JPH06199596A - ダイヤモンド膜の合成方法 - Google Patents

ダイヤモンド膜の合成方法

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JPH06199596A
JPH06199596A JP22484793A JP22484793A JPH06199596A JP H06199596 A JPH06199596 A JP H06199596A JP 22484793 A JP22484793 A JP 22484793A JP 22484793 A JP22484793 A JP 22484793A JP H06199596 A JPH06199596 A JP H06199596A
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JP
Japan
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gas
concentration
oxygen
diamond film
diamond
Prior art date
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Pending
Application number
JP22484793A
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English (en)
Inventor
Hideaki Matsuyama
秀昭 松山
Keiko Yamada
恵子 山田
Tomoko Endo
知子 遠藤
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Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
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Publication date
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  • Formation Of Insulating Films (AREA)
  • Crystals, And After-Treatments Of Crystals (AREA)
  • Chemical Vapour Deposition (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】メタンあるいは一酸化炭素の高濃度の原料ガス
を用いてダイヤモンド膜のプラズマCVD法による合成
を可能にし、メタン濃度の選択範囲を広くする。 【構成】メタンと水素のほかに酸素を混合する場合にメ
タン濃度を従来より高い20%以上にしても、原料ガス中
の酸素分をx%、メタン分をy%、水素分をz%とした
とき、x+y+z=1で、y>2x−0.1、y<2x+
0.05に調整すると良質のダイヤモンド膜が得られる。20
%以上の高濃度の一酸化炭素と水素、酸素との混合ガス
を原料ガスに用いる場合は、酸素濃度を1.5%以下に抑
えることで良質のダイヤモンド膜が得られる。またプラ
ズマの発光スペクトルを成膜条件の決定の目安にするこ
ともできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体素子としての応
用が注目されているダイヤモンド膜の合成方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】代表的な宝石であるダイヤモンドが最も
硬い物質であることはよく知られ、切削工具や研磨材な
どとして工業的にも重要な材料の一つとなっている。こ
の他にも、ダイヤモンドはSiやGeと同じ周期表IV族に
属し、半導体としての性質も有する。Siと比較するとエ
ネルギー・ギャップが大きいばかりでなく、キャリア移
動度、飽和ドリフト速度、絶縁破壊電界や熱伝導率など
も大きいことなどは以前より報告されていた。このダイ
ヤモンドの優れた性質を利用することにより、高温動作
デバイス、高パワーデバイス、青色発光素子等の材料と
して応用が期待されていたが、良質で大面積のダイヤモ
ンド膜が合成できなかった。近年、このダイヤモンド膜
を気相合成 (CVD) 法で作る技術が開発され、半導体
素子としての応用が注目されている。実際に、サーミス
タ、ショットキーダイオード、FET、発光素子などの
試作が盛んに行われている。
【0003】ダイヤモンドは炭素原子からなる結晶であ
るが、通常の環境下において安定相でない。準安定相で
あるダイヤモンドを合成する手法がCVD法である。こ
れは、CH4 やCOなどの炭素から構成されるガスと多
量のH2 ガスを活性化し、600 〜1200℃の高温にしたSi
などの基板上にダイヤモンドを成膜する方法である。H
2 ガスは活性化されると反応性の高い原子状水素とな
り、ダイヤモンドと同時に析出する安定相であるグラフ
ァイト成分を再蒸発させる。これらのガスを活性化する
やり方が種々考案され、熱フィラメントCVD法、μ波
プラズマCVD法、直流プラズマ・ジェットCVD法な
どと名付けられている。合成されたダイヤモンドは、基
板がダイヤモンドやc−BNからなる場合を除いて多結
晶となる。しかし、ダイヤモンド膜中にグラファイト等
の成分が少量残り、天然のダイヤモンドに比較してその
結晶性等が劣っている。H2 ガスを用いないでO2 ガス
を活性化して原子状酸素とすると、この原子状酸素はダ
イヤモンド以外のグラファイト成分などの炭素を選択的
に除去する作用が水素に比較して非常に強いとされてい
る。そして、CH4 あるいはCOとH2 のほかに数%の
酸素を添加すると、ダイヤモンドの膜質の向上や膜の成
長速度の増加が報告されている。また、特開平4−2140
94号公報には、炭素化合物のCH4 あるいはCO0.1%
〜20%、O2 が1ppm 〜10%、残部H2 であるCO/O
2 /H2 系ガスを用いてダイヤモンド膜を合成したこと
が述べられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】H2 ガスを用いたCV
D法でダイヤモンド膜を合成する際にO2 ガスを用いれ
ば、CH4 ガス濃度が高いときに発生する多量の炭素成
分を取り除くことができると考えられるが、CH4 −O
2 ガス系ではCVD装置の部材、例えばパッキングや真
空オイルなどの酸化による変質が起こり作業上の支障に
なる。また、CH 4 ガスを多量に混合した原料ガスを用
いてのダイヤモンド膜の合成については知られていな
い。COガスを多量に混合した原料ガスを用いてのダイ
ヤモンド膜の合成についても知られていない。
【0005】本発明の目的は、上述の問題を解決し、炭
化水素濃度あるいは一酸化炭素濃度の高い原料ガスを用
い、多量の炭素成分を取り除く良質のダイヤモンド膜を
合成する方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明のダイヤモンド膜の合成方法は、メタン、
酸素および水素を混合した原料ガスをプラズマ放電によ
り活性化して基板上にダイヤモンド膜を気相合成する方
法において、メタン濃度が20%以上であり原料ガス中の
酸素分がx%、メタン分がy%、水素分がz%のとき、
x+y+z=1ならばy>2x−0.1であることが有効
である。また、y<2x+0.05であることも有効であ
る。あるいは、一酸化炭素、酸素および水素を混合した
原料ガスをプラズマ放電により活性化して基板上にダイ
ヤモンド膜を気相合成する方法において、原料ガス中の
一酸化炭素濃度が20%以上、水素濃度が5%以上で、か
つ酸素濃度が1.5%以下であるものとする。原料ガス中
の一酸化炭素分がp%、酸素分がq%、水素分がr%の
とき、p+q+r=1ならばp>0.4q+0.3であるこ
とが有効である。いずれの方法においても、プラズマ発
光スペクトルの波長618nm にピークがあらわれないプラ
ズマ条件で成膜を行うことが有効である。
【0007】
【作用】炭化水素を高濃度に含む原料ガスを用いてダイ
ヤモンド膜を気相合成する場合、原料ガス中の酸素ガス
濃度を高めれば所定の法則に従えばCH4 ガスの濃度を
高めても良質のダイヤモンド膜を合成できる。また、原
料ガスに一酸化炭素、水素、酸素を用いるときには、酸
素ガス濃度を1.5%以下に抑えれば、5%以上の高濃度
で一酸化炭素を含む場合にも成膜でき、発生する多量の
炭素成分を取り除いて良質のダイヤモンド膜を合成でき
る。この場合も、原料ガス中の酸素ガス濃度が上記の枠
内で高めれば、それに応じてCOガス濃度を高めても良
質の膜が合成できる。
【0008】
【実施例】原料ガスとしてCH4 、O2 、H2 の混合ガ
スを用い、混合比を変化させて次の条件でμ波プラズマ
CVD法により、基板としてのダイヤモンド粉を用いて
超音波により表面の傷付処理をしたシリコン板上にダイ
ヤモンド膜を合成した。 原料ガス流量 100 sccm 反応圧力 30 Torr μ波出力 約250 W 基板温度 約850 ℃ 合成時間 3 時間 基板上に合成した膜中のダイヤモンドの存在は、X線回
折と走査型電子顕微鏡(SEM) を用いて確認した。図
1はその結果を示し、x%のO2 ガス、y%のCH4
ス、残りH2 ガスの原料ガスを用い、□印は良質のダイ
ヤモンド膜、○印はダイヤモンドを含む膜、●印はダイ
ヤモンドを含まない膜が合成されたことを示し、+印は
膜が合成されない場合である。図から明らかなように、
2 ガス濃度xが0のとき、すなわち原料ガスがCH4
とH2 のみよりなるときには、CH4 ガス濃度yは5%
までに抑えなければ良質のダイヤモンド膜は合成できな
かった。これに対し、O2 ガスを混ぜることにより60%
以上のCH4 ガス濃度でも良質のダイヤモンド膜を合成
できる。図中の線1はy=2x−0.1、線2はy=2x
+0.05であり、線30はx+y=1、すなわちH2 ガスを
含まない場合である。
【0009】これより、ダイヤモンドを含む膜を得るに
は、y>2x−0.1であることが必要であり、SEM観
察により明確な自形をもつことが確認される良質のダイ
ヤモンド膜を得るには、さらにy<2x+0.05の条件を
付け加えることが必要なことが分かる。図2は、μ波プ
ラズマCVD法での成膜時に、反応容器の窓と光ファイ
バ分光器とを連結した高速スペクトル解析装置を用いて
得られたプラズマ発光スペクトルのCH4 ガス濃度40%
の場合の例で、xの値が高くなると、波長618nm に見ら
れるOHに関係すると思われるピークがあらわれる。こ
れは過剰にO2 ガスがあると、H2 と反応してOHを形
成するためと思われる。このようなピークがあらわれる
と図1からわかるように膜が合成されない。良質なダイ
ヤモンド膜はそれよりややO2 ガス濃度が低いときに得
られるので、このプラズマ発光スペクトルを観察してO
2 ガス濃度を調整すれば良質のダイヤモンド膜が合成で
きる。
【0010】別の実施例では、原料ガスとして、CO、
2 、H2 の混合ガスを用い、混合比を変化させて上記
と同一条件で、傷付処理をしたシリコン板上にμ波プラ
ズマCVD法によりダイヤモンド膜を合成した。以上の
ようにして基板上に合成した膜は、X線回折、ラマン分
光とSEM観察によりダイヤモンドであることを確認し
た。図3はその結果をまとめたものである。*印は膜が
合成できない条件を表し、●印と○印の条件で合成した
膜はそれぞれX線回折よりダイヤモンドを含まない膜と
ダイヤモンドを含む膜であることがわかった。また、線
3で囲まれた区域内のΔ印および□印の膜はX線回折お
よびラマン分光より良質のダイヤモンド膜であり、そし
てそれぞれSEM観察によりダイヤモンドの自形がある
膜とない膜である。
【0011】また、1333cm-1に現れるダイヤモンドから
のラマン散乱ピークの強度と約1500cm-1に現れる非ダイ
ヤモンド炭素のブロードなラマン散乱ピークの強度との
比は、ダイヤモンドの膜質の評価に利用される。図4は
このラマン散乱ピーク強度比の酸素濃度依存性をCOが
5%と60%についてそれぞれ線4および5に示す。酸素
濃度の増加とともにダイヤモンド散乱の割合が増え、膜
質が向上している。COが60%の高濃度においても酸素
を添加するとCOが5%の場合を上回る特性が得られ
る。
【0012】以上より、原料ガス中の一酸化炭素ガス濃
度が20%以上で水素濃度が5%以上のとき、酸素ガス濃
度が1.5%以下であるとダイヤモンド膜の合成できるこ
とがわかる。また、原料ガス中の一酸化炭素濃度がp
%、酸素濃度がq%、水素濃度がr%のとき、p+q+
r=1ならばp>0.4 q+0.3 で、良質のダイヤモンド
膜が合成できた。
【0013】図5は、μ波プラズマCVD法での成膜時
に、分光器と光ファイバよりなる高速スペクトル解析装
置を反応容器の窓と連結し、得られたプラズマ発光スペ
クトルのCOガス濃度pが60%の場合の例である。酸素
濃度の値が高くなると、図5におけるように波長618nm
に見られるOHのピークが現れる。このようなピークが
現れるとやはり図3からわかるように膜が合成されな
い。良質なダイヤモンド膜はそれよりやや酸素ガス濃度
が低い時に得られるので、このプラズマ発光スペクトル
を観察して酸素ガス濃度を調整すれば良質なダイヤモン
ド膜が合成できる。また、波長618nm 以外にもOHのピ
ークが現れるが、COのピーク等と重なるので、このピ
ークが観察に適している。
【0014】
【発明の効果】本発明によれば、CVD法に用いる原料
ガスに炭化水素、水素のほかに酸素を加える場合、酸素
の濃度と炭化水素の濃度の関係を所定の範囲内に保つこ
とにより、良質のダイヤモンド膜を得ることができた。
この結果良質のダイヤモンド膜を得るための成膜条件の
自由度が高くなり、また酸素、水素の双方を原料ガスに
含ませるためにCVD装置部材の寿命を長くすることが
可能になった。また、本発明によれば、酸素ガス濃度を
1.5%以下に抑えることにより、一酸化炭素の濃度を高
め、水素との混合ガスによってダイヤモンドを合成する
ことができるようになった。この結果、良質のダイヤモ
ンド膜を得るための成膜条件の自由度が高くなった。そ
のほか、プラズマ発光スペクトルを利用すれば、成膜の
可否が判断でき、膜質の制御も可能で成膜操作の管理が
容易になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】原料ガス中のO2 ガスおよびCH4 ガス濃度と
合成された膜の性質との関係線図
【図2】CH4 ガス濃度40%でO2 ガス濃度をパラメー
タとしたプラズマ発光スペクトル図
【図3】原料ガス中のO2 ガスおよびH2 ガス濃度と合
成された膜の性質との関係線図
【図4】COガス濃度をパラメータとしてダイヤモンド
のラマン散乱ピーク強度と非ダイヤモンド炭素のラマン
散乱ピーク強度の比と酸素ガス濃度との関係線図
【図5】COガス濃度60%でO2 ガス濃度をパラメータ
としたプラズマ発光スペクトル図

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】メタン、酸素および水素を混合した原料ガ
    スをプラズマ放電により活性化して基板上にダイヤモン
    ド膜を気相合成する方法において、原料ガス中の酸素分
    がx%、メタン分がy%、水素分がz%のとき、x+y
    +z=1ならばy>2x−0.1であるダイヤモンド膜の
    合成方法。
  2. 【請求項2】y<2x+0.05である請求項1記載のダイ
    ヤモンド膜の合成方法。
  3. 【請求項3】一酸化炭素、酸素および水素を混合した原
    料ガスをプラズマ放電により活性化して基板上にダイオ
    ード膜を気相合成する方法において、原料ガス中の一酸
    化炭素濃度が20%以上、水素濃度が5%以上で、かつ酸
    素濃度が1.5%以下であることを特徴とするダイヤモン
    ド膜の合成方法。
  4. 【請求項4】原料ガス中の一酸化炭素分がp%、酸素分
    がq%、水素分r%のとき、p+q+r=1ならばp>
    0.4q+0.3である請求項3記載のダイヤモンド膜の合
    成方法。
  5. 【請求項5】プラズマ発光スペクトルの波長618nm にピ
    ークがあらわれないプラズマ条件で成膜を行う請求項1
    ないし4記載のダイヤモンド膜の合成方法。
JP22484793A 1992-09-11 1993-09-10 ダイヤモンド膜の合成方法 Pending JPH06199596A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009059798A (ja) * 2007-08-30 2009-03-19 Sumitomo Electric Ind Ltd ダイヤモンド電子素子の製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009059798A (ja) * 2007-08-30 2009-03-19 Sumitomo Electric Ind Ltd ダイヤモンド電子素子の製造方法

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