JPH06212907A - 蒸気タービン装置及びその効率改善方法、並びに蒸気タービン熱回収装置 - Google Patents

蒸気タービン装置及びその効率改善方法、並びに蒸気タービン熱回収装置

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JPH06212907A
JPH06212907A JP19825493A JP19825493A JPH06212907A JP H06212907 A JPH06212907 A JP H06212907A JP 19825493 A JP19825493 A JP 19825493A JP 19825493 A JP19825493 A JP 19825493A JP H06212907 A JPH06212907 A JP H06212907A
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pressure
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JP19825493A
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English (en)
Inventor
Jr George J Silvestri
ジョージ・ジョゼフ・シルベストリ・ジュニア
Paul W Viscovich
ポール・ウイリアム・ビスコビッチ
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Westinghouse Electric Corp
Original Assignee
Westinghouse Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 最終段低圧タービンにおける抽出蒸気からエ
ネルギを回収し、以て蒸気抽出通路を過大寸法に設計す
ることに本来的に伴う非効率を回避する方法及び装置を
提供する。 【構成】 低圧タービン32を含む蒸気タービン装置
は、複数の水分抽出箇所36、38、40、42を有
し、この箇所から水分及び蒸気の混合物を抽出して相応
数の熱交換器44、46、48、50のそれぞれに通
す。各熱交換器は、給水導管52内の給水と熱交換関係
で水分及び蒸気の混合物を通流させる。低圧タービンの
低圧及び低温の最終段抽出箇所65は復水器68に接続
され、該復水器68で集められた水は給水導管52に送
る。蒸気タービン装置は、水分及び蒸気の混合物内の蒸
気の少なくとも一部を、最終段抽出箇所65から分離し
てこの蒸気を給水導管52内の水と熱交換関係で通す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は蒸気タービンに関し、特
に、給水加熱器により最終水分除去段から抽気される蒸
気を利用し且つ抽気蒸気量を制御することによりタービ
ン効率を改善するための方法及び装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来技術の説明】蒸気タービン発電プラントには、一
般に、タービンを流れる蒸気に混入している水分を抽出
したり或はタービン内の種々の表面上の水分を集めるた
めに水分除去装置が設けられている。羽根に衝突する高
温水滴により生ずる羽根の腐食を最小限度に抑止した
り、更には蒸気流内の水分に起因するタービン効率の低
下を防ぐために、上記のような水分の除去が望ましいと
されている。多くの場合、水分除去は、タービンから蒸
気の一部をブリードして、溜まった水分を該蒸気で移送
することにより促進される。このように抽出された蒸気
は相当量の熱エネルギを有しており、給水加熱器におい
て抽出蒸気及び水分の混合物のエネルギを利用して、蒸
気への変換のためボイラに戻される復水の温度を高めて
いる。抽出蒸気を利用するシステムの一例は、米国特許
第3,289,408号明細書に開示されている。
【0003】また、本出願人の1990年11月7日付
け米国特許願第07/609,938号明細書には、水分
分離再熱器を用いる蒸気タービン装置の挙動が記載され
ている。この特許願明細書に指摘されているように、燃
料コストの上昇で、高い初期運転圧力及び温度が使用さ
れ、また、タービンサイクルで用いられる加熱器の数の
増加を含む付加的な再熱設備が使用されるようになって
きた。このように初期運転圧力及び温度を高くすること
に関連して、蒸気の過熱を利用することによる高い出口
水温のための設備や、復水をサブクールするための加熱
器内のドレン冷却部を含む設計が開発されている。蒸気
対蒸気再熱器ドレンの従来の或る種の適用例において
は、ドレン流体は、復水蒸気と、水分分離再熱器におけ
る高圧再熱器からの掃気蒸気との混合物として、最高圧
力の給水加熱器に排出され、そこで、ドレン流体は、第
1タービン抽気点からの蒸気と混合される。最高圧力の
給水加熱器からは、復水蒸気及び他のドレン流は、ター
ビンサイクルの或る箇所で主給水流の一部となるまで、
順次圧力が低くなるカスケード接続された給水加熱器に
排出される。
【0004】米国特許第4,825,657号明細書に既
に開示されているように、水分分離再熱器の高圧再熱器
から流出するドレンは、最高圧力の給水加熱器から流出
する給水よりも相当に高温であって、例えば、定格負荷
では55℃(100°F)も高く、25%負荷では14
0℃(250°F)を越える。従って、ドレンは、熱交
換前に絞って給水圧力にまで落とさねばならない。その
結果、熱効率に損失が生ずる。
【0005】このような損失を最小にする方法として、
高圧再熱器のドレン流体を最高圧力の給水加熱器の出口
側に圧送する方法が示唆されている。この方法の大きな
欠点として、a)付加的なポンプが要求される、b)定
常状態下における不充分な有効吸込水頭か又は過渡状態
中のフラッシングの何れかに起因するキャビテーション
を回避することが困難である、及びc)再熱器管束の信
頼性を高めるのに用いられる掃気蒸気の処理に関する問
題が挙げられる。
【0006】上述の米国特許第4,825,657号明細
書には、ドレン冷却器を使用することにより付加的なポ
ンプ給送の必要なく、再熱器のドレン流体を直接給水流
に加えることを可能にすることにより、蒸気タービン発
電機システム内の蒸気対蒸気再熱系の熱効率を改善する
方法及び装置が記載されている。高圧の再熱器ドレン流
体は、最高圧力の給水加熱器から排出される復水と熱交
換関係でドレン冷却器を通される。このようにして、再
熱器のドレン圧力を絞ることに起因する熱効率の損失が
回避されている。蒸気タービン発電機システムを、10
0%負荷以下で運転する場合には、熱消費率が大きく改
善される。尚、上記米国特許明細書に開示されている蒸
気タービン発電機システムは、単段及び多段の水分分離
再熱器に対する現場での改装と関連して記載してある。
これ等の現存の蒸気タービン発電機システムは、水位制
御機能を備えたドレン受けを有している。高圧再熱器の
ドレン流体は、ドレン受けに集められて熱交換器(ドレ
ン冷却器)に送られて高圧給水加熱器からの復水と熱交
換関係に置かれる。ドレン冷却器の使用によって、再熱
器ドレン圧力を絞ることに起因する熱効率の損失が回避
される。
【0007】慣用の再熱器ドレン系は、一般的慣行とし
て、水分分離再熱器の再熱器ドレン接続部とドレン流体
を受ける給水加熱器との間にある圧力降伏部、及び復水
した加熱蒸気を受けるための水位制御ドレン受けとを用
いている。このような再熱器ドレン系には、高圧水分分
離再熱器から管束に内部充水(フラッディング)がしば
しば生ずるいう信頼性に関する大きな問題がある。この
ような充水もしくはフラッディングが生ずると、多数の
管束が損傷を受けて低負荷運転を強いられ、蒸気タービ
ン発電機システムの効率が損なわれることになる。
【0008】更に、低負荷では、加熱器圧力が減少し、
それには多くの場合、再熱器供給圧力の増加が伴うため
に、掃気蒸気の比率は負荷の減少と共に増加する。しか
し、掃気蒸気の増加は、ドレン冷却器を用いるタービン
サイクルの熱消費率に対しては極く小さな影響しか与え
ないことが判明している。
【0009】米国特許第4,955,200号明細書は、
ドレン冷却器を用いる蒸気タービンにおける蒸気対蒸気
再熱系を改良するための方法及び装置を開示している。
ドレン冷却器の有用性は、負荷状態に従って掃気蒸気量
を最適化することにより該ドレン冷却器の復水能力の調
整を可能にするために制御弁を備えた復水バイパス管路
を設置することにより、促進され、それにより熱消費率
の低減を達成することができる。蒸気タービン発電機シ
ステムは、再熱器の管束の最下部の管内における水分の
増加を阻止するために小量の掃気蒸気を利用する蒸気対
蒸気再熱系を用いている。この再熱系は、再熱器ドレン
を有する高圧水分離再熱器と、給水加熱用に直列に接続
されて圧力が順次高くなる幾つかの給水加熱器とを備え
ている。各給水加熱器は、給水のための入口と出口とを
有する。給水の加熱は、再熱器ドレンから流体を受け
て、該再熱器ドレン流体を最高圧力の給水加熱器に送る
前に出口の給水と熱交換関係で通流する。再熱系は、ド
レン冷却器の熱容量を制御してドレン受け水位制御の必
要性を無くすために、掃気蒸気量とドレン冷却器の熱交
換器における水位とを制御する。
【0010】従来、タービン排気口の直前で低圧タービ
ン内に溜まった水分を除去するのが一般的慣行であっ
た。かかる水分除去方式は、既に述べたように、必然的
に蒸気の少なくとも一部の抽出を伴う。この最終抽出段
において、水分及び蒸気の混合物は、復水器に排出さ
れ、そこで蒸気の熱は廃棄エネルギとなる。この水分及
び蒸気の混合物の蒸気分は混合物の量の殆どを占めるば
かりではなく、該混合物の全熱エネルギの98%を担っ
ている。従って、抽出蒸気は抽出中に廃棄される熱エネ
ルギの主たる成分となる。
【0011】水分及び蒸気の混合物の非安定性と不平衡
の影響とが原因の二次的な問題として、低圧タービンの
最終段で水分及び蒸気の混合物を抽出するための通路の
寸法決めに関する問題がある。特定のパイプ形状及び内
部輪郭に起因するような熱損失要因、並びに蒸気混入率
や、負荷の変動に伴う圧力比の変動のような他の要因は
正確に知ることはできない。更に、認容されたタービン
モデルに基づいた結果の間でも、40〜60%もの大き
な差がある。このような差を考慮して、通路を過大寸法
に設計し、必要以上の量の蒸気を抽気するのが一般的慣
行であり、そのためより多くのエネルギが廃棄されるこ
とになる。
【0012】蒸気タービンの効率を改善するプロセス
は、実際的なコストと最適な熱力学的特性との間のバラ
ンスをとる即ち平衡化するための1つの試みである。例
えば、給水をボイラに戻す前に、ボイラ圧力に対応する
飽和温度よりも低い最適な給水温度が存在する。しか
し、この飽和温度に達するためには、給水を、ボイラか
らの抽出蒸気と熱交換関係で通流しなければならない。
このような処理は、抽出蒸気が抽出前に何ら仕事を行わ
ないところから、非効率的である。従って、コスト上の
理由から一般には受け容れられない熱力学的サイクルの
最適給水温度が存在する。しかし、水分を除去するため
に蒸気を抽出する場合には、該蒸気抽出に起因する効率
の損失は、水分を除去することによる効率の利点によっ
て補償される。
【0013】多くの抽出箇所における抽出蒸気には顕著
な量の熱エネルギが存在する。このエネルギは、蒸気を
給水と熱交換関係で通すことにより部分的に回収され
る。抽出箇所がタービン排気口側に接近すればする程、
特に低圧タービンの排気口に近くなればなる程、熱エネ
ルギは減少する。最終段抽出箇所の圧力及び温度は、抽
出した水分及び蒸気の混合物を単に復水器内に落とすの
が一般的慣行となっているようなレベルであって、抽出
蒸気中の残存熱エネルギ回収は放擲しているのが現状で
ある。既に述べたように、この最終段で抽出される蒸気
の量に広範な変動をもたらす多くの要因がある。従っ
て、この最終段の抽出における蒸気量の大きな変動とい
う問題を解決するために種々の方法が提案されており、
その中には、上流側の抽出通路の寸法やそれに関連して
給水加熱器の容量を変更する等の方策が含まれる。しか
し、この種の試みは、分析の結果さほど効率的でないこ
とが判明した。これと関連し本発明者等は最終段抽出に
おけるエネルギについて分析した結果、給水加熱用に蒸
気を利用することにより抽出水分及び蒸気の混合物から
回収することができる熱エネルギを更に高めることが可
能であるとの確信を得た。また、抽気通路を過大寸法に
することに伴う固有の非効率性も通路を変更することな
く熱交換器の特性を制御することにより補償することが
できる。更に、本発明者等によれば、現在の蒸気タービ
ン発電機システムとは対称的に、水分及び蒸気の混合物
の形態で抽気される蒸気の量を増加すれば正味の効率の
改善が得られることを発見した。特に、図1の管路21
と関連して設けられている高温側水分抽出箇所における
水分及び蒸気の混合物を、低圧側ドレン管路内に落とす
場合には、高圧ドレン管路に要求される絞り込みの結果
として、抽出蒸気の増加に伴い正味効率が減少する。従
って、低圧タービンの最終段に対する入口で熱交換器を
利用するのは効果的ではないと考えられる。
【0014】従って、低圧タービンの最終段抽出には、
抽出蒸気が復水器に排出される水分除去中に相当大きな
熱エネルギの廃棄が伴うことや、抽出通路の寸法設計に
固有の不確実性があると言う問題があった。
【0015】
【発明の概要】本発明の目的は、従来技術の上に述べた
欠点及び他の欠点を克服するための方法及び装置を提供
することにあり、更に具体的には、最終段低圧タービン
における抽出蒸気からエネルギを回収し、以て蒸気抽出
通路を過大寸法に設計することに本来的に伴う非効率を
回避する方法及び装置を提供することにある。
【0016】上述の目的及び他の目的は以下の説明から
明らかになるであろう。総括的に述べると、本発明によ
れば、蒸気が低圧タービンから抽出される前の最終抽出
箇所における蒸気抽出中に取り出される熱エネルギが回
収される。1つの例示的な実施態様においては、熱交換
器が蒸気タービン装置に付加されて、抽出蒸気中の熱エ
ネルギは復水器からの給水と熱交換関係に置かれ、それ
により熱エネルギは給水に伝達される。この付加的に設
けられる熱交換器は、最終抽気箇所から抽出される蒸気
の量を制御し、それにより除去される熱エネルギの量を
制御するように設計される。隣接の給水温度センサによ
って制御されるバイパスループにより抽出蒸気の量を一
層正確に制御することが可能である。熱交換器において
抽出蒸気を利用することにより、蒸気抽出通路を過大寸
法に設計しても、正味の利点は効率の損失を補って余り
ある。
【0017】他の実施態様においては、最終段給水加熱
器からの最低圧力の管路のドレン冷却部には固定のオリ
フィス板のような抵抗体が設けられ、それにより、最終
段水分除去領域を、直ぐ上流側の熱交換器のドレン冷却
部に接続することを可能にするのに充分な程に圧力を低
下することができる。
【0018】本発明の一層明瞭な理解を得るために、添
付図面を参照してなされる本発明の実施例に関する以下
の詳細な説明を参照するとよい。
【0019】
【実施例】図1を参照するに、この図には、典型的な高
圧/低圧の蒸気タービン装置10における蒸気サイクル
が簡略に示してある。蒸気発生器12は、水を蒸気に変
換し、この蒸気は、管路14を介して高圧タービン16
の蒸気入口に供給される。管路14内の蒸気の一部は、
管路18を介して水分分離再熱器20に供給することが
できる。幾つかの箇所で、高圧タービン16からは、水
分を除去するのに必要な量の蒸気と共に水分が取り出さ
れる。これ等の抽出された混合物の内の一部は、管路2
2、22a、24及び24aを介して水分分離再熱器2
0に供給される。混合物の他の部分は、給水加熱器2
6、28及び30に供給される。給水加熱器を流れる給
水は、蒸気発生器12に戻る前に順次高い温度になる。
【0020】水分分離再熱器20の分離器部における水
分除去に続いて、蒸気分は、低圧タービン32を駆動す
るのに充分に利用可能な蒸気温度に加熱される。蒸気は
水分分離再熱器20から管路34を経て低圧タービン3
2に供給される。低圧タービン32内では複数の箇所か
ら水分が蒸気の一部と共に抽出される。図示の例におい
ては、管路36、38、40及び42は、水分及び蒸気
の混合物か又は蒸気だけをそれぞれ関連の給水熱交換器
44、46、48及び50に供給する。給水加熱器もし
くは熱交換器の各々に流入する水分及び蒸気の混合物又
は蒸気は、導管52を介しポンプ送りされる給水を熱伝
達で加熱する際、凝縮して復水となる。この復水は、到
来する蒸気の高い圧力によって低い温度の熱交換器へと
下流側に流される。管路54及び56は、下流側に水を
送給するための典型的な管路である。低圧及び高圧ター
ビン系内の或る箇所において、利用可能な熱エネルギが
蒸気から取り出されて、その結果生ずる復水は溜められ
て給水流に加えられる。高圧タービン系においては、水
分分離再熱器20並びに熱交換器26、28及び30か
らの水はタンク58に溜められて、ポンプ60により導
管52へ送給される。低圧タービン系においては、水は
タンク62内に溜められてポンプ64により導管52へ
と送給される。
【0021】低圧タービン32の最終段に対する入口
で、水分及び蒸気の混合物は排出温度に近くなり、水分
の一部及び水分を随伴する蒸気は、一般に、管路66を
介し領域65から復水器68に送られる。タービン排出
蒸気も、管路70を介して復水器68に送られる。復水
器68内に溜まった水は、ポンプ72を介して導管52
に送られる。
【0022】既に述べたように、低圧タービンの最終段
に対する入口で、水分及び蒸気の混合物から熱エネルギ
を抽出する試みはこれまで実施されていない。本発明者
等は、この混合物からエネルギを得ることが可能なばか
りではなく、抽出蒸気量を制御するために特殊構造の熱
交換器を使用して、この最終段で使用される過大な配管
系を簡略化できることを知見した。更に、本発明者等
は、過剰蒸気抽出は、図1の蒸気システムにおいて、不
利になるのではなく実際にはむしろタービン効率に改善
をもたらし得ることを知見した。
【0023】図2を参照するに、この図には、図1の蒸
気システムの一部が示してあり、低圧タービン最終段の
水分除去領域65は、管路(通流手段)66aを介して
付加的な熱交換器74に供給される。管路66bは、初
期のタービン起動中、熱交換器74に対し水分除去領域
65から回収される熱が不充分である場合に水分を復水
器68に供給する。通常のタービン運転中は、管路66
bは制御弁67によって閉ざされる。熱交換器74は、
給水導管52内の給水に対する第1段加熱器として管路
66からの蒸気の熱エネルギを利用する。熱交換器74
に加えて、本発明による蒸気システムは、給水を熱交換
器74からバイパスしてそれにより熱交換器74の容量
を制御する給水ポンプ78を含むバイパスループ76を
備えている。熱交換器74をバイパスする水の量が多く
なればなるほど、蒸気を凝縮する該熱交換器74の能力
は減少して、最終抽気段で抽出される蒸気の量は減少す
る。温度又は他の選択された変量に応答してポンプ78
を調整するための制御機構は当該技術分野において周知
であり、従ってここでは説明しない。
【0024】管路66において付加的な蒸気が抽出され
る場合には、この蒸気のエネルギを用いて導管52内の
給水を加熱し、それにより蒸気システム全体の総効率を
改善することができる。表1には、標準蒸気抽出量の蒸
気システムと比較して、抽出蒸気量を2倍にした場合
の、図2の蒸気システムを用いて回収されるエネルギが
キロワット時当たりのキロジュール(Kj/Kwh)で
示してある。
【0025】
【表1】 熱消費率変化(Kj/Kwh) 1 2 3 現在の慣行 改良サイクル ΔKj/Kwh (Kj/Kwh) 改善率 標準掃気蒸気: 定格MWT(NSSS) 0 −10.5 10.5 90%定格負荷 0 −10.5 10.5 85%定格負荷 0 −10.5 10.5 70%定格負荷 0 −10.5 10.5 65%定格負荷 0 −10.5 10.5 倍増掃気蒸気: 定格MWT(NSSS) 5.3 −15.8 21.1 90%定格負荷 5.3 −15.8 21.1 85%定格負荷 4.2 −15.8 20.0 70%定格負荷 4.2 −15.8 20.0 65%定格負荷 4.2 −15.8 20.0
【0026】欄1(現在の慣行)には、図1の従来の蒸
気システムについての定格負荷が示してある。標準の抽
気において、利用可能な蒸気の1%の内の3/4が抽気
される場合には、蒸気システムは、全ての負荷で10.
5Kj/Kwhの正味の改善率を示す。利用可能な蒸気
の1.5%が抽出されると、図1の蒸気システムの場合
には、4.2Kj/Kwhと5.3Kj/Kwhとの間の
正味のサイクル損失が生ずる。しかし、図2の本発明に
よる改良された蒸気システムでは、図1の蒸気システム
に対し20Kj/Kwhと21.1Kj/Kwhとの間
の改善率が達成され、タービン使用寿命に関しタービン
当たり1億円(百万ドル)を越える値に相当する節減が
実現されることが判る。
【0027】熱交換器は、種々の高圧高温側の水分除去
箇所で使用されているが、このような熱交換器の動作は
本発明の熱交換器とは異なる。既に述べたように、本発
明者等は、最終段水分除去領域から取り出される水分及
び蒸気の混合物の量における増加は、通常の除去量限度
内、例えば、蒸気システム内の全蒸気量の0.75%と
1.5%の間の限度内で、効率の利得に直接比例するこ
とを発見した。一方、それより高圧及び高温側の抽出段
においては、蒸気抽出量の増加は、蒸気を低圧に絞らな
ければならない場合、常に効率を減少する。更にまた、
最終段から抽出される蒸気の量及び熱交換器の動作は、
恐らくは近傍の復水器が実質的に一定の圧力/温度状態
を維持するので、負荷の変動で自己調整する傾向とな
る。しかし、高圧高温側の熱交換器においては、このよ
うな自己調整もしくは制御は生ぜず、かかる熱交換器の
定格が一層重要となり、典型例においては、タービン負
荷の50%での定格で妥協することが要求される。ま
た、高温熱交換器においては、水分分離再熱器に水分が
溜まるのを阻止するために最小量の掃気蒸気が要求され
る。蒸気タービン分野において一般に使用される熱交換
器のこのような典型的な特性からして、従来において
は、最終段水分除去領域において熱交換器の使用を試み
ることが有用であるとは考えられていなかった。
【0028】図3は、本発明の別の実施例を示す図であ
って、この実施例においては、最終段水分除去領域65
は管路66を介してドレン冷却器69に接続されてい
る。ドレン冷却器69からの復水は、上流側の熱交換器
50からの戻り管路71内に排出されて復水器68に戻
される。この実施例においては、水分除去領域65から
除去された水分から付加的なエネルギが取り出されて、
管路52内の給水に伝達される。この実施例において
は、慣用の熱交換器は必要とはされないが、ドレン冷却
器の設置が要求される。
【0029】図4は、本発明の別の実施例を示すもので
あり、この実施例においては、水分除去領域65は管路
66を介して最終段給水熱交換器60に接続されてお
り、それにより付加的なドレン冷却器69は取り除かれ
ている。一般に、領域65の上流側の水分除去領域にお
ける圧力は領域65の圧力よりも若干高い。1つのター
ビン例においては、この圧力差は、約0.18Kg/cm
2(2.5psi)である。上記の圧力は、熱交換器50
のドレン冷却部に流れ抵抗を導入することにより等化す
ることができる。圧力を等化した場合には、領域65で
取り出される水分は、ドレン管路42を経る復水を絞り
込むことにより、熱交換器50のドレン冷却部における
復水蒸気と結合することができる。図6に参照数字10
8で示した流れ抵抗体は、熱交換器50に具現される。
【0030】図5及び図6には、本発明の更に他の実施
例が示されている。この実施例においては、復水部82
及びドレン冷却部84を有する水平の復水・ドレン冷却
加熱器(熱交換器)80が設けられている。図5は、給
水管配列を示し、他方、図6は水分除去領域からの水分
及び蒸気の混合物の流れをより明瞭に示している。本発
明のこの実施例においては、領域65からの低圧水分及
び蒸気の混合物を、管路42を介して加熱器80に入る
直ぐ上流側の領域86からの高圧混合物と混合するのに
有利な形態で加熱器80が用いられる。この加熱器80
は、管板90から加熱器80内に延び図面の平面内で1
80°曲がり、管板90に戻る複数の給水管(第1の熱
交換器管)88を備えている。加熱器80において、給
水管88は垂直の仕切板92の一側に沿って延び、該仕
切板92の反対側に戻る。給水管88の図面を簡略化し
て図5の中心部に示した加熱器80の横断面図から、垂
直の仕切板92の位置と、復水部82をドレン冷却部8
4から分離する水平の仕切板94の位置とが明らかであ
る。
【0031】管路42を経る領域86(図4)からの水
分及び蒸気の混合物は入口96(図5)に供給される。
複数のそらせ板(バッフル手段)98(図6)は、この
混合物が矢印100で示すように蛇行状の流路に沿って
流れるように作用し、その結果、混合物は加熱器80を
左側から右側に横断する際に給水管88を何回も横切る
ことになる。この期間中、混合物の熱は、ポンプ72
(図4)を介して復水器68から供給される給水管88
内の給水に伝達される。給水管88から排出される復水
はドレン冷却部84に集められる。付加的な管(第2の
熱交換器管)102が管板90から延び、ドレン冷却部
84を通り、次いで転向して水平仕切板94の上方に延
びて管板90へと戻っている。この管板90は、入口及
び出口マニホールドに接続可能な部分を有する慣用の管
寄せである。集められた復水は、出口104を介して排
出されて図2に示すように給水管路52にポンプ送りさ
れるか或は図4に示すように復水器68へと戻される。
【0032】水分及び蒸気の混合物を領域65から排出
する管路66は、ドレン冷却部84の入口(入口手段)
106に接続されている。オリフィスが設けられている
板108(図6)が復水部82をドレン冷却部84から
分離している。板108には複数のオリフィスが形成さ
れていて、復水部82とドレン冷却部84との間に圧力
降下を発生する。この内部オリフィス板108により、
領域65からの低圧水分及び蒸気の混合物をドレン冷却
部84に導入することができ、このドレン冷却部84に
おいて上記混合物は復水部82を介して、領域86から
到来する復水と結合され、それにより少なくとも最終段
からの幾分かの熱エネルギを管102内の給水に伝達す
ることができる。板108は、復水部及びドレン冷却部
を分離するものとして示してあるが、この板108は、
入口106が復水部82から分離されている限りにおい
て、ドレン冷却部に更に深く配置することができる。
尚、入口110は、図4に示すように高圧側の熱交換器
48からカスケード形態で排出される復水を受けるよう
に、板108の上方に配置されている。
【0033】表2には、復水器からの水分除去流体(こ
れは蒸気システムに対しては損失となる)を熱交換器8
0内で給水に付加することにより該流体に含まれる熱を
回収することから得られる熱消費率の改善が示してあ
る。或る蒸気システムにおいて、領域86における作動
蒸気の量が期待値よりも多い場合には、慣用サイクルの
熱消費率は、1BTU/Kwhだけ増加するが、本発明
の提案に関わるサイクルでは、定格負荷において、作動
蒸気量を2倍にすると仮定した場合、16BTU/Kw
hだけ減少するであろう。他の負荷における比較は表3
に示してある。
【0034】
【表2】
【0035】
【表3】
【0036】ここに提案した蒸気システムによれば、加
熱器シェルでドレン系を終端することにより蒸気管路が
削減される。更に重要なことには、本蒸気システムよれ
ば、復水器内の冷却材、典型的には河川や湖等に戻され
る水によって環境に放出される熱が減少する。また、加
熱器80のドレン冷却器断面は増加する可能性がある
が、復水器の大きさも減少することができる。しかし、
加熱器80の復水断面は減少し、それにより加熱器80
内の表面積における総体的増加が低減する。
【0037】以上、本発明を好適な実施例と関連して説
明したが、当業者には明らかなように、本発明の実施に
当たっては、本発明の精神及び範囲から逸脱することな
く、ここに提示した構造、配列及び構成要素に関し多く
の変更を行い特定の運転要件に適した別の実施を展開す
ることが可能であろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来の高圧/低圧タービン装置における蒸気
システムの簡略図である。
【図2】 本発明を具現した図1の蒸気システムの一部
を簡略に示す図である。
【図3】 本発明の他の実施例を示すために、図1の蒸
気システムの一部を簡略に示すブロック図である。
【図4】 本発明の更に他の実施例を示す簡略ブロック
図である。
【図5】 本発明の他の実施例による熱交換器/ドレン
冷却器を簡略に示す図である。
【図6】 給水管を省略して図5の熱交換器/ドレン冷
却器を横断面で示す図である。
【符号の説明】
10…蒸気タービン装置、12…蒸気発生器、32…低
圧タービン、36、38、40、42…水分抽出箇所、
44、46、48、50…熱交換器、52…給水導管、
65…最終段水分除去領域、66、66a…熱交換関係
の通流手段、68…復水器、80…復水・ドレン冷却加
熱器(熱交換器)、82…復水部、84…ドレン冷却
部、86…高圧側の水分除去領域、88…給水管(第1
の熱交換器管)、96…入口手段(入口)、98…バッ
フル手段(そらせ板)、102…管(第2の熱交換器
管)、106…入口手段(入口)。
フロントページの続き (72)発明者 ポール・ウイリアム・ビスコビッチ アメリカ合衆国、フロリダ州、ロングウッ ド、クレストウッド・ドライブ 109

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 最終段の水分除去領域からの水分及び作
    動蒸気の混合物をタービン排出口側の復水器に供給し、
    該復水器で集めた水を給水導管を介して蒸気発生器に供
    給する、低圧タービンを有する蒸気タービン装置の効率
    改善方法であって、除去した水分及び作動蒸気の少なく
    とも一部を前記給水導管内の水と熱交換関係で通流さ
    せ、前記水分及び作動蒸気の混合物内の熱エネルギの少
    なくとも一部を回収する、蒸気タービン装置の効率改善
    方法。
  2. 【請求項2】 複数の水分抽出箇所を有し、各水分抽出
    箇所において水分及び蒸気の混合物を抽出して対応する
    複数の熱交換器のそれぞれに通過させる低圧タービンを
    備え、前記各熱交換器において前記水分及び蒸気の混合
    物は給水導管内の給水と熱交換関係で通流し、前記低圧
    タービンの低圧且つ低温の最終段水分除去領域は復水器
    に結合され、該復水器で集められた水を前記給水導管内
    に導く蒸気タービン装置であって、前記最終段水分除去
    領域からの前記水分及び蒸気の混合物の少なくとも一部
    を前記給水導管内の水と熱交換関係で通流するための通
    流手段を含む蒸気タービン装置。
  3. 【請求項3】 低圧タービンの最終段水分除去領域にお
    いて熱エネルギを回収するための蒸気タービン熱回収装
    置であって、前記低圧タービンは、少なくとも1つの高
    圧側の水分除去領域と、該低圧タービンからの排出蒸気
    を復水し給水にしてボイラに戻すための復水器とを備
    え、前記蒸気タービン熱回収装置は、復水部及びドレン
    冷却部を有する復水・ドレン冷却加熱器と、前記復水部
    を貫通する第1の複数の熱交換器管と、前記ドレン冷却
    部を貫通する第2の複数の熱交換器管とを含み、前記復
    水部からの給水を、前記第1及び第2の複数の熱交換器
    管の各々にポンプ送りし、前記高圧側の水分除去領域か
    らの高圧の水分を前記復水部に通流して該高圧の水分の
    熱を前記第1の複数の熱交換器管内を流れる給水に伝達
    すると共に前記水分を復水に変換し、該復水を前記ドレ
    ン冷却部に流し、前記ドレン冷却部と前記最終段水分除
    去領域との間に、該最終段水分除去領域から前記ドレン
    冷却部に水分を流すための入口手段を設け、前記復水部
    と該入口手段との間にバッフル手段を配置して、前記ド
    レン冷却部内の圧力を前記最終段水分除去領域における
    圧力よりも低い圧力に減少する、蒸気タービン熱回収装
    置。
JP19825493A 1992-08-14 1993-08-10 蒸気タービン装置及びその効率改善方法、並びに蒸気タービン熱回収装置 Pending JPH06212907A (ja)

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US07/930112 1992-08-14
US07/930,112 US5377489A (en) 1991-05-09 1992-08-14 Internal moisture separation cycle for a low pressure turbine

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5487302A (en) * 1977-12-23 1979-07-11 Hitachi Ltd Water supply heater system
JPS6215730A (ja) * 1985-07-11 1987-01-24 Toshiba Corp セラミツク放電灯の製造方法

Patent Citations (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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