JPH06204571A - 複合熱電材料の製造方法 - Google Patents
複合熱電材料の製造方法Info
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- JPH06204571A JPH06204571A JP4348960A JP34896092A JPH06204571A JP H06204571 A JPH06204571 A JP H06204571A JP 4348960 A JP4348960 A JP 4348960A JP 34896092 A JP34896092 A JP 34896092A JP H06204571 A JPH06204571 A JP H06204571A
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- Japan
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- thermoelectric material
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- sige
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 鉄珪化物熱電材料にSiGe熱電材料を容易
に複合化することができ、エネルギー変換効率を安価に
向上させることができる複合熱電材料の製造方法を提供
する。 【構成】 p型またはn型に調整した鉄珪化物熱電材料
を母粒子2とし、p型またはn型に調整したSiGe系
熱電材料を子粒子3としてカプセル粒子4を形成し、こ
のカプセル粒子4を成形型内に装入後、焼結固化するよ
うにしたものである。
に複合化することができ、エネルギー変換効率を安価に
向上させることができる複合熱電材料の製造方法を提供
する。 【構成】 p型またはn型に調整した鉄珪化物熱電材料
を母粒子2とし、p型またはn型に調整したSiGe系
熱電材料を子粒子3としてカプセル粒子4を形成し、こ
のカプセル粒子4を成形型内に装入後、焼結固化するよ
うにしたものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は熱電対等に用いられる熱
発電素子を構成する熱電材料の製造方法に係り、特に複
合化した熱電材料の製造方法に関するものである。
発電素子を構成する熱電材料の製造方法に係り、特に複
合化した熱電材料の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】熱発電素子は周知の通り、熱電効果を利
用して熱エネルギーから電気エネルギーに、或いはその
反対に変換する素子であり、代表的なものとして、熱電
対や電子冷凍素子(ペルチェ素子)等が挙げられる。こ
の熱電対は二種の金属線を接続して閉回路を作り、二つ
の接点を異なる温度に保つと、これら接点間に熱起電力
が生ずるというゼーベック効果を利用したもので、両端
の電圧を測定して温度を測るものである。一方、電子冷
凍素子は、異種の導体や半導体の接触面を通して電流が
流れるとき、その接触面でジュール熱以外の熱の発生、
吸収が起こるペルチェ効果を利用したものであり、マイ
ナス20℃〜プラス70℃程度の範囲で精密に温度制御
が必要な場合等に良く使用されている。
用して熱エネルギーから電気エネルギーに、或いはその
反対に変換する素子であり、代表的なものとして、熱電
対や電子冷凍素子(ペルチェ素子)等が挙げられる。こ
の熱電対は二種の金属線を接続して閉回路を作り、二つ
の接点を異なる温度に保つと、これら接点間に熱起電力
が生ずるというゼーベック効果を利用したもので、両端
の電圧を測定して温度を測るものである。一方、電子冷
凍素子は、異種の導体や半導体の接触面を通して電流が
流れるとき、その接触面でジュール熱以外の熱の発生、
吸収が起こるペルチェ効果を利用したものであり、マイ
ナス20℃〜プラス70℃程度の範囲で精密に温度制御
が必要な場合等に良く使用されている。
【0003】この熱発電素子は、幾つかの標準的な組合
せがJIS規格等で定まっており、その一つとしてp型
鉄珪化物熱電材料とn型鉄珪化物熱電材料との組合せか
らなるFeSi2 熱発電素子がある。
せがJIS規格等で定まっており、その一つとしてp型
鉄珪化物熱電材料とn型鉄珪化物熱電材料との組合せか
らなるFeSi2 熱発電素子がある。
【0004】図4は、このFeSi2 熱発電素子の製造
方法の一例を示したものである。これを順を追って簡単
に説明すると、先ず、FeとSiにそれぞれ添加元素で
あるMnまたはCoを添加して1873Kの温度でこれ
らを別個に溶解して二種類のインゴットを製作した後、
スタンプミル等を用いてこれらをそれぞれ別個に粉砕し
て造粒し、p型原料粉末とn型半導体原料粉末とを製造
する。そして、これら原料粉末を成形型内に装入して冷
間プレスした後、真空中,1433Kで焼結し、その後
これをα−FeSi2 の金属相からβ−FeSi2 の真
性半導体相に相転移させるべく、大気中,1063Kで
熱処理を加え、必要に応じてリード線をロウ付け、或い
は半田付けして完成することになる。
方法の一例を示したものである。これを順を追って簡単
に説明すると、先ず、FeとSiにそれぞれ添加元素で
あるMnまたはCoを添加して1873Kの温度でこれ
らを別個に溶解して二種類のインゴットを製作した後、
スタンプミル等を用いてこれらをそれぞれ別個に粉砕し
て造粒し、p型原料粉末とn型半導体原料粉末とを製造
する。そして、これら原料粉末を成形型内に装入して冷
間プレスした後、真空中,1433Kで焼結し、その後
これをα−FeSi2 の金属相からβ−FeSi2 の真
性半導体相に相転移させるべく、大気中,1063Kで
熱処理を加え、必要に応じてリード線をロウ付け、或い
は半田付けして完成することになる。
【0005】このような鉄珪化物熱電材料を使用した熱
発電素子の性能向上手段としては、例えば、粉末の微粒
子化や焼結条件等の焼結時の粒界制御を行うことによ
り、熱伝導率を低下させることが行われている。
発電素子の性能向上手段としては、例えば、粉末の微粒
子化や焼結条件等の焼結時の粒界制御を行うことによ
り、熱伝導率を低下させることが行われている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の技術
により製造された熱電材料には、以下のような問題があ
った。即ち、鉄珪化物熱電材料は耐熱・耐酸化性に優れ
ている反面、電気抵抗及び熱伝導率が高いため、エネル
ギー変換効率が低いという問題があった。
により製造された熱電材料には、以下のような問題があ
った。即ち、鉄珪化物熱電材料は耐熱・耐酸化性に優れ
ている反面、電気抵抗及び熱伝導率が高いため、エネル
ギー変換効率が低いという問題があった。
【0007】その対策として、上述のような焼結時の粒
界制御があるが、その制御は困難であった。
界制御があるが、その制御は困難であった。
【0008】これに対し、シリコンゲルマニウム(Si
Ge)熱電材料は軽量でエネルギー変換効率が高い材料
である。しかし、耐蝕性に劣るので、非常に複雑な表面
被覆を必要とし、又、非常に高価な材料であるので、こ
れを単体で用いるのには適さないという問題があった。
Ge)熱電材料は軽量でエネルギー変換効率が高い材料
である。しかし、耐蝕性に劣るので、非常に複雑な表面
被覆を必要とし、又、非常に高価な材料であるので、こ
れを単体で用いるのには適さないという問題があった。
【0009】本発明の目的は、上記課題に鑑み、鉄珪化
物熱電材料にSiGe熱電材料を容易に複合化すること
ができ、エネルギー変換効率を安価に向上させることが
できる複合熱電材料の製造方法を提供することにある。
物熱電材料にSiGe熱電材料を容易に複合化すること
ができ、エネルギー変換効率を安価に向上させることが
できる複合熱電材料の製造方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく、
本発明に係る複合熱電材料の製造方法は、p型またはn
型に調整した鉄珪化物熱電材料を母粒子とし、p型また
はn型に調整したSiGe系熱電材料を子粒子としてカ
プセル粒子を形成し、このカプセル粒子を成形型内に装
入後、焼結固化するようにしたものである。
本発明に係る複合熱電材料の製造方法は、p型またはn
型に調整した鉄珪化物熱電材料を母粒子とし、p型また
はn型に調整したSiGe系熱電材料を子粒子としてカ
プセル粒子を形成し、このカプセル粒子を成形型内に装
入後、焼結固化するようにしたものである。
【0011】上記構成において、好ましくは、上記子粒
子が、母粒子に対して少なくとも1wt%以上混入され
るものである。
子が、母粒子に対して少なくとも1wt%以上混入され
るものである。
【0012】
【作用】上記構成によれば、上記カプセル粒子の母粒子
は、p型またはn型に調整した鉄珪化物熱電材料により
形成されている。一方、上記カプセル粒子の子粒子は、
p型またはn型に調整したSiGe系熱電材料により形
成されている。
は、p型またはn型に調整した鉄珪化物熱電材料により
形成されている。一方、上記カプセル粒子の子粒子は、
p型またはn型に調整したSiGe系熱電材料により形
成されている。
【0013】前述のように、上記鉄珪化物熱電材料は耐
熱・耐酸化性に優れているが、エネルギー変換効率が低
い。これに対し、上記SiGe熱電材料は軽量でエネル
ギー変換効率が高いが、耐蝕性に劣り、非常に高価な材
料である。
熱・耐酸化性に優れているが、エネルギー変換効率が低
い。これに対し、上記SiGe熱電材料は軽量でエネル
ギー変換効率が高いが、耐蝕性に劣り、非常に高価な材
料である。
【0014】従って、母粒子としての鉄珪化物熱電材料
の周囲を、子粒子としてのSiGe熱電材料で覆ってカ
プセル粒子を形成し、このカプセル粒子を成形型内で焼
結固化すれば、鉄珪化物熱電材料の表面はSiGe熱電
材料で覆われた状態で複合固化されるので、母粒子たる
鉄珪化物熱電材料の粒界表面の電気抵抗及び熱伝導率が
上記子粒子たるSiGe熱電材料によって下がり、エネ
ルギー変換効率が高い熱電材料が安価に製造されること
になる。
の周囲を、子粒子としてのSiGe熱電材料で覆ってカ
プセル粒子を形成し、このカプセル粒子を成形型内で焼
結固化すれば、鉄珪化物熱電材料の表面はSiGe熱電
材料で覆われた状態で複合固化されるので、母粒子たる
鉄珪化物熱電材料の粒界表面の電気抵抗及び熱伝導率が
上記子粒子たるSiGe熱電材料によって下がり、エネ
ルギー変換効率が高い熱電材料が安価に製造されること
になる。
【0015】また、このように母粒子たる鉄珪化物熱電
材料の粒界表面の電気抵抗及び熱伝導率を下げるには、
母粒子に対して子粒子を少なくとも1wt%以上混入す
る必要がある。
材料の粒界表面の電気抵抗及び熱伝導率を下げるには、
母粒子に対して子粒子を少なくとも1wt%以上混入す
る必要がある。
【0016】さらに、この子粒子の混入量が少量であれ
ば、SiGe熱電材料の影響によって耐蝕性が低下する
こともないものである。
ば、SiGe熱電材料の影響によって耐蝕性が低下する
こともないものである。
【0017】
【実施例】以下、本発明に係る複合熱電材料の製造方法
の好適一実施例を添付図面に基づいて詳述する。
の好適一実施例を添付図面に基づいて詳述する。
【0018】本実施例の複合熱電材料の製造方法は、先
ず、カプセル粒子を構成する母粒子と子粒子とを形成す
る。母粒子には、鉄珪化物(FeSi2 )熱電材料の粉
末を用いる。p型の場合には、FeSi2 粉末の製造時
にMn等を添加する。一方、n型の場合には、FeSi
2 粉末の製造時にCo等を添加する。また、ともに通常
の組成よりもFeに対してSiを過剰にしておく。
ず、カプセル粒子を構成する母粒子と子粒子とを形成す
る。母粒子には、鉄珪化物(FeSi2 )熱電材料の粉
末を用いる。p型の場合には、FeSi2 粉末の製造時
にMn等を添加する。一方、n型の場合には、FeSi
2 粉末の製造時にCo等を添加する。また、ともに通常
の組成よりもFeに対してSiを過剰にしておく。
【0019】即ち、このFeSi2 粉末の製造は、図1
(a)に示すようにルツボ1内にFeとSiの粉末中に
それぞれ添加元素である微量のMnまたはCoを添加し
た原料粉末を装入して混合した後、図1(b)に示すよ
うに高周波加熱により溶融し、図1(c)に示すように
その溶湯をAr等の不活性ガス雰囲気下で噴霧冷却して
行われる。尚、これらの過程は、1台の装置で連続して
行われる。また、必要に応じて、FeSi2 アトマイズ
粉末をスタンプミル或いはボールミル等を用いて粉砕す
る。
(a)に示すようにルツボ1内にFeとSiの粉末中に
それぞれ添加元素である微量のMnまたはCoを添加し
た原料粉末を装入して混合した後、図1(b)に示すよ
うに高周波加熱により溶融し、図1(c)に示すように
その溶湯をAr等の不活性ガス雰囲気下で噴霧冷却して
行われる。尚、これらの過程は、1台の装置で連続して
行われる。また、必要に応じて、FeSi2 アトマイズ
粉末をスタンプミル或いはボールミル等を用いて粉砕す
る。
【0020】また、子粒子には、母粒子と同様の方法で
製造されるSiGeの粉末を用いる。p型の場合には、
SiGe粉末の製造時にAl等を添加する。一方、n型
の場合には、SiGe粉末の製造時にPもしくはSb等
を添加する。さらに、ともにGaPを添加し、GeをS
iに対して50〜70wt%程度混入する。そして、上
記母粒子に対して子粒子を1wt%以上、好ましくは、
3〜5wt%程度混入する。
製造されるSiGeの粉末を用いる。p型の場合には、
SiGe粉末の製造時にAl等を添加する。一方、n型
の場合には、SiGe粉末の製造時にPもしくはSb等
を添加する。さらに、ともにGaPを添加し、GeをS
iに対して50〜70wt%程度混入する。そして、上
記母粒子に対して子粒子を1wt%以上、好ましくは、
3〜5wt%程度混入する。
【0021】次に、図2に示すように、このようにして
形成された母粒子2と子粒子3とによりカプセル粒子4
を形成する。このカプセル状態とは、母粒子2の周囲に
子粒子3が付着した状態であり、静電付着法,機械的衝
撃法等の周知技術を用いて形成することができる。この
ようにカプセル化するには、母粒子2としてのFeSi
2 粉末の粒径を1〜10μm程度に形成し、子粒子3と
してのSiGe粉末の粒径を母粒子2の粒径に対して、
例えば、十分の一から二十分の一程度に小さく設定する
ことが望ましい。このような粒径に形成すると、焼結体
の密度が上昇し、子粒子3としてのSiGe粉末が母粒
子2としてのFeSi2 粉末の表面に均一に分散される
からである。
形成された母粒子2と子粒子3とによりカプセル粒子4
を形成する。このカプセル状態とは、母粒子2の周囲に
子粒子3が付着した状態であり、静電付着法,機械的衝
撃法等の周知技術を用いて形成することができる。この
ようにカプセル化するには、母粒子2としてのFeSi
2 粉末の粒径を1〜10μm程度に形成し、子粒子3と
してのSiGe粉末の粒径を母粒子2の粒径に対して、
例えば、十分の一から二十分の一程度に小さく設定する
ことが望ましい。このような粒径に形成すると、焼結体
の密度が上昇し、子粒子3としてのSiGe粉末が母粒
子2としてのFeSi2 粉末の表面に均一に分散される
からである。
【0022】そして、このように形成されたカプセル粒
子4を成形型(図示せず)内に収容し、これを、例え
ば、プラズマ焼結装置により焼結固化させる。このプラ
ズマ焼結法に限らず、ホットプレス法等の他の焼結法を
使用しても良く、焼結法は通常の鉄珪化物熱電材料単体
を焼結する場合と同じ要領である。
子4を成形型(図示せず)内に収容し、これを、例え
ば、プラズマ焼結装置により焼結固化させる。このプラ
ズマ焼結法に限らず、ホットプレス法等の他の焼結法を
使用しても良く、焼結法は通常の鉄珪化物熱電材料単体
を焼結する場合と同じ要領である。
【0023】このようにしてFeSi2 熱電材料にSi
Ge熱電材料が複合化された複合熱電材料が製造される
ものである。
Ge熱電材料が複合化された複合熱電材料が製造される
ものである。
【0024】次に、上記実施例における作用を述べる。
【0025】本実施例の熱発電素子が製造方法によれ
ば、上記カプセル粒子4の母粒子2は、MnまたはCo
を添加することにより、p型またはn型のFeSi2 熱
電材料により形成されている。一方、上記カプセル粒子
4の子粒子3は、AlまたはPをを添加することによ
り、p型またはn型のSiGe系熱電材料により形成さ
れている。そして、母粒子2としてのFeSi2 粉末の
粒径を1〜10μm程度に形成し、子粒子3としてのS
iGe粉末の粒径を母粒子2の粒径に対して、例えば、
十分の一から二十分の一程度に小さく設定することによ
り、母粒子2の周囲に子粒子3が均一に分散されたカプ
セル粒子が形成される。
ば、上記カプセル粒子4の母粒子2は、MnまたはCo
を添加することにより、p型またはn型のFeSi2 熱
電材料により形成されている。一方、上記カプセル粒子
4の子粒子3は、AlまたはPをを添加することによ
り、p型またはn型のSiGe系熱電材料により形成さ
れている。そして、母粒子2としてのFeSi2 粉末の
粒径を1〜10μm程度に形成し、子粒子3としてのS
iGe粉末の粒径を母粒子2の粒径に対して、例えば、
十分の一から二十分の一程度に小さく設定することによ
り、母粒子2の周囲に子粒子3が均一に分散されたカプ
セル粒子が形成される。
【0026】従って、このカプセル粒子4を成形型内で
プラズマ焼結法により焼結固化すれば、FeSi2 熱電
材料の表面はSiGe熱電材料で覆われた状態で複合固
化される。その結果、母粒子2たるFeSi2 熱電材料
の粒界表面の電気抵抗及び熱伝導率が上記子粒子たるS
iGe熱電材料によって下げられ、エネルギー変換効率
が高い複合熱電材料を製造することができるものであ
る。
プラズマ焼結法により焼結固化すれば、FeSi2 熱電
材料の表面はSiGe熱電材料で覆われた状態で複合固
化される。その結果、母粒子2たるFeSi2 熱電材料
の粒界表面の電気抵抗及び熱伝導率が上記子粒子たるS
iGe熱電材料によって下げられ、エネルギー変換効率
が高い複合熱電材料を製造することができるものであ
る。
【0027】また、SiGe自体が熱電材料であるの
で、熱電能も向上させることができる。この関係は、以
下のような数式に表すことができる。
で、熱電能も向上させることができる。この関係は、以
下のような数式に表すことができる。
【0028】
【数1】
【0029】上式では、Zの値が大きい程エネルギー変
換効率も向上するので、FeSi2 熱電材料にSiGe
熱電材料を複合化した熱電材料のエネルギー変換効率は
向上するものである。但し、母粒子2たるFeSi2 熱
電材料の粒界表面の電気抵抗及び熱伝導率を下げるに
は、当該母粒子2に対して子粒子3たるSiGe熱電材
料を少なくとも1wt%以上混入する必要がある。この
ようにFeSi2 熱電材料にSiGe熱電材料を複合化
することにより、FeSi2 熱電材料の耐熱性を劣化さ
せることなく、そのエネルギー変換効率を向上させるこ
とができる。
換効率も向上するので、FeSi2 熱電材料にSiGe
熱電材料を複合化した熱電材料のエネルギー変換効率は
向上するものである。但し、母粒子2たるFeSi2 熱
電材料の粒界表面の電気抵抗及び熱伝導率を下げるに
は、当該母粒子2に対して子粒子3たるSiGe熱電材
料を少なくとも1wt%以上混入する必要がある。この
ようにFeSi2 熱電材料にSiGe熱電材料を複合化
することにより、FeSi2 熱電材料の耐熱性を劣化さ
せることなく、そのエネルギー変換効率を向上させるこ
とができる。
【0030】また、この子粒子3たるSiGe熱電材料
は、母粒子2たるFeSi2 熱電材料に対して3〜5w
t%混入され、少量用いるだけなので、SiGe熱電材
料自体を使用する場合に比して、製造コストも低減する
ことができる。
は、母粒子2たるFeSi2 熱電材料に対して3〜5w
t%混入され、少量用いるだけなので、SiGe熱電材
料自体を使用する場合に比して、製造コストも低減する
ことができる。
【0031】さらに、本実施例の熱電材料の製造方法
は、プラズマ焼結法やホットプレス法等の周知の焼結法
により、簡単に行うことができる。特に、子粒子3とし
てのSiGe粉末が微粒子であるので、焼結密度を向上
させることができる。
は、プラズマ焼結法やホットプレス法等の周知の焼結法
により、簡単に行うことができる。特に、子粒子3とし
てのSiGe粉末が微粒子であるので、焼結密度を向上
させることができる。
【0032】そして、上述のように子粒子3の混入量は
母粒子2に対して3〜5wt%であり、このように少量
であれば、SiGe熱電材料が表面に露出しても、複合
熱電材料の耐蝕性が低下することはない。このように母
粒子2たるFeSi2 熱電材料に対して子粒子3たるS
iGe熱電材料を3〜5wt%混入するのは、上述した
ように耐蝕性を低下させない範囲で、母粒子2の粒界表
面の電気抵抗及び熱伝導率を下げるためである。
母粒子2に対して3〜5wt%であり、このように少量
であれば、SiGe熱電材料が表面に露出しても、複合
熱電材料の耐蝕性が低下することはない。このように母
粒子2たるFeSi2 熱電材料に対して子粒子3たるS
iGe熱電材料を3〜5wt%混入するのは、上述した
ように耐蝕性を低下させない範囲で、母粒子2の粒界表
面の電気抵抗及び熱伝導率を下げるためである。
【0033】図3は、FeSi2 に対してSiGeを3
wt%混入した場合と無混入の場合との比抵抗の相違を
示したものである。図示されているように、3wt%の
SiGeを混入した方が無混入よりも比抵抗が減少して
いることが判る。
wt%混入した場合と無混入の場合との比抵抗の相違を
示したものである。図示されているように、3wt%の
SiGeを混入した方が無混入よりも比抵抗が減少して
いることが判る。
【0034】また、下記表1はFeSi2 にSiGeを
3wt%混入した場合、5wt%混入した場合及び無混
入の場合を比較して、SiGeのFeSi2 に与える影
響を示したものである。尚、表1の値は、室温27℃で
の値である。
3wt%混入した場合、5wt%混入した場合及び無混
入の場合を比較して、SiGeのFeSi2 に与える影
響を示したものである。尚、表1の値は、室温27℃で
の値である。
【0035】
【表1】
【0036】上記表1によれば、SiGeを混入する
と、比抵抗及び熱伝導率が減少し、熱電能が向上するこ
とが判った。
と、比抵抗及び熱伝導率が減少し、熱電能が向上するこ
とが判った。
【0037】
【発明の効果】以上述べたように、本発明に係る複合熱
電材料の製造方法によれば、鉄珪化物熱電材料にSiG
e熱電材料を容易に複合化することができ、エネルギー
変換効率を安価に向上させることができるという優れた
効果を発揮する。
電材料の製造方法によれば、鉄珪化物熱電材料にSiG
e熱電材料を容易に複合化することができ、エネルギー
変換効率を安価に向上させることができるという優れた
効果を発揮する。
【図1】本発明に係る複合熱電材料の製造方法の一実施
例に使用するガスアトマイズ粉末成形法を示し、(a)
はルツボ内における原料混入の説明図、(b)は高周波
溶融の説明図、(c)はアトマイズ粉末の噴霧状態の説
明図である。
例に使用するガスアトマイズ粉末成形法を示し、(a)
はルツボ内における原料混入の説明図、(b)は高周波
溶融の説明図、(c)はアトマイズ粉末の噴霧状態の説
明図である。
【図2】本実施例におけるカプセル粒子を示す概略図で
ある。
ある。
【図3】FeSi2 へSiGeを混入した場合と無混入
の場合との比抵抗の相違を示すグラフである。
の場合との比抵抗の相違を示すグラフである。
【図4】従来の熱発電素子の製造方法の一例を示す説明
図である。
図である。
2 母粒子 3 子粒子 4 カプセル粒子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 奥村 英二 神奈川県藤沢市土棚8番地 株式会社い すゞ中央研究所内 (72)発明者 瀧田 茂生 神奈川県藤沢市土棚8番地 株式会社い すゞ中央研究所内 (72)発明者 松見 裕 神奈川県藤沢市土棚8番地 株式会社い すゞ中央研究所内
Claims (2)
- 【請求項1】 p型またはn型に調整した鉄珪化物熱電
材料を母粒子とし、p型またはn型に調整したSiGe
系熱電材料を子粒子としてカプセル粒子を形成し、該カ
プセル粒子を成形型内に装入後、焼結固化するようにし
たことを特徴とする複合熱電材料の製造方法。 - 【請求項2】 前記子粒子が、母粒子に対して少なくと
も1wt%以上混入される請求項1に記載の複合熱電材
料の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4348960A JPH06204571A (ja) | 1992-12-28 | 1992-12-28 | 複合熱電材料の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4348960A JPH06204571A (ja) | 1992-12-28 | 1992-12-28 | 複合熱電材料の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06204571A true JPH06204571A (ja) | 1994-07-22 |
Family
ID=18400554
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4348960A Pending JPH06204571A (ja) | 1992-12-28 | 1992-12-28 | 複合熱電材料の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06204571A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US8394284B2 (en) | 2007-06-06 | 2013-03-12 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Thermoelectric converter and method of manufacturing same |
| US8617918B2 (en) | 2007-06-05 | 2013-12-31 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Thermoelectric converter and method thereof |
| US8828277B2 (en) | 2009-06-18 | 2014-09-09 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Nanocomposite thermoelectric conversion material and method of producing the same |
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1992
- 1992-12-28 JP JP4348960A patent/JPH06204571A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US8617918B2 (en) | 2007-06-05 | 2013-12-31 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Thermoelectric converter and method thereof |
| US8394284B2 (en) | 2007-06-06 | 2013-03-12 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Thermoelectric converter and method of manufacturing same |
| US8828277B2 (en) | 2009-06-18 | 2014-09-09 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Nanocomposite thermoelectric conversion material and method of producing the same |
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