JPH0620028U - 入子自動交換装置 - Google Patents

入子自動交換装置

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JPH0620028U
JPH0620028U JP1483992U JP1483992U JPH0620028U JP H0620028 U JPH0620028 U JP H0620028U JP 1483992 U JP1483992 U JP 1483992U JP 1483992 U JP1483992 U JP 1483992U JP H0620028 U JPH0620028 U JP H0620028U
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律夫 瀬戸
季尾 坂倉
博 則武
健治 神尾
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株式会社精工舎
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 射出成形工程を自動化し、しかも短時間かつ
容易に入子交換作業を行なうとともに、射出成形ユニッ
ト全体を極めて小型化し製造コストを低減する。 【構成】 交換用入子69a,69bが収納される入子
収納手段5と、両面に入子58a,58bを機械的に把
持可能なアーム3を備えたアーム手段4と、入子収納手
段5の近傍にある読取り手段71とからなる。入子収納
手段5は、複数の入子収納部を有する収納棚64と、収
納棚を上下動させるシリンダ(駆動手段)63とを有し
ている。アーム3が、射出成形機2の金型68a,68
bと入子収納手段5の収納棚64との間を移動しながら
入子の運搬および着脱を行なう。シリンダ63の作動に
より収納棚を上下させることによって、複数の入子収納
部のうちの所望の収納部をアーム3と対向させることが
できる。従って、効率よく多数の入子を収納しておけ
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、射出成形機に付設される入子自動交換装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
射出成形機は、金型に設けられているキャビティに樹脂を注入して、その樹脂 を硬化させることにより、キャビティと実質的に同一形状の成形品を得るもので ある。ところが、金型に直接にキャビティを形成すると、異なった形状の部品を 成形する場合、その形状に応じたキャビティを有する金型に交換する必要がある 。すなわち、1台の射出成形機で複数種類の部品を成形する場合、その部品毎に 異なった金型を用意しておき、その都度交換する必要がある。
【0003】 しかし、上記のように金型全体を交換するには、大型で重い金型を交換するた めクレーン装置などの大がかりな装置が必要である。また、高価な金型を多数製 造する必要があるため、製造コストが高いという欠点がある。
【0004】 そこで、金型本体と、キャビティを有する小型の入子とを別設し、複数種類の 入子を選択的に、共通の金型本体に装着可能な構成としたものがある。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
上記のような入子交換式の金型とすることにより、コストの低減は可能となる 。しかし、従来の入子交換式金型装置では、金型本体を成形機より取り外して成 形機外で入子の着脱を行なった後、再び金型本体を成形機に取り付ける必要があ る。従って、やはり大型で重い金型本体を成形機に着脱するためのクレーン装置 などが必要であり、射出成形ユニット全体の大型化および高コスト化は避けられ ない。また、金型の成形機への着脱作業は、面倒かつ危険であるとともに作業時 間が長くかかる。そのため、金型交換の自動化は困難であり、射出成形工程の自 動化を図る上での1つの問題点になっている。
【0006】 そこで本出願人は、特願平2−261741号において、上記課題を解決し射 出成形工程の自動化が可能な入子自動交換装置を提案している。
【0007】 本考案の目的は、先願の入子自動交換装置よりも、さらに射出成形ユニットの 小型化および製造コストの低減が可能な入子自動交換装置を提供することにある 。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案に係る入子自動交換装置は、型開き状態の とき着脱自在な入子を有する1対の金型が取り付けられた射出成形機に対応して 設けられるものであって、複数の入子を収納可能な入子収納手段と、複数の入子 を着脱可能なチャック部を先端部に有し型開き状態にある両金型間と入子収納手 段の収納部との間で移動自在なアームを備えたアーム手段とを有している。そし て、この入子収納手段は、上下に並べて設けられている複数の入子収納部を有す る収納棚と、収納棚を上下動させる駆動手段とを含むものである。
【0009】
【実施例】
以下、本考案の詳細を添付図面に示す好適な一実施例にそって説明する。 図1,2に、本考案に係る入子自動交換装置1と、それに近接して図面下方
に 設置されている射出成形機2とからなる射出成形ユニット全体の平面図が示して ある。
【0010】 入子自動交換装置1は、図1において進退可能かつ回転可能なアーム3を有す るアーム手段4と、入子収納手段5と、読取り手段71とにより構成されている 。そこで、まずアーム手段4について以下に説明する。なお、以下の説明におい て、図1の左右方向をx方向、上下方向をy方向としている。
【0011】 図4に示すように、フレーム6上に固定されている固定テーブル7に中心孔7 aが穿設してあり、この中心孔7aにはリング状支持体8が固着されている。リ ング状支持体8には、支持腕9a,9bおよび支持板10を介して回転アクチュ エータ11が支持されている。回転アクチュエータ11の回転軸は、支持板10 を貫通し、カップリング12を介して回転テーブル13に固着されている。回転 テーブル13の下面には、リング状回転体14が設けられており、リング状回転 体14は、回転軸受15を介してリング状支持体8に回転自在に取り付けられて いる。従って、回転アクチュエータ11の駆動により、回転テーブル13はフレ ーム6の上方で回転するものである。
【0012】 回転テーブル13には、凸部13aが突出形成されており、この凸部13aの 上面にレール16が設けられている。回転テーブル13の上方にはベース板17 が位置しており、その下面の1対のスライダ18がレール16に嵌合し、ナット 19がスクリュー軸20に螺合している。このスクリュー軸20は一端にモータ 21(図1参照)が連結されており、詳述しないが、回転テーブル13上に回転 自在に支持されている。従って、モータ21の駆動により、スクリュー軸20が 回転し、それと螺合するナット19を介して、ベース板17はレール16および スライダ18にガイドされ図1のx方向に進退する。
【0013】 図3に示すように、ベース板17の両側部には凸部17aが突出形成されてお り、この凸部17aの上面にレール22が設けられている。ベース板17の上方 にはベース板23が位置しており、その下面に設けられているスライダ23aが レール22に嵌合している。また、ベース板17の上面には、駆動手段の一例と してのロッドレスシリンダ24が設けられており、このシリンダ24によって駆 動される移動体25はベース板23の下面に取り付けられている。従って、シリ ンダ24により移動体25が移動し、ベース板23はレール22およびスライダ 24にガイドされて図1のy方向に進退する。
【0014】 ベース板23の上方にはアーム3が位置しており、その下面に設けられたスラ イダ26が、ベース板23上面のレール27に嵌合されている。また、図4に示 すように、ベース板23の上面に配設してある1対の支持板28,29には、ス クリュー軸30が回転自在に支持されており、アーム3の内部に設けられている ナット31がこのスクリュー軸30に螺合している。図3に示すように、ベース 板23の上面には、支持板28の側方にホルダ32が配設してあり、このホルダ 32にモータ33(図1参照)が保持されている。モータ33の回転軸にはプー リ34が連結されており、支持板28を貫通するスクリュー軸30にはプーリ3 5が連結されている。そして、プーリ34とプーリ35との間には、タイミング ベルト36が掛け渡されている。従って、モータ33の駆動により、プーリ34 ,35およびタイミングベルト36を介してスクリュー軸30が回転し、それと 螺合するナット31(図4参照)が移動するため、スライダ26およびレール2 7にガイドされてアーム3が図1のy方向に移動する。
【0015】 次にアーム3について詳細に説明する。 図4に示すように、アーム3は、ナット31を有しモータ33の駆動により
移 動するアーム本体部37と、このアーム本体部37の先端に取り付けられるチャ ック部38とからなるものである。チャック部38の後端には2股部38a(図 1参照)が形成されており、この2股部38aに取付部材39(図1参照)が挟 み込まれた状態で連結軸40が貫通されている。連結軸40の周囲には4つの楕 円孔41が穿設してあり、この楕円孔41を介して取付部材39に固定用ねじ4 2が締め付けてある。この状態で取付部材39の円筒部39aがアーム本体部3 7の凹部内に角度調整可能に配設されている。また、取付部材39の円筒部39 aの周囲にも、楕円孔41と同様な4つの図示しない楕円孔が設けられており、 この楕円孔を介してアーム本体部37に固定用ねじ43が締め付けてある。従っ て、固定されているアーム本体部37に対し、チャック部38は、固定用ねじ4 2が楕円孔41内で動き得る範囲で連結軸40を中心として回転調整可能である とともに、固定用ねじ43が図示しない楕円孔内で動き得る範囲で円筒部39a を中心として回転調整可能である。
【0016】 次に、チャック部38の詳細な構成について図5,6を参照して説明する。 図5に示すように、チャック部38の先端は、側面方向から見て中間部に空
間 44を有する略コ字状に形成してあり、1対の支持梁45,46が固定されてい る。この支持梁45,46には上下2ヶ所にそれぞれシリンダ47,48,49 ,50が取り付けられている。シリンダ47,48,49,50の駆動軸47a ,48a,49a,50aにはジョイント51(図6参照)を介して把持部材5 2,53,54,55が取り付けられている。このような構成の例として、図6 には、シリンダ49と把持部材54との連結状態を詳細に示している。本実施例 では、シリンダ47,48,49,50としてエアシリンダを用いている。図5 ,6に示すように、前方の支持梁45に取り付けられているシリンダ47,48 と後方の支持梁46に取り付けられているシリンダ49,50とは、その駆動軸 が互いに対向するように取り付けてある。そして、把持部材52,53,54, 55は、上面から見てチャック部38の幅よりも広くなっており、それぞれの端 部が屈曲する爪部52a,53a,54a,55aとなっている。この爪部52 aと54a、爪部53aと55aはそれぞれ対向するように形成されている。把 持部材52,53,54,55には、それぞれ1対のシャフト56が固着されて おり、このシャフト56はそれぞれ軸受57により摺動自在に保持されている。 なお、詳述しないが入子金型58a,58bにはピン58c(図1参照)または 凹部(図示せず)が形成してあり、チャック部38には、入子のピン58cに嵌 合可能な凹部59aと、入子の凹部に挿入可能な凸部59bとを有する突出部5 9が一体的に形成されている。
【0017】 以上のような構成であり、図5に示すチューブ70(図5参照)を介して、シ リンダ47,48,49,50にエアが供給されると、その駆動軸47a,48 a,49a,50aが伸長し、把持部材52,53,54,55は、シャフト5 6および軸受57にガイドされながら、それぞれ内側へ移動する。こうして、爪 部52a,53a,54a,55aを溝部58dにくい込ませることにより、図 6に示すように、チャック部38は入子金型58a,58bを挾持可能である。
【0018】 なお図5に示すように、チャック部38には中央部に空間44が設けられてい るため、軽量化されているとともに、対向面側に突起が設けられている入子を把 持する場合も、その突起を空間44の位置に逃がすことにより何等支承なく把持 し得る。また、支持梁45,46を別部品として、図示しないボルトなどを用い てチャック部38に取り付ける構成としているため、製造が簡単である。
【0019】 以上のような構成であるため、入子金型を着脱可能なチャック部38を有する アーム手段4は、回転アクチュエータ11の作動によりフレーム6上で回転可能 であるとともに、モータ21の作動により図1のx方向に、シリンダ24および モータ33の作動により図1のy方向にそれぞれ進退可能である。さらに、チャ ック部38は、連結軸40を中心として回転調整可能、かつ円筒部39aを中心 として回転調整可能である。従って、使用者が適宜に制御することにより、チャ ック部38は後述する射出成形機2や入子収納手段5に対して進退し、入子58 a,58bを着脱したり搬送したりする。
【0020】 次に入子収納手段5について説明する。 入子収納手段5は、図7に示すように、フレーム6(図4参照)に近接して
配 置してあるフレーム60上に、支持板61,固定テーブル62が固定してあり、 支持板61の下面には駆動手段の一例としてのシリンダ63が取り付けてある。 このシリンダ63の駆動軸63aは、固定テーブル62を貫通して上方へ突出し ている。固定テーブル62の上方には、収納棚64が配置してあり、この収納棚 64の下板64aにシリンダ63の駆動軸63aが当接している。また、下板6 4aには1対のガイド軸65が固着され、このガイド軸65は軸受66,固定テ ーブル62,支持板61,フレーム60を貫通して下方へ延出して、その下端部 に固着された板部材67により連結されている。なおこの板部材67には孔部6 7aが穿設してあり、この孔部67a内にシリンダ63が位置している。ガイド 軸65の上端にはストッパ65aが固着されており、ストッパ65aと軸受66 とが当接することにより、ガイド軸65の降下範囲が規制される。
【0021】 収納棚64について説明すると、図7において、下板64aの両端部に側板6 4bが固着されており、この側板64bに棚板64c,64dが架けわたされて おり、上下2段の入子収納部が、それぞれ1対ずつ互いに対向するように設けら れ、交換用の入子金型69a,69bがそれぞれ収納可能である。図7には、上 段に入子が収納され、下段は未収納の状態を示している。そして側板64bの上 端には上板64eが取り付けられている。棚板64c,64dには流路溝(図示 せず)が設けられており、この流路溝内を加熱された湯または油などの流体が循 環されることにより、収納された入子69a,69bが予熱される。
【0022】 このような構成であるため、シリンダ63が駆動されて駆動軸63aが伸縮す ると、収納棚64およびその中に収納されている入子69a,69bは上下に移 動する。このとき、ガイド軸65は軸受66,固定テーブル62,支持板61, フレーム60のそれぞれの孔部内を、板部材67はシリンダ63の外周を摺動し ながら、収納棚64の上下動をガイドする。
【0023】 図4,8に示すように、固定テーブル7の先端には、読取り手段71が設けら れている。この読取り手段71は、脚部72に矩形状の枠体73が支持されてい る。この枠体73の上板の下面にはシリンダ74aが取り付けられており、この シリンダによって駆動される移動体75aには取付板76aを介してバーコード リーダ77aが固定されている。また、枠体73の下板の上面には、移動体75 bを駆動するシリンダ74bが取り付けられ、移動体75bには取付板76bを 介してバーコードリーダ77bが固定されている。従って、枠体73内において 、バーコードリーダ77a,77bは互いに対向して、図8左右方向(図1y方 向)に独立して移動可能である。また、枠体73内は、入子58a,58bを装 着した状態でアーム3が挿通可能であり、このときにシリンダ74a,74bを 駆動してバーコードリーダ77a,77bを走査させることにより、入子58a ,58bの上面または下面に設けられた識別情報としてのバーコード78(図1 参照)を読取ることができる。なお、このバーコード78は、各入子の種類を示 しており、これをバーコードリーダ77a,77bによって読取ることによって 入子の種類を判別することができる。
【0024】 図1に示す射出成形機2は、アーム手段4と近接し、かつアーム手段4の回転 軸を中心として入子収納手段5とおよそ90°の角度をなす位置(図面下方)に 設けられている。金型68a,68b(本実施例では可動側金型が68a、固定 側金型が68b)には、入子58a,58bがそれぞれ着脱可能な入子挿入凹部 (図示せず)がパーティングライン面(PL面)に直角方向に設けられ、この入 子挿入凹部に装着された入子は、固定手段の一例としてのキー(図示せず)を金 型58a,58bのPL面に平行に設けられたキー溝(図示せず)に挿入するこ とにより固定される。従って、図1に示す型開き状態から金型68a,68bを 閉じることにより入子58a,58b間に構成されるキャビティ(図示せず)に 、成形材料が注入され、樹脂成形品が得られる。
【0025】 本実施例の射出成形ユニットの構成は以上の通りであり、アーム手段4のチャ ック部38により、射出成形機2の金型68a,68bに装着されている入子を 把持して抜き取り、入子収納手段5へ搬送して収納し、また入子収納手段5に収 納されている他の入子を把持して射出成形機2へ搬送して金型68a,68bに 装着することにより入子の交換が行なわれる。このような動作の詳細について以 下に説明する。なお以下の説明においては、金型68a,68bに予め装着され ている入子を58a,58bとし、新たに装着される入子を69a,69bとし て示している。
【0026】 射出成形機2において、予め金型68a,68bに装着されていた入子58a ,58bによる成形部品生産が完了し、異なった形状の別の部品の生産を行なう 場合について説明する。まず図1に示す型開き状態において、ベース板17上で シリンダ24を作動させてベース板23を、ベース板23上でモータ33の作動 によりアーム3を、それぞれy方向に移動させて、チャック部38を金型68a ,68bの間隙に位置させる。この位置でモータ21の作動によりベース板17 をx方向に移動させてチャック部38を可動側金型68aに近接させ、入子58 aのピン58cを凹部59aに嵌合させた状態で、キーを抜き取り入子58aを 金型68aから解放状態とする。それと同時に、シリンダ47,48,49,5 0にエアを供給し、爪部52a,53a,54a,55aを互いに内側へ向けて 移動させて溝部58dにくい込ませ、入子58aをチャック部38により把持す る(図6参照)。そこでモータ21を作動させてチャック部38をx方向に移動 させ、入子58aを可動側金型68aから完全に脱出させる。
【0027】 このようにして入子58aをアーム3により保持し、シリンダ24およびモー タ33を作動させベース板23およびアーム3をy方向に移動させてアーム手段 4を縮め、この状態で回転アクチュエータ11を作動させ回転テーブル13を時 計方向に90°回転させる。すなわち、アーム3の長手方向がx方向に位置し、 チャック部38が入子収納手段5の方向を向くようにアーム手段4全体を移動さ せる。この状態を図2に示している。そこで、再びシリンダ24およびモータ3 3を作動させてベース板23およびアーム3をx方向に移動させ、チャック部3 8を入子収納手段5の1対の入子収納部の間隙に位置させる。そして、モータ2 1を作動させてベース板17をy方向に移動させてチャック部38を収納棚64 に近接させ、入子58aを未収納状態の下段の入子収納部に位置させる。それか らシリンダ47,48,49,50へのエアの供給を停止し、爪部52a,53 a,54a,55aを溝部58dから離し、入子58aをチャック部38から離 脱させ棚板64c上に載置する。なお、予め入子収納手段5の上段の入子収納部 には、交換用の入子69a,69bが収納され、読取り手段71によりバーコー ド78を読取って種類を確認されたうえで収納棚64は図7の鎖線のように上昇 させた状態にセットされている。この作業については後述する。
【0028】 入子58aを棚板64c上に載置すると、シリンダ63を作動させて、図7に 示すように収納棚64を下降させる。すると、上段の入子収納部に収納されてい る入子69aとチャック部38とは、互いに対向する位置になる。そこで入子6 9aのピン69cを凹部59aに嵌合させるとともに、シリンダ47,48,4 9,50にエアを供給し、爪部52a,53a,54a,55aを溝部69dに くい込ませて、入子69aをチャック部38により把持する。そこでモータ21 を作動させてチャック部69を図2のy方向に移動させ、入子69aを収納棚6 4から完全に脱出させる。
【0029】 入子69aをアーム3により保持すると、シリンダ24およびモータ33を作 動させベース板23およびアーム3を図2ののx方向に移動させてアーム手段4 を縮めた状態で、回転アクチュエータ11を作動させ回転テーブル13を反時計 方向に90°回転させ、再びチャック部38が射出成形機2の方向を向くように アーム手段4全体を移動させる。そこで、シリンダ24およびモータ33により ベース板23およびアーム3をy方向に移動させ、チャック部38を金型68a ,68bの間隙に位置させる。そして、入子69aを金型68aの入子挿入凹部 に挿入させるように、モータ21によりベース板17を図1のx方向に移動させ る。そして、シリンダ47,48,49,50へのエアの供給を停止し、爪部5 2a,53a,54a,55aを溝部69dから離すとともに、キーを挿入し入 子69aを金型68aに固定する。
【0030】 以上のようにして可動側金型68aの入子の交換が完了したとき、モータ21 の作動によりベース板17を図1のx方向にさらに移動させてチャック部38を 固定側金型68bに近接させ、入子58bの凹部(図示せず)に凸部59bを嵌 合させた状態で、キーを抜き取り入子58bを金型68bから解放するとともに 、シリンダ47,48,49,50にエアを供給し、爪部52a,53a,54 a,55aを互いに内側へ向けて移動させて溝部58dにくい込ませて、入子5 8bをチャック部38により把持する。その後、可動側の場合と同様に、アーム 3を伸縮させるとともに回転させて入子収納手段5の下段の入子収納部に入子5 8bを収納し、収納棚64を下降させて上段の入子収納部に収納されている入子 69bをチャック部38で把持し、再びこのアーム3を回転させて入子69bを 金型68bに装着する。
【0031】 このようにして、金型68a,68bに予め装着されている入子58a,58 bを、入子収納手段5に収納されている別の入子69a,69bと交換する。
【0032】 次に、上記のような入子交換工程のための準備作業について説明する。 使用前に、まず入子収納手段5の下段の入子収納部(棚板64c上)に、使
用 者が手作業で交換用入子69a,69bを収納する。そして、シリンダ63を駆 動して収納棚を上昇させ(図7鎖線図示)、アーム3を駆動して下段の入子収納 部に対向させ交換用入子69aを把持する。交換用入子を下段の入子収納部から 抜き出したら、アーム3を収納棚64内から一旦退却させた状態で収納棚64を 下降させ、それから再びアーム3を収納棚64方向へ移動させる。この過程中、 アーム3に把持された交換用入子69aが読取り手段71内に位置したところで アーム3を停止させ、シリンダ74a,74bを作動させバーコードリーダ77 a,77bを走査させる。走査されたバーコードリーダ77a,77bが、交換 用入子69aの上面または下面に設けられているバーコード78(図1参照)と 対向したときに、このバーコード78を読取って交換用入子69aの種類を判別 し、適正な入子が把持されているか否かを確認する。適正な入子69aが把持さ れている場合は、アーム3を収納棚64の上段の入子収納部に対向させ、交換用 入子69aを棚板64d上に載置する。もう一つの交換用入子69bについても 同様に、上段の入子収納部に収納する。このようにして交換用入子69a,69 bを入子収納手段5の上段の入子収納部に収納した状態で、前述の入子交換工程 を行なう。なお、使用者が手作業で上段の入子収納部に交換用入子を収納すると 、作業に労力を要するとともに危険性が高いため、本実施例では交換用入子を一 旦下段の入子収納部に手作業で入れた後、アーム手段4により上段の入子収納部 に移動する方法を採用している。このように、交換用入子の手作業による出し入 れは、入子収納部下段においてのみ行なうようにすることによって安全性を高め ている。
【0033】 また、入子交換工程が完了したら、射出成形機2により部品製造が行なわれて いる最中に、下段の入子収納部に収納されている使用後の入子58a,58bを 使用者が取り出した後、上記と同様に次の交換用入子を入子収納手段5に収納す る。このように、成形中に次の部品製造のための交換用入子の収納および種類の 確認を行なっているので、時間的な無駄がなく効率的に作業が行なえる。また、 交換用入子は収納棚64の加熱により、予め温められているので、入子の交換作 業が完了すると、すぐに射出成形工程に進むことが可能である。
【0034】 本考案は比較的軽量かつ小型の入子のみを交換する構成であるため、金型全体 を保持するためのクレーンのような大型かつ高強度の装置を必要とせず、小型で 軽量のアーム3により入子の保持が可能であるため、射出成形ユニット全体を極 めてコンパクトにすることができる。
【0035】 入子収納手段5は、上下2段の入子収納部を有し、シリンダ63により上下に 移動可能なエレベータ式の構成であるため、あまりスペースを要せず多数の交換 用の入子を効率的に収納しておける。従来、上下2段の入子収納部を有する入子 収納手段を用いる場合は、アーム手段4にはXYテーブル機構や回転機構などに 加えて、上段および下段の入子収納部に対向させるために上下動させる機構が必 要であった。従って、アーム手段には様々な駆動機構が設けられその構成は極め て複雑になっていた。しかし、上記の構成では、アーム手段4に上下動するため の機構を設ける必要がなく、構成が簡単になる。なお、上記実施例のような上下 2段構成に限られず、3段以上の構成としてもよい。また、奥行を長くし、1段 に多数の入子を並置させることもできる。このようにして、多数の交換用入子を 収納しておくと、射出成形自動化のうえで効果的である。
【0036】 上記実施例では、1本のアーム3の両面に選択的に入子を把持し得るようにシ リンダ47,48,49,50および把持部材52,53,54,55を設けて いるため、ワーク把持時にもあまり広いスペースを必要せず、装置の小型化に寄 与する。また、4つのシリンダ47,48,49,50は同時に作動させるもの であるため、その駆動機構も簡単である。なお、上記のように入子を把持部材に よって機械的に把持するようになっているので、金属製の入子を把持する上で信 頼性が高い。
【0037】 また、アーム3の伸縮を、シリンダ24によるベース板23の移動と、モータ 33によるアーム3の移動との2段式としているため、特にアーム3の縮んだ状 態においてその長手方向の長さを極めて短くしコンパクト化できるとともに、シ リンダ24およびモータ33を同時に作動させることによりアーム3を所定距離 進出させるための動作時間を短縮することができる。この2段式構成において、 一方を製造コストの低いシリンダ24による駆動にし、他方を微調整の行ない易 いモータ33とスクリュー軸30による駆動としているため、比較的低コストで 微調整可能な伸縮機構を構成している。
【0038】 上記実施例では、1つの金型に対して1つの入子を装着する構成を示している が、これに限定されるものではなく、1つの金型に複数の入子挿入凹部を設け、 複数個の入子を装着する構成とすることもできる。このような場合、当然アーム 3のチャック機構も図5,6に示す構成ではなく複数個の入子をアーム3の一方 の面に把持可能な構成に交換する必要があるが、上記の構成ではアーム3をアー ム本体部37とチャック部38との2部材で構成しているため、チャック部38 のみの交換により様々な入子に簡単に対応可能である。
【0039】 このような例が図9〜11に示してある。図9に示す金型79には、4つの凹 部79aが設けられている。この凹部79aに挿入可能な入子80a,80b, 80c,80dは、連結板81,82a,82cにより一体的に連結されている 。その詳細な構成を図10に示している。連結板81には切欠部81a,81b ,81c,81dが設けられており、この切欠部81a,81b,81c,81 dに入子80a,80b,80c,80dが嵌合され、その上部および下部に入 子脱落防止のための連結板82a,82bがボルト97によって固着されている 。連結板82a,82bは、ピン81eにより規制されて位置決めされており、 切欠部81a,81b,81c,81dと連結板82a,82bとに区画された 空間内に、入子80a,80b,80c,80dは僅かな隙間(0.1〜0.2 mm程度)をもって保持される。このようにして入子80a,80b,80c, 80dは連結されており、この連結状態において金型79への着脱が行なわれて いる。なおこの場合、射出成形を行なう際も連結板81,82a,82bが取り 付けられたままの状態で、入子80a,80b,80c,80dに設けてある図 示しないキャビティにより成形が行なわれる。
【0040】 図11(a),(b)には、上記構成の金型79に装着する複数(本実施例で は4個)の入子を把持可能なチャック部83が示してある。このチャック部83 には2股部83a,透孔83b,楕円孔83cが設けられており、外形およびア ーム本体部37への取付け方法はは前述のチャック部38と同一である。そして 、中間部に「日」字状の入子保持部83dが設けられ、その前方および後方にそ れぞれ支持梁84,85が取り付けられている。支持梁84,85にはエアシリ ンダ86,87が取り付けられており、このシリンダ86,87の駆動軸86a ,87aにはジョイント88を介して把持部材89,90が取り付けられている 。前方の支持梁84に取り付けられているシリンダ86と後方の支持梁85に取 り付けられているシリンダ87とは、その駆動軸が互いに対向するように取り付 けてある。そして、把持部材89,90は上面から見て幅広になっており、それ ぞれの端部が屈曲して爪部89a,90aとなっている。この爪部89aと90 aは対向するように形成されている。把持部材89,90には、それぞれ4つの シャフト91が固着されており、このシャフト91はそれぞれ軸受92により摺 動自在に保持されている。なお、図9に示す入子80a,80b,80c,80 dにはピン80e,80f,80g,80hが形成してあり、チャック部83に は、このピンに嵌合可能な凹部93が形成されている。
【0041】 以上のような構成であり、図11に示すように、シリンダ86,87にチュー ブ94よりエアが供給されると、その駆動軸86a,87aが伸長し、シャフト 91および軸受92にガイドされながら、把持部材89,90はそれぞれ内側へ 移動する。こうして、爪部89a,90aが連結板81を挟み込むことにより、 チャック部83は入子80a,80b,80c,80dを同時に挾持可能である 。なお、チャック部83の反対側の面にも同様な連結板95で連結された入子9 6a,96b,96c,96dを挟持可能である。入子80a,80b,80c ,80dは僅かな隙間をもって保持されているため、アーム3から金型79へ装 着する際には若干移動させながら凹部79a内へ挿入でき、僅かな誤差を許容し 得るので作業が簡単である。
【0042】 このように、金型および入子の構成が変わると、1個の入子を把持するための チャック部38や複数の入子を把持するためのチャック部83などを用意し、チ ャック部のみを交換すればよいので、アーム全体を交換する必要はなく合理的で ある。さらに、チャック部38,83はアーム本体部37に対して回転調整可能 であるため、チャック部38が金型の入子挿入凹部に適切な角度および位置関係 で近接し得るように微調整が可能である。
【0043】 上記の実施例では、入子の交換に際して、まず可動側金型の入子を交換した後 で固定側金型の入子を交換するようにしたが、これに限定されるものではなく、 固定側金型の入子を交換した後で可動側金型の入子を交換するようにしてもよい し、両金型の入子をそれぞれ取り外しておいて、その後に両金型に入子をそれぞ れ装着してもよい。また、実施例では、金型から取り外した入子を入子収納手段 5の上段の入子収納部に収納し、下段の入子収納部から取り出した入子と交換し ているが、これらを逆にして、金型から取り外した入子を上段に収納し、下段に 予め収納していた入子と交換してもよい。
【0044】 また、アーム手段4が設けてあるフレーム6と、入子収納手段5が設けてある フレーム60とは共通としてもよい。
【0045】 上記実施例では、加熱された流体を棚板64c,64dに循環させる構成とし たが、棚板64c,64dにニクロム線を埋設してこれに電流を流すなどして入 子を予熱する構成としてもよく、他にも種々の方法が適用可能である。
【0046】 また上記実施例は入子を金型のPL面に直角に挿脱するとしたが、入子を金型 のPL面に平行に挿脱する場合にも本考案は適用可能であるなど、本考案は種々 の変更が可能である。
【0047】
【考案の効果】
本考案に係る入子自動交換装置によると、自動的に入子を金型より取外し収納 部へ収納し、かつ収納部の他の種類の入子を金型へ装着するようにしたために、 射出成形ユニットの自動運転が可能となる。また入子のみを交換することとした ために、交換装置そのものを小型化することができ、また交換作業がより安全に なる。そして、入子収納手段に複数列の入子収納部を設け、駆動手段により上下 に移動可能なエレベータ式の構成としているので、あまりスペースを要せず多数 の交換用の入子を効率的に収納しておける。そのため、アーム手段に上下動する ための機構を設ける必要がなく、構成が簡単になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の入子自動交換装置を含む射出成形ユニ
ットの一部破断縮小平面図
【図2】入子自動交換装置の作動状態を示す射出成形ユ
ニットの一部破断縮小平面図
【図3】入子自動交換装置のアーム手段の要部背面図
【図4】アーム手段の要部側面図
【図5】アーム手段のチャック部の要部拡大側面図
【図6】チャック部の要部拡大平面図
【図7】入子自動交換装置の入子収納手段の正面図
【図8】入子自動交換装置の読取り手段の正面図
【図9】金型および入子の他の実施例を示す要部拡大斜
視図
【図10】連結板の拡大平面図
【図11】チャック部の他の実施例を示す要部拡大平面
図および側面図
【符号の説明】
1 入子自動交換装置 2 射出成形機 3 アーム 4 アーム手段 5 入子収納手段 58a,58b 入子 63 シリンダ(駆動手段) 64 収納棚 68a,68b 金型 69a,69b 入子 79 金型 80a,80b,80c,80d 入子 96 入子
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29C 33/76 7148−4F (72)考案者 神尾 健治 東京都墨田区太平四丁目1番1号 株式会 社精工舎内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 型開き状態のとき着脱自在な入子を有す
    る1対の金型が取り付けられた射出成形機用の入れ子自
    動交換装置であって、 複数の上記入子を収納可能な入子収納手段と、複数の上
    記入子を着脱可能なチャック部を先端部に有し上記型開
    き状態にある上記両金型間と上記入子収納手段の収納部
    との間で移動自在なアームを備えたアーム手段とを有
    し、 上記入子収納手段は、複数の入子収納部を有する収納棚
    と、上記収納棚を上下動させる駆動手段とを含むことを
    特徴とする入子自動交換装置。
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