
面積は低いもに拘らず曲線22で示すように活性は比較
的高いことがわかる。
【0058】担体上に担持されたPdの分散状態を調べ
るため、CO吸着によりPd表面積を求めた。250℃
でHe処理した後、200℃でCO吸着量を測定した。
図6はLa含有量の異なる担体に担持したPdの表面積
を求めた結果を示したものである。Pd表面積はLaが
5〜10モル%迄は増加し、50モル%では0に迄減少
する。電子顕微鏡でPd触媒の粒子径を観察した。その
結果、Al2O3単独の担体に担持されたPdの粒子径は
1500〜2000Åであり、La2O3・Al2O3(5
/95)に担持されたPd粒子径は300〜800Åで
あった。担体の結晶粒子が成長することにより、Pd粒
子も凝集する。いわゆる“地震効果”が起っている。
【0059】ランタン−β−Al2O3に担持されたPd
触媒の耐久性 Pd燃焼触媒の耐久性を調べるため、メタン3vol% を
含む空気を触媒層に500℃で導入し、メタンを115
0℃で燃焼させた。Pd−La2O3・Al2O3(5/9
5)及びPd−Al2O3触媒の2種類について、100
時間の連続テストを行った。この場合、Pd−Al2O3
触媒は、1000℃で焼成したものを使用した。これは
1200℃で焼成すると、ガスの温度を500℃にして
も着火しないためである。耐久性試験を図7に示した。
Pd−La2O3・Al2O3(5/95)では曲線32で
示したように99.5% 以上のメタン反応率を示すが、
Pd−Al2O3では曲線31で示したように99.5%
から98%以下に低下している。
【0060】耐久試験後の触媒を種々の方法で調べた。
BET比表面積,Pd表面積の測定結果を表1に示し
た。
【0061】
【表1】
【0062】Pd−Al2O3触媒では、これらの表面積
は著しく減少するのに対し、Pd−La2O3・Al2O3
(5/95)触媒では比較的小さい。耐久試験後の両触媒
の活性について、0.1% のメタンを用いて300〜7
00℃の等温条件下で反応率を調べた結果、Pd−La
2O3・Al2O3(5/95))では速度定数が15〜20
%低下していたのに対し、Pd−Al2O3では50〜8
0%低下していた。また電子顕微鏡観察から、耐久試験
後のPd−Al2O3触媒では、担体上のPd粒子径が3
000〜5000Åにまで達していた。
【0063】以後本発明の例を具体的に記述するが、本
発明はこれらの実施例に何等限定されるものではない。
【0064】
【発明の実施例】
実施例1 硝酸アルミニウム375.1g と硝酸ランタン228g
を蒸留水1lに溶解する(La/Al=5/95)。こ
の溶液を撹拌しながら3Nアンモニア水を滴下し、pH
7.5 まで中和する。得られたアルミニウムとランタン
の共沈物を充分水洗し、乾燥した後、粉砕して1000
℃で5時間焼成した。得られた粉末をプレス成型機で直
径3mm,長さ3mmの円柱状にし担体とした。
【0065】一方前述の方法において、硝酸ランタンを
添加しない以外は同様に調製し、アルミナのみから成る
比較例担体を得た。
【0066】上記した2種類の担体に硝酸パラジウム溶
液をPdとして1重量%含浸した後、120℃で5時間
乾燥し、その後1200℃で3時間焼成し、実施例1,
比較例1の触媒を得た。この触媒のメタン酸化活性につ
いて調べた。下記組成のガスを空間速度25,000h
-1 で流し、1000時間の連続試験を行った。
【0067】ガス組成: メタン 3% 空 気 残 本実験では反応ガスを500℃に予熱した。メタンの反
応率が90%以上に達すると、触媒層の温度は約120
0℃に達するので、触媒の高温での耐久性を評価でき
る。表2にその結果を示す。
【0068】
【表2】
【0069】実施例1で得られた触媒は高温耐久性に優
れていることがわかる。実施例1及び比較例1の触媒の
100時間試験後の比表面積を測定したところ、それぞ
れ23.5m2/g,5.6m2/gであった。またPdの
表面積は実施例1では37m2/g−Pd,13.6m2
/g−Pd であった。この様に比較例触媒に比べて、
実施例触媒は比表面積及びPdの分散状態が良好であり
耐熱性触媒として優れていることがわかる。
【0070】実施例2 硝酸アルミニウム3750gと硝酸ランタン480gを
蒸留水10lに溶解する。以下実施例1と同様にして得
られた800℃焼成粉体1Kgに蒸留水2.5lを加え
振動ミルで粉体の平均粒子径が約1μmになるまで粉砕
し、スラリー状の浸漬液を調製する。この浸漬液に市販
のコージライト基材から成るハニカム構造体(直径90
mm,長さ75mm)を浸漬した後、浸漬後から取り出し、
圧縮空気を吹付けて過剰に付着した液を除き、120℃
で乾燥後500℃で1時間熱処理した。この操作を繰返
し、最終的に1000℃で2時間焼成した。かくして得
られたハニカム構造体は18.7重量% の複合酸化物の
層を有していたこのハニカム担体の比表面積は13.5
m2/gであった。次いで得られたハニカム構造体を塩
化白金酸と塩化ロジウムを混合した水溶液に浸漬し、1
20℃で乾燥後、600℃水素気流中に還元した。触媒は
1.5重量%の白金と0.4重量%のロジウムを有してい
た。
【0071】この触媒を、自動車の排ガス酸化用として
用いた。普通自動車用エンジン(1800ccクラス)に
触媒コンバータとして使用し、1万Km走行試験を行な
った結果、10モードでCO1.0g/Km,HC0.1
9g/Kmであった。この結果から本発明になる耐熱性
担体を用いた触媒では内燃機関の排気ガス処理にも使用
でき、高温反応に安定した性能を維持することがわか
る。
【0072】実施例3 本実施例では本発明になる耐熱性担体を高温脱硝反応用
触媒に用いた例について述べる。
【0073】実施例1と同様の方法で調製した成型前の
複合酸化物より成る粉末50gにメタチタン酸スラリー
500g(TiO2 として150g)を混練機により充
分混練する。その後150℃で乾燥し、粉砕して400
℃で4時間焼成する。得られた粉末をプレス成型機を用
いて直径3mm,厚さ3mmの円柱状に成型後、タングステ
ン酸アンモニウムの過酸化水素水溶液に浸漬する。その
後600℃で2時間焼成して触媒を得る。かくして得ら
れた触媒は酸化タングステンを5重量%含んでいる。
【0074】反応は下記組成のガスを用い、空間速度5
000h-1,反応温度600℃の条件下で100時間行
なった。
【0075】反応ガス組成 NO2 200ppm NH2 200ppm O2 3% H2O 10% N2 残 部 NO2 の除去率は初期で94.8% 100時間後で9
4.4% であった。以上の結果より本発明になる担体を
用いた触媒によれば高温脱硝反応に対しても優れた性能
を示す。
【0076】実施例4 本実施例ではCOのメタン化反応用触媒に用いた例につ
いて述べる。
【0077】実施例1と比較例1で得た成型後の担体に
硝酸ニッケルを含浸し、500℃で焼成後更に塩化ルテ
ニウムを含浸後、1000℃で焼成し完成触媒を得た。
本触媒はNiO30%,Ru3%を含有している。この
触媒を反応管に充填し、CO5%,H2 17%,N
2 残、のガスをSV=100,000h-1 になるように導入
し、反応温度350℃でメタネーション反応を行った。
その結果、COのメタン化収率は、本実施例触媒は、本
比較例触媒に比べ約15倍の収量であることがわかっ
た。このように高温に限らず比較的低温における反応に
おいても本発明からなる触媒は非常に有効であることが
わかる。
【0078】実施例5 本実施例ではメタノールの脱水素用触媒について調べ
た。
【0079】実施例1で述べた成型後の担体に硝酸銅及
び硝酸亜鉛溶液を含浸し、乾燥後1000℃で焼成す
る。Cu及びZnの含有量はそれぞれ20重量%,10
重量%である。該触媒を反応管に充填し、800℃の温
度にした後、メタノールを導入し、脱水素反応を行わせ
ホルマリンを製造したところ、メタノールの転化率は9
8%以上であり、ホルマリンへの選択率も従来に比べ約
5倍であった。
【0080】実施例6 硝酸アルミニウム500gと硝酸ネオジウム30.7g
を蒸留水5lに溶解した。この溶液を撹拌しながら3N
アンモニア水を滴下しpH8まで中和した。得られたア
ルミニウムとネオジウムの共沈物をデカンテーションに
より蒸留水を用いて充分洗浄した後、ろ過し、150℃
で1昼夜乾燥した。60メッシュ以下に粉砕し、500
℃で2時間焼成した後、グラファイトを0.5 重量%加
え、プレス成型機を用いて直径3mm,厚さ3mmの円柱状
に成型した。この担体(A)の組成はNd2O35モル
%,Al2O395モル%である。この担体を1200℃
で2時間焼成し、比表面積をN2 ガス吸着によるB.E.
T. 法で測定した。また、担体の結晶構造は粉末X線回
折法で調べた。その結果を表3に示す。
【0081】実施例7 硝酸アルミニウムと硝酸ネオジウムの割合を変えた以外
は実施例6と同様にして調製し、担体(B),(C),
(D)を得た。得られた担体はそれぞれ次の組成を有す
る。(B):Nd2O32モル%,Al2O398モル%、
(C):Nd2O310モル%,Al2O390モル%、
(D):Nd2O320モル%,Al2O380モル%。これ
らの担体の比表面積及び生成物の形態を実施例6と同様
な方法で測定した。結果を表3に示す。
【0082】
【表3】
【0083】実施例8 硝酸アルミニウム500gと硝酸プラセオジウム30.
5g を原料とし、実施例6と同様の方法で調製し、P
r2O35モル%,Al2O395モル%から成る担体
(E)を得た。また硝酸アルミニウムと硝酸プラセオジ
ウムの割合を変え、担体(F),(G),(H)を得た。得ら
れた担体はそれぞれ次の組成を有する。(F):Pr2O3
2モル%,Al2O395モル%、(G):Pr2O310モ
ル%,Al2O390モル%、(H):Pr2O320モル
%,Al2O380モル%。これらの担体の比表面積及び
生成物の形態を調べた結果を表4に示す。
【0084】
【表4】
【0085】実施例9 硝酸アルミニウム500gと硝酸ネオジウム18.6g
と硝酸プラセオジウム18.5g を原料とし実施例6と
同様の方法で、Nd2O33モル%,Pr2O33モル%,
Al2O394モル%の割合で含む担体(I)を調製し
た。この担体の比表面積は23.0m2/gであった。ま
た結晶構造を調べたところ、主にネオジウム−βアルミ
ナと、プラセオジウム−βアルミナから成ることが確認
された。この結果からもわかるようにこれらのβアルミ
ナを含有する担体は高温においても高比表面積を有して
いる。
【0086】実施例10 アルミナゾル(アルミナ含有率9.8%)500gと炭酸
ネオジウム12.3gをライカイ機にて2時間混練した
後、150℃で1昼夜乾燥した。60メッシュ以下に粉
砕し、500℃で2時間焼成した後、グラファイトを
0.5重量% 加え、プレス成型機を用いた直径3mm,厚
さ3mmの円柱状に成型した。この担体の組成はNd2O3
4モル%,Al2O396モル%である。この担体を10
00℃または1200℃で2時間焼成し、比表面積を測
定したところ、それぞれ96.5m2/g,21.6m2/
gであった。
【0087】実施例6〜10で調製した担体を用いたP
d触媒の耐久試験を行ったところ、800〜1400℃
で優れた性能を示した。
【0088】以上の様に本発明からなる触媒は高温にお
いても比表面積が大きく、低温は言うに及ばず高温にお
ける化学反応に対しても適用できることがわかる。
【0089】実施例11 実施例1に示した本発明に係る担体にモリブデン酸アン
モニウム及び硝酸ニッケルの混合溶液を含浸し、乾燥後
500℃で5時間焼成する。本触媒の組成はMoO3 1
5重量%,NiO5重量%である。この触媒40mlを
内径15mmの反応管に充填し、約1l/min の流速で水
素を流過して450℃で5時間還元した。還元後、40
0℃,10気圧の条件で、H2を300ml/minの流
速、またn−ヘキサンにチオフェンをSとして100重
量ppm 添加した合成原料を100ml/hの流速で触媒
上に供給した。反応後のn−ヘキサン中の硫黄温度をガ
スクロマトグラフで測定したところ、100時間後にお
いてもSとして0.1 重量%ppm 以下であった。
【0090】実施例12 実施例1に示した本発明に係る担体に塩化白金酸溶液を
含浸し、乾燥後900℃で2時間焼成する。本触媒のP
t含有量は1重量%である。この触媒5ccを反応管に充
填し、悪臭成分の代表としてメチルエチルケトン,トル
エン,ホルマリンの三成分を夫々100ppm 含むガスを
空気とともに触媒層に導入する。反応温度500℃にお
いて、触媒層出口の前記有機物を測定したところ、メチ
ルエチルケトン0.4ppm,トルエン0.3ppm,ホルマリ
ン0.8ppmであり、本触媒は悪臭成分を除去するのに非
常に有効であることがわかった。
【0091】実施例13 実施例1に示した本発明に係る担体に微粉末とβスズ酸
スラリーを混練・乾燥して500℃で3h焼成した触媒
1gを重質油20gに添加しこれをオートクレープ内に
充填し、100Kg/cm2 400℃でH2 を流しながら
30分間反応させた。反応終了後生成物を減圧蒸留によ
り各留分に分離した。結果を下表に示す。本触媒は重質
油の軽質化に優れた性能を示すことがわかる。
【0092】 実施例14 実施例1に示した本発明に係る担体に塩化銅の溶液を含
浸し、500℃で2時間焼成した。本触媒の組成はCu
2O が20重量%である。この触媒を用いてプロピレン
の酸化反応を行った。触媒20mlに反応ガスとしてC
3H425%,O2 10%,N2 残の組成から成るガスを
温度450℃で導入し、生成ガスを分析した。その結
果、C3H4の転化率は98%で、アクロレインへの選択
率は88%であった。このように本触媒の酸化率は非常
に高いことがわかる。
【0093】実施例15 実施例1に示した本発明に係る担体に硝酸コバルト,硝
酸第2鉄の混合液を含浸し、800℃で5時間焼成し
た。本触媒の組成はCoO12重量%,Fe2O38重量
%である。この触媒40mlにCO40%,H2 60%
から成るガスを300℃ 50Kg/cm2の条件で反応さ
せたところ〔CO+H2 〕の転化率は88%であった。
また生成物の分析から選択率を調べたところ、C1〜C5
までのガス成分は48%,ガソリン留分21%,含酸素
化合物12%,重質油29%であった。以上の結果から
本触媒はCOとH2 から有機化合物を合成するのに適し
ていることがわかる。
【0094】実施例16 実施例1に示した本発明に係る担体に、硝酸銅と硝酸亜
鉛の混合溶液を含浸し、500℃で2時間焼成した。本
触媒に水素75%,一酸化炭素25%から成る混合ガス
を温度300℃,圧力100Kg/cm2 で導入し、生成
ガスを分析したところ〔CO+H2 〕の転化率は90%
でメタノールの選択率は92%であった。以上のことか
ら、本触媒はCOとH2 からメタノールを合成するのに
適していることが分かる。
【0095】実施例17 実施例1に示した本発明に係る担体に硝酸ニッケル溶液
を含浸し、500℃で2時間焼成する。本触媒の組成は
NiO15重量%である。本触媒を用いてノルマルブタ
ンの異性化反応を温度100℃で行ったところ、イソブ
タンへの収率が69%であった。このように本触媒は異
性化反応に対して有効であることがわかる。
【0096】実施例18 実施例1に示した本発明に係る担体に塩化鉄,塩化カリ
ウム,塩化銅の混合溶液を含浸し、乾燥後、700℃で
2時間焼成した。本触媒の組成はFe3O420wt%,
K2O 2%,CuO2%である。本触媒に75%H2 お
よび25%H2を温度550℃,圧力250℃Kg/cm2
の条件下で接触させたところ、〔H2+N2 〕の転化率
は95%であった。この実験から、本発明からなる触媒
はN2 の水素化によるアンモニア合成に有効であること
がわかる。
【0097】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように本発明の触
媒は広い温度範囲で安定であり且つ高温での比表面積が
きわめて大きい。このため各種の化学反応に使用でき、
高い触媒活性を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るLa2O3−Al2O3系
担体の調製法を示す工程図。
【図2】La2O3−Al2O3系担体の組成と比表面積と
の関係を示す特性図。
【図3】a〜dはLa2O3−Al2O3系担体の結晶構造
を示すX線回折図。
【図4】La2O3−Al2O3系担体の組成と焼成温度の
関係を示す特性図。
【図5】Pd−La2O3・Al2O3触媒を用いたCH4
酸化反応における反応温度とCH4 転化率との関係を示
す特性図。
【図6】Pd−La2O3・Al2O3触媒における担体の
組成とPd吸着量の関係を示す特性図。
【図7】Pd−La2O3・Al2O3触媒を用いたメタン
燃焼における燃焼時間とCH4転化率との関係を示す特
性図。
【符号の説明】
11,12,13…La2O3・Al2O3系担体、22,
23,24,25…Pd−La2O3・Al2O3系触媒、
32…Pd−La2O3・Al2O3系触媒。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B01D 53/36 102 D 9042−4D B01J 21/14 M 8017−4G 23/14 M 8017−4G 23/30 A 8017−4G 23/56 301 M 8017−4G A 8017−4G 23/76 X 8017−4G Z 8017−4G M 8017−4G 23/78 M 8017−4G 23/80 X 8017−4G Z 8017−4G 23/88 M 8017−4G 23/89 X 8017−4G 32/00 C01B 3/26 3/40 C01C 1/04 E F C07C 1/04 9280−4H 5/27 7/163 9280−4H 9/04 9280−4H 9/12 9280−4H 9/15 9280−4H 29/154 8930−4H 31/02 8930−4H 31/04 8930−4H 45/35 7457−4H 47/052 7457−4H 47/22 F 7457−4H C10G 1/06 D 2115−4H 2/00 2115−4H 11/02 6958−4H 45/04 A 2115−4H 45/06 A 2115−4H 45/08 A 2115−4H 45/60 2115−4H 47/12 2115−4H C10L 3/10 F01N 3/28 301 C F23C 11/00 306 7367−3K F23R 3/40 E 7604−3G // C07B 61/00 300 (72)発明者 松田 臣平 茨城県日立市幸町3丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立研究所内

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】担体と担体上に担持された周期律表第VIII
    族,マンガン,クロム,ジルコニウム,希土類元素,ス
    ズ,亜鉛,銅,マグネシウム,バリウム,ストロンチウ
    ム,バナジウム,タングステン,モリブデン,チタン,
    ガリウム,インジウム,鉛,ビスマス,アンチモン,
    銀,カルシウムの少なくとも1つからなる触媒活性成分
    とからなり、該担体の少なくとも一部分は、ランタン,
    ネオジウム,プラセオジウムから選ばれた希土類元素の
    少なくとも1種(但しランタン単独を除く)とアルミニ
    ウムの複合酸化物であり、該複合酸化物が少なくとも1
    0m2/g の比表面積を有し、かつ該複合酸化物は、実
    質的に前記希土類元素β−アルミナと1000℃以上で2時
    間以内で加熱した時に該希土類元素β−アルミナに変り
    得る前駆体との混合物よりなることを特徴とする高温で
    安定な還元反応触媒。
  2. 【請求項2】特許請求の範囲第1項において、前記複合
    酸化物はランタン,ネオジウムおよびプラセオジウムか
    ら選ばれた少なくとも1種(但しランタン単独を除く)
    を酸化物として1〜20モル%有し、残部はアルミナで
    あることを特徴とする高温で安定な触媒。
  3. 【請求項3】特許請求の範囲第1項において、前記複合
    酸化物はランタン,ネオジウムおよびプラセオジウムか
    ら選ばれた少なくとも1種(但しランタン単独を除く)
    を酸化物として3〜10モル%有し、残部はアルミナで
    あることを特徴とする高温で安定な触媒。
  4. 【請求項4】特許請求の範囲第1項において、前記複合
    酸化物は20〜100m2 /gの比表面積を有すること
    を特徴とする高温で安定な触媒。
  5. 【請求項5】特許請求の範囲第1項において、前記担体
    がハニカム構造を有することを特徴とする高温で安定な
    触媒。
  6. 【請求項6】特許請求の範囲第1項において、前記担体
    が触媒活性成分を担持する部分と担体の支持体を備える
    ことを特徴とする高温で安定な触媒。
  7. 【請求項7】特許請求の範囲第6項において、前記支持
    体が金属板,金網,海綿状金属から選ばれたことを特徴
    とする高温で安定な触媒。
  8. 【請求項8】特許請求の範囲第1項において、前記担体
    の表面が活性成分を担持した複合酸化物でコーティング
    されていることを特徴とする高温で安定な触媒。
  9. 【請求項9】担体と担体上に担持された周期律表第VIII
    族,マンガン,クロム,ジルコニウム,希土類元素,ス
    ズ,亜鉛,銅,マグネシウム,バリウム,ストロンチウ
    ム,パナジウム,タングステン,モリブデン,チタン,
    ガリウム,インジウム,鉛,ビスマス,アンチモン,
    銀,カルシウムの少なくとも1つからなる触媒活性成分
    とからなり、該担体の少なくとも一部分は、ランタン,
    ネオジウム,プラセオジウムから選ばれた希土類元素の
    少なくとも1種(但しランタン単独を除く)とアルミニ
    ウムの複合酸化物であり、該複合酸化物は少なくとも1
    0m2/g の比表面積を有し、且つクロム,ストロンチ
    ウム,セリウムの含有量が1重量%以下であり、ランタ
    ン,ネオジウム,プラセオジウムから選ばれた少なくと
    も1種を酸化物として1〜20モル%有し、残部がアル
    ミナであり、実質的に前記希土類元素β−アルミナとこ
    れらの前駆体の混合物から成ることを特徴とする高温で
    安定な還元反応触媒。
  10. 【請求項10】担体と担体上に担持された周期律表第VI
    II族,マンガン,クロム,ジルコニウム,希土類元素,
    スズ,亜鉛,銅,マグネシウム,バリウム,ストロンチ
    ウム,パナジウム,タングステン,モリブデン,チタ
    ン,ガリウム,インジウム,鉛,ビスマス,アンチモ
    ン,銀,カルシウムの少なくとも1つからなる触媒活性
    成分とからなり、該担体の少なくとも一部分は、ランタ
    ン,ネオジウム,プラセオジウムから選ばれた希土類元
    素の少なくとも1種(但しランタン単独を除く)とアル
    ミニウムの複合酸化物であり、該複合酸化物は少なくと
    も10m2/g の比表面積を有し、アルミナについてα
    −,γ−,θ−,η−,κ−,χ−,ρ−,δ−形以外
    の結晶構造をもち、かつクロム,ストロンチウム,セリ
    ウムの量が1重量%以下であり、前記希土類元素β−ア
    ルミナおよび1000℃,2時間以内の加熱により該希
    土類元素β−アルミナに変り得るこれらの前駆体の混合
    物からなり、ランタン,ネオジウム及びプラセオジウム
    の少なくとも1種を酸化物として1〜20モル%有し、
    残部がアルミナであることを特徴とする高温で安定な還
    元反応触媒。
  11. 【請求項11】担体と担体上に担持された周期律表第VI
    II族,マンガン,クロム,ジルコニウム,希土類元素,
    スズ,亜鉛,銅,マグネシウム,バリウム,ストロンチ
    ウム,パナジウム,タングステン,モリブデン,チタ
    ン,ガリウム,インジウム,鉛,ビスマス,アンチモ
    ン,銀,カルシウムの少なくとも1つからなる触媒活性
    成分とからなり、該担体の少なくとも一部分は、ランタ
    ン,ネオジウム,プラセオジウムから選ばれた希土類元
    素の少なくとも1種(但しランタン単独を除く)とアル
    ミニウムの複合酸化物であり、該複合酸化物は少なくと
    も10m2/g の比表面積を有し、クロム,ストロンチ
    ウム,セリウムの含有量が1重量%以下であり、実質的
    に前記希土類元素β−アルミナと1000℃で2時間以
    内の加熱により該希土類元素β−アルミナに変り得る前
    駆体との混合物からなり、且つランタン,ネオジウム,
    プラセオジウムの少なくとも1種を酸化物として1〜2
    0モル%有し、残部がアルミナであることを特徴とする
    高温で安定な還元反応触媒。
  12. 【請求項12】アルミニウム塩とランタン,ネオジウ
    ム,プラセオジウムから選ばれた希土類元素の少なくと
    も1つ(但しランタン単独を除く)の塩の混合溶液にア
    ルカリを添加して該混合物の共沈物を沈殿させる工程,
    該共沈物を分離する工程,分離した該共沈物を種々の形
    状に成型する工程,アルミニウムと前記希土類元素の複
    合酸化物からなり、該複合酸化物は少なくとも10m2
    /g 以上の比表面積をもち、且つ希土類元素β−アル
    ミナと1000℃で2時間以内の加熱で該希土類元素β
    −アルミナに変り得る前駆体あるいは実質的にその前駆
    体の混合物となるように前記成型体を1000℃以上の
    温度で焼成する工程、および得られた担体に周期律表第
    VIII族,マンガン,クロム,ジルコニウム,希土類元
    素,スズ,亜鉛,銅,マグネシウム,バリウム,ストロ
    ンチウム,パナジウム,タングステン,モリブデン,チ
    タン,ガリウム,インジウム,鉛,ビスマス,アンチモ
    ン,銀,カルシウムの少なくとも1つからなる触媒活性
    成分を担持する工程とを有することを特徴とする高温で
    安定な触媒の調製法。
  13. 【請求項13】担体と担体上に担持された触媒活性成分
    とからなり、該担体の少なくとも一部分は、ランタン,
    ネオジウム,プラセオジウムから選ばれた希土類元素の
    少なくとも1種(但しランタン単独を除く)とアルミニ
    ウムの複合酸化物であり、該複合酸化物が少なくとも1
    0m2/g の比表面積を有し、かつ該複合酸化物は、実
    質的に前記希土類元素β−アルミナと1000℃以上で
    2時間以内で加熱した時に該希土類元素β−アルミナに
    変り得る前駆体との混合物よりなり、前記触媒活性成分
    として周期律表第VIII族,マンガン,希土類元素,クロ
    ム,バナジウム,スズ,ジルコニウム,マグネシウム,
    カルシウム,ストロンチウムの少なくとも1種を担持し
    た触媒に、内燃機関の排ガスを接触させて該ガスに含ま
    れる窒素酸化物を還元することを特徴とする触媒化学反
    応方法。
  14. 【請求項14】担体と担体上に担持された触媒活性成分
    とからなり、該担体の少なくとも一部分は、ランタン,
    ネオジウム,プラセオジウムから選ばれた希土類元素の
    少なくとも1種(但しランタン単独を除く)とアルミニ
    ウムの複合酸化物であり、該複合酸化物が少なくとも1
    0m2/g の比表面積を有し、かつ該複合酸化物は、実
    質的に前記希土類元素β−アルミナと1000℃以上で
    2時間以内で加熱した時に該希土類元素β−アルミナに
    変り得る前駆体との混合物よりなり、前記触媒活性成分
    としてタングステン,バナジウム,チタン,スズ,セリ
    ウム,鉄,ニッケル,コバルトの少なくとも1種を担持
    した触媒に、窒素酸化物を含有する排ガスとアンモニア
    を150〜1000℃で接触させて、窒素酸化物を無害
    化することを特徴とする触媒化学反応方法。
  15. 【請求項15】担体と担体上に担持されたクロム,亜
    鉛,バナジウム,鉄,ニッケル,コバルト,銅及び銀の
    1種以上から選ばれた触媒活性成分とからなり、該担体
    の少なくとも一部分は、ランタン,ネオジウム,プラセ
    オジウムから選ばれた希土類元素の少なくとも1種(但
    しランタン単独を除く)とアルミニウムの複合酸化物で
    あり、該複合酸化物が少なくとも10m2/g の比表面
    積を有し、かつ該複合酸化物は、実質的に前記希土類元
    素β−アルミナと1000℃以上で2時間以内で加熱し
    た時に該希土類元素β−アルミナに変り得る前駆体との
    混合物よりなる触媒に、アルコールを500〜1000
    ℃で接触させて脱水素反応を行うことを特徴とする触媒
    化学反応方法。
  16. 【請求項16】特許請求の範囲第15項において、メタ
    ノールを800〜1000℃で脱水素することを特徴と
    する触媒化学反応方法。
  17. 【請求項17】担体と担体上に担持された触媒活性成分
    とからなり、該担体の少なくとも一部分は、ランタン,
    ネオジウム,プラセオジウムから選ばれた希土類元素の
    少なくとも1種(但しランタン単独を除く)とアルミニ
    ウムの複合酸化物であり、該複合酸化物が少なくとも1
    0m2/g の比表面積を有し、かつ該複合酸化物は、実
    質的に前記希土類元素β−アルミナと1000℃以上で
    2時間以内で加熱した時に該希土類元素β−アルミナに
    変り得る前駆体との混合物よりなり、前記触媒活性成分
    としてモリブデン,タングステン,ニッケル,コバルト
    の少なくとも1種を担持した触媒に硫黄化合物を含む炭
    化水素油を1〜100気圧,250〜500℃の反応温度
    で水素と接触させて前記炭化水素油を水素化脱硫するこ
    とを特徴とする触媒化学反応方法。
  18. 【請求項18】担体と担体上に担持された触媒活性成分
    とからなり、該担体の少なくとも一部分は、ランタン,
    ネオジウム,プラセオジウムから選ばれた希土類元素の
    少なくとも1種(但しランタン単独を除く)とアルミニ
    ウムの複合酸化物であり、該複合酸化物が少なくとも1
    0m2/g の比表面積を有し、かつ該複合酸化物は、実
    質的に前記希土類元素β−アルミナと1000℃以上で
    2時間以内で加熱した時に該希土類元素β−アルミナに
    変り得る前駆体との混合物よりなり、前記触媒活性成分
    として周期律表第VIII族,チタン,ジルコニウム,パナ
    ジウム,モリブデン,タングステン,マンガン,銅,亜
    鉛,ガリウム,インジウム,スズ,鉛,ビスマス,アン
    チモンの少なくとも1種以上を担持した触媒の存在下に
    おいて、重質油,アスファルトあるいは石炭と水素とを
    温度350〜800℃,圧力1〜500Kg/cm2 で接
    触させて軽質油を得ることを特徴とする触媒化学反応方
    法。
  19. 【請求項19】担体と担体上に担持された触媒活性成分
    とからなり、該担体の少なくとも一部分は、ランタン,
    ネオジウム,プラセオジウムから選ばれた希土類元素の
    少なくとも1種(但しランタン単独を除く)とアルミニ
    ウムの複合酸化物であり、該複合酸化物が少なくとも1
    0m2/g の比表面積を有し、かつ該複合酸化物は、実
    質的に前記希土類元素β−アルミナと1000℃以上で
    2時間以内で加熱した時に該希土類元素β−アルミナに
    変り得る前駆体との混合物よりなり、前記触媒活性成分
    として、周期律表第VIII族,マンガン,亜鉛,銅,希土
    類元素,タングステン,チタン,モリブデン,スズ,
    鉛,ビスマス,バナジウムの少なくとも1つを担持した
    触媒に1000℃以下の温度,1〜200Kg/cm2 の
    圧力で一酸化炭素と水素を含むガスを接触させ、炭化水
    素を合成することを特徴とする触媒化学反応方法。
  20. 【請求項20】特許請求の範囲第19項において、前記
    触媒活性成分として、周期律表第VIII族,マンガン,モ
    リブデン,クロム,ジルコニウム,希土類元素,錫,亜
    鉛,銅,銀,マグネシウム,バリウム,ストロンチウム
    及びカルシウムの少なくとも一つを担持した触媒に60
    0℃以下の温度,1〜200Kg/cm2 の圧力で一酸化
    炭素と水素の混合ガスを接触させアルコールを合成する
    ことを特徴とする触媒化学反応方法。
  21. 【請求項21】担体と担体上に担持された触媒活性成分
    とからなり、該担体の少なくとも一部分は、ランタン,
    ネオジウム,プラセオジウムから選ばれた希土類元素の
    少なくとも1種(但しランタン単独を除く)とアルミニ
    ウムの複合酸化物であり、該複合酸化物が少なくとも1
    0m2/g の比表面積を有し、かつ該複合酸化物は、実
    質的に前記希土類元素β−アルミナと1000℃以上で
    2時間以内で加熱した時に該希土類元素β−アルミナに
    変り得る前駆体との混合物よりなり、前記触媒活性成分
    として周期律表第VIII族,モリブデン,タングステン,
    ジルコニウム,ケイ素,ホウ素,クロム,亜鉛,銅,
    錫,チタンの少なくとも1種を担持した接触に700℃
    以下の温度で炭化水素を接触させて、該炭化水素を異性
    化することを特徴とする触媒化学反応方法。
  22. 【請求項22】担体と担体上に担持された触媒活性成分
    とからなり、該担体の少なくとも一部分は、ランタン,
    ネオジウム,プラセオジウムから選ばれた希土類元素の
    少なくとも1種(但しランタン単独を除く)とアルミニ
    ウムの複合酸化物であり、該複合酸化物が少なくとも1
    0m2/g の比表面積を有し、かつ該複合酸化物は、実
    質的に前記希土類元素β−アルミナと1000℃以上で
    2時間以内で加熱した時に該希土類元素β−アルミナに
    変り得る前駆体との混合物よりなり、前記触媒活性成分
    として周期律表第VIII族,タングステン,モリブデン,
    亜鉛,銅,希土類元素,鉛,ビスマス,ホウ素,ケイ
    素,チタン,バナジウムの少なくとも一種を担持した触
    媒を、温度1000℃以下で炭化水素類と接触させ、石
    油系重質油をクラッキングすることを特徴とする触媒化
    学反応方法。
  23. 【請求項23】担体と担体上に担持された触媒活性成分
    とからなり、該担体の少なくとも一部分は、ランタン,
    ネオジウム,プラセオジウムから選ばれた希土類元素の
    少なくとも1種(但しランタン単独を除く)とアルミニ
    ウムの複合酸化物であり、該複合酸化物が少なくとも1
    0m2/g の比表面積を有し、かつ該複合酸化物は、実
    質的に前記希土類元素β−アルミナと1000℃以上で
    2時間以内で加熱した時に該希土類元素β−アルミナに
    変り得る前駆体との混合物よりなり、前記触媒活性成分
    として周期律表第VIII族,銅,クロム,亜鉛,パナジウ
    ム,タングステン,錫,カリウム、及び希土類元素の少
    なくとも1種を担持した触媒に有機化合物及び/または
    窒素と水素を温度800℃以下,圧力500Kg/cm2
    以下において接触させ、水素化反応を行わせることを特
    徴とする触媒化学反応方法。
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