JPH0621026U - カメラ - Google Patents
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- JPH0621026U JPH0621026U JP6365492U JP6365492U JPH0621026U JP H0621026 U JPH0621026 U JP H0621026U JP 6365492 U JP6365492 U JP 6365492U JP 6365492 U JP6365492 U JP 6365492U JP H0621026 U JPH0621026 U JP H0621026U
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 本考案のカメラ1は、撮影光学系2と、該撮
影光学系と独立するファインダー光学系4と、被写体ま
での距離を測定する測距手段と、被写体の輝度を測定す
る測光手段5とを有する。撮影光学系2は、レンズ21
およびシャッター22の前方に、対向する一対の平板3
1、32と、両平板の外縁部同士を液密に接続する伸縮
自在な接続部材33と、これらの内部に充填された光学
的に透明な液体34とで構成される可変頂角プリズム3
を有する。測距手段により得られた測距情報に基き、モ
ータ36を作動して可変頂角プリズム3の頂角を調整
し、ファインダー光学系4に対する撮影光学系2の画像
のずれを補正する。 【効果】 ファインダーの視野を変化させることなく、
撮影光学系とのパララックスを正確に補正する。
影光学系と独立するファインダー光学系4と、被写体ま
での距離を測定する測距手段と、被写体の輝度を測定す
る測光手段5とを有する。撮影光学系2は、レンズ21
およびシャッター22の前方に、対向する一対の平板3
1、32と、両平板の外縁部同士を液密に接続する伸縮
自在な接続部材33と、これらの内部に充填された光学
的に透明な液体34とで構成される可変頂角プリズム3
を有する。測距手段により得られた測距情報に基き、モ
ータ36を作動して可変頂角プリズム3の頂角を調整
し、ファインダー光学系4に対する撮影光学系2の画像
のずれを補正する。 【効果】 ファインダーの視野を変化させることなく、
撮影光学系とのパララックスを正確に補正する。
Description
【0001】
本考案は、例えばコンパクトカメラやビデオカメラのようなカメラに関する。
【0002】
一眼レフカメラでは、撮影光学系を介して得られる像をファインダーにて視認 することができるため、視認する像と実際に撮影される画像とのずれ、すなわち 視差は生じないが、例えば、コンパクトカメラやビデオカメラのような、撮影光 学系とファインダー光学系とが独立して設けられたカメラでは、両光学系が所定 距離離間して設置されていることから、ファインダーの視野と、実際に撮影され る画像とにずれ(パララックス)が生じる。この画像のずれは、被写体までの距 離が近いほど大きなものとなる。
【0003】 このような画像のずれを防止するため、ファインダー光学系の光路中に挿入、 退避可能なプリズムを設け、被写体までの距離が所定値以下であった場合には、 ファインダー光学系の光路中にこのプリズムを挿入してファインダーの視野を移 動し、撮影光学系の画像に一致させる構成のカメラが提案されている。
【0004】 しかしながら、このカメラでは、被写体までの距離が短い場合、ファインダー を覗いて一旦撮影する構図を決めた後に、レリーズ操作に伴ってファインダーの 視野が移動するため、カメラを動かして再度構図を調整しなければならず、シャ ッターチャンスを逃してしまう等の不都合があり、また、ファインダーの視野が 突然移動することにより不快感が生じるという欠点もある。
【0005】 さらに、このカメラでは、ファインダー光学系の光路中にプリズムが挿入され るか否かの2段階の視野の調整であるため、パララックスを被写体までの距離に 応じて精度良く補正することはできない。
【0006】 また、コンパクトカメラやビデオカメラでは、測光光学系もファインダー光学 系と独立して設けら、両光学系は、前記と同様に所定距離離間して設置されてい ることから、特に被写体までの距離が近くなると、測光光学系による測光領域が ファインダーの視野と一致しなくなり、適正な露出が得られなくなることがある 。
【0007】
本考案の目的は、ファインダーの視野を変化させることなく、撮影光学系、さ らには測光光学系とのパララックスを正確に補正することができるカメラを提供 することにある。
【0008】
このような目的は、下記(1)〜(6)の本考案により達成される。
【0009】 (1) 撮影光学系と、この撮影光学系と独立して設けられたファインダー光 学系と、被写体までの距離を測定する測距手段とを有するカメラであって、 前記撮影光学系は、対向する少なくとも一対の板間に光学的に透明で容易に変 形可能な物質を介挿し、駆動手段により前記両板のなす角度が変化し得る可変頂 角プリズムを有し、 前記測距手段により得られた測距情報に基づいて、前記可変頂角プリズムの前 記両板のなす角度を調整し、前記ファインダー光学系に対する撮影光学系の画像 のずれを補正することを特徴とするカメラ。
【0010】 (2) 前記可変頂角プリズムは、一対の板と、両板の外周部同士を液密に接 続する伸縮自在な接続部材と、前記両板および接続部材で囲まれる空間に充填さ れた光学的に透明な液体とを有し、駆動手段により少なくとも一方の前記板を偏 位させて両板のなす角度変化せしめるよう構成されている上記(1)に記載のカ メラ。
【0011】 (3) 被写体の輝度を測定する測光手段を有し、この測光手段は、前記撮影 光学系と独立した設けられた測光光学系と、この測光光学系に設けられ、対向す る少なくとも一対の板間に光学的に透明で容易に変形可能な物質を介挿し、駆動 手段により前記両板のなす角度が変化し得る可変頂角プリズムとを有し、 前記測距手段により得られた測距情報に基づいて、前記測光光学系における可 変頂角プリズムの前記両板のなす角度を調整し、前記ファインダー光学系に対す る測光光学系の光路のずれを補正する上記(1)または(2)に記載のカメラ。
【0012】 (4) 前記測光光学系に設けられた可変頂角プリズムは、一対の板と、両板 の外周部同士を液密に接続する伸縮自在な接続部材と、前記両板および接続部材 で囲まれる空間に充填された光学的に透明な液体とを有し、駆動手段により少な くとも一方の前記板を偏位させて両板のなす角度変化せしめるよう構成されてい る上記(3)に記載のカメラ。
【0013】 (5) 前記駆動手段は、モータと、このモータの回転軸に設置されたウォー ムギアと、前記板の外縁部に設置され、前記ウォームギアに噛合するラックとで 構成されるものである上記(1)ないし(4)のいずれかに記載のカメラ。
【0014】 (6) 前記可変頂角プリズムは、前記両板のなす角度が変化して、カメラに 加わる揺動または振動により生じる撮影画像のブレを相殺する機能を有する上記 (1)ないし(5)のいずれかに記載のカメラ。
【0015】
以下、本考案のカメラを添付図面に示す好適実施例に基づき詳細に説明する。 図1は、本考案のカメラをコンパクトカメラに適用した場合の構成例を示す正 面図、図2は、図1中のII−II線での断面図である。これらの図に示すように、 カメラ1は、自動焦点(以下「AF」という)カメラであり、撮影光学系2と、 ファインダー光学系4と、測光光学系および受光素子で構成される測光手段5と 、測距手段7と、制御手段8とを有する。以下、これらの各構成要素について順 次説明する。なお、説明の都合上、図2中の左側を前方、右側を後方と呼ぶ。
【0016】 撮影光学系2は、図2に示すように、鏡筒20内に、複数のレンズを組み合わ せてなるレンズ21と、これより前方に位置するシャッター22と、これより前 方に位置する可変頂角プリズム3とが設置された構成となっている。
【0017】 レンズ21は、撮影光学系2の光軸25方向に移動可能に設置され、後述する AFモータ10によりレンズ21のうちの全部または一部のレンズを光軸25方 向に移動にしてフォーカシングを行う。なお、このようなフォーカシングは、後 述する測距手段7により得られた測距情報、すなわち被写体までの距離に基づい て、制御手段8によりAFモータ10の駆動を制御し、合焦状態が得られるよう にレンズを移動することにより行う。また、レンズ21は、さらにズーミングを 可能とする構成であってもよい。
【0018】 シャッター22は、光の透過・遮断を行うシャッター機能とともに、受光光量 を調節する絞り機能を併有するもの(いわゆるレンズシャッター)である。撮影 時には、後述する測光手段5により得られた測光値に基づいて求められた露出値 から最適な絞り値およびシャッター速度が決定され、この条件でシャッター駆動 手段11によりシャッター22が作動する。なお、このシャッター22は、レン ズ21間やレンズ21の後方等に設置されていてもよい。
【0019】 シャッター22の前方に設置された可変頂角プリズム3は、対向する一対の板 間に光学的に透明で容易に変形可能な物質を介挿し、駆動手段により両板のなす 角度が変化するよう構成したものである。以下、図示の可変頂角プリズム3の構 成について詳細に説明する。
【0020】 可変頂角プリズム3は、対向する一対の平板31および32を有する。両平板 31および32の形状は、例えば、円形、矩形等が挙げられる。これらの平板3 1および32の外周部同士は、全周に渡って、伸縮自在な蛇腹状の接続部材33 により液密に連結されている。そして、両平板31、32および接続部材33で 囲まれる空間に、光学的に透明な液体34が充填されている。平板31、32や 接続部材33の構成材料、液体34の種類等については、後に詳述する。
【0021】 図示の可変頂角プリズム3において、後方側(光の出射側)の平板32は、例 えば弾性材料で構成される支持部材35により、鏡筒20内に光軸25と垂直に 固定されている。また、前方側(光の入射側)の平板31は、その外縁の一端部 が同様の支持部材35により鏡筒20の先端に固定され、この固定部と反対側の 端部には、支持部材35を介してラック38が取り付けられている。
【0022】 一方、鏡筒20の図中下部には、可変頂角プリズム3の頂角を変える駆動手段 であるモータ36が設置され、このモータ36の回転軸の先端には、前記ラック 38と噛合するウォームギア37が設置されている。なお、モータ36は、正逆 いずれの方向へも回転可能なものである。
【0023】 モータ36の回転によって、図3に示すように、平板31の下端部が光軸25 方向に移動して平板31が傾き、平板31の平板32に対する角度(プリズム3 の頂角)が変化する。これによりプリズム作用が生じて、平板31より前方の光 軸25’が図3中上方向に屈曲し、撮影光学系2の受光側、すなわちフィルムF 上での画像が所定量移動する。この画像の移動方向および移動量は、後述するフ ァインダー光学系における視野とのずれ(パララックス)を相殺するようなもの とされる。
【0024】 なお、駆動手段の構成は、図示のごときモータ36、ウォームギア37および ラック38で構成されるものに限らず、例えば、プランジャーの移動量が調整可 能なソレノイドやアクチュエーター等を用いてもよい。
【0025】 前記平板31および32は、光学的に透明なものであっても、また、例えばU Vフィルターのような光学フィルターとしての機能を有するものであってもよく 、その構成材料としては、例えば、ホウ珪酸ガラス(BK系)、クラウンガラス (SK系)または、SF系、BaSF系、LaSF系、LaK系等の各種光学ガ ラスや、その他これらと同等の機能を有するガラス(白板)等が挙げられる。
【0026】 前記接続部材33の構成材料としては、例えば、天然ゴム、イソプレンゴム、 ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、ニトリルゴム、クロロプレンゴム のようなジエン系ゴム、エチレン−プロピレンゴム、ブチルゴムのようなオレフ ィン系ゴム、エーテル系、ポリスルフィド系およびウレタン系の各種ゴム、フッ 素ゴム、シリコーンゴム等の各種ゴム材料や、ウレタン系、エステル系、アミド 系、オレフィン系、スチレン系、塩化ビニル系、フッ素系、アイオノマー系、イ ソプレン系等の各種熱可塑性エラストマー、あるいはそれらの混合物(アロイ) 等の弾性材料を用いることができる。
【0027】 前記液体34としては、例えば、水、アルコール、エチレングリコール、プロ ピレングリコール、グリセリン、四塩化炭素、クロロホルム、臭化エチレン等の ハロゲン化アルキル類、ギ酸、酢酸等の有機酸、酢酸メチル、酢酸エチル等のエ ステル類、エーテル、ケトン、低分子量ポリエーテル、低分子量ポリエステル、 芳香族化合物等の有機物液体、流動パラフィン、シリコーンオイル、ポリビニル アルコール等の粘性液体、またはこれらの2以上の混合液、あるいはこれらの液 体に固体を溶解した溶液等が挙げられる。
【0028】 なお、平板31、32および接続部材33の構成材料の選定にあたっては、使 用する液体34に対し不活性(例えば溶解、変質を生じないこと)なものを用い る必要がある。
【0029】 以上のような可変頂角プリズム3は、被写体までの距離に応じて生じるファイ ンダー光学系4に対する撮影光学系2の画像領域のずれ(パララックス)を補正 するために設けられるものであるが、本考案では、可変頂角プリズム3がパララ ックス補正の機能のみを有する場合に限らず、パララックス補正の機能とそれ以 外の機能、特に手ブレ等のカメラに加わる揺動または振動により生じる撮影画像 のブレを防止する機能(特開昭57−7416号公報、特開昭62−15381 6号公報、特開平2−13901号公報、特開平2−124516号公報等)と を併有するものであってもよい。
【0030】 この撮影画像のブレを防止する機能は、手ブレが生じると、図示しない加速度 センサーがこれを検知し、制御手段8が、その演算部において求めたモータ36 の駆動量に従って、モータ36を所定方向に回転し、カメラのブレを相殺するよ うに光軸25’(撮影画像領域)を移動するよう制御するものである。
【0031】 このように、1つの可変頂角プリズム3が複数の目的、機能を有するものであ れば、それらの目的、機能毎に複数の可変頂角プリズムを設ける必要がなく、部 品点数の増大によるカメラの大型化を抑制することができ、好ましい。
【0032】 撮影光学系2より図中上方には、撮影光学系2と所定距離離間してファインダ ー光学系4が設けられている。このファインダー光学系4は、複数のレンズを組 み合わせてなるレンズ41と、これより後方に位置し、カメラボディーに形成さ れた接眼部42とで構成されている。
【0033】 このファインダー光学系4における光軸45は、撮影光学系2における可変頂 角プリズム3より後方側の光軸25と平行となるように設定されている。 なお、撮影光学系2がズーミングを可能とする構成の場合、そのズーミングに 伴ってファインダー光学系4における視野の倍率を調整するために、レンズ41 は、そのうちの全部または一部のレンズが、図示しない駆動手段により光軸45 方向に移動可能なように構成される。
【0034】 図1に示すように、撮影光学系2およびファインダー光学系4のそれぞれから 所定距離離間した位置に測光手段5が設置されている。この測光手段5は、レン ズ51で構成される測光光学系50と、レンズ51を透過した光を受光する受光 素子52とで構成されている。受光素子52は、受光した光を光電変換し、受光 光量に応じた電圧を出力するものであり、例えばシリコンフォトダイオード(S PD)のような光電変換素子が好適に用いられる。受光素子52から出力された 電圧値に基き、後述する制御手段8において露出演算がなされる。
【0035】 測距手段7としては、赤外アクティブ方式による焦点位置検出機構(AF光学 ブロック)が用いられ、赤外線発光素子およびレンズよりなる発光部71と、被 写体からの反射赤外光を受光するポジションセンシティブデバイス(PSD)を 主とする受光部72とで構成されている。この場合、発光部71と受光部72と は、ファインダー光学系4を挟んで所定距離(基線長)離間して配置されている 。
【0036】 図4は、本考案のカメラの構成を示すブロック図である。同図に示すように、 カメラ1は、AF動作に関する制御、露出演算、モータ36の駆動制御、シャッ ター駆動手段11の制御、シーケンス制御、表示デバイス制御、フラッシュ回路 の制御、ワインドモータの駆動制御、セルフタイマーの制御等を行うマイクロコ ンピュータで構成された制御手段8を有している。この制御手段8には、前述し た測光手段5、測距手段7、モータ36、以下に説明するU−θデータテーブル 9、AFモータ10、シャッター駆動手段11が、それぞれ電気的に接続されて いる。
【0037】 U−θデータテーブル9には、以下のような可変頂角プリズム3の頂角θ1 と カメラのファインダー光学系4から被写体までの距離Uとを関連付けるデータが テーブル化されて記憶されている。すなわち、距離Uと頂角θ1 との関係は、撮 影光学系2とファインダー光学系4との離間距離(両光学系の中心間距離)をL 1 とし(図1参照)、可変頂角プリズム3全体の屈折率nを1.5とすると、可 変頂角プリズム3より後方の光軸25と前方の光軸25’とのなす角がθ1 /2 であることから、下記数1で示すものとなる。
【0038】
【数1】
【0039】 この式に従って、例えばL1 =30mmのカメラにおける距離Uと頂角θ1 との 関係を求め、複数の代表的な距離Uについて示すと、下記表1の通りとなり、ま た、L1 =50mmのカメラにおいては、同様に下記表2の通りとなる。L1 の値 は、そのカメラに固有のものであり、そのL1 におけるUとθ1 との関係をU− θデータテーブル9とする。
【0040】
【表1】
【0041】
【表2】
【0042】 測距手段7により被写体までの距離が検出され、制御手段8に入力されると、 制御手段8がU−θデータテーブル9にアクセスし、検出された距離に等しいか または近似する距離Uに関するデータをU−θデータテーブル9から選択し、こ れよりθ1 値を決定する。そして、制御手段8は、可変頂角プリズム3の頂角が このθ1 値となるようにモータ36の回転方向および回転量を制御し、可変頂角 プリズム3の頂角を調節する。
【0043】 AFモータ10は、前記撮影光学系2のレンズ21を光軸25方向に移動する 駆動源であり、制御手段8から出力される信号により、合焦状態が得られるよう にその駆動が制御される。 シャッター駆動手段11は、シャッター22における絞り込み動作の制御、シ ャッターの開閉制御等を行うものである。
【0044】 以下、図示のカメラ1による撮影方法の一例を、図5のフローチャートに従っ て説明する。 図5に示すように、2段階レリーズスイッチにおける1段階目のレリーズスイ ッチ(SW1 )がオンされると(ステップ100)、測距手段7により測距を行 い、さらに制御手段8により演算を行う(ステップ101)。
【0045】 次に、前記ステップ101により得られた被写体までの距離に相当するデータ をU−θデータテーブル9から読み出し(ステップ102)、可変頂角プリズム 3の頂角θ1 を決定する(ステップ103)。
【0046】 そして、制御手段8により制御しつつモータ36を作動して、撮影光学系2に 設置された可変頂角プリズム3の頂角を前記で決定された頂角θ1 とする(ステ ップ104)。これにより、ファインダー光学系4の視野(ファインダー内に表 示された撮影領域を示す枠も含む)は変化することなくそのままの状態で、撮影 光学系2における画像領域が移動してファインダー光学系4の視野と一致するか またはこれに包含され、両光学系2、4のパララックスが補正される。
【0047】 次に、測光手段5により測光を行い、制御手段8により露出演算を行う(ステ ップ105)。この演算結果に基づいて、シャッター駆動手段11が制御される 。 レリーズ動作の待機を行い(ステップ106)、2段階目のレリーズスイッチ (SW2 )がオンされたか否かを判断する(ステップ107)。
【0048】 SW2 がオンでない場合には、前記ステップ101の前に戻る。 SW2 がオンである場合には、前記ステップ101により得られた被写体まで の距離に基づき、AFモータ10を駆動してレンズ21を移動し、合焦状態を得 る(ステップ108)。
【0049】 その後、シャッター駆動手段11によりシャッター22を作動し、撮影を行う 。(ステップ109) 撮影の後、図示しないワインドモータを駆動して、フィルムFの巻き上げを行 う(ステップ110)。
【0050】 図6は、本考案のカメラの他の構成例を示す断面側面図、図7は、図6に示す カメラのブロック図である。これらの図に示すように、カメラ1’は、撮影光学 系2と、ファインダー光学系4と、測光手段5’と、測距手段7と、制御手段8 とを有する。これらの構成要素のうち、測光手段5’以外は前記カメラ1と同様 であるため、その説明を省略する。なお、説明の都合上、図6中の左側を前方、 右側を後方と呼ぶ。
【0051】 図6に示すように、撮影光学系2およびファインダー光学系4のそれぞれから 所定距離離間した位置に測光手段5’が設置されている。この測光手段5’は、 レンズ51と、これより前方に位置する可変頂角プリズム6とで構成される測光 光学系50’と、レンズ51より後方側に設置され、レンズ51を透過した光を 受光する受光素子52とで構成されている。レンズ51および受光素子52につ いては、前記と同様である。
【0052】 可変頂角プリズム6は、対向する一対の平板61および62を有する。両平板 61および62の形状は、例えば、円形、矩形等が挙げられる。これらの平板6 1および62の外周部同士は、全周に渡って、伸縮自在な蛇腹状の接続部材63 により液密に連結されている。そして、両平板61、62および接続部材63で 囲まれる空間に、光学的に透明な液体64が充填されている。平板61、62や 接続部材63の構成材料、液体64の種類等については、前記可変頂角プリズム 3におけるものと同様である。
【0053】 図示の可変頂角プリズム6において、後方側(光の出射側)の平板62は、例 えば弾性材料で構成される支持部材65により、鏡筒53内に光軸55と垂直に 固定されている。また、前方側(光の入射側)の平板61は、その外縁の一端部 が同様の支持部材65により鏡筒53の先端に固定され、この固定部と反対側の 端部には、支持部材65を介してラック68が取り付けられている。
【0054】 なお、図6中では、理解を容易にするために、ラック68が平板61の図中下 部に示されているが、実際には、ラック68は、ファインダー光学系4の光軸4 5と測光光学系50’の光軸55とを結ぶ線分13(図1参照)の延長線上の位 置に設置される。
【0055】 一方、鏡筒53の図中下部には、可変頂角プリズム6の頂角を変える駆動手段 であるモータ66が設置され、このモータ66の回転軸の先端には、前記ラック 68と噛合するウォームギア67が設置されている。なお、モータ66は、正逆 いずれの方向へも回転可能なものである。
【0056】 モータ66の回転によって、平板61の下端部が光軸55方向に移動して平板 61が傾き、平板61の平板62に対する角度(プリズム6の頂角)が変化する 。これによりプリズム作用が生じて、平板61より前方の光軸が図6中上方向に 屈曲し、測光手段5’における測光領域が所定量移動する。この測光領域の移動 方向および移動量は、ファインダー光学系4における視野とのずれ(パララック ス)を相殺するようなものとされる。
【0057】 なお、駆動手段の構成は、図示のごときモータ66、ウォームギア67および ラック68で構成されるものに限らず、例えば、プランジャーの移動量が調整可 能なソレノイドやアクチュエーター等を用いてもよい。
【0058】 図7のブロック図に示すように、カメラ1’は、前記と同様の制御手段8を有 し、この制御手段8には、測光手段5’の受光素子52、モータ66、測距手段 7、U−θデータテーブル9’、AFモータ10およびシャッター駆動手段11 が、それぞれ電気的に接続されている。
【0059】 U−θデータテーブル9’には、前述した撮影光学系2の可変頂角プリズム3 に関する頂角θ1 と被写体までの距離Uとを関連付けるデータがテーブル化され て記憶されているとともに、以下のような可変頂角プリズム6の頂角θ2 と距離 Uとを関連付けるデータがテーブル化されて記憶されている。すなわち、距離U と頂角θ2 との関係は、測光光学系50’とファインダー光学系4との離間距離 (両光学系の中心間距離)をL2 とし(図1参照)、可変頂角プリズム6全体の 屈折率nを1.5とすると、可変頂角プリズム6より後方の光軸55と前方の光 軸55とのなす角がθ2 /2であることから、下記数2で示すものとなる。
【0060】
【数2】
【0061】 この式に従って、例えばL2 =30mmのカメラにおける距離Uと頂角θ2 との 関係を求め、複数の代表的な距離Uについて示すと、前記表1と同様となり、ま た、L2 =50mmのカメラにおいては、前記表2と同様となる。L2 の値は、そ のカメラに固有のものであり、そのL2 におけるUとθ2 との関係をU−θデー タテーブル9’とする。
【0062】 測距手段7により被写体までの距離が検出され、制御手段8に入力されると、 制御手段8がU−θデータテーブル9’にアクセスし、検出された距離に等しい かまたは近似する距離Uに関するデータをU−θデータテーブル9’から選択し 、これよりθ1 およびθ2 値を決定する。そして、制御手段8は、可変頂角プリ ズム3および6の頂角がそれぞれθ1 およびθ2 となるようにモータ36および 66の回転方向および回転量を制御し、可変頂角プリズム3および6の頂角をそ れぞれ調節する。
【0063】 図7中のAFモータ10およびシャッター駆動手段11については、前記カメ ラ1と同様である。
【0064】 以下、図示のカメラ1’による撮影方法の一例を、図8のフローチャートに従 って説明する。 図8に示すように、2段階レリーズスイッチにおける1段階目のレリーズスイ ッチ(SW1 )がオンされると(ステップ100)、測距手段7により測距を行 い、さらに制御手段8により演算を行う(ステップ101)。
【0065】 次に、前記ステップ101により得られた被写体までの距離に相当するデータ をU−θデータテーブル9’から読み出し(ステップ102)、可変頂角プリズ ム3の頂角θ1 と、可変頂角プリズム6の頂角θ2 をそれぞれ決定する(ステッ プ103および203)。
【0066】 制御手段8により制御しつつモータ36を作動して、撮影光学系2に設置され た可変頂角プリズム3の頂角を前記で決定された頂角θ1 とする(ステップ10 4)。これにより、ファインダー光学系4の視野は変化することなくそのままの 状態で、撮影光学系2における画像領域が移動してファインダー光学系4の視野 と一致するかまたはこれに包含され、両光学系2、4のパララックスが補正され る。
【0067】 また、制御手段8により制御しつつモータ66を作動して、測光光学系50’ に設置された可変頂角プリズム6の頂角を前記で決定された頂角θ2 とする(ス テップ204)。これにより、ファインダー光学系4の視野は変化することなく そのままの状態で、測光光学系50’における入射光の光路の方向、すなわち測 光領域が移動してファインダー光学系4の視野と一致するかまたはこれに包含さ れ、両光学系50’、4のパララックスが補正される。
【0068】 次に、測光手段5’により測光を行い、制御手段8により露出演算を行う(ス テップ105)。この演算結果に基づいて、シャッター駆動手段11が制御され る。前述したように、可変頂角プリズム6の作用により、測光光学系50’にお ける測光領域は、ファインダー光学系4の視野および撮影光学系2の画像領域と 一致しているため、より適正な露出が得られ、すなわち、より適正な絞りおよび シャッター速度で撮影することができる。 以後、前記と同様、ステップ106〜110を順次実行する。
【0069】 以上、本考案のカメラを、図示の構成例について説明したが、本考案はこれら に限定されるものではない。例えば、可変頂角プリズム3、6の対向する板は、 前記平板に限らず、湾曲板やレンズの機能を有するものであってもよい。
【0070】 また、可変頂角プリズムにおいて、対向する板間に介挿される光学的に透明で 容易に変形可能な物質は、前記液体34、64に限らず、例えば、シリコーンゴ ムのような透明な弾性体等の固体であってもよい。
【0071】 なお、図示の構成例では、可変頂角プリズム3の頂角を調整するに際し、光の 入射側の平板31を偏位させているが、光の出射側の平板32を偏位させてもよ く、また、平板31、32の双方を偏位させてもよい。このことは、可変頂角プ リズム6についても同様である。
【0072】 また、図示の構成例では、撮影光学系2、測光光学系50’において、可変頂 角プリズム3、6は、最も前方に設置されているが、撮影光学系2および測光光 学系50’のそれぞれにおける可変頂角プリズム3および6の位置関係は、これ に限定されない。
【0073】
以上述べたように、本考案のカメラによれば、ファインダーにおける視野に変 化を生じることなく、ファインダーの視野に対する撮影光学系における画像領域 のずれを補正することができる。その結果、視野の急激な変化による不快感や構 図の際調整による手間を伴うことなく、ファインダーで見た通りの画像を撮影す ることができる。
【0074】 さらに、ファインダーの視野に対する測光光学系における測光領域のずれをも 補正することができるので、より適正な露出で撮影することができる。 また、これらの補正は、測距手段により得られた被写体までの距離に対応して 行われるため、より正確な補正が可能となる。
【図1】本考案のカメラの構成例を示す正面図である。
【図2】図1中のII−II線での断面図である。
【図3】図2に示す可変頂角プリズムにおいて、一方の
平板が偏位した状態を示す断面側面図である。
平板が偏位した状態を示す断面側面図である。
【図4】本考案のカメラの構成を示すブロック図であ
る。
る。
【図5】本考案のカメラによる撮影方法の一例を示すフ
ローチャートである。
ローチャートである。
【図6】本考案のカメラの他の構成例を示す断面側面図
である。
である。
【図7】図6に示すカメラの構成を示すブロック図であ
る。
る。
【図8】本考案のカメラによる撮影方法の他の例を示す
フローチャートである。
フローチャートである。
1、1’ カメラ 2 撮影光学系 20 鏡筒 21 レンズ 22 シャッター 25、25’ 光軸 3 可変頂角プリズム 31、32 平板 33 接続部材 34 液体 35 支持部材 36 モータ 37 ウォームギア 38 ラック 4 ファインダー光学系 41 レンズ 42 接眼部 45 光軸 5、5’ 測光手段 50、50’ 測光光学系 51 レンズ 52 受光素子 53 鏡筒 55 光軸 6 可変頂角プリズム 61、62 平板 63 接続部材 64 液体 65 支持部材 66 モータ 67 ウォームギア 68 ラック 7 測距手段 71 発光部 72 受光部 8 制御手段 9、9’ U−θデータテーブル 10 AFモータ 11 シャッター駆動手段 13 線分 100〜110 ステップ 203、204 ステップ F フィルム
Claims (6)
- 【請求項1】 撮影光学系と、この撮影光学系と独立し
て設けられたファインダー光学系と、被写体までの距離
を測定する測距手段とを有するカメラであって、 前記撮影光学系は、対向する少なくとも一対の板間に光
学的に透明で容易に変形可能な物質を介挿し、駆動手段
により前記両板のなす角度が変化し得る可変頂角プリズ
ムを有し、 前記測距手段により得られた測距情報に基づいて、前記
可変頂角プリズムの前記両板のなす角度を調整し、前記
ファインダー光学系に対する撮影光学系の画像のずれを
補正することを特徴とするカメラ。 - 【請求項2】 前記可変頂角プリズムは、一対の板と、
両板の外周部同士を液密に接続する伸縮自在な接続部材
と、前記両板および接続部材で囲まれる空間に充填され
た光学的に透明な液体とを有し、駆動手段により少なく
とも一方の前記板を偏位させて両板のなす角度変化せし
めるよう構成されている請求項1に記載のカメラ。 - 【請求項3】 被写体の輝度を測定する測光手段を有
し、この測光手段は、前記撮影光学系と独立した設けら
れた測光光学系と、この測光光学系に設けられ、対向す
る少なくとも一対の板間に光学的に透明で容易に変形可
能な物質を介挿し、駆動手段により前記両板のなす角度
が変化し得る可変頂角プリズムとを有し、 前記測距手段により得られた測距情報に基づいて、前記
測光光学系における可変頂角プリズムの前記両板のなす
角度を調整し、前記ファインダー光学系に対する測光光
学系の光路のずれを補正する請求項1または2に記載の
カメラ。 - 【請求項4】 前記測光光学系に設けられた可変頂角プ
リズムは、一対の板と、両板の外周部同士を液密に接続
する伸縮自在な接続部材と、前記両板および接続部材で
囲まれる空間に充填された光学的に透明な液体とを有
し、駆動手段により少なくとも一方の前記板を偏位させ
て両板のなす角度変化せしめるよう構成されている請求
項3に記載のカメラ。 - 【請求項5】 前記駆動手段は、モータと、このモータ
の回転軸に設置されたウォームギアと、前記板の外縁部
に設置され、前記ウォームギアに噛合するラックとで構
成されるものである請求項1ないし4のいずれかに記載
のカメラ。 - 【請求項6】 前記可変頂角プリズムは、前記両板のな
す角度が変化して、カメラに加わる揺動または振動によ
り生じる撮影画像のブレを相殺する機能を有する請求項
1ないし5のいずれかに記載のカメラ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6365492U JPH0621026U (ja) | 1992-08-19 | 1992-08-19 | カメラ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6365492U JPH0621026U (ja) | 1992-08-19 | 1992-08-19 | カメラ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0621026U true JPH0621026U (ja) | 1994-03-18 |
Family
ID=13235555
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6365492U Pending JPH0621026U (ja) | 1992-08-19 | 1992-08-19 | カメラ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0621026U (ja) |
-
1992
- 1992-08-19 JP JP6365492U patent/JPH0621026U/ja active Pending
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