JPH06210358A - フランジ立てローラー加工方法および該方法に用いられる装置 - Google Patents

フランジ立てローラー加工方法および該方法に用いられる装置

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JPH06210358A
JPH06210358A JP2367893A JP2367893A JPH06210358A JP H06210358 A JPH06210358 A JP H06210358A JP 2367893 A JP2367893 A JP 2367893A JP 2367893 A JP2367893 A JP 2367893A JP H06210358 A JPH06210358 A JP H06210358A
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rollers
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真澄 澤
Ryuji Kurata
龍治 倉田
Fuminori Matsuda
文憲 松田
Kazuhiko Kurokawa
一彦 黒川
Tatsuya Nagata
達也 永田
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Toyota Motor Corp
Taiho Seiki Co Ltd
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TORAI ENG KK
Toyota Motor Corp
Taiho Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ヘミング加工の前処理として行われるフラン
ジ立て加工を、品質のバラつきなくしかも効率よく行え
るようにする。 【構成】 被加工材Wのフランジ部WE を一対のローラ
ー6,7で挟み込み、この挟み込み状態のまま両ローラ
ー6,7の軸心を移動させてフランジ部WE を折曲げ、
この折曲げ状態のまま両ローラー6,7をフランジ部W
E に沿って移動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば車両のドアパネ
ルに施されるヘミング加工の前工程として、ドアアウタ
パネルの外周部(以下、「フランジ部」という)をイン
ナパネル側へ一定角度に折り曲げる(以下、「フランジ
立て加工」という)ためのフランジ立てローラー加工方
法とこの方法に用いる装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の加工を施すための装置と
して図12および図13に示すようなプレス装置50が
あった。このプレス装置50は、ドアアウタパネル等の
被加工材Wを載置するための下型51とこの下型51に
対して上下動可能に支持された上型52を備えてなり、
上型52には被加工材Wを下型51の上面に押圧固定す
るための押え型53がバネ部材54〜54を介して付設
されている。
【0003】また、図示するように上型52には下端側
に開拡状のシゴキ部52aが形成されており、上型52
の下降に伴ってこのシゴキ部52aで被加工材Wのフラ
ンジ部WE を徐々に折曲げ、最終的にこのフランジ部W
E をほぼ直角にまで折曲げてフランジ立て加工をおこな
うものである。
【0004】このプレス装置50は、大量生産品に対し
てフランジ立て加工を施す場合に適しており、品質の安
定および高い生産性を確保することができる特徴があ
る。
【0005】また、試作品等の少量生産品については、
わざわざ上記プレス装置50を用いることなく、手作業
でフランジ立て加工を行う場合があり、この場合には図
14に示すように型60に被加工材Wを載置し、この被
加工材Wを作業者が押え金62で押さえて固定しながら
そのフランジ部WE を例えばハンマー61でたたいて折
り曲げていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、プレス
装置50による場合は大量生産に適してはいるものの、
同装置50の製作コストがかさむことから少量生産には
不向きであり、またプレス装置50自体の製作に多くの
時間を要するとともに、被加工材Wの形状変更に対する
汎用性が低いという問題があった。
【0007】また、手作業によりフランジ立て加工を行
う場合には、効率が悪いばかりでなく加工精度あるいは
品質の安定の点で問題があり、さらには騒音あるいは手
に加わる衝撃等により作業者の健康を害する問題があっ
た。
【0008】本発明は、これら従来の問題点に鑑みなさ
れたもので、大量生産の場合と同様に中少量生産の場合
であっても精度の高いフランジ立て加工を効率よくかつ
安定して行うことができるとともに、作業者の健康上の
問題あるいは被加工材に対する汎用性等の点で優れた効
果を発揮するフランジ立てローラー加工方法およびこの
方法に用いられる装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来の問題
点を解決するため、被加工材のフランジ部を一対のロー
ラーで挟み込み、この挟み込み状態のまま両ローラーの
軸心を移動させてフランジ部を折曲げ、この折曲げ状態
のまま両ローラーをフランジ部に沿って移動させてフラ
ンジ立て加工を行うことを特徴とし、また、この方法に
よりフランジ立て加工を行うための装置として、被加工
材を固定するための固定型に併設されたロボットハンド
と、このロボットハンドの先端に装着されたローラー加
圧部と、このローラー加圧部の作動により前記被加工材
のフランジ部を挟み込み可能な一対のローラーと、この
両ローラー間に前記被加工材のフランジ部を挟み込んで
折曲げ、この折曲げ状態のままこの両ローラーを前記フ
ランジ部に沿って移動させるよう前記ローラー加圧部お
よび前記ロボットハンドの作動を制御する制御手段とを
備えたフランジ立てローラー加工装置を案出した。
【0010】
【作用】上記構成によればフランジ立て加工が以下のよ
うにして行われる。先ず、下型上に被加工材を載置した
後、クランプ装置によりこの被加工材を固定する。この
状態において被加工材のフランジ立て加工が行われるフ
ランジ部は、下型上からほぼ水平方向へはみ出した状態
とされている。
【0011】こうして被加工材を下型にセットした後、
ロボットハンドを作動させて被加工材のフランジ部を一
対のローラー間に挟み込む。次に、このフランジ部を挟
み込んだままローラーの姿勢を変更してこのフランジ部
を上方へ折り曲げるようロボットハンドを作動させる。
【0012】然る後、この折曲げ姿勢のままローラーを
被加工材のフランジ部に沿って移動させる。これによ
り、被加工材のフランジ部はこのフランジ部の内側に意
図するローラーの下部を折曲げ起点として順次上方へ折
り曲げられてフランジ立て加工が施される。ここで、ロ
ーラーの一度の移動では通常45°程度まで折り曲げる
のが限界であるため、さらに大きな角度(例えばほぼ直
角)にまで折り曲げる必要がある場合には上記した動作
を複数回繰り返すことにより可能となる。
【0013】
【実施例】次に、本発明の実施例を図1ないし図11に
基づいて説明する。図1に示すように本例のフランジ立
てローラー加工装置1は、基台B上に、被加工材を固定
するための固定型4に対向して配置されている。この装
置1は、ロボットハンド2と、その先端に装着されたロ
ーラー加圧部3と、このローラー加圧部3の作動により
被加工材Wのフランジ部を挟み込み可能な一対のローラ
ー6,7と、これらの動作を制御するための制御装置
(図示省略)とから構成されている。
【0014】ロボットハンド2は、従来より公知である
例えば極座標型の多関節ロボットであって、図示しない
制御装置により複数軸制御されて所定の動作を得ること
ができるよう構成されている。このロボットハンド2の
動作は、フランジ立て加工がなされる被加工材Wのフラ
ンジWE に沿った軌跡であって、例えばティーチングに
よってあるいは所定のプログラムを直接制御装置に入力
することによって与えられている。
【0015】このロボットハンド2の先端には、上記ロ
ーラー6,7を備えたローラー加圧部3が装着されてい
る。このローラー加圧部3は、図2ないし図4に示すよ
うに上下スライド部とこの上下スライド部に取付けられ
た水平スライド部から概略構成されており、上下スライ
ド部に小径のローラー(以下、「受けローラー」とい
う)7が、水平スライド部に大径のローラー(以下、
「押付けローラー」という)6が装着されている。
【0016】さて、ロボットハンド2の先端には上下ス
ライド部の支持ブラケット12が取付けられ、この支持
ブラケット12にはスライドブロック8が上下方向にス
ライド可能に支持されている。支持ブラケット12とス
ライドブロック8との間には、ピストン10が組み込ま
れており、このピストン10は支持ブラケット12側に
固定され、その先端面とスライドブロック8との間には
油圧室16が形成されている。この油圧室16は油圧ポ
ート16aに連通されており、この油圧ポート16aに
は図示省略した油圧ホースおよび切換えバルブを経て油
圧源が接続されている。これにより油圧ポート16aを
経て油圧室16に圧油が供給されるとスライドブロック
8が下方にスライドするようになっている。
【0017】また、支持ブラケット12の上面部には挿
通孔12a,12aが形成され、この両挿通孔12a,
12aにはそれぞれ支持ピン17が挿通され、両支持ピ
ン17はスライドブロック8の上面にねじ込まれてい
る。両支持ピン17はその上端部でベース19によって
連結され、このベース19と支持ブラケット12の上面
との間であって支持ピン17の回りにはそれぞれスプリ
ング18が装着されており、これによりスライドブラケ
ット8を上方へ付勢している。従って、油圧室16の圧
油が抜かれるとスライドブロック8はこのスプリング1
8の付勢力によって上方へ戻されるようになっている。
【0018】このスライドブロック8の下部にはベアリ
ング20,20によって前記した受けローラー7が回転
自在に支持されている。この受けローラー7の下端部の
一定範囲が被加工材Wのフランジ部WE の内側面(折曲
げ前においては上面)にあてがわれる部分で、この部分
の径は被加工材Wの角部を折り曲げる際に一定のRで折
曲げ後の角部が形成されるよう小径(φ10〜φ20程
度)に形成されている。
【0019】また、このスライドブロック8の下部から
図2において左方へ支持ベース部21が張出し状に形成
されている。この支持ベース部21に水平スライド部が
組付けられている。すなわち、この支持ベース部21の
下面にはスライドブロック23が図2において左右にス
ライド可能に支持され、またこの支持ベース部21の後
端部(図示左端部)下面には支持ブラケット22が取付
けられている。
【0020】そして、この支持ブラケット22とスライ
ドブロック23との間には上記上下スライド部と同様に
ピストン24が組み込まれている。このピストン24は
支持ブラケット22側に固定され、その先端面とスライ
ドブロック23との間には油圧室25が形成され、この
油圧室25は油圧ポート25a(図4参照)に連通さ
れ、この油圧ポート25aには図示省略した油圧ホース
および切換えバルブを経て油圧源が接続されている。
【0021】また、図4に示すように上記支持ベース部
21にはスライドブロック23の直下(図示手前側)に
おいて左右(図示上下)に掛け渡された支持縁21aが
設けられ、またこの支持縁21aに対向してスライドブ
ロック23には張出し縁23aが形成されている。そし
て、支持縁21aには挿通孔21b,21bが形成さ
れ、両挿通孔21bにはそれぞれ支持ピン26がスライ
ド可能に挿通され、両支持ピン26はスライドブロック
23の張出し縁23aにねじ込まれている。また、両支
持ピン26はその頭部間でベース28により固定されて
おり、このベース28と支持縁21aとの間であって両
支持ピン26の軸回りにはそれぞれスプリング27が装
着されている。これによりスライドブロック23は図2
において左方へ戻される方向に付勢されている。
【0022】以上の構成から、油圧室25に圧油を供給
するとスライドブロック23は図2において右方へスラ
イドする一方、油圧室25の圧油を抜くとこのスライド
ブロック23はスプリング27の付勢力によって図示左
方に戻されるようになっている。
【0023】このように支持されたスライドブロック2
3の先端部(図2において右端部)に、前記した押付け
ローラー6が回転可能かつ上記受けローラー7と平行に
取付けられている。この押付けローラー6は受けローラ
ー7よりも大きな径(φ40程度)のものが用いられて
いる。この押付けローラー6の周面が被加工材Wのフラ
ンジ部WE の外側面(折曲げ前においては下面)に押し
付けられる転動面であり、受けローラー7の転動面とほ
ぼ同レベルとなるよう位置調整されている。そして、両
ローラー6,7間にフランジ部WE を位置させて油圧室
25に圧油を供給すると押付けローラー6は前進してフ
ランジ部WE を受けローラー7に押付け、これによりこ
のフランジ部WE が両ローラー6,7間に挟み込まれ
る。
【0024】次に、固定型4は、図1に示すようにロボ
ットハンド2に対して所定の間隔をおいて基台B上に固
定されており、その周囲には、載置された被加工材Wを
固定するためのクランプ装置5が適宜間隔をおいて配置
されている(図8参照)。このクランプ装置5は図1に
示すようにシリンダ5aの作動によってクランプアーム
5bを上下方向に揺動可能に構成したもので、クランプ
アーム5aを下方へ揺動させて被加工材Wを固定型4に
押し付けるようにして固定可能であり、クランプアーム
5aを上方へ揺動させて被加工材Wをアンクランプでき
るようになっている。また、各クランプ装置5のシリン
ダ5bの作動はロボットハンド2の動作に連動されてお
り、ロボットハンド2が所定の軌跡に従ってフランジ立
て加工を行うつつクランプ装置5に接近すると、自動的
にアンクランプしてクランプアーム5aを上方へ退去さ
せ、これによりクランプアーム5aがロボットハンド2
の移動の障害とならないようになっている。ロボットハ
ンド2が通過するとクランプアーム5aは自動的に下方
へ揺動されて被加工材Wをクランプする。
【0025】被加工材Wは、例えば車両用ドアパネルの
アウタパネルとなるものであって、素材をプレス切断し
たままの状態とされており、従って、この被加工材Wの
フランジ部WE は、図9に示すように断面略S字状に湾
曲した形状となっている。このS字形状はフランジ部W
E が両ローラー6,7に挟まれてフランジ立て加工が行
われると平坦に押し潰される。なお、図9の上段にはフ
ランジ立て加工が施される前の被加工材Wを、また、下
段には同加工が施された状態の被加工材W′を示した。
【0026】次に、以上のように構成された本例のフラ
ンジ立てローラー加工装置1を用いて行う実際のフラン
ジ立て加工について説明する。固定型4上に被加工材W
を載置した後、一旦全てのクランプ装置5をクランプ側
に作動させて被加工材Wをこの固定型4上に位置決め固
定する。この固定状態において、被加工材Wのフランジ
部WE は図5に示すように固定型4の外周縁からはみ出
した状態となっている。
【0027】こうして被加工材Wをセットした上でロボ
ットハンド2を作動させる。この時点においてローラー
加圧部3は図2に示す原位置の状態となっている。すな
わち、油圧室16,26に圧油は供給されておらず、従
って上下スライド部のスライドブロック8は上方に、水
平スライド部のスライドブロック23は図示左方に後退
した状態にあり、両ローラー6,7間は開いた状態とな
っている。この状態でロボットハンド2を作動させて、
両ローラー6,7間にフランジ部WE が位置する状態と
なるまでローラー加圧部3を移動させる。さらにロボッ
トハンド2を作動させてローラー加圧部3を受けローラ
ー7の軸方向に直交する方向に移動させ、これによりこ
の受けローラー7をフランジ部WE の上面側にあてがっ
た状態とする。然る後、上下スライド部の油圧室16に
圧油を供給してスライドブロック8を下方へスライドさ
せ、これにより受けローラー7を被加工材Wに対して軸
方向に押し付け、次に油圧室25に圧油を供給してスラ
イドブロック23を前進させ、これにより押付けローラ
ー6をフランジ部WE に押し付けて両ローラー6,7間
にこのフランジ部WE を挟み込んだ状態(図6に示す状
態)とする。
【0028】このようにして、両ローラー6,7間にフ
ランジ部WE を挟み込んだならば、次にロボットハンド
2を作動させてローラー加圧部3を、受けローラー7の
下角部を中心にして両ローラー6,7の軸線が垂直方向
にほぼ一致するまで上方へ起こすようにして移動させ
る。これによりフランジ部WE は、図7に示すようにほ
ぼ垂直方向に沿った状態にまで折り曲げられる。
【0029】こうして折り曲げられた部分がフランジ立
て加工の始点となり、あとはロボットハンド2を所定の
軌跡に従って作動させてローラー加圧部3をフランジ部
Eに沿ってフランジ立て加工の終点まで移動させれば
よく、フランジ部WE はロボットハンド2すなわちロー
ラー加圧部3の移動に伴って連続して所定角度に折り曲
げられていく。この際、前記したようにクランプ装置5
は順次アンクランプ側に作動してローラー加圧部3とク
ランプアーム5aが干渉することはない。以上のように
してフランジ立て加工がなされるのであるが、フランジ
部WE の折曲げ角度が不足の場合は再度上記動作を繰り
返すことにより、所望の角度にまで折り曲げることが可
能である。
【0030】このように、本例のフランジ立てローラー
加工装置1によれば、両ローラー6,7でフランジ部W
E を挟み込んでローラー加圧部3を起こし方向に移動さ
せることで折曲げ始点が形成され、この状態のままロボ
ットハンド2を作動させてローラー加圧部3をフランジ
部WE に沿って移動させることによりフランジ立て加工
が連続して行われる。このことから、被加工材Wを所定
の位置に固定しさえすれば加工精度のバラ付きはなく、
大量の被加工材Wを効率よくフランジ立て加工すること
ができ、また、従来の手作業による場合のような騒音あ
るいは手に加わる衝撃は発生しないので作業環境は著し
く改善され、よって作業者の健康を害するようなことは
なくなる。
【0031】さらに、両ローラー6,7(ローラー加圧
部3)の移動軌跡はロボットハンド2を制御することに
より得られるものであるので、被加工材Wの形状変更に
対して容易に対応することができ、汎用性の高いフラン
ジ立て加工装置とすることができる。
【0032】また、図10に示すように押付けローラー
6による加圧力は、同ローラー6がローラー体であるが
故にフランジ部WE のP点に集中して付加されることと
なり、従ってこの押付けローラー6の加工力(折曲げ
力)は非常に大きくなる。このことから、フランジ部W
E の折曲げ角部を小さな曲率で折り曲げることができ、
さらには加工前には略S字状に湾曲していたフランジ部
E をほぼ平坦に押し延ばした状態に成形することがで
きるので、次工程で行われるヘミング加工が行い易くな
り、よって見栄えあるいは品質等の優れた製品を得るこ
とができる。
【0033】次に、前記した押付けローラー6の変更例
を図11および図12に基づいて説明する。先ず、図1
1には円弧曲げ用の押付けローラー30を示した。前記
した押付けローラー6は周面に凹凸のない滑らかな通常
のローラー体であり、これはローラー加圧部3(ローラ
ー6,7)を一直線に移動させて被加工材Wのフランジ
部WE を平坦面に折り曲げる場合に好適であった。
【0034】これに対して、被加工材Wを円弧部に沿っ
てフランジ立て加工する場合にはローラー加圧部3を円
弧移動させてフランジ部WE をこの円弧部に沿って曲面
に折り曲げる必要があり、従ってこの場合には分図(c)
に示すようにシワを寄せながらフランジ部WE を折り曲
げていく必要がある。このようにすることで折曲げ前に
おいては平坦面であったフランジ部WE を円弧部に沿っ
た曲面に折り曲げることができる。
【0035】そこで、円弧部に沿ってフランジ立て加工
をする場合には分図(a) に示すような円弧曲げ用の押付
けローラー30を用いる。この押付けローラー30の周
面には、図示するように一定間隔でシワ寄せ用の溝部3
1〜31が形成されている。各溝部31は図示するよう
にローラー30の周面上端から下端近傍に至って上下方
向(軸方向)に形成されており、同ローラー30の上面
において断面ほぼ半円形の深さから下部に至って徐々に
浅くかつ幅が狭くなるように形成されている。周面下部
の一定幅の部分は、凹凸のない滑らかな(シワ寄せ溝3
1が形成されていない)周面として残されている。
【0036】このように形成された円弧曲げ用の押付け
ローラー30を前記直線曲げ用の押付けローラー6に代
えて装着する。なお、この円弧曲げ用の押付けローラー
30は、分図(b) に示すように溝部31のより深い側が
フランジ部WE の先端側に押し当てられ、溝部31の形
成されていない滑らかな一定幅部分が折曲げ基部側に押
し当てられるように装着しておく。
【0037】そして、前記直線曲げの場合と同様に押付
けローラー30と受けローラー7との間にフランジ部W
E を挟み込んで起こすようにして折曲げ、この状態から
ロボットハンド2を作動させてローラー加圧部3を円弧
移動させる。これにより、フランジ部WE は、そのだぶ
つく部分を溝部31内に逃がしながら折り曲げられて分
図(c) に示すように一定間隔でシワ寄せされながら折曲
げられ、よってきれいなフランジ立て加工をスムーズに
行うことができる。
【0038】次に、図12にはガイド面付きの押付けロ
ーラー40を示した。すなわち、この押付けローラー4
0の先端角部には、その周面に対して一定の角度で傾斜
するガイド面40aが全周にわたって形成されており、
このガイド面40aを図示するように固定型4の側面に
押し当てた状態でこの押付けローラー40および受けロ
ーラー7をフランジ部WE に沿って移動させるようにし
てもよく、これによれば両ローラー40,7をより正確
な軌跡で移動させることができる。
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、品質の安定したフラン
ジ立て加工を効率よく行うことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に関し、フランジ立てローラー
加工装置の全体図である。
【図2】本発明の要部であって、ローラー加圧部の縦断
面図である。
【図3】ローラー加圧部の正面図である。
【図4】ローラー加圧部の下面図である。
【図5】被加工材のクランプ状態を示す側面図である。
【図6】フランジ部の挟み込み状態を示す側面図であ
る。
【図7】フランジ部の折曲げ状態を示す側面図である。
【図8】被加工材のクランプ状態を示す平面図である。
【図9】フランジ立て加工の前と後における被加工材の
側面図である。
【図10】ローラーによるフランジ部の挟み込み状態を
示した平面図である。
【図11】押付けローラーの変更例であって、分図(a)
は円弧曲げ用の押付けローラーの全体斜視図であり、分
図(b) はこの円弧曲げ用の押付けローラーと受けローラ
ーによるフランジ部の挟み込み状態を示す側面図であ
り、分図(c) は両ローラーにより円弧部に沿ってフラン
ジ立て加工された被加工材の平面図である。
【図12】押付けローラーの変更例を示し、ガイド面付
きの押付けローラーを用いた場合の側面図である。
【図13】従来のプレス式によるフランジ立て装置の全
体側面図である。
【図14】同じく従来装置であって、フランジ立て加工
時の側面図である。
【図15】手作業によりフランジ立て加工を行う際の側
面図である。
【符号の説明】
W…被加工材、WE …フランジ部 1…フランジ立てローラー加工装置 2…ロボットハンド 3…ローラー加圧部 4…固定型、5…クランプ装置 6…押付けローラー 7…受けローラー 8…スライドブロック(上下スライド用) 10…ピストン(上下スライド用) 12…支持ブラケット(上下スライド用) 22…支持ブラケット(水平スライド用) 23…スライドブロック(水平スライド用) 24…ピストン(水平スライド用) 30…押付けローラー(円弧曲げ用)、31…溝部 40…ガイド面付きの押付けローラー 50…プレス装置、61…ハンマー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 倉田 龍治 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 松田 文憲 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 黒川 一彦 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 永田 達也 愛知県豊田市緑ヶ丘5丁目14番地 大豊精 機株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被加工材のフランジ部を一対のローラー
    で挟み込み、この挟み込み状態のまま両ローラーの軸心
    を移動させて前記フランジ部を折曲げ、この折曲げ状態
    のまま両ローラーを前記フランジ部に沿って移動させる
    ことを特徴とするフランジ立てローラー加工方法。
  2. 【請求項2】 被加工材を固定するための固定型に併設
    されたロボットハンドと、このロボットハンドの先端に
    装着されたローラー加圧部と、このローラー加圧部の作
    動により前記被加工材のフランジ部を挟み込み可能な一
    対のローラーと、この両ローラー間に前記被加工材のフ
    ランジ部を挟み込んで折曲げ、この折曲げ状態のままこ
    の両ローラーを前記フランジ部に沿って移動させるよう
    前記ローラー加圧部および前記ロボットハンドの作動を
    制御する制御手段とを備えたことを特徴とするフランジ
    立てローラー加工装置。
JP5023678A 1993-01-18 1993-01-18 フランジ立てロ―ラ―加工方法および該方法に用いられる装置 Expired - Lifetime JP2535486B2 (ja)

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