JPH0620809B2 - 車両用空調装置の冷風バイパスドア制御装置 - Google Patents

車両用空調装置の冷風バイパスドア制御装置

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JPH0620809B2
JPH0620809B2 JP2373290A JP2373290A JPH0620809B2 JP H0620809 B2 JPH0620809 B2 JP H0620809B2 JP 2373290 A JP2373290 A JP 2373290A JP 2373290 A JP2373290 A JP 2373290A JP H0620809 B2 JPH0620809 B2 JP H0620809B2
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compressor
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克己 飯田
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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、車両用空調装置にあって、特に冷風バイパス
機能を有するものの制御装置に関する。
(従来の技術) 従来、この種の装置としては、例えば実開昭60−151
710号公報に示されるように、エバボレータ通過直後
の冷風を主空調ダクトをバイパスしてベント吹出口手前
に導くように冷風バイパスダクトを設けると共に、この
冷風バイパスダクト内に設けられた冷風バイパスドアの
開度を、車室内外の日射の有無に応じて制御するように
したものは公知である。
一方、近年、よりきめ細かな空調制御状態の要求が大き
くなるに伴い、例えば、従来、吹出モードの代表的なも
のとしては、ベント、バイレベル及びヒートの三段階で
あったのに対し、バイレベルモードを多段に変化できる
ようにし、より細かな上下温調ができるようにすること
が行なわれつつある。
(発明が解決しようとする課題) このようなバイレベルモードを多段階に制御するものに
あって、先に述べたように冷風バイパスダクトを設け、
従来と同様に制御すると、特にヒート吹出口の開口を大
とし、ベント吹出口の開口を小とするバイレベルモード
においては、ベント吹出口の開口を小として車室内上方
向への冷風量を制限しようとしているにも拘らず、冷風
バイパスドア開度は従来のバイレベルモードと同様であ
るためにベント吹出口の手前には必要以上の冷風が供給
されるので、たとえベント吹出口の開口を小としていて
も、車室内上方向の吹出空気の必要以上の温度低下を促
進してしまい、乗員の空調フィーリングの低下を招くと
いう問題点があった。
また、例えば日射に基づく冷風バイパスドアの開度制御
を行なわない場合、即ち、手動設定器で所定開度に設定
したような場合であっても、バイレベルモードの変化に
よって上述と同様な問題が起こり得る。
そこで、本発明は、バイレベルモードを多段に制御でき
るようにしたものにあって、モード状態を加味すること
なく冷風バイパスドア開度を制御することに起因する上
記従来例の問題点を解決し、吹出モードとの調和を保ち
つつ快適な冷風量を供給することのできる車両用空調装
置の冷風バイパスドア制御装置を提供することを課題と
するものである。
(課題を解決するための手段) しかして、本発明に係る車両用空調装置の冷風バイパス
ドア制御装置は、第1図に示すように、車室内の上方に
開口するベント吹出口と車室内の足元近傍に開口する足
元吹出口との双方から空調空気を吹出すバイレベルモー
ド状態において、前記ベント吹出口と足元吹出口とから
の吹出空気量の割合を変えるバイレベルモード制御手段
100と、冷凍サイクルに用いられるコンプレッサの作
動を制御するコンプレッサ制御手段110と、主空調ダ
クトに配されるエバポレータ通過直後の空気を外部から
入力される信号に応じた量だけ前記主空調ダクトをバイ
パスして前記ベント吹出口の手前に導く冷風バイパス手
段120と、前記冷風バイパス手段120によるバイパ
ス空気量を設定し、前記冷風バイパス手段120に出力
するバイパス量設定手段130と、前記バイレベルモー
ド制御手段100によるバイレベルモードを判定する第
1の制御状態判定手段140と、前記コンプレッサ制御
手段110による前記コンプレッサの制御状態を判定す
る第2の制御状態判定手段150 と、前記第1の制御状態
判定手段140の判定結果と前記第2の制御状態判定手
段150の判定結果とに基づいて前記バイパス量設定手
段130で設定されるバイパス空気量を補正する補正手
段160とを具備したものである。
(作用) したがって、バイレベルモードの状態が第1の制御状態
判定手段により判定されると共に、コンプレッサの制御
状態が第2の制御状態判定手段により判定され、これら
二つの判定手段の判定結果に基づいてバイパス量設定手
段で設定されるバイパス量が補正手段により補正される
ので、そのため、上記課題が達成できるものである。
(実施例) 以下、この発明の実施例を図面により説明する。
第2図において、車両用空調装置は、空調ダクト1の最
上流側にインテークドア切替装置2が設けられ、このイ
ンテークドア切替装置2は内気入口3と外気入口4とが
分かれた部分に内外気切替ドア5が配置され、この内外
気切替ドア5をアクチュエータ6により操作して空調ダ
クト1内に導入する空気を内気と外気とに選択すること
により所望の吸入モードが得られるようになっている。
送風機7は、空調ダクト1内に空気を吸い込んで下流側
に送風するもので、この送風機7の後方にはエバポレー
タ8が配置されている。このエバポレータ8は、コンプ
レッサ9、コンデンサ10、レシーバタンク11、エクス
パンションバルブ12と共に配管結合されて冷凍サイクル
を構成しており、上述のコンプレッサ9はエンジン13
に電磁クラッチ14を介して連結され、この電磁クラッ
チ14を断続することで駆動が制御されるようになって
いる。
前記エバポレータ8の後方には、ヒータコア15が配置さ
れ、このヒータコア15の上流側にはエアミックスドア
16が設けられており、このエアミックスドア16の開
度をアクチュエータ17により調節することで、前記ヒ
ータコア15を通過する空気とヒータコア15をバイパ
スする空気との割合が変えられ、これにより吹出空気が
温度制御されるようになっている。
そして、前記空調ダクト1の下流側は、デフロスト吹出
口18、ベント吹出口19及び足元吹出口20が車室3
2に開口し、それぞれの吹出口にモードドア21a,2
1b,21cが設けられており、これらモードドア21
a,21b,21cをアクチュエータ22で選択的に開
閉することで吹出モードが変えられるようになってい
る。
また、モードドア21bの後流側には車室32内の右側
位置にて開口する右側吹出口23、同じく左側位置にて
開口する左側吹出口24及び中央吹出口25とが設けら
れており、中央吹出口25は仕切り板26によって、さ
らに右側中央吹出口25a及び左側中央吹出口25bに
分割されている。そして、仕切り板26の前方、即ち空
調ダクト1の上流側には配風ドア27が設けられており、
この配風ドア27をアクチュエータ28により開閉する
ことにより、上述した右側吹出口23及び右側中央吹出
口25aからの吹出風量と左側吹出口24及び左側中央
吹出口25bからの吹出風量を調節できるようになって
いる。
また、この装置には空調ダクト1の一部をバイパスする
冷風バイパス通路29が設けられている。具体的には、冷
風バイパス通路29は、一端が空調ダクト1のエバポレ
ータ8よりも下流側で且つエアミックスドア16よりも
上流側に、他端がベント吹出口19の手前にそれぞれ接続
されており、エバポレータ8を通過した空気の一部を直
接ベント吹出口19へ供給できるようになっている。そ
して、この冷風バイパス通路29を介して供給される冷
風量は、この通路29内に設けられる冷風バイパスドア
30の開度をアクチュエータ31で制御することで調節
できるようになっている。
ここで、上述したコンプレッサ9は、可変容量式のもの
が用いられており、例えばワブルプレート型のものであ
る。第3図には、このワブルプレート型の例が示されて
おり、以下、同図を参照しつつその構成を概説すれば、
電磁クラッチ14を介してエンジン13に連結された駆
動軸33がコンプレッサ本体9aに挿入され、この駆動
軸33にワブルプレート34がヒンジボール35を介し
て結合されている。このワブルプレート34は、コンプ
レッサ本体9a内に形成されたクランク室36にヒンジ
ボール35を支点として駆動軸33に対して揺動自在に
支持されており、該ワブルプレート34に連結されたピ
ストン37を揺動角に応じてシリンダボア38内で往復
動させるようにしてある。また、コンプレッサ9には、
圧力制御弁39がクランク室36に臨むように設けら
れ、この圧力制御弁39は、クランク室36と吸入側へ
通じる吸入室40との連通状態を調節する弁体41と、
吸入室40内の圧力に応じて前記弁体41を動かす圧力応
動部材42と、前記弁体41を電磁コイル43への通電
量ISOL に応じて動かすソレノイド44とを有し、電磁
コイル43への通電量ISOL を外部からコントロールする
ことにより、ピストン37とシリンダボア38との間か
らクランク室36内に漏れるブローバイガスが吸入側へ
戻る量を調節するようにしている。
しかして、圧力制御弁39等からコンプレッサ9の容量
を変える容量可変装置45が構成され、電磁コイル43
に流れる電流量ISOL が上昇してソレノイド44の磁力
が上昇すると、弁体41にクランク室36と吸入室40
との連通を絞る方向の力が働き、クランク室36から吸
入室40へ漏れるブローバイガスの量が少なくなる。この
ため、クランク室36内の圧力が増大してピストン37
の背面に作用する力が大きくなるので、ワブルプレート
34がヒンジボール35を支点として揺動角度が小さく
なる方向に回動し、ピストン37のストローク、即ちコ
ンプレッサの容量が小さくなるものである。
尚、容量可変装置45は、上述した吸入側へブローバイ
ガスの量を圧力制御弁により調節するものばかりでな
く、コンプレッサの使用する気筒数を変えるもの、コン
プレッサ9とエンジン13とを連結するベルト伝達装置
のプーリ比を変えるもの、或いは、ベーン型コンプレッ
サにあって有効ベーンの枚数を変えるもの等、実質的に
容量を変えるものであれば良い。
そして、前記アクチュエータ6,17,22,28,3
1、送風機7のモータ、電磁クラッチ14及び容量可変装
置45は、それぞれ駆動回路46a,46b,46c,
46d,46e,46f,46g,46hからの出力信
号に基づいて制御され、この駆動回路46a〜46hは
マイクロコンピュータ47に接続されている。
一方、エアミックスドア16の開度θを検出するポテン
ショメータ48、車両の左右方向からの日射量を検出す
る日射センサ49、外気の温度Taを検出する外気温度セ
ンサ50、車室内の温度Trを検出する車室内温度センサ
51及びエバポレータ8の温度を検出するエバ温度セン
サ52からの検出信号及び燃料噴射制御装置53からの
制御信号は、マルチプレクサ54によって選択されてA/D
変換器55に入力され、ここでデジタル信号に変換され
た後、前記マイクロコンピュータ47に入力される。
ここで、前記日射センサ49は、例えば第4図に示すよ
うに、屋根型に形成されたセンサ台49aの左右の斜面に
フォトダイオード等の光電変換素子49b,49cをそ
れぞれ配置した基本構成を有するものである。
そして、この日射センサ49は、同図(b)に示すよう
に、車のインスツルメントパネルの上面56の略中央位
置に、上述のセンサ台49aの稜線が車の進行方向(同
図矢印Fで示す。)に平行となるように取り付けられ、
同図において上述のセンサ台49aの稜線の延長に示さ
れる破線を0゜の基準線とし、この基準線の進行方向右
側を正の方位角度、反対側を負の方位角度としている。
また、燃料噴射制御装置53は、車両の走行状態に応じ
てエンジン13の作動状態を制御するもので、図示され
ない燃料噴射装置の燃料噴射時期を調節することで、エ
ンジン13の作動状態を制御するものである。この装置
53は、エンジン13の作動状態よりコンプレッサ9の吐
出量を最小容量としてエンジン13の負担を軽くすべき
か否かを判定し、エンジン13の負担を軽くすべきと判
定した場合には、コンプレッサ9の吐出容量を最小とす
ることを要求する信号を出力すると共に、加速時等の所
定の場合には、コンプレッサ9を駆動停止状態とするこ
とを要求する信号を出力するものである。
さらに、マイクロコンピュータ47には、操作パネル5
7、頭部温度設定器58及び配風設定器59からの信号
が入力されるようになっている。
操作パネル57は、送風機等の空調機器の全てを自動制
御状態とするAUTOスイッチ57a、空調機器の駆動
を停止させるOFF スイッチ57b、手動により冷房サイク
ルを始動させるA/Cスイッチ57c、吹出モードをV
ENTモード、BI-Lモード、HEATモード及びDEFモ
ードに設定するためのモードスイッチ57d〜57g、
送風機7の回転速度を低速(FAN1)、中速(FAN2)、高
速(FAN3)に切り替えるファンスイッチ57h〜5
7j、車室内の設定温度Tdを調節するための温度設定
器60を備えているものである。ここで、温度設定器60
は、アップダウンスイッチ60a,60bと設定温度を表
示する表示部60cとから成り、アップダウンスイッチ6
0a,60bの操作で表示部60cに示される設定温度を
所定の範囲で変えることができるようになっているもの
である。
また、頭部温度設定器58は、例えばダイヤル58aを
有しており、このダイヤル58aを操作することで予め
設定された所定の範囲において頭部設定温度Thsを変え
ることができるようになっているものである。
さらに、配風設定器59は、先に説明した配風ドア27
の位置を手動設定するためのもので、調節レバー59aを
中央位置から左方向(図中「L」と記入された方向)ま
たは右方向(図中「R」と記入された方向)に移動する
に伴い、左側吹出口24及び左側中央吹出口25b、ま
たは右側吹出口23及び右側中央吹出口25aからの吹
出量が増大するよう作用するものである。
マイクロコンピュータ47は、図示しない中央処理装置
(CPU)、読出し専用メモリ(ROM)、ランダムアク
セスメモリ(RAM)、入出力ポート(I/O)等を持
つそれ自体周知のもので、前述した各種の入力信号に基
づいて、前述したモータアクチュエータ6等の駆動を制
御するために、駆動回路46a〜46hに必要な制御信
号を出力するものである。
次に、前述したマイクロコンピュータ47による本装置
の主制御ルーチンについて、第5図に示されたメインフ
ローチャートを参照しつつ以下に説明する。
先ず、マイクロコンピュータ47は、ステップ200よ
り実行を開始し、ステップ202へ進んで各種センサ等
の検出信号の入力処理を行ない、ステップ204へ進
む。
ステップ204では、上述のステップ202で入力され
た信号を用いて、車室内の熱負荷に相当する総合信号T
を例えば下記する(1)式に従って演算する。
1=K1(Tr−25)+K2(Tad−25) +K3Tsc−K4(Td−25)+C1+C2 ……(1) 但し、K〜Kは演算係数、Cは演算定数である。
また、Tadは外気温度センサ50で検出された外気温度
Taに所定の信号遅延処理を施したもので(その詳細な
説明は省略する。)、便宜上「遅延外気温度」と称す
る。Tscは、日射センサ49によって検出された日射量
に所定の信号処理を施した(ここでの詳細な説明は省略
する。)ものである。
さらに、Cは次の(2)式によって定められるものであ
る。
1=K5(0−Tad) ……(2) 但し、Tadが0℃以下の場合にのみ適用されるもので、
したがって、0℃より大である場合はC=0となるも
のである。尚、ここでKは演算係数である。
以上の演算によりTを算出した後は、ステップ300
へ進む。
ステップ300では、冷風バイパスドア30の開度を決
定するために用いられる頭部総合信号T3を、次に示され
る(3)式によって演算する。
3=K6・Tsc−K7(Ths−25) ……(3) 但し、K,Kは演算係数、Tscは上述した信号処理
された日射量を表わす信号、Thsは頭部設定温度であ
る。この演算の後はステップ400へ進む。
ステップ400では、吹出モードの切替の判定値として
用いられるT信号を次に示す(4)式により演算する。
F=Te+K8θxt ……(4) 但し、Kは演算係数、Teはエバ後温度、θxtはエア
ミックスドア16の目標開度である。この演算を行なっ
た後は、ステップ500 へ進む。
ステップ500では、エアミックスドア16の制御が上
述した総合信号Tの値に応じて行なわれる。この制御
は、従来よりこの種の装置で行なわれている公知のもの
で、詳細は省略するが、概説すれば、総合信号Tに対
して目標とするエアミックス開度θを予め定めてお
き、前述したステップ204で算出されたTに応じて
θを求め、このθとなるようにエアミックスドア1
6を回動させてゆくものである。
次に、ステップ600へ進み、前述したステップ400
で演算されたT値に対して予め定められたモード切替
特性パターンに基づいてモードドア21a〜21cを切
り替えて、ステップ700へ進む。
ステップ700では、冷風バイパスドア30の開度を制
御し(詳細は後述する。)、その後、図示されない他の
ステップの処理後前述したステップ202へ戻り、上述
の各処理が繰り返されることとなる。
次に、第6図に示されるサブルーチンフローチャートを
参照しつつ、冷風バイパスドア制御ルーチンについて説
明する。
先ず、マイクロコンピュータ47は、ステップ702よ
り実行を開始し、ステップ704へ進んで冷風バイパス
ドア30の開度を定めるため基本開度演算を行なう。こ
の演算で算出される冷風バイパスドア開度は便宜上「基
本開度」と称するもので、吹出モード等の条件を考慮す
ることなく頭部総合信号Tのみによって一義的に決定
され、例えば第7図に示されるような予め定められた頭
部総合信号対冷風バイパスドア基本開度特性線に基づい
て算出されるようになっている。
第7図の特性線によれば、総合信号Tが所定値β
満たない範囲では冷風バイパスドア基本開度θBRは0
%、即ち、冷風バイパス通路29を完全に閉じた状態に
設定される。
そして、Tがβ以上β未満の範囲においてはT
の値の増加に比例してθBRも大きく設定されてゆくよう
になっており、所定値βでθBR=50%、所定値β
以上でθBR=100%にそれぞれ設定されることなる。
尚、T=βは頭部近傍の冷風の要求が大きくも小さ
くもない中間的な空調状態に相当する。換言すれば、乗
員にとって適度な空調フィーリングが得られる状態であ
る。
このようにしてθBRが算出された後はステップ706へ
進み、温度設定器60の設定が最小値の状態、即ち、最
大冷房状態(MAX COOL)にあるか否かを判定す
る。そして、MAXCOOLにあると判定された場合(YE
S)はステップ708へ進み、前述のステップ704の
演算結果に拘らず冷風バイパスドア開度θを100%
(全開状態)とする。
一方、MAX COOLにないと判定された場合(N
O)はステップ710へ進んで吹出モードがベントモー
ドにあるか否かを判定し、ベントモードと判定された場
合(YES)はステップ712へ、それ以外の場合(N
O)はステップ722へそれぞれ進む。
先ず、ステップ712においては、先に説明したメイン
フローチャートのステップ500において演算されたエ
アミックスドア目標開度θが所定値α,αより大
か否かを判定し、θ<αの場合(A)はステップ7
16へ、θ>αの場合(B)はステップ714へそ
れぞれ進む。
ステップ714においては、さらにθが所定値α
αより大か否かを判定し、θ<αの場合(A)は
ステップ718へ、θ>αの場合(B)はステップ
720へそれぞれ進む。ここで上述のステップ712及
び本ステップ714で用いられる所定値α,α,α
,αは0または負の値であり、単位は%である。こ
れらα〜αの具体的値としては、例えばα=−1
0,α=α=−5,α=0である。
エアミックスドア16の現実の開度は0〜100%の間にあ
るものであるから、上述のα12の値で表わされ
る開度はあくまで計算上のものである。このような値を
用いるのは、ベントモードで且つエアミックスドアが開
いた状態(θ>0%) では冷風バイパスドア30は原則としては通常閉じた状
態とするが、エアミックスドア開度が0%からプラス方
向に変化すると同時に、即座にそれまである開度状態に
あった冷風バイパスドア30を閉とすると空調フィーリ
ングに違和感を生じてしまう。そこで、本実施例では計
算上のθの値を用いて、冷風バイパスドア開度を後述
するステップ716,718,720の処理によって段
階的に閉じるようにして乗員の空調フィーリングの違和
感を軽減しようとしているものである。
尚、エアミックスドア開度0%はエアミックスドア16
がヒータコア15の上流側の面を完全に遮蔽する位置で
ある。
先ず、ステップ716では、前述したステップ704と
同様の基本開度演算を行ない、この演算で算出された開
度となるように冷風バイパスドア30を駆動回路46e
及びアクチュエータ31により回動する。このように、
ベントモードで且つθがα以下の場合に冷風バイパ
スドア30を基本開度演算により求められる開度とする
のは、この場合空調状態は冷房状態にあり、しかもθ
がαにあることは冷房要求が大であることを意味する
ものであることから、冷風バイパスドア開度を基本開度
θBRに戻しても支障ないという考えに基づくものであ
る。
また、ステップ718においては、副基本開度演算を行
ない、算出された開度に冷風バイパスドア30を設定す
る。ここで、副基本開度演算は第8図に示すような総合
信号Tに対する冷風バイパスドア副基本開度θBRの関
係を予め定めておき、この特性線に基づきその時点での
T3の値からθBSを求め、これを冷風バイパスドア開度θ
とすべく冷風バイパスドア30を駆動するものであ
る。ここで示される特性線は、第7図の特性線と比較し
て分かるように、β≦T3≦βの範囲でθBS=θBR
2の関係となるように定められている。このように開度
を設定するのは、ステップ712でAと判定された場合
に比べ、この場合は冷房要求の度合が幾分小さくなって
きたことによるものである。
さらに、ステップ720においては、冷風バイパスドア
30を完全に閉じた状態とする。
ステップ722においては、吹出モードがバイレベルモ
ード3(BI−L3)にあるか否かを判定し、BI−L
3であると判定された場合(YES)はステップ724へ進
み、エアコンMAX状態(A/C MAX)か否かを判
定する。
ここで、本実施例におけるバイレベルモードは自動制御
状態において三段階に分かれているものを前提としてお
り、ベント吹出口19と足元吹出口20の開度の割合を
三段階に変化できるようになっている。例えば、バイレ
ベルモード1では、ベント吹出口19を80%の開度
に、足元吹出口20を20%の開度にそれぞれ設定し、
バイレベルモード2では、ベント吹出口19及び足元吹
出口20を共に50%の開度とし、バイレベルモード3
では、ベント吹出口19を20%の開度に、足元吹出口
20を80%の開度にそれぞれ設定するものである。
また、A/C MAXというのは、A/Cスイッチ57
cが押された状態であり、この場合コンプレッサ9はエ
バポレータ温度が略凍結温度近傍となるよう駆動される
ことから、A/C MAXと称されるものである。
そして、A/C MAXと判定された場合(YES)はステ
ップ726へ進み、前述したステップ704で決定された
基本開度θBRから開度40%を減じた値を冷風バイパス
ドア開度θとし、この開度θとなるように冷風バイ
パスドア30を回動する。例えば、θBR=50%とすれ
ばθ=10%となるものである。
一方、A/C MAXでない場合(NO)はステップ7
28へ進み、θBRから開度25%を減じた値を冷風バイ
パスドア開度θとし、この開度に冷風バイパスドア3
0を設定する。
また、前述のステップ722でBI−L3でないと判定
された場合(NO)はステップ730へ進み、吹出モー
ドがバイレベルモード1または2のいずれにあるか否か
を判定し、いずれかのモードにあると判定された場合
(YES)はステップ732へ進む一方、それ以外の場
合(NO)には前述したステップ720へ進んで冷風バ
イパスドア30を閉じる。
ステップ732では、前述のステップ724と同様A/
C MAXか否かを判定し、A/C MAXである場合
(YES)にはステップ734 へ進み、基本開度θBRから
開度30%を減じた値を冷風バイパスドア開度θ
し、この開度に冷風バイパスドア30を回動する。
一方、ステップ732においてA/C MAXにないと
判定された場合(NO)はステップ736 へ進み、基本開
度θBRをθとして冷風バイパスドア30をθの開度
に設定する。
上述したステップ716,718,720,726,728,7
34,736のいずれかの処理を終えた後は、ステップ
738を介してメインルーチンへ戻る。
しかして、上記構成における本装置の作用について総括
的に以下に説明する。
先ず、装置始動後、ベントモードで空調状態が略安定状
態にあるとすると、この場合、冷風バイパスドア30は
閉じられた状態となる(ステップ710,712,71
4,720参照)。但し、温度設定器60の設定はMA
X COOL以外の状態で、エアミックスドア目標開度
θは零以上であって、空調制御はいわゆるオート制御
状態にあるものとする。
このような状態にあって、車室内の熱負荷の変動等によ
り吹出モードが自動制御によりバイレベルモード1また
は2が選択されると、冷風バイパスドア30の開度は基
本開度θBRに設定される(ステップ730,732,7
36参照)。例えば、頭部総合信号Tがβであると
すれば、冷風バイパスドア開度は50%となる(A/C
スイッチ57cは押されていないとする)。そして、も
しA/Cスイッチ57cが押されれば、エバポレータ温
度の低下に伴う吹出空気温度の低下を考慮して冷風バイ
パスドア開度θはθBR−30%となる(ステップ73
4参照)。上述の例をとれば、例風バイパス開度θ
20%に設定されることとなる。
さらに、吹出モードがバイレベルモード3に変わり、A
/C MAXでなければ冷風バイパスドア開度θ=θ
BR−25%に、A/C MAXであればθ=θBR−4
0%にそれぞれ設定されることとなる(ステップ72
2,724,726,728参照)。
尚、本実施例においては、バイレベルモード3またはバ
イレベルモード1もしくは2であって、A/C MAX
の場合のθBRからの補正開度として40%,25%,3
0%をそれぞれ用いたが、この開度に限定されるもので
はないことは勿論である。
(発明の効果) 以上述べたように、本発明によれば、冷風バイパス通路
を有する車両用空調装置にあって、吹出空気温度の変化
を招く多段制御のバイレベルモードの制御状態の変化等
を加味しつつ冷風バイパス量が調節されるようにしたの
で、バイレベルモードが多段に切り替えられても、従来
のように必要以上の冷風が吹出されて乗員の空調フィー
リングを損ねるということがなくなる。即ち、どのバイ
レベルモードにおいても日射時の吹出温度の変化が略同
様となり快適な日射補正が行なわれる。
また、日射のない状態においても、バイレベルモードの
変化に伴い冷風バイパスドア開度が補正されてバイレベ
ルモードの変化による吹出温度の変動が防止され、違和
感のない多段バイレベル切替を行なうことができる。
さらに、コンプレッサの制御状態をも考慮するようにし
ているので、例えば、熱負荷の大きさに応じてコンプレ
ッサのオンオフ制御を行なう自動空調状態から、手動ス
イッチによってエバポレータの温度が略凍結温度近傍と
なるまでコンプレッサを連続的に作動させるモードへの
切替を行なったような場合に、従来装置であれば吹出温
度が大きく変動してしまうのが防止され、乗員の空調フ
ィーリングの低下を招くことがないという効果を奏する
ものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る車両用空調装置の冷風バイパスド
ア制御装置の機能ブロック図、第2図は同上の装置が用
いられる車両用空調装置の実施例を示す構成図、第3図
は同上の車両用空調装置に用いられる可変容量式コンプ
レッサの一実施例を示す断面図、第4図(a)は本装置に
用いられる日射センサの構成を示す全体斜視図、第4図
(b)は同上の日射センサの取付状態を示す平面図、第5
図は本装置に用いられるマイクロコンピュータによる本
装置の主制御ルーチンを示すメインフローチャート、第
6図は冷風バイパスドア制御のサブルーチンフローチャ
ート、第7図は頭部総合信号と冷風バイパスドア基本開
度との関係を示す特性線図、第8図は頭部総合信号と冷
風バイパスドア副基本開度との関係を示す特性線図であ
る。 19……ベント吹出口、20……足元吹出口、29……
冷風バイパスダクト、30……冷風バイパスドア、47
……マイクロコンピュータ、100……バイレベルモード
制御手段、110……コンプレッサ制御手段、120……
冷風バイパス手段、130……バイパス量設定手段、1
40……第1の制御状態判定手段、150……第2の制
御状態判定手段、160……補正手段。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車室内の上方に開口するベント吹出口と車
    室内の足元近傍に開口する足元吹出口との双方から空調
    空気を吹出すバイレベルモード状態において、前記ベン
    ト吹出口と足元吹出口とからの吹出空気量の割合を変え
    るバイレベルモード制御手段と、 冷凍サイクルに用いられるコンプレッサの作動を制御す
    るコンプレッサ制御手段と、 主空調ダクトに配されるエバポレータ通過直後の空気を
    外部から入力される信号に応じた量だけ前記主空調ダク
    トをバイパスして前記ベント吹出口の手前に導く冷風バ
    イパス手段と、 前記冷風バイパス手段によるバイパス空気量を設定し、
    前記冷風バイパス手段に出力するバイパス量設定手段
    と、 前記バイレベルモード制御手段によるバイレベルモード
    を判定する第1の制御状態判定手段と、前記コンプレッ
    サ制御手段による前記コンプレッサの制御状態を判定す
    る第2の制御状態判定手段と、 前記第1の制御状態判定手段の判定結果と前記第2の制
    御状態判定手段の判定結果とに基づいて前記バイパス量
    設定手段で設定されるバイパス空気量を補正する補正手
    段とを具備したことを特徴とする車両用空調装置の冷風
    バイパスドア制御装置。
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