JPH06212253A - 冷間工具鋼の製造方法 - Google Patents
冷間工具鋼の製造方法Info
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- JPH06212253A JPH06212253A JP5072293A JP7229393A JPH06212253A JP H06212253 A JPH06212253 A JP H06212253A JP 5072293 A JP5072293 A JP 5072293A JP 7229393 A JP7229393 A JP 7229393A JP H06212253 A JPH06212253 A JP H06212253A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 使用条件が過酷な冷間加工あるいは工具に加
工する際ワイヤーカット等の放電加工等に使用する高硬
度、高靭性の冷間工具鋼を製造する方法を提供する。 【構成】 C:0.75〜1.75%、Si:0.5〜3.0%、Mn:0.
1〜2.0%、Cr:5.0〜11.0%、Mo:1.3〜5.0%、V:0.1
〜5.0%(各重量%)を含有し、残部Feおよび不純物か
らなる鋼剤を450℃以上の温度で焼もどすことを特徴と
する冷間工具鋼の製造方法。
工する際ワイヤーカット等の放電加工等に使用する高硬
度、高靭性の冷間工具鋼を製造する方法を提供する。 【構成】 C:0.75〜1.75%、Si:0.5〜3.0%、Mn:0.
1〜2.0%、Cr:5.0〜11.0%、Mo:1.3〜5.0%、V:0.1
〜5.0%(各重量%)を含有し、残部Feおよび不純物か
らなる鋼剤を450℃以上の温度で焼もどすことを特徴と
する冷間工具鋼の製造方法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は使用条件が過酷な冷間加
工あるいは工具に加工する際ワイヤーカット等の放電加
工等に使用するのに特に好適な高硬度でしかも高靭性を
有する冷間工具の製造方法に関する。
工あるいは工具に加工する際ワイヤーカット等の放電加
工等に使用するのに特に好適な高硬度でしかも高靭性を
有する冷間工具の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、冷間鍛造用ダイスおよびポンチ、
抜型用途等に使用される冷間加工用合金工具鋼としては
JIS SKD11が汎用されている。これらSKD11は熱処理法と
して1000〜1050℃から焼入れ後、150〜200℃で焼もど
し、HRC61以上で用いられるのが一般的である。しか
し、これら従来のSKD11は硬度は高いものの靭性が十分
でなく、近時の冷間加工法の苛酷化、またはワイヤーカ
ット加工等の放電加工法の普及に伴い、SKD11では対処
しきれない場合が増大している。例えば冷間鍛造用ダイ
スでは焼付による工具寿命の低下、抜型では前記ワイヤ
ーカットによる放電加工時の割れ発生等が問題となって
いる。このような状況に対し、SKD11の組成をベースに
種々の成分を添加する等各種の冷間工具鋼が提案されて
いる。しかし、これらは前述の如き過酷な冷間加工ある
いは放電加工に使用する工具として十分な硬度と靭性を
兼ね備えたもとはいい難い。
抜型用途等に使用される冷間加工用合金工具鋼としては
JIS SKD11が汎用されている。これらSKD11は熱処理法と
して1000〜1050℃から焼入れ後、150〜200℃で焼もど
し、HRC61以上で用いられるのが一般的である。しか
し、これら従来のSKD11は硬度は高いものの靭性が十分
でなく、近時の冷間加工法の苛酷化、またはワイヤーカ
ット加工等の放電加工法の普及に伴い、SKD11では対処
しきれない場合が増大している。例えば冷間鍛造用ダイ
スでは焼付による工具寿命の低下、抜型では前記ワイヤ
ーカットによる放電加工時の割れ発生等が問題となって
いる。このような状況に対し、SKD11の組成をベースに
種々の成分を添加する等各種の冷間工具鋼が提案されて
いる。しかし、これらは前述の如き過酷な冷間加工ある
いは放電加工に使用する工具として十分な硬度と靭性を
兼ね備えたもとはいい難い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、近時の過酷
な使用条件に十分に対応し得、強度低下、割れをきたす
ことなく長期間に亘って安定して使用し得る高硬度でし
かも高靭性を備え、放電加工性に優れた冷間工具鋼の製
造方法を提供することを目的とする。
な使用条件に十分に対応し得、強度低下、割れをきたす
ことなく長期間に亘って安定して使用し得る高硬度でし
かも高靭性を備え、放電加工性に優れた冷間工具鋼の製
造方法を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決する目的で種々検討を重ねた。その結果、炭素およ
び炭化物形成元素間に適切なバランスを保持せしめて一
次の共晶炭化物を少くすることによって靭性を高い状態
にするとともに、各成分組成範囲を特定し、これを450
℃以上の高温焼もどし処理を施して二次硬化硬さを増大
させることにより、冷間工具鋼の寿命と放電加工性が大
巾に改善されるという知見を得、本発明に至った。
解決する目的で種々検討を重ねた。その結果、炭素およ
び炭化物形成元素間に適切なバランスを保持せしめて一
次の共晶炭化物を少くすることによって靭性を高い状態
にするとともに、各成分組成範囲を特定し、これを450
℃以上の高温焼もどし処理を施して二次硬化硬さを増大
させることにより、冷間工具鋼の寿命と放電加工性が大
巾に改善されるという知見を得、本発明に至った。
【0005】本発明はC:0.75〜1.75%、Si:0.5〜3.0
%、Mn:0.1〜2.0%、Cr:5.0〜11.0%、Mo:1.3〜5.0
%、V:0.1〜5.0%を含有し、もしくはこれにさらにRE
M:0.001〜0.5%、Cu:0.1〜2.0%、Ni:0.2〜2.0%、
W:0.1〜3.0%、Co:0.1〜5.0%、Nb:0.01〜3%、T
i:2.0%以下、Zr:2.0以下のうち1種または2種以
上、および/またはS:0.20%以下、Pb:0.40%以下、
Se:0.30%以下、Bi:0.50%以下、Te:0.30%以下、C
a:0.002〜0.010%(各重量%)のうち1種または2種
以上を含有し、残部Feおよび不純物からなる鋼材を450
℃以上の温度で焼もどすことを特徴とする冷間工具鋼の
製造方法である。
%、Mn:0.1〜2.0%、Cr:5.0〜11.0%、Mo:1.3〜5.0
%、V:0.1〜5.0%を含有し、もしくはこれにさらにRE
M:0.001〜0.5%、Cu:0.1〜2.0%、Ni:0.2〜2.0%、
W:0.1〜3.0%、Co:0.1〜5.0%、Nb:0.01〜3%、T
i:2.0%以下、Zr:2.0以下のうち1種または2種以
上、および/またはS:0.20%以下、Pb:0.40%以下、
Se:0.30%以下、Bi:0.50%以下、Te:0.30%以下、C
a:0.002〜0.010%(各重量%)のうち1種または2種
以上を含有し、残部Feおよび不純物からなる鋼材を450
℃以上の温度で焼もどすことを特徴とする冷間工具鋼の
製造方法である。
【0006】本発明における各成分組成範囲の限定理由
は以下の通りである。 C:Cはマルテンサイトの硬さを高め、高温焼もどしに
より特殊炭化物を形成して二次硬化に寄与し、またさら
にCr,Mo,Vと炭化物を形成して耐摩耗性に寄与する必
須元素である。このC量はCr量と相関をもつが、0.75%
(重量)未満では焼入焼もどし硬さが低く、且つ耐摩耗
性が低下し、逆に1.75%(重量)を超えると靭性が低下
するため0.75〜1.75%(重量)とする。 Si:Siは高温焼もどし硬さの増大に有効であり、また硬
さを低下させることなく靭性を向上させる。これら効果
を得るためには0.5%を超えた量で含有させることが必
要であるが、3.0%(重量)を超えると熱間加工性、靭
性を低下させる。 Mn:Mnは脱酸および脱硫剤として作用し、鋼の清浄度を
向上させるとともに焼入性を良好にする。そのために、
0.1%(重量)以上含有させるが、2%(重量)を超え
ると加工性を害する。 Cr:Crは焼入時に基地中に固溶して焼入性を高めるとと
もにCr炭化物を形成し、耐摩耗性を向上させるが、5%
(重量)未満ではこのような効果が小さく、逆に11%
(重量)を超えると靭性を劣化させる。 Mo:Moは焼入時に基地中に固溶するとともに炭化物を形
成して耐摩耗性を向上させ、焼入れおよび焼もどし抵抗
性を高めるのに有効な元素である。このような効果を発
揮し、特に高温焼もどしでHRC62以上の高硬度を得るた
めには1.3%(重量)以上含有させる必要があるが、5
%(重量)を超えてもその効果の増大はそれ程ではなく
熱間加工性を劣化させるようになる。 V:Vは基地のオーステナイト系結晶粒の粗大化を防止
し、微細な炭化物を形成して耐摩耗性および焼入性の向
上に寄与する。これら効果は0.1%(重量)未満では期
待できず、また5.0%を超えると加工性が劣化する。 REM,Cu,Ni,W,Co,Nb,Ti,Zr:これら各元素は強
度および靭性の向上に寄与するものであるが、多量に含
有すると熱間加工性や靭性を低下させるため、それぞれ
REM:0.001〜0.5%、Cu:0.1〜2.0%、Ni:0.2〜2.0
%、W:0.1〜3.0%、Co:0.1〜5.0%、Nb:0.01〜3
%、Ti:2.0%以下、Zr:2.0以下(各重量%)とする。
これら各元素は1種でもあるいは2種以上含有させても
よい。 S,Pb,Se,Bi,Te,Ca:これら各元素はいずれも被削
性を向上させるのに有効なものであり、機械加工および
塑性加工(鍛造等)後の仕上加工の際の加工性を良好と
なすが、多すぎると熱間加工性や靭性を低下させるた
め、それぞれS:0.20%以下、Pb:0.40%以下、Se:0.
30%以下、Bi:0.50%以下、Te:0.30%以下、Ca:0.00
2〜0.010%(各重量%)とする。これら各元素1種でも
あるいは2種以上含有させてもよい。
は以下の通りである。 C:Cはマルテンサイトの硬さを高め、高温焼もどしに
より特殊炭化物を形成して二次硬化に寄与し、またさら
にCr,Mo,Vと炭化物を形成して耐摩耗性に寄与する必
須元素である。このC量はCr量と相関をもつが、0.75%
(重量)未満では焼入焼もどし硬さが低く、且つ耐摩耗
性が低下し、逆に1.75%(重量)を超えると靭性が低下
するため0.75〜1.75%(重量)とする。 Si:Siは高温焼もどし硬さの増大に有効であり、また硬
さを低下させることなく靭性を向上させる。これら効果
を得るためには0.5%を超えた量で含有させることが必
要であるが、3.0%(重量)を超えると熱間加工性、靭
性を低下させる。 Mn:Mnは脱酸および脱硫剤として作用し、鋼の清浄度を
向上させるとともに焼入性を良好にする。そのために、
0.1%(重量)以上含有させるが、2%(重量)を超え
ると加工性を害する。 Cr:Crは焼入時に基地中に固溶して焼入性を高めるとと
もにCr炭化物を形成し、耐摩耗性を向上させるが、5%
(重量)未満ではこのような効果が小さく、逆に11%
(重量)を超えると靭性を劣化させる。 Mo:Moは焼入時に基地中に固溶するとともに炭化物を形
成して耐摩耗性を向上させ、焼入れおよび焼もどし抵抗
性を高めるのに有効な元素である。このような効果を発
揮し、特に高温焼もどしでHRC62以上の高硬度を得るた
めには1.3%(重量)以上含有させる必要があるが、5
%(重量)を超えてもその効果の増大はそれ程ではなく
熱間加工性を劣化させるようになる。 V:Vは基地のオーステナイト系結晶粒の粗大化を防止
し、微細な炭化物を形成して耐摩耗性および焼入性の向
上に寄与する。これら効果は0.1%(重量)未満では期
待できず、また5.0%を超えると加工性が劣化する。 REM,Cu,Ni,W,Co,Nb,Ti,Zr:これら各元素は強
度および靭性の向上に寄与するものであるが、多量に含
有すると熱間加工性や靭性を低下させるため、それぞれ
REM:0.001〜0.5%、Cu:0.1〜2.0%、Ni:0.2〜2.0
%、W:0.1〜3.0%、Co:0.1〜5.0%、Nb:0.01〜3
%、Ti:2.0%以下、Zr:2.0以下(各重量%)とする。
これら各元素は1種でもあるいは2種以上含有させても
よい。 S,Pb,Se,Bi,Te,Ca:これら各元素はいずれも被削
性を向上させるのに有効なものであり、機械加工および
塑性加工(鍛造等)後の仕上加工の際の加工性を良好と
なすが、多すぎると熱間加工性や靭性を低下させるた
め、それぞれS:0.20%以下、Pb:0.40%以下、Se:0.
30%以下、Bi:0.50%以下、Te:0.30%以下、Ca:0.00
2〜0.010%(各重量%)とする。これら各元素1種でも
あるいは2種以上含有させてもよい。
【0007】本発明の製法は、上記各組成の鋼材を焼き
なましし、後焼入れし、しかる後450℃以上の高温で焼
もどしすることによって製造する。この際の焼入れ温度
は1000〜1060℃以内の高温で行うことが好適である、ま
た後段の焼もどし温度は450〜550℃が好適である。な
お、かくして製造された冷間工具鋼は冷間ダイス、ポン
チ、抜型用等の用途に使用される。本発明はこの方法に
より製造されてから高温焼もどしにより、焼入れ時の残
留応力が除去されて安定組織となるとともに二次硬化硬
さが増大し、硬さおよび靭性が共に優れ、工具としての
使用時のかじりを起し、あるには放電加工等により工具
に熱が生ずる場合にも割れを生ずることなく工具寿命が
延長され、加工性が大巾に向上するようになる。またさ
らに工具表面にTiC等を物理蒸着する場合の表面処理性
も良好となる。これら高温焼もどしによる利点は焼もど
し温度が450℃未満では充分に発揮されない。
なましし、後焼入れし、しかる後450℃以上の高温で焼
もどしすることによって製造する。この際の焼入れ温度
は1000〜1060℃以内の高温で行うことが好適である、ま
た後段の焼もどし温度は450〜550℃が好適である。な
お、かくして製造された冷間工具鋼は冷間ダイス、ポン
チ、抜型用等の用途に使用される。本発明はこの方法に
より製造されてから高温焼もどしにより、焼入れ時の残
留応力が除去されて安定組織となるとともに二次硬化硬
さが増大し、硬さおよび靭性が共に優れ、工具としての
使用時のかじりを起し、あるには放電加工等により工具
に熱が生ずる場合にも割れを生ずることなく工具寿命が
延長され、加工性が大巾に向上するようになる。またさ
らに工具表面にTiC等を物理蒸着する場合の表面処理性
も良好となる。これら高温焼もどしによる利点は焼もど
し温度が450℃未満では充分に発揮されない。
【0008】
【実施例】次に本発明を実施例により詳細に説明する。
表1に示す成分組成の鋼材を表2の焼入れ温度焼入れ、
しかる後表2の焼もどし温度で焼もどして本発明の冷間
工具鋼とする。なお、比較鋼として従来法で製造した従
来から用いられているJIS SKD11,SKD12その他を溶製
し、両者について硬さ、シャルピー衝撃値、曲げ抗折
力、焼付荷重、比摩耗量、残留応力およびワイヤーカッ
ト性につき試験した。それら特性値の試験結果を表2に
示す。シャルピー衝撃値はφ30mmの材料を15×15×60mm
に切削加工して焼入(油冷)焼もどし(空冷)処理し、
中央部深さ2mm、平面粗度0.25以下、10mmRノッチを形
成して試験片とした。また、残留応力はφ200×300mml
の材料を焼入れ(加熱温度に15分保持空冷)焼もどし
(加熱温度に2時間保持空冷×2回)を行ない、表層中
央部に20mm角、深さ0.5mmの電解研磨をし、この研磨面
をX線法により測定(長手方向)し、その他の各試験条
件は次のとおりである。 (イ)曲げ抗折力……φ8×130mmの試験片につき、支
点間距離100mm、中央1点荷重とし試験片が破断する際
の破断荷重で示す。 (ロ)比摩耗量……大越式迅速摩擦試験機により相手材
SCM415(HB190)、摩擦速度2.9m/sec、摩擦距離200m
m、摩擦荷重6.5kgとした。 (ハ)焼付荷重……相手材としてSCM415(焼きなまし)
を用い、摩擦速度30〜100mm/sec、接触面圧5〜50kgf/m
m2、潤滑油として油脂系とした。 (ニ)ワイヤーカット性……ワイヤーカットにより10mm
長さ切断し、切断面における100μ長さ以上の割れ数で
示す。
表1に示す成分組成の鋼材を表2の焼入れ温度焼入れ、
しかる後表2の焼もどし温度で焼もどして本発明の冷間
工具鋼とする。なお、比較鋼として従来法で製造した従
来から用いられているJIS SKD11,SKD12その他を溶製
し、両者について硬さ、シャルピー衝撃値、曲げ抗折
力、焼付荷重、比摩耗量、残留応力およびワイヤーカッ
ト性につき試験した。それら特性値の試験結果を表2に
示す。シャルピー衝撃値はφ30mmの材料を15×15×60mm
に切削加工して焼入(油冷)焼もどし(空冷)処理し、
中央部深さ2mm、平面粗度0.25以下、10mmRノッチを形
成して試験片とした。また、残留応力はφ200×300mml
の材料を焼入れ(加熱温度に15分保持空冷)焼もどし
(加熱温度に2時間保持空冷×2回)を行ない、表層中
央部に20mm角、深さ0.5mmの電解研磨をし、この研磨面
をX線法により測定(長手方向)し、その他の各試験条
件は次のとおりである。 (イ)曲げ抗折力……φ8×130mmの試験片につき、支
点間距離100mm、中央1点荷重とし試験片が破断する際
の破断荷重で示す。 (ロ)比摩耗量……大越式迅速摩擦試験機により相手材
SCM415(HB190)、摩擦速度2.9m/sec、摩擦距離200m
m、摩擦荷重6.5kgとした。 (ハ)焼付荷重……相手材としてSCM415(焼きなまし)
を用い、摩擦速度30〜100mm/sec、接触面圧5〜50kgf/m
m2、潤滑油として油脂系とした。 (ニ)ワイヤーカット性……ワイヤーカットにより10mm
長さ切断し、切断面における100μ長さ以上の割れ数で
示す。
【0009】
【表1】
【0010】
【表2】
【0011】表2より、本発明で製造した鋼はいずれも
HRC62以上の硬さを有するとともに高靭性を有し、しか
も耐摩耗性、焼付荷重およびワイヤーカット性ともに優
れていることがわかる。
HRC62以上の硬さを有するとともに高靭性を有し、しか
も耐摩耗性、焼付荷重およびワイヤーカット性ともに優
れていることがわかる。
【0012】次に、供試材No.1,7および16(SKD11)
を用いて二次硬化硬さおよびシャルピー衝撃値に及ぼす
高温焼入れ後の焼もどし温度の影響を調べた。その結果
を表3に示す。
を用いて二次硬化硬さおよびシャルピー衝撃値に及ぼす
高温焼入れ後の焼もどし温度の影響を調べた。その結果
を表3に示す。
【0013】
【表3】
【0014】この表3より、本発明で製造にかかるNo.
1およびNo.7において焼もどし温度が200℃、300℃、4
00℃の場合の二次硬化硬さは充分でなく、500℃で所望
の硬さとなり、また500℃における衝撃値は400℃の場合
に比べてわずかに低下するが依然として高靭性を保有し
ている。これらのことから高硬度および高靭性をともに
具備させるための焼もどし温度は450℃以上とすること
が必要といえる。これに対し、従来材では高温焼もどし
を施したとしても硬さおよび衝撃値とも本発明鋼に比べ
てかなり劣るものであることがわかる。
1およびNo.7において焼もどし温度が200℃、300℃、4
00℃の場合の二次硬化硬さは充分でなく、500℃で所望
の硬さとなり、また500℃における衝撃値は400℃の場合
に比べてわずかに低下するが依然として高靭性を保有し
ている。これらのことから高硬度および高靭性をともに
具備させるための焼もどし温度は450℃以上とすること
が必要といえる。これに対し、従来材では高温焼もどし
を施したとしても硬さおよび衝撃値とも本発明鋼に比べ
てかなり劣るものであることがわかる。
【0015】
【発明の効果】本願発明により製造した工具鋼は過酷な
条件に充分対応し、強度低下、割れをきたすことのない
長期に亘って安定して使用できる高硬度、高靭性および
放電加工性に優れた冷間工具鋼である。
条件に充分対応し、強度低下、割れをきたすことのない
長期に亘って安定して使用できる高硬度、高靭性および
放電加工性に優れた冷間工具鋼である。
Claims (4)
- 【請求項1】 C:0.75〜1.75%、Si:0.5〜3.0%、M
n:0.1〜2.0%、Cr:5.0〜11.0%、Mo:1.3〜5.0%、
V:0.1〜5.0%(各重量%)を含有し、残部Feおよび不
純物からなる鋼材を450℃以上の温度で焼もどすことを
特徴とする冷間工具鋼の製造方法。 - 【請求項2】 C:0.75〜1.75%、Si:0.5〜3.0%、M
n:0.1〜2.0%、Cr:5.0〜11.0%、Mo:1.3〜5.0%、
V:0.1〜5.0%を含有し、さらにREM:0.001〜0.5%、C
u:0.1〜2.0%、Ni:0.2〜2.0%、W:0.1〜3.0%、C
o:0.1〜5.0%、Nb:0.01〜3%、Ti:2.0%以下および
Zr:2.0以下(各重量%)のうち1種または2種以上を
含有し、残部Feおよび不純物からなる鋼材を450℃以上
の温度で焼もどすことを特徴とする冷間工具鋼の製造方
法。 - 【請求項3】 C:0.75〜1.75%、Si:0.5〜3.0%、M
n:0.1〜2.0%、Cr:5.0〜11.0%、Mo:1.3〜5.0%、
V:0.1〜5.0%を含有し、さらにS:0.20%以下、Pb:
0.40%以下、Se:0.3%以下、Bi:0.50%以下、Te:0.3
0%以下およびCa:0.002〜0.010%(各重量%)のうち
1種または2種以上を含有し、残部Feおよび不純物から
なる鋼材を450℃以上の温度で焼もどすことを特徴とす
る冷間工具鋼の製造方法。 - 【請求項4】 C:0.75〜1.75%、Si:0.5〜3.0%、M
n:0.1〜2.0%、Cr:5.0〜11.0%、Mo:1.3〜5.0%、
V:0.1〜5.0%を含有し、さらにREM:0.001〜0.5%、C
u:0.1〜2.0%、Ni:0.2〜2.0%、W:0.1〜3.0%、C
o:0.1〜5.0%、Nb:0.01〜3%、Ti:2.0%以下および
Zr:2.0以下のうち1種または2種以上と、S:0.20%
以下、Pb:0.40%以下、Se:0.3%以下、Bi:0.5%以
下、Te:0.30%以下およびCa:0.002〜0.010%(各重量
%)のうち1種または2種以上を含有し、残部Feおよび
不純物からなる鋼材を450℃以上の温度で焼もどすこと
を特徴とする冷間工具鋼の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5072293A JP2631262B2 (ja) | 1993-03-30 | 1993-03-30 | 冷間ダイス鋼の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5072293A JP2631262B2 (ja) | 1993-03-30 | 1993-03-30 | 冷間ダイス鋼の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06212253A true JPH06212253A (ja) | 1994-08-02 |
| JP2631262B2 JP2631262B2 (ja) | 1997-07-16 |
Family
ID=13485081
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5072293A Expired - Lifetime JP2631262B2 (ja) | 1993-03-30 | 1993-03-30 | 冷間ダイス鋼の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2631262B2 (ja) |
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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