JPH06202407A - 画像形成装置 - Google Patents
画像形成装置Info
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- JPH06202407A JPH06202407A JP4361308A JP36130892A JPH06202407A JP H06202407 A JPH06202407 A JP H06202407A JP 4361308 A JP4361308 A JP 4361308A JP 36130892 A JP36130892 A JP 36130892A JP H06202407 A JPH06202407 A JP H06202407A
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- Control Or Security For Electrophotography (AREA)
- Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】画像品位に関連するプロセスに関わる状態量を
用いて画像形成プロセスにおける画像劣化の要因を推定
することを可能とする。 【構成】画像形成装置の各プロセスにおける各状態量を
検知する検出器及びパラメータの変更を行う補正機構が
コントローラ100に接続される。この構成により、例
えば潜像プロセスにおける一次帯電器の電流量IP ,感
光ドラムの表面電位VS 等の状態量、或いは電圧補正係
数RLAMP等の補正係数がコントローラ100に入力され
る。コントローラ100は入力された状態量もしくは補
正係数と、コントローラ100内部のメモリに記憶され
ているメンバーシップ関数及びファジィルールを用いて
ファジィ推論を実行し、各プロセス要素の故障率もしく
は誤設定率を表示装置101,記録装置102,伝送装
置103等へ出力する。
用いて画像形成プロセスにおける画像劣化の要因を推定
することを可能とする。 【構成】画像形成装置の各プロセスにおける各状態量を
検知する検出器及びパラメータの変更を行う補正機構が
コントローラ100に接続される。この構成により、例
えば潜像プロセスにおける一次帯電器の電流量IP ,感
光ドラムの表面電位VS 等の状態量、或いは電圧補正係
数RLAMP等の補正係数がコントローラ100に入力され
る。コントローラ100は入力された状態量もしくは補
正係数と、コントローラ100内部のメモリに記憶され
ているメンバーシップ関数及びファジィルールを用いて
ファジィ推論を実行し、各プロセス要素の故障率もしく
は誤設定率を表示装置101,記録装置102,伝送装
置103等へ出力する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像形成装置及び故障
診断方法に関する。
診断方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真技術を用いる画像形成装置にお
いては、装置の構成部材に故障、耐久劣化等を生ずる
と、形成画像において、濃度薄、カブリ、濃度ムラ等が
発生する。例えば濃度ムラに関して説明すると、均一な
複写画像を得るには、帯電工程において感光体を均一に
帯電し、露光工程において感光体を均一に除電すること
が必要である。ところが、帯電装置が装置内に浮遊する
現像材などで汚れて帯電ムラを生じたり、露光ランプが
劣化して光量ムラを生ずると感光体上の電位分布が不均
一となり、濃度ムラの原因となる。また、これら帯電工
程や露光ランプ等の劣化、故障等が濃度薄やカブリの発
生原因となることは言うまでもない。
いては、装置の構成部材に故障、耐久劣化等を生ずる
と、形成画像において、濃度薄、カブリ、濃度ムラ等が
発生する。例えば濃度ムラに関して説明すると、均一な
複写画像を得るには、帯電工程において感光体を均一に
帯電し、露光工程において感光体を均一に除電すること
が必要である。ところが、帯電装置が装置内に浮遊する
現像材などで汚れて帯電ムラを生じたり、露光ランプが
劣化して光量ムラを生ずると感光体上の電位分布が不均
一となり、濃度ムラの原因となる。また、これら帯電工
程や露光ランプ等の劣化、故障等が濃度薄やカブリの発
生原因となることは言うまでもない。
【0003】以上のような濃度薄やカブリ、濃度ムラ等
の原因判定は、メンテナンスを行う者が記録紙上に形成
された画像等を見て推定している。また、画像形成装置
による自己診断も行われており、感光体上のトナー像濃
度や電位を、濃度センサー、電位センサーによりモニタ
し、自己診断している。そして、この自己診断の方法と
しては、装置内の各プロセス要素の状態量にしきい値を
設けて、そのしきい値を基準に故障箇所の判断を行って
いる。
の原因判定は、メンテナンスを行う者が記録紙上に形成
された画像等を見て推定している。また、画像形成装置
による自己診断も行われており、感光体上のトナー像濃
度や電位を、濃度センサー、電位センサーによりモニタ
し、自己診断している。そして、この自己診断の方法と
しては、装置内の各プロセス要素の状態量にしきい値を
設けて、そのしきい値を基準に故障箇所の判断を行って
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の故障箇所の診断
技術では、故障原因を特定するための状態量と故障箇所
の対応が1対1であり、原因となる状態量を測定するこ
とにより、故障の有る・無しが判断されていた。そし
て、この判断のためには、各状態量にしきい値を設け
て、所定のしきい値を越えた場合にのみ故障と診断する
方法がとられている。しかしながら、出力画像の濃度管
理のように、各プロセス要素の故障・劣化が比較的緩や
かに進行する場合の故障診断においては、従来の診断技
術では診断結果に誤りが生じたり、極端な結果を出力さ
れることがあった。さらに、従来の診断技術では、故障
原因を特定するための状態量と故障箇所の対応が1対1
のために、複数の状態量を用いて、相互の関連性をみな
がら、複数の故障箇所を診断することは困難であった。
技術では、故障原因を特定するための状態量と故障箇所
の対応が1対1であり、原因となる状態量を測定するこ
とにより、故障の有る・無しが判断されていた。そし
て、この判断のためには、各状態量にしきい値を設け
て、所定のしきい値を越えた場合にのみ故障と診断する
方法がとられている。しかしながら、出力画像の濃度管
理のように、各プロセス要素の故障・劣化が比較的緩や
かに進行する場合の故障診断においては、従来の診断技
術では診断結果に誤りが生じたり、極端な結果を出力さ
れることがあった。さらに、従来の診断技術では、故障
原因を特定するための状態量と故障箇所の対応が1対1
のために、複数の状態量を用いて、相互の関連性をみな
がら、複数の故障箇所を診断することは困難であった。
【0005】例えば、濃度ムラの原因には様々な因子が
あり、しかも、それらの因子は複雑に絡み合っているた
め、原因判定にあたってはメンテナンス者に高度な知識
と経験が要求され、誤判定の危険もある。また、各セン
サーと連動した自己判定を行うには、多くの実験データ
をもとに複雑な判定プログラムを作る必要がある。前述
したように、濃度ムラの原因は多数あるので、プログラ
ムを作成するためには原因の候補となる各部材の劣化度
合いのそれぞれの変化と、濃度ムラの変化との対応を実
験的に求めておく必要がある。即ち、プログラム作成以
前に膨大な実験データテーブルが必要となり、多大な時
間と手間とを要する。従って、実際には多くの候補を考
慮しきれず、候補のうち特に重要なものだけを考慮する
にとどまることが多い。
あり、しかも、それらの因子は複雑に絡み合っているた
め、原因判定にあたってはメンテナンス者に高度な知識
と経験が要求され、誤判定の危険もある。また、各セン
サーと連動した自己判定を行うには、多くの実験データ
をもとに複雑な判定プログラムを作る必要がある。前述
したように、濃度ムラの原因は多数あるので、プログラ
ムを作成するためには原因の候補となる各部材の劣化度
合いのそれぞれの変化と、濃度ムラの変化との対応を実
験的に求めておく必要がある。即ち、プログラム作成以
前に膨大な実験データテーブルが必要となり、多大な時
間と手間とを要する。従って、実際には多くの候補を考
慮しきれず、候補のうち特に重要なものだけを考慮する
にとどまることが多い。
【0006】画像形成装置の信頼性を向上させるという
要求に応ずるためには、上述のような画像の目視判定よ
りは、判定の自動化が要求される。そして、多数の状態
量の情報を取り込み、しかも簡易な判定プログラムに基
づく判定法が必要となる。
要求に応ずるためには、上述のような画像の目視判定よ
りは、判定の自動化が要求される。そして、多数の状態
量の情報を取り込み、しかも簡易な判定プログラムに基
づく判定法が必要となる。
【0007】本発明は上記の問題点に鑑みてなされたも
のであり、画像品位に関連するプロセスに関する状態量
を用いて画像形成プロセスにおける画像劣化の要因を推
定することが可能な画像形成装置及び故障診断方法を提
供することを目的とする。
のであり、画像品位に関連するプロセスに関する状態量
を用いて画像形成プロセスにおける画像劣化の要因を推
定することが可能な画像形成装置及び故障診断方法を提
供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明による画像形成装置は以下の構成を備える。
即ち、感光体上に潜像を形成し、該潜像を可視像として
記録媒体上に転写して画像を形成する画像形成装置であ
って、前記記録媒体上に形成される形成画像の品位に関
連する少なくとも1つのプロセス要素に関わる状態量を
入力する入力手段と、前記入力手段が入力する状態量と
前記プロセスの故障率とを定性的に関連づけるための推
論情報を記憶する記憶手段と、前記入力手段により入力
された状態量と前記情報とに基づいてファジィ推論処理
を行い、前記プロセス要素の故障率もしくは誤設定率の
少なくともいずれかを出力する推論手段と、を備える。
めの本発明による画像形成装置は以下の構成を備える。
即ち、感光体上に潜像を形成し、該潜像を可視像として
記録媒体上に転写して画像を形成する画像形成装置であ
って、前記記録媒体上に形成される形成画像の品位に関
連する少なくとも1つのプロセス要素に関わる状態量を
入力する入力手段と、前記入力手段が入力する状態量と
前記プロセスの故障率とを定性的に関連づけるための推
論情報を記憶する記憶手段と、前記入力手段により入力
された状態量と前記情報とに基づいてファジィ推論処理
を行い、前記プロセス要素の故障率もしくは誤設定率の
少なくともいずれかを出力する推論手段と、を備える。
【0009】又、上記の目的を達成するための本発明に
よる故障診断方法は以下の工程を備える。即ち、感光体
上に潜像を形成し、該潜像を可視像として記録媒体上に
転写して画像を形成する故障診断方法であって、前記記
録媒体上に形成される形成画像の品位に関連する少なく
とも1つのプロセス要素に関わる状態量を入力する入力
工程と、前記入力工程により入力された状態量と、前記
入力工程が入力する状態量と前記プロセスの故障率とを
定性的に関連づけるための推論情報とに基づいてファジ
ィ推論処理を行い、前記プロセス要素の故障率もしくは
誤設定率の少なくともいずれかを出力する推論工程と、
を備える。
よる故障診断方法は以下の工程を備える。即ち、感光体
上に潜像を形成し、該潜像を可視像として記録媒体上に
転写して画像を形成する故障診断方法であって、前記記
録媒体上に形成される形成画像の品位に関連する少なく
とも1つのプロセス要素に関わる状態量を入力する入力
工程と、前記入力工程により入力された状態量と、前記
入力工程が入力する状態量と前記プロセスの故障率とを
定性的に関連づけるための推論情報とに基づいてファジ
ィ推論処理を行い、前記プロセス要素の故障率もしくは
誤設定率の少なくともいずれかを出力する推論工程と、
を備える。
【0010】尚、本発明において入力手段で扱う状態量
とは、各プロセス要素における各種測定値の他に、プロ
セス要素に対して設定された補正係数等の設定値をも含
むものである。
とは、各プロセス要素における各種測定値の他に、プロ
セス要素に対して設定された補正係数等の設定値をも含
むものである。
【0011】
【作用】上述の構成もしくは工程により、濃度管理や濃
度ムラ等の記録媒体上の形成画像の品位に関係するプロ
セスに関わる状態量と、各状態量と前記プロセスの故障
率もしくは誤設定率とを定性的に関連づけるための推論
情報とに基づいて各プロセス要素の故障率または誤設定
率をファジィ推論により決定する。
度ムラ等の記録媒体上の形成画像の品位に関係するプロ
セスに関わる状態量と、各状態量と前記プロセスの故障
率もしくは誤設定率とを定性的に関連づけるための推論
情報とに基づいて各プロセス要素の故障率または誤設定
率をファジィ推論により決定する。
【0012】
【実施例】以下に添付の図面を参照して本発明の好適な
実施例について説明する。
実施例について説明する。
【0013】<実施例1>図1は本実施例における画像
形成装置の概略構成を示す側断面図である。図におい
て、1は画像形成装置であり、電子写真技術を使用して
記録媒体への可視画像の形成を行うものである。本画像
形成装置1は複写機、印刷機、ファクシミリ、プリンタ
等で用いられる。像担持体である感光ドラム2の周辺に
は、感光ドラム上の電位を消去する除電器3と、帯電を
行う一次帯電器4と、トナーを付着させる現像器5と、
感光ドラム上の余分なトナーを除去するはぎ取りローラ
6と、転写材にトナーを付着させる転写分離帯電器8
と、残留トナーを除去するクリーニング装置12とが配
置されている。そして、デッキ7より搬入された記録媒
体である転写材上に、転写分離帯電器8によりトナーが
転写される。トナーを転写された転写材は、搬送ベルト
9を通過後、定着器10に到達する。定着器10は転写
材上にトナーを固着させた後、排紙トレイ11に転写材
を排出する。
形成装置の概略構成を示す側断面図である。図におい
て、1は画像形成装置であり、電子写真技術を使用して
記録媒体への可視画像の形成を行うものである。本画像
形成装置1は複写機、印刷機、ファクシミリ、プリンタ
等で用いられる。像担持体である感光ドラム2の周辺に
は、感光ドラム上の電位を消去する除電器3と、帯電を
行う一次帯電器4と、トナーを付着させる現像器5と、
感光ドラム上の余分なトナーを除去するはぎ取りローラ
6と、転写材にトナーを付着させる転写分離帯電器8
と、残留トナーを除去するクリーニング装置12とが配
置されている。そして、デッキ7より搬入された記録媒
体である転写材上に、転写分離帯電器8によりトナーが
転写される。トナーを転写された転写材は、搬送ベルト
9を通過後、定着器10に到達する。定着器10は転写
材上にトナーを固着させた後、排紙トレイ11に転写材
を排出する。
【0014】一方、プラテンガラス21上に載置された
原稿は原稿照射ランプ22と反射板23により照射され
る。その反射光はミラー24,25,26を介して、さ
らに、拡大縮小レンズ27を通過し、投影ミラー28に
より感光ドラム2上へ到達し、原稿画像を露光する。
原稿は原稿照射ランプ22と反射板23により照射され
る。その反射光はミラー24,25,26を介して、さ
らに、拡大縮小レンズ27を通過し、投影ミラー28に
より感光ドラム2上へ到達し、原稿画像を露光する。
【0015】図2は前記の一次帯電器4及び露光系の電
気的概略図である。ここで41は直流電源であり、感光
体ドラム2を正帯電させるために、一次帯電器4内の電
極を正極に印加する。そして、電位を保持した感光体ド
ラム2が図において時計方向に回転することで、投影ミ
ラー28を介して入射される入射光により露光され、現
像過程へと移行する。ここで、露光後に電位センサ29
が感光体ドラム上の表面電位を測定して、測定された表
面電位に基づいて直流電源41内の電流可変機構(不図
示)を変化させて、最適な表面電位へと調整する。ま
た、電流計42が一次帯電器4の消費電流量をモニター
している。
気的概略図である。ここで41は直流電源であり、感光
体ドラム2を正帯電させるために、一次帯電器4内の電
極を正極に印加する。そして、電位を保持した感光体ド
ラム2が図において時計方向に回転することで、投影ミ
ラー28を介して入射される入射光により露光され、現
像過程へと移行する。ここで、露光後に電位センサ29
が感光体ドラム上の表面電位を測定して、測定された表
面電位に基づいて直流電源41内の電流可変機構(不図
示)を変化させて、最適な表面電位へと調整する。ま
た、電流計42が一次帯電器4の消費電流量をモニター
している。
【0016】図3は本実施例において故障診断を実行す
るための故障診断部の概略構成を表すブロック図であ
る。同図においては、前述の電流計42や電位センサ2
9だけでなく、後述の実施例1〜4において入力すべき
状態量と、これら各状態量を検知する検出器、又は、パ
ラメータの変更をする補正機構についても示されてい
る。各検出器または補正機構は、ファジィ推論を実行す
るコントローラ100に接続されている。そして、コン
トローラ100には、推論結果や検出データを表示する
表示装置101、フロッピーディスクやプリンタ等への
各種データの記録を実行する記録装置102、及び各種
データを遠隔転送するための伝達装置103が接続され
ている。
るための故障診断部の概略構成を表すブロック図であ
る。同図においては、前述の電流計42や電位センサ2
9だけでなく、後述の実施例1〜4において入力すべき
状態量と、これら各状態量を検知する検出器、又は、パ
ラメータの変更をする補正機構についても示されてい
る。各検出器または補正機構は、ファジィ推論を実行す
るコントローラ100に接続されている。そして、コン
トローラ100には、推論結果や検出データを表示する
表示装置101、フロッピーディスクやプリンタ等への
各種データの記録を実行する記録装置102、及び各種
データを遠隔転送するための伝達装置103が接続され
ている。
【0017】図4は、上述のコントローラ100の内部
の概略構成を表すブロック図である。100aはCPU
であり、後述するファジィ推論を行うための演算処理等
を行う。100bは各種状態量等を記憶するRAM、1
00cは推論プログラム等を保持するROMであり、そ
れぞれCPU100aに接続されている。また、100
dはA/D変換器であり、各検出器等より状態量を取り
込み、これをディジタルデータに変換する。100eは
インターフエースICであり、A/D変換器100dか
らの状態量を入力してCPU100aに転送するととも
に、各補正機構より補正係数を入力する。ただし、補正
機構における補正係数は変更が可能なため、コントロー
ラ100に対して入出力が可能となっている。また、表
示・記録・伝達等を実施するため、これら外部周辺装置
へもCPUバスが接続されている。
の概略構成を表すブロック図である。100aはCPU
であり、後述するファジィ推論を行うための演算処理等
を行う。100bは各種状態量等を記憶するRAM、1
00cは推論プログラム等を保持するROMであり、そ
れぞれCPU100aに接続されている。また、100
dはA/D変換器であり、各検出器等より状態量を取り
込み、これをディジタルデータに変換する。100eは
インターフエースICであり、A/D変換器100dか
らの状態量を入力してCPU100aに転送するととも
に、各補正機構より補正係数を入力する。ただし、補正
機構における補正係数は変更が可能なため、コントロー
ラ100に対して入出力が可能となっている。また、表
示・記録・伝達等を実施するため、これら外部周辺装置
へもCPUバスが接続されている。
【0018】尚、本実施例においては、通常のデジタル
プロセッサであるCPU100aを用いたが、ファジィ
推論専用のICを使用してもよい。また、上述の故障診
断部は、画像形成装置1に内蔵してもよいし、外部装置
として接続するようにしてもよい。
プロセッサであるCPU100aを用いたが、ファジィ
推論専用のICを使用してもよい。また、上述の故障診
断部は、画像形成装置1に内蔵してもよいし、外部装置
として接続するようにしてもよい。
【0019】本実施例1の故障診断が目的とする濃度管
理における異常事態としては、画像が真っ黒もしくは真
っ白といった致命的な事態と、濃度薄もしくはカブリの
ような時間的にみて緩やかに進行する事態の2通りが存
在する。前者のような致命的な事態は、原稿照明ランプ
の断線や帯電器のコネクタ抜け等、急激な故障に起因し
ている。そのため従来の診断技術の如く、各状態量に対
して、所定のしきい値を設定して、これを越えるような
場合に限って異常であると判断すれば十分である。
理における異常事態としては、画像が真っ黒もしくは真
っ白といった致命的な事態と、濃度薄もしくはカブリの
ような時間的にみて緩やかに進行する事態の2通りが存
在する。前者のような致命的な事態は、原稿照明ランプ
の断線や帯電器のコネクタ抜け等、急激な故障に起因し
ている。そのため従来の診断技術の如く、各状態量に対
して、所定のしきい値を設定して、これを越えるような
場合に限って異常であると判断すれば十分である。
【0020】一方、後者の濃度薄およびカブリについて
は、各プロセス要素の緩やかな劣化及び変動を要因とす
るために従来の診断技術では異常であることの判断が困
難である。更に、複数の状態量入力を用いて判断するに
しても極端な場合以外は評価しきれない。そこで本実施
例1では、複数の状態量を入力とし、プロセス要素につ
いての故障率を出力として、この間の判断をファジィ推
論によって実行するようにしている。本実施例1では、
濃度薄に関するプロセス要素の1つである一次帯電器4
の故障率を判定する推論方法について以下に記述する。
は、各プロセス要素の緩やかな劣化及び変動を要因とす
るために従来の診断技術では異常であることの判断が困
難である。更に、複数の状態量入力を用いて判断するに
しても極端な場合以外は評価しきれない。そこで本実施
例1では、複数の状態量を入力とし、プロセス要素につ
いての故障率を出力として、この間の判断をファジィ推
論によって実行するようにしている。本実施例1では、
濃度薄に関するプロセス要素の1つである一次帯電器4
の故障率を判定する推論方法について以下に記述する。
【0021】まず、入力状態量として、一次帯電器の電
流計42から出力される電流値IPと、電位センサ29
から出力される電圧値VS を使用する。ただし、VS は
露光系からの露光が無い場合、もしくは黒色画像を出力
した場合の暗部電位VD と、露光系が白色画像を出力し
た場合の明部電位VL との間の電位を取り得る。ここで
は、暗部電位VD を入力状態量とする。
流計42から出力される電流値IPと、電位センサ29
から出力される電圧値VS を使用する。ただし、VS は
露光系からの露光が無い場合、もしくは黒色画像を出力
した場合の暗部電位VD と、露光系が白色画像を出力し
た場合の明部電位VL との間の電位を取り得る。ここで
は、暗部電位VD を入力状態量とする。
【0022】そして、判定すべきプロセス要素としては
一次帯電器4の劣化NGP とする。この劣化とは、主に
一次帯電器4及びその周辺の汚れによって生じ、使用時
間の増加とともに徐々に進行するため、従来技術による
異常値との比較では判定することが難しかった。
一次帯電器4の劣化NGP とする。この劣化とは、主に
一次帯電器4及びその周辺の汚れによって生じ、使用時
間の増加とともに徐々に進行するため、従来技術による
異常値との比較では判定することが難しかった。
【0023】図5は本実施例1における入力状態量及び
出力推論量のメンバーシップ関数を表す図である。図5
の(a)は一次帯電器の電流値IP についてのメンバー
シツプ関数を示す。上述の一次帯電器4は、通電の無い
場合である0μAからリミッター機構の作動する140
0μAまでの値をとる。通常は800μA程度であるた
め、この付近に中間レベルMのメンバーシップ関数を三
角形状に割り当て、低レベル、高レベルをそれぞれL,
Hとして合計3種類のメンバーシップ関数を定義してい
る。
出力推論量のメンバーシップ関数を表す図である。図5
の(a)は一次帯電器の電流値IP についてのメンバー
シツプ関数を示す。上述の一次帯電器4は、通電の無い
場合である0μAからリミッター機構の作動する140
0μAまでの値をとる。通常は800μA程度であるた
め、この付近に中間レベルMのメンバーシップ関数を三
角形状に割り当て、低レベル、高レベルをそれぞれL,
Hとして合計3種類のメンバーシップ関数を定義してい
る。
【0024】次に図5の(b)には暗部電位VD につい
てのメンバーシップ関数を示す。感光体ドラムに電位の
無い場合である0Vから、最大500Vまでの帯電領域
をとる。通常は400V程度であるため、この付近に中
間レベルMのメンバーシップ関数を三角形状に割り当
て、低レベル、高レベルをそれぞれL,Hとして合計3
種類のメンバーシップ関数を定義している。
てのメンバーシップ関数を示す。感光体ドラムに電位の
無い場合である0Vから、最大500Vまでの帯電領域
をとる。通常は400V程度であるため、この付近に中
間レベルMのメンバーシップ関数を三角形状に割り当
て、低レベル、高レベルをそれぞれL,Hとして合計3
種類のメンバーシップ関数を定義している。
【0025】さらに、図5の(c)には、本ファジィ推
論の出力である一次帯電器4の劣化率NGP について
の、メンバーシップ関数を示す。劣化の無い場合は0
%、即時変換を要するほど劣化の程度がひどい場合は1
00%を出力するように、低レベルから順にL,M,H
と3種類のメンバーシップ関数を定義している。
論の出力である一次帯電器4の劣化率NGP について
の、メンバーシップ関数を示す。劣化の無い場合は0
%、即時変換を要するほど劣化の程度がひどい場合は1
00%を出力するように、低レベルから順にL,M,H
と3種類のメンバーシップ関数を定義している。
【0026】また、ファジィ推論を行う上で重要な初期
条件としてファジィルールがある。図6は実施例1のフ
ァジィルールを表す図である。本実施例1では、入力状
態量はIP とVD の2種類で、各3種類のレベルを定義
しているため、合計で9種類の状態が存在する。これら
がファジィ推論を実施するためのルールである「IF〜
THEN〜」文の前件部となる。出力は一次帯電器の劣
化率NGP であり、これが後件部となる。この後件部の
レベルは経験的に決定され、本実施例1の場合IP が増
大すると劣化率NGP は増加し、VD が低下しても劣化
率NGP は増加する傾向を持つようにファジィルールが
定義されている。
条件としてファジィルールがある。図6は実施例1のフ
ァジィルールを表す図である。本実施例1では、入力状
態量はIP とVD の2種類で、各3種類のレベルを定義
しているため、合計で9種類の状態が存在する。これら
がファジィ推論を実施するためのルールである「IF〜
THEN〜」文の前件部となる。出力は一次帯電器の劣
化率NGP であり、これが後件部となる。この後件部の
レベルは経験的に決定され、本実施例1の場合IP が増
大すると劣化率NGP は増加し、VD が低下しても劣化
率NGP は増加する傾向を持つようにファジィルールが
定義されている。
【0027】ファジィルールの一例として、IP =H,
VD =L,NGP =Hの場合、 「IF IP =H AND VD =L THEN NG
P =H」 と表記され、このような「IF〜THEN〜」文が、本
実施例1の場合、図6の如く9種類存在する。
VD =L,NGP =Hの場合、 「IF IP =H AND VD =L THEN NG
P =H」 と表記され、このような「IF〜THEN〜」文が、本
実施例1の場合、図6の如く9種類存在する。
【0028】上述のように定義されたメンバーシップ関
数とファジィルールを用いてファジィ推論を実行するこ
とにより、濃度薄に関する一次帯電器4の劣化の程度を
判断することが可能となる。
数とファジィルールを用いてファジィ推論を実行するこ
とにより、濃度薄に関する一次帯電器4の劣化の程度を
判断することが可能となる。
【0029】本実施例1の場合、コントローラ100に
よるファジィ推論の方法は以下の通りである。図7は実
施例1のファジィ推論の手順を表すフローチャートで
る。まず、ステップS1において、入力状態量として一
次帯電器4の電流値IP を用いて、図5の(a)に示さ
れたメンバーシップ関数の各レベル(L,M,H)にお
ける適合度を求める。同様にステップS2では、入力状
態量として暗部電位VDを用い、図5の(b)に示され
るメンバーシップ関数の各レベルにおける適合度を求め
る。そして、ステップS3において、IP 、VD それぞ
れより得られる2つの適合度の各組み合わせ毎の積を求
め、これを各前件部の適合度とする。
よるファジィ推論の方法は以下の通りである。図7は実
施例1のファジィ推論の手順を表すフローチャートで
る。まず、ステップS1において、入力状態量として一
次帯電器4の電流値IP を用いて、図5の(a)に示さ
れたメンバーシップ関数の各レベル(L,M,H)にお
ける適合度を求める。同様にステップS2では、入力状
態量として暗部電位VDを用い、図5の(b)に示され
るメンバーシップ関数の各レベルにおける適合度を求め
る。そして、ステップS3において、IP 、VD それぞ
れより得られる2つの適合度の各組み合わせ毎の積を求
め、これを各前件部の適合度とする。
【0030】ステップS4では図6のファジィルールに
従って、ステップS3で得られた各前件部の適合度とN
GP のメンバーシップ関数(図5(c))とを用いて、
各前件部に対する後件部の適合度を求める。そして、ス
テップS5において、算出された各後件部の適合度につ
いてマックスミニ合成重心法を演算することで、出力推
論量を得る。
従って、ステップS3で得られた各前件部の適合度とN
GP のメンバーシップ関数(図5(c))とを用いて、
各前件部に対する後件部の適合度を求める。そして、ス
テップS5において、算出された各後件部の適合度につ
いてマックスミニ合成重心法を演算することで、出力推
論量を得る。
【0031】上述のファジイ推論の手順について、図8
を参照して更に具体的に説明する。状態量IP としてx
が、状態量VD としてyが入力された場合に、IP のメ
ンバーシップ関数からは、レベルLの適合度としてa1
が得られる。また、VD のメンバーシップ関数からは、
レベルMの適合度としてb1 が、レベルLの適合度とし
てb2 が得られる。従って、例えば「IF IP =L,V
D =M THEN NGP=L」なるファジィルールに対し
ては、NGP =Lのレベルのメンバーシップ関数をa1
×b1 とmax演算することにより、後件部の適合度と
して図8の斜線部分S1 を得る。「IF IP =L,VD
=L THEN NGP =M」なるファジィルールに関して
も同様にして、斜線部S2 を得る。このようにして得ら
れた各レベルの推論結果(斜線部S1 ,S2 )をmax
合成し、その合成部分の重心zを求めることで推論結果
を得る。尚、上記の説明では2つのファジイルールにつ
いて説明したが、実際には他の全てのファジィルールに
ついても同様の方法で、各レベル単位の推論結果を獲得
し、これらをmax合成する。
を参照して更に具体的に説明する。状態量IP としてx
が、状態量VD としてyが入力された場合に、IP のメ
ンバーシップ関数からは、レベルLの適合度としてa1
が得られる。また、VD のメンバーシップ関数からは、
レベルMの適合度としてb1 が、レベルLの適合度とし
てb2 が得られる。従って、例えば「IF IP =L,V
D =M THEN NGP=L」なるファジィルールに対し
ては、NGP =Lのレベルのメンバーシップ関数をa1
×b1 とmax演算することにより、後件部の適合度と
して図8の斜線部分S1 を得る。「IF IP =L,VD
=L THEN NGP =M」なるファジィルールに関して
も同様にして、斜線部S2 を得る。このようにして得ら
れた各レベルの推論結果(斜線部S1 ,S2 )をmax
合成し、その合成部分の重心zを求めることで推論結果
を得る。尚、上記の説明では2つのファジイルールにつ
いて説明したが、実際には他の全てのファジィルールに
ついても同様の方法で、各レベル単位の推論結果を獲得
し、これらをmax合成する。
【0032】出力例として、入力値であるIP を100
0μAと固定して、同じく入力値であるVD を変動させ
た場合の出力結果を図9に示す。横軸がVD であり、縦
軸に一次帯電器の劣化率NGP を示す。VD が特に40
0V以下で一次帯電器の劣化率NGP は上昇している。
このように、経験的に入力されたIP 、VD と出力NG
P との関係がファジィ推論によって滑らかに表現される
ことがわかる。この故障率を記憶したり、表示機構によ
り出力させることで、細やかな劣化状態をユーザもしく
はメンテナンス者が把握することができる。
0μAと固定して、同じく入力値であるVD を変動させ
た場合の出力結果を図9に示す。横軸がVD であり、縦
軸に一次帯電器の劣化率NGP を示す。VD が特に40
0V以下で一次帯電器の劣化率NGP は上昇している。
このように、経験的に入力されたIP 、VD と出力NG
P との関係がファジィ推論によって滑らかに表現される
ことがわかる。この故障率を記憶したり、表示機構によ
り出力させることで、細やかな劣化状態をユーザもしく
はメンテナンス者が把握することができる。
【0033】なお、本実施例1では、濃度薄に関して、
一次帯電器4の故障率を判断するファジィ推論方法を述
べたが、入力状態量を同一のままファジィルールを変更
することで、カブリについても判定が可能である。この
場合、入力状態量のメンバーシップ関数は同一であって
もよいし、別々に定義してもよい。
一次帯電器4の故障率を判断するファジィ推論方法を述
べたが、入力状態量を同一のままファジィルールを変更
することで、カブリについても判定が可能である。この
場合、入力状態量のメンバーシップ関数は同一であって
もよいし、別々に定義してもよい。
【0034】<実施例2>上述の実施例1では、濃度薄
に関して、一次帯電器4の故障率を判定するファジィ推
論の方法について説明を行ったが、本実施例2では原稿
照明ランプの故障率、及び原稿照明ランプの補正機構の
誤設定を判定するファジィ推論について説明を行う。
尚、実施例2では濃度管理のうち、カブリに関して説明
する。
に関して、一次帯電器4の故障率を判定するファジィ推
論の方法について説明を行ったが、本実施例2では原稿
照明ランプの故障率、及び原稿照明ランプの補正機構の
誤設定を判定するファジィ推論について説明を行う。
尚、実施例2では濃度管理のうち、カブリに関して説明
する。
【0035】図10は露光系の電気的概略図である。2
2は原稿照明ランプで、この電源として交流電源31が
あり、変圧機構32によって原稿照明ランプ22に印加
される電圧を制御する。また、電圧計33が電圧値をモ
ニタしている。図3に示すように、上記変圧機構32と
電圧計33はファジィ推論を実行するコントローラに接
続され、その補正係数及び電圧値は入力状態量として使
用される。
2は原稿照明ランプで、この電源として交流電源31が
あり、変圧機構32によって原稿照明ランプ22に印加
される電圧を制御する。また、電圧計33が電圧値をモ
ニタしている。図3に示すように、上記変圧機構32と
電圧計33はファジィ推論を実行するコントローラに接
続され、その補正係数及び電圧値は入力状態量として使
用される。
【0036】入力状態量としては、実施例1で説明した
電位センサ29により得られる明部電位VL (露光系が
白色画像を出力した場合の電位)と、電圧計33から出
力される電圧値VLAMPと、変圧機構32を設定する補正
係数RLAMPの3種類とする。そして、判定すべきプロセ
ス要素としては、原稿照明ランプの劣化率NGLAMPと、
変圧機構の補正係数の誤設定率NGRLの2種類とする。
電位センサ29により得られる明部電位VL (露光系が
白色画像を出力した場合の電位)と、電圧計33から出
力される電圧値VLAMPと、変圧機構32を設定する補正
係数RLAMPの3種類とする。そして、判定すべきプロセ
ス要素としては、原稿照明ランプの劣化率NGLAMPと、
変圧機構の補正係数の誤設定率NGRLの2種類とする。
【0037】図11は実施例2の各入力状態量のメンバ
ーシップ関数を表す図である。図11の(a)は、感光
体ドラムの明部電位VL についてのメンバーシップ関数
を示す。感光体ドラムに電位の無い場合である0Vか
ら、最大500Vまでの帯電領域をとる。通常は60V
程度であるため、この付近に中間レベルMのメンバーシ
ップ関数を三角形状に割り当て、低レベル、高レベルを
それぞれL,Hとして合計3種類のメンバーシップ関数
を定義している。
ーシップ関数を表す図である。図11の(a)は、感光
体ドラムの明部電位VL についてのメンバーシップ関数
を示す。感光体ドラムに電位の無い場合である0Vか
ら、最大500Vまでの帯電領域をとる。通常は60V
程度であるため、この付近に中間レベルMのメンバーシ
ップ関数を三角形状に割り当て、低レベル、高レベルを
それぞれL,Hとして合計3種類のメンバーシップ関数
を定義している。
【0038】また、(b)には、電圧計33から出力さ
れる電圧値VLAMPについてのメンバーシップ関数を示
す。通電の無い0Vから最大100Vまでの電圧域をも
つが、通常値はランプ毎に固有で、かなりのばらつきが
ある。そこで、本実施例2では、電圧値VLAMP−基準値
をΔVLAMPとして横軸にとり、変動領域を±10Vとし
ている。+3V付近に中間レベルMのメンバーシップ関
数として三角形状に割り当て、低レベル、高レベルをそ
れぞれL,Hとして合計3種類のメンバーシップ関数を
定義している。尚、基準値は、適正露光量を得るために
必要な電位であり、毎回電源が投入された時点で測定さ
れる。以後、適正露光量を測定する毎にVLAMPを測定し
て、演算し、このうちの最大値をΔVLAMPとする。この
ように、状態量のばらつきが大きなプロセス要素につい
ては、それ自身からの変動量を入力にとれば、安定した
結果が期待できる。
れる電圧値VLAMPについてのメンバーシップ関数を示
す。通電の無い0Vから最大100Vまでの電圧域をも
つが、通常値はランプ毎に固有で、かなりのばらつきが
ある。そこで、本実施例2では、電圧値VLAMP−基準値
をΔVLAMPとして横軸にとり、変動領域を±10Vとし
ている。+3V付近に中間レベルMのメンバーシップ関
数として三角形状に割り当て、低レベル、高レベルをそ
れぞれL,Hとして合計3種類のメンバーシップ関数を
定義している。尚、基準値は、適正露光量を得るために
必要な電位であり、毎回電源が投入された時点で測定さ
れる。以後、適正露光量を測定する毎にVLAMPを測定し
て、演算し、このうちの最大値をΔVLAMPとする。この
ように、状態量のばらつきが大きなプロセス要素につい
ては、それ自身からの変動量を入力にとれば、安定した
結果が期待できる。
【0039】さらに、図11の(c)には、変圧機構3
2を設定する補正係数RLAMPについてのメンバーシップ
関数を示す。この補正係数は−128から127までの
範囲で設定が可能で、増加するほどVLAMPが上昇するよ
うに設定している。通常は0であるため、0付近に中間
レベルMのメンバーシップ関数を三角形状に割り当て、
低レベル、高レベルをそれぞれL,Hとして合計3種類
のメンバーシップ関数を定義している。
2を設定する補正係数RLAMPについてのメンバーシップ
関数を示す。この補正係数は−128から127までの
範囲で設定が可能で、増加するほどVLAMPが上昇するよ
うに設定している。通常は0であるため、0付近に中間
レベルMのメンバーシップ関数を三角形状に割り当て、
低レベル、高レベルをそれぞれL,Hとして合計3種類
のメンバーシップ関数を定義している。
【0040】一方、図12は実施例2の各推論出力量の
メンバーシップ関数を表す図である。図12の(a)
は、出力である原稿照明ランプの劣化率NGLAMPについ
ての、メンバーシップ関数を示す。劣化の無い場合は0
%、即時交換を要するほど劣化の程度がひどい場合は1
00%を出力するように、低レベルから順にLL,L
M,LH,ML,MM,MH,HL,HM,HHと9種
類に定義している。
メンバーシップ関数を表す図である。図12の(a)
は、出力である原稿照明ランプの劣化率NGLAMPについ
ての、メンバーシップ関数を示す。劣化の無い場合は0
%、即時交換を要するほど劣化の程度がひどい場合は1
00%を出力するように、低レベルから順にLL,L
M,LH,ML,MM,MH,HL,HM,HHと9種
類に定義している。
【0041】更に、図12の(b)には、出力である変
圧機構の補正係数の誤設定率NGRLについての、メンバ
ーシップ関数を示す。誤設定の無い場合は0%、即時に
再設定を要するほどの場合は100%を出力するよう
に、低レベルから順にLL,LM,LH,ML,MM,
MH,HL,HM,HHと9種類に定義している。
圧機構の補正係数の誤設定率NGRLについての、メンバ
ーシップ関数を示す。誤設定の無い場合は0%、即時に
再設定を要するほどの場合は100%を出力するよう
に、低レベルから順にLL,LM,LH,ML,MM,
MH,HL,HM,HHと9種類に定義している。
【0042】また、実施例2のファジィルールを図13
に示す。実施例2では、入力状態量は、VL とΔVLAMP
とRLAMPの3種類で、それぞれに各3種類のレベル
(L,M,H)を定義しているため、合計で27種類の
状態が存在する。これらがファジィ推論を実施するため
のルールである「IF〜THEN〜」文の前件部とな
る。出力は原稿照射ランプの劣化率NGLAMPと変圧機構
の補正係数の誤設定NGRLがあり、それぞれが独立して
後件部となる。
に示す。実施例2では、入力状態量は、VL とΔVLAMP
とRLAMPの3種類で、それぞれに各3種類のレベル
(L,M,H)を定義しているため、合計で27種類の
状態が存在する。これらがファジィ推論を実施するため
のルールである「IF〜THEN〜」文の前件部とな
る。出力は原稿照射ランプの劣化率NGLAMPと変圧機構
の補正係数の誤設定NGRLがあり、それぞれが独立して
後件部となる。
【0043】これらの後件部のレベルは経験的に決定さ
れる。本実施例2の場合、原稿照明ランプの劣化率NG
LAMPについていえば、VL が増大すると劣化率は増加
し、ΔVLAMPが増大しても劣化率は増加し、RLAMPが増
加しても、劣化率は増加する傾向を持つようにルールは
定義されている。また、変圧機構の補正係数の誤設定の
割合NGRLについていえば、VL が増大すると誤設定の
割合は増加し、RLAMPが低下しても誤設定の割合は増加
する傾向を持つようにルールは定義されている。また、
ΔVLAMPの増減は、NGRLにそれほど影響しない様に設
定されている。
れる。本実施例2の場合、原稿照明ランプの劣化率NG
LAMPについていえば、VL が増大すると劣化率は増加
し、ΔVLAMPが増大しても劣化率は増加し、RLAMPが増
加しても、劣化率は増加する傾向を持つようにルールは
定義されている。また、変圧機構の補正係数の誤設定の
割合NGRLについていえば、VL が増大すると誤設定の
割合は増加し、RLAMPが低下しても誤設定の割合は増加
する傾向を持つようにルールは定義されている。また、
ΔVLAMPの増減は、NGRLにそれほど影響しない様に設
定されている。
【0044】上述の如く定義されたメンバーシップ関数
とファジィルールを用いて、上述の実施例1の如くファ
ジィ推論を実行すると、カブリに関する原稿照明ランプ
の劣化率の程度とランプの変圧機構の誤設定の割合を判
定することが可能となる。そして、誤設定の割合に関し
ては、これを修正する方向にフィードバックすることに
より自己修復機能を有することが可能となる。
とファジィルールを用いて、上述の実施例1の如くファ
ジィ推論を実行すると、カブリに関する原稿照明ランプ
の劣化率の程度とランプの変圧機構の誤設定の割合を判
定することが可能となる。そして、誤設定の割合に関し
ては、これを修正する方向にフィードバックすることに
より自己修復機能を有することが可能となる。
【0045】なお、本実施例2の場合のように出力とし
て2つ以上の判定をする場合において、同一の入力状態
量を使用するときでもメンバーシップ関数はそれぞれ個
別に定義するということも可能である。
て2つ以上の判定をする場合において、同一の入力状態
量を使用するときでもメンバーシップ関数はそれぞれ個
別に定義するということも可能である。
【0046】また、本実施例2では、カブリに関して、
原稿照明ランプの故障率及び補正機構の誤判定の割合を
判断するファジィ推論方法を述べたが、これらの入力状
態量を用いて、ファジィルールのみを変更することで、
濃度薄についても判定が可能である。この場合、入力用
のメンバーシップ関数が同一であってもよいし、別々に
定義してもよい。
原稿照明ランプの故障率及び補正機構の誤判定の割合を
判断するファジィ推論方法を述べたが、これらの入力状
態量を用いて、ファジィルールのみを変更することで、
濃度薄についても判定が可能である。この場合、入力用
のメンバーシップ関数が同一であってもよいし、別々に
定義してもよい。
【0047】<実施例3>実施例1,2ではそれぞれ帯
電及び露光のプロセス要素についての故障率または誤設
定の割合を判定するファジィ推論の方法について説明を
行ったが、本実施例3では現像プロセスにおける印加電
圧の誤設定、及びトナーの劣化状態、及び現像器の機械
的変調を判断する推論方法について説明を行う。ここで
は、実施例1と同様に濃度管理の中の濃度薄に関して説
明する。
電及び露光のプロセス要素についての故障率または誤設
定の割合を判定するファジィ推論の方法について説明を
行ったが、本実施例3では現像プロセスにおける印加電
圧の誤設定、及びトナーの劣化状態、及び現像器の機械
的変調を判断する推論方法について説明を行う。ここで
は、実施例1と同様に濃度管理の中の濃度薄に関して説
明する。
【0048】図14は現像器5の電気的該略図である。
この現像器5内には、トナーを感光体ドラム2上へ付着
させる現像スリーブ51が感光体回転方向と同方向に回
転するように配置されている。また、トナーを付着させ
るために、現像スリーブ51に、直流及び交流の電位を
印加させている。この電源として、交流電源52と直流
電源53と直流電位を調整する変圧機構54が接続され
ている。また、電圧計55が直流電圧値をモニタしてい
る。さらに、トナー劣化を把握するための手段として検
電器56が現像器内に設置されている。そして、電圧計
57がトナーの電荷量をモニタしている。
この現像器5内には、トナーを感光体ドラム2上へ付着
させる現像スリーブ51が感光体回転方向と同方向に回
転するように配置されている。また、トナーを付着させ
るために、現像スリーブ51に、直流及び交流の電位を
印加させている。この電源として、交流電源52と直流
電源53と直流電位を調整する変圧機構54が接続され
ている。また、電圧計55が直流電圧値をモニタしてい
る。さらに、トナー劣化を把握するための手段として検
電器56が現像器内に設置されている。そして、電圧計
57がトナーの電荷量をモニタしている。
【0049】実施例3では、入力状態量は、電圧計55
から出力される直流印加電圧VDEVと、電圧計57から
出力されるトナー電荷量QT の2種類となる。そして、
判定すべきプロセス要素としては、直流印加電圧を調整
する変圧機構54の補正係数の誤設定率NGRDと、トナ
ーの劣化率NGTNと、現像器の機械的変調の3種類とす
る。
から出力される直流印加電圧VDEVと、電圧計57から
出力されるトナー電荷量QT の2種類となる。そして、
判定すべきプロセス要素としては、直流印加電圧を調整
する変圧機構54の補正係数の誤設定率NGRDと、トナ
ーの劣化率NGTNと、現像器の機械的変調の3種類とす
る。
【0050】図15は実施例3における各入力状態量及
び出力推論量のメンバーシップ関数を表す図である。図
15の(a)は、電圧計55から出力される直流印加電
圧VDEV についてのメンバーシップ関数を示す。最小0
Vから、最大500Vまでの電圧領域をとる。通常は2
00Vの程度であるため、この付近に中間レベルMのメ
ンバーシップ関数を三角形状に割り当て、低レベル、高
レベルをそれぞれL,Hとして合計3種類のメンバーシ
ップ関数を定義している。
び出力推論量のメンバーシップ関数を表す図である。図
15の(a)は、電圧計55から出力される直流印加電
圧VDEV についてのメンバーシップ関数を示す。最小0
Vから、最大500Vまでの電圧領域をとる。通常は2
00Vの程度であるため、この付近に中間レベルMのメ
ンバーシップ関数を三角形状に割り当て、低レベル、高
レベルをそれぞれL,Hとして合計3種類のメンバーシ
ップ関数を定義している。
【0051】次に、図15の(b)には、電圧計57か
ら出力されるトナーの電荷QT についてのメンバーシッ
プ関数を示す。通電の無い0μC/gから最大30μC
/gまでの電荷領域をもつ。本実施例3で用いたトナー
は、通常14μC/g程度であるため、この付近に中間
レベルMのメンバーシップ関数を三角形状に割り当て、
低レベル、高レベルをそれぞれL,Hとして合計3種類
のメンバーシップ関数を定義している。
ら出力されるトナーの電荷QT についてのメンバーシッ
プ関数を示す。通電の無い0μC/gから最大30μC
/gまでの電荷領域をもつ。本実施例3で用いたトナー
は、通常14μC/g程度であるため、この付近に中間
レベルMのメンバーシップ関数を三角形状に割り当て、
低レベル、高レベルをそれぞれL,Hとして合計3種類
のメンバーシップ関数を定義している。
【0052】一方、図15の(c)には、出力量である
変圧機構の補正係数の誤設定NGRDについての、メンバ
ーシップ関数を示す。誤設定の無い場合は0%、即時再
設定を要するほどの場合は100%を出力するように、
低レベルから順にLL,LM,LH,ML,MM,M
H,HL,HM,HHと9種類に定義している。
変圧機構の補正係数の誤設定NGRDについての、メンバ
ーシップ関数を示す。誤設定の無い場合は0%、即時再
設定を要するほどの場合は100%を出力するように、
低レベルから順にLL,LM,LH,ML,MM,M
H,HL,HM,HHと9種類に定義している。
【0053】加えて、図15の(d)には、出力である
トナーの劣化率NGTNについての、メンバーシップ関数
を示す。劣化の無い場合は0%、即時交換を要するほど
劣化の程度がひどい場合は100%を出力するように、
低レベルから順にLL,LM,LH,ML,MM,M
H,HL HM,HHと9種類に定義している。
トナーの劣化率NGTNについての、メンバーシップ関数
を示す。劣化の無い場合は0%、即時交換を要するほど
劣化の程度がひどい場合は100%を出力するように、
低レベルから順にLL,LM,LH,ML,MM,M
H,HL HM,HHと9種類に定義している。
【0054】尚、現像器の機械的変調による故障率に関
しては、後述する。
しては、後述する。
【0055】また、実施例3において用いられるファジ
ィルールを図16に示す。本実施例では、入力状大量は
VDEV とQT の2種類で、それぞれ3種類(L,M,
H)のレベルを定義しているため、合計で9種類の状態
が存在する。これらがファジィ推論を実施するためのル
ールである「IF〜THEN〜」文の前件部となる。出
力は変圧機構の補正係数の誤設定の割合NGRDとトナー
の劣化率NGTNがあり、それぞれが独立して後件部とな
る。この後件部のレベルは経験的に決定される。本実施
例3の場合、変圧機構の補正係数の誤設定の割合NGRD
についていえば、VDEV が増大すると誤設定の割合は急
激に増加し、QT が低下しても誤設定の割合は増加する
傾向を持つようにファジィルールは定義されている。ま
た、トナーの劣化率NGTNについていえば、VDEV が増
大すると劣化率は増加し、更にQTが通常値でない場合
に劣化率が急激に増加する傾向を持つようにファジィル
ールは定義されている。
ィルールを図16に示す。本実施例では、入力状大量は
VDEV とQT の2種類で、それぞれ3種類(L,M,
H)のレベルを定義しているため、合計で9種類の状態
が存在する。これらがファジィ推論を実施するためのル
ールである「IF〜THEN〜」文の前件部となる。出
力は変圧機構の補正係数の誤設定の割合NGRDとトナー
の劣化率NGTNがあり、それぞれが独立して後件部とな
る。この後件部のレベルは経験的に決定される。本実施
例3の場合、変圧機構の補正係数の誤設定の割合NGRD
についていえば、VDEV が増大すると誤設定の割合は急
激に増加し、QT が低下しても誤設定の割合は増加する
傾向を持つようにファジィルールは定義されている。ま
た、トナーの劣化率NGTNについていえば、VDEV が増
大すると劣化率は増加し、更にQTが通常値でない場合
に劣化率が急激に増加する傾向を持つようにファジィル
ールは定義されている。
【0056】このように、定義されたメンバーシップ関
数とファジィルールを用いて、実施例1で示したファジ
ィ推論を実行すると、濃度薄に関する変圧機構の誤設定
の割合とトナーの劣化率を判定することが可能となる。
そして、誤設定の割合については、これを修正する方向
にフィードバックを行うことにより自己修復機能を有す
ることが可能となる。また、本実施例3の場合のように
出力として2つ以上の判定をする場合に共通の入力状態
量を使用するときに、メンバーシップ関数をそれぞれ個
別に定義してもよい。また、本実施例3では、濃度薄に
関して、変圧機構の誤設定の割合NGRD及びトナーの劣
化率NGTNを判断するファジィ推論方法を述べたが、入
力状態量を同一のままファジィルールを変更すること
で、カブリについても判定が可能である。この場合に、
使用する入力状態量のメンバーシップ関数は同一であっ
てもよいし、別々に定義してもよい。
数とファジィルールを用いて、実施例1で示したファジ
ィ推論を実行すると、濃度薄に関する変圧機構の誤設定
の割合とトナーの劣化率を判定することが可能となる。
そして、誤設定の割合については、これを修正する方向
にフィードバックを行うことにより自己修復機能を有す
ることが可能となる。また、本実施例3の場合のように
出力として2つ以上の判定をする場合に共通の入力状態
量を使用するときに、メンバーシップ関数をそれぞれ個
別に定義してもよい。また、本実施例3では、濃度薄に
関して、変圧機構の誤設定の割合NGRD及びトナーの劣
化率NGTNを判断するファジィ推論方法を述べたが、入
力状態量を同一のままファジィルールを変更すること
で、カブリについても判定が可能である。この場合に、
使用する入力状態量のメンバーシップ関数は同一であっ
てもよいし、別々に定義してもよい。
【0057】次に、現像器5の機械的変調による故障率
を算出する方法について説明する。現像器の機械的変調
とは、現像器5内現像スリーブ51の感光体2に対する
位置が、通常に比べて変動したり、現像器内に異物が混
入して、現像スリーブ51上のトナー層を薄層化した
り、凝集化したりすることをいう。濃度薄の要因となる
のは、現像スリーブ51と感光体ドラム2との距離が所
定値よりも離れたり、現像スリーブ51上のトナー層が
通常よりも薄層化したりした場合に生ずる。逆に、カブ
リの要因となるのは、現像スリーブ51と感光体ドラム
2との距離が接近したり、トナー層が凝集したりした場
合に生ずる。しかし、このような現像器の機械的変調を
把握するための入力状態量を取り入れる事は困難であ
る。換言すれば、現像器5の機械的変調を取り込むセン
サを設置することは、コスト的にみても、精度的にみて
も難しい。
を算出する方法について説明する。現像器の機械的変調
とは、現像器5内現像スリーブ51の感光体2に対する
位置が、通常に比べて変動したり、現像器内に異物が混
入して、現像スリーブ51上のトナー層を薄層化した
り、凝集化したりすることをいう。濃度薄の要因となる
のは、現像スリーブ51と感光体ドラム2との距離が所
定値よりも離れたり、現像スリーブ51上のトナー層が
通常よりも薄層化したりした場合に生ずる。逆に、カブ
リの要因となるのは、現像スリーブ51と感光体ドラム
2との距離が接近したり、トナー層が凝集したりした場
合に生ずる。しかし、このような現像器の機械的変調を
把握するための入力状態量を取り入れる事は困難であ
る。換言すれば、現像器5の機械的変調を取り込むセン
サを設置することは、コスト的にみても、精度的にみて
も難しい。
【0058】そこで本実施例3では、推論していないプ
ロセス要素の故障率または誤設定の割合を、推論を実行
したプロセス要素の故障率または誤設定の割合から、演
算するようにしている。即ち、 (推論していないプロセス要素の故障率または誤設定の
割合)=100%−max(全てのNGx) という演算式により求める。ここで、NGxとは、推論
を実行した各プロセス要素の故障率または誤設定の割合
を示し、max(全てのNGx)とは、全てのNGxの
中での最大値を示す。
ロセス要素の故障率または誤設定の割合を、推論を実行
したプロセス要素の故障率または誤設定の割合から、演
算するようにしている。即ち、 (推論していないプロセス要素の故障率または誤設定の
割合)=100%−max(全てのNGx) という演算式により求める。ここで、NGxとは、推論
を実行した各プロセス要素の故障率または誤設定の割合
を示し、max(全てのNGx)とは、全てのNGxの
中での最大値を示す。
【0059】上記演算は、濃度管理における異常、即ち
本実施例3では、濃度薄であることが、ユーザからの報
告、または機械内外の検知手段で予め発見された場合に
実行され、推論していないプロセス要素の故障率を算出
するものとする。
本実施例3では、濃度薄であることが、ユーザからの報
告、または機械内外の検知手段で予め発見された場合に
実行され、推論していないプロセス要素の故障率を算出
するものとする。
【0060】また、各NGxは、それぞれ独立して判定
されたものである。従つて、出力された各NGxが、交
換または再設定を必要とする程度が同一の程度において
は、同一の意味を持つことが好ましく、この為には、メ
ンバーシップ関数及びファジィルールの最適化が必要と
なる。
されたものである。従つて、出力された各NGxが、交
換または再設定を必要とする程度が同一の程度において
は、同一の意味を持つことが好ましく、この為には、メ
ンバーシップ関数及びファジィルールの最適化が必要と
なる。
【0061】さらに、上記の演算は、推論していないプ
ロセス要素が複数存在する場合には、それらのプロセス
要素を区別して処理することができない。従つて、本実
施例3においては、例えば実施例1,2,3及び後述の
実施例4により判別した各プロセス要素の故障率及び誤
設定の割合以外には、故障の可能性または再設定の必要
性がないと判別されたときに、推論していないプロセス
要素についての故障率または誤設定の割合を算出する。
このようにして、現像器5の機械的変調による故障率を
上記演算方法により算出し、判定する。つまり、全ての
NGxが低めに推定された場合には、残る機械的変調に
よる故障率が高めに判定され、1つでもNGxの高いも
のが推定されれば、残る機械的変調による故障率は低め
に推定される。
ロセス要素が複数存在する場合には、それらのプロセス
要素を区別して処理することができない。従つて、本実
施例3においては、例えば実施例1,2,3及び後述の
実施例4により判別した各プロセス要素の故障率及び誤
設定の割合以外には、故障の可能性または再設定の必要
性がないと判別されたときに、推論していないプロセス
要素についての故障率または誤設定の割合を算出する。
このようにして、現像器5の機械的変調による故障率を
上記演算方法により算出し、判定する。つまり、全ての
NGxが低めに推定された場合には、残る機械的変調に
よる故障率が高めに判定され、1つでもNGxの高いも
のが推定されれば、残る機械的変調による故障率は低め
に推定される。
【0062】<実施例4>本実施例4では転写帯電器の
劣化及び転写帯電器の補正機構の誤設定を判断するファ
ジィ推論について、濃度管理の内で、濃度薄に関して説
明する。
劣化及び転写帯電器の補正機構の誤設定を判断するファ
ジィ推論について、濃度管理の内で、濃度薄に関して説
明する。
【0063】図17は転写分離帯電器8の転写側の帯電
器(以後転写帯電器)に関する電気的概略図である。ト
ナーが負極に帯電されて感光体ドラム2に付着している
場合には、転写帯電器は正帯電により、転写紙上へトナ
ーを付着させる。この転写帯電器の電源として、直流電
源81があり、電流調整機構82によって電圧値を制御
している。また、電流計83が電流値をモニタしてい
る。
器(以後転写帯電器)に関する電気的概略図である。ト
ナーが負極に帯電されて感光体ドラム2に付着している
場合には、転写帯電器は正帯電により、転写紙上へトナ
ーを付着させる。この転写帯電器の電源として、直流電
源81があり、電流調整機構82によって電圧値を制御
している。また、電流計83が電流値をモニタしてい
る。
【0064】入力状態量としては、電流計83から出力
される電流値ITEと、コピー出力枚数CVと、不図示の
湿度センサの出力値HDの3種類とする。なお、CV値
はコントローラ内部のRAM100b領域の不揮発性部
分に保存されている。またCV値は、使用時間と置き換
えてもよいが、転写帯電器が清掃または交換されたとき
には、リセットされなければならない。そして、判定す
べきプロセス要素としては、「転写帯電器の劣化率NG
TE」と、「電流調整機構の補正係数の誤設定NGRT」の
2種類とする。
される電流値ITEと、コピー出力枚数CVと、不図示の
湿度センサの出力値HDの3種類とする。なお、CV値
はコントローラ内部のRAM100b領域の不揮発性部
分に保存されている。またCV値は、使用時間と置き換
えてもよいが、転写帯電器が清掃または交換されたとき
には、リセットされなければならない。そして、判定す
べきプロセス要素としては、「転写帯電器の劣化率NG
TE」と、「電流調整機構の補正係数の誤設定NGRT」の
2種類とする。
【0065】図18は本実施例4における入力状態量の
メンバーシップ関数を表す図である。同図の(a)に
は、電流計83から出力される電流値ITEについてのメ
ンバーシップ関数を示す。ITEは通電の無い場合である
0μAからリミッター機構の作動する500μAまでの
値をとる。通常は300μA程度であるため、この付近
に中間レベルMのメンバーシップ関数を三角形状に割り
当て、低レベル、高レベルをそれぞれ、L,Hとして合
計3種類のメンバーシップ関数を定義している。
メンバーシップ関数を表す図である。同図の(a)に
は、電流計83から出力される電流値ITEについてのメ
ンバーシップ関数を示す。ITEは通電の無い場合である
0μAからリミッター機構の作動する500μAまでの
値をとる。通常は300μA程度であるため、この付近
に中間レベルMのメンバーシップ関数を三角形状に割り
当て、低レベル、高レベルをそれぞれ、L,Hとして合
計3種類のメンバーシップ関数を定義している。
【0066】次に、図18の(b)には、コピー出力枚
数CVについてのメンバーシップ関数を示す。転写帯電
器の清掃・交換の目安である30万枚を最大値ととり、
15万枚付近に中間レベルMのメンバーシップ関数を三
角形状に割り当て、低レベル、高レベルをそれぞれL,
Hとして合計3種類のメンバーシップ関数を定義してい
る。なお、30万枚以上のときには、30万枚を入力値
とするようなプログラミングが実施されている。
数CVについてのメンバーシップ関数を示す。転写帯電
器の清掃・交換の目安である30万枚を最大値ととり、
15万枚付近に中間レベルMのメンバーシップ関数を三
角形状に割り当て、低レベル、高レベルをそれぞれL,
Hとして合計3種類のメンバーシップ関数を定義してい
る。なお、30万枚以上のときには、30万枚を入力値
とするようなプログラミングが実施されている。
【0067】さらに、図18の(c)には、湿度センサ
からの出力値HDについてのメンバーシップ関数を示
す。本体内部の湿度センサは、転写紙の含水率を概略把
握するためのパラメータとなる。そして、0から100
%の範囲をもち、50%付近に中間レベルMのメンバー
シップ関数を三角形状に割り当て、低レベル、高レベル
をそれぞれL,Hとして合計3種類のメンバーシップ関
数を定義している。
からの出力値HDについてのメンバーシップ関数を示
す。本体内部の湿度センサは、転写紙の含水率を概略把
握するためのパラメータとなる。そして、0から100
%の範囲をもち、50%付近に中間レベルMのメンバー
シップ関数を三角形状に割り当て、低レベル、高レベル
をそれぞれL,Hとして合計3種類のメンバーシップ関
数を定義している。
【0068】一方図19には本実施例4の出力推論量の
メンバーシップ関数を表す図である。図19の(a)に
は、推論出力量である転写帯電器の劣化NGTEについて
の、メンバーシップ関数を示す。劣化の無い場合は0
%,即時変換を要するほど劣化の程度がひどい場合は1
00%を出力するように、低レベルから順にLL,L
M,LH,ML,MM,MH,HL,HM,HHと9種
類に定義している。
メンバーシップ関数を表す図である。図19の(a)に
は、推論出力量である転写帯電器の劣化NGTEについて
の、メンバーシップ関数を示す。劣化の無い場合は0
%,即時変換を要するほど劣化の程度がひどい場合は1
00%を出力するように、低レベルから順にLL,L
M,LH,ML,MM,MH,HL,HM,HHと9種
類に定義している。
【0069】加えて、図19の(b)には、出力である
電流調整機構の補正係数の誤設定NGRTについての、メ
ンバーシップ関数を示す。誤設定の無い場合は0%、即
時再設定を要するほどの場合は100%を出力するよう
に、低レベルから順にLL,LM,LH,ML,MM,
MH,HL,HM,HHと9種類に定義している。
電流調整機構の補正係数の誤設定NGRTについての、メ
ンバーシップ関数を示す。誤設定の無い場合は0%、即
時再設定を要するほどの場合は100%を出力するよう
に、低レベルから順にLL,LM,LH,ML,MM,
MH,HL,HM,HHと9種類に定義している。
【0070】また、本実施例4のファジィルールを図2
0に示す。本実施例4では、入力状態量はITEとCVと
HDの3種類で、各3種類のレベル(L,M,H)を定
義しているため、合計で27種類の状態が存在する。こ
れらがファジィ推論を実施するたのルールである「IF
〜THEN〜」文の前件部となる。出力は転写帯電器の
劣化NGTEと電流調整機構の補正係数の誤設定NGRTが
あり、それぞれが独立して後件部となる。この後件部の
程度は経験的に決定される。本実施例4の場合、転写帯
電器の故障率NGTEについていえば、ITEが低下すると
故障率は増加し、CVが増大しても故障率は増加し、H
Dが増大しても故障率は増加する傾向を持つようにファ
ジィルールは定義されている。また、電流調整機構の補
正係数の誤設定の割合NGRTについていえば、ITEが低
下すると誤設定の割合は増加し、CVが増大しても誤設
定の割合は増加し、HDが増大しても誤設定の割合は増
加する傾向を持つようにファジィルールは定義されてい
る。
0に示す。本実施例4では、入力状態量はITEとCVと
HDの3種類で、各3種類のレベル(L,M,H)を定
義しているため、合計で27種類の状態が存在する。こ
れらがファジィ推論を実施するたのルールである「IF
〜THEN〜」文の前件部となる。出力は転写帯電器の
劣化NGTEと電流調整機構の補正係数の誤設定NGRTが
あり、それぞれが独立して後件部となる。この後件部の
程度は経験的に決定される。本実施例4の場合、転写帯
電器の故障率NGTEについていえば、ITEが低下すると
故障率は増加し、CVが増大しても故障率は増加し、H
Dが増大しても故障率は増加する傾向を持つようにファ
ジィルールは定義されている。また、電流調整機構の補
正係数の誤設定の割合NGRTについていえば、ITEが低
下すると誤設定の割合は増加し、CVが増大しても誤設
定の割合は増加し、HDが増大しても誤設定の割合は増
加する傾向を持つようにファジィルールは定義されてい
る。
【0071】このように、定義されたメンバーシップ関
数とファジィルールを使い、実施例1と同様のファジィ
推論を実行すると、濃度薄に関する転写帯電器の劣化の
程度と電流調整機構の誤設定の割合を判定することが可
能となる。そして、誤設定の割合NGRTについては、こ
れを修正する方向にフィードバックすることにより自己
修復機能を有することが可能となる。なお、本実施例4
の場合のように出力として2つ以上の判定をするのに共
通の入力状態量を用いる場合に、メンバーシップ関数を
それぞれの推論量に応じて個別に定義してもよい。ま
た、実施例4では、濃度薄に関して、転写帯電器の故障
率及び補正機構の誤設定の割合を判断するファジィ推論
方法を述べたが、同一の入力状態量を用いて、ファジィ
ルールを変更することで、カブリについても判定が可能
である。この場合には、入力用のメンバーシップ関数は
同一であってもよいし、別々に定義してもよい。
数とファジィルールを使い、実施例1と同様のファジィ
推論を実行すると、濃度薄に関する転写帯電器の劣化の
程度と電流調整機構の誤設定の割合を判定することが可
能となる。そして、誤設定の割合NGRTについては、こ
れを修正する方向にフィードバックすることにより自己
修復機能を有することが可能となる。なお、本実施例4
の場合のように出力として2つ以上の判定をするのに共
通の入力状態量を用いる場合に、メンバーシップ関数を
それぞれの推論量に応じて個別に定義してもよい。ま
た、実施例4では、濃度薄に関して、転写帯電器の故障
率及び補正機構の誤設定の割合を判断するファジィ推論
方法を述べたが、同一の入力状態量を用いて、ファジィ
ルールを変更することで、カブリについても判定が可能
である。この場合には、入力用のメンバーシップ関数は
同一であってもよいし、別々に定義してもよい。
【0072】以上説明したように上記各実施例1〜4に
よれば、緩やかに劣化が進行する濃度薄やカブリといっ
た濃度管理において、劣化しているプロセス要素を判別
するために、画像形成装置内部の状態量を入力してファ
ジィ推論を実行する。そして、この推論の結果、劣化の
状態を故障率または誤判定の割合という形で出力するこ
とが可能となる。状態量とは、各プロセス要素特有のパ
ラメータの他にも、装置の環境状態や、使用時間(修理
・交換からの使用時間)、現像剤の補給時間、もしくは
出力枚数等が推論を実行するためのパラメータとなり得
る。このファジィ推論によって、故障か故障でないかの
どちらかを判別するのではなく、故障率という形で、よ
り柔軟に判定することが可能となっている。また、複数
の状態量の入力に対しても、判定が容易に実行できるよ
うになる。そして、このような判定の後に、故障率また
は誤判定の割合をユーザまたはメンテナンス者に知らせ
ることで、警告もしくは故障状態の把握が可能となる。
よれば、緩やかに劣化が進行する濃度薄やカブリといっ
た濃度管理において、劣化しているプロセス要素を判別
するために、画像形成装置内部の状態量を入力してファ
ジィ推論を実行する。そして、この推論の結果、劣化の
状態を故障率または誤判定の割合という形で出力するこ
とが可能となる。状態量とは、各プロセス要素特有のパ
ラメータの他にも、装置の環境状態や、使用時間(修理
・交換からの使用時間)、現像剤の補給時間、もしくは
出力枚数等が推論を実行するためのパラメータとなり得
る。このファジィ推論によって、故障か故障でないかの
どちらかを判別するのではなく、故障率という形で、よ
り柔軟に判定することが可能となっている。また、複数
の状態量の入力に対しても、判定が容易に実行できるよ
うになる。そして、このような判定の後に、故障率また
は誤判定の割合をユーザまたはメンテナンス者に知らせ
ることで、警告もしくは故障状態の把握が可能となる。
【0073】<実施例5>次に実施例5について説明す
る。実施例5の画像形成装置の構成を表す側断面図を図
21に示す。実施例5の画像形成装置も上述の実施例1
から4における画像形成装置とほぼ同様の構成を備える
ものであるが、若干の相違があるので、改めて画像形成
装置全体の説明を行う。
る。実施例5の画像形成装置の構成を表す側断面図を図
21に示す。実施例5の画像形成装置も上述の実施例1
から4における画像形成装置とほぼ同様の構成を備える
ものであるが、若干の相違があるので、改めて画像形成
装置全体の説明を行う。
【0074】図21は画像形成装置の全体図であり、2
15は原稿を載置する原稿台ガラス、205は原稿を照
明する照明ランプ(露光ランプ)、206a,206
b,206cはそれぞれ原稿の反射光の光路を変更する
走査用反射ミラー(走査ミラー)、206eは合焦およ
び変倍機能を有するレンズ、206dは光路を変更する
第4の反射ミラーである。201は感光ドラム、202
は帯電器、207は非画像域を除電するブランクラン
プ、208は現像器、209は現像剤(トナー)担持
体、210は転写帯電器、211は分離帯電器、212
は分離を補助する分離爪、213はクリーニング装置、
214は除電ランプである。226は上段カセット、2
27は下段カセット、228および229は給紙ロー
ラ、225はレジストローラである。また、217は画
像記録された転写紙を定着側へ搬送する搬送ベルト、2
18は搬送されてきた転写紙を熱定着させる定着器であ
る。
15は原稿を載置する原稿台ガラス、205は原稿を照
明する照明ランプ(露光ランプ)、206a,206
b,206cはそれぞれ原稿の反射光の光路を変更する
走査用反射ミラー(走査ミラー)、206eは合焦およ
び変倍機能を有するレンズ、206dは光路を変更する
第4の反射ミラーである。201は感光ドラム、202
は帯電器、207は非画像域を除電するブランクラン
プ、208は現像器、209は現像剤(トナー)担持
体、210は転写帯電器、211は分離帯電器、212
は分離を補助する分離爪、213はクリーニング装置、
214は除電ランプである。226は上段カセット、2
27は下段カセット、228および229は給紙ロー
ラ、225はレジストローラである。また、217は画
像記録された転写紙を定着側へ搬送する搬送ベルト、2
18は搬送されてきた転写紙を熱定着させる定着器であ
る。
【0075】上述の感光ドラム201の表面は光導電体
を用いたシームレス感光体からなり、このドラム201
は回転可動に軸支され、複写開始キーの押下に応答して
本図の矢印の方向に回転を開始する。ついで、ドラム2
01の所定回転制御および電位制御処理(前処理)が終
了すると、原稿台ガラス215上におかれた原稿216
は、第1走査ミラー206aと一体に構成された照明ラ
ンプ205により照明され、その原稿216の反射光は
第1走査ミラー206a、第2走査ミラー206b、第
3走査ミラー206c、レンズ206e、および第4走
査ミラー206dを経てドラム201上に結像する。
を用いたシームレス感光体からなり、このドラム201
は回転可動に軸支され、複写開始キーの押下に応答して
本図の矢印の方向に回転を開始する。ついで、ドラム2
01の所定回転制御および電位制御処理(前処理)が終
了すると、原稿台ガラス215上におかれた原稿216
は、第1走査ミラー206aと一体に構成された照明ラ
ンプ205により照明され、その原稿216の反射光は
第1走査ミラー206a、第2走査ミラー206b、第
3走査ミラー206c、レンズ206e、および第4走
査ミラー206dを経てドラム201上に結像する。
【0076】ドラム201は帯電器202によりコロナ
帯電される。その後、照明ランプ205により原稿画像
がスリット露光され、公知のカールソンプロセスでドラ
ム201上に静電潜像が形成される。なお、上述した潜
像形成に関与する、照明ランプ205、走査ミラー及び
レンズ206a〜206d、帯電器202、感光ドラム
201を合わせて、潜像装置と呼ぶものとする。
帯電される。その後、照明ランプ205により原稿画像
がスリット露光され、公知のカールソンプロセスでドラ
ム201上に静電潜像が形成される。なお、上述した潜
像形成に関与する、照明ランプ205、走査ミラー及び
レンズ206a〜206d、帯電器202、感光ドラム
201を合わせて、潜像装置と呼ぶものとする。
【0077】次に、感光ドラム上の静電潜像は、現像器
208により現像され、トナー像として可視化され、そ
のトナー像が転写帯電器210より転写紙上に転写され
た後、転写紙は分離帯電器211により感光ドラムから
剥離される。
208により現像され、トナー像として可視化され、そ
のトナー像が転写帯電器210より転写紙上に転写され
た後、転写紙は分離帯電器211により感光ドラムから
剥離される。
【0078】すなわち、上段カセット226もしくは下
段カセット227内の転写紙Pは、給紙ローラ228も
しくは229により本体装置内に送られ、トナー像の先
端と転写紙の先端が一致される。その後、転写帯電器2
10とドラム201との間を転写紙が通過し、続いて互
いに圧接するヒートローラ219と加圧ローラ220の
間を通過しトナー像は熱定着された後、本体外へ排出さ
れる。221はヒートローラ219への転写紙の巻き付
きを防止する定着分離爪である。
段カセット227内の転写紙Pは、給紙ローラ228も
しくは229により本体装置内に送られ、トナー像の先
端と転写紙の先端が一致される。その後、転写帯電器2
10とドラム201との間を転写紙が通過し、続いて互
いに圧接するヒートローラ219と加圧ローラ220の
間を通過しトナー像は熱定着された後、本体外へ排出さ
れる。221はヒートローラ219への転写紙の巻き付
きを防止する定着分離爪である。
【0079】転写後のドラム201は、そのまま回転を
続行してクリーニング装置213によりその表面が清掃
され、ドラム201の残留電荷が除電ランプ214によ
り除去される。222は転写紙の進行方向を変更させる
偏向板で、転写紙を本体外へ排出するか、本体内部の排
紙トレイ224へ誘導するかを切り替えることが出来
る。203は潜像電位を測定する電位測定器、204は
トナー像の濃度を測定する濃度測定器で、203、20
4はいずれも感光ドラムの回転軸方向に移動できる。ま
た、223は定着後の転写紙の濃度を測定する濃度測定
器で、223もドラム回転軸方向に移動できる。
続行してクリーニング装置213によりその表面が清掃
され、ドラム201の残留電荷が除電ランプ214によ
り除去される。222は転写紙の進行方向を変更させる
偏向板で、転写紙を本体外へ排出するか、本体内部の排
紙トレイ224へ誘導するかを切り替えることが出来
る。203は潜像電位を測定する電位測定器、204は
トナー像の濃度を測定する濃度測定器で、203、20
4はいずれも感光ドラムの回転軸方向に移動できる。ま
た、223は定着後の転写紙の濃度を測定する濃度測定
器で、223もドラム回転軸方向に移動できる。
【0080】また、205’は照明ランプ05を標準濃
度板230の位置へ移動した状態を表す。標準濃度板2
30は例えば光学濃度0.4の中間調トーンに均一に塗
装してあり、これを用いて複写動作を実行することによ
り故障率推定のための各種状態量を得る。
度板230の位置へ移動した状態を表す。標準濃度板2
30は例えば光学濃度0.4の中間調トーンに均一に塗
装してあり、これを用いて複写動作を実行することによ
り故障率推定のための各種状態量を得る。
【0081】図22は、上述の濃度測定器204の駆動
方法を示したものである。後述するCPU301からの
信号によりモーター204aの駆動電源204bが駆動
電圧を発生し、モーター204aが回転する。モーター
204aは感光ドラム201の回転軸と平行に支持され
た棒ネジ204cに接続してあり、この棒ネジ204c
に濃度測定器204が連結されている。モーター204
aの回転により棒ネジ204cが矢印B1またはB2の
向きに回転することにより濃度測定器204を矢印C1
またはC2の向きに移動させる構造となっている。20
4dはガイド棒であり、204eは棒ネジ204cとガ
イド棒204dを固定する支持板である。尚、電位測定
器203、濃度測定器223も同様な方法で駆動され
る。
方法を示したものである。後述するCPU301からの
信号によりモーター204aの駆動電源204bが駆動
電圧を発生し、モーター204aが回転する。モーター
204aは感光ドラム201の回転軸と平行に支持され
た棒ネジ204cに接続してあり、この棒ネジ204c
に濃度測定器204が連結されている。モーター204
aの回転により棒ネジ204cが矢印B1またはB2の
向きに回転することにより濃度測定器204を矢印C1
またはC2の向きに移動させる構造となっている。20
4dはガイド棒であり、204eは棒ネジ204cとガ
イド棒204dを固定する支持板である。尚、電位測定
器203、濃度測定器223も同様な方法で駆動され
る。
【0082】図23は濃度測定器223付近の斜視図で
ある。濃度測定器223は図22と同様な駆動方法によ
り矢印D1またはD2方向に移動でき、ガイド板231
に設けられたスリット232から転写紙Pの画像濃度を
測定する。搬送ローラ225、226をステップ刻みで
駆動し、転写紙Pを矢印E方向へ少しずつずらし、ずら
すたびに濃度測定器23をD1、D2方向へ移動させる
ことにより転写紙Pの各位置の濃度測定が可能となって
いる。
ある。濃度測定器223は図22と同様な駆動方法によ
り矢印D1またはD2方向に移動でき、ガイド板231
に設けられたスリット232から転写紙Pの画像濃度を
測定する。搬送ローラ225、226をステップ刻みで
駆動し、転写紙Pを矢印E方向へ少しずつずらし、ずら
すたびに濃度測定器23をD1、D2方向へ移動させる
ことにより転写紙Pの各位置の濃度測定が可能となって
いる。
【0083】図24は本実施例5の故障診断部の概略の
制御構成を表すブロック図である。故障診断部は画像形
成装置本体に組み込んでもよいし、外部装置として画像
形成装置に接続するような形態としてもよい。
制御構成を表すブロック図である。故障診断部は画像形
成装置本体に組み込んでもよいし、外部装置として画像
形成装置に接続するような形態としてもよい。
【0084】同図において、301はCPUであり、本
画像形成装置の各種制御を行うとともに、後述の手順に
よりファジィ推論を実行する。302はA/D変換器で
あり、前述の電位測定器203及び濃度測定器204,
223からの出力を取り込み、これをディジタル信号に
変換する。303はROMであり、CPU301が実行
する各種制御プログラムが格納されており、後述のファ
ジィ推論のためのプログラムも格納されている。また、
ROM303には、後述のファジィ推論実行のためのメ
ンバーシップ関数やファジィルールが記憶されている。
304はRAMであり、CPU301が各種の処理を実
行する際に一次的にデータなどを格納するための作業領
域を有する。
画像形成装置の各種制御を行うとともに、後述の手順に
よりファジィ推論を実行する。302はA/D変換器で
あり、前述の電位測定器203及び濃度測定器204,
223からの出力を取り込み、これをディジタル信号に
変換する。303はROMであり、CPU301が実行
する各種制御プログラムが格納されており、後述のファ
ジィ推論のためのプログラムも格納されている。また、
ROM303には、後述のファジィ推論実行のためのメ
ンバーシップ関数やファジィルールが記憶されている。
304はRAMであり、CPU301が各種の処理を実
行する際に一次的にデータなどを格納するための作業領
域を有する。
【0085】305は潜像装置警告部であり、後述の推
論処理により得られた潜像装置の故障率が所定の値を越
えたときに、ユーザ、メンテナンス者等にその旨を報知
する。現像器警告部306、転写帯電器警告部307も
これに準ずる。
論処理により得られた潜像装置の故障率が所定の値を越
えたときに、ユーザ、メンテナンス者等にその旨を報知
する。現像器警告部306、転写帯電器警告部307も
これに準ずる。
【0086】以上の構成を備える本実施例の画像形成装
置において、濃度ムラ原因の候補である各故障箇所の故
障率を推論する方法を以下に説明する。
置において、濃度ムラ原因の候補である各故障箇所の故
障率を推論する方法を以下に説明する。
【0087】周知のようにファジィ推論は、入力する状
態量と出力する推論量(本例では故障率をさす)の関係
を表すファジィルールを設定し、状態量、推論量をメン
バーシップ関数と呼ばれるファジィ集合で表し、このフ
ァジィルールとメンバーシップ関数をもとに、入力した
状態量に対し最も可能性の高い推論量を算出する方法で
ある。
態量と出力する推論量(本例では故障率をさす)の関係
を表すファジィルールを設定し、状態量、推論量をメン
バーシップ関数と呼ばれるファジィ集合で表し、このフ
ァジィルールとメンバーシップ関数をもとに、入力した
状態量に対し最も可能性の高い推論量を算出する方法で
ある。
【0088】本例では状態量として、 電圧リップル 感光ドラム上の濃度リップル 転写紙上の濃度リップル を用いる。また、推論量として、 潜像装置の故障率、 現像機の故障率、 転写帯電器の故障率、 を用いる。即ち、濃度ムラ原因の候補としては、潜像装
置、現像装置、転写帯電気の故障が挙げられるので上記
の〜を推論量としてある。また、上記の〜を推
論するための情報としては、感光ドラム上の電位分布の
度合い、感光ドラム上と転写紙上の濃度分布のムラの度
合いが挙げられるので、上記の〜を状態量としてあ
る。
置、現像装置、転写帯電気の故障が挙げられるので上記
の〜を推論量としてある。また、上記の〜を推
論するための情報としては、感光ドラム上の電位分布の
度合い、感光ドラム上と転写紙上の濃度分布のムラの度
合いが挙げられるので、上記の〜を状態量としてあ
る。
【0089】濃度ムラの目立ち安さは原稿の濃度によっ
て異なり、原稿濃度が中間調トーンの場合にムラが最も
顕著に現れる。したがって濃度ムラを検知し安くするた
め、及びの濃度リップルは光学濃度が0.4の均一
の原稿を複写したときの感光ドラム上及び転写紙上の濃
度分布から求める。
て異なり、原稿濃度が中間調トーンの場合にムラが最も
顕著に現れる。したがって濃度ムラを検知し安くするた
め、及びの濃度リップルは光学濃度が0.4の均一
の原稿を複写したときの感光ドラム上及び転写紙上の濃
度分布から求める。
【0090】また、の電位リップルは電位測定器20
3により測定される上記複写時の感光ドラム201上の
電位分布から求める。この電位リップルΔVH は感光体
の回転軸方向に測定した電位分布の最大値と最小値との
差である。更に、上記、の濃度リップルΔDH 、Δ
DH'はそれぞれ濃度測定器204,223により上記回
転軸方向に測定した感光ドラム201上及び転写紙P上
の濃度分布の最大値と最小値との差である。
3により測定される上記複写時の感光ドラム201上の
電位分布から求める。この電位リップルΔVH は感光体
の回転軸方向に測定した電位分布の最大値と最小値との
差である。更に、上記、の濃度リップルΔDH 、Δ
DH'はそれぞれ濃度測定器204,223により上記回
転軸方向に測定した感光ドラム201上及び転写紙P上
の濃度分布の最大値と最小値との差である。
【0091】図25は上記〜の入力状態量のメンバ
ーシップ関数を表す図である。図25において、(a)
は電位リップルΔVH のメンバーシップ関数、(b)は
感光ドラム上の濃度リップルΔDH のメンバーシップ関
数、(c)は転写紙上の濃度リップルΔDH'のメンバー
シップ関数である。また、図26は上記〜の推論量
のメンバーシップ関数を表す図である。本実施例では、
上記〜はともに同一のメンバーシップ関数を有す
る。
ーシップ関数を表す図である。図25において、(a)
は電位リップルΔVH のメンバーシップ関数、(b)は
感光ドラム上の濃度リップルΔDH のメンバーシップ関
数、(c)は転写紙上の濃度リップルΔDH'のメンバー
シップ関数である。また、図26は上記〜の推論量
のメンバーシップ関数を表す図である。本実施例では、
上記〜はともに同一のメンバーシップ関数を有す
る。
【0092】例として、図25(a)の電位リップルの
メンバーシップ関数について説明する。横軸に電位リッ
プルの値をとり、縦軸に0から1までの値をとってあ
る。電位リップルの値を大きく3つの集合L,M,Hに
分けてあり、各集合の内容は次のようになっている。
メンバーシップ関数について説明する。横軸に電位リッ
プルの値をとり、縦軸に0から1までの値をとってあ
る。電位リップルの値を大きく3つの集合L,M,Hに
分けてあり、各集合の内容は次のようになっている。
【0093】L(Low)…電位リップルが小さい、 M(Middle)…電位リップルが中くらい、 H(High)…電位リップルが大きい、 例えば、電位リップルが20Vの場合、この値が集合L
に属する度合いは0.5、集合Mに属する度合いは0.
5、集合Hに属する度合いは0である。これは、電位リ
ップル20Vが「小さい」と判断される割合が半分くら
い、「中くらい」と判断される割合が半分くらい、「大
きい」と判断される割合はゼロであることを示してい
る。また、20Vが「小さい」か「中くらい」かの判断
はどちらか一方に確定されず、曖昧である。このように
メンバーシップ関数は、電位リップルの値が「小さ
い」、「中くらい」、「大きい」のうちのどれに、どれ
だけの割合で属するかを表したものである。図25
(b)、(c)のメンバーシップ関数についても同様で
ある。
に属する度合いは0.5、集合Mに属する度合いは0.
5、集合Hに属する度合いは0である。これは、電位リ
ップル20Vが「小さい」と判断される割合が半分くら
い、「中くらい」と判断される割合が半分くらい、「大
きい」と判断される割合はゼロであることを示してい
る。また、20Vが「小さい」か「中くらい」かの判断
はどちらか一方に確定されず、曖昧である。このように
メンバーシップ関数は、電位リップルの値が「小さ
い」、「中くらい」、「大きい」のうちのどれに、どれ
だけの割合で属するかを表したものである。図25
(b)、(c)のメンバーシップ関数についても同様で
ある。
【0094】図26のメンバーシップ関数の横軸には故
障率をとってある。濃度ムラに全く寄与していない場合
を故障率0%、濃度ムラの全原因となっている場合を故
障率100%としてある。故障率は7つの集合に分けて
あり、各集合の内容は次の通りである。即ち、故障率の
低い順に、 L (Low) …故障率が低い ML(Low Middle) …故障率が低めの
中くらい MM(Middle Middle)…故障率が中くら
い MH(High Middle) …故障率が高めの
中くらい HL(Low High) …故障率が低めの
高い HM(Middle High) …故障率が高い HH(High High) …故障率がとても
高い となる。
障率をとってある。濃度ムラに全く寄与していない場合
を故障率0%、濃度ムラの全原因となっている場合を故
障率100%としてある。故障率は7つの集合に分けて
あり、各集合の内容は次の通りである。即ち、故障率の
低い順に、 L (Low) …故障率が低い ML(Low Middle) …故障率が低めの
中くらい MM(Middle Middle)…故障率が中くら
い MH(High Middle) …故障率が高めの
中くらい HL(Low High) …故障率が低めの
高い HM(Middle High) …故障率が高い HH(High High) …故障率がとても
高い となる。
【0095】図27は本実施例5で用いるファジィルー
ルである。これは、3つの入力状態量(電位リップルΔ
VH 、濃度リップルΔDH 、濃度リップルΔDH')と、
推論量(潜像装置、現像器、転写帯電器の各故障率)の
関係を表したものである。各状態量ΔVH ,ΔDH ,Δ
DH' が、L,M,Hのどの集合に属するかによって全
部で27個のルールがある。例えば、ルール9、ルール
15は次のようになる。
ルである。これは、3つの入力状態量(電位リップルΔ
VH 、濃度リップルΔDH 、濃度リップルΔDH')と、
推論量(潜像装置、現像器、転写帯電器の各故障率)の
関係を表したものである。各状態量ΔVH ,ΔDH ,Δ
DH' が、L,M,Hのどの集合に属するかによって全
部で27個のルールがある。例えば、ルール9、ルール
15は次のようになる。
【0096】ルール9: if ΔVH =L and ΔDH =H and ΔD
H'=H then 潜像装置の故障率=L,現像器の故障率=H
H,転写帯電器の故障率=L ルール15: if ΔVH =M and ΔDH =M and ΔD
H'=H then 潜像装置の故障率=MM,現像器の故障率=
L,転写帯電器の故障率=MH となる。
H'=H then 潜像装置の故障率=L,現像器の故障率=H
H,転写帯電器の故障率=L ルール15: if ΔVH =M and ΔDH =M and ΔD
H'=H then 潜像装置の故障率=MM,現像器の故障率=
L,転写帯電器の故障率=MH となる。
【0097】ルールの設定は次のような経験則に基づい
ている。前述のように、画像形成工程は潜像形成、現
像、転写の順番に行われる。従って、潜像形成後の電位
リップルが大きいほど現像後、転写後の濃度リップルは
大きくなる。この場合の濃度ムラの主原因は潜像装置で
あり、現像器、転写帯電器の寄与は小さい。電位リップ
ルが小さいのに現像後、転写後の濃度リップルが大きい
場合、濃度ムラの主原因は現像器であり、潜像装置、転
写帯電器の寄与は小さい。このように上流側工程のリッ
プルと下流側工程のリップルの大きさを比較することで
濃度ムラの原因として可能性の高い工程を推定する。
ている。前述のように、画像形成工程は潜像形成、現
像、転写の順番に行われる。従って、潜像形成後の電位
リップルが大きいほど現像後、転写後の濃度リップルは
大きくなる。この場合の濃度ムラの主原因は潜像装置で
あり、現像器、転写帯電器の寄与は小さい。電位リップ
ルが小さいのに現像後、転写後の濃度リップルが大きい
場合、濃度ムラの主原因は現像器であり、潜像装置、転
写帯電器の寄与は小さい。このように上流側工程のリッ
プルと下流側工程のリップルの大きさを比較することで
濃度ムラの原因として可能性の高い工程を推定する。
【0098】上流側工程のリップルより下流側工程のリ
ップルが小さい場合があるが、これは、下流側工程単独
で上流側工程のリップルを打ち消すようなリップルを生
じている場合で、故障の度合いとしては、上流側工程、
下流側工程ともに同程度の故障を生じている場合であ
る。
ップルが小さい場合があるが、これは、下流側工程単独
で上流側工程のリップルを打ち消すようなリップルを生
じている場合で、故障の度合いとしては、上流側工程、
下流側工程ともに同程度の故障を生じている場合であ
る。
【0099】ルール9の例では、電位リップルが小さ
く、現像後、転写後の濃度リップルがともに大きいこと
から、現像器の故障率が高く、潜像装置と転写帯電器の
故障率は低いことを示す。ルール15では、電位リップ
ルと現像後の濃度リップルがともに中くらいであり、転
写後の濃度リップルが大きいことから、現像器の故障率
は低く、潜像装置と転写帯電器の故障率が中くらい及び
高めの中くらいとなっている。
く、現像後、転写後の濃度リップルがともに大きいこと
から、現像器の故障率が高く、潜像装置と転写帯電器の
故障率は低いことを示す。ルール15では、電位リップ
ルと現像後の濃度リップルがともに中くらいであり、転
写後の濃度リップルが大きいことから、現像器の故障率
は低く、潜像装置と転写帯電器の故障率が中くらい及び
高めの中くらいとなっている。
【0100】図28は、図27で示したファジィルール
のうちのルール11とルール15を用いてファジィ推論
により故障率を算出する方法を示したものである。ただ
し、図28では潜像装置の故障率のみについて算出方法
を示してある。
のうちのルール11とルール15を用いてファジィ推論
により故障率を算出する方法を示したものである。ただ
し、図28では潜像装置の故障率のみについて算出方法
を示してある。
【0101】ΔVH =x、ΔDH =y、ΔDH'=zの場
合を考える。ΔVH のメンバーシツプ関数より、入力x
はμxの度合いで集合Mに含まれ、ΔDH のメンバーシ
ツプ関数より、入力yはμyの度合いで集合Lに含ま
れ、ΔDH'のメンバーシツプ関数より、入力zはμzの
度合いで集合Hに含まれる。その後、μx,μy,μz
の最少値をとり、その値がルール11の前件部が充たさ
れる度合いを表す値とする。その値と、潜像装置の故障
率のメンバーシツプ関数の集合MLとのmin演算をと
ると、斜線部Sで示される台形となる。
合を考える。ΔVH のメンバーシツプ関数より、入力x
はμxの度合いで集合Mに含まれ、ΔDH のメンバーシ
ツプ関数より、入力yはμyの度合いで集合Lに含ま
れ、ΔDH'のメンバーシツプ関数より、入力zはμzの
度合いで集合Hに含まれる。その後、μx,μy,μz
の最少値をとり、その値がルール11の前件部が充たさ
れる度合いを表す値とする。その値と、潜像装置の故障
率のメンバーシツプ関数の集合MLとのmin演算をと
ると、斜線部Sで示される台形となる。
【0102】ルール15においても同様の計算を行な
い、斜線部Tで示される台形を得る。その後、Sの集合
とTの集合の合成集合をとり斜線部Uで示す新たな集合
を作成する。この集合の重心を計算して得られた値を、
ファジィ推論により得られた潜像装置の故障率と決定す
る。ただし、ここではルール11とルール15のみを用
いて計算したが、実際には図27に示した全てのルール
を用いて同様の計算を行ない故障率を決定する。
い、斜線部Tで示される台形を得る。その後、Sの集合
とTの集合の合成集合をとり斜線部Uで示す新たな集合
を作成する。この集合の重心を計算して得られた値を、
ファジィ推論により得られた潜像装置の故障率と決定す
る。ただし、ここではルール11とルール15のみを用
いて計算したが、実際には図27に示した全てのルール
を用いて同様の計算を行ない故障率を決定する。
【0103】次に図29のフローチャートにより本実施
例5のファジィ推論の動作手順を更に説明する。まず、
ステップS201において、各リップル値(ΔVH ,Δ
DH,ΔDH')を測定する。ステップS201における
測定手順を更に詳しく説明する。
例5のファジィ推論の動作手順を更に説明する。まず、
ステップS201において、各リップル値(ΔVH ,Δ
DH,ΔDH')を測定する。ステップS201における
測定手順を更に詳しく説明する。
【0104】図21の露光ランプ205を位置205´
に移動し、帯電器202により帯電された感光ドラム2
01に標準濃度板30からの反射光を露光する。標準濃
度板230は中間調トーンの光学濃度0.4に均一に塗
装してある。この状態で転写紙Pの給紙、現像工程、転
写工程を停止し、前述した方法により電位測定器203
を感光ドラムの回転軸方向に移動し、回転軸方向の電位
分布を測定する。
に移動し、帯電器202により帯電された感光ドラム2
01に標準濃度板30からの反射光を露光する。標準濃
度板230は中間調トーンの光学濃度0.4に均一に塗
装してある。この状態で転写紙Pの給紙、現像工程、転
写工程を停止し、前述した方法により電位測定器203
を感光ドラムの回転軸方向に移動し、回転軸方向の電位
分布を測定する。
【0105】図30は電位測定器203により測定した
潜像の電位分布の1例である。横軸は回転軸方向の位置
を示し、縦軸は電位である。この場合、電位最大値は2
10V、最小値は170Vで、電位リップルΔVH は4
0Vである。続いて、現像を行い、前述の方法で濃度測
定器204を駆動し、ドラム上のトナー像の濃度分布を
測定する。その濃度分布の測定結果から、濃度リップル
ΔDH を求める。続いて給紙を行いトナー像を転写紙に
転写し、転写後の転写紙をガイド板31上に搬送し、濃
度測定器23を駆動して転写紙上の濃度分布を測定す
る。図31は転写紙上の濃度分布の測定結果の一例を表
す図である。この場合、濃度の最大値は0.6、最小値
は0.25で、濃度リップルDH'は0.35である。図
32はこのときに転写紙上に生じている濃度ムラを模式
的に表す図である。
潜像の電位分布の1例である。横軸は回転軸方向の位置
を示し、縦軸は電位である。この場合、電位最大値は2
10V、最小値は170Vで、電位リップルΔVH は4
0Vである。続いて、現像を行い、前述の方法で濃度測
定器204を駆動し、ドラム上のトナー像の濃度分布を
測定する。その濃度分布の測定結果から、濃度リップル
ΔDH を求める。続いて給紙を行いトナー像を転写紙に
転写し、転写後の転写紙をガイド板31上に搬送し、濃
度測定器23を駆動して転写紙上の濃度分布を測定す
る。図31は転写紙上の濃度分布の測定結果の一例を表
す図である。この場合、濃度の最大値は0.6、最小値
は0.25で、濃度リップルDH'は0.35である。図
32はこのときに転写紙上に生じている濃度ムラを模式
的に表す図である。
【0106】次に、ステップS202では、ステップS
201で求めたΔVH ,ΔDH ,ΔDH'を状態量として
ファジィ推論の入力とする。そして、ステップS203
において、図27で示した各ファジィルールに従って、
状態量のメンバーシップ関数に属する度合いから推論量
のメンバーシップ関数に属する度合いを求める。ステッ
プS204では、全ファジィルールに関して処理が終了
したか否かをチェックし、未処理ファジィルールがあれ
ばステップS203へ戻り、次のファジィルールについ
て計算を行う。一方、ステップS204において全ファ
ジィルールに対して処理が終了していれば、ステップS
205へ進む。
201で求めたΔVH ,ΔDH ,ΔDH'を状態量として
ファジィ推論の入力とする。そして、ステップS203
において、図27で示した各ファジィルールに従って、
状態量のメンバーシップ関数に属する度合いから推論量
のメンバーシップ関数に属する度合いを求める。ステッ
プS204では、全ファジィルールに関して処理が終了
したか否かをチェックし、未処理ファジィルールがあれ
ばステップS203へ戻り、次のファジィルールについ
て計算を行う。一方、ステップS204において全ファ
ジィルールに対して処理が終了していれば、ステップS
205へ進む。
【0107】ステップS205では、各ファジィルール
毎に求めた推論量のメンバーシップ関数に属する度合い
の合成集合を計算し、更にステップS206でその合成
集合の重心を計算する。このようにして、潜像装置、現
像器、転写帯電器のそれぞれの故障率を算出する。ステ
ップS207では、各故障率が20%を越えているか否
かを判定し、越えているものがあれば、潜像装置警告部
305、現像器警告部306、転写帯電器警告部307
により各部の故障の警告を行う。また、サービスマン等
はこの警告を見て、故障箇所と故障の度合いを知り、メ
ンテナンスを行う。一方、ステップS207において、
故障率が20%を越えるものがなければそのまま処理を
終了する。
毎に求めた推論量のメンバーシップ関数に属する度合い
の合成集合を計算し、更にステップS206でその合成
集合の重心を計算する。このようにして、潜像装置、現
像器、転写帯電器のそれぞれの故障率を算出する。ステ
ップS207では、各故障率が20%を越えているか否
かを判定し、越えているものがあれば、潜像装置警告部
305、現像器警告部306、転写帯電器警告部307
により各部の故障の警告を行う。また、サービスマン等
はこの警告を見て、故障箇所と故障の度合いを知り、メ
ンテナンスを行う。一方、ステップS207において、
故障率が20%を越えるものがなければそのまま処理を
終了する。
【0108】上述した方法において、例えば、各状態量
がΔVH =40V,ΔDH =0.4,ΔDH'=0.4の
場合は潜像装置の故障率が64%,現像器の故障率が2
4%,転写帯電器の故障率が11%と推論される。これ
は、経験的に正しい推論結果であるといえる。
がΔVH =40V,ΔDH =0.4,ΔDH'=0.4の
場合は潜像装置の故障率が64%,現像器の故障率が2
4%,転写帯電器の故障率が11%と推論される。これ
は、経験的に正しい推論結果であるといえる。
【0109】従って、上述のような故障率推論方法を画
像形成装置本体に取り込むことにより、メンテナンス者
等は濃度ムラの原因となる故障箇所を知ることができ、
的確かつ迅速なメンテナンスが可能となる。また、上述
の故障率推論方法では、時々刻々に故障率を監視し、故
障率の上昇の度合いから、画像上で濃度ムラが顕著にな
る前に早期に故障箇所を知ることができ、効率のよいメ
ンテナンスが可能となる。
像形成装置本体に取り込むことにより、メンテナンス者
等は濃度ムラの原因となる故障箇所を知ることができ、
的確かつ迅速なメンテナンスが可能となる。また、上述
の故障率推論方法では、時々刻々に故障率を監視し、故
障率の上昇の度合いから、画像上で濃度ムラが顕著にな
る前に早期に故障箇所を知ることができ、効率のよいメ
ンテナンスが可能となる。
【0110】尚、本例では故障箇所として、潜像装置、
現像器、転写帯電器に注目したが、これらの箇所をメン
テナンスしても依然として濃度ムラが存在するような場
合はクリーニング装置213を点検する。クリーニング
装置213が故障してドラム上のトナーを除去できてい
ない場合は濃度ムラを生じるからである。又、デジタル
式複写機では、原稿読み取り装置の故障により濃度ムラ
が生じる場合があるので、読み取り装置を点検する。こ
のように、故障原因を絞り込むことができるのでメンテ
ナンスの負担が著しく軽減される。
現像器、転写帯電器に注目したが、これらの箇所をメン
テナンスしても依然として濃度ムラが存在するような場
合はクリーニング装置213を点検する。クリーニング
装置213が故障してドラム上のトナーを除去できてい
ない場合は濃度ムラを生じるからである。又、デジタル
式複写機では、原稿読み取り装置の故障により濃度ムラ
が生じる場合があるので、読み取り装置を点検する。こ
のように、故障原因を絞り込むことができるのでメンテ
ナンスの負担が著しく軽減される。
【0111】<実施例6>次に実施例6について説明す
る。実施例5では、濃度ムラの原因として潜像装置、現
像器、転写帯電器ととり上げたが、潜像装置については
濃度ムラを生じる原因を更に細かく分けることができ
る。
る。実施例5では、濃度ムラの原因として潜像装置、現
像器、転写帯電器ととり上げたが、潜像装置については
濃度ムラを生じる原因を更に細かく分けることができ
る。
【0112】潜像装置は帯電器202、感光ドラム20
1及び露光装置(露光ランプ205,ミラー及びレンズ
206a〜206e,原稿台ガラス215等を含む)か
ら構成される。そして、これらの構成のそれぞれが故障
すると電位ムラを生じ、これが濃度ムラの原因となる。
帯電器202がトナー等で汚れたり、感光ドラム201
の表面に放電生成物が付着すると電位ムラを発生する。
また、露光装置が埃等で汚れると感光ドラムの回転軸方
向に沿って露光光量ムラを生じ、電位ムラを発生する。
1及び露光装置(露光ランプ205,ミラー及びレンズ
206a〜206e,原稿台ガラス215等を含む)か
ら構成される。そして、これらの構成のそれぞれが故障
すると電位ムラを生じ、これが濃度ムラの原因となる。
帯電器202がトナー等で汚れたり、感光ドラム201
の表面に放電生成物が付着すると電位ムラを発生する。
また、露光装置が埃等で汚れると感光ドラムの回転軸方
向に沿って露光光量ムラを生じ、電位ムラを発生する。
【0113】実施例5の故障率推定方法では、濃度ムラ
の原因が潜像装置であるということが判っても、潜像装
置のどの部分に原因があるのかまでは判らない。本実施
例6では、潜像装置のうち喉の部分が濃度ムラの原因で
あるかを推論する方法について説明する。
の原因が潜像装置であるということが判っても、潜像装
置のどの部分に原因があるのかまでは判らない。本実施
例6では、潜像装置のうち喉の部分が濃度ムラの原因で
あるかを推論する方法について説明する。
【0114】本実施例6では、入力状態量として、 暗部電位リップル:ΔVD 中間調トーン電位リップル:ΔVH 湿度 を用いる。また、出力される推論量として、 帯電器202の故障率 露光装置の故障率 感光ドラム201の故障率 を用いる。
【0115】暗部電位リップルは露光ランプ205が無
点灯の時の電位リップルで、露光装置を除く帯電器20
2と感光ドラム201による電位ムラを表す。中間調ト
ーン電位リップルΔVH は実施例5でも述べた通りであ
る。湿度は、機内に設置した湿度センサー(不図示、設
置場所は特に限定されない)により測定する。
点灯の時の電位リップルで、露光装置を除く帯電器20
2と感光ドラム201による電位ムラを表す。中間調ト
ーン電位リップルΔVH は実施例5でも述べた通りであ
る。湿度は、機内に設置した湿度センサー(不図示、設
置場所は特に限定されない)により測定する。
【0116】図33は、実施例6における入力状態量及
び出力推論量のメンバーシップ関数を表す図である。同
図において(a)は暗部電位リップルΔVD を状態量と
するメンバーシップ関数であり、(b)は湿度を状態量
とするメンバーシップ関数である。尚、中間調トーン電
位リップルは前述の実施例5の電位リップルΔVH (図
25の(a))と同一であり、ここでは図面及び説明を
省略する。また、(c)は露光装置の故障率のメンバー
シップ関数を表す図である。尚、帯電器202及び感光
ドラム201の故障率のメンバーシップ関数は図26と
同様でありここでは図面及びその説明を省略する。
び出力推論量のメンバーシップ関数を表す図である。同
図において(a)は暗部電位リップルΔVD を状態量と
するメンバーシップ関数であり、(b)は湿度を状態量
とするメンバーシップ関数である。尚、中間調トーン電
位リップルは前述の実施例5の電位リップルΔVH (図
25の(a))と同一であり、ここでは図面及び説明を
省略する。また、(c)は露光装置の故障率のメンバー
シップ関数を表す図である。尚、帯電器202及び感光
ドラム201の故障率のメンバーシップ関数は図26と
同様でありここでは図面及びその説明を省略する。
【0117】図34は実施例6のファジィルールを表す
図である。潜像形成工程は帯電、露光の順に行うので、
帯電後の電位リップル、つまり、暗部電位リップルΔV
D が小さくて、露光後の電位リップル(中間調トーン電
位リップル)ΔVH が大きい場合は、露光装置が電位ム
ラの主原因である可能性が高くなる。また、帯電器20
2の汚れは湿度が低いほど進行し易いという特性があ
る。感光ドラム201に付着した放電生成物は、湿度が
高いほど、吸湿して導電性を帯び電位ムラを生じ易い。
これらの経験則に基づいてファジィルールが設定してあ
る。但し、本例の推論は実施例5で濃度ムラの主原因が
潜像装置であると判定した場合に行われるので、中間調
トーン電位リップル)ΔVH はレベルがM又はHに限ら
れる。従って、図34のファジィルールでは、ΔVH が
MもしくはHの場合のみを示してある。
図である。潜像形成工程は帯電、露光の順に行うので、
帯電後の電位リップル、つまり、暗部電位リップルΔV
D が小さくて、露光後の電位リップル(中間調トーン電
位リップル)ΔVH が大きい場合は、露光装置が電位ム
ラの主原因である可能性が高くなる。また、帯電器20
2の汚れは湿度が低いほど進行し易いという特性があ
る。感光ドラム201に付着した放電生成物は、湿度が
高いほど、吸湿して導電性を帯び電位ムラを生じ易い。
これらの経験則に基づいてファジィルールが設定してあ
る。但し、本例の推論は実施例5で濃度ムラの主原因が
潜像装置であると判定した場合に行われるので、中間調
トーン電位リップル)ΔVH はレベルがM又はHに限ら
れる。従って、図34のファジィルールでは、ΔVH が
MもしくはHの場合のみを示してある。
【0118】上記状態量、推論量のメンバーシップ関数
とファジィルールから実施例5に述べた方法により、帯
電器202、露光装置、感光ドラム201の故障率を算
出することができ、濃度ムラの原因を詳細に知ることが
できる。
とファジィルールから実施例5に述べた方法により、帯
電器202、露光装置、感光ドラム201の故障率を算
出することができ、濃度ムラの原因を詳細に知ることが
できる。
【0119】<実施例7>次に実施例7について説明す
る。実施例5、6はいずれも感光ドラムの回転軸方向の
濃度ムラの原因を推論しているが、実施例7では感光ド
ラム201の周方向の濃度ムラの原因を推論する方法に
ついて説明する。
る。実施例5、6はいずれも感光ドラムの回転軸方向の
濃度ムラの原因を推論しているが、実施例7では感光ド
ラム201の周方向の濃度ムラの原因を推論する方法に
ついて説明する。
【0120】複写動作を繰り返すうちに、感光ドラム2
01の表面に現像材の成分である樹脂やシリカ(SiO
2 )が付着し、これが原因で複写画像の白地部にカブリ
を発生することがある。
01の表面に現像材の成分である樹脂やシリカ(SiO
2 )が付着し、これが原因で複写画像の白地部にカブリ
を発生することがある。
【0121】図35はカブリを生じた画像を模式的に表
した図である。この画像では、感光ドラム201の回転
軸方向には濃度ムラは無いが、感光ドラム201の周方
向に濃度ムラを生じている。感光ドラム201の表面へ
の現像材の付着は複写回数が増えるにつれて多くなる。
又、トナー担持体(現像スリーブ)209上のトナーコ
ート層に局所的なコートムラを生じると、周方向の濃度
ムラを生じる。局所的なコートムラは、トナーの保持電
荷が過大になり鏡映力によりトナーが現像スリーブ表面
に固着するために生じると考えられ、低湿環境ほど発生
し易い。これらの周方向の濃度ムラの原因となる故障箇
所の故障率を推論する方法について説明する。
した図である。この画像では、感光ドラム201の回転
軸方向には濃度ムラは無いが、感光ドラム201の周方
向に濃度ムラを生じている。感光ドラム201の表面へ
の現像材の付着は複写回数が増えるにつれて多くなる。
又、トナー担持体(現像スリーブ)209上のトナーコ
ート層に局所的なコートムラを生じると、周方向の濃度
ムラを生じる。局所的なコートムラは、トナーの保持電
荷が過大になり鏡映力によりトナーが現像スリーブ表面
に固着するために生じると考えられ、低湿環境ほど発生
し易い。これらの周方向の濃度ムラの原因となる故障箇
所の故障率を推論する方法について説明する。
【0122】実施例7の入力状態量としては、 白地濃度リップル(感光ドラム201上):ΔDL 累積複写回数:N 湿度 を用いる。又、推論量としては、 感光ドラム201の故障率 現像スリーブの故障率 を用いる。
【0123】更に、標準濃度板230として、白色に均
一に塗装されたものを用いる。この標準濃度板230か
らの反射光を感光ドラムに露光して現像を行い、濃度測
定器204をドラムの回転軸方向の各位値に固定し、各
位置毎に感光ドラム201を回転させることにより感光
ドラム201の周方向の濃度分布を測定する。そして、
この濃度分布から白地部の濃度リップルΔDL を求め
る。各位値に対して濃度リップルΔDL を求め、それら
のうちの最大値を推論の為の状態量とする。
一に塗装されたものを用いる。この標準濃度板230か
らの反射光を感光ドラムに露光して現像を行い、濃度測
定器204をドラムの回転軸方向の各位値に固定し、各
位置毎に感光ドラム201を回転させることにより感光
ドラム201の周方向の濃度分布を測定する。そして、
この濃度分布から白地部の濃度リップルΔDL を求め
る。各位値に対して濃度リップルΔDL を求め、それら
のうちの最大値を推論の為の状態量とする。
【0124】累積複写回数Nはカウンタは(不図示)に
記憶されており、随時その値を読み出すことにより獲得
される。
記憶されており、随時その値を読み出すことにより獲得
される。
【0125】図36は本実施例7で用いる状態量のうち
の累積複写回数Nのメンバーシップ関数を表す図であ
る。尚、白地濃度リップルΔDL のメンバーシップ関数
は図25の(b)と同様である。又、湿度のメンバーシ
ップ関数は図33の(b)と同様である。又、図37は
実施例7で用いるファジィルールを表す図である。
の累積複写回数Nのメンバーシップ関数を表す図であ
る。尚、白地濃度リップルΔDL のメンバーシップ関数
は図25の(b)と同様である。又、湿度のメンバーシ
ップ関数は図33の(b)と同様である。又、図37は
実施例7で用いるファジィルールを表す図である。
【0126】上述のメンバーシップ関数及びファジィル
ールによりファジィ推論を行うことにより、ドラム周方
向の濃度ムラの原因を的確に知ることが可能となる。
ールによりファジィ推論を行うことにより、ドラム周方
向の濃度ムラの原因を的確に知ることが可能となる。
【0127】以上説明したように、上述の実施例5〜7
によれば、濃度ムラのように、その原因が多数で故障箇
所の判定が困難な画像異常に対して、複数の状態量をも
とに各故障箇所の故障率を推論することができる。従っ
て、判定を自動化し、サービスの煩雑さを省くことが可
能となる。更に、多量の予備実験を行わずに、簡易なプ
ログラムで多種の状態量を考慮した判定が可能となる。
によれば、濃度ムラのように、その原因が多数で故障箇
所の判定が困難な画像異常に対して、複数の状態量をも
とに各故障箇所の故障率を推論することができる。従っ
て、判定を自動化し、サービスの煩雑さを省くことが可
能となる。更に、多量の予備実験を行わずに、簡易なプ
ログラムで多種の状態量を考慮した判定が可能となる。
【0128】以上説明したように、上記各実施例によれ
ば、濃度管理における複数の故障原因である状態量を用
いて複数の故障箇所であるプロセス要素の故障率または
誤設定の割合を正確に診断することが可能となる。即
ち、どの箇所の故障率が高いかが自動的に推論されるの
で、メンテナンス者が故障箇所を判定する手間が省け、
メンテナンスを容易かつ迅速に行うことができる。又、
状態量と故障率の関係を訂正的な規則として記憶するだ
けでよいので、複写機における濃度薄、カブリ、濃度ム
ラのように多数の原因が複雑に関連を持って生ずる現象
に対して、簡易なプログラムで原因の判定を行える。
ば、濃度管理における複数の故障原因である状態量を用
いて複数の故障箇所であるプロセス要素の故障率または
誤設定の割合を正確に診断することが可能となる。即
ち、どの箇所の故障率が高いかが自動的に推論されるの
で、メンテナンス者が故障箇所を判定する手間が省け、
メンテナンスを容易かつ迅速に行うことができる。又、
状態量と故障率の関係を訂正的な規則として記憶するだ
けでよいので、複写機における濃度薄、カブリ、濃度ム
ラのように多数の原因が複雑に関連を持って生ずる現象
に対して、簡易なプログラムで原因の判定を行える。
【0129】そこで、本発明では、装置内部の状態量、
及び状態量の履歴を使って、統合的にファジィ推論を実
行し、故障箇所であるプロセス要素について故障率また
は誤設定の割合という形で表すようにしている。
及び状態量の履歴を使って、統合的にファジィ推論を実
行し、故障箇所であるプロセス要素について故障率また
は誤設定の割合という形で表すようにしている。
【0130】尚、本発明は、複数の機器から構成される
システムに適用しても1つの機器から成る装置に適用し
ても良い。また、本発明は、システム或は装置にプログ
ラムを供給することによって達成される場合にも適用で
きることはいうまでもない。
システムに適用しても1つの機器から成る装置に適用し
ても良い。また、本発明は、システム或は装置にプログ
ラムを供給することによって達成される場合にも適用で
きることはいうまでもない。
【0131】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明の画像
形成装置及び故障診断方法によれば、画像品位に関わる
プロセスに関する状態量を用いて画像形成プロセスにお
ける画像劣化の要因を推定することが可能となる。
形成装置及び故障診断方法によれば、画像品位に関わる
プロセスに関する状態量を用いて画像形成プロセスにお
ける画像劣化の要因を推定することが可能となる。
【0132】
【図1】実施例1〜4における画像形成装置の概略構成
を示す側断面図である。
を示す側断面図である。
【図2】一次帯電器及び露光系の電気的概略図である。
【図3】故障診断を実行するための故障診断部の制御構
成を表すブロック図である。
成を表すブロック図である。
【図4】故障診断部のコントローラの内部の概略構成を
表すブロック図である。
表すブロック図である。
【図5】実施例1における入力状態量及び出力推論量の
メンバーシップ関数を表す図である。
メンバーシップ関数を表す図である。
【図6】実施例1のファジィルールを表す図である。
【図7】実施例1のファジィ推論の手順を表すフローチ
ャートでる。
ャートでる。
【図8】実施例1のファジィ推論の手順を説明する図で
ある。
ある。
【図9】実施例1のファジィ推論の出力例を表す図であ
る。
る。
【図10】露光系の電気的概略図である。
【図11】実施例2の各入力状態量のメンバーシップ関
数を表す図である。
数を表す図である。
【図12】実施例2の各推論出力量のメンバーシップ関
数を表す図である。
数を表す図である。
【図13】実施例2のファジィルールを表す図である。
【図14】現像器5の電気的該略図である。
【図15】実施例3における各入力状態量及び出力推論
量のメンバーシップ関数を表す図である。
量のメンバーシップ関数を表す図である。
【図16】実施例3のファジィルールを表す図である。
【図17】転写分離帯電器8の転写側の帯電器(以後転
写帯電器)に関する電気的概略図である。
写帯電器)に関する電気的概略図である。
【図18】実施例4における入力状態量のメンバーシッ
プ関数を表す図である。
プ関数を表す図である。
【図19】実施例4の出力推論量のメンバーシップ関数
を表す図である。
を表す図である。
【図20】実施例4のファジィルールを表す図である。
【図21】実施例5の画像形成装置の構成を表す側断面
図である。
図である。
【図22】濃度測定器204の駆動方法を示したもので
ある。
ある。
【図23】濃度測定器223付近の斜視図である。
【図24】実施例5の故障診断部の概略の制御構成を表
すブロック図である。
すブロック図である。
【図25】実施例5の入力状態量のメンバーシップ関数
を表す図である。
を表す図である。
【図26】実施例5の推論量のメンバーシップ関数を表
す図である。
す図である。
【図27】実施例5で用いるファジィルールを表す図で
ある。
ある。
【図28】実施例5の故障率を算出するファジィ推論の
方法説明する図である。
方法説明する図である。
【図29】実施例5のファジィ推論の動作手順を表すフ
ローチャートである。
ローチャートである。
【図30】電位測定器203により測定した潜像の電位
分布の1例を表す図である。
分布の1例を表す図である。
【図31】転写紙上の濃度分布の測定結果の一例を表す
図である。
図である。
【図32】転写紙上に生じている濃度ムラを模式的に表
す図である。
す図である。
【図33】実施例6における入力状態量及び出力推論量
のメンバーシップ関数を表す図である。
のメンバーシップ関数を表す図である。
【図34】実施例6のファジィルールを表す図である。
【図35】カブリを生じた画像を模式的に表した図であ
る。
る。
【図36】実施例7で用いる状態量のうちの累積複写回
数Nのメンバーシップ関数を表す図である。
数Nのメンバーシップ関数を表す図である。
【図37】実施例7で用いるファジィルールを表す図で
ある。
ある。
2 感光ドラム 4 一次帯電器 5 現像器 8 転写分離帯電器 22 原稿照明ランプ 28 投影ミラー 29 電位センサ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年3月28日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 画像形成装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像形成装置に関す
る。
る。
【0002】
【従来の技術】電子写真技術を用いる画像形成装置にお
いては、装置の構成部材に故障、耐久劣化等を生ずる
と、形成される画像に、濃度薄、カブリ、濃度ムラ等が
発生する。例えば濃度ムラに関して説明すると、均一な
複写画像を得るには、帯電工程において感光体を均一に
帯電し、露光工程において感光体を均一に除電すること
が必要である。ところが、帯電装置が装置内に浮遊する
現像剤などで汚れることにより帯電ムラを生じたり、露
光ランプが劣化することにより光量ムラを生ずると感光
体上の電位分布が不均一となり、濃度ムラの原因とな
る。また、これら帯電工程や露光ランプ等の劣化、故障
等が濃度薄やカブリの発生原因となることは言うまでも
ない。
いては、装置の構成部材に故障、耐久劣化等を生ずる
と、形成される画像に、濃度薄、カブリ、濃度ムラ等が
発生する。例えば濃度ムラに関して説明すると、均一な
複写画像を得るには、帯電工程において感光体を均一に
帯電し、露光工程において感光体を均一に除電すること
が必要である。ところが、帯電装置が装置内に浮遊する
現像剤などで汚れることにより帯電ムラを生じたり、露
光ランプが劣化することにより光量ムラを生ずると感光
体上の電位分布が不均一となり、濃度ムラの原因とな
る。また、これら帯電工程や露光ランプ等の劣化、故障
等が濃度薄やカブリの発生原因となることは言うまでも
ない。
【0003】以上のような濃度薄やカブリ、濃度ムラ等
の原因判定は、メンテナンスを行うサービスマンが記録
紙上に形成された画像等を見て推定している。また、感
光体上のトナー像濃度や潜像の電位を、濃度センサー、
電位センサーによりモニタする自己診断も行われてい
る。そして、この自己診断の方法としては、装置内の各
プロセス要素の状態量にしきい値を設けて、そのしきい
値を基準に故障箇所の判断を行っている。
の原因判定は、メンテナンスを行うサービスマンが記録
紙上に形成された画像等を見て推定している。また、感
光体上のトナー像濃度や潜像の電位を、濃度センサー、
電位センサーによりモニタする自己診断も行われてい
る。そして、この自己診断の方法としては、装置内の各
プロセス要素の状態量にしきい値を設けて、そのしきい
値を基準に故障箇所の判断を行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の故障箇所の診断
技術では、故障原因を特定するための状態量と故障箇所
の対応が1対1であり、原因となる状態量を測定するこ
とにより、故障の有る・無しが判断されていた。そし
て、この判断のためには、各状態量にしきい値を設け
て、所定のしきい値を越えた場合にのみ故障と診断する
方法がとられている。しかしながら、出力画像の濃度管
理のように、各プロセス要素の故障・劣化が比較的緩や
かに進行する場合の故障診断においては、従来の診断技
術では診断結果に誤りが生じたり、極端な結果を出力さ
れることがあった。さらに、従来の診断技術では、故障
原因を特定するための状態量と故障箇所の対応が1対1
のために、複数の状態量を用いて、相互の関連性をみな
がら、複数の故障箇所を診断することは困難であった。
技術では、故障原因を特定するための状態量と故障箇所
の対応が1対1であり、原因となる状態量を測定するこ
とにより、故障の有る・無しが判断されていた。そし
て、この判断のためには、各状態量にしきい値を設け
て、所定のしきい値を越えた場合にのみ故障と診断する
方法がとられている。しかしながら、出力画像の濃度管
理のように、各プロセス要素の故障・劣化が比較的緩や
かに進行する場合の故障診断においては、従来の診断技
術では診断結果に誤りが生じたり、極端な結果を出力さ
れることがあった。さらに、従来の診断技術では、故障
原因を特定するための状態量と故障箇所の対応が1対1
のために、複数の状態量を用いて、相互の関連性をみな
がら、複数の故障箇所を診断することは困難であった。
【0005】例えば、濃度ムラの原因には様々な因子が
あり、しかも、それらの因子は複雑に絡み合っている。
従って、原因判定にあたってはメンテナンス者に高度な
知識と経験が要求される。また、誤判定の危険もある。
また、各センサーと連動した自己判定を行うには、多く
の実験データをもとに複雑な判定プログラムを作る必要
がある。前述したように、濃度ムラの原因は多数あるの
で、判定プログラムを作成するためには原因の候補とな
る各部材の劣化度合いの変化と濃度ムラの変化との関係
を実験的に求めておく必要がある。即ち、プログラム作
成以前に膨大な実験データテーブルが必要となり、多大
な時間と手間とを要する。従って、実際には多くの候補
のうち特に重要なものだけを考慮するにとどまることが
多い。
あり、しかも、それらの因子は複雑に絡み合っている。
従って、原因判定にあたってはメンテナンス者に高度な
知識と経験が要求される。また、誤判定の危険もある。
また、各センサーと連動した自己判定を行うには、多く
の実験データをもとに複雑な判定プログラムを作る必要
がある。前述したように、濃度ムラの原因は多数あるの
で、判定プログラムを作成するためには原因の候補とな
る各部材の劣化度合いの変化と濃度ムラの変化との関係
を実験的に求めておく必要がある。即ち、プログラム作
成以前に膨大な実験データテーブルが必要となり、多大
な時間と手間とを要する。従って、実際には多くの候補
のうち特に重要なものだけを考慮するにとどまることが
多い。
【0006】画像形成装置の信頼性を向上させるという
要求に応ずるためには、上述のような画像の目視判定で
はなく、判定の自動化が要求される。そして、多数の状
態量の情報を取り込み、しかも簡易な判定プログラムに
基づく判定法が必要となる。
要求に応ずるためには、上述のような画像の目視判定で
はなく、判定の自動化が要求される。そして、多数の状
態量の情報を取り込み、しかも簡易な判定プログラムに
基づく判定法が必要となる。
【0007】本発明は上記の問題点に鑑みてなされたも
のであり、画像品位に関連するプロセスに関する状態量
を用いて画像形成プロセスにおける画像劣化の要因を推
定することが可能な画像形成装置を提供することを目的
とする。
のであり、画像品位に関連するプロセスに関する状態量
を用いて画像形成プロセスにおける画像劣化の要因を推
定することが可能な画像形成装置を提供することを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明による画像形成装置は以下の構成を備える。
即ち、感光体上に潜像を形成し、該潜像を可視像として
記録媒体上に転写して画像を形成する画像形成装置であ
って、前記記録媒体上に形成される形成画像の品位に関
連する少なくとも1つのプロセス要素に関わる状態量を
入力する入力手段と、前記入力手段が入力する状態量と
前記プロセスの故障率とを定性的に関連づけるための推
論情報を記憶する記憶手段と、前記入力手段により入力
された状態量と前記記憶手段に記憶された推論情報とに
基づいてファジィ推論処理を行い、前記プロセス要素の
故障率もしくは誤設定率の少なくともいずれかを出力す
る推論手段と、を備える。
めの本発明による画像形成装置は以下の構成を備える。
即ち、感光体上に潜像を形成し、該潜像を可視像として
記録媒体上に転写して画像を形成する画像形成装置であ
って、前記記録媒体上に形成される形成画像の品位に関
連する少なくとも1つのプロセス要素に関わる状態量を
入力する入力手段と、前記入力手段が入力する状態量と
前記プロセスの故障率とを定性的に関連づけるための推
論情報を記憶する記憶手段と、前記入力手段により入力
された状態量と前記記憶手段に記憶された推論情報とに
基づいてファジィ推論処理を行い、前記プロセス要素の
故障率もしくは誤設定率の少なくともいずれかを出力す
る推論手段と、を備える。
【0009】尚、本発明において入力手段で扱う状態量
とは、各プロセス要素における各種測定値の他に、プロ
セス要素に対して設定された補正係数等の設定値をも含
むものである。
とは、各プロセス要素における各種測定値の他に、プロ
セス要素に対して設定された補正係数等の設定値をも含
むものである。
【0010】
【作用】上述の構成により、濃度管理や濃度ムラ等の記
録媒体上の形成画像の品位に関係するプロセスに関わる
状態量と、各状態量と前記プロセスの故障率もしくは誤
設定率とを定性的に関連づけるための推論情報とに基づ
いて各プロセス要素の故障率または誤設定率をファジィ
推論により決定する。
録媒体上の形成画像の品位に関係するプロセスに関わる
状態量と、各状態量と前記プロセスの故障率もしくは誤
設定率とを定性的に関連づけるための推論情報とに基づ
いて各プロセス要素の故障率または誤設定率をファジィ
推論により決定する。
【0011】
【実施例】以下に添付の図面を参照して本発明の好適な
実施例について説明する。
実施例について説明する。
【0012】<実施例1>図1は本実施例における画像
形成装置の概略構成を示す側断面図である。図におい
て、1は画像形成装置であり、電子写真技術を使用して
記録媒体への可視画像の形成を行うものである。本画像
形成装置1は複写機、印刷機、ファクシミリ、プリンタ
等が用いられる。像担持体である感光ドラム2の周辺に
は、感光ドラム上の電位を消去する除電器3と、感光ド
ラムに帯電を行う一次帯電器4と、感光ドラム上の潜像
をトナーで現像させる現像器5と、感光ドラム上の非画
像エリアの余分なトナーを除去するはぎ取りローラ6
と、転写材にトナーを付着させる転写分離帯電器8と、
残留トナーを除去するクリーニング装置12とが配置さ
れている。そして、給紙デッキ7より搬送された記録媒
体上に、転写分離帯電器8によりトナーが転写される。
トナーを転写された転写材は、搬送ベルト9を通過後、
定着器10に到達する。定着器10は転写材上にトナー
を固着させた後、排紙トレイ11に転写材を排出する。
形成装置の概略構成を示す側断面図である。図におい
て、1は画像形成装置であり、電子写真技術を使用して
記録媒体への可視画像の形成を行うものである。本画像
形成装置1は複写機、印刷機、ファクシミリ、プリンタ
等が用いられる。像担持体である感光ドラム2の周辺に
は、感光ドラム上の電位を消去する除電器3と、感光ド
ラムに帯電を行う一次帯電器4と、感光ドラム上の潜像
をトナーで現像させる現像器5と、感光ドラム上の非画
像エリアの余分なトナーを除去するはぎ取りローラ6
と、転写材にトナーを付着させる転写分離帯電器8と、
残留トナーを除去するクリーニング装置12とが配置さ
れている。そして、給紙デッキ7より搬送された記録媒
体上に、転写分離帯電器8によりトナーが転写される。
トナーを転写された転写材は、搬送ベルト9を通過後、
定着器10に到達する。定着器10は転写材上にトナー
を固着させた後、排紙トレイ11に転写材を排出する。
【0013】一方、プラテンガラス21上に載置された
原稿は原稿照射ランプ22と反射板23により照射され
る。その反射光はミラー24,25,26を介して、さ
らに、拡大縮小レンズ27を通過し、投影ミラー28に
より感光ドラム2上に原稿画像を設影する。
原稿は原稿照射ランプ22と反射板23により照射され
る。その反射光はミラー24,25,26を介して、さ
らに、拡大縮小レンズ27を通過し、投影ミラー28に
より感光ドラム2上に原稿画像を設影する。
【0014】図2は前記の一次帯電器4及び露光系の電
気的概略図である。ここで41は直流電源であり、感光
体ドラム2を正帯電させるために、一次帯電器4内の電
極を正極に印加する。そして、電位を保持した感光体ド
ラム2が図において時計方向に回転することで、投影ミ
ラー28を介して入射される原稿反射光により感光ドラ
ムが露光され、潜像が形成され、現像過程へと移行す
る。また、電位制御時は測定用の光像の露光後に電位セ
ンサ29が感光体ドラム上の表面電位を測定して、測定
された表面電位に基づいて直流電源41内の電流可変機
構(不図示)を変化させて、最適な表面電位へと調整す
る。また、電流計42が一次帯電器4の消費電流量をモ
ニターしている。
気的概略図である。ここで41は直流電源であり、感光
体ドラム2を正帯電させるために、一次帯電器4内の電
極を正極に印加する。そして、電位を保持した感光体ド
ラム2が図において時計方向に回転することで、投影ミ
ラー28を介して入射される原稿反射光により感光ドラ
ムが露光され、潜像が形成され、現像過程へと移行す
る。また、電位制御時は測定用の光像の露光後に電位セ
ンサ29が感光体ドラム上の表面電位を測定して、測定
された表面電位に基づいて直流電源41内の電流可変機
構(不図示)を変化させて、最適な表面電位へと調整す
る。また、電流計42が一次帯電器4の消費電流量をモ
ニターしている。
【0015】図3は本実施例において故障診断を実行す
るための故障診断部の概略構成を表すブロック図であ
る。同図においては、前述の電流計42や電位センサ2
9だけでなく、後述の各実施例において、入力すべき状
態量と、これら各状態量を検知する検出器、又は、パラ
メータを変更する補正機構についても示されている。各
検出器または補正機構は、ファジィ推論を実行するコン
トローラ100に接続されている。そして、コントロー
ラ100には、推論結果や検出データを表示する表示装
置101、フロッピーディスクやプリンタ等への各種デ
ータの記録を実行する記録装置102、及び各種データ
を遠隔転送するための伝達装置103が接続されてい
る。
るための故障診断部の概略構成を表すブロック図であ
る。同図においては、前述の電流計42や電位センサ2
9だけでなく、後述の各実施例において、入力すべき状
態量と、これら各状態量を検知する検出器、又は、パラ
メータを変更する補正機構についても示されている。各
検出器または補正機構は、ファジィ推論を実行するコン
トローラ100に接続されている。そして、コントロー
ラ100には、推論結果や検出データを表示する表示装
置101、フロッピーディスクやプリンタ等への各種デ
ータの記録を実行する記録装置102、及び各種データ
を遠隔転送するための伝達装置103が接続されてい
る。
【0016】図4は、上述のコントローラ100の内部
の概略構成を表すブロック図である。100aはCPU
であり、後述するファジィ推論を行うための演算処理等
を行う。100bは各種状態量等を記憶するRAM、1
00cは様々なメンバーシップ関数、ファジールール、
推論プログラム等を記憶してあるROMであり、それぞ
れCPU100aに接続されている。また、100dは
A/D変換器であり、各検出器等より状態量を表わすデ
ータを取り込み、これをディジタルデータに変換する。
100eはインターフエースICであり、A/D変換器
100dからの状態量を表わすデータを入力してCPU
100aに転送するとともに、各補正機構より補正係数
を入力する。ただし、補正機構における補正係数は変更
が可能なため、コントローラ100からも入出力が可能
となっている。また、表示・記録・伝達等を実施するた
め、これら外部周辺装置へもCPUバスが接続されてい
る。
の概略構成を表すブロック図である。100aはCPU
であり、後述するファジィ推論を行うための演算処理等
を行う。100bは各種状態量等を記憶するRAM、1
00cは様々なメンバーシップ関数、ファジールール、
推論プログラム等を記憶してあるROMであり、それぞ
れCPU100aに接続されている。また、100dは
A/D変換器であり、各検出器等より状態量を表わすデ
ータを取り込み、これをディジタルデータに変換する。
100eはインターフエースICであり、A/D変換器
100dからの状態量を表わすデータを入力してCPU
100aに転送するとともに、各補正機構より補正係数
を入力する。ただし、補正機構における補正係数は変更
が可能なため、コントローラ100からも入出力が可能
となっている。また、表示・記録・伝達等を実施するた
め、これら外部周辺装置へもCPUバスが接続されてい
る。
【0017】尚、本実施例においては、通常のデジタル
プロセッサであるCPU100aを用いたが、ファジィ
推論専用のICを使用してもよい。また、上述の故障診
断部は、画像形成装置1に内蔵してもよいし、外部装置
として接続するようにしてもよい。
プロセッサであるCPU100aを用いたが、ファジィ
推論専用のICを使用してもよい。また、上述の故障診
断部は、画像形成装置1に内蔵してもよいし、外部装置
として接続するようにしてもよい。
【0018】本実施例1の故障診断が目的とする濃度管
理における異常事態としては、画像が真っ黒もしくは真
っ白といった致命的な事態と、濃度が薄い状態もしくは
カブリのような時間的にみて緩やかに進行する事態の2
通りが存在する。前者のような致命的な事態は、原稿照
明ランプの断線や帯電器のコネクタ抜け等、急激な故障
に起因している。そのため従来の診断技術の如く、各状
態量に対して、所定のしきい値を設定して、これを越え
るような場合に限って異常であると判断すれば十分であ
る。
理における異常事態としては、画像が真っ黒もしくは真
っ白といった致命的な事態と、濃度が薄い状態もしくは
カブリのような時間的にみて緩やかに進行する事態の2
通りが存在する。前者のような致命的な事態は、原稿照
明ランプの断線や帯電器のコネクタ抜け等、急激な故障
に起因している。そのため従来の診断技術の如く、各状
態量に対して、所定のしきい値を設定して、これを越え
るような場合に限って異常であると判断すれば十分であ
る。
【0019】一方、後者の濃度が薄い状態およびカブリ
については、各プロセス要素の緩やかな劣化及び変動を
要因とするために従来の診断技術では異常であることの
判断が困難である。更に、複数の状態量入力を用いて判
断するにしても極端な場合以外は評価しきれない。そこ
で本実施例1では、複数の状態量を入力とし、プロセス
要素についての故障率を出力として、この故障率の出力
のための演算処理をファジィ推論によって実行するよう
にしている。本実施例1では、濃度が薄くなってしまう
状態に関するプロセス要素の1つである一次帯電器4の
故障率を判定する推論方法について以下に記述する。
については、各プロセス要素の緩やかな劣化及び変動を
要因とするために従来の診断技術では異常であることの
判断が困難である。更に、複数の状態量入力を用いて判
断するにしても極端な場合以外は評価しきれない。そこ
で本実施例1では、複数の状態量を入力とし、プロセス
要素についての故障率を出力として、この故障率の出力
のための演算処理をファジィ推論によって実行するよう
にしている。本実施例1では、濃度が薄くなってしまう
状態に関するプロセス要素の1つである一次帯電器4の
故障率を判定する推論方法について以下に記述する。
【0020】まず、入力状態量として、一次帯電器の電
流計42から出力される電流値IPと、電位センサ29
から出力される電圧値VS を使用する。ただし、VS に
ついては露光ランプを消灯した状態(もしくは黒色画像
を露光した場合)の表面電位、即ち暗部電位VD と、露
光ランプが白色画像を露光した場合の表面電位、即ち明
部電位VL との間の電位を取り得る。ここでは、暗部電
位VD を入力状態量とする。
流計42から出力される電流値IPと、電位センサ29
から出力される電圧値VS を使用する。ただし、VS に
ついては露光ランプを消灯した状態(もしくは黒色画像
を露光した場合)の表面電位、即ち暗部電位VD と、露
光ランプが白色画像を露光した場合の表面電位、即ち明
部電位VL との間の電位を取り得る。ここでは、暗部電
位VD を入力状態量とする。
【0021】そして、判定すべきプロセス要素としては
一次帯電器4の劣化率NGP とする。この劣化とは、主
に一次帯電器4及びその周辺の汚れによって生じ、使用
時間の増加とともに徐々に進行するため、従来技術によ
る異常値との比較では故障を判定することが難しかっ
た。
一次帯電器4の劣化率NGP とする。この劣化とは、主
に一次帯電器4及びその周辺の汚れによって生じ、使用
時間の増加とともに徐々に進行するため、従来技術によ
る異常値との比較では故障を判定することが難しかっ
た。
【0022】図5は本実施例1における入力状態量及び
出力推論量のメンバーシップ関数を表す図である。図5
の(a)は一次帯電器の電流値IP についてのメンバー
シツプ関数を示す。上述の一次帯電器4の電流値IP
は、通電の無い場合である0μAからリミッター機構の
作動する1400μAまでの値をとる。通常の電流値は
800μA程度であるため、この付近に中間レベルMの
メンバーシップ関数を三角形状に割り当て、低レベル、
高レベルをそれぞれL,Hとして合計3種類のメンバー
シップ関数を定義している。
出力推論量のメンバーシップ関数を表す図である。図5
の(a)は一次帯電器の電流値IP についてのメンバー
シツプ関数を示す。上述の一次帯電器4の電流値IP
は、通電の無い場合である0μAからリミッター機構の
作動する1400μAまでの値をとる。通常の電流値は
800μA程度であるため、この付近に中間レベルMの
メンバーシップ関数を三角形状に割り当て、低レベル、
高レベルをそれぞれL,Hとして合計3種類のメンバー
シップ関数を定義している。
【0023】次に図5の(b)は暗部電位VD について
のメンバーシップ関数を示す。表面電位は感光体ドラム
に電位の無い場合である0Vから、最大500Vまでの
帯電領域をとる。通常の暗部電位は400V程度である
ため、この付近に中間レベルMのメンバーシップ関数を
三角形状に割り当て、低レベル、高レベルをそれぞれ
L,Hとして合計3種類のメンバーシップ関数を定義し
ている。
のメンバーシップ関数を示す。表面電位は感光体ドラム
に電位の無い場合である0Vから、最大500Vまでの
帯電領域をとる。通常の暗部電位は400V程度である
ため、この付近に中間レベルMのメンバーシップ関数を
三角形状に割り当て、低レベル、高レベルをそれぞれ
L,Hとして合計3種類のメンバーシップ関数を定義し
ている。
【0024】さらに、図5の(c)は、本ファジィ推論
の出力である一次帯電器4の劣化率NGP についての、
メンバーシップ関数を示す。劣化率は、劣化の無い場合
は0%、即時変換を要するほど劣化の程度がひどい場合
は100%となるように、低レベルから順にL,M,H
と3種類のメンバーシップ関数を定義している。
の出力である一次帯電器4の劣化率NGP についての、
メンバーシップ関数を示す。劣化率は、劣化の無い場合
は0%、即時変換を要するほど劣化の程度がひどい場合
は100%となるように、低レベルから順にL,M,H
と3種類のメンバーシップ関数を定義している。
【0025】また、ファジィ推論を行う上で重要な初期
条件としてファジィルールがある。図6は実施例1のフ
ァジィルールを表す図である。本実施例1では、入力状
態量はIP とVD の2種類で、各々3種類のレベルを定
義しているため、合計で9種類の状態が存在する。これ
らがファジィ推論を実施するためのルールである「IF
〜THEN〜」文の前件部となる。出力は一次帯電器の
劣化率NGP であり、これが後件部となる。この後件部
のレベルは経験的に決定され、本実施例1の場合IP が
増大すると劣化率NGP は増加し、VD が低下しても劣
化率NGP は増加する傾向を持つようにファジィルール
が定義されている。
条件としてファジィルールがある。図6は実施例1のフ
ァジィルールを表す図である。本実施例1では、入力状
態量はIP とVD の2種類で、各々3種類のレベルを定
義しているため、合計で9種類の状態が存在する。これ
らがファジィ推論を実施するためのルールである「IF
〜THEN〜」文の前件部となる。出力は一次帯電器の
劣化率NGP であり、これが後件部となる。この後件部
のレベルは経験的に決定され、本実施例1の場合IP が
増大すると劣化率NGP は増加し、VD が低下しても劣
化率NGP は増加する傾向を持つようにファジィルール
が定義されている。
【0026】ファジィルールの一例として、IP =H,
VD =L,NGP =Hの場合、 「IF IP =H AND VD =L THEN NG
P =H」 と表記され、このような「IF〜THEN〜」文が、本
実施例1の場合、図6の如く9種類存在する。
VD =L,NGP =Hの場合、 「IF IP =H AND VD =L THEN NG
P =H」 と表記され、このような「IF〜THEN〜」文が、本
実施例1の場合、図6の如く9種類存在する。
【0027】上述のように定義されたメンバーシップ関
数とファジィルールを用いてファジィ推論を実行するこ
とにより、濃度が薄くなる状態に関して、一次帯電器4
の劣化の程度を判断することが可能となる。
数とファジィルールを用いてファジィ推論を実行するこ
とにより、濃度が薄くなる状態に関して、一次帯電器4
の劣化の程度を判断することが可能となる。
【0028】本実施例1の場合、コントローラ100に
よるファジィ推論の方法は以下の通りである。図7は実
施例1のファジィ推論の手順を表すフローチャートで
る。まず、ステップS1において、入力状態量として一
次帯電器4の電流値IP を用いて、図5の(a)に示さ
れたメンバーシップ関数の各レベル(L,M,H)にお
ける適合度を求める。同様にステップS2では、入力状
態量として暗部電位VDを用い、図5の(b)に示され
るメンバーシップ関数の各レベルにおける適合度を求め
る。そして、ステップS3において、IP 、VD それぞ
れより得られる2つの適合度の各組み合わせ毎の積を求
め、これを各前件部の適合度とする。
よるファジィ推論の方法は以下の通りである。図7は実
施例1のファジィ推論の手順を表すフローチャートで
る。まず、ステップS1において、入力状態量として一
次帯電器4の電流値IP を用いて、図5の(a)に示さ
れたメンバーシップ関数の各レベル(L,M,H)にお
ける適合度を求める。同様にステップS2では、入力状
態量として暗部電位VDを用い、図5の(b)に示され
るメンバーシップ関数の各レベルにおける適合度を求め
る。そして、ステップS3において、IP 、VD それぞ
れより得られる2つの適合度の各組み合わせ毎の積を求
め、これを各前件部の適合度とする。
【0029】ステップS4では図6のファジィルールに
従って、ステップS3で得られた各前件部の適合度とN
GP のメンバーシップ関数(図5(c))とを用いて、
各前件部に対する後件部の適合度を求める。そして、ス
テップS5において、算出された各後件部の適合度につ
いてマックスミニ合成重心法を用いて演算することで、
出力推論量を得る。
従って、ステップS3で得られた各前件部の適合度とN
GP のメンバーシップ関数(図5(c))とを用いて、
各前件部に対する後件部の適合度を求める。そして、ス
テップS5において、算出された各後件部の適合度につ
いてマックスミニ合成重心法を用いて演算することで、
出力推論量を得る。
【0030】上述のファジイ推論の手順について、図8
を参照して更に具体的に説明する。状態量IP としてx
が、状態量VD としてyがそれぞれ入力された場合に、
IPのメンバーシップ関数からは、レベルLの適合度と
してa1 が得られる。また、VD のメンバーシップ関数
からは、レベルMの適合度としてb1 が、レベルLの適
合度としてb2 が得られる。従って、例えば「IF IP
=L,VD =M THENNGP =L」なるファジィルール
に対しては、NGP =Lのレベルのメンバーシップ関数
をa1 ×b1 というようにmax演算することにより、
後件部の適合度として図8の斜線部分S1 を得る。「IF
IP =L,VD =L THEN NGP=M」なるファジ
ィルールに関しても同様にして、斜線部S2 を得る。こ
のようにして得られた各レベルの推論結果(斜線部S
1 ,S2 )をmax合成し、その合成部分の重心zを求
めることで推論結果を得る。尚、上記の説明では2つの
ファジイルールについて説明したが、実際には他の全て
のファジィルールについても同様の方法で、各レベル単
位の推論結果を獲得し、これらをmax合成する。
を参照して更に具体的に説明する。状態量IP としてx
が、状態量VD としてyがそれぞれ入力された場合に、
IPのメンバーシップ関数からは、レベルLの適合度と
してa1 が得られる。また、VD のメンバーシップ関数
からは、レベルMの適合度としてb1 が、レベルLの適
合度としてb2 が得られる。従って、例えば「IF IP
=L,VD =M THENNGP =L」なるファジィルール
に対しては、NGP =Lのレベルのメンバーシップ関数
をa1 ×b1 というようにmax演算することにより、
後件部の適合度として図8の斜線部分S1 を得る。「IF
IP =L,VD =L THEN NGP=M」なるファジ
ィルールに関しても同様にして、斜線部S2 を得る。こ
のようにして得られた各レベルの推論結果(斜線部S
1 ,S2 )をmax合成し、その合成部分の重心zを求
めることで推論結果を得る。尚、上記の説明では2つの
ファジイルールについて説明したが、実際には他の全て
のファジィルールについても同様の方法で、各レベル単
位の推論結果を獲得し、これらをmax合成する。
【0031】入力値IP を1000μAと固定して、同
じく入力値であるVD を変動させた場合の出力結果を図
9に示す。横軸がVD であり、縦軸に一次帯電器の劣化
率NGP を示す。VD が特に400V以下で一次帯電器
の劣化率NGP は上昇している。このように、経験的に
入力されたIP 、VD と出力NGP との関係がファジィ
推論によって滑らかに表現されることがわかる。この故
障率をメモリに記憶したり、表示装置により出力させる
ことで、プロセス要素の劣化状態をユーザもしくはメン
テナンス者がきめこまかに把握することができる。
じく入力値であるVD を変動させた場合の出力結果を図
9に示す。横軸がVD であり、縦軸に一次帯電器の劣化
率NGP を示す。VD が特に400V以下で一次帯電器
の劣化率NGP は上昇している。このように、経験的に
入力されたIP 、VD と出力NGP との関係がファジィ
推論によって滑らかに表現されることがわかる。この故
障率をメモリに記憶したり、表示装置により出力させる
ことで、プロセス要素の劣化状態をユーザもしくはメン
テナンス者がきめこまかに把握することができる。
【0032】なお、本実施例1では、濃度が薄くなる状
態に関して、一次帯電器4の故障率を判断するファジィ
推論方法を述べたが、入力状態量を同一のままファジィ
ルールを変更することで、カブリについても故障判定が
可能である。この場合、入力状態量のメンバーシップ関
数は同一であってもよいし、別々に定義してもよい。
態に関して、一次帯電器4の故障率を判断するファジィ
推論方法を述べたが、入力状態量を同一のままファジィ
ルールを変更することで、カブリについても故障判定が
可能である。この場合、入力状態量のメンバーシップ関
数は同一であってもよいし、別々に定義してもよい。
【0033】<実施例2>上述の実施例1では、濃度が
薄くなる状態に関して、一次帯電器4の故障率を判定す
るファジィ推論の方法について説明を行ったが、本実施
例2では原稿照明ランプの故障率、及び原稿照明ランプ
の補正機構の誤設定を判定するファジィ推論について説
明を行う。尚、実施例2では濃度管理のうち、カブリに
関して説明する。
薄くなる状態に関して、一次帯電器4の故障率を判定す
るファジィ推論の方法について説明を行ったが、本実施
例2では原稿照明ランプの故障率、及び原稿照明ランプ
の補正機構の誤設定を判定するファジィ推論について説
明を行う。尚、実施例2では濃度管理のうち、カブリに
関して説明する。
【0034】図10は露光系の電気的概略図である。2
2は原稿照明ランプで、31は交流電源31であり、変
圧機構32によって原稿照明ランプ22に印加される電
圧を制御する。また、電圧計33が電圧値をモニタして
いる。図3に示すように、上記変圧機構32と電圧計3
3はファジィ推論を実行するコントローラに接続され、
その補正係数及び電圧値は入力状態量として使用され
る。
2は原稿照明ランプで、31は交流電源31であり、変
圧機構32によって原稿照明ランプ22に印加される電
圧を制御する。また、電圧計33が電圧値をモニタして
いる。図3に示すように、上記変圧機構32と電圧計3
3はファジィ推論を実行するコントローラに接続され、
その補正係数及び電圧値は入力状態量として使用され
る。
【0035】入力状態量としては、実施例1で説明した
電位センサ29により得られる明部電位VL (露光系が
白色画像を露光した場合の電位)と、電圧計33から出
力される電圧値VLAMPと、変圧機構32を設定する補正
係数RLAMPの3種類とする。そして、判定すべきプロセ
ス要素としては、原稿照明ランプの劣化率NGLAMPと、
変圧機構の補正係数の誤設定率NGRLの2種類とする。
電位センサ29により得られる明部電位VL (露光系が
白色画像を露光した場合の電位)と、電圧計33から出
力される電圧値VLAMPと、変圧機構32を設定する補正
係数RLAMPの3種類とする。そして、判定すべきプロセ
ス要素としては、原稿照明ランプの劣化率NGLAMPと、
変圧機構の補正係数の誤設定率NGRLの2種類とする。
【0036】図11は実施例2の各入力状態量のメンバ
ーシップ関数を表す図である。図11の(a)は、感光
体ドラムの明部電位VL についてのメンバーシップ関数
を示す。感光体ドラムの表面電位は、電位の無い状態で
ある0Vから、最大500Vまでの帯電領域をとる。通
常、明部電位は60V程度であるため、この付近に中間
レベルMのメンバーシップ関数を三角形状に割り当て、
低レベル、高レベルをそれぞれL,Hとして合計3種類
のメンバーシップ関数を定義している。
ーシップ関数を表す図である。図11の(a)は、感光
体ドラムの明部電位VL についてのメンバーシップ関数
を示す。感光体ドラムの表面電位は、電位の無い状態で
ある0Vから、最大500Vまでの帯電領域をとる。通
常、明部電位は60V程度であるため、この付近に中間
レベルMのメンバーシップ関数を三角形状に割り当て、
低レベル、高レベルをそれぞれL,Hとして合計3種類
のメンバーシップ関数を定義している。
【0037】また、図11(b)は、電圧計33から出
力される電圧値VLAMPについてのメンバーシップ関数を
示す。電圧値は、通電の無い0Vから最大100Vまで
の電圧域をもつが、通常値はランプ毎に固有で、かなり
のばらつきがある。そこで、本実施例2では、電圧値V
LAMP−基準値をΔVLAMPとして横軸にとり、変動領域を
±10Vとしている。+3V付近に中間レベルMのメン
バーシップ関数として三角形状に割り当て、低レベル、
高レベルをそれぞれL,Hとして合計3種類のメンバー
シップ関数を定義している。尚、基準値は、適正露光量
を得るために必要な電位であり、毎回電源が投入された
時点で測定される。以後、適正露光量を測定する毎にV
LAMPを測定して、演算し、このうちの最大値をΔVLAMP
とする。このように、状態量のばらつきが大きなプロセ
ス要素については、それ自身からの変動量を入力にとれ
ば、安定した結果が期待できる。
力される電圧値VLAMPについてのメンバーシップ関数を
示す。電圧値は、通電の無い0Vから最大100Vまで
の電圧域をもつが、通常値はランプ毎に固有で、かなり
のばらつきがある。そこで、本実施例2では、電圧値V
LAMP−基準値をΔVLAMPとして横軸にとり、変動領域を
±10Vとしている。+3V付近に中間レベルMのメン
バーシップ関数として三角形状に割り当て、低レベル、
高レベルをそれぞれL,Hとして合計3種類のメンバー
シップ関数を定義している。尚、基準値は、適正露光量
を得るために必要な電位であり、毎回電源が投入された
時点で測定される。以後、適正露光量を測定する毎にV
LAMPを測定して、演算し、このうちの最大値をΔVLAMP
とする。このように、状態量のばらつきが大きなプロセ
ス要素については、それ自身からの変動量を入力にとれ
ば、安定した結果が期待できる。
【0038】さらに、図11の(c)は、変圧機構32
を設定する補正係数RLAMPについてのメンバーシップ関
数を示す。この補正係数は−128から127までの範
囲で設定が可能で、増加するほどVLAMPが上昇するよう
に設定している。通常は0であるため、0付近に中間レ
ベルMのメンバーシップ関数を三角形状に割り当て、低
レベル、高レベルをそれぞれL,Hとして合計3種類の
メンバーシップ関数を定義している。
を設定する補正係数RLAMPについてのメンバーシップ関
数を示す。この補正係数は−128から127までの範
囲で設定が可能で、増加するほどVLAMPが上昇するよう
に設定している。通常は0であるため、0付近に中間レ
ベルMのメンバーシップ関数を三角形状に割り当て、低
レベル、高レベルをそれぞれL,Hとして合計3種類の
メンバーシップ関数を定義している。
【0039】一方、図12は実施例2の各推論出力量の
メンバーシップ関数を表す図である。図12の(a)
は、出力である原稿照明ランプの劣化率NGLAMPについ
ての、メンバーシップ関数を示す。劣化率は劣化の無い
場合は0%、即時交換を要するほど劣化の程度がひどい
場合は100%となるように、低レベルから順にLL,
LM,LH,ML,MM,MH,HL,HM,HHと9
種類に定義している。
メンバーシップ関数を表す図である。図12の(a)
は、出力である原稿照明ランプの劣化率NGLAMPについ
ての、メンバーシップ関数を示す。劣化率は劣化の無い
場合は0%、即時交換を要するほど劣化の程度がひどい
場合は100%となるように、低レベルから順にLL,
LM,LH,ML,MM,MH,HL,HM,HHと9
種類に定義している。
【0040】更に、図12の(b)には、出力である変
圧機構の補正係数の誤設定率NGRLについての、メンバ
ーシップ関数を示す。誤差設定率は、誤設定の無い場合
は0%、即時に再設定を要するほどの場合は100%と
なるように、低レベルから順にLL,LM,LH,M
L,MM,MH,HL,HM,HHと9種類に定義して
いる。
圧機構の補正係数の誤設定率NGRLについての、メンバ
ーシップ関数を示す。誤差設定率は、誤設定の無い場合
は0%、即時に再設定を要するほどの場合は100%と
なるように、低レベルから順にLL,LM,LH,M
L,MM,MH,HL,HM,HHと9種類に定義して
いる。
【0041】また、実施例2のファジィルールを図13
に示す。実施例2では、入力状態量は、VL とΔVLAMP
とRLAMPの3種類で、それぞれに各3種類のレベル
(L,M,H)を定義しているため、合計で27種類の
状態が存在する。これらがファジィ推論を実施するため
のルールである「IF〜THEN〜」文の前件部とな
る。出力は原稿照射ランプの劣化率NGLAMPと変圧機構
の補正係数の誤設定NGRLを有し、それぞれが独立して
後件部となる。
に示す。実施例2では、入力状態量は、VL とΔVLAMP
とRLAMPの3種類で、それぞれに各3種類のレベル
(L,M,H)を定義しているため、合計で27種類の
状態が存在する。これらがファジィ推論を実施するため
のルールである「IF〜THEN〜」文の前件部とな
る。出力は原稿照射ランプの劣化率NGLAMPと変圧機構
の補正係数の誤設定NGRLを有し、それぞれが独立して
後件部となる。
【0042】これらの後件部のレベルは経験的に決定さ
れる。本実施例2の場合、原稿照明ランプの劣化率NG
LAMPについていえば、VL が増大すると劣化率は増加
し、ΔVLAMPが増大しても劣化率は増加し、RLAMPが増
加しても、劣化率は増加する傾向を持つようにルールは
定義されている。また、変圧機構の補正係数の誤設定の
割合NGRLについていえば、VL が増大すると誤設定の
割合は増加し、RLAMPが低下しても誤設定の割合は増加
する傾向を持つようにルールは定義されている。また、
ΔVLAMPの増減は、NGRLにそれほど影響しない様に設
定されている。
れる。本実施例2の場合、原稿照明ランプの劣化率NG
LAMPについていえば、VL が増大すると劣化率は増加
し、ΔVLAMPが増大しても劣化率は増加し、RLAMPが増
加しても、劣化率は増加する傾向を持つようにルールは
定義されている。また、変圧機構の補正係数の誤設定の
割合NGRLについていえば、VL が増大すると誤設定の
割合は増加し、RLAMPが低下しても誤設定の割合は増加
する傾向を持つようにルールは定義されている。また、
ΔVLAMPの増減は、NGRLにそれほど影響しない様に設
定されている。
【0043】上述の如く定義されたメンバーシップ関数
とファジィルールを用いて、上述の実施例1の如くファ
ジィ推論を実行すると、カブリに関する原稿照明ランプ
の劣化率の程度とランプの変圧機構の誤設定の割合を判
定することが可能となる。そして、誤設定の割合に関し
ては、これを修正する方向にフィードバックすることに
より自己修復機能を有することが可能となる。
とファジィルールを用いて、上述の実施例1の如くファ
ジィ推論を実行すると、カブリに関する原稿照明ランプ
の劣化率の程度とランプの変圧機構の誤設定の割合を判
定することが可能となる。そして、誤設定の割合に関し
ては、これを修正する方向にフィードバックすることに
より自己修復機能を有することが可能となる。
【0044】なお、本実施例2の場合のように出力とし
て2つ以上の判定をする場合において、同一の入力状態
量を使用するときでもメンバーシップ関数はそれぞれ個
別に定義するということも可能である。
て2つ以上の判定をする場合において、同一の入力状態
量を使用するときでもメンバーシップ関数はそれぞれ個
別に定義するということも可能である。
【0045】また、本実施例2では、カブリに関して、
原稿照明ランプの故障率及び補正機構の誤判定の割合を
判断するファジィ推論方法を述べたが、これらの入力状
態量を用いて、ファジィルールのみを変更することで、
濃度薄についても判定が可能である。この場合、入力用
のメンバーシップ関数が同一であってもよいし、別々に
定義してもよい。
原稿照明ランプの故障率及び補正機構の誤判定の割合を
判断するファジィ推論方法を述べたが、これらの入力状
態量を用いて、ファジィルールのみを変更することで、
濃度薄についても判定が可能である。この場合、入力用
のメンバーシップ関数が同一であってもよいし、別々に
定義してもよい。
【0046】<実施例3>実施例1,2ではそれぞれ帯
電及び露光のプロセス要素についての故障率または誤設
定の割合を判定するファジィ推論の方法について説明を
行ったが、本実施例3では現像プロセスにおける印加電
圧の誤設定、及びトナーの劣化状態、及び現像器の機械
的変調を判断する推論方法について説明を行う。ここで
は、実施例1と同様に濃度管理の中の濃度薄に関して説
明する。
電及び露光のプロセス要素についての故障率または誤設
定の割合を判定するファジィ推論の方法について説明を
行ったが、本実施例3では現像プロセスにおける印加電
圧の誤設定、及びトナーの劣化状態、及び現像器の機械
的変調を判断する推論方法について説明を行う。ここで
は、実施例1と同様に濃度管理の中の濃度薄に関して説
明する。
【0047】図14は現像器5の電気的該略図である。
この現像器5内には、トナーを感光体ドラム2上へ付着
させる現像スリーブ51が感光体回転方向と同方向に回
転するように配置されている。また、トナーを付着させ
るために、現像スリーブ51に、直流及び交流の電圧を
印加させている。この電源として、交流電源52と直流
電源53と直流電圧を調整する変圧機構54が接続され
ている。また、電圧計55が直流電圧値をモニタしてい
る。さらに、トナー劣化を把握するための手段として検
電器56が現像器内に設置されている。そして、電圧計
57がトナーの電荷量をモニタしている。
この現像器5内には、トナーを感光体ドラム2上へ付着
させる現像スリーブ51が感光体回転方向と同方向に回
転するように配置されている。また、トナーを付着させ
るために、現像スリーブ51に、直流及び交流の電圧を
印加させている。この電源として、交流電源52と直流
電源53と直流電圧を調整する変圧機構54が接続され
ている。また、電圧計55が直流電圧値をモニタしてい
る。さらに、トナー劣化を把握するための手段として検
電器56が現像器内に設置されている。そして、電圧計
57がトナーの電荷量をモニタしている。
【0048】実施例3では、入力状態量は、電圧計55
から出力される直流印加電圧VDEVと、電圧計57から
出力されるトナー電荷量QT の2種類となる。そして、
判定すべきプロセス要素としては、直流印加電圧を調整
する変圧機構54の補正係数の誤設定率NGRDと、トナ
ーの劣化率NGTNと、現像器の機械的変調の3種類とす
る。
から出力される直流印加電圧VDEVと、電圧計57から
出力されるトナー電荷量QT の2種類となる。そして、
判定すべきプロセス要素としては、直流印加電圧を調整
する変圧機構54の補正係数の誤設定率NGRDと、トナ
ーの劣化率NGTNと、現像器の機械的変調の3種類とす
る。
【0049】図15は実施例3における各入力状態量及
び出力推論量のメンバーシップ関数を表す図である。図
15の(a)は、電圧計55から出力される直流印加電
圧V DEV についてのメンバーシップ関数を示す。直流印
加電圧は最小0Vから、最大500Vまでの電圧領域を
とる。通常、直流印加電圧は200Vの程度であるた
め、この付近に中間レベルMのメンバーシップ関数を三
角形状に割り当て、低レベル、高レベルをそれぞれL,
Hとして合計3種類のメンバーシップ関数を定義してい
る。
び出力推論量のメンバーシップ関数を表す図である。図
15の(a)は、電圧計55から出力される直流印加電
圧V DEV についてのメンバーシップ関数を示す。直流印
加電圧は最小0Vから、最大500Vまでの電圧領域を
とる。通常、直流印加電圧は200Vの程度であるた
め、この付近に中間レベルMのメンバーシップ関数を三
角形状に割り当て、低レベル、高レベルをそれぞれL,
Hとして合計3種類のメンバーシップ関数を定義してい
る。
【0050】次に、図15の(b)は、電圧計57から
出力されるトナーの電荷QT についてのメンバーシップ
関数を示す。トナーの電荷は通電の無い0μC/gから
最大30μC/gまでの電荷領域をもつ。本実施例3で
用いたトナーの電荷は、通常14μC/g程度であるた
め、この付近に中間レベルMのメンバーシップ関数を三
角形状に割り当て、低レベル、高レベルをそれぞれL,
Hとして合計3種類のメンバーシップ関数を定義してい
る。
出力されるトナーの電荷QT についてのメンバーシップ
関数を示す。トナーの電荷は通電の無い0μC/gから
最大30μC/gまでの電荷領域をもつ。本実施例3で
用いたトナーの電荷は、通常14μC/g程度であるた
め、この付近に中間レベルMのメンバーシップ関数を三
角形状に割り当て、低レベル、高レベルをそれぞれL,
Hとして合計3種類のメンバーシップ関数を定義してい
る。
【0051】一方、図15の(c)には、出力量である
変圧機構の補正係数の誤設定率NG RDについての、メン
バーシップ関数を示す。誤差設定率は誤設定の無い場合
は0%、即時再設定を要するほどの場合は100%とな
るように、低レベルから順にLL,LM,LH,ML,
MM,MH,HL,HM,HHと9種類に定義してい
る。
変圧機構の補正係数の誤設定率NG RDについての、メン
バーシップ関数を示す。誤差設定率は誤設定の無い場合
は0%、即時再設定を要するほどの場合は100%とな
るように、低レベルから順にLL,LM,LH,ML,
MM,MH,HL,HM,HHと9種類に定義してい
る。
【0052】加えて、図15の(d)は、出力であるト
ナーの劣化率NGTNについての、メンバーシップ関数を
示す。劣化率は劣化の無い場合は0%、即時交換を要す
るほど劣化の程度がひどい場合は100%となるよう
に、低レベルから順にLL,LM,LH,ML,MM,
MH,HL HM,HHと9種類に定義している。
ナーの劣化率NGTNについての、メンバーシップ関数を
示す。劣化率は劣化の無い場合は0%、即時交換を要す
るほど劣化の程度がひどい場合は100%となるよう
に、低レベルから順にLL,LM,LH,ML,MM,
MH,HL HM,HHと9種類に定義している。
【0053】尚、現像器の機械的変調による故障率に関
しては、後述する。
しては、後述する。
【0054】また、実施例3において用いられるファジ
ィルールを図16に示す。本実施例では、入力状大量は
VDEV とQT の2種類で、それぞれ3種類(L,M,
H)のレベルを定義しているため、合計で9種類の状態
が存在する。これらがファジィ推論を実施するためのル
ールである「IF〜THEN〜」文の前件部となる。出
力としては変圧機構の補正係数の誤設定の割合NGRDと
トナーの劣化率NGTNがあり、それぞれが独立して後件
部となる。この後件部のレベルは経験的に決定される。
本実施例3の場合、変圧機構の補正係数の誤設定の割合
NGRDについていえば、VDEV が増大すると誤設定の割
合は急激に増加し、QT が低下しても誤設定の割合は増
加する傾向を持つようにファジィルールは定義されてい
る。また、トナーの劣化率NGTNについていえば、V
DEV が増大すると劣化率は増加し、更にQT が通常値で
ない場合に劣化率が急激に増加する傾向を持つようにフ
ァジィルールは定義されている。
ィルールを図16に示す。本実施例では、入力状大量は
VDEV とQT の2種類で、それぞれ3種類(L,M,
H)のレベルを定義しているため、合計で9種類の状態
が存在する。これらがファジィ推論を実施するためのル
ールである「IF〜THEN〜」文の前件部となる。出
力としては変圧機構の補正係数の誤設定の割合NGRDと
トナーの劣化率NGTNがあり、それぞれが独立して後件
部となる。この後件部のレベルは経験的に決定される。
本実施例3の場合、変圧機構の補正係数の誤設定の割合
NGRDについていえば、VDEV が増大すると誤設定の割
合は急激に増加し、QT が低下しても誤設定の割合は増
加する傾向を持つようにファジィルールは定義されてい
る。また、トナーの劣化率NGTNについていえば、V
DEV が増大すると劣化率は増加し、更にQT が通常値で
ない場合に劣化率が急激に増加する傾向を持つようにフ
ァジィルールは定義されている。
【0055】このように、定義されたメンバーシップ関
数とファジィルールを用いて、実施例1で示したファジ
ィ推論を実行すると、濃度薄に関する変圧機構の誤設定
の割合とトナーの劣化率を判定することが可能となる。
そして、誤設定の割合については、これを修正する方向
にフィードバックを行うことにより自己修復機能を有す
ることが可能となる。また、本実施例3の場合のように
出力として2つ以上の判定をする場合に共通の入力状態
量を使用するときに、メンバーシップ関数をそれぞれ個
別に定義してもよい。また、本実施例3では、濃度薄に
関して、変圧機構の誤設定の割合NGRD及びトナーの劣
化率NGTNを判断するファジィ推論方法を述べたが、入
力状態量を同一のままファジィルールを変更すること
で、カブリについても判定が可能である。この場合に、
使用する入力状態量のメンバーシップ関数は同一であっ
てもよいし、別々に定義してもよい。
数とファジィルールを用いて、実施例1で示したファジ
ィ推論を実行すると、濃度薄に関する変圧機構の誤設定
の割合とトナーの劣化率を判定することが可能となる。
そして、誤設定の割合については、これを修正する方向
にフィードバックを行うことにより自己修復機能を有す
ることが可能となる。また、本実施例3の場合のように
出力として2つ以上の判定をする場合に共通の入力状態
量を使用するときに、メンバーシップ関数をそれぞれ個
別に定義してもよい。また、本実施例3では、濃度薄に
関して、変圧機構の誤設定の割合NGRD及びトナーの劣
化率NGTNを判断するファジィ推論方法を述べたが、入
力状態量を同一のままファジィルールを変更すること
で、カブリについても判定が可能である。この場合に、
使用する入力状態量のメンバーシップ関数は同一であっ
てもよいし、別々に定義してもよい。
【0056】次に、現像器5の機械的変調による故障率
を算出する方法について説明する。現像器の機械的変調
とは、現像器5内現像スリーブ51の感光体2との相対
位置が、通常に比べて変動したり、現像器内に異物が混
入して、現像スリーブ51上のトナー層を薄層化した
り、凝集化したりすることをいう。濃度薄の要因となる
のは、現像スリーブ51と感光体ドラム2との距離が所
定値よりも離れたり、現像スリーブ51上のトナー層が
通常よりも薄層化したりした場合に生ずる。逆に、カブ
リの要因となるのは、現像スリーブ51と感光体ドラム
2との距離が接近したり、トナー層が凝集したりした場
合に生ずる。しかし、このような現像器の機械的変調を
把握するための入力状態量を取り入れる事は困難であ
る。換言すれば、現像器5の機械的変調を検出するセン
サを設置することは、コスト的にみても、精度的にみて
も難しい。
を算出する方法について説明する。現像器の機械的変調
とは、現像器5内現像スリーブ51の感光体2との相対
位置が、通常に比べて変動したり、現像器内に異物が混
入して、現像スリーブ51上のトナー層を薄層化した
り、凝集化したりすることをいう。濃度薄の要因となる
のは、現像スリーブ51と感光体ドラム2との距離が所
定値よりも離れたり、現像スリーブ51上のトナー層が
通常よりも薄層化したりした場合に生ずる。逆に、カブ
リの要因となるのは、現像スリーブ51と感光体ドラム
2との距離が接近したり、トナー層が凝集したりした場
合に生ずる。しかし、このような現像器の機械的変調を
把握するための入力状態量を取り入れる事は困難であ
る。換言すれば、現像器5の機械的変調を検出するセン
サを設置することは、コスト的にみても、精度的にみて
も難しい。
【0057】そこで本実施例3では、推論していないプ
ロセス要素の故障率または誤設定の割合を、推論を既に
実行したプロセス要素の故障率または誤設定の割合か
ら、演算するようにしている。即ち、 (推論していないプロセス要素の故障率または誤設定の
割合)=100%−max(全てのNGx) という演算式により求める。ここで、NGxとは、推論
を実行した各プロセス要素の故障率または誤設定の割合
を示し、max(全てのNGx)とは、全てのNGxの
中での最大値を示す。
ロセス要素の故障率または誤設定の割合を、推論を既に
実行したプロセス要素の故障率または誤設定の割合か
ら、演算するようにしている。即ち、 (推論していないプロセス要素の故障率または誤設定の
割合)=100%−max(全てのNGx) という演算式により求める。ここで、NGxとは、推論
を実行した各プロセス要素の故障率または誤設定の割合
を示し、max(全てのNGx)とは、全てのNGxの
中での最大値を示す。
【0058】上記演算は、濃度管理における異常、即ち
本実施例3では、濃度薄であることが、ユーザからの報
告、または機械内外の検知手段で予め発見された場合に
実行され、推論していないプロセス要素の故障率を算出
するために使われる。
本実施例3では、濃度薄であることが、ユーザからの報
告、または機械内外の検知手段で予め発見された場合に
実行され、推論していないプロセス要素の故障率を算出
するために使われる。
【0059】また、各NGxは、それぞれ独立して判定
されたものである。従つて、出力された各NGxが、プ
ロセス要素の交換またはプロセス条件の再設定を必要と
する程度が同一の場合においては、同一の意味を持つこ
とが好ましく、この為には、メンバーシップ関数及びフ
ァジィルールの最適化が必要となる。
されたものである。従つて、出力された各NGxが、プ
ロセス要素の交換またはプロセス条件の再設定を必要と
する程度が同一の場合においては、同一の意味を持つこ
とが好ましく、この為には、メンバーシップ関数及びフ
ァジィルールの最適化が必要となる。
【0060】さらに、上記の演算は、推論していないプ
ロセス要素が複数存在する場合には、それらのプロセス
要素を区別して処理することができない。従つて、本実
施例3においては、例えば実施例1,2,3及び後述の
実施例4により判別した各プロセス要素及びプロセス条
件以外には、故障の可能性または再設定の必要性がない
と判別されたときに、まだ推論していないプロセス要素
についての故障率または誤設定の割合を算出する。この
ようにして、現像器5の機械的変調による故障率を上記
演算方法により算出し、判定する。つまり、全てのNG
xが低めに推定された場合には、残る機械的変調による
故障率が高めに判定され、1つでもNGxの高いものが
推定されれば、残る機械的変調による故障率は低めに推
定される。
ロセス要素が複数存在する場合には、それらのプロセス
要素を区別して処理することができない。従つて、本実
施例3においては、例えば実施例1,2,3及び後述の
実施例4により判別した各プロセス要素及びプロセス条
件以外には、故障の可能性または再設定の必要性がない
と判別されたときに、まだ推論していないプロセス要素
についての故障率または誤設定の割合を算出する。この
ようにして、現像器5の機械的変調による故障率を上記
演算方法により算出し、判定する。つまり、全てのNG
xが低めに推定された場合には、残る機械的変調による
故障率が高めに判定され、1つでもNGxの高いものが
推定されれば、残る機械的変調による故障率は低めに推
定される。
【0061】<実施例4>本実施例4では転写帯電器の
劣化及び転写帯電器の補正機構の誤設定を判断するファ
ジィ推論について、濃度管理の内で、濃度薄に関して説
明する。
劣化及び転写帯電器の補正機構の誤設定を判断するファ
ジィ推論について、濃度管理の内で、濃度薄に関して説
明する。
【0062】図17は転写分離帯電器8の転写用の帯電
器(以後転写帯電器)に関する電気的概略図である。負
極に帯電されたトナーが感光体ドラム2に付着している
場合には、転写帯電器は正帯電により、転写紙上へ感光
ドラム上のトナーを付着させる。この転写帯電器の電源
として、直流電源81があり、電流調整機構82によっ
て電圧値を制御している。また、電流計83が電流値を
モニタしている。
器(以後転写帯電器)に関する電気的概略図である。負
極に帯電されたトナーが感光体ドラム2に付着している
場合には、転写帯電器は正帯電により、転写紙上へ感光
ドラム上のトナーを付着させる。この転写帯電器の電源
として、直流電源81があり、電流調整機構82によっ
て電圧値を制御している。また、電流計83が電流値を
モニタしている。
【0063】入力状態量としては、電流計83から出力
される電流値ITEと、累積コピー出力枚数CVと、不図
示の湿度センサの出力値HDの3種類とする。なお、C
V値はコントローラ内部のRAM100b領域の不揮発
性部分に保存されている。またCV値は、転写帯電器の
累積使用時間と置き換えてもよいが、転写帯電器が清掃
または交換されたときには、リセットされなければなら
ない。そして、判定すべきプロセス要素としては、「転
写帯電器の劣化率NGTE」と、「電流調整機構の補正係
数の誤設定NGRT」の2種類とする。
される電流値ITEと、累積コピー出力枚数CVと、不図
示の湿度センサの出力値HDの3種類とする。なお、C
V値はコントローラ内部のRAM100b領域の不揮発
性部分に保存されている。またCV値は、転写帯電器の
累積使用時間と置き換えてもよいが、転写帯電器が清掃
または交換されたときには、リセットされなければなら
ない。そして、判定すべきプロセス要素としては、「転
写帯電器の劣化率NGTE」と、「電流調整機構の補正係
数の誤設定NGRT」の2種類とする。
【0064】図18は本実施例4における入力状態量の
メンバーシップ関数を表す図である。図18の(a)
は、電流計83から出力される電流値ITEについてのメ
ンバーシップ関数を示す。ITEは通電の無い場合の0μ
Aからリミッター機構の作動する500μAまでの値を
とる。通常電流値は300μA程度であるため、この付
近に中間レベルMのメンバーシップ関数を三角形状に割
り当て、低レベル、高レベルをそれぞれ、L,Hとして
合計3種類のメンバーシップ関数を定義している。
メンバーシップ関数を表す図である。図18の(a)
は、電流計83から出力される電流値ITEについてのメ
ンバーシップ関数を示す。ITEは通電の無い場合の0μ
Aからリミッター機構の作動する500μAまでの値を
とる。通常電流値は300μA程度であるため、この付
近に中間レベルMのメンバーシップ関数を三角形状に割
り当て、低レベル、高レベルをそれぞれ、L,Hとして
合計3種類のメンバーシップ関数を定義している。
【0065】次に、図18の(b)は、コピー出力枚数
CVについてのメンバーシップ関数を示す。転写帯電器
の清掃・交換の目安である30万枚を最大値ととり、1
5万枚付近に中間レベルMのメンバーシップ関数を三角
形状に割り当て、低レベル、高レベルをそれぞれL,H
として合計3種類のメンバーシップ関数を定義してい
る。なお、30万枚以上のときには、30万枚を入力値
とするようなプログラミングが実施されている。
CVについてのメンバーシップ関数を示す。転写帯電器
の清掃・交換の目安である30万枚を最大値ととり、1
5万枚付近に中間レベルMのメンバーシップ関数を三角
形状に割り当て、低レベル、高レベルをそれぞれL,H
として合計3種類のメンバーシップ関数を定義してい
る。なお、30万枚以上のときには、30万枚を入力値
とするようなプログラミングが実施されている。
【0066】さらに、図18の(c)は、湿度センサか
らの出力値HDについてのメンバーシップ関数を示す。
本体内部の湿度センサは、転写紙の含水率を概略把握す
るためのパラメータとなる。そして、HDは0から10
0%の範囲をもち、50%付近に中間レベルMのメンバ
ーシップ関数を三角形状に割り当て、低レベル、高レベ
ルをそれぞれL,Hとして合計3種類のメンバーシップ
関数を定義している。
らの出力値HDについてのメンバーシップ関数を示す。
本体内部の湿度センサは、転写紙の含水率を概略把握す
るためのパラメータとなる。そして、HDは0から10
0%の範囲をもち、50%付近に中間レベルMのメンバ
ーシップ関数を三角形状に割り当て、低レベル、高レベ
ルをそれぞれL,Hとして合計3種類のメンバーシップ
関数を定義している。
【0067】一方図19には本実施例4の出力推論量の
メンバーシップ関数を表す図である。図19の(a)に
は、推論出力量である転写帯電器の劣化率NGTEについ
ての、メンバーシップ関数を示す。劣化率は劣化の無い
場合は0%,即時変換を要するほど劣化の程度がひどい
場合は100%となるように、低レベルから順にLL,
LM,LH,ML,MM,MH,HL,HM,HHと9
種類に定義している。
メンバーシップ関数を表す図である。図19の(a)に
は、推論出力量である転写帯電器の劣化率NGTEについ
ての、メンバーシップ関数を示す。劣化率は劣化の無い
場合は0%,即時変換を要するほど劣化の程度がひどい
場合は100%となるように、低レベルから順にLL,
LM,LH,ML,MM,MH,HL,HM,HHと9
種類に定義している。
【0068】図19の(b)は、出力である電流調整機
構の補正係数の誤設定率NGRTについての、メンバーシ
ップ関数を示す。誤設定率は誤設定の無い場合は0%、
即時再設定を要するほどの場合は100%となるよう
に、低レベルから順にLL,LM,LH,ML,MM,
MH,HL,HM,HHと9種類に定義している。
構の補正係数の誤設定率NGRTについての、メンバーシ
ップ関数を示す。誤設定率は誤設定の無い場合は0%、
即時再設定を要するほどの場合は100%となるよう
に、低レベルから順にLL,LM,LH,ML,MM,
MH,HL,HM,HHと9種類に定義している。
【0069】また、本実施例4のファジィルールを図2
0に示す。本実施例4では、入力状態量はITEとCVと
HDの3種類で、各々3種類のレベル(L,M,H)を
定義しているため、合計で27種類の状態が存在する。
これらがファジィ推論を実施するたのルールである「I
F〜THEN〜」文の前件部となる。出力は転写帯電器
の劣化率NGTEと電流調整機構の補正係数の誤設定率N
GRTがあり、それぞれが独立して後件部となる。この後
件部の程度は経験的に決定される。本実施例4の場合、
転写帯電器の故障率NGTEについていえば、ITEが低下
すると故障率は増加し、CVが増大しても故障率は増加
し、HDが増大しても故障率は増加する傾向を持つよう
にファジィルールは定義されている。また、電流調整機
構の補正係数の誤設定の割合NGRTについていえば、I
TEが低下すると誤設定の割合は増加し、CVが増大して
も誤設定の割合は増加し、HDが増大しても誤設定の割
合は増加する傾向を持つようにファジィルールは定義さ
れている。
0に示す。本実施例4では、入力状態量はITEとCVと
HDの3種類で、各々3種類のレベル(L,M,H)を
定義しているため、合計で27種類の状態が存在する。
これらがファジィ推論を実施するたのルールである「I
F〜THEN〜」文の前件部となる。出力は転写帯電器
の劣化率NGTEと電流調整機構の補正係数の誤設定率N
GRTがあり、それぞれが独立して後件部となる。この後
件部の程度は経験的に決定される。本実施例4の場合、
転写帯電器の故障率NGTEについていえば、ITEが低下
すると故障率は増加し、CVが増大しても故障率は増加
し、HDが増大しても故障率は増加する傾向を持つよう
にファジィルールは定義されている。また、電流調整機
構の補正係数の誤設定の割合NGRTについていえば、I
TEが低下すると誤設定の割合は増加し、CVが増大して
も誤設定の割合は増加し、HDが増大しても誤設定の割
合は増加する傾向を持つようにファジィルールは定義さ
れている。
【0070】このように、定義されたメンバーシップ関
数とファジィルールを使い、実施例1と同様のファジィ
推論を実行すると、濃度薄に関する転写帯電器の劣化の
程度と電流調整機構の誤設定の割合を判定することが可
能となる。そして、誤設定の割合NGRTについては、こ
れを修正する方向にフィードバックすることにより自己
修復することが可能となる。なお、本実施例4の場合の
ように出力として2つ以上の判定をするのに共通の入力
状態量を用いる場合に、メンバーシップ関数をそれぞれ
の推論量に応じて個別に定義してもよい。また、実施例
4では、濃度薄に関して、転写帯電器の故障率及び補正
機構の誤設定の割合を判断するファジィ推論方法を述べ
たが、同一の入力状態量を用いて、ファジィルールを変
更することで、カブリについても判定が可能である。こ
の場合には、入力用のメンバーシップ関数は同一であっ
てもよいし、別々に定義してもよい。
数とファジィルールを使い、実施例1と同様のファジィ
推論を実行すると、濃度薄に関する転写帯電器の劣化の
程度と電流調整機構の誤設定の割合を判定することが可
能となる。そして、誤設定の割合NGRTについては、こ
れを修正する方向にフィードバックすることにより自己
修復することが可能となる。なお、本実施例4の場合の
ように出力として2つ以上の判定をするのに共通の入力
状態量を用いる場合に、メンバーシップ関数をそれぞれ
の推論量に応じて個別に定義してもよい。また、実施例
4では、濃度薄に関して、転写帯電器の故障率及び補正
機構の誤設定の割合を判断するファジィ推論方法を述べ
たが、同一の入力状態量を用いて、ファジィルールを変
更することで、カブリについても判定が可能である。こ
の場合には、入力用のメンバーシップ関数は同一であっ
てもよいし、別々に定義してもよい。
【0071】以上説明したように上記各実施例1〜4に
よれば、緩やかに劣化が進行する濃度薄やカブリといっ
た濃度管理において、劣化しているプロセス要素を判別
するために、画像形成装置内部の状態量を入力してファ
ジィ推論を実行する。そして、この推論の結果、劣化の
状態を故障率または誤判定の割合という形で出力するこ
とが可能となる。状態量とは、各プロセス要素特有のパ
ラメータの他にも、装置の環境状態や、使用時間(修理
・交換からの使用時間)、現像剤の補給時間、もしくは
出力枚数等が推論を実行するためのパラメータとなり得
る。このファジィ推論によって、装置が故障か故障でな
いかのどちらかを判別するのではなく、故障率という形
で、装置がより柔軟に故障を判定することが可能となっ
ている。また、複数の状態量の入力に対しても、判定が
容易に実行できるようになる。そして、このような判定
の後に、故障率または誤判定の割合をユーザまたはメン
テナンス者に知らせることで、警告もしくは故障状態の
把握が可能となる。
よれば、緩やかに劣化が進行する濃度薄やカブリといっ
た濃度管理において、劣化しているプロセス要素を判別
するために、画像形成装置内部の状態量を入力してファ
ジィ推論を実行する。そして、この推論の結果、劣化の
状態を故障率または誤判定の割合という形で出力するこ
とが可能となる。状態量とは、各プロセス要素特有のパ
ラメータの他にも、装置の環境状態や、使用時間(修理
・交換からの使用時間)、現像剤の補給時間、もしくは
出力枚数等が推論を実行するためのパラメータとなり得
る。このファジィ推論によって、装置が故障か故障でな
いかのどちらかを判別するのではなく、故障率という形
で、装置がより柔軟に故障を判定することが可能となっ
ている。また、複数の状態量の入力に対しても、判定が
容易に実行できるようになる。そして、このような判定
の後に、故障率または誤判定の割合をユーザまたはメン
テナンス者に知らせることで、警告もしくは故障状態の
把握が可能となる。
【0072】<実施例5>次に実施例5について説明す
る。実施例5の画像形成装置の構成を表す側断面図を図
21に示す。実施例5の画像形成装置も上述の実施例1
から4における画像形成装置とほぼ同様の構成を備える
ものであるが、若干の相違があるので、改めて画像形成
装置全体の説明を行う。
る。実施例5の画像形成装置の構成を表す側断面図を図
21に示す。実施例5の画像形成装置も上述の実施例1
から4における画像形成装置とほぼ同様の構成を備える
ものであるが、若干の相違があるので、改めて画像形成
装置全体の説明を行う。
【0073】図21は画像形成装置の全体図であり、2
15は原稿を載置する原稿台ガラス、205は原稿を照
明する照明ランプ(露光ランプ)、206a,206
b,206cはそれぞれ原稿の反射光の光路を変更する
走査用反射ミラー(走査ミラー)、206eは合焦およ
び変倍機能を有するレンズ、206dは光路を変更する
第4の反射ミラーである。201は感光ドラム、202
は帯電器、207は非画像域を除電するブランクラン
プ、208は現像器、209は現像剤(トナー)担持
体、210は転写帯電器、211は分離帯電器、212
は分離を補助する分離爪、213はクリーニング装置、
214は除電ランプである。226は上段カセット、2
27は下段カセット、228および229は給紙ロー
ラ、225はレジストローラである。また、217は画
像記録された転写紙を定着器へ搬送する搬送ベルト、2
18は搬送されてきた転写紙を熱定着させる定着器であ
る。
15は原稿を載置する原稿台ガラス、205は原稿を照
明する照明ランプ(露光ランプ)、206a,206
b,206cはそれぞれ原稿の反射光の光路を変更する
走査用反射ミラー(走査ミラー)、206eは合焦およ
び変倍機能を有するレンズ、206dは光路を変更する
第4の反射ミラーである。201は感光ドラム、202
は帯電器、207は非画像域を除電するブランクラン
プ、208は現像器、209は現像剤(トナー)担持
体、210は転写帯電器、211は分離帯電器、212
は分離を補助する分離爪、213はクリーニング装置、
214は除電ランプである。226は上段カセット、2
27は下段カセット、228および229は給紙ロー
ラ、225はレジストローラである。また、217は画
像記録された転写紙を定着器へ搬送する搬送ベルト、2
18は搬送されてきた転写紙を熱定着させる定着器であ
る。
【0074】上述の感光ドラム201の表面は光導電体
を用いたシームレス感光体からなり、このドラム201
は回転可能に軸支され、操作部の複写開始キーの押下に
応答して本図の矢印の方向に回転を開始する。ついで、
ドラム201の所定回転制御および電位制御処理(前処
理)が終了すると、原稿台ガラス215上におかれた原
稿216は、第1走査ミラー206aと一体に構成され
た照明ランプ205により照明され、その原稿216の
反射光は第1走査ミラー206a、第2走査ミラー20
6b、第3走査ミラー206c、レンズ206e、およ
び第4走査ミラー206dを経てドラム201上に結像
する。
を用いたシームレス感光体からなり、このドラム201
は回転可能に軸支され、操作部の複写開始キーの押下に
応答して本図の矢印の方向に回転を開始する。ついで、
ドラム201の所定回転制御および電位制御処理(前処
理)が終了すると、原稿台ガラス215上におかれた原
稿216は、第1走査ミラー206aと一体に構成され
た照明ランプ205により照明され、その原稿216の
反射光は第1走査ミラー206a、第2走査ミラー20
6b、第3走査ミラー206c、レンズ206e、およ
び第4走査ミラー206dを経てドラム201上に結像
する。
【0075】ドラム201は帯電器202によりコロナ
帯電される。その後、照明ランプ205により原稿画像
がスリット露光され、公知のカールソンプロセスでドラ
ム201上に静電潜像が形成される。なお、上述した潜
像形成に関与する、照明ランプ205、走査ミラー及び
レンズ206a〜206d、帯電器202、感光ドラム
201を合わせて、潜像装置と呼ぶものとする。
帯電される。その後、照明ランプ205により原稿画像
がスリット露光され、公知のカールソンプロセスでドラ
ム201上に静電潜像が形成される。なお、上述した潜
像形成に関与する、照明ランプ205、走査ミラー及び
レンズ206a〜206d、帯電器202、感光ドラム
201を合わせて、潜像装置と呼ぶものとする。
【0076】次に、感光ドラム上の静電潜像は、現像器
208により現像され、トナー像として可視化され、そ
のトナー像が転写帯電器210より転写紙上に転写され
た後、転写紙は分離帯電器211により感光ドラムから
剥離される。
208により現像され、トナー像として可視化され、そ
のトナー像が転写帯電器210より転写紙上に転写され
た後、転写紙は分離帯電器211により感光ドラムから
剥離される。
【0077】すなわち、上段カセット226もしくは下
段カセット227内の転写紙Pは、給紙ローラ228も
しくは229により本体装置内に送られ、トナー像の先
端と転写紙の先端が一致される。その後、転写帯電器2
10とドラム201との間を転写紙が通過し、続いて互
いに圧接するヒートローラ219と加圧ローラ220の
間を通過しトナー像は熱定着された後、機外へ排出され
る。221はヒートローラ219への転写紙の巻き付き
を防止する定着分離爪である。
段カセット227内の転写紙Pは、給紙ローラ228も
しくは229により本体装置内に送られ、トナー像の先
端と転写紙の先端が一致される。その後、転写帯電器2
10とドラム201との間を転写紙が通過し、続いて互
いに圧接するヒートローラ219と加圧ローラ220の
間を通過しトナー像は熱定着された後、機外へ排出され
る。221はヒートローラ219への転写紙の巻き付き
を防止する定着分離爪である。
【0078】転写後のドラム201は、そのまま回転を
続行してクリーニング装置213によりその表面が清掃
され、ドラム201の残留電荷が除電ランプ214によ
り除去される。222は転写紙の進行方向を変更させる
偏向板で、転写紙を機外へ排出するか、本体内部の排紙
トレイ224へ誘導するかを切り替えることが出来る。
203は潜像電位を測定する電位測定器、204はトナ
ー像の濃度を測定する濃度測定器で、203、204は
いずれも感光ドラムの回転軸方向に移動できる。また、
223は定着後の転写紙の濃度を測定する濃度測定器
で、223もドラム回転軸方向に移動できる。
続行してクリーニング装置213によりその表面が清掃
され、ドラム201の残留電荷が除電ランプ214によ
り除去される。222は転写紙の進行方向を変更させる
偏向板で、転写紙を機外へ排出するか、本体内部の排紙
トレイ224へ誘導するかを切り替えることが出来る。
203は潜像電位を測定する電位測定器、204はトナ
ー像の濃度を測定する濃度測定器で、203、204は
いずれも感光ドラムの回転軸方向に移動できる。また、
223は定着後の転写紙の濃度を測定する濃度測定器
で、223もドラム回転軸方向に移動できる。
【0079】また、205’は照明ランプ205を標準
濃度板230の位置へ移動した状態を表す。標準濃度板
230は例えば光学濃度0.4の中間調トーンに均一に
塗装してあり、これを用いて複写動作を実行することに
より故障率推定のための各種状態量を得る。
濃度板230の位置へ移動した状態を表す。標準濃度板
230は例えば光学濃度0.4の中間調トーンに均一に
塗装してあり、これを用いて複写動作を実行することに
より故障率推定のための各種状態量を得る。
【0080】図22は、上述の濃度測定器204の駆動
方法を示したものである。後述するCPU301からの
信号によりモーター204aの駆動電源204bが駆動
電圧を発生し、モーター204aが回転する。モーター
204aは感光ドラム201の回転軸と平行に支持され
た棒ネジ204cに接続してあり、この棒ネジ204c
に濃度測定器204が連結されている。モーター204
aの回転により棒ネジ204cが矢印B1またはB2の
向きに回転することにより濃度測定器204を矢印C1
またはC2の向きに移動させる構造となっている。20
4dはガイド棒であり、204eは棒ネジ204cとガ
イド棒204dを固定する支持板である。尚、電位測定
器203、濃度測定器223も同様な方法で駆動され
る。
方法を示したものである。後述するCPU301からの
信号によりモーター204aの駆動電源204bが駆動
電圧を発生し、モーター204aが回転する。モーター
204aは感光ドラム201の回転軸と平行に支持され
た棒ネジ204cに接続してあり、この棒ネジ204c
に濃度測定器204が連結されている。モーター204
aの回転により棒ネジ204cが矢印B1またはB2の
向きに回転することにより濃度測定器204を矢印C1
またはC2の向きに移動させる構造となっている。20
4dはガイド棒であり、204eは棒ネジ204cとガ
イド棒204dを固定する支持板である。尚、電位測定
器203、濃度測定器223も同様な方法で駆動され
る。
【0081】図23は濃度測定器223付近の斜視図で
ある。濃度測定器223は図22と同様な駆動方法によ
り矢印D1またはD2方向に移動でき、ガイド板231
に設けられたスリット232から転写紙Pの画像濃度を
測定する。搬送ローラ225、226をステップ刻みで
駆動し、転写紙Pを矢印E方向へ少しずつずらし、ずら
すたびに濃度測定器23をD1、D2方向へ移動させる
ことにより転写紙Pの各位置の濃度測定が可能となって
いる。
ある。濃度測定器223は図22と同様な駆動方法によ
り矢印D1またはD2方向に移動でき、ガイド板231
に設けられたスリット232から転写紙Pの画像濃度を
測定する。搬送ローラ225、226をステップ刻みで
駆動し、転写紙Pを矢印E方向へ少しずつずらし、ずら
すたびに濃度測定器23をD1、D2方向へ移動させる
ことにより転写紙Pの各位置の濃度測定が可能となって
いる。
【0082】図24は本実施例5の故障診断部の概略の
制御構成を表すブロック図である。故障診断部は画像形
成装置本体に組み込んでもよいし、外部装置として画像
形成装置に接続するような形態としてもよい。
制御構成を表すブロック図である。故障診断部は画像形
成装置本体に組み込んでもよいし、外部装置として画像
形成装置に接続するような形態としてもよい。
【0083】同図において、301はCPUであり、本
画像形成装置の各種制御を行うとともに、後述の手順に
よりファジィ推論を実行する。302はA/D変換器で
あり、前述の電位測定器203及び濃度測定器204,
223からの出力を取り込み、これをディジタル信号に
変換する。303はROMであり、CPU301が実行
する各種制御プログラムが格納されており、後述のファ
ジィ推論のためのプログラムも格納されている。また、
ROM303には、後述のファジィ推論実行のためのメ
ンバーシップ関数やファジィルールが記憶されている。
304はRAMであり、CPU301が各種の処理を実
行する際に一次的にデータなどを格納するための作業領
域を有する。
画像形成装置の各種制御を行うとともに、後述の手順に
よりファジィ推論を実行する。302はA/D変換器で
あり、前述の電位測定器203及び濃度測定器204,
223からの出力を取り込み、これをディジタル信号に
変換する。303はROMであり、CPU301が実行
する各種制御プログラムが格納されており、後述のファ
ジィ推論のためのプログラムも格納されている。また、
ROM303には、後述のファジィ推論実行のためのメ
ンバーシップ関数やファジィルールが記憶されている。
304はRAMであり、CPU301が各種の処理を実
行する際に一次的にデータなどを格納するための作業領
域を有する。
【0084】305は潜像装置警告部であり、後述の推
論処理により得られた潜像装置の故障率が所定の値を越
えたときに、ユーザ、メンテナンス者等にその旨を報知
する。現像器警告部306、転写帯電器警告部307も
これに準ずる。
論処理により得られた潜像装置の故障率が所定の値を越
えたときに、ユーザ、メンテナンス者等にその旨を報知
する。現像器警告部306、転写帯電器警告部307も
これに準ずる。
【0085】以上の構成を備える本実施例の画像形成装
置において、濃度ムラ原因の候補である各故障箇所の故
障率を推論する方法を以下に説明する。
置において、濃度ムラ原因の候補である各故障箇所の故
障率を推論する方法を以下に説明する。
【0086】周知のようにファジィ推論は、入力する状
態量と出力する推論量(本例では故障率をさす)の関係
を表すファジィルールを設定し、状態量、推論量をメン
バーシップ関数と呼ばれるファジィ集合で表し、このフ
ァジィルールとメンバーシップ関数をもとに、入力した
状態量に対し最も可能性の高い推論量を算出する方法で
ある。
態量と出力する推論量(本例では故障率をさす)の関係
を表すファジィルールを設定し、状態量、推論量をメン
バーシップ関数と呼ばれるファジィ集合で表し、このフ
ァジィルールとメンバーシップ関数をもとに、入力した
状態量に対し最も可能性の高い推論量を算出する方法で
ある。
【0087】本例では状態量として、 電圧リップル 感光ドラム上の濃度リップル 転写紙上の濃度リップル を用いる。また、推論量として、 潜像装置の故障率、 現像機の故障率、 転写帯電器の故障率、 を用いる。即ち、濃度ムラ原因の候補としては、潜像装
置、現像装置、転写帯電気の故障が挙げられるので上記
の〜を推論量としてある。また、上記の〜を推
論するための情報としては、感光ドラム上の電位分布の
度合い、感光ドラム上と転写紙上の濃度分布のムラの度
合いが挙げられるので、上記の〜を状態量としてあ
る。
置、現像装置、転写帯電気の故障が挙げられるので上記
の〜を推論量としてある。また、上記の〜を推
論するための情報としては、感光ドラム上の電位分布の
度合い、感光ドラム上と転写紙上の濃度分布のムラの度
合いが挙げられるので、上記の〜を状態量としてあ
る。
【0088】濃度ムラの目立ち安さは原稿の濃度によっ
て異なり、原稿濃度が中間調トーンの場合にムラが最も
顕著に現れる。したがって濃度ムラを検知し易くするた
め、及びの濃度リップルは光学濃度が0.4の均一
の原稿を複写したときの感光ドラム上及び転写紙上の濃
度分布から求められる。
て異なり、原稿濃度が中間調トーンの場合にムラが最も
顕著に現れる。したがって濃度ムラを検知し易くするた
め、及びの濃度リップルは光学濃度が0.4の均一
の原稿を複写したときの感光ドラム上及び転写紙上の濃
度分布から求められる。
【0089】また、の電位リップルは電位測定器20
3により測定される上記複写時の感光ドラム201上の
電位分布から求められる。この電位リップルΔVH は感
光体の回転軸方向に測定した電位分布の最大値と最小値
との差である。更に、上記、の濃度リップルΔD
H 、ΔDH'はそれぞれ濃度測定器204,223により
上記回転軸方向に測定した感光ドラム201上及び転写
紙P上の濃度分布の最大値と最小値との差である。
3により測定される上記複写時の感光ドラム201上の
電位分布から求められる。この電位リップルΔVH は感
光体の回転軸方向に測定した電位分布の最大値と最小値
との差である。更に、上記、の濃度リップルΔD
H 、ΔDH'はそれぞれ濃度測定器204,223により
上記回転軸方向に測定した感光ドラム201上及び転写
紙P上の濃度分布の最大値と最小値との差である。
【0090】図25は上記〜の入力状態量のメンバ
ーシップ関数を表す図である。図25において、(a)
は電位リップルΔVH のメンバーシップ関数、(b)は
感光ドラム上の濃度リップルΔDH のメンバーシップ関
数、(c)は転写紙上の濃度リップルΔDH'のメンバー
シップ関数である。また、図26は上記〜の推論量
のメンバーシップ関数を表す図である。本実施例では、
上記〜はともに同一のメンバーシップ関数を有す
る。
ーシップ関数を表す図である。図25において、(a)
は電位リップルΔVH のメンバーシップ関数、(b)は
感光ドラム上の濃度リップルΔDH のメンバーシップ関
数、(c)は転写紙上の濃度リップルΔDH'のメンバー
シップ関数である。また、図26は上記〜の推論量
のメンバーシップ関数を表す図である。本実施例では、
上記〜はともに同一のメンバーシップ関数を有す
る。
【0091】例として、図25(a)の電位リップルの
メンバーシップ関数について説明する。横軸に電位リッ
プルの値をとり、縦軸に0から1までの値をとってあ
る。電位リップルの値を大きく3つの集合L,M,Hに
分けてあり、各集合の内容は次のようになっている。
メンバーシップ関数について説明する。横軸に電位リッ
プルの値をとり、縦軸に0から1までの値をとってあ
る。電位リップルの値を大きく3つの集合L,M,Hに
分けてあり、各集合の内容は次のようになっている。
【0092】L(Low)…電位リップルが小さい、 M(Middle)…電位リップルが中くらい、 H(High)…電位リップルが大きい、 例えば、電位リップルが20Vの場合、この値が集合L
に属する度合いは0.5、集合Mに属する度合いは0.
5、集合Hに属する度合いは0である。これは、電位リ
ップル20Vが「小さい」と判断される割合が半分くら
い、「中くらい」と判断される割合が半分くらい、「大
きい」と判断される割合はゼロであることを示してい
る。また、20Vが「小さい」か「中くらい」かの判断
はどちらか一方に確定されず、曖昧である。このように
メンバーシップ関数は、電位リップルの値が「小さ
い」、「中くらい」、「大きい」のうちのどれに、どれ
だけの割合で属するかを表したものである。図25
(b)、(c)のメンバーシップ関数についても同様で
ある。
に属する度合いは0.5、集合Mに属する度合いは0.
5、集合Hに属する度合いは0である。これは、電位リ
ップル20Vが「小さい」と判断される割合が半分くら
い、「中くらい」と判断される割合が半分くらい、「大
きい」と判断される割合はゼロであることを示してい
る。また、20Vが「小さい」か「中くらい」かの判断
はどちらか一方に確定されず、曖昧である。このように
メンバーシップ関数は、電位リップルの値が「小さ
い」、「中くらい」、「大きい」のうちのどれに、どれ
だけの割合で属するかを表したものである。図25
(b)、(c)のメンバーシップ関数についても同様で
ある。
【0093】図26のメンバーシップ関数の横軸には故
障率をとってある。故障が濃度ムラに全く寄与していな
い場合を故障率0%、故障が濃度ムラの全原因となって
いる場合を故障率100%としてある。故障率は7つの
集合に分けてあり、各集合の内容は次の通りである。即
ち、故障率の低い順に、 L (Low) …故障率が低い ML(Low Middle) …故障率が低めの
中くらい MM(Middle Middle)…故障率が中くら
い MH(High Middle) …故障率が高めの
中くらい HL(Low High) …故障率が低めの
高い HM(Middle High) …故障率が高い HH(High High) …故障率がとても
高い となる。
障率をとってある。故障が濃度ムラに全く寄与していな
い場合を故障率0%、故障が濃度ムラの全原因となって
いる場合を故障率100%としてある。故障率は7つの
集合に分けてあり、各集合の内容は次の通りである。即
ち、故障率の低い順に、 L (Low) …故障率が低い ML(Low Middle) …故障率が低めの
中くらい MM(Middle Middle)…故障率が中くら
い MH(High Middle) …故障率が高めの
中くらい HL(Low High) …故障率が低めの
高い HM(Middle High) …故障率が高い HH(High High) …故障率がとても
高い となる。
【0094】図27は本実施例5で用いるファジィルー
ルである。これは、3つの入力状態量(電位リップルΔ
VH 、濃度リップルΔDH 、濃度リップルΔDH')と、
推論量(潜像装置、現像器、転写帯電器の各故障率)の
関係を表したものである。各状態量ΔVH ,ΔDH ,Δ
DH' が、L,M,Hのどの集合に属するかによって全
部で27個のルールがある。例えば、ルール9、ルール
15は次のようになる。
ルである。これは、3つの入力状態量(電位リップルΔ
VH 、濃度リップルΔDH 、濃度リップルΔDH')と、
推論量(潜像装置、現像器、転写帯電器の各故障率)の
関係を表したものである。各状態量ΔVH ,ΔDH ,Δ
DH' が、L,M,Hのどの集合に属するかによって全
部で27個のルールがある。例えば、ルール9、ルール
15は次のようになる。
【0095】ルール9: if ΔVH =L and ΔDH =H and ΔD
H'=H then 潜像装置の故障率=L,現像器の故障率=H
H,転写帯電器の故障率=L ルール15: if ΔVH =M and ΔDH =M and ΔD
H'=H then 潜像装置の故障率=MM,現像器の故障率=
L,転写帯電器の故障率=MH となる。
H'=H then 潜像装置の故障率=L,現像器の故障率=H
H,転写帯電器の故障率=L ルール15: if ΔVH =M and ΔDH =M and ΔD
H'=H then 潜像装置の故障率=MM,現像器の故障率=
L,転写帯電器の故障率=MH となる。
【0096】ルールの設定は次のような経験則に基づい
ている。前述のように、画像形成工程は潜像形成、現
像、転写の順番に行われる。従って、潜像形成後の電位
リップルが大きいほど現像後、転写後の濃度リップルは
大きくなる。この場合の濃度ムラの主原因は潜像装置で
あり、現像器、転写帯電器の寄与は小さい。電位リップ
ルが小さいのに現像後、転写後の濃度リップルが大きい
場合、濃度ムラの主原因は現像器であり、潜像装置、転
写帯電器の寄与は小さい。このように上流側工程のリッ
プルと下流側工程のリップルの大きさを比較することで
濃度ムラの原因として可能性の高い工程を推定する。
ている。前述のように、画像形成工程は潜像形成、現
像、転写の順番に行われる。従って、潜像形成後の電位
リップルが大きいほど現像後、転写後の濃度リップルは
大きくなる。この場合の濃度ムラの主原因は潜像装置で
あり、現像器、転写帯電器の寄与は小さい。電位リップ
ルが小さいのに現像後、転写後の濃度リップルが大きい
場合、濃度ムラの主原因は現像器であり、潜像装置、転
写帯電器の寄与は小さい。このように上流側工程のリッ
プルと下流側工程のリップルの大きさを比較することで
濃度ムラの原因として可能性の高い工程を推定する。
【0097】上流側工程のリップルより下流側工程のリ
ップルが小さい場合があるが、これは、下流側工程単独
で上流側工程のリップルを打ち消すようなリップルを生
じている場合で、故障の度合いとしては、上流側工程、
下流側工程ともに同程度の故障を生じている場合であ
る。
ップルが小さい場合があるが、これは、下流側工程単独
で上流側工程のリップルを打ち消すようなリップルを生
じている場合で、故障の度合いとしては、上流側工程、
下流側工程ともに同程度の故障を生じている場合であ
る。
【0098】ルール9の例では、電位リップルが小さ
く、現像後、転写後の濃度リップルがともに大きいこと
から、現像器の故障率が高く、潜像装置と転写帯電器の
故障率は低いことを示す。ルール15では、電位リップ
ルと現像後の濃度リップルがともに中くらいであり、転
写後の濃度リップルが大きいことから、現像器の故障率
は低く、潜像装置と転写帯電器の故障率が中くらい及び
高めの中くらいとなっている。
く、現像後、転写後の濃度リップルがともに大きいこと
から、現像器の故障率が高く、潜像装置と転写帯電器の
故障率は低いことを示す。ルール15では、電位リップ
ルと現像後の濃度リップルがともに中くらいであり、転
写後の濃度リップルが大きいことから、現像器の故障率
は低く、潜像装置と転写帯電器の故障率が中くらい及び
高めの中くらいとなっている。
【0099】図28は、図27で示したファジィルール
のうちのルール11とルール15を用いてファジィ推論
により故障率を算出する方法を示したものである。ただ
し、図28では潜像装置の故障率のみについて算出方法
を示してある。
のうちのルール11とルール15を用いてファジィ推論
により故障率を算出する方法を示したものである。ただ
し、図28では潜像装置の故障率のみについて算出方法
を示してある。
【0100】ΔVH =x、ΔDH =y、ΔDH'=zの場
合を考える。ΔVH のメンバーシツプ関数より、入力x
はμxの度合いで集合Mに含まれ、ΔDH のメンバーシ
ツプ関数より、入力yはμyの度合いで集合Lに含ま
れ、ΔDH'のメンバーシツプ関数より、入力zはμzの
度合いで集合Hに含まれる。その後、μx,μy,μz
の最少値をとり、その値をルール11の前件部が充たさ
れる度合いを表す値とする。その値と、潜像装置の故障
率のメンバーシツプ関数の集合MLとのmin演算をと
ると、その結果は斜線部Sで示される台形となる。
合を考える。ΔVH のメンバーシツプ関数より、入力x
はμxの度合いで集合Mに含まれ、ΔDH のメンバーシ
ツプ関数より、入力yはμyの度合いで集合Lに含ま
れ、ΔDH'のメンバーシツプ関数より、入力zはμzの
度合いで集合Hに含まれる。その後、μx,μy,μz
の最少値をとり、その値をルール11の前件部が充たさ
れる度合いを表す値とする。その値と、潜像装置の故障
率のメンバーシツプ関数の集合MLとのmin演算をと
ると、その結果は斜線部Sで示される台形となる。
【0101】ルール15においても同様の計算を行な
い、斜線部Tで示される台形を得る。その後、Sの集合
とTの集合の合成集合をとり斜線部Uで示す新たな集合
を作成する。この集合の重心を計算して得られた値を、
ファジィ推論により得られた潜像装置の故障率として決
定する。ただし、ここではルール11とルール15のみ
を用いて計算したが、実際には図27に示した全てのル
ールを用いて同様の計算を行ない故障率を決定する。
い、斜線部Tで示される台形を得る。その後、Sの集合
とTの集合の合成集合をとり斜線部Uで示す新たな集合
を作成する。この集合の重心を計算して得られた値を、
ファジィ推論により得られた潜像装置の故障率として決
定する。ただし、ここではルール11とルール15のみ
を用いて計算したが、実際には図27に示した全てのル
ールを用いて同様の計算を行ない故障率を決定する。
【0102】次に図29のフローチャートにより本実施
例5のファジィ推論の動作手順を更に説明する。まず、
ステップS201において、各リップル値(ΔVH ,Δ
DH,ΔDH')を測定する。ステップS201における
測定手順を更に詳しく説明する。
例5のファジィ推論の動作手順を更に説明する。まず、
ステップS201において、各リップル値(ΔVH ,Δ
DH,ΔDH')を測定する。ステップS201における
測定手順を更に詳しく説明する。
【0103】図21の露光ランプ205を位置205´
に移動し、帯電器202により帯電された感光ドラム2
01に標準濃度板30からの反射光を露光する。標準濃
度板230は中間調トーンの光学濃度0.4に均一に塗
装してある。この状態で転写紙Pの給紙、現像工程、転
写工程を停止し、前述した方法により電位測定器203
を感光ドラムの回転軸方向に移動し、回転軸方向の電位
分布を測定する。
に移動し、帯電器202により帯電された感光ドラム2
01に標準濃度板30からの反射光を露光する。標準濃
度板230は中間調トーンの光学濃度0.4に均一に塗
装してある。この状態で転写紙Pの給紙、現像工程、転
写工程を停止し、前述した方法により電位測定器203
を感光ドラムの回転軸方向に移動し、回転軸方向の電位
分布を測定する。
【0104】図30は電位測定器203により測定した
潜像の電位分布の1例である。横軸は回転軸方向の位置
を示し、縦軸は電位である。この場合、電位最大値は2
10V、最小値は170Vで、電位リップルΔVH は4
0Vである。続いて、現像を行い、前述の方法で濃度測
定器204を駆動し、ドラム上のトナー像の濃度分布を
測定する。その濃度分布の測定結果から、濃度リップル
ΔDH を求める。続いて給紙を行いトナー像を転写紙に
転写し、転写後の転写紙をガイド板231上に搬送し、
濃度測定器223を駆動して転写紙上の濃度分布を測定
する。図31は転写紙上の濃度分布の測定結果の一例を
表す図である。この場合、濃度の最大値は0.6、最小
値は0.25で、濃度リップルDH'は0.35である。
図32はこのときに転写紙上に生じている濃度ムラを模
式的に表す図である。
潜像の電位分布の1例である。横軸は回転軸方向の位置
を示し、縦軸は電位である。この場合、電位最大値は2
10V、最小値は170Vで、電位リップルΔVH は4
0Vである。続いて、現像を行い、前述の方法で濃度測
定器204を駆動し、ドラム上のトナー像の濃度分布を
測定する。その濃度分布の測定結果から、濃度リップル
ΔDH を求める。続いて給紙を行いトナー像を転写紙に
転写し、転写後の転写紙をガイド板231上に搬送し、
濃度測定器223を駆動して転写紙上の濃度分布を測定
する。図31は転写紙上の濃度分布の測定結果の一例を
表す図である。この場合、濃度の最大値は0.6、最小
値は0.25で、濃度リップルDH'は0.35である。
図32はこのときに転写紙上に生じている濃度ムラを模
式的に表す図である。
【0105】次に、ステップS202では、ステップS
201で求めたΔVH ,ΔDH ,ΔDH'を状態量として
ファジィ推論の入力とする。そして、ステップS203
において、図27で示した各ファジィルールに従って、
状態量のメンバーシップ関数に属する度合いから推論量
のメンバーシップ関数に属する度合いを求める。ステッ
プS204では、全ファジィルールに関して処理が終了
したか否かをチェックし、未処理ファジィルールがあれ
ばステップS203へ戻り、次のファジィルールについ
て計算を行う。一方、ステップS204において全ファ
ジィルールに対して処理が終了していれば、ステップS
205へ進む。
201で求めたΔVH ,ΔDH ,ΔDH'を状態量として
ファジィ推論の入力とする。そして、ステップS203
において、図27で示した各ファジィルールに従って、
状態量のメンバーシップ関数に属する度合いから推論量
のメンバーシップ関数に属する度合いを求める。ステッ
プS204では、全ファジィルールに関して処理が終了
したか否かをチェックし、未処理ファジィルールがあれ
ばステップS203へ戻り、次のファジィルールについ
て計算を行う。一方、ステップS204において全ファ
ジィルールに対して処理が終了していれば、ステップS
205へ進む。
【0106】ステップS205では、各ファジィルール
毎に求めた推論量のメンバーシップ関数に属する度合い
の合成集合を計算し、更にステップS206でその合成
集合の重心を計算する。このようにして、潜像装置、現
像器、転写帯電器のそれぞれの故障率を算出する。ステ
ップS207では、各故障率が20%を越えているか否
かを判定し、越えているものがあれば、潜像装置警告部
305、現像器警告部306、転写帯電器警告部307
により各部の故障の警告を行う。また、サービスマン等
はこの警告を見て、故障箇所と故障の度合いを知り、メ
ンテナンスを行う。一方、ステップS207において、
故障率が20%を越えるものがなければそのまま処理を
終了する。
毎に求めた推論量のメンバーシップ関数に属する度合い
の合成集合を計算し、更にステップS206でその合成
集合の重心を計算する。このようにして、潜像装置、現
像器、転写帯電器のそれぞれの故障率を算出する。ステ
ップS207では、各故障率が20%を越えているか否
かを判定し、越えているものがあれば、潜像装置警告部
305、現像器警告部306、転写帯電器警告部307
により各部の故障の警告を行う。また、サービスマン等
はこの警告を見て、故障箇所と故障の度合いを知り、メ
ンテナンスを行う。一方、ステップS207において、
故障率が20%を越えるものがなければそのまま処理を
終了する。
【0107】上述した方法において、例えば、各状態量
がΔVH =40V,ΔDH =0.4,ΔDH'=0.4の
場合は潜像装置の故障率が64%,現像器の故障率が2
4%,転写帯電器の故障率が11%と推論される。これ
は、経験的に正しい推論結果であるといえる。
がΔVH =40V,ΔDH =0.4,ΔDH'=0.4の
場合は潜像装置の故障率が64%,現像器の故障率が2
4%,転写帯電器の故障率が11%と推論される。これ
は、経験的に正しい推論結果であるといえる。
【0108】従って、上述のような故障率推論方法を画
像形成装置本体に取り込むことにより、メンテナンス者
等は濃度ムラの原因となる故障箇所を知ることができ、
的確かつ迅速なメンテナンスが可能となる。また、上述
の故障率推論方法では、時々刻々に故障率を監視し、故
障率の上昇の度合いから、画像上で濃度ムラが顕著にな
る前に早期に故障箇所を知ることができ、効率のよいメ
ンテナンスが可能となる。
像形成装置本体に取り込むことにより、メンテナンス者
等は濃度ムラの原因となる故障箇所を知ることができ、
的確かつ迅速なメンテナンスが可能となる。また、上述
の故障率推論方法では、時々刻々に故障率を監視し、故
障率の上昇の度合いから、画像上で濃度ムラが顕著にな
る前に早期に故障箇所を知ることができ、効率のよいメ
ンテナンスが可能となる。
【0109】尚、本例では故障箇所として、潜像装置、
現像器、転写帯電器に注目したが、これらの箇所をメン
テナンスしても依然として濃度ムラが存在するような場
合はクリーニング装置213を点検する。クリーニング
装置213が故障してドラム上のトナーを除去できてい
ない場合は濃度ムラを生じるからである。又、原稿画像
を光電的に読み取り、画像信号に基づいてゾウ形成する
デジタル式複写機では、原稿読み取り装置の故障により
濃度ムラが生じる場合があるので、読み取り装置を点検
する。このように、故障原因を絞り込むことができるの
でメンテナンスの負担が著しく軽減される。
現像器、転写帯電器に注目したが、これらの箇所をメン
テナンスしても依然として濃度ムラが存在するような場
合はクリーニング装置213を点検する。クリーニング
装置213が故障してドラム上のトナーを除去できてい
ない場合は濃度ムラを生じるからである。又、原稿画像
を光電的に読み取り、画像信号に基づいてゾウ形成する
デジタル式複写機では、原稿読み取り装置の故障により
濃度ムラが生じる場合があるので、読み取り装置を点検
する。このように、故障原因を絞り込むことができるの
でメンテナンスの負担が著しく軽減される。
【0110】<実施例6>次に実施例6について説明す
る。実施例5では、濃度ムラの原因として潜像装置、現
像器、転写帯電器ととり上げたが、潜像装置については
濃度ムラを生じる原因を更に細かく分けることができ
る。
る。実施例5では、濃度ムラの原因として潜像装置、現
像器、転写帯電器ととり上げたが、潜像装置については
濃度ムラを生じる原因を更に細かく分けることができ
る。
【0111】潜像装置は帯電器202、感光ドラム20
1及び露光装置(露光ランプ205,ミラー及びレンズ
206a〜206e,原稿台ガラス215等を含む)か
ら構成される。そして、これらの構成のそれぞれが故障
すると電位ムラを生じ、これが濃度ムラの原因となる。
帯電器202がトナー等で汚れたり、感光ドラム201
の表面に放電生成物質が付着すると電位ムラを発生す
る。また、露光装置が埃等で汚れると感光ドラムの回転
軸方向に沿って露光光量ムラを生じ、電位ムラを発生す
る。
1及び露光装置(露光ランプ205,ミラー及びレンズ
206a〜206e,原稿台ガラス215等を含む)か
ら構成される。そして、これらの構成のそれぞれが故障
すると電位ムラを生じ、これが濃度ムラの原因となる。
帯電器202がトナー等で汚れたり、感光ドラム201
の表面に放電生成物質が付着すると電位ムラを発生す
る。また、露光装置が埃等で汚れると感光ドラムの回転
軸方向に沿って露光光量ムラを生じ、電位ムラを発生す
る。
【0112】実施例5の故障率推定方法では、濃度ムラ
の原因が潜像装置であるということが判っても、潜像装
置のどの部分に原因があるのかまでは判らない。本実施
例6では、潜像装置のうちのどの部分が濃度ムラの原因
であるかを推論する方法について説明する。
の原因が潜像装置であるということが判っても、潜像装
置のどの部分に原因があるのかまでは判らない。本実施
例6では、潜像装置のうちのどの部分が濃度ムラの原因
であるかを推論する方法について説明する。
【0113】本実施例6では、入力状態量として、 暗部電位リップル:ΔVD 中間調トーン電位リップル:ΔVH 湿度 を用いる。また、出力される推論量として、 帯電器202の故障率 露光装置の故障率 感光ドラム201の故障率 を用いる。
【0114】暗部電位リップルは露光ランプ205が無
点灯の時の電位リップルで、露光装置を除く帯電器20
2と感光ドラム201による電位ムラを表す。中間調ト
ーン電位リップルΔVH は実施例5でも述べた通りであ
る。湿度は、機内に設置した湿度センサー(不図示、設
置場所は特に限定されない)により測定する。
点灯の時の電位リップルで、露光装置を除く帯電器20
2と感光ドラム201による電位ムラを表す。中間調ト
ーン電位リップルΔVH は実施例5でも述べた通りであ
る。湿度は、機内に設置した湿度センサー(不図示、設
置場所は特に限定されない)により測定する。
【0115】図33は、実施例6における入力状態量及
び出力推論量のメンバーシップ関数を表す図である。同
図において(a)は暗部電位リップルΔVD を状態量と
するメンバーシップ関数であり、(b)は湿度を状態量
とするメンバーシップ関数である。尚、中間調トーン電
位リップルは前述の実施例5の電位リップルΔVH (図
25の(a))と同一であり、ここでは図示及び説明を
省略する。また、(c)は露光装置の故障率のメンバー
シップ関数を表す図である。尚、帯電器202及び感光
ドラム201の故障率のメンバーシップ関数は図26と
同様でありここでは図示及びその説明を省略する。
び出力推論量のメンバーシップ関数を表す図である。同
図において(a)は暗部電位リップルΔVD を状態量と
するメンバーシップ関数であり、(b)は湿度を状態量
とするメンバーシップ関数である。尚、中間調トーン電
位リップルは前述の実施例5の電位リップルΔVH (図
25の(a))と同一であり、ここでは図示及び説明を
省略する。また、(c)は露光装置の故障率のメンバー
シップ関数を表す図である。尚、帯電器202及び感光
ドラム201の故障率のメンバーシップ関数は図26と
同様でありここでは図示及びその説明を省略する。
【0116】図34は実施例6のファジィルールを表す
図である。潜像形成工程は帯電、露光の順に行うので、
帯電後の電位リップル、つまり、暗部電位リップルΔV
D が小さくて、露光後の電位リップル(中間調トーン電
位リップル)ΔVH が大きい場合は、露光装置が電位ム
ラの主原因である可能性が高くなる。また、帯電器20
2の汚れは湿度が低いほど進行し易いという特性があ
る。感光ドラム201に付着した放電生成物は、湿度が
高いほど、吸湿して導電性を帯び電位ムラを生じ易い。
これらの経験則に基づいてファジィルールが設定してあ
る。但し、本例の推論は実施例5で濃度ムラの主原因が
潜像装置であると判定した場合に行われるので、中間調
トーン電位リップルΔVH のレベルがM又はHの場合に
限られる。従って、図34のファジィルールでは、ΔV
H がMもしくはHの場合のみを示してある。
図である。潜像形成工程は帯電、露光の順に行うので、
帯電後の電位リップル、つまり、暗部電位リップルΔV
D が小さくて、露光後の電位リップル(中間調トーン電
位リップル)ΔVH が大きい場合は、露光装置が電位ム
ラの主原因である可能性が高くなる。また、帯電器20
2の汚れは湿度が低いほど進行し易いという特性があ
る。感光ドラム201に付着した放電生成物は、湿度が
高いほど、吸湿して導電性を帯び電位ムラを生じ易い。
これらの経験則に基づいてファジィルールが設定してあ
る。但し、本例の推論は実施例5で濃度ムラの主原因が
潜像装置であると判定した場合に行われるので、中間調
トーン電位リップルΔVH のレベルがM又はHの場合に
限られる。従って、図34のファジィルールでは、ΔV
H がMもしくはHの場合のみを示してある。
【0117】上記状態量、推論量のメンバーシップ関数
とファジィルールから実施例5に述べた方法により、帯
電器202、露光装置、感光ドラム201の故障率を算
出することができ、濃度ムラの原因を詳細に知ることが
できる。
とファジィルールから実施例5に述べた方法により、帯
電器202、露光装置、感光ドラム201の故障率を算
出することができ、濃度ムラの原因を詳細に知ることが
できる。
【0118】<実施例7>次に実施例7について説明す
る。実施例5、6はいずれも感光ドラムの回転軸方向の
濃度ムラの原因を推論しているが、実施例7では感光ド
ラム201の周方向の濃度ムラの原因を推論する方法に
ついて説明する。
る。実施例5、6はいずれも感光ドラムの回転軸方向の
濃度ムラの原因を推論しているが、実施例7では感光ド
ラム201の周方向の濃度ムラの原因を推論する方法に
ついて説明する。
【0119】複写動作を繰り返すうちに、感光ドラム2
01の表面に現像材の成分である樹脂やシリカ(SiO
2 )が付着し、これが原因で複写画像の白地部にカブリ
を発生することがある。
01の表面に現像材の成分である樹脂やシリカ(SiO
2 )が付着し、これが原因で複写画像の白地部にカブリ
を発生することがある。
【0120】図35はカブリを生じた画像を模式的に表
した図である。この画像では、感光ドラム201の回転
軸方向には濃度ムラは無いが、感光ドラム201の周方
向に濃度ムラを生じている。感光ドラム201の表面へ
の現像材の付着は複写回数が増えるにつれて多くなる。
又、トナー担持体(現像スリーブ)209上のトナーコ
ート層に局所的なコートムラを生じると、周方向の濃度
ムラを生じる。局所的なコートムラは、トナーの保持電
荷が過大になり鏡映力によりトナーが現像スリーブ表面
に固着するために生じると考えられ、低湿環境ほど発生
し易い。これらの周方向の濃度ムラの原因となる故障箇
所の故障率を推論する方法について説明する。
した図である。この画像では、感光ドラム201の回転
軸方向には濃度ムラは無いが、感光ドラム201の周方
向に濃度ムラを生じている。感光ドラム201の表面へ
の現像材の付着は複写回数が増えるにつれて多くなる。
又、トナー担持体(現像スリーブ)209上のトナーコ
ート層に局所的なコートムラを生じると、周方向の濃度
ムラを生じる。局所的なコートムラは、トナーの保持電
荷が過大になり鏡映力によりトナーが現像スリーブ表面
に固着するために生じると考えられ、低湿環境ほど発生
し易い。これらの周方向の濃度ムラの原因となる故障箇
所の故障率を推論する方法について説明する。
【0121】実施例7の入力状態量としては、 白地濃度リップル(感光ドラム201上):ΔDL 累積複写回数:N 湿度 を用いる。又、推論量としては、 感光ドラム201の故障率 現像スリーブの故障率 を用いる。
【0122】更に、標準濃度板230として、白色に均
一に塗装されたものを用いる。この標準濃度板230か
らの反射光を感光ドラムに露光して現像を行い、濃度測
定器204をドラムの回転軸方向の各位置に固定し、各
位置毎に感光ドラム201を回転させることにより感光
ドラム201の周方向の濃度分布を測定する。そして、
この濃度分布から白地部の濃度リップルΔDL を求め
る。各位値に対して濃度リップルΔDL を求め、それら
のうちの最大値を推論の為の状態量とする。
一に塗装されたものを用いる。この標準濃度板230か
らの反射光を感光ドラムに露光して現像を行い、濃度測
定器204をドラムの回転軸方向の各位置に固定し、各
位置毎に感光ドラム201を回転させることにより感光
ドラム201の周方向の濃度分布を測定する。そして、
この濃度分布から白地部の濃度リップルΔDL を求め
る。各位値に対して濃度リップルΔDL を求め、それら
のうちの最大値を推論の為の状態量とする。
【0123】累積複写回数Nはカウンタ(不図示)に記
憶されており、随時その値を読み出すことにより獲得さ
れる。
憶されており、随時その値を読み出すことにより獲得さ
れる。
【0124】図36は本実施例7で用いる状態量のうち
の累積複写回数Nのメンバーシップ関数を表す図であ
る。尚、白地濃度リップルΔDL のメンバーシップ関数
は図25の(b)と同様である。又、湿度のメンバーシ
ップ関数は図33の(b)と同様である。又、図37は
実施例7で用いるファジィルールを表す図である。
の累積複写回数Nのメンバーシップ関数を表す図であ
る。尚、白地濃度リップルΔDL のメンバーシップ関数
は図25の(b)と同様である。又、湿度のメンバーシ
ップ関数は図33の(b)と同様である。又、図37は
実施例7で用いるファジィルールを表す図である。
【0125】上述のメンバーシップ関数及びファジィル
ールによりファジィ推論を行うことにより、ドラム周方
向の濃度ムラの原因を的確に知ることが可能となる。
ールによりファジィ推論を行うことにより、ドラム周方
向の濃度ムラの原因を的確に知ることが可能となる。
【0126】以上説明したように、上述の実施例5〜7
によれば、濃度ムラのように、故障の原因が多数考えら
れ、故障箇所の判定が困難な画像異常に対して、複数の
状態量をもとに各故障箇所の故障率を推論することがで
きる。従って、判定を自動化し、メンテナンスの煩雑さ
を少なくすることが可能となる。更に、多量の予備実験
を行わずに、簡易なプログラムで多種の状態量を考慮し
た判定が可能となる。
によれば、濃度ムラのように、故障の原因が多数考えら
れ、故障箇所の判定が困難な画像異常に対して、複数の
状態量をもとに各故障箇所の故障率を推論することがで
きる。従って、判定を自動化し、メンテナンスの煩雑さ
を少なくすることが可能となる。更に、多量の予備実験
を行わずに、簡易なプログラムで多種の状態量を考慮し
た判定が可能となる。
【0127】以上説明したように、上記各実施例によれ
ば、濃度管理における複数の故障原因である状態量を用
いて複数の故障箇所であるプロセス要素の故障率または
誤設定の割合を正確に診断することが可能となる。即
ち、どの箇所の故障率が高いかが自動的に推論されるの
で、メンテナンス者が故障箇所を判定する手間が省け、
メンテナンスを容易かつ迅速に行うことができる。又、
状態量と故障率の関係を訂正的な規則として記憶するだ
けでよいので、複写機における濃度薄、カブリ、濃度ム
ラのように多数の原因が複雑に関連を持って生ずる現象
に対して、簡易なプログラムで原因の判定を行える。
ば、濃度管理における複数の故障原因である状態量を用
いて複数の故障箇所であるプロセス要素の故障率または
誤設定の割合を正確に診断することが可能となる。即
ち、どの箇所の故障率が高いかが自動的に推論されるの
で、メンテナンス者が故障箇所を判定する手間が省け、
メンテナンスを容易かつ迅速に行うことができる。又、
状態量と故障率の関係を訂正的な規則として記憶するだ
けでよいので、複写機における濃度薄、カブリ、濃度ム
ラのように多数の原因が複雑に関連を持って生ずる現象
に対して、簡易なプログラムで原因の判定を行える。
【0128】そこで、本発明では、装置内部の状態量、
及び状態量の履歴を使って、統合的にファジィ推論を実
行し、故障箇所であるプロセス要素について故障率また
は誤設定の割合という形で表すようにしている。
及び状態量の履歴を使って、統合的にファジィ推論を実
行し、故障箇所であるプロセス要素について故障率また
は誤設定の割合という形で表すようにしている。
【0129】尚、本発明は、複数の機器から構成される
システムに適用しても1つの機器から成る装置に適用し
ても良い。また、本発明は、システム或は装置にプログ
ラムを供給することによって達成される場合にも適用で
きることはいうまでもない。
システムに適用しても1つの機器から成る装置に適用し
ても良い。また、本発明は、システム或は装置にプログ
ラムを供給することによって達成される場合にも適用で
きることはいうまでもない。
【0130】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明の画像
形成装置によれば、画像品位に関わるプロセスに関する
状態量を用いて画像形成プロセスにおける画像劣化の要
因を推定することが可能となる。
形成装置によれば、画像品位に関わるプロセスに関する
状態量を用いて画像形成プロセスにおける画像劣化の要
因を推定することが可能となる。
【0131】
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1〜4における画像形成装置の概略構成
を示す側断面図である。
を示す側断面図である。
【図2】一次帯電器及び露光系の電気的概略図である。
【図3】故障診断を実行するための故障診断部の制御構
成を表すブロック図である。
成を表すブロック図である。
【図4】故障診断部のコントローラの内部の概略構成を
表すブロック図である。
表すブロック図である。
【図5】実施例1における入力状態量及び出力推論量の
メンバーシップ関数を表す図である。
メンバーシップ関数を表す図である。
【図6】実施例1のファジィルールを表す図である。
【図7】実施例1のファジィ推論の手順を表すフローチ
ャートでる。
ャートでる。
【図8】実施例1のファジィ推論の手順を説明する図で
ある。
ある。
【図9】実施例1のファジィ推論の出力例を表す図であ
る。
る。
【図10】露光系の電気的概略図である。
【図11】実施例2の各入力状態量のメンバーシップ関
数を表す図である。
数を表す図である。
【図12】実施例2の各推論出力量のメンバーシップ関
数を表す図である。
数を表す図である。
【図13】実施例2のファジィルールを表す図である。
【図14】現像器5の電気的該略図である。
【図15】実施例3における各入力状態量及び出力推論
量のメンバーシップ関数を表す図である。
量のメンバーシップ関数を表す図である。
【図16】実施例3のファジィルールを表す図である。
【図17】転写分離帯電器8の転写側の帯電器(以後転
写帯電器)に関する電気的概略図である。
写帯電器)に関する電気的概略図である。
【図18】実施例4における入力状態量のメンバーシッ
プ関数を表す図である。
プ関数を表す図である。
【図19】実施例4の出力推論量のメンバーシップ関数
を表す図である。
を表す図である。
【図20】実施例4のファジィルールを表す図である。
【図21】実施例5の画像形成装置の構成を表す側断面
図である。
図である。
【図22】濃度測定器204の駆動方法を示したもので
ある。
ある。
【図23】濃度測定器223付近の斜視図である。
【図24】実施例5の故障診断部の概略の制御構成を表
すブロック図である。
すブロック図である。
【図25】実施例5の入力状態量のメンバーシップ関数
を表す図である。
を表す図である。
【図26】実施例5の推論量のメンバーシップ関数を表
す図である。
す図である。
【図27】実施例5で用いるファジィルールを表す図で
ある。
ある。
【図28】実施例5の故障率を算出するファジィ推論の
方法説明する図である。
方法説明する図である。
【図29】実施例5のファジィ推論の動作手順を表すフ
ローチャートである。
ローチャートである。
【図30】電位測定器203により測定した潜像の電位
分布の1例を表す図である。
分布の1例を表す図である。
【図31】転写紙上の濃度分布の測定結果の一例を表す
図である。
図である。
【図32】転写紙上に生じている濃度ムラを模式的に表
す図である。
す図である。
【図33】実施例6における入力状態量及び出力推論量
のメンバーシップ関数を表す図である。
のメンバーシップ関数を表す図である。
【図34】実施例6のファジィルールを表す図である。
【図35】カブリを生じた画像を模式的に表した図であ
る。
る。
【図36】実施例7で用いる状態量のうちの累積複写回
数Nのメンバーシップ関数を表す図である。
数Nのメンバーシップ関数を表す図である。
【図37】実施例7で用いるファジィルールを表す図で
ある。
ある。
【符号の説明】 2 感光ドラム 4 一次帯電器 5 現像器 8 転写分離帯電器 22 原稿照明ランプ 28 投影ミラー 29 電位センサ
Claims (12)
- 【請求項1】 感光体上に潜像を形成し、該潜像を可視
像として記録媒体上に転写して画像を形成する画像形成
装置であって、 前記記録媒体上に形成される形成画像の品位に関連する
少なくとも1つのプロセス要素に関わる状態量を入力す
る入力手段と、 前記入力手段が入力する状態量と前記プロセスの故障率
とを定性的に関連づけるための推論情報を記憶する記憶
手段と、 前記入力手段により入力された状態量と前記情報とに基
づいてファジィ推論処理を行い、前記プロセス要素の故
障率もしくは誤設定率の少なくともいずれかを出力する
推論手段と、 を備えることを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項2】 前記入力手段は、潜像を形成するプロセ
スに関わる状態量の少なくとも1つを入力し、 前記推論手段は、前記入力手段により入力された状態量
と前記推論情報とに基づいてファジィ推論処理を行い、
前記潜像形成のプロセス要素の少なくとも1つについて
の故障率もしくは誤設定率の少なくともいずれかを出力
する、 ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 【請求項3】 前記入力手段は、潜像を現像して可視像
を形成する現像プロセスに関わる状態量の少なくとも1
つを入力し、 前記推論手段は、前記入力手段により入力された状態量
と前記推論情報とに基づいてファジィ推論処理を行い、
前記現像プロセスの要素の少なくとも1つについての故
障率もしくは誤設定率の少なくともいずれかを出力す
る、 ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 【請求項4】 前記入力手段は、現像された潜像を記録
媒体上に転写する転写プロセスに関わる状態量の少なく
とも1つを入力し、 前記推論手段は、前記入力手段により入力された状態量
と前記推論情報とに基づいてファジィ推論処理を行い、
前記転写プロセスの要素の少なくとも1つについての故
障率もしくは誤設定率の少なくともいずれかを出力す
る、 ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 【請求項5】 前記入力手段は、記録媒体上に形成され
た画像の濃度ムラに関係するプロセスに関わる状態量の
少なくとも1つを入力し、 前記推論手段は、前記入力手段により入力された状態量
と前記推論情報とに基づいてファジィ推論処理を行い、
前記プロセスの要素の少なくとも1つについての故障率
もしくは誤設定率の少なくともいずれかを出力する、 ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 【請求項6】 前記推論手段は、前記入力手段により入
力された状態量と、所定の状態量については該状態量よ
り得られる時間経過にともなう変動量と、前記推論情報
とに基づいてファジィ推論処理を行い、前記プロセス要
素の故障率もしくは誤設定率の少なくともいずれかを出
力することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装
置。 - 【請求項7】 前記入力手段における状態量は、所定の
状態からの経過時間もしくは出力枚数を含むことを特徴
とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 【請求項8】 前記推論手段は、前記入力手段により入
力された状態量と前記情報とに基づいてファジィ推論処
理を行い、前記プロセス要素の故障率もしくは誤設定率
の少なくともいずれかを出力するとともに、該故障率も
しくは該誤設定率に基づいて、推論していないプロセス
要素の故障率もしくは誤設定率の少なくともいずれかを
出力することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装
置。 - 【請求項9】 感光体上に潜像を形成し、該潜像を可視
像として記録媒体上に転写して画像を形成する画像形成
装置における故障診断方法であって、 前記記録媒体上に形成される形成画像の品位に関連する
少なくとも1つのプロセス要素に関わる状態量を入力す
る入力工程と、 前記入力工程により入力された状態量と、前記入力工程
が入力する状態量と前記プロセスの故障率とを定性的に
関連づけるための推論情報とに基づいてファジィ推論処
理を行い、前記プロセス要素の故障率もしくは誤設定率
の少なくともいずれかを出力する推論工程と、 を備えることを特徴とする故障診断方法。 - 【請求項10】 前記推論工程は、前記入力工程により
入力された状態量と、所定の状態量については該状態量
より得られる時間経過にともなう変動量と、前記入力工
程が入力する状態量と前記プロセスの故障率とを定性的
に関連づけるための推論情報とに基づいてファジィ推論
処理を行い、前記プロセス要素の故障率もしくは誤設定
率の少なくともいずれかを出力することを特徴とする請
求項9に記載の故障診断方法。 - 【請求項11】 前記入力工程は、記録媒体上に形成さ
れた画像の濃度ムラに関係するプロセスに関わる状態量
の少なくとも1つを入力し、 前記推論工程は、前記入力工程により入力された状態量
と、前記入力工程が入力する状態量と前記プロセスの故
障率とを定性的に関連づけるための推論情報とに基づい
てファジィ推論処理を行い、前記プロセスの要素の少な
くとも1つについての故障率もしくは誤設定率の少なく
ともいずれかを出力する、 ことを特徴とする請求項9に記載の故障診断方法。 - 【請求項12】 前記推論工程は、前記入力工程により
入力された状態量と、前記入力工程が入力する状態量と
前記プロセスの故障率とを定性的に関連づけるための推
論情報とに基づいてファジィ推論処理を行い、前記プロ
セス要素の故障率もしくは誤設定率の少なくともいずれ
かを出力するとともに、該故障率もしくは該誤設定率に
基づいて、推論していないプロセス要素の故障率もしく
は誤設定率の少なくともいずれかを出力することを特徴
とする請求項9に記載の故障診断方法。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP36130892A JP3305026B2 (ja) | 1992-12-28 | 1992-12-28 | 画像形成装置 |
| US08/591,109 US5610689A (en) | 1992-12-28 | 1996-01-25 | Image forming apparatus having failure diagnosing function |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP36130892A JP3305026B2 (ja) | 1992-12-28 | 1992-12-28 | 画像形成装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06202407A true JPH06202407A (ja) | 1994-07-22 |
| JP3305026B2 JP3305026B2 (ja) | 2002-07-22 |
Family
ID=18473048
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP36130892A Expired - Fee Related JP3305026B2 (ja) | 1992-12-28 | 1992-12-28 | 画像形成装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3305026B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009042502A (ja) * | 2007-08-09 | 2009-02-26 | Canon Inc | 画像形成装置 |
| JP2014525090A (ja) * | 2011-07-14 | 2014-09-25 | サウジ アラビアン オイル カンパニー | ファジー論理を使用したプロセス瑕疵の検出方法及び分類方法 |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5124361B2 (ja) | 2008-06-25 | 2013-01-23 | 株式会社リコー | 状態判別方法及び画像形成装置 |
-
1992
- 1992-12-28 JP JP36130892A patent/JP3305026B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009042502A (ja) * | 2007-08-09 | 2009-02-26 | Canon Inc | 画像形成装置 |
| JP2014525090A (ja) * | 2011-07-14 | 2014-09-25 | サウジ アラビアン オイル カンパニー | ファジー論理を使用したプロセス瑕疵の検出方法及び分類方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3305026B2 (ja) | 2002-07-22 |
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