JPH06191815A - シリコン薄板の製造方法 - Google Patents
シリコン薄板の製造方法Info
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- JPH06191815A JPH06191815A JP34776892A JP34776892A JPH06191815A JP H06191815 A JPH06191815 A JP H06191815A JP 34776892 A JP34776892 A JP 34776892A JP 34776892 A JP34776892 A JP 34776892A JP H06191815 A JPH06191815 A JP H06191815A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 製造と同時にPN接合部を形成できるシリコ
ン薄板の製造方法を提供すること。 【構成】 アルゴンガスで置換された反応管20内にる
つぼ40を配置し、このるつぼ内においてp型単結晶シ
リコン板70をスズの融剤を用いて溶解させかつこのシ
リコン融液と気相との界面を冷却しこの界面でシリコン
を析出させて結晶性シリコンの薄板80を製造する方法
であって、冷却初期段階にのみn型ドーパントガスであ
るPH3 ガスを反応管内に導入することを特徴とする。
この方法によれば、得られた薄板80の初期成長面にn
型ドーパントが混入されバルク本体はp型のシリコンと
なるため、製造と同時にPN接合部を有するシリコン薄
板を製造することが可能となる。
ン薄板の製造方法を提供すること。 【構成】 アルゴンガスで置換された反応管20内にる
つぼ40を配置し、このるつぼ内においてp型単結晶シ
リコン板70をスズの融剤を用いて溶解させかつこのシ
リコン融液と気相との界面を冷却しこの界面でシリコン
を析出させて結晶性シリコンの薄板80を製造する方法
であって、冷却初期段階にのみn型ドーパントガスであ
るPH3 ガスを反応管内に導入することを特徴とする。
この方法によれば、得られた薄板80の初期成長面にn
型ドーパントが混入されバルク本体はp型のシリコンと
なるため、製造と同時にPN接合部を有するシリコン薄
板を製造することが可能となる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、太陽電池用基板等に適
用できる結晶性シリコン薄板の製造方法に係り、特に、
生産性が良好でしかも製造コストの低減が図れるシリコ
ン薄板の製造方法に関するものである。
用できる結晶性シリコン薄板の製造方法に係り、特に、
生産性が良好でしかも製造コストの低減が図れるシリコ
ン薄板の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、地球環境保護の見地から、火力発
電、原子力発電等に代わる発電手段として太陽電池が注
目されている。すなわち、この太陽電池は太陽光さえ当
たれば発電を行い、しかも二酸化炭素、放射性廃棄物等
を一切排出しないためクリーンなエネルギー源として期
待されている。
電、原子力発電等に代わる発電手段として太陽電池が注
目されている。すなわち、この太陽電池は太陽光さえ当
たれば発電を行い、しかも二酸化炭素、放射性廃棄物等
を一切排出しないためクリーンなエネルギー源として期
待されている。
【0003】しかしながら、太陽電池による発電はその
コストが未だ高く、太陽電池が広く一般に普及されるた
めには製造コストの大幅な低減を図ることが必要とな
る。
コストが未だ高く、太陽電池が広く一般に普及されるた
めには製造コストの大幅な低減を図ることが必要とな
る。
【0004】ところで、この太陽電池の代表例として、
単結晶シリコン基板又は多結晶シリコン基板を加工して
製造される結晶シリコン系太陽電池が挙げられる。そし
て、前者においては、チョクラルスキー法等でシリコン
融液より引上げられて求められた単結晶シリコンのイン
ゴットから、ダイヤモンド・ソーにより単結晶シリコン
ウェーハを切出して太陽電池用基板としており、また、
後者においてはキャスト法等で多結晶シリコンのインゴ
ットを作製し、同じくダイヤモンド・ソーによりキャス
ト・シリコン・ウェーハを切出して太陽電池用基板とし
ている。
単結晶シリコン基板又は多結晶シリコン基板を加工して
製造される結晶シリコン系太陽電池が挙げられる。そし
て、前者においては、チョクラルスキー法等でシリコン
融液より引上げられて求められた単結晶シリコンのイン
ゴットから、ダイヤモンド・ソーにより単結晶シリコン
ウェーハを切出して太陽電池用基板としており、また、
後者においてはキャスト法等で多結晶シリコンのインゴ
ットを作製し、同じくダイヤモンド・ソーによりキャス
ト・シリコン・ウェーハを切出して太陽電池用基板とし
ている。
【0005】しかし、これ等の方法では、結晶性シリコ
ン・インゴットの成長速度が遅いためその生産性が悪
く、しかも、ダイヤモンド・ソーによる切断工程が必要
になるため、その分、製造コストが上昇してしまう欠点
があった。
ン・インゴットの成長速度が遅いためその生産性が悪
く、しかも、ダイヤモンド・ソーによる切断工程が必要
になるため、その分、製造コストが上昇してしまう欠点
があった。
【0006】尚、これ等結晶シリコン系太陽電池の製造
に伴う上述した弊害を解消するものとして、アモルファ
スシリコンに代表される薄膜太陽電池も熱心に研究され
ている。しかし、コスト的にも性能的にも、電力用太陽
電池の材料として上記結晶シリコン系太陽電池を凌ぐに
は至っていない。
に伴う上述した弊害を解消するものとして、アモルファ
スシリコンに代表される薄膜太陽電池も熱心に研究され
ている。しかし、コスト的にも性能的にも、電力用太陽
電池の材料として上記結晶シリコン系太陽電池を凌ぐに
は至っていない。
【0007】そこで、ダイヤモンド・ソーによる上記切
断工程を必要としない多結晶シリコン薄板の製造方法が
いくつか提案されている。
断工程を必要としない多結晶シリコン薄板の製造方法が
いくつか提案されている。
【0008】その一例として、シリコン融液からリボン
状のシリコン薄板を引上げるEFG(Edge-defined Fil
m-fed Growth)法が挙げられる[例えば、“EFG cry
stalgrowth technology for low cost terrestrial pho
tovoltaics:review andoutlook”,F.V.Wald et al.,Sol
ar Energy Materials and Solar Cells,vol.23,p.175(1
992),参照]。この方法においては、図6に示すように
溶融したシリコンaのバスbより、結晶性のシリコン薄
板cをシリコン融液面に対し垂直方向へ引上げて製造し
ている。尚、図6中、dはリボン、eはダイを示してい
る。
状のシリコン薄板を引上げるEFG(Edge-defined Fil
m-fed Growth)法が挙げられる[例えば、“EFG cry
stalgrowth technology for low cost terrestrial pho
tovoltaics:review andoutlook”,F.V.Wald et al.,Sol
ar Energy Materials and Solar Cells,vol.23,p.175(1
992),参照]。この方法においては、図6に示すように
溶融したシリコンaのバスbより、結晶性のシリコン薄
板cをシリコン融液面に対し垂直方向へ引上げて製造し
ている。尚、図6中、dはリボン、eはダイを示してい
る。
【0009】しかし、この製造方法においてはシリコン
の結晶成長がシリコン融液とシリコン薄板の界面でのみ
しか起こらないため、太陽電池として使用可能な品質の
結晶性シリコンを得るには成長速度として高々数センチ
/分程度に制限しなければならず、従って、生産性に劣
り、太陽電池の低コスト化、大量生産には対応し難い欠
点があった。
の結晶成長がシリコン融液とシリコン薄板の界面でのみ
しか起こらないため、太陽電池として使用可能な品質の
結晶性シリコンを得るには成長速度として高々数センチ
/分程度に制限しなければならず、従って、生産性に劣
り、太陽電池の低コスト化、大量生産には対応し難い欠
点があった。
【0010】また、他の例として、カーボン・ファイバ
ー・クロス、グラファイト・シート等の耐熱性材料で作
られたテープを溶融シリコン・バス中を通過させて上記
テープ上に結晶性シリコンを析出させる方法も開発され
ている[例えば、“ Growthof polysilicon sheets on
a carbon shaper by the RAD process”,C.Belouetet a
l.,Journal of Crystal Growth,vol.61,p.615(1983),参
照]。この方法では、溶融したシリコン中あるいは溶融
シリコンの表面に耐熱性テープを通過させ、テープに付
着したシリコン融液を固化させて多結晶シリコンを求め
る方法である。そして、この方法においてはシリコンの
結晶化は必ずしもシリコン融液界面で生じさせる必要は
なく、テープに付着した後の熱処理過程で結晶化させる
ことができるため、上述したリボン状シリコンの作製方
法に較べて成長速度を速められる利点を有している。
ー・クロス、グラファイト・シート等の耐熱性材料で作
られたテープを溶融シリコン・バス中を通過させて上記
テープ上に結晶性シリコンを析出させる方法も開発され
ている[例えば、“ Growthof polysilicon sheets on
a carbon shaper by the RAD process”,C.Belouetet a
l.,Journal of Crystal Growth,vol.61,p.615(1983),参
照]。この方法では、溶融したシリコン中あるいは溶融
シリコンの表面に耐熱性テープを通過させ、テープに付
着したシリコン融液を固化させて多結晶シリコンを求め
る方法である。そして、この方法においてはシリコンの
結晶化は必ずしもシリコン融液界面で生じさせる必要は
なく、テープに付着した後の熱処理過程で結晶化させる
ことができるため、上述したリボン状シリコンの作製方
法に較べて成長速度を速められる利点を有している。
【0011】しかし、この方法においても以下のような
欠点を有していた。
欠点を有していた。
【0012】まず、この方法においてシリコンはカーボ
ン等の耐熱性テープ上で結晶成長する。このとき、成長
温度(シリコンの融点である1410℃以上)から室温
までの冷却中に、シリコンと耐熱性テープとの熱膨張係
数の違いに起因してシリコン内にクラックあるいは各種
の結晶欠陥が発生し易い。そして、シリコン内のこれ等
クラックや結晶欠陥は、太陽電池に適用された場合にそ
の特性を大きく低下させる原因となる。
ン等の耐熱性テープ上で結晶成長する。このとき、成長
温度(シリコンの融点である1410℃以上)から室温
までの冷却中に、シリコンと耐熱性テープとの熱膨張係
数の違いに起因してシリコン内にクラックあるいは各種
の結晶欠陥が発生し易い。そして、シリコン内のこれ等
クラックや結晶欠陥は、太陽電池に適用された場合にそ
の特性を大きく低下させる原因となる。
【0013】また、上記カーボン等の耐熱性テープは高
純度のものを使用しなければならない。耐熱性テープ内
に不純物が含まれているとこの不純物がシリコンの成
長、結晶化の過程においてシリコン中に拡散され、太陽
電池に適用された場合にその特性を大きく低下させる原
因になるからである。
純度のものを使用しなければならない。耐熱性テープ内
に不純物が含まれているとこの不純物がシリコンの成
長、結晶化の過程においてシリコン中に拡散され、太陽
電池に適用された場合にその特性を大きく低下させる原
因になるからである。
【0014】このようにリボン状のシリコン薄板を引上
げるEFG法においては生産性に難があり、また、耐熱
性テープ上にシリコンを成長させる製造方法においては
太陽電池の特性を低下させてしまう欠点があった。
げるEFG法においては生産性に難があり、また、耐熱
性テープ上にシリコンを成長させる製造方法においては
太陽電池の特性を低下させてしまう欠点があった。
【0015】このような技術的背景の下、上記耐熱性テ
ープのような支持基材を必要とせず、しかも高速に結晶
性シリコン薄板が求められる新たな製造方法が提案され
ている。例えば、特開昭57−205395号公報にお
いては、るつぼ内のシリコン融液に対しこのシリコン融
液上の近傍に冷却板を配置してシリコン融液と気相との
界面を冷却し、固相シリコンを析出させる方法が開示さ
れており、また、特開昭55−140791号公報にお
いては上記シリコン融液面へ冷却ガスを吹付けて固相シ
リコンを析出させる方法が記載されている。
ープのような支持基材を必要とせず、しかも高速に結晶
性シリコン薄板が求められる新たな製造方法が提案され
ている。例えば、特開昭57−205395号公報にお
いては、るつぼ内のシリコン融液に対しこのシリコン融
液上の近傍に冷却板を配置してシリコン融液と気相との
界面を冷却し、固相シリコンを析出させる方法が開示さ
れており、また、特開昭55−140791号公報にお
いては上記シリコン融液面へ冷却ガスを吹付けて固相シ
リコンを析出させる方法が記載されている。
【0016】そして、シリコン融液と気相との界面を冷
却させて固相シリコンを析出させるこれ等の方法は1段
階プロセスでシリコン薄板が求められ、かつ、原料利用
率が高いと共に、上記切断工程も必要ない等上述した他
の製造方法に較べて優れた利点を有する方法であった。
却させて固相シリコンを析出させるこれ等の方法は1段
階プロセスでシリコン薄板が求められ、かつ、原料利用
率が高いと共に、上記切断工程も必要ない等上述した他
の製造方法に較べて優れた利点を有する方法であった。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記シリコ
ン融液上の近傍に冷却板を配置したり、冷却ガスを吹付
けてシリコン融液と気相との界面を冷却させる上記公報
に開示された従来法においてはシリコンを融解して求め
たシリコン融液が適用されていた。
ン融液上の近傍に冷却板を配置したり、冷却ガスを吹付
けてシリコン融液と気相との界面を冷却させる上記公報
に開示された従来法においてはシリコンを融解して求め
たシリコン融液が適用されていた。
【0018】このため、これ等従来法で製造されるシリ
コン薄板は、適用されたシリコン原料の種類に対応して
真性シリコン又はp型若しくはn型シリコンとなりこれ
等シリコン薄板内にPN接合部を予め形成することは困
難であった。
コン薄板は、適用されたシリコン原料の種類に対応して
真性シリコン又はp型若しくはn型シリコンとなりこれ
等シリコン薄板内にPN接合部を予め形成することは困
難であった。
【0019】従って、製造されたシリコン薄板を用いて
太陽電池を構成する場合、上記PN接合部を形成するた
めの別な工程が必要となり、その分、生産性が劣る問題
点があった。
太陽電池を構成する場合、上記PN接合部を形成するた
めの別な工程が必要となり、その分、生産性が劣る問題
点があった。
【0020】本発明はこのような問題点に着目してなさ
れたもので、その課題とするところは、シリコン薄板の
製造と同時にPN接合部を形成することが可能なシリコ
ン薄板の製造方法を提供することにある。
れたもので、その課題とするところは、シリコン薄板の
製造と同時にPN接合部を形成することが可能なシリコ
ン薄板の製造方法を提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】すなわち、請求項1に係
る発明は、水素又は不活性ガスで置換された管内にるつ
ぼを配置し、このるつぼ内のシリコン融液と気相との界
面を冷却し、かつ、この界面でシリコンを析出させて結
晶性シリコンの薄板を製造するシリコン薄板の製造方法
を前提とし、シリコン融液と気相との界面を冷却する初
期の段階に上記管内へ水素又は不活性ガスと共にn型又
はp型ドーパントガスを導入し、かつ、シリコンの析出
途中から上記n型又はp型ドーパントガスの導入を停止
してn型又はp型ドーパントがその一面側に一部混入さ
れた結晶性シリコンの薄板を製造することを特徴とする
ものである。
る発明は、水素又は不活性ガスで置換された管内にるつ
ぼを配置し、このるつぼ内のシリコン融液と気相との界
面を冷却し、かつ、この界面でシリコンを析出させて結
晶性シリコンの薄板を製造するシリコン薄板の製造方法
を前提とし、シリコン融液と気相との界面を冷却する初
期の段階に上記管内へ水素又は不活性ガスと共にn型又
はp型ドーパントガスを導入し、かつ、シリコンの析出
途中から上記n型又はp型ドーパントガスの導入を停止
してn型又はp型ドーパントがその一面側に一部混入さ
れた結晶性シリコンの薄板を製造することを特徴とする
ものである。
【0022】このような技術的手段によれば、n型又は
p型ドーパントがその一面側に一部混入された結晶性シ
リコンの薄板を製造できるため、適用するシリコン原料
を適宜調整することにより簡単にPN接合部を形成する
ことが可能となる。
p型ドーパントがその一面側に一部混入された結晶性シ
リコンの薄板を製造できるため、適用するシリコン原料
を適宜調整することにより簡単にPN接合部を形成する
ことが可能となる。
【0023】例えば、予め製造されたp型若しくはn型
のシリコン原料を上記るつぼ内に投入しこれを融解させ
てシリコン融液を求め、このシリコン融液と気相との界
面を冷却させてシリコンを析出させる際、n型若しくは
p型ドーパントガスを導入することによりPN接合部を
予め備えたシリコン薄板を製造することが可能となる。
尚、上記p型若しくはn型のシリコン原料については特
に制限はなく、例えば、ブロック状のシリコン材料やパ
ウダー状のシリコン材料が適用でき、かつ、以下に述べ
る単結晶シリコン板(多結晶シリコン板)等も適用でき
る。
のシリコン原料を上記るつぼ内に投入しこれを融解させ
てシリコン融液を求め、このシリコン融液と気相との界
面を冷却させてシリコンを析出させる際、n型若しくは
p型ドーパントガスを導入することによりPN接合部を
予め備えたシリコン薄板を製造することが可能となる。
尚、上記p型若しくはn型のシリコン原料については特
に制限はなく、例えば、ブロック状のシリコン材料やパ
ウダー状のシリコン材料が適用でき、かつ、以下に述べ
る単結晶シリコン板(多結晶シリコン板)等も適用でき
る。
【0024】また、上記p型若しくはn型の単結晶シリ
コン板(多結晶シリコン板)について、これをインジウ
ム、スズ、ガリウム等の融剤に溶解させてシリコン融液
を求め、このシリコン融液と気相との界面を冷却させて
シリコンを析出させる際、n型若しくはp型ドーパント
ガスを導入することによりPN接合部を予め備えるシリ
コン薄板を製造することが可能となる。
コン板(多結晶シリコン板)について、これをインジウ
ム、スズ、ガリウム等の融剤に溶解させてシリコン融液
を求め、このシリコン融液と気相との界面を冷却させて
シリコンを析出させる際、n型若しくはp型ドーパント
ガスを導入することによりPN接合部を予め備えるシリ
コン薄板を製造することが可能となる。
【0025】尚、融剤を適用した後者の方法において
は、適用される融剤との比重の関係で投入されたp型若
しくはn型の単結晶シリコン板(多結晶シリコン板)が
融液から浮上してしまうことがある。このような場合に
は、上記るつぼ内に固体状シリコンを固定する固定手段
を設けることを要する。
は、適用される融剤との比重の関係で投入されたp型若
しくはn型の単結晶シリコン板(多結晶シリコン板)が
融液から浮上してしまうことがある。このような場合に
は、上記るつぼ内に固体状シリコンを固定する固定手段
を設けることを要する。
【0026】また、上述したn型ドーパントガスとして
は、PH3 (フォスフィン)ガス、AsH3 (アルシ
ン)ガス等が、また、p型ドーパントガスとしては、B
2H6(ジボラン)ガス等が適用できる。
は、PH3 (フォスフィン)ガス、AsH3 (アルシ
ン)ガス等が、また、p型ドーパントガスとしては、B
2H6(ジボラン)ガス等が適用できる。
【0027】
【作用】請求項1に係る発明によれば、シリコン融液と
気相との界面を冷却する初期の段階に管内へ水素又は不
活性ガスと共にn型又はp型ドーパントガスを導入し、
かつ、シリコンの析出途中から上記n型又はp型ドーパ
ントガスの導入を停止してn型又はp型ドーパントがそ
の一面側に一部混入された結晶性シリコンの薄板を製造
している。
気相との界面を冷却する初期の段階に管内へ水素又は不
活性ガスと共にn型又はp型ドーパントガスを導入し、
かつ、シリコンの析出途中から上記n型又はp型ドーパ
ントガスの導入を停止してn型又はp型ドーパントがそ
の一面側に一部混入された結晶性シリコンの薄板を製造
している。
【0028】従って、析出されるシリコン薄板の種類が
p型又はn型となるように適用するシリコン原料を適宜
調整することにより、シリコン薄板の製造と同時にPN
接合部も形成することが可能となる。
p型又はn型となるように適用するシリコン原料を適宜
調整することにより、シリコン薄板の製造と同時にPN
接合部も形成することが可能となる。
【0029】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て詳細に説明する。
て詳細に説明する。
【0030】この実施例に用いられた製造装置は、図1
に示すように電気炉10と、この電気炉10内に支持台
100に固定されて配置された長さ40cm、直径10
cmの石英製反応管20と、この反応管20内に黒鉛製
のるつぼ台30を介して配置された石英製のるつぼ40
と、上記反応管20内に配置され上記るつぼ40内にフ
ォーク状の先端部位が収納されかつその基端側がレバー
として機能する石英製の薄板取出し用部材50と、同じ
く反応管20内のるつぼ40の近傍に配置され給気管6
1と排気管62を備えるグラッシー・カーボン製の冷却
器60とでその主要部が構成されており、上記給気管6
1の基端側と排気管62の先端側は反応管20の開放部
に設けられた蓋部21の開口部(図示せず)を介して摺
動自在に取付けられ、また、上記薄板取出し用部材50
の基端側も上記蓋部21の開口部(図示せず)に摺動自
在に取付けられており、これ等の取付けにより冷却器6
0と薄板取出し用部材50のフォーク状先端部位が上下
方向へ移動操作可能になっている。更に、反応管20の
上方側にはこの反応管20内を排気しかつこの反応管2
0内に高純度アルゴンガスを導入するための導入口22
と排気口23がそれぞれ取付けられている。尚、図1中
90は断熱材を示す。
に示すように電気炉10と、この電気炉10内に支持台
100に固定されて配置された長さ40cm、直径10
cmの石英製反応管20と、この反応管20内に黒鉛製
のるつぼ台30を介して配置された石英製のるつぼ40
と、上記反応管20内に配置され上記るつぼ40内にフ
ォーク状の先端部位が収納されかつその基端側がレバー
として機能する石英製の薄板取出し用部材50と、同じ
く反応管20内のるつぼ40の近傍に配置され給気管6
1と排気管62を備えるグラッシー・カーボン製の冷却
器60とでその主要部が構成されており、上記給気管6
1の基端側と排気管62の先端側は反応管20の開放部
に設けられた蓋部21の開口部(図示せず)を介して摺
動自在に取付けられ、また、上記薄板取出し用部材50
の基端側も上記蓋部21の開口部(図示せず)に摺動自
在に取付けられており、これ等の取付けにより冷却器6
0と薄板取出し用部材50のフォーク状先端部位が上下
方向へ移動操作可能になっている。更に、反応管20の
上方側にはこの反応管20内を排気しかつこの反応管2
0内に高純度アルゴンガスを導入するための導入口22
と排気口23がそれぞれ取付けられている。尚、図1中
90は断熱材を示す。
【0031】また、上記冷却器60は、図2〜図3に示
すように底面形状が45mm×45mmの四角の中空体
63にて構成され、この中空体63内に上記給気管61
と排気管62を介して冷媒(常温に設定された窒素ガ
ス)が循環されるようになっている。
すように底面形状が45mm×45mmの四角の中空体
63にて構成され、この中空体63内に上記給気管61
と排気管62を介して冷媒(常温に設定された窒素ガ
ス)が循環されるようになっている。
【0032】一方、上記石英製のるつぼ40は、図4
(A)〜(B)に示すように底面が閉塞された直径80
mm、高さ72mmの円筒体で構成されており、その内
壁面の下方側に2つの突起で構成された固定部材42が
付設されている。
(A)〜(B)に示すように底面が閉塞された直径80
mm、高さ72mmの円筒体で構成されており、その内
壁面の下方側に2つの突起で構成された固定部材42が
付設されている。
【0033】また、このるつぼ40内に投入されるシリ
コン板70は、図5(A)〜(B)に示すように円盤形
状をしており、上記るつぼ40の内壁面に付設された固
定部材42に対応した部位に帯状の切欠き部71が形成
されており、この切欠き部71を上記固定部材42の位
置に合わせてるつぼ40内に押し込み、かつ、この円盤
状シリコン板70をいずれかの方向へ回転させて上記切
欠き部71と固定部材42の位置をずらすことにより円
盤状シリコン板70の浮上を防止するようになってい
る。
コン板70は、図5(A)〜(B)に示すように円盤形
状をしており、上記るつぼ40の内壁面に付設された固
定部材42に対応した部位に帯状の切欠き部71が形成
されており、この切欠き部71を上記固定部材42の位
置に合わせてるつぼ40内に押し込み、かつ、この円盤
状シリコン板70をいずれかの方向へ回転させて上記切
欠き部71と固定部材42の位置をずらすことにより円
盤状シリコン板70の浮上を防止するようになってい
る。
【0034】そして、上記るつぼ40内に原料供給用の
円盤状シリコン板70(比抵抗1Ω・cmのp型単結晶
シリコン板)を上述した手順にしたがって設置した後、
このるつぼ40内に約1500g(グラム)の高純度ス
ズ(99.9999%)を投入した。そして、上記排気
口23より排気して反応管20内の系を10-6Torr
にした後、精製カラムを通過させ酸素、水分等を除いた
高純度アルゴンを導入口22より200cc/分で導入
して系内の圧力を常圧(1気圧)にした。
円盤状シリコン板70(比抵抗1Ω・cmのp型単結晶
シリコン板)を上述した手順にしたがって設置した後、
このるつぼ40内に約1500g(グラム)の高純度ス
ズ(99.9999%)を投入した。そして、上記排気
口23より排気して反応管20内の系を10-6Torr
にした後、精製カラムを通過させ酸素、水分等を除いた
高純度アルゴンを導入口22より200cc/分で導入
して系内の圧力を常圧(1気圧)にした。
【0035】次に、電気炉10で系全体の温度を950
℃まで昇温し、この温度で1時間保って溶融したスズ中
にシリコンを飽和に達するまで溶解させた。
℃まで昇温し、この温度で1時間保って溶融したスズ中
にシリコンを飽和に達するまで溶解させた。
【0036】次いで、シリコンが溶解されたスズ融液の
液面より5mmの位置に上記冷却器60を配置し、この
冷却器60内に上記冷媒を導入し始める2分前から導入
2分後までの計4分間、上記反応管20内に導入する高
純度アルゴン(200cc/分)と共に1%PH3 /A
rバランスのガスを20cc/分の流量で導入した後、
導入ガスを高純度アルゴンのみに切替えた状態で上記ス
ズ融液と気相との界面を連続的に冷却し、その界面にお
いてシリコンを析出させた。
液面より5mmの位置に上記冷却器60を配置し、この
冷却器60内に上記冷媒を導入し始める2分前から導入
2分後までの計4分間、上記反応管20内に導入する高
純度アルゴン(200cc/分)と共に1%PH3 /A
rバランスのガスを20cc/分の流量で導入した後、
導入ガスを高純度アルゴンのみに切替えた状態で上記ス
ズ融液と気相との界面を連続的に冷却し、その界面にお
いてシリコンを析出させた。
【0037】30分後に上記冷却器60と薄板取出し用
部材50を引上げ(この操作により析出されたシリコン
はスズ融液から引上げられる)、電気炉10の電源を切
って反応管20内を室温まで冷却した後、析出されたシ
リコン薄板80を上記薄板取出し用部材50を使って外
部に取出した。
部材50を引上げ(この操作により析出されたシリコン
はスズ融液から引上げられる)、電気炉10の電源を切
って反応管20内を室温まで冷却した後、析出されたシ
リコン薄板80を上記薄板取出し用部材50を使って外
部に取出した。
【0038】製造された薄板80は、外寸はほぼ40m
m×40mmで厚さが約0.5mmの多結晶シリコン板
で、この薄板80の初期に成長した面は広がり抵抗の測
定結果より約0.1Ω・cmのn型にドーピングされて
いる一方、この面を除いたバルクの抵抗率はおよそ1Ω
・cmのp型シリコンであった。
m×40mmで厚さが約0.5mmの多結晶シリコン板
で、この薄板80の初期に成長した面は広がり抵抗の測
定結果より約0.1Ω・cmのn型にドーピングされて
いる一方、この面を除いたバルクの抵抗率はおよそ1Ω
・cmのp型シリコンであった。
【0039】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、シリコン
融液と気相との界面を冷却する初期の段階に管内へ水素
又は不活性ガスと共にn型又はp型ドーパントガスを導
入し、かつ、シリコンの析出途中から上記n型又はp型
ドーパントガスの導入を停止してn型又はp型ドーパン
トがその一面側に一部混入された結晶性シリコンの薄板
を製造している。
融液と気相との界面を冷却する初期の段階に管内へ水素
又は不活性ガスと共にn型又はp型ドーパントガスを導
入し、かつ、シリコンの析出途中から上記n型又はp型
ドーパントガスの導入を停止してn型又はp型ドーパン
トがその一面側に一部混入された結晶性シリコンの薄板
を製造している。
【0040】従って、析出されるシリコン薄板の種類が
p型又はn型となるように適用するシリコン原料を適宜
調整することにより、シリコン薄板の製造と同時にPN
接合部も形成することが可能となるため太陽電池におけ
る製造コスト低減が図れる効果を有している。
p型又はn型となるように適用するシリコン原料を適宜
調整することにより、シリコン薄板の製造と同時にPN
接合部も形成することが可能となるため太陽電池におけ
る製造コスト低減が図れる効果を有している。
【図1】実施例において使用された製造装置の構成概略
図。
図。
【図2】図1の一部拡大図。
【図3】図3(A)は冷却器の平面図、図3(B)は図
3(A)のB−B面断面図。
3(A)のB−B面断面図。
【図4】図4(A)はるつぼの断面図、図4(B)はる
つぼの平面図。
つぼの平面図。
【図5】図5(A)はシリコン板の平面図、図5(B)
はこの断面図。
はこの断面図。
【図6】シリコン薄板を製造する従来例に係る斜視図。
40 るつぼ 60 冷却器 61 給気管 62 排気管 70 シリコン板 80 薄板
Claims (1)
- 【請求項1】水素又は不活性ガスで置換された管内にる
つぼを配置し、このるつぼ内のシリコン融液と気相との
界面を冷却し、かつ、この界面でシリコンを析出させて
結晶性シリコンの薄板を製造するシリコン薄板の製造方
法において、 シリコン融液と気相との界面を冷却する初期の段階に上
記管内へ水素又は不活性ガスと共にn型又はp型ドーパ
ントガスを導入し、かつ、シリコンの析出途中から上記
n型又はp型ドーパントガスの導入を停止してn型又は
p型ドーパントがその一面側に一部混入された結晶性シ
リコンの薄板を製造することを特徴とするシリコン薄板
の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34776892A JPH06191815A (ja) | 1992-12-28 | 1992-12-28 | シリコン薄板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34776892A JPH06191815A (ja) | 1992-12-28 | 1992-12-28 | シリコン薄板の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06191815A true JPH06191815A (ja) | 1994-07-12 |
Family
ID=18392449
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP34776892A Pending JPH06191815A (ja) | 1992-12-28 | 1992-12-28 | シリコン薄板の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06191815A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2025034384A1 (en) * | 2023-08-09 | 2025-02-13 | Applied Materials, Inc. | Cooled sputtering target for ion source |
-
1992
- 1992-12-28 JP JP34776892A patent/JPH06191815A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2025034384A1 (en) * | 2023-08-09 | 2025-02-13 | Applied Materials, Inc. | Cooled sputtering target for ion source |
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