JPH06183877A - 単結晶育成装置 - Google Patents
単結晶育成装置Info
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- JPH06183877A JPH06183877A JP33829492A JP33829492A JPH06183877A JP H06183877 A JPH06183877 A JP H06183877A JP 33829492 A JP33829492 A JP 33829492A JP 33829492 A JP33829492 A JP 33829492A JP H06183877 A JPH06183877 A JP H06183877A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、融液より種子結晶を引き上げて単
結晶を育成する単結晶育成装置に関し、融液の界面上の
温度勾配をモニタして引上げの回転速度を最適に制御
し、結晶欠陥の少ない高品質の単結晶を歩留り良く、簡
単な構造で製造することを目的とする。 【構成】 融液を保持するルツボ4と、ルツボ4内の融
液の界面上の温度勾配を測定する温度モニタ6と、ルツ
ボ4内の融液から種子結晶を回転させながら引き上げて
単結晶を育成する回転引上機構11と、この回転引上機
構11による引上げ回転速度を最適に制御する回転引上
最適制御9とを備え、温度モニタ6によって測定した界
面上の温度勾配をもとに、回転引上最適制御9が回転引
上機構11を臨界回転数(予め求めた単結晶の界面形状
がフラットとなる引上げ回転数)か、あるいは少し遅い
回転数に制御し、均質な単結晶を育成するように構成す
る。
結晶を育成する単結晶育成装置に関し、融液の界面上の
温度勾配をモニタして引上げの回転速度を最適に制御
し、結晶欠陥の少ない高品質の単結晶を歩留り良く、簡
単な構造で製造することを目的とする。 【構成】 融液を保持するルツボ4と、ルツボ4内の融
液の界面上の温度勾配を測定する温度モニタ6と、ルツ
ボ4内の融液から種子結晶を回転させながら引き上げて
単結晶を育成する回転引上機構11と、この回転引上機
構11による引上げ回転速度を最適に制御する回転引上
最適制御9とを備え、温度モニタ6によって測定した界
面上の温度勾配をもとに、回転引上最適制御9が回転引
上機構11を臨界回転数(予め求めた単結晶の界面形状
がフラットとなる引上げ回転数)か、あるいは少し遅い
回転数に制御し、均質な単結晶を育成するように構成す
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、融液より種子結晶を引
き上げて単結晶を育成する単結晶育成装置に関するもの
である。単結晶を育成する手法として、高周波を用いて
加熱して溶融した金属酸化物から種子結晶を回転させな
がら引き上げて単結晶を育成するチョクラルスキー法な
どがある。これらの手法によって、特に結晶欠陥のない
光学的に均質な単結晶を育成することが望まれている。
き上げて単結晶を育成する単結晶育成装置に関するもの
である。単結晶を育成する手法として、高周波を用いて
加熱して溶融した金属酸化物から種子結晶を回転させな
がら引き上げて単結晶を育成するチョクラルスキー法な
どがある。これらの手法によって、特に結晶欠陥のない
光学的に均質な単結晶を育成することが望まれている。
【0002】
【従来の技術】従来、単結晶の育成法の1つであるチョ
クラルスキー法は、高周波を用いてルツボを加熱して当
該ルツボ内の原料を溶解し、種子結晶を当該溶解した溶
融面に接触させて回転させながらゆっくり引上げて単結
晶を育成する。
クラルスキー法は、高周波を用いてルツボを加熱して当
該ルツボ内の原料を溶解し、種子結晶を当該溶解した溶
融面に接触させて回転させながらゆっくり引上げて単結
晶を育成する。
【0003】この単結晶の育成中に発生する欠陥の多く
は、育成中の固液界面の形状に大きく影響を受けること
が判っている。一般に、融液に対して育成する単結晶の
面がフラットか、下にやや凸が好ましいとされている。
この界面形状は、融液の対流とも深く関係している。育
成時には、炉内の温度場が刻一刻と変化して融液の対流
も同時に複雑に変化し、それに伴い固液界面形状も常に
変化している。
は、育成中の固液界面の形状に大きく影響を受けること
が判っている。一般に、融液に対して育成する単結晶の
面がフラットか、下にやや凸が好ましいとされている。
この界面形状は、融液の対流とも深く関係している。育
成時には、炉内の温度場が刻一刻と変化して融液の対流
も同時に複雑に変化し、それに伴い固液界面形状も常に
変化している。
【0004】良質な単結晶を育成するためには、結晶引
上げ初期から結晶切り離しまで、その固液界面形状を一
定の形状、即ちフラットか下にやや凸で常に一定形状で
ある必要がある。
上げ初期から結晶切り離しまで、その固液界面形状を一
定の形状、即ちフラットか下にやや凸で常に一定形状で
ある必要がある。
【0005】従来、この界面形状を制御する方法として
下記が行われていた。 (1) 直接法で界面形状を監視し、結晶回転数などを
制御する。例えば ・X線を界面付近に水平方向に透過させて界面形状を観
察する方法(特開平2−208285号公報)。
下記が行われていた。 (1) 直接法で界面形状を監視し、結晶回転数などを
制御する。例えば ・X線を界面付近に水平方向に透過させて界面形状を観
察する方法(特開平2−208285号公報)。
【0006】・レーザ光で結晶を照射し、反射光から界
面形状を観察する方法。 (2) 間接法として ・結晶引上げ軸の回転トルクから界面形状を推定する。
面形状を観察する方法。 (2) 間接法として ・結晶引上げ軸の回転トルクから界面形状を推定する。
【0007】・炉内温度分布をシミュレーションし、回
転数との関係から界面形状を推定する(特開平3−16
990号公報)。 などの方法があった。
転数との関係から界面形状を推定する(特開平3−16
990号公報)。 などの方法があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述した(1)の方法
によれば、X線やレーザ光を用いて界面形状を直接に観
察する必要があり、そのための装置が複雑で高価なもの
になってしまうという問題があった。
によれば、X線やレーザ光を用いて界面形状を直接に観
察する必要があり、そのための装置が複雑で高価なもの
になってしまうという問題があった。
【0009】また、上述した(2)の方法によれば、結
晶引上げ軸の回転トルクや炉内温度分布のシミュレーシ
ョンなどによって間接的に界面形状を推定しており、実
際の状態をリアルタイムに推定できず、均質な単結晶を
得られ難いという問題があった。
晶引上げ軸の回転トルクや炉内温度分布のシミュレーシ
ョンなどによって間接的に界面形状を推定しており、実
際の状態をリアルタイムに推定できず、均質な単結晶を
得られ難いという問題があった。
【0010】本発明は、これらの問題を解決するため、
融液の界面上の温度勾配をモニタして引上げの回転速度
を最適に制御し、結晶欠陥の少ない高品質の単結晶を歩
留り良く、簡単な構造で製造することを目的としてい
る。
融液の界面上の温度勾配をモニタして引上げの回転速度
を最適に制御し、結晶欠陥の少ない高品質の単結晶を歩
留り良く、簡単な構造で製造することを目的としてい
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】図1を参照して課題を解
決するための手段を説明する。図1において、ルツボ4
は、高周波加熱によって原料を溶融した融液5を保持す
るものである。
決するための手段を説明する。図1において、ルツボ4
は、高周波加熱によって原料を溶融した融液5を保持す
るものである。
【0012】温度モニタ6は、ルツボ4内の融液5の界
面上の温度勾配を測定するものである。回転引上機構1
1は、ルツボ4内の融液5から種子結晶を回転させなが
ら引き上げて単結晶を育成するものである。
面上の温度勾配を測定するものである。回転引上機構1
1は、ルツボ4内の融液5から種子結晶を回転させなが
ら引き上げて単結晶を育成するものである。
【0013】回転引上最適制御9は、回転引上機構11
による引上げ回転速度を最適に制御するものである。臨
界回転数テーブル10は、温度勾配と臨界回転数との関
係を予め測定して登録したものである。
による引上げ回転速度を最適に制御するものである。臨
界回転数テーブル10は、温度勾配と臨界回転数との関
係を予め測定して登録したものである。
【0014】
【作用】本発明は、図1に示すように、温度モニタ6に
よって測定したルツボ4の融液5の界面上の温度勾配を
もとに、回転引上最適制御9が回転引上機構11を臨界
回転数(予め求めた単結晶の界面形状がフラットとなる
引上げ回転数)か、少し遅い回転数に制御し、均質な単
結晶を育成するようにしている。
よって測定したルツボ4の融液5の界面上の温度勾配を
もとに、回転引上最適制御9が回転引上機構11を臨界
回転数(予め求めた単結晶の界面形状がフラットとなる
引上げ回転数)か、少し遅い回転数に制御し、均質な単
結晶を育成するようにしている。
【0015】また、温度モニタ6によって測定したルツ
ボ4の融液5の界面上の温度勾配をもとに、回転引上最
適制御9が臨界回転数テーブル10を参照して臨界回転
数を取り出し、この臨界回転数か、少し遅い回転数に回
転引上機構11を制御し、均質な単結晶を育成するよう
にしている。
ボ4の融液5の界面上の温度勾配をもとに、回転引上最
適制御9が臨界回転数テーブル10を参照して臨界回転
数を取り出し、この臨界回転数か、少し遅い回転数に回
転引上機構11を制御し、均質な単結晶を育成するよう
にしている。
【0016】この際、温度モニタ6が融液5の界面温度
と界面上の所定距離の温度とを測定し、これら測定した
温度から温度勾配を算出するようにしている。従って、
融液5の界面上の温度勾配をモニタして引上げの回転速
度を最適に制御することにより、結晶欠陥の少ない高品
質の単結晶を歩留り良く、簡単な構造で引き上げて製造
することが可能となる。
と界面上の所定距離の温度とを測定し、これら測定した
温度から温度勾配を算出するようにしている。従って、
融液5の界面上の温度勾配をモニタして引上げの回転速
度を最適に制御することにより、結晶欠陥の少ない高品
質の単結晶を歩留り良く、簡単な構造で引き上げて製造
することが可能となる。
【0017】
【実施例】次に、図1から図4を用いて本発明の実施例
の構成および動作を順次詳細に説明する。
の構成および動作を順次詳細に説明する。
【0018】図1は、本発明の1実施例構成図を示す。
図1において、耐火物1は、耐火物ルツボ2を囲んで保
温する非導電性の耐火物である。
図1において、耐火物1は、耐火物ルツボ2を囲んで保
温する非導電性の耐火物である。
【0019】耐火物ルツボ2は、白金のルツボ4をジル
コニアバブル3で被って全体を保持する非導電性の耐火
物のルツボである。ジルコニアバブル3は、白金のルツ
ボ4の外周を被って全体を保温する非導電性のものであ
る。
コニアバブル3で被って全体を保持する非導電性の耐火
物のルツボである。ジルコニアバブル3は、白金のルツ
ボ4の外周を被って全体を保温する非導電性のものであ
る。
【0020】ルツボ4は、白金などの導電性のルツボで
あって、外部から高周波コイル21によって加熱し、内
部に入れた原料を溶解して融液5を生成するためのもの
である。
あって、外部から高周波コイル21によって加熱し、内
部に入れた原料を溶解して融液5を生成するためのもの
である。
【0021】アフタヒータ4−1は、ルツボ4の上部に
先端が図示のように若干狭まるように配置し、高周波コ
イル21によって加熱して単結晶を作成するのに適度な
温度勾配となるように配置したものである。
先端が図示のように若干狭まるように配置し、高周波コ
イル21によって加熱して単結晶を作成するのに適度な
温度勾配となるように配置したものである。
【0022】融液5は、ルツボ4内で溶解した融液であ
って、種子結晶18を回転しながら引き上げて引上結晶
8を生成するためのものである。温度モニタ6は、ここ
では、図示のように、融液5の界面の温度を測定する温
度モニタ6−1および界面から所定距離(例えば1c
m)の位置の温度を測定する温度モニタ6−2から構成
され、両者で測定した温度差から温度勾配を算出するた
めのものである。ここでは、温度モニタ6−1、6−2
は、熱電対を使用する。
って、種子結晶18を回転しながら引き上げて引上結晶
8を生成するためのものである。温度モニタ6は、ここ
では、図示のように、融液5の界面の温度を測定する温
度モニタ6−1および界面から所定距離(例えば1c
m)の位置の温度を測定する温度モニタ6−2から構成
され、両者で測定した温度差から温度勾配を算出するた
めのものである。ここでは、温度モニタ6−1、6−2
は、熱電対を使用する。
【0023】引上結晶8は、種子結晶18を融液5に接
触させた状態で回転しながら引き上げて育成した単結晶
である。回転引上最適制御9は、温度モニタ6によって
測定した温度から算出した界面上の温度勾配をもとに、
臨界回転数テーブル10を参照して臨界回転数か、少し
遅い最適な回転速度で回転引上機構11を制御するもの
である。
触させた状態で回転しながら引き上げて育成した単結晶
である。回転引上最適制御9は、温度モニタ6によって
測定した温度から算出した界面上の温度勾配をもとに、
臨界回転数テーブル10を参照して臨界回転数か、少し
遅い最適な回転速度で回転引上機構11を制御するもの
である。
【0024】臨界回転数テーブル10は、温度モニタ6
によって測定して算出した界面上の温度勾配と、引上結
晶8の界面形状がフラットとなるときの回転数を予め実
験によって求めて登録したものである(図4参照)。
によって測定して算出した界面上の温度勾配と、引上結
晶8の界面形状がフラットとなるときの回転数を予め実
験によって求めて登録したものである(図4参照)。
【0025】回転引上機構11は、回転引上最適制御9
からの指示にもとづき、種子結晶18を回転しつつ引き
上げる機構であって、回転機構11−1および引上機構
11−3などから構成されるものである。
からの指示にもとづき、種子結晶18を回転しつつ引き
上げる機構であって、回転機構11−1および引上機構
11−3などから構成されるものである。
【0026】回転機構11−1は、種子結晶18を回転
させる機構である。この回転機構11−1の内部にロー
ドセル11−2を持ち、当該ロードセル11−2は、引
上結晶8を含めた重量を測定する。この測定した引上結
晶8の重量をもとに、上下以降機構19が温度モニタ6
が界面および界面上の所定位置になるように、上下方向
に移動している。
させる機構である。この回転機構11−1の内部にロー
ドセル11−2を持ち、当該ロードセル11−2は、引
上結晶8を含めた重量を測定する。この測定した引上結
晶8の重量をもとに、上下以降機構19が温度モニタ6
が界面および界面上の所定位置になるように、上下方向
に移動している。
【0027】引上機構11−3は、種子結晶18を引き
上げる機構である。引上軸14は、回転機構11−2に
一端を連結し、他端にシードチャック15を設けたもの
であって、種子結晶18を回転しつつ引き上げるための
ものである。
上げる機構である。引上軸14は、回転機構11−2に
一端を連結し、他端にシードチャック15を設けたもの
であって、種子結晶18を回転しつつ引き上げるための
ものである。
【0028】シードチャック15は、引上軸14の一端
に設けてシードホルダ16を掴むものである。シードホ
ルダ16は、先端に種子結晶18を白金線17などで固
定するものであって、アルミナなどの絶縁性の材料で作
成したものである。
に設けてシードホルダ16を掴むものである。シードホ
ルダ16は、先端に種子結晶18を白金線17などで固
定するものであって、アルミナなどの絶縁性の材料で作
成したものである。
【0029】白金線17は、種子結晶18を固定などす
るものである。種子結晶18は、引上結晶8を育成する
ための種子となる小さな単結晶である。
るものである。種子結晶18は、引上結晶8を育成する
ための種子となる小さな単結晶である。
【0030】上下移動機構19は、温度モニタ6−1が
界面に接触および温度モニタ6−2が界面から所定距離
の位置になるように、上下方向に移動させるものであ
る。この上下方向の移動は、例えばロードセル11−2
によって測定した引上結晶8の重量の増分に対応して引
き下げるようにしている。尚、ルツボ4に融液5や粉末
を補充する場合には、融液5の界面が変化しないので、
上下方向に移動させる必要はない。
界面に接触および温度モニタ6−2が界面から所定距離
の位置になるように、上下方向に移動させるものであ
る。この上下方向の移動は、例えばロードセル11−2
によって測定した引上結晶8の重量の増分に対応して引
き下げるようにしている。尚、ルツボ4に融液5や粉末
を補充する場合には、融液5の界面が変化しないので、
上下方向に移動させる必要はない。
【0031】熱電対20は、温度モニタ6−1、6−2
を構成する熱電対の線である。ルツボ軸22は、図示の
ように、耐火物ルツボ2を回転させる軸であって、必要
に応じて当該耐火物ルツボ2を回転させる。
を構成する熱電対の線である。ルツボ軸22は、図示の
ように、耐火物ルツボ2を回転させる軸であって、必要
に応じて当該耐火物ルツボ2を回転させる。
【0032】次に、図2のフローチャートに示す順序に
従い、図1の構成の動作を詳細に説明する。図2におい
て、S1は、温度勾配をモニタする。これは、図1の構
成のもとで、高周波コイル21に高周波電流を流して白
金のツルボ4を加熱して内部の材料を融解した融液5の
界面上の温度を温度モニタ6−1で測定、および界面か
ら所定距離(例えば1cm)の位置の温度を温度モニタ
6−2で測定し、これら測定した両者の温度差から温度
勾配(°C/cm)をリアルタイムに求める。
従い、図1の構成の動作を詳細に説明する。図2におい
て、S1は、温度勾配をモニタする。これは、図1の構
成のもとで、高周波コイル21に高周波電流を流して白
金のツルボ4を加熱して内部の材料を融解した融液5の
界面上の温度を温度モニタ6−1で測定、および界面か
ら所定距離(例えば1cm)の位置の温度を温度モニタ
6−2で測定し、これら測定した両者の温度差から温度
勾配(°C/cm)をリアルタイムに求める。
【0033】S2は、臨界回転数を算出する。これは、
図1の回転引上最適制御9が、S1で求めた温度勾配
(°C/cm)をもとに、予め実験によって求めて登録
した臨界回転数テーブル10(図4参照)から臨界回転
数を算出する。この臨界回転数は、回転機構11−1が
引上結晶8の界面形状がフラットとなるときの予め実験
によって求めた回転数(回転速度)である。
図1の回転引上最適制御9が、S1で求めた温度勾配
(°C/cm)をもとに、予め実験によって求めて登録
した臨界回転数テーブル10(図4参照)から臨界回転
数を算出する。この臨界回転数は、回転機構11−1が
引上結晶8の界面形状がフラットとなるときの予め実験
によって求めた回転数(回転速度)である。
【0034】S3は、回転数を臨界回転数よりもやや低
い(例えば1割)回転数に設定する。これは、S2で算
出した引上結晶8の界面形状がフラットとなる臨界回転
数よりもやや低い回転数を求めて当該やや低い回転数に
設定し、図1の回転機構11−1および引上機構11−
3にこの設定したやや低い回転数で引上結晶8を回転し
つつ引き上げさせ、当該引上結晶8の界面形状がフラッ
トからやや下に凸となるように回転数を最適制御する。
い(例えば1割)回転数に設定する。これは、S2で算
出した引上結晶8の界面形状がフラットとなる臨界回転
数よりもやや低い回転数を求めて当該やや低い回転数に
設定し、図1の回転機構11−1および引上機構11−
3にこの設定したやや低い回転数で引上結晶8を回転し
つつ引き上げさせ、当該引上結晶8の界面形状がフラッ
トからやや下に凸となるように回転数を最適制御する。
【0035】S4は、サンプリングを繰り返す。これ
は、所定時間毎にS1からS3の処理を繰り返す。以上
によって、所定時間毎に融液5の界面上の温度および所
定距離離れた位置の温度をリアルタイムに測定してその
ときの温度勾配を求め、当該温度勾配をもとに臨界回転
数テーブル10を参照して臨界回転数を算出し、この算
出した臨界回転数よりもわずか低い回転数によって引上
結晶8を回転させつつ引き上げることを繰り返し、界面
上の温度勾配によってフィードバックすることにより、
引上結晶8の界面形状を常にフラットあるいはわずかに
下に凸状態に保持でき、均質な欠陥の少ない単結晶を得
ることが可能となる。
は、所定時間毎にS1からS3の処理を繰り返す。以上
によって、所定時間毎に融液5の界面上の温度および所
定距離離れた位置の温度をリアルタイムに測定してその
ときの温度勾配を求め、当該温度勾配をもとに臨界回転
数テーブル10を参照して臨界回転数を算出し、この算
出した臨界回転数よりもわずか低い回転数によって引上
結晶8を回転させつつ引き上げることを繰り返し、界面
上の温度勾配によってフィードバックすることにより、
引上結晶8の界面形状を常にフラットあるいはわずかに
下に凸状態に保持でき、均質な欠陥の少ない単結晶を得
ることが可能となる。
【0036】図3は、本発明の界面形状例を示す。これ
は、本願の発明者が実験中に固液界面形状が界面上部の
温度勾配に強く影響を受けることを見いだしたときの様
子を図的に示したものである。
は、本願の発明者が実験中に固液界面形状が界面上部の
温度勾配に強く影響を受けることを見いだしたときの様
子を図的に示したものである。
【0037】図3の(a)は、温度勾配がゆるい時の固
液界面形状が凹となる様子を示す。この温度勾配がゆる
い時、即ち図1の界面上の温度を測定する温度センサ6
−1によって測定した温度と、界面の1cm上の位置の
温度を測定する温度センサ6−2によって測定した温度
との差から求めた温度勾配がゆるい時の固液界面形状が
凹となる様子を示す。
液界面形状が凹となる様子を示す。この温度勾配がゆる
い時、即ち図1の界面上の温度を測定する温度センサ6
−1によって測定した温度と、界面の1cm上の位置の
温度を測定する温度センサ6−2によって測定した温度
との差から求めた温度勾配がゆるい時の固液界面形状が
凹となる様子を示す。
【0038】図3の(b)は、温度勾配が最適な時の固
液界面形状がフラットとなる様子を示す。この温度勾配
がフラットの時、即ち図1の界面上の温度を測定する温
度センサ6−1によって測定した温度と、界面の1cm
上の位置の温度を測定する温度センサ6−2によって測
定した温度との差から求めた温度勾配のときに、固液界
面形状がフラットとなる様子を示す。
液界面形状がフラットとなる様子を示す。この温度勾配
がフラットの時、即ち図1の界面上の温度を測定する温
度センサ6−1によって測定した温度と、界面の1cm
上の位置の温度を測定する温度センサ6−2によって測
定した温度との差から求めた温度勾配のときに、固液界
面形状がフラットとなる様子を示す。
【0039】図3の(c)は、温度勾配が強い時の固液
界面形状が下に凸となる様子を示す。この温度勾配が強
い時、即ち図1の界面上の温度を測定する温度センサ6
−1によって測定した温度と、界面の1cm上の位置の
温度を測定する温度センサ6−2によって測定した温度
との差から求めた温度勾配が強い時の固液界面形状が下
に凸となる様子を示す。
界面形状が下に凸となる様子を示す。この温度勾配が強
い時、即ち図1の界面上の温度を測定する温度センサ6
−1によって測定した温度と、界面の1cm上の位置の
温度を測定する温度センサ6−2によって測定した温度
との差から求めた温度勾配が強い時の固液界面形状が下
に凸となる様子を示す。
【0040】通常、結晶の固液界面形状は、フラットか
わずか下に凸となる状態が、単結晶を均質に育成するこ
とができるので、本実施例では、図3の(b)の固液界
面形状がフラットからわずか図3の(c)の固液界面形
状に示すように下に凸となる領域のときの回転速度で引
上結晶8を回転しつつ引き上げるようにしている。
わずか下に凸となる状態が、単結晶を均質に育成するこ
とができるので、本実施例では、図3の(b)の固液界
面形状がフラットからわずか図3の(c)の固液界面形
状に示すように下に凸となる領域のときの回転速度で引
上結晶8を回転しつつ引き上げるようにしている。
【0041】図4は、本発明の臨界回転数テーブル例を
示す。図4の(a)は、臨界回転数テーブル例を示す。
ここで、縦軸は温度勾配(°C/cm)を表し、図1の
温度センサ6−1によって測定した融液5の界面上の温
度と、温度センサ6−2によって測定した融液5の界面
から1cmの位置の温度との差である。横軸の回転数
は、引上結晶8を回転しつつ引き上げるときの回転数で
ある。図中の実線は、臨界回転数曲線を示し、引上結晶
8の界面形状がフラット(図3の(b)参照)となると
きの温度勾配と回転数の関係を示す。図中でA、B、
C、D、E、Fは、図4の(b)の実験結果に対応して
いる。
示す。図4の(a)は、臨界回転数テーブル例を示す。
ここで、縦軸は温度勾配(°C/cm)を表し、図1の
温度センサ6−1によって測定した融液5の界面上の温
度と、温度センサ6−2によって測定した融液5の界面
から1cmの位置の温度との差である。横軸の回転数
は、引上結晶8を回転しつつ引き上げるときの回転数で
ある。図中の実線は、臨界回転数曲線を示し、引上結晶
8の界面形状がフラット(図3の(b)参照)となると
きの温度勾配と回転数の関係を示す。図中でA、B、
C、D、E、Fは、図4の(b)の実験結果に対応して
いる。
【0042】実線の臨界回転数曲線が、引上結晶8の界
面形状がフラットなるときの温度勾配と回転数を示す。
この臨界回転数曲線よりも上が凸部領域であって、図3
の(c)のように引上結晶8の界面形状が下に凸となる
領域である。この臨界曲線よりも下が凹部領域であっ
て、図3の(a)のように引上結晶8の界面形状が下に
凹となる領域である。
面形状がフラットなるときの温度勾配と回転数を示す。
この臨界回転数曲線よりも上が凸部領域であって、図3
の(c)のように引上結晶8の界面形状が下に凸となる
領域である。この臨界曲線よりも下が凹部領域であっ
て、図3の(a)のように引上結晶8の界面形状が下に
凹となる領域である。
【0043】従って、引上結晶8として均質な単結晶を
得るには、臨界回転数曲線か、あるいは臨界回転数曲線
よりもわずか上、即ち臨界回転数曲線のときの臨界回転
数か、この臨界回転数よりもわずか遅い回転数に最適制
御する必要がある。この最適制御を行うことにより、引
上結晶8の界面形状がフラットかわずか凸となり、欠陥
の少ない均質な単結晶を得ることができる。
得るには、臨界回転数曲線か、あるいは臨界回転数曲線
よりもわずか上、即ち臨界回転数曲線のときの臨界回転
数か、この臨界回転数よりもわずか遅い回転数に最適制
御する必要がある。この最適制御を行うことにより、引
上結晶8の界面形状がフラットかわずか凸となり、欠陥
の少ない均質な単結晶を得ることができる。
【0044】図4の(b)は、実験結果例を示す。これ
は、図4の(a)の臨界回転数テーブル10を求めるた
めに実験した実験結果例を示す。ここで、実験Noの
A、B、C、D、E、Fは、図4の(a)のそれぞれに
対応している。
は、図4の(a)の臨界回転数テーブル10を求めるた
めに実験した実験結果例を示す。ここで、実験Noの
A、B、C、D、E、Fは、図4の(a)のそれぞれに
対応している。
【0045】実験は、界面上の温度勾配(°C/cm)
を図示のように種々に変化させ、そのときに育成した単
結晶の切り離しテール状態(凹大、凹小、フラット、凸
小、凸大)との相関を求めて表にしたものである。温度
勾配は、図1に示すように、融液5の界面上の温度と、
界面から1cmの位置の2箇所で随時、熱電対によりモ
ニタを行い、温度勾配を求めた。この実験結果例によれ
ば、 ・結晶回転数が10rpmで一定の場合、100°C/
cmを境として、それよりも温度勾配が強いときは下に
凸、弱いときは下に凹となり、100°C/cmでフラ
ットとなることが確認できた。
を図示のように種々に変化させ、そのときに育成した単
結晶の切り離しテール状態(凹大、凹小、フラット、凸
小、凸大)との相関を求めて表にしたものである。温度
勾配は、図1に示すように、融液5の界面上の温度と、
界面から1cmの位置の2箇所で随時、熱電対によりモ
ニタを行い、温度勾配を求めた。この実験結果例によれ
ば、 ・結晶回転数が10rpmで一定の場合、100°C/
cmを境として、それよりも温度勾配が強いときは下に
凸、弱いときは下に凹となり、100°C/cmでフラ
ットとなることが確認できた。
【0046】同様に、6rpm、3rmpについても図
示のように確認できた。以上のように実験によって確認
した図示のような結晶の回転速度と温度勾配に対するの
界面形状をもとに、プロットして界面形状がフラットな
る臨界回転数曲線を求めると、上述した図4の(a)の
ようになる。
示のように確認できた。以上のように実験によって確認
した図示のような結晶の回転速度と温度勾配に対するの
界面形状をもとに、プロットして界面形状がフラットな
る臨界回転数曲線を求めると、上述した図4の(a)の
ようになる。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
融液5の界面上の温度勾配をモニタして引上げの回転速
度を最適に制御する構成を採用しているため、結晶欠陥
の少ない高品質の単結晶を歩留り良く、簡単な構造で引
き上げて製造することができる。これにより、結晶の育
成初期段階から切り離しに至るまで、常に一定の界面形
状としてフラットか、わずか下に凸の界面形状を保こと
ができ、単結晶全体に渡って均質な結晶欠陥の少ない単
結晶を育成することが可能となる。
融液5の界面上の温度勾配をモニタして引上げの回転速
度を最適に制御する構成を採用しているため、結晶欠陥
の少ない高品質の単結晶を歩留り良く、簡単な構造で引
き上げて製造することができる。これにより、結晶の育
成初期段階から切り離しに至るまで、常に一定の界面形
状としてフラットか、わずか下に凸の界面形状を保こと
ができ、単結晶全体に渡って均質な結晶欠陥の少ない単
結晶を育成することが可能となる。
【図1】本発明の1実施例構成図である。
【図2】本発明の動作説明フローチャートである。
【図3】本発明の界面形状例である。
【図4】本発明の臨界回転数テーブル例である。
4:ルツボ 5:融液 6、6−1、6−2:温度モニタ 8:引上結晶 9:回転引上最適制御 10:臨界回転数テーブル 11:回転引上機構 11−1:回転機構 11−2:ロードセル 11−3:引上機構 14:引上軸 18:種子結晶 19:上下移動機構 20:熱電対
Claims (3)
- 【請求項1】融液より種子結晶を引き上げて単結晶を育
成する単結晶育成装置において、 高周波加熱によって溶融した融液を保持するルツボ
(4)と、 このルツボ(4)内の融液の界面上の温度勾配を測定す
る温度モニタ(6)と、 上記ルツボ(4)内の融液から種子結晶を回転させなが
ら引き上げて単結晶を育成する回転引上機構(11)
と、 この回転引上機構(11)による引上げ回転速度を最適
に制御する回転引上最適制御(9)とを備え、 上記温度モニタ(6)によって測定した界面上の温度勾
配をもとに、上記回転引上最適制御(9)が上記回転引
上機構(11)を臨界回転数(予め求めた単結晶の界面
形状がフラットとなる引上げ回転数)か、あるいは少し
遅い回転数に制御し、均質な単結晶を育成するように構
成したことを特徴とする単結晶育成装置。 - 【請求項2】融液より種子結晶を引き上げて単結晶を育
成する単結晶育成装置において、 高周波加熱によって溶解した融液を保持するルツボ
(4)と、 このルツボ(4)内の融液の界面上の温度勾配を測定す
る温度モニタ(6)と、 上記ルツボ(4)内の融液から種子結晶を回転させなが
ら引き上げて単結晶を育成する回転引上機構(11)
と、 温度勾配と臨界回転数との関係を予め求めて登録した臨
界回転数テーブル(10)と、 上記回転引上機構(11)による引上げ回転速度を最適
に制御する回転引上最適制御(9)とを備え、 上記温度モニタ(6)によって測定した界面上の温度勾
配をもとに、上記回転引上最適制御(9)が上臨界回転
数テーブル(10)を参照して臨界回転数を取り出し、
この臨界回転数か、あるいは少し遅い回転数に回転引上
機構(11)を制御し、均質な単結晶を育成するように
構成したことを特徴とする単結晶育成装置。 - 【請求項3】上記温度勾配として、上記融液の界面温度
と界面上の所定距離の位置の温度とを測定して温度勾配
を算出するように構成したことを特徴とする請求項1記
載および請求項2記載の単結晶育成装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33829492A JPH06183877A (ja) | 1992-12-18 | 1992-12-18 | 単結晶育成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33829492A JPH06183877A (ja) | 1992-12-18 | 1992-12-18 | 単結晶育成装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06183877A true JPH06183877A (ja) | 1994-07-05 |
Family
ID=18316785
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP33829492A Pending JPH06183877A (ja) | 1992-12-18 | 1992-12-18 | 単結晶育成装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06183877A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004123510A (ja) * | 2002-06-13 | 2004-04-22 | Hitachi Ltd | 単結晶の製造装置、及びその製造方法 |
| JP2007077013A (ja) * | 2005-09-13 | 2007-03-29 | Schott Ag | 溶融液からの引き抜きによる高均質低応力単結晶の製造方法及び装置、及び同単結晶の利用法 |
| WO2012110009A1 (en) | 2011-02-17 | 2012-08-23 | Crytur Spol.S R.O. | Preparation of doped garnet structure single crystals with diameters of up to 500 mm |
| CN108468085A (zh) * | 2018-02-13 | 2018-08-31 | 中山大学 | 晶体生长界面电信号采集系统 |
| CN109338456A (zh) * | 2018-12-03 | 2019-02-15 | 上海交通大学 | 基于数值模拟与神经网络判断的单晶制品生产智能控制技术 |
-
1992
- 1992-12-18 JP JP33829492A patent/JPH06183877A/ja active Pending
Cited By (12)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004123510A (ja) * | 2002-06-13 | 2004-04-22 | Hitachi Ltd | 単結晶の製造装置、及びその製造方法 |
| JP2007077013A (ja) * | 2005-09-13 | 2007-03-29 | Schott Ag | 溶融液からの引き抜きによる高均質低応力単結晶の製造方法及び装置、及び同単結晶の利用法 |
| EP1762643A3 (de) * | 2005-09-13 | 2008-07-09 | Schott AG | Herstellung hochhomogener spannungsarmer Einkristalle durch Ziehen, eine Vorrichtung hierfür sowie die Verwendung solcher Kristalle |
| US7476274B2 (en) | 2005-09-13 | 2009-01-13 | Schott Ag | Method and apparatus for making a highly uniform low-stress single crystal by drawing from a melt and uses of said crystal |
| US7868708B2 (en) | 2005-09-13 | 2011-01-11 | Schott Ag | Method and apparatus for making a highly uniform low-stress single crystal by drawing from a melt and uses of said crystal |
| WO2012110009A1 (en) | 2011-02-17 | 2012-08-23 | Crytur Spol.S R.O. | Preparation of doped garnet structure single crystals with diameters of up to 500 mm |
| CZ303673B6 (cs) * | 2011-02-17 | 2013-02-20 | Crytur Spol. S R. O. | Príprava monokrystalu granátové struktury s dotací o prumeru az 500 mm |
| CN103370452A (zh) * | 2011-02-17 | 2013-10-23 | 克莱托斯波尔公司 | 制备具有高达500mm直径的掺杂石榴石结构的单晶 |
| US9499923B2 (en) | 2011-02-17 | 2016-11-22 | Crytur Spol S.R.O. | Method for the preparation of doped garnet structure single crystals with diameters of up to 500 mm |
| CN108468085A (zh) * | 2018-02-13 | 2018-08-31 | 中山大学 | 晶体生长界面电信号采集系统 |
| CN108468085B (zh) * | 2018-02-13 | 2020-09-08 | 中山大学 | 晶体生长界面电信号采集系统 |
| CN109338456A (zh) * | 2018-12-03 | 2019-02-15 | 上海交通大学 | 基于数值模拟与神经网络判断的单晶制品生产智能控制技术 |
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