JPH0619480A - 楽音合成装置 - Google Patents

楽音合成装置

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JPH0619480A
JPH0619480A JP4174574A JP17457492A JPH0619480A JP H0619480 A JPH0619480 A JP H0619480A JP 4174574 A JP4174574 A JP 4174574A JP 17457492 A JP17457492 A JP 17457492A JP H0619480 A JPH0619480 A JP H0619480A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 忠実度の高い打楽器音を発生する。 【構成】 励振信号の周波数帯域を、楽音に応じて励振
波形処理部140が変更することにより、ウエーブガイ
ド・ネットワーク134に好適な周波数帯域を有する励
振信号を供給する。さらに、楽音の発音当初においては
メモリ142からウエーブガイド・ネットワーク134
にパラメータを供給し、該パラメータを時間の経過とと
もにメモリ143に記憶させたものに移行させる。これ
によって、楽音の発音段階に応じたパラメータがウエー
ブガイド・ネットワーク134に設定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、打楽器音の合成に用
いて好適な楽音合成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ドラム、シンバル等の自然打楽器は、バ
チあるいはマレッタ等によって衝打され、この衝撃力に
よって楽器の所定部分が振動し、共鳴することによって
発音する。このような打楽器の発音メカニズムをシミュ
レートする装置としては、従来図1に示すようなものが
知られている。
【0003】図において100は打撃盤であり、加速度
センサあるいは歪ゲージ等から成る打撃センサ101が
固着されている。バチ102によって打撃盤100が衝
打されると、その衝撃波は打撃センサ101によって検
出され、増幅器103を介して増幅され、さらにA/D
コンバータ104によってディジタル信号に変換された
後、励振信号としてウエーブガイド・ネットワーク10
5に供給される。
【0004】この打楽器シミュレーションに用いられる
ウエーブガイド・ネットワーク105は、管楽器シミュ
レーション用のウエーブガイド・ネットワークと比較し
て多数の伝搬経路が設けられており、これら伝搬経路が
並列に接続されることによって構成されている。これ
は、自然打楽器における振動波の伝搬経路が、自然管楽
器のそれに比較して多数存在すると考えられるからであ
る(特開平2−310596号公報参照)。
【0005】ウエーブガイド・ネットワーク105に衝
撃波信号が供給されると、各伝搬経路において、時間と
ともに減衰する圧力波信号が伝搬される。これらの圧力
波信号は、重み付けされながら合成され、楽音信号とし
て出力される。そして、出力された楽音信号は、D/A
コンバータ106を介してアナログ信号に変換され、サ
ウンドシステム107を介して発音される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ウエーブガ
イド・ネットワーク105は、その内部に設けられた遅
延回路の遅延量、フィルタの係数等、多数のパラメータ
によって音色造りが可能である。例えば、自然楽器の音
色は楽器の材質や形状を変えることによって音色が変る
ため、シミュレートすべき楽器の種類、あるいはその材
質や形状に応じてウエーブガイド・ネットワーク105
の各パラメータを適宜変化させることにより、各種打楽
器のシミュレーションが可能であると考えられる。
【0007】しかし、本発明者の実験結果によれば、ウ
エーブガイド・ネットワーク105の各種パラメータを
操作しただけでは必ずしも自然楽器に近い音色が得られ
ないことが判明した。そこで、かかる不具合を解消する
ためにはウエーブガイド・ネットワーク105に供給さ
れる衝撃波の波形を変える必要があるものと仮定し、打
撃センサ101として各種のセンサを用いて実験を続け
たが、これによっても満足すべき結果が得られなかっ
た。すなわち、打撃センサ101の種類を変えると、確
かに楽音信号の周波数特性が変動することが認められる
ものの、基本的な音色には大きな変化が見られなかっ
た。この発明は上述した事情に鑑みてなされたものであ
り、忠実度の高い楽音合成装置を提供することを目的と
している。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
請求項1に記載の構成にあっては、衝撃波信号を発生さ
せる衝撃波発生手段と、発生すべき楽音に応じて前記衝
撃波信号の周波数帯域幅を変更し、励振信号として出力
する周波数帯域幅制御手段と、前記励振信号が供給され
ると、この励振信号をループ状の伝搬遅延路に沿って伝
搬することによって楽音を合成する楽音合成手段とを具
備することを特徴としている。
【0009】また、請求項2に記載の構成にあっては、
励振信号をループ状の伝搬遅延路に沿って伝搬すること
によって楽音を合成するとともに、前記伝搬遅延路の特
性を決定する動作パラメータが外部から指定可能に構成
された楽音合成手段と、楽音の発音当初における第1の
動作パラメータを記憶する第1の記憶手段と、楽音の発
音後所定時間経過した時点における第2の動作パラメー
タを記憶する第2の記憶手段と、前記第1のパラメータ
と前記第2のパラメータとを混合して前記動作パラメー
タとして前記楽音合成手段に供給するとともに、前記第
1のパラメータの混合比率を漸次小とするパラメータ混
合手段とを具備することを特徴としている。
【0010】
【作用】請求項1に記載の構成にあっては、衝撃波信号
は、周波数帯域幅制御手段によって周波数帯域幅が変更
された後、励振信号として楽音合成手段に供給される。
従って、楽音の発生に好適な帯域幅を有する励振信号が
楽音合成手段に供給される。また、請求項2に記載の構
成にあっては、楽音合成手段の動作パラメータが第1の
動作パラメータから第2の動作パラメータに漸次移行す
る。従って、発音段階に応じて動作パラメータが変化
し、各段階に応じた楽音が楽音合成手段から出力され
る。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明の各種実施例
について説明する。A.実施例の前提理論 まず、本実施例の前提として、自然打楽器の発音メカニ
ズムについて、さらに詳細な検討を行う。例えば、自然
打楽器たるドラムをバチで衝打して楽音を発生させるこ
とを考えると、全く同じようにドラムを衝打したとして
も、ドラムの皮を強く張った場合と緩めた場合とで音色
が異なることは周知の事実である。
【0012】この現象を図1に示す装置でシミュレート
する場合、ドラムの皮を強く張った場合と緩めた場合と
に応じてウエーブガイド・ネットワーク105のパラメ
ータを設定すれば、何れの状態における楽音もシミュレ
ートできるものと考えられていた。すなわち、何れの状
態においても、同じような力によるドラムの衝打をシミ
ュレートするのであるから、A/Dコンバータ104を
介してウエーブガイド・ネットワーク105に供給され
る衝撃波を変更する必要は無いものと考えられていた。
しかし、かかる前提に基づいて音作りを行った場合に満
足な結果が得られなかったことは上述した通りである。
そこで、本発明者が打楽器の発音メカニズムを子細に検
討したところ、以下のことが判明した。
【0013】まず、打楽器の皮面をバチで衝打すると、
バチによって皮面に衝撃が加えられ、皮面がバチによっ
て押えつけられた状態になる。次に、所定時間経過する
と、皮面からバチに対して反発力が働き、これによって
バチが皮面から離れる。ここで、打楽器のチューニング
(すなわち皮の張り具合)が低い場合には、反発力が生
じるまでの時間が長いため、打撃時間が長くなり、打撃
の加速度波形は鈍く、その周波数帯域は低く狭いものに
なるものと考えられる。逆に、打楽器のチューニングが
高い場合においては、急峻な加速度波形が得られるた
め、打撃の加速度波形の帯域が広くなるものと考えられ
る。
【0014】以上の考察によれば、自然打楽器の発音メ
カニズムをシミュレートする場合には、ウエーブガイド
・ネットワークの音作りに応じて、衝撃波形の周波数帯
域を設定する必要がある。すなわち、かかる周波数帯域
を適宜制御することにより、忠実度の高い合成音を発生
させることが可能になるものと考えられる。
【0015】B.第1の実施例 次に、本発明の第1の実施例の楽音合成装置を図2を参
照して説明する。図2において、108はペダルであ
り、その操作量に応じたレベルの信号を出力する。ま
た、109はエンベロープジェネレータであり、所定の
エンベロープ信号を出力する。両者の出力信号は、ミキ
サ110を介して合成され、フィルタ111および変調
波形発生器112に供給される。フィルタ111は、供
給された信号に所定のフィルタリング処理(例えばバン
ドパス)を施した後、加算器113に供給する。
【0016】また、変調波形発生器112は、所定の波
形を有する信号を発生するとともに、この発生させた信
号のエンベロープをミキサ110の出力信号に基づいて
設定し、その結果を加算器113に供給する。加算器1
13にあっては、フィルタ111および変調波形発生器
112の出力信号が加算され、この加算結果がキャリア
信号S2として出力される。
【0017】一方、図示の楽音合成装置にあっては、図
1に示す装置と同様に各構成要素100〜107を有し
ており、A/Dコンバータ104とウエーブガイド・ネ
ットワーク105との間に励振波形処理部114が介挿
されている。この励振波形処理部114は、A/Dコン
バータ104の出力信号を被変調信号S1とし、これを
キャリア信号S2によってFM変調し、変調した信号を
励振信号S3としてウエーブガイド・ネットワーク10
5に供給する。
【0018】ここで、励振波形処理部114の詳細構成
を図3に示す。図においてデジタル信号たるキャリア信
号S2は、整数部INTと小数部Fracとに分離され
る。114aはシフトレジスタであり、データ長に応じ
たビット数を有する複数個のフリップフロップを縦続接
続して成るものである。A/Dコンバータ104を介し
て励振波形処理部114に供給された被変調信号S
1は、所定のサンプリングタイム毎にサンプリングさ
れ、シフトレジスタ114aの先頭のフリップフロップ
に順次供給される。また、シフトレジスタ114aの内
部にあっては、該サンプリングクロック毎に、各フリッ
プフロップに記憶されたデータが後段のフリップフロッ
プに転送される。そして、最終段のフリップフロップか
らあふれ出たデータは廃棄される。
【0019】ここで、シフトレジスタ114aは、キャ
リア信号S2の整数部INTが供給されると、先頭のフ
リップフロップから第「INT」番目のフリップフロッ
プを出力するように構成されている。従って、この整数
部INTが変動することにより、シフトレジスタ114
aの出力信号にはFM変調が施されることが判る。しか
し、励振波形処理部114において施されるFM変調
は、整数部INTのみに基づくものであるため、後段の
回路において、小数部Fracに基づく補間が施され
る。これを以下詳述する。
【0020】シフトレジスタ114aの出力信号は、フ
リップフロップ114bと、乗算器114dに供給され
る。フリップフロップ114bに供給された信号は、一
サンプリング周期だけ遅延され、乗算器114cに供給
される。乗算器114cにあっては、供給された信号す
なわち一サンプリング周期前のシフトレジスタ114a
の出力信号と小数部Fracとが乗算され、その結果が
出力される。一方、乗算器114dにあっては、現時点
においてシフトレジスタ114aから出力された信号に
「1−Frac」が乗算され、その結果が出力される。
そして、両乗算器114c,114dから出力された乗
算結果は加算器114eにおいて加算され、その加算結
果が励振信号S3として、ウエーブガイド・ネットワー
ク105(図2参照)に供給される。
【0021】上記構成によれば、現時点におけるシフト
レジスタ114aの出力信号と、一サンプリング周期前
の出力信号とが小数部Fracに基づいて重み付けされ
た後加算されるため、小数部分における補間が施される
ことが判る。そして、このように被変調信号S1にFM
変調が施されることによって励振信号S3の周波数帯域
を被励振信号S1の周波数帯域よりも広くすることが可
能であり、どの程度周波数帯域を広げるかについては、
ペダル108の操作量あるいはエンベロープジェネレー
タ109における波形設定等によって、自在に制御する
ことが可能である。
【0022】このように本実施例によれば、被変調信号
1の周波数帯域を適宜拡大して励振信号S3としてウエ
ーブガイド・ネットワーク105に供給することができ
るから、特に被励振信号S1の周波数帯域が狭過ぎる場
合に好適であり、忠実度の高い合成音を発生させること
が可能である。なお、上記実施例においては、励振波形
処理部114としてFM変調回路を用いたが、AM変調
回路を用いてもよいことは言うまでもない。
【0023】C.第2の実施例 次に、本発明の第2の実施例を図4を参照して説明す
る。図において121は波形メモリであり、A/Dコン
バータ104から出力された衝撃波信号が順次供給され
る。また、122は書込みアドレスポインタであり、1
21における書込みアドレス信号WAを順次供給する。
ここで、書込みアドレス信号WAは、A/Dコンバータ
104のサンプリングクロックに同期して、波形メモリ
121の先頭アドレスから最終アドレスに至るまで順次
インクリメントされ、最終アドレスに至った後は再び先
頭アドレスに戻るようになっている。そして、波形メモ
リ121にあっては、この書込みアドレス信号WAで示
されたアドレスに、A/Dコンバータ104の出力信号
が順次書込まれる。
【0024】次に、120はスレッシュホールド回路で
あり、A/Dコンバータ104の出力信号レベルを検出
するとともに、これが所定値(スレッシュホールドレベ
ル)を超えると、読出しアドレスポインタ123に検知
信号を出力する。読出しアドレスポインタ123は、ス
レッシュホールド回路120から検知信号が供給される
と、その時点における書込みアドレス信号WAをラッチ
し、次にこれを順次インクリメントすることによって読
出しアドレス信号RAを出力する。読出しアドレス信号
RAが波形メモリ121に供給されると、この読出しア
ドレス信号RAによって示されたアドレスのデータが波
形メモリ121から読出され、ウエーブガイド・ネット
ワーク105に供給される。
【0025】ここで、読出しアドレスポインタ123に
おける読出しアドレス信号RAのインクリメント周期
は、A/Dコンバータ104のサンプリング周期(すな
わち書込みアドレス信号WAのインクリメント周期)よ
りも長い値に設定される。従って、読出しアドレス信号
RAに基づいて波形メモリ121から読出された信号
は、A/Dコンバータ104の出力信号を時間軸方向に
伸したものになる。
【0026】ここで、読出しアドレス信号RAのインク
リメント周期は、プリセットボリューム124およびペ
ダル108によって設定される。すなわち、プリセット
ボリューム124によって予めインクリメント周期の概
算値を設定しておき、ペダル108の踏込み量によって
微調整を行う。両者の操作量は加算器125を介して加
算され、この加算結果に基づいて、読出しアドレスポイ
ンタ123において読出しアドレス信号RAのインクリ
メント周期が設定される。
【0027】上記構成によれば、A/Dコンバータ10
4の出力信号は、波形メモリ121を介して時間軸方向
に伸張された後、励振信号としてウエーブガイド・ネッ
トワーク105に供給される。従って、その周波数帯域
は低く、かつ、狭くなることが判る。すなわち、本実施
例の装置は、A/Dコンバータ104の出力信号の帯域
が広過ぎる場合に用いて好適であり、該励振信号が適切
な周波数帯域に収るようにプリセットボリューム12
4、ペダル108を適宜設定することにより、忠実度の
高い合成音を出力することが可能になる。
【0028】なお、上記実施例においては、A/Dコン
バータ104の出力信号をリアルタイムで処理したた
め、該信号を時間軸方向に伸張することのみが可能であ
ったが、予めA/Dコンバータ104の出力信号を波形
メモリ121に記憶させておき、その後適宜読出しアド
レスポインタ123を動作させて励振信号を発生させて
もよいことは勿論である。この場合には、読出しアドレ
ス信号RAのインクリメント周期は自由に設定すること
ができ、励振信号を時間軸方向に伸張することのみなら
ず圧縮することも可能である。
【0029】D.第3の実施例 次に、本発明の第3の実施例を図5を参照して説明す
る。図において130は全波整流回路であり、A/Dコ
ンバータ104から出力された衝撃波信号を全波整流し
て出力する。131はダイナミクス・フィルタであり、
全波整流回路130から供給された信号のエンベロープ
をエンベロープ信号ENVとして出力するものである。
但し、ダイナミクス・フィルタ131は、入力信号が立
上がる場合にはカットオフ周波数が高くなる一方、入力
信号が立下がる場合にはカットオフ周波数が低くなるよ
うに構成されている。この結果、ダイナミクス・フィル
タ131から出力されるエンベロープ信号ENVは、本
来のエンベロープ波形と比較して、なめらかに立下がる
ような波形になる。
【0030】次に、133は変調回路であり、エンベロ
ープ信号ENVを所定周波数のキャリア信号によって変
調し、変調した信号を励振信号としてウエーブガイド・
ネットワーク134に供給する。これによって、ウエー
ブガイド・ネットワーク134において楽音信号が合成
される。また、132は係数発生装置であり、エンベロ
ープ信号ENVに基づいてウエーブガイド・ネットワー
ク134における種々の係数を設定するものである。
【0031】次に、上記係数発生装置132およびウエ
ーブガイド・ネットワーク134の詳細構成を図6を参
照して説明する。図6において、ウエーブガイド・ネッ
トワーク134の内部には、遅延回路SF1,SF2,S
3,SR1,SR2,SR3が設けられている。これらの
遅延回路は、指定された遅延量だけ入力信号を遅延させ
て出力するものであり、図3における励振波形処理部1
14と同様に構成されている。すなわち、各遅延回路に
おける遅延時間は、サンプリング周期の整数倍のオーダ
ーのみならず小数倍のオーダーも設定可能になってい
る。
【0032】また、IV1A,IV2A,IV3A,I
V1B,IV2B,IV3Bは反転回路、MA1,M
2,MA3,MB1,MB2,MB3は乗算器、A1A,
A2A,A3A,A1B,A2B,A3Bは加算器であ
る。ここで、遅延回路SF1およびSR1、遅延回路SF
2およびSR2、遅延回路SF3およびSR3のペアは、各
々共振回路を構成しており、これらの共振回路によって
シンバル、ドラム等の打楽器における共鳴現象がシミュ
レートされる。
【0033】例えば、シンバルにおいて、一旦振動が発
生すると、その振動はシンバルが共鳴することによって
持続される。そして、この場合、シンバルにおける振動
の伝搬経路は非常に多くあると考えられるので、これに
対応して、シンバルは非常に多くの共鳴周波数を有する
ものと考えられる。そして、本実施例の場合、各遅延回
路における遅延時間DL1,DL2,DL3は、後述する
係数発生装置132の動作によって、支配的な共鳴周波
数によって概略値が設定されるとともにエンベロープ信
号ENVによる影響が付与されつつ設定されるようにな
っている。
【0034】より詳細に言えば、遅延時間DL1は、整
数部INT1と小数部Frac1とに分離され、遅延回路
SF1およびSR1の遅延時間として設定される。同様
に、遅延時間DL2は整数部INT2と小数部Frac2
とに分離され遅延回路SF2およびSR2の遅延時間とし
て設定され、遅延時間DL3は整数部INT3と小数部F
rac3とに分離され遅延回路SF3およびSR3の遅延
時間として設定される。
【0035】次に、このウエーブガイド・ネットワーク
134の動作を説明する。図において、入力端子134
aを介して加算器B123に励振信号が供給されると、
この励振信号は各加算器A1A〜A3Aを介して各遅延
回路SF1〜SF3に供給される。遅延回路SF1に供給
された信号は、遅延時間DL1だけ遅延された後、反転
回路IV1Bを介して反転され、遅延回路SR1に入力
される。遅延回路SR1においては、供給された信号が
さらに遅延時間DL1だけ遅延され、遅延された信号は
反転回路IV1Aを介して加算器A1Aに帰還される。
このようにして、打楽器における信号の往復伝搬がシミ
ュレートされる。他の遅延回路SF2,SR2,SF3
SR3においても、同様にして信号の往復動作が行われ
る。
【0036】一方、遅延回路SF1〜SF3の出力信号
は、各々乗算器MA1〜MA3によって損失係数α1〜α3
が乗じられ、加算器A123によって総和された後、加
算器A1B〜A3Bに入力される。従って、各遅延回路
を伝搬する信号は、時間の経過とともに次第に減衰され
る。このようにして自然打楽器における圧力波の伝搬お
よび減衰メカニズムがシミュレートされ、合成された打
楽器音の楽音信号が出力端子134bを介してD/Aコ
ンバータ106(図5参照)に供給される。次に、係数
発生装置132の詳細を説明する。係数発生装置132
は、エンベロープ信号ENVが供給されると、下式(1)
に基づいて、上記遅延時間DL1〜DL3を演算し、ウエ
ーブガイド・ネットワーク134に供給するものであ
る。
【0037】 DL1=n1+m1・ENV DL2=n2+m2・ENV ……式(1) DL3=n3+m3・ENV
【0038】式(1)において、n1〜n3は、遅延時間の
概算値であり、それぞれ打楽器の種類あるいは材質等に
よって決定される支配的な共鳴周波数に基づいて設定さ
れる。また、m1〜m3は、エンベロープ信号ENVの遅
延時間DL1〜DL3に対する影響を決定するデューティ
ファクタである。式(1)に示す演算は、図6に示すよう
な乗算器と加算器とを組合せた演算回路で行ってもよい
が、エンベロープ信号ENVと遅延時間DL1〜DL3
のテーブルを予め作成しておき、これに基づいて遅延時
間DL1〜DL3を求めてもよい。
【0039】上記構成によれば、変調回路133におい
て、エンベロープ信号ENVが所定のキャリア信号によ
って変調され、変調された信号がウエーブガイド・ネッ
トワーク134に励振信号として供給されるから、この
キャリア信号の波形・周波数を変えることによって、励
振信号の周波数帯域を自在に制御することが可能であ
る。
【0040】なお、上記実施例においては、エンベロー
プ信号ENVに基づいて遅延時間DL1〜DL3のみを設
定したが、エンベロープ信号ENVに基づいて損失係数
α1〜α3あるいは損失係数β1〜β3等、ウエーブガイド
・ネットワーク134内の他のパラメータを設定して良
いことは言うまでもない。
【0041】E.第4の実施例 次に、本発明の第4の実施例を図7を参照して説明す
る。図において、A/Dコンバータ104から出力され
た衝撃波信号HITは、励振波形処理部140において
処理を受けた後、励振信号としてウエーブガイド・ネッ
トワーク134に供給される。ここで、励振波形処理部
140としては、第1〜第3の実施例において説明した
ような種々の波形処理回路を採用してよい。また、スレ
ッシュホールド回路120は、衝撃波信号HITの立ち
上がりを検出するために設けられたものであり、衝撃波
信号HITと所定のスレッシュホールドレベルとを比較
し、前者が大となるとスタート信号STを出力する。
【0042】次に、141は係数発生器であり、図8に
示すような係数kを出力する。すなわち、係数発生器1
41は、スタート信号STが立ち上がるまでは係数kを
「0」に設定し、スタート信号STが立ち上がった後は
係数kが「1」になるまで漸次増加させる。ここで、係
数kが「0」から「1」になるまでの遷移時間ITは予
め与えられていることとする。
【0043】次に、142はメモリであり、ウエーブガ
イド・ネットワーク134において用いられる各種パラ
メータの値が記憶されている。また、メモリ143にお
いては、メモリ142に記憶されたパラメータに一対一
に対応するパラメータが記憶されている。メモリ142
に記憶された各パラメータは、乗算器144を介して係
数(k−1)が乗算され、加算器146に供給される。
一方、メモリ143に記憶された各パラメータは、乗算
器145を介して係数kが乗算された後、加算器146
に供給される。加算器146においては、両乗算器14
4,145から供給された各パラメータを各々加算し、
各加算結果をウエーブガイド・ネットワーク134のパ
ラメータとして設定する。
【0044】上記構成において、衝撃波信号HITが立
ち上がると、励振波形処理部140を介して励振信号が
ウエーブガイド・ネットワーク134に供給されるか
ら、ウエーブガイド・ネットワーク134において打楽
器音が合成される。ここで、発音当初においては、係数
kが「0」であるから、ウエーブガイド・ネットワーク
134はメモリ142に記憶されたパラメータに基づい
て動作する。そして、時間の経過とともに係数kが
「1」に近付くため、これらパラメータは徐々にメモリ
143に記憶されたパラメータに近付き、遷移時間IT
が経過した後はメモリ143に記憶されたパラメータに
基づいてウエーブガイド・ネットワーク134が動作す
る。
【0045】このように、本実施例によれば、ウエーブ
ガイド・ネットワーク134におけるパラメータを時間
の経過とともに変動させることができるから、種々の利
点を呈することが可能である。例えば、メモリ142に
小さなシンバルに対応するパラメータを記憶させ、メモ
リ143に大きなシンバルに対応するパラメータを記憶
させておくと、合成された打楽器音は、あたかも発音途
中でシンバルの大きさが変化したような音になる。すな
わち、自然打楽器では到底得られない特殊効果が可能で
ある。
【0046】また、シンバル等の自然打楽器において
は、バチで衝打された当初は不安定な挙動を示し、時間
の経過とともに徐々に楽音が安定する。従って、ウエー
ブガイド・ネットワーク134の動作が若干不安定とな
るようなパラメータをメモリ142に記憶させ、動作が
安定となるようなパラメータをメモリ143に記憶させ
ておくことにより、かかる自然打楽器の挙動をシミュレ
ートすることも可能である。
【0047】なお、上記実施例においては、パラメータ
を記憶するために二のメモリ142,143を設けた
が、三以上のメモリを設けてもよいことは言うまでもな
い。例えば、n個のメモリを設けた場合、ウエーブガイ
ド・ネットワーク134におけるパラメータを、第1の
パラメータ,第2のパラメータ,……,第nのパラメー
タに漸次移行することにより、一層緻密な制御を行うこ
とが可能である。また、上記実施例においては、係数k
は係数発生器141によって設定されたが、例えば衝撃
波信号HITを係数kの代りに用いてもよい。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
構成にあっては、楽音の発生に好適な帯域幅を有する励
振信号を楽音合成手段に供給することができ、請求項2
に記載の構成にあっては、発音段階に応じて動作パラメ
ータを変動させることができるから、何れによっても忠
実度の高い楽音を発生させることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来の楽音合成装置のブロック図である。
【図2】 本発明の第1の実施例の楽音合成装置のブロ
ック図である。
【図3】 第1の実施例の要部のブロック図である。
【図4】 本発明の第2の実施例の楽音合成装置のブロ
ック図である。
【図5】 本発明の第3の実施例の楽音合成装置のブロ
ック図である。
【図6】 第3の実施例の要部のブロック図である。
【図7】 本発明の第4の実施例の楽音合成装置のブロ
ック図である。
【図8】 第4の実施例の各部の波形図である。
【符号の説明】 100 打撃盤(衝撃波発生手段) 101 打撃センサ(衝撃波発生手段) 102 バチ(衝撃波発生手段) 103 増幅器(衝撃波発生手段) 104 A/Dコンバータ(衝撃波発生手段) 114 励振波形処理部(周波数帯域幅制御手段) 105,134 ウエーブガイド・ネットワーク(楽音
合成手段) 142 メモリ(第1の記憶手段) 143 メモリ(第2の記憶手段) 141 係数発生器(パラメータ混合手段) 144 乗算器(パラメータ混合手段) 145 乗算器(パラメータ混合手段) 146 加算器(パラメータ混合手段)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 衝撃波信号を発生させる衝撃波発生手段
    と、 発生すべき楽音に応じて前記衝撃波信号の周波数帯域幅
    を変更し、励振信号として出力する周波数帯域幅制御手
    段と、 前記励振信号が供給されると、この励振信号をループ状
    の伝搬遅延路に沿って伝搬することによって楽音を合成
    する楽音合成手段とを具備することを特徴とする楽音合
    成装置。
  2. 【請求項2】 励振信号をループ状の伝搬遅延路に沿っ
    て伝搬することによって楽音を合成するとともに、前記
    伝搬遅延路の特性を決定する動作パラメータが外部から
    指定可能に構成された楽音合成手段と、 楽音の発音当初における第1の動作パラメータを記憶す
    る第1の記憶手段と、 楽音の発音後所定時間経過した時点における第2の動作
    パラメータを記憶する第2の記憶手段と、 前記第1のパラメータと前記第2のパラメータとを混合
    して前記動作パラメータとして前記楽音合成手段に供給
    するとともに、前記第1のパラメータの混合比率を漸次
    小とするパラメータ混合手段とを具備することを特徴と
    する楽音合成装置。
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