JPH06211143A - 4輪操舵システムの電動アクチュエータ - Google Patents

4輪操舵システムの電動アクチュエータ

Info

Publication number
JPH06211143A
JPH06211143A JP5004841A JP484193A JPH06211143A JP H06211143 A JPH06211143 A JP H06211143A JP 5004841 A JP5004841 A JP 5004841A JP 484193 A JP484193 A JP 484193A JP H06211143 A JPH06211143 A JP H06211143A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shaft
moving body
wheel steering
electric actuator
steering angle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5004841A
Other languages
English (en)
Inventor
Hidekazu Suzuki
秀和 鈴木
Mitsuhiko Harayoshi
光彦 原良
Hiroaki Yoshida
裕明 吉田
Nobuo Momose
信夫 百瀬
Tadao Tanaka
忠夫 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Motors Corp filed Critical Mitsubishi Motors Corp
Priority to JP5004841A priority Critical patent/JPH06211143A/ja
Publication of JPH06211143A publication Critical patent/JPH06211143A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Power Steering Mechanism (AREA)
  • Steering-Linkage Mechanisms And Four-Wheel Steering (AREA)
  • Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 4輪操舵システムに故障が生じた場合にも後
輪舵角を強制的に所定角度範囲内におさめる機械的なフ
ェイルセーフ機構を備えた電動アクチュエータの提供。 【構成】 モータ(30)の回転運動がボールネジ(4
2)によりシャフト(22)の直線運動に変換され、シ
ャフト移動により後輪が転舵される。シャフト中立位置
での移動体(51)とロックピン(52)との間隙に対
応する所定シャフト移動範囲を越えてシャフトが直線移
動しようとすると、移動体がロックピンに当接して更な
るシャフト移動が阻止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、4輪操舵システムの電
動アクチュエータに関し、特に、機械的なフェイルセー
フ機構を備えたこの種のアクチュエータに関する。
【0002】
【従来の技術】前輪操舵時に後輪も操舵する4輪操舵
(4WS)システムを車両に装備して、車両の操縦安定
性などを向上させることが知られている。典型的には、
車両の低速走行時に前後輪を逆方向に曲げる逆相制御を
行って小回り性を改善すると共に中高速走行時に前後輪
を同一方向に曲げる同相制御を行って走行安定性を改善
している。
【0003】後輪に切れ角を与える方法は種々で、例え
ば、フロントステアリングギヤボックスに内蔵した後輪
操舵用ラック・ピニオン機構とリアステアリングギヤボ
ックスとをセンタシャフトを介して連結してなる機械式
4WSシステムが知られ、リアステアリングギヤボック
スは、センタシャフトに連結した偏心シャフトと、この
偏心シャフトに連結したプラネタリギヤと、該プラネタ
リギヤに噛み合うインターナルギヤとを備えている。こ
の4WSシステムは、センタシャフトの回転につれてプ
ラネタリギヤをインターナルギヤに沿って公転させつつ
偏心シャフトと逆方向に自転させ、更に、プラネタリギ
ヤに装着された別の偏心シャフトに接続したストローク
ロッドを介して、後輪を操舵する。この機械式4WSシ
ステムは、低コストである等の利点はあるが、前輪の転
舵と同時に後輪を前輪舵角に比例する舵角に転舵させる
もので、後輪の転舵を所定の遅れをもって行えない等、
後輪操舵上の融通性に欠ける点がある。
【0004】そこで従来、前輪舵角,車速などに基づい
てコントロールユニットで生成した目標後輪舵角に応じ
て後輪操舵用の油圧式または電動式のアクチュエータを
コンピュータ制御して、後輪操舵のタイミング,後輪舵
角の大きさ等を適正化できるようにした4WSシステム
が提案されている。そして、電動式4WSシステムに用
いられる従来の電動アクチュエータは、典型的には、左
右後輪のナックルアームに連結した後輪転舵用シャフト
と、コントロールユニットに電気的に接続されたモータ
と、モータの回転運動をシャフトの直線運動に変換する
ためのボールねじと、実際の後輪舵角を検出するための
舵角センサとを備え、コントロールユニットからモータ
に駆動電流を印加し、ボールねじを介してシャフトをモ
ータによりモータ回転方向に応じた方向に直線移動させ
て、実際後輪舵角が目標後輪舵角になるように後輪を転
舵させる。電動アクチュエータは、後輪転舵用シャフト
を中立位置側に付勢するセンタリングスプリングを更に
備え、4WSシステムの故障等に起因してモータへの駆
動電流供給が停止したときに、センタリングスプリング
によりシャフトを中立位置に戻すようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この様に、従来の電動
アクチュエータは、モータ電流の供給停止時には後輪転
舵用シャフトを強制的に中立位置に戻すというフェイル
セーフ機能を備えるが、その一方で、過大モータ電流供
給に対する充分なフェイルセーフ機能を備えるものでは
ない。すなわち、従来の電動式4WSシステムでは、コ
ントロールユニットおよび舵角センサを複数系統設けた
り、制御プログラムの信頼度を向上させる等の対策をこ
うじてはいるが、コントロールユニット又は舵角センサ
が誤作動するおそれが依然としてある。そして、コント
ロールユニット等が誤作動した場合、モータに過大電流
が供給されて後輪舵角が過大になり、車両にドライバが
予期しない挙動が生じてしまう。又、斯かる過大な転舵
状態から中立位置への、リターンスプリングによるシャ
フトの復帰が行われると、車両の挙動が著しく不自然に
なる。
【0006】そこで、本発明は、4輪操舵システムに故
障が生じた場合にも後輪舵角を強制的に所定角度範囲内
におさめるように作動する機械的なフェイルセーフ機構
を備えた4輪操舵システムの電動アクチュエータを提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、直線移動自在
に支持され左右後輪を転舵させるためのシャフトと、モ
ータと、該モータの回転運動をシャフトの直線運動に変
換するための変換手段とを有する、4輪操舵システムの
電動アクチュエータにおいて、シャフトにこれと一体移
動自在に設けた移動体と、シャフトが所定シャフト移動
範囲を越えて直線移動しようとするときに移動体に当接
して更なるシャフト移動を阻止するように配された舵角
制限部材とを備えることを特徴とする。
【0008】好ましくは、舵角制限部材は、シャフト軸
心に直交する方向において移動体に対して接近離反移動
自在に配され、移動体および舵角制限部材は、舵角制限
部材が接近位置にあるときと離反位置にあるときとで所
定シャフト移動範囲の広さを異ならせるように設けられ
ている。
【0009】
【作用】ステアリングハンドルが回転操作されると、前
輪が転舵されると共に、アクチュエータのモータに駆動
電流が供給されてモータが回転する。モータの回転運動
は、変換手段により、モータ回転方向に対応する方向へ
のシャフトの直線移動に変換され、シャフト移動量に対
応する舵角だけ左右後輪が転舵される。4輪操舵システ
ムが正常に作動している限り、シャフトは、所定シャフ
ト移動範囲内で移動する。一方、4輪操舵システムに何
らかの異常が生じて、シャフトが所定シャフト移動範囲
を越えて直線移動しようとすると、シャフトに設けた移
動体が舵角制限部材に当接し、従って、シャフトの更な
る直線移動が阻止される。これにより、シャフトが過大
に移動して車両の挙動が著しく不自然になることが防止
される。
【0010】シャフト軸心に直交する方向において舵角
制限部材を移動体に対して接近離反移動自在とすると共
に舵角制限部材が接近位置にあるときと離反位置にある
ときとで所定シャフト移動範囲の広さを異ならせるよう
にした本発明の特定の態様にあっては、例えば、前輪舵
角が小さいときに舵角制限部材が移動体に接近した位置
に移動されて所定シャフト移動範囲が狭くなる一方、前
輪舵角が大きいときには舵角制限部材が移動体から離反
した位置に移動されて所定シャフト移動範囲が広くな
る。即ち、シャフト移動範囲が前輪舵角に応じてより適
正化され、フェイルセーフ機能上の信頼性が向上する。
【0011】
【実施例】以下、図1ないし図4を参照して、本発明の
第1実施例の電動アクチュエータを含む4輪操舵システ
ムを装備した車両について説明する。図1に示すよう
に、車両には、左右前輪FLW,FRWを転舵させるた
めの油圧式の前輪パワーシリンダ1と、左右後輪RL
W,RRWを転舵させるための電動アクチュエータ2
と、アクチュエータ2の作動を制御するためのコントロ
ールユニット(ECU)3とが搭載されている。ECU
3には、ハンドル4の回転角を検出するためのハンドル
角センサ5,例えばエンジン(図示略)に連結したトラ
ンスミッション(図示略)の出力軸の回転から車速を検
出するための車速センサ6などの各種センサが接続され
ている。
【0012】詳細な図示を省略するが、前輪パワーシリ
ンダ1は、パワーピストンとその両側に画成された一対
の圧力室とを有し、両圧力室は、パワーステアリング装
置のギヤボックスに内蔵された操舵制御弁を介してオイ
ルポンプに接続されている。操舵制御弁は、2つのパワ
ーシリンダ圧力室のうちの、ハンドル操舵方向に対応す
る一方にオイルを供給し、これにより、パワーピストン
を操舵方向に対応する方向に移動させて、ハンドル操作
による左右前輪の転舵を助けるようになっている。
【0013】図2に示すように、電動アクチュエータ2
は、車両の後部に配されたケーシング21と、ケーシン
グ内部にケーシング軸心方向に沿って配されたシャフト
22とを備え、シャフト22は、左右後輪側に直線移動
自在に、ベアリング2a,2bを介してケーシング21
により支持されている。シャフト22の両端はケーシン
グ端面を貫通してケーシング外部に延び、ジョイント2
5,26を介して左右のタイロッド27,28に夫々連
結されている。シャフトとタイロッドとの連結部は、ベ
ロー29により囲繞され、両タイロッド27,28は、
左右後輪のナックルアーム(図示略)に夫々連結されて
いる。
【0014】電動アクチュエータ2は、モータ30を更
に備え、モータ30は、ベアリング23,24を介して
ケーシング21により支持されたロータ31と、該ロー
タに対向してケーシング内面に固定された永久磁石32
とを含んでいる。ロータ31は、該ロータに隣接してロ
ータと共に回転するコンミテータ33と、これに摺動自
在に電気的に接続されたブラシ(図示略)と、ブラシに
接続された配線34とを介して、ECU3の制御下で作
動するドライバ回路(図示略)に接続され、ドライバ回
路から駆動電流が供給されるとシャフト軸心の回りに回
転するようになっている。又、シャフト22の、ロータ
31に関して軸方向外方側には、ベアリング23を介し
てケーシング21により支持されたボールナット41に
噛み合うボールネジ42が形成され、該ボールナット及
びボールネジは、モータの回転運動をシャフト22の直
線運動に変換するための変換手段を構成している。
【0015】シャフト22の中間部には、コンミテータ
33に隣接して、移動体51が嵌合固定され、又、ケー
シング21内面には、移動体51に対向して、舵角制限
部材としての舵角制限ロックピン52が配されている。
ロックピン52は、シャフト軸心に直交して延びる軸部
52aとこれと一体の係合部52bとからなり、軸部5
2aの外方端部は、ケーシング21を貫通してケーシン
グ外方に延びている。ロックピン52は、その軸部外方
端部において、ケーシング21により、移動体51に対
して接近離反移動自在に支持されている。又、ロックピ
ン52とケーシング21との間には、一端がケーシング
内面に当接すると共に他端部がロックピン52に形成し
た環状溝に収容されたスプリング53が介設され、ロッ
クピン52は、スプリング53により移動体51側に常
時付勢されている。ロックピン係合部52bの内方端部
は台形状断面に形成され、移動体51の対向面には相補
形状の溝51aが形成されている。
【0016】移動体の溝51aは、ロックピン52が移
動体51に近接した位置をとったときにシャフト中立位
置から例えば0.8度の後輪舵角に対応する移動量のシ
ャフト直線移動を許容するような形状寸法に形成されて
いる。換言すれば、ロックピン52の先端面が移動体5
1の溝底面に近接した図2に示す状態においてロックピ
ン係合部52bの傾斜面と移動体51の傾斜溝面との間
に画成される間隙は、0.8度の舵角に対応している。
又、移動体の溝51aの形状寸法は、ロックピン52が
スプリング53のばね力に抗して移動体51から最も離
反した位置をとったときに例えば5度の後輪舵角に対応
する移動量のシャフト直線移動を許容するように設定さ
れている。なお、ロックピン52は、ロックピンが移動
体51から最も離反したときにも移動体の溝51aから
逸脱しないようになっている。
【0017】図2中、参照符号54は、ロックピン軸部
52aに整合してケーシング外面に設けられロックピン
52の作動位置を検出するためのロックピンセンサを示
す。参照符号55は、シャフト中立状態における移動体
51のシャフト軸心方向位置を正確に決定するためのセ
ンタピンを表し、電動アクチュエータの組立て時あるい
は整備時における移動体の位置決めに用いられる。
【0018】電動アクチュエータ2に関連して、4WS
システムは、シャフト軸心に直交する方向にロックピン
52を移動させるための、舵角応動型の駆動機構を更に
備えている。図3及び図4に示すように、駆動機構60
は、ステアリングシャフト4aの先端を回転自在に支持
するハウジング61と、ステアリングシャフト先端に固
定した小歯車62aと、ハウジング61により回転自在
に支持され小歯車62aに噛み合う大歯車62bとを備
え、両歯車62a,62bは減速歯車62を構成してい
る。そして、大歯車62bの一端面には大歯車の軸に関
して偏心してクランクシャフト63が固定され、クラン
クシャフト63にはクランク64の環状基端部が嵌合
し、クランク64は、その先端に設けたクランクピン6
5においてピストン66にピボット結合されている。
【0019】更に、ピストン66と一体のピストンロッ
ド67の先端にはワイヤ68の一端が接続固定され、ワ
イヤ68の他端は、電動アクチュエータ2のロックピン
52の軸部外方端に接続固定されている。従って、ハン
ドル4が回転すると、ハンドル回転力がステアリングシ
ャフト4a,減速歯車62及びクランク機構63,6
4,65を介してピストン66に伝達されて、ピストン
66が、ハウジング61と一体のシリンダ70内で摺動
運動するようになっている。減速歯車62及びクランク
機構63,64,65は、ハンドル中立位置からのハン
ドル4の回転角が所定角度たとえば230度を越えるま
ではピストン66の摺動運動量を抑制する一方で、ハン
ドル回転角が230度を越えるとピストン摺動運動量を
増大させるように構成されている。従って、ハンドル回
転角が例えば230度を越えると、ワイヤ68を介して
ピストン66に連結されたロックピン52が、スプリン
グ53のばね力に抗してシャフト軸心に直交する方向
に、ハンドル角の増大につれて徐々に移動体51に対し
て離反移動する。図3及び図4中、参照符号71は、ピ
ストン66を反クランク機構側に常時付勢するスプリン
グを示し、該スプリング71により後輪操舵上のヒステ
リシスが生じないようにしている。
【0020】再び図2を参照すると、電動アクチュエー
タ2は、4WSシステムの故障などに起因してモータ3
0への駆動電流供給が停止されたときにシャフト22を
強制的に中立位置に復帰させるためのセンタリングスプ
リング80と、このセンタリングスプリングによる強制
復帰を緩やかに行わせるための減衰手段としてのビスカ
スカップリングユニット(VCU)90とを更に備えて
いる。
【0021】詳しくは、センタリングスプリング80
は、シャフト軸心方向において移動体51に関してモー
タ30と反対側に配され、又、ケーシング内周面に固定
した略円筒状の静止スプリングシート81とシャフト2
2に嵌合固定され静止スプリングシートに対して移動自
在の略円筒状の可動スプリングシート82との間に収容
されている。そして、可動スプリングシート延長部82
aは、シャフト軸心方向外方側ほど延長部82aの直径
が直線的に増大するような形状に形成され、該延長部8
2aの外周面に先端が接触するように配された作動子1
01を有する舵角センサ100により、シャフト移動位
置ひいては実際の後輪舵角を検出するようになってい
る。
【0022】VCU90は、シャフト軸心方向において
モータ30に関して移動体51と反対側に配され、ケー
シング21の内周面に固定された複数の第1プレート9
1と、VCU内部の回転軸(図示略)に固定されかつ第
1プレートと交互に配された複数の第2プレート(図示
略)とを備え、プレート間にはシリコンオイルなどの粘
性流体が充填されている。VCU90において、第1プ
レートと第2プレートとの間に回転速度差が発生する
と、シリコンオイルの剪断抵抗により第1プレートと第
2プレート間でのトルク伝達が可能となる。そして、V
CU90の第2プレートは、VCU90の回転軸とボー
ルナット41の外方端面に装着した電磁クラッチ110
とを介してボールナット41に回転結合可能にされてい
る。この電磁クラッチ110は、ECU3からの制御出
力に応動するもので、例えばオン作動時にボールナット
41を巻締める一方、オフ作動時にボールナット41を
巻緩めるようになっている。即ち、電磁クラッチ110
により、VCU90とボールナット41との回転結合を
確立し或は解除するようにしている。
【0023】以下、上述の構成の4WSシステムの作動
を説明する。ハンドル4が回転操作されると、ECU3
は、内蔵のメモリ(図示略)に予め格納された制御プロ
グラムに従って4輪操舵制御を実行する。この4輪操舵
制御において、ECU3は、舵角センサ4および車速セ
ンサ6からの、前輪舵角および車速を夫々表す出力信号
を読み込み、次に、内蔵メモリに格納したマップを参照
して、前輪舵角および車速に応じた目標後輪舵角を従来
公知の方法で算出する。好ましくは、旋回初期において
後輪を一瞬逆相に操舵し後に同相に操舵するような目標
後輪舵角が算出される。又、図5に例示するように、目
標後輪舵角は、ハンドル中立位置からのハンドル角が2
30度までのハンドル角領域では例えば0.8度以下の
値をとり、ハンドル角が230度から400度までのハ
ンドル角領域では例えば0.8度から5度までの値をと
り、それ以上のハンドル角の領域では例えば5度以下の
値をとる。
【0024】先ず、ハンドル角が230度未満の場合に
ついて説明する。この場合、ハンドル4の回転操作に伴
って、駆動機構60において、減速歯車62,クランク
シャフト63及びクランク64を介してクランクピン6
5が僅かにクランクシャフト側へ変位するが、ピストン
66のクランク機構側に設けられた不感帯溝61a内を
クランクピン65が移動するだけで、ワイヤ68を駆動
機構60側に引くには至らない。この結果、舵角制限ロ
ックピン52は、移動体51の溝51aの底面に近接し
た、図2に示す位置に保持され、これにより、±0.8
度の後輪舵角に対応する広さの所定シャフト移動範囲が
設定される。
【0025】ECU3は、上述のように算出した目標後
輪舵角に対応する制御出力をドライバ回路に送出し、こ
れにより、ドライバ回路からモータ30に駆動電流が供
給されて、モータ30のロータ31がシャフト軸心回り
に回転する。ロータ31と一体回転自在のボールナット
41に噛み合うボールネジ42がシャフト22に形成さ
れているので、シャフト22は、モータ回転方向に対応
する左または右の後輪側へセンタリングスプリング80
のばね力に抗して移動する。これにより、シャフト22
の両端に連結したタイロッド27,28がシャフト軸心
方向に移動して、タイロッドに連結された左右後輪が転
舵される。この間、ECU3は、目標後輪舵角と、舵角
センサ100からの、実際の後輪舵角を表す出力信号と
に基づいて、後輪舵角をフィードバック制御する。
【0026】上述の後輪操舵中、4WSシステムの故障
などに起因して、ドライバ回路からモータロータ31へ
の駆動電流の供給が遮断されると、例えばECU3の制
御下で電磁クラッチ110がオン作動して、VCU90
とロータ31とが回転結合状態になる。これと同時に、
センタリングスプリング80のばね力でシャフト22が
中立位置に向けて強制的に復帰される。このとき、シャ
フト22は、中立位置側に直線移動する。VCU90の
第2プレート群が電磁クラッチ110を介してロータ3
1と回転結合状態にある一方で、VCU90の第1プレ
ート群91がケーシング21に固定されているので、第
1プレート群と第2プレート群との間に回転速度差が発
生し、両プレート群はシリコンオイルを介して互いにト
ルク伝達可能な状態になる。換言すれば、VCU90
は、ロータ31の回転運動ひいてはシャフト22の直線
移動を減衰させるように作用する。従って、VCU90
の減衰作用下で、センタリングスプリング80によるシ
ャフト22の強制復帰が比較的緩やかに行われ、これに
より左右後輪の直線走行位置への復帰が緩やかになり、
急激な車両挙動変化が生じることがない。
【0027】一方、後輪操舵中、4WSシステムの故障
などに起因して、モータロータ31へ供給される駆動電
流が過大になると、シャフト22は、駆動電流に対応す
る左又は右の後輪側に大きく直線移動しようとする。し
かしながら、ハンドル角が230度以下の領域では、ロ
ックピン係合部52bは、図2に示すように移動体51
の溝51aの内側にある。このため、シャフト22が
0.8度の後輪舵角に対応する移動量を越えて直線移動
しようとすると、シャフト22に固定した移動体51の
一側溝面がロックピン係合部52bの対向面に当接し、
移動体51ひいてはシャフト22の更なる直線移動が阻
止される。
【0028】以上説明したように、4WSシステムの故
障などに起因してモータ電流供給が遮断され或は過大に
なった場合にも、機械的なフェイルセーフ機構が作動し
て、車両の挙動変化を防止する。次に、ハンドル角が2
30度から400度までの場合について説明する。この
場合、ハンドル4の回転操作に伴って、駆動機構60の
ピストン66がクランク機構63〜65側へ変位して、
ワイヤ68をハンドル角に対応する長さだけ駆動機構6
0側に引く。この結果、舵角制限ロックピン52が、移
動体51の溝51aの底面側からワイヤ牽引長さだけ離
反して、ハンドル角に対応する広さの所定シャフト移動
範囲が設定される。すなわち、所定シャフト移動範囲
は、230度〜400度のハンドル角に応じて±0.8
度〜±5度の後輪舵角に対応する広さに設定される。こ
のため、後輪操舵中に4WSシステムの故障などに起因
してモータロータ31へ供給される駆動電流が過大にな
ったとき、シャフト22が0.8度〜5度の後輪舵角に
対応する移動量を越えて直線移動しようとすると、移動
体51がロックピン52に当接してシャフト22の更な
る直線移動が阻止される。その他の作動は、ハンドル角
が230度未満の場合と同様なので、説明を省略する。
【0029】次に、ハンドル角が400度以上の場合に
ついて説明する。この場合、ハンドル4の回転操作に伴
う駆動機構60のピストン66の変位により、ワイヤ6
8が駆動機構60側に引かれて、ロックピン52が移動
体51の溝51aから離反して、±5度の後輪舵角に対
応する広さの所定シャフト移動範囲が設定される。この
ため、後輪操舵中に4WSシステムの故障などに起因し
てモータロータ31へ供給される駆動電流が過大になっ
たとき、シャフト22が5度の後輪舵角に対応する移動
量を越えて直線移動しようとすると、移動体51がロッ
クピン52に当接してシャフト22の更なる直線移動が
阻止される。その他の作動は、ハンドル角が230度未
満の場合と同様なので、説明を省略する。
【0030】以下、図6ないし図9を参照して、本発明
の第2実施例による電動アクチュエータを説明する。本
実施例の電動アクチュエータは、後輪転舵用シャフトの
直線移動範囲を制約するための舵角制限機構の機械的強
度の増大を企図したもので、上記第1実施例のものに比
べて、移動体および舵角制限部材の構成に主たる相違が
ある。
【0031】本実施例の電動アクチュエータは、移動
体,舵角制限部材およびその周辺構成を除いては、図2
に示す第1実施例のものと同一構成である。従って、図
6において、第1,第2実施例に共通の要素を同一参照
符号で示し、その詳細な説明を省略する。図6を参照す
ると、電動アクチュエータ2の舵角制限機構は、シャフ
ト22に固定された移動体510と、この移動体ひいて
はシャフト22の直線移動量を制限するための舵角制限
ロックシャフト520とを有している。
【0032】図7に示すように、移動体510は、シャ
フト22が嵌合する円筒孔を互いに協働して画成する半
円筒状孔が夫々形成された第1及び第2移動体半部51
1,512からなり、両移動体半部は、シャフト22を
両者間に挟持した状態で互いに締め付けられて、シャフ
ト22に固定されている。一方、ロックシャフト520
は、主体部521とこれに一体の軸部522とを有して
いる。軸部522は、シャフト軸心に直交して延び、そ
の外方端部はケーシング21を貫通してケーシング外方
に延びている。ロックシャフト520は、軸部522の
外方端部と主体部521の反軸部側端部との双方におい
て、ケーシング21により、移動体510に対して接近
離反移動自在に支持されている。このロックシャフト支
持構造によれば、舵角制限機構の機械的強度が大にな
る。又、ロックシャフト520は、これとケーシング2
1との間に介在するスプリング53により移動体510
側に常時付勢されている。
【0033】主体部521には、図8に示すように、そ
の長手方向軸心に沿って三角形状断面の係合部523が
形成され、係合部523は、第2移動体半部512に形
成した相補形状の、すなわち台形状断面の係合溝513
に緩く嵌入している。係合溝513は、ロックシャフト
主体部521の一側外方端面521bがケーシング21
の対向内方端面に当接した位置をとったときにシャフト
中立位置から例えば0.8度の後輪舵角に対応する移動
量のシャフト直線移動を許容するような形状寸法に形成
されている。換言すれば、ロックシャフト520が移動
体510に近接した図6及び図7に示す状態においてロ
ックシャフト係合部523の端面と第2移動体半部51
2の係合溝画成面との間に画成される間隙は、0.8度
の舵角に対応している。又、係合溝513の形状寸法
は、ロックシャフト520がスプリング53のばね力に
抗して移動体510から離反した位置をとったときに例
えば5度の後輪舵角に対応する移動量のシャフト直線移
動を許容するように設定されている。
【0034】次に、舵角制限機構の作動を簡略に説明す
る。図3及び図4に示す駆動機構60によりワイヤ68
を介してロックシャフト520が引張られて、ロックシ
ャフトが移動体510に対して離反移動すると、移動体
510の台形状断面の係合溝513に緩く嵌合した三角
形状断面のロックシャフト係合部523が、係合溝51
3内で後退移動して、係合部523の傾斜面と移動体5
10の係合溝画成面との間隙が広がる。即ち、所定シャ
フト移動範囲の広さは、ハンドル操作に伴うロックシャ
フト520の離反移動量に応じて可変設定されることに
なる。なお、図8及び図9から明かなように、ロックシ
ャフト520は、ロックシャフトが移動体510から最
も離反したときにも、係合溝513から逸脱するもので
はない。
【0035】本実施例のその他の作動は、第1実施例の
場合と略同様であるので、作動説明を省略する。本発明
の電動アクチュエータは、上記第1及び第2実施例に限
定されず、種々に変形可能である。例えば、上記両実施
例では、本発明の電動アクチュエータを、油圧式前輪パ
ワーシリンダを備えた4WS車両に装備した場合につい
て説明したが、本発明は、電動アクチュエータで前輪を
転舵するようにした車両に装備可能である。又、上記両
実施例では、目標後輪舵角と舵角センサ100で検出し
た実際後輪舵角とに基づいて後輪舵角をフィードバック
制御するようにしたが、本発明はこれに限定されず、後
輪舵角をオープンループ制御する4WSシステムにも適
用可能である。
【0036】上記両実施例では、舵角制限機構のシャフ
ト側要素としての移動体52,520をシャフト22と
別体に設けたが、移動体をシャフトと一体に設けても良
い。すなわち、実施例のシャフト22に代えて、移動体
の機能をも奏するシャフトを用いても良い。又、モータ
30の回転運動を、変換手段としてのボールナット41
及びボールネジ42により直線運動に変換する構成に代
えて、変換手段の機能を併有するリニアモータを使用可
能である。
【0037】更に、上記両実施例では、センタリングス
プリング80によるシャフト22の中立位置への強制復
帰速度を低減させるための減衰手段としてVCU90を
電動アクチュエータに装備したが、減衰手段は必須要素
ではなく除去可能である。又、減衰手段として、VCU
に代えて、回転摩擦板を主要構成要素として含む機構な
ど、種々の機構を使用可能である。
【0038】
【発明の効果】上述のように、直線移動自在に支持され
左右後輪を転舵させるためのシャフトと、モータと、該
モータによるシャフトの回転運動をシャフトの直線運動
に変換するための変換手段とを有する、4輪操舵システ
ムの電動アクチュエータにおいて、本発明は、シャフト
にこれと一体移動自在に設けた移動体と、シャフトが所
定シャフト移動範囲を越えて直線移動しようとするとき
に移動体に当接して更なるシャフト移動を阻止するよう
に配された舵角制限部材とを備えるので、4輪操舵シス
テムに故障が生じた場合にも後輪舵角を強制的に所定角
度範囲内におさめるように作動する機械的なフェイルセ
ーフ機構が提供され、シャフトが過大に移動して車両の
挙動が著しく不自然になることが防止される。
【0039】好ましくは、舵角制限部材をシャフト軸心
に直交する方向において移動体に対して接近離反移動自
在に配し、移動体および舵角制限部材を舵角制限部材が
接近位置にあるときと離反位置にあるときとで所定シャ
フト移動範囲の広さを異ならせるように設けたので、シ
ャフト移動範囲が例えば前輪舵角に応じてより適正化さ
れ、フェイルセーフ機能上の信頼性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による電動アクチュエータ
を含む4WS車両を示す概略図である。
【図2】本発明の第1実施例による電動アクチュエータ
を示す長手方向断面図である。
【図3】図2の電動アクチュエータと共に用いられる舵
角応動型の駆動機構を示す概略側面図である。
【図4】図3に示す駆動機構の概略平面図である。
【図5】図2の電動アクチュエータを装備した4WS車
両の、ハンドル角−後輪舵角特性図である。
【図6】本発明の第2実施例による電動アクチュエータ
を示す長手方向断面図である。
【図7】図6に示す電動アクチュエータの舵角制限機構
の長手方向断面図である。
【図8】図6に示す舵角制限機構のロックシャフトの長
手方向断面図である。
【図9】図7に示す舵角制限機構の第2移動体半部の断
面図である。
【符号の説明】
1 前輪パワーシリンダ 2 電動アクチュエータ 3 コントロールユニット(ECU) 4 ハンドル 5 舵角センサ 6 車速センサ 21 ケーシング 22 シャフト 27,28 タイロッド 30 モータ 41 ボールナット 42 ボールネジ 51 移動体 52 舵角制限ロックピン 60 駆動機構 64 クランク 66 ピストン 68 ワイヤ 80 センタリングスプリング 90 ビスカスカップリングユニット(VCU) 100 舵角センサ 110 電磁クラッチ
フロントページの続き (72)発明者 百瀬 信夫 東京都港区芝五丁目33番8号 三菱自動車 工業株式会社内 (72)発明者 田中 忠夫 東京都港区芝五丁目33番8号 三菱自動車 工業株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直線移動自在に支持され左右後輪を転舵
    させるためのシャフトと、モータと、該モータによる前
    記シャフトの回転運動を該シャフトの直線運動に変換す
    るための変換手段とを有する、4輪操舵システムの電動
    アクチュエータにおいて、前記シャフトにこれと一体移
    動自在に設けた移動体と、前記シャフトが所定シャフト
    移動範囲を越えて直線移動しようとするときに前記移動
    体に当接して更なるシャフト移動を阻止するように配さ
    れた舵角制限部材とを備えることを特徴とする、4輪操
    舵システムの電動アクチュエータ。
  2. 【請求項2】 前記舵角制限部材は、シャフト軸心に直
    交する方向において前記移動体に対して接近離反移動自
    在に配され、前記移動体および前記舵角制限部材は、前
    記舵角制限部材が接近位置にあるときと離反位置にある
    ときとで前記所定シャフト移動範囲の広さを異ならせる
    ように設けられていることを特徴とする請求項1の4輪
    操舵システムの電動アクチュエータ。
JP5004841A 1993-01-14 1993-01-14 4輪操舵システムの電動アクチュエータ Pending JPH06211143A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5004841A JPH06211143A (ja) 1993-01-14 1993-01-14 4輪操舵システムの電動アクチュエータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5004841A JPH06211143A (ja) 1993-01-14 1993-01-14 4輪操舵システムの電動アクチュエータ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06211143A true JPH06211143A (ja) 1994-08-02

Family

ID=11594915

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5004841A Pending JPH06211143A (ja) 1993-01-14 1993-01-14 4輪操舵システムの電動アクチュエータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06211143A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013189062A (ja) * 2012-03-13 2013-09-26 Jtekt Corp 後輪操舵装置
JP2016055796A (ja) * 2014-09-11 2016-04-21 日立オートモティブシステムズステアリング株式会社 後輪操舵制御装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013189062A (ja) * 2012-03-13 2013-09-26 Jtekt Corp 後輪操舵装置
JP2016055796A (ja) * 2014-09-11 2016-04-21 日立オートモティブシステムズステアリング株式会社 後輪操舵制御装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0858942B1 (en) Steering apparatus for vehicle
US5845736A (en) Power steering for motor vehicles
US4823898A (en) Mount for a steering gear box
JP3182472B2 (ja) パワーステアリング装置
US7401677B2 (en) Self-centering steering system
JP2019038383A (ja) ステアリング装置
EP0269088B1 (en) Four-wheel steering system in wheeled vehicle
JP2005247214A (ja) 電動パワーステアリング装置
JPH06211143A (ja) 4輪操舵システムの電動アクチュエータ
JPH08504148A (ja) 自動車用パワーステアリング装置
JPS6216B2 (ja)
JPH0657532B2 (ja) 油圧動力補助操舵装置の自動直進復帰装置
CN112013091A (zh) 用于车辆动力转向组件的球式螺母组件的支承件
JPH06503B2 (ja) 電動式パワ−ステアリング装置
JPH0581464B2 (ja)
JP3109920B2 (ja) 操舵装置
JPH06211144A (ja) 4輪操舵システムの電動アクチュエータ
JPS62137272A (ja) 電動式パワ−ステアリング装置
JP2663276B2 (ja) 自動車の舵角センサ取付構造
JPH0228142Y2 (ja)
JP2536541B2 (ja) 前後輪操舵車の後輪操舵制御装置
JP2605730B2 (ja) 前後輪操舵車の後輪操舵装置
JPH01115773A (ja) 四輪操舵車の後輪転舵装置
US6267144B1 (en) Rotary disk valve for power steering systems of motor vehicles
JP3455310B2 (ja) パワーケース

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19990202