JPH06210585A - 球面アクチュエータ - Google Patents

球面アクチュエータ

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Publication number
JPH06210585A
JPH06210585A JP2181193A JP2181193A JPH06210585A JP H06210585 A JPH06210585 A JP H06210585A JP 2181193 A JP2181193 A JP 2181193A JP 2181193 A JP2181193 A JP 2181193A JP H06210585 A JPH06210585 A JP H06210585A
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JP
Japan
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spherical body
spherical
actuator
bending
rotation angle
Prior art date
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Pending
Application number
JP2181193A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeki Toyama
茂樹 遠山
Kazuto Nakamura
和人 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Filing date
Publication date
Application filed by Omron Corp, Omron Tateisi Electronics Co filed Critical Omron Corp
Priority to JP2181193A priority Critical patent/JPH06210585A/ja
Publication of JPH06210585A publication Critical patent/JPH06210585A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 球面体の回転角度を高精度に検出及び制御で
き、球面体の180°以上の回転角度にも対応できる小
型軽量で構造も簡単な球面アクチュエータを提供する。 【構成】 球殻状の球面体1を支持部材6によって回転
自在に支持する。歪ゲージ3a,3bと板バネ2a,2
b;4a,4bを備えた2つの屈曲素子2,4は、屈曲
方向を互いに直交させるようにして端部同志を接続す
る。さらに、接続された屈曲素子2,4を球面体1内に
納め、屈曲素子2の端部を球面体1の内面天頂部に固定
接続し、屈曲素子4の端部を支持部材6に固定接続す
る。球面体1が回転すると、屈曲素子2,4が屈曲し、
その屈曲度合いを歪ゲージ3a,3bで検出することに
より球面体1の回転角度θX,θYを検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は球面アクチュエータに関
する。具体的にいうと、本発明は球面体を回動自在に支
持した球面アクチュエータにおいて、球面体の回転角度
を検出するための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】球殻状をした球面体を支持部材により回
転自在に支持した球面アクチュエータにおいては、球面
体の回転角度を精度良くコントロールするために球面体
の回転角度を高精度に検出する必要がある。
【0003】従来の球面アクチュエータにおける回転角
度検出方法としては、特開昭62−228392号公報
に開示されたものがある。これは回転する球面体の一部
(球面体の中心)に発光ダイオードなどの点光源を固定
しておき、当該球面体を回転自在に支持している支持部
材との位置関係が一定となるように固定されたモニター
用カメラにより点光源の位置を検出し、当該カメラによ
る画像処理により回転球面体の緯度及び経度に相当する
回転位置を検出する方法である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来方法にあっては、理想的な点光源が存在しな
いため、あるいは、モニター用カメラの画素分解能の制
限により、球面体の回転角度検出精度が低いという問題
があった。また、1つの点光源では、180゜以上の
回転角度に対応することができないので、180゜以上
の回転角度を検出することが不可能であった。さらに、
モニター用カメラが必要であるため、ロボット関節や
マニピュレータ等に当該球面アクチュエータを用いた場
合、ロボット関節やマニピュレータ等としては寸法や重
量が増大し、構造が複雑になるといった欠点があった。
【0005】本発明は叙上の従来例の欠点に鑑みてなさ
れたものであり、その目的とするところは、180°以
上の回転角度にも対応でき、高精度に球面体の回転角度
を検出できる小型軽量で構造も簡単な球面アクチュエー
タを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の球面アク
チュエータは、球面体を回転自在に支持させた球面アク
チュエ−タにおいて、歪検出子を取り付けられた2つの
屈曲素子を屈曲方向が互いに直交するように接続し、接
続された2つの屈曲素子の一方端部を球面体の内面に固
定し、他方端部を球面体以外の静止部分に固定したこと
を特徴としている。
【0007】本発明の第2の球面アクチュエータは、球
面体を回転自在に支持させた球面アクチュエ−タにおい
て、前記球面体の底部を切欠して切欠部を設け、球面体
の底部と対向させて直交2方向にそれぞれ電極を配置
し、当該各電極と球面体との間に静電容量を構成したこ
とを特徴としている。
【0008】本発明の第3の球面アクチュエータは、球
面体を回転自在に支持させた球面アクチュエータにおい
て、磁束が前記球面体のほぼ回転中心を通過するように
少なくとも1つの磁石を球面体の内面に取り付け、検出
面が互いに直交する少なくとも2つの磁束検出器を前記
球面体のほぼ回転中心に配置したことを特徴としてい
る。
【0009】また、上記第3の球面アクチュエータにお
いては、磁石を電磁石によって構成してもよい。
【0010】本発明の第4の球面アクチュエータは、球
面体を回転自在に支持させた球面アクチュエータにおい
て、前記球面体に突起部を設け、当該突起部とほぼ等し
い幅の長孔を有する一対の位置検出板をそれぞれ球面体
の近傍で回動自在に枢支し、各位置検出板の回動角度を
検出する角度検出手段を設け、両位置検出板の交差部分
で前記突起部を両長孔に摺動自在に挿通させたことを特
徴としている。
【0011】また、上記第4の球面アクチュエータにお
いては、前記位置検出板を球面体の表面に沿わせて円弧
状に形成し、前記球面体を回転駆動するための一対の駆
動ステータと同軸状に一対の前記角度検出手段を配置
し、各位置検出板をそれぞれの位置検出手段によって回
動自在に枢支させてもよい。
【0012】
【作用】本発明の第1の球面アクチュエ−タにあって
は、球面体が回転すると、球面体の回転方向及び回転角
度に応じて2つの屈曲素子のうちのいずれか一方、もし
くは両方が屈曲する。これらの屈曲素子の屈曲度はそれ
ぞれの歪検出子によって検出することができるので、各
屈曲素子の屈曲度を検出することによって球面体の回転
方向及び回転角度を検出することができる。
【0013】また、本発明の第2の球面アクチュエータ
にあっては、球面体の切欠部に対向させて電極を配置し
ているので、球面体が回転すると各電極と球面体との間
の静電容量が変化する。従って、各電極と球面体との間
の静電容量を検出することにより球面体の回転方向およ
び回転角度を検出することができる。
【0014】また、本発明の第3の球面アクチュエータ
にあっては、球面体の内面に取り付けた磁石によって磁
束を発生させ、複数個の磁束検出器によって各磁束検出
器を通過する磁束を検出しているので、球面体が回転す
ると各磁束検出器を通過する磁束が変化する。従って、
各磁束検出器の出力により球面体の回転方向及び回転角
度を検出することができる。
【0015】また、本発明の第4の球面アクチュエータ
にあっては、一対の位置検出板を球面体の近傍で回動自
在に枢支し、両位置検出板の交差部分で球面体の突起部
を両長孔に摺動自在に挿通させているので、球面体が回
転することによって位置検出板がそれぞれ突起部によっ
て強制的に回動させられ、球面体の回転方向及び回転角
度に応じて各位置検出板が回動する。従って、角度検出
手段によって位置検出板の回転角度を検知することによ
り、球面体の回転方向及び回転角度を検出することがで
きる。
【0016】
【実施例】図1は本発明の第1の実施例による球面アク
チュエータAを示す断面図である。この球面アクチュエ
ータAにおいては、支持部材6によって球殻状をした球
面体1が回転自在に支持されている。球殻状をした球面
体1は、内部に空洞1aを有し、底部を平面で切断開放
されており、外面天頂部にはア−ム等の出力部を取り付
けるための軸部1bが突設されている。支持部材6は、
球面体1の外面に沿って湾曲しており、軸部1bを有す
る球面体1の回転を妨げないよう例えば十文字状に形成
されている。また、この支持部材6には、直交2方向に
沿って圧電素子(図示せず)等の駆動系が設けられてお
り、これらの駆動系を駆動すると、超音波モータと同じ
原理により球面体1を任意の回転方向に任意の角度回転
させることができるようになっている。また、球面体1
の回転方向及び回転角度は歪ゲージ3a,3bを備えた
2つの板状をした屈曲素子2,4によって検出すること
ができるようになっている。
【0017】図2(a)(b)は1つの屈曲素子2,4
を示す斜視図及び側面図であって、2枚の板バネ2a,
2b;4a,4bが比較的剛性の高いブロック5a,5
bで平行に接続されており、ブロック5a,5bの表面
には歪ゲ−ジ3a,3bが貼着されている。この2枚の
屈曲素子2,4は、板バネ2b及び4bの端部同志を互
いに直交させて溶接固着されている。つまり、互いに屈
曲方向を直交させるようにして接続されている。この接
続された屈曲素子2,4は、球面体1の空洞1a内の中
央に納められており、一方の屈曲素子2の板バネ2aの
端部を球面体1の内面天頂部に固定接続されており、他
方の屈曲素子4の板バネ4aの端部を支持部材6に固定
接続されており、板バネ2b及び4bの接続の中点が球
面体1の回転中心Pに位置するように配置されている。
この2つの屈曲素子2,4の各歪ゲージ3a,3bの出
力は、個別に検出できるようになっている。
【0018】図4(a)(b)(c)(d)は上記球面
アクチュエータAにおいて球面体1の回転角度θX,θY
を検出する原理を示す概略断面図であって、一方の屈曲
素子2の屈曲方向をXZ平面内にとり、他方の屈曲素子
4の屈曲方向をYZ平面内にとっている。図4(a)の
ような初期位置(基準位置)にあった球面体1が、図4
(b)のようにX軸の回りにθXだけ回転する場合に
は、屈曲素子2はYZ平面内では変形しにくいので、屈
曲素子2の歪ゲージ3aの出力は屈曲素子2の長手方向
に対しては無視できる。一方、球面体1がX軸の回りに
回転するとき、屈曲素子4はYZ平面内で変形し、歪ゲ
ージ3bは屈曲素子4の長手方向に伸縮するので、歪ゲ
ージ3bは屈曲素子4の歪量に応じた出力を発生する。
球面体1の回転角度θXと屈曲素子4の歪量εXとの間に
は一定の関係があり、例えば図3に示すような直線関係
が存在するので、歪ゲージ3bによって屈曲素子4の歪
量εXを検出すれば、その歪量εXから球面体1のX軸回
りにおける回転角度θXを知ることができる。なお、図
3は球面体1の回転角度θXと屈曲素子4の歪量εXとの
間に直線関係があるとしたグラフであり、実際には非線
形要素を含むと考えられるから、補正が必要になること
はいうまでもない。
【0019】同様に、図4(c)のような基準位置にあ
った球面体1が、図4(d)のようにY軸の回りにθY
だけ回転する場合には、屈曲素子4はXZ平面内では変
形しにくいので、屈曲素子4の歪ゲージ3bの出力は屈
曲素子4の長手方向に対しては無視できる。一方、球面
体1がY軸の回りに回転するとき、屈曲素子2はXZ平
面内で変形し、歪ゲージ3aは屈曲素子2の長手方向に
伸縮するので、歪ゲージ3aは屈曲素子2の歪量εY
応じた出力を発生する。球面体1の回転角度θYと屈曲
素子2の歪量εYとの間にも例えば図3と同様な一定の
関係があるので、歪ゲージ3aによって屈曲素子2の歪
量εYを検出すれば、その歪量εYから球面体1のY軸回
りにおける回転角度θYを知ることができる。
【0020】したがって、2つの屈曲素子2,4の各歪
ゲージ3a,3bの出力から球面体1の回転方向及び回
転角度θX,θYを高精度に検出することができる。ま
た、球面体1の回転角度等を検出するための機構を簡略
化でき、小型軽量化することができる。また、球面体1
の底部の開口面積を広くすれば、球面体1の回転角度を
大きくすることができ、180゜以上の回転角度も可能
になる。
【0021】図5(a)(b)は本発明の第2の実施例
による球面アクチュエータBとその動作を示す一部省略
した概略正面図である。この球面アクチュエータBにお
いても、球面体1は適当な支持部材(図示せず)によっ
て回転自在に支持されている。球面体1は、金属等の導
電体によってほぼ中実球体状に形成されており、球面体
1の下部底面は平面状に切欠されている。この平面状の
切欠面1cの下方には、2組の電極7,9;8,10を
互いに直交させるように配置してあり、球面体1と各電
極7,8,9,10との間に静電容量が構成されてい
る。例えば、各電極7,8,9,10は球面体1の球面
部分と同心球面状となるように曲成されていてもよく、
平面状に形成されていてもよいが、これらの電極8,1
0;7,9をX軸の正負各方向及びY軸の正負各方向に
沿って配置し、各電極7,8,9,10と球面体1との
間をエアギャップもしくは絶縁膜等によって絶縁してい
る。また、各電極7,8,9,10は、球面体1の回転
角度θX,θYが0のとき、球面体1の球面部分との重な
りがほぼ0となるように配置されている。
【0022】図6は球面アクチュエータBを下面側から
見たようすと、各電極7,8,9,10と球面体1の間
の静電容量を検出するための測定回路Cを示す図であ
る。この測定回路Cは2組のブリッジ回路16a,16
bを基本として構成されている。一方のブリッジ回路1
6aは、抵抗12aと、抵抗15b及びキャパシタ11
bの直列接続体とを対向させ、また、抵抗12bと、抵
抗15a及びキャパシタ11aの直列接続体とを対向さ
せて構成されており、抵抗12a及び12bの中点と、
前記直列接続体(抵抗15aとキャパシタ11a;抵抗
15bとキャパシタ11b)の中点とに電流制限抵抗1
4を介して交流電源13を接続されている。同様に、他
方のブリッジ回路16bは、抵抗12cと、抵抗15d
及びキャパシタ11dの直列接続体とを対向させ、ま
た、抵抗12dと、抵抗15c及びキャパシタ11cの
直列接続体とを対向させて構成されており、抵抗12c
及び12dの中点と、前記直列接続体(抵抗15cとキ
ャパシタ11c;抵抗15dとキャパシタ11d)の中
点とに同じ電流制限抵抗14を介して交流電源13を接
続されている。
【0023】また、抵抗15cとキャパシタ11cの中
点は電極7に接続され、抵抗15aとキャパシタ11a
の中点は電極8に接続され、抵抗15dとキャパシタ1
1dの中点は電極9に接続され、抵抗15bとキャパシ
タ11bの中点は電極10に接続されており、さらに、
電流制限抵抗14のブリッジ回路16a,16b側は球
面体1に電気的に接続されている。よって、電極7と球
面体1の間の静電容量C7はキャパシタ11cと並列に
なっており、電極8と球面体1の間の静電容量C8はキ
ャパシタ11aと並列になり、電極9と球面体1の間の
静電容量C9はキャパシタ11dと並列になり、電極1
0と球面体1の間の静電容量C10はキャパシタ11bと
並列になっている。従って、電極7と球面体1の間の静
電容量C7をキャパシタ17cで表わし、電極8と球面
体1の間の静電容量C8をキャパシタ17aで表わし、
電極9と球面体1の間の静電容量C9をキャパシタ17
dで表わし、電極10と球面体1の間の静電容量C10を
キャパシタ17bで表わすと、上記球面アクチュエータ
Bの測定回路Cは図7のような等価回路で表わされる。
図7において、ZC7,ZC8,ZC9,ZC10は、球面体1
と各電極7,8,9,10との間の静電容量C7,C8,
C9,C10によるインピーダンスである。また、ブリッ
ジ回路16aにおいては、抵抗12a及び抵抗15aの
中点と、抵抗12b及び抵抗15bの中点とからそれぞ
れ検出用のa端子とb端子とが取り出されている。同様
に、ブリッジ回路16bにおいては、抵抗12c及び抵
抗15cの中点と、抵抗12d及び抵抗15dの中点と
からそれぞれ検出用のc端子とd端子とが取り出されて
いる。
【0024】なお、測定側のブリッジ回路16a,16
bにおいて、抵抗15a,15b,15c,15dとキ
ャパシタ11a,11b,11c,11dを直列に接続
し、さらに電極7,8,9,10及び球面体1間のキャ
パシタ17a,17b,17c,17dをキャパシタ1
1a,11b,11c,11dと並列に接続したのは、
電極7,8,9,10側のキャパシタ17a,17b,
17c,17dが空気コンデンサに相当し、微小である
ことから、測定の安定性を高めるためと、球面体1の回
転によってキャパシタ17a,17b,17c,17d
の静電容量C7,C8,C9,C10が0になった場合の補
償を目的としている。
【0025】つぎに、図6及び図7に示したような測定
回路Cにより球面体1の回転角度を検出する原理を説明
する。図5(a)のような球面アクチュエータBが、図
5(b)に示すようにX軸の回りにθXだけ回転したと
する。この時、電極8,10と球面体1の間に構成され
たキャパシタ17a,17bの各静電容量C8,C10は
等しいから、ブリッジ回路16aは平衡し、a端子−b
端子間には出力Vabは表われない。しかし、電極7,9
と球面体1の間に構成されたキャパシタ17c,17d
の静電容量C7,C9については、電極9の方が球面体1
の球面部分との対向面積が少なくなるため(あるいは、
球面体1との距離が大きくなるため)、平行平板コンデ
ンサの原理により、静電容量C9が静電容量C7よりも小
さくなり、ブリッジ回路16bの平衡が崩れ、c端子−
d端子間に電圧出力Vcdが表われ、この出力Vcdの値か
ら回転角度θXを求めることができる。
【0026】同様に、球面アクチュエータBがY軸の回
りにθYだけ回転した場合には、ブリッジ回路16bは
平衡し、c端子及びd端子間には出力Vcdは表われない
が、ブリッジ回路16aの平衡が崩れるので、a端子及
びb端子間に出力Vabが表われ、この出力Vabの値から
回転角度θYを求めることができる。
【0027】このように球面体1の回転角度θX及びθY
は、c端子−d端子間の出力Vcdと、a端子−b端子間
の出力Vabから求めることができるが、この回転角度θ
Xと出力Vcdの関係、および回転角度θYと出力Vabの関
係をそれぞれ数式により説明する。図6及び図7に示す
ように、各ブリッジ回路16a,16bにおける抵抗1
5a、15b,12a,12b;15c,15d,12
c,12dの抵抗値をそれぞれRX1,RX2,RX3,RX
4;RY1,RY2,RY3,RY4とし、キャパシタ11a,
11b;11c,11dの静電容量CX1,CX2;CY1,
CY2によるインピーダンスをZCX1,ZCX2;ZCY1,ZC
Y2とすると、ブリッジ回路16aの平衡条件は、 RX3・(RX2+ZCX2+ZC10)=RX4・(RX1+ZCX1+ZC8) …(1) で表わされ、ブリッジ回路16bの平衡条件は、 RY3・(RY2+ZCY2+ZC9)=RY4・(RY1+ZCY1+ZC7) …(2) で表わされる。また、交流電源13の電圧をV0とすれ
ば、ブリッジ回路16aのa端子−b端子間の出力電圧
Vabは次の(3a)式で表わされ、ブリッジ回路16bのc
端子−d端子間の出力電圧Vcdは次の(4a)式で表わされ
る。
【0028】
【数1】
【0029】ここで、 RX3+RX2+ZCX2=RX4+RX1+ZCX1=Za …(5) RX3=RX4=RX …(6) RY3+RY2+ZCY2=RY4+RY1+ZCY1=Zb …(7) RY3=RY4=RY …(8) と仮定すると、(3a)式及び(4a)式は、それぞれ次の(3b)
式及び(4b)式となる。
【0030】
【数2】
【0031】さらに、簡単のため、 RX/Za=Ka …(9) RY/Zb=Kb …(10) と書くと、上記(3b)式及び(4b)式は次の(3c)式及び(4c)
式のように書き換えられる。
【0032】
【数3】
【0033】いま、球面体1をX軸及びY軸の回りに回
転させるとき、キャパシタ17a,17b,17c,1
7dの静電容量C7,C8,C9,C10が、大略図8
(a)に示すように変化するとした場合、それぞれのイ
ンピーダンスZC7,ZC8,ZC9,ZC10は大略図8
(b)に示すように変化し、各出力Vab,Vcd(実効
値)はだいたい図8(c)のように変化する。図8
(b)においてインピーダンスZC7,ZC8,ZC9,ZC1
0が変化している領域(−90°≦θX,θY≦90°)
において、各インピーダンスZC7,ZC8,ZC9,ZC10
を ZC8/Za=−K1・θX+K2 …(11) ZC10/Za=K1・θX+K2 …(12) ZC7/Zb=−K1・θY+K2 …(13) ZC9/Zb=K1・θY+K2 …(14) で表わされるとすると、上記(3c)式及び(4c)式は、
次の(3d)式及び(4d)式のようになる。
【0034】
【数4】
【0035】ここで、K1<K2とすると、上記(3d)
式は、 Vab=−2{Ka・K1・V0/(1+K2)2}・θX …(3e) となり、(4c)式は、 Vcd=−2{Kb・K1・V0/(1+K2)2}・θY …(4e) となり、図6(c)の関係はほぼ直線的な関係に置き換
えることができる。従って、a端子−b端子間の出力V
abは回転角度θXに比例するとみなすことができ、c端
子−d端子間の出力Vcdも回転角度θYに比例するとみ
なすことができ、出力Vab及びVcdを検出することによ
り簡単に回転角度θX,θYを検出することができる。
【0036】図9(a)(b)は本発明の第3の実施例
による球面アクチュエータDを示す断面図である。この
球面アクチュエータDにあっては、球殻状をした球面体
1の空洞1a内に、球面体1の回転中心Pを通過する軸
心方向(回転していない時のZ軸方向)の磁束Hを発生
するように一対の永久磁石18a,18bを取り付け、
3つのホール素子19X,19Y,19Zを一体にしたも
のを球面体1の回転中心P付近に配置している。これら
のホール素子19X,19Y,19Zは、コーナーキュー
ブ状に組み合わされており、それぞれの検出面をX軸、
Y軸及びZ軸と直交する方向に向けて配置され、球面体
1の回転と無関係となるように固定されている。
【0037】この球面アクチュエータDにはX軸及びY
軸の回りに回転させる駆動系が存在し、ホール素子19
X,19Y,19Zの位置を通過する磁束密度がφ0である
とする。いま、球面体1がX軸の回りに回転角度θXだ
け回転したとすると、図10(a)の説明図から分かる
ように、ホール素子19Yの出力ΨYは、比例定数をκと
して、 ΨY=κ・φ0・cosθX …(15) となり、ホール素子19Zの出力ΨZは、 ΨZ=κ・φ0・sinθX …(16) となる。また、ホール素子19Xの出力ΨXは、球面体1
のY軸回りでの回転角度θYが0で、鎖交する磁束Hが
存在しないため、ΨX=0となる。従って、回転角度θX
は、(15)式及び(16)式から容易に求めることができ、 θX=arctan(ΨZ/ΨY) …(17) となる。同様に、球面体1がY軸の回りに回転した場合
には、ホール素子19Yの出力ΨY=0となり、回転角度
θYは、 θY=arctan(ΨZ/ΨX) …(18) となる。
【0038】また、球面体1がX軸の回りにθXだけ回
転し、同時にY軸の回りにθYだけ回転した場合にも同
様に回転角度θX,θYを求めることができる。例えば、
磁束密度φ0を表わすベクトルが、X軸,Y軸及びZ軸
に対して図10(b)に示す向きを向いている場合を考
えると、磁束密度φ0を示すベクトルのYZ平面、ZX
平面及びXY平面への分ベクトルをそれぞれφZY,φX
Z,φXYとするとき、球面体1のX軸回りでの回転角度
θXは分ベクトルφZYとZ軸とのなす角度と等しく、Y
軸回りでの回転角度θYは分ベクトルφXZとZ軸とのな
す角度と等しい。そして、これらの回転角θX,θYの値
は、ホール素子19X,19Y,19Zの出力ΨX,ΨY,
ΨZを用いて上記(17)式及び(18)式から演算するこ
とができる。
【0039】図11に示すものは本発明の第4の実施例
による球面アクチュエータEを示す断面図であって、こ
の球面アクチュエータEにあっては、図9に示した球面
アクチュエータDの永久磁石18a,18bの代りに電
磁石20a,20bを用いたものである。このような球
面アクチュエータEにおいても、図9の球面アクチュエ
ータDと同様な原理によって球面体1の回転方向及び回
転角度θX,θYを検出することができる。
【0040】しかも、この球面アクチュエータEにあっ
ては、周辺の磁気ノイズ(例えば、地磁気や、電磁モー
タから発する磁界によるもの)の影響を避けるため、電
磁石20a,20bによって一定の周波数の交流磁界を
かけ、その周波数成分のみをバンドパスフィルタ等で取
り出すことにより、外部磁界による測定誤差を取り除く
ことができる。
【0041】図12(a)(b)に示すものは本発明の
第5の実施例による球面アクチュエータFを示す平面図
及び正面図である。この球面アクチュエータFにあって
は、球面体1は容器状をした支持部材6内に回転自在に
納められており、球面体1の支持部材6から露出してい
る部分にはピン状ないし棒状の突起部21が突設されて
いる。また、球面体1の上方には、長孔24a,24b
を穿設された薄平板状の位置検出板22a,22bが2
つ互いに直交させるように配置されており、各位置検出
板22a,22bの端部は支持部材6の上面に設置され
たロータリーエンコーダ23a,23bの回転軸25
a,25bに固定されている。各位置検出板22a,2
2bは水平面内で自由に回動できるようになっており、
位置検出板22a,22bの回動角はロータリーエンコ
ーダ23a,23bによって精密に検出される。また、
位置検出板22a,22bの長孔24a,24bは、突
起部21の直径と等しい幅を有し、球面体1の直径程度
の長さを有しており、両位置検出板22a,22bの長
孔24a,24bの交差部分に球面体1の突起部21が
スライド自在に挿通されている。
【0042】しかして、突起部21の位置、すなわち球
面体1の回転方向及び回転角度θX,θYと両位置検出板
22a,22bの回転角度とは1対1に対応しているか
ら、ロータリーエンコーダ23a,23bによって両位
置検出板22a,22bの回転角度を検出することによ
り、球面体1の回転方向及び回転角度θX,θYを検出す
ることができる。しかも、この球面アクチュエータFに
あっては、位置検出板22a,22bが平板状をしてお
り、また、検出用のロータリーエンコーダ23a,23
bが支持部材6の上面に取り付けられているので、組立
て性と保守性がよい利点がある。
【0043】図13は本発明の第6の実施例による球面
アクチュエータGを示す斜視図である。この球面アクチ
ュエータGの球面体駆動機構は、1991年度精密工学
会秋季大会講演論文集に掲載されているものであって、
球面体1の表面に直交する方向から2つの駆動ステータ
26a,26bを接触させ、駆動ステータ26a,26
bを駆動することによって球面体1を回動させるように
したものである。さらに、この球面アクチュエータGに
あっては、図13及び図14(a)(b)に示すよう
に、各駆動ステータ26a,26bと同心状に検出用の
ロータリーエンコーダ23a,23bを配置してあり、
長孔24a,24bを有する薄板状の位置検出板22
a,22bを球面体1の表面に沿って円弧状に曲成し、
球面体1の表面に沿って直交させるように配置した位置
検出板22a,22bの端部をロータリーエンコーダ2
3a,23bの回転軸25a,25bに固定し、長孔2
4a,24bの交差部分に球面体1から突出させた突起
部21を挿通させてある。
【0044】この球面アクチュエータGにあっても、突
起部21の位置と両位置検出板22a,22bの回転角
度とは1対1に対応しているから、ロータリーエンコー
ダ23a,23bによって両位置検出板22a,22b
の回転角度を検出することにより、球面体1の回転方向
及び回転角度θX,θYを検出することができる。しか
も、この球面アクチュエータGにあっては、位置検出板
22a,22bを屈曲させ、ロータリーエンコーダ23
a,23bとステータ26a,26bとを同心状に配置
しているので、回転角度θX,θYの検出精度やスペース
効率、組立て性等を向上させることができる。さらに、
ロータリーエンコーダ23a,23bの回転軸25a,
25bをX軸及びY軸と一致させて配置すれば、回転軸
25a,25bの回転角度そのものが球面体1の回転角
度θX,θYとなるので、ロータリーエンコーダ23a,
23bによって直接回転角度θX,θYを検出することが
でき、検出のための演算回路を省略可能であるという利
点がある。
【0045】
【発明の効果】本発明の第1の球面アクチュエ−タにあ
っては、歪検出子によって2つの屈曲素子の屈曲度を検
出することにより、球面体の回転方向及び回転角度を検
出できる。また、本発明の第2の球面アクチュエータに
あっては、各電極と球面体の間の静電容量を検出するこ
とにより、球面体の回転方向および回転角度を検出する
ことができる。さらに、本発明の第3の球面アクチュエ
ータにあっては、静止している磁束検出器によって球面
体とともに回転する磁束を検出することにより、球面体
の回転方向及び回転角度を検出することができる。さら
に、本発明の第4の球面アクチュエータにあっては、球
面体の回転に伴って回動する各位置検出板の回転角度を
検出することにより、球面体の回転方向及び回転角度を
検出することができる。
【0046】これらの球面アクチュエータによれば、従
来よりも高精度で球面体の回転位置検出ができ、球面ア
クチュエータを高精度で制御することが可能となる。ま
た、球面体の回転位置検出が可能な球面アクチュエータ
の構造を簡略化でき、回転位置検出のための構成をコン
パクトに納めることができ、小型軽量の球面アクチュエ
ータを製作することができる。さらに、基本的には、球
面体を180°以上の回転角度で回転させた場合にも、
球面体の回転角度を検出できるようにすることも可能と
なる。
【0047】また、第3の球面アクチュエータにおい
て、磁石として電磁石を用いた場合には、例えば電磁石
によって一定の周波数の交流磁束を発生させ、その周波
数成分のみをバンドパスフィルタ等で取り出すことによ
り、外部磁界による測定誤差を取り除くことができ、周
辺の磁気ノイズ(例えば、地磁気や、電磁モータから発
する磁界によるもの)の影響を避けることができる。
【0048】また、第4の球面アクチュエータにおい
て、位置検出板を球面体の表面に沿わせて円弧状に形成
し、駆動ステータと同軸状に各角度検出手段を配置し、
各位置検出板をそれぞれの位置検出手段によって回動自
在に枢支させているので、球面体の回転角度の検出精度
やスペース効率、組立て性等を向上させることができ
る。しかも、角度検出手段の回転角度そのものが球面体
の回転角度となるので、角度検出手段によって直接回転
角度を検出することができ、検出のための演算回路を省
略可能であるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による球面アクチュエー
タを示す断面図である。
【図2】(a)(b)は同上の屈曲素子を示す斜視図及
び側面図である。
【図3】屈曲素子の歪量と球面体の回転角度との関係を
示す図である。
【図4】(a)(b)(c)(d)は同上の動作説明の
ための概略断面図である。
【図5】(a)(b)は本発明の第2の実施例における
球面アクチュエータを示す一部省略した概略正面図であ
る。
【図6】同上の球面アクチュエータ及びその球面体の回
転角度を検出するための測定回路を示す図である。
【図7】上記測定回路の等価回路を示す回路図である。
【図8】(a)(b)(c)は同上の測定回路の説明図
である。
【図9】(a)は本発明の第3の実施例による球面アク
チュエータを示す断面図、(b)は(a)のQ−Q線断
面図である。
【図10】(a)(b)は同上の球面アクチュエータに
おける回転角度検出の原理を示す説明図である。
【図11】本発明の第4の実施例による球面アクチュエ
ータを示す断面図である。
【図12】(a)(b)は本発明の第5の実施例による
球面アクチュエータを示す平面図及び正面図である。
【図13】本発明の第6の実施例による球面アクチュエ
ータを示す斜視図である。
【図14】(a)(b)は同上の球面アクチュエータの
平面図及び正面図である。
【符号の説明】
1 球面体 2,4 屈曲素子 3a,3b 歪ゲージ(歪検出子) 7,8,9,10 電極 C 測定回路 18a,18b 永久磁石 19X,19Y,19Z ホール素子(磁束検出器) 20a,20b 電磁石 21 突起部 22a,22b 位置検出板 23a,23b ロータリーエンコーダ(角度検出手
段) 24a,24b 長孔 26a,26b 駆動ステータ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 球面体を回転自在に支持させた球面アク
    チュエ−タにおいて、 歪検出子を取着された2つの屈曲素子を屈曲方向が互い
    に直交するように接続し、接続された2つの屈曲素子の
    一方端部を球面体の内面に固定し、他方端部を球面体以
    外の静止部分に固定したことを特徴とする球面アクチュ
    エータ。
  2. 【請求項2】 球面体を回転自在に支持させた球面アク
    チュエ−タにおいて、 前記球面体の底部を切欠して切欠部を設け、球面体の底
    部と対向させて直交2方向にそれぞれ電極を配置し、当
    該各電極と球面体との間に静電容量を構成したことを特
    徴とする球面アクチュエータ。
  3. 【請求項3】 球面体を回転自在に支持させた球面アク
    チュエータにおいて、 磁束が前記球面体のほぼ回転中心を通過するように少な
    くとも1つの磁石を球面体の内面に取り付け、検出面が
    互いに直交する少なくとも2つの磁束検出器を前記球面
    体のほぼ回転中心に配置したことを特徴とする球面アク
    チュエータ。
  4. 【請求項4】 前記磁石を電磁石によって構成したこと
    を特徴とする請求項3に記載の球面アクチュエータ。
  5. 【請求項5】 球面体を回転自在に支持させた球面アク
    チュエータにおいて、 前記球面体に突起部を設け、当該突起部とほぼ等しい幅
    の長孔を有する一対の位置検出板をそれぞれ球面体の近
    傍で回動自在に枢支し、各位置検出板の回動角度を検出
    する角度検出手段を設け、両位置検出板の交差部分で前
    記突起部を両長孔に摺動自在に挿通させたことを特徴と
    する球面アクチュエータ。
  6. 【請求項6】 前記位置検出板を球面体の表面に沿わせ
    て円弧状に形成し、前記球面体を回転駆動するための一
    対の駆動ステータと同軸状に一対の前記角度検出手段を
    配置し、各位置検出板をそれぞれの位置検出手段によっ
    て回動自在に枢支させたことを特徴とする請求項5に記
    載の球面アクチュエータ。
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Cited By (2)

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