JPH0620806B2 - 能動型サスペンション - Google Patents

能動型サスペンション

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JPH0620806B2
JPH0620806B2 JP63297336A JP29733688A JPH0620806B2 JP H0620806 B2 JPH0620806 B2 JP H0620806B2 JP 63297336 A JP63297336 A JP 63297336A JP 29733688 A JP29733688 A JP 29733688A JP H0620806 B2 JPH0620806 B2 JP H0620806B2
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fluid pressure
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    • B60G17/00—Resilient suspensions having means for adjusting the spring or vibration-damper characteristics, for regulating the distance between a supporting surface and a sprung part of vehicle or for locking suspension during use to meet varying vehicular or surface conditions, e.g. due to speed or load
    • B60G17/015—Resilient suspensions having means for adjusting the spring or vibration-damper characteristics, for regulating the distance between a supporting surface and a sprung part of vehicle or for locking suspension during use to meet varying vehicular or surface conditions, e.g. due to speed or load the regulating means comprising electric or electronic elements
    • B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60—VEHICLES IN GENERAL
    • B60G—VEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G2400/00—Indexing codes relating to detected, measured or calculated conditions or factors
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    • B60G2400/102—Acceleration; Deceleration vertical
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、車体及び車輪間に油圧シリンダなどの流体
圧シリンダを介挿し、このシリンダの作動圧を制御して
車体の姿勢変化を抑制するようにした能動型サスペンシ
ョンに係り、とくに、車体姿勢変化の抑制に関する。
〔従来の技術〕
従来、減衰力を変更可能なショックアブソーバを車体及
び車輪間に具備した車両用サスペンションにあっては、
例えば特開昭60−151110号公報にみられる如
く、悪路で車体がフワフワする振動(1Hz前後の低周波
数)を防止するため、ショックアブソーバの減衰力を増
大させる一方、良路では車輪を介して路面からゴツゴツ
した振動(通常、10Hz前後の高周波数)が顕著になる
のを防止するため、減衰力を減少させる手法を採ってい
る。このように、車両用サスペンションにおいては、車
体の姿勢変化抑制と乗心地の向上とを両立させることが
一般に要求されている。
一方、車体及び車輪間に介挿された流体圧シリンダと、
流体圧源から流体圧シリンダに供給される作動流体圧
を、変更可能な指令値に応じて制御する圧力制御弁とを
備え、車体の姿勢変化に応じて前記指令値を変更制御す
るようにした能動型サスペンションとしては、例えば特
開昭62−292517号公報にて提案のものがある。
この従来技術における圧力制御弁としては、電磁操作形
のスプール弁を用いている。この圧力制御弁は、路面か
ら車輪を介して入力される比較的低周波数の振動入力に
対しては、スプールの移動によってシリンダ圧の変動を
吸収することで、車体の姿勢変化を抑制しようとしてい
る。一方、この圧力制御弁の高周波数の振動入力に対し
てまで応答性を確保することは困難である。そのため、
そのような高周波振動に対しては、流体圧シリンダのシ
リンダ室に連通させたアキュムレータ回路の絞り弁で低
い減衰力を発生させて対処するようになっており、良路
では減衰力がソフトな状態となり、良好な乗心地を確保
しようとしている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、上述の流体圧シリンダを用いた能動型サ
スペンションにおいては、路面側からの1Hz前後の低周
波振動入力に対する減衰力は、その振動入力に応じてシ
リンダ圧が上昇,下降する分を圧力制御弁のスプール微
動によって作動流体をタンクに戻し又は流体圧源側から
供給することによって発生させているが、その減衰力の
値が充分でなく、低周波の大振幅が連続するうねり路や
大悪路など、状況によっては車体がフワフワと振動し、
姿勢変化の抑制が充分でないという未解決の問題があっ
た。
この発明は、このような従来技術の有する未解決の問題
に着目してなされたもので、車体及び車輪間に介挿され
た流体圧シリンダと、この流体圧シリンダの作動圧を車
体姿勢変化に応じて制御する圧力制御弁とを備えた能動
型サスペンションにおいて、路面側からのバネ上共振周
波数域の振動入力に対しても、その振動を有効に減衰さ
せ、車体の姿勢変化を確実に抑制するようにすること
を、その解決しようとする課題とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記課題を解決するために、この発明では、車体及び車
輪間に介挿された流体圧シリンダと、作動流体をタンク
から吸入して前記流体圧シリンダに供給する流体圧源
と、該流体圧源から前記流体圧シリンダに供給される作
動流体圧を、変更可能な指令値に応じて制御する圧力制
御弁とを備え、車体の姿勢変化に応じて前記指令値を変
更制御するようにした能動型サスペンションにおいて、
前記圧力制御弁から前記タンクに戻る作動流体の戻り回
路に、車体の上下加速度又は路面からの振動入力に伴い
発生する前記作動流体の圧力変化に感応して作動しうね
り路走行状態又は悪路走行状態では良路走行状態に比較
して流路の絞り量を増加させる可変絞り機構を設けてい
る。
〔作用〕
バネ上共振周波数域に対応する比較的低い周波数の振動
入力が路面側からあった場合、これに応じて流体圧シリ
ンダの作動圧が上昇又は下降する。そして、作動油は圧
力制御弁及びその戻り回路を介してタンクに戻るが、そ
のとき、戻り回路の可変絞り機構では、うねり路や悪路
走行状態では良路走行状態に比較して流路の絞り量を増
加させるので、圧力変動に対して大きな減衰力を発生す
ることができ、当該圧力変動が確実に吸収される。
〔実施例〕
(第1実施例) 以下、この発明の第1実施例を第1図乃至第6図に基づ
いて説明する。
第1図に示す能動型サスペンションは任意の1車輪につ
いての要部を示し、第2図に示す能動型サスペンション
は第1図のサスペンションを4輪について適用した場合
の詳細を示す。
第1図中、1は油圧ポンプ(流体圧源)であって、回転
駆動源としてのエンジンの出力軸に連結されて回転駆動
され、吸い込み側がオイルタンク2に、吐出側がライン
圧配管3に夫々接続されている。
ライン圧配管3には、逆流防止用のチェック弁4及び蓄
圧用のアキュムレータ5が接続されており、アキュムレ
ータ5の下流側は圧力制御弁6の供給ポートに至る。ま
た、この圧力制御弁6の戻りポートはドレン配管(戻り
回路)7に接続されており、このドレン配管7は、作動
油の絞り量を変更可能とした可変絞り機構としての切換
絞り34と、前記チェック弁4の下流側のライン圧がパ
イロット圧PPとして供給されるオペレートチェック弁
(パイロット操作形逆止弁)9とを順次介してオイルタ
ンク2に接続されている。また、油圧ポンプ1の吐出側
及びオペレートチェック弁9の下流側との間には、ライ
ン圧PLを設定するリリーフ弁10が設けられている。
ここで、油圧ポンプ1,オイルタンク2,チェック弁4
及びリリーフ弁10が流体圧源としての油圧源の要部を
成す。
オペレートチェック弁9は、前記パイロット圧PPが圧
力制御弁6の中立圧PN(第4図参照)を越えたとき
に、チェックを解除(弁が開)し、中立圧以下のとき
に、チエックを行う(弁が閉)ようになっている。
また、圧力制御弁6は、車両の横加速度、上下加速度、
前後加速度等の検出信号に基づき、車体の姿勢変化を抑
制する指令値を出力する姿勢変化抑制制御装置11から
の指令値Iが供給され、この指令値Iに応じた制御圧力
PCを制御ポートから配管12を介して、流体圧シリン
ダとしての油圧シリンダ13に供給するものである。こ
のため、車輪と車体との間に介挿された油圧シリンダ1
3は、供給される制御圧PCに応じてそのストロークを
調整し、車体の姿勢変化に抗する付勢力を発生させるよ
うになっている。
この圧力制御弁6の具体的構成は、第3図に示すよう
に、円筒状の弁ハウジング16と、これに一体的に設け
られた比例ソレノイド17とを有している。弁ハウジン
グ16の中央部には、所定径の弁座16cを有する隔壁
16Aにより画成された第3図における上側の挿通孔1
6Uと同図における下側の挿通孔16Lとが同軸上に形
成されている。また、挿通孔16Lの上部であって隔壁
16Aに所定距離隔てた下方位置には、固定絞り18が
設けられ、これによって固定絞り18と隔壁16Aとの
間にパイロット室Cが形成されている。また、挿通孔1
6Lにおける固定絞り18の下側には、メインスプール
19がその軸方向に摺動可能に配設され、このメインス
プール19の上方及び下方にはフィードバック室FU及
びFLが夫々形成されると共に、メインスプール19の
上下端はフィードバック室FU,FLに各々配設されたオ
フセットスプリング20A,20Bにより規制される。
そして、挿通孔16Lに供給ポート16i,制御ポート
16n及び戻りポート16oがこの順に連通形成され、
供給ポート16iはライン圧配管3を介して油圧ポンプ
1の吐出側に接続され、戻りポート16oはドレン配管
7を介してオイルタンク2側に接続され、さらに制御ポ
ート16nが油圧配管12を介して油圧シリンダ13の
圧力室Lに接続されている。
メインスプール19は、供給ポート16iに対向するラ
ンド19aと、戻りポート16oに対向するランド19
bと、これら両ポート19a,19b間に形成された環
状溝でなる圧力室19cと、この圧力室19c及び下側
のフィードバック室FLとを連通するパイロット通路1
9dとを備えている。
また、上側の挿通孔19Uには、ポペット23が弁部を
弁座16cに対向させて軸方向に摺動自在に配置されて
おり、このポペット23により挿通孔16Uをその軸方
向の2室に画成すると共に、前記弁座16cを流通する
作動油の流量、即ちパイロット室Cの圧力を調整できる
ようになっている。
さらに、前記入力ポート16iは途中にオリフィス16
SOを有したパイロット通路16sを介してパイロット室
Cに連通され、前記戻りポート16oはドレン通路16
tを介して前記挿通孔16Uに連通されている。
一方、前記比例ソレノイド17は、軸方向に摺動自在な
プランジャ27と、このプランジャ27のポペット23
側に固設された作動子27Aと、プランジャ27をその
軸方向に駆動させる励磁コイル28とを有しており、こ
の励磁コイル28は姿勢変化抑制制御装置11からの電
流値でなる指令値Iによって適宜励磁される。これによ
って、プランジャ27の移動が作動子27Aを介して前
記ポペット23の位置を制御し、挿通孔16Aを通過す
る流量を制御する。
そして、指令ソレノイド17による押圧力がポペット2
3に加えられている状態で、フィードバック室FL,FU
の両者の圧力が釣り合っていると、スプール19は中立
位置にあり、制御ポート16nと供給ポート16i及び
戻りポート16oとの間が遮断される。また、両フィー
ドバック室FL,FUの圧力が釣り合っていない場合、ス
プール19の微動して調圧がなされる。
ここで、指令値Iと制御ポート6nから出力される制御
油圧PCとの関係は、第4図に示すように、指令値Iが
零近傍であるときにPMIN を出力し、この状態から指令
値Iが正方向に増加すると、これに所定の比例ゲインK
1をもって制御出力PCが増加し、リリーフ弁10で決
定されるライン圧PLを最大値PMAX として飽和する。
一方、油圧シリンダ13は、そのシリンダチューブ13
a内に摺動自在なピストン13bを備え、このピストン
13bによって下側に圧力室Lが形成されている。そし
て、シリンダチューブ13aが車輪側に、ピストン13
bがピストンロッド13cを介して車体側に夫々取り付
けられるととともに、圧力室Lがピストンロッド13c
の内部通路及び配管12を介して前記圧力制御弁6の制
御ポート16nに連通している。
また、油圧シリンダ13の圧力室Lは、バネ下共振域
(10Hz前後)相当の高周波振動に対して所定のソフト
な減衰力を発生する特性の固定絞り30を介してアキュ
ムレータ31に連通させている。これは、高周波振動に
対する圧力制御弁6の応答性が低いことを補完するため
である。
一方、切換絞り34の切換駆動はコントローラ35から
の切換信号CSによって行われる。このコントローラ3
5には、上下加速度センサ36からのばね上・ばね下間
の相対変位量に応じた検出信号Gが供給されるようにな
っている。なお、センサとしてはばね上・ばね下間の相
対変位量を検出するストロークセンサでもよい。
切換絞り34は、電磁操作形に構成され、ソレノイドに
加えられる切換信号CSが、良路であるとの判断に相当
するCS=零のときには、単にドレン配管7を絞り無し
の状態で連通させる一方、悪路であるとの判断に相当す
るCS=所定値のときには、減衰抵抗を有する固定絞り
34aをドレン配管7中に挿入するよう切り換えるもの
である。
また、コントローラ35は、マイクロコンピュータを搭
載して構成され、検出信号Gを読み込んで第5図に示す
処理を行うものである。
これを説明すると、同図ステップではカウンタAをク
リヤし、ステップでは上下加速信号Gを読み込み、そ
の値を一時記憶する。次いでステップでは、上下加速
度信号Gの絶対値|G|が所定基準値G0に対して、|
G|≧G0か否かを判断する。この判断において、「Y
ES」の場合は路面が悪路傾向にあるとして、ステップ
aでカウンタAの値を「2」づつ増加させた後、ステ
ップに移行する。一方、「NO」の場合は良路又は良
路に近いとして、ステップaにおけるカウンタA=0
か否かの判断において「NO」のときのみ、ステップ
bでカウンタAをデクリメントし、この後、ステップ
に移行する。また、ステップaで「YES」のときは
直接ステップに移行する。ステップでは、カウンタ
Aの値が、悪路であるとの判断に相当する所定基準値A
0に対し、A≧A0か否かを判断する。この判断におい
て、「YES」ならば悪路であるとし、ステップaに
おいて所定値の切換信号CSを出力する一方、「NO」
ならば良路であるとし、ステップbでCS=0とす
る。そして、ステップにおいて、制御終了か否かを判
断し、「NO」の場合はステップ以下を繰り返す一
方、「YES」の場合は制御を終了する。
なお、上述のように構成される能動型サスペンション
は、具体的には第2図に示すように、4輪位置の油圧シ
リンダ13a〜13d(第1図中の符号13に対応)及
び圧力制御弁6a〜6d(第1図中の符号6に対応)に
個別に対応して装備されており、各輪位置で独立したサ
スペンション制御がなされる。第2図中、32はチェッ
ク弁、33は脈動吸収用のアキュムレータ、34はライ
ンフィルタ、35はオイルクーラ、36は各油圧シリン
ダ13a〜13dのシール部から漏れる作動油を回収し
てオイルタンク2に回転する回収用配管ある。
次に、この第1実施例の動作を説明する。
まず、エンジンの回転停止状態では、油圧ポンプ1も停
止状態にあり、その吐出圧は零である。このとき、チェ
ック弁4の出力側圧力が所定の中立圧PN以下になる
と、オペレートチェック弁9が直ちに閉となるから、チ
ェック弁4及びオペレートチェック弁9以降の負荷側油
圧回路は略中立圧に封じ込められる。これによって、油
圧シリンダ13に係る車両のバネ上,バネ下間の相対距
離が所定値となっている。
この状態から、エンジンが回転駆動されると、これに付
勢されて油圧ポンプ1が回転駆動され、この回転に応じ
た吐出圧の作動油が供給される。そして、この供給圧が
チェック弁4の負荷側中立圧以上になると、チェック弁
4を通過してアキュムレータ5に至り蓄圧されるととも
に、圧力制御弁6に供給される。このとき、チェック弁
4の負荷側圧力が中立圧PNを上回った時点で、オペレ
ートチェック弁9がそれまでの閉から開となり、作動油
の循環が可能になる。また、リリーフ弁10によりライ
ン圧の上限値PLが設定される。
一方、イグニッションスイッチがオン状態となったとき
に、姿勢変化抑制制御装置11も作動状態となり、乗員
の乗降による車体の姿勢変化或いは車両走行時のロー
ル、ピッチ、バウンス等による車体の姿勢変化を検出し
て、これらを抑制する指令値Iを圧力制御弁6に出力す
ることにより、油圧シリンダ13の作動圧力を制御し、
車体の姿勢変化を抑制する。
また、うねり路や悪路走行時に車輪側からバネ上共振周
波数域に対応する比較的低周波数の振動入力が油圧シリ
ンダ13に伝達されたときには、この振動入力に応じて
油圧シリンダ13の内圧が変動することになり、圧力制
御弁6の制御ポート16nの圧力も変動することにな
る。この状態となると、油圧制御弁13のフィードバッ
ク室FLの圧力が変動することになり、姿勢変化抑制制
御装置11からの指令値Iに基づくフィードバック室F
Uの圧力より低下したときには、スプール19が下降し
て供給ポート16iと制御ポート16nとが連通状態と
なってライン圧PLが油圧シリンダ13に供給される。
このため、油圧シリンダ13の内圧が上昇し、これに応
じてフィードバック室FLの圧力が上昇してスプール1
9が上昇し、フィードバック室FLの圧力とフィードバ
ック室FUの圧力とが等しくなるとランド19aによっ
て供給ポート19iが閉じられる。
一方、フィードバック室FLの圧力がフィードバック室
FUの圧力より高くなると、スプール19が上昇して戻
りポート16oと制御ポート16nとが連通状態となっ
て油圧シリンダ13内の作動油がドレン配管7を介して
オイルタンク2に戻される。
このとき、コントローラ35によって悪路と判断され、
切換絞り34は固定絞り34aの側に切り換えられてお
り、油圧シリンダ13からの作動油はこの固定絞り34
aを通過するから、その流量が絞られ、流速に応じた減
衰力が発生する。このようにして油圧シリンダ13内の
作動油がオイルタンク2に戻されるので、油圧シリンダ
13の内圧が低下し、これに応じてフィードバック室F
Lの圧力が低下してスプール19が下降し、フィードバ
ック室FLの圧力とフィードバック室FUの圧力とが等
しくなるとランド19bによって戻りポート16oが閉
じられる。結局、油圧シリンダ13に伝達される路面か
らの振動入力が吸収され、その振動の車体側への伝達が
確実に防止される。
また、細かな凹凸のある不整路などを走行することによ
り、車輪側からバネ下共振周波数域に対応する比較的高
周波数の振動入力が油圧シリンダ13に伝達されたとす
る。このときには、油圧シリンダ13の圧力室Lの圧力
も、その振動に応じて変動するが、この場合には、圧力
室Lに直結されている絞り30が率先して応答し、所定
の減衰力を発生する。したがって、バネ下共振を的確に
抑制でき、走行安定性を確保できるとともに、良路にお
いては、コントローラ35によって切換絞り34が絞り
無しの状態に連通されるため、減衰力はソフトな状態に
保持されるから、車輪を介して車体側へ伝達されるゴツ
ゴツした振動が減少し、良好な乗心地を確保できる。
その後、車両を停車させて、イグニッションスイッチを
オフ状態とすると、これに応じてエンジン2が停止して
油圧ポンプ1の吐出圧が零となるので、チェック弁5も
閉状態となる。そして、チェック弁5の出力側圧力が圧
力制御弁13を介して消費され、中立値PNまで低下し
た時点で、負荷側回路が前述の如く略中立圧PNに封じ
込められる。
ここで、上述のような手順で制御される一例は、例えば
第6図の如くである。この例では時刻t1においてカウ
ンタAの加減算が開始され、時刻t2において悪路の判
断がなされて、時刻t2〜t3までの間、切換信号CS
が切換絞り34に出力される。このため、良路とされる
時刻t2以前及び時刻t3以後は、ドレン配管7内に固
定絞り34aが挿入されることがない。したがって、良
路において減衰力が不必要に発生することがなく、良路
での乗心地が保たれる。一方、悪路やうねり路とされる
時刻t2〜t3間にあっては、固定絞り34aがドレン
配管7内に挿入されるため、体のフワフワした振動を確
実に抑制できる。
このように本第1実施例では、路面側からの10Hz前後
の高周波数の振動入力に対する減衰力は増大させずに、
1Hzの低周波数の振動入力に対する減衰力のみ増大させ
る。このため、従来のように悪路走行などで減衰力不足
のために車体がフワフワと振動することもなく、固定絞
り34aの減衰力によって車体の姿勢変化が的確に抑制
されるとともに、良路走行においては、切換絞り34が
連通状態となるため、路面側から伝達されるゴツゴツし
た振動が抑制され、乗心地が損なわれることもなくな
る。
また、切換絞り34の挿入位置としては、圧力制御弁6
に対する供給ポート16i側のライン圧配管3,戻りポ
ート16o側のドレン配管7,及び制御ポート16n側
の配管12の夫々が想定されるが、本第1実施例では、
ドレン配管7内を選択しているので、圧力制御弁6の低
周波数振動に対する応答性の確保と、該振動に対する減
衰力増大とを適宜に両立させることができる。
(第2実施例) 次に、第2実施例を第7図に基づき説明する。ここで、
第1実施例と同一の構成要素に対しては同一の符号を用
いて、その説明を省略又は簡略化する(後述する第3実
施例も同様)。
この第2実施例は、前述した第1実施例と同様の切換絞
りの切換動作を、ライン圧の低下状態を把握して行おう
とするものである。
つまり、悪路が続くと、油圧シリンダ13のストローク
量が大きくなり、作動油の消費量も増大する。この結
果、油圧ポンプ1の吐出量よりも消費量が大きくなり、
圧力制御弁6に対するライン圧PLが低下する。即ち、
ライン圧PLが、その低下量と悪路との関係において予
め設定した基準値P0よりも低くなったときは、悪路走
行であると判断できる。
そこで、この第2実施例では第7図に示す如く、第1実
施例における電磁操作形の切換絞り34の代わりに、ラ
イン圧応動形の切換絞り38をドレン配管7に挿入して
いる。この切換絞り38は、ライン圧PLをパイロット
圧とし、ライン圧PLがPL≧P0のときは、良路であ
るとして固定絞り38aをドレン配管7内に挿入せず、
PL<P0のときは、悪路であるとして固定絞り38a
をドレン配管7内に挿入する切り換える。
このため、良路では乗心地が損なわれず、且つ、悪路で
は車体のフワつきが防止されて、その両立が図られるな
ど、第1実施例と同時の作用効果が得られるほか、切換
絞り38が純機械式のものであるため、安価で且つ信頼
性も高い。
(第3実施例) 次に、第3実施例を第8図及び第9図に基づき説明す
る。
この第3実施例は、前述した各実施例の場合とは異な
り、ドレン配管7内に挿入する絞り機構による流路抵抗
値を路面側からの振動入力の大きさに応じて連続的に且
つ自動的に調整しようとするものである。
このため、まず、圧力制御弁6と油圧シリンダ13との
間の配管12内に、流量検出用の絞り40を介挿させる
とともに、ドレン配管7内に自動可変絞り41を挿入さ
せている。この内、絞り40は、配管12内を流通する
作動油の瞬間の流量を圧力差に変換し、この圧力差を自
動可変絞り41の第1,第2のパイロットポートに供給
できるようになっている。
また、自動可変絞り41は、第9図(a),(b)に示すよう
に、配管7に接続される入力ポート41i,出力ポート
41o及び絞り40の両端側に接続される第1,第2の
パイロットポート41PC1,41PC2 を形成した筒状の弁
ハウジング41aを有している。この弁ハウジング41
aの軸方向には挿通孔41bが形成され、この挿通孔4
1bには軸方向の移動によって入力,出力ポート41
i,41o間の流路面積を連続的に調整できるスプール
41cが摺動自在に配設されている。このスプール41
cの軸方向両端には、第1,第2のパイロットポート4
1PC1,41PC2 に夫々連通した第1,第2のパイロット
圧室42a,42bが形成され、この内、第1のパイロ
ット圧室42a側へのスプール41cの移動は固定配設
されたロッド41dによって規制され、第2のパイロッ
ト圧室42b側へのスプール41cの移動は、スプリン
グ41eによって規制されるようになっている。
このため、絞り40の両端に圧力差が発生せず、したが
って、両パイロット圧室42a,42bの第1及び第2
のパイロット圧力PPC1,PPC2 がPPC1 =PPC2 の場
合、第9図(a)のスプール位置となり、入力ポート41
i及び出力ポート41o間の流路抵抗は殆ど無い状態と
なる。一方、絞り40の両端に圧力差を生じてPPC1 >
PPC2 の場合、スプール41cは同図(b)に示す如く、
第2のパイロット圧室42b側に移動し、圧力差に応じ
てスプール41cと出力ポート41oとの隙間sが小さ
くなって、これにより絞り機能を生じる。
したがって、この第3実施例においても前述した第1,
2実施例と同様の作用効果が得られるほか、悪路の程
度,即ち絞り40を通過する瞬間の流量に応じてドレン
配管7内に挿入された自動可変絞り41の流通抵抗が調
整されるから、低周波数域の振動入力に対してよりきめ
細かい連続的な減衰力制御ができ、車体の姿勢変化抑制
と乗心地の向上との調和が適切なものとなる。
なお、前記各実施例では作動流体として作動油を用い、
流体圧シリンダとして油圧シリンダを用いた場合を説明
したが、この発明では、圧縮率の小さい流体であれば任
意のものでよく、またこれに合わせて流体圧シリンダを
選択すればよい。また、この発明は各圧力制御弁の作動
油供給側に絞り弁を必要とする場合にも、何ら支障なく
適用できる。
〔発明の効果〕 以上説明したように、この発明は、圧力制御弁からタン
クに戻る作動流体の戻り回路に、車体の上下加速度又は
路面からの振動入力に伴い発生する前記作動流体の圧力
変化に感応して作動しうねり路走行状態又は悪路走行状
態では良路走行状態に比較して流路の絞り量を増加させ
る可変絞り機構を設ける構成としたため、圧力制御弁を
介してタンクに戻る流体圧変動,即ちうねり路や悪路で
の路面側からのバネ上共振周波数域の低周波数の振動入
力に対して、その振動を有効に減衰させ、車体の姿勢変
化を抑制してフワつきを防止できるとともに、バネ下共
振側の高周波数の振動入力に対する減衰力を増大させて
いないため、良路における路面側からのゴツゴツした高
周波の振動を抑制でき、乗心地が損なわれることもない
という、従来の能動型サスペンションを格段に改善した
サスペンションを提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の第1実施例の要部構成を示す系統
図、第2図は第1図の構成を4輪に適用したときの詳細
を示す系統図、第3図は第1図の圧力制御弁の概略構成
を示す断面図、第4図は圧力制御弁の出力する制御圧特
性を示すグラフ、第5図は可変絞りの切換制御の手順を
示すフローチャート、第6図は制御例を示すタイミング
チャート、第7図はこの発明の第2実施例の要部構成を
示す系統図、第8図はこの発明の第3実施例の要部構成
を示す系統図、第9図(a)(b)は夫々第8図における自動
可変絞りのスプールの移動状態を示す断面図である。 図中、1は油圧ポンプ、2オイルタンク、4はチェック
弁、6は圧力制御弁、7はドレン配管、10はリリーフ
弁、13は油圧シリンダ、34,38,41は可変絞
り、35はコントローラ、36は上下加速度センサであ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤村 至 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (72)発明者 佐藤 正晴 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−292517(JP,A) 特開 平2−63911(JP,A) 実開 昭57−176310(JP,U)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車体及び車輪間に介挿された流体圧シリン
    ダと、作動流体をタンクから吸入して前記流体圧シリン
    ダに供給する流体圧源と、該流体圧源から前記流体圧シ
    リンダに供給される作動流体圧を、変更可能な指令値に
    応じて制御する圧力制御弁とを備え、車体の姿勢変化に
    応じて前記指令値を変更制御するようにした能動型サス
    ペンションにおいて、 前記圧力制御弁から前記タンクに戻る作動流体の戻り回
    路に、車体の上下加速度又は路面からの振動入力に伴い
    発生する前記作動流体の圧力変化に感応して作動しうね
    り路走行状態又は悪路走行状態では良路走行状態に比較
    して流路の絞り量を増加させる可変絞り機構を設けたこ
    とを特徴とする能動型サスペンション。
  2. 【請求項2】前記可変絞り機構は、路面からの振動入力
    の増加に伴い圧力低下する前記流体圧源と前記圧力制御
    弁間の供給作動流体圧をパイロット圧として導き、該パ
    イロット圧の低下に伴い流路の絞り量を増加させること
    を特徴とする特許請求の範囲第1項記載の能動型サスペ
    ンション。
  3. 【請求項3】前記圧力制御弁と前記流体圧シリンダ間の
    作動流体の供給回路は絞りを有するものであり、前記戻
    り回路の可変絞り機構は前記供給回路の絞りの流体圧シ
    リンダ側と圧力制御弁側の流体圧をそれぞれ第1及び第
    2のパイロット圧として互いに対抗させて導き、路面か
    らの振動入力の増加に伴い前記第1のパイロット圧が第
    2のパイロット圧に対して相対的に大きくなるにつれ前
    記流路の絞り量を増加させることを特徴とする特許請求
    の範囲第1項記載の能動型サスペンション。
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JPH0780409B2 (ja) * 1986-06-12 1995-08-30 日産自動車株式会社 能動型サスペンシヨン
JPH0263911A (ja) * 1988-08-30 1990-03-05 Kayaba Ind Co Ltd アクティブサスペンションの油圧回路

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