JPH0621372U - 回転電機 - Google Patents
回転電機Info
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- JPH0621372U JPH0621372U JP6176392U JP6176392U JPH0621372U JP H0621372 U JPH0621372 U JP H0621372U JP 6176392 U JP6176392 U JP 6176392U JP 6176392 U JP6176392 U JP 6176392U JP H0621372 U JPH0621372 U JP H0621372U
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- solid lubricant
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Abstract
(57)【要約】
【目的】整流子と刷子との摺動ロスが少なく、整流子と
刷子との機械的な摺動音が小さく、異常摩耗がなく寿命
が長く、整流子片と刷子との摺動によって生じた摩耗粉
によって整流子片間がショートすることのない回転電機
を得る。 【構成】回転子の回転軸4に周方向に間隔を隔てて配置
された複数の整流子片8と、整流子片8に接触して摺動
する刷子12とを備えた回転電機。整流子片8又は刷子
12の表面に固体潤滑材粉末10を被着した。固体潤滑
材粉末10は電気的導通性を有していてもよい。
刷子との機械的な摺動音が小さく、異常摩耗がなく寿命
が長く、整流子片と刷子との摺動によって生じた摩耗粉
によって整流子片間がショートすることのない回転電機
を得る。 【構成】回転子の回転軸4に周方向に間隔を隔てて配置
された複数の整流子片8と、整流子片8に接触して摺動
する刷子12とを備えた回転電機。整流子片8又は刷子
12の表面に固体潤滑材粉末10を被着した。固体潤滑
材粉末10は電気的導通性を有していてもよい。
Description
【0001】
本考案は、回転電機に関するもので、特に整流子と刷子とを円滑に摺接させる ための構造に関する。
【0002】
整流子および刷子付きの回転電機、例えば小型モータでは、整流子表面の酸化 物、汚れ等によって生ずる接点障害を防止する目的で、モータ組立前に整流子表 面を研磨している。図9は、従来の整流子表面研磨方法の例を示すもので、ラッ ピングフイルムロール30から一定速度でラッピングフイルム31を引き出しな がらラッピングフイルム31に整流子2を押し当て、かつ、ラッピングフイルム 31の搬送方向に逆らう向きに整流子2を回転させることにより、整流子2の整 流子片を研磨するようになっている。
【0003】 一方、近年、モータを馴らし運転することなく、使用開始当初から所期の性能 が得られることが強く要求されるようになり、特にモータの初期電流が小さいこ とが要求されている。モータの初期電流は、整流子と刷子との摩擦抵抗が大きく 影響することから、特公昭62−20782号公報に記載されているように、整 流子表面に潤滑剤として導電性グリスを塗布し、整流子と刷子との摩擦抵抗を小 さくすることが提案されている。
【0004】
図9に示す例のようにラッピングフイルム31で整流子表面を研磨すると、整 流子片の無垢な金属面が露出し、整流子片と刷子との間で直接金属接触すること になって摩擦力が増大し、次の問題が生ずる。 1)摩擦による摺動ロスがモータの負荷となり、消費電流が増大する。 2)摩擦による機械的な摺動音が増大する。 3)無垢な金属面はエネルギーが高く反応しやすいため、異種あるいは同種金属 の接触摺動により最悪の場合は凝着が起こり、また、異常に摩耗を促進して寿命 を短くする。
【0005】 一方、特公昭62−20782号公報記載のもののように、整流子表面に導電 性グリスを塗布したものによれば、整流子片と刷子との摺動によって生じた摩耗 粉がグリスに捕らえられ、整流子片間のスリットに詰まって整流子片間をショー トさせるという問題が生ずる。
【0006】 本考案は、このような従来技術の問題点に鑑みてなされたもので、整流子と刷 子との摺動ロスが少なく、整流子と刷子との機械的な摺動音が小さく、異常摩耗 がなく寿命が長く、また、整流子片と刷子との摺動によって生じた摩耗粉によっ て整流子片間がショートすることのないようにした回転電機を提供することを目 的とする。
【0007】
上記目的を達成するために本考案は、整流子片又は刷子の表面に固体潤滑材粉 末を被着させたことを特徴とする。固体潤滑材粉末として電気的導通性を有する ものを用いてもよい。
【0008】
整流子片と刷子との間に固体潤滑材粉末が介在し、整流子片と刷子とが滑らか に摺接し、摩擦力が小さくなるとともに機械的な騒音が低くなる。また、異種又 は同種の金属同志の直接接触が回避される。固体潤滑材粉末として電気的導通性 を有するものを用いれば、整流子片と刷子との電気的な接触抵抗が低くなる。
【0009】
以下、図面を参照しながら本考案にかかる回転電機の実施例について説明する 。図1において、符号2は整流子を示しており、この整流子2は、回転子の回転 軸4の外周に圧入等によって固着された円筒状の保持体6と、この保持体6の外 周に周方向に間隔を隔てて配置された複数の(図示の例では3個)整流子片8と を有してなる。整流子片8には刷子12が接触して摺動する。整流子片8の表面 には固体潤滑材粉末10が被着されている。
【0010】 上記整流子片8の表面への固体潤滑材粉末10の被着方法の例を図4、図5に 示す。図4の例は、ラッピングフイルムロール30から一定速度でラッピングフ イルム31を引き出しながらこのラッピングフイルム31にカーボングラファイ ト、炭素繊維を代表とする電気的導通性を有する固体潤滑素材32を押し当てて ラッピングフイルム31に固体潤滑材粉末34を塗布し、さらに固体潤滑材粉末 34の塗布面に整流子2を押し当て、かつ、ラッピングフイルム31の搬送方向 に逆らう向きに整流子2を回転させることにより、整流子2の整流子片の表面に 固体潤滑材粉末34を転写させて被着させるようにしたものである。ラッピング フイルム31を用いることなく、固体潤滑素材32を直接整流子2に押しつける ことによって固体潤滑材粉末34を整流子2の整流子片の表面に被着させてもよ い。
【0011】 図5の例は、ラッピングフイルムロール30から一定速度でラッピングフイル ム31を引き出しながらラッピングフイルム31に固体潤滑材粉末34をノズル 36により吹き付けてラッピングフイルム31に固体潤滑材粉末34を塗布し、 固体潤滑材粉末34の塗布面に整流子2を押し当て、かつ、ラッピングフイルム 31の搬送方向に逆らう向きに整流子2を回転させることにより、整流子2の整 流子片の表面に固体潤滑材粉末34を転写させて被着させるようにしたものであ る。ラッピングフイルム31を用いることなく、固体潤滑材粉末34を直接整流 子2に吹き付けることによって固体潤滑材粉末34を整流子2の整流子片の表面 に被着させてもよい。
【0012】 整流子2の研磨時あるいはその前後に、以上説明した方法によって整流子2の 整流子片8の表面に電気的導通性を有する上記固体潤滑材粉末10を塗布するこ とにより、整流子片8の表面にカーボンが点在する。これによって整流子2と刷 子12との間にカーボンが介在し、摩擦抵抗が低下するとともに、異種又は同種 の金属同志が直接接触することが回避され、凝着を起こすことはなくなる。固体 潤滑材粉末10の大きさは数μmオーダーであり、整流子片8間のスリットに固 体潤滑材粉末10が落ちても、上記スリットを固体潤滑材粉末10が埋めつくす ことはなく、整流子片8相互間をショートさせることはない。また、カーボンな どの固体潤滑材粉末10がコロの働きをして、整流子と刷子との間で潤滑作用を もたらし、摺動ロスの低減効果および摩擦による摺動音の低減効果をもたらす。
【0013】 図2、図3は、以上説明した整流子および刷子をモータに適用した例を示す。 図2、図3において、有底円筒状のモータケース14の開口端側には端板16が 固定されている。モータケース14と端板16とによって軸受22,22が保持 されており、軸受22,22によって回転軸4が回転自在に支承されている。回 転軸4には回転子20が一体に設けられている。回転子20は、適宜の極数(図 示の例では3極)の突極を有する回転子コア26と、この回転子コア26の上記 各突極に巻回された巻線28とを有してなる。回転子コア26の上記各突極の外 周面は、モータケース14の内周側に固定されたリング状の界磁マグネット18 の内周面と適宜の間隙をおいて対向している。回転軸4にはまた前記整流子2が 固着され、整流子2には刷子12が摺接している。刷子12と整流子2を介して 各巻線28に通電され、かつ、回転子20の回転位置により通電が切り換えられ て回転子20が回転駆動される。
【0014】 このように、モータに前述の整流子および刷子を適用すれば、前述のような回 転電機としての効果を奏するほか、摺動ロスの低減に基づきモータ負荷が低減さ れ、消費電流が下がるとともに、初期電流も低下するという効果がある。
【0015】 本考案に用いることができる固体潤滑材としては電気的導通性を有するものが 考えられるが、前述のような作用効果には電気的導通性は直接関係するものでは ない。従って、電気的導通性を有する固体潤滑材のほか、以下のような、コロ作 用を有する球形状又はこれに類似した形状の物質を用いてもよい。もっとも、電 気的導通性のあるものの方が信頼性の点で安心できる。 ・BN ・TiO2 ・Y2O2S ・SiC ・ZnO ・Y1−XO2S ・Al2O3 ・酸化第二鉄 ・モリブデンレッド ・MgO ・四三酸化鉄 (1PbCrO4・mPbMoO4・nPbSO4) ・CaCo3 ・Cu2O ・MoS2 ・MgTiO3 ・CuO ・シラス ・SrTiO3 ・BaSO4 ・ジルコン ・CaTiO3 ・Cr2O3 ・マグネシア ・BaTiO3 ・CauO4 ・(SiO2・nH2O) ・ZnS ・SiO2 ・Y2O3 ・・・等
【0016】 また、整流子の標準的な材質としてAgCdがある。これはほとんどが銀でで きており、カドミウムは1%程度にすぎず、標準電極電位は約0.8Vである。 この材質からなる整流子に対し凝着低減作用をもつ物質として次のものがある。 整流子の材質に対して標準電極電位にて0.1V以上大きく3V以内の異種金属 又は導電性を有する化合物が該当する。なお、電気伝導率は1×10 ̄4[S・ cm ̄1]以上とする。 (標準電極電位の代表例) ・パラジウム : 0.978V ・銀 : 0.7991V ・銅 : 0.337V ・ニッケル :−0.250V ・コバルト :−0.277V ・カドミウム :−0.4029V ・鉄 :−0.4402V ・亜鉛 :−0.7628V ・シルクニウム :−1.53V ・チタン :−1.63V ・アルミ :−1.662V ・・・等
【0017】 なお、整流子および刷子そのものの材質は、例えば、銅を基材としてこれを銀 カドミウムで被覆し、さらに金、銅、ニッケル等の異種金属を1種類又は2種類 以上被覆したものにグラファイトや異種金属を塗布したものを用いることができ る。
【0018】 次に、実測データを参照しながら本考案の効果をさらに説明する。本考案の効 果を確かめるために、当初ブランク材で整流子を構成したモータの電流値を測定 し、次に同一のものに固体潤滑材としてMgOを転写して電流値を測定した結果 を図6に示す。ここでは、刷子の材質としてAgPd50、整流子の材質としてA gCdを使用したものと、刷子の材質としてAgPd30、整流子の材質としてA gCdOを使用したものとを用いた。何れにせよ、本考案を実施しない状態では 電流値が高かったものが、本考案を実施することによって電流値が大幅に低下し ていることがわかる。このことから、前述の効果が裏付けられる。
【0019】 また、図7は、従前の設計例と、本考案を実施したものとの電流値の違いをヒ ストグラムで表したもので、(a)が従前の設計例、(b)が本考案の実施品で ある。整流子片は、銅、銀カドミウム、金の3層構造のものを用いた。電流値は 無負荷消費電流の値である。図7からも明らかなとおり、本考案によれば電流値 低減効果がある。
【0020】 さらに、図8に、固体潤滑材の相違による電流値の相違および従来品との相違 をヒストグラムにより比較して示す。(a)は本考案を実施しないブランクの場 合、(b)(c)(d)(e)は本考案の実施例でそれぞれ固体潤滑材として、 MgO,ZnO,Cu,Feを用いたもの、(f)は前記特公昭62−2078 2号公報記載のもののようにグリスを塗布したものの例である。図8からも明ら かなとおり、本考案によれば電流値低減効果がある。
【0021】 なお、固体潤滑材粉末は、刷子側に被着してもよいし、整流子片および刷子の 両方に被着してもよい。
【0022】
本考案によれば、整流子片又は刷子の表面に固体潤滑材粉末を被着したことに より、整流子と刷子との間の摩擦抵抗が低下し、これによって次のような効果を 奏する。 1)整流子と刷子との摺動ロスが低減され、モータの場合は負荷が低減されて消 費電流が下がる。 2)摩擦による摺動音(機械ノイズ)が低くなる。 3)異種あるいは同種の金属同志が直接接触しないため、凝着が起こりにくくな り、整流子と刷子の摩耗が少なくなり、回転電機の寿命が長くなる。 4)固体潤滑材として導電性固体潤滑材を用いれば、さらに初期電流を低減する ことができるし、信頼性を向上させることができる。 5)固体潤滑材粉末は微粒子であり、整流子片間のスリットに落ちても整流子片 相互をショートさせることはないし、周辺に飛散するため整流子片間のスリット を埋めつくしてしまうこともない。
【図1】本考案にかかる回転電機の実施例の要部を示す
正面図。
正面図。
【図2】同上要部を備えた回転電機の例を示す縦断面
図。
図。
【図3】図2中の線A−Aに層断面図。
【図4】本考案を実施するための方法を示す正面図。
【図5】本考案を実施するための別の方法を示す正面
図。
図。
【図6】本考案の効果を明らかにするために従来例と本
考案実施品との電流値の違いを比較して示す線図。
考案実施品との電流値の違いを比較して示す線図。
【図7】同じく従来例と本考案実施品との電流値の違い
を比較して示すヒストグラム。
を比較して示すヒストグラム。
【図8】同じく従来例と本考案の各種実施品との電流値
の違いを比較して示すヒストグラム。
の違いを比較して示すヒストグラム。
【図9】従来の整流子の処理方法の例を示す正面図。
4 回転軸 8 整流子片 10 固体潤滑材粉末 12 刷子
Claims (2)
- 【請求項1】 回転子の回転軸に周方向に間隔を隔てて
配置された複数の整流子片と、この整流子片に接触して
摺動する刷子とを備えた回転電機において、上記整流子
片又は刷子の表面に固体潤滑材粉末が被着されてなる回
転電機。 - 【請求項2】 固体潤滑材粉末が電気的導通性を有して
なる請求項1記載の回転電機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6176392U JPH0621372U (ja) | 1992-08-10 | 1992-08-10 | 回転電機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6176392U JPH0621372U (ja) | 1992-08-10 | 1992-08-10 | 回転電機 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0621372U true JPH0621372U (ja) | 1994-03-18 |
Family
ID=13180506
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6176392U Pending JPH0621372U (ja) | 1992-08-10 | 1992-08-10 | 回転電機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0621372U (ja) |
-
1992
- 1992-08-10 JP JP6176392U patent/JPH0621372U/ja active Pending
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