JPH0619350Y2 - 交流電動機のベクトル制御装置 - Google Patents

交流電動機のベクトル制御装置

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JPH0619350Y2
JPH0619350Y2 JP1983014909U JP1490983U JPH0619350Y2 JP H0619350 Y2 JPH0619350 Y2 JP H0619350Y2 JP 1983014909 U JP1983014909 U JP 1983014909U JP 1490983 U JP1490983 U JP 1490983U JP H0619350 Y2 JPH0619350 Y2 JP H0619350Y2
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康明 八須
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  • Control Of Ac Motors In General (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、いわゆるベクトル制御方式によつて交流電動
機の電流ベクトルを制御する制御装置に関する。
直流機においては、電動機トルク発生の原理であるフレ
ミング左手の法則に関する磁界と、その磁界中の電機子
電流とは機械的に直交関係が保たれており、かつ制御変
数がすべて直流であるので磁界と電機子電流の相互干渉
がないので、電動機トルクは磁界または界磁電流と電機
子電流の積に比例するだけであり、電動機発生トルクを
瞬時に調整することが可能である。
一方交流機では、電機子諸量が交流であるうえ、磁界と
電機子電流の直交性は必ずしも保たれておらず、磁界と
電機子電流間に相互干渉があるので、単純に発生トルク
を外部から測定できる諸量でとらえることは困難であ
る。しかしこれらの諸量を回転する磁界上で観測し、磁
界方向とこれに直交する方向に分離して考えれば、発生
トルクを直流機と同様に考えることができる。これがベ
クトル制御の原理である。
そこで磁界を基準とする直交座標系において交流電動機
の電流ベクトルを磁束ベクトルに平行な磁化電流成分
と、これに直交するトルク電流成分とに分解して考える
と、この交流電動機の発生トルクは磁束とこれに直交す
るトルク電流との積に比例するから、このトルク電流成
分の電流を制御することにより直流機と同様にトルクを
自由に制御することができる。そして直流電動機の場合
と同様に基底速度以下の速度では定トルク制御を行な
い、基底速度より高い速度では定出力運転をするように
制御している。
従来のベクトル制御装置では基底速度以上の定出力運転
の領域では、トルク電流一定のままで磁束を減らすよう
にしている。このときのトルク電流は定トルク運転領域
でトルク最大となる電流を使用しており、定出力領域で
は電動機速度の上昇に伴なつて磁化電流を減らして磁束
を減少させて弱め界磁にしているので、このトルク電流
と磁化電流のベクトル和である電流ベクトルの大きさ
は、界磁を弱めるほど小さくなつて行く。この状態を図
示したものが第1図である。第1図の横軸は磁束ベクト
ルに平行な軸であつてこれをM軸とする。そしてこのM
軸に直交する縦軸をT軸と称することにすると、電動機
が定トルク領域で運転する場合の電動機磁束は一定であ
るから、その磁束ΦはM軸上にあり、この磁束Φを誘起
するための磁化電流も同じくM軸上にあり、その大きさ
はiM1である。このM軸に直交するT軸上にはトルク電
流があり、最大トルクを発生するトルク電流をiT1とす
ると、上述の磁化電流iM1とトルク電流iT1をベクトル合
成したものが電流ベクトルであつて、この電流ベクトル
の大きさをi1とすると、このi1が電動機の最大電流
である。電動機が基底速度を越えて定出力運転の領域に
入ると、電動機速度に逆比例して磁束を弱めるために磁
化電流はiM2に減少するが、トルク電流は変化せずにiT1
のままであるから、このiM2とiT1とのベクトル和である
電流ベクトルの大きさi2は前述のi1にくらべて小さ
い。すなわち従来は定トルク領域で最大トルクを発生す
るトルク電流をトルク電流の最大値としているので、定
出力領域で磁化電流が減少すると電動機に流れる電流に
は余裕を生じるので、電動機の能力を完全に発揮するこ
とになつていない。
本考案は上記の現象に鑑みてなされたものであり、電動
機を常に100%の能力で運転することができるベクトル
制御方式を提供することを目的とする。
本発明は、定出力領域において磁化電流の減少に対応し
てトルク電流の制限値を高めることにより上記の目的を
達成している。これを第1図のベクトル図で図示するな
らば、磁化電流がiM1からiM2に減少するのに対してトル
ク電流をiT1からiT2に増加させ、この磁化電流iM2とト
ルク電流iT2のベクトル和である電流ベクトルの大きさ
がi1となるように制御することで上記の目的を達成し
ている。
第2図は本考案の一実施例を示す回路図であり、同図に
より本考案の詳細を以下に説明する。第2図において三
相交流は1なるコンバータで直流に変換され、この直流
はリアクトル2を介して3なるインバータで交流に変換
され、この交流が電動機4に供給される。本実施例は電
動機4は三相誘導電動機の場合を示している。この電動
機4には速度発電機5が結合されている。10は速度設
定器であつて、この速度設定器10の設定信号と速度発
電機5から負帰還される信号との差が加算点11で演算
され、その結果が12なる速度調節器(ASR)に入力さ
れ、この速度調節器12からトルク信号が出力される。
一方速度発電機5からの速度信号は磁束演算器13に入
力して、この演算器13は磁束Φに比例した磁化電流信
号iMを出力する。上述のトルク信号と磁化電流信号i
Mは除算器14に入力してトルク電流信号iTを出力
し、このトルク電流信号iTはリミツタ15である値に
制限されてベクトルアナライザ(VA)18に印加される
が、このリミツタ15によるトルク電流信号iMの制限
値は16なるトルク電流演算器からの信号で変化する。
そしてこのトルク電流演算器16は磁化電流信号iMの
変化に対応して、 なる信号をリミツタ15へ出力する。すなわちリミツタ
15によるトルク電流信号iTの制限値は磁化電流信号
iMが小さくなれば大きくなる。ここでIは電動機に許
容される電流の最大値である。このリミツタ15からの
出力であるトルク電流信号iTと磁化電流信号iMはベ
クトルアナライザ18で電流信号iに合成され、この電
流信号iは加算点19において20なる電流検出器の信
号と突き合わされて、その差信号が21なる電流調節器
(ACR)を経て22なる点弧角調節器に入力し、この点弧
角調節器22によりコンバータ1は制御される。また3
0と31なる三相/二相変換器により変換された電動機
の電流信号と電圧信号は速度信号や前述のトルク電流信
号iTと磁化電流信号iMと共に磁束演算部32と電流
ベクトル制御部33に入力し、その出力信号によりパル
ス分配器34がインバータ3を制御することにより、電
動機4はベクトル制御される。
上述の説明におけるリミツタ15の制限値を変化させる
トルク電流演算器16は例えば第3図の回路で達成され
る。第3図において41はこのトルク電流演算器の入力
端子であつて、磁化電流信号iMがこの入力端子41に
入力され、乗算器42で二乗されてiMとなる。一方
43なる電流信号設定器により電動機許容電流Iに対応
して−Iなる信号を出力する。これらの信号が44な
る演算増幅器で加算され、更に45なる開平演算器によ
になり出力端子46から出力する。
第4図は本考案の別の実施例を示す回路図であるが、こ
の第4図で図示していないところは第2図と同じである
から省略している。第4図において10は速度設定器で
あつて、この速度設定器10による設定信号と、図示し
ていない速度発電機からの速度信号Nとが加算点11で
突き合わされ、その差信号が12なる速度調節器(ASR)
を経て除算器14に入力し、磁束演算器13の出力であ
る磁化電流信号iMとともに前記の除算器14で演算さ
れてトルク電流信号iTとなり、このトルク電流信号i
Tはリミツタ15を経由しベクトルアナライザ(VA)18
において磁化電流信号iMとベクトル合成されて電流信
号iを出力し、加算点19に印加されるのは第2図の場
合と同様である。しかし本実施例では速度信号Nを関数
発生器17に入力し、電動機4の速度に対してあらかじ
め定められた関数のトルク電流信号iTを出力して、こ
の出力信号によりリミツタ15の制限値を変化させるよ
うにしている。
この関数発生器17は、例えば電動機4が基底速度以下
の定トルク運転領域のときその出力信号は一定で、基底
速度以上では磁化電流iMは電動機速度の逆数に比例し
て減少させるので、その磁化電流iMの減少に対応して なる関係でトルク電流iTを増加させるような関数にし
ておけばよい。このような関数発生器17の回路構成の
例を第5図に示す。第6図は第5図の回路の特性グラフ
であつて横軸は入力電圧、縦軸は出力電圧を表わしてい
る。
第5図において51は入力端子であつて、電動機速度に
比例した電圧が入力される。52は電圧設定器であつて
電動機速度が基底速度以下の定トルク運転領域にある時
のトルク電流iTに相当する電圧がこの52なる電圧設
定器で設定されこれは第6図の直線ABで示される。電
圧設定器53の設定電圧Cと入力端子51からの入力電
圧は演算増幅器54で加算されるが、この特性は第6図
の折線OCDで示される。そして電圧設定器53の設定
電圧を変えると、第6図の折線OCDの屈折点Cの位置
が変化する。このC点が基底速度に対応する電圧であ
る。同様にして電圧設定器55の設定電圧Eと入力端子
51からの入力電圧と演算増幅器56により第6図の折
線OEFの特性が得られるし、電圧設定器55の設定電
圧Gと入力端子51からの入力電圧と演算増幅器57と
で第6図の折線OGHなる特性が得られる。ここで58
なる演算増幅器は正符号を負符号に変換するためのもの
である。これらの直線と折線で示される電圧は59なる
演算増幅器で加算され、出力端子60から出力する。第
6図のJKLが第5図の回路で示される関数発生器17
の出力曲線であつて、これは第6図の直線ABと折線O
CD、折線OEF、折線OGHを加え合わせて極性を反
転させたものであつて、この曲線に沿つてトルク電流信
号iTを制限する。
【図面の簡単な説明】
第1図はベクトル制御をする電動機の電流ベクトル図、
第2図は本考案の実施例を示す回路図であり、第3図は
第2図の実施例におけるトルク電流演算器16の回路図
である。第4図は本考案の別の実施例を示す回路の部分
図であり、第5図は第4図の実施例における関数発生器
17の回路図で、第6図は第5図に示す回路で構成され
る関数発生器の出力グラフである。 1:コンバータ、2:リアクトル、3:インバータ、
4:誘導電動機、5:速度発電機、10:速度設定器、
11,19:加算点、12:速度調節器(ASR)、13:
磁束演算器、14:除算器、15:リミツタ、16:ト
ルク電流演算器、17:関数発生器、18:ベクトルア
ナライザ(VA)、20:電流検出器、21:電流調節器(A
CR)、22:点弧角調節器、30,31:三相/二相変
換器、32:磁束演算部、33:電流ベクトル制御部、
34:パルス分配器、41:入力端子、42:乗算器、
43:電流信号設定器、44:演算増幅器、45:開平
演算器、46:出力端子、51:入力端子、52,5
3,55:電圧設定器、54,56,57,58,5
9:演算増幅器、60:出力端子。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】交流電動機の電流ベクトルを別途検出され
    る電動機磁束ベクトルを基準にして、該磁束ベクトルに
    平行な磁化電流成分と、該磁束ベクトルに直行するトル
    ク電流成分とに分解し、これら各成分によって決まる電
    流ベクトルの大きさと角度に基づいて交流電動機を制御
    する装置において、トルク電流成分の電流制限値を設定
    するリミッタ回路を設け、電動機が定出力運転をする場
    合、磁化電流成分の電流が電動機回転速度上昇に逆比例
    して減少するのに対応して前記リミッタ回路のトルク電
    流成分の電流制限値を高めることを特徴とする交流電動
    機のベクトル制御装置。
JP1983014909U 1983-02-03 1983-02-03 交流電動機のベクトル制御装置 Expired - Lifetime JPH0619350Y2 (ja)

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