JPH06211705A - クロロ芳香族化合物から芳香族置換オレフインを製造する方法 - Google Patents

クロロ芳香族化合物から芳香族置換オレフインを製造する方法

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JPH06211705A
JPH06211705A JP5222405A JP22240593A JPH06211705A JP H06211705 A JPH06211705 A JP H06211705A JP 5222405 A JP5222405 A JP 5222405A JP 22240593 A JP22240593 A JP 22240593A JP H06211705 A JPH06211705 A JP H06211705A
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Matthias Dr Beller
マットヒアス・ベーラー
Hartmut Fischer
ハルトムート・フイッシャー
Heinz Strutz
ハインツ・シユトルツ
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Hoechst AG
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    • C07C67/347Preparation of carboxylic acid esters by modifying the acid moiety of the ester, such modification not being an introduction of an ester group by isomerisation; by change of size of the carbon skeleton by increase in the number of carbon atoms by addition to unsaturated carbon-to-carbon bonds

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 スチレン、スチルベンおよびケイ皮酸エステ
ルのような芳香族オレフインを厄介な不純物を伴うこと
なくできうる限り高い収率で、そして簡単な方法で生成
クロロ芳香族の接触的オレフイン化方法を提供する。 【構成】 式(II)で表されるクロロ芳香族を、塩基お
よび触媒量の、配位子として単座および2座配位のホス
フアンを含有するパラジウム錯体の存在下に、式(II
I)で表されるオレフインと反応式(I)で表される芳
香族置換オレフインの製造方法。 (Xはアルケニル、シクロアルケニル等を:Yは−C
N,−COOH,−COOR7,−CON(R7)2、等を:
1,R2,R3,R4は水素、フエニル、アルキル、−O
H、フッ素、塩素、−NO2,−CN等を示す)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、オレフインのクロロ芳
香族化合物による接触的アリール化によって芳香族置換
オレフインを製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】芳香族置換オレフインは、重合体の合成
用の重要な単量体であり、そして医薬品および農薬の製
造用の重要な中間体である。すなわち、スチルベンは、
蛍光増白剤として、スチレンは、重合体の製造用に、そ
してケイ皮酸エステルは、化粧品用の紫外線の吸収剤と
して工業的に使用される。
【0003】塩基の存在下におけるヨード- またはブロ
モ芳香族化合物のパラジウム触媒によるオレフイン化に
よる芳香族オレフインの製造は、久しくヘック(HEC
K)反応として知られている。しかしながら、類似する
クロロ芳香族のオレフイン化は、劣ったないしは並の収
率でしか起らないかあるいは工業的な反応を困難なそし
て複雑なものにする極めて不安定な触媒系が使用され
る。
【0004】ジヤーナル・オブ・オーガノメタリック・
ケミストリー(J. Organomet. Chem.) 第270巻(19
84年)第115頁には、酢酸パラジウムおよび配位子
としてのトリフエニルホスフアンの存在下におけるクロ
ロ芳香族のビニル化が記載されている。しかしながら、
この方法によれば、最も反応性に富むクロロ芳香族化合
物、すなわち電子吸引性置換基を有するものの場合にお
いてさえ、せいぜい51%までの並の収率しか得られな
い。活性化されていない芳香族としてのクロロベンゼン
については、4%という低い収率しか得られないことす
らある。そのほかの困難性は、触媒が失活し、それによ
ってせいぜい51回という反応サイクルに導かれること
である。
【0005】ヨーロッパ特許出願公開第103,544
号には、クロロ芳香族がリンまたはヒ素配位子を有する
パラジウム触媒の存在下にオレフインと反応せしめられ
るという方法が記載されている。しかしながら、収率
は、活性化クロロ芳香族についてはせいぜい61%であ
り、そして非活性化クロロ芳香族については明らかに更
に悪い。
【0006】米国特許第4,814,489号によれ
ば、クロロ芳香族をニッケル触媒の存在下にヨウ化物塩
および臭化物塩と反応せしめて、アリール臭化物または
ヨウ化物を得、このものを次に今度はパラジウム触媒の
存在下に反応せしめて芳香族オレフインを得る。しかし
ながら、この方法の欠点は、化学量論的量のヨウ化物ま
たは臭化物塩を必要とすることである。更に、触媒の再
循環は、2触媒系を使用した場合特に困難になる。
【0007】ヨーロッパ特許出願公開第406,848
号には、式R1 2 P(CH2)n PR3 4 (式中、n
=3または4である)で表されるキレート化ビスホスフ
アンの存在下におけるクロロ芳香族の接触的ホルミル化
が開示されている。この方法の不利な点は、配位子およ
び触媒の極端な敏感性であり、これが触媒の再循環を困
難にし、そしてパラジウムの分離による触媒の失活を促
進することである。
【0008】ビユルタン・ド・ラ・ソシエテ・シミック
・ド・フランス(Bull. Soc. Chem.France) 1973年
第2790頁には、クロロ芳香族を用いるスチレンの不
均一触媒によるアリール化が記載されている。しかしな
がら、収率および転化率は、劣っている。その他のオレ
フインは、この方法によってはアリール化され得ないか
あるいは多大の困難を伴って僅かしかアリール化され得
ない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、従っ
て、前記のような欠点を有せず、そして特にスチレン、
スチルベンおよびケイ皮酸エステルのような芳香族オレ
フインを厄介な不純物を伴うことなくできうる限り高い
収率で、そして簡単な方法で生成せしめ、そして更に単
純な工業的反応を可能にするような、クロロ芳香族の接
触的オレフイン化方法を提供することである。特に、ブ
ロモ- またはヨード芳香族と同様に効果的にクロロ芳香
族を活性化せしめる簡単な、安定した触媒系を開発する
ことである。
【0010】
【課題を解決しようとする手段】上記の目的は、本発明
によれば、式(I)
【0011】
【化5】
【0012】(上式中、XはC2-12- アルケニル、C
5-6-シクロアルケニルまたは基
【0013】
【化6】
【0014】であり、Yは -CN、 -COOH、 -CO
OR7 、 -CON(R7)2 、 -COR7 、-OR7 また
【0015】
【化7】
【0016】であり、R5 は水素またはメチルであり、
6 は水素またはメチルであり、R7 はC1-12- アルキ
ルまたはフエニルであり、そしてR2 は水素、フエニ
ル、C1-8-アルキル、C1-5-アルコキシ、 -OH、フッ
素、塩素、 -NO2 、 -CN、 -CHO、 -CO -C
1-4-アルキル、 -CO-フエニル、 -COO -C1-4-ア
ルキル、 -O- CO -C1-4-アルキル、-NHCO- C
1-4-アルキル、 -CF3 、 -NH2 、 -NH- C1-4-ア
ルキルまたは -N(C1-4-アルキル)2であり、R1 およ
びR3 は互いに独立的にR2 と同じ意味を有してもよ
く、そしてR4 は水素、フエニル、C1-8-アルキル、 -
OH、フッ素、塩素、 -NO2 、-CN、 -CHOまた
は -O- CO- C1-4-アルキルである)で表される芳香
族置換オレフインを、式(II)
【0017】
【化8】
【0018】(上式中、R1,R2,R3 およびR4 は前記
の意味を有する)で表されるクロロ芳香族化合物を式
(III) HX (III) (上式中、Xは前記の意味を有する)で表されるオレフ
インと、塩基および触媒量のパラジウム錯体の存在下に
反応せしめることによって製造する方法において、上記
パラジウム錯体が配位子として単座および2座配位のホ
スフアンを含有することを特徴とする上記式(I)で表
される芳香族置換オレフインの製造方法によって達成さ
れる。
【0019】式(III)におけるXが3〜12個の炭
素原子を有するアルケニルまたはC4-8-シクロアルケニ
ルである場合には、二重結合のシフトは、反応中に起
り、そして一般に異性体混合物が得られる。
【0020】好ましくは、基R5 およびR6 のうちの少
なくとも1個は水素である。アルキル基R7 およびR1
ないしR4 、アルコキシ基R1 ないしR3 および置換基
1 ないしR4 中のアルキル基は、直鎖状または分枝鎖
状でありうる。挙げうる基R1 ないしR3 の例は、メチ
ル、エチル、n- プロピル、イソプロピル、n- ブチ
ル、sec- ブチル、n- ペンチル、2- ペンチル、n
- ヘキシル、n- ヘプチル、n- オクチル、n- デシ
ル;メトキシ、エトキシ、n- プロポキシ、イソプロポ
キシ、n- ブトキシ、n- ペンチルオキシ;カルボニル
メチル、-エチル、 -n- プロピル、 -イソプロピル、
-n- ブチルおよび -sec- ブチル基;アセトアミ
ド、プロピオンアミド、ブチルアミドおよびバレルアミ
ド基;N- メチルアミノ、N- エチルアミノ、N -n-
プロピルアミノおよびN- N- ブチルアミノ基;N,N
- ジメチルアミノ、N,N- ジエチルアミノ、N,N-
ジ -n- プロピルアミノ、N,N- ジ -n- ブチルアミ
ノ、N- メチル -N-エチルアミノ、N- メチル -N-
n- プロピルアミノおよびN- エチル -N -n- ブチル
アミノ基およびアセトキシ、プロピオニルオキシおよび
ブチリルオキシ基である。
【0021】アルキル基R7 は、好ましくは1〜10
個、特に1〜8個の炭素原子を有する。R7 は、特に好
ましくはメチル、エチル、n- ブチルまたは2- エチル
ヘキシルである。
【0022】アルキル基R1 ないしR3 は、好ましくは
直鎖状であり、そして1〜4個、特に1または2個の炭
素原子を有する。好ましいアルコキシ基R1 ないしR3
は、メトキシ基およびエトキシ基である。
【0023】Yが基
【0024】
【化9】である場合には、その置換基R1,R2,R3 およ
びR4 は、式(II)の化合物またはそれとは異なって
対称的または非対称的スチルベン誘導体上の対応する置
換基と同じでありうる。スチルベン誘導体は、また式
(III)の化合物としてのエチレンを式(II)の同
一または相異なるクロロ芳香族と反応せしめることによ
っても製造されうる。
【0025】式(II)においてR4 が水素であり、そ
してR1 ないしR3 が互いに独立的に水素、フエニル、
1-3-アルキル、特にメチル、メトキシ、アセトキシ、
-NO2 、 -CN、 -CHO、 -Cl、 -NHCO- C
1-2-アルキル、 -COO- C 1-2-アルキル、 -CO -C
1-2-アルキル、 -CO- フエニルまたは -N(C1-2-ア
ルキル)2である式(II)のクロロ芳香族が好ましく使
用される。
【0026】式(II)において、R1,R3 およびR4
が水素またはメチルであり、そしてR2 が水素、フエニ
ル、メチル、メトキシ、アセトキシ、 -CN、 -N
2 、-COOC1-2-アルキル、 -CHO、 -Clまた
は -COCH3 である式(II)の化合物が特に好まし
く使用される。
【0027】使用される式(III)の化合物は、好ま
しくは、Xが2〜8個の炭素原子を有するアルケニル、
シクロペンテニルおよびシクロヘキセニルまたは基 -C
(R 5)=C(R6)- Y(ここにR5 およびR6 のうちの
一方が水素でありそして他方がメチルであるかまたは両
方が水素である)であり、そしてYがフエニル、 -C
N、 -CON(R7)2 または -COOR7 (ここにR7
=フエニルまたはC1-8-アルキル、特にメチルまたはエ
チルである)である化合物である。特に好ましくは、使
用される式(III)の化合物は、スチレン、エチレ
ン、プロピレン、アクリロルトリル、メチル、エチル、
ブチルまたは2- エチルヘキシルアクリレート、N,N
- ジメチルアクリルアミドおよびN,N- ジエチルアク
リルアミドである。ブチルおよびエチルヘキシル4- メ
トキシ- 、4- アセチル- 、4- ホルミル- 、4- ニト
ロ- および4- シアノシンナメート、4,4'-ジニトロ
- 、4- シアノ- および4,4'-ジシアノスチルベンお
よび4- シアノスチレンの製造が特に極めて好ましい。
【0028】エチレンとの反応においてスチレンおよび
/またはスチルベン誘導体が形成されうる。本発明によ
る反応は、常圧においてまたは圧力、例えば1ないし6
0barの圧力下に実施されうる。反応は、主として使
用された圧力の変動によって調節されうる。スチルベン
は、主として常圧において生成され、一方より高い圧
力、特に5ないし40barの圧力においてはスチレン
誘導体が形成される。
【0029】反応温度は、好ましくは120ないし20
0℃、特に140ないし180℃である。本発明による
方法において触媒として使用されるパラジウム錯体は、
パラジウムが単座およびキレート性2座配位ホスフアン
配位子の組合せによって錯化されているパラジウムホス
フアン錯体である。この特殊な配位子の組合せは、より
安定なそして同時に、クロロ芳香族の極めて高い転化率
が達成されるような動力学的により活性な触媒錯体をも
たらす。通常のパラジウム(II)塩または錯体および
/またはパラジウム(O)錯体および単座およびキレー
ト性2座配位ホスフアンは、所望ならばオレフイン化へ
の選択性を増大させるために、ギ酸または酢酸のような
カルボン酸を添加しうる触媒として作用する。可能なパ
ラジウム塩または錯体は、例えば、二塩化パラジウム、
酢酸パラジウム、トリフルオロ酢酸パラジウム、二臭化
パラジウム、二硝酸パラジウム、二塩化パラジウムジベ
ンゾニトリル錯体、ビス〔ジベンジリデンアセトン〕パ
ラジウム(O)およびテトラキス(トリフエニルホスフ
アン)パラジウム(O)である。
【0030】触媒錯体は、反応混合物中で各成分から自
然に形成される。しかしながら、本発明による方法の好
ましい実施態様においては、パラジウム(II)-ホスフ
アン錯体は、溶液中で別個に調製され、そして次に反応
混合物に添加され、そこで反応条件下で活性なパラジウ
ム(O)錯体への還元がその場で行われる。Pd(O)-
ホスフアン錯体もまた明らかに別個に製造されうるが、
この工程は、方法を複雑にする。
【0031】Pd原子1モル当り使用されるホスフアン
の量は、一般に少なくともビスホスフアン0.5mol
およびモノホスフアン0.5molであり、これは1.
5:1のP:Pd比に相当する。ビスホスフアン含量の
減少は、原則的に可能であるが、熱的により不安定な触
媒系へと導き、それは容易に金属パラジウムを失わせ
る。同様に、ビスホスフアンの含量をパラジウム原子1
モル当り2mol以上に増加させることは得策ではな
い。増大されたビスホスフアンの含量は、明らかに触媒
錯体の熱安定性を改善するが、同時にまたその動的失活
へと導く。モノホスフアンは、パラジウム原子1モル当
り4molの割合まで好都合に使用されうる。かくし
て、リン対パラジウムのモル比は、好都合には1.5:
1ないし8:1である。この比は、好ましくは1.6:
1ないし6:1、特に2:1ないし5:1である。最も
好ましい組合せは、パラジウム1原子当りビスホスフア
ン1molおよびモノホスフアン2molの使用である
ことが立証され、それは4の全リン対パラジウムの比に
相当する。ビスホスフアン対モノホスフアンのモル比
は、1:1ないし1:4、好ましくは1:1.5ないし
1:3であることが好都合である。1:2の比が最も好
ましい。
【0032】キレート化2座配位ビスホスフアンは、一
般に、1ないし5個の炭素原子を有するアルカン橋を有
するビス(ジ -C1-6-アルキルホスフイノ)-およびビス
(ジフエニルホスフイノ)-アルカンまたはビス(ジ -C
1-6-アルキルホスフイノ)-およびビス(ジフエニルホス
フイノ)アリールであり、アリールは1,2- フエニル
または2,3- ナフチルである。この場合には、末端の
フエニル基は、それぞれの場合にC1-4-アルキル、C
1-3-アルコキシまたはSO3 Naによって置換されう
る。例えば、以下の化合物が可能である:ビス(ジイソ
プロピルホスフイノ)メタン、 -エタン、 -プロパンお
よび -ブタン;ビス(ジ -n- プロピルホスフイノ)ブ
タン、ビス(ジ -n- ブチルホスフイノ)エタン、ビス
(ジシクロヘキシルホスフイノ)エタン、 -プロパンお
よび-ブタン;ビス(ジフエニルホスフイノ)メタン、
-エタン、 -プロパンおよび-ブタン;ビス〔ジ(メトキ
シフエニル)-ホスフイノ〕メタン、 -エタン、 -プロパ
ンおよび -ブタン;ビス(ジフエニルホスフイノ)ベン
ゼンおよびビス(ジイソプロピルホスフイノ)-ベンゼ
ン。ビス(ジフエニルホスフイノ)エタン、ビス(ジフ
エニルホスフイノ)プロパンおよびビス(ジフエニルホ
スフイノ)ブタンが好ましい。
【0033】可能な単座配位モノホスフアンは、特にト
リアリールホスフアン、ジアルキルアリールホスフア
ン、ジアリールアルキルホスフアンおよびトリアルキル
ホスフアンであって、アルキル基が1ないし12個の炭
素原子を有しそしてアリール基がそれぞれの場合にC
1-4-アルキル、C1-3-アルコキシまたはSO3 Naによ
って置換されうるフエニルまたはナフチル基であるもの
である。
【0034】挙げうる例としては以下のものがある:ト
リフエニルホスフアン、トリシクロヘキシルホスフア
ン、トリイソプロピルホスフアン、トリ -n- ブチルホ
スフアン、トリ(メトキシフエニル)ホスフアン、ジイ
ソプロピルフエニルホスフアン、ジフエニルイソプロピ
ルホスフアン、トリイソブチルホスフアン、メチルジフ
エニルホスフアン、トリ -o- およびp-トリルホスフ
アン、トリエチルホスフアン、第三ブチルジフエニルホ
スフアンおよびトリ(スルホナトフエニル)ホスフア
ン。トリフエニルホスフアン、トリシクロヘキシルホス
フアンおよびトリ -o- トリルホスフアンが特に好まし
い。
【0035】単核パラジウム錯体として計算された触媒
錯体は、クロロ芳香族に関して0.001ないし10m
ol%、好ましくは0.1ないし1mol%の量で好都
合に使用される。
【0036】使用される塩基は、例えばヨーロッパ特許
出願公開第103,544号に記載された化合物、特
に、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、トリブチ
ルアミン、N- メチルモルホリンおよびベンジルジメチ
ルアミンのようなアミンおよび特に2ないし4個の炭素
原子を有するカルボン酸のアルカリ金属塩のようなカル
ボン酸の塩である。酢酸ナトリウムが特に好ましくは使
用される。
【0037】式(II)および(III)で表される出
発生成物は、公知であるかまたは通常の方法に従って製
造されうる。式(II)および(III)の化合物が液
状であるならば、反応は、溶媒を添加することなく実施
されうる。しかしながら、好ましくは、反応は、反応成
分に対して不活性である有機溶媒中で実施される。好適
な不活性有機溶媒は、反応成分に応じて、例えば場合に
よっては塩素化された脂肪族、環状脂肪族または芳香族
炭化水素、例えば、n- ペンタン、n- ヘプタン、n-
オクタン、シクロペンタン、シクロヘキサン、ベンゼ
ン、トルエン、キシレンおよびクロロベンゼン;芳香
族、脂肪族および環状エーテル、例えばアニソール、ジ
エチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒド
ロフランおよびジオキサン;N- 置換モルホリン、例え
ばN- メチル- およびN- ホルミルモルホリン;ニトリ
ル特にベンゾニトリルおよび2ないし5個の炭素原子を
有するアルキルニトリル、例えばアセトニトリル、プロ
ピオニトリルおよびブチロニトリル;3- メトキシプロ
ピオニルおよび3- エトキシプロピオニトリル、ジアル
キルスルホキシド、例えばジメチルおよびジエチルスル
ホキシド;酸部分に1ないし3個の炭素原子を有する脂
肪族モノカルボン酸のN,N- ジアルキルアミド、例え
ばN,N- ジメチルホルムアミドおよびN,N- ジメチ
ルアセトアミド;8個までの炭素原子を有するアルコー
ル、例えばエタノール、n- プロパノールおよび第三-
ブタノール;脂肪族および環状ケトン、例えばアセト
ン、ジエチルケトン、メチルイソプロピルケトン、シク
ロペンタノン、シクロヘキサノン、1,3- ジメチル -
2- イミダゾリジノンおよび1,3- ジメチル -3,
4,5,6- テトラヒドロ -2-(1H)-ピリミジノン;
テトラメチル尿素;エステル、例えば炭酸のエステル、
例えば炭酸ジエチル;ニトロメタン;2ないし8個の炭
素原子を有する脂肪族モノカルボン酸のアルキルまたは
アルコキシアルキルエステル、例えばメチル、エチル、
n- ブチルおよびイソブチルアセテート、エチルおよび
n- ブチルブチレート、そしてまた1- アセトキシ -2
- エトキシエタンである。好ましい溶媒は、N,N- ジ
アルキルアミド、特にジメチルアセトアミド、ジメチル
ホルムアミド、N-メチルピロリドンおよびエチレング
リコールジメチルエーテル、およびジ- 、トリ- および
テトラエチレングリコールジメチルエーテルである。
【0038】本発明によって達成される利点は、クロロ
芳香族をオレフインと高い収率において反応せしめそし
て芳香族オレフインを製造する簡単な一般的方法が発見
されたという事実に本質的にみられる。
【0039】本発明による方法のもう一つの利点は、触
媒系が反応条件下で活性なままで留り、パラジウムの消
失が起らず、従って再循環が可能であるということにあ
る。
【0040】
【実施例】以下に記載する実験は、保護ガス雰囲気とし
てのアルゴンの存在下に実施された。高沸点の出発物質
の場合には、アルゴンでガスシールされた通常の丸底フ
ラスコおよび触媒溶液を注入するための系付属物が好適
である。もし出発物質または溶媒の沸点が明らかに14
0℃以下である場合には、ガラス製オートクレーブまた
はステンレス鋼製オートクレーブのような耐圧反応器を
使用しなければならない。 例1 4- クロロベンゾニトリル13.8g(100mmo
l)およびアクリル酸ブチル19.2g(150mmo
l)をジメチルアセトアミド(DMAc)50ml中に
溶解した。乾燥した粉砕酢酸ナトリウム9.0g(11
0mmol)をこの溶液に添加した。これとは別個に、
酢酸パラジウム112mg(0.5mmol)、1,2
- ビス(ジフエニルホスフイノ)エタン(DIPHO
S)200mg(0.5mmol)およびトリフエニル
ホスフアン262mg(1mmolよりなる触媒前駆物
質のジメチルアセトアミド10ml中の溶液を調製し
た。この黄色の溶液を次に上記の混合物に添加し、そし
て次いで140℃において15時間撹拌した。反応は、
内部標準(N- メチルピロリドンまたはジトリルエーテ
ルを使用するGC分析によって容易に監視されうる。上
記の反応時間の後に100%の転化率が達成された。単
離されたブチルp- シアノシンナメートの収率は87%
であった。 例2 例1を繰返したが、触媒前駆物質は、酢酸パラジウム1
12mg(0.5mmol)、DIPHOS 200m
g(0.5mmol)、トリシクロヘキシルホスフアン
280mg(1mmol)および酢酸3g(50mmo
l)から形成された。140℃において15時間の反応
後、97%の転化率および85%の収率が達成された。 例3 DMAc 50ml、4- クロロベンゾニトリル13.
8g(100mmol)および酢酸ナトリウム9g(1
10mmol)を200mlのオートクレーブ内に導入
した。アルゴンでフラッシュした後、DMAc 10m
l中の酢酸パラジウム112mg(0.5mmol)、
DIPHOS 200mg(0.5mmol)およびト
リフエニルホスフアン262mg(1mmol)の溶液
を注入した。2barのエチレン圧を適用し、そして混
合物を145℃において24時間撹拌した。GC分析に
より100%の転化率が確認された。分取精製(水を用
いる沈殿、DMAcからの再結晶)によって4,4'-ジ
シアノスチルベン(m.p.=287−288℃)の6
2%が単離された。 例4 例3を繰返したが、ただし反応は、50barのエチレ
ン圧下で実施された。反応溶液は、4,4'-ジシアノス
チルベン12%およびシアノスチレン78%を含有して
いた。 例5 4- クロロベンゾニトリル13.8g(100mmo
l)、スチレン20.8g(200mmol)および酢
酸ナトリウム8.2g(100mmol)を最初にテト
ラエチレングリコールジメチルエーテル60ml中に導
入した。触媒は、酢酸パラジウム224mg(1mmo
l)、DIPHOS 400mg(1mmol)および
トリフエニルホスフアン524mg(2mmol)から
形成された。145℃において18時間の反応後、85
%の転化率および70%の4- シアノスチルベンの収率
が達成された。 例6 例5を繰返したが、ただし触媒の形成にトリフエニルホ
スフアンの代りにトリシクロヘキシルホスフアン560
mg(2mmol)を使用した。反応は、100%の転
化率および85%の4- シアノスチルベンの収率をもた
らした。 例7 出発物質として4- クロロニトロベンゼン15.8g
(100mmol)を使用して例1を繰返した。100
%の転化率が達成された。精製後、ブチル4- ニトロシ
ンナメートの85%が単離された。 例8 DMAc 70ml、4- ニトロクロロベンゼン15.
8g(100mmol)および酢酸ナトリウム9.0g
をガス流入フリットを有する撹拌装置内に予め導入し
た。触媒前駆物質は、DMAc 20ml中のジクロロ
ビス(トリフエニルホスフアン)パラジウム701mg
(1mmol)およびDIPHOS 400mg(1m
mol)から形成された。パラジウム錯体を溶解するた
めに、混合物を80℃に加熱した。触媒溶液を混合物に
添加し、そしてエチレンを通しながら温度を140℃ま
で上昇せしめた。16時間後、95%の転化率が達成さ
れた。精製および再結晶の後、4,4'-ジニトロスチル
ベンの65%が得られた、m.p.=313℃。 例9 4- クロロベンズアルデヒド28.2g(200mmo
l)、アクリル酸ブチル38.4g(300mmo
l)、酢酸ナトリウム24.8g(300mmol)お
よびDMAc 100mlを予め導入した。触媒前駆物
質の溶液は、DMAc 20ml中の酢酸パラジウム2
24mg(1mmol)、DIPHOS 400mg、
トリフエニルホスフアン524mg(2mmol)およ
び酢酸3g(50mmol)から形成され、そして上記
混合物に添加された。反応は、140℃において24時
間実施された。ブチル4- ホルミルシンナメートの92
%の収率をもって100%の転化率が達成された。 例10 4- クロロアセトフエノン15.5g(100mmo
l)、アクリル酸ブチル25.6g(200mmo
l)、酢酸ナトリウム9.0g(110mmol)およ
びDMAc 50mlを最初に導入した。パラジウム触
媒は、例8と同様にして調製された。反応は、160℃
において実施された。6時間後にすでに100%の転化
率が達成され、そしてブチル4- アセチルシンナメート
の収率は92%であった。 例11 4- クロロアニソール14.2g(100mmol)、
アクリル酸ブチル25.6g(200mmol)、酢酸
ナトリウム9.0g(110mmol)およびN- メチ
ルピロリドン60mlを最初に導入した。同じ20ml
溶媒中で酢酸パラジウム224mg(1mmol)、D
IPHOS 400mg(1mmol)およびトリフエ
ニルホスフアン524mg(2mmol)の触媒溶液が
形成された。反応は、180℃において実施された。6
時間後に定量的な転化率およびブチル4- メトキシシン
ナメートの87%の収率が達成された。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 37/18 8930−4H 39/21 8930−4H 41/24 43/20 A 7419−4H 59/48 253/30 255/50 9357−4H // C07B 61/00 300 (72)発明者 ハインツ・シユトルツ ドイツ連邦共和国、ウージンゲン、ランド ラート−ベックマン−ストラーセ、1

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(I) 【化1】 (上式中、 XはC2-12- アルケニル、C5-6-シクロアルケニルまた
    は基 【化2】 であり、 Yは -CN、 -COOH、 -COOR7 、 -CON(R
    7)2 、 -COR7 、-OR7 または 【化3】 5 は水素またはメチルであり、 R6 水素またはメチルであり、 R7 はC1-12- アルキルまたはフエニルであり、そして
    2 は水素、フエニル、C1-8-アルキル、C1-5-アルコ
    キシ、 -OH、フッ素、塩素、 -NO2 、 -CN、 -C
    HO、 -CO -C1-4-アルキル、 -CO-フエニル、 -
    COO -C1-4-アルキル、 -O- CO -C1-4-アルキ
    ル、-NHCO- C1-4-アルキル、 -CF3 、 -N
    2 、 -NH -C1-4-アルキルまたは -N(C1-4-アル
    キル)2であり、 R1 およびR3 は互いに独立的にR2 は同じ意味を有し
    てもよく、そしてR4 は水素、フエニル、C1-8-アルキ
    ル、 -OH、フッ素、塩素、 -NO2 、-CN、 -CH
    Oまたは -O- CO- C1-4-アルキルである)で表され
    る芳香族置換オレフインを、式(II) 【化4】 (上式中、R1,R2,R3 およびR4 は前記の意味を有す
    る)で表されるクロロ芳香族化合物を式(III) HX (III) (上式中、Xは前記の意味を有する)で表されるオレフ
    インと、塩基および触媒量のパラジウム錯体の存在下に
    反応せしめることによって製造する方法において、上記
    パラジウム錯体が配位子として単座および2座配位のホ
    スフアンを含有することを特徴とする上記式(I)で表
    される芳香族置換オレフインの製造方法。
  2. 【請求項2】 Xが -C(R5)=C(R6)- Yであり、
    そして基R5 およびR6 のうちの少なくとも1個が水素
    である式(III)のオレフインを使用する請求項1に
    記載の方法。
  3. 【請求項3】 R4 が水素であり、そしてR1 ないしR
    3 が互いに独立的に水素、フエニル、メチル、メトキ
    シ、アセトキシ、 -NO2 、 -CN、 -CHO、Cl、
    -NHCO -C1-2-アルキル、 -COO -C1-2-アルキ
    ル、 -CO -C 1-2-アルキル、 -CO- フエニルまたは
    -N(C1-C2-アルキル)2である式(II)の化合物を
    使用する請求項1または2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 R1,R3 およびR4 が水素またはメチル
    でありそしてR2 が水素、フエニル、メチル、メトキ
    シ、アセトキシ、 -CN、 -NO2 、 -COOC1-2-ア
    ルキル、 -CHO、 -Clまたは -COCH3 である式
    (II)の化合物を使用する請求項1または2に記載の
    方法。
  5. 【請求項5】 使用される式(III)の化合物がスチ
    レン、エチレン、プロピレン、アクリロニトリル、メチ
    ル、エチル、ブチルまたは2- エチルヘキシルアクリレ
    ート、N,N- ジメチルアクリルアミドまたはN,N-
    ジエチルアクリルアミドである請求項1〜4のうちのい
    ずれかに記載の方法。
  6. 【請求項6】 ブチルおよびエチルヘキシル4- メトキ
    シ、4- アセチル-、4- ホルミル- 、4- ニトロ- ま
    たは4- シアノシンナメート、4,4'-ジニトロ- 、4
    - シアノ- または4,4'-ジシアノスチルベンまたは4
    - シアノスチレンが製造される請求項1〜5のうちのい
    ずれかに記載の方法。
  7. 【請求項7】 反応を120ないし200℃、好ましく
    は140ないし180℃の温度において実施する請求項
    1〜6のうちのいずれかに記載の方法。
  8. 【請求項8】 パラジウム錯体がパラジウム(II)塩
    および/またはパラジウム(O)錯体および単座および
    2座配位のホスフアンよりの反応混合物中で形成される
    請求項1〜7のうちのいずれかに記載の方法。
  9. 【請求項9】 パラジウム錯体が別個にパラジウム(I
    I)塩および/またはパラジウム(O)錯体および単座
    および2座配位のホスフアンから調製され、そして得ら
    れたパラジウム(II)-ホスフアン錯体がその場で対応
    するパラジウム(O)-ホスフアン錯体へと還元せしめら
    れる請求項1〜7のうちのいずれかに記載の方法。
  10. 【請求項10】 触媒中のリン原子対パラジウム原子の
    モル比が1.5:1ないし8:1、好ましくは1.6:
    1ないし6:1、特に2:1ないし5:1である請求項
    1〜9のうちのいずれかに記載の方法。
  11. 【請求項11】 単座配位のホスフアン対パラジウム原
    子のモル比が0.5:1ないし4:1であり、そして2
    座配位のビスホスフアン対パラジウム原子のモル比が
    0.5:1ないし2:1である触媒を使用する請求項1
    〜10のうちのいずれかに記載の方法。
  12. 【請求項12】 2座配位のビスホスフアン対単座配位
    のホスフアンのモル比が1:1ないし1:4、好ましく
    は1:1.5ないし1:3、特に1:2である請求項1
    〜11のうちのいずれかに記載の方法。
  13. 【請求項13】 2座配位ホスフアン配位子としてビス
    (ジフエニルホスフイノ)エタン、ビス(ジフエニルホ
    スフイノ)プロパンまたはビス(ジフエニルホスフイ
    ノ)ブタンを含有するパラジウム錯体を使用する請求項
    1〜12のうちのいずれかに記載の方法。
  14. 【請求項14】 単座配位ホスフアン配位子としてトリ
    フエニルホスフアン、トリシクロヘキシルホスフアンま
    たはトリ- O- トリルホスフアンを含有するパラジウム
    錯体を使用する請求項1〜13のうちのいずれかに記載
    の方法。
  15. 【請求項15】 単核パラジウム錯体として計算してク
    ロロ芳香族化合物(II)に対して0.001ないし1
    0mol%、好ましくは0.1ないし1mol%の量で
    パラジウム錯体を使用する請求項1〜14のうちのいず
    れかに記載の方法。
  16. 【請求項16】 塩基として酢酸ナトリウムを使用する
    請求項1〜15のうちのいずれかに記載の方法。
JP5222405A 1992-09-09 1993-09-07 クロロ芳香族化合物から芳香族置換オレフインを製造する方法 Withdrawn JPH06211705A (ja)

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