JPH0618859A - 感熱記録媒体の製造方法 - Google Patents
感熱記録媒体の製造方法Info
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- JPH0618859A JPH0618859A JP17271492A JP17271492A JPH0618859A JP H0618859 A JPH0618859 A JP H0618859A JP 17271492 A JP17271492 A JP 17271492A JP 17271492 A JP17271492 A JP 17271492A JP H0618859 A JPH0618859 A JP H0618859A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 高分子液晶を含有する記録層と支持体又はこ
の上に設けられた介在層との密着性が改善された感熱記
録媒体を簡便に製造できる方法を提供する。 【構成】 支持体又は介在層上に高分子液晶を含有する
記録層を備え、この記録層の一部をガラス転移点(T
g)以上の記録設定温度に加熱しこの加熱により現れた
液晶状態をガラス転移点(Tg)以下に冷却して固定化
することで記録像を形成する書替え可能な感熱記録媒体
の製法に係り、光又は電子線照射により重合可能な液晶
モノマーを主成分とするモノマー塗工液を上記支持体又
は介在層上に塗布して塗膜を形成し、この塗膜へ光又は
電子線を照射して塗膜内の液晶モノマーを重合させ高分
子液晶を含有する記録層を形成することを特徴とする。
そして、高分子液晶が溶解された塗工液を使用する従来
法と較べ塗布適性が向上し支持体等に対する記録層の密
着性改善が図れる。
の上に設けられた介在層との密着性が改善された感熱記
録媒体を簡便に製造できる方法を提供する。 【構成】 支持体又は介在層上に高分子液晶を含有する
記録層を備え、この記録層の一部をガラス転移点(T
g)以上の記録設定温度に加熱しこの加熱により現れた
液晶状態をガラス転移点(Tg)以下に冷却して固定化
することで記録像を形成する書替え可能な感熱記録媒体
の製法に係り、光又は電子線照射により重合可能な液晶
モノマーを主成分とするモノマー塗工液を上記支持体又
は介在層上に塗布して塗膜を形成し、この塗膜へ光又は
電子線を照射して塗膜内の液晶モノマーを重合させ高分
子液晶を含有する記録層を形成することを特徴とする。
そして、高分子液晶が溶解された塗工液を使用する従来
法と較べ塗布適性が向上し支持体等に対する記録層の密
着性改善が図れる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高分子液晶を含有する
記録層を支持体上に又はこの支持体に設けられた介在層
上に備えた書替え可能な感熱記録媒体に係り、特に、高
分子液晶を含有する記録層と上記支持体又は介在層との
密着性が改善された感熱記録媒体を簡便に製造できる方
法に関するものである。
記録層を支持体上に又はこの支持体に設けられた介在層
上に備えた書替え可能な感熱記録媒体に係り、特に、高
分子液晶を含有する記録層と上記支持体又は介在層との
密着性が改善された感熱記録媒体を簡便に製造できる方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】高分子液晶は、熱エネルギの付与により
固体相から液晶相(ガラス転移温度:Tg)、液晶相か
ら等方相(等方相転移温度:Tcl)の可逆的な相転移
挙動を示し、低分子液晶と顕著に相違する点はガラス転
移点を有することである。
固体相から液晶相(ガラス転移温度:Tg)、液晶相か
ら等方相(等方相転移温度:Tcl)の可逆的な相転移
挙動を示し、低分子液晶と顕著に相違する点はガラス転
移点を有することである。
【0003】このガラス転移点を有するため、昇温によ
り出現した液晶状態をガラス転移温度(Tg)以下に急
冷することでその固定化が可能となる。すなわち、この
液晶状態が固体中に固定化されることはメモリー性の発
現にほかならない。
り出現した液晶状態をガラス転移温度(Tg)以下に急
冷することでその固定化が可能となる。すなわち、この
液晶状態が固体中に固定化されることはメモリー性の発
現にほかならない。
【0004】上記書替え可能な感熱記録媒体はこの高分
子液晶の熱的特性を利用したものである。すなわち、こ
の種の感熱記録媒体は、高分子液晶を含有する記録層を
支持体上に又はこの支持体に設けられた光吸収層、下地
層等の介在層上に備え、必要に応じ上記記録層上に記録
層の耐久性等を改良する保護層を設けて成るものであ
る。そして、この記録層の一部をサーマルプリンタ等の
熱印字手段により高分子液晶のガラス転移温度(Tg)
以上の記録設定温度に加熱し、この加熱により現れた液
晶状態をガラス転移温度(Tg)以下に急冷して固定化
することで所望の記録像を形成する一方、形成した記録
像を消去するには記録層全体を高分子液晶の等方相転移
温度(Tcl)以上に加熱し上記記録層を透明状態にし
てこれを行う手段である。
子液晶の熱的特性を利用したものである。すなわち、こ
の種の感熱記録媒体は、高分子液晶を含有する記録層を
支持体上に又はこの支持体に設けられた光吸収層、下地
層等の介在層上に備え、必要に応じ上記記録層上に記録
層の耐久性等を改良する保護層を設けて成るものであ
る。そして、この記録層の一部をサーマルプリンタ等の
熱印字手段により高分子液晶のガラス転移温度(Tg)
以上の記録設定温度に加熱し、この加熱により現れた液
晶状態をガラス転移温度(Tg)以下に急冷して固定化
することで所望の記録像を形成する一方、形成した記録
像を消去するには記録層全体を高分子液晶の等方相転移
温度(Tcl)以上に加熱し上記記録層を透明状態にし
てこれを行う手段である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種の感
熱記録媒体は、従来、モノマーを加熱重合して液晶性を
示す高分子(高分子液晶)を合成し、この高分子液晶を
適宜溶剤に溶解させて高分子液晶の塗工液を調製した
後、この塗工液を上記支持体又は介在層上に塗布しかつ
乾燥させて高分子液晶を含有した記録層を形成すると共
に、必要に応じこの記録層上に保護層を設けて製造され
ていた。
熱記録媒体は、従来、モノマーを加熱重合して液晶性を
示す高分子(高分子液晶)を合成し、この高分子液晶を
適宜溶剤に溶解させて高分子液晶の塗工液を調製した
後、この塗工液を上記支持体又は介在層上に塗布しかつ
乾燥させて高分子液晶を含有した記録層を形成すると共
に、必要に応じこの記録層上に保護層を設けて製造され
ていた。
【0006】しかし、このような従来法においては上記
塗工液を塗布して記録層を形成する際、塗工液中の高分
子液晶が凝集を起こし易く上記支持体又は介在層上に均
一に塗布することが困難な欠点があり、かつ、これに伴
い形成された記録層と上記支持体又は介在層との密着性
が悪くなる問題点があった。
塗工液を塗布して記録層を形成する際、塗工液中の高分
子液晶が凝集を起こし易く上記支持体又は介在層上に均
一に塗布することが困難な欠点があり、かつ、これに伴
い形成された記録層と上記支持体又は介在層との密着性
が悪くなる問題点があった。
【0007】そして、この種の感熱記録媒体においては
書替え処理を行う度に記録層が固体状態から液状状態に
変化し再度固体状態へと状態変化を繰返すため、上記記
録層と支持体又は介在層との密着性が悪い場合、書替え
処理に伴い記録層が上記支持体等から剥離し易くその耐
久性に劣る問題点があった。
書替え処理を行う度に記録層が固体状態から液状状態に
変化し再度固体状態へと状態変化を繰返すため、上記記
録層と支持体又は介在層との密着性が悪い場合、書替え
処理に伴い記録層が上記支持体等から剥離し易くその耐
久性に劣る問題点があった。
【0008】本発明はこのような問題点に着目してなさ
れたもので、その課題とするところは、高分子液晶を含
有する記録層と上記支持体又は介在層との密着性が改善
された感熱記録媒体の簡便な製造方法を提供することに
ある。
れたもので、その課題とするところは、高分子液晶を含
有する記録層と上記支持体又は介在層との密着性が改善
された感熱記録媒体の簡便な製造方法を提供することに
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】すなわち請求項1に係る
発明は、高分子液晶を含有する記録層を支持体上に又は
この支持体に設けられた介在層上に備え、この記録層の
一部を高分子液晶のガラス転移温度(Tg)以上の記録
設定温度に加熱しこの加熱により現れた液晶状態をガラ
ス転移温度(Tg)以下に冷却して固定化することで記
録像を形成する一方、上記記録層全体を高分子液晶の等
方相転移温度(Tcl)以上に加熱し記録層を透明状態
にして上記記録像を消去する書替え可能な感熱記録媒体
の製造方法を前提とし、上記支持体上又は介在層上に、
光照射によりラジカル重合可能な液晶モノマーと光重合
開始剤を主成分とするモノマー塗工液を塗布して塗膜を
形成し、かつ、この塗膜へ光照射して塗膜内の液晶モノ
マーを重合させ高分子液晶を含有する上記記録層を形成
することを特徴とするものであり、他方、請求項2に係
る発明は、請求項1に係る発明と同様に上述した書替え
可能な感熱記録媒体の製造方法を前提とし、支持体上又
は介在層上に、電子線照射によりラジカル重合可能な液
晶モノマーを主成分とするモノマー塗工液を塗布して塗
膜を形成し、かつ、この塗膜へ電子線を照射して塗膜内
の液晶モノマーを重合させ高分子液晶を含有する上記記
録層を形成することを特徴とするものである。
発明は、高分子液晶を含有する記録層を支持体上に又は
この支持体に設けられた介在層上に備え、この記録層の
一部を高分子液晶のガラス転移温度(Tg)以上の記録
設定温度に加熱しこの加熱により現れた液晶状態をガラ
ス転移温度(Tg)以下に冷却して固定化することで記
録像を形成する一方、上記記録層全体を高分子液晶の等
方相転移温度(Tcl)以上に加熱し記録層を透明状態
にして上記記録像を消去する書替え可能な感熱記録媒体
の製造方法を前提とし、上記支持体上又は介在層上に、
光照射によりラジカル重合可能な液晶モノマーと光重合
開始剤を主成分とするモノマー塗工液を塗布して塗膜を
形成し、かつ、この塗膜へ光照射して塗膜内の液晶モノ
マーを重合させ高分子液晶を含有する上記記録層を形成
することを特徴とするものであり、他方、請求項2に係
る発明は、請求項1に係る発明と同様に上述した書替え
可能な感熱記録媒体の製造方法を前提とし、支持体上又
は介在層上に、電子線照射によりラジカル重合可能な液
晶モノマーを主成分とするモノマー塗工液を塗布して塗
膜を形成し、かつ、この塗膜へ電子線を照射して塗膜内
の液晶モノマーを重合させ高分子液晶を含有する上記記
録層を形成することを特徴とするものである。
【0010】また、請求項3に係る発明は、請求項1又
は請求項2に係る感熱記録媒体の製造方法を前提とし、
上記液晶モノマーが、組成比5モル%以上50モル5以
下のコレステリックモノマーとネマチックモノマーとの
混合物で構成されていることを特徴とするものである。
は請求項2に係る感熱記録媒体の製造方法を前提とし、
上記液晶モノマーが、組成比5モル%以上50モル5以
下のコレステリックモノマーとネマチックモノマーとの
混合物で構成されていることを特徴とするものである。
【0011】このような技術的手段において光照射又は
電子線照射によりラジカル重合可能な液晶モノマーとし
ては、光又は電子線照射によりラジカル重合可能な不飽
和結合を互いに有するネマチックモノマーとコレスティ
ックモノマーとの混合物が適用できる。
電子線照射によりラジカル重合可能な液晶モノマーとし
ては、光又は電子線照射によりラジカル重合可能な不飽
和結合を互いに有するネマチックモノマーとコレスティ
ックモノマーとの混合物が適用できる。
【0012】上記ネマチックモノマーとしては、
【化1】 等が適用でき、また、上記コレステリックモノマーとし
ては、
ては、
【化2】 等が適用できる。
【0013】そして、光又は電子線が照射されて重合形
成される高分子液晶は、ネマチックモノマー重合部とコ
レステリックモノマー重合部とが結合した構造を有して
おり、上記ネマチックモノマー重合部の例としては上記
化学式(1)が互いに重合した状態にある、
成される高分子液晶は、ネマチックモノマー重合部とコ
レステリックモノマー重合部とが結合した構造を有して
おり、上記ネマチックモノマー重合部の例としては上記
化学式(1)が互いに重合した状態にある、
【化3】 が、また、コレステリックモノマー重合部の例としては
上記化学式(2)が互いに重合した状態にある、
上記化学式(2)が互いに重合した状態にある、
【化4】 が挙げられる。
【0014】但し、上記化学式(1)〜(4)中、X
は、−O−または−NH−のいずれかである。また、化
学式(3)と(4)中、αとβはそれぞれのモノマーの
重合度を示す整数である。
は、−O−または−NH−のいずれかである。また、化
学式(3)と(4)中、αとβはそれぞれのモノマーの
重合度を示す整数である。
【0015】また、上記化学式(1)〜(4)中、R1
は水素原子若しくはメチル基であり、またR3 は、
は水素原子若しくはメチル基であり、またR3 は、
【化5】 又は、
【化6】 である。
【0016】また、化学式(1)〜(4)中、R2 は、
【化7】 又は、
【化8】 であり、上記化学式(7)中、R4 は、メチル基、エチ
ル基、プロピル基のいずれかである。
ル基、プロピル基のいずれかである。
【0017】また、化学式(5)及び(7)〜(8)
中、メチレン基の数を示すmとnは、1〜14望ましく
は4〜6の整数である。
中、メチレン基の数を示すmとnは、1〜14望ましく
は4〜6の整数である。
【0018】このポリメチレン基−(CH2 )n −、−
(CH2 )m −の具体例としては、メチレン基、ジメチ
レン基、トリメチレン基、テトラメチレン基、ペンタメ
チレン基、ヘキサメチレン基、オクタメチレン基、ノナ
メチレン基、デカメチレン基、ウンタデカメチレン基、
テトラデカメチレン基等が挙げられる。
(CH2 )m −の具体例としては、メチレン基、ジメチ
レン基、トリメチレン基、テトラメチレン基、ペンタメ
チレン基、ヘキサメチレン基、オクタメチレン基、ノナ
メチレン基、デカメチレン基、ウンタデカメチレン基、
テトラデカメチレン基等が挙げられる。
【0019】そして、請求項1に係る発明においては、
上述した液晶モノマーと、この液晶モノマーの全重量に
対し0.1重量%〜20重量%、望ましくは1重量%〜
10重量%添加された光重合開始剤と、必要に応じ添加
される溶剤とでモノマー塗工液を調製し、このモノマー
塗工液を、バー塗布、ブレード塗布、エアーナイフ塗
布、グラビア塗布、ロールコーティング等の塗布手段に
より上記支持体又は介在層上に塗布して塗膜を形成した
後、紫外線等の光を照射して上記塗膜内の液晶モノマー
をラジカル重合させて高分子液晶を含有する記録層を形
成するものである。尚、上記光重合開始剤としては光照
射によりラジカルを生成し液晶モノマーのラジカル重合
を誘発させる物質なら任意の材料が適用でき、例えば、
以下の実施例に示した材料などが挙げられる。
上述した液晶モノマーと、この液晶モノマーの全重量に
対し0.1重量%〜20重量%、望ましくは1重量%〜
10重量%添加された光重合開始剤と、必要に応じ添加
される溶剤とでモノマー塗工液を調製し、このモノマー
塗工液を、バー塗布、ブレード塗布、エアーナイフ塗
布、グラビア塗布、ロールコーティング等の塗布手段に
より上記支持体又は介在層上に塗布して塗膜を形成した
後、紫外線等の光を照射して上記塗膜内の液晶モノマー
をラジカル重合させて高分子液晶を含有する記録層を形
成するものである。尚、上記光重合開始剤としては光照
射によりラジカルを生成し液晶モノマーのラジカル重合
を誘発させる物質なら任意の材料が適用でき、例えば、
以下の実施例に示した材料などが挙げられる。
【0020】また、請求項2に係る発明においては、上
述した液晶モノマーと、必要に応じ添加される溶剤とで
モノマー塗工液を調製し、このモノマー塗工液を上記同
様の塗布手段により支持体又は介在層上に塗布して塗膜
を形成した後、この塗膜へ電子線を照射し上記塗膜内の
液晶モノマーをラジカル重合させて高分子液晶を含有す
る記録層を形成するものである。
述した液晶モノマーと、必要に応じ添加される溶剤とで
モノマー塗工液を調製し、このモノマー塗工液を上記同
様の塗布手段により支持体又は介在層上に塗布して塗膜
を形成した後、この塗膜へ電子線を照射し上記塗膜内の
液晶モノマーをラジカル重合させて高分子液晶を含有す
る記録層を形成するものである。
【0021】この様に請求項1〜2に係る発明において
は高分子液晶が溶解された塗工液を用いる従来法に代え
て液晶モノマーを主成分とするモノマー塗工液を用いて
いるため、その塗布適性が改善され上記支持体又は介在
層上に均一な塗膜を形成することができ、かつ、これに
伴って支持体又は介在層と高分子液晶を含有する記録層
との密着性を向上させることが可能となる利点を有して
いる。しかも、塗布形成された上記塗膜に対し光又は電
子線を照射するだけで液晶モノマーがラジカル重合して
高分子液晶が生成されるため、従来法のようにモノマー
を加熱重合して高分子液晶を予め合成する工程も省略で
きる利点を有している。
は高分子液晶が溶解された塗工液を用いる従来法に代え
て液晶モノマーを主成分とするモノマー塗工液を用いて
いるため、その塗布適性が改善され上記支持体又は介在
層上に均一な塗膜を形成することができ、かつ、これに
伴って支持体又は介在層と高分子液晶を含有する記録層
との密着性を向上させることが可能となる利点を有して
いる。しかも、塗布形成された上記塗膜に対し光又は電
子線を照射するだけで液晶モノマーがラジカル重合して
高分子液晶が生成されるため、従来法のようにモノマー
を加熱重合して高分子液晶を予め合成する工程も省略で
きる利点を有している。
【0022】尚、上記液晶モノマーが、組成比5モル%
以上50モル%以下のコレステリックモノマーとネマチ
ックモノマーとの混合物で構成されている場合、上記光
又は電子線照射により重合形成された高分子液晶は40
0nm〜700nmの可視領域に選択反射能を具備する
ことになるため、カラー発色温度の設定の違いにより種
々色相のカラー液晶状態を設定することができる利点を
有する。
以上50モル%以下のコレステリックモノマーとネマチ
ックモノマーとの混合物で構成されている場合、上記光
又は電子線照射により重合形成された高分子液晶は40
0nm〜700nmの可視領域に選択反射能を具備する
ことになるため、カラー発色温度の設定の違いにより種
々色相のカラー液晶状態を設定することができる利点を
有する。
【0023】ここで、請求項1〜3に係る発明において
適用できる支持体としては、上質紙等の紙の他、プリペ
イドカード用のポリエステルシートなどのプラスチック
フィルムやシート等が挙げられる。また、必要に応じ支
持体上に形成される光吸収層としてはカーボンブラック
等が分散された適宜樹脂層が、また、上記下地層あるい
は保護層を構成する樹脂としてはポリウレタン樹脂等が
挙げられる。
適用できる支持体としては、上質紙等の紙の他、プリペ
イドカード用のポリエステルシートなどのプラスチック
フィルムやシート等が挙げられる。また、必要に応じ支
持体上に形成される光吸収層としてはカーボンブラック
等が分散された適宜樹脂層が、また、上記下地層あるい
は保護層を構成する樹脂としてはポリウレタン樹脂等が
挙げられる。
【0024】このようにして製造された感熱記録媒体を
用いる記録処理は以下のようにして行う。
用いる記録処理は以下のようにして行う。
【0025】尚、高分子液晶が選択反射能を具備する場
合(キラル成分を有する場合)と選択反射能を具備しな
い場合とで記録操作に若干の相違を有する。以下、夫々
について説明する。
合(キラル成分を有する場合)と選択反射能を具備しな
い場合とで記録操作に若干の相違を有する。以下、夫々
について説明する。
【0026】但し、以下に述べる記録方式はこの感熱記
録媒体を用いた記録法の一例に過ぎず、上記高分子液晶
が適用された感熱記録媒体を用いて以下に述べる記録方
式と異なる記録法を採ることも当然のことながら可能で
ある。
録媒体を用いた記録法の一例に過ぎず、上記高分子液晶
が適用された感熱記録媒体を用いて以下に述べる記録方
式と異なる記録法を採ることも当然のことながら可能で
ある。
【0027】(1)高分子液晶が選択反射能を具備しな
い場合 まず、上記高分子液晶を含んだ記録層全体を一旦等方相
転移温度(Tcl)以上に加熱し透明状態にして履歴情
報を消去した後これをガラス転移温度(Tg)以下に冷
却して高分子液晶を略透明又は白濁の液晶状態に固定化
し初期化処理とする。尚、液晶状態を略透明又は白濁の
いづれかに設定する方法は、上記記録層を冷却する際、
適宜加圧手段、例えば、一対の加熱ローラ間に挿通させ
る時の圧力を調整することにより選択的に設定できる。
い場合 まず、上記高分子液晶を含んだ記録層全体を一旦等方相
転移温度(Tcl)以上に加熱し透明状態にして履歴情
報を消去した後これをガラス転移温度(Tg)以下に冷
却して高分子液晶を略透明又は白濁の液晶状態に固定化
し初期化処理とする。尚、液晶状態を略透明又は白濁の
いづれかに設定する方法は、上記記録層を冷却する際、
適宜加圧手段、例えば、一対の加熱ローラ間に挿通させ
る時の圧力を調整することにより選択的に設定できる。
【0028】そして、初期化された感熱記録媒体の記録
層の一部をサーマルプリンタ等の熱印字手段によりガラ
ス転移温度(Tg)以上の適宜記録設定温度に加熱して
透明又は白濁な液晶状態にしかつこれをガラス転移温度
(Tg)以下に冷却して加熱部位の高分子液晶を固定化
し、非加熱部位であるベース領域との差別化を図って記
録像とする。この場合、加熱部位の高分子液晶を透明又
は白濁のいづれの液晶状態にするかは非加熱部位である
ベース領域の液晶状態との差別化が図れる範囲で任意に
設定される。尚、加熱部位の高分子液晶を透明又は白濁
の液晶状態に選択的に設定する方法は、上記初期化処理
の場合と同様に記録設定温度と記録層を加圧する際の設
定圧力によって任意に設定できる。
層の一部をサーマルプリンタ等の熱印字手段によりガラ
ス転移温度(Tg)以上の適宜記録設定温度に加熱して
透明又は白濁な液晶状態にしかつこれをガラス転移温度
(Tg)以下に冷却して加熱部位の高分子液晶を固定化
し、非加熱部位であるベース領域との差別化を図って記
録像とする。この場合、加熱部位の高分子液晶を透明又
は白濁のいづれの液晶状態にするかは非加熱部位である
ベース領域の液晶状態との差別化が図れる範囲で任意に
設定される。尚、加熱部位の高分子液晶を透明又は白濁
の液晶状態に選択的に設定する方法は、上記初期化処理
の場合と同様に記録設定温度と記録層を加圧する際の設
定圧力によって任意に設定できる。
【0029】一方、この記録像を消去するには、まずこ
の記録像が形成されている記録層全体を再度等方相転移
温度(Tcl)以上に加熱して透明状態にし、以下、上
記初期化処理を施して再度の書込みに供する。
の記録像が形成されている記録層全体を再度等方相転移
温度(Tcl)以上に加熱して透明状態にし、以下、上
記初期化処理を施して再度の書込みに供する。
【0030】(2)高分子液晶が選択反射能を具備する
場合 上記高分子液晶がキラル成分を有する場合、この高分子
液晶は選択反射能を具備するようになり種々色相の記録
像が形成できる利点を有する。
場合 上記高分子液晶がキラル成分を有する場合、この高分子
液晶は選択反射能を具備するようになり種々色相の記録
像が形成できる利点を有する。
【0031】まず、上記高分子液晶を含んだ記録層全体
を一旦等方相転移温度(Tcl)以上に加熱し透明状態
にして履歴情報を消去しかつこれをガラス転移温度(T
g)以下に冷却して高分子液晶を略透明の液晶状態に固
定化する。
を一旦等方相転移温度(Tcl)以上に加熱し透明状態
にして履歴情報を消去しかつこれをガラス転移温度(T
g)以下に冷却して高分子液晶を略透明の液晶状態に固
定化する。
【0032】次に、この記録層全体を、上記等方相転移
温度(Tcl)以下でガラス転移温度(Tg)以上のカ
ラー発色温度に加熱して適宜カラーの液晶状態にし、こ
れをガラス転移温度(Tg)以下に冷却する際、上記加
圧処理を施すことでこの液晶状態を固定化でき特定カラ
ーのベース状態すなわち初期化処理がなされる。
温度(Tcl)以下でガラス転移温度(Tg)以上のカ
ラー発色温度に加熱して適宜カラーの液晶状態にし、こ
れをガラス転移温度(Tg)以下に冷却する際、上記加
圧処理を施すことでこの液晶状態を固定化でき特定カラ
ーのベース状態すなわち初期化処理がなされる。
【0033】この場合、高分子液晶が選択反射能を具備
しているとそのカラー発色温度の設定の違いにより種々
色相のカラー液晶状態を設定することが可能になるため
ベース状態の色相を任意に設定できる。従って、ベース
状態を任意に設定することで種々色相の記録像を形成す
ることが可能になるため記録像のバリエーション拡大を
図ることができる利点を有する。
しているとそのカラー発色温度の設定の違いにより種々
色相のカラー液晶状態を設定することが可能になるため
ベース状態の色相を任意に設定できる。従って、ベース
状態を任意に設定することで種々色相の記録像を形成す
ることが可能になるため記録像のバリエーション拡大を
図ることができる利点を有する。
【0034】尚、上記選択反射能を具備しない高分子液
晶の場合と同様に、履歴情報の消去処理と初期化処理と
を1回の操作で行っても当然のことながらよい。
晶の場合と同様に、履歴情報の消去処理と初期化処理と
を1回の操作で行っても当然のことながらよい。
【0035】そして、初期化された感熱記録媒体の記録
層の一部をサーマルプリンタ等の熱印字手段によりガラ
ス転移温度(Tg)以上の記録設定温度に加熱し、この
加熱により現れた液晶状態をガラス転移温度(Tg)以
下に冷却して固定化することで非加熱部位であるベース
領域との差別化が図れて記録像が得られる。この場合、
記録設定温度をガラス転移温度(Tg)以上で等方相転
移温度(Tcl)以下の適宜温度に設定することにより
その温度特有の液晶カラー状態を固定化でき、また、上
記記録設定温度を等方相転移温度(Tcl)以上に設定
することにより略透明の液晶状態を固定化できる。
層の一部をサーマルプリンタ等の熱印字手段によりガラ
ス転移温度(Tg)以上の記録設定温度に加熱し、この
加熱により現れた液晶状態をガラス転移温度(Tg)以
下に冷却して固定化することで非加熱部位であるベース
領域との差別化が図れて記録像が得られる。この場合、
記録設定温度をガラス転移温度(Tg)以上で等方相転
移温度(Tcl)以下の適宜温度に設定することにより
その温度特有の液晶カラー状態を固定化でき、また、上
記記録設定温度を等方相転移温度(Tcl)以上に設定
することにより略透明の液晶状態を固定化できる。
【0036】一方、この記録像を消去するには、まずこ
の記録像が形成されている記録層全体を再度等方相転移
温度(Tcl)以上に加熱して透明状態にし、以下、上
記初期化処理を施して再度の書込みに供する。
の記録像が形成されている記録層全体を再度等方相転移
温度(Tcl)以上に加熱して透明状態にし、以下、上
記初期化処理を施して再度の書込みに供する。
【0037】尚、本発明による画像形成又は画像消去の
手段は熱によるものであり、例えば、サーマルプリンタ
ー、熱反射複写装置、ホットスタンパーや熱ロール等の
装置類を用いて行うことができる。
手段は熱によるものであり、例えば、サーマルプリンタ
ー、熱反射複写装置、ホットスタンパーや熱ロール等の
装置類を用いて行うことができる。
【0038】
【作用】請求項1〜2に係る発明によれば、高分子液晶
が溶解された塗工液を適用した従来法に代えて、液晶モ
ノマーと光重合開始剤を主成分とするモノマー塗工液又
は液晶モノマーを主成分とするモノマー塗工液を用いて
いるため、その塗布適性が改善され支持体又は介在層上
に均一な塗膜を形成することができると共に、これに伴
い支持体又は介在層と記録層との密着性の向上が図れ
る。
が溶解された塗工液を適用した従来法に代えて、液晶モ
ノマーと光重合開始剤を主成分とするモノマー塗工液又
は液晶モノマーを主成分とするモノマー塗工液を用いて
いるため、その塗布適性が改善され支持体又は介在層上
に均一な塗膜を形成することができると共に、これに伴
い支持体又は介在層と記録層との密着性の向上が図れ
る。
【0039】また、液晶モノマーが含まれる塗膜に対し
光又は電子線を照射するだけで高分子液晶が重合形成さ
れるため、従来法のように予めモノマーを加熱重合して
高分子液晶を合成する工程を省略することも可能とな
る。
光又は電子線を照射するだけで高分子液晶が重合形成さ
れるため、従来法のように予めモノマーを加熱重合して
高分子液晶を合成する工程を省略することも可能とな
る。
【0040】また、請求項3に係る発明によれば、上記
液晶モノマーが組成比5モル%以上50モル%以下のコ
レステリックモノマーとネマチックモノマーとの混合物
で構成されており、光又は電子線が照射されて重合形成
された高分子液晶は400nm〜700nmの可視領域
に選択反射能を具備することになるため、コレステリッ
クピッチを変えることにより種々色相の記録像を形成す
ることが可能となる。
液晶モノマーが組成比5モル%以上50モル%以下のコ
レステリックモノマーとネマチックモノマーとの混合物
で構成されており、光又は電子線が照射されて重合形成
された高分子液晶は400nm〜700nmの可視領域
に選択反射能を具備することになるため、コレステリッ
クピッチを変えることにより種々色相の記録像を形成す
ることが可能となる。
【0041】
【実施例】次に、本発明の実施例について詳細に説明す
る。
る。
【0042】尚、実施例においてコレステリックモノマ
ーとしては下記化学式(9)で示される化合物1を、ネ
マチックモノマーとしては下記化学式(10)で示され
る化合物2と下記化学式(11)で示される化合物3を
適用し、また、光重合開始剤としては下記化学式(1
2)で示される2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェ
ニル−プロパン−1−オン(メルク社製 商品名ダロキ
ュアー1173…化合物4)を使用した。
ーとしては下記化学式(9)で示される化合物1を、ネ
マチックモノマーとしては下記化学式(10)で示され
る化合物2と下記化学式(11)で示される化合物3を
適用し、また、光重合開始剤としては下記化学式(1
2)で示される2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェ
ニル−プロパン−1−オン(メルク社製 商品名ダロキ
ュアー1173…化合物4)を使用した。
【0043】
【化9】
【化10】
【化11】
【化12】 [実施例1]上記化学式(9)で示されるコレステリッ
クモノマー(化合物1)33モル%と化学式(10)で
示されるネマチックモノマー(化合物2)67モル%の
混合物から成る液晶モノマー1重量部に対し、上記化学
式(12)で示される光重合開始剤(化合物4)を0.
05重量部添加し、かつ、トルエンを10重量部加えて
モノマー塗工液を調製し、このモノマー塗工液をメイヤ
ーバーにより光吸収層の形成された支持体(ポリエステ
ルシート)上に塗布し、かつ、乾燥させて塗膜を形成し
た。尚、上記モノマー塗工液は、高分子液晶が溶解され
た従来の塗工液と較べて塗布適性が良好なため上記光吸
収層上に均一な塗膜を容易に形成することができた。
クモノマー(化合物1)33モル%と化学式(10)で
示されるネマチックモノマー(化合物2)67モル%の
混合物から成る液晶モノマー1重量部に対し、上記化学
式(12)で示される光重合開始剤(化合物4)を0.
05重量部添加し、かつ、トルエンを10重量部加えて
モノマー塗工液を調製し、このモノマー塗工液をメイヤ
ーバーにより光吸収層の形成された支持体(ポリエステ
ルシート)上に塗布し、かつ、乾燥させて塗膜を形成し
た。尚、上記モノマー塗工液は、高分子液晶が溶解され
た従来の塗工液と較べて塗布適性が良好なため上記光吸
収層上に均一な塗膜を容易に形成することができた。
【0044】次に、上記塗膜に対し紫外線を充分に照射
し、この塗膜内の液晶モノマーを重合させて光吸収層上
に高分子液晶を含有する記録層を形成しこの実施例に係
る感熱記録媒体を製造した。尚、光吸収層に対し上記塗
膜が均一に塗布形成されているため、上記光吸収層と高
分子液晶を含有する記録層との密着性は従来に較べて格
段に向上していた。
し、この塗膜内の液晶モノマーを重合させて光吸収層上
に高分子液晶を含有する記録層を形成しこの実施例に係
る感熱記録媒体を製造した。尚、光吸収層に対し上記塗
膜が均一に塗布形成されているため、上記光吸収層と高
分子液晶を含有する記録層との密着性は従来に較べて格
段に向上していた。
【0045】この様にして製造された感熱記録媒体を一
対の加熱ローラ間に1秒挿通させて上記感熱記録媒体の
初期化処理を行った。尚、上記加熱ローラの温度は感熱
記録媒体のベース色調がブルーとなるような発色温度に
設定され、かつ、その接触厚は0.1kg/cm2 に設
定されている。
対の加熱ローラ間に1秒挿通させて上記感熱記録媒体の
初期化処理を行った。尚、上記加熱ローラの温度は感熱
記録媒体のベース色調がブルーとなるような発色温度に
設定され、かつ、その接触厚は0.1kg/cm2 に設
定されている。
【0046】そして、初期化された感熱記録媒体に対し
東芝製のサーマルシュミレータを用いその記録層を選択
的に加熱して透明状態にし、かつ、この加熱部位をガラ
ス転移温度(Tg)以下に急冷して高分子液晶を略透明
な液晶状態に固定化し、非加熱部位であるブルーのベー
ス部位との差別化を図って印字像を得た。
東芝製のサーマルシュミレータを用いその記録層を選択
的に加熱して透明状態にし、かつ、この加熱部位をガラ
ス転移温度(Tg)以下に急冷して高分子液晶を略透明
な液晶状態に固定化し、非加熱部位であるブルーのベー
ス部位との差別化を図って印字像を得た。
【0047】また、この印字像を消去するため印字され
た上記感熱記録媒体を130℃、2秒間加熱し透明状態
にして履歴情報を消去し、かつ、ガラス転移温度(T
g)以下に急冷して高分子液晶を透明な液晶状態に固定
化した後、上記初期化処理を施して元の記録層の状態に
戻した。
た上記感熱記録媒体を130℃、2秒間加熱し透明状態
にして履歴情報を消去し、かつ、ガラス転移温度(T
g)以下に急冷して高分子液晶を透明な液晶状態に固定
化した後、上記初期化処理を施して元の記録層の状態に
戻した。
【0048】そして、上記印字処理、消去処理、及び、
初期化処理を繰返し行ったところ再現性があり、書替え
可能な感熱記録媒体としてその特性が優れていることが
確認できた。
初期化処理を繰返し行ったところ再現性があり、書替え
可能な感熱記録媒体としてその特性が優れていることが
確認できた。
【0049】また、上記記録層と光吸収層との密着性が
良好なためこの光吸収層からの記録層の剥離が起こり難
くその繰返し書替え耐性も良好であることが確認でき
た。
良好なためこの光吸収層からの記録層の剥離が起こり難
くその繰返し書替え耐性も良好であることが確認でき
た。
【0050】[実施例2]上記化学式(9)で示される
コレステリックモノマー(化合物1)33モル%と化学
式(11)で示されるネマチックモノマー(化合物3)
67モル%の混合物から成る液晶モノマーを適用した点
を除き実施例1に係る製造方法と略同一である。但し、
液晶モノマーの構成を代えたことに伴い、印字像を形成
した後その履歴情報を消去する際の加熱条件を140
℃、2秒間に変更している。
コレステリックモノマー(化合物1)33モル%と化学
式(11)で示されるネマチックモノマー(化合物3)
67モル%の混合物から成る液晶モノマーを適用した点
を除き実施例1に係る製造方法と略同一である。但し、
液晶モノマーの構成を代えたことに伴い、印字像を形成
した後その履歴情報を消去する際の加熱条件を140
℃、2秒間に変更している。
【0051】そして、この様にして製造された感熱記録
媒体について実施例1と同様に印字処理、消去処理、及
び、初期化処理を繰返し行ったところ再現性があり、書
替え可能な感熱記録媒体としてその特性が優れているこ
とが確認でき、かつ、その繰返し書替え耐性も良好であ
ることが確認できた。
媒体について実施例1と同様に印字処理、消去処理、及
び、初期化処理を繰返し行ったところ再現性があり、書
替え可能な感熱記録媒体としてその特性が優れているこ
とが確認でき、かつ、その繰返し書替え耐性も良好であ
ることが確認できた。
【0052】[実施例3]上記化学式(9)で示される
コレステリックモノマー(化合物1)33モル%と化学
式(10)で示されるネマチックモノマー(化合物2)
67モル%の混合物から成る液晶モノマー1重量部に対
し、トルエンを10重量部加えてモノマー塗工液を調製
し、このモノマー塗工液をメイヤーバーにより光吸収層
の形成された支持体(ポリエステルシート)上に塗布し
かつ乾燥させて塗膜を形成した。
コレステリックモノマー(化合物1)33モル%と化学
式(10)で示されるネマチックモノマー(化合物2)
67モル%の混合物から成る液晶モノマー1重量部に対
し、トルエンを10重量部加えてモノマー塗工液を調製
し、このモノマー塗工液をメイヤーバーにより光吸収層
の形成された支持体(ポリエステルシート)上に塗布し
かつ乾燥させて塗膜を形成した。
【0053】次に、上記塗膜に対し電子線を充分に照射
し、この塗膜内の液晶モノマーを重合させて光吸収層上
に高分子液晶を含有する記録層を形成しこの実施例に係
る感熱記録媒体を製造した。
し、この塗膜内の液晶モノマーを重合させて光吸収層上
に高分子液晶を含有する記録層を形成しこの実施例に係
る感熱記録媒体を製造した。
【0054】この様にして製造された感熱記録媒体を一
対の加熱ローラ間に1秒挿通させて上記感熱記録媒体の
初期化処理を行った。尚、実施例1と同様に上記加熱ロ
ーラの温度は感熱記録媒体のベース色調がブルーとなる
ような発色温度に設定され、かつ、その接触厚は0.1
kg/cm2 に設定されている。
対の加熱ローラ間に1秒挿通させて上記感熱記録媒体の
初期化処理を行った。尚、実施例1と同様に上記加熱ロ
ーラの温度は感熱記録媒体のベース色調がブルーとなる
ような発色温度に設定され、かつ、その接触厚は0.1
kg/cm2 に設定されている。
【0055】そして、初期化された感熱記録媒体に対し
東芝製のサーマルシュミレータを用いその記録層を選択
的に加熱して透明状態にし、かつ、この加熱部位をガラ
ス転移温度(Tg)以下に急冷して高分子液晶を略透明
な液晶状態に固定化し、非加熱部位であるブルーのベー
ス部位との差別化を図って印字像を得た。
東芝製のサーマルシュミレータを用いその記録層を選択
的に加熱して透明状態にし、かつ、この加熱部位をガラ
ス転移温度(Tg)以下に急冷して高分子液晶を略透明
な液晶状態に固定化し、非加熱部位であるブルーのベー
ス部位との差別化を図って印字像を得た。
【0056】また、この印字像を消去するため印字され
た上記感熱記録媒体を130℃、2秒間加熱し透明状態
にして履歴情報を消去し、かつ、ガラス転移温度(T
g)以下に急冷して高分子液晶を透明な液晶状態に固定
化した後、上記初期化処理を施して元の記録層の状態に
戻した。
た上記感熱記録媒体を130℃、2秒間加熱し透明状態
にして履歴情報を消去し、かつ、ガラス転移温度(T
g)以下に急冷して高分子液晶を透明な液晶状態に固定
化した後、上記初期化処理を施して元の記録層の状態に
戻した。
【0057】そして、上記印字処理、消去処理、及び、
初期化処理を繰返し行ったところ再現性があり、書替え
可能な感熱記録媒体としてその特性が優れていることが
確認できた。
初期化処理を繰返し行ったところ再現性があり、書替え
可能な感熱記録媒体としてその特性が優れていることが
確認できた。
【0058】また、上記記録層と光吸収層との密着性が
良好なためこの光吸収層からの記録層の剥離が起こり難
くその繰返し書替え耐性も良好であることが確認でき
た。
良好なためこの光吸収層からの記録層の剥離が起こり難
くその繰返し書替え耐性も良好であることが確認でき
た。
【0059】[実施例4]上記化学式(9)で示される
コレステリックモノマー(化合物1)33モル%と化学
式(11)で示されるネマチックモノマー(化合物3)
67モル%の混合物から成る液晶モノマーを適用した点
を除き実施例3に係る製造方法と略同一である。但し、
液晶モノマーの構成を代えたことに伴い、印字像を形成
した後その履歴情報を消去する際の加熱条件を140
℃、2秒間に変更している。
コレステリックモノマー(化合物1)33モル%と化学
式(11)で示されるネマチックモノマー(化合物3)
67モル%の混合物から成る液晶モノマーを適用した点
を除き実施例3に係る製造方法と略同一である。但し、
液晶モノマーの構成を代えたことに伴い、印字像を形成
した後その履歴情報を消去する際の加熱条件を140
℃、2秒間に変更している。
【0060】そして、この様にして製造された感熱記録
媒体について実施例3と同様に印字処理、消去処理、及
び、初期化処理を繰返し行ったところ再現性があり、書
替え可能な感熱記録媒体としてその特性が優れているこ
とが確認でき、かつ、その繰返し書替え耐性も良好であ
ることが確認できた。
媒体について実施例3と同様に印字処理、消去処理、及
び、初期化処理を繰返し行ったところ再現性があり、書
替え可能な感熱記録媒体としてその特性が優れているこ
とが確認でき、かつ、その繰返し書替え耐性も良好であ
ることが確認できた。
【0061】
【発明の効果】請求項1〜2に係る発明によれば、高分
子液晶が溶解された塗工液を適用する従来法に代えて、
液晶モノマーと光重合開始剤を主成分とするモノマー塗
工液又は液晶モノマーを主成分とするモノマー塗工液を
用いているため、その塗布適性が改善され支持体又は介
在層上に均一な塗膜を形成することができると共に支持
体又は介在層と記録層との密着性の向上が図れる。
子液晶が溶解された塗工液を適用する従来法に代えて、
液晶モノマーと光重合開始剤を主成分とするモノマー塗
工液又は液晶モノマーを主成分とするモノマー塗工液を
用いているため、その塗布適性が改善され支持体又は介
在層上に均一な塗膜を形成することができると共に支持
体又は介在層と記録層との密着性の向上が図れる。
【0062】従って、上記支持体又は介在層からの記録
層の剥離が起こり難くなるため繰返し書替え耐性に優れ
た感熱記録媒体を提供できる効果を有している。
層の剥離が起こり難くなるため繰返し書替え耐性に優れ
た感熱記録媒体を提供できる効果を有している。
【0063】また、液晶モノマーが含まれる塗膜に対し
光又は電子線を照射するだけで高分子液晶が重合形成さ
れるため、従来法に較べ高分子液晶を予め合成する工程
が省略でき製造工数の低減が図れる効果を有している。
光又は電子線を照射するだけで高分子液晶が重合形成さ
れるため、従来法に較べ高分子液晶を予め合成する工程
が省略でき製造工数の低減が図れる効果を有している。
【0064】また、請求項3に係る発明によれば、コレ
ステリックピッチを変えることにより種々色相の記録像
を形成することが可能になるため記録像のバリエーショ
ンを拡大できる効果を有している。
ステリックピッチを変えることにより種々色相の記録像
を形成することが可能になるため記録像のバリエーショ
ンを拡大できる効果を有している。
Claims (3)
- 【請求項1】高分子液晶を含有する記録層を支持体上に
又はこの支持体に設けられた介在層上に備え、この記録
層の一部を高分子液晶のガラス転移温度(Tg)以上の
記録設定温度に加熱しこの加熱により現れた液晶状態を
ガラス転移温度(Tg)以下に冷却して固定化すること
で記録像を形成する一方、上記記録層全体を高分子液晶
の等方相転移温度(Tcl)以上に加熱し記録層を透明
状態にして上記記録像を消去する書替え可能な感熱記録
媒体の製造方法において、 上記支持体上又は介在層上に、光照射によりラジカル重
合可能な液晶モノマーと光重合開始剤を主成分とするモ
ノマー塗工液を塗布して塗膜を形成し、かつ、この塗膜
へ光照射して塗膜内の液晶モノマーを重合させ高分子液
晶を含有する上記記録層を形成することを特徴とする感
熱記録媒体の製造方法。 - 【請求項2】高分子液晶を含有する記録層を支持体上に
又はこの支持体に設けられた介在層上に備え、この記録
層の一部を高分子液晶のガラス転移温度(Tg)以上の
記録設定温度に加熱しこの加熱により現れた液晶状態を
ガラス転移温度(Tg)以下に冷却して固定化すること
で記録像を形成する一方、上記記録層全体を高分子液晶
の等方相転移温度(Tcl)以上に加熱し記録層を透明
状態にして上記記録像を消去する書替え可能な感熱記録
媒体の製造方法において、 上記支持体上又は介在層上に、電子線照射によりラジカ
ル重合可能な液晶モノマーを主成分とするモノマー塗工
液を塗布して塗膜を形成し、かつ、この塗膜へ電子線を
照射して塗膜内の液晶モノマーを重合させ高分子液晶を
含有する上記記録層を形成することを特徴とする感熱記
録媒体の製造方法。 - 【請求項3】上記液晶モノマーが、組成比5モル%以上
50モル%以下のコレステリックモノマーとネマチック
モノマーとの混合物で構成されていることを特徴とする
請求項1又は2記載の感熱記録媒体の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17271492A JPH0618859A (ja) | 1992-06-30 | 1992-06-30 | 感熱記録媒体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17271492A JPH0618859A (ja) | 1992-06-30 | 1992-06-30 | 感熱記録媒体の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0618859A true JPH0618859A (ja) | 1994-01-28 |
Family
ID=15946975
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17271492A Pending JPH0618859A (ja) | 1992-06-30 | 1992-06-30 | 感熱記録媒体の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0618859A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| GB2285991A (en) * | 1994-01-27 | 1995-08-02 | Merck Patent Gmbh | Polymeric liquid crystalline based composite material with thermally effected variable UV-transmittance |
-
1992
- 1992-06-30 JP JP17271492A patent/JPH0618859A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| GB2285991A (en) * | 1994-01-27 | 1995-08-02 | Merck Patent Gmbh | Polymeric liquid crystalline based composite material with thermally effected variable UV-transmittance |
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