JPH0619907U - 熱間圧延線材の均一急冷装置 - Google Patents
熱間圧延線材の均一急冷装置Info
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- Heat Treatment Of Strip Materials And Filament Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】連続したリング状をなす熱間圧延線材を、線材
同士の接触部を確実に離間させて均一に冷却することが
できる装置を提供することにある。 【構成】熱間圧延後の線材を連続したリング状に形成
し、リングの中心をあるピッチでずらした状態でローラ
で搬送しながら流体を用いて冷却する装置において、同
心ローラ群の間に、振動ローラ又は/及び振動クロスバ
ーを所定間隔に配置し、線材を上下に強制振動させなが
ら搬送するように構成した。
同士の接触部を確実に離間させて均一に冷却することが
できる装置を提供することにある。 【構成】熱間圧延後の線材を連続したリング状に形成
し、リングの中心をあるピッチでずらした状態でローラ
で搬送しながら流体を用いて冷却する装置において、同
心ローラ群の間に、振動ローラ又は/及び振動クロスバ
ーを所定間隔に配置し、線材を上下に強制振動させなが
ら搬送するように構成した。
Description
【0001】
本考案は熱間圧延線材の均一急冷装置に関するものである。
【0002】
熱間圧延した直後の線材は、急冷を施して直接熱処理を施す工程が不可欠であ る。この急冷方法として、熱間圧延後の線材を連続したリング状に形成し、図1 0のように、リングの中心をあるピッチでずらした非同心リング状態でコンベア 2で搬送しつつ、コンベアの上又は/及び下から冷却空気、ミスト等の冷却媒体 を吹きつけて調整冷却する方法が用いられている。 しかしながら、非同心リング状態で搬送される線材1は、図10から理解でき るように、端部10eでは線材同士が密に重なり合っているのに対し、中央部1 0cでは粗になっている。このため、非同心リング状線材の端部10eは遅く冷 却し、中央部10cは速く冷却して冷却速度にむらが生じ、これにより強度およ び靭性にバラツキが生じて線材の品質が低下し、例えばバネに加工した時にばね の直径にむらが生ずる等の問題があった。
【0003】 この対策として、特開昭49−15609号公報には、コンベアの側壁に千鳥 状に所定間隔をあけて竪ローラーを設け、これによって線材を蛇行させながら冷 却を施す空気パテンティング方法が開示されている。しかしながら、この先行技 術は、竪ローラーの直径を大きくすると線材が流れにくく、従って線材の蛇行量 を大きく取ることが不可能であり、線材のほぐしが不十分になりやすいという問 題があった。 また、実開昭49−58839号公報には、コンベアに太径ローラーを数本置 きに設置した装置が開示され、実開昭49−58838号公報には、コンベアの 両側にコイル材径よりも小さな間隔をおいて偏心ローラーを設置したものが、ま た、実開平4−33407号公報には全部または所定間隔をおいたローラを偏心 ローラとしたものが提案されている。 しかしながら、これら先行技術は、線材同士を完全に離間させるものではなく 、単に接触点をずらしているに過ぎないものであり、また、非同心リング状線材 の中心のずれ(ピッチ)は絶えず一定なものではなく、なかには2つのリングがほ とんど完全に重なりあってしまう場合も生ずるが、こうした線材に対しては先行 技術は効果が不十分であった。
【0004】 本考案は上記のようの欠点を解消するため考案されたもので、その目的とする ところは、連続したリング状をなす熱間圧延線材を、線材同士の接触部を確実に 離間させて均一に冷却することができる装置を提供することにある。
【0005】
上記目的を達成するため本考案は、熱間圧延後の線材を連続したリング状に形 成し、リングの中心をあるピッチでずらした状態でローラで搬送しながら流体を 用いて冷却する装置において、同心ローラ群の間に、振動ローラ又は/及び振動 クロスバーを所定間隔に配置し、線材を上下に強制振動させながら搬送するよう に構成したものである。 また、本考案は前記構成に加え、コンベア側壁にガイド機構を設けて前記線材 を左右に蛇行させながら搬送するようにしたことを含むものである。
【0006】
以下本考案の実施例を添付図面に基いて説明する。 図1と図2は本考案による熱間圧延線材の均一急冷装置の一実施例を示してお り、1は熱間圧延後冷却すべき線材であり、中心をあるピッチでずらした非同心 リング状の連続した状態となっている。2は搬送ローラコンベアであり、多数の 同心のローラ20を線材リング径よりも小さな間隔で、しかも線材の進行方向と 平行状に配置している。 3は搬送ローラコンベア2の上方に配置した冷却水噴霧装置、4は搬送ローラ コンベア2の下方に配置された空気吹付け装置であり、ダクト40とブロワ41 からなっている。線材1は搬送ローラコンベア2上を移動中に、冷却水噴霧装置 から端部あるいは全体にミストが吹付けられ、空気吹付け装置から吹き付けられ る衝風により25℃/s程度で急冷される。 5は搬送ローラコンベア2の下流に設けられ冷却された線材1を巻取る巻取機 である。
【0007】 上記のような構成は従来のこの種の線材急冷装置と同様であるが、本考案は、 前記搬送ローラコンベア2のローラ群の間に、振動ローラ機構6又は/及び振動 クロスバー機構7を配置し、搬送中の線材1に上下方向の強制振動を与えるよう にしている。図1の例では振動ローラ機構6と振動クロスバー機構7を併用して いるが、これに限定されるものではない。 図3は振動ローラ機構6の一例を概略的に示しており、この実施例では同心の ローラ20を支持する側壁フレーム21,21の間に、ローラ60を回転可能に 支承するフレーム61を配し、該フレーム61をスプリングやゴムなどの弾性体 63により基体8に支持させるとともに、フレーム61に振動モータで代表され る振動アクチュエータ64を装備させたものである。 そして、フレーム61にはローラ60を所定の回転数で回転させる駆動モータ 66が設置されている。搬送ローラコンベア2の他のローラ20はチェーン等の 伝動要素を介して図示しない駆動モータで駆動回転されるようになっており、ロ ーラ60も他のローラ20と同調した速度で駆動されることが好ましい。
【0008】 図4と図5は振動クロスバー機構7の実施例を示している。振動クロスバー機 構7は搬送ローラコンベア2のローラ群の間に配置されるが、振動ローラ6のよ うに回転しない。 図4においては、クロスバー70は側壁フレーム21,21を貫くように延び 、基体8にスプリングやゴムなどの弾性体73により支持されるとともに、振動 アクチュエータ74で直接上下に振動させられるようになっている。 図5においては、クロスバー70はアーム75を介して被動回転歯車76の偏 心位置に連結され、その被動回転歯車76は振動アクチュエータ(この場合は回 転機能だけでよい)によって駆動回転される駆動用歯車77と噛み合って回転し 、図示するようにクロスバー70に上下振動が与えられるようになっている。
【0009】 前記振動ローラ機構6のローラ60の設置間隔は、線材1のリング直径の2倍 以上の間隔にすると搬送中に線材1が上下振動しない時間が生ずるので、2倍以 下が望ましく、線材1のリングの直径程度にすると、線材を絶えず振動させるこ とができて好都合である。 また、振動ローラ機構6のローラ60と振動クロスバー機構7のクロスバー7 0の上下振動の振幅sは、線材1を十分に離させる点からローラ20の頂面レベ ルを境として少なくとも片側1mm以上は必要であり、あまり振幅が大きいとス ムーズな線材搬送の妨げとなるため、最適には5〜15mmの範囲である。 また、振動ローラ機構6のローラ60と振動クロスバー機構7のクロスバー7 0の上下振動の振動数は、これが小さすぎると線材1はくっつきあったまま単に 上下に移動するに留まるため、線材1を離間させるには少なくとも5Hz以上は 必要であり、上限は500Hz程度である。好ましい範囲としては200〜35 0Hzである。
【0010】 さらに本考案は、側壁フレーム21,21にガイド機構9を交互に位相をずら せて配置し、それらガイド機構9に線材1のリング端部を接触させ、線材1を左 右に蛇行させながら搬送するようにしている。このガイド機構9を併用すること で前述ような上下振動による線材のほぐしに加え、リングの接触部を横方向にず らす作用が得られるため、線材1の離間はより一層効果的なものとなる。 図6と図7はガイド機構9を例示しており、ビーム90と、このビーム90に 吊持された複数の竪ローラ91と、竪ローラ91間に吊持されたガード板92を 備えており、ビーム90は側壁フレーム21の上部において、長手方向一端部が 枢軸93によって側壁フレーム21に枢支され、長手方向他端部が側壁フレーム 21から延びるブラケット210の所定位置にストッパ94で止められている。 ブラケット210は複数個の調整孔211を持ち、その調整孔211を選択して ストッパ94を挿着することによりガイド角度を変化し得るようになっている。 図1はガイド機構9を用いた時の線材1の流れを示しており、線材は前記機構 により10mm以上、好ましくは30〜100mmの間で左右に蛇行させられ、 線材の接触点が横方向にずらされる。
【0011】
次に本考案の実施例の作用を説明すると、図10のような搬送形式においては 、線材1はコンベアの中央部では単線の状態に近いが、コンベア端では密に重な っている。 このままの状態では、図8の(a)に示すように、線材部分1a,1aの接触 点11には冷却媒体13が当たらない。このため、線材端部10eは中央10c より冷却が遅くなって、強度にばらつきが生ずる。 これに対し、本考案では、搬送コンベア2を構成するローラ群間に所定の間隔 ごとに振動ローラ機構6又は/及び振動クロスバー機構7を配置し、搬送中、振 動アクチュエータ64,74によってローラ60又は/及びクロスバー70を所 定の振幅と所定の振動数で上下振動させる。このため、搬送中の線材1は単に接 触点がずらされあるいはくっつきあつたまま単に上下動されるのでなしに、ロー ラ回転数よりも早い周期でかなり激しく強制的に上下振動させられる。 このため、線材1の2リングがほとんど完全に重なり合っているような場合で もその重なり部が確実にほぐされて完全に離間させられ、冷却媒体13は図8( b)に示す如く線材部分1a,1aの離間した隙間spを流れ、これによって線 材1は均一に冷却させられる。 また、搬送方向と平行な側壁フレーム21,21に交互にガイド機構9,9を 配設した場合には、前記のような作用に加えて、図1のように線材1が左右に蛇 行されるため、図9のようにリング部1b,1bの接触点11が横にずらされ、 冷却媒体例えば上方から吹き付けたミストが、元の接触点11’に確実に当たる ことになり、より急速に均一冷却される。
【0012】 次に本考案を具体的に実施した結果を示す。 従来、SWRH82B,5.5φのミスト冷却線材において、冷却速度は最大 25℃/sec、最小15℃/secで、その差10℃/secあった。 これに対し本考案を適用し、ローラ4本置きに振動機構を配置し、振動モータ によって振動数300Hz、振幅10mmにて振動を与え、ミストで冷却した場 合、冷却速度は最大25℃/sec、最小20℃/secでその差5℃/secと半減し た。 これによって線材強度は、最大1280N/mm2、最小1200N/mm2で、ばら つき80N/mm2あったものが、最大1280N/mm2、最小1230N/mm2で、ば らつき50N/mm2まで低減し、品質が向上した。 さらにガイド機構を併用し、線材を60mm左右に蛇行させながら、ミストで 冷却したところ、冷却速度は最大25℃/sec、最小22℃/secでその差3℃/ secと大幅に減少し、線材強度も最大1280N/mm2、最小1250N/mm2で、 ばらつき30N/mm2となり、なお一層品質が向上した。
【0013】
以上説明した本考案の請求項1によるときには、同心のローラ群の間に所定間 隔で振動ローラ又は/及び振動クロスバーを配置し、線材を水平搬送しながら強 制的に上下振動させるようにしているため、リングの重なりを確実にかつリング が完全に重なっているようなときにも解して完全に離間させて均一冷却すること ができ、抗張力などの品質のばらつきを大きく低減できるというすぐれた効果が 得られる。 また、請求項2によるときには、上記構成に加えてガイド機構により線材を左 右に蛇行させて線材の接触点を横にもずらすことができるため、より完全に重な り点を離間させ、冷却媒体のあたりをよくすることができ、さらに一段と均一冷 却することができというすぐれた効果が得られる。
【図1】本考案による熱間圧延線材の均一急冷装置の一
実施例を示す平面図である。
実施例を示す平面図である。
【図2】図1の横断面図である。
【図3】本考案における振動ローラ機構の概要を示す縦
断正面図である。
断正面図である。
【図4】本考案における振動クロスバー機構の概要を示
す縦断正面図である。
す縦断正面図である。
【図5】本考案における振動クロスバー機構の概要を示
す縦断正面図である。
す縦断正面図である。
【図6】本考案におけるガイド機構の一例を示す平面図
である。
である。
【図7】本考案におけるガイド機構の一例を示す側面図
である。
である。
【図8】冷却媒体の流れ振動前と振動中で示す説明図で
ある。
ある。
【図9】ガイド機構を用いた場合の線材の重なり部の変
化を示す説明図である。
化を示す説明図である。
【図10】非同心リングの重なり状態を示す説明図であ
る。
る。
1 線材 2 搬送コンベア 3 冷却水噴霧装置 6 振動ローラ機構 7 振動クロスバー機構 9 ガイド機構 60 ローラ 64 振動アクチュエータ 74 振動アクチュエータ
Claims (3)
- 【請求項1】熱間圧延後の線材を連続したリング状に形
成し、リングの中心をあるピッチでずらした状態でロー
ラで搬送しながら流体を用いて冷却する装置において、
同心ローラ群の間に、振動ローラ又は/及び振動クロス
バーを所定間隔に配置し、線材を上下に強制振動させな
がら搬送するように構成したことを特徴とする熱間圧延
線材の均一急冷装置。 - 【請求項2】熱間圧延後の線材を連続したリング状に形
成し、リングの中心をあるピッチでずらした状態でロー
ラで搬送しながら流体を用いて冷却する装置において、
同心ローラ群の間に、振動ローラ又は/及び振動クロス
バーを所定間隔に配置し、線材を上下に強制振動させな
がら搬送するとともに、コンベア側壁にガイド機構を設
けて前記線材を左右に蛇行させながら搬送するように構
成したことを特徴とする熱間圧延線材の均一急冷装置。 - 【請求項3】振動ローラ又は/及び振動クロスバーの振
動振幅が5〜15mm、振動数が200〜350Hzで
ある請求項1または請求項2のいずれかに記載の熱間圧
延線材の均一急冷装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1992061105U JP2566071Y2 (ja) | 1992-08-07 | 1992-08-07 | 熱間圧延線材の均一急冷装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1992061105U JP2566071Y2 (ja) | 1992-08-07 | 1992-08-07 | 熱間圧延線材の均一急冷装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0619907U true JPH0619907U (ja) | 1994-03-15 |
| JP2566071Y2 JP2566071Y2 (ja) | 1998-03-25 |
Family
ID=13161472
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1992061105U Expired - Fee Related JP2566071Y2 (ja) | 1992-08-07 | 1992-08-07 | 熱間圧延線材の均一急冷装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2566071Y2 (ja) |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0433407U (ja) * | 1990-07-06 | 1992-03-18 |
-
1992
- 1992-08-07 JP JP1992061105U patent/JP2566071Y2/ja not_active Expired - Fee Related
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Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2566071Y2 (ja) | 1998-03-25 |
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