JPH0620517A - 多層基板用導電性ペースト及び該ペーストを用いた多層基板回路 - Google Patents

多層基板用導電性ペースト及び該ペーストを用いた多層基板回路

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JPH0620517A
JPH0620517A JP20018592A JP20018592A JPH0620517A JP H0620517 A JPH0620517 A JP H0620517A JP 20018592 A JP20018592 A JP 20018592A JP 20018592 A JP20018592 A JP 20018592A JP H0620517 A JPH0620517 A JP H0620517A
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JP
Japan
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silver concentration
conductive paste
paste
powder
silver
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Application number
JP20018592A
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English (en)
Inventor
Akinori Yokoyama
明典 横山
Yoshio Hayashi
善夫 林
Mamoru Watanabe
守 渡辺
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 導電性を有すると共に、密着性、寸法安定
性、耐銀マイグレーション性に優れた多層回路基板用導
電性ペーストを提供する。 【構成】 一般式Agx Cu1-x (ただし、0.001
≦x≦0.4、原子比)で表され、粒子表面の銀濃度が
平均の銀濃度よが2.1倍以上であり、且つ粒子表面に
向かって銀濃度が増加する領域を有する銅合金粉末10
0重量部と、ガラスフリット0.1〜30重量部及び有
機ビヒクルからなる多層基板用導電性ペースト。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、導電性、密着性、寸法
安定性、耐銀マイグレーション性に優れた多層回路基板
用導電性ペースト及び該ペーストを用いた多層回路基
板、多層回路用スルーホール導体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、セラミック配線基板は回路の増大
と高速化により配線パターンの微細化と高密度化が要求
されてきており、そのために多層化が必要になってきて
いる。
【0003】従来、多層基板用導電性ペーストとして、
銀、銀−パラジウム、銀−白金、銅などを導電性粉末と
して用いることが公知であり、これらの導電性ペースト
を印刷した多数枚のグリーンシートを積層させ、高温で
焼成し、導電回路を形成させる方法があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、銀を用
いる場合、ファインラインによる多層化が進む中で、配
線間の銀のマイグレーションの問題が著しくおこり、実
用に耐えない。また、銀−パラジウムでは、ファインラ
イン化によりインピーダンス増加が著しく、やはり多層
基板内層の配線として用いることが困難である。銀−白
金は、貴金属導電体のために、空気中でグリーンシート
の焼成及び脱バインダー、さらに導体粉末の焼結を行う
ことができるが、コスト高であることのみならず、やは
り、銀のマイグレーションの問題がある。
【0005】一方、銅粉末を用いた多層基板用導電性ペ
ーストもあるが、グリーンシートを一度酸素含有雰囲気
中で焼成し、脱バインダーを行う過程で、印刷された銅
粉末が酸化第二銅まで酸化される率が高く、体積膨張が
著しく起こる。そのため、基板よりの剥がれが発生した
り、更に脱バインダー後の還元雰囲気中での金属導体ま
での還元がされにくいため、多層回路にした時の導体配
線のセラミック基板との剥がれ、断線が生じたりする。
【0006】本発明は、これらの問題を解決し、十分な
導電性を有すると共に、密着性、寸法安定性、耐銀マイ
グレーション性に優れた多層回路基板用導電性ペースト
及び該ペーストを用いた多層回路基板、多層回路用スル
ーホール導体を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段及び作用】即ち本発明の構
成は、一般式Agx Cu1-x (ただし、0.001≦x
≦0.4、原子比)で表され、粒子表面の銀濃度が平均
の銀濃度より高く、且つ粒子表面に向かって銀濃度が増
加する領域を有する銅合金粉末100重量部と、ガラス
フリット0.1〜30重量部及び有機ビヒクルからなる
多層基板用導電性ペースト、該ペーストをグリーンシー
ト上に印刷し、さらに印刷物を積層させた積層物を30
0℃〜800℃の範囲で酸素含有雰囲気中で熱処理し、
さらに600℃〜940℃の水素含有雰囲気中で導体を
還元させて得られることを特徴とする多層回路基板及
び、該ペーストを1枚以上のグリーンシートに設けられ
た0.05〜5mmφのスルーホールに穴埋めし、さら
に、300℃〜800℃の範囲で酸素含有雰囲気中で熱
処理し、さらに600℃〜940℃の水素含有雰囲気中
で還元させて得られることを特徴とする多層回路スルー
ホール導体である。
【0008】以下、本発明を詳細に説明する。
【0009】本発明で用いる銅合金粉末は、一般式Ag
x Cu1-x (ただし、0.001≦x≦0.4、好まし
くは0.005≦x≦0.2、原子比)で表されるが、
xが0.4を越える場合には、銀のマイグレーションが
起こり易い。また、xが0.001未満の場合には、耐
酸化性が悪くなるため、銅の酸化膨張による配線の剥が
れや、還元不十分による断線が起こり易い。
【0010】本発明で用いる銅合金粉末は、粒子表面の
銀濃度が平均の銀濃度より高い。逆に粒子表面の銀濃度
が平均の銀濃度より低い場合、或いは両者が等しい場合
には、多量に銀が必要になり、そのため、マイグレーシ
ョン性が悪くなり好ましくない。粒子表面の銀濃度は平
均の銀濃度の2.1倍以上が好ましく、3倍以上20倍
以下がより好ましく、3倍以上15倍以下が更に好まし
い。
【0011】また、本発明の銅合金粉末は、粒子表面に
向かって銀濃度が増加する領域を有する。該領域は、銅
合金粉末中のいずれか一部に存在すれば足りるが、銅合
金粉末全体で該領域を構成してもよい。特に好ましいの
は該領域が表面近くに存在する場合で、少なくとも粒子
径の0.001〜5%が該領域であることが好ましい。
該領域が存在しない場合には、銅が酸化され、そのた
め、著しい体積膨張が起こり基板との剥離が生じ好まし
くない。
【0012】本発明で用いられる銅合金粉末の銀濃度と
はAg/(Ag+Cu)、同銅濃度はCu/(Ag+C
u)(原子比)である。表面並びに表面近くの銀濃度、
銅濃度の測定はXPS(X線光電子分光分析装置)を用
いて下記の条件で、測定−エッチングを5回繰り返し行
い、最初の2回の平均値を粒子表面の銀濃度x、粒子表
面の銅濃度1−xとした。
【0013】装置;KRATOS社製XSAM800 試料;試料台に導電性両面接着テープを張り付け、本発
明で用いる銅合金粉末を両面テープ上に完全に覆うよう
に、且つ粉末の形状に変化を与えないように付着させ
た。
【0014】エッチング条件;アルゴンイオンガスを加
速電圧2KeV、アルゴンイオンビームの試料面に対す
る入射角45度、室内圧力10-7torrで毎回5分間
行った。
【0015】銀濃度の測定条件;マグネシウムのKα線
(電圧12KeV、電流10mA)を入射させ、光電子
の取り出し角度は試料面に対して、90度、室内圧力1
-8torrで行った。
【0016】平均の銀、銅濃度の測定は、銅合金粉末を
濃硝酸中で溶解し、ICP(高周波誘導結合型プラズマ
発光分析計)を用いた。
【0017】本発明で用いる銅合金粉末の形状は、球
状、鱗片状あるいはそれらの混合物が用いられる。鱗片
状粉を用いる場合には、本発明で用いられる銅合金粉末
を公知の方法で機械的に変形させるのが好ましい。例え
ば、スタンプミル、ボールミル、振動式ミル等の方法が
好ましい。ボールミルを用いる場合には、不活性の溶
剤、ボール等を球状粉と共に用いて鱗片化するのが好ま
しい。
【0018】本発明で用いることのできる銅合金粉末の
平均粒子径は、好ましくは0.1〜50μm、より好ま
しくは0.2〜30μm、更に好ましくは0.2〜15
μmである。本発明で用いる銅合金粉末の平均粒子径の
測定は、レーザー回折式粒度分布測定装置(SALD1
100:島津製作所)を用いてエチレングリコールを分
散剤として粉末を充分に分散して測定した。平均粒子径
は体積積算平均粒子径の値を用いた。鱗片状粉末の場合
には、アスペクト比2以上のものが好ましく、4以上5
00以下がより好ましい。ここでいうアスペクト比は鱗
片粉の長径(最大)/厚み比のことを意味する。
【0019】本発明に用いる銅合金粉末の製造方法は特
に限定されないが、既に本発明者らにより出願されてい
る米国特許第5091114号明細書に記載されている
方法が好ましく、中でも不活性ガスアトマイズ法が好ま
しい。具体的には、少量の銀と銅の混合物を不活性雰囲
気中、または真空中にて、高周波誘導加熱、抵抗加熱、
または外部よりのバーナーによる加熱方法で融解する。
この時、用いるるつぼは、かかる組成の融液と全くかあ
るいは極めて緩やかにしか反応しない材質が好ましく、
黒鉛、ボロンアイトライド、シリコンカーバイト、石
英、マグネシア、窒化珪素から選ばれた材料を主成分に
したものが好ましい。ついで融液をるつぼ先端より不活
性ガス雰囲気中へ噴出させる。噴出と同時に、不活性ガ
スの高速気流を融液に向かって噴出し、融液をアトマイ
ズする。ここで用いられる不活性ガスとは、かかる組成
の融液とまったくかあるいは極めて緩やかにしか反応し
ないガスを意味する。例えば、窒素、ヘリウム、アルゴ
ン、水素あるいはそれらの混合物が好ましい。また、本
発明で用いる銅合金の特性に影響を与えない程度であれ
ば、若干の不純物ガスが混じっていても構わない。例え
ば、アトマイズガス中の酸素量は、2%以下が好まし
く、さらに、0.5%以下が好ましい。ガスの圧力は膨
張前で5kg/cm2 G以上が好ましく、15kg/c
2 Gがさらに好ましい。
【0020】本発明で用いるガラスフリットとしては、
公知のガラスフリットで構わないが、特に以下のものが
好ましい。例えば、PbO−B2 3 ,PbO−SiO
2 ,PbO−B2 3 −SiO2 ,PbO−B2 3
ZnO,PbO−B2 3 −CaO,PbO−B2 3
−Al2 3 ,PbO−B2 3 −Na2 O,PbO−
2 3 −K2 O,PbO−SiO2 −ZnO,PbO
−SiO2 −CaO,PbO−SiO2 −Al2 3
PbO−SiO2 −Na2 O,PbO−SiO2 −K2
O,PbO−B2 3 −SiO2 −ZnO,PbO−B
2 3 −SiO2 −CaO,PbO−B2 3 −SiO
2 −Al2 3 ,PbO−B2 3 −SiO2 −Na2
O,PbO−B2 3 −SiO2 −K2 O,SiO2
MgO−CaO系から選ばれた1種以上のガラスフリッ
トや、これらに、Bi2 3 ,TiO2 ,Cu2 O,Z
rO2 などの酸化物成分をガラス成分中にあるいは混合
物として用いたガラスフリットである。ガラスフリット
の使用量としては、粉末100重量部に対して0.1〜
30重量部、好ましくは、0.5〜20重量部である。
30重量部を越える場合には、ガラスフリットが焼結を
阻害し、充分な導電性が得られない。また、0.1重量
部未満の場合には、グリーンシートとの接合力不足であ
る。
【0021】ガラスフリットの平均粒子サイズとして
は、0.1〜50μmが好ましく、さらに、0.1〜2
0μmが好ましい。これらの平均粒子径は、すべてレー
ザー型粒子径測定装置で測定した体積積算平均粒子径を
意味する。
【0022】本発明で用いる有機ビヒクルとしては、ペ
ーストに適度な粘性、チキソ性、印刷性を与えるもので
あり、焼成温度以下で分解、焼成するものである。有機
ビヒクルとしては、公知の有機ビヒクルを用いることが
できる。例えば、エチルセルロース、アクリル樹脂、メ
チルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、エチル
セルロース誘導体、アルキッド樹脂、ブチラール樹脂、
アルキッドフェノール樹脂などが挙げられる。好ましく
は、エチルセルロース、アクリル樹脂、ブチラール樹脂
である。例えば、ポリメタアクリル酸ブチルエステル、
ポリメタアクリル酸イゾブチルエステル、低級アルコー
ルのポリメタアクリレートを含むものやポリブニルブチ
ラール樹脂より選ばれた1種以上を含むものが好まし
い。これらを必要に応じて、適当な公知溶剤とともに用
いるのが好ましい。
【0023】また、必要に応じて、チキソ剤、カップリ
ング剤、消泡剤、粉末表面処理剤、沈降防止剤を用いる
こともできる。
【0024】本発明の多層基板用ペーストの好ましい粘
度は、例えばブルックフィールドHBT粘度計で#5ス
ピンドルを用いて、15rpm、25℃で測定して、5
00Pa・s以下50Pa・s以上である。
【0025】本発明の多層基板用ペーストを多層配線基
板に使用する場合、先ずグリーンシートに本発明のペー
ストを印刷する。グリーンシートとしては、公知のグリ
ーンシートが使用できるが、例えば、ムライト(3・A
2 3 ・2SiO2 )、アルミナ(Al2 3 )、フ
ォルステライト(2MgO・SiO2 )、コージェライ
ト、シリカ、マグネシア、ジルコニア、ジルコン(Zr
2 ・SiO2 )、ガラス粉など公知の成分を焼結助
剤、有機バインダー、可塑剤を加えて調製されたグリー
ンシートが挙げられる。印刷後、印刷されたグリーンシ
ートを必要な枚数積層する。この時、プレスなどの加圧
状態である程度の積層体にするのが好ましい。
【0026】この積層体を300〜600℃の温度で酸
素含有雰囲気中で焼成する。焼成により、グリーンシー
ト中の有機物を脱バインダーする。この時、本発明で用
いる粉末は耐酸化性に優れるため、酸化雰囲気中でも完
全な酸化第二銅まで酸化されず、主として亜酸化銅まで
の酸化状態で存在する。このため、酸化膨張による配線
パターンのずれ、基板よりの剥がれが生じにくい。この
時の酸素含有濃度は、1%以上が好ましく、さらに5%
以上が好ましい。
【0027】酸素雰囲気中で多層基板の脱バインダー処
理した後、600〜950℃、好ましくは600℃〜9
40℃、より好ましくは800℃〜920℃で水素含有
雰囲気中で還元、焼結する。このとき、本発明で用いる
粉末が亜酸化銅までしか酸化されていないために還元さ
れ易く、またそのため焼結しやすい。還元、焼結温度が
950℃を越える場合には、ガラスフリットが浮きだし
て導電性の不都合が生じ、600℃未満の場合には還
元、及び焼結性が不十分になる。この時の水素濃度とし
ては、0.1%以上が好ましく、さらに、2%以上が好
ましい。
【0028】また、スルーホールペーストとして用いる
場合には、グリーンシート中に空けた0.05〜5mm
φのスルーホールにペーストをスクリーン印刷、ピン穴
埋めなど公知の方法で印刷し埋め込み、同様にして酸素
含有雰囲気中で熱処理した後、600℃〜950℃で水
素含有雰囲気中で還元、焼結し、導体とするのが好まし
い。穴埋め状態としては、ホールの入口から出口までの
1箇所以上が完全に満たされている状態あるいは入口か
ら出口までが1箇所以上空間でつながっている状態も意
味する。
【0029】本発明のペーストを印刷あるいはスルーホ
ールとして穴埋めする際、スクリーン印刷、ピンによる
穴埋め方法など公知の方法が使用できる。
【0030】本発明は多層基板用ペースト及び該ペース
トを用いた多層配線基板、多層基板スルーホールに関す
るものであるが、グリーンシートの焼成時において酸化
膨張による基板よりの剥がれがなく、寸法安定性が良
く、酸化しにくいことにより還元焼成し易く、銀のマイ
グレーションの少ない利点を有している。
【0031】
【実施例】以下、実施例によって本発明を具体的に説明
する。
【0032】粉末作製実施例 実施例1 銀粒子(平均粒子径2mmφ、以下の実施例同じ)5.
35g、銅粒子(平均粒子径3mmφ、以下の実施例同
じ)314gをボロンナイトライドるつぼに入れ、窒素
ガス雰囲気中(99.9%以上)で高周波誘導加熱を用
いて1700℃まで加熱溶解した。融解後、るつぼ先端
に取り付けたノズルより窒素ガス雰囲気中へ噴出した。
同時に、ガス圧30kg/cm2 Gの窒素ガス(99.
9%以上)を融液に対して噴出し、融液をアトマイズし
た。得られた粉末の平均粒子径は16μmであった。粉
末の銀濃度は、粒子表面より0.0916、0.08
8、0.078、0.074、0.6で表面の銀濃度は
0.0898であり、平均の銀濃度xは0.01で表面
の銀濃度は平均の銀濃度の8.98倍であった。
【0033】実施例2 銀粒子26.9g、銅粒子301.6gを黒鉛るつぼに
入れ、窒素雰囲気中で高周波誘導加熱を用いて1680
℃まで加熱溶解した。融液をるつぼ先端のノズルより窒
素ガス雰囲気中へ噴出した。噴出と同時に、40kg/
cm2 Gの窒素ガスを融液に向かって噴出し、アトマイ
ズした。得られた粉末の平均粒子径は、14μmであっ
た。銀濃度は、表面より0.67、0.63、0.5
1、0.44、0.38であり、表面の銀濃度は0.6
5、平均の銀濃度は0.05で表面の銀濃度は平均の銀
濃度の13倍であった。
【0034】実施例3 銀粒子210.4g、銅粒子192gを実施例2と同様
にして1700℃まで加熱溶解し、窒素ガス圧70kg
/cm2 Gで融液をアトマイズした。得られた粉末は、
平均粒子径11μmの球状粉であった。銀濃度は、表面
より0.9、0.88、0.64、0.54、0.50
で表面の銀濃度は0.89、平均の銀濃度は0.39で
あり、表面の銀濃度は平均の銀濃度の2.28倍であっ
た。
【0035】ペースト実施例 実施例4 実施例1で得られた粉末の中5μm以下の粉末10g、
PbO−B2 3 −ZnOガラスフリット0.2g、エ
チルセルロース0.02g、テルペノール0.2g、酸
化第一銅0.1gを充分に混合し、ペーストとした。得
られたペーストをムライトを主成分にしたグリーンシー
トに100μmのラインをスクリーン印刷した。印刷膜
を4枚作製し、積層したのち、600℃酸素10%含有
窒素雰囲気中で熱処理し、脱バインダーした。さらに、
1%水素含有窒素雰囲気中で900℃で還元、焼結し
た。多層基板を2つに割ってラインの剥がれを観察した
ところ、剥がれは見られなかった。また、ラインの膨
張、断線も見られなかった。
【0036】導電性を測定したところ、2mΩ/□と充
分であった。また、同様にして、グリーンシート中に空
けた0.5mmφのホールにペーストをスクリーン印刷
により押し込み、同様にして600℃で酸素含有雰囲気
中で焼成し、ひき続き910℃で水素1%含有窒素雰囲
気中で還元、焼結した。ホールの導体のひび割れ、酸化
膨張によるひび割れは見られなかった。また、スルーホ
ールの導電性も良好であった。
【0037】実施例5 実施例2で得られた粉末の中3μm以下の粉末10g、
PbO−SiO2 −B2 3 ガラスフリット2.6g、
アクリル樹脂0.3g、ブチルカルビトールアセテート
3g、カップリング剤0.01gを充分に混合し、ペー
ストとした。
【0038】得られたペーストをアルミナ、ガラス成分
よりなるグリーンシートに100μmのラインを印刷し
た。印刷したグリーンシートを6枚作製し、加熱プレス
により積層した後、550℃で18%酸素含有窒素中で
4時間熱処理した。さらに、900℃で水素10%含有
窒素雰囲気中で1時間、還元焼結した。一部サンプルを
とり、2つに割ってラインを測定したところ、断線は見
られなかった。また、基板との剥がれも見られなかっ
た。導電性を測定したところ、1.9mΩ/□であっ
た。200μmの幅のライン間に10V(直流電圧)を
かけ、60℃、90湿度中で銀のマイグレーションを測
定したところ、1000時間たっても漏れ電流はなくマ
イグレーションは殆ど観測されなかった。
【0039】実施例6 実施例3で得られた粉末の中、7μm以下の粉末10
g、PbO−SiO2 −Al2 3 ガラスフリット0.
1g、ブチラール樹脂0.001g、アクリル樹脂0.
1g、酸化ビスマス0.001g、ブチルセロソルブ
0.1g、チキソ剤0.001gを充分に混合しペース
トとした。
【0040】得られたペーストをムライトを主原料に
し、シリカ、イットリアを含有するグリーンシートに8
0μmのラインでスクリーン印刷した。同様にして6枚
のグリーンシート印刷物を作製し、ホットプレスで積層
体を作製した。
【0041】600℃で積層体を酸素2%含有窒素雰囲
気中で3時間熱処理を施し、脱バインダーを充分に行っ
た。さらに、910℃ 水素0.5%含有窒素雰囲気中
で2時間還元、焼結を行った。導電性は1.9mΩ/□
であった。また、導体の基板よりの剥がれ、膨張による
ラインのゆがみなどは観測されなかった。
【0042】実施例7 実施例1で調製したペーストをマグネシア、シリカ、ガ
ラス成分よりなるグリーンシートに0.5mmφのスル
ーホールを空け6枚積層したグリーンシートに前記ペー
ストをホールに穴埋めした。さらに、600℃ 酸素1
2%含有窒素雰囲気中で1時間グリーンシート中のバイ
ンダーを焼き飛ばした後、さらに、900℃1時間水素
1%含有窒素雰囲気中で還元、焼結した。
【0043】ホールの上下で導電性を測定したところ、
1mΩと良好であった。また、スルーホール部の周りで
の膨れ、剥がれは観測されなかった。
【0044】比較例1 銀粒子130.8gと銅粒子50.8gを黒鉛るつぼに
入れ同様にして高周波誘導加熱で窒素雰囲気中1700
℃まで加熱溶解した。融液をノズル先端より窒素雰囲気
中へ噴出し、噴出と同時に30kg/cm2 Gの窒素ガ
スを融液に対して噴出しアトマイズした。得られた粉末
は、平均粒子径16μmの球状粉であった。平均銀濃度
は0.6であった。得られた粉末の中、10μm以下の
粉末10g、PbO−B2 3 −SiO2 ガラスフリッ
ト0.1g、エチルセルロース0.1g、テルペノール
1gを充分に混合し、ペーストとした。得られたペース
トをムライトを主成分にしたグリーンシートに10本の
100μmライン(間隔200μm)を印刷した。同様
にして6枚のグリーンシートを作製し、ホットプレスで
積層させた後、600℃で3時間、酸素3%含有窒素雰
囲気中で脱バインダーを行った。さらに、900℃で1
時間、水素1%含有窒素雰囲気中で還元、焼結した。得
られた導電性は2mΩ/□であったが、導体間に10V
(直流電圧)を印加し、60℃、90%湿度中で放置し
たところ、著しいマイグレーションが観測された。
【0045】比較例2 実施例1で得られた粉末の中10μm以下の粉末10
g、PbO−SiO2 −CaOガラスフリット8g、ヒ
ドロキシエチルセルロース1g、酸化ビスマス0.01
gを充分に混合しペーストとした。得られたペーストを
マグネシア、シリカ、ガラス成分よりなるグリーンシー
トに200μmのライン(間隔200μm)を10本印
刷した。同様にして印刷されたグリーンシートを6枚作
製し、ホットプレスで積層させた後、600℃で1時
間、空気中で脱バインダーした。さらに、900℃で1
時間、水素5%含有窒素雰囲気中で還元、焼結した。得
られた導体の基板よりの剥がれは見られなかったが、導
体抵抗が高くガラスが導体表面に析出していた。
【0046】比較例3 実施例1で得られた粉末の中5μm以下の粉末10g、
PbO−B2 3 −Na2 Oガラスフリット0.000
1g、エチルセルロース1g、エチルセロソルブ1gを
充分に混合し、ペーストとした。得られたペーストをシ
リカ、アルミナ、ムライトを主成分にしたグリーンシー
ト上へ100μmラインを10本間隔150μmで印刷
した。同様にして印刷したグリーンシートを6枚作製し
てホットプレスで積層したグリーンシートを600℃空
気中で3時間熱処理した。脱バインダーを充分に行った
後、900℃で水素1%含有窒素雰囲気中で還元、焼結
した。得られた導電性は、2mΩ/□であった。しか
し、基板よりの剥がれがあり、導体ラインは断線してい
た。
【0047】比較例4 市販銅粉(平均粒子径2μm)10g、PbO−ZnO
−B2 3 ガラスフリット0.5g、エチルセルロース
0.1g、酢酸ブチル1g、ブチルカルビトールアセテ
ート1gを充分に混合し、ペーストとした。得られたペ
ーストを実施例1で使用したグリーンシートに100μ
mラインで10本(間隔100μm)印刷した。同様に
して6枚作製した。得られたグリーンシート6枚をホッ
トプレスで積層させた後、550℃で4時間、酸素4%
含有窒素雰囲気中で脱バインダーを行った後、910
℃、水素1%含有窒素雰囲気中で還元、焼結した。55
0℃で焼成中導体の著しい酸化が起こり、基板にクラッ
ク、剥がれが生じた。910℃での還元、焼結処理でも
充分な還元ができず導電性が悪かった。
【0048】比較例5 市販銀粉(平均粒子径1μm)10g、PbO−SiO
2 −CaOガラスフリット0.4g、メチルセルロース
0.1g、ブチルセロソルブアセテート1gを充分に混
合して、ペーストとした。得られたペーストを主成分を
アルミナよりなるグリーンシートに100μmライン
(間隔100μm)を20本印刷した。同様にして6枚
のグリーンシートを印刷して6枚ホットプレスで積層
し、600℃で空気中1時間処理し、脱バインダーを行
った。
【0049】さらに、水素1%含有窒素雰囲気中で90
0℃で1時間処理した。得られた導電性は1.5mΩ/
□であった。しかし、ライン間に10V(直流電圧)を
印加し、60℃、90湿度雰囲気中で放置したところ、
10時間でマイグレーションが起こり、短絡した。
【0050】比較例6 比較例5で得られたペーストを6枚の積層したグリーン
シートに0.3mm間隔で空けた20個の0.5mmφ
ホールにスクリーン印刷で穴埋めした。さらに、600
℃で3時間、酸素3%含有窒素雰囲気中で処理した。さ
らに、900℃、水素2%含有窒素雰囲気中で1時間還
元焼結した。得られた導電性は2mΩであったが、並び
あう2個のスルーホール導体に10V(直流電圧)、6
0℃、90%湿度中で10時間放置したところ、マイグ
レーションが著しく起こり、短絡した。
【0051】比較例7 銀粒子0.054g、銅粒子63.47gを混合して同
様にして1700℃まで加熱溶解した。さらに、窒素雰
囲気中で融液を窒素ガス(30kg/cm2 G)でアト
マイズした。得られた粉末は、平均粒子径12μmであ
った。平均の銀濃度は0.0005であった。
【0052】得られた粉末の中10μm以下の粉末10
g,PbO−SiO2 −B2 3 ガラスフリット0.2
g,エチルセルロース0.01g,テルペノール0.2
gを充分に混合してペーストとした。得られたペースト
をムライトを主成分にしたグリーンシート上に100μ
mラインを印刷した。同様にして6枚作製し、ホットプ
レスで積層させた後600℃で空気中で焼成したとこ
ろ、酸化第二銅まで90%以上が酸化していた。また、
酸化膨張により基板より剥がれていた。900℃でさら
に、水素1%含有窒素雰囲気中で処理したところ、充分
還元されなく、抵抗が高かった。
【0053】比較例8 銀粒子5.35g、銅粒子314gを充分に混合して1
700℃まで窒素雰囲気中で高周波誘導加熱で融解し
た。融液を酸素10%含有窒素雰囲気中へ噴出し、さら
に空気(30kg/cm2 G)を融液に対して噴出し、
アトマイズした。得られた粉末は、不定形の粉末で平均
粒子径20μmであった。表面の銀濃度を測定したとこ
ろ、表面より0.001、0.002、0.003、
0.004、0.006であり、表面の銀濃度は0.0
015であった。また、平均の銀濃度は0.01であ
り、表面の銀濃度は平均の銀濃度より低く、また、銀濃
度は表面に向って減少していた。粒子表面は、銅の酸化
物で覆われていた。
【0054】得られた粉末の中、10μm以下の粉末1
0g、PbO−B2 3 −ZnOガラスフリット0.1
g,ブチラール樹脂0.1g,エチルセロソルブアセテ
ート0.3gを充分に混合してペーストとした。得られ
たペーストをガラス粉を主成分にしたグリーンシート上
に150μmラインを印刷した。同様にして、4枚作製
してホットプレスで積層させた後、600℃酸素10%
含有窒素雰囲気中で熱処理した。この時、銅成分が酸化
第二銅まで90%以上が酸化され、基板にクラックが生
じた。900℃水素含有窒素中で処理したが、ラインが
断線されている割合が高かった。
【0055】
【発明の効果】以上の様に本発明によれば、酸化膨張が
少ないため基板との剥がれや断線がなく、還元、焼結し
易く、しかもマイグレーションが少ない多層基板用導体
ペーストならびに多層回路基板、多層回路用スルーホー
ル導体を得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H05K 3/46 N 6921−4E

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式Agx Cu1-x (ただし、0.0
    01≦x≦0.4、原子比)で表され、粒子表面の銀濃
    度が平均の銀濃度より高く、且つ粒子表面に向かって銀
    濃度が増加する領域を有する銅合金粉末100重量部
    と、ガラスフリット0.1〜30重量部及び有機ビヒク
    ルからなる多層基板用導電性ペースト。
  2. 【請求項2】 銅合金粉末の表面の銀濃度が、平均の銀
    濃度の2.1倍以上であることを特徴とする請求項1記
    載の多層基板用導電性ペースト。
  3. 【請求項3】 有機ビヒクルがエチルセルロース、アク
    リル樹脂、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロ
    ース、エチルセルロース誘導体、アルキッド樹脂、ブチ
    ラール樹脂、アルキッドフェノール樹脂より選ばれた1
    種以上を含むことを特徴とする請求項1または2記載の
    多層基板用導電性ペースト。
  4. 【請求項4】 請求項1から3のいずれかに記載の多層
    基板用導電性ペーストをグリーンシート上に印刷し、さ
    らに印刷物を積層させた積層物を300℃〜800℃の
    範囲で酸素含有雰囲気中で熱処理し、さらに600℃〜
    940℃の水素含有雰囲気中で導体を還元させて得られ
    ることを特徴とする多層回路基板。
  5. 【請求項5】 請求項1から3のいずれかに記載の多層
    基板用導電性ペーストを1枚以上のグリーンシートに設
    けられた0.05〜5mmφのスルーホールに穴埋め
    し、さらに、300℃〜800℃の範囲で酸素含有雰囲
    気中で熱処理し、さらに600℃〜940℃の水素含有
    雰囲気中で還元させて得られることを特徴とする多層回
    路スルーホール導体。
JP20018592A 1992-07-06 1992-07-06 多層基板用導電性ペースト及び該ペーストを用いた多層基板回路 Withdrawn JPH0620517A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100901796B1 (ko) * 2009-03-10 2009-06-11 주식회사 흥화 가드레일용 지지대
JP2022013164A (ja) * 2020-07-03 2022-01-18 昭和電工マテリアルズ株式会社 導体形成用銅ペースト、導体膜を有する物品及びそれらの製造方法

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KR100901796B1 (ko) * 2009-03-10 2009-06-11 주식회사 흥화 가드레일용 지지대
JP2022013164A (ja) * 2020-07-03 2022-01-18 昭和電工マテリアルズ株式会社 導体形成用銅ペースト、導体膜を有する物品及びそれらの製造方法

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