JPH06192990A - 改質親水性繊維の製造方法 - Google Patents
改質親水性繊維の製造方法Info
- Publication number
- JPH06192990A JPH06192990A JP34706692A JP34706692A JPH06192990A JP H06192990 A JPH06192990 A JP H06192990A JP 34706692 A JP34706692 A JP 34706692A JP 34706692 A JP34706692 A JP 34706692A JP H06192990 A JPH06192990 A JP H06192990A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hydrophilic fiber
- pulp
- aqueous solution
- organic compound
- acid
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
- Paper (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 親水性繊維に有機化合物を効率よく、かつ強
固に担持させた、改質親水性繊維の製造方法を提供す
る。 【構成】 水に不溶性または難溶性のアドレナリン、イ
ソニトロアセトフェノン、キサンチンなどの有機化合物
を、酸あるいはアルカリに溶解させた水溶液を調製し、
この水溶液中にリグノセルロース材料などの親水性繊維
を浸漬して、親水性繊維の重量の60〜400%の水溶
液を含浸させ、次いで水溶液を含む親水性繊維を酸また
はアルカリで中和処理して、親水性繊維の内部および表
面に水に不溶性または難溶性の有機化合物を生成、担持
する改質親水性繊維の製造方法。
固に担持させた、改質親水性繊維の製造方法を提供す
る。 【構成】 水に不溶性または難溶性のアドレナリン、イ
ソニトロアセトフェノン、キサンチンなどの有機化合物
を、酸あるいはアルカリに溶解させた水溶液を調製し、
この水溶液中にリグノセルロース材料などの親水性繊維
を浸漬して、親水性繊維の重量の60〜400%の水溶
液を含浸させ、次いで水溶液を含む親水性繊維を酸また
はアルカリで中和処理して、親水性繊維の内部および表
面に水に不溶性または難溶性の有機化合物を生成、担持
する改質親水性繊維の製造方法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、改質親水性繊維の製造
方法に関するものである。さらに詳しく述べるならば、
本発明は親水性繊維の表面、内腔、および実体内部にお
いて、水に不溶性または難溶性の有機化合物を担持させ
た改質親水性繊維の製造方法である。すなわち、本発明
方法は、親水性繊維と、それに担持されている有機化合
物との双方の機能を生かしつつ複合化する方法であっ
て、製紙原料、成形材料、機能性材料として有用な繊維
素材の製造方法に関するものである。
方法に関するものである。さらに詳しく述べるならば、
本発明は親水性繊維の表面、内腔、および実体内部にお
いて、水に不溶性または難溶性の有機化合物を担持させ
た改質親水性繊維の製造方法である。すなわち、本発明
方法は、親水性繊維と、それに担持されている有機化合
物との双方の機能を生かしつつ複合化する方法であっ
て、製紙原料、成形材料、機能性材料として有用な繊維
素材の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】水に不溶性または難溶性の有機化合物を
親水性繊維、特に製紙用パルプと複合化させる技術とし
ては、内添、塗工などの技術が知られているが、これら
の従来技術では、水に不溶性または難溶性有機化合物が
固体粉末としてパルプに混合、あるいは紙に塗工される
のであって、水溶性物質を利用する方法とは明らかに異
なるものである。内添の場合、一般に有機化合物は親水
性でないものが多いため、水中において微粒子に分散し
がたく、これを抄紙工程において添加する場合にはその
分散および歩留りが悪いという欠点がある。
親水性繊維、特に製紙用パルプと複合化させる技術とし
ては、内添、塗工などの技術が知られているが、これら
の従来技術では、水に不溶性または難溶性有機化合物が
固体粉末としてパルプに混合、あるいは紙に塗工される
のであって、水溶性物質を利用する方法とは明らかに異
なるものである。内添の場合、一般に有機化合物は親水
性でないものが多いため、水中において微粒子に分散し
がたく、これを抄紙工程において添加する場合にはその
分散および歩留りが悪いという欠点がある。
【0003】この欠点を解決する方法として、例えばパ
ルプスラリーに8−オキシキノリン金属塩を添加して抄
紙する方法において、パルプスラリーにニトロフミン酸
を添加した後、さらに2価以上の金属塩を添加する技術
(特公昭63−25120号公報)が知られているが、
歩留り向上の面で満足すべきものではない。
ルプスラリーに8−オキシキノリン金属塩を添加して抄
紙する方法において、パルプスラリーにニトロフミン酸
を添加した後、さらに2価以上の金属塩を添加する技術
(特公昭63−25120号公報)が知られているが、
歩留り向上の面で満足すべきものではない。
【0004】また、パルプスラリー中で有機化合物の金
属塩沈殿物を生成させる技術としては、8−キノリノー
ル溶液をパルプスラリー中に添加し、次いで金属塩溶液
を添加して8−オキシキノリン金属塩を生成させる技術
(特公昭47−84号公報、米国特許第3493464
号明細書)が知られている。この方法においては、パル
プスラリー中に8−オキシキノリン金属塩が遊離生成す
るため、抄紙ワイヤーからの損失が大きく、その利用効
率が低いという問題点があるうえ、8−オキシキノリン
金属塩はほとんど繊維表面に付着されており、繊維内に
担持される8−オキシキノリン金属塩の量はわずかであ
る。
属塩沈殿物を生成させる技術としては、8−キノリノー
ル溶液をパルプスラリー中に添加し、次いで金属塩溶液
を添加して8−オキシキノリン金属塩を生成させる技術
(特公昭47−84号公報、米国特許第3493464
号明細書)が知られている。この方法においては、パル
プスラリー中に8−オキシキノリン金属塩が遊離生成す
るため、抄紙ワイヤーからの損失が大きく、その利用効
率が低いという問題点があるうえ、8−オキシキノリン
金属塩はほとんど繊維表面に付着されており、繊維内に
担持される8−オキシキノリン金属塩の量はわずかであ
る。
【0005】また、アスピリンなどの有機化合物を溶か
した有機溶媒に、あらかじめ有機溶媒に置換したパルプ
を含浸し、ついで有機溶媒を蒸発させることで有機化合
物をパルプに担持させる技術(冨崎之夫,紙パ技協誌 4
5(9):30(1991),Allan,G.G.,Balaban,C.,et al.Tappi
J. 74(1):83(1991))が知られている。この方法は、有
機溶媒を用いるという点で本発明とは全く異なる技術で
ある。
した有機溶媒に、あらかじめ有機溶媒に置換したパルプ
を含浸し、ついで有機溶媒を蒸発させることで有機化合
物をパルプに担持させる技術(冨崎之夫,紙パ技協誌 4
5(9):30(1991),Allan,G.G.,Balaban,C.,et al.Tappi
J. 74(1):83(1991))が知られている。この方法は、有
機溶媒を用いるという点で本発明とは全く異なる技術で
ある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、水に不溶性
または難溶性の有機化合物によって、効率よく親水性繊
維を改質し、付加的機能を有する親水性繊維を得る方法
を提供しようとするものである。
または難溶性の有機化合物によって、効率よく親水性繊
維を改質し、付加的機能を有する親水性繊維を得る方法
を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の改質親水性繊維
の製造方法は、水に不溶性または難溶性の有機化合物を
酸あるいはアルカリに溶解した水溶液中に、親水性繊維
を浸漬し、前記親水性繊維にその重量の60〜400%
の前記水溶液を含浸させ、次いで前記水溶液を含む前記
親水性繊維を酸またはアルカリで中和処理し、前記親水
性繊維の内部および表面に水に不溶性または難溶性の有
機化合物を生成、担持することを特徴とするものであ
る。
の製造方法は、水に不溶性または難溶性の有機化合物を
酸あるいはアルカリに溶解した水溶液中に、親水性繊維
を浸漬し、前記親水性繊維にその重量の60〜400%
の前記水溶液を含浸させ、次いで前記水溶液を含む前記
親水性繊維を酸またはアルカリで中和処理し、前記親水
性繊維の内部および表面に水に不溶性または難溶性の有
機化合物を生成、担持することを特徴とするものであ
る。
【0008】本発明方法に用いられる親水性繊維として
は、その種類に特に限定はなく、ポリビニルアルコー
ル、ポリアクリルアミドなどの親水性合成高分子を成分
として含む繊維や、天然親水性高分子、例えばリグノセ
ルロース材料からなる繊維などを使用することができ
る。これらの親水性繊維の中で本発明の目的に特に好適
なものは、リグノセルロースからなる繊維であり、中で
も製紙目的に用いられるパルプ繊維が特に好適である。
リグノセルロース材料からなる製紙用パルプ繊維には、
木材由来のものや、草本由来のものがあるが、本発明に
おいてはそのいづれも使用可能である。また、リグノセ
ルロース材料をパルプ化する方法についても特に制限は
なく、さらにこれらの製紙用パルプに漂白、叩解、染
色、化学処理などの処理を施したものであっても本発明
方法に使用可能である。
は、その種類に特に限定はなく、ポリビニルアルコー
ル、ポリアクリルアミドなどの親水性合成高分子を成分
として含む繊維や、天然親水性高分子、例えばリグノセ
ルロース材料からなる繊維などを使用することができ
る。これらの親水性繊維の中で本発明の目的に特に好適
なものは、リグノセルロースからなる繊維であり、中で
も製紙目的に用いられるパルプ繊維が特に好適である。
リグノセルロース材料からなる製紙用パルプ繊維には、
木材由来のものや、草本由来のものがあるが、本発明に
おいてはそのいづれも使用可能である。また、リグノセ
ルロース材料をパルプ化する方法についても特に制限は
なく、さらにこれらの製紙用パルプに漂白、叩解、染
色、化学処理などの処理を施したものであっても本発明
方法に使用可能である。
【0009】本発明に用いられる有機化合物としては酸
あるいはアルカリ水溶液の少なくとも一方に可溶であっ
て、中和処理することによって、水に不溶性または難溶
性の沈殿を生成するものである。このような有機化合物
の例としては、アドレナリン、アミノマロニル尿素、ア
ラントイン、アントロン、イソニトロアセトフェノン、
キサンチン、8−キノリノール、5−キノリンカルボン
酸、グアニン、クエン酸銅、クリシン、L−シスチン、
ジチオオキサシム、5,7−ジヒドロキシフラヴォノー
ル、チオキサンテン、2,5−ジフェニルフラン、シュ
ウ酸亜鉛、チオベンズアニリド、チオベンズアミド、テ
レフタル酸、1,2,3−トリオキシアントラキノン、
p−ニトロアニリン、ニトロアセトアニリド、ニトログ
アニジン、1−ニトロソ−2−ナフチルアミン、2−ヒ
ドロキシアゾベンゼン、フラボンなどが挙げられる。
あるいはアルカリ水溶液の少なくとも一方に可溶であっ
て、中和処理することによって、水に不溶性または難溶
性の沈殿を生成するものである。このような有機化合物
の例としては、アドレナリン、アミノマロニル尿素、ア
ラントイン、アントロン、イソニトロアセトフェノン、
キサンチン、8−キノリノール、5−キノリンカルボン
酸、グアニン、クエン酸銅、クリシン、L−シスチン、
ジチオオキサシム、5,7−ジヒドロキシフラヴォノー
ル、チオキサンテン、2,5−ジフェニルフラン、シュ
ウ酸亜鉛、チオベンズアニリド、チオベンズアミド、テ
レフタル酸、1,2,3−トリオキシアントラキノン、
p−ニトロアニリン、ニトロアセトアニリド、ニトログ
アニジン、1−ニトロソ−2−ナフチルアミン、2−ヒ
ドロキシアゾベンゼン、フラボンなどが挙げられる。
【0010】本発明に用いられる酸としては、その水溶
液が酸性を示すものであれば何でもよく、例えば、塩
酸、硫酸、硝酸などの水溶液などが挙げられる。また本
発明に用いられるアルカリとしては、その水溶液がアル
カリ性を示すものであれば何でもよく、例えば、水酸化
ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、重炭酸
ナトリウム、水酸化カルシウム、水酸化リチウム、水酸
化マグネシウム、アンモニアなどの水溶液などが挙げら
れる。
液が酸性を示すものであれば何でもよく、例えば、塩
酸、硫酸、硝酸などの水溶液などが挙げられる。また本
発明に用いられるアルカリとしては、その水溶液がアル
カリ性を示すものであれば何でもよく、例えば、水酸化
ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、重炭酸
ナトリウム、水酸化カルシウム、水酸化リチウム、水酸
化マグネシウム、アンモニアなどの水溶液などが挙げら
れる。
【0011】本発明法において、前記有機化合物を酸あ
るいはアルカリに溶解させた水溶液を親水性繊維に含浸
させると、繊維内部にこの溶液が浸透、保持され、これ
を脱液した後も繊維内部に水溶液が残留する。このよう
な有機化合物水溶液を含有している親水性繊維を、中和
すると繊維内部に水不溶性または難溶性の沈殿が生成
し、水に不溶性の物質が繊維に担持される。水溶液中の
有機化合物の濃度は特に制限はなく、当該化合物の飽和
濃度までの溶液が使用できる。一般に有機化合物の濃度
が高いほど改質繊維による有機化合物の担持量が増加す
る。
るいはアルカリに溶解させた水溶液を親水性繊維に含浸
させると、繊維内部にこの溶液が浸透、保持され、これ
を脱液した後も繊維内部に水溶液が残留する。このよう
な有機化合物水溶液を含有している親水性繊維を、中和
すると繊維内部に水不溶性または難溶性の沈殿が生成
し、水に不溶性の物質が繊維に担持される。水溶液中の
有機化合物の濃度は特に制限はなく、当該化合物の飽和
濃度までの溶液が使用できる。一般に有機化合物の濃度
が高いほど改質繊維による有機化合物の担持量が増加す
る。
【0012】有機化合物を酸あるいはアルカリに溶解さ
せた水溶液に親水性繊維を浸漬する工程において、その
処理温度は、当該水溶液の凝固点から沸点の間のいづれ
の温度でもよい。また、有機化合物を酸あるいはアルカ
リに溶解させた水溶液に親水性繊維を浸漬する時間も特
に制限はない。
せた水溶液に親水性繊維を浸漬する工程において、その
処理温度は、当該水溶液の凝固点から沸点の間のいづれ
の温度でもよい。また、有機化合物を酸あるいはアルカ
リに溶解させた水溶液に親水性繊維を浸漬する時間も特
に制限はない。
【0013】本発明方法の前記含浸工程により親水性繊
維に含浸された有機化合物を溶解させた酸あるいはアル
カリ水溶液の量が、親水性繊維の重量に対して60〜4
00%に調整される。この含浸量調整は、有機化合物を
含浸している親水性繊維から、有機化合物を除去(脱
液)することによって行われる。有機化合物を酸あるい
はアルカリに溶解させた水溶液を含浸している親水性繊
維材料から脱液する方法は特に制限はなく、これを網の
上に載置して重力脱液する方法、吸引脱液法、遠心脱液
法、及びプレス脱液法などの通常の脱液法が使用でき
る。脱液の程度、すなわち有機化合物を酸あるいはアル
カリに溶解させた水溶液の含浸量は、改質繊維の水不溶
性物質の担持量に影響を及ぼす。
維に含浸された有機化合物を溶解させた酸あるいはアル
カリ水溶液の量が、親水性繊維の重量に対して60〜4
00%に調整される。この含浸量調整は、有機化合物を
含浸している親水性繊維から、有機化合物を除去(脱
液)することによって行われる。有機化合物を酸あるい
はアルカリに溶解させた水溶液を含浸している親水性繊
維材料から脱液する方法は特に制限はなく、これを網の
上に載置して重力脱液する方法、吸引脱液法、遠心脱液
法、及びプレス脱液法などの通常の脱液法が使用でき
る。脱液の程度、すなわち有機化合物を酸あるいはアル
カリに溶解させた水溶液の含浸量は、改質繊維の水不溶
性物質の担持量に影響を及ぼす。
【0014】有機化合物を酸あるいはアルカリに溶解さ
せた水溶液を含浸している親水性繊維を中和処理する酸
としては酸水溶液あるいは酸性ガスが用いられ、例えば
塩酸、硫酸、硝酸水溶液あるいは塩酸、二酸化炭素ガス
などが挙げられる。また中和処理するアルカリとしては
アルカリ水溶液あるいは塩基性ガスが用いられ、例えば
水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、
重炭酸ナトリウム、水酸化カルシウム、水酸化リチウ
ム、水酸化マグネシウム、アンモニアなどの水溶液ある
いはアンモニアガスなどが挙げられる。
せた水溶液を含浸している親水性繊維を中和処理する酸
としては酸水溶液あるいは酸性ガスが用いられ、例えば
塩酸、硫酸、硝酸水溶液あるいは塩酸、二酸化炭素ガス
などが挙げられる。また中和処理するアルカリとしては
アルカリ水溶液あるいは塩基性ガスが用いられ、例えば
水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、
重炭酸ナトリウム、水酸化カルシウム、水酸化リチウ
ム、水酸化マグネシウム、アンモニアなどの水溶液ある
いはアンモニアガスなどが挙げられる。
【0015】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をさらに具体的
に説明するが、下記の実施例は本発明を限定するもので
はない。なお、実施例中のパルプの叩解方法は、TAP
PIスタンダードT200「研究室におけるパルプの処
理法、ビーター法」の方法によって行った。また、叩解
度の測定法は、同227「パルプのフリーネス」の方法
によって行った。
に説明するが、下記の実施例は本発明を限定するもので
はない。なお、実施例中のパルプの叩解方法は、TAP
PIスタンダードT200「研究室におけるパルプの処
理法、ビーター法」の方法によって行った。また、叩解
度の測定法は、同227「パルプのフリーネス」の方法
によって行った。
【0016】実施例1 フリーネス650mlに叩解した10gの広葉樹材未晒
クラフトパルプを、濃度5%のアドレナリンの3.5%
塩酸水溶液100ml中に、室温で1時間浸漬した。浸
漬を終了したパルプを液から取りだし、900Gの重力
加速度下で3分間脱液した。脱液後の含浸パルプの重量
は35gであった。脱液を終了したパルプを0.8%水
酸化ナトリウム水溶液120mlに浸漬した。この状態
で1時間放置した後、パルプを水酸化ナトリウム水溶液
から取り出した。このパルプを1Lの蒸留水中で1時間
放置した後、離解器で水中離解し、200メッシュのワ
イヤー上で水洗した。このパルプには9.4重量%のア
ドレナリンが担持されていた。
クラフトパルプを、濃度5%のアドレナリンの3.5%
塩酸水溶液100ml中に、室温で1時間浸漬した。浸
漬を終了したパルプを液から取りだし、900Gの重力
加速度下で3分間脱液した。脱液後の含浸パルプの重量
は35gであった。脱液を終了したパルプを0.8%水
酸化ナトリウム水溶液120mlに浸漬した。この状態
で1時間放置した後、パルプを水酸化ナトリウム水溶液
から取り出した。このパルプを1Lの蒸留水中で1時間
放置した後、離解器で水中離解し、200メッシュのワ
イヤー上で水洗した。このパルプには9.4重量%のア
ドレナリンが担持されていた。
【0017】実施例2 フリーネス600mlに叩解した10gの針葉樹材晒ク
ラフトパルプを、濃度10%のイソニトロアセトフェノ
ンの4%水酸化ナトリウム水溶液200ml中に室温で
1時間浸漬した。浸漬を終了したパルプを液から取りだ
し、900Gの重力加速度下で5分間脱液した。脱液後
の含浸パルプの重量は28gであった。脱液を終了した
パルプを、0.7%塩酸水溶液90mlに浸漬した。こ
の状態で3時間放置した後、パルプを塩酸水溶液から取
り出した。このパルプを1Lの蒸留水中で1時間放置し
た後、離解器で水中離解し、150メッシュのワイヤー
上で水洗した。このパルプには7.8重量%のイソニト
ロアセトフェノンが担持されていた。
ラフトパルプを、濃度10%のイソニトロアセトフェノ
ンの4%水酸化ナトリウム水溶液200ml中に室温で
1時間浸漬した。浸漬を終了したパルプを液から取りだ
し、900Gの重力加速度下で5分間脱液した。脱液後
の含浸パルプの重量は28gであった。脱液を終了した
パルプを、0.7%塩酸水溶液90mlに浸漬した。こ
の状態で3時間放置した後、パルプを塩酸水溶液から取
り出した。このパルプを1Lの蒸留水中で1時間放置し
た後、離解器で水中離解し、150メッシュのワイヤー
上で水洗した。このパルプには7.8重量%のイソニト
ロアセトフェノンが担持されていた。
【0018】実施例3 フリーネス550mlに叩解した10gの針葉樹材晒ク
ラフトパルプを、濃度15%のキサンチンの2%アンモ
ニア水溶液300ml中に室温で2時間浸漬した。浸漬
を終了したパルプを液から取りだし、900Gの重力加
速度下で1分間脱液した。脱液後の含浸パルプの重量は
40gであった。脱液を終了したパルプを、5%硫酸水
溶液35mlに浸漬した。この状態で2時間放置した
後、パルプを硫酸水溶液から取り出した。このパルプを
1Lの蒸留水中で1時間放置した後、離解器で水中離解
し、150メッシュのワイヤー上で水洗した。このパル
プには13.6重量%のキサンチンが担持されていた。
ラフトパルプを、濃度15%のキサンチンの2%アンモ
ニア水溶液300ml中に室温で2時間浸漬した。浸漬
を終了したパルプを液から取りだし、900Gの重力加
速度下で1分間脱液した。脱液後の含浸パルプの重量は
40gであった。脱液を終了したパルプを、5%硫酸水
溶液35mlに浸漬した。この状態で2時間放置した
後、パルプを硫酸水溶液から取り出した。このパルプを
1Lの蒸留水中で1時間放置した後、離解器で水中離解
し、150メッシュのワイヤー上で水洗した。このパル
プには13.6重量%のキサンチンが担持されていた。
【0019】実施例4 フリーネス600mlに叩解した10gの広葉樹材晒ク
ラフトパルプを、濃度10%の酒石酸水素カリウムの6
%硝酸水溶液200ml中に室温で3時間浸漬した。浸
漬を終了したパルプを液から取り出し、900gの重力
加速度下で10分間脱液した。脱液後の含浸パルプの重
量は25gであった。脱液を終了したパルプを、2%水
酸化カリウム水溶液60mlに浸漬した。この状態で3
時間放置した後、パルプを水酸化カリウム水溶液から取
り出した。このパルプを1Lの蒸留水中で1時間放置し
た後、離解器で水中離解し、150メッシュのワイヤー
上で水洗した。このパルプには12.3重量%の酒石酸
水素カリウムが担持されていた。
ラフトパルプを、濃度10%の酒石酸水素カリウムの6
%硝酸水溶液200ml中に室温で3時間浸漬した。浸
漬を終了したパルプを液から取り出し、900gの重力
加速度下で10分間脱液した。脱液後の含浸パルプの重
量は25gであった。脱液を終了したパルプを、2%水
酸化カリウム水溶液60mlに浸漬した。この状態で3
時間放置した後、パルプを水酸化カリウム水溶液から取
り出した。このパルプを1Lの蒸留水中で1時間放置し
た後、離解器で水中離解し、150メッシュのワイヤー
上で水洗した。このパルプには12.3重量%の酒石酸
水素カリウムが担持されていた。
【0020】実施例5 フリーネス500mlに叩解した10gの針葉樹材未晒
クラフトパルプを、濃度5%のテレフタル酸の10%水
酸化ナトリウム水溶液200ml中に室温で1時間浸漬
した。浸漬を終了したパルプを液から取り出し、900
gの重力加速度下で15秒間脱液した。脱液後の含浸パ
ルプの重量は45gであった。脱液を終了したパルプ
を、3。5%塩酸水溶液90mlに浸漬した。この状態
で1時間放置した後、パルプを塩酸水溶液から取り出し
た。このパルプを1Lの蒸留水中で1時間放置した後、
離解器で水中離解し、150メッシュのワイヤー上で水
洗した。このパルプには6.6重量%のテレフタル酸が
担持されていた。
クラフトパルプを、濃度5%のテレフタル酸の10%水
酸化ナトリウム水溶液200ml中に室温で1時間浸漬
した。浸漬を終了したパルプを液から取り出し、900
gの重力加速度下で15秒間脱液した。脱液後の含浸パ
ルプの重量は45gであった。脱液を終了したパルプ
を、3。5%塩酸水溶液90mlに浸漬した。この状態
で1時間放置した後、パルプを塩酸水溶液から取り出し
た。このパルプを1Lの蒸留水中で1時間放置した後、
離解器で水中離解し、150メッシュのワイヤー上で水
洗した。このパルプには6.6重量%のテレフタル酸が
担持されていた。
【0021】
【発明の効果】本発明の製造方法により、従来は製造が
困難とされていた、多量に有機物を担持した親水性繊維
を効率よく、安価に、簡単なプロセスで製造することが
可能となった。さらに、本発明の製造方法により、繊維
の表面のみならず、繊維の実体内に多量の有機物を担持
固定させることが可能となった。
困難とされていた、多量に有機物を担持した親水性繊維
を効率よく、安価に、簡単なプロセスで製造することが
可能となった。さらに、本発明の製造方法により、繊維
の表面のみならず、繊維の実体内に多量の有機物を担持
固定させることが可能となった。
Claims (1)
- 【請求項1】 水に不溶性または難溶性の有機化合物を
酸あるいはアルカリに溶解した水溶液中に、親水性繊維
を浸漬し、前記親水性繊維にその重量の60〜400%
の前記水溶液を含浸させ、次いで前記水溶液を含む前記
親水性繊維を酸またはアルカリで中和処理し、前記親水
性繊維の内部および表面に水に不溶性または難溶性の有
機化合物を生成、担持することを特徴とする改質親水性
繊維の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34706692A JPH06192990A (ja) | 1992-12-25 | 1992-12-25 | 改質親水性繊維の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34706692A JPH06192990A (ja) | 1992-12-25 | 1992-12-25 | 改質親水性繊維の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06192990A true JPH06192990A (ja) | 1994-07-12 |
Family
ID=18387688
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP34706692A Pending JPH06192990A (ja) | 1992-12-25 | 1992-12-25 | 改質親水性繊維の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06192990A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN112689671A (zh) * | 2018-10-24 | 2021-04-20 | 国立大学法人东京工业大学 | 酶固定化用载体以及固定化酶 |
| JP2024523832A (ja) * | 2021-06-09 | 2024-07-02 | ソーン マテリアルズ エルエルシー | ナノセルロース要素を含む製造物品 |
| JP2026069527A (ja) * | 2021-07-26 | 2026-04-23 | 日本精工株式会社 | 食用油劣化抑制フィルタ及びその製造方法 |
-
1992
- 1992-12-25 JP JP34706692A patent/JPH06192990A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN112689671A (zh) * | 2018-10-24 | 2021-04-20 | 国立大学法人东京工业大学 | 酶固定化用载体以及固定化酶 |
| JP2024523832A (ja) * | 2021-06-09 | 2024-07-02 | ソーン マテリアルズ エルエルシー | ナノセルロース要素を含む製造物品 |
| JP2026069527A (ja) * | 2021-07-26 | 2026-04-23 | 日本精工株式会社 | 食用油劣化抑制フィルタ及びその製造方法 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US2583548A (en) | Production of pigmented cellulosic pulp | |
| TW302409B (ja) | ||
| JPH08502328A (ja) | 乾燥されたセルロース繊維に無機充填剤を充填するための組成物および方法 | |
| JP2001115389A (ja) | 高強度紙製品の製造のためのアルデヒド変性セルロースパルプ | |
| US4404061A (en) | Bleaching of lignocellulosic materials with monopersulfuric acid or its salts | |
| KR900015642A (ko) | 비목질 리그노 셀룰로오스성 기질의 개선된 알카리성 과산화물 처리방법 | |
| WO1992001834A1 (en) | Method for reducing brightness reversion in lignin-containing pulps and article of manufacture thereof | |
| RU2121026C1 (ru) | Способ ингибирования реверсии степени белизны в лигнинсодержащих субстратах, способ уменьшения реверсии степени белизны беленых целлюлоз (его вариант), лигноцеллюлозное изделие, стойкое к реверсии степени белизны, бумага, целлюлоза, лист бумаги (его вариант) и состав для ингибирования реверсии степени белизны. | |
| Young | Bonding of oxidized cellulose fibers and interaction with wet strength agents | |
| US1859847A (en) | Pulped material and process of preparing the same | |
| CA2078345A1 (en) | Process for enzymatic bleaching of celluloses | |
| US2920010A (en) | Manufacture of wood pulp | |
| JPH05239791A (ja) | 竹材原料からなる紙 | |
| US4401810A (en) | Method of stabilizing felted cellulosic sheet material with an alkali metal borohydride | |
| SU1490198A1 (ru) | Способ получени целлюлозы дл химической переработки | |
| JP2021507016A (ja) | セルロースを酸化するための方法 | |
| US3551410A (en) | Method of increasing the water-retentivity of cellulose fibers and the product produced thereby | |
| JPH06166958A (ja) | 改質親水性繊維の製造方法 | |
| US4861874A (en) | Method of lowering the carbamate content of cellulose carbamate products using a base/alkali metal salt mixture | |
| US2365833A (en) | Process of incorporating polychlorophenols in fiberboard | |
| JPH0424299A (ja) | 改質親水性繊維の製造方法 | |
| US2987434A (en) | Method of making pulp | |
| JP2002212889A (ja) | 嵩高パルプの製造方法 | |
| SU1268649A1 (ru) | Способ изготовлени бумаги | |
| RU2125625C1 (ru) | Способ получения целлюлозы |