JPH06209736A - モノマークルクリンの製造方法及びモノマークルクリンを含有する味覚修飾剤 - Google Patents
モノマークルクリンの製造方法及びモノマークルクリンを含有する味覚修飾剤Info
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- JPH06209736A JPH06209736A JP5005230A JP523093A JPH06209736A JP H06209736 A JPH06209736 A JP H06209736A JP 5005230 A JP5005230 A JP 5005230A JP 523093 A JP523093 A JP 523093A JP H06209736 A JPH06209736 A JP H06209736A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 舌への吸着がよく味覚修飾活性や甘味活性が
強いモノマークルクリンの製造方法、並びに舌への吸着
がよく味覚修飾活性や甘味活性が強いモノマークルクリ
ンを含有する味覚修飾剤の提供。 【構成】 本発明のモノマークルクリンの製造方法は、
ダイマークルクリンをジスルフィド結合還元剤で処理す
ることを特徴とする。また、本発明の味覚修飾剤は、本
発明の製造方法により得られるモノマークルクリンを含
有する。
強いモノマークルクリンの製造方法、並びに舌への吸着
がよく味覚修飾活性や甘味活性が強いモノマークルクリ
ンを含有する味覚修飾剤の提供。 【構成】 本発明のモノマークルクリンの製造方法は、
ダイマークルクリンをジスルフィド結合還元剤で処理す
ることを特徴とする。また、本発明の味覚修飾剤は、本
発明の製造方法により得られるモノマークルクリンを含
有する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、味覚修飾活性及び甘味
活性(味覚修飾効果)の増強されたモノマークルクリン
の製造方法、及び該製造方法により得られるモノマーク
ルクリンを含有する味覚修飾剤に関するものである。
活性(味覚修飾効果)の増強されたモノマークルクリン
の製造方法、及び該製造方法により得られるモノマーク
ルクリンを含有する味覚修飾剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】本出願人は先に、蛋白質クルクリンを、
クルクリゴ・ラチフォリア(Curculigo latifolia)の果
実又はその乾燥物から0.01M以上の濃度の塩の水溶
液で抽出する方法を見い出している(特開平2−104
263号公報参照)。
クルクリゴ・ラチフォリア(Curculigo latifolia)の果
実又はその乾燥物から0.01M以上の濃度の塩の水溶
液で抽出する方法を見い出している(特開平2−104
263号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
2−104263号公報に記載の方法により得られる蛋
白質クルクリンは、舌への吸着効果が劣るものであっ
た。
2−104263号公報に記載の方法により得られる蛋
白質クルクリンは、舌への吸着効果が劣るものであっ
た。
【0004】また、本出願人は、クルクリン様物質から
なる味覚修飾物質を出願している(特願平3−2539
14号)が、このクルクリン様物質は、鎖内結合及び鎖
間結合により二量体(ダイマー)を形成しているもので
ある。
なる味覚修飾物質を出願している(特願平3−2539
14号)が、このクルクリン様物質は、鎖内結合及び鎖
間結合により二量体(ダイマー)を形成しているもので
ある。
【0005】従って、本発明の第1の目的は、舌への吸
着がよく味覚修飾活性や甘味活性が強いモノマークルク
リンの製造方法を提供することにある。また、本発明の
第2の目的は、舌への吸着がよく味覚修飾活性や甘味活
性が強いモノマークルクリンを含有する味覚修飾剤を提
供することにある。
着がよく味覚修飾活性や甘味活性が強いモノマークルク
リンの製造方法を提供することにある。また、本発明の
第2の目的は、舌への吸着がよく味覚修飾活性や甘味活
性が強いモノマークルクリンを含有する味覚修飾剤を提
供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成すべくクルクリンについて鋭意研究した結果、ク
ルクリンはモノマーの状態でも活性が存在し、さらにモ
ノマークルクリンが果実中等の天然に存在するダイマー
クルクリンに比べて味覚修飾活性や甘味活性が強いこと
を知見した。
を達成すべくクルクリンについて鋭意研究した結果、ク
ルクリンはモノマーの状態でも活性が存在し、さらにモ
ノマークルクリンが果実中等の天然に存在するダイマー
クルクリンに比べて味覚修飾活性や甘味活性が強いこと
を知見した。
【0007】本発明は、上記知見に基づきなされたもの
で、ダイマークルクリンをジスルフィド結合還元剤で処
理することを特徴とする味覚修飾効果の増強されたモノ
マークルクリンの製造方法を提供するものである。ま
た、本発明は、本発明の上記製造方法により得られるモ
ノマークルクリンを含有する味覚修飾剤を提供するもの
である。
で、ダイマークルクリンをジスルフィド結合還元剤で処
理することを特徴とする味覚修飾効果の増強されたモノ
マークルクリンの製造方法を提供するものである。ま
た、本発明は、本発明の上記製造方法により得られるモ
ノマークルクリンを含有する味覚修飾剤を提供するもの
である。
【0008】以下、先ず本発明のモノマークルクリンの
製造方法について詳述する。
製造方法について詳述する。
【0009】本発明において使用されるダイマークルク
リンとしては、クルクリゴ・ラチフォリアの果実又はそ
の処理物、並びにそれらから得られるダイマークルクリ
ン、さらにはクルクリン遺伝子を利用して生物学的手法
により得られたダイマークルクリンが挙げられる。
リンとしては、クルクリゴ・ラチフォリアの果実又はそ
の処理物、並びにそれらから得られるダイマークルクリ
ン、さらにはクルクリン遺伝子を利用して生物学的手法
により得られたダイマークルクリンが挙げられる。
【0010】上記果実又はその処理物としては、クルク
リゴ・ラチフォリアの果実の皮及び種にはダイマークル
クリンは含まれていないので、皮や種を除いたクルクリ
ゴ・ラチフォリアの生果実、乾燥もしくは凍結した果
実、又はこれらを粉砕もしくは破砕等の処理を行った処
理果実が挙げられる。
リゴ・ラチフォリアの果実の皮及び種にはダイマークル
クリンは含まれていないので、皮や種を除いたクルクリ
ゴ・ラチフォリアの生果実、乾燥もしくは凍結した果
実、又はこれらを粉砕もしくは破砕等の処理を行った処
理果実が挙げられる。
【0011】果実の乾燥方法は、陰干し、低温乾燥、凍
結乾燥、真空乾燥等、比較的低温域での乾燥が好ましい
が、特に制限されるものではない。また、果実の凍結方
法は、緩慢凍結、急速凍結、自己凍結等でよく、特に制
限されるものではない。また、粉砕又は破壊の方法も特
に制限されるものではない。
結乾燥、真空乾燥等、比較的低温域での乾燥が好ましい
が、特に制限されるものではない。また、果実の凍結方
法は、緩慢凍結、急速凍結、自己凍結等でよく、特に制
限されるものではない。また、粉砕又は破壊の方法も特
に制限されるものではない。
【0012】クルクリゴ・ラチフォリアの果実又はその
処理物から得られるダイマークルクリンとしては、該果
実又はその処理物から抽出されたクルクリン、例えば、
特開平2−104263号公報に記載された抽出方法に
より抽出されたクルクリン、即ち該果実又はその乾燥物
から0.01M以上の濃度の塩の水溶液で抽出されたク
ルクリン、あるいは特願平4−317533号に記載さ
れた抽出方法により抽出されたクルクリン、即ち該果実
又はその処理物に酸水溶液を加えその混合物のpHを3
以下として抽出されたクルクリンが挙げられるが、クル
クリンの抽出方法はこれらに制限されるものではない。
処理物から得られるダイマークルクリンとしては、該果
実又はその処理物から抽出されたクルクリン、例えば、
特開平2−104263号公報に記載された抽出方法に
より抽出されたクルクリン、即ち該果実又はその乾燥物
から0.01M以上の濃度の塩の水溶液で抽出されたク
ルクリン、あるいは特願平4−317533号に記載さ
れた抽出方法により抽出されたクルクリン、即ち該果実
又はその処理物に酸水溶液を加えその混合物のpHを3
以下として抽出されたクルクリンが挙げられるが、クル
クリンの抽出方法はこれらに制限されるものではない。
【0013】また、上記抽出方法により得られたダイマ
ークルクリンの精製程度は限定されないものである。即
ち、硫酸アンモニウム、硫酸ナトリウム、リン酸カリウ
ム、硫酸マグネシウム、クエン酸ナトリウム、塩化ナト
リウム等による塩析、メタノール、エタノール、イソプ
ロパノール、アセトン等の極性溶媒による溶媒沈殿、C
M−セファロース、アンバーライト、IRC−50等の
イオン交換クロマトグラフィー、さらにはセファデック
スG−100等の分子ふるいクロマトグラフィー等によ
るクロマトグラフィーによる公知の蛋白質精製方法によ
り精製されていてもよい。
ークルクリンの精製程度は限定されないものである。即
ち、硫酸アンモニウム、硫酸ナトリウム、リン酸カリウ
ム、硫酸マグネシウム、クエン酸ナトリウム、塩化ナト
リウム等による塩析、メタノール、エタノール、イソプ
ロパノール、アセトン等の極性溶媒による溶媒沈殿、C
M−セファロース、アンバーライト、IRC−50等の
イオン交換クロマトグラフィー、さらにはセファデック
スG−100等の分子ふるいクロマトグラフィー等によ
るクロマトグラフィーによる公知の蛋白質精製方法によ
り精製されていてもよい。
【0014】本発明においていう高純度ダイマークルク
リンとは、イオン交換クロマトグラフィー、分子ふるい
クロマトグラフィー及び塩析処理したものである。
リンとは、イオン交換クロマトグラフィー、分子ふるい
クロマトグラフィー及び塩析処理したものである。
【0015】而して、本発明の製造方法は、ジスルフィ
ド結合を有する上記ダイマークルクリンを還元剤で処理
することにより、モノマークルクリンを製造するもので
ある。ここで、本発明の還元剤処理とは、還元剤をダイ
マークルクリン分子中のチオール基に反応させて、ジス
ルフィド結合を切断する処理をいう。
ド結合を有する上記ダイマークルクリンを還元剤で処理
することにより、モノマークルクリンを製造するもので
ある。ここで、本発明の還元剤処理とは、還元剤をダイ
マークルクリン分子中のチオール基に反応させて、ジス
ルフィド結合を切断する処理をいう。
【0016】本発明に使用されるジスルフィド結合還元
剤としては、チオール基との交換が可能な還元剤であれ
ばよく、具体的には、ジチオトレイトール、ジチオエリ
スリトール、メルカプトエタノール、還元型グルタチオ
ン、システイン等が挙げられるが、特に味覚及び安全性
の点から還元型グルタチオン、システインが好ましい。
剤としては、チオール基との交換が可能な還元剤であれ
ばよく、具体的には、ジチオトレイトール、ジチオエリ
スリトール、メルカプトエタノール、還元型グルタチオ
ン、システイン等が挙げられるが、特に味覚及び安全性
の点から還元型グルタチオン、システインが好ましい。
【0017】上記還元剤は、ダイマークルクリンがモノ
マーに還元されるのに必要な量添加すればよい。例え
ば、ダイマークルクリン(高純度ダイマークルクリン含
量100μg/ml)に対して、還元型グルタチオンやシ
ステインでは、1mM以上、好ましくは15mM以上、
更に好ましくは50mM以上の濃度になるように添加す
ればよい。また、ジチオトレイトールでは、ダイマーク
ルクリン(高純度ダイマークルクリン含量100μg/
ml)に対して、0.25mM以上、好ましくは1mM以
上、更に好ましくは2mM以上の濃度になるように添加
すればよい。また、ジチオエリスリトール及びメルカプ
トエタノールでは、ジチオトレイトールと同様の量を添
加すればよい。
マーに還元されるのに必要な量添加すればよい。例え
ば、ダイマークルクリン(高純度ダイマークルクリン含
量100μg/ml)に対して、還元型グルタチオンやシ
ステインでは、1mM以上、好ましくは15mM以上、
更に好ましくは50mM以上の濃度になるように添加す
ればよい。また、ジチオトレイトールでは、ダイマーク
ルクリン(高純度ダイマークルクリン含量100μg/
ml)に対して、0.25mM以上、好ましくは1mM以
上、更に好ましくは2mM以上の濃度になるように添加
すればよい。また、ジチオエリスリトール及びメルカプ
トエタノールでは、ジチオトレイトールと同様の量を添
加すればよい。
【0018】但し、上記還元剤は、必ずしも好ましい味
覚を有するものではなく、また蛋白質の変成作用も持っ
ているので、使用する目的に応じて必要最低量使用する
のが好ましい。
覚を有するものではなく、また蛋白質の変成作用も持っ
ているので、使用する目的に応じて必要最低量使用する
のが好ましい。
【0019】また、ジスルフィド結合還元剤で処理する
際の処理温度は、室温又はダイマークルクリンやモノマ
ークルクリンが変成しない程度に加熱する温度、具体的
には20〜100℃でよく、また上記還元剤で処理する
際の反応時間は、割合速やかに還元するため、60℃以
上では1分間以内で充分であり、60℃未満では1分間
程度は必要であるが、反応時間が必要以上に長くても構
わない。
際の処理温度は、室温又はダイマークルクリンやモノマ
ークルクリンが変成しない程度に加熱する温度、具体的
には20〜100℃でよく、また上記還元剤で処理する
際の反応時間は、割合速やかに還元するため、60℃以
上では1分間以内で充分であり、60℃未満では1分間
程度は必要であるが、反応時間が必要以上に長くても構
わない。
【0020】得られたモノマークルクリンは、味覚修飾
剤として、また甘味蛋白質として好適に用いることがで
き、該モノマークルクリンの味覚修飾活性及び甘味活性
は、従来のダイマークルクリンに比較すると、同じ味覚
修飾活性及び甘味活性を得るための使用量を約1/1.
5〜1/5とすることができる。さらに、モノマークル
クリンは、ダイマークルクリンに比較して甘味の持続時
間が約1.5〜3倍長くなるものである。
剤として、また甘味蛋白質として好適に用いることがで
き、該モノマークルクリンの味覚修飾活性及び甘味活性
は、従来のダイマークルクリンに比較すると、同じ味覚
修飾活性及び甘味活性を得るための使用量を約1/1.
5〜1/5とすることができる。さらに、モノマークル
クリンは、ダイマークルクリンに比較して甘味の持続時
間が約1.5〜3倍長くなるものである。
【0021】次に、本発明の上記製造方法により得られ
るモノマークルクリンを含有する味覚修飾剤について説
明する。
るモノマークルクリンを含有する味覚修飾剤について説
明する。
【0022】本発明の味覚修飾剤は、モノマークルクリ
ンを、高純度ダイマークルクリンに換算して、好ましく
は0.02〜700ppm、より好ましくは0.2〜7
0ppm含有する。
ンを、高純度ダイマークルクリンに換算して、好ましく
は0.02〜700ppm、より好ましくは0.2〜7
0ppm含有する。
【0023】また、本発明の味覚修飾剤が含有するモノ
マークルクリンは、モノマークルクリン中の遊離のチオ
ール基を修飾して得られる安定化したモノマークルクリ
ンであってもよいものである。この際のモノマークルク
リンのチオール基の修飾に用いられる修飾剤としては、
一般的に蛋白質のチオール基の修飾に用いられるものが
挙げられる。具体的には、モノヨード酢酸(カルボキシ
メチル化)、ヨードアセトアミド(カルボキサミドメチ
ル化)、エチレンイミン(アミノエチル化)、2−ブロ
ムエチルアミン(アミノエチル化)、4−ビニルピリジ
ン(ピリジルエチル化)、アクリロニトリル(シアノエ
チル化)等が挙げられ、好ましくはヨードアセトアミド
が挙げられる。
マークルクリンは、モノマークルクリン中の遊離のチオ
ール基を修飾して得られる安定化したモノマークルクリ
ンであってもよいものである。この際のモノマークルク
リンのチオール基の修飾に用いられる修飾剤としては、
一般的に蛋白質のチオール基の修飾に用いられるものが
挙げられる。具体的には、モノヨード酢酸(カルボキシ
メチル化)、ヨードアセトアミド(カルボキサミドメチ
ル化)、エチレンイミン(アミノエチル化)、2−ブロ
ムエチルアミン(アミノエチル化)、4−ビニルピリジ
ン(ピリジルエチル化)、アクリロニトリル(シアノエ
チル化)等が挙げられ、好ましくはヨードアセトアミド
が挙げられる。
【0024】また、モノマークルクリン中の遊離のチオ
ール基を修飾する方法としては、上記チオール基の修飾
剤をSH基と反応させることにより行われる。
ール基を修飾する方法としては、上記チオール基の修飾
剤をSH基と反応させることにより行われる。
【0025】本発明の製造方法により得られるモノマー
クルクリン及び該モノマークルクリンを含有する本発明
の味覚修飾剤は、そのまま摂取してもよいし、食品、飲
料又は薬剤等に適宜配合して用いてもよい。食品、飲料
又は薬剤等に配合して使用される場合には、モノマーク
ルクリンの味覚修飾活性や甘味活性を参考にして、目
的、用途に応じて定めることができるが、高純度ダイマ
ークルクリンに換算して、0.02〜700ppm、特
に0.2〜70ppm含有させることが好ましい。
クルクリン及び該モノマークルクリンを含有する本発明
の味覚修飾剤は、そのまま摂取してもよいし、食品、飲
料又は薬剤等に適宜配合して用いてもよい。食品、飲料
又は薬剤等に配合して使用される場合には、モノマーク
ルクリンの味覚修飾活性や甘味活性を参考にして、目
的、用途に応じて定めることができるが、高純度ダイマ
ークルクリンに換算して、0.02〜700ppm、特
に0.2〜70ppm含有させることが好ましい。
【0026】また、本発明の製造方法により得られるモ
ノマークルクリン及び該モノマークルクリンを含有する
本発明の味覚修飾剤は、粉末状、溶液状、シート状、ス
プレー状又は乳化物状等に加工することができ、食品、
飲料又は薬剤等に配合して使用される場合には、それら
の性状に応じて加工すればよい。
ノマークルクリン及び該モノマークルクリンを含有する
本発明の味覚修飾剤は、粉末状、溶液状、シート状、ス
プレー状又は乳化物状等に加工することができ、食品、
飲料又は薬剤等に配合して使用される場合には、それら
の性状に応じて加工すればよい。
【0027】
【作用】本発明の製造方法により得られるモノマークル
クリン及び該モノマークルクリンを含有する本発明の味
覚修飾剤は、該モノマークルクリン若しくは該味覚修飾
剤を口中に含んだ後酸味物質若しくは水を食した場合、
又は該モノマークルクリン若しくは該味覚修飾剤を酸味
物質若しくは水と共に食した場合、舌の受容膜に作用し
て甘味を感じさせる効果を有している。また、上記モノ
マークルクリン又は上記味覚修飾剤を含む食品等を事前
に食しておけば、酸味物質又は水を食したときに甘味を
感じさせることもできる。
クリン及び該モノマークルクリンを含有する本発明の味
覚修飾剤は、該モノマークルクリン若しくは該味覚修飾
剤を口中に含んだ後酸味物質若しくは水を食した場合、
又は該モノマークルクリン若しくは該味覚修飾剤を酸味
物質若しくは水と共に食した場合、舌の受容膜に作用し
て甘味を感じさせる効果を有している。また、上記モノ
マークルクリン又は上記味覚修飾剤を含む食品等を事前
に食しておけば、酸味物質又は水を食したときに甘味を
感じさせることもできる。
【0028】
【実施例】次に、実施例を示し、本発明を具体的に説明
する。
する。
【0029】参考例1(ダイマークルクリンの調製) クルクリゴ・ラチフォリアの果肉30gをとり、これに
40mlの水を加えてホモジナイズし、遠心分離(12,
500rpm、60分間)した。この上清は褐色を示
し、味覚修飾活性はなかった。得られた沈渣に40mlの
水を加えてホモジナイズし、遠心分離(12,500r
pm、20分間)した。この上清は無色で、味覚修飾活
性はなかった。
40mlの水を加えてホモジナイズし、遠心分離(12,
500rpm、60分間)した。この上清は褐色を示
し、味覚修飾活性はなかった。得られた沈渣に40mlの
水を加えてホモジナイズし、遠心分離(12,500r
pm、20分間)した。この上清は無色で、味覚修飾活
性はなかった。
【0030】次に、得られた沈渣に40mlの0.5M塩
化ナトリウム溶液を加えてホモジナイズし、遠心分離
(30,000rpm、60分間)した。得られた上清
は無色で、味覚修飾活性を示す粗クルクリン(ダイマ
ー)抽出液が得られた。さらに、40mlの0.5M塩化
ナトリウム溶液による抽出操作を2回繰り返し、これら
3回分の抽出液を合わせた。
化ナトリウム溶液を加えてホモジナイズし、遠心分離
(30,000rpm、60分間)した。得られた上清
は無色で、味覚修飾活性を示す粗クルクリン(ダイマ
ー)抽出液が得られた。さらに、40mlの0.5M塩化
ナトリウム溶液による抽出操作を2回繰り返し、これら
3回分の抽出液を合わせた。
【0031】この粗クルクリン抽出液(3回分)に80
%飽和になるように硫酸アンモニウムを添加して活性物
質を析出させた。遠心分離(32,000rpm、60
分間)して得た沈澱を、10mlの水に溶解し、凍結乾燥
し、粗精製クルクリン(ダイマー)30.5mgを得た。
%飽和になるように硫酸アンモニウムを添加して活性物
質を析出させた。遠心分離(32,000rpm、60
分間)して得た沈澱を、10mlの水に溶解し、凍結乾燥
し、粗精製クルクリン(ダイマー)30.5mgを得た。
【0032】次に、粗精製クルクリンを100mlの10
mMリン酸緩衝液(pH6.8)に溶解し、CM−セフ
ァロースCL−6Bカラム(直径2.2cm×長さ18c
m、68ml、ファルマシアLKBバイオテクノロジー社
製)に流し吸着させた。続いて、0.01Mリン酸緩衝
液(pH6.8)で素通り画分を洗浄した後、塩化ナト
リウム溶液0〜1.0Mの直線濃度勾配溶出法でクルク
リンを溶出させた(流速5ml/時間、1分画5ml、全溶
出液量500ml)。溶出した蛋白質は280nmの吸収
によりモニターした。その結果、塩化ナトリウム濃度
0.4M付近に味覚修飾物質クルクリンを含む画分が溶
出した。
mMリン酸緩衝液(pH6.8)に溶解し、CM−セフ
ァロースCL−6Bカラム(直径2.2cm×長さ18c
m、68ml、ファルマシアLKBバイオテクノロジー社
製)に流し吸着させた。続いて、0.01Mリン酸緩衝
液(pH6.8)で素通り画分を洗浄した後、塩化ナト
リウム溶液0〜1.0Mの直線濃度勾配溶出法でクルク
リンを溶出させた(流速5ml/時間、1分画5ml、全溶
出液量500ml)。溶出した蛋白質は280nmの吸収
によりモニターした。その結果、塩化ナトリウム濃度
0.4M付近に味覚修飾物質クルクリンを含む画分が溶
出した。
【0033】このクルクリンを含む画分を、80%飽和
になるように硫酸アンモニウムを加え、活性物質を析出
させた。これを遠心分離(32,000rpm、60分
間)して得た沈殿を、1.5mlの0.01Mリン酸緩衝
液(pH6.8)に溶解した。この濃縮液をセファデッ
クス(ファルマシアLKBバイオテクノロジー社製)G
−100カラム(直径1.6cm×長さ58cm、160m
l)を用い0.5M塩化ナトリウムを含む0.01Mリ
ン酸緩衝液(pH6.8)により分離した(流速8.4
ml/時間、1分画2.8ml、全溶出量182ml)。蛋白
質は280nmの吸収によりモニターした。その結果、
味覚修飾物質クルクリンのピークが溶出した。
になるように硫酸アンモニウムを加え、活性物質を析出
させた。これを遠心分離(32,000rpm、60分
間)して得た沈殿を、1.5mlの0.01Mリン酸緩衝
液(pH6.8)に溶解した。この濃縮液をセファデッ
クス(ファルマシアLKBバイオテクノロジー社製)G
−100カラム(直径1.6cm×長さ58cm、160m
l)を用い0.5M塩化ナトリウムを含む0.01Mリ
ン酸緩衝液(pH6.8)により分離した(流速8.4
ml/時間、1分画2.8ml、全溶出量182ml)。蛋白
質は280nmの吸収によりモニターした。その結果、
味覚修飾物質クルクリンのピークが溶出した。
【0034】このピークの画分を、80%飽和になるよ
うに硫酸アンモニウムを加え、活性物質を析出させた。
これを遠心分離(32,000rpm、60分間)して
得た沈殿を、1.5mlの2M酢酸アンモニウム溶液に溶
解した。この溶液を、2M酢酸アンモニウム溶液で平衡
化したセファデックスG−25(9.1ml)カラムで処
理後、凍結乾燥することにより高純度ダイマークルクリ
ン8.6mgが得られた。
うに硫酸アンモニウムを加え、活性物質を析出させた。
これを遠心分離(32,000rpm、60分間)して
得た沈殿を、1.5mlの2M酢酸アンモニウム溶液に溶
解した。この溶液を、2M酢酸アンモニウム溶液で平衡
化したセファデックスG−25(9.1ml)カラムで処
理後、凍結乾燥することにより高純度ダイマークルクリ
ン8.6mgが得られた。
【0035】続いて、得られた高純度ダイマークルクリ
ンの分子量を電気泳動により分析した。即ち、上記で得
られた高純度ダイマークルクリンを、0.1mg/ml濃度
の試料溶液として、電気泳動用試料溶液を調製した。こ
の電気泳動用試料溶液は、それぞれ10μlずつレムリ
の方法(Laemmli, U. K., Nature, 227, 680,1970)に
従って、ポリアクリルアミドゲル電気泳動を行った。電
気泳動の終わったゲルをクマシー・ブリリアント・ブル
ー R−250を用いて染色し、脱色後、マーカー蛋白
質と試料の移動度を比較することにより分子量を定量し
た。この結果、上記高純度ダイマークルクリンの分子量
は23,800であった。
ンの分子量を電気泳動により分析した。即ち、上記で得
られた高純度ダイマークルクリンを、0.1mg/ml濃度
の試料溶液として、電気泳動用試料溶液を調製した。こ
の電気泳動用試料溶液は、それぞれ10μlずつレムリ
の方法(Laemmli, U. K., Nature, 227, 680,1970)に
従って、ポリアクリルアミドゲル電気泳動を行った。電
気泳動の終わったゲルをクマシー・ブリリアント・ブル
ー R−250を用いて染色し、脱色後、マーカー蛋白
質と試料の移動度を比較することにより分子量を定量し
た。この結果、上記高純度ダイマークルクリンの分子量
は23,800であった。
【0036】実施例1(還元型グルタチオンによる処
理) 参考例1で調製した高純度ダイマークルクリン2.5mg
を62.5mM還元型グルタチオン溶液2.5mlに溶解
して室温で10分間放置し、還元剤処理クルクリン溶液
を調製した。
理) 参考例1で調製した高純度ダイマークルクリン2.5mg
を62.5mM還元型グルタチオン溶液2.5mlに溶解
して室温で10分間放置し、還元剤処理クルクリン溶液
を調製した。
【0037】該還元剤処理クルクリン溶液中のクルクリ
ンがモノマークルクリンであることを確認するために、
この溶液30μlをミクロ遠心チューブ(1.5ml容)
にとり、これに2.5%ソディウムドデシルサルフェイ
ト、25%グリセロール及び25ppmブロムフェノー
ルブルーを含むトリス塩酸緩衝液(pH6.8)20μ
lを加えて攪拌し電気泳動試料を調製した。この試料2
μlについて、参考例1の方法と同様にして分析したと
ころ、分子量13,800の位置にバンドが確認され
た。
ンがモノマークルクリンであることを確認するために、
この溶液30μlをミクロ遠心チューブ(1.5ml容)
にとり、これに2.5%ソディウムドデシルサルフェイ
ト、25%グリセロール及び25ppmブロムフェノー
ルブルーを含むトリス塩酸緩衝液(pH6.8)20μ
lを加えて攪拌し電気泳動試料を調製した。この試料2
μlについて、参考例1の方法と同様にして分析したと
ころ、分子量13,800の位置にバンドが確認され
た。
【0038】また、上記還元剤処理クルクリン溶液20
0μlを50mMリン酸緩衝液(pH6.0)で3mlに
希釈し口中に含んで味覚修飾活性の測定を行ったとこ
ろ、甘味度は0.34Mのショ糖溶液に相当する甘さで
あり、またこの甘さは約1時間半持続した。
0μlを50mMリン酸緩衝液(pH6.0)で3mlに
希釈し口中に含んで味覚修飾活性の測定を行ったとこ
ろ、甘味度は0.34Mのショ糖溶液に相当する甘さで
あり、またこの甘さは約1時間半持続した。
【0039】比較例1 実施例1で用いた62.5mM還元型グルタチオン溶液
2.5mlに替えて、リン酸水溶液(pH2.5)2.5
mlを用いる以外は実施例1と同様に行い、リン酸水溶液
処理クルクリン溶液を調製した。
2.5mlに替えて、リン酸水溶液(pH2.5)2.5
mlを用いる以外は実施例1と同様に行い、リン酸水溶液
処理クルクリン溶液を調製した。
【0040】該リン酸水溶液処理クルクリン溶液中のク
ルクリンについて、分子量測定を実施例1と同様に行っ
たところ、分子量は23,800であり、モノマークル
クリンは得られていなかった。
ルクリンについて、分子量測定を実施例1と同様に行っ
たところ、分子量は23,800であり、モノマークル
クリンは得られていなかった。
【0041】また、上記リン酸水溶液処理クルクリン溶
液について、実施例1と同様にして味覚修飾活性の測定
を行ったところ、甘味度は0.27Mのショ糖溶液に相
当する甘さであり、またこの甘さは約30分間持続し
た。
液について、実施例1と同様にして味覚修飾活性の測定
を行ったところ、甘味度は0.27Mのショ糖溶液に相
当する甘さであり、またこの甘さは約30分間持続し
た。
【0042】試験例1(モノマークルクリンの味覚修飾
活性の測定方法) 実施例1により得られた還元剤処理クルクリン溶液(5
0mMリン酸緩衝液、pH6.0)3mlを3分間口に含
んだ後軽く口をすすいだ。次に、0.1Mクエン酸溶液
3mlを味わい、このとき感じた甘さをショ糖の甘さ(シ
ョ糖のモル濃度)に換算し、味覚修飾活性(甘味度)と
した。ただし、甘味活性の測定は個人差や測定のばらつ
きが認められるため、10人のパネラーの平均値を甘味
度とした。その結果は下記〔表1〕に示した通りであ
る。比較例1により得られたリン酸水溶液処理クルクリ
ン溶液についても、同様のテストを行い、その結果を下
記〔表1〕に示した。下記〔表1〕に示す結果から明ら
かな通り、モノマークルクリンは、ダイマークルクリン
に比べて同じ甘味度となる場合の使用量が1/2以下で
あった。
活性の測定方法) 実施例1により得られた還元剤処理クルクリン溶液(5
0mMリン酸緩衝液、pH6.0)3mlを3分間口に含
んだ後軽く口をすすいだ。次に、0.1Mクエン酸溶液
3mlを味わい、このとき感じた甘さをショ糖の甘さ(シ
ョ糖のモル濃度)に換算し、味覚修飾活性(甘味度)と
した。ただし、甘味活性の測定は個人差や測定のばらつ
きが認められるため、10人のパネラーの平均値を甘味
度とした。その結果は下記〔表1〕に示した通りであ
る。比較例1により得られたリン酸水溶液処理クルクリ
ン溶液についても、同様のテストを行い、その結果を下
記〔表1〕に示した。下記〔表1〕に示す結果から明ら
かな通り、モノマークルクリンは、ダイマークルクリン
に比べて同じ甘味度となる場合の使用量が1/2以下で
あった。
【0043】
【表1】
【0044】実施例2(システインによる処理) 実施例1で用いた62.5mM還元型グルタチオン溶液
2.5mlに替えて、62.5mMシステイン溶液2.5
mlを用いる以外は実施例1と同様に行い、還元剤処理ク
ルクリン溶液を調製した。
2.5mlに替えて、62.5mMシステイン溶液2.5
mlを用いる以外は実施例1と同様に行い、還元剤処理ク
ルクリン溶液を調製した。
【0045】この還元剤処理クルクリン溶液の分子量測
定を実施例1と同様に行ったところ、分子量は13,8
00であった。即ち、該溶液中のクルクリンはモノマー
クルクリンであった。
定を実施例1と同様に行ったところ、分子量は13,8
00であった。即ち、該溶液中のクルクリンはモノマー
クルクリンであった。
【0046】また、上記還元剤処理クルクリン溶液につ
いて、実施例1と同様にして味覚修飾活性の測定を行っ
たところ、甘味度は0.33Mのショ糖溶液に相当する
甘さであり、またこの甘さは約1時間半持続した。
いて、実施例1と同様にして味覚修飾活性の測定を行っ
たところ、甘味度は0.33Mのショ糖溶液に相当する
甘さであり、またこの甘さは約1時間半持続した。
【0047】実施例3(2−メルカプトエタノールによ
る処理) 実施例1で用いた62.5mM還元型グルタチオン溶液
2.5mlに替えて、2mM2−メルカプトエタノール水
溶液2.5mlを用いる以外は実施例1と同様に行い、還
元剤処理クルクリン溶液を調製した。
る処理) 実施例1で用いた62.5mM還元型グルタチオン溶液
2.5mlに替えて、2mM2−メルカプトエタノール水
溶液2.5mlを用いる以外は実施例1と同様に行い、還
元剤処理クルクリン溶液を調製した。
【0048】この還元剤処理クルクリン溶液の分子量測
定を実施例1と同様に行ったところ、分子量は13,8
00であり、該溶液中のクルクリンはモノマークルクリ
ンであった。
定を実施例1と同様に行ったところ、分子量は13,8
00であり、該溶液中のクルクリンはモノマークルクリ
ンであった。
【0049】実施例4(ジチオトレイトールによる処
理) 実施例1で用いた62.5mM還元型グルタチオン溶液
2.5mlに替えて、2mMジチオトレイトール水溶液
2.5mlを用いる以外は実施例1と同様に行い、還元剤
処理クルクリン溶液を調製した。
理) 実施例1で用いた62.5mM還元型グルタチオン溶液
2.5mlに替えて、2mMジチオトレイトール水溶液
2.5mlを用いる以外は実施例1と同様に行い、還元剤
処理クルクリン溶液を調製した。
【0050】この還元剤処理クルクリン溶液の分子量測
定を実施例1と同様に行ったところ、分子量は13,8
00であり、該溶液中のクルクリンはモノマークルクリ
ンであった。
定を実施例1と同様に行ったところ、分子量は13,8
00であり、該溶液中のクルクリンはモノマークルクリ
ンであった。
【0051】比較例2〜4(還元力のある有機酸による
反応) 実施例1で用いた62.5mM還元型グルタチオン溶液
2.5mlに替えて、500mMのL−アスコルビン酸
2.5ml(比較例2)、500mMのDL−乳酸2.5
ml(比較例3)、500mMのDL−リンゴ酸2.5ml
(比較例4)を用いる以外は実施例1と同様に行い、還
元力のある有機酸処理クルクリン溶液を調製した。
反応) 実施例1で用いた62.5mM還元型グルタチオン溶液
2.5mlに替えて、500mMのL−アスコルビン酸
2.5ml(比較例2)、500mMのDL−乳酸2.5
ml(比較例3)、500mMのDL−リンゴ酸2.5ml
(比較例4)を用いる以外は実施例1と同様に行い、還
元力のある有機酸処理クルクリン溶液を調製した。
【0052】この還元力のある有機酸処理クルクリン溶
液の分子量測定を実施例1と同様に行ったところ、分子
量は23,800であり、この処理からはモノマークル
クリンは形成しなかった。
液の分子量測定を実施例1と同様に行ったところ、分子
量は23,800であり、この処理からはモノマークル
クリンは形成しなかった。
【0053】実施例5(チオール基の修飾) 実施例2と同様の方法で調製したモノマークルクリン溶
液2.5mlに、ヨードアセトアミド43mg(システイン
のモル数の1.5倍)を加えて室温で10分間チオール
基のカルボキサミドメチル化反応させた後、0℃で1時
間静置し、さらにカルボキサミドメチル化反応を進め
た。静置後、セファデクスG−25を用いて2M尿素及
び2mMEDTAを含む重炭酸アンモニウム緩衝液(p
H8.0)に溶媒を交換した。このチオール基修飾モノ
マークルクリン溶液の分子量測定を実施例1と同様に行
ったところ、分子量は13,800であった。
液2.5mlに、ヨードアセトアミド43mg(システイン
のモル数の1.5倍)を加えて室温で10分間チオール
基のカルボキサミドメチル化反応させた後、0℃で1時
間静置し、さらにカルボキサミドメチル化反応を進め
た。静置後、セファデクスG−25を用いて2M尿素及
び2mMEDTAを含む重炭酸アンモニウム緩衝液(p
H8.0)に溶媒を交換した。このチオール基修飾モノ
マークルクリン溶液の分子量測定を実施例1と同様に行
ったところ、分子量は13,800であった。
【0054】続いて、得られたチオール基修飾モノマー
クルクリン溶液2mlを、0.5M塩化ナトリウムを含む
0.05Mリン酸緩衝液(pH6.0)2リットルに対
して一晩透析を行った。得られた透析液を、参考例1と
同様にして分子量を分析したところ、モノマークルクリ
ンの分子量である13,800にバンドが確認され、チ
オール基を修飾したクルクリンは安定であることが確認
された。
クルクリン溶液2mlを、0.5M塩化ナトリウムを含む
0.05Mリン酸緩衝液(pH6.0)2リットルに対
して一晩透析を行った。得られた透析液を、参考例1と
同様にして分子量を分析したところ、モノマークルクリ
ンの分子量である13,800にバンドが確認され、チ
オール基を修飾したクルクリンは安定であることが確認
された。
【0055】実施例6(粗精製クルクリンのモノマー
化) 実施例1で使用した高純度ダイマークルクリン2.5mg
に替えて、参考例1で調製した粗精製クルクリン6.2
5mgを用いる以外は実施例1と同様に行なったところ、
分子量は13,800であり、モノマー粗精製クルクリ
ンが得られた。
化) 実施例1で使用した高純度ダイマークルクリン2.5mg
に替えて、参考例1で調製した粗精製クルクリン6.2
5mgを用いる以外は実施例1と同様に行なったところ、
分子量は13,800であり、モノマー粗精製クルクリ
ンが得られた。
【0056】このモノマー粗精製クルクリンについて、
実施例1と同様にして味覚修飾活性の測定を行ったとこ
ろ、甘味度は0.32Mのショ糖溶液に相当する甘さで
あり、またこの甘さは約1時間半持続した。
実施例1と同様にして味覚修飾活性の測定を行ったとこ
ろ、甘味度は0.32Mのショ糖溶液に相当する甘さで
あり、またこの甘さは約1時間半持続した。
【0057】比較例5 比較例1で用いた高純度ダイマークルクリン2.5mgに
替えて、参考例1で用いた粗精製クルクリン6.25mg
を用いる以外は比較例1と同様に行なったところ、分子
量は23,800であり、モノマー粗精製クルクリンが
得られなかった。
替えて、参考例1で用いた粗精製クルクリン6.25mg
を用いる以外は比較例1と同様に行なったところ、分子
量は23,800であり、モノマー粗精製クルクリンが
得られなかった。
【0058】このクルクリンについて、実施例1と同様
にして味覚修飾活性の測定を行ったところ、甘味度は
0.26Mのショ糖溶液に相当する甘さであり、またこ
の甘さは約30分間持続した。
にして味覚修飾活性の測定を行ったところ、甘味度は
0.26Mのショ糖溶液に相当する甘さであり、またこ
の甘さは約30分間持続した。
【0059】実施例7〜8及び比較例6〜7 レモン果汁7.5%、ゼラチン2%及び残部水からなる
配合のレモン果汁ゼリーを製造した。一方、7.5%レ
モン果汁に、実施例1(高純度クルクリン使用)及び実
施例6(粗精製クルクリン使用)で得られたモノマーク
ルクリン溶液(それぞれ実施例7、8)、比較例1(高
純度クルクリン使用)及び比較例5(粗精製クルクリン
使用)で得られたダイマークルクリン溶液(それぞれ比
較例6、7)をそれぞれ2%加え、クルクリン含有レモ
ン果汁をそれぞれ製造した。
配合のレモン果汁ゼリーを製造した。一方、7.5%レ
モン果汁に、実施例1(高純度クルクリン使用)及び実
施例6(粗精製クルクリン使用)で得られたモノマーク
ルクリン溶液(それぞれ実施例7、8)、比較例1(高
純度クルクリン使用)及び比較例5(粗精製クルクリン
使用)で得られたダイマークルクリン溶液(それぞれ比
較例6、7)をそれぞれ2%加え、クルクリン含有レモ
ン果汁をそれぞれ製造した。
【0060】次に、それぞれのクルクリン含有レモン果
汁を食した後に、上記レモン果汁ゼリーを食したとこ
ろ、実施例7のクルクリン含有レモン果汁(モノマー高
純度クルクリン溶液を使用)を食したときの方が、比較
例6のクルクリン含有レモン果汁(ダイマー高純度クル
クリン溶液を使用)を食したときの方よりも、レモン果
汁ゼリーに強い甘さを感じた。また、同様に、実施例8
のクルクリン含有レモン果汁(モノマー粗精製クルクリ
ン溶液を使用)を食したときの方が、比較例7のクルク
リン含有レモン果汁(ダイマー粗精製クルクリン溶液を
使用)を食したときの方よりも、レモン果汁ゼリーに強
い甘さを感じた。
汁を食した後に、上記レモン果汁ゼリーを食したとこ
ろ、実施例7のクルクリン含有レモン果汁(モノマー高
純度クルクリン溶液を使用)を食したときの方が、比較
例6のクルクリン含有レモン果汁(ダイマー高純度クル
クリン溶液を使用)を食したときの方よりも、レモン果
汁ゼリーに強い甘さを感じた。また、同様に、実施例8
のクルクリン含有レモン果汁(モノマー粗精製クルクリ
ン溶液を使用)を食したときの方が、比較例7のクルク
リン含有レモン果汁(ダイマー粗精製クルクリン溶液を
使用)を食したときの方よりも、レモン果汁ゼリーに強
い甘さを感じた。
【0061】実施例9 参考例1の0.5M塩化ナトリウム溶液による1回目の
抽出操作により得られた粗クルクリン溶液10mlに、3
20μlの2M還元型グルタチオン溶液を加える以外は
実施例1と同様に行って、還元剤処理クルクリン溶液を
調製した。
抽出操作により得られた粗クルクリン溶液10mlに、3
20μlの2M還元型グルタチオン溶液を加える以外は
実施例1と同様に行って、還元剤処理クルクリン溶液を
調製した。
【0062】この還元剤処理クルクリン溶液中のクルク
リンの分子量を確認するために、該還元剤処理クルクリ
ン溶液30μlをミクロ遠心チューブ(1.5ml容量)
にとり、これに2.5%ソディウムドデシルサルファイ
ト、25%グリセロール及び25ppmブロムフェノー
ルブルーを含むトリス塩酸緩衝液(pH6.8)20μ
lを加えて攪拌後、参考例1と同様の方法により分析し
た。その結果、13,800にバンドが確認され、モノ
マー粗クルクリン溶液が得られた。
リンの分子量を確認するために、該還元剤処理クルクリ
ン溶液30μlをミクロ遠心チューブ(1.5ml容量)
にとり、これに2.5%ソディウムドデシルサルファイ
ト、25%グリセロール及び25ppmブロムフェノー
ルブルーを含むトリス塩酸緩衝液(pH6.8)20μ
lを加えて攪拌後、参考例1と同様の方法により分析し
た。その結果、13,800にバンドが確認され、モノ
マー粗クルクリン溶液が得られた。
【0063】次に、上記により得られたモノマー粗クル
クリン溶液3mlを、実施例1と同様にして味覚修飾活性
の測定を行ったところ、甘味度は0.34Mのショ糖溶
液に相当する甘さであり、またこの甘さは約1時間半持
続した。
クリン溶液3mlを、実施例1と同様にして味覚修飾活性
の測定を行ったところ、甘味度は0.34Mのショ糖溶
液に相当する甘さであり、またこの甘さは約1時間半持
続した。
【0064】
【発明の効果】本発明の製造方法によれば、舌への吸着
がよく味覚修飾活性や甘味活性が強く、味覚修飾剤又は
甘味蛋白質として好適に用いられるモノマークルクリン
が得られる。また、本発明の味覚修飾剤は、舌への吸着
が良いため、少量でも味覚修飾活性の強いものである。
がよく味覚修飾活性や甘味活性が強く、味覚修飾剤又は
甘味蛋白質として好適に用いられるモノマークルクリン
が得られる。また、本発明の味覚修飾剤は、舌への吸着
が良いため、少量でも味覚修飾活性の強いものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 杉山 宏 東京都荒川区東尾久7丁目2番35号 旭電 化工業株式会社内 (72)発明者 河野 博繁 東京都荒川区東尾久7丁目2番35号 旭電 化工業株式会社内 (72)発明者 栗原 良枝 東京都世田谷区奥沢7−4−7
Claims (2)
- 【請求項1】 ダイマークルクリンをジスルフィド結合
還元剤で処理することを特徴とする味覚修飾効果の増強
されたモノマークルクリンの製造方法。 - 【請求項2】 請求項1記載の製造方法により得られる
モノマークルクリンを含有する味覚修飾剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5005230A JPH06209736A (ja) | 1993-01-14 | 1993-01-14 | モノマークルクリンの製造方法及びモノマークルクリンを含有する味覚修飾剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5005230A JPH06209736A (ja) | 1993-01-14 | 1993-01-14 | モノマークルクリンの製造方法及びモノマークルクリンを含有する味覚修飾剤 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06209736A true JPH06209736A (ja) | 1994-08-02 |
Family
ID=11605391
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5005230A Pending JPH06209736A (ja) | 1993-01-14 | 1993-01-14 | モノマークルクリンの製造方法及びモノマークルクリンを含有する味覚修飾剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06209736A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN112218544A (zh) * | 2018-06-07 | 2021-01-12 | 帝斯曼知识产权资产管理有限公司 | 肽酰基精氨酸脱亚氨酶用于获得改良的甜蛋白的用途 |
-
1993
- 1993-01-14 JP JP5005230A patent/JPH06209736A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN112218544A (zh) * | 2018-06-07 | 2021-01-12 | 帝斯曼知识产权资产管理有限公司 | 肽酰基精氨酸脱亚氨酶用于获得改良的甜蛋白的用途 |
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