JPH06215800A - リチウム電池 - Google Patents
リチウム電池Info
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- JPH06215800A JPH06215800A JP5284263A JP28426393A JPH06215800A JP H06215800 A JPH06215800 A JP H06215800A JP 5284263 A JP5284263 A JP 5284263A JP 28426393 A JP28426393 A JP 28426393A JP H06215800 A JPH06215800 A JP H06215800A
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- lithium
- active material
- electrode active
- positive electrode
- lithium battery
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
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- Secondary Cells (AREA)
- Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 高電圧部の充放電容量が不充分、保存特性が
悪いといった現状の課題を解決し、充放電エネルギーが
大きく保存特性に優れたリチウム電池を提供する。 【構成】 X線回折分析において面間隔2.03±0.
02Åのピーク強度に対する面間隔4.72±0.03
Åのピーク強度が1.2倍以上である組成式LiNi
1-xMxO2(MはLiNiO2のNiを部分的に置換する
Ni、Co以外の陽イオンとなり得る元素、0<X≦
0.5)で与えられる複酸化物を正極活物質として含む
ことを特徴とする。 【効果】 小形で充放電エネルギーが大きく保存特性が
良好なリチウム電池を構成することができ、携帯用の種
々の電子機器の電源を始め、様々な分野に利用できると
いう利点を有する。
悪いといった現状の課題を解決し、充放電エネルギーが
大きく保存特性に優れたリチウム電池を提供する。 【構成】 X線回折分析において面間隔2.03±0.
02Åのピーク強度に対する面間隔4.72±0.03
Åのピーク強度が1.2倍以上である組成式LiNi
1-xMxO2(MはLiNiO2のNiを部分的に置換する
Ni、Co以外の陽イオンとなり得る元素、0<X≦
0.5)で与えられる複酸化物を正極活物質として含む
ことを特徴とする。 【効果】 小形で充放電エネルギーが大きく保存特性が
良好なリチウム電池を構成することができ、携帯用の種
々の電子機器の電源を始め、様々な分野に利用できると
いう利点を有する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はリチウム電池、さらに詳
細には、充放電可能なリチウム二次電池に関し、特に充
放電エネルギーが大きく、かつ保存特性に優れた電池を
提供する正極活物質に関するものである。
細には、充放電可能なリチウム二次電池に関し、特に充
放電エネルギーが大きく、かつ保存特性に優れた電池を
提供する正極活物質に関するものである。
【0002】
【従来の技術および問題点】リチウム等のアルカリ金属
およびその合金を負極活物質とする非水電解液電池は、
負極金属イオンの正極活物質へのインサーションもしく
はインターカレーション反応によって、その大放電容量
と充電可逆性を両立させている。従来から、リチウムを
負極活物質として用いる二次電池としては、二硫化チタ
ンや五酸化バナジウムなどの層状もしくはトンネル状酸
化物を正極活物質に用いた電池が提案されているが、こ
れらは電圧が低く、また充放電容量、ひいては充放電エ
ネルギーも充分とは言えなかった。
およびその合金を負極活物質とする非水電解液電池は、
負極金属イオンの正極活物質へのインサーションもしく
はインターカレーション反応によって、その大放電容量
と充電可逆性を両立させている。従来から、リチウムを
負極活物質として用いる二次電池としては、二硫化チタ
ンや五酸化バナジウムなどの層状もしくはトンネル状酸
化物を正極活物質に用いた電池が提案されているが、こ
れらは電圧が低く、また充放電容量、ひいては充放電エ
ネルギーも充分とは言えなかった。
【0003】以上のような欠点を克服する方法として、
リチウムを含有する化合物を正極活物質として利用する
ことが提案されており、初期充電でリチウムを電気化学
的に脱離し同時に正極活物質の酸化反応を行なうことに
より電圧が4V付近と高く、しかもリチウムイオン導電
性に優れたリチウム電池を可能としている。この例とし
てはLiMn2O4(特許公報昭58−34414な
ど)、LiCoO2(Mizushima et al., Mat.Res.Bul
l., 15, 783 (1990)など)が挙げられる。
リチウムを含有する化合物を正極活物質として利用する
ことが提案されており、初期充電でリチウムを電気化学
的に脱離し同時に正極活物質の酸化反応を行なうことに
より電圧が4V付近と高く、しかもリチウムイオン導電
性に優れたリチウム電池を可能としている。この例とし
てはLiMn2O4(特許公報昭58−34414な
ど)、LiCoO2(Mizushima et al., Mat.Res.Bul
l., 15, 783 (1990)など)が挙げられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の4V系正極材料
は、いずれも高電圧部の充放電容量が不充分であるとい
う課題がある。LiMn2O4では、Li/Mn>0.5
以上の充電をするとヤーンテラー効果により電圧が3V
以下に降下すると考えられており、その4V領域は15
4mAh/gに限定されている(T. Ohzuku et al., J.
Electrochem. Soc., 137, 769 (1990)など)。LiC
oO2では、大容量化を狙って充電時に多くのリチウム
を脱離させると、酸素層の静電的な反発によって結晶構
造が保たれていないために、充分な充放電容量は得られ
ていない。またLiCoO2の場合、原材料であるコバ
ルト化合物が非常に高価であるという欠点もある。
は、いずれも高電圧部の充放電容量が不充分であるとい
う課題がある。LiMn2O4では、Li/Mn>0.5
以上の充電をするとヤーンテラー効果により電圧が3V
以下に降下すると考えられており、その4V領域は15
4mAh/gに限定されている(T. Ohzuku et al., J.
Electrochem. Soc., 137, 769 (1990)など)。LiC
oO2では、大容量化を狙って充電時に多くのリチウム
を脱離させると、酸素層の静電的な反発によって結晶構
造が保たれていないために、充分な充放電容量は得られ
ていない。またLiCoO2の場合、原材料であるコバ
ルト化合物が非常に高価であるという欠点もある。
【0005】LiNiO2は、LiMn2O4およびLi
CoO2に比べて良好な容量特性を有し、最も大きなエ
ネルギー密度を実現できる点で有望である。しかしLi
CoO2と同様、充電により多くのリチウム脱離をした
場合に結晶構造が保持されていないため、保存特性が悪
く、実用化が困難であるという欠点を有する。このため
置換系LiNi1-xCoxO2も検討されてきたが、保存
特性がやはり優れないという欠点があった。
CoO2に比べて良好な容量特性を有し、最も大きなエ
ネルギー密度を実現できる点で有望である。しかしLi
CoO2と同様、充電により多くのリチウム脱離をした
場合に結晶構造が保持されていないため、保存特性が悪
く、実用化が困難であるという欠点を有する。このため
置換系LiNi1-xCoxO2も検討されてきたが、保存
特性がやはり優れないという欠点があった。
【0006】
【発明の目的】本発明は、上記のように高電圧部の充放
電容量が不充分、保存特性が悪いといった現状の課題を
解決し、充放電エネルギーが大きく保存特性に優れたリ
チウム電池を提供することを目的とする。
電容量が不充分、保存特性が悪いといった現状の課題を
解決し、充放電エネルギーが大きく保存特性に優れたリ
チウム電池を提供することを目的とする。
【0007】
【問題点を解決するための手段】かかる目的を達成する
ために本発明リチウム電池では、X線回折分析において
面間隔2.03±0.02Åのピーク強度に対する面間
隔4.72±0.03Åのピーク強度が1.2倍以上で
ある組成式LiNi1-xMxO2(MはLiNiO2のNi
を部分的に置換するNi、Co以外の陽イオンとなり得
る元素、0<X≦0.5)で与えられる複酸化物、特に
原子比でLi/(Ni+M)≧2となるようにニッケル
塩と前記Mの塩およびリチウム塩を混合して加熱焼成し
た後過剰のリチウムを洗浄除去して得られる組成式Li
Ni1-xMxO2(0<X≦0.5)で与えられ、さらに
前記Mが周期律表のIIIA族あるいはIIIB族の元素であ
る複酸化物を正極活物質として含み、リチウムまたはそ
の化合物を負極活物質とし、前記正極活物質および前記
負極活物質に対して化学的に安定でありかつリチウムイ
オンが前記正極活物質あるいは前記負極活物質と電気化
学反応をするための移動を行い得る物質を電解質物質と
したことを特徴としている。
ために本発明リチウム電池では、X線回折分析において
面間隔2.03±0.02Åのピーク強度に対する面間
隔4.72±0.03Åのピーク強度が1.2倍以上で
ある組成式LiNi1-xMxO2(MはLiNiO2のNi
を部分的に置換するNi、Co以外の陽イオンとなり得
る元素、0<X≦0.5)で与えられる複酸化物、特に
原子比でLi/(Ni+M)≧2となるようにニッケル
塩と前記Mの塩およびリチウム塩を混合して加熱焼成し
た後過剰のリチウムを洗浄除去して得られる組成式Li
Ni1-xMxO2(0<X≦0.5)で与えられ、さらに
前記Mが周期律表のIIIA族あるいはIIIB族の元素であ
る複酸化物を正極活物質として含み、リチウムまたはそ
の化合物を負極活物質とし、前記正極活物質および前記
負極活物質に対して化学的に安定でありかつリチウムイ
オンが前記正極活物質あるいは前記負極活物質と電気化
学反応をするための移動を行い得る物質を電解質物質と
したことを特徴としている。
【0008】本発明をさらに詳しく説明する。
【0009】発明者は充放電エネルギーが大きく保存特
性に優れた高エネルギー密度リチウム電池用材料を鋭意
探索した結果、上述のように、X線回折分析において面
間隔2.03±0.02Åのピーク強度に対する面間隔
4.72±0.03Åのピーク強度が1.2倍以上であ
る組成式LiNi1-xMxO2(MはLiNiO2のNiを
部分的に置換するNi、Co以外の陽イオンとなり得る
元素、0<X≦0.5)で与えられる複酸化物、特に原
子比でLi/(Ni+M)≧2となるようにニッケル塩
と前記Mの塩およびリチウム塩を混合して加熱焼成した
後過剰のリチウムを洗浄除去して得られる組成式LiN
i1-xMxO2(0<X≦0.5)で与えられ、さらに前
記Mが周期律表のIIIA族あるいはIIIB族の元素である
複酸化物を正極活物質として用いることにより、従来の
リチウム電池より充放電エネルギーが大きく、保存特性
の良好なリチウム電池を構成できることを確かめ、その
認識の下に本発明を完成した。
性に優れた高エネルギー密度リチウム電池用材料を鋭意
探索した結果、上述のように、X線回折分析において面
間隔2.03±0.02Åのピーク強度に対する面間隔
4.72±0.03Åのピーク強度が1.2倍以上であ
る組成式LiNi1-xMxO2(MはLiNiO2のNiを
部分的に置換するNi、Co以外の陽イオンとなり得る
元素、0<X≦0.5)で与えられる複酸化物、特に原
子比でLi/(Ni+M)≧2となるようにニッケル塩
と前記Mの塩およびリチウム塩を混合して加熱焼成した
後過剰のリチウムを洗浄除去して得られる組成式LiN
i1-xMxO2(0<X≦0.5)で与えられ、さらに前
記Mが周期律表のIIIA族あるいはIIIB族の元素である
複酸化物を正極活物質として用いることにより、従来の
リチウム電池より充放電エネルギーが大きく、保存特性
の良好なリチウム電池を構成できることを確かめ、その
認識の下に本発明を完成した。
【0010】本発明のリチウム電池が従来技術に比べ大
容量化が図られている理由は、次のように考えられる。
まずLiNi1-xMxO2(MはLiNiO2のNiを部分
的に置換するNi、Co以外の陽イオンとなり得る元
素、0<X≦0.5)中で活物質として働く成分である
LiNiO2の容量特性を充分に発現させるためには、
Mがニッケルと選択的に置換し、リチウムイオンが存在
する面へのニッケルおよび元素Mの混入が抑制され、リ
チウム電池の活物質として利用した際にリチウムイオン
導電性がよくなることが必要である。このためには、L
iNi1-xMxO2X線回折分析において面間隔2.03
±0.02Åのピーク強度に対する面間隔4.72±
0.03Åのピーク強度が1.2倍以上であることが必
要である。
容量化が図られている理由は、次のように考えられる。
まずLiNi1-xMxO2(MはLiNiO2のNiを部分
的に置換するNi、Co以外の陽イオンとなり得る元
素、0<X≦0.5)中で活物質として働く成分である
LiNiO2の容量特性を充分に発現させるためには、
Mがニッケルと選択的に置換し、リチウムイオンが存在
する面へのニッケルおよび元素Mの混入が抑制され、リ
チウム電池の活物質として利用した際にリチウムイオン
導電性がよくなることが必要である。このためには、L
iNi1-xMxO2X線回折分析において面間隔2.03
±0.02Åのピーク強度に対する面間隔4.72±
0.03Åのピーク強度が1.2倍以上であることが必
要である。
【0011】また、保存特性の向上が図られている理由
は、充電により多量のリチウムを脱離した状態の構造安
定性が、元素Mの置換により向上したためと考えられ
る。但し、MがCoである場合には、保存特性の向上は
見られない。これは、LiCoO2を正極活物質とした
電池の保存特性が不良であり、従ってLiCoO2を部
分的に有しても安定性向上に寄与できないためと考えら
れる。また前記Mが周期律表のIIIA族あるいはIIIB族
の元素である場合は、結晶中に含まれるLiMO2成分
が充電によって酸化されることがなく、常に正極活物質
の安定性を保持する要素として働くため、特に優れた保
存特性を実現することができる。
は、充電により多量のリチウムを脱離した状態の構造安
定性が、元素Mの置換により向上したためと考えられ
る。但し、MがCoである場合には、保存特性の向上は
見られない。これは、LiCoO2を正極活物質とした
電池の保存特性が不良であり、従ってLiCoO2を部
分的に有しても安定性向上に寄与できないためと考えら
れる。また前記Mが周期律表のIIIA族あるいはIIIB族
の元素である場合は、結晶中に含まれるLiMO2成分
が充電によって酸化されることがなく、常に正極活物質
の安定性を保持する要素として働くため、特に優れた保
存特性を実現することができる。
【0012】以上のように、置換元素MはLiNiO2
の結晶構造を保つように固溶させ、選択的にニッケルと
置換するような元素が好ましい。この観点から、Mは陽
イオンとなり得る元素であることが必要であり、またニ
ッケルとイオン半径およびイオン価数が近い元素を用い
ることが好適である。具体的には、アルミニウム、ガリ
ウム、インジウム、マンガン、クロム、バナジウム、
鉄、チタン、銅、亜鉛、スカンジウム、インジウム、イ
ットリウム、ランタノイド、ホウ素などの一種以上が挙
げられる。特に保存特性の観点から、IIIA族およびIII
B族元素として、スカンジウム、イットリウム、ランタ
ノイド、ホウ素、アルミニウム、インジウムなどの一種
以上が有望な置換元素として挙げられる。
の結晶構造を保つように固溶させ、選択的にニッケルと
置換するような元素が好ましい。この観点から、Mは陽
イオンとなり得る元素であることが必要であり、またニ
ッケルとイオン半径およびイオン価数が近い元素を用い
ることが好適である。具体的には、アルミニウム、ガリ
ウム、インジウム、マンガン、クロム、バナジウム、
鉄、チタン、銅、亜鉛、スカンジウム、インジウム、イ
ットリウム、ランタノイド、ホウ素などの一種以上が挙
げられる。特に保存特性の観点から、IIIA族およびIII
B族元素として、スカンジウム、イットリウム、ランタ
ノイド、ホウ素、アルミニウム、インジウムなどの一種
以上が有望な置換元素として挙げられる。
【0013】また、ニッケルの酸化還元対に基づく充分
な放電容量を保持するために、置換量Xは0.5以下で
あることが必要である。
な放電容量を保持するために、置換量Xは0.5以下で
あることが必要である。
【0014】ここでLiNi1-xMxO2(0<X≦0.
5)を合成する際、原子比Li/(Ni+M)<2とし
て混合し、生成に必要な700℃以上の温度で焼成する
と、リチウム塩が昇華により失われるため、焼成物中の
原子比Li/(Ni+M)が1.0から著しく低下す
る。この場合、焼成物中のリチウムイオンが存在する面
にニッケルイオン、および置換元素Mのイオンが混入
し、リチウムイオンの伝導を阻害して低下する現象が見
られる。したがってリチウム塩の消失を防ぎ、LiNi
1-xMxO2(0<X≦0.5)における原子比Li/
(Ni+M)を1.0に近づけるために、合成時におい
て原子比でLi/(Ni+M)≧2となるようにニッケ
ル塩と置換元素Mの塩およびリチウム塩を混合して加熱
焼成することが好適である。
5)を合成する際、原子比Li/(Ni+M)<2とし
て混合し、生成に必要な700℃以上の温度で焼成する
と、リチウム塩が昇華により失われるため、焼成物中の
原子比Li/(Ni+M)が1.0から著しく低下す
る。この場合、焼成物中のリチウムイオンが存在する面
にニッケルイオン、および置換元素Mのイオンが混入
し、リチウムイオンの伝導を阻害して低下する現象が見
られる。したがってリチウム塩の消失を防ぎ、LiNi
1-xMxO2(0<X≦0.5)における原子比Li/
(Ni+M)を1.0に近づけるために、合成時におい
て原子比でLi/(Ni+M)≧2となるようにニッケ
ル塩と置換元素Mの塩およびリチウム塩を混合して加熱
焼成することが好適である。
【0015】また、LiNi1-xMxO2(0<X≦0.
5)の合成において昇華せずかつ過剰にある未反応リチ
ウムは、酸化リチウム、炭酸リチウム、水酸化リチウム
などのリチウム塩となるため、焼成後の粉末はLiNi
1-xMxO2(0<X≦0.5)とこれら未反応リチウム
塩の混合物となっているが、この焼成粉末をこれらのリ
チウム塩の溶解度が高くLiNi1-xMxO2(0<X≦
0.5)を分解しない溶媒で洗浄することにより、過剰
のリチウム塩のみを溶出除去することができる。未反応
リチウムが混在したままで電池を作製すると、容量低
下、電池短絡を引き起こすため、洗浄除去作業が必要で
ある。
5)の合成において昇華せずかつ過剰にある未反応リチ
ウムは、酸化リチウム、炭酸リチウム、水酸化リチウム
などのリチウム塩となるため、焼成後の粉末はLiNi
1-xMxO2(0<X≦0.5)とこれら未反応リチウム
塩の混合物となっているが、この焼成粉末をこれらのリ
チウム塩の溶解度が高くLiNi1-xMxO2(0<X≦
0.5)を分解しない溶媒で洗浄することにより、過剰
のリチウム塩のみを溶出除去することができる。未反応
リチウムが混在したままで電池を作製すると、容量低
下、電池短絡を引き起こすため、洗浄除去作業が必要で
ある。
【0016】ニッケル塩、置換元素Mの塩およびリチウ
ム塩には、水酸化物、炭酸塩、硫酸塩、硝酸塩、ハロゲ
ン化合物などを用いることができる。焼成温度は700
℃〜1000℃、さらに好ましくは、リチウム塩の消失
を最小限に抑えるために700℃から800℃である。
ム塩には、水酸化物、炭酸塩、硫酸塩、硝酸塩、ハロゲ
ン化合物などを用いることができる。焼成温度は700
℃〜1000℃、さらに好ましくは、リチウム塩の消失
を最小限に抑えるために700℃から800℃である。
【0017】本発明は、充放電エネルギーが大きい電池
を実現するのみならず、高価なコバルトに代わり安価な
ニッケルを多く利用する点でも、産業上の価値が高い。
を実現するのみならず、高価なコバルトに代わり安価な
ニッケルを多く利用する点でも、産業上の価値が高い。
【0018】この正極活物質を用いて正極を形成するに
は、前記複酸化物粉末とポリテトラフルオロエチレンの
ごとき結着剤粉末との混合物をステンレス等の支持体上
に圧着成型する、あるいは、かかる混合物粉末に導電性
を付与するためアセチレンブラックのような導電性粉末
を混合し、これにさらにポリテトラフルオロエチレンの
ような結着剤粉末を所要に応じて加え、この混合物を金
属容器に入れる、あるいは前述の混合物をステンレス等
の支持体に圧着成型する、あるいは前述の混合物をスラ
リー状にして金属基板上に塗布する、等の手段によって
形成される。
は、前記複酸化物粉末とポリテトラフルオロエチレンの
ごとき結着剤粉末との混合物をステンレス等の支持体上
に圧着成型する、あるいは、かかる混合物粉末に導電性
を付与するためアセチレンブラックのような導電性粉末
を混合し、これにさらにポリテトラフルオロエチレンの
ような結着剤粉末を所要に応じて加え、この混合物を金
属容器に入れる、あるいは前述の混合物をステンレス等
の支持体に圧着成型する、あるいは前述の混合物をスラ
リー状にして金属基板上に塗布する、等の手段によって
形成される。
【0019】負極活物質であるリチウムは一般のリチウ
ム電池のそれと同様にシート状として、またはそのシー
トをニッケル、ステンレス等の導電体網に圧着して負極
として形成される。また負極活物質としては、リチウム
以外にリチウム−アルミニウム合金などのリチウム合金
を用いることができる。さらに炭素など、いわゆるロッ
キングチェア電池用の負極を用いることもでき、本発明
の場合、充電反応により正極から供給されるリチウムイ
オンをドープし、炭素−リチウム負極などとすることが
できる。
ム電池のそれと同様にシート状として、またはそのシー
トをニッケル、ステンレス等の導電体網に圧着して負極
として形成される。また負極活物質としては、リチウム
以外にリチウム−アルミニウム合金などのリチウム合金
を用いることができる。さらに炭素など、いわゆるロッ
キングチェア電池用の負極を用いることもでき、本発明
の場合、充電反応により正極から供給されるリチウムイ
オンをドープし、炭素−リチウム負極などとすることが
できる。
【0020】電解質としては、例えばジメトキシエタ
ン、2−メチルテトラヒドロフラン、エチレンカーボネ
ート、メチルホルメート、ジメチルスルホキシド、プロ
ピレンカーボネート、アセトニトリル、ブチロラクト
ン、ジメチルホルムアミド、ジメチルカーボネート、ジ
エチルカーボネート等の有機溶媒に、LiAsF6、L
iBF4、LiPF6、LiAlCl4、LiClO4等の
ルイス酸を溶解した非水電解質溶媒、あるいは固体電解
質などが使用できる。
ン、2−メチルテトラヒドロフラン、エチレンカーボネ
ート、メチルホルメート、ジメチルスルホキシド、プロ
ピレンカーボネート、アセトニトリル、ブチロラクト
ン、ジメチルホルムアミド、ジメチルカーボネート、ジ
エチルカーボネート等の有機溶媒に、LiAsF6、L
iBF4、LiPF6、LiAlCl4、LiClO4等の
ルイス酸を溶解した非水電解質溶媒、あるいは固体電解
質などが使用できる。
【0021】さらに、セパレータ、構造材料(電池ケー
ス等)等の他の要素についても従来公知の各種材料が使
用でき、特に制限はない。
ス等)等の他の要素についても従来公知の各種材料が使
用でき、特に制限はない。
【0022】
【実施例】以下実施例によって本発明の方法をさらに具
体的に説明するが、本発明はこれらによりなんら制限さ
れるものではない。なお、実施例において電池の作成お
よび測定はアルゴン雰囲気下のドライボックス中で行な
った。
体的に説明するが、本発明はこれらによりなんら制限さ
れるものではない。なお、実施例において電池の作成お
よび測定はアルゴン雰囲気下のドライボックス中で行な
った。
【0023】
【実施例1】図1は本発明による電池の一具体例である
コイン電池の断面図であり、図中1は封口板、2はガス
ケット、3は正極ケース、4は負極、5はセパレータ、
6は正極合剤ペレットを示す。
コイン電池の断面図であり、図中1は封口板、2はガス
ケット、3は正極ケース、4は負極、5はセパレータ、
6は正極合剤ペレットを示す。
【0024】正極活物質には、LiOH・H2OとNi
(NO3)2・6H2OとAl(NO3)3・9H2Oを2
0:4:1のモル比で混合し、700℃で12時間焼成
して得た粉末を100℃で真空乾燥することにより得た
LiNi0.8Al0.2O2を用いた。この試料をA−1と
する。銅Kα線を用いて試料A−1のX線回折特性図を
測定したところ、図2に示すような特性図が得られ、ジ
ョイント コミティーオブ パワー ディフレクション
ズ スタンダード(Joint committee of powder diffra
ction standards)の9−63に登録されたLiNiO2
のX線回折特性図と類似しており、同じ構造をもってい
ることがわかった。このX線回折特性図から計算され
た、六方晶単位格子の大きさを表に示す。また面間隔
2.03±0.02Åのピーク強度に対する面間隔4.
72±0.03Åのピーク強度をR値として表に示す。
(NO3)2・6H2OとAl(NO3)3・9H2Oを2
0:4:1のモル比で混合し、700℃で12時間焼成
して得た粉末を100℃で真空乾燥することにより得た
LiNi0.8Al0.2O2を用いた。この試料をA−1と
する。銅Kα線を用いて試料A−1のX線回折特性図を
測定したところ、図2に示すような特性図が得られ、ジ
ョイント コミティーオブ パワー ディフレクション
ズ スタンダード(Joint committee of powder diffra
ction standards)の9−63に登録されたLiNiO2
のX線回折特性図と類似しており、同じ構造をもってい
ることがわかった。このX線回折特性図から計算され
た、六方晶単位格子の大きさを表に示す。また面間隔
2.03±0.02Åのピーク強度に対する面間隔4.
72±0.03Åのピーク強度をR値として表に示す。
【0025】得られた試料A−1の粉末を導電剤(アセ
チレンブラック粉末)、結着剤(ポリテトラフルオロエ
チレン)と共に混合の上、ロール成型し、正極合剤ペレ
ット6(厚さ0.5mm、直径15mm)とした。ま
ず、ステンレス製の封口板1上に金属リチウムの負極4
を加圧配置したものをポリプロピレン製ガスケット2の
凹部に挿入し、負極4の上にポリプロピレン製で微孔性
のセパレータ5、正極合剤ペレット6をこの順序に配置
し、電解液としてプロピレンカーボネートとジメトキシ
エタンの等容積混合溶媒にLiClO4を溶解させた1
規定溶液を適量注入して含浸させた後に、ステンレス製
の正極ケース3を被せてかしめることにより、厚さ2m
m、直径23mmのコイン型電池を作製した。
チレンブラック粉末)、結着剤(ポリテトラフルオロエ
チレン)と共に混合の上、ロール成型し、正極合剤ペレ
ット6(厚さ0.5mm、直径15mm)とした。ま
ず、ステンレス製の封口板1上に金属リチウムの負極4
を加圧配置したものをポリプロピレン製ガスケット2の
凹部に挿入し、負極4の上にポリプロピレン製で微孔性
のセパレータ5、正極合剤ペレット6をこの順序に配置
し、電解液としてプロピレンカーボネートとジメトキシ
エタンの等容積混合溶媒にLiClO4を溶解させた1
規定溶液を適量注入して含浸させた後に、ステンレス製
の正極ケース3を被せてかしめることにより、厚さ2m
m、直径23mmのコイン型電池を作製した。
【0026】このようにして合成した試料A−1を正極
活物質とする電池を、0.5mA/cm2の電流密度で
4.5Vまで充電し、その後3.0Vまで放電させた際
の充放電特性を表に示す。高電圧で大容量放電が可能で
あり、高エネルギー密度電池として利用できる利点を有
している。
活物質とする電池を、0.5mA/cm2の電流密度で
4.5Vまで充電し、その後3.0Vまで放電させた際
の充放電特性を表に示す。高電圧で大容量放電が可能で
あり、高エネルギー密度電池として利用できる利点を有
している。
【0027】またこの電池を、0.5mA/cm2の充
放電電流密度で各々3.0V−4.5Vの電圧規制充放
電させた際の10回目の容量維持率(=10回目の放電
容量/1回目の放電容量)を表に示す。これから明らか
なようにサイクルによる容量低下が少ないことがわか
る。
放電電流密度で各々3.0V−4.5Vの電圧規制充放
電させた際の10回目の容量維持率(=10回目の放電
容量/1回目の放電容量)を表に示す。これから明らか
なようにサイクルによる容量低下が少ないことがわか
る。
【0028】
【実施例2〜16】実施例2〜16では、各々正極活物
質に以下のようにして合成した試料A2〜A16を用い
る他は、実施例1と同様にして作製したリチウム電池を
用いて、充放電特性の検討を行なった。
質に以下のようにして合成した試料A2〜A16を用い
る他は、実施例1と同様にして作製したリチウム電池を
用いて、充放電特性の検討を行なった。
【0029】まず、LiOH・H2OとNi(NO3)2
・6H2OとAl(NO3)3・9H2Oを10:4:1の
モル比で混合し、700℃で12時間焼成た後、焼成物
1重量に対し、水50重量で4時間洗浄し、ろ過により
ろ液を分離して得た粉末を100℃で真空乾燥すること
により、LiNi0.8Al0.2O2を得た。この試料をA
−2とする。
・6H2OとAl(NO3)3・9H2Oを10:4:1の
モル比で混合し、700℃で12時間焼成た後、焼成物
1重量に対し、水50重量で4時間洗浄し、ろ過により
ろ液を分離して得た粉末を100℃で真空乾燥すること
により、LiNi0.8Al0.2O2を得た。この試料をA
−2とする。
【0030】次に、LiOH・H2OとNi(NO3)2
・6H2OとAl(NO3)3・9H2Oを50:4:1の
モル比で混合し、700℃で12時間焼成た後、焼成物
1重量に対し、水50重量で4時間洗浄し、ろ過により
ろ液を分離して得た粉末を100℃で真空乾燥すること
により、LiNi0.8Al0.2O2を得た。この試料をA
−3とする。
・6H2OとAl(NO3)3・9H2Oを50:4:1の
モル比で混合し、700℃で12時間焼成た後、焼成物
1重量に対し、水50重量で4時間洗浄し、ろ過により
ろ液を分離して得た粉末を100℃で真空乾燥すること
により、LiNi0.8Al0.2O2を得た。この試料をA
−3とする。
【0031】次に、LiOH・H2OとNi(NO3)2
・6H2OとAl(NO3)3・9H2Oを40:7:3の
モル比で混合し、700℃で12時間焼成た後、焼成物
1重量に対し、水50重量で4時間洗浄し、ろ過により
ろ液を分離して得た粉末を100℃で真空乾燥すること
により、LiNi0.7Al0.3O2を得た。この試料をA
−4とする。
・6H2OとAl(NO3)3・9H2Oを40:7:3の
モル比で混合し、700℃で12時間焼成た後、焼成物
1重量に対し、水50重量で4時間洗浄し、ろ過により
ろ液を分離して得た粉末を100℃で真空乾燥すること
により、LiNi0.7Al0.3O2を得た。この試料をA
−4とする。
【0032】次に、LiOH・H2OとNi(NO3)2
・6H2OとAl(NO3)3・9H2Oを8:1:1のモ
ル比で混合し、700℃で12時間焼成た後、焼成物1
重量に対し、水50重量で4時間洗浄し、ろ過によりろ
液を分離して得た粉末を100℃で真空乾燥することに
より、LiNi0.5Al0.5O2を得た。この試料をA−
5とする。
・6H2OとAl(NO3)3・9H2Oを8:1:1のモ
ル比で混合し、700℃で12時間焼成た後、焼成物1
重量に対し、水50重量で4時間洗浄し、ろ過によりろ
液を分離して得た粉末を100℃で真空乾燥することに
より、LiNi0.5Al0.5O2を得た。この試料をA−
5とする。
【0033】次に、LiOH・H2OとNi(NO3)2
・6H2OとGa(NO3)3・9H2Oを20:4:1の
モル比で混合し、700℃で12時間焼成た後、焼成物
1重量に対し、水50重量で4時間洗浄し、ろ過により
ろ液を分離して得た粉末を100℃で真空乾燥すること
により、LiNi0.8Ga0.2O2を得た。この試料をA
−6とする。
・6H2OとGa(NO3)3・9H2Oを20:4:1の
モル比で混合し、700℃で12時間焼成た後、焼成物
1重量に対し、水50重量で4時間洗浄し、ろ過により
ろ液を分離して得た粉末を100℃で真空乾燥すること
により、LiNi0.8Ga0.2O2を得た。この試料をA
−6とする。
【0034】次に、LiOH・H2OとNi(NO3)2
・6H2OとB2O3を40:8:1のモル比で混合し、
700℃で12時間焼成た後、焼成物1重量に対し、水
50重量で4時間洗浄し、ろ過によりろ液を分離して得
た粉末を100℃で真空乾燥することにより、LiNi
0.8B0.2O2を得た。この試料をA−7とする。
・6H2OとB2O3を40:8:1のモル比で混合し、
700℃で12時間焼成た後、焼成物1重量に対し、水
50重量で4時間洗浄し、ろ過によりろ液を分離して得
た粉末を100℃で真空乾燥することにより、LiNi
0.8B0.2O2を得た。この試料をA−7とする。
【0035】次に、LiOH・H2OとNi(NO3)2
・6H2OとSc2O3を40:8:1のモル比で混合
し、700℃で12時間焼成た後、焼成物1重量に対
し、水50重量で4時間洗浄し、ろ過によりろ液を分離
して得た粉末を100℃で真空乾燥することにより、L
iNi0.8Al0.2O2を得た。この試料をA−8とす
る。
・6H2OとSc2O3を40:8:1のモル比で混合
し、700℃で12時間焼成た後、焼成物1重量に対
し、水50重量で4時間洗浄し、ろ過によりろ液を分離
して得た粉末を100℃で真空乾燥することにより、L
iNi0.8Al0.2O2を得た。この試料をA−8とす
る。
【0036】次に、LiOH・H2OとNi(NO3)2
・6H2OとAl(NO3)3・9H2Oを40:9:1の
モル比で混合し、700℃で12時間焼成た後、焼成物
1重量に対し、水50重量で4時間洗浄し、ろ過により
ろ液を分離して得た粉末を100℃で真空乾燥すること
により、LiNi0.9Al0.1O2を得た。この試料をA
−9とする。
・6H2OとAl(NO3)3・9H2Oを40:9:1の
モル比で混合し、700℃で12時間焼成た後、焼成物
1重量に対し、水50重量で4時間洗浄し、ろ過により
ろ液を分離して得た粉末を100℃で真空乾燥すること
により、LiNi0.9Al0.1O2を得た。この試料をA
−9とする。
【0037】次に、LiOH・H2OとNi(NO3)2
・6H2OとGa(NO3)3・9H2Oを40:9:1の
モル比で混合し、700℃で12時間焼成た後、焼成物
1重量に対し、水50重量で4時間洗浄し、ろ過により
ろ液を分離して得た粉末を100℃で真空乾燥すること
により、LiNi0.9Ga0.1O2を得た。この試料をA
−10とする。
・6H2OとGa(NO3)3・9H2Oを40:9:1の
モル比で混合し、700℃で12時間焼成た後、焼成物
1重量に対し、水50重量で4時間洗浄し、ろ過により
ろ液を分離して得た粉末を100℃で真空乾燥すること
により、LiNi0.9Ga0.1O2を得た。この試料をA
−10とする。
【0038】次に、LiOH・H2OとNi(NO3)2
・6H2OとB2O3を80:18:1のモル比で混合
し、700℃で12時間焼成た後、焼成物1重量に対
し、水50重量で4時間洗浄し、ろ過によりろ液を分離
して得た粉末を100℃で真空乾燥することにより、L
iNi0.9B0.1O2を得た。この試料をA−11とす
る。
・6H2OとB2O3を80:18:1のモル比で混合
し、700℃で12時間焼成た後、焼成物1重量に対
し、水50重量で4時間洗浄し、ろ過によりろ液を分離
して得た粉末を100℃で真空乾燥することにより、L
iNi0.9B0.1O2を得た。この試料をA−11とす
る。
【0039】次に、LiOH・H2OとNi(NO3)2
・6H2OとSc2O3を80:18:1のモル比で混合
し、700℃で12時間焼成た後、焼成物1重量に対
し、水50重量で4時間洗浄し、ろ過によりろ液を分離
して得た粉末を100℃で真空乾燥することにより、L
iNi0.9Al0.1O2を得た。この試料をA−12とす
る。
・6H2OとSc2O3を80:18:1のモル比で混合
し、700℃で12時間焼成た後、焼成物1重量に対
し、水50重量で4時間洗浄し、ろ過によりろ液を分離
して得た粉末を100℃で真空乾燥することにより、L
iNi0.9Al0.1O2を得た。この試料をA−12とす
る。
【0040】次に、LiOH・H2OとNi(NO3)2
・6H2OとFe(NO3)3・9H2Oを40:9:1の
モル比で混合し、700℃で12時間焼成た後、焼成物
1重量に対し、水50重量で4時間洗浄し、ろ過により
ろ液を分離して得た粉末を100℃で真空乾燥すること
により、LiNi0.9Fe0.1O2を得た。この試料をA
−13とする。
・6H2OとFe(NO3)3・9H2Oを40:9:1の
モル比で混合し、700℃で12時間焼成た後、焼成物
1重量に対し、水50重量で4時間洗浄し、ろ過により
ろ液を分離して得た粉末を100℃で真空乾燥すること
により、LiNi0.9Fe0.1O2を得た。この試料をA
−13とする。
【0041】次に、LiOH・H2OとNi(NO3)2
・6H2OとMnOを40:9:1のモル比で混合し、
700℃で12時間焼成た後、焼成物1重量に対し、水
50重量で4時間洗浄し、ろ過によりろ液を分離して得
た粉末を100℃で真空乾燥することにより、LiNi
0.9Mn0.1O2を得た。この試料をA−14とする。
・6H2OとMnOを40:9:1のモル比で混合し、
700℃で12時間焼成た後、焼成物1重量に対し、水
50重量で4時間洗浄し、ろ過によりろ液を分離して得
た粉末を100℃で真空乾燥することにより、LiNi
0.9Mn0.1O2を得た。この試料をA−14とする。
【0042】次に、LiOH・H2OとNi(NO3)2
・6H2OとCr(NO3)3・9H2Oを40:9:1の
モル比で混合し、700℃で12時間焼成た後、焼成物
1重量に対し、水50重量で4時間洗浄し、ろ過により
ろ液を分離して得た粉末を100℃で真空乾燥すること
により、LiNi0.9Cr0.1O2を得た。この試料をA
−15とする。
・6H2OとCr(NO3)3・9H2Oを40:9:1の
モル比で混合し、700℃で12時間焼成た後、焼成物
1重量に対し、水50重量で4時間洗浄し、ろ過により
ろ液を分離して得た粉末を100℃で真空乾燥すること
により、LiNi0.9Cr0.1O2を得た。この試料をA
−15とする。
【0043】次に、LiOH・H2OとNi(NO3)2
・6H2OとTiO2を40:9:1のモル比で混合し、
700℃で12時間焼成た後、焼成物1重量に対し、水
50重量で4時間洗浄し、ろ過によりろ液を分離して得
た粉末を100℃で真空乾燥することにより、LiNi
0.9Ti0.1O2を得た。この試料をA−16とする。
・6H2OとTiO2を40:9:1のモル比で混合し、
700℃で12時間焼成た後、焼成物1重量に対し、水
50重量で4時間洗浄し、ろ過によりろ液を分離して得
た粉末を100℃で真空乾燥することにより、LiNi
0.9Ti0.1O2を得た。この試料をA−16とする。
【0044】銅Kα線を用いた試料A−2〜A−16の
X線回折特性図を測定したところ、いずれもジョイント
コミティー オブ パワー ディフレクションズ ス
タンダード(Joint committee of powder diffraction
standards)の9−63に登録されたLiNiO2のX線
回折特性図と類似しており、同じ構造をもっていること
がわかる。また、X線回折特性図から計算された、六方
晶単位格子の大きさを表に示す。また面間隔2.03±
0.02Åのピーク強度に対する面間隔4.72±0.
03Åのピーク強度をR値として表に示す。またA−9
のX線回折特性図を図3に示す。
X線回折特性図を測定したところ、いずれもジョイント
コミティー オブ パワー ディフレクションズ ス
タンダード(Joint committee of powder diffraction
standards)の9−63に登録されたLiNiO2のX線
回折特性図と類似しており、同じ構造をもっていること
がわかる。また、X線回折特性図から計算された、六方
晶単位格子の大きさを表に示す。また面間隔2.03±
0.02Åのピーク強度に対する面間隔4.72±0.
03Åのピーク強度をR値として表に示す。またA−9
のX線回折特性図を図3に示す。
【0045】このようにして合成した試料A−2〜A−
16を正極活物質とする電池を、0.5mA/cm2の
電流密度で4.5Vまで充電し、その後3.0Vまで放
電させた際の充放電特性を表に示す。いずれも高電圧で
大容量放電が可能であり、高エネルギー密度電池として
利用できる利点を有している。
16を正極活物質とする電池を、0.5mA/cm2の
電流密度で4.5Vまで充電し、その後3.0Vまで放
電させた際の充放電特性を表に示す。いずれも高電圧で
大容量放電が可能であり、高エネルギー密度電池として
利用できる利点を有している。
【0046】またこれらの電池を、0.5mA/cm2
の充放電電流密度で各々3.0V−4.5Vの電圧規制
充放電させた際の10回目の容量維持率(=10回目の
放電容量/1回目の放電容量)を表に示す。これから明
らかなようにいずれもサイクルによる容量低下が少ない
ことがわかる。
の充放電電流密度で各々3.0V−4.5Vの電圧規制
充放電させた際の10回目の容量維持率(=10回目の
放電容量/1回目の放電容量)を表に示す。これから明
らかなようにいずれもサイクルによる容量低下が少ない
ことがわかる。
【0047】実施例1〜16では置換元素Mの種類、お
よび置換の割合の異なるLiNi1 -xMxO2(0<X≦
0.5)を正極活物質に用いて作製した電池の充放電特
性について示したが、これらの置換元素Mの種類、置換
の割合に限定されるものではなく、X線回折分析におい
て面間隔2.03±0.02Åのピーク強度に対する面
間隔4.72±0.03Åのピーク強度が1.2倍以上
である組成式LiNi1-xMxO2(MはLiNiO2のN
iを部分的に置換するNi、Co以外の陽イオンとなり
得る元素、0<X≦0.5)、特に原子比でLi/(N
i+M)≧2となるようにニッケル塩と陽イオンとなり
得る元素Mの塩およびリチウム塩を混合して加熱焼成し
た後過剰のリチウムを洗浄除去して得られる組成式Li
Ni1-xMxO2(0<X≦0.5)で与えられる複酸化
物を正極活物質として用いる場合は同様な効果を生じる
ことはいうまでもない。
よび置換の割合の異なるLiNi1 -xMxO2(0<X≦
0.5)を正極活物質に用いて作製した電池の充放電特
性について示したが、これらの置換元素Mの種類、置換
の割合に限定されるものではなく、X線回折分析におい
て面間隔2.03±0.02Åのピーク強度に対する面
間隔4.72±0.03Åのピーク強度が1.2倍以上
である組成式LiNi1-xMxO2(MはLiNiO2のN
iを部分的に置換するNi、Co以外の陽イオンとなり
得る元素、0<X≦0.5)、特に原子比でLi/(N
i+M)≧2となるようにニッケル塩と陽イオンとなり
得る元素Mの塩およびリチウム塩を混合して加熱焼成し
た後過剰のリチウムを洗浄除去して得られる組成式Li
Ni1-xMxO2(0<X≦0.5)で与えられる複酸化
物を正極活物質として用いる場合は同様な効果を生じる
ことはいうまでもない。
【0048】
【実施例17】試料A−1〜A−16を正極活物質とす
るコイン電池を実施例1〜16と同様にして新たに作製
し、次のように保存特性試験を行なった。まずこれらの
電池を25℃において0.5mA/cm2の電流密度で
3.0V−4.5Vの電圧規制範囲で10回サイクル充
放電させ、10回目の放電容量を測定し、その後充電し
4.5Vに到達後、4.5Vのまま1時間定電圧充電
し、過充電状態とした。次にこれらの電池を60℃で1
ケ月保存し、再度25℃で11回目の放電を行ない、放
電容量を測定し、保存後の容量維持率=(11回目の放
電容量)/(10回目の容量)を調べた。結果を表に示
す。これから明らかなように、試料A−1〜A−16の
電池は、良好な保存特性を有することがわかる。またM
が周期律表のIIIA族あるいはIIIB族の元素である場合
には、特に良好な保存を有することがわかる。
るコイン電池を実施例1〜16と同様にして新たに作製
し、次のように保存特性試験を行なった。まずこれらの
電池を25℃において0.5mA/cm2の電流密度で
3.0V−4.5Vの電圧規制範囲で10回サイクル充
放電させ、10回目の放電容量を測定し、その後充電し
4.5Vに到達後、4.5Vのまま1時間定電圧充電
し、過充電状態とした。次にこれらの電池を60℃で1
ケ月保存し、再度25℃で11回目の放電を行ない、放
電容量を測定し、保存後の容量維持率=(11回目の放
電容量)/(10回目の容量)を調べた。結果を表に示
す。これから明らかなように、試料A−1〜A−16の
電池は、良好な保存特性を有することがわかる。またM
が周期律表のIIIA族あるいはIIIB族の元素である場合
には、特に良好な保存を有することがわかる。
【0049】実施例17では置換元素Mの種類、および
置換の割合の異なるLiNi1-xMxO2(0<X≦0.
5)を正極活物質に用いて作製した電池の保存特性につ
いて示したが、これらの置換元素Mの種類、置換の割合
に限定されるものではなく、X線回折分析において面間
隔2.03±0.02Åのピーク強度に対する面間隔
4.72±0.03Åのピーク強度が1.2倍以上であ
る組成式LiNi1-xMxO2(MはLiNiO2のNiを
部分的に置換するNi、Co以外の陽イオンとなり得る
元素、0<X≦0.5)、特に原子比でLi/(Ni+
M)≧2となるようにニッケル塩と陽イオンとなり得る
元素Mの塩およびリチウム塩を混合して加熱焼成した後
過剰のリチウムを洗浄除去して得られる組成式LiNi
1-xMxO2(0<X≦0.5)で与えられ、さらに前記
Mが周期律表のIIIA族あるいはIIIB族の元素であるよ
うな複酸化物を正極活物質として用いる場合は同様な効
果が生じることはいうまでもない。
置換の割合の異なるLiNi1-xMxO2(0<X≦0.
5)を正極活物質に用いて作製した電池の保存特性につ
いて示したが、これらの置換元素Mの種類、置換の割合
に限定されるものではなく、X線回折分析において面間
隔2.03±0.02Åのピーク強度に対する面間隔
4.72±0.03Åのピーク強度が1.2倍以上であ
る組成式LiNi1-xMxO2(MはLiNiO2のNiを
部分的に置換するNi、Co以外の陽イオンとなり得る
元素、0<X≦0.5)、特に原子比でLi/(Ni+
M)≧2となるようにニッケル塩と陽イオンとなり得る
元素Mの塩およびリチウム塩を混合して加熱焼成した後
過剰のリチウムを洗浄除去して得られる組成式LiNi
1-xMxO2(0<X≦0.5)で与えられ、さらに前記
Mが周期律表のIIIA族あるいはIIIB族の元素であるよ
うな複酸化物を正極活物質として用いる場合は同様な効
果が生じることはいうまでもない。
【0050】
【比較例1〜12】比較例1〜12では、各々正極活物
質に以下のようにして合成した試料B1〜B12を用い
る他は、実施例1と同様にして作製したリチウム電池を
用いて、充放電特性、および保存特性の検討を行なっ
た。
質に以下のようにして合成した試料B1〜B12を用い
る他は、実施例1と同様にして作製したリチウム電池を
用いて、充放電特性、および保存特性の検討を行なっ
た。
【0051】まず、LiOH・H2OとNi(NO3)2
・6H2Oを1:1のモル比で混合し、800℃で12
時間焼成した後、焼成物1重量に対し、水50重量で4
時間洗浄し、ろ過によりろ液を分離して得た粉末を10
0℃で真空乾燥することにより、LiNiO2を得た。
この試料をB−1とする。銅Kα線を用いて試料B−1
のX線回折特性図を測定したところ、ジョイント コミ
ティー オブ パワーディフレクションズ スタンダー
ド(Joint committee of powder diffractionstandard
s)の9−63に登録されたパターンと一致し、B−1
はLiNiO2であると同定された。X線回折特性図か
ら計算された、六方晶単位格子の大きさを表に示す。ま
た、面間隔2.03±0.02Åのピーク強度に対する
面間隔4.72±0.03Åのピーク強度をR値として
表に示す。
・6H2Oを1:1のモル比で混合し、800℃で12
時間焼成した後、焼成物1重量に対し、水50重量で4
時間洗浄し、ろ過によりろ液を分離して得た粉末を10
0℃で真空乾燥することにより、LiNiO2を得た。
この試料をB−1とする。銅Kα線を用いて試料B−1
のX線回折特性図を測定したところ、ジョイント コミ
ティー オブ パワーディフレクションズ スタンダー
ド(Joint committee of powder diffractionstandard
s)の9−63に登録されたパターンと一致し、B−1
はLiNiO2であると同定された。X線回折特性図か
ら計算された、六方晶単位格子の大きさを表に示す。ま
た、面間隔2.03±0.02Åのピーク強度に対する
面間隔4.72±0.03Åのピーク強度をR値として
表に示す。
【0052】次に、LiOH・H2OとNi(NO3)2
・6H2Oを4:1のモル比で混合し、700℃で12
時間焼成た後、焼成物1重量に対し、水50重量で4時
間洗浄し、ろ過によりろ液を分離して得た粉末を100
℃で真空乾燥することにより、LiNiO2を得た。こ
の試料をB−2とする。銅Kα線を用いて試料B−2の
X線回折特性図を測定したところ、ジョイント コミテ
ィー オブ パワー ディフレクションズ スタンダー
ド(Joint committee of powder diffraction standard
s)の9−63に登録されたパターンと一致し、B−2
はLiNiO2であると同定された。X線回折特性図か
ら計算された、六方晶単位格子の大きさを表に示す。ま
た面間隔2.03±0.02Åのピーク強度に対する面
間隔4.72±0.03Åのピーク強度をR値として表
に示す。
・6H2Oを4:1のモル比で混合し、700℃で12
時間焼成た後、焼成物1重量に対し、水50重量で4時
間洗浄し、ろ過によりろ液を分離して得た粉末を100
℃で真空乾燥することにより、LiNiO2を得た。こ
の試料をB−2とする。銅Kα線を用いて試料B−2の
X線回折特性図を測定したところ、ジョイント コミテ
ィー オブ パワー ディフレクションズ スタンダー
ド(Joint committee of powder diffraction standard
s)の9−63に登録されたパターンと一致し、B−2
はLiNiO2であると同定された。X線回折特性図か
ら計算された、六方晶単位格子の大きさを表に示す。ま
た面間隔2.03±0.02Åのピーク強度に対する面
間隔4.72±0.03Åのピーク強度をR値として表
に示す。
【0053】次に、Li2CO3とCoCO3を1:2の
モル比で混合し、次に900℃で1日間焼成することに
より、黒色の粉末を得た。この試料をB−3とする。銅
Kα線を用いて試料B−1のX線回折特性図を測定した
ところ、ジョイント コミッティー オブ パワー デ
ィフレクションズ スタンダード(Joint committeeof
powder diffraction standards)の16−427に登録
されたパターンと一致し、B−3はLiCoO2である
と同定された。X線回折特性図から計算された、六方晶
単位格子の大きさを表に示す。また面間隔2.03±
0.04Åのピーク強度に対する面間隔4.72±0.
05Åのピーク強度をR値として表に示す。
モル比で混合し、次に900℃で1日間焼成することに
より、黒色の粉末を得た。この試料をB−3とする。銅
Kα線を用いて試料B−1のX線回折特性図を測定した
ところ、ジョイント コミッティー オブ パワー デ
ィフレクションズ スタンダード(Joint committeeof
powder diffraction standards)の16−427に登録
されたパターンと一致し、B−3はLiCoO2である
と同定された。X線回折特性図から計算された、六方晶
単位格子の大きさを表に示す。また面間隔2.03±
0.04Åのピーク強度に対する面間隔4.72±0.
05Åのピーク強度をR値として表に示す。
【0054】次に、Li2CO3とCoCO3を2:1の
モル比で混合し、次に900℃で1日間焼成することに
より、黒色の粉末を得た。この試料をB−4とする。銅
Kα線を用いて試料B−1のX線回折特性図を測定した
ところ、ジョイント コミティー オブ パワー ディ
フレクションズ スタンダード(Joint committee ofpo
wder diffraction standards)の16−427に登録さ
れたパターンと一致し、B−4はLiCoO2であると
同定された。X線回折特性図から計算された、六方晶単
位格子の大きさを表に示す。また面間隔2.03±0.
04Åのピーク強度に対する面間隔4.72±0.05
Åのピーク強度をR値として表に示す。
モル比で混合し、次に900℃で1日間焼成することに
より、黒色の粉末を得た。この試料をB−4とする。銅
Kα線を用いて試料B−1のX線回折特性図を測定した
ところ、ジョイント コミティー オブ パワー ディ
フレクションズ スタンダード(Joint committee ofpo
wder diffraction standards)の16−427に登録さ
れたパターンと一致し、B−4はLiCoO2であると
同定された。X線回折特性図から計算された、六方晶単
位格子の大きさを表に示す。また面間隔2.03±0.
04Åのピーク強度に対する面間隔4.72±0.05
Åのピーク強度をR値として表に示す。
【0055】次に、LiOH・H2OとNi(NO3)2
・6H2OとCo(NO3)3・6H2Oを10:9:1の
モル比で混合し、700℃で12時間焼成した後、焼成
物1重量に対し、水50重量で4時間洗浄し、ろ過によ
りろ液を分離して得た粉末を100℃で真空乾燥するこ
とにより、LiNi0.9Co0.1O2を得た。この試料を
B−5とする。
・6H2OとCo(NO3)3・6H2Oを10:9:1の
モル比で混合し、700℃で12時間焼成した後、焼成
物1重量に対し、水50重量で4時間洗浄し、ろ過によ
りろ液を分離して得た粉末を100℃で真空乾燥するこ
とにより、LiNi0.9Co0.1O2を得た。この試料を
B−5とする。
【0056】次に、LiOH・H2OとNi(NO3)2
・6H2OとCo(NO3)3・6H2Oを40:9:1の
モル比で混合し、700℃で12時間焼成した後、焼成
物1重量に対し、水50重量で4時間洗浄し、ろ過によ
りろ液を分離して得た粉末を100℃で真空乾燥するこ
とにより、LiNi0.9Co0.1O2を得た。この試料を
B−6とする。
・6H2OとCo(NO3)3・6H2Oを40:9:1の
モル比で混合し、700℃で12時間焼成した後、焼成
物1重量に対し、水50重量で4時間洗浄し、ろ過によ
りろ液を分離して得た粉末を100℃で真空乾燥するこ
とにより、LiNi0.9Co0.1O2を得た。この試料を
B−6とする。
【0057】次に、LiOH・H2OとNi(NO3)2
・6H2OとCo(NO3)3・6H2Oを5:4:1のモ
ル比で混合し、700℃で12時間焼成した後、焼成物
1重量に対し、水50重量で4時間洗浄し、ろ過により
ろ液を分離して得た粉末を100℃で真空乾燥すること
により、LiNi0.8Co0.2O2を得た。この試料をB
−7とする。
・6H2OとCo(NO3)3・6H2Oを5:4:1のモ
ル比で混合し、700℃で12時間焼成した後、焼成物
1重量に対し、水50重量で4時間洗浄し、ろ過により
ろ液を分離して得た粉末を100℃で真空乾燥すること
により、LiNi0.8Co0.2O2を得た。この試料をB
−7とする。
【0058】次に、LiOH・H2OとNi(NO3)2
・6H2OとCo(NO3)3・6H2Oを20:4:1の
モル比で混合し、700℃で12時間焼成した後、焼成
物1重量に対し、水50重量で4時間洗浄し、ろ過によ
りろ液を分離して得た粉末を100℃で真空乾燥するこ
とにより、LiNi0.8Co0.2O2を得た。この試料を
B−8とする。
・6H2OとCo(NO3)3・6H2Oを20:4:1の
モル比で混合し、700℃で12時間焼成した後、焼成
物1重量に対し、水50重量で4時間洗浄し、ろ過によ
りろ液を分離して得た粉末を100℃で真空乾燥するこ
とにより、LiNi0.8Co0.2O2を得た。この試料を
B−8とする。
【0059】次に、LiOH・H2OとNi(NO3)2
・6H2OとAl(NO3)3・9H2Oを10:9:1の
モル比で混合し、700℃で12時間焼成した後、焼成
物1重量に対し、水50重量で4時間洗浄し、ろ過によ
りろ液を分離して得た粉末を100℃で真空乾燥するこ
とにより、LiNi0.9Al0.1O2を得た。この試料を
B−9とする。
・6H2OとAl(NO3)3・9H2Oを10:9:1の
モル比で混合し、700℃で12時間焼成した後、焼成
物1重量に対し、水50重量で4時間洗浄し、ろ過によ
りろ液を分離して得た粉末を100℃で真空乾燥するこ
とにより、LiNi0.9Al0.1O2を得た。この試料を
B−9とする。
【0060】次に、LiOH・H2OとNi(NO3)2
・6H2OとAl(NO3)3・9H2Oを15:9:1の
モル比で混合し、700℃で12時間焼成した後、焼成
物1重量に対し、水50重量で4時間洗浄し、ろ過によ
りろ液を分離して得た粉末を100℃で真空乾燥するこ
とにより、LiNi0.9Al0.1O2を得た。この試料を
B−10とする。
・6H2OとAl(NO3)3・9H2Oを15:9:1の
モル比で混合し、700℃で12時間焼成した後、焼成
物1重量に対し、水50重量で4時間洗浄し、ろ過によ
りろ液を分離して得た粉末を100℃で真空乾燥するこ
とにより、LiNi0.9Al0.1O2を得た。この試料を
B−10とする。
【0061】次に、LiOH・H2OとNi(NO3)2
・6H2OとAl(NO3)3・9H2Oを5:4:1のモ
ル比で混合し、700℃で12時間焼成した後、焼成物
1重量に対し、水50重量で4時間洗浄し、ろ過により
ろ液を分離して得た粉末を100℃で真空乾燥すること
により、LiNi0.8Al0.2O2を得た。この試料をB
−11とする。
・6H2OとAl(NO3)3・9H2Oを5:4:1のモ
ル比で混合し、700℃で12時間焼成した後、焼成物
1重量に対し、水50重量で4時間洗浄し、ろ過により
ろ液を分離して得た粉末を100℃で真空乾燥すること
により、LiNi0.8Al0.2O2を得た。この試料をB
−11とする。
【0062】次に、LiOH・H2OとNi(NO3)2
・6H2OとAl(NO3)3・9H2Oを7:4:1のモ
ル比で混合し、700℃で12時間焼成した後、焼成物
1重量に対し、水50重量で4時間洗浄し、ろ過により
ろ液を分離して得た粉末を100℃で真空乾燥すること
により、LiNi0.8Al0.2O2を得た。この試料をB
−12とする。
・6H2OとAl(NO3)3・9H2Oを7:4:1のモ
ル比で混合し、700℃で12時間焼成した後、焼成物
1重量に対し、水50重量で4時間洗浄し、ろ過により
ろ液を分離して得た粉末を100℃で真空乾燥すること
により、LiNi0.8Al0.2O2を得た。この試料をB
−12とする。
【0063】銅Kα線を用いた試料B−5〜B−12の
X線回折特性図を測定したところ、いずれもジョイント
コミティー オブ パワー ディフレクションズ ス
タンダード(Joint committee of powder diffraction
standards)の9−63に登録されたLiNiO2のX線
回折特性図と類似しており、同じ構造をもっていること
がわかる。またX線回折特性図から計算された、六方晶
単位格子の大きさを表に示す。また面間隔2.03±
0.02Åのピーク強度に対する面間隔4.72±0.
03Åのピーク強度をR値として表に示す。
X線回折特性図を測定したところ、いずれもジョイント
コミティー オブ パワー ディフレクションズ ス
タンダード(Joint committee of powder diffraction
standards)の9−63に登録されたLiNiO2のX線
回折特性図と類似しており、同じ構造をもっていること
がわかる。またX線回折特性図から計算された、六方晶
単位格子の大きさを表に示す。また面間隔2.03±
0.02Åのピーク強度に対する面間隔4.72±0.
03Åのピーク強度をR値として表に示す。
【0064】このようにして合成した試料B−1〜B−
12を正極活物質とする電池を、0.5mA/cm2の
電流密度で4.5Vまで充電し、その後3.0Vまで放
電させた際の充放電特性を表に示す。
12を正極活物質とする電池を、0.5mA/cm2の
電流密度で4.5Vまで充電し、その後3.0Vまで放
電させた際の充放電特性を表に示す。
【0065】これらのうち、B−1〜B−4、B−9〜
B12を正極活物質とする電池は、どれも放電容量が少
なく、これらの電池と比較すると、本発明の実施例で作
製した電池は、優れた特性を有することがわかる。
B12を正極活物質とする電池は、どれも放電容量が少
なく、これらの電池と比較すると、本発明の実施例で作
製した電池は、優れた特性を有することがわかる。
【0066】また試料B1〜B−12を正極活物質とす
るコイン電池を同様にして新たに作製し、次のように保
存特性試験を行なった。まずこれらの電池を25℃にお
いて0.5mA/cm2の電流密度で3.0V−4.5
Vの電圧規制範囲で10回サイクル充放電させ、10回
目の放電容量を測定し、その後充電し4.5Vに到達
後、4.5Vののまま1時間定電圧充電し、過充電状態
とした。次にこれらの電池を60℃で1ケ月保存し、再
度25℃で11回目の放電を行ない、放電容量を測定
し、保存後の容量維持率=(11回目の放電容量)/
(10回目の容量)を調べた。結果を表に示す。
るコイン電池を同様にして新たに作製し、次のように保
存特性試験を行なった。まずこれらの電池を25℃にお
いて0.5mA/cm2の電流密度で3.0V−4.5
Vの電圧規制範囲で10回サイクル充放電させ、10回
目の放電容量を測定し、その後充電し4.5Vに到達
後、4.5Vののまま1時間定電圧充電し、過充電状態
とした。次にこれらの電池を60℃で1ケ月保存し、再
度25℃で11回目の放電を行ない、放電容量を測定
し、保存後の容量維持率=(11回目の放電容量)/
(10回目の容量)を調べた。結果を表に示す。
【0067】これらの電池と比較すると、本発明の実施
例で作製した電池は、保存特性に優れていることがわか
る。置換を行なっていない試料B−1、B−2、および
Coを置換元素とした試料B−5〜B−10を正極活物
質とする電池は、表に見られるとおり、特に保存特性が
悪い。したがって、本実施例のように、置換元素として
Co以外の陽イオンとなり得る元素を添加することによ
り、保存特性が向上することがわかる。
例で作製した電池は、保存特性に優れていることがわか
る。置換を行なっていない試料B−1、B−2、および
Coを置換元素とした試料B−5〜B−10を正極活物
質とする電池は、表に見られるとおり、特に保存特性が
悪い。したがって、本実施例のように、置換元素として
Co以外の陽イオンとなり得る元素を添加することによ
り、保存特性が向上することがわかる。
【0068】また、比較例B−9〜B−12は、M=A
lにおいて、X線回折分析において面間隔2.03±
0.02Åのピーク強度に対する面間隔4.72±0.
03Åのピーク強度が1.2倍未満の試料であるが、こ
れらはいずれも放電容量が少ない。これに対して、本実
施例のように、X線回折分析において面間隔2.03±
0.02Åのピーク強度に対する面間隔4.72±0.
03Åのピーク強度が1.2倍以上である組成式LiN
i1-xMxO2(MはLiNiO2のNiを部分的に置換す
るNi、Co以外の陽イオンとなり得る元素、0<X≦
0.5)を用いる場合は、放電容量が大きく、優れた特
性を有することがわかる。
lにおいて、X線回折分析において面間隔2.03±
0.02Åのピーク強度に対する面間隔4.72±0.
03Åのピーク強度が1.2倍未満の試料であるが、こ
れらはいずれも放電容量が少ない。これに対して、本実
施例のように、X線回折分析において面間隔2.03±
0.02Åのピーク強度に対する面間隔4.72±0.
03Åのピーク強度が1.2倍以上である組成式LiN
i1-xMxO2(MはLiNiO2のNiを部分的に置換す
るNi、Co以外の陽イオンとなり得る元素、0<X≦
0.5)を用いる場合は、放電容量が大きく、優れた特
性を有することがわかる。
【0069】
【0070】
【0071】
【0072】
【0073】
【0074】
【0075】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
小形で充放電エネルギーが大きく保存特性が良好なリチ
ウム電池を構成することができ、携帯用の種々の電子機
器の電源を始め、様々な分野に利用できるという利点を
有する。
小形で充放電エネルギーが大きく保存特性が良好なリチ
ウム電池を構成することができ、携帯用の種々の電子機
器の電源を始め、様々な分野に利用できるという利点を
有する。
【図1】本発明の実施例におけるコイン電池の構成例を
示す断面図。
示す断面図。
【図2】本発明の実施例2におけるLiNi0.8Al0.2
O2のX線回折特性図。
O2のX線回折特性図。
【図3】本発明の実施例9におけるLiNi0.9Al0.1
O2のX線回折特性図。
O2のX線回折特性図。
1 封口板 2 ガスケット 3 正極ケース 4 負極 5 セパレータ 6 正極合剤ペレット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山木 準一 東京都千代田区内幸町1丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 市村 雅弘 東京都千代田区内幸町1丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内
Claims (3)
- 【請求項1】X線回折分析において面間隔2.03±
0.02Åのピーク強度に対する面間隔4.72±0.
03Åのピーク強度が1.2倍以上である組成式LiN
i1-xMxO2(MはLiNiO2のNiを部分的に置換す
るNi、Co以外の陽イオンとなり得る元素、0<X≦
0.5)で与えられる複酸化物を正極活物質として含
み、リチウムまたはその化合物を負極活物質とし、前記
正極活物質および前記負極活物質に対して化学的に安定
でありかつリチウムイオンが前記正極活物質あるいは前
記負極活物質と電気化学反応をするための移動を行い得
る物質を電解質物質としたことを特徴とするリチウム電
池。 - 【請求項2】前記正極活物質が原子比でLi/(Ni+
M)≧2となるようにニッケル塩と前記Mの塩およびリ
チウム塩を混合して加熱焼成した後過剰のリチウムを洗
浄除去して得られる組成式LiNi1-xMxO2(0<X
≦0.5)で与えられる複酸化物であることを特徴とす
る請求項1記載のリチウム電池。 - 【請求項3】前記Mが周期律表のIIIA族あるいはIIIB
族の元素であることを特徴とする請求項1および2記載
のリチウム電池。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28426393A JP3339519B2 (ja) | 1992-10-19 | 1993-10-19 | リチウム電池 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30600092 | 1992-10-19 | ||
| JP4-306000 | 1992-10-19 | ||
| JP28426393A JP3339519B2 (ja) | 1992-10-19 | 1993-10-19 | リチウム電池 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06215800A true JPH06215800A (ja) | 1994-08-05 |
| JP3339519B2 JP3339519B2 (ja) | 2002-10-28 |
Family
ID=26555399
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| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP28426393A Expired - Fee Related JP3339519B2 (ja) | 1992-10-19 | 1993-10-19 | リチウム電池 |
Country Status (1)
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|---|---|
| JP (1) | JP3339519B2 (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005209649A (ja) * | 2004-01-19 | 2005-08-04 | Samsung Sdi Co Ltd | リチウム二次電池用のカソード活物質及びこれを利用したリチウム二次電池 |
| JP2007242288A (ja) * | 2006-03-06 | 2007-09-20 | Sumitomo Metal Mining Co Ltd | 非水系電解質二次電池用正極活物質及びその製造方法 |
| WO2010113403A1 (ja) * | 2009-03-31 | 2010-10-07 | パナソニック株式会社 | リチウムイオン電池用正極の製造方法、リチウムイオン電池用正極、および前記正極を用いたリチウムイオン電池 |
| US8771876B2 (en) | 2009-04-22 | 2014-07-08 | Sony Corporation | Positive electrode active material, method for manufacturing positive electrode active material and nonaqueous electrolyte battery |
| JP2014229614A (ja) * | 2013-05-20 | 2014-12-08 | 深▲セン▼市貝特瑞新能源材料股▲ふん▼有限公司 | リチウムイオン電池正極材の改質方法 |
| WO2016181927A1 (ja) * | 2015-05-11 | 2016-11-17 | 日本電気株式会社 | リチウムイオン電池 |
| JP2021084856A (ja) * | 2019-11-29 | 2021-06-03 | エコプロ ビーエム カンパニー リミテッドEcopro Bm Co., Ltd. | リチウム複合酸化物およびこれを含むリチウム二次電池 |
-
1993
- 1993-10-19 JP JP28426393A patent/JP3339519B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005209649A (ja) * | 2004-01-19 | 2005-08-04 | Samsung Sdi Co Ltd | リチウム二次電池用のカソード活物質及びこれを利用したリチウム二次電池 |
| US7601462B2 (en) | 2004-01-19 | 2009-10-13 | Samsung Sdi Co., Ltd. | Cathode active material for lithium rechargeable battery and lithium rechargeable battery using the same |
| JP2007242288A (ja) * | 2006-03-06 | 2007-09-20 | Sumitomo Metal Mining Co Ltd | 非水系電解質二次電池用正極活物質及びその製造方法 |
| WO2010113403A1 (ja) * | 2009-03-31 | 2010-10-07 | パナソニック株式会社 | リチウムイオン電池用正極の製造方法、リチウムイオン電池用正極、および前記正極を用いたリチウムイオン電池 |
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| WO2016181927A1 (ja) * | 2015-05-11 | 2016-11-17 | 日本電気株式会社 | リチウムイオン電池 |
| JPWO2016181927A1 (ja) * | 2015-05-11 | 2018-03-01 | 日本電気株式会社 | リチウムイオン電池 |
| JP2021084856A (ja) * | 2019-11-29 | 2021-06-03 | エコプロ ビーエム カンパニー リミテッドEcopro Bm Co., Ltd. | リチウム複合酸化物およびこれを含むリチウム二次電池 |
| JP2022141690A (ja) * | 2019-11-29 | 2022-09-29 | エコプロ ビーエム カンパニー リミテッド | リチウム複合酸化物およびこれを含むリチウム二次電池 |
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|---|---|
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