JPH0618722U - なす環 - Google Patents

なす環

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JPH0618722U
JPH0618722U JP011296U JP1129693U JPH0618722U JP H0618722 U JPH0618722 U JP H0618722U JP 011296 U JP011296 U JP 011296U JP 1129693 U JP1129693 U JP 1129693U JP H0618722 U JPH0618722 U JP H0618722U
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YOSHIDA WORKS PRO CO.,LTD.
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 なす環本体とスライダとの連結部分の厚み寸
法を小さくし,スライダをなす環本体の後方に弱い力で
後退させうるようになす。 【構成】 なす環本体2の後部に折返し片22aの先端
裏面より低い位置にスライダ3を案内するガイド溝を断
面T字型のガイド板23により形成し,ガイド溝にスラ
イダ3の操作板31の両脚片を摺動自在に係止する。操
作板31の裏面に突起34を形成し,突起34の外周面
を操作板31の先端突出部33側に向けて徐々に広がる
傾斜面34aとなし,なす環本体2のガイド板23に設
ける貫通窓27に突起34を嵌入する。この貫通窓27
内においては,折返し片22a側に向けて突出し,その
先端部で,突起34の傾斜面34aを内方側に挾圧し
て,スライダ3を突出片33がなす環本体2の折返し片
22aに当接するように付勢する弾性片28を設ける。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、肩掛けベルトを有するショルダーバックのベルト連結具として使用 される“なす環”に関し、特に、先端に折返し片を有するなす環本体の後部に摺 動自在に取付けたスライダを、なす環本体に形成した弾性部材により付勢して折 返し片に当接させるようにした“なす環”に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
肩掛けベルトを有するショルダーバックのベルト連結具として使用されるなす 環としては、従来、先端に折返し片を有するなす環本体の後部を折返し片と対向 するよう折り返して平板状の弾性舌片を形成し、この弾性舌片の折返し部に肩掛 けベルトを連結した矩形のベルト連結部材の軸部を嵌め込み、前記弾性舌片の先 端部に断面コ字形のスライダを被せてなす環本体の裏面に摺動自在に係止させた ものが提案された(特公昭62−39285 号)。
【0003】 上記なす環は、なす環本体の弾性舌片の先端部に折返し片の内方側に向けて傾 斜する傾斜部を形成し、スライダの裏面において弾性舌片の傾斜部と対向する位 置に当該弾性舌片を下方側に押圧する突部を形成して、弾性舌片の復元力により 傾斜部がスライダの突部をなす環本体の先端側に付勢しスライダの先端に形成し た突出片をなす環本体の折返し片に当接させている。そして、なす環本体をバッ ク本体に固着した掛止環に掛けたり、逆に、バック本体の掛止環に掛けたなす環 本体を当該掛止環から外す際に、スライダを弾性舌片の付勢力に抗してなす環本 体の後部側へ後退させることにより、スライダの突部で弾性舌片をなす環本体の 裏面側に押圧して当該弾性舌片全体をその押圧方向へ弾性変形せしめ、スライダ の突出片となす環本体の折返し片との間に形成した空間部よりなす環本体の折返 し片にバック本体の掛止環を掛けたり外したりするようになっている。
【0004】 しかしながら、上記なす環においては、スライダを付勢する弾性舌片を折返し 片と対向するよう折り返して形成していることから、スライダをなす環本体に摺 動自在に取付けるには、スライダをなす環本体の裏面に係止する構造を採択せざ るを得ず、したがって、スライダの下部がなす環本体の裏面から突出してスライ ダとなす環本体との連結部分の厚み寸法が大きくなり、全体的に分厚くなって外 観体裁が悪いという不満が多く聞かれた。また、上記なす環においては、なす環 本体の後部を折返し片と対向するよう折り返した平板状の弾性舌片の復元力を利 用してスライダをなす環本体の先端側に付勢するようになっているため、その付 勢力は誠に強力であり、しかもスライダをなす環本体の後方側に後退させてスラ イダの突出片となす環本体の折返し片との間に空間部を形成する場合、スライダ の突部が弾性舌片の傾斜部に乗り上げる位置までスライダを後退させ、更に前記 突部が弾性舌片全体をなす環本体の裏面側に押圧変形させる位置までスライダを 後退させなくはならない。それ故、スライダを後退させ弾性舌片の強力な付勢力 に抗して弾性舌片全体を弾性変形させなくてはならない上記なす環は、スライダ を後退させる際に非常に強い力を必要とし扱い難いという難点があった。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、上記なす環に上述した如く難点があったことに鑑みて為されたもの であって、なす環本体とスライダとの連結部分の厚み寸法を小さくすることがで き、しかもスライダをなす環本体の後方側に弱い力で後退させることのできるな す環を提供することを技術的課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案が上記技術的課題を解決するために採用した手段を、添附図面に示す実 施例に基づいて説明すれば、次のとおりである。 即ち、本考案によれば、先端に折返し片22aを有するなす環本体2の後部に スライダ3を摺動自在に取付けたなす環において、前記なす環本体2は、その後 部に折返し片22aと対向し当該折返し片22aの先端裏面よりも低い位置に前 記スライダ3をガイドするガイド溝26を形成した断面T字形のガイド板23を 有し、一方、前記スライダ3は、なす環本体2の折返し片22aと対向する突出 片33を先端に有してガイド板23上に配置される操作板31の両側に形成した 脚片32を前記ガイド溝26に摺動自在に係止させて成り、前記スライダ3の操 作板31の裏面になす環本体2のガイド板23側に向けて突出する突起34を形 成して当該突起34の外側面を突出片33側に向けて徐々に広がる傾斜面34a とし、他方、前記なす環本体2のガイド板23にスライダ3の突起34を嵌入し 当該突起34よりも大きい形状に形成されてスライダ3の摺動方向へ延びる貫通 窓27と、この貫通窓27内において折返し片22a側に向け突出し先端部で前 記スライダ3の突起34の傾斜面34aを内方側に挟圧することにより当該スラ イダ3を突出片33がなす環本体2の折返し片22aに当接するよう付勢する弾 性片28とを設けるという手段を採用することによって、上述の技術的課題を解 決することができたのである。
【0007】
【作用】
かゝる構成のなす環は、スライダ3の脚片32をなす環本体2の折返し片22 aの先端裏面よりも低い位置に形成したガイド溝26に摺動自在に係止させて成 るものであるから、スライダ3の脚片32がなす環本体2の裏面より突出するこ とがなく、したがって、スライダ3となす環本体2との連結部分の厚み寸法が小 さくなり、全体的に薄型のスマートな外観を呈するものとなる。更に、スライダ 3の操作板31の裏面に形成した突起34の外側面を突出片33側に向けて徐々 に広がる傾斜面34aとし、なす環本体2のガイド板23に形成した貫通窓27 内に形成した弾性片28がスライダ3の突起34の傾斜面34aを内方側に挟圧 していることから、その挟圧力は平板状の弾性舌片の復元力を利用してスライダ をなす環本体の先端側に付勢する付勢力に比べ非常に弱い。したがって、スライ ダ3をなす環本体2の後方側に後退させた際に、弾性片28がスライダ3の突起 34の傾斜面34aに摺接して貫通窓27内で外方側に容易に拡開変形すること から、スライダ3を弱い力で後退させることが可能となる。
【0008】
【実施例】
以下、本考案を添附図面に示す実施例に基づいて、更に詳しく説明する。 図1乃至図8は本考案に係るなす環の第1実施例品を示し、図9および図10 は同なす環の第2実施例品を示している。 第1実施例品のなす環は、図1に示すように、ベルト連結部材1となす環本体 2とスライダ3の3部材より成っていて、これらベルト連結部材1、なす環本体 2およびスライダ3は何れもポリアセタールなどの合成樹脂材料により作製され ている。なお、第1実施例品のなす環は、ベルト連結部材1となす環本体2が一 体射出成形法により一体成形されていて、後述するベルト連結部材1の両側板1 2の下部に形成した貫通孔13になす環本体2の連結杆21の両端に設けた軸2 1aが挿入されて、なす環本体2およびベルト連結部材1が相対的に表裏方向へ 揺動するようになっている。
【0009】 ベルト連結部材1は、図1および図2に示すように、ショルダーバックの肩掛 けベルトを巻き付ける平板状のベルト巻付杆11を上部に有し、このベルト巻付 杆11の両側に一対の側板12,12を有して、平面コ字形に形成されている。 前記両側板12の下部には、ベルト巻付杆11と同方向へ延びる貫通孔13,1 3が形成してある。この貫通孔13は、後述するなす環本体2の軸21aよりも 僅かに大径に形成してある。
【0010】 なす環本体2は、図1乃至図3に示すように、前記ベルト連結部材1の両貫通 孔13に嵌入した軸21a,21aを両端部に有する連結杆21と、この連結杆 21と平面T字形を成すよう当該連結杆21の下面に形成され先端に折返し片2 2aを有する側面略J字形のフック板22と、このフック板22の後部に折返し 片22aと対向し連結杆21の表面と面一になるよう形成されたガイド板23と から成っていて、フック板22の折返し片22aとガイド板23の間を後述する 掛止環5を折返し片22aに掛けたり、折返し片22aから外したりする開口部 24としている。
【0011】 前記フック板22の折返し片22aの先端には、その上端部に開口部24側に 向けて僅かに突出する係合片25が形成してある(図2および図3参照)。この 係合片25は、折返し片22aの幅員方向中央を肉厚部25aとし当該肉厚部2 5aの両側を肉薄部25bとして横断面略逆凸字形に形成されていて、後述する スライダ3の係止片33aと係合するようになっている。
【0012】 前記ガイド板23は、フック板22の幅員方向の中央に細幅の連結部23aを 有し当該連結部23aの上部にフック板22の幅員方向へ張り出す一対の張出し 片23b,23b有して横断面T字形に形成してある(図2および図3参照)。 そして、前記ガイド板23は、張出し片23bの表面が折返し片22aの先端裏 面と略同一高さとなるよう形成されていて、張出し片23bの裏面とフック板2 2の表面の間に後述するスライダ3の脚片32が摺動自在に係止するガイド溝2 6,26を形成している。しかして、前記ガイド溝26は、折返し片22aの先 端裏面よりも低い位置に設けられている。なお、前記ガイド溝26の長さは、後 述するスライダ3の突出片33がフック板22の折返し片22aに当接して開口 部24を閉じた状態から同スライダ3を後退させて突出片33が上記開口部24 を略完全に開けることのできる位置までスライダ3を摺動させるスライダ3の摺 動距離を十分に満たす長さとなっている。
【0013】 前記ガイド板23の両張出し片23bには、ガイド溝26と連通する貫通窓2 7が形成されている。この貫通窓27は、スライダ3の摺動方向に延びていて、 スライダ3の摺動距離と略同一長さとなっている。前記貫通窓27は、内部に折 返し片22a側に向けて延びる弾性片28を形成した幅広の第1貫通窓27aと 、後述するスライダ3の操作板31の裏面に形成した突起34が嵌入する幅狭の 第2貫通窓27bとからなっている。前記両弾性片28は、互いに平行に形成さ れて第1貫通窓27aの外方側に拡開変形可能となっている。そして、これら弾 性片28には、その先端部の内側面に内方側に向けて突出する挟圧突起28aが 形成され、これら両挟圧突起28aで後述するスライダ3の突起34の外側面に 形成した傾斜面34aを内方側に挟圧するようになっている。
【0014】 スライダ3は、その全長がなす環本体2のガイド溝26の長さよりも短くなる よう作製されていて、図1および図4に示すように、なす環本体2のガイド板2 3上に配置される操作板31と、この操作板31の幅員方向の両側に形成された 一対の脚片32,32と、前記操作板31の先端に形成された突出片33とから 成っている。
【0015】 前記操作板31は、なす環本体2の折返し片22aと同一の肉厚に形成されて いて、その裏面には一対の突起34,34が形成してある(図4参照)。これら 突起34は、突出片33がなす環本体2の折返し片22に当接した状態において 当該なす環本体2の貫通窓27の第2貫通窓27bと対向する位置に設けてある 。前記突起34は、貫通窓27よりも短尺に形成され、その外側面を突出片33 に向けて徐々に広がる傾斜面34aとしている。
【0016】 前記両脚片32の下部には、内方側に向けて突出する突条32bが形成されて いて、これら突条32bがなす環本体2のガイド溝26に係止するようになって いる。前記突出片33は、なす環本体2の折返し片22aと同一の肉厚に形成さ れていて、その先端の下端部になす環本体2の係合片25と係合する係止片35 が形成してある(図1参照)。この係止片35は、突出片33の幅員方向中央を 肉薄部35aとし当該肉薄部35aの両側を肉厚部35bとして横断面略凹字形 に形成されている。なお、前記スライダ3は、図1に示すように、操作板31の 後部表面に当該操作板31の幅員方向に切り欠いた弧状の切欠凹部31aを形成 し、更に両脚片32の表面を内方側に湾曲する弧状面32aに形成することによ り、スライダ3をなす環本体2の後方側に後退させる際に、指を掛け易くしてス ライダ3の後退操作を容易に行えるようになっている。
【0017】 前記スライダ3をなす環本体2に取り付けるには、スライダ3の突起34,3 4をなす環本体2の貫通窓27,27の第2貫通窓27b,27bと対向させ、 この状態でスライダ3をなす環本体2のガイド板23に被せた後に、スライダ3 をなす環本体2に向け押圧すれば、スライダ3の突起34,34がなす環本体2 の第2貫通窓27b,27bに嵌入して、スライダ3の両脚片32,32の突条 32bがなす環本体2のガイド溝26,26に摺動自在に係止する(図1、図5 および図6参照)。こうしてなす環本体2に摺動自在に取り付けられたスライダ 3は、図5に示すように、突起34,34の傾斜面34a,34aがなす環本体 2の弾性片28,28の挟圧突起28a,28aにより内方側に挟圧され、その 結果、スライダ3がなす環本体2の先端側に付勢されて、スライダ3の突出片3 3がなす環本体2の折返し片22aに当接し開口部24を閉じる。この状態にお いてスライダ3の突出片33の先端に形成した係止片35は、図6に示すように 、なす環本体2の折返し片22aの係合片25に係止している。
【0018】 そして、図8に示すように、ベルト連結部材1のベルト巻付杆11に肩掛けベ ルト4を巻き付けたなす環本体2の折返し片22aに、ショルダーバック(図示 せず)に固着した掛止環5を掛ける場合(図7参照)、スライダ3の操作板31 に形成した切欠凹部31aまたは脚片32に形成した弧状面32aに指を掛け、 スライダ3を弾性片28,28の挟圧力に抗してなす環本体2の後方側に後退さ せると、突起34,34が第1貫通窓27a,27aに進入し、これに伴って弾 性片28,28が突起34,34の傾斜面34a,34aに摺接しながら第1貫 通窓27a内で外方側に拡開変形する。この状態においてスライダ3の突出片3 3がなす環本体2の折返し片22aから離れて開口部24を開き、この開口部2 4よりなす環本体2の折返し片22aに掛止環5を掛けた後に、スライダ3から 指を離す。すると、弾性片28,28の復元力による挟圧力で当該弾性片28, 28がスライダ3の突起34,34の傾斜面34a,34aを内方側に挟圧する ことからスライダ3が前進し、なす環本体2の折返し片22aの形成した略逆凸 字形の係合片25とスライダ3の突出片33に形成した略凹字形の係止片35が 係合した状態で、スライダ3の突出片33がなす環本体2の折返し片22aに当 接する。
【0019】 このような構成のなす環は、上述した如くスライダ3の脚片34,34がなす 環本体2の折返し片22aの先端裏面よりも低い位置に形成したガイド溝26, 26に摺動自在に係止していることから、スライダ3の脚片32,32がなす環 本体2の裏面より突出することがなく、なす環本体2とスライダ3の連結部分の 厚み寸法が小さくなって、全体的に薄いスマートな外観を呈するものとなる。ま た、なす環本体2のガイド板31に貫通窓27,27を形成し、この貫通窓27 ,27の第1貫通窓27a,27a内に形成した一対の弾性片28,28でスラ イダ3の操作板31の裏面に形成した突起34,34の傾斜面34a,34aを 内方側に挟圧するようになっているので、その挟圧力は平板状の弾性舌片の復元 力を利用してスライダをなす環本体の先端側に付勢する付勢力に比べ非常に弱い 。したがって、スライダ3を後退させた際に、弾性片28がスライダ3の突起3 4の傾斜面34aに摺接して貫通窓27内で外方側に容易に拡開変形することか ら、スライダ3を弱い力で後退させることができる。更に、なす環本体2の折返 し片22aとスライダ3の突出片33が当接した状態において、折返し片22a に形成した略逆凸字形の係合片25と突出片33に形成した略凹字形の係止片3 5が重なり合うようにして係合しているので、掛止環5になす環本体2の折返し 片22aを捩じるような力が作用しても、折返し片22aがその方向へ変形する ようなことがない。
【0020】 次に、第2実施例品のなす環を説明する。第2実施例品のなす環は、図9およ び図10に示すように、なす環本体2をフック板22およびガイド板23が連結 杆21に対し回転するよう構成し、更にスライダ3の脚片32の表面をガイド板 23の側面と平行に形成して当該表面全域に凹凸部32a´を形成した他は上述 した第1実施例品のなす環と同様に構成されている。即ち、第2実施例品のなす 環のなす環本体2は、フック板22およびガイド板23の基端部にフランジ6を 介して連結軸7を突設し、この連結軸7を連結杆21の長手方向の中央に形成し た係合穴8に回転自在に係止させたものである。前記連結軸7は、フランジ6よ り突出する円柱状の小径部71および当該小径部71の先端に設けた円板状の大 径部72が軸芯方向に延びる十字状のスリット73により4つに分割されて縮径 拡径可能となっている。一方、前記係合穴8は、下部に連結軸7の小径部71の 外径よりも僅かに大きい内径の挿入穴81を有し、当該挿入穴81の上部に同連 結軸7の大径部72の外径よりも僅かに大きい内径の係止穴82を有して、上記 挿入穴81と係止穴82との間に連結軸7の大径部72の下面を保持する保持段 部83を形成している。しかして、前記連結軸7は、大径部72側より係合穴8 の挿入穴81に挿入され、夫々の分割片が縮径して挿入穴81内に入り込み、当 該各分割片の大径部72が保持段部83を通過すると、上記各分割片が係合穴8 内で拡径し、よって、小径部71が係合穴8の挿入穴81に、大径部72が同係 合穴8の係止穴82に夫々嵌入して、当該大径部72の下面が保持段部83によ り回転自在に保持される。このような構成のなす環本体2を備えた第2実施例品 のなす環は、なす環本体2のフック板22およびガイド板23と連結杆21が連 結軸7を支点として相対的に360度回転するようになっているので、ベルト連 結部材1のベルト巻付杆11に装着したベルト4が捩れるようなことがないとい う利点がある。
【0021】 本実施例のなす環は概ね上述したように構成されているが、本考案は前述の実 施例に限定されるものではなく、例えば、上記実施例品において、なす環本体2 の折返し片22aの先端に略逆凸字形の係合片25を形成し、他方、スライダ3 の突出片33の先端に前記係合片25と係合可能な略凹字形の係止片35を形成 した例を説明したけれども、なす環本体2の折返し片22aの先端に略凹字形の 係合片を形成し、他方、スライダ3の突出片33の先端に前記係合片と係合する 略凸字形の係止片を形成するような変更は、本考案が当然に実施する予定でいる 。
【0022】
【考案の効果】
以上、説明したように、本考案によれば、スライダの脚片をなす環本体の折返 し片の先端裏面よりも低い位置に形成したガイド溝に摺動自在に係止させている ので、スライダの脚片がなす環本体の裏面より突出することがなく、なす環本体 とスライダの連結部分の厚み寸法が小さくなって、全体的に薄いスマートな外観 を呈するものとなる。また、なす環本体のガイド板に貫通窓を形成し、この貫通 窓内に形成した弾性片でスライダの操作板の裏面に形成した突起の傾斜面を内方 側に挟圧するようにしたので、その挟圧力は平板状の弾性舌片の復元力を利用し てスライダをなす環本体の先端側に付勢する付勢力に比べ非常に弱い。したがっ て、スライダをなす環本体の後方側に後退させた際に、弾性片がスライダの突起 の傾斜面に摺接して貫通窓内で外方側に容易に拡開変形することとなり、よって 、スライダを弱い力で後退させることができる。更に、なす環本体の折返し片の 先端に略逆凸字形または略凹字形の係合片を形成し、他方、前記スライダの突出 片の先端に上記係合片と係合する略凹字形または略逆凸字形の係止片を形成する という手段を採択した場合、なす環本体の折返し片とスライダの突出片が当接し た状態において、なす環本体の折返し片に当該折返し片を捩じるような力が作用 しても、折返し片がその方向へ変形するようなことがない。
【0023】 したがって、本考案のなす環は、全体的に薄いスマートな外観を呈するもので あるので体裁がよく、しかもスライダを弱い力でなす環本体の後方側に後退させ ることができて扱い易く、大人用、子供用のファション性の富んだショルダーバ ックのベルト連結具として大いに利用できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る第1実施例品のなす環を構成する
ベルト連結部材と一体成形されたなす環本体とスライダ
の分解斜視図である。
【図2】上記第1実施例品のなす環を構成するベルト連
結部材およびなす環本体の平面図である。
【図3】図2のIII −III 線断面図である。
【図4】上記第1実施例品のなす環を構成するスライダ
の背面図である。
【図5】上記第1実施例品のなす環本体にスライダを取
付けた状態を示す平面図である。
【図6】図5に示すなす環の右側面図である。
【図7】上記第1実施例品のなす環においてスライダを
後退させた状態を示す平面図である。
【図8】上記第1実施例品のなす環の使用状態を示す説
明図である。
【図9】本考案に係る第2実施例品のなす環の平面図で
あって、なす環本体の連結杆の中央部を切り欠いて連結
軸と係合穴の連結状態を表した説明図である。
【図10】上記第2実施例品のなす環の右側面図であっ
て、なす環本体の連結杆の中央部を切り欠いて連結軸と
係合穴の連結状態を表した説明図である。
【符号の説明】
2 なす環本体 22a 折返し片 23 ガイド板 25 係合片 26 ガイド溝 27 貫通窓 28 弾性片 3 スライダ 31 操作板 32 脚片 33 突出片 34 突起 34a 傾斜面 35 係止片

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端に折返し片22aを有するなす環本
    体2の後部にスライダ3を摺動自在に取付けたなす環に
    おいて、 前記なす環本体2は、その後部に折返し片22aと対向
    し当該折返し片22aの先端裏面よりも低い位置に前記
    スライダ3をガイドするガイド溝26を形成した断面T
    字形のガイド板23を有し、一方、前記スライダ3は、
    なす環本体2の折返し片22aと対向する突出片33を
    先端に有してガイド板23上に配置される操作板31の
    両側に形成した脚片32を前記ガイド溝26に摺動自在
    に係止させて成り、前記スライダ3の操作板31の裏面
    になす環本体2のガイド板23側に向けて突出する突起
    34を形成して当該突起34の外側面を突出片33側に
    向けて徐々に広がる傾斜面34aとし、他方、前記なす
    環本体2のガイド板23にスライダ3の突起34を嵌入
    し当該突起34よりも大きい形状に形成されてスライダ
    3の摺動方向へ延びる貫通窓27と、この貫通窓27内
    において折返し片22a側に向け突出し先端部で前記ス
    ライダ3の突起34の傾斜面34aを内方側に挟圧する
    ことにより当該スライダ3を突出片33がなす環本体2
    の折返し片22aに当接するよう付勢する弾性片28と
    を設けたことを特徴とするなす環。
  2. 【請求項2】 前記なす環本体2の折返し片22aの先
    端に略逆凸字形または略凹字形の係合片25を形成し、
    他方、前記スライダ3の突出片33の先端に上記係合片
    25と係合する略凹字形または略逆凸字形の係止片35
    を形成したことを特徴とする請求項1のなす環。
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