JPH06182560A - スポット溶接機 - Google Patents

スポット溶接機

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JPH06182560A
JPH06182560A JP5134062A JP13406293A JPH06182560A JP H06182560 A JPH06182560 A JP H06182560A JP 5134062 A JP5134062 A JP 5134062A JP 13406293 A JP13406293 A JP 13406293A JP H06182560 A JPH06182560 A JP H06182560A
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JP
Japan
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rod
welding machine
spot welding
arms
arm
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Pending
Application number
JP5134062A
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English (en)
Inventor
Wataru Ichikawa
渉 市川
Yuji Matsuki
裕二 松木
Seiji Hirohashi
聖司 廣橋
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SG KK
Original Assignee
SG KK
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Publication date
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Publication of JPH06182560A publication Critical patent/JPH06182560A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F15FLUID-PRESSURE ACTUATORS; HYDRAULICS OR PNEUMATICS IN GENERAL
    • F15BSYSTEMS ACTING BY MEANS OF FLUIDS IN GENERAL; FLUID-PRESSURE ACTUATORS, e.g. SERVOMOTORS; DETAILS OF FLUID-PRESSURE SYSTEMS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F15B15/00Fluid-actuated devices for displacing a member from one position to another; Gearing associated therewith
    • F15B15/20Other details, e.g. assembly with regulating devices
    • F15B15/26Locking mechanisms
    • F15B15/262Locking mechanisms using friction, e.g. brake pads

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Fluid Mechanics (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Resistance Welding (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 チップ電極が被溶接板材に接触するタイミン
グをほぼ同じにすると共に両チッピ電極の移動速度及び
移動距離を適宜制御することができるようにする。 【構成】 第1及び第2のチップ電極は被溶接板材に所
定の加圧力で接触して、この被溶接板材間に溶接電流を
流す。第1及び第2のアームは第1及び第2のチップ電
極を保持し、このチップ電極に前記加圧力を伝える。加
圧手段は第1及び第2のアームを同時に移動させて第1
及び第2のチップ電極間に加圧力を印加する。電極間距
離検出手段は第1及び第2のチップ電極間の距離を検出
する。ブレーキ手段は第1及び第2のアームの移動に対
して制動力を加える。電極間距離検出手段でチップ電極
間距離を検出しているので、検出されたチップ電極間距
離に応じてブレーキ手段が第1及び第2のアームの移動
に対して制動力を加えることによって、第1及び第2の
アームすなわち両チッピ電極の移動速度及び移動距離を
制御できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数枚の被溶接板材を
溶接するスポット溶接機に関する。
【0002】
【従来の技術】スポット溶接は薄い金属の板材(被溶接
板材)を多量に効率的に溶接することができるので、自
動車等の生産ラインシステムで多く用いられている。こ
のような生産ラインシステムでは、溶接箇所への移動が
容易な小型、軽量のポータブルスポット溶接機がよく用
いられている。ポータブルスポット溶接機は溶接ガン、
2次導体、溶接トランス及び制御装置から構成されてお
り、通常、溶接ガンだけを移動させるタイプのものと、
溶接ガンとトランスとが一体構成されたトランスガンを
移動させるタイプのものがある。溶接ガンは、加圧源と
加圧機構から構成される。加圧源には通常空気加圧式と
空気水圧式(エアハイドロリック方式)とがあり、加圧
機構には通常C型アーム(プレス)タイプとX型アーム
(ロッカーアーム)タイプとがある。なお、加圧源とし
て、モータ等の電気駆動力源を用いたものもある。
【0003】従来のC型アームタイプ及びX型アームタ
イプの溶接ガンは、加圧源からの加圧力によってアーム
を開閉し、この開閉動作によってチップ電極間に被溶接
板材を保持し、さらにチップ電極間に加圧力を加える。
そして、加圧力の加わったチップ電極間に溶接電流を流
すことによってスポット溶接を行っている。
【0004】このように、従来の溶接ガンは単に加圧源
からの加圧力だけでアームの開閉動作を行っているた
め、アームが開いた状態すなわちチップ電極間距離が最
大の状態と、アームが閉じた状態すなわちチップ電極間
距離が最小の状態の2つの状態しか存在し得なかった。
すなわち、従来の溶接ガンは、そのアームが閉じた状態
のときは電極間に被溶接板材を保持し、スポット溶接を
行っている場合であり、開いた状態のときは電極間距離
を最大に開き、溶接箇所を移動している場合である。溶
接ガンはこのような開閉動作の繰り返しによって、被溶
接板材の複数箇所にスポット溶接を行っていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のX型アームタイ
プの溶接ガンは、アームが全開の状態の時にストッパ等
で固定されるようになっており、これ以外の位置ではバ
ネ等によって不要な移動を抑制されるようになってい
る。また、C型アームタイプの溶接ガンは、一方のアー
ムが固定され、他方のアームだけが移動するようになっ
ており、溶接ガン全体がコイルバネ等で移動可能なよう
に構成されている。このように従来の溶接ガンはバネ等
を用いてチップ電極と被溶接板材とが接触する際の衝撃
を緩和している。
【0006】しかしながら、アームが全開すなわち電極
間距離が最大の状態から閉じて被溶接板材を保持する
(被溶接板材にチップ電極が接触する)際に、溶接ガン
の姿勢や溶接箇所によってアームの移動量や移動速度が
種々変化するために、チップ電極が被溶接板材に接触す
るタイミングが互いに異なり、非常に大きな衝撃力がチ
ップ電極及び被溶接板材に加わり、、非常に大きな衝撃
音が発生したり、チップ電極が短時間で摩耗したり、被
溶接板材が薄い場合にはその板材に穴が開いたりすると
いう欠点を有している。
【0007】さらに、従来の溶接ガンでは、チップ電極
の片方が被溶接板材に融着した状態でもバネが変形する
ためにアームが開いてしまうので、異常が生じたという
ことを自動的に検出することができず、チップ電極が所
定の開状態にあるか否かを調べるには、その都度目視確
認しなければならなかった。
【0008】本発明は上述の点に鑑みてなされたもので
あり、チップ電極が被溶接板材に接触するタイミングを
ほぼ同じにすることのできると共に両チッピ電極の移動
速度及び移動距離を適宜制御することのできるスポット
溶接機を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係るスポット溶
接機は、被溶接板材に所定の加圧力で接触して、この被
溶接板材間に溶接電流を流すための第1及び第2のチッ
プ電極と、この第1及び第2のチップ電極を保持し、こ
のチップ電極に前記加圧力を伝えるための第1及び第2
のアームと、前記第1及び第2のアームを同時に移動さ
せて前記第1及び第2のチップ電極間に前記加圧力を印
加するための加圧手段と、前記第1及び第2のチップ電
極間の距離を検出する電極間距離検出手段と、前記第1
及び第2のアームの移動に対して制動力を加えるブレー
キ手段とから構成される。
【0010】
【作用】加圧手段は、第1及び第2のアームを同時に移
動させてチップ電極間に加圧力を加えている。このと
き、電極間距離検出手段はチップ電極間距離を検出して
いるので、ブレーキ手段で第1及び第2のアームの移動
に対して制動力を加えることによって、第1及び第2の
アームすなわち両チッピ電極の移動速度及び移動距離を
制御できる。また、電極間距離検出手段で検出されたチ
ップ電極間距離に応じてブレーキ手段を適宜動作させる
ことによって、電極間距離を最大値から最小値の間の任
意の中間位置で位置決め停止することもできる。
【0011】これによって、溶接箇所が多数ある場合で
も、スポット溶接が終了してから次の溶接箇所に移動す
るまでの間に、アームを所定の中間位置まで開いてから
次の溶接箇所へ移動すればよく、タクトタイムを大幅に
減少することが可能となる。また、アームが中間位置に
停止している状態からアームを閉じて被溶接板材を保持
することができる、被溶接板材にチップ電極が接触する
際の衝撃力を小さくすることができる。また、チップ電
極が被溶接板材に接触する直前にアームの移動を停止し
ても同様にその衝撃を小さくすることができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照しなが
ら説明する。図1は本発明のスポット溶接機の全体構成
の概略を示す図である。本実施例のスポット溶接機はC
型アームの溶接ガンと溶接トランスが一体に構成された
ポータブルタイプのものである。図では加圧シリンダ1
とブレーキ手段30と位置検出器2についてその断面形
状が示されている。
【0013】このC型アームの溶接ガンは、加圧シリン
ダ1、位置検出器2、ブレーキ手段30、アーム支持部
材3、アーム4、可動アーム5、電極ホルダ6,7、チ
ップ電極8,9、2次導体10、同時用リンクA1、ガ
ン支持台A2及びガイド棒A3から構成されている。加
圧シリンダ1を構成する同時用リンクA1、ガン支持台
A2、ガイド棒A3、シリンダロッド11、ブレーキ手
段30及び位置検出器2を除いた他の部分の構成は従来
のものと同じなので簡単に説明する。
【0014】アーム支持部材3は加圧シリンダ1、ブレ
ーキ手段30、位置検出器2、アーム4、溶接トランス
19等を保持するものであり、同時用リンクA1、ガン
支持台A2及びガイド棒A3によってロボット等の位置
決め装置に固定される。また、アーム支持部材3は、同
時用リンクA1のガイド穴A6に沿って移動するガイド
バーA4を有する。アーム4はL字形をしており、その
先端に電極ホルダ6を保持している。アーム4は加圧シ
リンダ1からの加圧力を受けるので、撓まないような剛
性で作られている。
【0015】可動アーム5はシリンダロッド11の先端
に取り付けられ、シリンダロッド11の移動に伴って移
動する。可動アーム5はシリンダロッド11の反対側に
電極ホルダ7を保持しており、2次導体10と電極ホル
ダ7とを電気的に接続している。また、可動アーム5
は、同時用リンクA1のガイド穴A7に沿って移動する
ガイドバーA5を有する。電極ホルダ6,7はチップ電
極8,9を保持するものである。チップ電極8,9は、
電極ホルダ6,7に差し込まれて固定されており、被溶
接板材に所定の加圧力で接触し、被溶接板材間に溶接電
流を流すものである。
【0016】2次導体10は溶接トランス19からの溶
接電流を電極ホルダ7及びチップ電極9に供給するもの
である。電極ホルダ6及びチップ電極8への溶接電流の
供給はアーム支持部材3及びアーム4の内部に設けられ
た2次導体(図示せず)によって行われる。溶接トラン
ス19はコネクタ20を介して外部の制御装置に接続さ
れている。尚、チップ電極8,9を冷却する装置につい
ては省略してある。
【0017】ガン支持台A2は溶接ガンを位置決めする
ロボット等の位置決め装置に固定されている。ガン支持
台A2はガイド棒A3の貫通するガイド穴を有し、ガイ
ド棒A3を可動アーム5の移動方向と平行方向に移動さ
せるようになっている。同時用リンクA1はガン支持台
A2の回転軸A8に回転可能に設けられており、その両
端のガイド穴A6,A7はガイドバーA4,A5を介し
てそれぞれアーム支持部材3及び可動アーム5に結合さ
れている。$従って、アーム支持部材3と可動アーム5
は同時用リンクA1によって逆方向に同時に移動する。
すなわち、可動アーム5がチップ電極8,9間の距離を
大きくするような方向に移動すると、同時用リンクA1
が図面上で時計方向に回転し、アーム支持部材3を可動
アーム5の移動方向とは反対の方向に移動させ、逆に可
動アーム5がチップ電極8,9間の距離を小さくするよ
うな方向に移動すると、同時用リンクA1が図面上で反
時計方向に回転し、アーム支持部材3を可動アーム5の
移動方向とは反対の方向に移動させるように動作するの
で、被溶接板材をチップ電極8,9の中間に位置させる
ことによって、チップ電極8,9は被溶接板材にほぼ同
じタイミングで接触するようになる。
【0018】なお、アーム支持部材3及び可動アーム5
の移動速度及び移動距離は回転軸A8とガイドバーA
4,A5との間の距離の比を変更設定することによって
適宜制御することができる。従って、アーム支持部材3
及び可動アーム5の移動速度及び移動距離を適宜制御す
るためには、ガン支持台A2に回転軸A8の位置を任意
に移動可能な機構を新たに設けてやればばよい。
【0019】位置検出器2はコイルアッセンブリ21と
特殊加工されたシリンダロッド11によって、シリンダ
ロッド11の移動量を検出する位相シフト方式の検出器
である。すなわち、この位置検出器2はシリンダロッド
11の移動位置を検出することによって、間接的にチッ
プ電極8,9間の距離を検出するものである。なお、こ
の位置検出器の詳細については実開昭57−13591
7号公報、実開昭58−136718号公報又は実開昭
59−175105号公報等において開示されている。
コイルアッセンブリ21の両側には加圧シリンダ1の空
気を封入するためのパッキング22,23Lが設けられ
ている。コイルアッセンブリ21にはコネクタ12を介
して位置検出用の各種のデータが入出力されている。
【0020】加圧シリンダ1のポート13及び14に
は、電磁弁(方向切換弁)48を介して空気圧力源49
からの圧縮空気が取り込まれるようになっている。加圧
シリンダ1はポート13及び14から流入する空気圧に
よってシリンダチューブ18内のピストン15に圧力を
加え、シリンダロッド11を移動させ、チップ電極8,
9の開閉を行う。チップ電極8,9の開閉動作の切換え
は方向切換弁48によって行われる。ピストン15はシ
リンダロッド11にナット16でネジ止め固定されてお
り、その周囲にはシール用のオーリング17を有する。
シリンダチューブ18の両側にはシール用のオーリング
(図示していない)が設けられている。加圧シリンダ1
の構成はシリンダロッド11以外は従来と同じである。
【0021】ブレーキ手段30は、加圧シリンダ1のシ
リンダロッド11との間に生じる摩擦力によってシリン
ダロッド11に制動力を加えるものである。このブレー
キ手段30がシリンダロッド11に制動力を加えるか加
えないかの制御は電磁弁(制動弁)47によって行われ
る。なお、このブレーキ手段30の詳細構成については
後述する。
【0022】本発明では、ブレーキ手段30を用いてシ
リンダロッド11を任意の位置に停止させる位置決め制
御方式として、特開昭59−117902号公報に記載
の位置決め制御方式を採用する。この位置決め制御方式
の詳細は特開昭59−117902号公報に記載されて
いるので、ここではその概略を説明する。この位置決め
制御方式は、ピストン15(シリンダロッド11)の移
動速度若しくは加速度又はこれら両方に応じたオーバラ
ン量の変化を考慮して正確な位置決め停止を行えるよう
にした学習機能を有するものである。
【0023】この位置決め制御方式は、ピストン15
(シリンダロッド11)の移動速度に応じたオーバラン
量を予測するばかりでなく、移動の立上り時が加速度の
影響を比較的強く受けることから、加速度をも考慮して
オーバラン量を予測して位置決め制御している。すなわ
ち、シリンダチューブ18に対するピストン15(シリ
ンダロッド11)の相対的移動速度及び加速度の両方を
考慮して予測オーバラン量を決定し、決定した予測オー
バラン量に応じて補償を行うように位置検出器2からの
現在位置データ又は位置決め目標値(移動量設定値)の
値を変更し、その変更された位置データ又は目標値との
比較に基づきピストン15(シリンダロッド11)の移
動量を制御している。
【0024】このように、加圧シリンダ1のシリンダロ
ッド11の移動量をアブソリュートに検出する位置検出
器2を設け、この位置検出器2の出力からチップ電極
8,9の間の距離を検出し、かつシリンダロッド11を
任意の位置で停止することのできるブレーキ手段を設け
ることによって、溶接ガンの構成を変更する必要もな
く、簡単にチップ電極間距離を検出でき、また検出され
た電極間距離に応じてブレーキ手段を動作させることに
よって、電極間距離を任意の大きさに保持させることが
できる。
【0025】位置検出器2の詳細構成を図2に示す。ま
た、位置検出器2のコイルアッセンブリ21の結線関係
及び位置変換手段の構成を図3に示す。位置検出器2の
詳細については実開昭57−135917号公報、実開
昭58−136718号公報又は実開昭59−1751
05号公報等にて公知なので、ここでは簡単に説明す
る。図2において図1の加圧シリンダ1と同じ構成のも
のには同一の符号が付してあるので、その説明は省略す
る。
【0026】位置検出器2は位相シフト方式によって直
線位置を検出するものであり、コイルアッセンブリ21
とシリンダロッド11から構成される。コイルアッセン
ブリ21は、シリンダロッド11の軸方向に所定間隔を
もって配置された4個の1次コイル1A,1C,1B,
1Dと、これに対応して設けられた2次コイル2A,2
C,2B,2Dとから構成される。コイルアッセンブリ
21は、その内部に形成される円筒空間がシリンダロッ
ド11と同心となるようにケーシング24に固定されて
いる。
【0027】シリンダロッド11は、その周囲におい
て、磁性体部25と、その周囲の軸方向に交互に設けら
れた所定幅のリング状の非磁性体部26とからなる磁気
目盛り部11Sを具備している。この磁性体部25と非
磁性体部26とはコイルアッセンブリ21に形成された
磁気回路に対して磁気抵抗の変化を与えるような構成に
なっていればどのような材質のもので構成してもよい。
例えば、非磁性体部26を非磁性体又は空気等で構成し
てもよい。また、鉄製のロッド11にレーザ焼き付けを
行うことにより、磁気的性質を変化させることにより、
互いに透磁率の異なる磁性体部25と非磁性体部26と
を交互に形成するようにしてもよい。
【0028】一例として一つのコイル長を「P/2」
(Pは任意の数)とすると、磁性体部25と非磁性体部
26の交互配列における1ピッチ分の間隔は「P」であ
る。その場合、例えば、磁性体部25と非磁性体部26
の長さは等しく「P/2」であってもよいし、また、必
ずしも等しくなくてもよい。本実施例において、コイル
アッセンブリ21は4つの相で動作するように構成され
いる。これらの相に便宜上A,C,B,Dの符号を用い
て区別する。
【0029】シリンダロッド11とコイルアッセンブリ
21との位置関係は、シリンダロッド11の磁性体部2
5の位置に応じてコイルアッセンブリ21の各相A〜D
に生じるリラクタンスが90度ずつずれるようになって
いる。例えば、A相をコサイン(cos)相とすると、
C相はマイナスコサイン(−cos)相、B相はサイン
(sin)相、D相はマイナスサイン(−sin)相と
なるように構成されている。
【0030】図2の実施例では、各相A〜D毎に個別に
1次コイル1A,1C,1B,1D及び2次コイル2
A,2C,2B,2Dがそれぞれ設けられている。各相
A〜Dの2次コイル2A,2C,2B,2Dはそれぞれ
に対応する1次コイル1A,1C,1B,1Dの外側に
巻かれている。
【0031】各1次コイル1A,1C,1B,1D及び
2次コイル2A,2C,2B,2Dの長さは、前述のよ
うに「P/2」である。図2の例では、A相のコイル1
A,2AとC相のコイル1C,2Cとが隣合って設けら
れており、B相のコイル1B,2BとD相のコイル1
D,2Dも隣合って設けられている。また、A相とB相
又はC相とD相のコイル間隔は「P(n±1/4)」
(nは任意の自然数)である。
【0032】この構成によって、シリンダロッド11の
直線変位に応じて各相A〜Dにおける磁気回路のリラク
タンスが距離「P」を一周期として周期的に変化し、し
かもそのリラクタンス変化の位相が各相A〜D毎に90
度ずつずれるようにすることができる。従って、A相と
C相とでは180度ずれ、B相とD相とでも180度ず
れる。
【0033】1次コイル1A,1C,1B,1D及び2
次コイル2A,2C,2B,2Dの結線形式は図3に示
すようにする。図3において、A相とC相の1次コイル
1A及び1Cは正弦信号sinωtで互いに同相に励磁
され、2次コイル2A及び2Cの出力は逆相で加算され
るように結線されている。同様に、B相とD相の1次コ
イル1B及び1Dは余弦信号cosωtで互いに同相に
励磁され、2次コイル2B及び2Dの出力は逆相で加算
されるように結線されている。2次コイル2A,2C,
2B,2Dの出力は最終的に加算され、出力信号Yとし
て位相差検出回路32に取り込まれる。
【0034】この出力信号Yは、シリンダロッド11に
おける磁性体部25の直線位置に応じた位相角φだけ基
準交流信号(sinωt,cosωt)を位相シフトし
たものとなる。その理由は、各相A〜Dのリラクタンス
が90度ずつずれており、かつ一方の対(A,C)と他
方の対(B,D)の励磁信号の電気的位相が90度ずれ
ているためである。従って、出力信号YはY=Ksin
(ωt+φ)となる。ここで、Kは定数である。
【0035】リラクタンス変化の位相φは磁性体部25
の直線位置に所定の比例係数(又は関数)に従って比例
しているので、出力信号Yにおける基準信号sinωt
(又はcosωt)からの位相ずれφを測定することに
より直線位置を検出することができる。但し、位相ずれ
量φが全角2πのとき、直線位置は前述の距離Pに相当
する。すなわち、出力信号Yにおける電気的位相ずれ量
φによれば、距離Pの範囲内でのアブソリュートな直線
位置が検出できるのである。この電気的位相ずれ量φを
測定することによって、距離Pの範囲内の直線位置をか
なりの高分解能で精度よく割り出すことが可能となる。
【0036】なお、ロッド11における磁気目盛り部1
1Sは磁性体部25と非磁性体部26に限らず、磁気抵
抗変化を生ぜしめることのできるその他の材質を用いて
もよい。例えば、銅等のように導電率の高い材質と鉄等
のように導電率の低い材質(非導電体でもよい)との組
合せ(導電率の異なる材質)により磁気目盛り部11S
を形成し、渦電流損に応じた磁気抵抗変化を生ぜしめる
ようにしてもよい。その場合、鉄等のロッド11の表面
に銅メッキ等により良導電体のパターンを形成するよう
にしてもよい。パターンの形状等は磁気抵抗の変化を効
率よく生ぜしめるものであれば、いかなる形状のもので
もよい。
【0037】出力信号Yと基準信号sinωt(又はc
osωt)との位相ずれ量φを求めるための手段は適宜
に構成することができる。図3はこの位相ずれ量φをデ
ジタル量で求めるようにした回路例を示す図である。図
3において、発振部31は基準の正弦信号sinωtと
余弦信号cosωtを発生する回路であり、位相差検出
回路32は位相ずれ量φを測定するための回路である。
【0038】クロック発振器33から発振されたクロッ
クパルスCPがカウンタ34でカウントされる。カウン
タ34は例えばモジュロMであり、そのカウント値がレ
ジスタ45に与えられる。カウンタ34の4/M分周さ
れた出力からは、クロックパルスCPを4/M分周した
パルスPcが取り出され、1/2分周用のフリップフロ
ップ35のC入力に与えられる。
【0039】フリップフロップ35のQ出力から出力さ
れるパルスPbはフリップフロップ39に加わり、*Q
(Qの前の*は反転出力を意味する)出力から出力され
たパルスPaはフリップフロップ36に加わり、これら
フリップフロップ36及び39の出力がローパスフィル
タ37,40及び増幅器38,41を介して、正弦信号
sinωtと余弦信号cosωtとして、コイルアッセ
ンブリ21に供給される。カウンタ33におけるMカウ
ントがこれら基準信号sinωt,cosωtの2πラ
ジアン分の位相角に相当する。すなわち、カウンタ33
の1カウント値は2π/Mラジアンの位相角を示してい
る。
【0040】コイルアッセンブリ21の出力信号Yは増
幅器42を介してコンパレータ43に加わり、出力信号
Yの正・負極性に応じた方形波信号がコンパレータ43
から出力される。このコンパレータ43の出力信号の立
ち上がりに応答して立ち上がり検出回路44からパルス
Tsが出力され、このパルスTsに応じてカウンタ34
のカウント値をレジスタ45に書き込む。その結果、位
相ずれ量φに応じたデジタル値Dφがレジスタ45に取
り込まれる。これによって、位相差検出回路32はシリ
ンダロッド11の直線位置をアブソリュートで、しかも
高精度に検出することが可能となる。
【0041】図4はブレーキ手段30の概略構成を示す
図である。このブレーキ手段30は全空気圧式のブレー
キ機構で構成されており、電磁弁をオン・オフ制御する
ことによって圧縮空気をブレーキ手段内部に作用させ、
ブレーキングの動作・非動作を制御している。このブレ
ーキ手段30の詳細については実開昭59−13731
号公報、実開昭63−35826号公報にて公知なの
で、ここでは簡単に説明する。
【0042】ブレーキ手段はシリンダロッド11を内部
に貫通させるための円筒形状のケーシング27で全体を
覆われている。このケーシング27はシリンダロッド1
1に対して相対的に移動する移動物体(例えば、空気圧
シリンダの場合にはシリンダブロック)に機械的に固定
されている。ケーシング27の両端には軸受け23L,
23Rが設けられ、シリンダロッド11の軸方向に沿っ
て滑り移動するようになっている。軸受け23L,23
Rはケーシング27内の気密を保持するためのパッキン
62a,62b,63a,63bを有する。
【0043】ケーシング27は空気圧力源49からの圧
縮空気を電磁弁(制動弁)47を介してケーシング27
内の空気室28に供給するための第1の配管と、空気室
67L,67Rに供給するための第2の配管を有する。
図4では、電磁弁47がオフ状態であり、空気室28は
電磁弁47及び第1の配管を介して空気圧力源49から
圧縮空気の供給を受けており、空気室67L,67Rは
第2の配管及び電磁弁47を介して大気圧に開放されて
いる。ブレーキピストン69L,69Rはパッキン70
a,71aを介してケーシング27に接し、パッキン7
0b,71bを介してシリンダロッド11に接し、シリ
ンダロッド11の軸方向に滑り移動するようになってい
る。このブレーキピストン69Lとケーシング27との
間に空気室67Lが、ブレーキピストン69Rとケーシ
ング27との間に空気室67Rが、ブレーキピストン6
9Lとブレーキピストン69Rとの間に空気室28がそ
れぞれ形成されている。
【0044】
【0045】空気室28には、その容積を小さくし、コ
イルバネ29を保持するためのスペーサ68aが設けら
れてい。このスペーサ68aは全体的に円板状をしてお
り、その外周部分がケーシング27に機械的に固定され
ており、その中央部にシリンダロッド11を貫通させる
ためのロッド用開口と、このロッド用開口の外周に沿っ
てコイルバネ29を保持するためのバネ用開口を有す
る。このバネ用開口はシリンダロッド11の軸を中心に
して120度の間隔で設けられている。スペーサ68a
のバネ用開口は圧縮空気を空気室28に供給するための
第1の配管の一部を構成している。コイルバネ29はス
ペーサ68aのそれぞれのバネ用開口内に設けられ、ブ
レーキピストン69L,69Rをそれぞれ左右に押し広
げるための押圧力をブレーキピストン69L,69Rに
与えている。
【0046】ブレーキブッシュ74L,74Rは図5の
ように軸方向の全体に渡って形成されたスリット51と
部分的に切られたスリット52,53,54とを有した
円筒形状をしており、その内周面とシリンダロッド11
の外周面とが互いに接するようになっている。また、ブ
レーキブッシュ74L,74Rの内周面にはネジ山が切
られており、ロッド11に法線方向の押圧力が加わる
と、各スリット51〜54間のブッシュ内周面がロッド
11に接触して大きな摩擦力が生じるようになっいる。
ブレーキブッシュ74L,74Rは通常の状態(何ら外
力の作用していない状態)ではロッド11の外周面に沿
って滑り移動するだけである。
【0047】ブレーキブッシュ74L,74Rのスリッ
ト51〜54を含む外周面上には図6のような皿バネ部
73L,73Rが設けられている。皿バネ部73L,7
3Rには、図6のような皿バネが2枚ずつ設けられてい
る。皿バネは図6から明らかなように外周端部及び内周
端部から法線方向に沿って等角度間隔に設けられた複数
の切欠きを有する。また、皿バネのX1−X2方向から
見た断面形状は底のない皿状の形をしている。なお、図
6の(b)の断面図においては切欠き部分の模様につい
ては省略してある。
【0048】皿バネ部73L,73Rの皿バネは、ブレ
ーキピストン69L,69Rからの押圧力を受けていな
い状態においては、図7の(a)のようにその内周端面
がブレーキブッシュ74L,74Rの外周面に隙間なく
密着し、同様に外周端面がブレーキピストン69L,6
9Rの内周面に隙間なく密着している。逆に、皿バネ部
73L,73Rの皿バネはブレーキピストン69L,6
9Rからの押圧力を受けると、図7の(b)のようにな
り、皿バネ部73L,73Rの皿バネの内径DIが小さ
くなる。皿バネ部73L,73Rの皿バネの内径DIが
小さくなると、それに伴ってブレーキブッシュ74L,
74Rには中心に向かって法線方向の圧力が加わるた
め、ブレーキブッシュ74L,74Rのスリット51〜
54が収縮する。これによって、ブレーキブッシュ74
L,74Rの内周面の直径が小さくなり、ブレーキブッ
シュ74L,74Rの内周面のネジ山がロッド22に押
し付けられるため、ブレーキング状態となる。
【0049】逆に、皿バネ部73L,73Rはブレーキ
ピストン69L,69Rからの押圧力を受けなくなる
と、皿バネ自信の復元力によって元の形状に戻るため、
ブレーキブッシュ74L,74Rには皿バネ部73L,
73Rからの押圧力は加わらなくなり、ブレーキブッシ
ュ74L,74Rの内周面がロッド11に接触しなくな
るため、ブレーキング開放状態になる。このブレーキ手
段は空気圧力源が動作していないオフ状態の場合には、
コイルバネ29の反発力によって常にブレーキング状態
である。すなわち、ブレーキ手段は圧縮空気の供給を受
けない限りセルフロック状態(ブレーキング状態)を維
持し続ける。
【0050】空気圧力源が動作しているオン状態の場合
には、電磁弁47のオン・オフにより、ブレーキング状
態の設定/解除が制御される。図4のように電磁弁47
がオフ状態の場合には、空気室28に圧縮空気が導か
れ、空気室69L,69Rは大気圧に開放されるため、
ブレーキピストン69L,69Rにはコイルバネ29の
反発力に加えて、圧縮空気による圧力が加算される。従
って、皿バネ部73L,73Rは空気圧力源がオフ状態
の場合よりも大きな力で軸方向に沿ってケーシング27
の内面に押し付けられるので、ブレーキブッシュ74
L,74Rとロッド11との間で大きな摩擦力が生じ、
ブレーキング状態も強固なものとなる。
【0051】逆に、電磁弁47がオン状態の場合には、
空気室69L,69Rに圧縮空気が導かれ、空気室28
は大気圧に開放されるため、ブレーキピストン69L,
69Rにはコイルバネ29の反発力を打ち消す方向に圧
縮空気による押圧力が加わる。ブレーキピストン69
L,69Rは圧縮空気の押圧力によってコイルバネ29
を収縮させる。すると、皿バネ部73L,73Rに加わ
っていた押圧力が無くなり、皿バネ部73L,73Rの
各皿バネは元の形状に戻るため、ブレーキブッシュ74
L,74Rとロッド11との間は無接触状態となり、ブ
レーキング状態ではなくなり、ケーシング27はロッド
11に沿って自由に移動するようになる。
【0052】このように図4のブレーキ手段は制動力も
大きく、応答特性も良く、ロッドに制動力を加えるブレ
ーキ装置の中では特に優れたものである。ところが、こ
のブレーキ装置は約100万回程度のブレーキング動作
を行うと、皿バネの内周端部及び外周端部が摩耗してし
まい、制動力が劣化してしまう。すなわち、ブレーキン
グ動作回数の少ない状態において皿バネは図7の(a)
のようになっている。このような状態でブレーキピスト
ンが左方向に移動すると、この移動に伴って皿バネは図
7の(b)のようになり、ブレーキブッシュを法線方向
に押し付けるようになる。このとき、ブレーキブッシュ
がロッドに押し付けられる量ΔL1は、ΔL1=L1
(sinθb−sinθa)となり、皿バネの断面形状
の対角線L1の長さと、その対角線L1がロッドの軸方
向に成す角度θa,θbとに関係する。
【0053】ところが、約100万回程度のブレーキン
グ動作を行うと、皿バネの内周端部及び外周端部が摩耗
してしまい、皿バネの断面形状の対角線L2の長さが対
角線L1よりも短くなり、さらにブレーキング状態でも
ないのに対角線L2が軸方向に成す角度θcも図7の
(a)の角度θaよりも大きくなる。従って、ブレーキ
ピストンが左方向に移動して、図7(d)のように対角
線L2が軸方向に成す角度θbに達しても、ブレーキブ
ッシュがロッドに押し付けられる量ΔL2は、ΔL2=
L2(sinθb−sinθc)となり、前述のΔL1
よりも小さくなるため、ブレーキブッシュとロッドとは
接触することができずに、十分な制動力が発揮できなく
なる。
【0054】そこで、図4のブレーキ手段に改良を加
え、ブレーキ手段の耐久性を向上させた。図8は、耐久
性の向上したブレーキ手段の概略構成を示す図である。
このブレーキ手段は図4の従来のものとほとんど同じ全
空気圧式のブレーキ機構で構成されており、電磁弁をオ
ン・オフ制御することによって圧縮空気をブレーキ手段
内部に作用させ、ブレーキングの動作・非動作を制御し
ている。以下、このブレーキ手段の概略を説明するが、
図8において図4と同じ構成のものには同一の符号が付
してあるので、その説明は省略する。
【0055】図8のブレーキ手段が図4のものと異なる
点は、皿バネ部3L,3Rが5枚の皿バネを有し、さら
に各皿バネの断面形状が長方形となっている点である。
この実施例では、皿バネ部3L,3Rに5枚の皿バネを
設けた場合でも従来の2枚の皿バネと同じだけのバネ定
数となるようにするために、図9のように皿バネの内周
端面から法線方向に設けられた複数の切欠きの法線方向
の長さDmを従来の皿バネの長さDMよりも大きく(D
M<Dm)してある。これによって、皿バネ自体の板厚
を変えることなく、軸方向におけるバネ定数を小さくす
ることができるので、本実施例では、ブレーキブッシュ
の外周面に少なくとも3枚以上、すなわち5枚の皿バネ
を設けている。従って、皿バネの枚数が増加したことに
よって、皿バネ1枚の摩耗量は少なくなり、全体的にブ
レーキ手段の耐久性を高くすることができる。
【0056】また、本実施例の皿バネは図9の(b)か
ら明らかなようにY1−Y2方向から見た断面形状が長
方形をしている。そして、図10の(a)のように、ブ
レーキング非動作状態における皿バネの対角線L3が軸
方向に成す角度は、図7の(a)と同じ角度θaであ
り、また、ブレーキング動作状態における皿バネの対角
線L3が軸方向と成す角度もやはり図7の(b)と同じ
角度θbである。従って、ブレーキブッシュを法線方向
に押し付ける力は図4のものと変わることはない。ま
た、このとき、ブレーキブッシュがロッドに押し付けら
れる量ΔL3も、ΔL3=L3(sinθb−sinθ
a)となり、図4のΔL1と同じである。
【0057】図8のブレーキ手段において、約数百万回
程度のブレーキング動作を行うと、皿バネの内周端部及
び外周端部が摩耗してしまい、皿バネの断面形状の対角
線L3の長さは短くなるが、短くなった時点で今度は別
の対角線が図7の(a)のような状態となるので、この
状態からさらに数百万回程度のブレーキング動作が可能
となる。
【0058】なお、図8のブレーキ手段では、5枚の皿
バネを皿バネ部3L,3Rに使用している関係上、ブレ
ーキピストン69L,69Rの円柱状の座ぐり穴の軸方
向長さ及びブレーキブッシュ74L,74Rの皿バネの
内周端部と接する部分の軸方向長さが共に長くしてあ
る。また、図4のブレーキ手段においてはブレーキブッ
シュ74L,74Rが円筒形状のケーシング27に直接
保持されているが、この例ではスペーサ5L,5Rを介
して保持されるている。スペーサ5L,5Rはゴムパッ
キンを介してケーシング27の内周面に接しているの
で、スペーサ5L,5Rは法線方向に変位することがで
きる。すなわち、図4のブレーキブッシュ74L,74
Rは、ケーシング27の軸方向の移動に伴って同時に移
動していたため、機械加工のよる芯ずれや真円度ずれな
どが原因でブレーキング非動作状態であるにもかかわら
ず軸方向の移動に伴ってロッド11との間で接触したり
して不必要に摩耗したりしていた。ところが、本実施例
のようにブレーキブッシュ74L,74Rをスペーサ5
L,5Rを介して保持することによって、軸方向の移動
に伴ってブレーキブッシュ74L,74Rを法線方向に
変位することができるため、ロッド11と接触すること
がなくなり、ブレーキブッシュ74L,74Rの不必要
な摩耗がなくなり、ブレーキ手段の耐久性をさらに向上
させることができる。
【0059】
【0060】次に、図1のスポット溶接機の位置決め制
御システムについて説明する。図11は、スポット溶接
機の位置決め制御システムの概略構成を示すブロック図
である。この例では、スポット溶接機はサーボモータ8
0X、80Y及び80Zによって3次元空間を位置決め
制御される。
【0061】溶接ガン制御手段87は位置決め制御シス
テム全体の動作を制御するものである。溶接ガン制御手
段87は、サーボモータ80X、80Y及び80Zの目
標位置を示す位置指令信号FX,FY,FZ及びスポッ
ト溶接機の電極間距離を示す位置指令信号F0を位置速
度制御手段86の位置制御部89に出力する。また、溶
接ガン制御手段87は、シリアル通信インターフェイス
91に接続されており、溶接ガン制御手段87からの各
種データDnをシリアル通信インターフェイス91,8
2X,82Y,82Z,82を介して電流制御手段84
X,84Y,84Z及び電磁弁制御手段84に出力する
と共にそれらからの各種データを入力するようになって
いる。
【0062】さらに、溶接ガン制御手段87は、位置セ
ンサ変換手段92からスポット溶接機の電極間距離の現
在値を示す位置データP10を入力し、位置指令信号F
0と位置データP10とが一致した時点で一致信号B1
をブレーキ制御手段94に出力する。また、溶接ガン制
御手段87は、位置センサ変換手段92からの位置デー
タP10を入力し、それと所定値を常に比較判定してお
きチップ電極が開状態にあるのか閉状態にあるのかを監
視する。そして、開状態でなければならないのに、位置
データP10が閉状態を示している場合には、チップ電
極間開閉動作異常を外部に知らせるためのアラーム等を
鳴らす。
【0063】位置速度制御手段86は位置制御部89
と、速度制御部90と、シリアル通信インターフェイス
91と、位置センサ変換手段92と、速度演算部93
と、ブレーキ制御手段94とから構成される。位置制御
部89は、溶接ガン制御手段87及び位置センサ変換手
段92に接続されており、スポット溶接機の電極間距離
を示す位置指令信号F0及びサーボモータ80X,80
Y,80Zの目標位置を示す位置指令信号FX,FY,
FZと、スポット溶接機の電極間距離の現在値を示す位
置データP10及びサーボモータ80X,80Y,80
Zのそれぞれの現在位置を示す位置データP1X,P1
Y,P1Zを入力する。
【0064】位置制御部89は速度制御部90に接続さ
れており、位置指令信号F0,FX,FY,FZと位置
データP10,P1X,P1Y,P1Zとの間の偏差を
それぞれ求め、その位置偏差に応じた速度指令信号F1
0,F1X,F1Y,F1Zを速度制御部90に出力す
る。さらに、位置センサ変換手段92はサーボモータ8
0X,80Y,80Zの界磁の切換位置を制御するため
の位相信号PRX,PRY,PRZを生成し、シリアル
通信インターフェイス91に出力する。
【0065】速度制御部90は位置制御部89及び速度
演算部93及びシリアル通信インターフェイス91に接
続されおり、位置制御部89からの速度指令信号F1
0,F1X,F1Y,F1Zとスポット溶接機の電極
8,9の移動速度を示す速度信号F20及びサーボモー
タ80X,80Y,80Zの現在速度を示す速度信号F
2X,F2Y,F2Zとを入力する。これらの速度信号
F20,F2X,F2Y,F2Zは位置センサ変換手段
92の位置データP10,P1X,P1Y,P1Zを速
度演算部93によって変換したものである。速度演算部
93は位置センサ変換手段92の位置データP10,P
1X,P1Y,P1Zを入力し、所定の単位時間当たり
の位置データの変化量に基づいたデジタル演算によりス
ポット溶接機の電極8,9の移動速度及びサーボモータ
の回転速度を算出し、それを速度信号F20,F2X,
F2Y,F2Zとして速度制御部90に出力している。
【0066】速度制御部90はシリアル通信インターフ
ェイス91に接続されており、速度指令信号F10,F
1X,F1Y,F1Zと速度信号F20,F2X,F2
Y,F2Zとの速度偏差を求め、この速度偏差に応じた
電流指令信号(トルク信号)T0,TX,TY,TZを
シリアル通信インターフェイス91に出力する。
【0067】シリアル通信インターフェイス91は溶接
ガン制御手段87、速度制御部90及び位置センサ変換
手段92に接続されており、溶接ガン制御手段87から
の各種データDn、速度制御部90からの電流指令信号
(トルク信号)T0,TX,TY,TZを通信回線を介
して電磁弁制御手段84及び電流制御手段84X,84
Y,84Zのシリアル通信インターフェイス82,82
X,82Y,82Zに伝送する。
【0068】また、シリアル通信インターフェイス91
は位置センサ変換手段92からの位相信号PRX,PR
Y,PRZを通信回線を介して電流制御手段84X,8
4Y,84Zのシリアル通信インターフェイス82X,
82Y,82Zに伝送する。シリアル通信インターフェ
イス91とシリアル通信インターフェイス82,82
X,82Y,82Zとの間は双方向の通信回線でマルチ
ポイント接続されており、溶接ガン制御手段87からの
各種データDn及び電磁弁制御手段84及び電流制御手
段84X,84Y,84Z内でそれぞれ生成されたデー
タD0,DX,DY,DZは溶接ガン制御手段87と電
磁弁制御手段84及び電流制御手段84X,84Y,8
4Zとの間で相互にやりとりされる。
【0069】電磁弁制御手段84はシリアル通信インタ
ーフェイス82とサーボアンプ83から構成される。シ
リアル通信インターフェイス82は、位置速度制御手段
86のシリアル通信インターフェイス91及びサーボア
ンプ83に接続されており、シリアル通信インターフェ
イス91からの電流指令信号T0をシリアル通信インタ
ーフェイス82X,82Y,82Zを介して受信し、そ
れを電流指令信号T10としてサーボアンプ83に出力
すると共に、サーボアンプ83内の制御状態を示すステ
イタス信号等の各種データD0をシリアル通信インター
フェイス91に送信する。
【0070】サーボアンプ83はシリアル通信インター
フェイス82及びサーボ弁48に接続されており、電流
指令信号T10を入力し、それに基づいてパワートラン
ジスタを駆動し、サーボ弁48に駆動電流を供給する。
サーボ弁48は駆動電流に応じて、加圧シリンダ1に流
入する空気圧の大きさや方向等を連続的に制御し、加圧
シリンダ1のシリンダロッド11の移動速度等を制御す
るものであり、図1のような単なる方向切換弁とは異な
る。
【0071】また、シリアル通信インターフェイス82
とサーボアンプ83との間はデータ線で接続されてお
り、両者間で各種データD0のやりとりが行えるように
なっている。サーボアンプ83は、サーボ弁48の制御
状態を示すステイタスデータ、サーボアンプ83の定格
を示すIDコード、制御対象となるサーボ弁48の定格
を示す定格コード等の各種データを格納するメモリを有
し、そのメモリ内のデータが必要に応じてデータD0と
してデータ線及びシリアル通信インターフェイス82,
82Z,82Y,82X,91を介して溶接ガン制御手
段87に送信される。
【0072】ブレーキ制御手段94は、溶接ガン制御手
段87及び電磁弁(制動弁)47に接続されている。溶
接ガン制御手段87は、上述したように位置センサ変換
手段92からスポット溶接機の電極間距離の現在値を示
す位置データP10と位置指令信号F0とが一致した時
点で一致信号B1をブレーキ制御手段94に出力する。
【0073】従って、ブレーキ制御手段94は、この一
致信号B1が入力すると同時に電磁弁(制動弁)47を
オフ状態にするために、ブレーキ信号(駆動電流)B2
を電磁弁(制動弁)47に出力する。すると、電磁弁
(制動弁)47はブレーキ信号(駆動電流)B2によっ
て図1のようなオフ状態となり、空気圧力源49からの
圧縮空気がケーシング27内の空気室68に供給され、
ブレーキ手段30は直ちにブレーキング状態となる。
【0074】このようにして、スポット溶接機の電極間
距離の位置決め制御は行われるが、上述の説明では、位
置制御部89及び速度制御部90がサーボモータの位置
決め制御と同様の動作をする場合について説明したが、
スポット溶接機の位置決め制御に関しては、位置制御部
89及び速度制御部90は単にスポット溶接機の電極間
距離を示す位置指令信号F0とスポット溶接機の電極間
距離の現在値を示す位置データP10とが一致したかど
うかを判定し、一致信号又は不一致信号によってサーボ
アンプ83をオン・オフ制御してもよい。また、ブレー
キ制御手段94がサーボ弁48のオン・オフ制御を行う
ようにしてもよい。
【0075】電流制御手段84X,84Y,84Zは同
じ構成なので、その中の電流制御手段84Xの構成につ
いて説明する。電流制御手段84Xはシリアル通信イン
ターフェイス82Xと電流制御部83Xとから構成され
る。
【0076】シリアル通信インターフェイス82Xは位
置速度制御手段86のシリアル通信インターフェイス9
1及び電流制御部83Xに接続されており、シリアル通
信インターフェイス91からの電流指令信号(トルク信
号)TX及び位相信号PRXを受信し、電流指令信号
(トルク信号)T1X及び位相信号PR1Xとして電流
制御部83Xに出力するとともに、電流制御部83X内
の制御状態を示すステイタス信号等の各種データDXを
シリアル通信インターフェイス91に送信する。
【0077】電流制御部83Xはシリアル通信インター
フェイス82X及びサーボモータ80Xに接続されてお
り、電流指令信号(トルク信号)T1X及び位相信号P
R1Xを入力し、それに基づいて3相のPWM信号を生
成してパワートランジスタを駆動し、サーボモータ80
Xの各相(U相、V相、W相)に駆動電流を供給する。
このとき、電流検出アイソレータCTによってU相及び
V相の電流値の電流フィードバック信号T2Xが電流制
御部83Xにフィードバックされる。電流制御部83X
は、各相の電流指令信号(トルク信号)T1Xと各相の
電流フィードバック信号T2Xとの偏差を増幅した駆動
電流をサーボモータ80Xに供給する。
【0078】また、シリアル通信インターフェイス82
Xと電流制御部83Xとの間はデータ線で接続されてお
り、両者間で各種データDXのやりとりが行えるように
なっている。電流制御部83Xは、サーボモータ80X
のオーバーロード、電源電圧低下、過電流、過電圧及び
オーバーヒート等の制御状態を検出する機能を有してお
り、また、これらの制御状態を示すサーボステイタス信
号と、電流アンプの定格を示すIDコードと、制御対象
となるサーボモータの定格を示すモータ定格コード等の
各種データを格納するメモリを有する。
【0079】電流制御部83X内のメモリに格納されて
いるデータは、必要に応じて上記データDn(DX)と
して、データ線及びシリアル通信インターフェイス82
X及び91を介して溶接ガン制御手段87に送信され
る。なお、モータ定格コードは上記メモリ内にテーブル
として記憶されている。従って、各電流制御部84X,
84Y,84Z及び電磁弁制御手段84は送信されてき
たデータが自局に対するデータであるかどうかを判別
し、自局に対するデータの場合にはそれを読み取り、そ
のデータに応じた制御を行う。例えば、サーボモータの
駆動に関するデータの場合は、そのデータに基づいて駆
動電流をサーボモータに供給する。また、サーボモータ
の定格を示すテーブル番号が送信されてきた場合は、そ
のテーブル番号に応じて電流制御部83X,83Y,8
3Zの駆動電流がそのサーボモータの定格に応じたもの
に変更される。
【0080】このように本実施例によれば、通信回線を
介して接続されるサーボモータ80X,80Y,80Z
の定格に応じたテーブル番号を選択するだけで、電流制
御部83X、83Y,83Zを定格の異なるサーボモー
タを制御できる電流制御部に変換することができるよう
になる。これによって、サーボモータを交換した場合で
もテーブル番号を変更するだけで電流制御部をそのサー
ボモータに応じた制御手段に変更することができる。
【0081】また、本実施例によれば、シリアル通信イ
ンターフェイス91から電磁弁制御手段84のシリアル
通信インターフェイス82及び電流制御手段84X,8
4Y,84Zのシリアル通信インターフェイス82X,
82Y,82Zに対して、電流指令信号(トルク信号)
T0,TX,TY,TZ、位相データPRX,PRY,
PRZ及び各種データDnを同時に送信することがで
き、サーボ弁48及びサーボモータ80X,80Y,8
0Zを同時に制御することが可能となる。すなわち、サ
ーボモータ80X,80Y,80Zの各軸がX軸、Y
軸、Z軸に対応付けられているので、3次元空間の直線
補間や円弧補間等を行うことも可能となる。
【0082】次に、本実施例の溶接ガン制御システムの
動作を説明する。まず、図11のような溶接ガン制御シ
ステムを構成したら、サーボモータ80X,80Y,8
0Zの定格を示すテーブル番号のデータDn(DX,D
Y,DZ)を溶接ガン制御手段87からシリアル通信イ
ンターフェイス91を介して、電流制御手段84X,8
4Y,84Zのシリアル通信インターフェイス82X,
82Y,82Zに送信する。送信されてきたテーブル番
号データはシリアル通信インターフェイス82X,82
Y,82Zによって電流制御部83X,83Y,83Z
に送信される。これによって、電流制御部83X,83
Y,83Zでは、サーボモータ80X,80Y,80Z
の定格を特定し、サーボモータ80X,80Y,80Z
の定格に応じた電流制御部として機能する。
【0083】溶接ガン制御手段87はスポット溶接機の
電極間距離を示す位置指令信号F0及びサーボモータ8
0X,80Y,80Zの目標位置を示す位置指令信号F
X,FY,FZを位置制御部89に出力する。位置制御
部89は位置指令信号F0,FX,FY,FZ及び位置
データP10,P1X,P1Y,P1Zに基づいた速度
指令信号F10,F1X,F1Y,F1Zを速度制御部
90に出力する。速度制御部90は速度指令信号F1
0,F1X,F1Y,F1Z及び速度信号F20,F2
X,F2Y,F2Zに応じた電流指令信号(トルク信
号)T0,TX,TY,TZをシリアル通信インターフ
ェイス91に出力する。
【0084】シリアル通信インターフェイス91とシリ
アル通信インターフェイス82X,82Y,82Z,8
2との間で送信が行われ、シリアル通信インターフェイ
ス82X,82Y,82Z,82から電流制御部83
X,83Y,83Z及びサーボアンプ83に対して電流
指令信号(トルク信号)T1X,T1Y,T1Z,T1
0及び位相信号PR1X,PR1Y,PR1Zが出力さ
れる。サーボアンプ83は電流指令信号T10に基づい
てサーボ弁48の駆動電流を制御する。電流制御部83
X,83Y,83Zは電流指令信号(トルク信号)T1
X,T1Y,T1Z、電流フィードバック信号T2X,
T2Y,T2Z及び位相信号PR1X,PT1Y,PR
1Zに基づいてサーボモータ80X,80Y,80Zの
駆動電流を制御する。
【0085】サーボモータ80X,80Y,80Zに結
合された回転位置検出装置81X,81Y,81Zの出
力PX,PY,PZは位置速度制御手段86の位置セン
サ変換手段92にフィードバックされ、スポット溶接機
の位置検出器2の出力P0も同様に位置センサ変換手段
92にフィードバックされる。そして、位置センサ変換
手段92から出力される位置データP10,P1X,P
1Y,P1Zは位置制御部89にフィードバックされ、
位置ループを構成する。また、速度信号F20,F2
X,F2Y,F2Zは速度制御部90にフィードバック
され、速度ループを構成する。
【0086】溶接ガン制御手段87は以上の動作を繰り
返してサーボモータ80X,80Y,80Zの回転を制
御し、スポット溶接機の位置決め制御を行い、さらにサ
ーボ弁48及び電磁弁(制動弁)47の動作を制御し
て、スポット溶接機の電極間距離の位置決め制御を行っ
ている。この制御の途中で、オーバーロード、電源電圧
低下、過電流、過電圧及びオーバーヒート等の異常が発
生した場合、これらの制御状態を示すステイタス信号の
データがシリアル通信インターフェイス91,82X,
82Y,82Z,82を介して溶接ガン制御手段87に
送信されるので、溶接ガン制御手段87はこのステイタ
ス信号のデータを受け、ステイタス信号の種類に応じた
処理を行う。
【0087】次に、図12を用いてスポット溶接機の位
置決め制御と電極間距離の位置決め制御との関係を説明
する。図12は、スポット溶接機の電極間距離を示す位
置データP0と、サーボモータ80X,80Y,80Z
の現在値データPX,PY,PZとの関係を示すタイミ
ングチャート図である。図12において、横軸は時間t
を示す、縦軸はそれぞれの位置データの大きさを示す。
【0088】時刻0では、スポット溶接機の電極間距離
は最大値である。溶接ガン制御手段87は位置指令信号
FX,FYとして『PXa』,『PYa』を位置制御部
89に出力し、サーボモータ80X,80Yを動作さ
せ、スポット溶接機をX軸方向の『PXa』の位置,Y
軸方向の『PYa』の位置に移動させる。スポット溶接
機の移動が終了した時刻t1で、溶接ガン制御手段87
は位置指令信号F0として『Pb』を位置制御部89に
出力する。すると、サーボ弁48が動作し、電極間距離
P0は減少し始める。そして、電極間距離が『Pb』に
達した時刻t2で溶接ガン制御手段87は一致信号B1
をブレーキ制御手段94に出力する。ブレーキ制御手段
94はブレーキ信号B2を電磁弁(制動弁)47に出力
する。従って、スポット溶接機のシリンダロッド11は
ブレーキ手段30のブレーキング動作によってその移動
を停止する。この停止動作によって電極間距離は『P
b』となる。
【0089】電極間距離が『Pb』となった後、所定時
間が経過することによって、溶接ガン制御手段87は位
置指令信号F0として『0』を位置制御部89に出力す
る。すると、加圧シリンダ1は電極を移動させ、その位
置を『0』にしようとする。ところが、電極間には被溶
接板材があるので、時刻t3でチップ電極は被溶接板材
に接触し、被溶接板材をチップ電極間に保持した状態と
なる。この時の電極間距離は『Pa』である。この『P
a』は被溶接板材の厚さに等しい。そして、時刻t3か
ら時刻t4の間にスポット溶接が行われる。
【0090】時刻t4でスポット溶接が終了すると、溶
接ガン制御手段87は位置指令信号F0として『Pb』
を位置制御部89に出力する。『Pb』は『Pa』より
も大きいので、サーボ弁48は今度は逆に動作し、電極
間距離P0を増加させる。そして、電極間距離が『P
b』に達した時刻t5で溶接ガン制御手段87は一致信
号B1をブレーキ制御手段94に出力する。ブレーキ制
御手段94はブレーキ信号B2を電磁弁(制動弁)47
に出力し、ブレーキ手段30のブレーキング動作によっ
てシリンダロッド11の移動を停止させる。この停止動
作によって電極間距離は『Pb』となる。
【0091】電極間距離が『Pb』に保持されている状
態で、今度は溶接ガン制御手段87は位置指令信号FZ
として『PZa』を位置制御部89に出力し、サーボモ
ータ80Zを動作させ、スポット溶接機をZ軸方向の
『PZa』の位置に移動させる。スポット溶接機のZ軸
方向への移動が終了したら、溶接ガン制御手段87は位
置指令信号F0として『0』を位置制御部89に出力
し、電極間に被溶接板材を保持する。そして、前述と同
様にスポット溶接を行い、再び電極間距離を『Pb』に
保持する。以下同様にして、Z軸方向の『PZb』及び
『PZc』の位置でスポット溶接を行う。
【0092】時刻t5でスポット溶接が終了すると、溶
接ガン制御手段87は位置指令信号F0として『Pma
x』を位置制御部89に出力する。これによってサーボ
弁48はアームを開くように動作し、電極間距離P0を
増加させる。そして、時刻t7で電極間距離は最大とな
り機械的に停止する。
【0093】スポット溶接機の電極間距離は最大値とな
った時刻7で、溶接ガン制御手段87は位置指令信号F
X,FY,FZとして『PXb』,『PYb』,『PZ
0』を位置制御部89に出力し、サーボモータ80X,
80Y,80Zを動作させ、スポット溶接機をX軸方向
の『PXb』の位置に、Y軸方向の『PYb』の位置
に、そしてZ軸方向の『PZ0(原点)』の位置に移動
させる。スポット溶接機の移動が終了した時刻t8で、
溶接ガン制御手段87は位置指令信号F0として『P
b』を位置制御部89に出力し、以下前述と同様の処理
を行って、Z軸方向の『PZa』,『PZb』及び『P
Zc』の位置にスポット溶接を行う。このように、電極
間距離を『Pb』の位置で一旦停止させることによっ
て、複数箇所に溶接する場合の時間(タクトタイム)を
大幅に減少することができる。
【0094】なお、上述の動作の途中でチップ電極が被
溶接板材に融着した場合には、電極間距離は『Pb』に
達しなくなるので、このような場合には溶接ガン制御手
段87はチップ電極が所定の開状態にないと判断し、ア
ラーム等の警報を鳴らし、溶接異常を作業者に知らせ
る。
【0095】図13は、図1のスポット溶接機の変形例
を示す図である。図13において図1と同じ構成のもの
には同一の符号が付してあるので、その説明は省略す
る。スポット溶接はガス溶接やアーク溶接に比べて接合
状態を外観から容易に判断することが困難であり、非破
壊検査方法が確立していない。従って、この非破壊検査
方法を簡単に行うための種々の研究開発等が行われてい
る。その中の一つの方法として、スポット溶接時におけ
る溶接電極間の距離(被溶接板材の板厚)を測定するこ
とによって溶接部の接合状態の良否を判定しようとする
ものがある。図1のスポット溶接機はこのようなスポッ
ト溶接時における溶接電極間距離をも測定することがで
き、スポット溶接の接合状態を検査しながら溶接作業を
行うことができるという効果を有する。
【0096】すなわち、チップ電極8,9間には、スポ
ット溶接時における初期加圧時間、通電時間及び保持時
間にわたって加圧シリンダ1で発生した加圧力がアーム
4及び可動アーム5を介して加わっている。通電時間中
にチップ電極8,9間の距離が変化するということは、
加圧力とは反対の圧力が通電によって発生し、チップ電
極8,9を逆方向に移動させているからである。この逆
方向の圧力は、被溶接板材間を流れる溶接電流によって
温度の上昇した溶接部が膨張することに起因している。
従って、通電によって生じた逆方向の圧力は、アーム4
及び可動アーム5を介して加圧シリンダ1側に伝わり、
加圧シリンダ1のシリンダロッド11を加圧方向とは逆
の方向に移動させる。逆に、保持時間中には、溶接部は
加圧されると共に冷却されるために溶接部は徐々に収縮
する。この収縮によって、加圧シリンダ1のロッド11
は加圧方向と同じ方向に移動する。
【0097】加圧シリンダ1のストローク位置はチップ
電極8,9間の距離の変動に追従して変動する。従っ
て、図1の実施例では位置検出器2で加圧シリンダ1の
シリンダロッド11の移動位置を検出することによって
通電時間中に移動するチップ電極8,9間の距離を検出
することができる。
【0098】図1の実施例のスポット溶接機は、通電時
間中に変化する電極間距離の数十μmオーダの変化をア
ーム4及び可動アーム5が撓むことなく確実に加圧シリ
ンダ1のシリンダロッド11に伝えることができるよう
に構成されたスポット溶接機の場合には有効である。す
なわち、図1の実施例のスポット溶接機は、アーム支持
部材3及びアーム4の剛性が非常に強く、加圧シリンダ
1の加圧力に対して容易に変形しないものであれば、ス
ポット溶接時においてもチップ電極8,9間の距離を正
確に検出することができるが、そのようなアーム支持部
材3及びアーム4を構成するためには、アーム直径を大
きくしたり、剛性の強い金属を用いるなどしなければな
らず、コスト的に高くなるという問題を有している。従
って、スポット溶接機の構造上、すなわちアーム4及び
可動アーム5の剛性が十分でないために、通電時間中の
数十μmのオーダの電極間距離の変化がアーム4又は可
動アーム5の撓みによって吸収され、加圧シリンダ1の
ロッド11があまり移動しない場合がある。
【0099】そこで、図13の実施例では、スポット溶
接時における被溶接板材の膨張及び収縮によって移動す
るアーム4及び可動アーム5の被溶接板材に対する移動
量を検出する位置検出器71,72を新たに設け、スポ
ット溶接時におけるチップ電極8,9間の距離を正確に
検出するように構成した。図13の実施例のスポット溶
接機は、図1の位置検出器2の他に、同じ構成の位置検
出器71,72をホルダ6及びチップ電極8、ホルダ7
及びチップ電極9にそれぞれ有している。そして、この
位置検出器71,72はアーム4及びアーム支持部材3
の変形や撓みに連動してアームと共に移動する。このよ
うに、アーム自体の移動量を検出することによってアー
ムの剛性が弱く、アーム自身が撓んでもスポット溶接時
における電極間距離を正確に検出することが可能とな
る。
【0100】一方、位置検出器71,72の位置検出用
ロッド73,74は、溶接時には被溶接板材の膨張及び
収縮しない部分に接触しているので、位置検出器71,
72が溶接部の膨張及び収縮によるアーム4等の移動に
伴って移動しても、位置検出用ロッド73,74は内蔵
のバネによって被溶接板材に接触した状態を保持する。
従って、位置検出器71,72内のコイルアッセンブリ
と位置検出用ロッド73,74との間の相対的な位置関
係に変動が生じるので、位置検出器71,72は、溶接
部の膨張及び収縮によって変動した位置検出器71,7
2の取付位置から被溶接板材までの距離を検出すること
ができる。そこで、両方の位置検出器71,72からの
位置検出値を演算(加算又は減算)することによって、
チップ電極8,9間の電極間距離の変動を正確に測定す
ることができるようになる。
【0101】図14は、図1のスポット溶接機のさらに
変形例を示す図である。図14において図1と同じ構成
のものには同一の符号が付してあるので、その説明は省
略する。図14のスポット溶接機は、図1のスポット溶
接機から位置検出器2が省略されたものである。これ
は、ブレーキ手段30によるブレーキング動作のほとん
どが被溶接板材の近傍で行われるということから、位置
検出器71,72の位置検出用ロッド73,74を適当
な長さにしておき、アームが開く場合には、この位置検
出器71,72からの位置信号が変化しなくなってから
所定時間経過後にブレーキング動作を行い、逆に、アー
ムが閉じる場合には、位置検出器71,72からの位置
信号が変化して時点でブレーキング動作を行う。これに
よって、アームが開く場合はチップ電極8,9は被溶接
板材に対して所定距離だけ離れた位置で停止することと
なり、アームが閉じる場合は位置検出用ロッド73,7
4が被溶接板材に接触した時点でチップ電極8,9は停
止することとなる。
【0102】なお、図13のスポット溶接機において
は、同時用リンクA1の回転軸からガイドバーA4まで
の距離がガイドバーA5までの距離よりも大きくなるよ
うに同時用リンクA1の回転軸が可動アーム5側に移動
した場合を示し、逆に、図14のスポット溶接機におい
ては、同時用リンクA1の回転軸からガイドバーA4ま
での距離がガイドバーA5までの距離よりも小さくなる
ように同時用リンクA1の回転軸がアーム支持部材3側
に移動した場合を示している。従って、図13の場合は
可動アーム5の移動に応じて移動するアーム4の移動量
の方が大きくなるので、チップ電極8,9の接触位置が
可動アーム5側に移動したこととなり、逆に、図14の
場合は可動アーム5の移動に応じて移動するアーム4の
移動量の方が小さくなるので、チップ電極8,9の接触
位置が可動アーム5から遠ざかることとなる。
【0103】図15は、この発明に係るスポット溶接機
の別の実施例を示す図である。図15において図14と
同じ構成のものには同一の符号が付してあるので、その
説明は省略する。図15のスポット溶接機が図14のス
ポット溶接機と異なる点は、加圧源としてモータを用
い、チップ電極を同時に移動させる加圧機構としてボー
ルネジを用いた点である。
【0104】図15において、モータB1は誘導モータ
やサーボモータ等で構成され、その回転軸に回転位置を
アブソリュートに検出する回転位置センサB11が設け
られている。この回転位置センサB11としては、例え
ば特開昭57−70406号公報に示されたようなもの
を用いればよい。また、図示していないが、モータB1
にはブレーキング装置が内蔵されている。
【0105】加圧機構は、ボールネジB0と、ボールネ
ジ用ナットB4,B5と、アームガイド棒B7と、ガン
支持部材B8とから構成される。ボールネジB0は互い
に反対方向にネジ切りされた左ネジ部B2と右ネジ部B
3とが一体構成となっている。そして、このボールネジ
B0の左ネジ部B2にはボールネジ用ナットB4が結合
され、右ネジ部B3にはボールネジ用ナットB5が結合
されている。従って、モータB1が回転すると、その回
転方向に応じてボールネジ用ナットB4とB5は、互い
に反対方向に移動するので、モータB1の回転方向及び
回転量を制御することによって、両ナットB4とB5と
の間の距離を変化させることができる。モータB1はガ
ン支持部材B8に固定されており、ガン支持部材B8は
コイルバネを介してガン支持台B9に結合されている。
なお、このガン支持台B9はなくてもよい。
【0106】可動アームB6はボールネジ用ナットB4
に固定されているので、モータB1が回転するとアーム
支持部材3のガイド穴に沿って、その回転方向に応じた
方向に移動する。また、アーム支持部材3はボールネジ
用ナットB5に固定されているので、モータB1が回転
するとアームガイド棒B7に沿って、その回転方向に応
じた方向に移動する。すなわち、図15において、モー
タB1が時計方向に回転すると、ボールネジ用ナットB
5(アーム支持部材3)とボールネジ用ナットB4(可
動アームB6)は互いに近づくように移動する。逆に、
モータB1が反時計方向に回転すると、ボールネジ用ナ
ットB5(アーム支持部材3)とボールネジ用ナットB
4(可動アームB6)は互いに離れるように移動する。
このように、図15のスポット溶接機はモータの回転方
向に応じてアームの開閉動作を行うと共に、チップ電極
を同時に移動させるようになっている。なお、このスポ
ット溶接機はモータB1に結合された回転位置センサか
らの回転位置に基づいてチップ電極間距離を把握するこ
とができる。
【0107】図16はX型アームの溶接ガンと溶接トラ
ンス70が一体に形成されたポータブルタイプのスポッ
ト溶接機を示す図である。溶接ガンは加圧シリンダ5
1、シリンダロッド52、上部アーム支持部材53、下
部アーム支持部材54、上部アーム55、下部アーム5
6、電極ホルダ57,58、チップ電極59,60、2
次導体61,62、ガン支持部材63、ガン支持台C
1、溶接トランス70、同時移動機構(リンクC2〜C
4、結合軸C5〜C8、回転軸C9)、位置検出器6
4、位置検出用アーム65,66及び位置検出用ロッド
67から構成される。
【0108】加圧シリンダ51、同時用機構(リンクC
2〜C4、結合軸C5〜C8、回転軸C9)、位置検出
器64、位置検出用アーム65,66及び位置検出用ロ
ッド67を除いた他の部分の構成は従来の溶接ガンと同
じなので簡単に説明する。加圧シリンダ51は図14の
加圧シリンダ1及びブレーキ手段30から構成される。
従って、加圧シリンダ51は、2つのポートから流入す
る空気圧によってシリンダチューブ内のピストンに圧力
を加え、シリンダロッド52を移動させ、ブレーキ手段
によってシリンダロッド52を停止させる。
【0109】シリンダロッド52と下部アーム支持部材
54とは同時用機構(リンクC2〜C4、結合軸C5〜
C8、回転軸C9)を介して接続されている。同時用機
構はガン支持部材63に設けられた回転軸C9を中心に
回転するリンクC3と、このリンクC3の一端側の結合
軸C6を介して回転自在に結合されたリンクC2と、リ
ンクC3の他端側の結合軸C7を介して回転自在に結合
されたリンクC4とから構成される。リンクC2は結合
軸C5を介してシリンダロッド52(上部アーム支持部
材53)に回転自在に結合され、リンクC4は結合軸C
8を介して下部アーム支持部材54に回転自在に結合さ
れている。従って、シリンダロッド52が直線移動する
ことによって下部アーム支持部材54はその移動量と同
じだけ移動する。これによってチップ電極59,60は
同時に同じだけ移動するようになる。
【0110】上部アーム支持部材53は、その一端に加
圧シリンダ51を保持しており、他端に上部アーム55
を支持している。下部アーム支持部材54は、その一端
に同時用機構のリンクC4の結合軸C8と回転自在に結
合された金具を有し、他端に下部アーム56を支持して
いる。上部アーム支持部材53と下部アーム支持部材5
4とは、鋏と同じX型アームを形成しており、回動支点
Oを中心に回転するようになっている。
【0111】上部アーム55及び下部アーム56はL字
形をしており、その先端に電極ホルダ57,58を保持
している。上部アーム支持部材53及び上部アーム55
と、下部アーム支持部材54及び下部アーム56とがそ
れぞれ形成する直線状のアーム部分は加圧シリンダ51
からの加圧力を受けるので、撓まないような剛性で作ら
れている。
【0112】電極ホルダ57,58はチップ電極59,
60を差し込んで保持するものである。チップ電極5
9,60は被溶接板材を直接挟んで溶接するものであ
る。2次導体61,62は溶接トランス70からの溶接
電流を電極ホルダ57,58及びチップ電極59,60
に供給するものである。ガン支持台C1は、溶接ガン全
体を位置決めするロボット等の位置決め装置に固定され
ている。溶接トランス70は、ガン支持台C1内に設け
られ、コネクタ等を介して外部の制御装置に接続されて
いる。尚、チップ電極59,60を冷却する装置につい
ては省略してある。
【0113】位置検出器64の基本的構成は、図1の位
置検出器2と同じであり、位置検出用ロッド67の移動
量を検出する位相シフト方式の検出器である。位置検出
器64は、コイルアッセンブリと特殊加工された位置検
出用ロッド67とから構成される。位置検出用ロッド6
7はバネなどによって原点復帰する構成となっている。
すなわち、位置検出器64は、図2に示すような構成を
しているが、その内部にバネを有し、このバネによって
ロッドが常に片側内壁面に押し付けられるような構成と
なっている。
【0114】従って、位置検出用ロッド67は、位置検
出用アーム65,66を内蔵のバネによって押し広げる
ような状態となっている。位置検出用アーム65,66
の角度が広がると、内蔵バネによって位置検出用ロッド
67は移動するようになる。このようにして、位置検出
器64のコイルアッセンブリと位置検出用ロッド67と
の間の相対的位置関係に変動が生じるので、位置検出器
64はその直線変位量を位置検出用アーム65,66の
移動量として検出することができる。
【0115】位置検出用アーム65,66はチップ電極
59,60間の直線変位量を位置検出用ロッドの直線変
位量に変換するものである。従って、位置検出器64は
位置検出用ロッド67の直線変位量を検出することによ
って、位置検出用アーム65,66の回転移動量、すな
わちチップ電極59,60間の変位量を検出することが
できる。位置検出器64はチップ電極59,60が接触
した状態の位置を基準として位置検出用ロッド67の移
動量を検出することによって、チップ電極59,60間
の距離を検出する。なお、この位置検出器の詳細につい
ては実開昭57−135917号公報、実開昭58−1
36718号公報又は実開昭59−175105号公報
等に開示されている。
【0116】なお、図16のスポット溶接機は、上部ア
ーム支持部材53、下部アーム支持部材54、上部アー
ム55及び下部アーム56の剛性が弱く、加圧シリンダ
51の加圧力に対して容易に変形しても、別個に設けた
位置検出用アーム65,66によって電極間距離を正確
に検出することができるが、図13と同じように2個の
位置検出器71,72をチップ電極59,60側のホル
ダ57,58にそれぞれ設けてもよく、この場合は両方
の位置検出器71,72からの位置検出値を演算するこ
とによって、チップ電極59,60間の電極間距離をよ
り正確に測定することが可能となる。また、加圧シリン
ダ51を図1の加圧シリンダ1、ブレーキ手段30及び
位置検出器2で構成してもよい。
【0117】図17は、図16のスポット溶接機の同時
用機構の変形例を示す図である。図17において図16
と同じ構成のものには同一の符号が付してあるので、そ
の説明は省略する。この実施例では、シリンダロッド5
2と下部アーム支持部材54はリンクD0を介して結合
されているので、シリンダロッド52の直線移動によっ
て下部アーム支持部材54は回動支点Oを中心に回転
し、これによってチップ電極59,60は開閉する。
【0118】上部アーム支持部材53と下部アーム支持
部材54とは同時用機構(リンクD1a,D1b、結合
軸D2a,D2b,D3、ガイドD4a,D4b)を介
して接続されている。ガイドD4a,D4bの一端側は
結合軸D5a,D5bを介してガン支持部材63に回転
自在に設けられている。ガイドD4a,D4bの他端側
はバネ等の弾性体D7a,D7bによって所定荷重でス
トッパーD6に押し付けられている。弾性体D7a,D
7bの一端側は保持部材D8a,D8bを介してガン支
持部材63に固定されている。
【0119】リンクD1aは、その一端側が結合軸D2
aを介して上部アーム支持部材53に結合され、その他
端側が結合軸D3に結合されている。リンクD1bは、
その一端側が結合軸D2bを介して下部アーム支持部材
54に結合され、その他端側が結合軸D3に結合されて
いる。結合軸D3は上部アーム55及び下部アーム56
の開閉動作に応じてガイドD4a,D4bの間を滑り移
動するガイドバーと一体形成されている。従って、シリ
ンダロッド52が直線移動することによって上部アーム
及び下部アーム56は共にその移動量と同じだけ移動す
る。これによってチップ電極59,60は同時に同じだ
け移動するようになる。
【0120】弾性体D7a,D7bがガイドD4a,D
4bをストッパーD6に押し付ける荷重(押し付け荷
重)の大きさを上部アーム55及び下部アーム56の回
転モーメントに打ち勝つくらいの大きさに設定しておけ
ば、溶接ガンの位置決め時の移動によって上部アーム5
5及び下部アーム56が不必要に回転するのを防止でき
ると共に、チップ電極59,60やアーム55,56に
予期せぬ外力が加わった場合でもその外力を弾性体D7
a,D7bの変形によって吸収することができる。この
ような機構をイコライジング機構という。
【0121】すなわち、アームの閉動作中にチップ電極
59又は60のいずれか一方が先に被溶接板材に接触し
た場合、その接触に伴った荷重がアーム、リンク及び結
合軸D3(ガイドバー)を介してガイドD4a又はD4
bに架かるようになる。このときの接触荷重が弾性体D
7a,D7bの押し付け荷重よりも大きいと、結合軸D
3はガイドD4a又はD4bを結合軸D5a又はD5b
を中心に回転移動するので、被溶接板材に対して過度の
荷重は架からなくなり、被溶接板材やチップ電極の破損
等といった障害を未然に防ぐことができる。
【0122】なお、図17では、2つの弾性体D7a,
D7bの反発力を利用してガイトD4a,D4bをスト
ッパーD6に押し付ける場合について説明したが、ガイ
ドD4a,D4bの間に1つの弾性体を設け、その収縮
力を利用してガイトD4a,D4bをストッパーD6に
押し付けるようにしてもよい。
【0123】図18は、図17のスポット溶接機の同時
用機構の変形例を示す図である。図18において図17
と同じ構成のものには同一の符号が付してあるので、そ
の説明は省略する。図18のスポット溶接機が図17の
ものと異なる点は、結合軸D3が回転軸E2を中心に回
転自在に設けられたガイドE1のガイド穴を介して滑り
移動するように構成され、さらにこのガイドE1がサー
ボモータE3によってその回転位置を制御されるように
なっている点である。
【0124】すなわち、図17のスポット溶接機の場合
はチップ電極59,60が常に同じ位置で接触するよう
な構成であるが、図18のスポット溶接機の場合はサー
ボモータE3によってガイドE1の回転位置を制御する
ことによって、チップ電極59,60の接触位置を適宜
任意の位置に変更させることができる。なお、図18の
スポット溶接機にも、図17のイコランジング機構を適
用してもよいことはいうまでもない。この場合には、図
17のガイドD4a,D4b、ストッパD6、弾性体D
7a,D7b及び保持部材D8a,D8bを図18のガ
イドE1上に設ければよい。
【0125】図19は、図18のスポット溶接機の加圧
機構の変形例を示す図である。図19において図18と
同じ構成のものには同一の符号が付してあるので、その
説明は省略する。図19のスポット溶接機が図18のも
のと異なる点は、加圧シリンダがガイドE1上に設けら
れている点である。すなわち、図16〜図18のスポッ
ト溶接機の場合は加圧シリンダ51が上部アーム支持部
材53に取り付けられているが、図19のスポット溶接
機の場合は加圧シリンダE4によって結合軸D3をガイ
ドE1の沿って移動させてることによって、アーム5
5,56(チップ電極59,60)の開閉動作を行って
る。
【0126】このように、リンク機構の結合軸D3の部
分を加圧シリンダE4で駆動制御することによって、加
圧シリンダE4の加圧力が小さくてもチップ電極59,
60の接触時に大きな加圧力を架けることができるよう
になる。すなわち、スポット溶接機はチップ電極59,
60間に被溶接板材が挟まれている状態(すなわち溶接
時)に大きな加圧力が必要であり、これ以外の状態では
単にアームを開いたり、閉じたりすることができればい
いだけである。
【0127】ところが、図16〜図18のスポット溶接
機の場合には加圧シリンダ51は溶接時と同じ加圧力で
アームの開閉動作も行っていたため、加圧シリンダ51
としては大きな容量のものを用いる必要があった。これ
に対して、図19のスポット溶接機の場合には結合軸D
3に架かる加圧力が一定であっても、リンクD1aとリ
ンクD1bの成す角度に応じてアームに架かる回転モー
メントの大きさが変化するというリンク機構の特性を利
用している。従って、チップ電極59,60が被溶接板
材に接触する近傍でリンクD1aとリンクD1bの成す
角度がほぼ180度となるように設定しておけば、加圧
シリンダE4には比較的容量の小さなものを用いて小さ
な加圧力で結合軸D3を駆動することによって、電極5
9,60の接触時に大きな加圧力を架けることができ
る。
【0128】なお、この場合に、加圧シリンダE4に代
えてモータを使用しても大きな加圧力を発生させること
ができる。また、モータの場合には空気圧制御の場合に
比べて容易に加圧力の制御ができるので、チップ電極等
が摩耗してアームの移動量が変化した場合でも、その変
化分に応じて加圧力を適宜制御できる。また、図19の
スポット溶接機にも、図17のイコランジング機構を適
用してもよいことはいうまでもない。この場合には、図
17のガイドD4a,D4b、ストッパD6、弾性体D
7a,D7b及び保持部材D8a,D8bを図19のガ
イドE1上に設けるともに、加圧シリンダE4を回転可
能な構成とすればよい。
【0129】上述の実施例は、加圧シリンダ1に内蔵さ
れた機械的なブレーキ手段30を用いてシリンダロッド
11に制動力を加える場合について説明したが、これに
限らず、加圧シリンダ1の2つの空気室に供給する流体
圧の大きさ及び方向を方向切換弁等の流体圧制御手段で
制御して、シリンダロッド11に制動力を加えてもよ
い。以下、その実施例について説明する。図20は、方
向切換弁等の流体圧制御手段でシリンダロッド11に制
動力を加えるように構成されたスポット溶接機の実施例
を示す図である。
【0130】図20において図1と同じ構成のものには
同一の符号が付してあるので、その説明は省略する。図
20のスポット溶接機が図1のものと異なる点は、ブレ
ーキ手段30が省略され、加圧シリンダ1のポート13
及び14に対する圧縮空気の供給及び排出が電磁弁(方
向切換弁)76によって行われ、さらに方向切換弁76
を介して排出する空気の排出量の切換制御が電磁弁(減
速弁)77及び絞り弁78によって行われるようになっ
ている点である。
【0131】図21は、図20のスポット溶接機の位置
決め制御システムの概略構成を示すブロック図である。
図21において図5と同じ構成のものには同一の符号が
付してあるので、その説明は省略する。図21の位置決
め制御システムが図5のものと異なる点は、電磁弁制御
手段84aが溶接ガン制御手段87からの制御信号(閉
スタート信号CS及び開スタート信号OS)及び位置セ
ンサ変換手段92からの位置データP10を入力し、方
向切換弁76及び減速弁77に方向切換信号CH及び減
速信号RSを出力してオン・オフ制御している点であ
る。また、電磁弁制御手段84aは、位置データP10
に基づいてスポット溶接機の動作状態を示す各種の信号
(チップ外れ検出信号TO、板厚一致信号ES、板厚信
号WS、中間位置信号MS、大開放位置信号MOS)を
溶接ガン制御手段87に出力する。
【0132】図21の溶接ガン制御システムによって制
御される図20のスポット溶接機の動作例を図22のタ
イミングチャート図を用いて説明する。まず、溶接ガン
制御手段87がサーボモータ80X,80Y,80Zを
動作させてスポット溶接機を所定の位置に位置決めす
る。その位置決めの終了時刻taで溶接ガン制御手段8
7はスポット溶接機の可動アーム5を閉じるための閉ス
タート信号CS(ハイレベル“1”)を電磁弁制御手段
84aに出力する。
【0133】電磁弁制御手段84aは、閉スタート信号
CSの入力前は、減速弁77に対して減速信号RSを出
力し、方向切換弁76に対しては方向切換信号CHを出
力していないので、方向切換弁76は図21に示すよう
な状態にあり、減速弁77は図20に示すような状態に
ある。そして、シリンダチューブ18とピストン15と
で形成された加圧シリンダ1の第1室(シリンダロッド
11側の空気室)は、空気圧力源49からの圧縮空気を
方向切換弁76及びポート13を介して吸入し、加圧シ
リンダ1の第2室(ナット16側の空気室)は、圧縮空
気をポート14、方向切換弁76及び絞り弁78を介し
て大気に接続しているので、ピストン15は図20とは
逆方向の右端に位置し、チップ電極8、9間の電極間距
離は最大値Pmaxである。この状態における加圧シリ
ンダ1の第1室の気圧P1は圧縮空気の圧力に等しく、
第2室の気圧P2は大気圧に等しい。
【0134】時刻taで閉スタート信号CSを入力した
電子弁制御手段84aは、ほぼ同時に方向切換信号CH
を方向切換弁76に出力(オン)し、減速信号RSの出
力を停止(オフ)する。方向切換弁76は図21の状態
から図20の状態に切り換わり、減速弁77は図20の
状態から図21の状態に切り換わる。加圧シリンダ1の
第1室は圧縮空気をポート13、方向切換弁76及び減
速弁77を介して大気中に排出し、加圧シリンダ1の第
2室は空気圧力源49からの圧縮空気を方向切換弁76
及びポート14を介して吸入するようになる。時刻ta
では、第1室気圧P1は圧縮空気の圧力と同圧力であ
り、第2室気圧P2は大気圧と同圧力であるが、時間の
経過に従って、第1室気圧P1は徐々に小さくなり、逆
に第2室気圧P2は徐々に大きくなる。そして、両気圧
P1及びP2は時刻tbで一致し、さらに時刻tcで第
1室気圧P1は大気圧に等しくなり、第2室気圧P2は
圧縮空気の圧力に等しくなる。
【0135】時刻tbで第1室気圧P1と第2室気圧P
2とが互いに等しくなるので、これ以降は両者の圧力差
(P1−P2)に応じた速度(シリンダ速度CV)でピ
ストン15(シリンダロッド11)は左方向に移動する
ようになり、それに応じて電極間距離Pも徐々に小さく
なっていく。時刻tcで第1室気圧P1が大気圧とな
り、第2室気圧P2が圧縮空気の圧力に等しくなると、
ピストン15及びシリンダロッド11は圧力差(P1−
P2)に応じた一定のシリンダ速度CVで左方向に移動
する。
【0136】時刻tb以降は電極間距離Pは徐々に小さ
くなるので、電極間距離Pが大開放検出位置PA以下に
なると、その時刻tdで電磁弁制御手段84aは溶接ガ
ン制御手段87への大開放位置信号MOSの出力を停止
(オフ)する。溶接ガン制御手段87はこの大開放位置
信号MOSの出力がオンの場合には、電極間距離Pが大
開放検出位置PA以上であり、スポット溶接機が大開放
状態にあることを認識し、大開放位置信号MOSの出力
がオフの場合には、スポット溶接機が閉状態にあること
を認識する。従って、この大開放位置信号MOSの入力
に応じて、溶接ガン制御手段87はサーボモータ80
X,80Y,80Zを動作させたり、他のシーケンス動
作を制御することができる。
【0137】時刻td以降、さらに電極間距離Pは小さ
くなり、中間検出位置PB以下になると、その時刻te
で電磁弁制御手段84aは溶接ガン制御手段87への中
間位置信号MSの出力を停止(オフ)すると共に減速信
号RSを減速弁77に出力する。溶接ガン制御手段87
はこの中間位置信号MSの出力がオンの場合には、電極
間距離Pが中間検出位置PB以上であることを認識し、
中間位置信号MSの出力がオフの場合には、電極間距離
Pが中間検出位置PB以下にあり、スポット溶接機が閉
状態にあることを認識する。この中間位置信号MSの値
は、任意に設定可能なので、例えばスポット溶接機のチ
ップ電極がワークに干渉しない範囲を任意に設定してお
き、この中間検出位置PB以上になった時点でスポット
溶接機の位置決め等を行えるようにする。これによっ
て、溶接ガン制御手段87は電極間距離Pが大開放検出
位置PAに達する前にサーボモータ80X,80Y,8
0Zを動作させて位置決め制御を行い、タクトタイムを
大幅に向上することができる。
【0138】また、減速信号RSを入力した減速弁77
は、図21の状態から図20の状態に切り換わるので、
加圧シリンダ1の第1室は圧縮空気をポート13、方向
切換弁76及び絞り弁78を介して大気中に排出するよ
うになるので、加圧シリンダ1の第1室気圧P1は時間
の経過に従って徐々に大きくなり、時刻tgで気圧P1
gとなる。従って、時刻te以降は第1室気圧P1の上
昇に伴ってシリンダ速度CVは減少し、時刻tg以降は
両者の圧力差(P1g−P2)に応じた一定速度(シリ
ンダ速度CV)でピストン15(シリンダロッド11)
は左方向に移動するようになり、それに応じて電極間距
離Pも徐々に小さくなっていく。
【0139】時刻te以降、電極間距離Pが小さくな
り、板厚上限位置PC以下になると、その時刻tfで電
磁弁制御手段84aは溶接ガン制御手段87へ板厚一致
信号ESを出力(オン)する。溶接ガン制御手段87は
この板厚一致信号ESが出力(オン)している場合に
は、電極間距離Pが板圧上限位置PC以下であり、チッ
プ電極8とチップ電極9との間に被溶接板材が確実に保
持されていると判断する。
【0140】さらに電極間距離Pが小さくなり、チップ
電極8及び9が被溶接板材に接触すると、その時刻th
でシリンダ速度CVは『0』に達する。電磁弁制御手段
84aは、時刻thでシリンダ速度CVが『0』になる
と、溶接ガン制御手段87へ板厚信号WSを出力(オ
ン)する。また、時刻th以降はシリンダ速度CVは
『0』なので加圧シリンダ1の第1室気圧P1は徐々に
減少し、大気圧に等しくなる。溶接ガン制御手段87
は、時刻th以降、すなわち板厚信号WSを入力した
後、板厚PDを基準として数十μmオーダの電極間距離
の変化を測定しながらスポット溶接を行う。溶接ガン制
御手段87は、スポット溶接が終了すると、その時刻t
iでスポット溶接機の可動アーム5を開くための開スタ
ート信号OS(ローレベル“0”)を電磁弁制御手段8
4aに出力する。
【0141】時刻tiで開スタート信号OSを入力した
電子弁制御手段84aは、ほぼ同時に減速信号RS及び
方向切換信号CHの出力を停止(オフ)する。方向切換
弁76及び減速弁77は図20の状態から図21の状態
に切り換わる。加圧シリンダ1の第1室は空気圧力源4
9からの圧縮空気を方向切換弁76及びポート13を介
して吸入するようになり、第2室は圧縮空気をポート1
4、方向切換弁76及び減速弁77を介して大気中に排
出する。時刻tiでは、第1室気圧P1は大気圧に等し
く、第2室気圧P2は圧縮空気の圧力に等しいが、時間
の経過に従って、第1室気圧P1は徐々に大きくなり、
逆に第2室気圧P2は徐々に小さくなる。両気圧P1及
びP2は時刻tjで一致し、さらに時刻tmで第1室気
圧P1は圧縮空気の圧力に等しくなり、第2室気圧P2
は大気圧に等しくなる。
【0142】時刻tjで第1室気圧P1と第2室気圧P
2とが互いに等しくなるので、これ以降は両者の圧力差
(P1−P2)に応じた速度(シリンダ速度CV)でピ
ストン15(シリンダロッド11)は右方向に移動する
ようになり、それに応じて電極間距離Pも徐々に大きく
なっていく。時刻tmで第1室気圧P1が圧縮空気圧と
なり、第2室気圧P2が大気圧に等しくなると、シリン
ダ速度CVは一定となり、一定速度で右方向に移動す
る。
【0143】時刻tj以降、電極間距離Pが大きくな
り、板厚上限位置PC以上になると、その時刻tkで電
磁弁制御手段84aは溶接ガン制御手段87への板厚一
致信号ESの出力を停止(オフ)する。溶接ガン制御手
段87はこの板厚一致信号ESが停止(オフ)となった
場合には、電極間距離Pが板圧上限位置PC以上とな
り、被溶接板材を開放したと判断する。
【0144】さらに、電極間距離Pが大きくなり、中間
検出位置PB以上になると、その時刻tnで電磁弁制御
手段84aは溶接ガン制御手段87へ中間位置信号MS
を出力(オン)する。電磁弁制御手段84aは同時刻t
nで減速信号RSを減速弁77に出力してもよいが、本
実施例ではこの時刻tnより所定時間経過後の時刻tp
で減速信号RSを減速弁77に出力する。溶接ガン制御
手段87はこの中間位置信号MSが出力された時点で、
電極間距離Pが中間検出位置PB以上になったことを認
識する。
【0145】また、時刻tpで減速信号RSを入力した
減速弁77は、図21の状態から図20の状態に切り換
わるので、加圧シリンダ1の第2室は圧縮空気をポート
14、方向切換弁76及び絞り弁78を介して大気中に
排出するようになるので、第2室気圧P2は時間の経過
に従って徐々に大きくなり、時刻trで気圧P2rとな
る。時刻tp以降は第2室気圧P2の上昇に伴ってシリ
ンダ速度CVは減少し、時刻tp以降は両者の圧力差
(P1−P2p)に応じた一定速度(シリンダ速度C
V)でピストン15(シリンダロッド11)は右方向に
移動するようになり、それに応じて電極間距離Pも徐々
に大きくなっていく。
【0146】さらに、電極間距離Pは大きくなり、大開
放検出位置PA以上になると、その時刻tqで電磁弁制
御手段84aは溶接ガン制御手段87への大開放位置信
号MOSを出力(オン)する。溶接ガン制御手段87は
この大開放位置信号MOSの出力(オン)を取り込むこ
とによって電極間距離Pが大開放検出位置PA以上であ
り、スポット溶接機が開放状態にあると判断する。スポ
ット溶接機の可動アーム5の移動が終了し、電極間距離
が最大値Pmaxになると、その時刻tsでシリンダ速
度CVは『0』になり、それ以降は加圧シリンダ1の第
2室気圧P2は徐々に減少し、時刻ttで大気圧に等し
くなる。以上の時刻taからttまでの処理を1サイク
ルとして図21の溶接ガン制御システムの溶接ガン制御
手段87は溶接処理を実行する。
【0147】上述の一連の動作サイクルの中で、チップ
電極8,9間に被溶接板材が保持されなかた場合や、チ
ップ電極8,9が所定磨耗量以上に磨耗した場合や、チ
ップ電極8,9がホルダ6,7から外れた場合などに
は、電極間距離Pは時刻th以降、板厚PDで停止する
ことなく点線Perのように変化する。点線Perのよ
うに電極間距離Pが板厚PDよりも小さくなり、板厚下
限位置PE以下になると、その時刻tuで電磁弁制御手
段84aは溶接ガン制御手段87への板厚一致信号ES
の出力を停止(オフ)する。溶接ガン制御手段87は板
厚信号WSの出力が停止(オフ)する前に、板厚一致信
号ESが停止(オフ)となった場合には、チップ電極間
に被溶接板材が保持されなかったと判断し、板厚異常を
示すアラームを出力する。
【0148】さらに、電極間距離Pが減少し、チップ外
れ検出位置PFよりも小さくなった場合には、その時刻
tvで電磁弁制御手段84aは溶接ガン制御手段87へ
チップ外れ検出信号TOを出力(オン)する。溶接ガン
制御手段87はチップ外れ検出信号TOを入力すると同
時にチップ外れを示すアラームを出力する。なお、板厚
下限位置PEとチップ外れ位置PFとの間に、チップ磨
耗量検出位置を設定し、チップ電極8,9の磨耗量を検
出するようにしてもよい。
【0149】上述の実施例では、減速弁77をオン・オ
フ制御することによって、絞り弁78を動作させ、加圧
シリンダ1のシリンダロッド11の移動に制動力を加
え、移動速度を減速する場合について説明した。しか
し、絞り弁78による制動力だけではシリンダ速度CV
が所定速度に減速するまで時間を要するので、図22の
方向切換弁76、減速弁77及び絞り弁78のオン・オ
フ制御方法に改良を加え、短時間で所定速度に減速させ
る電磁弁制御方法を説明する。
【0150】図23は、改良された電磁弁の制御方法に
よって動作する図21の溶接ガン制御システムのタイミ
ングチャートを示す図である。図23において図22と
同じ構成のものには同一の符号が付してあるので、その
説明は省略する。図23の制御方法が図22のものと異
なる点は、電磁弁制御手段84aが減速信号RSを減速
弁77に出力(オン)すると同時に方向切換弁76ヘの
方向切換信号CHの出力を停止(オフ)し、所定時間経
過後に再び方向切換信号CHを出力(オン)するように
した点である。
【0151】すなわち、電極間距離Pが徐々に小さくな
り、中間検出位置PB以下になると、その時刻teで電
磁弁制御手段84aは溶接ガン制御手段87への中間位
置信号MSの出力を停止(オフ)する。そして、この時
刻teより所定時間経過後の時刻Taで減速信号RSを
減速弁77に出力(オン)すると共に方向切換弁76へ
の方向切換信号CHの出力を停止(オフ)する。する
と、方向切換弁76は図20の状態から図21の状態に
切り換わり、減速弁77は図21の状態から図20の状
態に切り換わるので、加圧シリンダ1の第1室は空気圧
力源49からの圧縮空気を方向切換弁76及びポート1
3を介して吸入するようになり、第2室は圧縮空気をポ
ート14、方向切換弁76及び絞り弁77を介して大気
中に排出するようになる。従って、第1室気圧P1は時
間の経過と共に徐々に大きくなり、時刻Tdで気圧P1
dとなり、第2室気圧P2も時間の経過と共に徐々に小
さくなり、時刻Tcで気圧P2cとなる。
【0152】時刻Tcで、電磁弁制御手段84aは再び
方向切換弁76に対して方向切換信号CHを出力(オ
ン)する。すると、時刻Tcで方向切換信号CHの出力
(オン)を受けた方向切換弁76は、図21の状態から
図20の状態に切り換わる。加圧シリンダ1の第1室か
らは圧縮空気をポート13、方向切換弁76及び絞り弁
78を介して大気中が排出するようになるが、圧縮空気
は絞り弁78を介して排出するので、第1室気圧P1は
図21の気圧P1gに向かって上昇する。そして、時刻
Tdでチップ電極8及び9が被溶接板材に接触するの
で、途中の気圧P1dで停止し、それ以降は大気圧に向
かって減少する。一方、第2室は空気圧力源49からの
圧縮空気を方向切換弁76及びポート14を介して吸入
するようになるので、第2室気圧P2は時間の経過に従
って徐々に大きくなり、圧縮空気の気圧と等しくなる。
【0153】そして、時刻Tc以降は両者の圧力差(P
1−P2)に応じた一定速度(シリンダ速度CV)でピ
ストン15(シリンダロッド11)は左方向に移動する
ようになり、それに応じて電極間距離Pも徐々に小さく
なっていき、時刻Tdでシリンダ速度CVが『0』にな
る。時刻Td以降はシリンダ速度CVは『0』となるの
で、第1室気圧P1は気圧P1dから徐々に減少し、時
刻Tdで大気圧に等しくなる。時刻Td以降、溶接ガン
制御手段87は、図22と同じようにスポット溶接を行
い、スポット溶接が終了すると、前述と同じようにスポ
ット溶接機の可動アーム5を開く。
【0154】以上のように減速弁77のオン・オフ制御
によって加圧シリンダ1のシリンダロッド11に制動力
を加える共に、方向切換弁76も同時にオン・オフ制御
することによってさらに移動速度を急激に減速すること
ができ、停止までの時間を大幅に短縮することができ
る。なお、図22及び図23の実施例では、可動アーム
5の開閉動作時に同じ電磁弁のオン・オフ制御を行って
いるが、閉動作時だけに電磁弁のオン・オフ制御を行っ
てもよいことはいうまでもない。
【0155】図20の実施例のスポット溶接機は、加圧
シリンダ1の2つの空気室に供給する流体圧の大きさ及
び方向を方向切換弁等の流体圧制御手段で制御すること
によって、シリンダロッド11に制動力を加え、その移
動速度を減速することはできるが、ブレーキ手段30の
ようにシリンダロッド11を所定の位置に中間停止する
ことはできない。そこで、図24のように方向切換弁7
6に代えて、クローズドセンタ形3位置弁を用いてシリ
ンダロッド11を所定の中間位置に停止させるようにし
てもよい。図24において図20と同じ構成のものには
同一の符号が付してあるので、その説明は省略する。図
24のスポット溶接機が図20のものと異なる点は、方
向切換弁としてクローズドセンタ形3位置弁79を使用
している点である。
【0156】このクローズドセンタ形3位置弁79は、
左右いずれか一方に位置する場合には、方向切換弁77
と同じように流体圧の方向を切換えるという働きをする
だけであるが、センタに位置する場合には、加圧シリン
ダ1に対する圧縮空気の供給及び排気を停止させて、シ
リンダロッド11の動きを空気圧でロックさせる働きを
する。従って、このクローズドセンタ形3位置弁79を
図21の電磁弁制御手段84aで適宜オン・オフ制御す
ることによって、加圧シリンダ1を図6のように適当な
位置Pbで停止させたり、また、図22や図23のよう
に減速制御したりすることができる。なお、クローズド
センタ形3位置弁の代わりに、センタサプライ形3位置
弁を用いてもよい。この場合、いずれか一方のポートに
減圧弁を設ける必要がある。
【0157】また、図20及び図24のスポット溶接機
は位置検出器2と加圧シリンダ1とが一体で構成されて
いるが、これに限らず、図13や図14のように位置検
出器71、72をチップ電極8、9の近傍に設けてもよ
いし、図16のように位置検出用アーム65、66を介
して位置検出器64を設けてもよい。さらに、図20の
スポット溶接機にブレーキ手段30を設けて、中間停止
制御を行うようにしてもよいし、図24のスポット溶接
機にさらにブレーキ手段30を設けて、ブレーキング時
の制動力を増大させるようにしてもよい。
【0158】図23の実施例では、方向切換信号CHを
所定時間(時刻Taから時刻Tcの間)だけオフにして
いるが、これに限らず、方向切換信号CHを幅の短い複
数パルスでオン・オフ制御を繰り返し実行するようにし
てもよい。また、図22の実施例では、減速信号RSを
オンして、絞り弁78を介して圧縮空気を大気中に排気
することによって移動速度を減速する場合について説明
したが、絞り弁78を使用することなく方向切換弁76
を方向切換信号CHでオン・オフ制御して移動速度を減
速してもよい。この場合、方向切換信号CHを幅の短い
複数パルスでオン・オフ制御してもよい。
【0159】図11の溶接ガン制御システムでは、ブレ
ーキ制御手段94のオン・オフ制御信号に応じて制動弁
47自体はリアルタイムに動作するが、ブレーキ手段3
0の圧縮空気はその圧縮性により制動弁47の切換動作
に対して大幅に遅れて動作することとなる。そこで、本
実施例では、圧縮空気の動作遅れによって正確に位置決
め停止できないかった値を修正値として適宜記憶してお
き、次回の位置決め制御の際にその修正値に応じて目標
位置指令信号F0又は現在位置データP10を修正す
る。これによって、上述のような圧縮空気による動作遅
れを吸収し、正確な位置決めを行うことが可能となる。
このような位置決め方法を学習位置決め制御という。な
お、この学習位置決め制御をクローズドセンタ形3位置
弁を用いて位置決め制御する場合に使用してもよいこと
はいうまでもない。
【0160】上述の実施例では、スポット溶接機として
図1のポータブルタイプの溶接ガンを例に説明したが、
加圧力を加圧シリンダによって発生するようなタイプの
スポット溶接機であれば、図16から図19に記載のよ
うないかなるタイプの溶接機であっても本発明の構成を
適用できることはいうまでもない。また、加圧シリンダ
の加圧力を上述のサーボ弁や方向切換弁のオン・オフ制
御で適宜可変するようにしてもよいさらに、上述の実施
例に示した流体圧制御用の配管系統図として一例を示し
たにすぎず、本発明の目的に応じて種々流体圧制御用の
配管系統を構成してもよいことはいうまでもない。
【0161】図16から図19の実施例では、位置検出
用アーム65,66の回動支点と溶接ガンの回動支点と
を一致させた場合について示してあるが、この位置は必
ずしも一致していなくてもよい。また、位置検出器64
を位置検出用アーム65,66と上部アーム55及び下
部アーム56の固定箇所と回動支点Oとの間に設けても
よい。さらに、図9の位置検出器64は直線位置検出器
であるが、位相シフト方式の回転位置検出器を用いて上
部アーム支持部材53及び下部アーム支持部材54又は
位置検出用アーム65,66の回動支点Oにおける回転
位置を直接検出するようにしてもよい。この回転位置検
出器としては、例えば特開昭57−70406号公報に
示されたようなものを用いればよい。
【0162】図16のスポット溶接機の場合、加圧シリ
ンダ51に図1のような位置検出器2とシリンダロッド
を設け、シリンダロッド52の移動量を検出するように
してもよいことはいうまでもない。図1のスポット溶接
機に、図16のような位置検出用アームを設けてもよい
ことはいうまでもない。
【0163】実施例ではコイル部がA〜Dの4相である
が、これに限らず2相、3相、その他の相数で構成する
ことも可能である。図3の実施例では、位相ずれ量φを
デジタル的に検出する場合について説明したが、アナロ
グ的に検出してもよい。本実施例では、磁気目盛り部を
ロッドに直接形成する場合について説明したが、ロッド
の動きに連動するような位置に別途形成してもよい。さ
らに、図13及び図14の実施例では、位置検出器がチ
ップ電極及びホルダに取り付けてあるが、アームに取り
付けてあってもよい。
【0164】図1、図13、図14、図16〜図19の
実施例では加圧手段として空気圧の加圧シリンダを例に
説明したが、これに限らずモータ等を用いてもよいこと
はいうまでもない。この場合に、モータにブレーキ手段
又は/及び回転位置センサを設けてもよい。また、加圧
手段がモータで構成された場合でも、図22や図23に
示されたようにチップ電極間距離を適宜制御するように
してもよい。
【0165】
【発明の効果】本発明によれば、両チッピ電極の移動速
度及び移動距離を適宜制御することによって、チップ電
極が被溶接板材に接触するタイミングをほぼ同じにする
ことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のスポット溶接機の実施例を示す図で
あり、C型アームの溶接ガンの全体構成の概略を示す図
である。
【図2】 図1の位置検出器の詳細構成を示す図であ
る。
【図3】 図1の位置検出器からの検出信号を位置信号
に変換する位置変換手段の構成を示す図である。
【図4】 図1のブレーキ手段の詳細構成を示す図であ
る。
【図5】 図4のブレーキ手段に使用されているブレー
キブッシュの形状を示す図である。
【図6】 図4のブレーキ手段に使用されている皿バネ
の形状を示す図である。
【図7】 図4のブレーキ手段がブレーキング動作状態
及び非動作状態にある場合の皿バネ、ブレーキピストン
及びブレーキブッシュの関係を示す図である。
【図8】 図4のブレーキ手段の別の実施例の概略構成
を示す図である。
【図9】 図8のブレーキ手段に使用されている皿バネ
の形状を示す図である。
【図10】 図8のブレーキ手段がブレーキング動作状
態及び非動作状態にある場合の皿バネ、ブレーキピスト
ン及びブレーキブッシュの関係を示す図である。
【図11】 図1のスポット溶接機を3次元空間で位置
決め制御するための位置決め制御システムの概略構成を
示すブロック図である。
【図12】 スポット溶接機の位置決め制御と電極間距
離の位置決め制御との関係を示す図である。
【図13】 図1のC型アームの溶接ガンの別の実施例
を示す図である。
【図14】 図1のC型アームの溶接ガンのさらに別の
実施例を示す図である。
【図15】 図1のC型アームの溶接ガンの加圧機構に
変形を加えた別の実施例を示す図である。
【図16】 本発明のスポット溶接機の実施例を示す図
であり、X型アームの溶接ガンの全体構成の概略を示す
図である。
【図17】 図16のX型アームの溶接ガンの別の実施
例を示す図である。
【図18】 図17のX型アームの溶接ガンの変形例を
示す図である。
【図19】 図18のX型アームの溶接ガンの変形例を
示す図である。
【図20】 流体圧制御手段でシリンダロッドに制動力
を加えるように構成されたスポット溶接機の実施例を示
す図である。
【図21】 図20のスポット溶接機を3次元空間で位
置決め制御するための位置決め制御システムの概略構成
を示すブロック図である。
【図22】 図21の溶接ガン制御システムによって制
御される図20のスポット溶接機の動作例を示すタイミ
ングチャート図である。
【図23】 図21の溶接ガン制御システムによって制
御される図20のスポット溶接機の別の動作例を示すタ
イミングチャート図である。
【図24】 流体圧制御手段でシリンダロッドに制動力
を加えるように構成されたスポット溶接機の別の実施例
を示す図である。
【符号の説明】
1,51…加圧シリンダ、2,64,71,72…位置
検出器、3…アーム支持部材、4…アーム、5…可動ア
ーム、6,7,57,58…電極ホルダ、8,9,5
9,60…チップ電極、10,61,62…2次導体、
11,52…シリンダロッド、11S…磁気目盛り部、
30…ブレーキ手段、47…制動用電磁弁、48…サー
ボ弁、49…空気圧力源、53…上部アーム支持部材、
54…下部アーム支持部材、55…上部アーム、56…
下部アーム、65,66…位置検出用アーム、O…回動
支点、67,73,74…位置検出用ロッド、76…方
向切換弁、77…低速弁、78…絞り弁、79…クロー
ズドセンタ形3位置弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B23K 11/24 340 9265−4E 11/28 9265−4E

Claims (37)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被溶接板材に所定の加圧力で接触して、
    この被溶接板材間に溶接電流を流すための第1及び第2
    のチップ電極と、 この第1及び第2のチップ電極を保持し、このチップ電
    極に前記加圧力を伝えるための第1及び第2のアーム
    と、 前記第1及び第2のアームを同時に移動させて前記第1
    及び第2のチップ電極間に前記加圧力を印加するための
    加圧手段と、 前記第1及び第2のチップ電極間の距離を検出する電極
    間距離検出手段と、 前記第1及び第2のアームの移動に対して制動力を加え
    るブレーキ手段とから構成されるスポット溶接機。
  2. 【請求項2】 前記加圧手段が加圧シリンダで構成され
    ていることを特徴とする請求項1に記載のスポット溶接
    機。
  3. 【請求項3】 前記電極間距離検出手段は、前記加圧シ
    リンダのロッドの移動位置を検出することによって前記
    第1及び第2のチップ電極間の距離を検出することを特
    徴とする請求項2に記載のスポット溶接機。
  4. 【請求項4】 前記電極間距離検出手段は、 所定の交流信号により励磁される1次コイルを少なくと
    も有するコイル部と、 前記第1及び第2のチップ電極間の距離に対応して前記
    コイル部の磁気回路における磁気抵抗が変化するよう
    に、このロッドの軸方向に沿って設けられた磁気目盛り
    部と、 この磁気目盛り部と前記コイル部との間の相対的位置関
    係によって生じる前記コイル部の磁気回路の磁気抵抗変
    化に基づき、前記加圧シリンダのロッドの位置を示すデ
    ータを前記コイル部から取り出す位置検出回路とを具え
    るものであることを特徴とする請求項3に記載のスポッ
    ト溶接機。
  5. 【請求項5】 前記電極間距離検出手段は、前記第1及
    び第2のアームの移動量を検出することによって前記第
    1及び第2のチップ電極間の距離を検出することを特徴
    とする請求項1に記載のスポット溶接機。
  6. 【請求項6】前記電極間距離検出手段は、 前記第1及び第2のアームに一端が回転自在に取り付け
    られ、前記第1及び第2のアームの移動に応じて回動支
    点を中心に回転するように設けられた2本の第1及び第
    2の位置検出用アームと、 この第1及び第2の位置検出用アーム間に設けられ、前
    記第1及び第2のアームの移動に伴って回転する前記第
    1及び第2の位置検出用アームの移動量を検出すること
    によって前記第1及び第2のアームの前記被溶接板材に
    対する移動量を検出するアーム間距離検出手段とから構
    成されることを特徴とする請求項5に記載のスポット溶
    接機。
  7. 【請求項7】 前記アーム間距離検出手段は、 前記第1の位置検出用アームに一端が接触するように設
    けられたロッドと、 前記第2の位置検出用アームに設けられ、所定の交流信
    号により励磁される1次コイルを少なくとも有し、前記
    ロッドに対して磁気的に結合されたコイル部と、 前記ロッドの移動に伴って前記コイル部の磁気回路にお
    ける磁気抵抗が変化するように、このロッドの軸方向に
    沿って設けられた磁気目盛り部と、 この磁気目盛り部と前記コイル部との間の相対的位置関
    係によって生じる前記コイル部の磁気回路の磁気抵抗変
    化に基づき、前記ロッドの位置を示すデータを前記コイ
    ル部から取り出す位置検出回路とを具えるものであるこ
    とを特徴とする請求項6に記載のスポット溶接機。
  8. 【請求項8】 前記電極間距離検出手段は、前記第1及
    び第2のアームに取り付けられ、前記第1及び第2のア
    ームの前記被溶接板材に対する移動量を検出する第1及
    び第2板材間距離検出手段から構成されることを特徴す
    る請求項5に記載のスポット溶接機。
  9. 【請求項9】 前記第1又は第2の板材間距離検出手段
    は、 前記被溶接板材に一端が接触するように設けられたロッ
    ドと、 前記第1又は第2のアームに設けられ、所定の交流信号
    により励磁される1次コイルを少なくとも有し、前記ロ
    ッドに対して磁気的に結合されたコイル部と、 前記ロッドの移動に伴って前記コイル部の磁気回路にお
    ける磁気抵抗が変化するように、このロッドの軸方向に
    沿って設けられた磁気目盛り部と、 この磁気目盛り部と前記コイル部との間の相対的位置関
    係によって生じる前記コイル部の磁気回路の磁気抵抗変
    化に基づき、前記ロッドの位置を示すデータを前記コイ
    ル部から取り出す位置検出回路とを具えるものであるこ
    とを特徴とする請求項8に記載のスポット溶接機。
  10. 【請求項10】 前記加圧手段が加圧シリンダで構成さ
    れている場合に、この加圧シリンダのロッドの移動位置
    を検出することによって前記第1及び第2のチップ電極
    間の距離を検出する第2の電極間距離検出手段をさらに
    設けたことを特徴する請求項5に記載のスポット溶接
    機。
  11. 【請求項11】 前記第2の電極間距離検出手段は、 所定の交流信号により励磁される1次コイルを少なくと
    も有するコイル部と、 前記加圧手段のロッドの移動に伴って前記コイル部の磁
    気回路における磁気抵抗が変化するように、このロッド
    の軸方向に沿って設けられた磁気目盛り部と、 この磁気目盛り部と前記コイル部との間の相対的位置関
    係によって生じる前記コイル部の磁気回路の磁気抵抗変
    化に基づき、前記ロッドの位置を示すデータを前記コイ
    ル部から取り出す位置検出回路とを具えるものであるこ
    とを特徴とする請求項10に記載のスポット溶接機。
  12. 【請求項12】 前記コイル部が、複数の1次コイル及
    び2次コイルを有するものであり、 前記位置検出回路が、位相のずれた複数の基準交流信号
    によって前記各1次コイルを個別に励磁する回路と、前
    記各1次コイルに対応する2次コイルの出力を合計し
    て、前記ロッドの相対的直線位置に従って前記基準交流
    信号を位相シフトした出力信号を発生する出力回路と、
    前記基準交流信号の所定の1つと前記出力回路からの出
    力信号との位相差を検出し、検出した位相差データを前
    記ロッド位置データとして出力する回路とを有するもの
    であることを特徴とする請求項4、7、9又は11に記
    載のスポット溶接機。
  13. 【請求項13】 前記スポット溶接機はC型の溶接ガン
    で構成されることを特徴とする請求項1に記載のスポッ
    ト溶接機。
  14. 【請求項14】 前記スポット溶接機はX型の溶接ガン
    で構成されることを特徴とする請求項1に記載のスポッ
    ト溶接機。
  15. 【請求項15】 前記ブレーキ手段は、前記加圧手段の
    ロッドの周囲に設けられたブレーキブッシュと、このブ
    レーキブッシュを前記ロッドに押圧する皿バネと、空気
    圧の変化によって前記ロッドに沿って移動し、前記皿バ
    ネを変形させるブレーキピストンとから少なくとも構成
    される全空気圧式のブレーキであり、前記ブレーキブッ
    シュと前記ロッドとの間に生じる摩擦力によって前記ロ
    ッドに制動力を加えることを特徴とする請求項2に記載
    のスポット溶接機。
  16. 【請求項16】 前記ブレーキ手段は、前記加圧手段の
    2つの流体室の流体圧の大きさ及び方向を制御する流体
    圧制御手段によって前記ロッドに制動力を加えることを
    特徴とする請求項2に記載のスポット溶接機。
  17. 【請求項17】 前記流体圧制御手段は、前記加圧手段
    の2つの流体室に対する流体の供給及び排出の方向を方
    向切換弁のオン・オフ制御で切り換えることによって前
    記ロッドに制動力を加えることを特徴とする請求項16
    に記載のスポット溶接機。
  18. 【請求項18】 被溶接板材に所定の加圧力で接触し
    て、この被溶接板材間に溶接電流を流すための第1及び
    第2のチップ電極と、 この第1及び第2のチップ電極を保持し、このチップ電
    極に前記加圧力を伝えるための第1及び第2のアーム
    と、 この第1及び第2のアームを同時に移動させて前記第1
    及び第2のチップ電極間に前記加圧力を印加するための
    加圧手段と、 前記第1及び第2のチップ電極間の距離を検出する検出
    手段と、 前記加圧手段の移動速度を前記検出手段の出力に応じて
    可変制御する速度制御手段とを具えたスポット溶接機。
  19. 【請求項19】 前記加圧手段が加圧シリンダで構成さ
    れていることを特徴とする請求項18に記載のスポット
    溶接機。
  20. 【請求項20】 前記速度制御手段は、前記加圧手段の
    2つの流体室の流体圧の大きさ及び方向を連続的に変化
    させるサーボ弁と、このサーボ弁の駆動用コイルに供給
    する信号電流の大きさを前記検出手段の出力に応じて可
    変制御する電流制御手段とから構成されることを特徴と
    する請求項19に記載のスポット溶接機。
  21. 【請求項21】 前記速度制御手段は、前記加圧手段の
    ロッドの移動に対して制動力を加えるブレーキ手段によ
    って前記検出手段の出力に応じた前記加圧手段の減速制
    御を行うことを特徴とする請求項19に記載のスポット
    溶接機。
  22. 【請求項22】 前記ブレーキ手段は、前記加圧手段の
    ロッドの周囲に設けられたブレーキブッシュと、このブ
    レーキブッシュを前記ロッドに押圧する皿バネと、空気
    圧の変化によって前記ロッドに沿って移動し、前記皿バ
    ネを変形させるブレーキピストンとから少なくとも構成
    される全空気圧式のブレーキであり、前記ブレーキブッ
    シュと前記ロッドとの間に生じる摩擦力によって前記ロ
    ッドに制動力を加えることを特徴とする請求項21に記
    載のスポット溶接機。
  23. 【請求項23】 前記ブレーキ手段は、前記加圧手段の
    2つの流体室の流体圧の大きさ及び方向を制御する流体
    圧制御手段によって前記ロッドに制動力を加えることを
    特徴とする請求項21に記載のスポット溶接機。
  24. 【請求項24】 前記流体圧制御手段は、前記加圧手段
    の2つの流体室に対する流体の供給及び排出の方向を方
    向切換弁のオン・オフ制御で切り換えることによって前
    記ロッドに制動力を加えることを特徴とする請求項23
    に記載のスポット溶接機。
  25. 【請求項25】 前記流体圧制御手段は、前記加圧手段
    の2つの流体室の内、流体の排出している方の排出量を
    絞り弁で絞ることによって前記ロッドに制動力を加える
    ことを特徴とする請求項23又は24に記載のスポット
    溶接機。
  26. 【請求項26】 被溶接板材に所定の加圧力で接触し
    て、この被溶接板材間に溶接電流を流すための第1及び
    第2のチップ電極と、 この第1及び第2のチップ電極を保持し、このチップ電
    極に前記加圧力を伝えるための第1及び第2のアーム
    と、 この第1及び第2のアームを同時に移動させて前記第1
    及び第2のチップ電極間に前記加圧力を印加するための
    加圧手段と、 前記第1及び第2のチップ電極間の距離を検出する検出
    手段と、 前記検出手段の出力に基づき前記チップ電極間距離が所
    定値以上かどうかを判定してチップ電極の状態を示す信
    号を出力する電極状態判定手段とを具えたスポット溶接
    機。
  27. 【請求項27】 前記電極状態判定手段は、前記チップ
    電極間距離の所定値として、前記アームが大開放位置に
    あるかどうかを判定するためのアーム大開放位置検出
    値、前記アームが任意の中間位置にあるかどうかを判定
    するためのアーム中間位置検出値、前記チップ電極が前
    記被溶接板材を確実にホールドしたかどうかを判定する
    ための板厚一致検出値、前記チップ電極が外れたかどう
    かを判定するためのチップ外れ検出値、前記チップ電極
    の摩耗量が所定摩耗量を越えたかどうかを判定するため
    のチップ摩耗量検出値の中の少なくとも1つを用いるこ
    とを特徴とする請求項26に記載のスポット溶接機。
  28. 【請求項28】 前記ブレーキ手段は、 略円柱状のロッドと、 このロッドの外周上を相対的に移動し、内側方向に押し
    付けられることによって前記ロッドとの間で摩擦力を生
    じさせる円筒形状のブレーキブッシュと、 底のない皿状の形をしており、その外周端及び内周端か
    ら放射状に設けられた複数個の切欠きを有し、前記ブレ
    ーキブッシュの外周面に対して前記内周端が接するよう
    に設けられた皿バネと、 この皿バネの外周端に対して内周面が接する円柱状の座
    ぐり穴を有し、前記ロッドの外周上を相対的に移動して
    前記皿バネに前記軸方向の押圧力を与えて前記皿バネの
    形を円板状に変形させると共に前記皿バネの内周端を収
    縮させて前記ブレーキブッシュを前記内側方向に押し付
    けるブレーキピストンと、 前記ブレーキブッシュ、前記皿バネ及び前記ブレーキピ
    ストンを保持しながら前記ロッドの外周上を相対的に移
    動し、外部から供給される圧縮空気を前記ブレーキピス
    トンに作用させることによって前記ブレーキピストンを
    内周面に沿って移動させるシリンダブロックとから構成
    され、 前記皿バネの内周端側に設けられた前記切欠きの長さを
    長くすることによって、前記皿バネの厚さを変えること
    なく、前記皿バネの軸方向におけるバネ定数を小さく
    し、前記ブレーキブッシュの外周面に少なくとも3枚以
    上の皿バネを設けるようにしてあることを特徴とする請
    求項15又は22に記載のスポット溶接機。
  29. 【請求項29】 前記皿バネの断面形状を長方形とした
    ことを特徴とする請求項28に記載のスポット溶接機。
  30. 【請求項30】 前記ブレーキブッシュを前記シリンダ
    ブロック内で前記法線方向に移動可能なように保持する
    保持部材を設けたことを特徴とする請求項28に記載の
    スポット溶接機。
  31. 【請求項31】 前記加圧手段は、スポット溶接機の支
    持台に回転自在に設けられたリンクの両端側を、前記C
    型溶接ガンの第1及び第2のアームに結合すると共に、
    前記第1又は第2のアームを前記支持台に滑り移動可能
    なように取り付けることによって前記第1及び第2のア
    ームを同時に移動させるように構成されていることを特
    徴とする請求項13に記載のスポット溶接機。
  32. 【請求項32】 前記加圧手段は、右ネジ部と左ネジ部
    とを両側に有するネジと、このネジの右ネジ部に螺合さ
    れ、前記第1のアームに固定された第1の移動部材と、
    前記ネジの左ネジ部に螺合され、前記第2のアームに固
    定された第2の移動部材と、前記ネジを回転させる回転
    駆動手段とから構成されることを特徴とする請求項1に
    記載のスポット溶接機。
  33. 【請求項33】 前記加圧手段は、スポット溶接機の支
    持台に回転自在に設けられたリンクの両端側を、前記X
    型溶接ガンの第1及び第2のアームに結合することによ
    って前記第1及び第2のアームを同時に移動させるよう
    に構成されていることを特徴とする請求項14に記載の
    スポット溶接機。
  34. 【請求項34】 前記加圧手段は、スポット溶接機の支
    持台に回転自在に設けられた第1及び第2のガイド部材
    と、この第1及び第2のガイド部材の間に所定幅の間隙
    部が形成されるように前記第1及び第2のガイド部材の
    回転を制限するストッパ部材と、前記第1及び第2のガ
    イド部材を前記ストッパ部材に所定荷重で押し付ける荷
    重印加手段と、前記X型溶接ガンの第1及び第2のアー
    ムに結合された第1及び第2のリンク部材と、前記第1
    及び第2のガイド部材の間に形成された間隙部を滑り移
    動し、前記第1及び第2のリンク部材を回転自在に結合
    する結合軸とから構成されることを特徴とする請求項1
    4に記載のスポット溶接機。
  35. 【請求項35】 前記加圧手段は、前記X型溶接ガンの
    支持台に回転自在に設けられたガイド部材と、前記X型
    溶接ガンの第1及び第2のアームに結合された第1及び
    第2のリンク部材と、前記ガイド部材に沿って滑り移動
    し、前記第1及び第2のリンク部材を回転自在に結合す
    る結合軸と、前記ガイド部材を回転させる回転駆動手段
    とから構成されることを特徴とする請求項14に記載の
    スポット溶接機。
  36. 【請求項36】 前記加圧手段は、前記X型溶接ガンの
    支持台に回転自在に設けられたガイド支持部材と、この
    ガイド支持部材に回転自在に設けられた第1及び第2の
    ガイド部材と、この第1及び第2のガイド部材の間に所
    定幅の間隙部が形成されるように前記第1及び第2のガ
    イド部材の回転を制限するストッパ部材と、前記第1及
    び第2のガイド部材を前記ストッパ部材に所定荷重で押
    し付ける荷重印加手段と、前記X型溶接ガンの第1及び
    第2のアームに結合された第1及び第2のリンク部材
    と、前記第1及び第2のガイド部材の間に形成された間
    隙部を滑り移動し、前記第1及び第2のリンク部材を回
    転自在に結合する結合軸と、前記ガイド支持部材を回転
    させる回転駆動手段とから構成されることを特徴とする
    請求項14に記載のスポット溶接機。
  37. 【請求項37】 前記加圧手段は、前記X型溶接ガンの
    第1及び第2のアームに結合された第1及び第2のリン
    ク部材と、この第1及び第2のリンク部材を回転自在に
    結合する結合軸と、この結合軸に所定の加圧力を加えて
    移動させる駆動手段とから構成されることを特徴とする
    請求項14に記載のスポット溶接機。
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JP4-304400 1992-10-19
JP4-146523 1992-10-19
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100660227B1 (ko) * 2005-12-26 2006-12-21 주식회사 포스코 마찰교반 점용접 장치
JP2020019060A (ja) * 2018-08-03 2020-02-06 株式会社デンソー 抵抗溶接装置
US11286966B2 (en) 2018-09-21 2022-03-29 Honda Motor Co., Ltd. Resistance welding apparatus
US11325201B2 (en) 2018-09-20 2022-05-10 Honda Motor Co., Ltd. Resistance welding apparatus

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