JPH06190810A - 非吸水部を設けたスリップキャスティング用成形型及びそれを用いたスリップキャスティング成形方法 - Google Patents
非吸水部を設けたスリップキャスティング用成形型及びそれを用いたスリップキャスティング成形方法Info
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- JPH06190810A JPH06190810A JP35840692A JP35840692A JPH06190810A JP H06190810 A JPH06190810 A JP H06190810A JP 35840692 A JP35840692 A JP 35840692A JP 35840692 A JP35840692 A JP 35840692A JP H06190810 A JPH06190810 A JP H06190810A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 大型厚肉で複雑形状のセラミック成形体をひ
け巣等が生じることなく製造する方法を提供する。 【構成】 成形型のキャビティの入口領域4bにスリッ
プの着肉を遅延化する非吸水部材5が配置されているス
リップキャスティング用成形型1のキャビティ4内にス
リップ6を注入し、セラミック成形体部分4aにおける
スリップの着肉が完了するまで、成形体内部における未
着肉のスリップが着肉層により入口領域4bにおけるス
リップから実質的に遮断されないスリップキャスティン
グ成形方法。
け巣等が生じることなく製造する方法を提供する。 【構成】 成形型のキャビティの入口領域4bにスリッ
プの着肉を遅延化する非吸水部材5が配置されているス
リップキャスティング用成形型1のキャビティ4内にス
リップ6を注入し、セラミック成形体部分4aにおける
スリップの着肉が完了するまで、成形体内部における未
着肉のスリップが着肉層により入口領域4bにおけるス
リップから実質的に遮断されないスリップキャスティン
グ成形方法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はスリップキャスティング
成形方法、及びそれに用いるスリップキャスティング用
成形型に関し、特に大型厚肉で複雑形状のセラミック成
形体をひけ巣等を生じることなく製造するスリップキャ
スティング成形方法、及びそれに用いるスリップキャス
ティング成形型に関する。
成形方法、及びそれに用いるスリップキャスティング用
成形型に関し、特に大型厚肉で複雑形状のセラミック成
形体をひけ巣等を生じることなく製造するスリップキャ
スティング成形方法、及びそれに用いるスリップキャス
ティング成形型に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】セラミ
ック成形体を製造する方法の代表的なものとして、スリ
ップキャスティング成形方法がある。このスリップキャ
スティング成形方法は、通常石膏等の吸水性を有する材
料からなる成形型を用い、この成形型のキャビティ内に
注入したスリップ(セラミック粉末の懸濁液)から水分
を吸収してスリップを固化することにより行われてい
る。得られた成形体は脱脂処理の後、焼成して最終セラ
ミック部材とされる。この方法は、一般に大型で比較的
薄肉の成形体や複雑形状の成形体を製造するのに適して
いる。
ック成形体を製造する方法の代表的なものとして、スリ
ップキャスティング成形方法がある。このスリップキャ
スティング成形方法は、通常石膏等の吸水性を有する材
料からなる成形型を用い、この成形型のキャビティ内に
注入したスリップ(セラミック粉末の懸濁液)から水分
を吸収してスリップを固化することにより行われてい
る。得られた成形体は脱脂処理の後、焼成して最終セラ
ミック部材とされる。この方法は、一般に大型で比較的
薄肉の成形体や複雑形状の成形体を製造するのに適して
いる。
【0003】このスリップキャスティング成形方法は、
比較的簡単に均質な成形体を製造することができるため
に、高い形状寸法精度が要求されるセラミック製品用の
成形体(グリーン)、例えばGTエンジン用ロータ等の
製造への応用が試みられている。
比較的簡単に均質な成形体を製造することができるため
に、高い形状寸法精度が要求されるセラミック製品用の
成形体(グリーン)、例えばGTエンジン用ロータ等の
製造への応用が試みられている。
【0004】しかしながら、従来のスリップキャスティ
ング成形方法では、使用する大型厚肉セラミック成形体
や複雑形状の大型厚肉成形体をひけ巣が生じることなく
製造するのは困難であった。これは、以下のような理由
による。スリップキャスティング成形では通常キャビテ
ィの間隔の狭い部分から着肉が完了していくので、例え
ば図3(a) に概略的に示すように、キャビティの入口領
域がすぼまった成形品を製造する場合には、成形型11の
キャビティ12に注入されたスリップ13は、キャビティ12
の入口領域12aから着肉が完了していき、成形体部分の
中心部にスリップが残留することになる。この残留スリ
ップ部分15は成形型11の入口部分14のスリップ13aと連
通していない(遮断されている)ので、水分を吸収する
につれて、ひけ巣が生じることになる。
ング成形方法では、使用する大型厚肉セラミック成形体
や複雑形状の大型厚肉成形体をひけ巣が生じることなく
製造するのは困難であった。これは、以下のような理由
による。スリップキャスティング成形では通常キャビテ
ィの間隔の狭い部分から着肉が完了していくので、例え
ば図3(a) に概略的に示すように、キャビティの入口領
域がすぼまった成形品を製造する場合には、成形型11の
キャビティ12に注入されたスリップ13は、キャビティ12
の入口領域12aから着肉が完了していき、成形体部分の
中心部にスリップが残留することになる。この残留スリ
ップ部分15は成形型11の入口部分14のスリップ13aと連
通していない(遮断されている)ので、水分を吸収する
につれて、ひけ巣が生じることになる。
【0005】このような傾向は、特に大型厚肉品の場合
に顕著である。というのは、大型厚肉品の場合、成形体
中心部分の脱水が著しく遅くなるからである。
に顕著である。というのは、大型厚肉品の場合、成形体
中心部分の脱水が著しく遅くなるからである。
【0006】成形体中心部に未固化のスリップ部分が取
り残されるのを防止するために、図3(b) に示すように
キャビティの入口を拡径することが考えられるが、Bに
示す部分を削除する後加工工程が煩雑になるという問題
がある。
り残されるのを防止するために、図3(b) に示すように
キャビティの入口を拡径することが考えられるが、Bに
示す部分を削除する後加工工程が煩雑になるという問題
がある。
【0007】したがって、本発明の目的は、大型厚肉で
複雑形状のセラミック成形体をひけ巣等が生じることな
く製造するスリップキャスティング用成形型を提供する
ことである。
複雑形状のセラミック成形体をひけ巣等が生じることな
く製造するスリップキャスティング用成形型を提供する
ことである。
【0008】また、本発明のもう一つの目的は、大型厚
肉で複雑形状のセラミック成形体をひけ巣等が生じるこ
となく製造する方法を提供することである。
肉で複雑形状のセラミック成形体をひけ巣等が生じるこ
となく製造する方法を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的に鑑み鋭意研究
の結果、本発明者らは、スリップキャスティング成形に
おいて、キャビティの入口領域におけるスリップが先に
着肉固化することにより成形体の内部における未着肉の
スリップが外部から遮断されると、成形体中心部への新
たなスリップの供給がストップし、スリップの着肉固化
につれてひけ巣が生じることを見出した。そこで本発明
者らは、キャビティの入口領域におけるスリップの着肉
固化を遅延化するために、非吸水部材を設ければ、成形
体中心部のスリップが着肉固化するまで、入口領域にお
けるスリップの着肉固化を防止することができ、それに
よってひけ巣が防止できることを見出した。以上の発見
に基づき本発明に想到した。
の結果、本発明者らは、スリップキャスティング成形に
おいて、キャビティの入口領域におけるスリップが先に
着肉固化することにより成形体の内部における未着肉の
スリップが外部から遮断されると、成形体中心部への新
たなスリップの供給がストップし、スリップの着肉固化
につれてひけ巣が生じることを見出した。そこで本発明
者らは、キャビティの入口領域におけるスリップの着肉
固化を遅延化するために、非吸水部材を設ければ、成形
体中心部のスリップが着肉固化するまで、入口領域にお
けるスリップの着肉固化を防止することができ、それに
よってひけ巣が防止できることを見出した。以上の発見
に基づき本発明に想到した。
【0010】すなわち、本発明のスリップキャスティン
グ用成形型は、大型厚肉のセラミック成形体用のもので
あって、成形型のキャビティの入口領域にスリップの着
肉を遅延化する非吸水部材が配置されており、もって前
記セラミック成形体部分におけるスリップの着肉が完了
するまで、成形体内部における未着肉のスリップが着肉
層により入口領域におけるスリップから実質的に遮断さ
れないことを特徴とする。
グ用成形型は、大型厚肉のセラミック成形体用のもので
あって、成形型のキャビティの入口領域にスリップの着
肉を遅延化する非吸水部材が配置されており、もって前
記セラミック成形体部分におけるスリップの着肉が完了
するまで、成形体内部における未着肉のスリップが着肉
層により入口領域におけるスリップから実質的に遮断さ
れないことを特徴とする。
【0011】また、本発明のスリップキャスティング成
形方法は、上記スリップキャスティング用成形型のキャ
ビティ内にスリップを注入し、前記スリップを着肉させ
るものであって、前記セラミック成形体部分におけるス
リップの着肉が完了するまで、成形体内部における未着
肉のスリップが着肉層により入口領域におけるスリップ
から実質的に遮断されないことを特徴とする。
形方法は、上記スリップキャスティング用成形型のキャ
ビティ内にスリップを注入し、前記スリップを着肉させ
るものであって、前記セラミック成形体部分におけるス
リップの着肉が完了するまで、成形体内部における未着
肉のスリップが着肉層により入口領域におけるスリップ
から実質的に遮断されないことを特徴とする。
【0012】
【実施例及び作用】以下、本発明を添付図面を参照して
詳細に説明する。まず、本発明のスリップキャスティン
グ用成形型について説明する。
詳細に説明する。まず、本発明のスリップキャスティン
グ用成形型について説明する。
【0013】本発明のスリップキャスティング用成形型
は、図1に例示するように、石膏等の通水性材料からな
る割型部分2、3を有し、両者を接合することにより、
所定の形状のキャビティ4が形成される。キャビティ4
は成形体を形成する領域4aと、入口領域4bとからな
る。キャビティ4の入口領域4bには、着脱自在の非吸
水部材5が装着されている。非吸水部材5はテフロン、
マシナブルワックス、各種樹脂等からなるのが好まし
い。
は、図1に例示するように、石膏等の通水性材料からな
る割型部分2、3を有し、両者を接合することにより、
所定の形状のキャビティ4が形成される。キャビティ4
は成形体を形成する領域4aと、入口領域4bとからな
る。キャビティ4の入口領域4bには、着脱自在の非吸
水部材5が装着されている。非吸水部材5はテフロン、
マシナブルワックス、各種樹脂等からなるのが好まし
い。
【0014】このようなスリップキャスティング用成形
型1により、セラミック成形体を形成する場合、まず、
組合せた割型部分2、3からなる成形型1の入口領域4
bに、図1(a) に示すように、非吸水部材5を装着す
る。次に図1(b) に示すように、非吸水部材5の開口端
からスリップ6を注入する。キャビティ4の入口領域4
bに非吸水部材5を設けることにより、入口領域4bに
おけるスリップ6の着肉固化は遅延化される。そのた
め、成形体内部におけるスリップは着肉層により入口領
域4bにおけるスリップから実質的に遮断されることな
く着肉が進行し、ひけ巣が生じるのが防止される。この
ような作用効果が得られる理由について、従来例と比較
しながら以下に詳述する。
型1により、セラミック成形体を形成する場合、まず、
組合せた割型部分2、3からなる成形型1の入口領域4
bに、図1(a) に示すように、非吸水部材5を装着す
る。次に図1(b) に示すように、非吸水部材5の開口端
からスリップ6を注入する。キャビティ4の入口領域4
bに非吸水部材5を設けることにより、入口領域4bに
おけるスリップ6の着肉固化は遅延化される。そのた
め、成形体内部におけるスリップは着肉層により入口領
域4bにおけるスリップから実質的に遮断されることな
く着肉が進行し、ひけ巣が生じるのが防止される。この
ような作用効果が得られる理由について、従来例と比較
しながら以下に詳述する。
【0015】図2は、スリップキャスティング用成形型
へのスリップの着肉ライン(等時間着肉線)を概略的に
示し、(a) は従来の石膏等からなる場合、(b) は成形体
に駄肉部を設けた場合、(c) は本実施例の場合をそれぞ
れ表している。なお、図2においては、説明の便宜上中
心線X−Xに対して成形型の左側のみを示す。
へのスリップの着肉ライン(等時間着肉線)を概略的に
示し、(a) は従来の石膏等からなる場合、(b) は成形体
に駄肉部を設けた場合、(c) は本実施例の場合をそれぞ
れ表している。なお、図2においては、説明の便宜上中
心線X−Xに対して成形型の左側のみを示す。
【0016】(a) の場合、着肉は型21の全域でほぼ均一
に進行していくので、径の小さい入口領域21bから先に
着肉が完了し、成形体部分を形成する領域21aの中心部
分が最後に固化することになる。このため、着肉ライン
22は入口領域21bで中心線X−Xと2度交錯するように
なる。すなわち、着肉層23が成形体内部におけるスリッ
プ24aを入口領域21bにおけるスリップ24bから実質的
に遮断することになる。この残留スリップ部分24aは、
入口領域21bのスリップ24bと連通していないので、新
たなスリップが供給されず、水分が吸収されるにつれ
て、ひけ巣が生じることになる。
に進行していくので、径の小さい入口領域21bから先に
着肉が完了し、成形体部分を形成する領域21aの中心部
分が最後に固化することになる。このため、着肉ライン
22は入口領域21bで中心線X−Xと2度交錯するように
なる。すなわち、着肉層23が成形体内部におけるスリッ
プ24aを入口領域21bにおけるスリップ24bから実質的
に遮断することになる。この残留スリップ部分24aは、
入口領域21bのスリップ24bと連通していないので、新
たなスリップが供給されず、水分が吸収されるにつれ
て、ひけ巣が生じることになる。
【0017】(b) の場合、キャビティの入口領域21b付
近に駄肉部分26が設けられているため、入口領域21bに
おける着肉速度が幾分低下している。そのため、着肉ラ
イン22は、(a) の場合ほど、湾曲しない。しかしなが
ら、やはり着肉が進行するに従い着肉ライン22が中心線
X−Xと2度交錯するようになる(未着肉のスリップ24
aが着肉層により入口領域21bにおけるスリップ24bか
ら実質的に遮断される)。このためやはりひけ巣が生じ
る。また(b) の場合、駄肉部26bがあるため、この部分
を削除する後加工工程が煩雑になるという問題もある。
近に駄肉部分26が設けられているため、入口領域21bに
おける着肉速度が幾分低下している。そのため、着肉ラ
イン22は、(a) の場合ほど、湾曲しない。しかしなが
ら、やはり着肉が進行するに従い着肉ライン22が中心線
X−Xと2度交錯するようになる(未着肉のスリップ24
aが着肉層により入口領域21bにおけるスリップ24bか
ら実質的に遮断される)。このためやはりひけ巣が生じ
る。また(b) の場合、駄肉部26bがあるため、この部分
を削除する後加工工程が煩雑になるという問題もある。
【0018】本発明の実施例である(c) の場合、入口領
域21bに非吸水部材5が設置されているので、入口領域
21bにおけるスリップの着肉は著しく遅延化される。そ
のため、着肉は成形体を形成する領域21aから進行して
いき、この部分におけるスリップの着肉が完了するま
で、未着肉のスリップが入口領域21bにおけるスリップ
24bから実質的に遮断されない。このため、成形体中に
ひけ巣が生じない。
域21bに非吸水部材5が設置されているので、入口領域
21bにおけるスリップの着肉は著しく遅延化される。そ
のため、着肉は成形体を形成する領域21aから進行して
いき、この部分におけるスリップの着肉が完了するま
で、未着肉のスリップが入口領域21bにおけるスリップ
24bから実質的に遮断されない。このため、成形体中に
ひけ巣が生じない。
【0019】上記実施例においては、非吸水部材5は、
成形体部分の一部を覆うように下端部が突出した形状を
有しているが、本発明の非吸水部材5はかかる形状に限
定されない。非吸水部材5の下端の位置は、上述したひ
け巣防止効果と、成形速度とのバランスを考慮して適当
に設定すればよい。
成形体部分の一部を覆うように下端部が突出した形状を
有しているが、本発明の非吸水部材5はかかる形状に限
定されない。非吸水部材5の下端の位置は、上述したひ
け巣防止効果と、成形速度とのバランスを考慮して適当
に設定すればよい。
【0020】このような本発明のスリップキャスティン
グ用成形型は、本実施例のようにあらかじめ所定の形状
の割型を形成しておき、それに非吸水部材を着脱自在に
装着することにより製造することができる。また、別法
としては、割型を石膏等により成形する際に、非吸水部
材5を鋳ぐるむことにより製造することもできる。
グ用成形型は、本実施例のようにあらかじめ所定の形状
の割型を形成しておき、それに非吸水部材を着脱自在に
装着することにより製造することができる。また、別法
としては、割型を石膏等により成形する際に、非吸水部
材5を鋳ぐるむことにより製造することもできる。
【0021】次に、このようなスリップキャスティング
用成形型を用いた本発明のスリップキャスティング成形
方法について説明する。
用成形型を用いた本発明のスリップキャスティング成形
方法について説明する。
【0022】本発明のスリップキャスティング用成形方
法は、種々のセラミックスのスリップキャスト成形に適
用することができる。成形対象となるセラミック原料と
しては、特に制限はなく、窒化物系、酸化物系、硼化物
系、炭化物系等のものを使用することができる。
法は、種々のセラミックスのスリップキャスト成形に適
用することができる。成形対象となるセラミック原料と
しては、特に制限はなく、窒化物系、酸化物系、硼化物
系、炭化物系等のものを使用することができる。
【0023】まず、上記セラミック原料に対して、必要
に応じてバインダー成分、焼結助剤、分散剤等を添加
し、これらの各成分を水を媒体として混合し、均一な泥
漿(スリップ)を調製する。
に応じてバインダー成分、焼結助剤、分散剤等を添加
し、これらの各成分を水を媒体として混合し、均一な泥
漿(スリップ)を調製する。
【0024】次に、この泥漿を上述したようなスリップ
キャスティング用成形型に注入する。注入後、成形体部
分におけるスリップが着肉固化したら、割型を分離し、
非吸水部材5を装着したまま成形体を取り出す。この段
階で、非吸水部材5に囲まれた部分におけるスリップが
未固化の場合、脱水が完了するまで大気中に放置してお
けばよい。非吸水部材5に囲まれた部分の水分が発散し
た後で、非吸水部材5の脱着を行う。
キャスティング用成形型に注入する。注入後、成形体部
分におけるスリップが着肉固化したら、割型を分離し、
非吸水部材5を装着したまま成形体を取り出す。この段
階で、非吸水部材5に囲まれた部分におけるスリップが
未固化の場合、脱水が完了するまで大気中に放置してお
けばよい。非吸水部材5に囲まれた部分の水分が発散し
た後で、非吸水部材5の脱着を行う。
【0025】このようにして得られたセラミック成形体
に、乾燥及び脱脂処理を行い、所定の寸法精度に切削加
工した後焼結して最終のセラミック部材を得ることがで
きる。
に、乾燥及び脱脂処理を行い、所定の寸法精度に切削加
工した後焼結して最終のセラミック部材を得ることがで
きる。
【0026】本発明を以下の具体的実施例により、さら
に詳細に説明する。実施例1 石膏により図1に示すような形状の割型(キャビティ高
さ180mm 、キャビティの最大径190mm)を製造し、その入
口領域にマシナブルワックスからなる管状の非吸水部材
を装着し、スリップキャスティング用成形型とした。
に詳細に説明する。実施例1 石膏により図1に示すような形状の割型(キャビティ高
さ180mm 、キャビティの最大径190mm)を製造し、その入
口領域にマシナブルワックスからなる管状の非吸水部材
を装着し、スリップキャスティング用成形型とした。
【0027】平均粒径5〜10μmのY2 O3 2.5 重量%
と、平均粒径0.3 〜0.5 μmのAl2O3 粉末1.0 重量%
と、残部平均粒径0.4 〜0.5 μmのα−Si3 N4 粉末
とからなるセラミック混合物100 重量部を、水42重量部
に加え、ボールミルにより40時間混合した。
と、平均粒径0.3 〜0.5 μmのAl2O3 粉末1.0 重量%
と、残部平均粒径0.4 〜0.5 μmのα−Si3 N4 粉末
とからなるセラミック混合物100 重量部を、水42重量部
に加え、ボールミルにより40時間混合した。
【0028】こようにして得られたスリップを上記スリ
ップキャスティング用成形型に注入し、240 分間放置し
た。その後非吸水部材を装着したまま石膏型を離型し、
さらに960 分間放置して、非吸水部材に囲まれた部分に
残存する水分を発散させ、十分に固化させた後、非吸水
部材を離型して成形体を得た。
ップキャスティング用成形型に注入し、240 分間放置し
た。その後非吸水部材を装着したまま石膏型を離型し、
さらに960 分間放置して、非吸水部材に囲まれた部分に
残存する水分を発散させ、十分に固化させた後、非吸水
部材を離型して成形体を得た。
【0029】このようにして得られた成形体を切断し、
内部を観察したところ、ひけ巣等は全く認められなかっ
た。
内部を観察したところ、ひけ巣等は全く認められなかっ
た。
【0030】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明のスリップキ
ャスティング用成形型は、キャビティの入口領域に非吸
水部材を設けることにより、入口領域におけるスリップ
の着肉固化を遅延化しているので、成形体内部における
スリップが外部から遮断されるのを防止することがで
き、それによってひけ巣が生じるのを防止している。こ
のような本発明のスリップキャスティング用成形型を用
いることにより、大型厚肉で複雑形状の成形体をひけ巣
を生じることなく、スリップキャスティング成形により
製造することができる。
ャスティング用成形型は、キャビティの入口領域に非吸
水部材を設けることにより、入口領域におけるスリップ
の着肉固化を遅延化しているので、成形体内部における
スリップが外部から遮断されるのを防止することがで
き、それによってひけ巣が生じるのを防止している。こ
のような本発明のスリップキャスティング用成形型を用
いることにより、大型厚肉で複雑形状の成形体をひけ巣
を生じることなく、スリップキャスティング成形により
製造することができる。
【図1】本発明のスリップキャスティング用成形型の一
例を示す断面図であり、(a) は非吸水部材の装着状態を
示し、(b) はスリップを注入した状態を示す。
例を示す断面図であり、(a) は非吸水部材の装着状態を
示し、(b) はスリップを注入した状態を示す。
【図2】成形型内部におけるスリップの着肉ラインを示
す断面図であり、(a) は従来の成形型における着肉ライ
ンを示し、(b) は駄肉部を設けた従来の成形型における
着肉ラインを示し、(c) は本発明の成形型における着肉
ラインを示す。
す断面図であり、(a) は従来の成形型における着肉ライ
ンを示し、(b) は駄肉部を設けた従来の成形型における
着肉ラインを示し、(c) は本発明の成形型における着肉
ラインを示す。
【図3】従来のスリップキャスティング成形の過程を示
す概略図であり、(a) は成形体内部に未着肉のスリップ
が残留した状態を示し、(b) 入口領域が拡径された成形
型を用いた場合を示す。
す概略図であり、(a) は成形体内部に未着肉のスリップ
が残留した状態を示し、(b) 入口領域が拡径された成形
型を用いた場合を示す。
1、11、21・・・スリップキャスティング用成形型 2、3・・・割型 4、12・・・キャビティ 4a、21a・・・成形体を形成する領域 4b、21b・・・入口領域 5・・・非吸水部材 6・・・スリップ 22・・・着肉ライン 23・・・着肉層 24a、24b・・・未着肉のスリップ
フロントページの続き (72)発明者 小泉 淳 埼玉県和光市中央一丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内
Claims (4)
- 【請求項1】 大型厚肉のセラミック成形体のスリップ
キャスティング用成形型であって、成形型のキャビティ
の入口領域にスリップの着肉を遅延化する非吸水部材が
配置されており、もって前記セラミック成形体部分にお
けるスリップの着肉が完了するまで、成形体内部におけ
る未着肉のスリップが着肉層により入口領域におけるス
リップから実質的に遮断されないことを特徴とするスリ
ップキャスティング用成形型。 - 【請求項2】 請求項1に記載のスリップキャスティン
グ用成形型において、前記非吸水部材がテフロン、マシ
ナブルワックス及び樹脂の一種からなることを特徴とす
るスリップキャスティング用成形型。 - 【請求項3】 請求項1又は2に記載のスリップキャス
ティング用成形型のキャビティ内にスリップを注入し、
前記スリップを着肉させるスリップキャスティング成形
方法であって、前記セラミック成形体部分におけるスリ
ップの着肉が完了するまで、成形体内部における未着肉
のスリップが着肉層により入口領域におけるスリップか
ら実質的に遮断されないことを特徴とするスリップキャ
スティング成形方法。 - 【請求項4】 請求項3に記載のスリップキャスティン
グ成形方法において、セラミック成形体部分におけるス
リップの着肉が完了した時点で、非吸水部材を装着した
まま成形体を前記成形型から取り出し、放置することに
より非吸水部材に囲まれた部分及び成形体の中心部に残
存する水分を発散させることを特徴とするスリップキャ
スティング成形方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35840692A JPH06190810A (ja) | 1992-12-25 | 1992-12-25 | 非吸水部を設けたスリップキャスティング用成形型及びそれを用いたスリップキャスティング成形方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35840692A JPH06190810A (ja) | 1992-12-25 | 1992-12-25 | 非吸水部を設けたスリップキャスティング用成形型及びそれを用いたスリップキャスティング成形方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06190810A true JPH06190810A (ja) | 1994-07-12 |
Family
ID=18459133
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP35840692A Pending JPH06190810A (ja) | 1992-12-25 | 1992-12-25 | 非吸水部を設けたスリップキャスティング用成形型及びそれを用いたスリップキャスティング成形方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06190810A (ja) |
-
1992
- 1992-12-25 JP JP35840692A patent/JPH06190810A/ja active Pending
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